JP4430497B2 - 半導体モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、複数のスイッチング素子から構成される半導体モジュールの各スイッチング素子を電源に接続するバスバー(導電材料からなる板状体)構造に関するものである。
近年、環境に配慮した自動車として、電気自動車やハイブリッド電気自動車が注目を集めており、実用化が進んでいる。例えば、ハイブリッド電気自動車には、従来のエンジンに加えて電気駆動システムが搭載されている。
この電気駆動システムは、直流電源であるバッテリ、電力変換装置であるインバータ、電動機である交流モータ等で構成されるものである。該システムを備えた車輌では、バッテリから供給される直流電力を、インバータ装置で交流電力に変換して、交流モータを駆動することにより、車輌の推進力を得ている。
図14は、車輌に搭載される一般的な電気駆動システムの回路構成図である。この電気駆動システムは、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池等を複数直列接続したバッテリ1と、該バッテリ1の直流電力を交流電力に変換するインバータ装置2と、該インバータ装置2の交流電力により駆動する交流モータ3等とで構成される。
図14に示すインバータ装置2は、IGBT等の半導体スイッチング素子5をブリッジ接続して3相構成したスイッチングモジュール6と、それを駆動するためのドライバ回路ユニット7とからなる。
ドライバ回路ユニット7は上位のコントローラ(図示せず)からの信号8aをもとにインバータ装置2を駆動するとともに、インバータ装置2に異常が発生した場合は、信号8bをコントローラ側に伝達する役割を果たす。
スイッチングモジュール6においてブリッジ接続されたスイッチング素子の正極端、および負極端は、各々、正極電源接続端子9(以下、(+)バスバー9という。)と負極電源接続端子10(以下、(−)バスバー10という。)に接続され、(+)バスバー9と(−)バスバー10の端部がP端子11、N端子12としてインバータ装置2の入力端子に用いられる。
インバータ装置2のP端子11、N端子12は、各々、バッテリ1の正極、負極に電気的接続されるとともに、バッテリ1から供給される直流電力を平滑化するための平滑用コンデンサ4が並列接続されている。
スイッチングモジュール6のP端子11、N端子12と、平滑コンデンサ4の正極、負極を各々接続する配線には、導電材料からなる板状体のバスバー13、14が用いられている。
一方、スイッチングモジュール6の出力側の端子であるU、V、W端子は、3相の交流モータ3の各々の入力端子に電気的に接続されている。
通常、車輌に搭載される電気駆動システムには、非常に大きい駆動力を発生させることが必要であることから、インバータ装置による交流モータの駆動には、数100Aオーダーの大電流が使用される。
このため、通常10kHzの高速動作にてインバータ装置のスイッチング素子が駆動されることから、スイッチングモジュール6の内部配線である(+)バスバー9、(−)バスバー10、および、平滑コンデンサ4と接続されるバスバー13、14による配線インダクタンスが無視できなくなる。
これら接続配線によるインダクタンスは、スイッチングの際に大きなサージ電圧をスイッチング素子に印加する原因となる。そこで、スイッチング素子の電源に対する配線インダクタンスを低減することが要求される。
配線インダクタンスを低減するためには、平滑コンデンサ4とスイッチングモジュール6を近接配置することが必要となる。これにより、接続配線を短縮化することが可能となるため、配線インダクタンスが低減できる。
また、接続配線の往復線路を近接配置することで、相互インダクタンスを生じさせて配線インダクタンスを低減することが可能であり、スイッチングモジュール6の内部配線である(+)バスバー9、(−)バスバー10や、平滑コンデンサ4に接続されるバスバー13、14は通常、バスバーを積層構造にして近接配置させている。
さらに、平滑コンデンサ4とスイッチングモジュール6を接続するバスバー13、14を互いに近接配置させるために、例えばノーメックス(デュポン製)等の絶縁紙を間に挟み、約0.2mmの間隔でバスバー13、14を近接配置させると、配線インダクタンスを数10nHまで低減することが可能となる。
また、平滑コンデンサとスイッチングモジュール間を接続する2本のバスバー間に、高誘電部材を挟んで配線インダクタンスを低減する構造が提案されている。上記ノーメックスよりも高い誘電率を有する材料を上記バスバー間に挟んで、コンデンサとしての機能を持たせることにより、スイッチング素子がスイッチングする際のサージ電圧を吸収する効果を高めることができる(例えば特許文献1参照)。
特開2003−319665号公報
ところが、上記の構造により、平滑コンデンサとスイッチングモジュール間を近接配置して配線インダクタンスを低減できたとしても、該モジュール内部における入力端子からスイッチング素子までの配線については、インサート成形によって樹脂と一体成形されるために近接配置できず、配線インダクタンスを低減することができない。
図15にスイッチングモジュール6の内部構造図を示す。
通常、スイッチングモジュール6のP端子11、N端子12から、スイッチング素子5の正極端・負極端までの内部配線は、無酸素銅板を加工したバスバーが用いられ、スイッチング素子の(+)端子側に接続される(+)バスバー9と(−)端子側に接続される(−)バスバー10が積層配置されている。
ここで、両バスバー間の間隔は狭い方がよいが、狭過ぎると、(+)バスバー9と(−)バスバー10とが接触したり、絶縁距離がとれなくなる。
上記のことを考慮して、平滑コンデンサとスイッチングモジュールを接続するバスバー間に挟んだノーメックスと同等のものを(+)バスバー9と(−)バスバー10間に挟んでインサート成形を試みたが、インサート成形時に約320℃という非常に温度の高い樹脂を注入するため、樹脂が接触してノーメックスが変形してしまい、均一な絶縁効果が得られないという問題があった。
また、ノーメックスなどの絶縁紙のかわりに、ワニスなどの絶縁性樹脂をバスバー周囲に塗布して積層配置し、インサート成形を試みたが、該絶縁性樹脂の耐熱温度近くの樹脂と接触することで、絶縁劣化が生じ、絶縁性能を低下させてしまうという問題があった。
上記のような問題があったため、配線インダクタンスの低減を図る目的で、スイッチング素子の(+)端子側に接続される(+)バスバーと(−)端子側に接続される(−)バスバー間を近接配置させた場合でも、インサート成形時に、バスバー周囲に高温の成形樹脂が流れ込まず、両バスバー間の接触や絶縁不良が発生せず、(+)バスバーと(−)バスバー間に挟んだ絶縁部材が変形したり、絶縁劣化することがない構造が要求されていた。
本発明は上記課題を解決するものであり、半導体モジュールを構成するスイッチング素子の正極端を電源の正極側に接続する正極電源接続端子((+)バスバー)と、該スイッチング素子の負極端を電源の負極側に接続する負極電源接続端子((−)バスバー)と、前記正極電源接続端子と前記負極電源接続端子とを絶縁する絶縁部材とを備えたバスバー構造体をインサート成形用金型に挿入した状態で前記インサート成形用金型に樹脂を注入して樹脂成形したケースと両電源接続端子を一体化した半導体モジュールにおいて、前記正極電源接続端子と前記負極電源接続端子とを、少なくとも互いの主面の一部が略平行に向かい合う対向領域を有するように配置し、該対向領域間に、前記絶縁部材を配置するとともに、前記絶縁部材の長手方向寸法を前記正極および負極電源接続端子の長手方向寸法より短くして、前記絶縁部材の前記長手方向における端部を両電源接続端子の長手方向両端部よりも内側に配置し、両電源接続端子の前記長手方向における端部が互いに離間するように、前記正極または負極電源接続端子のいずれか一方または両方の長手方向両端部に折り曲げ部または段差部を形成したことを特徴とする半導体モジュールである。
さらに、上記絶縁部材が、絶縁紙、絶縁性フィルム、または絶縁性樹脂であることを特徴とする半導体モジュールである。
そして、正極電源接続端子、負極電源接続端子および絶縁部材に、前記インサート成形用金型に対して突出した位置決めピンが挿入可能な位置決め用のガイド穴がそれぞれ設けられていることを特徴とする半導体モジュールである。
また、正極電源接続端子、負極電源接続端子、絶縁部材のうち少なくとも正極電源接続端子と負極電源接続端子とに、位置決め用のガイド穴がそれぞれ設けられるとともに、前記正極電源接続端子、負極電源接続端子のいずれか一方または両方に前記段差部が形成され、前記バスバー構造体は、ピンを有するスペーサをさらに備え、前記スペーサは、前記ピンが前記位置決め用のガイド穴に挿入されるとともに、前記段差部に前記スペーサが嵌合した状態で、前記段差部によって前記正極電源接続端子と前記負極電源接続端子との間に形成された間隙に配置されていることを特徴とする半導体モジュールである。
さらに、上記の正極電源接続端子と負極電源接続端子とが、その対向領域に絶縁部材を挟んだ状態で樹脂ケース外部に引き出されていることを特徴とする半導体モジュールである。
上記構成を用いることで、スイッチングモジュールの内部に配置される(+)、(−)バスバー間を近接配置することができ、配線インダクタンスが低減されるため、スイッチングする際のサージ電圧を低減することができる。
また、バスバー間に薄い絶縁紙、絶縁性フィルム、絶縁性樹脂を挟んで近接配置することで、(+)、(−)バスバー間に容量の小さいコンデンサを介在させるのと同様の構成となり、サージ電圧を吸収するスナバコンデンサとしての役割を果たす。
さらに、(+)、(−)バスバー間を1mm以下の間隔で近接配置させた場合でも、インサート成形時にバスバー周囲に高温の成形樹脂が流れ込まず、ケース部分、およびバスバー端部のケース当接部分のみに注入されるため、両バスバー間の接触不良や絶縁不良が発生しない。
そして、絶縁部材を配置するための位置決め用のガイド穴が設けられていることから、絶縁部材の位置ずれによる配線間の絶縁性能が低下することがなくなり、安定した品質の半導体モジュールの提供が可能となる。
また、(+)、(−)バスバー間に挟む絶縁部材の厚みが薄くなることで、スイッチングモジュールの高さ寸法が低減できるため、薄形化された半導体モジュールを提供することができる。
さらに、樹脂ケースにインサート成形される、(+)、(−)バスバー、および絶縁部材を樹脂ケース外部に引き出すことで、、平滑コンデンサに直接接続することができ、配線インダクタンスを低減した半導体モジュールの提供が可能となる。
以下、本発明による実施例について、図面を参照して説明する。
[実施例1](図1〜7、バスバー両端に折り曲げ部または段差部形成、位置決め用ピンまたはスペーサ使用)
本発明を利用した半導体モジュールのバスバー構造の一例として、(+)バスバーと(−)バスバー間に絶縁紙としてノーメックスを挟んでインサート成形を行った例を図1に示す。
図1(a)は、(+)バスバー9と(−)バスバー10の間に絶縁紙19を挟み、インサート成形した樹脂ケースを示し、図1(b)、(c)は、インサート成形金型で一体成形する手順を示す。
図1(a)において、(+)バスバー9と(−)バスバー10の間に絶縁紙19を挟むとともにワイヤボンディング領域を空けた状態で、樹脂ケース17の中央に積層配置してインサート成形される構造を取っている。また、樹脂ケース17Aは、(+)バスバー9と(−)バスバー10の端部を各々、外部接続用のP端子11、N端子12として取り出している。
樹脂ケースの製作工程として、(+)バスバー9と(−)バスバー10の間に絶縁紙19を挟んだ状態で上型21aと下型21bを嵌合し(図1(b))、樹脂を注入して一体成形を行っている(図1(c))。
ここで、(+)バスバー9、(−)バスバー10、絶縁紙19の当接部分が上型21aと下型21bで取り囲まれていることから、成形樹脂は、樹脂ケースの注入箇所17Aにのみ注入され、(+)バスバー9、(−)バスバー10、絶縁紙19の当接部分に樹脂が接触することはない。従って、(+)バスバー9、(−)バスバー10の長手方向両端部が樹脂ケース17Aに一体成形された構造をとることとなる。
図2は、(+)バスバー9の下面部、(−)バスバー10の上面部におけるワイヤボンディングエリアを除いた領域に、橋渡し部を形成するため、樹脂を注入しバスバーと樹脂ケースの一体化をより強化した例である。
図2(a)は、樹脂ケースの上面側を示す図であり、図2(b)は下面側を示す図である。樹脂ケースの製作工法として、(+)バスバー9の下部と(−)バスバー10の上部に相当する上型21aと下型21bの領域に各々、凹部17c、17dを設けた状態で、上型21aと下型21bを嵌合し(図2(c))、樹脂を注入して一体成形を行う(図2(d))。
ここで、図1と同様に、(+)バスバー9、(−)バスバー10、絶縁紙19の当接部分が上型21aと下型21bで取り囲まれていることから、成形樹脂は、樹脂ケースの注入箇所17a〜17dにのみ注入され、(+)バスバー9、(−)バスバー10、絶縁紙19の当接部分に樹脂が接触することはない。
次に、インサート樹脂ケース部と半導体スイッチング素子を実装した放熱板を一体成形して半導体モジュールを製作する工程について説明する。
インサート成形された樹脂ケース17Aは、予め半導体スイッチング素子5が実装された絶縁基板15が搭載された放熱基板16(図3(a))と一体化される(図3(b))。
図3(a)に示すとおり、半導体スイッチング素子5が実装された絶縁基板15は、放熱基板16に実装されて一体化されている。そして、半導体スイッチング素子5が実装された放熱基板16を、周囲に接着樹脂が塗布された状態で、樹脂ケース17Aと接合して一体化される。
図4(a)は、スイッチングモジュール6の平面図であり、図4(b)はX−X断面図、図4(c)はY−Y断面図を示す。図4(a)において、電源に接続される(+)バスバー9と(−)バスバー10は、絶縁紙19を挟んだ状態で、スイッチングモジュール6の中央に積層配置され、その左側にU、V、W相の上アーム、右側にU、V、W相の下アームの絶縁基板が配置される構造を取っている。そして、絶縁基板15と(+)バスバー9、半導体スイッチング素子5と(−)バスバー10がアルミワイヤ18にて接続されている。
ここで、(+)バスバー9と(−)バスバー10の間には、絶縁紙19として、厚さ0.2mmのノーメックスを使用していることから、従来の成形樹脂を注入して1mm以上の絶縁距離を確保していた状態に比べて、両バスバー間の絶縁層厚みが1/5以下となり、(+)バスバー9と(−)バスバー10が近接配置でき、配線インダクタンスを大幅に低減できる。
ここで、両バスバーの端部においては、絶縁紙19を樹脂ケースに内包して成形しないため、絶縁紙19の長手方向寸法を(+)バスバー9と(−)バスバー10よりも短くするとともに、(+)バスバー9と(−)バスバー10の端部に横方向の折れ曲がり部分(非対向部分)を設けて、空間絶縁距離を取ることで両バスバー間の絶縁を確保している。
また、図5に示すとおり、(+)バスバー9と(−)バスバー10の端部の処理方法として、(−)バスバー10の端部にのみ上下方向の段差部を設け、(+)バスバー9と(−)バスバー10の端部に約1mmの空間絶縁距離を取り、この間にスペーサ23を挟んで一体成形することで両バスバー間の絶縁を確保することも可能である。
ここで、ノーメックスについて補足説明する。
ノーメックスはアラミド繊維を主成分とした絶縁紙で、厚み0.2mmで耐圧30kV以上の性能を有する絶縁紙であり、約220℃の耐熱温度を有する。従って、600〜1200V系のインバータ用として、バスバー間の絶縁紙に好適である。
図4(a)において、(+)バスバー9と(−)バスバー10、および絶縁紙19には、位置決め用のガイド穴20が2箇所設けられ、このガイド穴をもとに正確に位置決めすることで、両バスバー間を接触させることなく、一定の絶縁距離を保った状態で配置することができる。以下に位置決め方法について説明する。
図6は、図4における(+)バスバー9と(−)バスバー10、および絶縁紙19の配置を示した図であり、図6(a)は斜視図、図6(b)は図6(a)のA方向から見た側面図である。
図6において、樹脂成形用の金型21には、予め位置決め用のピン22を設けており、これを(+)バスバー9、絶縁紙19、(−)バスバー10の順に挿入することで位置決めを行っている。この際、(+)バスバー9と(−)バスバー10のガイド穴20に対して、絶縁紙19のガイド穴20を充分小さくしておき、ピン22に各ガイド穴径に応じた段差を設けておくことで、精度を確保しつつ位置決めすることが可能となる。
また、他の実施例による、(+)バスバー9と(−)バスバー10、および絶縁紙19の配置を図7(a)、(b)に示す。
図7(a)はこれらの斜視図、図7(b)は図7(a)のA方向から見た側面図を示す。
図7(a)、(b)では、予め樹脂成形しておいたスペーサ23を位置決め用のピンとして用いており、これを(+)バスバー9、絶縁紙19、(−)バスバーの順に挿入することで位置決めを行っている。この際、上記と同様に(+)バスバー9と(−)バスバー10のガイド穴20に対して、絶縁紙のガイド穴20を充分小さくしておき、スペーサ23に各ガイド穴径に応じた段差を付けておくことで、精度を確保して位置決めすることが可能となる。
上記の位置決め方法について、図6の例では、樹脂成形後に金型のピンを抜くため、両バスバー間に挟んだ絶縁紙の固定が充分であるかを考慮しておく必要がある。
それに対し、図7の例では、別部品としてスペーサ23が必要となるが、両バスバー間に挟まれた絶縁紙がスペーサによって位置固定されているため、より信頼性の高い固定が可能となる。
[実施例2](図8、9、バスバー両端に段差部、位置決め用スペーサ使用)
図8(a)、(b)は、絶縁紙を間に挟んだ(+)バスバーと(−)バスバーについて、両バスバーの端部にスペーサを嵌合することで、両バスバーと絶縁紙の位置決め固定とインサート一体成形を両立して実施した例を示すものである。
図8(a)は、図5における(+)バスバー9と(−)バスバー10、および絶縁紙19の配置を示した斜視図であり、図8(b)は、樹脂成形後に図8(a)のA方向から見た側面図である。
図8(a)の(+)バスバー9と(−)バスバー10、および絶縁紙19には、位置決め用のガイド穴20が設けられ、(−)バスバー10に段差が設けられている。そして、予め樹脂成形しておいたスペーサ23を(−)バスバー10と絶縁紙19の間に挿入して位置決めしている。この際、(+)バスバー9と絶縁紙19に設けられたガイド穴径は略同一とすることで両者の間の位置ずれを小さく設定することができる。
ここで、(+)バスバー9と(−)バスバー10の端部においては、段差構造を有して、スペーサを挟んでいるため、両バスバー間距離が従来と同様に1mmまで離れるが、その他のスイッチング素子に近い箇所では、0.2mmの絶縁紙を挟んで近接配置がなされているために、インダクタンス低減の効果を充分に得ることができる。
さらに、(−)バスバーに設けた段差箇所を、P、N端子の取り出し部付近のバスバー曲げ構造として利用することで、バスバー寸法を特に長く設定する必要なく対処できる。
また、これら両バスバーを樹脂ケースと一体成形する際には、図8(b)に示すように、(+)バスバー9と(−)バスバー10、およびスペーサ23の一部が樹脂ケースと一体化されることになり、絶縁紙19が高温状態で金型に注入される樹脂と接触することがないため、絶縁紙19に変形や絶縁耐圧の低下という不具合を発生させることがない。
また、図9は他の実施例であり、図9(a)はその斜視図、図9(b)は樹脂成形後に図9(a)のA方向から見た側面図を示す。
図9では、(+)バスバー9と(−)バスバー10、および絶縁紙19に位置決め用のガイド穴20が設けられ、(+)バスバー9と(−)バスバー10は段差状に形成されている。
そして、予め成形しておいたスペーサ23a、23bを絶縁紙19の位置決めガイド穴を使って挟み込み、コの字状に組み合わせて、さらに上下方向から、(+)バスバー9と(−)バスバー10の位置決め穴に挿入して位置決めしている。
図8の場合と同様、(+)バスバー9と(−)バスバー10の端部では、段差を有して、スペーサを挟んでいるため、両バスバー間距離が従来と同様に約1mmまで離れるが、その他のスイッチング素子に近い箇所では、0.2mmの絶縁紙を挟んで近接配置がなされているため、インダクタンス低減の効果を充分に得ることができる。
さらに、両バスバーに設けた段差箇所を、P、N端子の取り出し部付近のバスバー曲げ構造として利用することで、バスバー寸法を特に長く設定する必要なく対処できる。
また、これら両バスバーを樹脂ケースと一体成形する際には、図9(b)に示すように、(+)バスバー9と(−)バスバー10、およびスペーサ23の一部が樹脂ケースと一体化されることになり、絶縁紙19が高温状態で金型に注入される樹脂と接触することがないため、絶縁紙19に、変形や絶縁耐圧の低下という不具合を発生させることがない。
また、図8の場合と比べると、スペーサ23を2つの部品に分けているため、構成部品は多くなるが、スペーサ23a、23bと両バスバーの界面を通じて流れ込む可能性がある樹脂に対しても、絶縁紙19は接触することがなく、より信頼性の高いインサート樹脂ケースを製作することができる。
[実施例3](図10、11、バスバー両端に段差部、位置決め用スペーサ使用、樹脂ケース外部にL字状バスバー取り出し)
図10は、本発明の他の実施例による半導体モジュールのバスバー構造である。
図10(a)は、スイッチングモジュール6の平面図であり、図10(b)は図10(a)のX−X断面図である。
図10(a)において、電源に接続されるL字状の(+)バスバー9と(−)バスバー10は、絶縁紙19を挟んだ状態で、スイッチングモジュール6の左端に積層配置され、中央にU、V、W各相の絶縁基板が配置される。
樹脂ケース17Aは、(+)バスバー9および(−)バスバー10が、ワイヤボンディング領域を露出した状態で、インサート成形されて一体化されており、(+)バスバー9および(−)バスバー10の端部を、外部接続用のP端子11、N端子12として取り出している。
また、絶縁基板15は、半導体スイッチング素子5を搭載した状態で放熱基板16に半田付けで実装される。そして、絶縁基板15と(+)バスバー9、または半導体スイッチング素子5と(+)バスバー9がアルミワイヤ18にて接続されている。
(+)バスバー9と(−)バスバー10の間には、絶縁紙19として、厚さ0.2mmのノーメックスを使用しているため、従来の成形樹脂を注入して1mm以上の絶縁距離を確保していた状態に比べて、両バスバー間の絶縁層厚さが1/5以下となり、(+)バスバー9と(−)バスバー10が近接配置できることから、配線インダクタンスを大幅に低減できる。
ただし、両バスバーの端部においては、絶縁紙19を樹脂ケースに内包して成形しないために、絶縁紙19の長手方向寸法を(+)バスバー9と(−)バスバー10よりも短くするとともに、(−)バスバー10の両端部に段差部を設けて、約1mmの絶縁距離を取ることで両バスバー間の絶縁性を確保している。
次に、位置決め方法について説明する。
図11は、図10における(+)バスバー9と(−)バスバー10、および絶縁紙19の配置を示した図であり、図11(a)は斜視図、図11(b)は樹脂成形後に図11(a)のA方向から見た側面図、図11(c)はB方向から見た側面図である。
図11において、(+)バスバー9と(−)バスバー10、および絶縁紙19には位置決め用のガイド穴20が設けられているとともに、(−)バスバー10に段差部が設けられている。そして、予め樹脂成形しておいたスペーサ23を(−)バスバー10と絶縁紙19の間に挿入して位置決めしている。この際、(+)バスバーと絶縁紙19に設けられた位置決め用のガイド穴の径を略同一とすることで両者の間の位置ずれを小さく設定することができる。
ここで、図11の(−)バスバー10の端部においては、段差構造を有してスペーサを挟んでいるため、両バスバー間距離が従来と同様に1mmまで離れるが、その他のスイッチング素子に近い箇所では、0.2mmの絶縁紙を挟んで近接配置がなされているために、インダクタンス低減の効果を充分に得ることができる。
上記の両バスバーを樹脂ケースと一体成形する際には、図11(b)に示すように、(+)バスバー9とスペーサ23の一部、および(−)バスバー10の上面領域(ただし、ワイヤボンディング領域を除く)が樹脂ケースと一体化されることになり、絶縁紙19が高温状態で金型に注入される樹脂と接触することがないため、絶縁紙19に変形や絶縁耐圧の低下という不具合を発生させることがない。
また、図11(c)では、樹脂が17eの領域に注入され、(−)バスバー10、スペーサ23と接触して一体成形されているが、この時、スペーサ23が樹脂と絶縁紙19の接触を防止しているため、樹脂ケース17Aの領域が絶縁紙に直接接触していない。
また、別の実施例として、図9で用いたスペーサ23a、23bを絶縁紙19の位置決めガイド穴を使って挟み込み、コの状に組み合わせた後に、(+)バスバー9および(−)バスバー10を上下から嵌合する方法も使用することができる。
[実施例4](図12、バスバー両端に段差部、位置決め用スペーサおよび絶縁性樹脂使用)
図12は、本発明の他の実施例による半導体モジュールのバスバー構造である。
図12(a)は、図1における(+)バスバー9と(−)バスバー10、および絶縁性樹脂24の配置を示した斜視図であり、図12(b)は、樹脂成形後に図12(a)のA方向から見た側面図である。図12(a)において、絶縁性樹脂24はワニスであり、(+)バスバー9のワイヤボンディング領域を除くエリアに予め塗布されている。
このように、絶縁性樹脂が(+)バスバー、または(−)バスバーに予め塗布されている場合は、絶縁性樹脂と両バスバー間の位置決め用のガイド穴を設ける必要はなく、(+)バスバー9と(−)バスバー10間の位置決め用のガイド穴を設けるだけでよい。従って、図12に示すように、(+)バスバー9と(−)バスバー10には位置決め用のガイド穴20が設けられているとともに、(−)バスバー10にのみ段差部が設けられている。
そして、予め樹脂成形しておいたスペーサ23を絶縁性樹脂24の塗布領域と交差させて、(+)バスバー9と(−)バスバー10の間に配置し、嵌合して一体成形を行う。ここで、図12(b)に示すように、(+)バスバー9と(−)バスバー10、およびスペーサ23の一部が樹脂ケースと一体化されることになり、絶縁性樹脂24が高温状態で金型に注入される樹脂と接触することがないため、絶縁性樹脂24に軟化や絶縁耐圧の低下という不具合を発生させることがない。
[実施例5](図13、樹脂ケース外部にL字状バスバー取り出し、位置決め用スペーサ使用)
図13は、本発明の他の実施例による半導体モジュールのバスバー構造である。
図13(a)は、スイッチングモジュール6から(+)バスバー9、(−)バスバー10を取り出し、平滑コンデンサ4に直接接続した構造を示す平面図であり、図13(b)は図13(a)のX−X断面図である。
図13(a)において、スイッチングモジュール6の(+)バスバー9と(−)バスバー10がともにL字形状であり、その対向領域に絶縁紙19を挟んだ状態で樹脂ケース外部に取り出されている。そして、(+)バスバー9と(−)バスバー10の端部である、P端子11、N端子12が平滑コンデンサ4と直接ネジ止め接続されている。
このような構造を取ることで、スイッチング素子の正極、負極に各々、接続される(+)バスバー9、(−)バスバー10が、約0.2mm厚の絶縁紙を介して配置されることで低インダクタンス化が可能であり、(+)バスバー9と(−)バスバー10を平滑コンデンサ4に接続する際の接続バスバー13、14を不要とすることができ、バスバー接続時のネジ止め箇所を含めてインダクタンスを大幅に低減することができる。
上記の実施例1〜5においては、バスバー間に挟む絶縁部材として、絶縁紙を使用するか、もしくは絶縁性樹脂を塗布する例について記載した。ここで、絶縁紙に変えて、フィルムコンデンサなどで使用される絶縁フィルムを使用することもできる。絶縁フィルムで使用が可能な例として、例えば、ポリプロピレン(以下、PP)、ポリフェニレンスルフィド(以下、PPS)、ポリエチレンテレフタレート(以下、PET)等を利用できる。例えば、PPSは、厚さ0.2mmで耐圧1000V程度を有する絶縁フィルムであり、絶縁性能も非常に高い。
ただし、上記のフィルムは鋭利な刃物で簡単に破断してしまうために、複数枚を重ねて、バスバー間に挟む等の工夫をして使用することが望ましい。
《数値による効果確認》
ここで、(+)バスバー9と(−)バスバー10の間にある絶縁層の厚さをd、被誘電率をεとし、(+)バスバー9と(−)バスバー10の対向面積をSとすると、(+)バスバー9と(−)バスバー10の対向面によって形成される静電容量Cは、次式で表される。
Figure 0004430497
ここで、対向面積Sを固定とし、(+)バスバー9と(−)バスバー10の間に厚さd1、比誘電率εr1の絶縁部材を挿入した場合の静電容量C1と、厚さd2、被誘電率εr2の絶縁部材を挿入した場合の静電容量C2を式1に代入して、C1/C2を算出すると、次式のようになる。
Figure 0004430497
よって、厚さd1=0.2mm、比誘電率εr1=2.6のノーメックスを使用した場合の静電容量C1と、従来のインサート成形による樹脂層で厚さd2=1mm、比誘電率εr2=5.7のフォートロン6165A4(ポリプラスティックス製PPS系樹脂)を使用した場合の静電容量C2との比は、C1/C2≒2.3倍となり、(+)バスバー9と(−)バスバー10間の静電容量を大きく増加することができ、サージ電圧を吸収するスナバコンデンサとしての役割を発揮することができる。
また、ノーメックスの代わりに、より誘電率の高い絶縁フィルムを利用して、コンデンサとしての効果を高めることもできる。
例えば、厚さ15μmで耐圧1000V程度を有する比誘電率εr1=2.2のPPSフィルムを2枚重ねて(厚さd1=0.03mm)(+)バスバー9と(−)バスバー10間に当接させたときの静電容量C1と、従来のインサート成形による樹脂層で厚さd2=1mm、比誘電率εr2=5.7のフォートロン6165A4(ポリプラスティックス製PPS系樹脂)を使用したときの静電容量C2との比は、C1/C2≒12.9倍となり、サージ電圧を吸収するスナバコンデンサとしての役割をもたせることができる。
さらに、図12(a)に示す絶縁性樹脂として比誘電率εr1=3.8のポリエステル系ワニスを使用し、塗布厚さd=0.3mmとした場合の静電容量C1と従来のインサート成形による樹脂層の静電容量C2との比は、C1/C2≒2.2倍とすることができる。
なお、ワニスはノーメックスと比較して耐傷性が低いが、ノーメックスより厚く塗布することで、同等の効果が得られる。
さらに、(+)バスバー9と(−)バスバー10を近接配置することによるインダクタンス低減効果について試算を行う。
(+)バスバー9と(−)バスバー10の対向幅をh、対向長さをlとし、両バスバー間の距離(絶縁層の厚さ)をsとすると、(+)バスバー9と(−)バスバー10の平行銅板の配線インダクタンスLは、次式で示される。
Figure 0004430497
図4において、幅h=10mm、長さl=150mmの対向面積をもつ(+)バスバー9と(−)バスバー10について、両バスバー間に厚さs1=0.2mmのノーメックスを挟んだ場合の配線インダクタンスL1と、従来のインサート成形による樹脂層厚さs2=1mmとした配線インダクタンスL2を数3を用いて算出する。
相関係数Kshを決定するパラメータs/hを算出すると、ノーメックスを用いた場合は、s1/h=0.02、従来のインサート成形による樹脂層厚さを用いた場合は、s2/h=0.1となる。
例えば、相関係数について、KNOEPFEL著「PULSED HIGH MAGNETIC FIELDS:NORTH HOLLAND PUBLISHING COMPANY」、P.323記載の相関係数算出図を用いると、s/h≦0.1の領域では、相関係数Ksh≒0.9とおくことができる。よって、これを数3に代入し、ノーメックスを挟んだ場合と、従来のインサート成形による樹脂層厚みとした場合について、それぞれ配線インダクタンスを算出すると、L1=3.4(nH)、L2=17(nH)となり、インダクタンスの低減効果ΔL=13.6(nH)を得ることが出来る。
このインダクタンス低減効果ΔL=13.6(nH)によるサージ電圧削減効果ΔVは次式で計算される。
Figure 0004430497
ここで、インバータ回路のIGBTにおける、コレクタ電流I=300A時でのスイッチング素子のターンオフ時の電流変化率dI/dt=−6(A/ns)とし、数4にΔL=13.6(nH)とともに代入すると、ΔV≒82(V)のサージ電圧低減効果を見出すことができる。
なお、上記実施例における半導体スイッチング素子としてIGBT、FET、GaN等の素子を用いることができる。
図1(a)は本発明の実施例による、スイッチングユニットの平面図であり、図1(b)、(c)はインサート成形金型で上記ユニットに一体成形する時の手順を示す断面図である。 図2(a)、(b)は本発明の他の実施例による、スイッチングユニットの平面図((a)は上面、(b)は下面から見たときの状態)であり、図2(b)、(c)はインサート成形金型で上記ユニットに一体成形する時の手順を示す断面図である。 本発明の実施例によるスイッチングユニットに、半導体スイッチング素子を実装した放熱板を一体成形する時の手順を示す断面図である。 図4(a)は本発明の実施例による、スイッチングモジュールの平面図であり、図4(b)は図4(a)のX−X線による断面図、図4(c)はY−Y線による断面図である。 本発明の他の実施例による、(+)バスバー、絶縁部材、(−)バスバーの組立図である。 図6(a)は本発明の実施例による、(+)バスバー、絶縁部材、(−)バスバーの組立図であり、図6(b)は図6(a)のA方向から見た側面図である。 図7(a)は本発明の他の実施例による、(+)バスバー、絶縁部材、(−)バスバーの組立図であり、図7(b)は図7(a)のA方向から見た側面図である。 図8(a)は本発明の他の実施例による、(+)バスバー、絶縁部材、(−)バスバーの組立図であり、図8(b)は図8(a)のA方向から見た側面図である。 図9(a)は本発明の他の実施例による、(+)バスバー、絶縁部材、(−)バスバーの組立図であり、図9(b)は図9(a)のA方向から見た側面図である。 図10(a)は本発明の他の実施例による、スイッチングモジュールの平面図であり、図10(b)は図10(a)のX−X線による断面図である。 図11(a)は本発明の他の実施例による、(+)バスバー、絶縁部材、(−)バスバーの組立図であり、図11(b)は図11(a)のA方向から見た側面図、図11(c)は図11(a)のB方向から見た側面図である。 図12(a)は本発明の他の実施例による、(+)バスバー、絶縁部材、(−)バスバーの組立図であり、図12(b)は図12(a)のA方向から見た側面図である。 図13(a)は本発明の他の実施例による、スイッチングモジュールの平面図であり、図13(b)は図13(a)のX−X線による断面図である。 一般的な電気駆動システムの回路構成を示した図である。 従来例によるスイッチングモジュールの断面図である。
符号の説明
1 バッテリ
2 インバータ装置
3 交流モータ
4 平滑コンデンサ
5 スイッチング素子
6 スイッチングモジュール
7 ドライバ回路ユニット
8a、8b 制御信号
9 正極電源接続端子((+)バスバー)
10 負極電源接続端子((−)バスバー)
11 P端子
12 N端子
13 バスバー
14 バスバー
15 絶縁基板
16 放熱基板
17A 樹脂ケース
17B 橋渡し部(上面)
17C 橋渡し部(下面)
17a 樹脂注入箇所(金型上面)
17b 樹脂注入箇所(金型下面)
17c 樹脂注入箇所(金型上面、橋渡し部)
17d 樹脂注入箇所(金型下面、橋渡し部)
17e 樹脂注入箇所(金型上面、橋渡し部端部)
18 アルミワイヤ
19 絶縁紙
20 位置決め用ガイド穴
21 インサート成形金型
22 位置決め用ピン
23 位置決め用スペーサ
24 絶縁性樹脂
25 ボルト

Claims (5)

  1. 半導体モジュールを構成するスイッチング素子の正極端を電源の正極側に接続する正極電源接続端子と、該スイッチング素子の負極端を電源の負極側に接続する負極電源接続端子と、前記正極電源接続端子と前記負極電源接続端子とを絶縁する絶縁部材とを備えたバスバー構造体をインサート成形用金型に挿入した状態で前記インサート成形用金型に樹脂を注入して樹脂成形したケースと両電源接続端子を一体化した半導体モジュールにおいて、
    前記正極電源接続端子と前記負極電源接続端子とを、少なくとも互いの主面の一部が略平行に向かい合う対向領域を有するように配置し、
    該対向領域間に、前記絶縁部材を配置するとともに、
    前記絶縁部材の長手方向寸法を前記正極および負極電源接続端子の長手方向寸法より短くして、前記絶縁部材の前記長手方向における端部を両電源接続端子の長手方向両端部よりも内側に配置し、
    両電源接続端子の前記長手方向における端部が互いに離間するように、前記正極または負極電源接続端子のいずれか一方または両方の長手方向両端部に折り曲げ部または段差部を形成したことを特徴とする半導体モジュール。
  2. 請求項1記載の絶縁部材が絶縁紙、絶縁性フィルム、または絶縁性樹脂であることを特徴とする半導体モジュール。
  3. 請求項1記載の正極電源接続端子、負極電源接続端子および絶縁部材に、前記インサート成形用金型に対して突出した位置決めピンが挿入可能な位置決め用のガイド穴がそれぞれ設けられていることを特徴とする半導体モジュール。
  4. 請求項1記載の正極電源接続端子、負極電源接続端子、絶縁部材のうち少なくとも正極電源接続端子と負極電源接続端子とに、位置決め用のガイド穴がそれぞれ設けられるとともに、前記正極電源接続端子、負極電源接続端子のいずれか一方または両方に前記段差部が形成され、
    前記バスバー構造体は、ピンを有するスペーサをさらに備え、
    前記スペーサは、前記ピンが前記位置決め用のガイド穴に挿入されるとともに、前記段差部に前記スペーサが嵌合した状態で、前記段差部によって前記正極電源接続端子と前記負極電源接続端子との間に形成された間隙に配置されていることを特徴とする半導体モジュール。
  5. 請求項記載の正極電源接続端子と負極電源接続端子とが、その対向領域に前記絶縁部材を挟んだ状態で前記樹脂成形したケースの外部に引き出されていることを特徴とする半導体モジュール。
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