JP4437682B2 - 低容量esd保護回路 - Google Patents

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本発明は、半導体集積回路において入出力回路の保護回路に関し、特に静電放電保護回路(以下、ESD保護回路と記す。)に関する。
半導体集積回路の入出力回路に対するESD保護回路の従来用いられてきた基本的な回路構成について、図4を用いて説明する。CMOSプロセスにおけるESD保護回路は様々な構造や回路が提案されているが、いずれのESD保護回路においても共通であるのは、静電ストレス(サージ)の入力がトリガとなって、保護回路が低インピーダンスの導体となる点である。内部回路2を保護するためには、できるだけサージ入力電圧が信号の入出力端子であるI/Oパッドにおける電圧上昇を抑制し、大電流を保護回路の方に通電することである。
このような機能を具備する素子として、サイリスタ、もしくはSCR(Silicon Controlled Rectifier)と呼ばれるPNPN接合素子が古くから応用されてきた。しかし、一般にSCRはトリガ電圧、すなわち素子を導通状態にせしめるに必要な電圧が数十Vと高く、サブミクロンクラスの微細ICの保護には適さない。そこで、下記非特許文献1においては図4に示したような保護回路が提案された。図4に示した回路はLVTSCR(Low-Voltage Triggering SCR)と呼ばれる。例えば、低電位側電源端子となるVSSパッドに対してI/Oパッドに正極性のサージが印加された場合を想定する。
トリガNMOSFET3は、通常0.5μmプロセス以下の微細デバイスでは4〜8V程度で降伏し、サージ電流はN−ウェル抵抗4およびトリガNMOS3を介してVSSパッド23へ流れる。N−ウェル抵抗4に電流が流れることで、トリガNMOSFET3のドレイン電位がI/Oパッド21よりも低くなり、かつ、トリガNMOSFET3が導通状態となったことで、このNMOSFET3のボディ電位がVSSパッドより上昇する。この結果、SCR1が導通状態となりし、主たるサージはオン抵抗の低いSCR1を流れてI/Oパッド21電位の上昇を抑制する。
導通状態のSCR1は極めて低抵抗であるため、素子面積に対するESD耐量が極めて高い特徴がある。このため、多くの研究がなされ、LVTSCRの発展型ともいえる回路構造がいくつか報告されている。図5は、近年報告された代表的なLVSCRの改良例として下記(非特許文献2)がある。この回路の特徴は、I/Oパッド21とVSSパッド23の間に容量9及び抵抗8とで構成されたRCトリガネットワークと称する回路を導入し、サージ入力を検出して、トリガNMOSFET3のターンオンを積極的に促進することにある。また、図4の従来例では、電源線間の保護を別途用意する必要がある上、電源線間保護回路とI/Oパッド21とを接続するネットワークが不十分であるが、図5の従来例では、トリガNMOSFET3が電源線間保護回路を兼ねており、例えばVDDパッド22を基準に正極性のサージが印加された場合でも、SCR1を構成するPNPトランジスタのPN接合ダイオードを介して容易にサージを流すことが可能である。また、図4の従来回路では、P−sub基板をVSS電位として使用し回路の一部に活用するが、図5の従来回路はトリプルウェル構造を用いて回路全体をディープ−N−ウェルに内包させるため、基板と回路が完全に分離されている。このため、ノイズの影響の多少についても、図5の回路に改善が見られる。
しかしながら、近年の10GHzを超える信号入出力動作(I/O動作)においては、パッド容量、つまりパッド面積でさえできる限り小さくする必要があり、保護回路は寄生容量をもたらす存在として敬遠される。SCRを用いたESD保護回路の利点の1つは、回路面積を小さくできるため、保護回路の寄生容量を小さく抑制できる可能性が存在する点である。しかし、SCRにおける最大の問題点は、そのトリガ電圧が極めて高く、そのままでは実用に供せない点であった。図4に示した従来回路は、SCRのトリガ電圧を実用域に低下させる技術として画期的であった。しかし、構造的には、N−ウェル内のP+拡散層とN+拡散層の両方にI/Oパッドが接続されるため、大きな面積を有するN−ウェル容量が寄生容量としてI/Oパッドに付加されてしまうという欠点がある。I/Oパッドに接続されているI/O回路において高速動作が要求される場合には、この欠点は問題となる。このような寄生容量の点については、図5に示した従来回路の方が有利である。RCトリガネットワークに必要な容量9も10pF程度であり、充分小さい。しかし、図5におけるRCトリガネットワークはあくまでトリガ用のデバイスであるから、サージ経路としての役割は期待できない。10pFに相当するPN接合面積は約4μm以下であり、この接合面積を有するダイオードのHBM(Human Body Model)−ESD耐性は800V程度に達するということが下記(非特許文献3)において報告されている。許容できる寄生容量が限定される場合は、全ての寄生容量に関わる構造がサージ経路として機能した方が望ましい。
さらに、RCトリガネットワークの容量9が、I/Oパッドに接続されているため、高速動作するI/O回路においては、容量9のインピーダンスが低下してしまう危険性があり、これにより通常動作においてもトリガを与えかねないという欠点を有する。
また、図5の従来回路では、I/Oパッドに負極性のサージが印加された場合の保護機構が具備されていないため、負のサージについては内部回路を保護できない。
Chattergee and T. Polgreen, "A Low-Voltage Triggering SCR for On-Chip ESD Protection at Output and Input Pads," IEEE Electron Device Lett., vol.12 pp.21-22, 21-22, 1991 T. Nikolaidis and C. Papadas, "A Novel SCR ESD Protection for Triple ウェル CMOS Thechnologies," IEEE Electron Device Lett.," vol.22, pp. 185-187, 2001 C. Richier, et al "Investigation on Different ESD Protection Starategies Devoted to 3.3V RF Applications(2GHz) in a 0.18μm CMOS MOS Process, "Proc. EOS/ESD Symp. 2000, pp.251-259, 2000.
以上述べた様に、従来回路を用いたESD保護回路においては、入出力端子となるI/Oパッドの特性が高速動作の点で十分とは言えず、また、サージの極性によっては保護できないといった問題点があった。このため、本発明においては、アナログ・デジタル混載LSIにおける入出力端子のESD保護において、高耐圧性を損なうことなく高速性を実現する低寄生容量の保護回路の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1においては、P型不純物を含むP型基板と、当該P型基板上に形成されたディープNウェルと、当該ディープNウェルに包含された第1Pウェルと、を含むトリプルウェル構造によって構成されたSCRを、高電位側電源端子、低電位側電源端子、入出力端子に接続したESD保護回路であって、
前記SCRは、
前記第1Pウェル内に形成され、該第1Pウェルよりも高濃度の不純物を含む第1P 層と、前記第1Pウェル内にあって、かつ該第1Pウェルと接合される第1N 層と、前記ディープNウェル内に形成され、かつ該ディープNウェルよりも高濃度の不純物を含む第2N 層と、前記ディープNウェル内に形成され、かつ該ディープNウェルと接合される第2P 層と、を含み、前記第2P 層をアノード、前記第2N 層をNゲート、前記第1P 層をPゲート、前記第1N 層をカソードとして構成され、
前記ディープNウェルに包含され、かつ前記第1Pウェルとは分離して形成された第2Pウェル内に、該第2Pウェル内に形成された第3N 層をドレイン、第4N 層をソースとし、前記第3N 層と前記第4N 層に挟まれた前記第2Pウェル領域にゲートが設けられたNMOSトランジスタを備え、
前記NMOSトランジスタの前記ソース及び前記ゲートがダイオード接続されて前記第1P 層に接続され、前記NMOSトランジスタのドレインが前記第2P 層に接続され、
前記第1N 層及び前記第2Pウェルが前記低電位側電源端子に接続され、前記第2N 層が前記高電位側電源端子に接続され、前記第2P 層及び前記第3N 層が前記入出力端子に接続されることにより、ベース電極が前記低電位側電源に、コレクタ電極が前記高電位側電源に、エミッタ電極が前記入出力端子に接続される、寄生的なNPNバイポーラトランジスタが形成され、
前記高電位側電源端子と前記低電位側電源端子との間に接続された電源線間保護回路を備えている構成について規定している。
請求項2においては、請求項1に記載のESD保護回路において、前記入出力端子側に接続された前記NMOSトランジスタのソースと、前記第1P との間に抵抗素子を具備する構成について規定している。
請求項においては、請求項1または請求項2に記載のESD保護回路において、前記電源線間保護回路をダイオード接続したNMOSトランジスタによる構成について規定している。
本発明による実施例1によれば、I/Oパッドに付加される寄生容量をトリガNMOSのドレイン面積、およびSCRのアノード面積で制御することができ、低寄生容量で高耐量の保護回路を構築できる。また、トリプルウェル構造を用いたSCRと電源線間保護回路およびトリガNMOSを組み合わせ、電源線間保護回路を経由するサージ経路の通電と、トリガNMOSのターンオンによる通電によってSCRのターンオンを促進することができる。
さらに、通常動作時においては、SCRのNゲートがVDDパッドに接続されているため、VDDパッドの電位を上回る電位がI/Oパッドに入力もしくは出力されないかぎり、誤動作する危険はなく、仮にノイズなどの影響で通常動作中にSCRがターンオンしてしまったとしても、I/Oパッドの電位レベルが電源電圧より低下すればSCRは遮断状態を回復する。
また、本発明では、各電源端子基準で正負どちらの極性のサージにおいても内部回路を保護するためのサージ経路を確保することができる。本発明における実施例2、および実施例3に拠れば、本発明の基本構造は複数の異なる拡散層構造で実現可能で、このため回路面積や保護能力、プロセスにおける設計ルールの制約などに応じて柔軟にレイアウトすることが可能である。
このように、本発明の保護回路は、通信用LSIに代表される高速アナログLSIや高速アナログ・デジタル混載LSIにおいて、GHz以上の高速動作が求められるI/O回路の保護に極めて有効である。
まず、本発明の特徴であるESD保護回路の基本的な構成について図1(a)により、また、その集積回路の断面を図1(b)により説明する。本発明のESD保護回路は、アナログ・デジタル混載用CMOSプロセスで一般的に用いられるトリプルウェル構造を利用し、I/Oパッド21とSCR1のPゲート(図1(a)におけるPG7)との間にトリガNMOS3をダイオード接続して設置したことが第1の従来になかった特徴である。SCR1のNゲート(図1(a)におけるNG6)は従来回路と同様にVDDパッド22に接続する。
また、トリプルウェル構造内にトリガNMOS3を構成し、上記のように接続することで、VDDパッド22とI/Oパッド21間に寄生的なNPNトランジスタ9を構成させたことが第2の際立った特徴である。また、電源線間(VDD−VSS間)にトリガNMOS3とは別に保護回路を具備することが従来技術と異なる第3の点である。図1(a)ではダイオード接続したNMOS10で示しているが、電源線間保護素子は、寄生容量の制約を受けないため、充分大きなサイズを選択できる。
このような構造により、本発明のESD保護回路は、VDDパッド22およびVSSパッド23基準の電位に対してI/Oパッド21に印加される正負どちらのサージについても有効なサージ経路を確保することができる。
また、図1(b)において、I/Oパッド21に接続される拡散層領域(アノード17およびドレイン24)は、ディープ−N−ウェル(13)内のP+層(PMOSトランジスタにおけるソース・ドレイン層に相当)とP−ウェル(12)内のN+層(NMOSトランジスタにおけるソース・ドレイン層に相当)に接続されるため、I/Oパッド21に接続される寄生容量はウェル容量と無関係となる。発明者による既出願特許「特願2003−359656静電放電保護回路(未公開)」によれば、前記I/Oパッド21に接続される拡散層領域の面積が各々4μm以下であれば、寄生容量は合計約22fF以下となる。前記I/Oパッド21に接続される拡散層領域の面積を適切に選択することで、I/O回路に許容される寄生容量以下に容易に抑制できる。
また、本発明は、SCRのトリガ機構にも特徴がある。VSSパッド23基準に正のサージがI/Oパッド21に印加された場合について説明する。図4および図5における従来回路では、サージ入力によりトリガNMOS3のドレイン電圧上昇により、ドレイン電界があるレベルに達すると降伏し、電流を通電する。これにより、NゲートであるNG6の電位がI/Oパッド21の電位より低下し、また、トリガNMOS3の降伏により、トリガNMOS3のボディ、すなわちPゲートであるPG7の電位がVSSパッド23より上昇し、結果としてSCR1がターンオンする。図5の従来回路では、容量9と抵抗8により、サージ入力直後のPG7の電位を積極的に上昇せしめ、SCR1のターンオンをより確実にする手法である。
さらに、本発明においては独立した2経路のトリガ機構を有することも特徴である。すなわち、トリガNMOS3と電源線間保護NMOS10とがサージ入力に対して先ず降伏する。降伏のタイミングは、例えば各々のNMOSにおけるゲート長の長短で調整可能である。VSSパッド23を基準としてI/Oパッド21に正極性のサージ入力があったとする。前記従来回路のように、端子電位の上昇によってトリガNMOS3と電源線間保護NMOS10が同時もしくは相前後して降伏する。NMOS3の降伏によりSCR1のPG7の電位がVSSパッド23の電位より上昇し、電源線間保護NMOS10の降伏によってSCR1のNG6の電位がI/Oパッドの電位より低下する。これによりSCR1がターンオンし、内部回路2を保護するのである。
仮に、電源線間保護NMOS10かNMOS3の先行するどちらかの降伏によってSCR1がターンオンしたが、該SCR1のターンオンが不充分で、SCR1のサージ通電能力が低下した場合は、I/Oパッド21の電位が上昇し、降伏していないもう一方のNMOSが降伏してSCR1のターンオンを促進する。
このように、トリガ機構を独立の2系統とすることで、SCR1のターンオンを確実に実行せしめることができる。
また、VSSパッド23を基準として負極性のサージがI/Oパッド21に入力された場合は、NMOS3のボディ、すなわちP−ウェル12からNMOS3のドレインにいたるPN接合ダイオードがサージパスとなり内部回路2を保護する。VDDパッド22を基準に正極性のサージが入力された場合は、I/Oパッド21からSCR1のNG6にいたるPN接合ダイオードがサージ経路となる。従来のサージ経路においては、前記「非特許文献3」において開示されているように、典型的なダイオード保護回路(電源とI/Oパッド間にダイオードを逆バイアス方向に接続し、電源線間に保護回路を具備する。)で、VDDパッド22から電源線間保護回路NMOS10を介し、VSSパッド23からI/Oパッド21に至るPN接合ダイオードを主たるサージ経路としていた。
これに対し、本発明においては、前記サージ経路に加えて寄生的に構成された寄生NPNトランジスタ9におけるPN接合ダイオードもサージ経路として働くようにしたことを特徴としている。前記寄生NPNトランジスタ9のPN接合ダイオードに電流が流れることは、すなわち寄生NPNトランジスタ9のべース電流が流れたことに相当する。したがって、この寄生NPNトランジスタ9がターンオンする。この経路は、VDDパッド22からI/Oパッド21へ直接流れる経路であるから、電源線間保護NMOS10を介して流れるサージ経路に比べて低抵抗であり、内部回路2の保護に有利である。
このように本発明においては、VDDパッド22、VSSパッド23のどちらの電源端子を基準とする正負どちらの極性のサージについても、強力に内部回路を保護することができる。
(実施例1)
図1を用いて本発明第1の実施例を説明する。図1(b)は、前項で説明した本発明回路の断面構成を模式的に示す図である。前述のとおり、本発明の保護回路は、ダイオード接続したトリガNMOS3をI/Oパッド21とPG7の間に接続し、NG6をVDDパッド22に接続したSCR1をI/Oパッド21とVSSパッド23間に接続し、VDDパッド22とVSSパッド23間に電源線間保護NMOS10を接続することで構成される。図1(b)では電源線間保護NMOS10を省略している。抵抗8は、トリガNMOS3に過剰な電流が流れることを防止するための抵抗で、SCR1の通電能力とトリガNMOS3の通電能力とから、トリガNMOS3がESDイベント中に破壊されない程度の抵抗値を選ぶことが望ましい。
ディープ−N−ウェル13とディープ−N−ウェル14は、ともにVDDパッド22に接続されるため、必ずしも図1(b)に示すように分離する必要はない。ここでは構成の説明上便宜的に分離している。ディープ−N−ウェル13内には、P−ウェル11を構成し、ディープ−N−ウェル13とP−ウェル11内部にそれぞれにPN接合ダイオードを構成する。ディープ−N−ウェル13内に構成した第一のPN接合ダイオードのアノード17をI/Oパッド21に、カソード(NG6)をVDDパッド22に接続し、P−ウェル11内における第二のPN接合ダイオードのカソード16をVSSパッド23に接続し、アノード(PG7)は、トリガNMOS3のゲート18、およびソース25に接続された抵抗素子8に接続する。
この構造により、第一のPN接合ダイオードのアノード17をアノードとし、カソードをNゲート(NG6)とし、第二のPN接合ダイオードのアノードをPゲート(PG7)とし、カソード16をカソードとするSCRが寄生的に生成される。一方、ディープ−N−ウェル14内部にはP−ウェル12を設け、このP−ウェル12内部にトリガNMOS3を構成する。ここで、ディープ−N−ウェル14はVDDパッド22に接続され、Pウェル12はVSSパッド23に接続される。
このような構成により、第1図(a)のような回路を構築する。第1図(b)におけるトリガNMOS3は、1本のゲートで示されているが、ゲートを2本のフィンガーとし、ゲートで挟まれた領域をドレインとしてI/Oパッドに接続すれば、一本のゲートフィンガーでNMOSを構成にする場合に比べ、同じドレイン面積でゲート長が2倍となるため、トリガNMOS3の許容電流を増加することができる。ただし、ゲートオーバーラップ容量も2倍となるため、寄生容量の見積もりには注意が必要である。
(実施例2)
次に、図2を用いて本発明第2の実施例を説明する。図2(a)は、本発明第2の実施例におけるESD保護回路の等価回路であり、図2(b)は、この保護回路の断面構成を模式的に示した図である。図2(b)においても電源線間保護NMOS10の記述は省略している。本第2の実施例では、第1の実施例で示したトリガNMOS3を、ディープ−N−ウェル14の内部に構成するのではなく、P−sub15基板に直接構成した例である。この場合、第1の実施例で存在したVDDパッド22とI/Oパッド21との間の寄生的な縦型(ヴァーティカル)NPNトランジスタ9は存在しないが、トリガNMOS3の効果は第1の実施例と同様に実現することができる。ディープ−N−ウェル14内にトリガNMOS3を構成しないため、回路面積の縮小が可能となる。
(実施例3)
図3を用いて、本発明第3の実施例を説明する。本実施例は、前記第1、第2の実施例におけるSCR1の構成を変更した場合であり、SCR1の構成法を、断面の模式図を用いて説明している。したがって、トリガNMOS3については、実施例1もしくは実施例2で示した方法と組み合わせることが可能である。図3(a)はSCR1の等価回路であり、図3(b)は前記実施例1及び実施例2で示したSCR1の構成の再掲であり、ダイオード型と称する事が出来る。図3(c)は、SCR1を構成するPNPトランジスタ部30をN−ウェル(26)内に構成した横型(ラテラル)トランジスタとした例であり、図3(d)は、図3(c)のラテラルPNPトランジスタ30を包含するN−ウェル(26)を、SCR1を構成するNPNトランジスタ31を包含するディープ−N−ウェル13と共通化した例である。図3(c)および、図3(d)のSCR1は、図3(b)のSCR1と異なり、独立したPNPトランジスタ30とNPNトランジスタ31を配線接続することでSCR構造を実現している。
本発明によるESD保護回路の第1の実施例で、(a)等価回路図(b)断面構成図。 本発明によるESD保護回路の第2の実施例で、(a)等価回路図(b)断面構成図。 本発明におけるSCRの構成例で(a)等価回路(b)ダイオード型の断面構成図、(c)ラテラル/ヴァーティカル混載型1の断面構成図。(d)ラテラル/ヴァーティカル混載型2の断面構成図。 SCR使用のESD保護回路の従来例を示す等価回路図。 上記図4の改良型であるESD保護回路の従来例を示す等価回路図。
符号の説明
1:SCR 2:内部回路 3:トリガNMOS
4:Nウェル抵抗 5:Pウェル抵抗 6:Nゲート
7:Pゲート 8:抵抗 9:容量
10:電源線間保護NMOS 11、12:Pウエル
13、14:ディープ−N−ウエル 15:P−sub
16:カソード 17:アノード 18:ゲート
19:ボディ 20:N−subコンタクト
21:入出力パッド 22:高電位側電源端子
23:低電位側電源端子 24:ドレイン
25:ソース 26:N−ウエル 30:PNPトランジスタ
31:NPNトランジスタ

Claims (3)

  1. P型不純物を含むP型基板と、当該P型基板上に形成されたディープNウェルと、当該ディープNウェルに包含された第1Pウェルと、を含むトリプルウェル構造によって構成されたSCRを、高電位側電源端子、低電位側電源端子、入出力端子に接続したESD保護回路であって、
    前記SCRは、
    前記第1Pウェル内に形成され、該第1Pウェルよりも高濃度の不純物を含む第1P 層と、前記第1Pウェル内にあって、かつ該第1Pウェルと接合される第1N 層と、前記ディープNウェル内に形成され、かつ該ディープNウェルよりも高濃度の不純物を含む第2N 層と、前記ディープNウェル内に形成され、かつ該ディープNウェルと接合される第2P 層と、を含み、前記第2P 層をアノード、前記第2N 層をNゲート、前記第1P 層をPゲート、前記第1N 層をカソードとして構成され、
    前記ディープNウェルに包含され、かつ前記第1Pウェルとは分離して形成された第2Pウェル内に、該第2Pウェル内に形成された第3N 層をドレイン、第4N 層をソースとし、前記第3N 層と前記第4N 層に挟まれた前記第2Pウェル領域にゲートが設けられたNMOSトランジスタを備え、
    前記NMOSトランジスタの前記ソース及び前記ゲートがダイオード接続されて前記第1P 層に接続され、前記NMOSトランジスタのドレインが前記第2P 層に接続され、
    前記第1N 層及び前記第2Pウェルが前記低電位側電源端子に接続され、前記第2N 層が前記高電位側電源端子に接続され、前記第2P 層及び前記第3N 層が前記入出力端子に接続されることにより、ベース電極が前記低電位側電源に、コレクタ電極が前記高電位側電源に、エミッタ電極が前記入出力端子に接続される、寄生的なNPNバイポーラトランジスタが形成され、
    前記高電位側電源端子と前記低電位側電源端子との間に接続された電源線間保護回路を備えていることを特徴とするESD保護回路。
  2. 請求項1に記載のESD保護回路において、
    前記入出力端子側に接続された前記NMOSトランジスタのソースと、前記第1P との間に抵抗素子を具備することを特徴とするESD保護回路。
  3. 請求項1または請求項2に記載のESD保護回路において、
    前記電源線間保護回路をダイオード接続したNMOSトランジスタで構成したことを特徴とするESD保護回路。
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