JP4435345B2 - スナップリング装着方法及びスナップリング装着装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スナップリング挿入装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、種々の形式のスナップリング挿入装置が実用化されている。簡単なものは小型のCリング用の手動工具に見られるように、Cリングの端部に穿設された孔部を掴み、工具を握ることで外径を縮径させた状態を保持し、ワークの開口部から導入し、開口部の内径部に形成された溝部で開放して、弾性復帰させて装着するものが使用されている。
【0003】
一方、例えば自動化工場に配備されるスナップリング挿入装置によれば、ワークを固定し、テーパ穴を設けた挿入治具をワークの開口部上にセットし、挿入治具にスナップリングを自動投入し、押圧部材を先端に固定した軸体をワーク側に駆動することで、ワークの溝部に押し込むようにしている。
【0004】
すなわち、特開平6−198521号公報になる止め輪の自動嵌入装置によれば、スナップリングを挿入前に予め縮径させておき、そのままの状態を維持させてワークの挿入孔に押し込むようにする技術が開示されている。
【0005】
また、特開平11−019831号公報になるスナップリング挿入装置によれば、円錐形のテーパ穴部を形成した挿入治具にスナップリングを入れ、剛性を有する押圧部材で上から押し込みながら縮径させるために、押圧部材に柔軟性を備えるように構成して、挿入治具のテーパ穴部に当接しながら変形させることが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の特開平6−198521号公報になる装置によれば縮径させるための前工程が必要となるので、その工程分の時間を要する問題がある。また、上記の特開平11−019831号公報になる装置によれば、スナップリングの自由状態時の内径が上記の押圧部材の押圧部の径より大きい場合には、押圧できなくなるので、特定サイズのスナップリング用の専用機とならざるを得ないものであった。また、押圧部材は柔軟性を有する素材から形成されるために、繰り返し使用後にクラックなどが発生してしまい比較的に寿命が短いことから、押圧部材を頻繁に交換しなければならない問題があった。
【0007】
したがって、本発明は上記の問題点に鑑みて成されたものであり、スナップリングを挿入前に縮径させる前工程を不要にすることができ、しかも各種サイズ及び形式のスナップリングに対応することができ、かつ信頼性に優れたスナップリング装着方法及び装着装置の提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決し、目的を達成するために、本発明によれば、スナップリングをその外径を縮径させてワークの開口部から導入し、前記開口部の内径部に形成された溝部に装着するスナップリング装着方法において、自由状態でのスナップリングの外径よりも大きい内径の入口部、前記内径部と略同径の出口部、及び、前記入口部から前記出口部に向かって次第に縮径するように連続形成されたテーパ形状部を有する挿入治具を、前記出口部が前記開口部に当接する状態でセットする工程と、前記挿入治具に前記スナップリングを前記入口部から投入する工程と、投入した前記スナップリングを前記テーパ形状部、前記出口部及び前記内径部に沿って押圧しつつ移動させ、前記スナップリングをその外径を縮径させた状態のまま前記溝部に到達させることで、前記スナップリングを前記溝部で弾性復帰させて前記溝部に装着する装着工程と、を備え、前記装着工程は、前記スナップリングの一方の端部が前記スナップリングの他の部分よりも移動方向後方に位置するように前記スナップリングの端部に段差を生じさせた状態で前記スナップリングを前記溝部へ押圧しつつ移動する工程と、前記スナップリングの前記他の部分が前記溝部に納まったことを検出する第1の検出工程と、前記第1の検出工程で前記スナップリングの前記他の部分が前記溝部に納まったことが検出された場合に、前記スナップリングの移動を停止し、前記スナップリングの前記一方の端部を前記溝部へ押圧しつつ移動する工程と、前記スナップリングの前記一方の端部が前記溝部に納まったことを検出する第2の検出工程と、前記第2の検出工程で前記スナップリングの前記一方の端部が前記溝部に納まったことが検出された場合に、前記スナップリングの前記一方の端部の移動を停止する工程と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明によれば、スナップリングをその外径を縮径させてワークの開口部から導入し、前記開口部の内径部に形成された溝部に装着するスナップリング装着装置において、自由状態でのスナップリングの外径より大きい内径の入口部、前記内径部と略同径の出口部、及び、前記入口部から前記出口部に向かって次第に縮径するように連続形成されたテーパ形状部有するとともに、前記開口部に対して前記出口部を当接して設けられる挿入治具と、前記入口部から前記挿入治具に投入されたスナップリングを、前記テーパ形状部及び前記内径部に沿って押圧しつつ移動し、前記スナップリングをその外径を縮径させた状態のまま前記溝部に到達させることで、前記スナップリングを前記溝部で弾性復帰させて前記溝部に装着する押圧手段とを具備し、前記押圧手段は、軸体を移動する第1の駆動部と、前記軸体の先端部において放射線状に配設されると共に、前記軸体の移動方向に対して直交して伸縮するように前記テーパ形状部及び前記内径部の内壁に向けて付勢され、前記軸体の移動により前記スナップリングを押圧する複数の伸縮部材と、前記複数の伸縮部材のうちの、前記スナップリングの一方の端部を押圧する端部押圧用伸縮部材を、その押圧面を他の前記伸縮部材に共通の押圧面よりも前記軸体の移動方向後方に後退させた第1の位置と、その押圧面を他の前記伸縮部材に共通の押圧面に揃えた第2の位置と、で移動させる第2の駆動部と、を備え、前記スナップリング装着装置は、更に、前記スナップリングの前記一方の端部以外の他の部分が前記溝部に納まったことを検出する第1のセンサと、前記スナップリングの前記一方の端部が前記溝部に納まったことを検出する第2のセンサと、前記第1のセンサと前記第2のセンサに接続され、前記第1の駆動部と前記第2の駆動部の駆動制御を司る制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記スナップリングの一方の端部が前記他の部分よりも移動方向後方に位置するように前記スナップリングの端部に段差を生じさせた状態で前記スナップリングを前記溝部へ押圧しつつ移動するために、前記端部押圧用伸縮部材を前記第1の位置に位置させた状態で前記軸体が移動するように前記第1及び第2の駆動部を制御し、前記第1のセンサによって前記スナップリングの前記他の部分が前記溝部に納まったことが検出された場合に、前記軸体の移動を停止するよう前記第1の駆動部を制御するとともに、前記スナップリングの前記一方の端部を前記溝部へ押圧しつつ移動するために前記端部押圧用伸縮部材が前記第2の位置に移動するように前記第2の駆動部を制御し、前記第2のセンサによって前記スナップリングの前記一方の端部が前記溝部に納まったことが検出された場合に、前記端部押圧用伸縮部材の移動を停止するように前記第2の駆動部を制御することを特徴とする。
【0009】
また、前記伸縮部材は、前記軸体の先端部において放射線状に配設されるとともに、前記第1の駆動部により移動される前記軸体の移動方向に対して不動状態に設けられる第1の伸縮部材と、前記第1の駆動部により移動される前記軸体の移動方向に対して第2の駆動部により移動可能に設けられる1つの第2の伸縮部材とから構成され、
前記第2の駆動部により前記第2の伸縮部材が移動されてスナップリングの端部を前記溝部で弾性復帰させて装着することを特徴としている。
【0010】
また、前記第1の駆動部で駆動される前記第1の伸縮部材によりスナップリング本体が前記溝部に嵌合したことを検出する第1のセンサと、
前記第2の駆動部で駆動される前記第2の伸縮部材によりスナップリング端部が前記溝部に嵌合したことを検出する第2のセンサと、
前記第1のセンサと前記第2のセンサに接続され、前記第1の駆動部と前記第2の駆動部の駆動制御を司る制御手段とを具備する特徴としている。
【0011】
また、前記伸縮部材が前記テーパ形状部及び前記内径部の内壁に対して接触する部位に円弧状のキャップ部材を設けたことを特徴としている。
【0012】
そして、Cリングを含むスナップリングを縮径したときにスナップリング端部に段差ができない場合に、
前記第1の駆動部で駆動される前記第1の伸縮部材と、前記第2の駆動部で駆動される前記第2の伸縮部材の押圧位置を揃えるように前記制御手段で駆動制御するとともに、
縮径したときにスナップリング端部に段差ができる場合には、
前記段差の高さ分前記第2の伸縮部材を後退させ、前記第1の伸縮部材による挿入後にスナップリング端部を前記溝部に嵌入させるように前記制御手段で駆動制御することを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好適な一実施形態につき、添付の図面を参照して述べる。図1は破線図示のスナップリング1をワーク7の溝部7cに装着する様子を示した断面図である。
【0014】
本図において、筒状のワーク7に部品Wを挿入し、その部品Wがワーク7から飛び出すのを防ぐためにワークの入口付近に設けられている溝部7cにスナップリング1を装着させる様子を示しているが、これに限定されずスナップリング1により所望の形状部を設けたり、突き当て部を設けるなどの場合があることは言うまでもない。
【0015】
さて、本図においてスナップリング1をワーク7の溝部7cに挿入する際に、スナップリング1の自由状態の外径は、ワーク7の開口部7bの内径よりも大きいことから、そのままの状態では、ワーク7の開口部7bから内部に入れることはできない。そこで、スナップリング1の外径を縮径させてワーク7の開口部7bから導入し、溝部7cで弾性復帰させることで、拡張させて装着する必要がある。
【0016】
このようにして溝部7cに装着されたスナップリング1の内径側は溝部7cから中心側に向けて一部が突出する状態になるので、たとえば先に挿入された部品Wが外部に出ないように抑えるようにできる。
【0017】
以上のようにスナップリング1の外径を縮径させてワーク7の開口部7bから導入し、溝部7cで弾性復帰させるために、図1に図示のような構成を備えている。
【0018】
図1は、スナップリング装着装置の要部破断図であって、破線図示のスナップリング1をワーク7の溝部7cに装着する様子を示している。
【0019】
本図において、ワーク7は不図示の搬送装置により搬送され、基部130上においてクランプ装置133により所定位置に固定される。このクランプ装置133には制御装置100に接続されるドライバー101から送られるエア圧が供給されて、図示の位置に固定する状態と、クランプを解除する状態にすることでワーク7を基部130上において不動状態に保持する。このワーク7は図示のように筒状体から形成されており、図示のように面取り加工された開口部7bを介して、開口部7bから連続形成された内径部7aに形成された溝部7cにおいて後述するように縮径されて挿入されたスナップリング1を弾性復帰させて装着することで、例えば内径部7aの内部にセットされた部品Wがワーク7の外部に出ることを防止するようにしている。
【0020】
以上のようにスナップリング1をセットするために、ワーク7の開口部7bに合致する形状の面取り加工またはテーパ加工を外周角部に形成した出口部5aを形成した挿入治具5が、ワーク7の開口部7bに対する当接状態でロボット装置132等によりセットされる。この挿入治具5には、図示のようにスナップリング1の自由状態より大きい内径の入口部5dから次第に縮径するテーパ形状部5bが形成されており、このテーパ形状部5bから上記のワーク7の内径部7aと略同径の内径部5cが連続形成されており、上記の出口部5aにおいて開口するように形成されている。
【0021】
この挿入治具5において、入口部5dから不図示のパーツフィーダ装置によりスナップリング1が投入されて、ワーク側に向けて上面を押圧しつつ移動されることにより、スナップリング1の外径部分がテーパ形状部5bの内壁部分において次第に縮径されて、内径部5cに導入されることで、ワーク7の内径部7aに導入可能な状態に変形させる。
【0022】
このように縮径されるときに、図示のように端部1a、1bが上下方向に段差ができるようになる場合と、段差ができずにそのまま縮径される場合があるが、いずれにせよ段差は、ワーク溝部7cに挿入されて弾性復帰すると消滅する。
【0023】
この挿入治具5の入口部5dとなるフランジ部には第1のセンサであって制御装置100に信号を送るためのタッチスイッチ18が固定されており、このタッチスイッチ18に対して押圧機構の押圧軸体9に固定されたセンサドグ23が移動にともない接触することを検出することで、スナップリング1が溝部7cに端部1bを残して挿入された状態を検出するように構成されている。
【0024】
この押圧軸体9の上端には基部130に固定されるとともに制御装置100のドライバー101からの駆動信号により駆動される昇降手段131が設けられており、押圧軸9を上下方向に駆動することで、挿入治具5に投入されたスナップリング1をワーク側に向けて上面を押圧しつつ移動ことができるように構成されている。
【0025】
このように、スナップリング1をワーク側に向けて上面を押圧しつつ移動するために、テーパ形状部5bの内壁の内径寸法に応じて縮径する伸縮自在の第1及び第2の伸縮部材である伸縮棒15、16が、押圧軸体9の先端において放射線状に設けられている。
【0026】
図2は図1のX−X線矢視図であり、また図3は伸縮棒16の部分の詳細を示した断面図である。さらに図4は図1の押圧機構の立体分解図である。
【0027】
図1に図2、3及び4を参照して、先ず、第1の伸縮部材である伸縮棒15は図2に図示のように60度の当間隔で放射状に5個分が設けられている。また、第2の伸縮部材である伸縮棒16は上記の端部1bに該当する位置に1個分が設けられている。
【0028】
5個分が設けられる伸縮棒15の構造は、コイルばね22の中心をボルト28でくぐらせ、キャップ29を被せ押圧軸体9の先端部に締結させている。この構造の伸縮棒15を押圧軸体9の先端に締結することでキャップ29において押圧面29aが形成されるようにしている。また、伸縮棒15は押圧軸体9の先端に配設される伸縮棒15を上下方向から支える役目をするホルダー27で覆われている。
【0029】
一方、第2の伸縮部材である伸縮棒16は、ボルト28が押圧軸体9の先端部に締結されるのではなく、包囲体30に締結されている。また、この伸縮棒16を覆うホルダー27の形状は上記の伸縮棒15を覆うホルダー27の形状と異なっており、図4に図示のようにホルダー上面部及びボルト28がホルダー27から突出するようにする開口部は必要最小限にとどめ、且つ包囲体30はホルダー27内上下に隙間を維持してセットされている。
【0030】
図1において、制御装置100のドライバー101に接続されるアクチュエータ17はプッシャー25が内蔵されており、包囲体30が下降するのに支障が無い構造になっている。また、ホルダー27の上面はプレート33で塞がれ、伸縮棒16上にはアクチュエータ17が設置されプレート33の貫通孔34からプッシャー25の可動部26が突出するようにして、プッシャー25の下降にともない伸縮棒16に固定されたキャップ29の押圧面29aの高さを調整可能にしている。
【0031】
この伸縮棒16に付設されたアクチュエータ17は、図3に示すようにアルミカバー24で覆われており、その内部はネジ型プッシャー25が入っている。プッシャー25の上部にはマグネット20が貼られており、伸縮棒16を最下位まで下降させた時のマグネット20部と同位置に近接スイッチ21が設置されており、プッシャー25の移動位置検出を可能にしている。
【0032】
次に、以上説明したスナップリング装着装置における動作説明を、図5の動作説明図と図6の動作説明フローチャートとを参照して述べる。
【0033】
ステップS1においてワーク7が基部130上に固定され部品Wがセットされる。これに続いて、ステップS2においてロボット装置により挿入治具5がワーク7上に図1に示したようにセットされ挿入作業中に挿入治具が位置ずれを起こすことを防止する。この後に、スナップリング1が挿入治具5の入口部5dから内部に投入されて、テーパ形状部5bの壁面における同じ径の部分でスナップリング1を水平状態で保持する。次に、ステップS4において昇降装置131の起動が行われて、押圧軸体9で押圧を開始することで、図5(a)に図示のように挿入治具5の内径部で縮径を行ない端部に段差ができる状態にする。この後に押圧軸体9はさらに降下されて、図5(b)に図示のようにワーク7の溝部7cに押圧面29aが低い伸縮棒15により押されたスナップリング1の部分が先に装着され、取り付けたタッチスイッチ18で装着確認を行なうまで、降下を行ないタッチスイッチがオンとなると停止する。以上で、スナップリング1の先端部を残して溝部に挿入される(ステップS6)。
【0034】
次に、ステップS7に進みタッチスイッチ18の反応で伸縮棒16に取り付けたアクチュエータ17が駆動を始め、伸縮棒16が他の伸縮棒15と同様の位置まで下降されると、アクチュエータ17に設置された近接スイッチ21がスナップリング1全体が装着されたことを確認する(ステップS8)ことで、図5(c)に図示のように挿入を完了する。以上で挿入動作を終了し、図1に図示の位置に戻す。
【0035】
以上のように、スナップリング1を挿入治具の入口から水平状態で投入し、伸縮棒16は他の伸縮棒15より高い位置に設定し、スナップリング1の端部1a、1bのいずれかが伸縮棒16の真下にくるように位置合わせした上で押圧を開始することで、スナップリング1に半径方向からの圧力を加えながら、上部からの押圧位置をずらすと、端部1a、1bが上下に重なり合うように段差を形成しつつ縮径されていく。また、挿入治具5内を相対移動する過程で縮径させられたスナップリング1は挿入治具5からワーク7の溝部7cの位置まで来ると押圧位置が低い伸縮棒15に押された部分が溝部7c内で弾性拡張して、スナップリング1の端部1bは溝部7cからはみ出すように装着される。このために押圧軸体9は、この時点で停止するが他の伸縮棒15より押圧面が高い位置の伸縮棒16に押されているスナップリング1の端部1bは他の部分が溝部7cに納まっても内径部7aに留まったままの状態になる。そこで伸縮棒15に押されたスナップリング1の部分が溝部7cに納まったことを挿入治具5に取り付けたタッチスイッチ18とセンサードグ23の接触で検出するようにして、伸縮棒16のアクチュエータ17が駆動を開始し、伸縮棒16を下降させ、他の伸縮棒15と同じ高さになるまで伸縮棒16が下げるようにして、スナップリング1の端部1bを押し下げ溝部7cに納めるようにしている。このために、アクチュエータ17内のプッシャー25が下降されプッシャー25上部に貼られたマグネット20が近接スイッチ21に接触して伸縮棒16を他の伸縮棒15と同じ高さまで下降させたことを知らせる。この方法でスナップリング1が溝部7c装着されたと判断するようにしている。
【0036】
なお、以上はスナップリングを縮径させる時、開口端部が上下に重なりあう場合で説明したが、スナップリングを縮径するときに端部が段差を形成しない無い場合には伸縮棒16の高さは予め他の伸縮棒15と同じに設定しておき、スナップリング装着の確認は挿入治具5入口付近に設置したタッチスイッチ18が押圧部材9のセンサードグ23に接触したかどうかで確認を行なうようにできるので、汎用性を確保できることになる。
【0037】
以上のようにして、スナップリングがスムーズに装着できる時間を基準として、その時間内に作業が終了しなければ挿入途中で何らかのトラブルが発生したと判断し、作業管理者に警告を発するようにして無人化運転を可能にしている。また、上記実施形態では第1、第2のセンサとしてマグネットと近接スイッチまたセンサードグとタッチスイッチを利用した検知手段を用いたが、より、精度を高める場合はリニアゲージ等を利用して距離を測定する方法を用いてもよい。
【0038】
以上のようにして、伸縮することで各種サイズのスナップリングに適用でき、かつ伸縮部材は変形を伴わないので寿命が長くなり、しかもヘッド部形状を自在に変更できる。また、スナップリングの種類や挿入孔の大きさによって、スナップリングの開口端部を重ねなくてもよい場合、開口端部を上下に重ねなければならない場合があっても自在に対応できる。また挿入の確認を行なえるので、ワークの挿入孔内の溝にスナップリングを装着できたかどうかの確認を視覚的に行なう必要がなくなる。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、スナップリングを挿入前に縮径させる前工程を不要にすることができ、しかも各種サイズ及び形式のスナップリングに対応することができ、かつ信頼性に優れたスナップリング装着方法及び装着装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態になるスナップリング装着装置の要部断面図である。
【図2】図1のX−X線矢視図である。
【図3】第2の伸縮部材の構成を示した断面図である。
【図4】図1のスナップリング装着装置の立体分解図である。
【図5】スナップリング装着装置の動作説明図である。
【図6】スナップリング装着装置の動作説明フローチャートである。
【符号の説明】
1 スナップリング
5 挿入治具
5b テーパ形状部
5c 内径部
5d 入口部
7 ワーク
7a 内径部
7b 開口部
7c 溝部
9 押圧軸体
15 伸縮棒(第1の伸縮部材)
16 伸縮棒(第2の伸縮部材9
17 アクチエータ(第2の駆動部)
18 タッチセンサ(第1のセンサ)
23 センサドグ
130 基部
131 昇降装置(第1の駆動部)
W 部品

Claims (2)

  1. スナップリングをその外径を縮径させてワークの開口部から導入し、前記開口部の内径部に形成された溝部に装着するスナップリング装着方法において、
    自由状態でのスナップリングの外径よりも大きい内径の入口部、前記内径部と略同径の出口部、及び、前記入口部から前記出口部に向かって次第に縮径するように連続形成されたテーパ形状部を有する挿入治具を、前記出口部が前記開口部に当接する状態でセットする工程と、
    前記挿入治具に前記スナップリングを前記入口部から投入する工程と、
    投入した前記スナップリングを前記テーパ形状部、前記出口部及び前記内径部に沿って押圧しつつ移動させ、前記スナップリングをその外径を縮径させた状態のまま前記溝部に到達させることで、前記スナップリングを前記溝部で弾性復帰させて前記溝部に装着する装着工程と、を備え、
    前記装着工程は、
    前記スナップリングの一方の端部が前記スナップリングの他の部分よりも移動方向後方に位置するように前記スナップリングの端部に段差を生じさせた状態で前記スナップリングを前記溝部へ押圧しつつ移動する工程と、
    前記スナップリングの前記他の部分が前記溝部に納まったことを検出する第1の検出工程と、
    前記第1の検出工程で前記スナップリングの前記他の部分が前記溝部に納まったことが検出された場合に、前記スナップリングの移動を停止し、前記スナップリングの前記一方の端部を前記溝部へ押圧しつつ移動する工程と、
    前記スナップリングの前記一方の端部が前記溝部に納まったことを検出する第2の検出工程と、
    前記第2の検出工程で前記スナップリングの前記一方の端部が前記溝部に納まったことが検出された場合に、前記スナップリングの前記一方の端部の移動を停止する工程と、
    を備えたことを特徴とするスナップリング装着方法。
  2. スナップリングをその外径を縮径させてワークの開口部から導入し、前記開口部の内径部に形成された溝部に装着するスナップリング装着装置において、
    自由状態でのスナップリングの外径より大きい内径の入口部、前記内径部と略同径の出口部、及び、前記入口部から前記出口部に向かって次第に縮径するように連続形成されたテーパ形状部有するとともに、前記開口部に対して前記出口部を当接して設けられる挿入治具と、
    前記入口部から前記挿入治具に投入されたスナップリングを、前記テーパ形状部及び前記内径部に沿って押圧しつつ移動し、前記スナップリングをその外径を縮径させた状態のまま前記溝部に到達させることで、前記スナップリングを前記溝部で弾性復帰させて前記溝部に装着する押圧手段とを具備し、
    前記押圧手段は、
    軸体を移動する第1の駆動部と、
    前記軸体の先端部において放射線状に配設されると共に、前記軸体の移動方向に対して直交して伸縮するように前記テーパ形状部及び前記内径部の内壁に向けて付勢され、前記軸体の移動により前記スナップリングを押圧する複数の伸縮部材と、
    前記複数の伸縮部材のうちの、前記スナップリングの一方の端部を押圧する端部押圧用伸縮部材を、その押圧面を他の前記伸縮部材に共通の押圧面よりも前記軸体の移動方向後方に後退させた第1の位置と、その押圧面を他の前記伸縮部材に共通の押圧面に揃えた第2の位置と、で移動させる第2の駆動部と、を備え、
    前記スナップリング装着装置は、更に、
    前記スナップリングの前記一方の端部以外の他の部分が前記溝部に納まったことを検出する第1のセンサと、
    前記スナップリングの前記一方の端部が前記溝部に納まったことを検出する第2のセンサと、
    前記第1のセンサと前記第2のセンサに接続され、前記第1の駆動部と前記第2の駆動部の駆動制御を司る制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記スナップリングの一方の端部が前記他の部分よりも移動方向後方に位置するように前記スナップリングの端部に段差を生じさせた状態で前記スナップリングを前記溝部へ押圧しつつ移動するために、前記端部押圧用伸縮部材を前記第1の位置に位置させた状態で前記軸体が移動するように前記第1及び第2の駆動部を制御し、
    前記第1のセンサによって前記スナップリングの前記他の部分が前記溝部に納まったことが検出された場合に、前記軸体の移動を停止するよう前記第1の駆動部を制御するとともに、前記スナップリングの前記一方の端部を前記溝部へ押圧しつつ移動するために前記端部押圧用伸縮部材が前記第2の位置に移動するように前記第2の駆動部を制御し、
    前記第2のセンサによって前記スナップリングの前記一方の端部が前記溝部に納まったことが検出された場合に、前記端部押圧用伸縮部材の移動を停止するように前記第2の駆動部を制御することを特徴とするスナップリング装着装置。
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