JP4430151B2 - 荷電制御型インクジェットプリンタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、荷電制御型インクジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
圧力(印刷圧)を加えることなく印刷を行うプリンタの一種としてインクジェットプリンタがある。このインクジェットプリンタでは、インクの微細な粒子をノズルから噴射させて被印刷物に打ちつけてドットパターンを形成することにより、印刷処理を行う。このインク粒子の制御方法によって、荷電制御方式とオンデマンド方式とがある。
【0003】
前者の荷電制御方式では、インク粒子を連続的に噴射させながらパルス電位で帯電させ、偏向電極の間を通過させることにより帯電量に応じて偏向させて被印刷物の所定位置に打ちつけ、ドットパターンを被印刷物に形成して印刷処理を行い、不用なインク粒子はガターと称する回収器で回収し再利用する。なお、この方式を採用する荷電制御型インクジェットプリンタは、インク粒子を連続的に噴射させるので、コンティニュアスインクジェットプリンタとも呼ばれている。これに対して、後者のオンデマンド方式では、複数の電歪振動子を用いて複数のノズルのインク粒子の噴射を制御してドットパターンを被印刷物に形成して印刷処理を行う。
【0004】
荷電制御型インクジェットプリンタでは、1つの文字または記号を印刷する場合に、インク粒子への帯電量を調節して偏向電極間の電界によって曲がり方向を制御して所定の位置にインク粒子を打ちつけ、ドットパターンを形成する。従って、印刷する文字または記号の縦のドット数が増えるほど、インク粒子を帯電させる際の帯電条件の補正が難しくなり、高速な印刷処理を行えない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従って、従来では、縦のドット数が少ない文字または記号を高速に印刷するために、印刷する文字または記号の縦のドット数に応じて、それぞれに固有の帯電条件を用いていた。ところが、保有できる帯電条件のデータには限界があるので、すべての縦のドット数に対して帯電条件のデータを備えておくことは無理であり、例えば、縦ドット数7ドット用の帯電条件のデータと縦ドット数16ドット用の帯電条件のデータとしか保有していない。
【0006】
よって、従来の荷電制御型インクジェットプリンタにあっては、縦何ドットで印刷するかをユーザが指定しなければならないという問題がある。また、上記の例で言えば、縦ドット数7ドットと16ドットとの文字または記号しか印刷できず、印刷できる文字または記号の縦のドット数が限定されているという問題がある。
【0007】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、印刷列の縦ドット数を自動的に求めて最適な帯電電圧の大きさ及び/または印刷に関与する隣合ったインク粒子間の印刷に関与しない間引くべきインク粒子の数を設定するようにしたことにより、縦何ドットで印刷するかをユーザが指定する必要がなくなり、任意の縦ドット数の文字及び/または記号をきれいに印刷することができる荷電制御型インクジェットプリンタを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る荷電制御型インクジェットプリンタは、連続的に噴射したインク粒子を帯電電圧の印加により印刷に関与する隣合ったインク粒子間の印刷に関与しない間引くべきインク粒子の数に従って帯電させ、帯電させたインク粒子の帯電電圧を調整することにより偏向電極の間を通過するインク粒子の曲がり方向を制御して被印刷物の所定の位置にインク粒子を打ち付けて、予め印字内容として入力された複数の文字を含む文字列を印刷する荷電制御型インクジェットプリンタにおいて、前記偏向電極により偏向されたインク粒子の曲がり方向に形成される前記各文字における縦ドット数に応じた前記帯電電圧の大きさ及び前記間引くべきインク粒子の数を予め記憶する記憶手段と、前記文字列の各文字における前記縦ドット数の最大値を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された前記縦ドット数の最大値に応じた前記帯電電圧の大きさ及び間引くべきインク粒子の数を前記記憶手段から読み出し、読み出した帯電電圧の大きさ及び間引くべきインク粒子の数を設定する設定手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
第1発明の荷電制御型インクジェットプリンタでは、印刷する印刷列の各文字及び/または記号における縦ドット数を比較してその最大値を自動的に求める。そして、求めた最大値に基づいて、連続的に噴射されたインク粒子を帯電させる際の帯電電圧の大きさ及び/または印刷に関与する隣合ったインク粒子間の印刷に関与しない間引くべきインク粒子の数を自動的に設定する。
【0012】
第1発明に係る荷電制御型インクジェットプリンタによれば、ユーザが縦ドット数を指定することなく、自動的に最適な帯電電圧の大きさ及び/または印刷に関与する隣合ったインク粒子間の印刷に関与しない間引くべきインク粒子の数を設定できる。また、縦ドット数を任意に設定した文字または記号を印刷できると共に、縦方向の開始ドット位置及びオフセットドット数などの縦方向の微調整も可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面を参照して具体的に説明する。
【0014】
図1は本発明の荷電制御型インクジェットプリンタの機能ブロック図である。図において、1はMPUであり、MPU1は、入力部2,表示部3,印刷部4,ROM5,RAM6と接続されていて、それらの各ハードウェアの動作を制御する。
【0015】
入力部2は、ユーザによる印刷内容の編集、印刷開始などの外部入力を受け付ける。表示部3は、編集された印刷内容,設定されている帯電電圧データなどを表示する。印刷部4は、インクの微細な粒子をノズルから噴射させ、そのインク粒子を後述するように設定された最適な帯電電圧の大きさ,印刷に関与する隣合ったインク粒子間の印刷に関与しない間引くべきインク粒子の数(以下、間引きインク粒子数という)に従って帯電させ、偏向電極の間を通過させて被印刷物の所定位置に打ちつけ、ドットパターンを被印刷物に形成することにより、複数の文字及び/または記号を含む1または複数の印刷列を印刷する。
【0016】
ROM5は、このような印刷部4による印刷処理の手順、後述する最大総縦ドット数を求める手順、複数種類の帯電電圧の大きさ,間引きインク粒子数などを格納している。RAM6は、後述する最大総縦ドット数を求める際の中間データ、設定した帯電電圧の大きさ,間引きインク粒子数、ユーザにより編集された印刷内容などを記憶する。
【0017】
以下、1つの印刷列を印刷する場合(第1発明)を第1実施の形態、複数の印刷列を印刷する場合(第2発明)を第2実施の形態として、印刷列として複数の文字を並べた文字列を例にして、それぞれ具体的に説明する。
【0018】
(第1実施の形態)
図2は、第1実施の形態による本発明の荷電制御型インクジェットプリンタにおける動作の手順を示すフローチャートである。まず、ユーザが入力部2を介して印字すべき内容(文字列における各文字の種類,各文字自体の縦ドット数,各文字におけるオフセットドット数など)を編集する(ステップS1)。編集された文字列の印字内容はRAM6に格納される。
【0019】
そして、このように編集された印字する文字列の最初の文字のデータ(文字自体の縦ドット数a,オフセットドット数b)をRAM6から読み出す(ステップS2)。読み出した文字自体の縦ドット数aとオフセットドット数bとを加算して、その文字の総縦ドット数cを算出する(ステップS3)。算出したcを仮の最大総縦ドット数XとしてRAM6に記憶する(ステップS4)。
【0020】
そして、文字列の次の文字のデータ(文字自体の縦ドット数a,オフセットドット数b)をRAM6から読み出し(ステップS5)、読み出した文字自体の縦ドット数aとオフセットドット数bとを加算して、その文字の総縦ドット数cを算出する(ステップS6)。算出したcとRAM6に記憶されているXとを比較する(ステップS7)。cがXより大きい場合には(S7:YES)、RAM6でのXをそのcに更新する(ステップS8)。
【0021】
印字する文字列のすべての文字について処理が終了したか否かを判断し(ステップS9)、終了していない場合には(S9:NO)、同様に、次の文字の総縦ドット数cを算出し(S5,S6)、RAM6に記憶されているXと比較し(S7)、cがXより大きければ(S7:YES)RAM6のXを更新し(S8)、cがX以下であれば(S7:NO)、何もしないで次の文字の処理に移る。以上のような処理を、印字する文字列の最後の文字まで終了した場合(S9:YES)、印字する文字列における総縦ドット数の最大値がXとしてRAM6に記憶されることになる。
【0022】
そのXの値に応じて、最適な帯電電圧の大きさ,間引きインク粒子数を設定する(ステップS10)。本例では、3種の帯電電圧の大きさ及び間引きインク粒子数を規定するデータ(第1データD1,第2データD2,第3データD3)がROM5に準備されており、1≦X≦5である場合には第1データD1、5<X≦7である場合には第2データD2、7<X≦10である場合には第3データD3をROM5から読み出して、RAM6に格納するものとする。
【0023】
そして、入力部2から印字指示が入力されたか否かを判断する(ステップS11)。印字指示が入力された場合(S11:YES)、印字部4を動作させ、編集された文字列を、設定されたデータ(最適な帯電電圧の大きさ,間引きインク粒子数)に従って印字する(ステップS12)。
【0024】
以下、この第1実施の形態の具体例について説明する。図3は、印字すべき文字列の一例を示している。この文字列はA〜Eの5文字にて構成され、各文字においてそれ自体の縦ドット数aとオフセットドット数bとが設定されている。これらの5文字についての文字自体の縦ドット数a,オフセットドット数b,総縦ドット数cの関係は、下記表1のようになる。
【0025】
【表1】
【0026】
このような5文字について、図2のフローチャートに従って、最適なデータを設定し、印字処理を行う。まず、最初の文字Aの文字自体の縦ドット数a(=5)及びオフセットドット数b(=1)をチェックし(S2)、その総縦ドット数c(=6)を求めて(S3)Xへ格納する(S4)。次の文字Bの文字自体の縦ドット数a(=5)及びオフセットドット数b(=1)をチェックし(S5)、その総縦ドット数c(=6)を求め(S6)、そのcとXとを比較する(S7)。このcはXより大きくないので、Xは更新しない。
【0027】
以下同様に、各文字C,D,Eについて、文字自体の縦ドット数a及びオフセットドット数bをチェックし(S5)、その総縦ドット数cを求め(S6)、そのcとXとを比較する(S7)。そして、Xよりcが大きい場合にはXをそのcに更新する(S8)。このようにすると、文字A〜Eにおける総縦ドット数cの最大値は文字D,Eの8ドットであるので、最終的には、X=8が格納される。そしてこのX=8に応じて、最適なデータ(最適な帯電電圧の大きさ,間引きインク粒子数)として、第3データD3を設定する(S10)。
【0028】
そして、この第3データD3に従って、5個の文字A〜Eから構成される文字列を印字する(S12)。その印字例を図4に示す。図4では、●が印字するドット、○が印字しないドットを示す。
【0029】
このように、文字列の中に文字自体の縦ドット数及び/またはオフセットドット数が異なる文字が混在していても、それらの文字における最も大きい総縦ドット数を自動的に求め、求めた最大総縦ドット数に応じて帯電電圧の大きさ,間引きインク粒子数を自動設定するので、ユーザが縦ドット数を指定する必要がなく、任意の縦ドット数の文字を印字することが可能である。また、文字の印字開始縦ドット位置を変更でき、縦方向の微調整も可能である。例えば、上記例では、総縦ドット数が8ドットに応じた帯電電圧の大きさ,間引きインク粒子数が設定されるので、総縦ドット数が6ドットである文字A,Bについては、その開始縦ドット位置を2ドットの範囲内で微調整できる。
【0030】
ところで、文字列においては、同じ印字条件の文字が複数個続くことが多いと考えられる。よって、このような場合には、印字する文字列を同じ印字条件を有する1または複数の文字にブロック化し、各ブロックの総縦ドット数を比較し、それらの総縦ドット数の最大値に基づいて、帯電電圧の大きさ,間引きインク粒子数を設定するようにしても良い。例えば、上記例では、下記表2に示すように、同じ印字条件の文字毎に3つのブロックに分けて処理を行うことができる。
【0031】
【表2】
【0032】
(第2実施の形態)
次に、複数の文字列を印字する場合の第2実施の形態について説明する。なお、以下では、2行の文字列を印字する場合を例とする。図5は、第2実施の形態による本発明の荷電制御型インクジェットプリンタにおける動作の手順を示すフローチャートである。まず、ユーザが入力部2を介して印字すべき内容(各文字列における各文字の種類,各文字自体の縦ドット数,各文字におけるオフセットドット数、2つの文字列の行間ドット数など)を編集する(ステップS21)。編集された各文字列の印字内容はRAM6に格納される。
【0033】
そして、最初の文字位置における2つの文字列の文字のデータ(一方の文字列の文字自体の縦ドット数d1及びオフセットドット数e1,他方の文字列の文字自体の縦ドット数d2及びオフセットドット数e2)と2つの文字列の行間のデータ(行間ドット数f)とをRAM6から読み出す(ステップS22)。読み出したこれらの文字自体の縦ドット数d1,d2、オフセットドット数e1,e2及び行間ドット数fを加算して、最初の文字位置における総縦ドット数gを算出する(ステップS23)。算出したgを仮の最大総縦ドット数XとしてRAM6に記憶する(ステップS24)。
【0034】
そして、次の文字位置における各文字列の次の文字のデータ(文字自体の縦ドット数d1及びオフセットドット数e1,文字自体の縦ドット数d2及びオフセットドット数e2)と2つの文字列の行間のデータ(行間ドット数f)とをRAM6から読み出し(ステップS25)、これらの各値を加算してその文字位置における総縦ドット数gを算出する(ステップS26)。算出したgとRAM6に記憶されているXとを比較する(ステップS27)。gがXより大きい場合には(S27:YES)、RAM6でのXをそのgに更新する(ステップS28)。
【0035】
印字するすべての文字位置について処理が終了したか否かを判断し(ステップS29)、終了していない場合には(S29:NO)、同様に、次の文字位置における総縦ドット数gを算出し(S25,S26)、RAM6に記憶されているXと比較し(S27)、gがXより大きければ(S27:YES)RAM6のXを更新し(S28)、gがX以下であれば(S27:NO)、何もしないで次の文字位置における処理に移る。以上のような処理を、印字する文字列の最後の文字位置まで終了した場合(S29:YES)、各文字位置における総縦ドット数の最大値がXとしてRAM6に記憶されることになる。
【0036】
そのXの値に応じて、最適な帯電電圧の大きさ,間引きインク粒子数を設定する(ステップS30)。本例では、3種の帯電電圧の大きさ及び間引きインク粒子数を規定するデータ(第1データD4,第2データD5,第3データD6)がROM5に準備されており、1≦X≦12である場合には第1データD4、12<X≦20である場合には第2データD5、20<X≦32である場合には第3データD6をROM5から読み出して、RAM6に格納するものとする。
【0037】
そして、入力部2から印字指示が入力されたか否かを判断する(ステップS31)。印字指示が入力された場合(S31:YES)、印字部4を動作させ、編集された2つの文字列を設定されたデータ(帯電電圧の大きさ,間引きインク粒子数)に従って印字する(ステップS32)。
【0038】
以下、この第2実施の形熊の具体例について説明する。図6は、印字すべき2つの文字列の一例を示している。一方の文字列はA〜Eのアルファベット5文字にて構成されて各文字においてその文字自体の縦ドット数d1とオフセットドット数e1とが設定されており、他方の文字列はア〜オの片仮名5文字にて構成されて各文字においてその文字自体の縦ドット数d2とオフセットドット数e2とが設定されている。更に、2つの文字列の行間ドット数fも設定されている。また、これらの2つの文字列についての各文字位置における文字自体の縦ドット数d1,d2、オフセットドット数e1,e2、行間ドット数f、総縦ドット数gの関係は、下記表3のようになる。
【0039】
【表3】
【0040】
このような2文字列10文字について、図5のフローチャートに従って、最適なデータ(帯電電圧の大きさ,間引きインク粒子数)を設定し、印字処理を行う。まず、最初の文字位置における文字A,アの文字自体の縦ドット数d1(=5),d2(=6)及びオフセットドット数e1(=1),e2(=1)と、2つの文字列の行間ドット数f(=2)とをチェックし(S22)、その総縦ドット数g(=15)を求めて(S23)Xへ格納する(S24)。次の文字位置における文字B,イの文字自体の縦ドット数d1(=5),d2(=6)及びオフセットドット数e1(=1),e2(=1)と、2つの文字列の行間ドット数f(=2)とをチェックし(S25)、その総縦ドット数g(=15)を求め(S26)、そのgとXとを比較する(S27)。このgはXより大きくないので、Xは更新しない。
【0041】
以下同様に、各文字位置におけるC,ウ、D,エ、E,オについて、文字自体の縦ドット数d1,d2及びオフセットドット数e1,e2と、行間ドット数fとをチェックし(S25)、その総縦ドット数gを求め(S26)、そのgとXとを比較する(S27)。そして、Xよりgが大きい場合にはXをそのgに更新する(S28)。このようにすると、すべての文字位置における総縦ドット数gの最大値は文字E,オの19ドットであるので、最終的には、X=19が格納される。そしてこのX=19に応じて、最適なデータ(帯電電圧の大きさ,間引きインク粒子数)として、第2データD5を設定する(S30)。そして、この第2データD5に従って、10個の文字A〜E,ア〜オから構成される2つの文字列を印字する(S32)。
【0042】
このように、複数の文字列についても、更に行間ドット数fを考慮することにより、1つの文字列を印字する第1実施の形態と同様に、ユーザが縦ドット数を指定することなく、任意の縦ドット数の文字を印字することができる。この複数の文字列を印字する第2実施の形態では、行間を変化させると、自動的に設定されるデータ(帯電電圧の大きさ,間引きインク粒子数)が変更になることがある。例えば、上記例において、行間ドット数fを2から5に変化させると、最大総縦ドット数X=22ドットに応じたデータ(帯電電圧の大きさ,間引きインク粒子数)が設定されるので、設定されるデータが第3データD6に変更となる。
【0043】
なお、第2実施の形態では、2つの文字列を印字する場合について説明したが、3つ以上の文字列を印字する場合についても全く同様に行えることは言うまでもない。
【0044】
なお、上記例では、ソフトウェア的に総縦ドット数c,gの最大値を求めるようにしたが、ハードウェア的にこれらの総縦ドット数c,gの最大値を求めることも可能である。図7は、このような場合の本発明の荷電制御型インクジェットプリンタの機能ブロック図である。図7において、図1と同一番号を付した部分は同一または同様な部分を示す。
【0045】
図1に示す例では、MPU1内にてソフトウェア的に、総縦ドット数c,gの最大値を求めたが、この図7に示す例では、これらの総縦ドット数c,gの最大値を求めるために、加算器7,比較器8及び最大値格納器9とを備えている。加算器7は、データ(第1実施の形態ではデータa,b、第2実施の形態ではデータd1,e1,d2,e2,f)の加算処理を行い、比較器8は、加算器7の加算結果とそれまでの最大値とを比較し、最大値より小さい加算結果は捨て、最大値より大きい加算結果を新しい最大値とし、最大値格納器9は、最終的に決定された総縦ドット数c,gの最大値を格納する。
【0046】
なお、上述した例では、複数の文字を含む1または複数の文字列を印字する場合について説明したが、複数の記号を含む1または複数の記号列、または、複数の文字及び記号が混在する1または複数の印刷列を印刷する場合についても、全く同様に行えることは勿論である。
【0047】
また、上述した例では、文字(または記号)自体の縦ドット数とその文字(または記号)におけるオフセットドット数との和、つまり、オフセットドットも含めた各文字(または記号)の縦ドット数の最大値を求めるようにしたが、オフセットドットは含まずに文字(または記号)自体の縦ドット数の最大値を求めるようにしても同様に行えることは言うまでもない。
【0048】
【発明の効果】
以上のように本発明では、1または複数の印刷列における総縦ドット数の最大値を求め、求めた最大値に基づいて、連続的に噴射されたインク粒子を帯電させる際の帯電電圧の大きさ及び/または間引きインク粒子数を自動的に設定するようにしたので、縦何ドットで印刷するかをユーザが指定する手間がいらず、任意の縦ドット数の文字及び/または記号をきれいに印刷することができ、また、縦方向の開始ドット位置及びオフセットドット数などの縦方向の微調整も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の荷電制御型インクジェットプリンタの機能ブロック図である。
【図2】第1実施の形態による本発明の荷電制御型インクジェットプリンタにおける動作の手順を示すフローチャートである。
【図3】第1実施の形態における印字すべき文字列の一例を示す図である。
【図4】第1実施の形態における文字列の印字例を示す図である。
【図5】第2実施の形態による本発明の荷電制御型インクジェットプリンタにおける動作の手順を示すフローチャートである。
【図6】第2実施の形態における印字すべき文字列の一例を示す図である。
【図7】本発明の荷電制御型インクジェットプリンタの機能ブロック図である。
【符号の説明】
1 MPU
2 入力部
4 印刷部
5 ROM
6 RAM
7 加算器
8 比較器
9 最大値格納器
Claims (1)
- 連続的に噴射したインク粒子を帯電電圧の印加により印刷に関与する隣合ったインク粒子間の印刷に関与しない間引くべきインク粒子の数に従って帯電させ、帯電させたインク粒子の帯電電圧を調整することにより偏向電極の間を通過するインク粒子の曲がり方向を制御して被印刷物の所定の位置にインク粒子を打ち付けて、予め印字内容として入力された複数の文字を含む文字列を印刷する荷電制御型インクジェットプリンタにおいて、
前記偏向電極により偏向されたインク粒子の曲がり方向に形成される前記各文字における縦ドット数に応じた前記帯電電圧の大きさ及び前記間引くべきインク粒子の数を予め記憶する記憶手段と、
前記文字列の各文字における前記縦ドット数の最大値を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された前記縦ドット数の最大値に応じた前記帯電電圧の大きさ及び間引くべきインク粒子の数を前記記憶手段から読み出し、読み出した帯電電圧の大きさ及び間引くべきインク粒子の数を設定する設定手段とを備えることを特徴とする荷電制御型インクジェットプリンタ。
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