JP4436248B2 - インデューサ及びインデューサ付ポンプ - Google Patents

インデューサ及びインデューサ付ポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP4436248B2
JP4436248B2 JP2004521147A JP2004521147A JP4436248B2 JP 4436248 B2 JP4436248 B2 JP 4436248B2 JP 2004521147 A JP2004521147 A JP 2004521147A JP 2004521147 A JP2004521147 A JP 2004521147A JP 4436248 B2 JP4436248 B2 JP 4436248B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inducer
blade
angle
leading edge
blade angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004521147A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2004007970A1 (ja
Inventor
浩介 足原
彰 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Corp filed Critical Ebara Corp
Publication of JPWO2004007970A1 publication Critical patent/JPWO2004007970A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4436248B2 publication Critical patent/JP4436248B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/18Rotors
    • F04D29/22Rotors specially for centrifugal pumps
    • F04D29/2261Rotors specially for centrifugal pumps with special measures
    • F04D29/2277Rotors specially for centrifugal pumps with special measures for increasing NPSH or dealing with liquids near boiling-point

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

本発明は、インデューサ及びインデューサ付ポンプに係り、特にターボポンプ等のポンプにおいて吸込性能を向上させるために、軸心が主羽根車の軸心と一致するように該主羽根車の上流側に配置される軸流型又は斜流型のインデューサ及びインデューサ付ポンプに関するものである。
従来から、ポンプの吸込性能を向上させるため、主軸の先端部にインデューサを取り付ける場合がある。例えば、遠心型の主羽根車の上流側に配置されるインデューサは、斜流型又は軸流型であり、通常の羽根車に比べて翼の枚数が少なく、翼長さが長いという形状的特徴を持つ羽根車である。このインデューサは主羽根車の上流側に主羽根車と回転軸が同じになるように配置され、主軸によって主羽根車と同じ回転数で回転される。
従来のインデューサの翼は、ヘリカル形状(らせん形状)に設計され、翼の断面形状においてチップとハブと軸中心とが一直線上に位置する。従来のインデューサの設計手法においては、チップに沿った翼角度のみを設計し、ハブに沿った翼角度はヘリカル条件によって決定される。従来のインデューサの翼前縁におけるチップ翼角度は、設計点流量における入口の流れの軸方向流入速度と翼の周方向速度とから計算される入口流れ角よりも大きく設計される。翼前縁におけるチップ翼角度と入口流れ角の差の角度を入射角という。この入射角は、通常、前縁の翼角度の35%から50%となるように設計される。そして、インデューサのチップの入口(前縁)から出口(後縁)にかけての翼角度は、インデューサに対して要求される揚程を満たすために、一定とするか、あるいはステップ状に増加、直線的に増加、二次曲線的に増加するように設計される。
このような形状のインデューサを取り付けることによって、翼の入口上流の圧力、すなわちポンプ羽根車の上流部の流体の圧力が低下して局所的に液体の圧力が飽和蒸気圧以下になりキャビテーションが発生した場合でも、このキャビテーションによってスロート部以降の流路が閉塞されることが防止され、キャビテーションが発生しても液体を昇圧することができる。このため、インデューサを主羽根車の上流に配置することにより、遠心型の主羽根車単独の場合に比べてポンプの吸込性能を向上させることができ、ポンプの高速化及び小型化が可能になる。
しかしながら、上述したように、従来のインデューサにおいては、翼前縁におけるチップ翼角度が設計点流量における入口の流れに対して入射角を持ち、入口から出口にかけてのチップの翼角度の分布が一定又は増加する形状に設計されているため、インデューサの入口付近に負荷が集中し、入口逆流が生じやすい傾向がある。また、設計点流量より小さい流量である部分流量域でポンプを運転した場合には、インデューサの入口における入射角は大きくなるので、入口に発生する逆流の規模も大きくなる。キャビテーションが発生した状態で入口逆流が発生すると、キャビテーションが上流側の部材と干渉し、この部材がキャビテーションの衝撃圧によって損傷してしまう。
また、入口逆流の内部でキャビテーションの発生と消滅が低い周波数で繰り返される現象が生じ、ポンプ全体に大きな振動が生じる。更に、液体水素用のポンプにおいては、吸込性能を向上させる作用を有する水素の熱力学的効果が入口逆流によって低減され、ポンプの吸込性能が低下してしまう。
このような観点から、入口逆流の発生を抑えたインデューサの設計が実用上の重要課題になっている。従来から、吸込性能と要求揚程を満たすために、インデューサの翼角度や翼長さ、翼枚数、翼先端形状などを改良することは行われているものの、入口逆流を抑えるためにインデューサの翼形状を改良することは現在まで行われていない。したがって、要求された揚程と吸込性能とを満たしつつ、入口逆流の発生を抑えたインデューサは未だ開発されていないのが現状である。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、要求された揚程と吸込性能とを満たしつつ、入口逆流の発生を抑えた信頼性の高いインデューサ及びインデューサ付ポンプを提供することを目的とする。
このような従来技術における問題点を解決するために、本発明の第1の態様は、主羽根車の上流側に配置されるインデューサにおいて、翼前縁におけるチップからハブにかけての翼角度が、設計点流量における入口流れ角と略同一となるように形成され、翼の負圧面と隣の翼とで形成される流路の入口部分をスロート部と定義し、子午面の翼前縁から翼後縁までの距離で正規化した位置を無次元子午面位置と定義したとき、翼前縁から翼後縁にかけての上記チップ上の翼角度分布は、上記スロート部の近傍から上流側において、上記スロート部の近傍から下流側に比べて上記翼前縁に向かって上記翼角度の減少率が大きくなっており、上記スロート部の近傍から無次元子午面位置0.9近傍までは、上記スロート部の近傍から上流側に比べて上記翼角度の変化率が小さくなっていることを特徴とするインデューサである
このように、翼前縁における翼角度が入口流れ角と略同一となるようにすることで、設計点流量から部分流量にかけて流れの入射角が小さくなるので、入口逆流を効果的に抑制することが可能となる
また、スロート部より上流側において、スロート部の近傍から下流側に比べて翼前縁に向かって翼角度の減少率を大きくし、スロート部の近傍から無次元子午面位置0.9近傍までは、スロート部の近傍から上流側に比べて翼角度の変化率を小さくすることにより、負荷をチップに沿って全体に分布させながらも負圧面の大きな圧力低下部分をスロート部よりも上流にもってくることができる。したがって、キャビテーションの大半はインデューサの翼の負圧面の前半で生じるようになり、スロート部以降の流路が閉塞されにくくなり、十分な吸込性能を確保することができる。また、チップに沿って翼全体に負荷が分布することにより、十分な揚程を確保することができる。
本発明の好ましい一態様は、翼前縁から翼後縁にかけての上記ハブ上の翼角度分布はスロート部の近傍で変曲点を有し、上記スロート部より上流側において上記翼角度の変化率が小さくなっており、上記スロート部より下流側において流れ方向に沿って上記翼角度の増加率が大きくなっていることを特徴としている。
このように、スロート部より上流側においてハブに沿った流れ方向の翼角度の変化率を小さくし、スロート部より下流側においてハブに沿った流れ方向の翼角度の増加率を大きくすることにより、ハブに沿っても負荷を翼全体に分布させることができ、要求された揚程を確保することができる。
本発明の第2の態様は、回転可能な主軸に取り付けられた主羽根車を備え、上記インデューサを軸心が上記主羽根車の軸心と一致するように該主羽根車の上流側に配置したことを特徴とするインデューサ付ポンプである。
以下、本発明に係るインデューサ及びインデューサ付ポンプの実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態におけるインデューサを備えたターボポンプの一部分を示す断面図であり、図2は図1に示すインデューサの斜視図である。図1に示すターボポンプは、回転可能な主軸1と、主軸1に取り付けられた主羽根車2と、主羽根車2の上流側に配置されるインデューサ3とを備えている。インデューサ3の軸心は主羽根車2の軸心と一致しており、インデューサ3は主軸1の回転に伴って主羽根車2と同一回転速度で回転するようになっている。インデューサ3は複数枚の翼を備えており、図2では3枚の翼を備えたインデューサが示されている。
ポンプの作動流体は、図1の矢印Fで示される方向からインデューサ3に流入する。インデューサ3に流入した作動流体は、インデューサ3内でキャビテーションを発生しながら昇圧され、更に下流の主羽根車2でポンプの要求揚程まで昇圧される。このとき、インデューサ3により、主羽根車2の中でキャビテーションが発生しない圧力まで作動流体が昇圧されるので、主羽根車2単独のときよりもポンプの吸込性能が向上する。
ここで、本発明に係るインデューサ3は、以下のような形状的特徴を有するものである。
(1)翼前縁31におけるチップT1からハブH1にかけての翼角度が、設計点流量における入口流れ角と略同一となるように形成されている。
(2)翼前縁(入口)31から翼後縁(出口)32にかけてのチップT1上の翼角度分布は、スロート部の近傍から上流側において、スロート部の近傍から下流側に比べて翼前縁31に向かって翼角度の減少率が大きく、スロート部の近傍から無次元子午面位置0.9近傍までは、スロート部の近傍から上流側に比べて翼角度の変化率が小さくなっている。ここで、チップT1上の翼角度(チップ翼角度)とは、図3Aのβbtで示される角度を意味する。
(3)翼前縁(入口)31から翼後縁(出口)32にかけてのハブH1上の翼角度分布はスロート部の近傍で変曲点を有し、スロート部より上流側において流れ方向に沿って翼角度の変化率が小さく、スロート部より下流側において翼角度の増加率が大きくなっている。ここで、ハブH1上の翼角度(ハブ翼角度)とは、図3Bのβbhで示される角度を意味する。なお、図3Bにおいては、インデューサの翼部分は点線で示されている。
このような形状的特徴を有する本発明に係るインデューサと従来のインデューサとを以下の条件で実際に設計し、本発明に係るインデューサと従来のインデューサの作用を比較検討した。図4Aは設計した本発明に係るインデューサ3の子午面断面図、図4Bは斜視図、図5Aは設計した従来のインデューサ103の子午面断面図、図5Bは斜視図である。
これらのインデューサ3,103の設計において、設計点要項は、回転数N=3000min−1、流量Q=0.8m/min、揚程H=2mとし、従来のインデューサ103と本発明に係るインデューサ3とで要項を同じに設定した。各インデューサ3,103の子午面形状は完全軸流タイプとなっており、図4A及び図5Aに示す子午面断面図において翼前縁31,131及び翼後縁32,132は流れ方向Fに直角な直線となっている。
いずれのインデューサ3,103についても、チップT1,T0の直径Dt=89mm、ハブH1,H0の直径Dh=30mmとした。また、従来のインデューサ103の子午面における軸方向の翼長さL0=50mm、本発明に係るインデューサ3の子午面における軸方向の翼長さL1=35mmとした。なお、チップに沿った実際の翼長さは、従来のインデューサ103と本発明に係るインデューサ3とで同一とした。
従来のインデューサ103は、翼前縁131から翼後縁132までを同一の翼角度とした平板ヘリカルインデューサであり、チップT0における翼角度は、入射角が翼前縁131の翼角度の35%になるように設計した。一方、本発明に係るインデューサ3は、チップT1からハブH1にかけての翼前縁31の翼角度が、設計点流量における入口流れ角と略同一となるように設計した。
ここで、設計点流量での入口流れの軸方向速度Vxは、インデューサの子午面形状と要項から以下の式(1)で求められる。
Figure 0004436248
インデューサ翼のチップにおける周方向回転速度Vθ−tは以下の式(2)により求められる。
Figure 0004436248
チップにおける入口流れ角β1−tは以下の式(3)により求められる。
Figure 0004436248
本発明に係るインデューサ3は、チップT1における翼前縁31の翼角度が、この設計点流量における入口流れ角β1−tと略同一となるように形成されている。一方、従来のインデューサについては、入射角がチップ翼角度βb0−tの35%となるようにチップ翼角度βb0−tが設計される。ここでいう入射角と、入口流れ角B1−t、チップ翼角度Bb0−tとの関係は図3Cのようになっており、入射角はチップ翼角度Bb0−tから入口流れ角B1−tを引いた角度である。すなわち、従来のインデューサにおけるチップ翼角度βb0−tは以下の式(4)により求められる。
Figure 0004436248
また、従来のインデューサにおけるハブ翼角度βb0−hは、ヘリカル条件から以下の式(5)により求められる。
Figure 0004436248
図6Aは、本発明に係るインデューサ及び従来のインデューサの翼前縁から翼後縁にかけてのそれぞれのチップ翼角度分布を示すグラフであり、図6Bはそれぞれのハブ翼角度分布を示すグラフである。図6Aおよび図6Bにおいて、横軸は子午面の前縁から後縁までの距離で正規化した無次元子午面位置を示しており、図6Aの縦軸はチップの翼角度、図6Bの縦軸はハブの翼角度を示している。
図6A及び図6Bに示すように、本発明に係るインデューサは、翼前縁(入口)から翼後縁(出口)まで翼角度が連続的に変化し、チップとハブの翼角度は異なる変化をする三次元的な翼面形状を有している。翼前縁の翼角度が設計点流量における入口流れ角と略同一となり、かつ要求された要項を満たすインデューサの三次元翼面形状を設計するには、三次元逆解法を用いることが好ましい。この三次元逆解法は1991年にUCL(University College London)のDr.Zangeneh氏が提唱した手法であり、翼面の負荷分布を規定して、その負荷分布を満たす翼面形状を数値計算により決定する設計手法である。この三次元逆解法の理論の詳細は公知文献(Zangeneh, M., 1991, “A Compressible Three-Dimensional Design Method for Radial and Mixed Flow Turbomachinery Blades”, Int. J. Numerical Methods in Fluids, Vol.13, pp. 599-624)に記載されている。
本発明に係るインデューサは、この三次元逆解法により設計した。三次元逆解法において、従来のインデューサと要項が同じになるように全体の負荷を入力し、また、チップとハブの翼前縁での負荷が0となるように負荷分布を入力し、更に、全体的に前方で負荷が集中するような前半負荷分布を入力した。このような三次元逆解法による設計の結果、本発明に係るインデューサは、翼前縁におけるチップからハブにかけての翼角度が、設計点流量における入口流れ角と略同一となるように設計され、流れの入射角が0°となる。この翼前縁における翼角度が入口流れ角と略同一となる形状的特徴により、設計点流量から部分流量にかけて流れの入射角が小さくなるので、入口逆流を効果的に抑制することが可能となる。
また、本発明に係るインデューサの翼前縁から翼後縁にかけてのチップ上の翼角度分布は、図6Aに示すように、スロート部の近傍から上流側において、スロート部の近傍から下流側に比べて翼前縁に向かって翼角度の減少率が大きく、スロート部の近傍から無次元子午面位置0.9近傍までは、スロート部の近傍から上流側に比べて翼角度の変化率が小さくなっている。このように、スロート部より上流側において、スロート部の近傍から下流側に比べて翼前縁に向かって翼角度の減少率を大きくし、スロート部の近傍から無次元子午面位置0.9近傍までは、スロート部の近傍から上流側に比べて翼角度の変化率を小さくすることにより、負荷をチップに沿って全体に分布させながらも負圧面の大きな圧力低下部分をスロート部よりも上流にもってくることができる。したがって、キャビテーションの大半はインデューサの翼の負圧面の前半で生じるようになり、スロート部以降の流路が閉塞されにくくなり、十分な吸込性能を確保することができる。また、チップに沿って翼全体に負荷が分布することにより、十分な揚程を確保することができる。
また、本発明に係るインデューサの翼前縁から翼後縁にかけてのハブ上の翼角度分布は、図6Bに示すように、スロート部の近傍で変曲点を有し、スロート部の近傍から上流側において、スロート部の近傍から下流側に比べて流れ方向に沿ってハブ翼角度の変化率が小さく、スロート部の近傍から下流側において、スロート部の近傍から上流側に比べてハブ翼角度の増加率が大きくなっている。このように、スロート部より上流側においてハブに沿った流れ方向の翼角度の変化率を小さくし、スロート部より下流側においてハブに沿った流れ方向の翼角度の増加率を大きくすることにより、ハブに沿っても負荷を翼全体に分布させることができ、要求された揚程を確保することができる。
上述した本発明に係るインデューサ及び従来のインデューサについて、コンピュータ流れ解析によってインデューサまわりの流れ場を解析した。以下、これらの解析結果について説明する。
図7A及び図7Bはインデューサの翼前縁から5mm上流側の位置における設計点流量の75%の流量のときのハブとチップ間の流体の速度分布を示すグラフであり、図7Aは流体の周方向速度分布を示し、図7Bは流体の軸方向速度分布を示す。図7Aおよび図7Bにおいて、横軸はハブからチップまでの距離で正規化した無次元半径位置を示しており、図7Aの縦軸は流れの周方向速度をインデューサ翼のチップ周方向速度で正規化した無次元周方向速度、図7Bの縦軸は流れの軸方向速度をインデューサ翼のチップ周方向速度で正規化した無次元軸方向速度を示している。
図7Aに示すように、従来のインデューサでは、入口逆流が発生するため、この入口逆流の影響を受けてチップ側の流体の周方向速度が大きくなっている。また、図7Bに示すように、従来のインデューサでは流体の軸方向速度もチップ付近で負の値となっており、上流へ向かう流れが生じる領域が生じている。
これに対して、本発明に係るインデューサでは、翼前縁におけるチップからハブにかけての翼角度が、設計点流量における入口流れ角と略同一となるように形成されているので、入口逆流が発生しにくくなっており、設計点流量の75%の流量であっても、従来のインデューサのような入口逆流を示す流体の速度分布は現れていない(図7A及び図7B参照)。
図8Aは、従来のインデューサについて、設計点流量におけるチップに沿った翼面(圧力面及び負圧面)の静圧分布を示すものであり、図8Bは、本発明に係るインデューサについて、設計点流量におけるチップに沿った翼面(圧力面及び負圧面)の静圧分布を示すものである。図8Aおよび図8Bにおいて、横軸は子午面の前縁から後縁までの距離で正規化した無次元子午面位置、縦軸は静圧係数を示している。ここで、圧力面は下流側の翼面であり、負圧面は上流側の翼面である。
上述したように、従来のインデューサのチップ翼角度と入口流れ角度との間には入射角があるため、図8Aに示すように、負圧面の静圧は翼前縁(入口)で大きく低下し、圧力面の静圧と大きく異なっている。従来のインデューサは、このような圧力分布を有していることから、翼前縁(入口)の圧力が低下したとき、翼前縁の近傍で強いキャビテーションが発生するが、スロート部以降の流路は閉塞されないと予測できる。
本発明に係るインデューサでは、図8Bに示すように、翼前縁(入口)における負圧面の静圧の低下は小さく、スロート部までには翼前縁の静圧のレベルまで回復している。本発明に係るインデューサは、このような圧力分布を有していることから、翼前縁(入口)の圧力が低下したとき、スロート部より上流の翼面に弱いキャビテーションが発生するが、スロート部以降の流路は閉塞されることなく、従来のインデューサと同等の吸込性能を発揮できると予測できる。
また、従来のインデューサにおいては、翼面の負荷(圧力面と負圧面の静圧差)は翼前縁(入口)付近に集中し、下流側ではほとんど負荷がない状態になっている(図8A参照)。これに対して、本発明に係るインデューサにおける翼面の負荷は翼前縁(入口)から翼後縁(出口)まで全体に分布している(図8B参照)。このことから、本発明に係るインデューサは従来のインデューサに比べてチップ翼角度が全体的に小さくなっている(図6A参照)にもかかわらず、従来のインデューサと同等の揚程を発揮できると予測できる。
上述したような従来のインデューサ及び本発明に係るインデューサを実際に製作し、試験装置において、インデューサの翼前縁から5mm上流側の位置で3孔ピトー管を用いてハブとチップ間の流体の周方向速度分布と流体の軸方向速度分布とを測定した。図9A及び図9Bは設計点流量の75%の流量のときの流体の速度分布を示すグラフであり、図9Aは流体の周方向速度分布を示し、図9Bは流体の軸方向速度分布を示す。図9Aおよび図9Bにおいて、横軸はハブからチップまでの距離で正規化した無次元半径位置を示しており、図9Aの縦軸は流れの周方向速度をインデューサ翼のチップ周方向速度で正規化した無次元周方向速度、図9Bの縦軸は流れの軸方向速度をインデューサ翼のチップ周方向速度で正規化した無次元軸方向速度を示している。
図9A及び図9Bに示すように、従来のインデューサでは、入口逆流が発生するため、この入口逆流の影響を受けてチップ側の流体の周方向速度が大きくなり、また、流体の軸方向速度もチップ付近で負の値となっており、上流へ向かう流れが生じる領域が生じることが確認された。これに対して、本発明に係るインデューサでは、設計点流量の75%の流量であっても、従来のインデューサのような入口逆流を示す流体の速度分布は確認されなかった。これらの結果から、本発明に係るインデューサは、従来のインデューサに比べて入口逆流が抑制されていることがわかる。
図10は、設計点流量の75%の流量における吸込性能の測定結果である。図10において、横軸は翼前縁(入口)における圧力レベルを無次元化したキャビテーション係数を示し、縦軸はインデューサの揚程を無次元化した揚程係数を示している。このグラフは、翼前縁(入口)の圧力レベルを低下させていったときのインデューサの揚程の変化を示すものである。キャビテーション係数が小さくなると、インデューサの内部にキャビテーションが発達し、図10に示すように揚程が低下する。図10に示すグラフにおいて、より低いキャビテーション係数まで揚程係数の低下が起きないほど、ポンプの吸込性能が高いことを表している。
図10に示すように、本発明に係るインデューサは、キャビテーション係数が高いときの揚程は従来のインデューサとほとんど同じであり、揚程が急に低下するキャビテーション係数も従来のインデューサとほとんど同じである。この測定結果から、本発明に係るインデューサは、従来のインデューサと同等の揚程及び吸込性能を有していることがわかる。
図11A及び図11Bは、設計点流量の75%の流量、キャビテーション係数0.08のときの翼前縁より上流側のキャビテーション発生状態を示す図であり、図11Aは従来のインデューサ、図11Bは本発明に係るインデューサをそれぞれ示している。
図11Aに示すように、従来のインデューサでは、翼前縁(入口)131付近に強いキャビテーション140が発達し、かつ入口逆流によって翼前縁131より上流側にキャビテーション140が存在している。これに対して、本発明に係るインデューサでは、従来のインデューサよりも弱いキャビテーション40が翼前縁(入口)31からスロート部にかけての翼面上に発達するが、翼前縁31より上流側には入口逆流によるキャビテーションはほとんど存在しない。このように、本発明に係るインデューサは、従来のインデューサに比べて入口逆流を抑制する作用を有しており、かつスロート部以降の流路がキャビテーションによって閉塞されることもなく、従来のインデューサと同等の吸込性能を発揮することができる。
これまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
上述したように、本発明のインデューサによれば、入口に発生する逆流が抑制され、かつキャビテーションがスロート部より上流に発達し流路を閉塞しにくいので高い吸込性能を維持することができる。また、翼面全体に負荷が分布するため、高い揚程を確保することができる。この結果、本発明のインデューサを遠心型の主羽根車の上流に配置した構成のポンプでは、従来技術では入口逆流により生じていた上流側部材の損傷や振動、吸込性能の低下といった問題が抑制され、ポンプとして高い信頼性を得ることができる。
本発明は、ターボポンプ等のポンプにおいて吸込性能を向上させるために、主羽根車の上流側に配置される軸流型又は斜流型のインデューサに利用可能である。
図1は本発明の一実施形態におけるインデューサを備えたターボポンプの一部分を示す断面図である。 図2は図1に示すインデューサの斜視図である。 図3Aは本発明に係るインデューサのチップ翼角度を示す外観図であり、図3Bはハブ翼角度を示す外観図であり、図3Cは入射角と、入口流れ角、チップ翼角度との関係を示す図である。 図4Aは本発明に係るインデューサの子午面断面図、図4Bは図4Aに示すインデューサの斜視図である。 図5Aは従来のインデューサの子午面断面図、図5Bは図5Aに示すインデューサの斜視図である。 図6Aは、本発明に係るインデューサ及び従来のインデューサの翼前縁から翼後縁にかけてのそれぞれのチップ翼角度分布を示すグラフであり、図6Bはそれぞれのハブ翼角度分布を示すグラフである。 図7A及び図7Bは、本発明に係るインデューサ及び従来のインデューサに関して、インデューサの翼前縁から5mm上流側の位置における設計点流量の75%の流量のときのハブとチップ間の流体の速度分布を示すグラフであり、図7Aは流体の周方向速度分布を示し、図7Bは流体の軸方向速度分布を示す。 図8A及び図8Bは設計点流量におけるチップに沿った翼面の静圧分布を示すグラフであり、図8Aは従来のインデューサの静圧分布を示し、図8Bは本発明に係るインデューサの静圧分布を示す。 図9A及び図9Bは、本発明に係るインデューサ及び従来のインデューサに関して、設計点流量の75%の流量のときの流体の速度分布を測定した結果を示すグラフであり、図9Aは流体の周方向速度分布を測定した結果を示し、図9Bは流体の軸方向速度分布を測定した結果を示す。 図10は本発明に係るインデューサ及び従来のインデューサについて、設計点流量の75%の流量における吸込性能を測定した結果を示すグラフである。 図11A及び図11Bは設計点流量の75%の流量、キャビテーション係数0.08のときの翼前縁より上流側のキャビテーション発生状態を示す模式図であり、図11Aは従来のインデューサを示し、図11Bは本発明に係るインデューサを示す。

Claims (4)

  1. 主羽根車の上流側に配置されるインデューサにおいて、
    翼前縁におけるチップからハブにかけての翼角度が、設計点流量における入口流れ角と略同一となるように形成され、
    翼の負圧面と隣の翼とで形成される流路の入口部分をスロート部と定義し、子午面の翼前縁から翼後縁までの距離で正規化した位置を無次元子午面位置と定義したとき、翼前縁から翼後縁にかけての前記チップ上の翼角度分布は、前記スロート部の近傍から上流側において、前記スロート部の近傍から下流側に比べて前記翼前縁に向かって前記翼角度の減少率が大きくなっており、前記スロート部の近傍から無次元子午面位置0.9近傍までは、前記スロート部の近傍から上流側に比べて前記翼角度の変化率が小さくなっていることを特徴とするインデューサ。
  2. 翼前縁から翼後縁にかけての前記ハブ上の翼角度分布はスロート部の近傍で変曲点を有し、前記スロート部より上流側において前記翼角度の変化率が小さくなっており、前記スロート部より下流側において流れ方向に沿って前記翼角度の増加率が大きくなっていることを特徴とする請求項1に記載のインデューサ。
  3. 前記スロート部の無次元子午面位置は、略0.5であることを特徴とする請求項1又は2に記載のインデューサ。
  4. 回転可能な主軸に取り付けられた主羽根車を備え、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載のインデューサを軸心が前記主羽根車の軸心と一致するように該主羽根車の上流側に配置したことを特徴とするインデューサ付ポンプ。
JP2004521147A 2002-07-12 2003-07-07 インデューサ及びインデューサ付ポンプ Expired - Lifetime JP4436248B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002204734 2002-07-12
JP2002204734 2002-07-12
PCT/JP2003/008605 WO2004007970A1 (ja) 2002-07-12 2003-07-07 インデューサ及びインデューサ付ポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2004007970A1 JPWO2004007970A1 (ja) 2005-11-10
JP4436248B2 true JP4436248B2 (ja) 2010-03-24

Family

ID=30112734

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004521147A Expired - Lifetime JP4436248B2 (ja) 2002-07-12 2003-07-07 インデューサ及びインデューサ付ポンプ

Country Status (6)

Country Link
US (1) US7207767B2 (ja)
EP (1) EP1536143B1 (ja)
JP (1) JP4436248B2 (ja)
CN (1) CN100338366C (ja)
AU (1) AU2003244214A1 (ja)
WO (1) WO2004007970A1 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013108832A1 (ja) 2012-01-18 2013-07-25 株式会社 荏原製作所 インデューサ
US11111928B2 (en) 2015-09-14 2021-09-07 Ihi Corporation Inducer and pump
KR20220150595A (ko) * 2021-05-04 2022-11-11 한국생산기술연구원 익형 형상을 이용한 펌프의 임펠러 설계 방법, 이에 의하여 설계된 임펠러 및 펌프
KR20230012837A (ko) * 2021-07-16 2023-01-26 한국생산기술연구원 자오면 형상 설계에 의한 설계사양 및 성능을 만족하는 축류펌프의 임펠러 설계 방법, 이에 의하여 설계된 임펠러 및 펌프
KR20230012838A (ko) * 2021-07-16 2023-01-26 한국생산기술연구원 다양한 비속도에서 수력학적 성능이 향상되도록 날개각 분포 설계가 적용된 축류펌프의 임펠러 설계 방법, 이에 의하여 설계된 임펠러 및 펌프
KR20230092192A (ko) * 2021-12-17 2023-06-26 한국생산기술연구원 대유량 및 고양정을 만족하도록 자오면 및 날개각 분포의 수력학적 설계를 통한 축류펌프 임펠러의 설계방법, 이에 의하여 설계된 임펠러 및 펌프

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105864054B (zh) 2007-05-21 2018-06-26 伟尔矿物澳大利亚私人有限公司 一种具有转轴的泵叶轮
CA2701277A1 (en) * 2007-10-03 2009-04-09 Lawrence Pumps Inc. Inducer comminutor
US8393876B2 (en) * 2009-05-06 2013-03-12 Curtiss-Wright Electro-Mechanical Corp. Gas tolerant subsea pump
JP5338470B2 (ja) * 2009-05-12 2013-11-13 株式会社Ihi インデューサ装置
US8506236B2 (en) * 2009-08-03 2013-08-13 Ebara International Corporation Counter rotation inducer housing
WO2011017372A1 (en) * 2009-08-03 2011-02-10 Ebara International Corporation Multi-stage inducer for centrifugal pumps
US8550771B2 (en) * 2009-08-03 2013-10-08 Ebara International Corporation Inducer for centrifugal pump
US9631622B2 (en) 2009-10-09 2017-04-25 Ebara International Corporation Inducer for centrifugal pump
US20110116934A1 (en) * 2009-11-16 2011-05-19 Meng Sen Y Pumping element design
EP2614257A1 (en) * 2010-09-10 2013-07-17 Pratt & Whitney Rocketdyne Inc. Pumping element design
US9163516B2 (en) * 2011-11-14 2015-10-20 Concepts Eti, Inc. Fluid movement system and method for determining impeller blade angles for use therewith
CN102678617B (zh) * 2012-05-18 2015-06-10 江苏大学 一种基于离心泵的诱导轮设计方法
US9574562B2 (en) * 2013-08-07 2017-02-21 General Electric Company System and apparatus for pumping a multiphase fluid
WO2015195381A1 (en) * 2014-06-17 2015-12-23 Schleiffarth James W Concentrator and crystallizer evaporation system
CN105257588B (zh) * 2015-11-05 2017-10-20 江苏大学 一种前后盖板非等厚叶片混流泵
US20190345955A1 (en) * 2018-05-10 2019-11-14 Mp Pumps Inc. Impeller pump
JP7140030B2 (ja) * 2019-03-28 2022-09-21 株式会社豊田自動織機 燃料電池用遠心圧縮機
CN112302927A (zh) * 2019-07-26 2021-02-02 桂龙阀门(上海)有限公司 水泵吸入扩散过滤器
KR102302048B1 (ko) * 2021-03-30 2021-09-15 주식회사 우승산업 수중펌프용 임펠러 설치각 조정방법

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3299821A (en) * 1964-08-21 1967-01-24 Sundstrand Corp Pump inducer
US3522997A (en) * 1968-07-01 1970-08-04 Rylewski Eugeniusz Inducer
US3442220A (en) * 1968-08-06 1969-05-06 Rolls Royce Rotary pump
GB1409714A (en) * 1971-10-16 1975-10-15 Rolls Royce Rotary impeller pumps
JPS60164698A (ja) 1984-02-08 1985-08-27 Hitachi Ltd 送風機
JPS60164698U (ja) * 1984-04-11 1985-11-01 株式会社日立製作所 インデユ−サ
CN86204176U (zh) * 1986-06-16 1987-06-10 中国石化销售公司山西省石油公司 有诱导轮的多级卧式离心泵
JP2592874B2 (ja) 1987-12-29 1997-03-19 株式会社酉島製作所 ポンプ用平板直線形インデューサ
DE19717458A1 (de) * 1997-04-25 1998-10-29 Klein Schanzlin & Becker Ag Kreiselpumpe
DE69812722T2 (de) * 1998-04-24 2004-01-29 Ebara Corp Halbaxialpumpe
JP2000314390A (ja) 1999-05-07 2000-11-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd ポンプ
US6435829B1 (en) * 2000-02-03 2002-08-20 The Boeing Company High suction performance and low cost inducer design blade geometry

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013108832A1 (ja) 2012-01-18 2013-07-25 株式会社 荏原製作所 インデューサ
KR20140123949A (ko) 2012-01-18 2014-10-23 가부시키가이샤 에바라 세이사꾸쇼 인듀서
US9964116B2 (en) 2012-01-18 2018-05-08 Ebara Corporation Inducer
US11111928B2 (en) 2015-09-14 2021-09-07 Ihi Corporation Inducer and pump
KR20220150595A (ko) * 2021-05-04 2022-11-11 한국생산기술연구원 익형 형상을 이용한 펌프의 임펠러 설계 방법, 이에 의하여 설계된 임펠러 및 펌프
KR102519317B1 (ko) * 2021-05-04 2023-04-10 한국생산기술연구원 익형 형상을 이용한 펌프의 임펠러 설계 방법, 이에 의하여 설계된 임펠러 및 펌프
KR20230012837A (ko) * 2021-07-16 2023-01-26 한국생산기술연구원 자오면 형상 설계에 의한 설계사양 및 성능을 만족하는 축류펌프의 임펠러 설계 방법, 이에 의하여 설계된 임펠러 및 펌프
KR20230012838A (ko) * 2021-07-16 2023-01-26 한국생산기술연구원 다양한 비속도에서 수력학적 성능이 향상되도록 날개각 분포 설계가 적용된 축류펌프의 임펠러 설계 방법, 이에 의하여 설계된 임펠러 및 펌프
KR102519323B1 (ko) * 2021-07-16 2023-04-10 한국생산기술연구원 다양한 비속도에서 수력학적 성능이 향상되도록 날개각 분포 설계가 적용된 축류펌프의 임펠러 설계 방법, 이에 의하여 설계된 임펠러 및 펌프
KR102519320B1 (ko) * 2021-07-16 2023-04-10 한국생산기술연구원 자오면 형상 설계에 의한 설계사양 및 성능을 만족하는 축류펌프의 임펠러 설계 방법, 이에 의하여 설계된 임펠러 및 펌프
KR20230092192A (ko) * 2021-12-17 2023-06-26 한국생산기술연구원 대유량 및 고양정을 만족하도록 자오면 및 날개각 분포의 수력학적 설계를 통한 축류펌프 임펠러의 설계방법, 이에 의하여 설계된 임펠러 및 펌프
KR102623889B1 (ko) * 2021-12-17 2024-01-11 한국생산기술연구원 대유량 및 고양정을 만족하도록 자오면 및 날개각 분포의 수력학적 설계를 통한 축류펌프 임펠러의 설계방법, 이에 의하여 설계된 임펠러 및 펌프

Also Published As

Publication number Publication date
CN1682034A (zh) 2005-10-12
JPWO2004007970A1 (ja) 2005-11-10
EP1536143B1 (en) 2015-06-24
AU2003244214A1 (en) 2004-02-02
EP1536143A4 (en) 2010-12-01
EP1536143A1 (en) 2005-06-01
CN100338366C (zh) 2007-09-19
US20060110245A1 (en) 2006-05-25
WO2004007970A1 (ja) 2004-01-22
US7207767B2 (en) 2007-04-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4436248B2 (ja) インデューサ及びインデューサ付ポンプ
KR101347469B1 (ko) 원심 압축기의 임펠러
JP6740271B2 (ja) 羽根車及びこの羽根車を備えた遠心圧縮機
JP5606515B2 (ja) 圧縮機
Guleren et al. Numerical simulation of the stalled flow within a vaned centrifugal pump
KR100700375B1 (ko) 선박용 물분사 추진장치를 위한 임펠러
US20070071606A1 (en) Turbine blade
EP1191231B1 (en) Turbo-type machines
JP6854687B2 (ja) 多段流体機械
JP6746943B2 (ja) 遠心圧縮機インペラ
Tomita et al. A new operating range enhancement device combined with a casing treatment and inlet guide vanes for centrifugal compressors
Cooper et al. Computational fluid dynamical analysis of complex internal flows in centrifugal pumps
JP6785623B2 (ja) 流体機械
Huang et al. Alternate blade cavitation on inducer
JP4209362B2 (ja) 遠心圧縮機
JP2016065528A (ja) ターボ機械
JP4183612B2 (ja) 軸流ポンプ
JP6239258B2 (ja) 軸流水車
JP6758924B2 (ja) 羽根車
KR100392786B1 (ko) 공동현상 제거 구조의 펌프 인듀서
JP2021063456A (ja) ターボ機械の羽根、羽根の設計方法、及び羽根車の製造方法
JP3353668B2 (ja) 水力機械の壊食予測法
JP2004132209A (ja) 軸流形流体機械
US20220356885A1 (en) Inducer for a submersible pump for pumping a slurry containing solids and viscous fluids and method of designing same
JP6758923B2 (ja) 羽根車

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051222

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090714

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090911

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091208

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4436248

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140108

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term