JP4431402B2 - プラズマエッチング方法 - Google Patents

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Description

技 術 分 野
本発明は、半導体ウエハ等の被処理基板に形成された低誘電率膜(low−k膜)等の有機系材料膜を、当該膜の途中までプラズマエッチングするプラズマエッチング方法に関する。
背 景 技 術
半導体デバイスの配線形成工程では、配線層を導通させるために配線層間に形成された層間絶縁膜がエッチングされる。層間絶縁膜としては、近時、半導体デバイスのさらなる高速化を実現するために、より低誘電率の膜が求められている。そして、そのような低誘電率の膜として、有機系材料膜が用いられつつある。
有機系材料膜のエッチングは、プラズマエッチングにより行われている。具体的には、チャンバー内に上下に対向する一対の対向電極を設け、下部電極に半導体ウエハ(以下、単にウエハと記載する)を載置して、当該下部電極に13.56〜40MHz程度の高周波電力を供給して、エッチングが行われている。
しかしながら、有機系材料膜に対するトレンチエッチングにおいて、例えばストップレイヤーなしのシングルダマシン構造あるいはデュアルダマシン構造のように、膜の途中でエッチングを停止してエッチングにより形成された溝の底部を平坦部とする場合には、当該溝の底部のエッジ部分にマイクロトレンチングが発生するという問題がある。マイクロトレンチングが発生すると、その後の埋め込み層形成の際に、埋め込み不良が生じたり電荷の集中が生じるといった不都合がある。
発明の要旨
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、有機系材料膜をその膜の途中まで平坦な底部を有する溝が形成されるようにプラズマエッチングする際に、マイクロトレンチングの発生を抑制することができるプラズマエッチング方法を提供することを目的とする。
本発明者らの検討結果によれば、有機系材料膜のエッチングでは、プラズマ密度が支配的であって、イオンエネルギーの寄与が小さいことが判明している。一方、マイクロトレンチングは、イオンの垂直方向のエネルギーが大きいと発生する。したがって、マイクロトレンチングを抑制して、かつ、有機系材料膜を高エッチングレートでエッチングするためには、プラズマ密度が高く、かつ、イオンエネルギーがある程度低いことが必要である。この場合、プラズマのイオンエネルギーは、エッチングの際における電極の自己バイアス電圧と間接的に対応する。従って、マイクロトレンチングを抑制しつつ有機系材料膜を高エッチングレートでエッチングするためには、結局、高プラズマ密度かつ低バイアスの条件でエッチングすることが必要である。本発明者らのさらなる検討結果によれば、電極に印加する高周波電力の周波数が高ければ、よりプラズマ密度が高くかつ自己バイアス電圧が小さい状態を実現することができることが判明した。
本発明は、チャンバー内に一対の電極を対向して配置し、両電極の間に有機系材料膜を有する被処理基板が配置されるように、一方の電極によって当該被処理基板を支持させる配置工程と、少なくとも一方の電極に高周波電力を印加して前記一対の電極間に高周波電界を形成するとともに、チャンバー内に処理ガスを供給し、前記電界により処理ガスのプラズマを形成し、該プラズマにより前記被処理基板の前記有機系材料膜を当該膜の途中まで平坦な底部を有する溝が形成されるようにプラズマエッチングするエッチング工程と、を備え、前記エッチング工程において、前記少なくとも一方の電極に印加する高周波電力の周波数が、50〜150MHzであることを特徴とするプラズマエッチング方法である。
本発明によれば、電極に印加される高周波電力の周波数が50〜150MHzであって従来よりも高いため、高密度のプラズマでありながら、低い自己バイアス電圧を実現することができる。これにより、マイクロトレンチングを抑制しつつ、有機系材料膜を高エッチングレートでエッチングすることができる。
好ましくは、前記エッチング工程において、前記チャンバー内の圧力は1.33〜13.3Paである。
また、好ましくは、前記エッチング工程において、前記チャンバー内のプラズマ密度は5×1010〜1×1011cm−3である。
また、前記高周波電力は、前記被処理基板を支持する電極に印加されることが好ましい。この場合に、被処理基板を支持する電極に、前記高周波電力に重畳させて500kHz〜27MHzの第2高周波電力が印加されてもよい。このように、より低い周波数の第2高周波電力を重畳させることにより、エッチングレートをより上昇させることが可能である。
しかし一方で、第2高周波電力を重畳させると、そのイオン引き込み効果によって、マイクロトレンチングがより発生し易くなる。これに対しては、前記チャンバー内の圧力を53Pa以上の高い値とすることで対応できる。このようにチャンバー内の圧力を高くすることにより、イオン同士が衝突して散乱するので、マイクロトレンチングを有効に抑制することができる。
勿論、第2高周波電力を重畳させない場合にも、チャンバー内圧力を53Pa以上の高い値に設定することにより、より有効にマイクロトレンチングを抑制することができる。ただし、チャンバー内の圧力が133Paを越えるとCDシフトが大きくなる。従って、チャンバー内の圧力は53〜133Paが好ましい。
また、第2高周波電力を重畳させるには、電極の自己バイアス電圧が600V以下であることが好ましい。
また、前記エッチング工程において、前記チャンバー内の処理ガスの滞在時間は、70〜180msecであることが好ましい。
あるいは、被処理基板の面積に電極間距離を掛けて求めた有効チャンバー体積をV(m)とし、排気速度をS(m/sec)とした場合に、V/Sの値が70〜180msecであることが好ましい。
また、本発明は、チャンバー内に一対の電極を対向して配置し、両電極の間に有機系材料膜を有する被処理基板が配置されるように、一方の電極によって当該被処理基板を支持させる配置工程と、少なくとも一方の電極に高周波電力を印加して前記一対の電極間に高周波電界を形成するとともに、チャンバー内に処理ガスを供給し、前記電界により処理ガスのプラズマを形成し、該プラズマにより前記被処理基板の前記有機系材料膜を当該膜の途中まで平坦な底部を有する溝が形成されるようにプラズマエッチングするエッチング工程と、を備え、前記エッチング工程において、前記チャンバー内の圧力が1.33〜13.3Paであり、前記チャンバー内のプラズマ密度が5×1010〜1×1011cm−3であって、かつ、電極の自己バイアス電圧が300V以下であることを特徴とするプラズマエッチング方法である。
本発明によれば、前記チャンバー内の圧力が1.33〜13.3Paであり、前記チャンバー内のプラズマ密度が5×1010〜1×1011cm−3であって、かつ、電極の自己バイアス電圧が300V以下であるという条件でプラズマが形成されるため、マイクロトレンチングを抑制しつつ、有機系材料膜を高エッチングレートでエッチングすることができる。
また、本発明は、チャンバー内に一対の電極を対向して配置し、両電極の間に有機系材料膜を有する被処理基板が配置されるように、一方の電極によって当該被処理基板を支持させる配置工程と、少なくとも一方の電極に高周波電力を印加して前記一対の電極間に高周波電界を形成するとともに、チャンバー内に処理ガスを供給し、前記電界により処理ガスのプラズマを形成し、該プラズマにより前記被処理基板の前記有機系材料膜を当該膜の途中まで平坦な底部を有する溝が形成されるようにプラズマエッチングするエッチング工程と、を備え、前記エッチング工程において、前記チャンバー内の圧力が53〜133Paであり、前記チャンバー内のプラズマ密度が1×1011〜2×1011cm−3であって、かつ、電極の自己バイアス電圧が600V以下であることを特徴とするプラズマエッチング方法である。
本発明によれば、前記チャンバー内の圧力が53〜133Paであり、前記チャンバー内のプラズマ密度が1×1011〜2×1011cm−3であって、かつ、電極の自己バイアス電圧が600V以下であるという条件でプラズマが形成されるため、マイクロトレンチングを抑制しつつ、有機系材料膜を高エッチングレートでエッチングすることができる。
以上において、前記処理ガスは、例えば、Nガス、Hガス、Oガス、COガス、NHガス、Cで表されるガス(x、yは自然数)、及び、希ガスの中から選択された少なくとも1種である。
また、前記有機系材料膜は、O、C、及び、Hを含み得る。あるいは、前記有機系材料膜は、Si、O、C、及び、Hを含み得る。典型的には、前記有機系材料膜は、低誘電率膜(low−k膜)である。
なお、マイクロトレンチングは、溝幅が広いほど発生し易い。従って、本発明は、前記平坦部の幅が0.5μm以上である場合に特に有効である。
ところで、パッシェンの法則(Paschen’s law)より、放電開始電圧Vsは、ガス圧力pと電極間距離dの積pdがある値の時に極小値(パッシェン最小値)をとり、パッシェン最小値をとる積pdの値は、高周波電力の周波数が大きいほど小さくなる。従って、高周波電力の周波数が大きい場合に、放電開始電圧Vsを小さくして放電を容易にして安定させるためには、ガス圧力pが一定であれば電極間距離dを小さくする必要がある。そのため、本発明では、電極間距離を50mm未満とすることが好ましい。また、電極間距離を50mm未満とすることで、チャンバー内でのガスのレジデンスタイムを短くすることができる。これにより、反応生成物が効率的に排出され、エッチングストップを低減することができるという効果も得られる。
発明を実施するための最良の形態
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施に用いられるプラズマエッチング装置を示す断面図である。このエッチング装置は、気密に構成され、小径の上部1aと大径の下部1bとからなる段つき円筒状のチャンバー1を備えている。チャンバー1の壁部は、例えばアルミニウム製である。
チャンバー1内には、被処理基板であるウエハWを水平に支持する支持テーブル2が設けられている。支持テーブル2は例えばアルミニウムで構成され、絶縁板3を介して導体の支持台4上に支持されている。また、支持テーブル2の上方の外周には、導電性材料または絶縁性材料で形成されたフォーカスリング5が設けられている。ウエハWの直径が200mmφの場合、フォーカスリング5は240〜280mmφであることが好ましい。支持テーブル2、絶縁板3、支持台4及びフォーカスリング5は、ボールねじ7を含むボールねじ機構により昇降可能となっている。支持台4の下方の昇降駆動部分は、ステンレス鋼(SUS)製のベローズ8で覆われている。チャンバー1は接地されている。また、支持テーブル2の中には冷媒流路(図示せず)が設けられて支持テーブル2を冷却可能となっている。また、ベローズ8の外側にはベローズカバー9が設けられている。
支持テーブル2のほぼ中央には、高周波電力を供給するための給電線12が接続されている。この給電線12には、マッチングボックス11を介して高周波電源10が接続されている。高周波電源10からは、所定の周波数の高周波電力が支持テーブル2に供給されるようになっている。一方、支持テーブル2の上方には、後述するシャワーヘッド16が互いに平行に対向するように設けられている。シャワーヘッド16は、接地されている。したがって、支持テーブル2は下部電極として機能し、シャワーヘッド16は上部電極として機能して、すなわち、支持テーブル2とシャワーヘッド16とは一対の平板電極を構成している。
なお、これらの電極間の距離は、50mm未満に設定されることが好ましい。その理由は以下のとおりである。
パッシェンの法則(Paschen’s law)により、放電開始電圧Vsは、ガス圧力pと電極間距離dの積pdがある値の時に極小値(パッシェン最小値)をとり、パッシェン最小値をとる積pdの値は、高周波電力の周波数が大きいほど小さくなる。従って、本実施形態のように高周波電力の周波数が大きい場合に、放電開始電圧Vsを小さくして放電を容易にして安定させるためには、ガス圧力pが一定であれば電極間距離dを小さくする必要がある。そのため、電極間距離を50mm未満とすることが好ましい。また、電極間距離を50mm未満とすることで、チャンバー内でのガスのレジデンスタイムを短くすることができる。これにより、反応生成物が効率的に排出され、エッチングストップを低減することができるという効果も得られる。
しかし、電極間距離を小さくしすぎると、被処理基板であるウエハWの表面の圧力分布(中心部と周辺部の圧力差)が大きくなる。この場合、エッチング均一性の低下等の問題が生じ得る。ガス流量によらず、圧力差を0.27Pa(2mTorr)より小さくするためには、電極間距離は35mm以上であることが好ましい。
支持テーブル2の表面上には、ウエハWを静電吸着するための静電チャック6が設けられている。この静電チャック6は、絶縁体6bの間に電極6aが介在されて構成されている。電極6aには直流電源13が接続されている。そして、電極6aに直流電源13から電圧が印加されることにより、例えばクーロン力によって半導体ウエハWが吸着されるようになっている。
支持テーブル2の内部には、図示しない冷媒流路が形成されている。その中に適宜の冷媒を循環させることによって、ウエハWを所定の温度に制御可能となっている。また、冷媒からの冷熱を効率よくウエハWに伝達するために、ウエハWの裏面にHeガスを供給するガス導入機構(図示せず)が設けられている。さらに、フォーカスリング5の外側にはバッフル板14が設けられている。バッフル板14は、支持台4及びベローズ8を通して、チャンバー1と導通している。
チャンバー1の天井壁部分には、支持テーブル2に対向するようにシャワーヘッド16が設けられている。シャワーヘッド16は、その下面に多数のガス吐出孔18が設けられており、かつその上部にガス導入部16aを有している。そして、その内部には空間17が形成されている。ガス導入部16aにはガス供給配管15aが接続されており、このガス供給配管15aの他端には、エッチング処理を行うための処理ガスを供給する処理ガス供給系15が接続されている。この処理ガスとしては、通常この分野で使用されるものを適用することができ、Nガス、Hガス、Oガス、COガス、NHガス、C(ただし、x、yは自然数である)で表されるガス、及び、希ガス、の中から選択された少なくとも1種を用いることができる。
このような処理ガスが、処理ガス供給系15からガス供給配管15a及びガス導入部16aを介してシャワーヘッド16の空間17に至り、ガス吐出孔18から吐出され、ウエハWに形成された膜がエッチングされる。
チャンバー1の下部1bの側壁には、排気ポート19が形成されており、この排気ポート19には真空ポンプを有する排気系20が接続されている。そして真空ポンプを作動させることにより、チャンバー1内は所定の真空度まで減圧され得るようになっている。一方、処理室1の下部1bの側壁上側には、ウエハWの搬入出口と、当該搬入出口を開閉するゲートバルブ24と、が設けられている。
一方、チャンバー1の上部1aの周囲には、同心状に、リング磁石21が配置されており、支持テーブル2とシャワーヘッド16との間の処理空間の周囲に磁界を形成するようになっている。このリング磁石21は、回転機構25により配置の中心軸周りに(周方向に)回転可能となっている。
リング磁石21は、図2の水平断面図に示すように、永久磁石からなる複数のセグメント磁石22が図示しない支持部材により支持された状態でリング状に配置されて構成されている。この例では、16個のセグメント磁石22がリング状(同心円状)にマルチポール状態で配置されている。すなわち、リング磁石21においては、隣接するセグメント磁石22同士の磁極の向きが互いに逆向きになるように配置されている。したがって、磁力線は図示のように隣接するセグメント磁石22間に形成され、処理空間の周辺部のみに例えば0.02〜0.2T(200〜2000Gauss)、好ましくは0.03〜0.045T(300〜450Gauss)の磁場が形成される。一方、ウエハ配置領域は、実質的に無磁場状態となる。前記のような磁場強度が規定されるのは、磁場が強すぎると洩れ磁場の原因となり得るし、磁場が弱すぎるとプラズマ閉じこめ効果が得られなくなるためである。もっとも、適正な磁場強度は、装置構造等にも依存する。すなわち、適正な磁場強度の範囲は、装置によって異なり得る。
また、処理空間の周辺部に前記のような磁場が形成される場合、フォーカスリング5上の磁場強度は0.001T(10Gauss)以上となることが望ましい。この場合、フォーカスリング上に電子のドリフト運動(E×Bドリフト)が生じて、ウエハ周辺部のプラズマ密度が上昇してプラズマ密度が均一化される。一方、ウエハWのチャージアップダメージを防止する観点から、ウエハWの存在部分の磁場強度は0.001T(10Gauss)以下となることが望ましい。
ここで、ウエハ配置領域における実質的に無磁場とは、ウエハ配置領域におけるエッチング処理に影響を与える磁場が形成されていないことをいう。すなわち、実質的にウエハ処理に影響を与えない磁場が存在する場合も含まれる。
図2に示す状態では、ウエハ周辺部に、例えば磁場強度0.42mT(4.2Gauss)以下の磁場が印加されている。これにより、プラズマを閉じ込める機能が発揮される。
このようなマルチポール状態のリング磁石によって磁場が形成されると、チャンバー1の壁部の磁極に対応する部分(例えば図2にPで示す部分)が局部的に削られる現象が生じるおそれがある。従って、上記回転機構25によりリング磁石21がチャンバーの円周方向に沿って回転させられる。これにより、チャンバー壁に対して局部的に磁極が当接する(位置する)ことが回避され、チャンバー壁が局部的に削られることが防止される。
上記各セグメント磁石22は、図示しないセグメント磁石回転機構により、垂直方向の軸を中心に回転自在に構成されている。このようにセグメント磁石22を回転させることにより、実質的にマルチポール磁場が形成される状態とマルチポール磁場が形成されない状態との間での切替が可能となっている。条件によっては、ウエハ処理にマルチポール磁場が有効に作用する場合と作用しない場合とがある。従って、このようにマルチポール磁場が形成される状態と形成されない状態とを切替可能とすることにより、条件に応じて適切な状態を選択することができる。
磁場の状態はセグメント磁石の配置に応じて変化するから、セグメント磁石の配置を種々変化させることにより、種々の磁場強度プロファイルを形成することができる。従って、必要な磁場強度プロファイルが得られるように、セグメント磁石を配置することが好ましい。
なお、セグメント磁石の数はこの例に限定されるものではない。また、その断面形状もこの例のように長方形に限らず、円、正方形、台形等、任意の形状を採用することができる。セグメント磁石22を構成する磁石材料も特に限定されるものではなく、例えば、希土類系磁石、フェライト系磁石、アルニコ磁石等、公知の磁石材料を適用することができる。
プラズマ密度およびイオン引き込み作用を調整するために、プラズマ生成用の前記高周波とプラズマ中のイオンを引き込むための第2高周波とを重畳させてもよい。具体的には、図3に示すように、プラズマ生成用の高周波電源10の他に、イオン引き込み用の第2高周波電源26がマッチングボックス11に接続されて、これらが重畳される。この場合に、イオン引き込み用の第2高周波電源26の周波数は、500kHz〜27MHzが好ましい。これにより、イオンエネルギーを制御して、有機系材料膜のエッチングレートをより上昇させることができる。
次に、以上のように構成されるプラズマエッチング装置によって、有機系材料膜である低誘電率膜(low−k膜)をエッチングする際の処理動作について説明する。
この場合に、エッチング前のウエハWにおいては、図4に示すように、シリコン基板31の上に層間絶縁層としてlow−k膜である有機系材料膜32が形成されている。そして、当該有機系材料膜32の上に、ハードマスクとして所定のパターンの無機系材料膜33が形成されている。さらにその上に、BARC層34が形成され、その上に所定パターンのレジスト膜35が形成されている。
無機系材料膜33は、一般的にハードマスクとして用いられる材料で構成されている。シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物等が、好適な例として挙げられ得る。
エッチング対象膜である有機系材料膜32は、典型的には上述のように、層間絶縁膜として用いられるlow−k膜である。従って、有機系材料膜42の比誘電率は、従来の層間絶縁層材料であるシリコン酸化物よりも極めて小さい。このような有機系材料のlow−k膜としては、例えば、ポリオルガノシロキサン架橋ビスベンゾシクロブテン樹脂(BCB)やDowChemical社製のSiLK(商品名)やFLARE(商品名)等のポリアリーレンエーテル樹脂(PAE)、メチルシルセスキオキサン(MSQ)等の有機ポリシロキサン樹脂、等がある。ここで、有機ポリシロキサンとは、以下に示すように、シリコン酸化膜の結合構造中にC、Hを含む官能基を含む構造を有するものをいう。以下に示す構造中、Rはメチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基もしくはその誘導体、またはフェニル基等のアリール基もしくはその誘導体を示す。
Figure 0004431402
このような構造のウエハWについて、まず、レジスト膜35がマスクとして利用されて、BARC層34および無機系材料膜33がエッチングされる。この状態が図5Aに示されている。この際、レジスト膜35は、エッチングにより厚さが減少している。
次に、有機系材料膜32が、レジスト膜35および無機系材料膜33をマスクとしてトレンチエッチングされる。まず、図1の装置のゲートバルブ24が開けられて、搬送アームにて図5Aに示す構造のウエハWがチャンバー1内に搬入され、支持テーブル2上に載置される。その後、搬送アームが退避されてゲートバルブ24が閉じられ、支持テーブル2が図1に示す位置まで上昇される。また、排気系20の真空ポンプにより、排気ポート19を介してチャンバー1内が所定の真空度とされる。
その後、チャンバー1内に処理ガス供給系15から所定の処理ガス、例えばNガスおよびOガス、が例えば0.1〜1L/min(100〜1000sccm)で導入され、チャンバー1内が例えば133Pa(1000mT0rr)以下の所定の圧力に維持される。この状態で、高周波電源10から支持テーブル2に、周波数が50〜150MHzの高周波電力が供給される。この際の単位面積当たりのパワーは、約0.5〜約10W/cmの範囲であることが好ましい。このとき、直流電源13から静電チャック6の電極6aに所定の電圧が印加され、ウエハWは例えばクーロン力により静電チャック6に吸着される。
このように下部電極である支持テーブル2に高周波電力が印加されることにより、上部電極であるシャワーヘッド16と下部電極である支持テーブル2との間の処理空間に高周波電界が形成される。これにより、処理空間に供給された処理ガスがプラズマ化され、そのプラズマにより有機系材料膜32がエッチングされる。
このエッチング工程の際に、マルチポール状態のリング磁石21により、処理空間の周囲に図2に示すような磁場が形成され得る。この場合、プラズマ閉じこめ効果が発揮され、本実施形態のようにプラズマの不均一が生じやすい高周波数の場合でも、ウエハWのエッチングレートが均一化され得る。また、膜の種類によっては、このような磁場の効果がない場合もある。その場合には、セグメント磁石22を回転させて、処理空間の周囲に実質的に磁場が形成されない状態にして処理を行ってもよい。
上記磁場が形成された場合には、支持テーブル2上のウエハWの周囲に設けられた導電性または絶縁性のフォーカスリング5により、プラズマ処理の均一化効果を一層高めることができる。すなわち、ウエハ周辺部のプラズマ密度が高く、ウエハ周辺部のエッチングレートがウエハ中心部のエッチングレートに比べて大きい場合は、シリコンやSiC等の導電性材料で形成されたフォーカスリングを用いることによって、フォーカスリング領域までが下部電極として機能するため、プラズマ形成領域がフォーカスリング5上まで広がり、ウエハWの周辺部におけるプラズマ処理が促進されエッチングレートの均一性が向上される。一方、ウエハ周辺部のプラズマ密度が低く、ウエハ周辺部のエッチングレートがウエハ中心部のエッチングレートに比べて小さい場合は、石英等の絶縁性材料で形成されたフォーカスリングを用いることによって、フォーカスリング5とプラズマ中の電子やイオンとの間で電荷が授受され得ないので、プラズマを閉じこめる作用が増大され得てエッチングレートの均一性が向上される。
また、必要に応じて、図3に示すイオン引き込み用の高周波電源26から500KHz〜27MHzの範囲の高周波電力を支持テーブル2に印加して、イオンエネルギーを制御して有機系材料膜32のエッチングレートをより上昇させるようにしてもよい。
本実施形態においては、図5Bに示すように、トレンチ36を形成する際に、エッチングを有機系材料膜32の途中で停止させて、トレンチ36の底部に平坦部37を形成する。この場合に、イオンの垂直方向のエネルギーが大きいと、平坦部37のエッジ部分に、図6に示すように、さらに下方に伸びる微小な溝であるマイクロトレンチング38が発生することがある。このようなマイクロトレンチングは、埋め込み不良や電荷の集中の原因となるため、極力抑制する必要がある。そこで、本実施形態においては、マイクロトレンチングを生じ難くするため、高周波電源10から支持テーブル2に供給する高周波電力の周波数を50〜150MHzとしている。
以下、その理由について説明する。
本発明者等の検討結果によると、有機系材料膜のエッチングでは、プラズマ密度が支配的であってイオンエネルギーの寄与が小さいことが判明している。一方、マイクロトレンチングは、イオンの垂直方向のエネルギーが大きいと発生する。したがって、上記有機系材料膜32のトレンチエッチングを行う際に、マイクロトレンチングを抑制して有機系材料膜32を高エッチングレートでエッチングするためには、プラズマ密度が高く、かつ、イオンエネルギーが小さい条件でエッチングを行えばよい。この場合に、プラズマのイオンエネルギーは、エッチングの際における電極の自己バイアス電圧と間接的に対応するから、マイクロトレンチングを抑制しつつ高エッチングレートで有機材料膜32をエッチングするためには、結局、高プラズマ密度かつ低バイアスの条件でエッチングすることが必要である。そして、以下に説明する図7から明らかなように、高周波電力の周波数を従来よりも高くすることにより、高プラズマ密度かつ低バイアスの条件でエッチングすることができる。
図7は、高周波電力の周波数が40MHz、100MHzにおける自己バイアス電圧の絶対値|Vdc|とプラズマ密度Neとの関係を示す図である。横軸が自己バイアス電圧Vdcであり、縦軸がプラズマ密度Neである。ここで、プラズマガスとしては、実際のエッチングガスではなく、評価用にArが用いられた。なお、各周波数において、印加する高周波パワーを変化させることにより、プラズマ密度Neおよび自己バイアス電圧の絶対値|Vdc|が変化された。つまり、各周波数とも、印加する高周波パワーが大きくなるほど、プラズマ密度Neおよび自己バイアス電圧|Vdc|はともに大きくなる。また、プラズマ密度は、マイクロ波干渉計により測定された。
図7に示すように、高周波電力の周波数が従来の40MHzの場合には、有機系材料膜のエッチングレートを高くすべくプラズマ密度を上昇させると、|Vdc|も大きく上昇し、高プラズマ密度かつ低自己バイアス電圧を実現することが困難であった。一方、高周波電力の周波数が従来よりも高い100MHzの場合には、プラズマ密度を上昇させても|Vdc|はあまり上昇せず、ほぼ100V以下に抑えられた。すなわち、高プラズマ密度および低自己バイアス電圧が実現可能であることが見出された。
このような結果に基づいて、高周波電源10から支持テーブル2に供給される高周波電力の周波数を従来よりも高い50MHzとした。ただし、プラズマ形成用の高周波電力の周波数が150MHzを超えると、プラズマの均一性が損なわれ得る。このため、プラズマ形成用の高周波電力の周波数は150MHz以下とすることが好ましい。特に上記効果を有効に発揮させるためには、プラズマ形成用の高周波電力の周波数は70〜100MHzが好ましい。
この場合に、さらなるエッチングレートの上昇を目的として、上述のように、高周波電源26から500kHz〜27MHzの高周波電力が重畳して印加されると、そのイオン引き込み効果によりマイクロトレンチングが発生しやすくなる。
これに対しては、チャンバー1内の圧力を53Pa以上の高い値に設定する。これにより、イオン同士が衝突して散乱するので、マイクロトレンチングが有効に抑制され得る。ただし、チャンバー1内の圧力が133Paを超えると、CDシフトが大きくなる。したがって、高周波電源26からの高周波電力を重畳させて大きなエッチングレートを得つつ、マイクロトレンチングを有効に抑制し、かつ、CDシフトを所望の範囲に維持するためには、チャンバー内の圧力は53〜133Paが好ましい。もちろん、高周波電源26からの高周波電力を重畳させない場合にも、チャンバー1内の圧力を53Pa以上と高い値に設定すれば、より有効にマイクロトレンチングを抑制することができる。
また、エッチングの際の処理ガスのチャンバー内滞在時間いわゆるレジデンスタイムは、70〜180msecであることが好ましい。この時間範囲が、ほぼ上記圧力範囲に対応する。なお、レジデンスタイムとは、処理ガスのチャンバー1内のエッチングに寄与する部分における滞留時間をいう。具体的には、ウエハW面積に電極間距離を掛けて求めた有効チャンバー体積をV(m)(ウエハ外側のガスはエッチングに寄与しないから、エッチングに寄与するガスが存在する部分の体積を用いる)、排気速度をS(m/sec)、チャンバー内圧力をp(Pa)、総流量をQ(Pa・m/sec)とすると、レジデンスタイムτは、以下の式で求めることができる。
τ=V/S=pV/Q(sec)
なお、上記マイクロトレンチングは、トレンチ36の平坦部37の幅が0.5μmのときに発生しやすい。従って、本発明は、平坦部37の幅が0.5μm以上のときに大きな効果を発揮する。
次に、有機系材料膜に実際にトレンチを形成した実験結果について説明する。ここでは、図1の装置が用いられ、ウエハWとして300mmウエハが用いられ、エッチングガスとして、NガスおよびHガスが用いられ、電極間ギャップが40mmとされ、100MHzおよび3.2MHzの2周波数の高周波電力が重畳されて印加された。ここで、高周波電力のトータルのパワーが2400Wとされ、3.2MHzの高周波電力のパワーが800Wとされて、エッチングレートが高められた。そして、チャンバー内圧力は13.3Pa(100mTorr)、60Pa(450mTorr)、106.5Pa(800mTorr)と変化され、それぞれの圧力条件でトレンチエッチングが行われた。なお、圧力13.3Paの際には、ガス流量がNガス:0.5L/min、Hガス:0.5L/minとされ、圧力60Pa、106.5Paの際には、ガス流量がNガス:0.65L/min、Hガス:0.65L/minとされた。また、圧力が13.3Pa、60Pa、106.5Paの時のレジデンスタイムは、それぞれ、22.3msec、77.3msec、137.5msecであった。用いられたウエハWは、図4に示すものと同様で、シリコン基板上に有機系材料膜32としてSiLK(商品名)が形成され、その上にハードマスクとして機能する無機系材料膜33としてSiOが形成され、さらにその上にBARC層34及びレジスト膜35が形成された構造であった。
レジスト膜35をマスクとしてBARC層34および無機系材料膜33がエッチングされた後、上記各条件にてトレンチが形成された。その後、各圧力条件毎のSiLK(商品名)のエッチングレート、マイクロトレンチ指数及びCDシフトの値が測定された。
マイクロトレンチ指数は、図8に示すように、0.5μm幅のトレンチのエッジの長さEに対する中央の長さCの比であるC/Eの値に100を掛けて%表示されている。この値が100%に近ければ、マイクロトレンチがなく良好なエッチング状態であり、90%以上あれば良好である。
また、CDシフトは、エッチング後にハードマスク(SiO膜)の上方から見たときのトップのトレンチ幅(ここでは、0.25μm)からのずれ量を示すものである。CDシフトは、トップより狭くなっている場合にはマイナス、広くなっている場合はプラスの値となる。その絶対値が小さければ、良好なエッチング状態であり、絶対値が10nm以下であれば良好である。
実験結果を図9及び図10に示す。図9に示すように、チャンバー内圧力が上昇するにつれてエッチングレートが低下していることがわかる。
一方、図10に示すように、チャンバー内圧力が上昇するにつれてマイクロトレンチ指数が上昇していることがわかる。そして、13.3Pa(100mTorr)ではマイクロトレンチ指数が好ましい値90%よりも低い88%であったのに対し、60Pa(450mTorr)では91%(>90%)、106.5Pa(800mTorr)では93%(>90%)であった。したがって、チャンバー内圧力が53Pa(400mTorr)以上であれば、マイクロトレンチが極めて発生し難いことが確認された。
また、図10に示すように、チャンバー内圧力が上昇するにしたがってCDシフトの絶対値が小さくなる傾向にある一方、チャンバー内圧力が133Pa(1000mTorr)を超えるとCDシフトがプラス側の大きな値となることが予想される。したがって、エッチングレート上昇を目的として3.2MHzの高周波電力が重畳された場合、チャンバー内圧力は約53〜約133Pa(約400〜約1000mTorr)が好ましいことが確認された。この時、レジデンスタイムは、約70〜約180msecである。なお、詳細については省略するが、100MHzの場合が50MHz未満の場合よりもマイクロトレンチ指数が高いことも確認された。
次に、有機系材料膜に実際にトレンチを形成した他の実験結果について説明する。ここでも、図1の装置が用いられ、ウエハWとして300mmウエハが用いられたが、エッチングガスとして、NHガスが用いられ、電極間ギャップが20mmとされ、100MHzおよび3.2MHzの2周波数の高周波電力が重畳されて印加された。
トレンチ形成の実験結果を示す前に、上記条件下で各パラメータを変化させた場合の特性について、図11乃至図14を用いて示す。
図11は、前記条件下での、チャンバー内圧力とプラズマ密度Neとの関係を示している。図12は、当該条件下での、チャンバー内圧力と自己バイアス電圧の絶対値|Vdc|との関係を示している。図11及び図12に示されたプロットデータは、ガス流量を100sccmとしてチャンバー内圧力を10mTorr(1.33Pa)近傍に調整した圧力条件、ガス流量を200sccmとしてチャンバー内圧力を10(1.33Pa)〜約100mTorr(約13.3Pa)に調整した圧力条件、更に、ガス流量を600sccmとしてチャンバー内圧力を100mTorr(約13.3Pa)以上とした圧力条件、に対応している。
また、図11及び図12のデータについては、3.2MHzの高周波電力は重畳されず、100MHzの高周波電力のパワーは2400Wとされた。
図13は、チャンバー内圧力を30mTorrとして、100MHzの高周波電力のパワーと自己バイアス電圧の絶対値|Vdc|との関係を示している。
図14は、チャンバー内圧力を30mTorrとし、100MHzの高周波電力のパワーを2400Wとして、3.2MHzの高周波電力を重畳した場合の当該高周波電力のパワーと自己バイアス電圧の絶対値|Vdc|との関係を示している。
図11乃至図14の特性から、以下のような知見が得られる。
形状制御性を高めるため等の理由で、10mTorr(1.33Pa)〜100mTorr(13.3Pa)のような低圧範囲を使用する場合、イオン同士の衝突・散乱の程度が小さい。このため、3.2MHzの高周波電力は重畳されるべきでなく、また、マイクロトレンチング抑制のためにプラズマのイオンエネルギーを抑制すべく自己バイアス電圧を比較的低くしておくべきである。また、ハードマスクとなるシリコン酸化膜などのスパッタレートを許容範囲に抑えるためには、自己バイアス電圧の上限値は300V程度とすることが好ましい。このような条件において好適な100MHzの高周波電力のパワーは、1000W(1.42W/cm)〜5000(7.08W/cm)Wであり、対応するチャンバー内のプラズマ密度は、5×1010〜1×1011cm−3である。
一方、エッチングレートを高めるため等の理由で、400mTorr(53Pa)〜1000mTorr(133Pa)のような高圧範囲を使用する場合、イオン同士の衝突・散乱の程度が大さい。このため、エッチングレートの更なる上昇を目的として3.2MHzの高周波電力が重畳されることが、許容される。また、自己バイアス電圧の上限値についても、低圧の場合よりも高く、ハードマスクとなるシリコン酸化膜などのスパッタレートを許容範囲に抑えるためには、600V程度とすることが好ましい。このような条件において好適な100MHzの高周波電力のパワーは、1000W(1.42W/cm)〜5000(7.08W/cm)Wであり、好適な3.2MHzの高周波電力のパワーは、800W(1.13W/cm)以下であり、対応するチャンバー内のプラズマ密度は、1×1011〜2×1011cm−3である。
さて、前記条件下でのトレンチ形成の実験に用いられたウエハWは、図4に示すものと同様で、シリコン基板上に有機系材料膜32としてSiLK(商品名)が形成され、その上にハードマスクとして機能する無機系材料膜33としてSiOが形成され、さらにその上にBARC層34及びレジスト膜35が形成された構造であった。
レジスト膜35をマスクとしてBARC層34および無機系材料膜33がエッチングされた後、トレンチが形成された。この時、チャンバー内圧力は30mTorrであり、3.2MHzの高周波電力のパワーは重畳されず、100MHzの高周波電力のパワーは、2400Wであった。トレンチは、ウエハ中央部で209nm/minのエッチングレートで、0.12μmの幅に形成され、マイクロトレンチ指数は極めて良好であった。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、種々変更可能である。例えば、上記実施形態では、何も形成されていない有機系材料膜にトレンチエッチングにより平坦な溝を形成する場合が示されているが、図15Aに示すような下層43に繁がる層間配線のためのホール41を予め有する有機系材料膜42に対し図15Bに示すような平坦部47を有するトレンチ46を形成する場合にも本発明は適用することができる。
また、上記実施形態では、磁場形成手段として永久磁石からなる複数のセグメント磁石がチャンバーの周囲にリング状に配置されてなるマルチポール状態のリング磁石が用いられたが、処理空間の周囲に磁場を形成してプラズマを閉じこめることができれば、この態様に限定されるものではない。また、このようなプラズマ閉じこめ用の周辺磁場は、必ずしも必要ではない。つまり、磁場が存在しない状態でエッチングを行ってもよい。また、処理空間に水平磁場を印加して直交電磁界中でプラズマエッチングを行うプラズマエッチング処理にも本発明は適用可能である。
さらに、上記実施形態では下部電極にプラズマ形成用の高周波電力が印加されているが、これに限らず、上部電極に印加されてもよい。さらにまた、上記実施形態では有機系材料膜としてlow−k膜を用いたが、これに限定されることなく、O、C、Hを含む他の膜やSi、O、C、Hを含む他の膜であってもよい。また、層構造も、図4に示すものに限定されない。更には、被処理基板として半導体ウエハを用いた場合について示したが、これに限らず、LCD基板等の他の被処理基板の有機系材料膜のプラズマ処理にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の一実施の形態のプラズマエッチング装置を示す概略断面図である。
図2は、図1のプラズマエッチング装置のチャンバーの周囲に配置されたリング磁石を模式的に示す水平断面図である。
図3は、プラズマ生成用の高周波電源とイオン引き込み用の高周波電源とを備えたプラズマ処理装置を部分的に示す概略断面図である。
図4は、本発明のプラズマエッチングが適用されるウエハの構造例を示す断面図である。
図5A及び図5Bは、本発明のプラズマエッチングのエッチング状態を説明するための図である。
図6は、マイクロトレンチングを説明するための模式図である。
図7は、アルゴンガスのプラズマにおいて、高周波電力の周波数が40MHzと100MHzとの場合の、自己バイアス電圧の絶対値|Vdc|とプラズマ密度Neとの関係を示す図である。
図8は、マイクロトレンチ指数を説明するための模式図である。
図9は、チャンバー内圧力とエッチングレートとの関係を説明するための図である。
図10は、チャンバー内圧力とマイクロトレンチ指数との関係、及び、チャンバー内圧力とCDシフトとの関係を説明するための図である。
図11は、NHガスのプラズマにおいて、チャンバー内圧力とプラズマ密度Neとの関係を示す図である。
図12は、NHガスのプラズマにおいて、チャンバー内圧力と自己バイアス電圧の絶対値|Vdc|との関係を示す図である。
図13は、NHガスのプラズマにおいて、チャンバー内圧力を30mTorrとした場合の、100MHzの高周波電力のパワーと自己バイアス電圧の絶対値|Vdc|との関係を示す図である。
図14は、NHガスのプラズマにおいて、チャンバー内圧力を30mTorrとし、100MHzの高周波電力のパワーを2400Wとして、3.2MHzの高周波電力を重畳した場合において、3.2MHzの高周波電力のパワーと自己バイアス電圧の絶対値|Vdc|との関係を示す図である。
図15Aは、本発明のプラズマエッチングが適用されるウエハの他の構造例を示す断面図である。
図15Bは、図15Aのウエハに対するエッチング状態を説明するための図である。

Claims (13)

  1. チャンバー内に一対の電極を対向して配置し、両電極の間に有機系材料膜を有する一枚の被処理基板が配置されるように、一方の電極によって当該被処理基板を支持させる配置工程と、
    少なくとも一方の電極に高周波電力を印加して前記一対の電極間に高周波電界を形成するとともに、チャンバー内に処理ガスを供給し、前記電界により処理ガスのプラズマを形成し、該プラズマにより前記被処理基板の前記有機系材料膜を当該膜の途中まで平坦な底部を有する溝が形成されるように前記一枚の被処理基板をプラズマエッチングするエッチング工程と、
    を備え、
    前記エッチング工程において、前記少なくとも一方の電極に印加する高周波電力の周波数が、50〜150MHzであり、
    前記エッチング工程において、前記チャンバー内の圧力が、1.33〜13.3Paであり、
    前記エッチング工程において、前記チャンバー内の処理ガスの滞在時間は、70〜180msecである
    ことを特徴とするプラズマエッチング方法。
  2. 前記エッチング工程において、前記チャンバー内のプラズマ密度が、5×1010〜1×1011cm−3である
    ことを特徴とする請求項1に記載のプラズマエッチング方法。
  3. チャンバー内に一対の電極を対向して配置し、両電極の間に有機系材料膜を有する一枚の被処理基板が配置されるように、一方の電極によって当該被処理基板を支持させる配置工程と、
    少なくとも一方の電極に高周波電力を印加して前記一対の電極間に高周波電界を形成するとともに、チャンバー内に処理ガスを供給し、前記電界により処理ガスのプラズマを形成し、該プラズマにより前記被処理基板の前記有機系材料膜を当該膜の途中まで平坦な底部を有する溝が形成されるように前記一枚の被処理基板をプラズマエッチングするエッチング工程と、
    を備え、
    前記エッチング工程において、前記少なくとも一方の電極に印加する高周波電力の周波数が、50〜150MHzであり、
    前記エッチング工程において、前記チャンバー内の圧力が、53〜133Paであり、
    前記エッチング工程において、前記チャンバー内の処理ガスの滞在時間は、70〜180msecである
    ことを特徴とするプラズマエッチング方法。
  4. 前記エッチング工程において、前記被処理基板を支持する電極に前記高周波電力が印加されると共に、前記被処理基板を支持する電極に前記高周波電力に重畳させて500kHz〜27MHzの第2高周波電力が印加される
    ことを特徴とする請求項に記載のプラズマエッチング方法。
  5. 前記エッチング工程において、電極の自己バイアス電圧が600V以下である
    ことを特徴とする請求項3または4に記載のプラズマエッチング方法。
  6. 前記処理ガスは、Nガス、Hガス、Oガス、COガス、NHガス、Cで表されるガス(x、yは自然数)、及び、希ガスの中から選択された少なくとも1種である
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のプラズマエッチング方法。
  7. 前記有機系材料膜は、O、C、及び、Hを含む
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のプラズマエッチング方法。
  8. 前記有機系材料膜は、Si、O、C、及び、Hを含む
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のプラズマエッチング方法。
  9. 前記有機系材料膜は、低誘電率膜である
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のプラズマエッチング方法。
  10. 前記平坦部の幅は、0.5μm以上である
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のプラズマエッチング方法。
  11. 前記一対の電極の電極間距離は、50mm未満である
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載のプラズマエッチング方法。
  12. チャンバー内に一対の電極を対向して配置し、両電極の間に有機系材料膜を有する一枚の被処理基板が配置されるように、一方の電極によって当該被処理基板を支持させる配置工程と、
    少なくとも一方の電極に高周波電力を印加して前記一対の電極間に高周波電界を形成するとともに、チャンバー内に処理ガスを供給し、前記電界により処理ガスのプラズマを形成し、該プラズマにより前記被処理基板の前記有機系材料膜を当該膜の途中まで平坦な底部を有する溝が形成されるように前記一枚の被処理基板をプラズマエッチングするエッチング工程と、
    を備え、
    前記エッチング工程において、前記チャンバー内の圧力が1.33〜13.3Paであり、前記チャンバー内のプラズマ密度が5×1010 〜1×1011cm−3であって、かつ、電極の自己バイアス電圧が300V以下であり、
    前記エッチング工程において、前記チャンバー内の処理ガスの滞在時間は、70〜180msecである
    ことを特徴とするプラズマエッチング方法。
  13. チャンバー内に一対の電極を対向して配置し、両電極の間に有機系材料膜を有する一枚の被処理基板が配置されるように、一方の電極によって当該被処理基板を支持させる配置工程と、
    少なくとも一方の電極に高周波電力を印加して前記一対の電極間に高周波電界を形成するとともに、チャンバー内に処理ガスを供給し、前記電界により処理ガスのプラズマを形成し、該プラズマにより前記被処理基板の前記有機系材料膜を当該膜の途中まで平坦な底部を有する溝が形成されるように前記一枚の被処理基板をプラズマエッチングするエッチング工程と、
    を備え、
    前記エッチング工程において、前記チャンバー内の圧力が53〜133Paであり、前記チャンバー内のプラズマ密度が1×1011 〜2×1011cm−3であって、かつ、電極の自己バイアス電圧が600V以下であり、
    前記エッチング工程において、前記チャンバー内の処理ガスの滞在時間は、70〜180msecである
    ことを特徴とするプラズマエッチング方法。
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