JP4430521B2 - 建設機械の昇降装置 - Google Patents

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Description

本発明は、大型の建設機械などに用いて好適な昇降装置に関する。
大型の建設機械に用いられる昇降装置として、建設機械本体にスライド式や折畳式のラダーを取付けることが知られている(特許文献1、2参照)。
特開2001−173019号公報 特開2000−255459号公報
特許文献1に記載されている昇降装置は、建設機械本体フレームに傾斜して設けられたガイド部と、このガイド部に上下方向にスライド可能に支持され、格納された格納位置と使用時の下降位置との間で昇降するラダーとを備えたものである。この昇降装置は、設置スペースの制限からラダーが急勾配となり、昇降を慎重に行う必要があると共に、手荷物を持ったまま昇降することが困難であるという問題があった。また、建設機械本体が大型化すると、長いスライド距離が必要となりガイド部を非常に長くしなければならず、設置スペースがより必要になるという問題があった。
特許文献2に記載されている昇降装置は、建設機械本体に起立姿勢から垂下姿勢にわたって上下方向に回動自在に取付けた第1の分割ラダーと、この第1の分割ラダーの自由端に上下方向に回動自在に取付けた第2の分割ラダーとを備え、第2の分割ラダーと下部走行体の間に支柱として機能するストッパを第2の分割ラダーに取付けている。使用時は、第1および第2の分割ラダーを手動にて一直線上に垂下させるとともに、第2の分割ラダーの最下端内側と建設機械下部走行体との間にストッパを介在させる。格納時は、第1および第2の分割ラダーをそれぞれ上方に手動で回動させながら折畳み、起立姿勢とする。このとき、第1の分割ラダーは空気圧シリンダにより起立姿勢を保持する方向に付勢される。ラダー展開時のラダーの勾配を緩やかに保持するためには、ストッパを長くすれば良いが、ストッパが長くなるとラダー展開時にストッパが動作の妨げになるという問題があった。また、建設機械本体が大型化するとラダーも大きくなり、ラダーの上げ下げが手動では困難になるという問題があった。
(1) 請求項1の発明による建設機械の昇降装置は、建設機械の旋回体に上下方向に回動可能に設けられた第1のはしご部と、第1のはしご部の先端に上下方向に回動可能に連結された第2のはしご部と、第1のはしご部を展開状態と格納状態との間で回動させるアクチュエータと、アクチュエータにより駆動される第1のはしご部の格納状態への運動に連動して第2のはしご部を第1のはしご部に折り畳むように駆動するリンク機構と、第1のはしご部を展開状態と格納状態との間で駆動する際、展開状態に到達する直前および格納状態に到達する直前の各所定区間において、アクチュエータへ供給する油の流量を低減し、所定区間以外の区間では流量制御を行わないようにする流量制御手段と、所定区間でアクチュエータを駆動する際、アクチュエータの戻り油に背圧をかける背圧手段とを備えることを特徴とする。
(2) 請求項2の発明は、請求項1に記載の建設機械の昇降装置において、アクチュエータは油圧シリンダであり、油圧回路は、油圧シリンダのボトム側油室およびロッド側油室に対して、油圧シリンダのボトム側油室とロッド側油室とのピストン有効面積の比率に応じた流量となるように圧油を供給して、略等しい速度で油圧シリンダのロッドを伸張および縮退させることを特徴とする。
(3) 請求項3の発明は、請求項2に記載の建設機械の昇降装置において、油圧回路には第1および第2の油圧ポンプが設けられ、油圧回路は、第1および第2の油圧ポンプをそれぞれ駆動させて油圧シリンダのボトム側油室に圧油を供給し、第1および第2の油圧ポンプのうちいずれか1基を駆動させて油圧シリンダのロッド側油室に圧油を供給して、略等しい速度で油圧シリンダのロッドを伸張および縮退させることを特徴とする。
(4) 請求項4の発明による建設機械の昇降装置は、建設機械の旋回体に上下方向に回動可能に設けられた第1のはしご部と、第1のはしご部の先端に上下方向に回動可能に連結された第2のはしご部と、第1のはしご部を展開状態と格納状態との間で回動させる油圧シリンダと、油圧シリンダにより駆動される第1のはしご部の格納状態への運動に連動して第2のはしご部を第1のはしご部に折り畳むように駆動するリンク機構と、油圧シリンダを駆動する油圧回路とを備え、油圧回路は、第1および第2の油圧ポンプと、切替弁と、第1および第2の絞り手段と、第1および第2のリリーフ弁とを有し、第1のはしご部を展開させる場合には、第1および第2の油圧ポンプのうちいずれか1基を駆動させるとともに、第1のはしご部の展開状態における回動位置近傍を除いた他の回動位置では、切替弁を介して油圧シリンダのロッド側油室に圧油を供給して油圧シリンダを縮退させ、第1のはしご部の展開状態における回動位置近傍では、切替弁を介さずに第1の絞り手段が挿入された油路を経由して油圧シリンダのロッド側油室に圧油を供給するとともに、第1のリリーフ弁を介して油圧シリンダから排出される作動油を低圧側の油路に流し、第1のはしご部を格納させる場合には、第1および第2の油圧ポンプをそれぞれ駆動させるとともに、第1のはしご部の格納状態における回動位置近傍を除いた他の回動位置では、切替弁を介して油圧シリンダのボトム側油室に圧油を供給して油圧シリンダを伸張させ、第1のはしご部の格納状態における回動位置近傍では、切替弁を介さずに第2の絞り手段が挿入された油路を経由して油圧シリンダのボトム側油室に圧油を供給するとともに、第2のリリーフ弁を介して油圧シリンダから排出される作動油を低圧側の油路に流すことを特徴とする。
(1) 請求項1の発明によれば、はしご部を折畳み式としたことで、特許文献1のようなスライド式に比べてさほど設置スペースを増やすことなくラダーの勾配を緩やかにでき、昇降が容易になると共に、手荷物を持ったまま昇降することが可能となる。また、アクチュエータとリンク機構とにより、特許文献2のようにラダーの上げ下げを手動により行なう必要がなくなる。さらに、請求項1の発明によれば、第1のはしご部を展開状態と格納状態との間で駆動する際、展開状態に到達する直前および格納状態に到達する直前の各所定区間において、アクチュエータへ供給する油の流量を低減し、所定区間以外の区間では流量制御を行わないようにする流量制御手段と、所定区間でアクチュエータを駆動する際、アクチュエータの戻り油に背圧をかける背圧手段とを備えるように構成した。これにより、第1のはしご部の先端で回動する第2のはしご部の回動速度を、格納状態近傍および展開状態近傍で抑制できるので、完全格納状態および完全展開状態となるときにはしご部同士が当接する際の接近速度が低くなり、はしご部同士の当接による音や振動が抑制される。したがって、昇降装置の動作フィーリングを大幅に改善することができる。
(2) 請求項4の発明による建設機械の昇降装置は、油圧シリンダにより駆動される第1のはしご部の格納状態への運動に連動して第2のはしご部をリンク機構によって第1のはしご部に折り畳むように駆動するとともに、第1のはしご部を展開させる場合には、第1および第2の油圧ポンプのうちいずれか1基を駆動させるとともに、第1のはしご部の展開状態における回動位置近傍を除いた他の回動位置では、切替弁を介して油圧シリンダのロッド側油室に圧油を供給して油圧シリンダを縮退させ、第1のはしご部の展開状態における回動位置近傍では、切替弁を介さずに第1の絞り手段が挿入された油路を経由して油圧シリンダのロッド側油室に圧油を供給するとともに、第1のリリーフ弁を介して油圧シリンダから排出される作動油を低圧側の油路に流し、第1のはしご部を格納させる場合には、第1および第2の油圧ポンプをそれぞれ駆動させるとともに、第1のはしご部の格納状態における回動位置近傍を除いた他の回動位置では、切替弁を介して油圧シリンダのボトム側油室に圧油を供給して油圧シリンダを伸張させ、第1のはしご部の格納状態における回動位置近傍では、切替弁を介さずに第2の絞り手段が挿入された油路を経由して油圧シリンダのボトム側油室に圧油を供給するとともに、第2のリリーフ弁を介して油圧シリンダから排出される作動油を低圧側の油路に流すように構成した。これにより、第1のはしご部の先端で回動する第2のはしご部の回動速度を、格納状態近傍で抑制できるので、完全格納状態となるときにはしご部同士が当接する際の接近速度が低くなり、はしご部同士の当接による音や振動が抑制される。また、第1のはしご部の先端で回動する第2のはしご部の回動速度を、展開状態近傍で抑制できるので、完全展開状態となって第1および第2のはしご部が停止されたときのショックを抑制できる。したがって、昇降装置の動作フィーリングを大幅に改善することができる。
−−−第1の実施の形態−−−
図1〜14を参照して、本発明による建設機械の昇降装置の第1の実施の形態を説明する。図1、2はそれぞれ第1の実施の形態の昇降装置を搭載した建設機械の一例である油圧ショベルの本体部を、ラダーを下げた状態で示す側面図および上面図である。図3〜5は、それぞれラダーおよびその取付け部の側面図であり、図3は、ラダーを下げた状態(使用状態)を示し、図4は、上げ下げの途中の状態を示し、図5は、ラダーを上げた状態(格納状態)を示す。図6は、ラダー使用状態におけるラダーの背面図であり、図7は、ラダー格納状態で使用するロック機構の詳細図である。
図1、2において、油圧ショベルは、走行体33上に旋回装置34を介して旋回体30を設置し、旋回体30に運転室31を設置してなる。昇降装置1は、旋回体30上と地上との間でオペレータや作業員が昇降するためのものである。昇降装置1は、旋回体30の側面に歩行のために設けられたサイドウォーク32の前方(旋回体30における運転室31側)に取り付けられる。
昇降装置1を構成するラダーは、図3、4、5、6に示すように、第1の分割ラダー2と第2の分割ラダー3とを有する。第1の分割ラダー2は、ピンによる連結部である第1の関節部2aを介して、サイドウォーク32に起立姿勢から斜め下方姿勢にわたって上下方向に回動自在に取り付けられる。第2の分割ラダー3は、第1の分割ラダー2の自由端側である第2の関節部2bに上下方向に回動自在に取り付けられる。分割ラダー2,3にはそれぞれ手摺2c、3a、ステップ2d、3bが取り付けられている。
サイドウォーク32と第1の分割ラダー2との間には、ピンによる連結部4c、4dを介して昇降装置1の上げ下げの駆動を行なう油圧シリンダ4が取り付けられている。
サイドウォーク32と第2の分割ラダー3との間には、リンク6、リンク7を介してロッド5が取り付けられている。リンク6は3角形状をしており、その3つの頂点はそれぞれ、頂点6aは第1の分割ラダー2、頂点6bはロッド5、頂点6cはリンク7とピンにより連結されている。リンク7のもう一端7aは第2の分割ラダー3にピンにより連結されている。
図7に示されているように、第1の分割ラダー2および第2の分割ラダー3にはそれぞれ、ラダーを上げた姿勢において第1の分割ラダー2に第2の分割ラダー3を押し付け保持するためのストッパ受け8、ストッパ9が取り付けられている。ストッパ9は、ロック9b、ロック9bを支点9cを中心に回動させるレバー9a、レバー9aの位置を固定するバネ9d、バネを取り付けるブラケット9e、リミットスイッチを作動させるスイッチ部材9fからなる。ストッパ受け8には、ロック9bがラダー格納時に引っかかるピン8aを備えている。これらがロック機構100を構成する。
図8,9に示すように、サイドウォーク32の前方には、ラダー2,3の姿勢を検出するリミットスイッチ201〜204と、リミットスイッチ201〜204を作動させるハンマ301a〜301dが取り付けられたシャフト301が設けられている。シャフト301は、その軸線方向が油圧ショベルの幅方向に一致するように配設されて、サイドウォーク32の前方で回動可能に軸支されている。シャフト301の一端には腕302の一端が取り付けられている。腕302の他端にはロッド303の一端が回動可能に取り付けられている。ロッド303の他端は、第1の分割ラダー2の側面で回動可能に軸支されている。
後述するように、第1の分割ラダー2が連結部2aを中心に回動されると、第1の分割ラダー2の回動にしたがって、ロッド303および腕302が駆動されて、シャフト301が回動される。シャフト301に取り付けられたハンマ301a〜301dは、シャフト301の回動位置に応じて、すなわち、第1の分割ラダー2の回動位置が所定の回動位置となったときにリミットスイッチ201〜204をそれぞれ作動させる。図10,11は、ラダー2,3が格納位置に回動されたときの様子を示す図であり、図10は、ハンマ301cがリミットスイッチ203を動作させている状態を示す図であり、図11は、ハンマ301dがリミットスイッチ204から離れている様子を示す図である。第1の分割ラダー2の回動位置、すなわちラダー2,3の姿勢とリミットスイッチ201〜204の動作状態との関係については後述する。
この構成において、図3に示すようにラダーの使用状態では、油圧シリンダ4が最収縮長となり、第1の分割ラダー2の角度を一定に保持する。第2の分割ラダー3はリンク6、リンク7を介してロッド5により下方への回動が妨げられるために、第2の分割ラダー3は走行体33または地面に接することなく、第1の分割ラダー2と回動面内において一直線上に保たれる。
図3の状態において、作業員やオペレータは地上から旋回体30へと昇降装置1を昇り乗車する。サイドウォーク32への乗車を終えると、昇降装置1近傍の旋回体30に取り付けられた後述する操作スイッチを押して、油圧シリンダ4を伸長方向へと駆動する。油圧シリンダ4が伸長すると第1の分割ラダー2は、連結部2aを中心に時計回りに回動を始める。第1の分割ラダー2、リンク6、ロッド5、およびサイドウォーク32が、連結部2a、6a、6b、5aを4点とする4節リンクを形成していることから、第1の分割ラダー2が上方へ回動し始めると、リンク6は連結部6aを中心に第1の分割ラダー2に対して反時計回りに回転を始める。それにより、リンク6の一端6cに取り付けられたリンク7を介して、第2の分割ラダー3は反時計回りに回動を始める。図4は昇降装置1が上がっていく様子を示しており、第1の分割ラダー2の上昇に伴い、第2の分割ラダー3は連動して折り畳まれていく。
図5に示す昇降装置1が上がりきった姿勢(格納姿勢)では、図7に詳細を示すロック機構100により、第1の分割ラダー2に第2の分割ラダー3が押し付けられ、格納姿勢を保持する。ラダーが下がった状態のとき、すなわちラダー使用状態では、ストッパ9を位置9Bにしておき、ラダー2,3が折り畳まれていきストッパ8のピン8aとロック9bが接すると、ロック9bはピン8aに押されて反時計回りに回動し、ラダーが格納姿勢まで移動すると、図7のようにロック9bとピン8aが噛み合う。ロック9bとピン8aが噛み合った時には、ロック9bに取り付けられた腕9fが、後述するリミットスイッチ220を作動させる。ラダーを下げるときは、レバー9aを位置9Aまで回動して、ロック9bをピン8aから外しておく。このとき、腕9fはリミットスイッチ220から離れる。レバー9aは、バネ9dの引張力により9A位置に保持される。その後、操作スイッチを押してラダーを下げる。
図12は、油圧シリンダ4を駆動するための油圧回路を示す図である。この油圧回路は、2基の油圧モータ101,102と、電磁弁111と、切替弁112と、2本の油圧シリンダ4と、2つのリリーフ弁108,109と、作動油タンク140とを有する。油圧ポンプ101,102の吐出口に接続された油路401,402には、それぞれチェック弁103,104が設けられている。油路401,402はチェック弁103,104の下流で、切替弁112のプレッシャポートPに接続された1本の油路403に接続されている。油路403には、この油圧回路の最高圧力を規定するメインリリーフ弁107が接続されている。
切替弁112のシリンダポートAは、油圧シリンダ4のボトム側油室(ボトム室)4aと油路411で接続されている。油路411の途中には、ボトム室4aへ向かう圧油は絞りを通さずに流通させ、ボトム室4aから流れてくる作動油は絞りを介して流通させるスローリターンバルブ113が設けられている。油路411は、スローリターンバルブ113の下流で2つの油路に分岐されて、2本の油圧シリンダ4のそれぞれのボトム室4aへ接続されている。切替弁112とスローリターンバルブ113との間の油路411から分岐された油路412には、リリーフ弁108が設けられている。リリーフ弁108の出口は、作動油タンク140に接続された油路451に接続されている。また、切替弁112とスローリターンバルブ113との間の油路411には、油路401から分岐され、チェック弁105および絞り106が挿入された油路404が接続されている。
切替弁112のシリンダポートBは、2つの油圧シリンダ4のそれぞれのロッド側油室(ロッド室)4bと油路421で接続されている。油路421から分岐された油路422には、リリーフ弁109が設けられている。リリーフ弁109の出口は、作動油タンク140に接続された油路451に接続されている。
油路403から分岐した油路405には、絞り110が設けられている。この油路405は切替弁111のプレッシャポートPに接続されている。切替弁111のポートBには、油路406の一端が接続されている。油路406の他端は、油路421と接続されている。
なお、この油圧回路では、チェック弁117,絞り118,および切替弁119を介して、油圧ショベルの駆動用ポンプ116からの圧油が油路411からボトム室4aへ供給できるように構成されている。これにより、後述するように、ラダー2,3が使用状態にあるとき以外、ラダー2,3を格納する方向にロッドが動作するように油圧シリンダ4へ駆動用ポンプ116からの圧油を供給することで、油圧ショベルの稼動時にラダー2,3が油圧ショベルの振動によって振動してしまうことを防止する。
図13は、油圧シリンダ4を駆動するための電気回路を示す図である。上述したように、201〜204は、ラダー2,3の姿勢を検出するリミットスイッチである。各リミットスイッチ201〜204の役割、およびラダー2,3の姿勢とリミットスイッチ201〜204の動作状態との関係は、図14に示すとおりである。205は格納操作スイッチであり、206は展開操作スイッチである。207は警報ブザーであり、208はゲートロックレバースイッチである。209〜211はリレーである。220はロック機構100の作動状態を検出するリミットスイッチである。Bは電源を示す。この電気回路の動作について、油圧回路の動作を含めて以下に説明する。
−−−ラダー2,3の格納状態−−−
以下の説明では、ゲートロックレバースイッチ208およびリミットスイッチ220は閉路されているものとして説明する。ゲートロックレバースイッチ208およびリミットスイッチ220については後述する。ラダー2,3が完全に格納された状態(完全格納状態)では、図14に示すように、リミットスイッチ202の接点202aは閉路され、リミットスイッチ203の接点203aは開路され、リミットスイッチ204の接点204aが閉路されている。また、各操作スイッチ205,206が操作されていない場合、各操作スイッチ205,206の接点205a,206aは開路されている。
この状態では、リレー209のソレノイドが非励磁の状態となり、リレー209の接点209aが閉路され、切替弁119のソレノイド119aが励磁される。これにより、駆動用ポンプ116からの圧油が、チェック弁117,絞り118,および切替弁119および油路411を介してボトム室4aへ供給されるので、ラダー2,3が油圧シリンダ4によって格納される方向に付勢される。リレー210,211のソレノイドは非励磁であるので、油圧ポンプ101,102の駆動モータは停止している。
−−−格納状態からラダー2,3を展開させる場合−−−
ここで、展開操作スイッチ206が操作されると、展開操作スイッチ206の接点206aが閉路されるので、リレー209,210のソレノイドおよび切替弁112のソレノイド112bが励磁される。リレー209のソレノイドが励磁されると、接点209aが開路され、切替弁119のソレノイド119aが非励磁となる。このため、駆動用ポンプ116からの圧油は、切替弁119で遮断される。
リレー210のソレノイドが励磁されると、接点210aが閉路され、油圧ポンプ101の駆動モータが起動されて、油圧ポンプ101が駆動される。切替弁112のソレノイド112bが励磁されると、切替弁112が切り替えられて、プレッシャポートPとシリンダポートBとが連通され、戻りポートRとシリンダポートAとが連通される。この結果、油圧ポンプ101からの圧油が、油路402,403、切替弁112、および油路421を介して、ロッド室4bへ供給される。ボトム室4aの作動油は、油路411およびスローリターンバルブ113、切替弁112、油路451を介して、作動油タンク140に戻る。したがって、油圧シリンダ4のロッドが縮退する方向に駆動されて、ラダー2,3が展開されるように回動される。
展開操作スイッチ206が操作されると、展開操作スイッチ206の接点206bが閉路されるので、警報ブザー207が鳴動する。なお、この警報ブザー207は、格納操作スイッチ205が操作されても格納操作スイッチ205の接点205bが閉路されるので鳴動する。図14に示すように、ラダー2,3の回動姿勢が完全格納姿勢でもなく、使用状態(完全展開状態)でもないときには、リミットスイッチ203の接点203aおよびリミットスイッチ204の接点204aがともに閉路されるため、警報ブザー207が鳴動する。すなわち、警報ブザー207は、操作スイッチ205,206が操作されていることを報知するとともに、操作スイッチ205,206が操作されていないときには、ラダー2,3の上げ、もしくは下げが完了していないことを報知する警報装置である。
ラダー2,3の展開が進むと、完全展開状態の手前でリミットスイッチ202が作動する。このときのラダー2,3の回動位置を展開側減速開始位置と呼ぶ。ラダー2,3の回動位置が展開側減速開始位置に達すると、図14に示すように、リミットスイッチ202の接点202aが開路し接点202bが閉路する。このため、切替弁112のソレノイド112bが非励磁となり、切替弁111のソレノイド111aが励磁される。切替弁112のソレノイド112bが非励磁となると、切替弁112の各ポートP,R,A,Bは閉じられる。切替弁111のソレノイド111aが励磁されると、切替弁111のプレッシャポートPとポートAとが連通される。この結果、油圧ポンプ101からの圧油が、油路402,403、油路405および絞り110、切替弁111、油路406、油路421を介して、ロッド室4bへ供給される。すなわち、油圧ポンプ101からの圧油は、切替弁112を介さずに、絞り110で規制された油量でロッド室4bへ供給される。
切替弁112でシリンダポートAが遮断されるので、ボトム室4aの圧力がリリーフ弁108の設定圧力まで上昇して、ロッドの駆動速度を減速させる。すなわち、油圧シリンダ4の戻り油に背圧がかかる状態となる。ボトム室4aの作動油は、油路411およびスローリターンバルブ113、リリーフ弁108、油路451を介して、作動油タンク140に戻る。したがって、油圧シリンダ4のロッドは、ラダー2,3の回動位置が展開側減速開始位置に達すると減速されて、絞り110によって規制された速度で縮退する。これにより、ラダー2,3は減速された状態で完全展開姿勢まで回動される。
−−−ラダー2,3の展開状態−−−
ラダー2,3が使用状態(完全展開状態)となると、図14に示すように、リミットスイッチ204の接点204a、204bが開路される。また、各操作スイッチ205,206が操作されていない場合、各操作スイッチ205,206の接点205a,206aは開路されている。
この状態では、リレー209のソレノイドが非励磁の状態となり、リレー209の接点209aが閉路されるが、リミットスイッチ204の接点204が開路されているので、切替弁119のソレノイド119aは非励磁の状態となる。これにより、駆動用ポンプ116からの圧油は、切替弁119で遮断される。リレー210,211のソレノイドは非励磁であるので、油圧ポンプ101,102の駆動モータは停止している。
−−−展開状態からラダー2,3を格納させる場合−−−
ここで、展開操作スイッチ205が操作されると、展開操作スイッチ205の接点205aが閉路されるので、リレー209〜211のソレノイドが励磁される。リミットスイッチ201の接点201aは閉路されているので、展開操作スイッチ205が操作されると、切替弁112のソレノイド112aが励磁される。また、上述のように、展開操作スイッチ205が操作されると、警報ブザー207が鳴動する。以下に述べるように、展開操作スイッチ205が操作されるとラダー2,3が回動されて完全展開姿勢ではなくなるため、リミットスイッチ204の接点204aが閉路されるが、リレー209のソレノイドが励磁されると、接点209aが開路されるので、切替弁119のソレノイド119aは非励磁の状態が保持される。このため、駆動用ポンプ116からの圧油は、切替弁119で遮断される。
リレー210,211のソレノイドが励磁されると、接点210a,211aが閉路され、油圧ポンプ101,102の駆動モータが起動されて、油圧ポンプ101,102が駆動される。切替弁112のソレノイド112aが励磁されると、切替弁112が切り替えられて、プレッシャポートPとシリンダポートAとが連通され、戻りポートRとシリンダポートBとが連通される。この結果、油圧ポンプ101,102からの圧油が、油路401,402,403、切替弁112、および油路411を介して、ボトム室4aへ供給される。このとき、油路411を流れる圧油は、スローリターンバルブ113に設けられたバイパスを流れるため、スローリターンバルブ113に設けられた絞りで流れを規制されることはない。
油圧ポンプ102からの圧油の一部は、チェック弁105および絞り106が設けられた油路404を経由して油路411へ供給される。ロッド室4bの作動油は、油路421、切替弁112、油路451を介して、作動油タンク140に戻る。したがって、油圧シリンダ4のロッドが伸縮する方向に駆動されて、ラダー2,3が格納されるように回動される。
ラダー2,3の格納が進むと、完全格納状態の手前でリミットスイッチ201が作動する。このときのラダー2,3の回動位置を格納側減速開始位置と呼ぶ。ラダー2,3の回動位置が格納側減速開始位置に達すると、図14に示すように、リミットスイッチ201の接点201aが開路する。このため、切替弁112のソレノイド112aが非励磁となり、切替弁112の各ポートP,R,A,Bが閉じられる。そのため、油圧ポンプ101からの圧油は、油路402,403、メインリリーフ弁107および油路451を介して、作動油タンク140に戻る。油圧ポンプ102からの圧油は、チェック弁105および絞り106が設けられた油路404、油路411を介してボトム室4aへ供給される。すなわち、油圧ポンプ101からの圧油だけが、切替弁112を介さずに、絞り106で規制された油量でボトム室4aへ供給される。
切替弁112でシリンダポートBが遮断されるので、リリーフ弁109の設定圧力までロッド室4bの圧力が上昇して、ロッドの駆動速度を減速させる。ロッド室4bの作動油は、油路421、リリーフ弁109、油路451を介して、作動油タンク140に戻る。したがって、油圧シリンダ4のロッドは、ラダー2,3の回動位置が格納側減速開始位置に達すると減速されて、絞り106によって規制された速度で縮退する。これにより、ラダー2,3は減速された状態で完全格納姿勢まで回動される。
なお、格納状態からラダー2,3を展開させる場合、図7に示したロック機構100を解除する必要がある。なお、ロック機構100でラダーが格納姿勢で固定されている場合、ロック9bに取り付けられた腕9fが、リミットスイッチ220を作動させて、リミットスイッチ220の接点が開かれる。このため、切替弁112のソレノイド112bへ通電されることはないので、ラダー2,3が展開方向に回動されることはない。レバー9aを位置9Aまで回動させて、ロック9bをピン8aから外すと、ロック9bに取り付けられた腕9fが、リミットスイッチ220から離れるので、リミットスイッチ220の接点が閉じられて、切替弁112のソレノイド112bへの通電が可能となる。
電源Bと切換弁111,112のソレノイド111a,112a,112bとの間、および、電源Bとリレー209〜211との間には、ゲートロックレバースイッチ208が設けられている。ゲートロックレバースイッチ208は、運転室31内に設けられたゲートロックレバー31aの操作によって開閉される。ゲートロックレバー31aがゲートロック位置に操作されると、ゲートロックレバースイッチ208は開路される。ゲートロックレバー31aがゲートロック解除位置に操作されると、ゲートロックレバースイッチ208は閉路される。これにより、ゲートロックレバー31aがゲートロック位置に操作されると、操作スイッチ205,206が操作されてもリレー210,211のソレノイドは励磁されないので、油圧ポンプ101,102の駆動モータは起動されず、油圧ポンプ101,102からの圧油が油圧シリンダに供給されることはない。
ゲートロックレバー31aがゲートロック解除位置に操作されると、操作スイッチ205,206の操作によってソレノイド112aもしくはソレノイド112bが励磁されるとともに、リレー210のソレノイド、または、リレー210,211のソレノイドが励磁されるので、油圧ポンプ101、または、油圧ポンプ101,102の圧油が油圧シリンダ4に供給される。したがって、ゲートロック解除(旋回体を旋回不可能)時にのみ、昇降装置1を格納状態から使用状態への移行が可能となる。なお、ゲートロックレバー31aは、運転室31の出入口に設けられ、ゲートロック位置とゲートロック解除位置との間で操作される。ゲートロックレバー31aがゲートロック解除位置にあるときは、操作レバーが操作されても旋回装置34を駆動する油圧アクチュエータなどは駆動されない。
駆動用ポンプ116と油圧シリンダ4の間には、ストップバルブ115が設けられている。電気系故障時にストップバルブ115を開くことで、駆動用ポンプ116からの圧油を油圧シリンダ4のボトム室4aに導くことにより、油圧シリンダ4を伸長することができる。これにより、電気系故障時にもラダー2,3を格納姿勢へと移行することができ、掘削、旋回、走行といった一連の作業が可能となる。
油圧シリンダ4では、ロッド室4b側のピストンにはロッドが接続されているため、ロッド室4b側のピストンの有効面積は、ボトム室側のピストンの有効面積よりも小さい。本実施の形態の油圧シリンダ4では、ロッド室4b側のピストンの有効面積は、ボトム室側のピストンの有効面積の略1/2である。そのため、伸張側と縮退側とのロッドの駆動速度を等しくするには、ロッド室4b側へ供給される圧油の流量は、ボトム室側へ供給される圧油の流量の略1/2となる。
本実施の形態の油圧ショベルでは、上述のように、ボトム室4aへは2基の油圧ポンプ101,102によって圧油を供給し、ロッド室4bへは1基の油圧ポンプ101によって圧油を供給することで、ロッド室4b側へ供給される圧油の流量を、ボトム室側へ供給される圧油の流量の略1/2としている。すなわち、本実施の形態の油圧ショベルでは、油圧シリンダ4のボトム室4aおよびロッド室4bに対して、ボトム室4aとロッド室4bとのピストンの有効面積の比率に応じた流量となるように圧油を供給して、略等しい速度でロッドを伸張および縮退させている。
上述した第1の実施の形態の昇降装置によれば次の作用効果を奏する。
(1) 展開側減速開始位置から、ラダー2,3が完全に展開されるまでの間、および、格納側減速開始位置から、ラダー2,3が完全に格納されるまでの間は、それぞれ、絞り110,106を介して油圧シリンダ4に圧油を供給するように構成した。これにより、第1の分割ラダー2の先端で回動する第2の分割ラダー3の回動速度を、格納状態近傍で抑制できるので、完全格納状態となるときにラダー2,3同士が当接する際の接近速度が低くなり、ラダー2,3同士の当接による音や振動が抑制される。また、第1の分割ラダー2の先端で回動する第2の分割ラダー3の回動速度を、展開状態近傍で抑制できるので、完全展開状態となってラダー2,3が停止されたときのショックを抑制できる。したがって、昇降装置の動作フィーリングを大幅に改善することができる。
(2) ボトム室4aへは2基の油圧ポンプ101,102によって圧油を供給し、ロッド室4bへは1基の油圧ポンプ101によって圧油を供給するように構成した。これにより、油圧シリンダ4のボトム室4aおよびロッド室4bに対して、ボトム室4aとロッド室4bとのピストンの有効面積の比率に応じた流量となるように圧油を供給して、略等しい速度でロッドを伸張および縮退させることができるため、ラダー2,3の展開時と格納時とでラダー2,3の回動速度が略等しくなり、展開および格納に要する時間も略等しくなる。したがって、ラダー2,3の展開および格納に要する時間の差が出ることで操作者に違和感を与えるということがない。
(3) 駆動する油圧ポンプの台数を変更することで、油圧シリンダ4のボトム室4aおよびロッド室4bに対して、ボトム室4aとロッド室4bとのピストンの有効面積の比率に応じた流量となるように圧油を供給するように構成した。これにより、油圧回路および電気回路の構成を複雑化することがないので、製造コストを抑制できる。
(4) 展開側減速開始位置から、ラダー2,3が完全に展開されるまでの間、および、格納側減速開始位置から、ラダー2,3が完全に格納されるまでの間は、それぞれ、油圧シリンダ4の作動油がリリーフ弁108,109を介して作動油タンクに戻るように構成した。これにより、展開時には、ラダー2,3が展開側減速開始位置に達したときにボトム室4aの圧力がリリーフ弁108の設定圧力まで上昇して、ロッドの駆動速度を減速させる。また、格納時には、ラダー2,3が格納側減速開始位置に達したときにリリーフ弁109の設定圧力までロッド室4bの圧力が上昇して、ロッドの駆動速度を減速させる。これにより、展開側減速開始位置および格納側減速開始位置に達したラダー2,3の回動速度を確実に減速できるので、昇降装置の動作フィーリングを確実に改善することができる。
(5) ステップが緩やかになるために、地上から旋回体への昇降が容易となるとともに、手荷物を持ったまま乗車可能となる。
(6) 機械的なロック機構および油圧回路構成により、展開時、格納時のラダーのガタ振動を防止できる。
(7) リミットスイッチおよびゲートロックレバースイッチと操作スイッチを連動させたことにより、昇降装置を走行体にぶつけて破損させてしまうといった事故を防止できる。
−−−第2の実施の形態−−−
図15を参照して、本発明による昇降装置の第2の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付して相違点を主に説明する。本発明では、分割ラダー2,3から構成される折畳み式の昇降装置1を取り付けているが、図15に示すような昇降装置1Bを用いても良い。この昇降装置1Bはスライドラダー38を備えている。スライドラダー38は、分割ラダー3に設けられたガイド部を設けたガイド部をスライドするように構成されている。スライドラダー38は、格納状態では分割ラダー3と重なるように収納され、使用状態では分割ラダー3に設けたガイド部を下方にスライドし、分割ラダー3の下方に位置する。
上述した第2の実施の形態の昇降装置では、第1の実施の形態の作用効果に加え、次の作用効果を奏する。
(1) 建設機械本体が大型化し、昇降装置1Bを取り付ける旋回体30ないしサイドウォーク32の地面からの距離が長くなった時に、スライドラダー38を取り付けることで、格納時の設置スペースをさほど広げることなく昇降装置を長くできる。
−−−変形例−−−
(1) 上述の説明では、展開側減速開始位置から、ラダー2,3が完全に展開されるまでの間、および、格納側減速開始位置から、ラダー2,3が完全に格納されるまでの間のそれぞれで油圧シリンダ4の駆動速度を抑制するように構成したが、本発明はこれに限定されず、展開側減速開始位置から、ラダー2,3が完全に展開されるまでの間、および、格納側減速開始位置から、ラダー2,3が完全に格納されるまでの間のいずれか一方のみ油圧シリンダ4の駆動速度が抑制されるように構成してもよい。
(2) 上述の説明では、展開側減速開始位置から完全展開状態までラダー2,3を格納方向に回動させる際に、リリーフ弁108の設定圧力まで上昇する油路411の圧油が油路404を介して油圧ポンプ102側に逆流しないように、油路404にチェック弁105を設けているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、図16に示すように、油路404の途中に切換弁131を設け、切替弁131油圧ポンプ102との間の油路404に絞り106を設けるように構成してもよい。そして、格納側減速開始位置から完全格納状態までラダー2,3を格納方向に回動させる時にだけ、切替弁131を切り替えて、絞り106を介して油圧ポンプ102からの圧油をボトム室4aに供給することで、上述の説明と同様の作用効果を奏する。なお、絞り106は切替弁131と油路411との間の油路404に設けられていてもよい。
(3) 上述の説明では、ラダー2,3の駆動に2本の油圧シリンダ4を用いているが、本発明はこれに限定されない。ラダー2,3の駆動に用いる油圧シリンダは1本でもよく、3本以上用いてもよい。また、油圧シリンダに限らず、たとえば、油圧揺動型アクチュエータや油圧モータなどを用いてラダー2,3を駆動してもよい。
(4) 上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。
以上の実施の形態およびその変形例において、たとえば、第1のはしご部は第1の分割ラダー2に、第2のはしご部は第2の分割ラダー3に、アクチュエータは油圧シリンダ4に、背圧手段と第1および第2のリリーフ弁はリリーフ弁108,109にそれぞれ対応する。第1および第2の油圧ポンプは油圧ポンプ101,102に、切替弁は切替弁112に、第1および第2の絞り手段は絞り106,110にそれぞれ対応する。リンク機構はロッド5とリンク6,7とによって実現される。流量制御手段は、切替弁111,112と、絞り106,110とによって実現される。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する際、上記の実施形態の記載事項と特許請求の範囲の記載事項の対応関係になんら限定も拘束もされない。
本発明による昇降装置を適用した建設機械の一例である油圧ショベルの本体部をラダーを下げた状態で示す側面図である。 図1の上面図である。 ラダー使用状態で示すラダーおよびその取付部の側面図である。 ラダーの上げ下げの途中の状態で示すラダーおよびその取付部の側面図である。 ラダー格納状態で示すラダーおよびその取付部の側面図である。 ラダー使用状態で示すラダーおよびその取付部の背面図である。 ラダーを上げた状態で使用するロック機構の詳細図である。 サイドウォーク32の前方を示す側面図である。 図8のIX−IX矢視図である。 図9のX−X矢視図である。 図10のXI−XI矢視図である。 油圧ショベルの昇降装置に関する油圧回路を示す図である。 油圧ショベルの昇降装置に関する電気回路を示す図である。 各リミットスイッチ201〜204の役割、およびラダー2,3の姿勢とリミットスイッチ201〜204の動作状態との関係を示す図である。 昇降装置の変形例を示す図である。 油圧回路の変形例を示す図である。
符号の説明
1 昇降装置 2 第1の分割ラダー
2a 第1の連結部 2b 第2の連結部
2c,3a ステップ 2d,3b 手摺
3 第二の分割ラダー 4 油圧シリンダ
4a ボトム側油室(ボトム室) 4b ロッド側油室(ロッド室)
5 ロッド 6,7 リンク
8 ストッパ受け 8a ピン
9 ストッパ 9a レバー
9b ロック 30 旋回体
31 運転室 31a ゲートロックレバー
32 サイドウォーク 33 走行体
34 旋回装置 38 スライドラダー
100 ロック機構 101,102 油圧ポンプ
106,110 絞り 107 メインリリーフ弁
108,109 リリーフ弁 111,112,119、131 切替弁
140 作動油タンク 201〜204 リミットスイッチ
205 展開操作スイッチ 206 格納操作スイッチ
207 警報ブザー 208 ゲートロックレバースイッチ
209〜211 リレー

Claims (4)

  1. 建設機械の旋回体に上下方向に回動可能に設けられた第1のはしご部と、
    前記第1のはしご部の先端に上下方向に回動可能に連結された第2のはしご部と、
    前記第1のはしご部を展開状態と格納状態との間で回動させるアクチュエータと、
    前記アクチュエータにより駆動される前記第1のはしご部の格納状態への運動に連動して前記第2のはしご部を前記第1のはしご部に折り畳むように駆動するリンク機構と、
    前記第1のはしご部を前記展開状態と格納状態との間で駆動する際、前記展開状態に到達する直前および前記格納状態に到達する直前の各所定区間において、前記アクチュエータへ供給する油の流量を低減し、前記所定区間以外の区間では流量制御を行わないようにする流量制御手段と、
    前記所定区間で前記アクチュエータを駆動する際、前記アクチュエータの戻り油に背圧をかける背圧手段とを備えることを特徴とする建設機械の昇降装置。
  2. 請求項1に記載の建設機械の昇降装置において、
    前記アクチュエータは油圧シリンダであり、
    前記油圧回路は、前記油圧シリンダのボトム側油室およびロッド側油室に対して、前記油圧シリンダのボトム側油室とロッド側油室とのピストン有効面積の比率に応じた流量となるように前記圧油を供給して、略等しい速度で前記油圧シリンダのロッドを伸張および縮退させることを特徴とする建設機械の昇降装置。
  3. 請求項2に記載の建設機械の昇降装置において、
    前記油圧回路には第1および第2の油圧ポンプが設けられ、
    前記油圧回路は、前記第1および第2の油圧ポンプをそれぞれ駆動させて前記油圧シリンダのボトム側油室に圧油を供給し、前記第1および第2の油圧ポンプのうちいずれか1基を駆動させて前記油圧シリンダのロッド側油室に圧油を供給して、略等しい速度で前記油圧シリンダのロッドを伸張および縮退させることを特徴とする建設機械の昇降装置。
  4. 建設機械の旋回体に上下方向に回動可能に設けられた第1のはしご部と、
    前記第1のはしご部の先端に上下方向に回動可能に連結された第2のはしご部と、
    前記第1のはしご部を展開状態と格納状態との間で回動させる油圧シリンダと、
    前記油圧シリンダにより駆動される前記第1のはしご部の格納状態への運動に連動して前記第2のはしご部を前記第1のはしご部に折り畳むように駆動するリンク機構と、
    前記油圧シリンダを駆動する油圧回路とを備え、
    前記油圧回路は、第1および第2の油圧ポンプと、切替弁と、第1および第2の絞り手段と、第1および第2のリリーフ弁とを有し、前記第1のはしご部を展開させる場合には、前記第1および第2の油圧ポンプのうちいずれか1基を駆動させるとともに、前記第1のはしご部の展開状態における回動位置近傍を除いた他の回動位置では、前記切替弁を介して前記油圧シリンダのロッド側油室に圧油を供給して前記油圧シリンダを縮退させ、前記第1のはしご部の展開状態における回動位置近傍では、前記切替弁を介さずに前記第1の絞り手段が挿入された油路を経由して前記油圧シリンダのロッド側油室に圧油を供給するとともに、前記第1のリリーフ弁を介して前記油圧シリンダから排出される作動油を低圧側の油路に流し、前記第1のはしご部を格納させる場合には、前記第1および第2の油圧ポンプをそれぞれ駆動させるとともに、前記第1のはしご部の格納状態における回動位置近傍を除いた他の回動位置では、前記切替弁を介して前記油圧シリンダのボトム側油室に圧油を供給して前記油圧シリンダを伸張させ、前記第1のはしご部の格納状態における回動位置近傍では、前記切替弁を介さずに前記第2の絞り手段が挿入された油路を経由して前記油圧シリンダのボトム側油室に圧油を供給するとともに、前記第2のリリーフ弁を介して前記油圧シリンダから排出される作動油を低圧側の油路に流すことを特徴とする建設機械の昇降装置。
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