JP4438206B2 - 駆動装置および車両用空調装置 - Google Patents

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    • B60H1/00821Control systems or circuits characterised by their output, for controlling particular components of the heating, cooling or ventilating installation the components being ventilating, air admitting or air distributing devices
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    • B60H1/00821Control systems or circuits characterised by their output, for controlling particular components of the heating, cooling or ventilating installation the components being ventilating, air admitting or air distributing devices
    • B60H1/00828Ventilators, e.g. speed control

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の駆動手段を有する駆動装置に関し、特に、車両用空調装置の各種ドア等を駆動する駆動装置として好適である。
【0002】
【従来の技術】
従来の駆動装置は、電動モータにより被駆動部材を駆動するようになっており、ポテンショメータ(位置検出手段)により被駆動部材の位置を検出するようにしている。
【0003】
そして、例えば車両用空調装置においては、導入する空気を内気と外気のいずれかに切り替える内外気切替ドア、吹き出し空気の温度を調整する温度調整ドア、車室への空気の吹き出し方向を切り替えるモードドア等を備えており、車両用空調装置の駆動装置は、各ドア(被駆動部材)毎に設けたポテンショメータにより各ドアの位置を直接的に検出するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の駆動装置では、各被駆動部材の位置を検出するために、被駆動部材と同数のポテンショメータが必要であり、これが駆動装置のコストアップの一因となっている。
【0005】
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、複数の被駆動部材を備える駆動装置において、複数の被駆動部材の位置を1つの位置検出手段にて検出可能にして、駆動装置のコストダウンを図ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、電動モータ(19a、25a、27a)と、電動モータにより駆動される複数の被駆動部材(7、13、17a、17b、17c)と、電動モータの作動を制御する制御手段(30)と、電動モータの回転位置を検出する1つの位置検出手段(31、35、36)とを備え、制御手段は、複数の被駆動部材を同時に作動させる要求があったときに、被駆動部材を1つずつ順番に作動させるように、電動モータを制御することを特徴とする。
【0007】
これによると、1つの位置検出手段により電動モータの回転位置を検出し、その検出結果から被駆動部材の位置を検出(推定)することにより、各被駆動部材毎に設けていたポテンショメータを廃止することができる。
【0008】
ところで、1つの位置検出手段では、複数の被駆動部材を同時に作動させたときには各被駆動部材の位置を検出することができなくなる。
【0009】
そこで、請求項1の発明では、複数の被駆動部材を同時に作動させる要求があったときに、被駆動部材を1つずつ順番に作動させることにより、1つの位置検出手段にて複数の被駆動部材の位置を検知可能にしている。
【0010】
上記のように、請求項1の発明によると、被駆動部材と同数設けていたポテンショメータを廃止することができ、しかも、ポテンショメータの代わりに設ける位置検出手段を1つにすることができるため、駆動装置のコストダウンを図ることができる。
【0011】
請求項2に記載の発明では、制御手段(30)は、複数の被駆動部材(7、13、17a、17b、17c)を同時に作動させる要求があったときに、予め定めた優先順位に従って被駆動部材を作動させるように、電動モータ(19a、25a、27a)を制御することを特徴とする。
【0012】
ところで、複数の被駆動部材を同時に作動させる要求があったときに、複数の被駆動部材を1つずつ順番に作動させると、後で駆動される被駆動部材は若干の作動遅れが発生するが、請求項2の発明のように、たとえば制御の緊急度等を考慮して優先順位を定めておくことにより、作動遅れによる制御上の問題を少なくすることができる。
【0013】
請求項3に記載の発明では、制御手段(30)の作動開始時に、電動モータ(19a、25a、27a)により被駆動部材(7、13、17a、17b、17c)を作動範囲の端部まで駆動したときの、電動モータの回転停止位置を初期の原点位置として前記制御手段に記憶させる駆動装置において、初期の原点位置を記憶した後に、被駆動部材を作動範囲の端部まで駆動させる要求があったときには、電動モータにより被駆動部材を作動範囲の端部側に向けて所定時間駆動し、所定時間駆動後の電動モータの回転停止位置を新たな原点位置として制御手段に記憶させることを特徴とする。
【0014】
これによると、初期の原点位置を記憶した後に被駆動部材の位置ずれが発生した場合でも、その後の原点位置の再設定により位置ずれの影響をなくすことができる。
【0015】
なお、請求項1ないし3における位置検出手段(31、35、36)としては、請求項4に記載のように、電動モータ(19a、25a、27a)の回転に伴う電流変化から電動モータの回転量を検出するものを用いることができる。
【0016】
請求項5に記載の発明では、空気通路を形成する空調ケース(5)と、空気通路内に配置されて空気を冷却する冷房用熱交換器(11)と、空気通路内に配置されて空気を加熱する暖房用熱交換器(15)と、空気通路に導入する空気を内気と外気のいずれかに切り替える内外気切替用被駆動部材(7)と、吹き出し空気の温度を調整する温度調整用被駆動部材(13)と、車室(3)への空気の吹き出し方向を切り替える吹出モード用被駆動部材(17a、17b、17c)と、3つの被駆動部材を駆動する電動モータ(19a、25a、27a)と、電動モータの作動を制御する制御手段(30)とを備える車両用空調装置において、電動モータの回転位置を検出する1つの位置検出手段(31、35、36)を備え、制御手段は、3つの被駆動部材のうち少なくとも2つを同時に作動させる要求があったときに、作動要求があった被駆動部材を1つずつ順番に作動させるように、電動モータを制御することを特徴とする。
【0017】
この請求項5の発明は、請求項1の発明の駆動装置を車両用空調装置に適用したものであって、これによると、請求項1の発明と同様に、ポテンショメータを廃止することができ、しかも、ポテンショメータの代わりに設ける位置検出手段を1つにすることができるため、車両用空調装置における駆動装置のコストダウンを図ることができる。
【0018】
請求項6に記載の発明では、制御手段(30)は、3つの被駆動部材(7、13、17a、17b、17c)のうち温度調整用被駆動部材を含む2つの被駆動部材を同時に作動させる要求があったときに、内外気切替用被駆動部材および吹出モード用被駆動部材を、温度調整用被駆動部材よりも優先して作動させるように、電動モータ(19a、25a、27a)を制御することを特徴とする。
【0019】
ところで、例えば車室内への臭い等の流入防止のために、内外気の切り替え要求があった場合には、応答遅れによる不快感を乗員に感じさせないために、優先的に内外気切り替えを行うことが望ましい。
【0020】
また、吹出モードが切り替えられた場合、吹出モードが切り替えられたことを乗員は敏感に感じる(すぐに認知できる)のに対し、吹き出し空気温度の変化に対しては乗員は比較的鈍感である。従って、例えば吹き出し空気温度の調整中に、乗員の手動操作により吹出モードの切り替え要求があった場合には、応答遅れによる違和感を乗員に感じさせないために、優先的に吹出モードの切り替えを行うことが望ましい。
【0021】
そして、請求項6の発明では、上記の点を考慮して、内外気切替用被駆動部材および吹出モード用被駆動部材を、温度調整用被駆動部材よりも優先して作動させることにより、応答遅れによる不快感や違和感を防止することができる。
【0022】
請求項7に記載のように、内外気切替用被駆動部材(7)と吹出モード用被駆動部材(17a、17b、17c)を同時に作動させる要求があったときに、吹出モード用被駆動部材を内外気切替用被駆動部材よりも優先して作動させるようにしてもよい。
【0023】
請求項8に記載の発明では、制御手段(30)は、内外気切替用被駆動部材(7)と吹出モード用被駆動部材(17a、17b、17c)を同時に作動させる要求があったときに、車両の窓ガラス(4)に向けて空気を吹き出すデフロスタ吹出モードが選択されたときを除き、内外気切替用被駆動部材を吹出モード用被駆動部材よりも優先して作動させるとともに、デフロスタ吹出モードが選択されたときには、吹出モード用被駆動部材を内外気切替用被駆動部材よりも優先して作動させるように、電動モータ(19a、25a、27a)を制御することを特徴とする。
【0024】
これによると、内外気切替用被駆動部材を吹出モード用被駆動部材よりも優先して作動させる場合であっても、デフロスタ吹出モードが選択されたときには、吹出モード用被駆動部材をを内外気切替用被駆動部材よりも優先して作動させることにより、窓ガラスの曇りを速やかに取り除いて、視界を確保することができる。
【0025】
請求項9に記載のように、温度調整用被駆動部材(13)を2つ備え、2箇所から吹き出される空気の温度を独立して調整する車両用空調装置では、2つの温度調整用被駆動部材のうち、一方を目標位置まで作動させた後に、他方を目標位置まで作動させてもよい。
【0026】
請求項10に記載のように、温度調整用被駆動部材(13)を2つ備え、2箇所から吹き出される空気の温度を独立して調整する車両用空調装置では、2つの温度調整用被駆動部材の目標位置までの作動量を複数に分割して、2つの温度調整用被駆動部材を、分割した作動量毎に交互に作動させてもよい。
【0027】
なお、請求項5ないし10における位置検出手段(31、35、36)としては、請求項11に記載のように、電動モータ(19a、25a、27a)の回転に伴う電流変化から電動モータの回転量を検出するものを用いることができる。
【0028】
なお、本明細書において、「複数の被駆動部材を同時に作動させる要求があったとき」とは、1つの被駆動部材が作動中に他の被駆動部材を作動させる要求があったときを含むものである。また、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
【0030】
(第1実施形態)
図1は第1実施形態の通風系と制御系を表す概略構成図である。図に示す如く本実施形態の車両用空調装置1は、車室3の前方部に所謂空調ユニットを設けたものであり、空気通路を形成する空調ケース5内に空気流れ上流側から順に配設された、内外気切替ドア(被駆動部材)7、ブロワ9、エバポレータ(冷房用熱交換器)11、温度調整ドア(被駆動部材、温度調整部材)13、ヒータコア(暖房用熱交換器)15、第1〜第3吹出モードドア(被駆動部材)17a、17b、17cを備えている。
【0031】
内外気切替ドア7は、第1サーボモータ(内外気ドア駆動手段)19により駆動される。ここで、第1サーボモータ19は、直流電動モータ19aと、このモータ19aの回転を減速する歯車式の減速機構19bとを有し、この減速機構19bの出力軸と内外気切替ドア7とが連絡されている。なお、直流電動モータ19aは、整流子および給電用のブラシを有する周知の形式のものである。
【0032】
そして、内外気切替ドア7は、第1サーボモータ19の駆動のもとに第1切替位置(図に実線で示す位置)に切り替えられて、空調ケース5内にその外気導入口5aから外気を流入させ、一方第2切替位置(図に破線で示す位置)に切り替えられて、空調ケース5内にその内気導入口5bから車室3内の空気(内気)を流入させる。
【0033】
またブロワ9は、ブロワモータ23の回転速度に応じて、外気導入口5aからの外気又は内気導入口5bからの内気を空気流としてエバポレータ11に送風し、エバポレータ11は、そのブロワ9からの空気流を、空調装置の冷凍サイクルの作動によって循環する冷媒により冷却する。
【0034】
次に温度調整ドア13は、第2サーボモータ(温度調整部材駆動手段)25により駆動され、その開度に応じて、エバポレータ11からの冷却空気流をヒータコア15に流入させると共に、残余の冷却空気流を、ヒータコア15をバイパスして流動させる。ここで、第2サーボモータ25は、前述の直流電動モータ19aと同様の形式の直流電動モータ25aと、このモータ25aの回転を減速する歯車式の減速機構25bとを有し、この減速機構25bの出力軸と温度調整ドア13とが連絡されている。また、ヒータコア15は、エンジン冷却水を熱源として空気流を加熱する。
【0035】
一方、第1吹出モードドア17aはフェイス吹出口5cを開閉し、第2吹出モードドア17bはフット吹出口5dを開閉し、第3吹出モードドア17cはデフロスタ吹出口5eを開閉するもので、第1〜第3吹出モードドア17a、17b、17cは、共通の第3サーボモータ27(モードドア駆動手段)により駆動される。ここで、第3サーボモータ27は、前述の直流電動モータ19aと同様の形式の直流電動モータ27aと、このモータ27aの回転を減速する歯車式の減速機構27bとを有し、この減速機構27bの出力軸と第1〜第3吹出モードドア17a、17b、17cとが連絡されている。
【0036】
そして、第1〜第3吹出モードドア17a、17b、17cの開閉作用により、下記のいずれかの吹出モードが設定される。すなわち、フェイス吹出口5cを全開して車室内乗員の上半身に向けて空気を吹き出すフェイスモードと、フット吹出口5dを全開して車室内乗員の足元に向けて空気を吹き出すフットモードと、デフロスタ吹出口5eを全開して車両フロント窓ガラス4の内面に空気を吹き出すデフロスタモードと、フェイス吹出口5cとフット吹出口5dの両方を開口して車室内乗員の上半身と足元に向けて空気を吹き出すバイレベルモードと、フット吹出口5dおよびデフロスタ吹出口5eを開口して車室内乗員の足元および窓ガラス4の内面に空気を吹き出すフットデフロスタモードとを設定できるようになっている。
【0037】
次に、第1〜第3サーボモータ19、25、27およびブロワモータ23等の作動を制御する電子制御装置(ECU、制御手段)30について説明する。
【0038】
ECU30は、センサ群40からの検出信号および操作パネル50のスイッチの信号に基づいて空調制御を実行するためのものであり、中央処理装置(以下、CPUという)31、第1〜第3駆動回路32〜34、位置検出回路35、切替回路36、および図示しないROM、RAM等から構成されている。
【0039】
CPU31は、後述するフローチャートの実行命令に従って所定の演算を行い、その演算結果に基づいて、ブロワモータ23、第1〜第3駆動回路32〜34、および切替回路36を制御する。
【0040】
第1駆動回路32は、CPU31の制御のもとに、第1サーボモータ19内の電動モータ19aへの通電を行うものである。また、第2駆動回路33は、CPU31の制御のもとに、第2サーボモータ25内の電動モータ25aへの通電を行い、第3駆動回路34は、CPU31の制御のもとに、第3サーボモータ27内の電動モータ27aへの通電を行うものである。
【0041】
切替回路36は、CPU31の制御のもとに、3つの駆動回路32〜34と3つの電動モータ19a、25a、27aとを接続する3つの電源ライン32a、33a、34aのうちの1つのみを、位置検出回路35に切り替え接続する。
【0042】
位置検出回路35は、切替回路36により、3つの電源ライン32a、33a、34aのうちの1つのみに切り替え接続される。ここで、整流子およびブラシを有する形式の電動モータでは、電動モータの回転に伴う整流子とブラシとの接続関係の切り替わり時に電流値が大きく変化する。そして、位置検出回路35は、接続された電源ラインの電流波形を検出し、その電流をパルス状の波形に整形してCPU31に出力する。
【0043】
CPU31は、位置検出回路35からのパルス状の波形を受け、そのパルス数をカウントする。そして、そのパルス数から各電動モータの回転位置を検出し、その検出結果から各ドアの位置を検出(推定)する。
【0044】
従って、CPU31と位置検出回路35と切替回路36は、各電動モータの回転位置を検出するための位置検出手段を構成している。
【0045】
ECU30には、センサ群40から、内気温、外気温、日射量、エンジン冷却水温、エバポレータ11の冷却度合としての蒸発器吹出温度、等の検出信号が入力される。
【0046】
さらに、計器盤に設置された操作パネル50には、乗員により手動操作される下記のスイッチが備えられ、この操作スイッチの操作信号もECU30に入力される。
【0047】
操作パネル50のスイッチとしては、制御目標となる車室内の設定温度を乗員が設定するための温度設定スイッチ51、ブロワ9の風量切替信号を発生する風量スイッチ52、内外気切替信号を発生する内外気切替スイッチ53、吹出モード信号を発生する吹出モードスイッチ54、冷凍サイクルの圧縮機用の電磁クラッチのオンオフ信号を発生するエアコンスイッチ55、空調の自動制御モードを設定するオートスイッチ56等が設けられている。
【0048】
次に、上記構成において本実施形態の作動を説明する。図2のフローチャートはECU30により実行される制御処理の概要を示し、図2の制御ルーチンは、車両エンジンのイグニッションスイッチがオンされてECU30に電源が供給されるとスタートする。
【0049】
先ず、ステップS100ではフラグ、タイマー等の初期化がなされ、次のステップS110で、センサ群40からの検出信号、操作パネル50のスイッチ51〜56からの操作信号等を読み込む。
【0050】
続いて、ステップS120にて、車室3内へ吹き出される空調風の目標吹出温度TAOを、設定温度、内気温、外気温および日射量に基づいて算出する。この目標吹出温度TAOは、車室3内を温度設定スイッチ51の設定温度に維持するために必要な吹出温度である。
【0051】
次に、ステップS130にて、温度調整ドア13の目標開度SWを、目標吹出温度TAO、エンジン冷却水温および蒸発器吹出温度に基づいて算出する。この目標開度SWは、車室3内へ吹き出される空調風の温度を目標吹出温度TAOに調整するために必要な、温度調整ドア13の開度である。
【0052】
次に、ステップS140にて、ブロワ9により送風される空気の目標風量BLWを、上記TAOに基づいて算出する。この目標風量BLWは、マップにより算出され、上記TAOの高温側(最大暖房側)および低温側(最大冷房側)で目標風量を大きくし、上記TAOの中間温度域で目標風量を小さくする。
【0053】
次に、ステップS150にて上記TAOに応じて内外気モードを決定する。この内外気モードは、TAOが低温側から高温側へ上昇するにつれて、全内気モード→内外気混入モード→全外気モード、あるいは全内気モード→全外気モードと切替設定する。
【0054】
次に、ステップS160にて上記TAOに応じて吹出モードを決定する。この吹出モードは、TAOが低温側から高温側へ上昇するにつれてフェイスモード→バイレベルモード→フットモードと切替設定する。
【0055】
次に、ステップS170にて圧縮機作動の断続を決定する。圧縮機作動の断続は目標蒸発器吹出温度と実際の蒸発器吹出温度とを比較して決定する。すなわち、蒸発器吹出温度が目標蒸発器吹出温度より低下すると、圧縮機を停止状態とし、逆に、蒸発器吹出温度が目標蒸発器吹出温度より上昇すると、圧縮機を作動状態とする。
【0056】
次に、ステップS180では、上記各ステップS130〜S170で演算された各種制御値に基づいて、あるいは操作パネル50のスイッチ51〜56が操作されたときにはその手動操作信号に基づいて、各ドア7、13、17a、17b、17c、ブロワ9および圧縮機の作動を制御する。
【0057】
次に、ステップS180の具体的な処理を、図3〜図5により詳述する。
【0058】
まず、図3において、ステップS1801にて、上記各ステップS130〜S170で演算された各種制御値に基づいて、各ドア7、13、17a、17b、17c、ブロワ9および圧縮機の自動制御を開始する。
【0059】
そして、温度設定スイッチ51、内外気切替スイッチ53および吹出モードスイッチ54のいずれも操作されなかった場合には(ステップS1802がNO)、自動制御が完了してステップS1803がYESになるまで、自動制御が継続される。
【0060】
この自動制御では、ステップS150で決定した内外気モードが得られるように、第1サーボモータ19の駆動のもとに内外気切替ドア7の操作位置を制御する。また、ステップS160で決定した吹出モードが得られるように、第3サーボモータ27の駆動のもとに吹出モードドア17a、17b、17cの操作位置を制御する。
【0061】
また、ステップS130で算出した目標開度SWと一致するように、第2サーボモータ25の駆動のもとに温度調整ドア13の開度を制御する。また、ブロワモータ23は、ステップS140で算出した目標風量BLWが得られるように印加電圧が制御されて回転数が制御される。また、実際の蒸発器吹出温度が目標蒸発器吹出温度となるように圧縮機の作動をON−OFF制御する。
【0062】
ここで、3つのサーボモータ19、25、27は1つずつ順番に作動させるようになっている。そして、第1サーボモータ19の作動時には、位置検出回路35は第1サーボモータ19の電源ライン32aに切替回路36により接続され、その電源ライン32aの電流波形をパルス状の波形に整形してCPU31に出力する。CPU31は、そのパルス数から第1サーボモータ19内の電動モータ19aの回転量、ひいては内外気切替ドア7の位置を検出する。
【0063】
また、第2サーボモータ25の作動時には、位置検出回路35は第2サーボモータ25の電源ライン33aに切替回路36により切り替え接続され、その電源ライン33aの電流波形をパルス状の波形に整形してCPU31に出力する。CPU31は、そのパルス数から第2サーボモータ25内の電動モータ25aの回転量、ひいては第2サーボモータ25にて駆動される温度調整ドア13の位置(開度)を検出する。
【0064】
さらに、第3サーボモータ27の作動時には、位置検出回路35は第3サーボモータ27の電源ライン34aに切替回路36により切り替え接続され、その電源ライン34aの電流波形をパルス状の波形に整形してCPU31に出力する。CPU31は、そのパルス数から第3サーボモータ27内の電動モータ27aの回転量、ひいては第3サーボモータ27にて駆動される吹出モードドア17a、17b、17cの位置を検出する。
【0065】
次に、自動制御中に、温度設定スイッチ51、内外気切替スイッチ53および吹出モードスイッチ54のいずれかが操作された場合(ステップS1802がYES)の制御について説明する。
【0066】
まず、上記のスイッチ51、53、54のいずれかが操作されるとステップS1804に進み、どのスイッチが操作されたかを判定する。そして、吹出モードスイッチ54が操作された場合には、図4に示すステップS1805〜ステップS1811にて、手動操作で選択された吹出モードに切り替えられる。
【0067】
図4において、まず、ステップS1805にて自動制御中のドアの有無を判定し、自動制御中のドアがなければステップS1806に進み、手動操作で選択された吹出モードに切り替える制御をステップS1806にて実行する。
【0068】
図5はステップS1806の詳細な処理を示すもので、吹出モードスイッチ54の信号に基づいて吹出モードドア17a、17b、17cの切替位置を決定し(ステップS1806a)、切替回路36により位置検出回路35を第3サーボモータ27の電源ライン34aに接続し(ステップS1806b)、第3駆動回路34により第3サーボモータ27内の電動モータ27aへの通電を開始する(ステップS1806c)。次いで、ステップS1806dでは、位置検出回路35からのパルス波形に基づいて、電動モータ27aの回転量、ひいては吹出モードドア17a、17b、17cの位置を検出する。
【0069】
次いで、ステップS1806eでは、ステップS1806dでのドア位置検出結果に基づいて、ステップS1806aで決定した切替位置まで吹出モードドア17a、17b、17cが操作されたか否かを判定し、吹出モードドア17a、17b、17cが切替位置まで操作された場合(操作完了時)にはステップS1806eがYESになってステップS1806fに進み、ステップS1806fにて電動モータ27aへの通電を停止させる。
【0070】
一方、図4において、ステップS1805がYESの場合、すなわち自動制御中のドアがある場合は、どのドアが自動制御中であるかをステップS1807にて判定する。そして、吹出モードドア17a、17b、17cが自動制御中の場合、ステップS1808にて吹出モードドア17a、17b、17cの自動制御を中止し、手動操作で選択された吹出モードに切り替える制御をステップS1806にて実行する。
【0071】
また、内外気切替ドア7または温度調整ドア13が自動制御中の場合(ステップS1807がNO)、ステップS1809にてそれらのドア7、13の自動制御を中断し、手動操作で選択された吹出モードに切り替える制御をステップS1810にて実行した後、ステップS1809にて自動制御を一旦中断したドア7、13の自動制御をステップS1811にて続行する。なお、ステップS1810の処理は、ステップS1806と同じである。
【0072】
次に、自動制御中に内外気切替スイッチ53が操作された場合(ステップS1802がYES)の制御について、図3にて説明する。この場合には、ステップS1812〜ステップS1819にて、手動操作で選択された内外気モードに切り替えられる。
【0073】
図3において、まず、ステップS1812にて自動制御中のドアの有無を判定し、自動制御中のドアがなければステップS1813に進み、手動操作で選択された内外気モードに切り替える制御をステップS1813にて実行する。
【0074】
ここで、ステップS1813の詳細な処理手順は、制御対象が異なる点を除き、前述したステップS1806と実質的に同じである。すなわち、内外気切替スイッチ53の信号に基づいて内外気切替ドア7の切替位置を決定し、切替回路36により位置検出回路35を第1サーボモータ19の電源ライン32aに接続し、第1駆動回路32により第1サーボモータ19内の電動モータ19aへの通電を開始する。次いで、位置検出回路35からのパルス波形に基づいて、電動モータ19aの回転量、ひいては内外気切替ドア7の位置を検出し、内外気切替ドア7が所定の切替位置まで操作された(操作完了)と判定されると、電動モータ19aへの通電を停止させる。
【0075】
一方、ステップS1812がYESの場合、すなわち自動制御中のドアがある場合は、どのドアが自動制御中であるかをステップS1814にて判定する。そして、吹出モードドア17a、17b、17cが自動制御中の場合、吹出モードドア17a、17b、17cの自動制御が終了するまでステップS1815にて待機した後、手動操作で選択された内外気モードに切り替える制御をステップS1813にて実行する。
【0076】
また、内外気切替ドア7が自動制御中の場合、ステップS1814からステップS1816に進み、このステップS1816にて内外気切替ドア7の自動制御を中止し、手動操作で選択された内外気モードに切り替える制御をステップS1813にて実行する。
【0077】
さらに、温度調整ドア13が自動制御中の場合、ステップS1814からステップS1817に進み、このステップS1817にて温度調整ドア13の自動制御を中断し、手動操作で選択された内外気モードに切り替える制御をステップS1818にて実行した後、ステップS1817にて自動制御を一旦中断した温度調整ドア13の自動制御をステップS1819にて続行する。なお、ステップS1818の処理は、ステップS1813と同じである。
【0078】
次に、自動制御中に温度設定スイッチ51が操作された場合(ステップS1802がYES)の制御について説明する。この場合には、ステップS1820〜ステップS1824にて、車室3内の温度が手動操作で設定された温度になるように、温度調整ドア13の開度が調整される。
【0079】
まず、ステップS1820にて自動制御中のドアの有無を判定し、自動制御中のドアがなければステップS1821に進み、手動操作で設定された温度に基づく制御をステップS1821にて実行する。
【0080】
ここで、ステップS1821の詳細な処理手順は、制御対象が異なる点を除き、前述したステップS1806と実質的に同じである。すなわち、温度設定スイッチ51の信号等に基づいて温度調整ドア13の開度を決定し、切替回路36により位置検出回路35を第2サーボモータ25の電源ライン33aに接続し、第2駆動回路33により第2サーボモータ25内の電動モータ25aへの通電を開始する。次いで、位置検出回路35からのパルス波形に基づいて、電動モータ25aの回転量、ひいては温度調整ドア13の開度を検出し、温度調整ドア13が所定の開度まで操作された(操作完了)と判定されると、電動モータ25aへの通電を停止させる。
【0081】
一方、ステップS1820がYESの場合、すなわち自動制御中のドアがある場合は、どのドアが自動制御中であるかをステップS1822にて判定する。そして、吹出モードドア17a、17b、17cまたは内外気切替ドア7が自動制御中の場合、それらのドア17a、17b、17c、7の自動制御が終了するまでステップS1823にて待機した後、手動操作で設定された温度に基づく制御をステップS1821にて実行する。
【0082】
また、温度調整ドア13が自動制御中の場合、ステップS1822からステップS1824に進み、このステップS1824にて温度調整ドア13の自動制御を中止し、手動操作で設定された温度に基づく制御をステップS1821にて実行する。
【0083】
上記のように、本実施形態では、電動モータの回転に伴う電流値の変化を検出して各ドアの位置を検出することにより、ポテンショメータを廃止することができる。
【0084】
しかも、3つの電動モータ19a、25a、27aを1つずつ順番に作動させるとともに、位置検出回路35と3つの電源ライン32a、33a、34aとの接続を切替回路36により切り替えることにより、1つの位置検出回路35にて3つの電動モータ19a、25a、27aの電流変化を検知することができる。
【0085】
ところで、例えば車室内への臭い等の流入防止のために、内外気の切り替え要求があった場合には、応答遅れによる不快感を乗員に感じさせないために、優先的に内外気切り替えを行うことが望ましい。
【0086】
また、吹出モードが切り替えられた場合、吹出モードが切り替えられたことを乗員は敏感に感じる(すぐに認知できる)のに対し、吹き出し空気温度の変化に対しては乗員は比較的鈍感である。従って、例えば吹き出し空気温度の調整中に、乗員の手動操作により吹出モードの切り替え要求があった場合には、応答遅れによる違和感を乗員に感じさせないために、優先的に吹出モードの切り替えを行うことが望ましい。
【0087】
そして、本実施形態では、温度調整ドア13の自動制御中に、手動操作による内外気モードや吹出モードの切り替え要求があった場合には、温度調整よりも内外気モードや吹出モードの切り替えを優先するようにしているため、応答遅れによる不快感や違和感を防止することができる。
【0088】
(第2実施形態)
図6は第2実施形態の車両用空調装置の制御処理の要部を示すもので、この第2実施形態は、第1〜第3吹出モードドア17a、17b、17cが端部に位置するときの、電動モータ27aの回転停止位置(原点位置)を認識する制御処理を、上記第1実施形態に追加したものである。
【0089】
ここで、第3サーボモータ27内の電動モータ27aの一定方向の回転に伴って、第1〜第3吹出モードドア17a、17b、17cが作動することにより、フェイスモード→バイレベルモード→フットモード→フットデフロスタモード→デフロスタモードの順に吹出モードが切り替えられる。従って、フェイスモードおよびデフロスタモード時に、第1〜第3吹出モードドア17a、17b、17cは端部に位置する。
【0090】
次に、図6により第2実施形態の制御処理について説明する。図6の制御ルーチンは、車両エンジンのイグニッションスイッチがオンされてECU30に電源が供給されるとスタートする。
【0091】
先ず、ステップS201では、第1〜第3吹出モードドア17a、17b、17cを一方の端部位置(フェイスモード位置)に向かって所定時間(片側フルストローク作動時間以上)作動させ、所定時間作動後の電動モータ27aの回転停止位置を原点位置としてECU30に記憶する。また、このステップS201では、第1〜第3吹出モードドア17a、17b、17cを一方の端部位置から他方の端部位置(デフロスタモード位置)に向かって所定時間作動させ、位置検出回路35からのパルス波形に基づいてその両端位置間のパルス数をカウントしECU30に記憶する。
【0092】
次に、ステップS202では、予めECU30に設定された作動範囲内各停止位置(バイレベルモード位置、フットモード位置、フットデフロスタモード位置、デフロスタモード位置)に対する作動パルス数を割り付け、ECU30に記憶する。
【0093】
その後、ステップS203にて、第1〜第3吹出モードドア17a、17b、17cの作動目標位置を指示し、さらに、ステップS204にて、その作動目標位置に対するパルス数分だけ第3サーボモータ27を駆動し停止させる。以上の制御処理により初期設定が完了し、次にステップS205に進んで通常制御が実行される。なお、このステップS205では、図2のステップS110からステップS180と同様の制御処理が行われる。
【0094】
次に、通常制御の実行中に吹出モードスイッチ54が操作された場合、ステップS206がYESになってステップS207に進み、選択された吹出モードがフェイスモードであればステップS207がYESとなり、ステップS208に進む。
【0095】
そして、ステップS208では、第1〜第3吹出モードドア17a、17b、17cを、フェイスモード位置に向かって所定時間(片側フルストローク作動時間以上)作動させ、ステップS209では、所定時間作動後の電動モータ27aの回転停止位置を新たな原点位置としてECU30に記憶する(原点位置を認識し直す)。
【0096】
一方、選択された吹出モードがフェイスモード以外であればステップS207がNOとなり、ステップS210に進む。そして、ステップS210では、選択された吹出モード位置に対するパルス数分だけ第3サーボモータ27を駆動し停止させる。
【0097】
本実施形態では、第1〜第3吹出モードドア17a、17b、17cを駆動する電動モータ27aの原点位置をステップS201で記憶した後に、車両走行中の振動等により第1〜第3吹出モードドア17a、17b、17cの位置ずれが発生した場合でも、ステップS209で電動モータ27aの原点位置を認識し直すため、上記の位置ずれの影響をなくすことができる。
【0098】
(他の実施形態)
上記各実施形態では、本発明の駆動装置を車両用空調装置に適用した例を示したが、本発明の駆動装置は他の用途にも適用可能である。
【0099】
また、上記各実施形態において、センサ群40からの検出信号に基づいていずれかのドアを駆動中に、温度設定スイッチ51、内外気切替スイッチ53および吹出モードスイッチ54のいずれかが操作された場合は、この手動操作に基づく制御(ドアの駆動)を優先して実行してもよい。
【0100】
また、上記各実施形態では、電動モータ19a、25a、27aは、整流子および給電用のブラシを有する形式のものを用いたが、1つの電気パルスが与えられる毎に1ステップだけ回転し、その位置で一定の保持トルクをもって停止する、いわゆるステッピングモータを用いてもよい。
【0101】
このステッピングモータを用いた場合、ステッピングモータに与える電気パルス数はCPU31での演算によって決定され、CPU31によって決定された電気パルス数の情報からステッピングモータの回転位置を検出する。従って、ステッピングモータを用いた場合は、CPU31が位置検出手段を兼ねる。
【0102】
上記第1実施形態おいて、内外気切替スイッチ53と吹出モードスイッチ54がほぼ同時に操作された場合、内外気モードの切り替えを吹出モードの切り替えよりも優先させてもよいし、逆に吹出モードの切り替えを優先させてもよい。
【0103】
また、内外気切替スイッチ53と吹出モードスイッチ54がほぼ同時に操作されたときに、内外気モードの切り替えを吹出モードの切り替えよりも優先させる場合であっても、吹出モードとしてデフロスタモードが選択されたときには、走行安全性の観点から、デフロスタモードへの切り替えを内外気モードの切り替えよりも優先するのが望ましい。
【0104】
また、温度調整ドア13およびサーボモータ25を2つ備え、運転席側の吹き出し空気温度と助手席側の吹き出し空気温度とを独立に制御する形式の左右独立制御式車両用空調装置にも、本発明は適用可能である。
【0105】
この場合、運転席側の温度制御を優先して制御する、すなわち、運転席側の吹き出し空気温度を調整する運転席用温度調整ドアを目標開度まで作動させた後に、助手席側の吹き出し空気温度を調整する助手席用温度調整ドアを目標開度まで作動させるのが望ましい。
【0106】
また、この左右独立制御式車両用空調装置において、運転席用温度調整ドアと助手席用温度調整ドアの目標開度までの作動量を複数に分割して、運転席用温度調整ドアと助手席用温度調整ドアを、分割した作動量毎に交互に作動させてもよい。
【0107】
さらに、左右独立制御式車両用空調装置において、位置検出回路35と切替回路36を2組設け、一方の(例えば運転席用の)温度調整ドアを駆動する電動モータの回転位置と内外気切替ドアを駆動する電動モータの回転位置とを、一方の位置検出回路と切替回路で検出し、他方の(例えば助手席用の)温度調整ドアを駆動する電動モータの回転位置と吹出モードドアを駆動する電動モータの回転位置とを、他方の位置検出回路と切替回路で検出するようにしてもよい。そして、この場合には、一方の温度調整ドアよりも内外気切替ドアを優先して作動させると共に、他方の温度調整ドアよりも吹出モードドアを優先して作動させるのが望ましい。
【0108】
また、温度調整ドア13およびサーボモータ25を2つ備え、フェイス吹出口5cからの吹き出し空気温度とフット吹出口5dからの吹き出し空気温度とを独立に制御する形式の上下独立制御式車両用空調装置にも、本発明は適用可能である。この場合、足よりも顔の方が温度に対して感覚が敏感であるため、フット吹出口5d側の温度制御よりもフェイス吹出口5c側の温度制御を優先するのが望ましい。
【0109】
また、温度調整ドア13およびサーボモータ25を2つ備え、前席側の吹き出し空気温度と後席側の吹き出し空気温度とを独立に制御する形式の前後独立制御式車両用空調装置にも、本発明は適用可能である。この場合、後席側の温度制御よりも前席側の温度制御を優先するのが望ましい。
【0110】
また、上記第1実施形態では、ヒータコア15に流入する空気量とヒータコア15をバイパスする空気量とを温度調整ドア13にて調整して吹き出し空気温度を制御したが、本発明は、ヒータコア15に流入するエンジン冷却水の量を流量調整弁(被駆動部材、温度調整部材)にて調整して吹き出し空気温度を制御する形式の車両用空調装置にも適用可能である。この場合、温度調整ドア13の代わりに流量調整弁が、第2サーボモータ25により駆動される。
【0111】
また、上記第1実施形態では、駆動手段をなすサーボモータを3つ備える例を示したが、サーボモータが2つ、あるいはサーボモータが4つ以上のものにも適用可能である。そして、例えばサーボモータが5つの場合、位置検出回路35と切替回路36を2組設け、一方の位置検出回路と切替回路で2つのサーボモータの電流変化を検知し、他方の位置検出回路と切替回路で残り3つのサーボモータの電流変化を検知するようにしてもよい。
【0112】
また、上記第2実施形態では、第1〜第3吹出モードドア17a、17b、17cがフェイスモード位置にあるときの、電動モータ27aの回転停止位置を原点位置としたが、デフロスタモード位置にあるときの電動モータ27aの回転停止位置を原点位置としてもよいし、フェイスモードおよびデフロスタモードの両位置での電動モータ27aの回転停止位置を原点位置としてもよい。
【0113】
また、上記第2実施形態では、吹出モードスイッチ54の操作でフェイスモードが選択されたときに原点位置を認識し直すようにしたが、TAOに基づいてフェイスモードが選択されたときにも原点位置を認識し直すようにしてもよい。
【0114】
また、上記第2実施形態では、第1〜第3吹出モードドア17a、17b、17cを駆動する電動モータ27aについてのみ説明したが、温度調整ドア13および内外気切替ドア7を駆動する各電動モータ19a、25aについても、同様の方法でその原点位置を認識するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の全体構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態の作動の概要を示すフローチャートである。
【図3】図2のステップS180の詳細な処理内容の一部を示すフローチャートである。
【図4】図2のステップS180の詳細な処理内容の残部を示すフローチャートである。
【図5】図4のステップS1806の詳細を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2実施形態の作動の概要を示すフローチャートである。
【符号の説明】
7、13、17a、17b、17c…被駆動部材をなすドア、
19a、25a、27a…電動モータ、30…制御手段をなすECU、
31…位置検出手段を構成するCPU、
35…位置検出手段を構成する位置検出回路、
36…位置検出手段を構成する切替回路。

Claims (11)

  1. 電動モータ(19a、25a、27a)と、
    前記電動モータにより駆動される複数の被駆動部材(7、13、17a、17b、17c)と、
    前記電動モータの作動を制御する制御手段(30)と、
    前記電動モータの回転位置を検出する1つの位置検出手段(31、35、36)とを備え、
    前記制御手段は、前記複数の被駆動部材を同時に作動させる要求があったときに、前記被駆動部材を1つずつ順番に作動させるように、前記電動モータを制御することを特徴とする駆動装置。
  2. 前記制御手段(30)は、前記複数の被駆動部材(7、13、17a、17b、17c)を同時に作動させる要求があったときに、予め定めた優先順位に従って前記被駆動部材を作動させるように、前記電動モータ(19a、25a、27a)を制御することを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記制御手段(30)の作動開始時に、前記電動モータ(19a、25a、27a)により前記被駆動部材(7、13、17a、17b、17c)を作動範囲の端部まで駆動したときの、前記電動モータの回転停止位置を初期の原点位置として前記制御手段に記憶させる駆動装置において、
    前記初期の原点位置を記憶した後に、前記被駆動部材を作動範囲の端部まで駆動させる要求があったときには、前記電動モータにより前記被駆動部材を前記作動範囲の端部側に向けて所定時間駆動し、前記所定時間駆動後の前記電動モータの回転停止位置を新たな原点位置として前記制御手段に記憶させることを特徴とする請求項1または2に記載の駆動装置。
  4. 前記位置検出手段(31、35、36)は、前記電動モータ(19a、25a、27a)の回転に伴う電流変化から前記電動モータの回転量を検出することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の駆動装置。
  5. 空気通路を形成する空調ケース(5)と、
    前記空気通路内に配置されて空気を冷却する冷房用熱交換器(11)と、
    前記空気通路内に配置されて空気を加熱する暖房用熱交換器(15)と、
    前記空気通路に導入する空気を内気と外気のいずれかに切り替える内外気切替用被駆動部材(7)と、
    吹き出し空気の温度を調整する温度調整用被駆動部材(13)と、
    車室(3)への空気の吹き出し方向を切り替える吹出モード用被駆動部材(17a、17b、17c)と、
    前記3つの被駆動部材を駆動する電動モータ(19a、25a、27a)と、
    前記電動モータの作動を制御する制御手段(30)とを備える車両用空調装置において、
    前記電動モータの回転位置を検出する1つの位置検出手段(31、35、36)を備え、
    前記制御手段は、前記3つの被駆動部材のうち少なくとも2つを同時に作動させる要求があったときに、作動要求があった前記被駆動部材を1つずつ順番に作動させるように、前記電動モータを制御することを特徴とする車両用空調装置。
  6. 前記制御手段(30)は、前記3つの被駆動部材(7、13、17a、17b、17c)のうち前記温度調整用被駆動部材を含む2つの被駆動部材を同時に作動させる要求があったときに、前記内外気切替用被駆動部材および前記吹出モード用被駆動部材を、前記温度調整用被駆動部材よりも優先して作動させるように、前記電動モータ(19a、25a、27a)を制御することを特徴とする請求項5に記載の車両用空調装置。
  7. 前記制御手段(30)は、前記内外気切替用被駆動部材(7)と前記吹出モード用被駆動部材(17a、17b、17c)を同時に作動させる要求があったときに、前記吹出モード用被駆動部材を前記内外気切替用被駆動部材よりも優先して作動させるように、前記電動モータ(19a、25a、27a)を制御することを特徴とする請求項5または6に記載の車両用空調装置。
  8. 前記制御手段(30)は、前記内外気切替用被駆動部材(7)と前記吹出モード用被駆動部材(17a、17b、17c)を同時に作動させる要求があったときに、車両の窓ガラス(4)に向けて空気を吹き出すデフロスタ吹出モードが選択されたときを除き、前記内外気切替用被駆動部材を前記吹出モード用被駆動部材よりも優先して作動させるとともに、前記デフロスタ吹出モードが選択されたときには、前記吹出モード用被駆動部材を前記内外気切替用被駆動部材よりも優先して作動させるように、前記電動モータ(19a、25a、27a)を制御することを特徴とする請求項5または6に記載の車両用空調装置。
  9. 前記温度調整用被駆動部材(13)を2つ備え、2箇所から吹き出される空気の温度を独立して調整する車両用空調装置であって、
    前記制御手段(30)は、前記2つの温度調整用被駆動部材のうち、一方を目標位置まで作動させた後に、他方を目標位置まで作動させるように、前記電動モータ(19a、25a、27a)を制御することを特徴とする請求項5ないし8のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  10. 前記温度調整用被駆動部材(13)を2つ備え、2箇所から吹き出される空気の温度を独立して調整する車両用空調装置であって、
    前記制御手段(30)は、前記2つの温度調整用被駆動部材の目標位置までの作動量を複数に分割して、前記2つの温度調整用被駆動部材を、分割した作動量毎に交互に作動させるように、前記電動モータ(19a、25a、27a)を制御することを特徴とする請求項5ないし8のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  11. 前記位置検出手段(31、35、36)は、前記電動モータ(19a、25a、27a)の回転に伴う電流変化から前記電動モータの回転量を検出することを特徴とする請求項5ないし10のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
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