JP4433570B2 - 基板処理装置及び基板処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願の発明は、真空中で基板の表面に各種処理を施す基板処理装置及び基板処理方法、特に、洗浄液による洗浄を行う洗浄チャンバーを備えた基板処理装置及び基板処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
基板の表面に各種処理を施す基板処理装置は、LSI等の電子デバイスや液晶ディスプレイ等の表示デバイスの製造に盛んに使用されている。このような装置は、エッチング装置やスパッタリング装置、化学蒸着(CVD装置)等のように、真空中で基板を処理する処理チャンバーを備えるものが多い。さらに、このような装置のうち、ある種の装置では、洗浄液による洗浄を行う洗浄チャンバーを備えているものがある。
例えば、微細な回路を形成するためのエッチングを行うエッチング装置では、エッチングの際にマスクとなるレジストをアッシング(灰化)して除去した後、残渣の除去のため、基板の洗浄を行う。洗浄は、例えば洗浄液を基板の表面に被着させ、基板を回転させて洗浄液とともに残渣を洗い流すことにより行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の基板処理装置では、洗浄チャンバーで使用される洗浄液が原因で各種の問題が生じている。例えば、洗浄チャンバーで気化したり霧状となった洗浄液が、搬送チャンバーに拡散し、搬送チャンバー内の搬送ロボットに付着すると、搬送ロボットを腐食させ、動作障害の原因となったりすることがある。また、気化したり霧状になったりした洗浄液が、他の処理チャンバーに達すると、その処理チャンバーでの処理の品質を汚損する問題がある。さらに、気化した洗浄液が搬送チャンバーや他の真空チャンバーに拡散すると、搬送チャンバーや他の真空チャンバーの排気特性を阻害する問題もある。
【0004】
本願の発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、洗浄液による洗浄を行う洗浄チャンバーを備えた基板処理装置において、搬送ロボットの腐食、真空チャンバーにおける排気特性の障害、処理チャンバーにおける処理の品質を汚損等を防止するという技術的意義を有する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係る基板処置装置は、処理チャンバーと、前記処理チャンバーとゲートバルブを介して接続され、排気系と搬送ロボットが設けられた搬送チャンバーと、前記搬送チャンバーとゲートバルブを介して接続され、排気系を備え、かつ基板を乾燥させる乾燥チャンバーと、前記乾燥チャンバーの下側に開口を介して設けられ、基板の洗浄処理が行われる洗浄チャンバーと、を備え、 前記搬送ロボットは、前記処理チャンバー、前記乾燥チャンバー、および前記搬送チャンバーの間で、基板を搬送するものであり、前記乾燥チャンバーは、前記開口を塞ぐ乾燥側弁体と、前記乾燥側弁体を駆動させ、前記開口を開閉させる弁駆動機構を有し、前記洗浄チャンバーは、前記開口を塞ぐ弁体を兼用した基板ホルダーと、前記基板ホルダーを回転運動及び上下運動させるホルダー駆動機構を有することを特徴とする
また、上記課題を解決するため、本発明に係る基板処理方法は、処理チャンバーと、前記処理チャンバーとゲートバルブを介して接続され、排気系と搬送ロボットが設けられた搬送チャンバーと、前記搬送チャンバーとゲートバルブを介して接続され、排気系を備え、かつ基板を乾燥させる乾燥チャンバーと、前記乾燥チャンバーの下側に開口を介して設けられ、基板の洗浄処理が行われる洗浄チャンバーと、
を備え、
前記搬送ロボットは、前記処理チャンバー、前記乾燥チャンバー、および前記搬送チャンバーの間で、基板を搬送するものであり、
前記乾燥チャンバーは、前記開口を塞ぐ乾燥側弁体と、前記乾燥側弁体を移動させ、前記開口を開閉させる弁駆動機構を有し、
前記洗浄チャンバーは、前記開口を塞ぐ弁体を兼用した基板ホルダーと、前記基板ホルダーを回転運動及び上下運動させるホルダー駆動機構を有することを特徴とする基板処理装置を用いた基板処理方法であって、
前記ホルダー駆動機構を駆動して前記基板ホルダーを、前記開口を塞ぐ上限位置に移動する移動工程と、排気系により前記乾燥チャンバーを排気する排気工程と、排気された前記乾燥チャンバーの、該上限位置にある前記基板ホルダーの上に、前記搬送ロボットにより、基板を配置する基板配置工程と、前記ホルダー駆動機構により、前記基板ホルダーを下限位置まで下降させる下降工程と、前記弁駆動機構により、前記乾燥側弁体を駆動させ、前記開口を塞ぐ封止工程と、前記洗浄チャンバーで基板を洗浄する洗浄工程と、前記ホルダー駆動機構を動作して基板ホルダーを回転させる回転工程と、前記ホルダー駆動機構を動作して、基板ホルダーを該上限位置まで上昇させる上昇工程と、前記乾燥チャンバーで基板を乾燥させる乾燥工程と、を含むことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施の形態について説明する。
図1は及び図2は本願発明の実施形態の基板処理装置の概略構成を示す図であり、図1は平面図、図2は図1のA−A’における断面図である。本実施形態の装置は、クラスターツール型のチャンバーレイアウトを採用した装置となっている。即ち、図1に示すように、内部に搬送ロボット11が設けられた搬送チャンバー1が中央にあり、その周囲にロードロックチャンバー2及び複数の処理チャンバー31,32がゲートバルブ10を介して気密に接続されている。
【0007】
本実施形態の装置の大きな特徴点は、図2に示すように、洗浄液による基板9の洗浄を行う洗浄チャンバー4が設けられているとともに、基板9を乾燥させる乾燥チャンバー5が、洗浄チャンバー4と搬送チャンバー1との間に設けられている点である。具体的には、洗浄チャンバー4の上側に乾燥チャンバー5が接続されており、乾燥チャンバー5が搬送チャンバー1の側方にゲートバルブ10を介して接続されている。
【0008】
洗浄チャンバー4は、内部の所定位置に基板9を保持する基板ホルダー41と、基板ホルダー41に保持された基板9の表面に洗浄液を供給するノズル42等を備えている。ノズル42は、洗浄液を溜めた不図示のタンクと配管によって接続されており、不図示のポンプによって洗浄液を基板9に向けて放出するようになっている。尚、洗浄液としては、純水等の水の他、所定の成分の薬液が使用されることがある。
【0009】
基板ホルダー41には、基板ホルダー41に回転運動と上下運動を行わせるホルダー駆動機構43が設けられている。基板ホルダー41の下面には、中心軸上にホルダー駆動棒411が設けられている。ホルダー駆動機構43は、ホルダー駆動棒411を介して基板ホルダー41の回転と上下運動を行うようになっている。ホルダー駆動機構43は、例えば、モータ等の回転駆動源をホルダー駆動棒411に連結し、回転駆動源やホルダー駆動棒411を一体に上下動させるよう直線駆動源を設けることで構成できる。尚、回転運動等の際に基板9がずれたり落下したりしないよう、基板9を基板ホルダー41上に固定する不図示の固定具が設けられている。
また、洗浄チャンバー4は防水構造であって不図示の排水口を備えている。洗浄チャンバー4の底板部には、ホルダー駆動棒411の回転及び上下運動を許容しつつ防水する防水シール44が設けられている。
【0010】
洗浄チャンバー4の上壁部と乾燥チャンバー5の下壁部とを成すようにして、隔壁6が設けられている。隔壁6には、基板9を通過させる基板通過用開口60が設けられている。本実施形態の別の大きな特徴点は、この基板通過用開口60を気密に塞ぐ弁体が設けられており、この弁体として基板ホルダー41が兼用されている点である。図3は、弁体としての基板ホルダー41の作用について説明する断面図である。
【0011】
基板ホルダー41は、下端部分にフランジ45を有する。フランジ45の上面には、Oリング等の封止部材を備えた封止部46を有する。基板通過用開口60は円形であり、封止部46は、基板通過用開口60より少し径の大きい円周状である。基板ホルダー41がホルダー駆動機構43により駆動されて上昇し、基板ホルダー41が基板通過用開口60内に挿通された状態で停止すると、封止部46が基板通過用開口60を取り囲むようにして隔壁6に接触する。ホルダー駆動機構43が基板ホルダー41を適当な圧力で押し上げると、封止部46が隔壁6に圧接され、気密封止が達成される。
【0012】
また、乾燥チャンバー5は、基板9をヒータ51により加熱して乾燥させるようになっている。ヒータ51には、本実施形態では、ランプヒータ51が使用されている。ランプヒータ51は、基板通過用開口60を斜め上方の位置で取り囲むよう設けられている。例えば基板通過用開口60より径の大きな円環状のヒータランプを使用したり、複数の棒状のヒータランプを円周上又は方形に配置したりする構成が採用できる。
【0013】
本実施形態の別の大きな特徴点は、乾燥チャンバー5が真空チャンバーになっている点である。即ち、乾燥チャンバー5は、内部を排気する排気系52を有している。また、乾燥チャンバー5は、内部の圧力を上げたり大気圧に戻したりするためのベントガスを導入するベントガス導入系53とを備えている。
ベントガス導入系53は、ベントガスとして乾燥窒素ガスを導入できるようになっている。乾燥窒素ガスは、各種プロセスに用いられる純度が殆ど100%の窒素ガスではないものの、水分を充分に除去した窒素ガスのことである。
【0014】
また、乾燥チャンバー5内には、基板通過用開口60を気密に塞ぐ別の弁体(以下、乾燥側弁体)54が設けられている。乾燥側弁体54は、逆さにした浅い円形の皿状の形状である。乾燥側弁体54の下端の直径は、基板通過用開口60よりも少し大きく、その下端にOリング等の封止部材が設けられている。
乾燥側弁体54の上面には、弁体駆動棒55が中心軸上に設けられている。駆動棒55は垂直に延びる部材であり、乾燥チャンバー5の上壁部を貫通している。駆動棒55の上端には、弁駆動機構56が設けられている。弁駆動機構56は、駆動棒55を介して弁体を上下動させる機構である。弁駆動機構56には、ボールネジとモータとの組み合わせによる直線運動機構やエアシリンダ等の流体圧シリンダを使用した直線運動機構が使用される。
【0015】
弁駆動機構56によって乾燥側弁体54を下降させ、乾燥側弁体54の下端を隔壁6に接触される。弁駆動機構56によって適当な力で乾燥側弁体54を押し下げると、乾燥側弁体54の下端の封止部が適当な圧力で隔壁6に接触する。これにより、気密封止が達成される。尚、弁駆動棒55が乾燥チャンバー5の上壁部を貫通する部分には、弁駆動棒55の上下動を許容しつつ気密に封止するメカニカルシール等の封止部材57が設けられている。
【0016】
次に、本実施形態の装置の他の部分の構成について説明する。
図1に示す搬送チャンバー1も、乾燥チャンバー5と同様の真空チャンバーであり、排気系12を備えている。搬送チャンバー1内の搬送ロボット11しては、本実施形態では、多関節ロボットが使用されている。搬送ロボット11は、多関節アームの先端に基板9を載せて保持し、多関節アームの伸縮、垂直な軸周りの回転、上下運動を行って基板9を搬送するようになっている。
ロードロックチャンバー2は、大気側と搬送チャンバー1との間で搬送される際に基板9が内部に一時的に滞留するチャンバーである。ロードロックチャンバー2内には、基板9を一時的に収容するカセット21が設けられている。ロードロックチャンバー2も真空チャンバーであり、不図示の排気系を有している。
【0017】
本実施形態の装置は、レジストで形成された回路パターンをマスクとしてエッチングを行う装置となっている。即ち、処理チャンバーの一つは、エッチングチャンバー31となっている。
エッチングチャンバー31は、フッ素系ガスのプラズマにより基板9の表面をエッチングするようになっている。エッチングチャンバー31は、内部を排気する不図示の排気系と、四フッ化炭素(CF)のようなフッ素系ガスを導入する不図示のガス導入系と、導入されたガスに高周波放電を生じさせてプラズマを形成する不図示の高周波電極と、高周波電極に高周波電力を供給する不図示の高周波電源と、エッチングチャンバー31内の所定位置に基板9を保持する不図示の基板ホルダー等を備えている。
高周波放電により形成されたフッ素系ガスのプラズマ中では、フッ素活性種やフッ素イオンが盛んに形成され、このフッ素活性種やフッ素イオンが基板9の表面に到達することにより、基板9の表面の酸化シリコンなどの材料がエッチングされる。尚、電界を設定して基板9の表面にイオンを加速して入射させながらエッチングする反応性イオンエッチングが行われることもある。
【0018】
また、他の処理チャンバーは、エッチング後にレジストをアッシングして除去するアッシングチャンバー32となっている。アッシングチャンバー32は、酸素ガスのプラズマによりレジストをアッシングするものとなっている。
アッシングチャンバー32は、内部を排気する不図示の排気系と、酸素ガスを導入する不図示のガス導入系と、導入された酸素ガスに高周波放電を生じさせてプラズマを形成する不図示の高周波電極と、高周波電極に高周波電力を供給する不図示の高周波電源と、アッシングチャンバー32内の所定位置に基板9を保持する不図示の基板ホルダー等を備えている。
高周波放電により形成された酸素ガスのプラズマ中では、同様に酸素活性種や酸素イオンが盛んに形成され、これら活性種やイオンがレジストを酸化させることによりレジストがアッシングされる。即ち、レジストが分解酸化されて揮発物となり、基板9の表面から除去される。
【0019】
次に、上記構成である本実施形態の基板処理装置の全体の動作について説明する。
未処理の基板9は、大気側に置かれた不図示の外部カセットに収容されている。この外部カセットとロードロックチャンバー2との間で基板9を搬送する不図示のオートローダが設けられており、未処理の基板9はオートローダにより外部カセットからロードロックチャンバー2に搬送され、カセット21に一時的に収容される。
【0020】
搬送チャンバー1内の搬送ロボット11は、カセット21から基板9を一枚ずつ取り出し、エッチングチャンバー31に送る。エッチングチャンバー31では、フッ素系ガスのプラズマにより基板9のエッチングが行われる。搬送ロボット11は、エッチングされた基板9をアッシングチャンバー32に送る。アッシングチャンバー32では、酸素ガスのプラズマによりレジストのアッシングが行われる。
【0021】
搬送ロボット11は、アッシング処理が終了した基板9を洗浄チャンバー4に送る。より詳しく説明すると、基板ホルダー41は、ホルダー駆動機構43により、図2に示す下限位置から図3に示す上限位置に予め移動している。そして、フランジ45に設けられた封止部46は、基板通過用開口60を気密に封止している。また、乾燥チャンバー5内は、排気系52により約10Pa程度まで排気されている。この状態で、搬送チャンバー1と乾燥チャンバー5との間のゲートバルブ(以下、乾燥側ゲートバルブ)10が開き、搬送ロボット11が基板9を基板ホルダー41に渡して基板ホルダー41の上面に載置する。基板ホルダー41には、昇降ピンのような基板受け渡し機構が必要に応じて設けられる。
【0022】
そして、乾燥側ゲートバルブ10が閉じられた後、ベントガス導入系53が動作して、乾燥チャンバー5内にベントガスを大気圧程度まで導入する。次に、ホルダー駆動機構43が動作して、基板ホルダー41を図2に示す下限位置まで再び下降させる。そして、弁駆動機構56が動作して乾燥側弁体54が下降し、図2に示すように基板通過用開口60を気密に塞ぐ状態となる。その後、洗浄液がノズル42から放出されて基板9に供給され、レジストの残渣の洗浄除去が行われる。そして、ホルダー駆動機構43が動作して基板ホルダー41を回転させる。これにより、基板9も回転し、基板9の表面の洗浄液が飛ばされて除去される。回転数は、1200rpm程度で良い。
【0023】
次に、ホルダー駆動機構43が再び動作して図3に示す上限位置まで基板ホルダー41を上昇させる。この際、フランジ45の封止部46が同様に基板通過用開口60を気密に塞ぐ。また、並行して、ヒータ51が動作を開始し、輻射線の到達などにより基板9が例えば100℃程度まで加熱される。尚、この加熱の際の乾燥チャンバー5内の圧力は大気圧程度であり、従って、輻射加熱の他、対流等による加熱も期待できる。
【0024】
所定時間加熱を行った後、排気系52を動作させて、乾燥チャンバー5内を再び約10Pa程度に排気する。そして、ヒータ51を停止させた後、乾燥側ゲートバルブ10を開け、搬送ロボット11により基板9を基板ホルダー41から取り去り、乾燥チャンバー5から搬出させる。基板9は、搬送チャンバー1を経てロードロックチャンバー2に搬送され、カセット21に一時的に収容される。その後、基板9は、不図示のオートローダにより大気側の不図示の外部カセットに搬出される。このようにして、基板9を一枚ずつ、エッチングチャンバー31、アッシングチャンバー32、洗浄チャンバー4、乾燥チャンバー5に搬送して順次処理を行う。
【0025】
上記説明から解る通り、本実施形態の装置では、洗浄液による洗浄後、基板9が熱により乾燥処理されるので、基板9を介して洗浄液の飛沫等が搬送チャンバー1や他の真空チャンバーに運ばれることが無い。このため、搬送ロボット11の洗浄液による腐食、洗浄液による処理の品質の汚損、気化した洗浄液による排気特性の悪化等の問題が生じない。
【0026】
また、気化した洗浄液は、基板通過用開口60を経由して乾燥チャンバー5内に達することは避けられないが、基板通過用開口60を基板ホルダー41により気密に塞ぐとともに乾燥側ゲートバルブ10を閉めた状態で乾燥チャンバー5内を充分に排気した後、乾燥側ゲートバルブ10が開けて基板9を搬出するので、気化した洗浄液が乾燥チャンバー5から搬送チャンバー1に拡散するのが抑制される。尚、基板通過用開口60を塞ぐ弁体に基板ホルダー41を兼用する構成は、弁体を別途設ける場合に比べて構造的に簡略になる長所がある。
【0027】
また、基板9の加熱の際には、大気圧にしているので、終始真空中で加熱する場合に比べて加熱の効率が良く、乾燥を短時間に完了できる。尚、大気圧まで圧力を上昇させる必要が無い場合もある。つまり、乾燥側ゲートバルブ10を開ける際の圧力である約10Paよりは高いが、大気圧よりは低い真空圧力で加熱する場合もある。これでも、加熱効率の向上は充分に期待できる場合もある。
【0028】
さらに、洗浄液を基板9に供給して洗浄を行う際、基板通過用開口60は乾燥側弁体54によって気密に塞がれるので、基板通過用開口60を通して洗浄液の飛沫やミスト、気化した洗浄液等が乾燥チャンバー5内に移動するのが防止される。このため、乾燥チャンバー5内に多量の洗浄液が持ち込まれることによる乾燥チャンバー5内の排気特性の低下が防止される。
【0029】
また、洗浄チャンバー4の上側に乾燥チャンバー5が設けられる構成は、乾燥チャンバー5が洗浄チャンバー4の横に設けられる構成に比べ、占有面積が小さくできるメリットがある。また、構造も簡単になることから、部品点数の低減等により装置のコストを下げるメリットもある。
【0030】
上述した実施形態では、搬送チャンバー1と洗浄チャンバー4との間の基板9の搬送が、搬送ロボット11の動作と基板ホルダー41の上下動により行われるものであったが、乾燥チャンバー5と洗浄チャンバー4との間の基板の搬送に専用の搬送機構を設けるようにしても良い。例えば、特開平11−200034号公報の図4に開示されているような機構を採用することができる。
【0031】
また、搬送チャンバー1、ロードロックチャンバー2、処理チャンバー31,32、乾燥チャンバー5に設けられた排気系は、専用のものとすることも可能であるし、二以上のチャンバーを排気するよう兼用のものとすることも可能である。従って、例えば乾燥チャンバー5が専用の排気系を備えていることは、必須の条件ではない。
【0032】
上述した実施形態では、排気系52が乾燥チャンバー5を排気する際に基板通過用開口60を気密に塞ぐ弁体として基板ホルダー41が兼用されたが、別途専用の弁体を設けても良い。また、乾燥チャンバー5の排気時に基板通過用開口60を気密に塞ぐ弁体と、洗浄時に基板通過用開口を塞ぐ弁体(本実施形態では乾燥側弁体54)と、一つの弁体によって兼用しても良い。即ち、基板通過用開口60の部分に、通常用いられるゲートバルブを設けても良い。
【0033】
上述した説明では、基板処理の例としてエッチング処理が採り上げられたが、洗浄液による洗浄を行う工程があるものであれば、他の処理にも適用が可能である。例えば、フォトリソグラフィ後にレジストを現像液によって現像する現像処理が挙げられる。
また、基板9の例としても、LSI製造用の半導体ウェーハの他、フォトマスク製造用のガラス基板、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイを製造する際のガラス基板、プリント配線盤用の基板等を処理対象にすることができる。
【0034】
【発明の効果】
以上説明した通り、本願の請求項1記載の発明によれば、洗浄チャンバーで洗浄された後に基板が乾燥されて搬送チャンバーに搬送されるので、基板を介して洗浄液の飛沫等が搬送チャンバーや他の真空チャンバーに運ばれることが無い。また、乾燥チャンバー内が搬送チャンバー内の空間と連通する際には乾燥チャンバー内は真空雰囲気に維持されるので、気化した洗浄液が乾燥チャンバーから搬送チャンバーに拡散するのが抑制される。このため、搬送ロボットの洗浄液による腐食、洗浄液による処理の品質の汚損、気化した洗浄液による排気特性の悪化等の問題が生じない。
また、請求項2記載の発明によれば、上記効果に加え、乾燥チャンバーが洗浄チャンバーの上側に配置されているので、占有面積が小さく、コストの安い装置となるという効果が得られる。
また、請求項3記載の発明によれば、上記効果に加え、排気系が乾燥チャンバー内を排気する際に基板通過用開口を気密に塞ぐ弁体を備えているので、排気系による排気を充分行うことができる。このため、気化した洗浄液の搬送チャンバー等への拡散がさらに抑制できる。
また、請求項4記載の発明によれば、上記効果に加え、基板通過用開口を塞ぐ弁体に基板ホルダーが兼用されているので、弁体を別途設ける場合に比べて構造的に簡略になる長所がある。
また、請求項5記載の発明によれば、上記効果に加え、洗浄液を基板に供給して洗浄を行う際、基板通過用開口が弁体によって気密に塞がれるので、基板通過用開口を通して洗浄液の飛沫やミスト、気化した洗浄液等が乾燥チャンバー内に移動するのが防止される。このため、乾燥チャンバー内に多量の洗浄液が持ち込まれることによる乾燥チャンバー内の排気特性の低下が防止される。
また、請求項6記載の発明によれば、上記効果に加え、基板の加熱の際に乾燥チャンバー内を圧力を上昇させることができる。このため、加熱効率を向上させて乾燥を短時間に完了させることがきる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施形態の基板処理装置の概略構成を示す平面図である。
【図2】図1のA−A’における断面図である。
【図3】弁体としての基板ホルダー41の作用について説明する断面図である。
【符号の説明】
1 搬送チャンバー
11 搬送ロボット
12 排気系
2 ロードロックチャンバー
31 エッチングチャンバー
32 アッシングチャンバー
4 洗浄チャンバー
41 基板ホルダー
42 ノズル
43 ホルダー駆動機構
46 封止部
5 乾燥チャンバー
51 ヒータ
52 排気系
53 ベントガス導入系
6 隔壁
60 基板通過用開口

Claims (8)

  1. 処理チャンバーと、
    前記処理チャンバーとゲートバルブを介して接続され、排気系と搬送ロボットが設けられた搬送チャンバーと、
    前記搬送チャンバーとゲートバルブを介して接続され、排気系を備え、かつ基板を乾燥させる乾燥チャンバーと、
    前記乾燥チャンバーの下側に開口を介して設けられ、基板の洗浄処理が行われる洗浄チャンバーと、
    を備え、
    前記搬送ロボットは、前記処理チャンバー、前記乾燥チャンバー、および前記搬送チャンバーの間で、基板を搬送するものであり、
    前記乾燥チャンバーは、前記開口を塞ぐ乾燥側弁体と、前記乾燥側弁体を移動させ、前記開口を開閉させる弁駆動機構を有し、
    前記洗浄チャンバーは、前記開口を塞ぐ弁体を兼用した基板ホルダーと、前記基板ホルダーを回転運動及び上下運動させるホルダー駆動機構を有することを特徴とする基板処理装置。

  2. 前記乾燥チャンバーは、前記開口の斜め上方の位置で取り囲むように配置されたランプヒータを有することを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記洗浄チャンバーは、洗浄液を供給するノズルを有することを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
  4. 前記乾燥チャンバーは、ベントガスを導入するベントガス導入系を備えていることを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
  5. 前記弁駆動機構は、前記乾燥チャンバー外部に設けられ、前記乾燥チャンバーの上壁を貫通した駆動棒を介して前記乾燥側弁体を上下動させる機構であることを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
  6. 前記基板ホルダーは、下端部分にフランジを有し、該フランジの上面には、封止部材を備えた封止部を有することを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
  7. 処理チャンバーと、前記処理チャンバーとゲートバルブを介して接続され、排気系と搬送ロボットが設けられた搬送チャンバーと、前記搬送チャンバーとゲートバルブを介して接続され、排気系を備え、かつ基板を乾燥させる乾燥チャンバーと、前記乾燥チャンバーの下側に開口を介して設けられ、基板の洗浄処理が行われる洗浄チャンバーと、
    を備え、
    前記搬送ロボットは、前記処理チャンバー、前記乾燥チャンバー、および前記搬送チャンバーの間で、基板を搬送するものであり、
    前記乾燥チャンバーは、前記開口を塞ぐ乾燥側弁体と、前記乾燥側弁体を移動させ、前記開口を開閉させる弁駆動機構を有し、
    前記洗浄チャンバーは、前記開口を塞ぐ弁体を兼用した基板ホルダーと、前記基板ホルダーを回転運動及び上下運動させるホルダー駆動機構を有することを特徴とする基板処理装置を用いた基板処理方法であって、
    前記ホルダー駆動機構を駆動して前記基板ホルダーを、前記開口を塞ぐ上限位置に移動する移動工程と、
    排気系により前記乾燥チャンバーを排気する排気工程と、
    排気された前記乾燥チャンバーの、該上限位置にある前記基板ホルダーの上に、前記搬送ロボットにより、基板を配置する基板配置工程と、
    前記ホルダー駆動機構により、前記基板ホルダーを下限位置まで下降させる下降工程と、
    前記弁駆動機構により、前記乾燥側弁体を駆動させ、前記開口を塞ぐ封止工程と、
    前記洗浄チャンバーで基板を洗浄する洗浄工程と、
    前記ホルダー駆動機構を動作して基板ホルダーを回転させる回転工程と、
    前記ホルダー駆動機構を動作して、基板ホルダーを該上限位置まで上昇させる上昇工程と、
    前記乾燥チャンバーで基板を乾燥させる乾燥工程と、を含むことを特徴とする基板処理方法。
  8. 前記乾燥工程後、前記乾燥チャンバーを再び排気する再排気工程と、
    前記搬送ロボットにより、基板を前記乾燥チャンバーから搬出する搬出工程と、を含むことを特徴とする請求項7に記載の基板処理方法。
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