JP4427851B2 - スタンプ画像編集方法、スタンプ画像編集装置及び記録媒体 - Google Patents

スタンプ画像編集方法、スタンプ画像編集装置及び記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光エネルギー吸収物質を分散させた多孔性樹脂層を有する印材や孔版原紙などを用いたスタンプを製造する際に行われるスタンプ画像編集方法、スタンプ画像編集装置及び記録媒体に関し、小さな文字の細い部分や先端部分の再現性に優れた画像を得るために用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
比較的簡易にスタンプを作成することができるスタンプ作成装置として、特開平11−78192号公報に記載されたものがある。このスタンプ作成装置によって製版される印材は、カーボンブラック等の光エネルギー吸収物質を分散させた軟質多孔性樹脂からなる下側層と、インクを貯溜するとともに下側層に均一に圧力が印加されるようにする硬質多孔性樹脂からなる上側層とからなる2層構造に形成されている。
【0003】
この印材を製版するには、まず、スタンプ作成装置内でロール状の透明フィルムを搬送しつつ転写リボンを介してサーマルヘッドによって透明な原稿フィルムに文字などの画像を印刷してポジ原稿を作成し、そして、このポジ原稿と印材の下側層とが対向し且つ両者の間に透明アクリル板(印材よりも高い融点をもつ)を介在させた状態で印材が加圧されるように、ホルダ部材をスタンプ作成装置にセットする。
【0004】
この状態で、キセノン管を発光させると、ポジ原稿を通して光が印材の下側層に照射される。これにより、ポジ原稿の透明部分に対応して光が照射された下側層の部分は、光エネルギー吸収物質の発熱作用によって溶融後固化されるので、シールされてインクを透過しない状態となる。一方、ポジ原稿の印刷部分は光によって加熱され温度が上昇するが、その熱が透明アクリル板によって遮られる。従って、ポジ原稿の印刷部分に対応した下側層の部分は、光が照射されないだけでなくポジ原稿の印刷部分からの伝導熱で溶融固化されることもなく、ポジ原稿の文字等に対応してシールされないでそのまま残存することとなる。これにより、所望パターンのシール部(非印刷部)と非シール部(印刷部)とが印材の下面に混在した印判が形成される。従って、スタンプ印刷時に印材を印刷用紙に接触させると、印材上方から供給されたインクが印材の下側層の非シール部だけから印刷用紙に付着して所望の文字等がスタンプ印刷されることになる。
【0005】
また、このスタンプ作成装置には、下面に印材を備えたスタンプユニットのグリップなどに貼付されるIDラベル印刷機能が備えられている。これにより、上述のポジ原稿を作るためのサーマルヘッドによって外部から供給されたカットシートにスタンプ画像と同じ画像を印刷してIDラベルを作成し、作成されたIDラベルを任意の場所に貼付することで印面の識別を容易に行うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した特開平11−78192号公報のスタンプ作成装置では、透明な原稿フィルムに文字などの画像を印刷してポジ原稿を作成する際に、特殊なフィルムの上に印刷するため、細かい部分が印刷されず、小さい文字の細い部分や先端部分が部分的に消える場合がある。
【0007】
また、ポジ原稿を通して光を印材の下側層に照射する際に、光が照射されないことにより形成される所望パターンの非シール部(印刷部)のうち、小さい文字の細い部分や先端部分は、光の回り込みなどにより光が当たって溶融固化し、非シール部となるべきところがが部分的にシール部になる場合がある。このような印材形成時の細かい部分に対する非シール部のシール部化は、光製版による印材の場合に限らず、レーザ刻印による印材形成、光を介することなくサーマルヘッドの熱により直接印材の下側層を加熱する場合にも生じる。
【0008】
そこで、本発明の目的は、小さい文字の細い部分や先端部分の再現性に優れたスタンプ画像編集方法、スタンプ画像編集装置および記録媒体を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
求項のスタンプ画像編集装置は、スタンプ画像を形成するためのドットマトリックスについて、所定方向ドットを走査する走査手段と、前記所定方向に連続した画像オンドットが1以上の値を有する所定の少数以下であることを判断する判断手段と、前記所定方向に沿って、前記所定の少数以下連続していると前記判断手段が判断した前記画像オンドットの中で端にある前記画像オンドットの次に補正オンドットを追加する追加手段とを備えているものである。
【0012】
請求項1では、スタンプ画像を形成するためのドットマトリックスについて、所定方向ドットを走査し、前記所定方向に連続した画像オンドットが1以上の値を有する所定の少数以下であるとき、前記所定方向に連続した前記画像オンドットの中で端にある前記画像オンドットの次に補正オンドットが追加される。これにより、画像オンドット数が少ない部分について、これら画像オンドットに隣接して補正オンドットが追加され、小さい文字の細い部分や先端部分の消去に対応する部分が残り、スタンプした時の文字の再現性が良くなる。
【0013】
ここで、所定ラインは、X(縦)ライン及びY(横)ラインの2種類とすることが好ましい。所定ラインを直交する2方向にすると、小さい文字の細い部分や先端部分がどのような向きに存在していたとしても、画像オンドットに隣接して補正オンドットが追加される。
【0014】
また、連続した画像オンドットが少数以下である場合とは、画像オンドット数が所定方向に1ドットだけであるもの、或いは、画像オンドット数が所定方向に1ドット又は2ドットであるものが好ましい。X(縦)ライン及びY(横)ラインの2方向に走査して、1ドットだけの場合(補正レベル1)、或いは、1ドット又は2ドットの場合(補正レベル2)、走査方向に補正ドットが追加される。補正レベル2の方が、補正レベル1より追加される補正オンドットの数が多くなる。そこで、画像が文字だけの場合、補正レベル2の追加を行い、画像が文字とグラフィックの場合、補正レベル1の追加が行われる。
【0015】
また、請求項2においては、請求項1に対して、前記追加手段により前記補正オンドットが追加された画像オンドットを含むように、前記所定方向と直交する方向に画像オンドットが連続する場合、前記所定方向と直交する方向に連続した画像オンドットの中で、前記所定方向の次に画像オンドットまたは補正オンドットを有さない画像オンドット全てに対して、前記所定方向の次に補正オンドットを追加して修正する。
また、請求項3においては、請求項1に対して、前記追加手段により前記補正オンドットが追加された画像オンドットを含むように、前記所定方向と直交する方向に画像オンドットが連続する場合、前記所定方向と直交する方向に連続した画像オンドットの中で、前記所定方向の次に、前記所定方向と直交する方向に関して前記補正オンドットから最も近い画像オンドットを有する画像オンドットと、前記補正オンドットが追加された画像オンドットとの間にある全ての画像オンドットに対して、前記所定方向の次に補正オンドットを追加して修正する。
【0016】
請求項2、では、補正オンドットの追加が文字の一部分に対して行われるのではなく、細い部分に連続する画像オンドットまで補正オンドットを追加する修正を行うことにより、細い部分や先端部分の全体に偏在することなく補正オンドットが追加され、文字の形態に歪みを生じさせない。
また、請求項4においては、前記スタンプ画像が文字のみで構成されている場合、前記所定の少数を、1以上の値を有する第1の少数に設定し、前記スタンプ画像が文字を含み、且つ、文字のみで構成されていない場合、前記所定の少数を、1以上の値を有すると共に前記第1の少数よりも小さい第2の少数に設定し、前記スタンプ画像が文字を含まない場合、前記追加手段による補正オンドットの追加を行わないようにする切り換え手段をさらに備えている。
また、請求項5においては、前記スタンプ画像が、光エネルギー吸収性物質を含有した多孔性樹脂層を有する印材に貼付されるラベルに用いられるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
【0018】
図1は、本実施の形態に係るスタンプ画像編集装置であるパーソナルコンピュータとこれに接続されたスタンプ作成装置のブロック図である。また、図2は、図1に示されたスタンプ作成装置の全体斜視図、図3はその全体断面図である。
【0019】
まず、図2および図3を参照してスタンプ作成装置の構造について説明する。スタンプ作成装置1は、装置本体12に対して着脱可能であって透明の原稿フィルム8を複数枚収納可能なフィルムマガジン2と、フィルムマガジン2の近傍の装置本体12に設けられた印版識別(ID)ラベル用のカットシートCSの供給口3と、サーマルヘッド5を備えた印刷部4と、印刷された原稿フィルム8に基づいてスタンプ本体7の下面に配された印材(図示せず)に印面を形成するためのスタンプ部6と、スタンプ部6を収納するスタンプ収納部70と、スタンプ部6の近傍の装置本体12に設けられたカットシートCSおよび原稿フィルム8の排出口108とを有している。
【0020】
印刷部4の上面に設けられたヘッドホルダユニット102は、その下側にサーマルヘッド5を有しているとともに、軸110を中心として上方に回動可能となっている。これにより、装置内部のメンテナンスができるようになっている。また、フィルムマガジン2の最も上にある原稿フィルム8先端部は繰り出しローラ23に押圧接触し、この状態で繰り出しローラ23を駆動回転することで原稿フィルム8を印刷部4に向けて良好に搬送することができる。また、カットシートCSは、供給口3の直後に設けられた一対の送り出しローラ19、20と、送り出しローラ19、20の直後に設けられてサーマルヘッド5方向に湾曲したシートガイド21と、ガイドレール15とによって、サーマルヘッド5による印刷が可能な位置へと搬送される。
【0021】
印刷部4には、熱転写リボン9の元巻ロール13aおよび巻取ロール13bが設けられている。ヘッドホルダユニット102の下側に配設されたサーマルヘッド5の下方には、プラテン14が設けられている。また、元巻ロール13aの下方には、原稿フィルム8やカットシートCSをサーマルヘッド5とプラテン14との間に案内するガイドレール15と、搬送途中での原稿フィルム8やカットシートCSの浮き上がりを防止する押えガイド16とが配設されている。また、サーマルヘッド5の下流側には移送ガイド17と、一対の供給ローラ18が設けられている。
【0022】
スタンプ部6下方には、リフレクタボックス34で覆われたキセノン管11を具備した発光ユニット(HU)10が着脱自在に設けられている。スタンプ本体7が載置されるステージ33を有する発光ユニット10はスライドレバー101を上方に摺動させることによってスタンプ作成装置1から取り外しが可能である。また、スタンプ部6には、スタンプ本体7を出し入れする際に開閉される上蓋36と上前蓋106とが設けられている。
【0023】
このスタンプ作成装置1は、図1に示すパーソナルコンピュータ150と接続されることによって、パーソナルコンピュータ150からの制御にしたがって、原稿フィルム8へのポジ原稿の印刷、カットシートCSへのIDラベルの印刷、ポジ画像が印刷された原稿フィルム8に基づくスタンプの製版といった各種動作を実行するように構成されている。
【0024】
つまり、フィルムマガジン2から印刷部4に搬送された原稿フィルム8に対して、サーマルヘッド5が所定の文字、図形等のポジ画像を印刷し、その印刷された原稿フィルム8がスタンプ部6に送られる。そして、発光ユニット10によってスタンプ本体7の下面に配された印材に原稿フィルム8を介して光が照射されることによって、印材が製版されスタンプ作成装置1による一連のスタンプ作成動作が完了する。
【0025】
また、カットシートCS印刷の場合には、供給口3からカットシートCSが供給され、原稿フィルム8ではなくカットシートCSに文字、図形などのポジ画像が印刷され、排出口108から排出される。印刷されたカットシートCSは、スタンプ本体7のIDラベルとして後述するグリップ部材112(4図参照)の頂部に貼着される。
【0026】
ここで、スタンプ作成装置1に用いられる印材およびスタンプ本体7を備えたスタンプユニットの構造について説明する。ここで用いられる印材は、例えば本出願人による特開平11−78191号公報に開示されているような、カーボンブラックなどの光エネルギー吸収性物質を分散させた軟質多孔性樹脂(例えば、ウレタン系樹脂)からなる下側層と、インクを貯溜するとともに下側層に均一に圧力が印加されるようにする硬質多孔性樹脂(例えば、ポリビニルホルマール)からなる上側層とを具備した2層構造を有する印材である。
【0027】
この印材を圧縮した状態でポジ画像が印刷された透明な原稿フィルム(ポジ原稿)を介して選択的に光を照射すると、原稿の透明部分に対応して光が照射された下側層の部分は、光エネルギー吸収物質の発熱作用によって溶融後固化されるので、シールされてインクを透過しない状態となる。一方、原稿の印刷部分に対応した下側層の部分は、光が照射されないだけでなく原稿の印刷部分からの伝導熱で溶融固化されることもなく、原稿の文字等に対応してシールされないでそのまま残存することとなる。これにより、所望パターンのシール部(非印刷部)と非シール部(印刷部)とが印材の下面に混在した印判が形成される。
【0028】
また、スタンプ本体7は、図4に示すスタンプユニット111の一部を構成しており、このスタンプユニット111は、スタンプ印刷時にユーザが把持するためのグリップ(取っ手)部材112、スカート部材114、スタンプ本体(ホルダ部材)7、および、スタンプ不使用時に印材のカバーとなるキャップ部材116を備えている。スタンプ本体7は、一体に形成された上部ホルダ部81と下部ホルダ部82とから構成されている。そして、スタンプ本体7がスカート部材114内で上下に移動可能となるようにスタンプ本体7とグリップ部材112とが連結される。印材(図示せず)は、スタンプ本体7の下面に熱接着により配設されており、その周縁部からインクが漏れないようにされている。インクは印材の硬質多孔性樹脂からなる上側層に貯溜されている。従って、スタンプ印刷時にキャップ部材116を取り外した状態でグリップ部材112を押し下げて印材を印刷用紙に接触させると、印材上方から供給されたインクが印材の下側層の非シール部だけから滲出して印刷用紙に付着し、所望の画像がスタンプ印刷されることになる。
【0029】
また、スタンプ作成装置1は、図4の如き四角枠のスタンプ本体7のみならず、ネーム印サイズのスタンプ本体701にも対応できる。図7に示されるように、中央に丸穴122が設けられたアタッチメント120を使用し、丸穴122内にネーム印サイズのスタンプ本体701を挿入して保持する。
【0030】
図5〜図7は、アタッチメント120の使用手順を示す。図5において、上前蓋106を手前に引いてロックを外した後、上蓋36を開く。レバー38を押し広げてから、アタッチメント120をボジ原稿の上に装着する。図6(a)において、アタッチメント120の中央に設けられた丸穴122の位置を、摘まみ124,126を操作して、図6(b)のように、原稿ポジの印刷部分と丸穴122とを一致させる。図7のように、丸穴122の中にスタンプ本体701を入れ、上蓋36及び上前蓋106を閉じると、図3の状態になる。そして、スタンプ本体701の図示されない印材の下面に、所望パターンのシール部(非印刷部)と非シール部(印刷部)とが混在した印判を形成する。
【0031】
次に、本実施の形態に係るスタンプ画像編集装置であるパーソナルコンピュータおよびこれに接続されたスタンプ作成装置の制御系について、図1を参照して説明する。パーソナルコンピュータ150は、CPU(判断手段、ドット変更手段)152と、RAM(第1の記憶手段、第2の記憶手段)154と、ハードディスク156と、入出力インターフェイス162とを有しており、これらはバス164によって相互に接続されている。また、入出力インターフェイス162には、モニタ158および入力装置160が接続されている。
【0032】
モニタ158には、スタンプ作成装置1で製版されるべきスタンプ画像データや画像編集のためのユーザインターフェイスなどが表示される。入力装置160は、例えばキーボードや入力パッドなどの文字入力が可能な装置のほか、マウスなどのポインティングデバイスやスキャナなどの画像取り込み装置を含んでいてもよい。
【0033】
ハードディスク156は、本実施の形態に係る記録媒体に記録されたプログラムや、仮名・漢字変換などの為の辞書データおよび多数の文字のドットパターンデータがコードデータと対応付けられた文字パターンデータなどを磁気的に記憶している。RAM154は、ハードディスク156から読み出されたプログラムや入力装置160から与えられたデータのほか、各種データなどを一時的に記憶する。RAM154には、入力装置160から入力された入力データ(文字データなどの場合にはハードディスク156に記憶された文字パターンデータに基づいてCPU152で変換されたドットパターンデータ)をドットのオンオフデータとして記憶する入力バッファ171、補正オンドットをパターンとして記憶する補正データバッファ174、編集されたスタンプ画像データを記憶する編集画像バッファ172、サーマルヘッド5の発熱体によって構成されるドットマトリックスのXラインカウンタ177a、Yラインカウンタ177b、ドットカウンタ173のほか、種々のカウンタやレジスタが設けられている。
【0034】
CPU152は、ハードディスク156に記憶されたプログラムおよび入力装置160から入力されたデータなどに基づいて、以下に詳述するような所定の画像編集演算を行い、その結果をRAM154および/またはハードディスク156に記憶させ、さらに必要であればモニタ158に表示させる。そして、CPU152は、原稿フィルム8への画像印刷が行われる際に、RAM154の編集画像バッファ172に記憶された編集結果としてのスタンプ画像のドットオンオフデータをスタンプ作成装置1に送る。なお、CPU152は、IDラベルとしてのカットシートCS印刷が行われる際には、本実施の形態によるスタンプ画像編集が行われ、編集画像バッファ172に記憶された編集結果としてのスタンプ画像をスタンプ作成装置1に送る。
【0035】
本実施の形態に係る制御プログラムが記録された記録媒体は、例えばフロッピーディスクやCD−ROMであり、図1には示されていないものの、パーソナルコンピュータ150にはフロッピーディスクドライブおよび/またはCD−ROMドライブが装備されている。
【0036】
また、スタンプ作成装置1には、CPU180と、ROM182と、RAM184と、入出力インタフェース188とが備えられており、これらはバス190によって相互に接続されている。また、入出力インターフェイス188には、パーソナルコンピュータ150の入出力インターフェイス162が接続されている。これによって、スタンプ作成装置1は、パーソナルコンピュータ150からスタンプ画像のデータを取り込むことが可能である。さらに、入出力インターフェイス188には、ヘッド駆動回路192およびモータ駆動回路194がそれぞれ接続されている。ヘッド駆動回路192にはサーマルヘッド5が接続されており、モータ駆動回路194にはスタンプ作成装置1の各所に配置されている各種ローラなどを駆動するモータ類178がそれぞれ接続されている。
【0037】
ROM182には、スタンプ作成装置1の全体の作動を制御する制御プログラムが記憶されている。RAM184には、パーソナルコンピュータ150から与えられたスタンプ画像データを記憶する画像バッファ197が設けられている。
【0038】
CPU180は、ROM182に記憶された制御プログラムおよびRAM184の画像バッファ197に記憶されたスタンプ画像データに基づいて、ヘッド駆動回路192およびモータ駆動回路194を制御する。これにより、原稿フィルム8またはカットシートCSにはサーマルヘッド5で所望の画像が印刷され、原稿フィルム8はその後印材の製版に供される。
【0039】
次に、本実施の形態に係るスタンプ画像編集装置であるパーソナルコンピュータ150によって実行されるスタンプ画像編集方法について、図8〜図10をさらに参照して説明する。本実施の形態のスタンプ画像編集方法では、画像オンドットが少数である部分に補正オンドットを追加する処理が行われる。
【0040】
補正オンドットが追加される画像オンドットの補正レベルを図8を参照して説明する。図8(a)(b)(c)は補正レベルが1の場合を示し、図8(d)(e)(f)は補正レベルが2の場合を示す。いずれの補正レベルの場合でも、Xライン(縦方向)に沿って左から右への走査と、Yライン(横方向)に沿って上から下への走査との両方が行われる場合を示す。また、白抜き四角が画像オンドットを示し、黒塗り四角が補正オンドットを示す。
【0041】
図8(a)(b)(c)の補正レベル1の場合、画像オンドットが1ドットだけであると、補正オンドットが走査方向に隣接して追加される。図8(d)(e)(f)の補正レベルが2の場合、画像オンドットが1ドットだけのとき、又は、画像オンドットが2ドット連続するときに、補正オンドットが走査方向に隣接して追加される。
【0042】
補正レベルが1の場合を更に詳しく説明する。図8(a)の如く、1ドットの画像オンドットの場合、対象となる画像オンドットの下隣と右隣に二つの補正オンドットが追加される。図8(b)の如く、上下に画像オンドットが二つ並んだ2×1ドットの場合、対象となる画像オンドットの各々の右側に補正オンドットが追加される。図8(c)の如く、左右に画像オンドットが二つ並んだ2×1ドットの場合、対象となる画像オンドットの各々の下側に補正オンドットが追加される。
【0043】
補正レベルが2の場合を更に詳しく説明する。図8(d)の如く、1ドットの画像オンドットの場合、対象となる画像オンドットの下隣と右隣に二つの補正オンドットが追加される。補正レベルが1の場合と差がない。ただし、図8(e)の如く、上下に画像オンドットが二つ並んだ2×1ドットの場合、対象となる画像オンドットの各々の右側と対象となる画像オンドット列の下側に補正オンドットが追加される。図8(f)の如く、左右に画像オンドットが二つ並んだ2×1ドットの場合、対象となる画像オンドットの各々の下側と対象となる画像オンドット列の右側に補正オンドットが追加される。画像オンドットが二つ並んだ場合は、補正レベル2の方が、余分に補正オンドットが追加される。
【0044】
補正レベル2、補正レベル1、又は補正なしの切り換えは、図1の入力装置(切り換え手段)160により行われる。画像データがテキストだけで構成され、しかも細かい文字になる場合には、補正レベル2が選択される。画像データがテキストとグラフィックとによって構成される場合、グラフィックへの悪い影響を少なくするため、補正レベル1が選択される。また、画像データがグラフィックだけで構成される場合には、補正なしが選択される。何故ならば、グラフィックはグレースケール画像を含むのが通常であり、補正オンドットを追加することによりこのグレースケール画像が濃くなるためである。
【0045】
次に、補正オンドットが追加されたことにより、画像に歪みを発生させないために、補正オンドットを更に追加して修正する特例処理を図9を参照して説明する。図9(a)(b)、上下方向に配置されたウ冠の修正前と修正後を示し、図9(c)(d)は、左右方向に配置されたウ冠の修正前と修正後を示す。また、白抜き四角が画像オンドットを示し、黒塗り四角が補正オンドットを示し、網入り四角が修正により追加された補正オンドットを示す。
【0046】
図9(a)(b)の上下方向配置のウ冠の場合、上から下へと縦方向に走査されるものとする。また、補正レベル1に従って補正オンドットが追加されるものとする。図9(a)の如く、縦方向で走査して1ドットの部分(2,3,7,8列)にだけ補正オンドットが追加され、ウ冠の中央の4ドット連続部分の下方部分(4〜6列)には補正オンドットが追加されない。そのため、ウ冠の長い冠部分の一部(2,3,7,8列)だけ補正オンドットが追加され、残りの部分(4〜6列)には補正オンドットが追加されない状態になって、ウ冠の形態に歪みを生じさせることになる。そこで、図9(b)の如く、ウ冠の中央の4ドット連続部分(4〜6列)の下方にも、網目入り四角で表示される補正オンドットを追加する修正(特例処理)を行う。
【0047】
図9(c)(d)の左右方向配置のウ冠の場合、左から右へと横方向に走査されるものとする。また、補正レベル1に従って補正オンドットが追加されるものとする。図9(c)の如く、横方向で走査して1ドットの部分(2,3,7,8行)にだけ補正オンドットが追加され、ウ冠の中央の4ドット連続部分(4〜6行)の右方には補正オンドットが追加されない。そのため、ウ冠の長い冠部分の一部(2,3,7,8行)だけ補正オンドットが追加され、残りの部分(4〜6行)には補正オンドットが追加されない状態になって、ウ冠の形態に歪みを生じさせることになる。そこで、図9(d)の如く、ウ冠の中央の4ドット連続部分(4〜6行)の右方にも、網目入り四角で表示される補正オンドットを追加する修正(特例処理)を行う。
【0048】
図10は、図9の補正オンドットを更に追加する修正(特例処理)を行う場合のルールを示している。図10(a)は第1ルールを示す。白抜き四角の画像オンドットが図示のパターンであって、補正レベル1によって縦方向の上から下へと走査するものとする。3行目の1〜3列の画像オンドットの下に補正オンドットが追加される。このとき、補正オンドットが追加された3列3行目の画像ドットが走査方向の縦方向と直交する横方向に連続しており、且つ、追加された3列4行目の補正オンドットから前記横方向の延長上に画像オンドット(6列4行目)がある場合、この画像オンドットにぶつかるまで、4列3行目と5列3行目の画像オンドットの下側にも特例として網目入り四角の補正オンドットを追加する修正を行う。
【0049】
図10(b)は第2ルールを示す。白抜き四角の画像オンドットが図示のパターンであって、補正レベル1によって縦方向の上から下へと走査するものとする。3行目の1〜3列の画像オンドットの下に補正オンドットが追加される。このとき、補正オンドットが追加された3列3行目の画像ドットが走査方向の縦方向と直交する横方向に連続している場合、この画像オンドットがとぎれて無くなるまで、4列3行目と5列3行目の画像オンドットの下側にも特例として網目入り四角の補正オンドットを追加する修正を行う。
【0050】
図10(c)は第3ルールを示す。図示の画像オンドットのパターンは図10(b)の場合と左右が逆転している。縦方向走査が1列目から6列目へと進む場合、補正オンドットが追加される3行目の画像オンドットは6列目で途切れるため、走査方向と直交する3行目の左右(前後)に対して第2ルールを適用すると、2列3行目と3列3行目の画像オンドットの下にも特例として網目入り四角の補正オンドットを追加される。なお、この第3ルールは、第1ルールの場合にも適用される。また、第1ルールの特例処理と第2ルールの特例処理は、いずれか一方だけでもよいが、併用することもできる。
【0051】
図9及び図10で説明したように、縦方向と横方向とに走査し、補正オンドットが付された画像オンドットが走査方向と直交する方向に連続して存在する場合に、この連続する画像オンドットにも補正オンドットを追加する修正を行うという特例処理により、文字の向きがどの様な向きになっていたとしても、文字の先端部分又は細い部分だけが修正され、文字に歪みを生じることが防止される。
【0052】
次に、本実施の形態のスタンプ画像編集方法を実行するための具体的なステップの一例について、図11〜図13のフローチャートおよび図9及び図10を参照して説明する。なお、以下のステップは特に記載する以外はすべて図1に示したパーソナルコンピュータ150のCPU152を用いて行われる。また、補正レベルとして図8の”2”が選択されているものとする。
【0053】
まず、図11において、処理が開始されると、ステップS1により、縦方向に走査して補正オンドットを追加する処理を行う。
【0054】
図12は、ステップS1の縦補正のサブルーチンを示す。ステップS11において、RAM154に設けられたXラインカウンタ177aを”0”にセットし、検索ラインポインタを初期化する。次に、ステップS12において、RAM154に設けられたドットカウンタ173を”0”にセットし、検索ドットポインタを初期化する。
【0055】
ステップS13において、RAM154に設けられた入力バッファ171に記憶されたオンオフデータを読みだして、1ライン目の一番上のドットから検索を始め、連続オンドットが1又は2であるかどうかを判断する。1又は2の連続オンドットが存在すれば、ステップS14において、図9及び図10で説明した特例処置により補正オンドットが追加済みであるかどうかを判断する。このステップS14の判断は、RAM154に設けられ、補正オンドットをパターンとして記憶する補正データバッファ174のオンオフデータとの対比によって行われる。ステップS14において特例処置による補正オンドットが追加されていないと、ステップS15において図8の補正レベル2で説明した要領で補正オンドットを追加し、そのデータをRAM154に設けられた補正データバッファ174に記憶させる。
【0056】
ステップS16において、前方(縦方向と直交する横方向の左側)に向かって特例処理のためのサブルーチンが行われる。この前方検索のサブルーチンは図13のフローチャートに従って行われる。ステップS161において、特例処理用ラインポインタを初期化する。この特例処理用ラインポインタには、図12のステップS11のラインポインタの値が流用される。ステップS162において、特例処理用ラインポインタの値が”−1”だけディクリメントされる。これにより、ステップS163において、画像オンドットの前方に1ライン分だけ進んで画像オンドットが存在し、図10(c)の特例により補正オンドットを追加するかどうか判断できる。特例により補正オンドットを追加する場合(ステップS163,YES)、ステップS164により補正オンドットを追加し、ステップS162に戻り特例処理を継続する。特例により補正オンドットを追加する必要がなくなると(ステップS163,YES)、ステップS16のサブルーチンが終了する。
【0057】
図12に戻り、ステップS17において、後方(縦方向と直交する横方向の右側)に向かって特例処理のためのサブルーチンが行われる。この後方検索のサブルーチンは、図13のステップS16のラインポインタの更新方法が、特例処理用ラインポインタの値を”1”だけインクリメントし、検索方向を逆方向にするだけで、処理の流れは同様である。これにより、図10(b)の特例による補正オンドットが追加される。
【0058】
図12に戻り、ステップS13において、画像オンドットが3以上連続していて補正対象ドットでない場合、及び、ステップS14において、ステップS16,17の特例処置により補正オンドットが追加されたものである場合、ステップS15〜ステップS17をバイパスして、ステップS18のドットポインタの更新に進む。ステップS18において、検索ドットポインタの値を”1”だけインクリメントし、縦方向ラインに沿って更に下のドットに検索ポイントを進ませる。ステップS19において、前記縦方向ラインの1ライン分の検索が終了したかどうか判断する。1ライン分の検索が終了するまで(ステップS19,NO)、ステップS13〜ステップS18を繰り返す。1ライン分の検索が終了すると(ステップS19,YES)、ステップS20において、検索ラインポインタの値を”1”だけインクリメントし、縦方向ラインを右へと進ませる。
【0059】
ステップS21において、全ラインの検索が終了したかどうか判断する。全ライン分の検索が終了するまで(ステップS20,NO)、ステップS12〜ステップS20を繰り返す。全ラインの検索が終了すると(ステップS20,NO)、ステップS1の縦方向の補正に関するサブルーチンが終了する。
【0060】
図11に戻り、ステップS2において、横方向に走査して補正オンドットを追加する処理を行って、処理を終える。このステップS2の横方向の補正は、ステップS1の縦方向の補正における縦方向のラインが横方向のラインに変わるだけで処理の流れは同じである。この縦方向と横方向の両方の検索により、図8〜図11で説明したように、文字の向きに関係なく、少数の画像オンドットに隣接して補正オンドットの追加が行われる。
【0061】
また、図12のステップS14において、特例処理によって補正オンドットが追加されているかどうか判断するため、サブルーチンであるステップS16とステップS17がパスされるため、縦方向ラインと横方向ラインの全部の検索が効率的に行われる。
【0062】
図11乃至図13のステップにより、RAM154に設けられた補正データバッファ174に、補正オンドットのパターンが記憶される。この補正オンドットのパターンと、RAM154に設けられた入力バッファ171に記憶されたオンオフデータとを合成すると、編集画像が得られる。この編集画像は、RAM154に設けられた編集画像バッファ172に記憶され、パーソナルコンピュータ150からスタンプ作成装置1の画像バッファ197に電送される。
【0063】
本実施の形態では、パーソナルコンピュータ150でスタンプ画像編集を行うようにしたが、パーソナルコンピュータ150を用いずにスタンプ作成装置1側で画像編集を行うようにしてもよい。その場合、スタンプ作成装置1にキーボードなどの入力装置を設けるほか、ROM182に画像編集プログラムを書き込むなどの設計変更が必要になる。
【0064】
また、本実施の形態では、入力バッファ(第1の記憶手段)171に記憶されたオンオフデータと、補正データバッファ(第2の記憶手段)174に記憶された補正オンドットのパターンとを区別し、追加された補正オンドットを画像オンドットと認識し更に補正オンドットの追加を行うことを防止している。しかし、編集画像バッファ172に、画像オンドットと補正オンドットとを識別可能に記憶することにより、補正データバッファ174を用いることなく、編集画像を得ることができる。例えば画像オンドットを”255”とし、補正オンドットを”128”として識別可能に記憶することができる。
【0065】
つぎに、本実施の形態に係るスタンプ画像編集方法によって、実際のオンドットパターンがどのように編集されるかについて、図14を参照して説明する。図14は、本実施の形態に係るスタンプ画像編集方法によって特定の漢字が実際にどのように編集されるかを説明するための図である。図14(a)は、漢字のドット画像であり、その先端部の拡大図が図14(b)である。図14(b)の画像を上述した方法により編集したドット画像が図14(c)である。
【0066】
図14(c)において、元々の画像オンドットは濃い黒塗り四角で示され、補正オンドットは薄い黒塗り四角で示される。補正オンドットは、文字の細い部分に対して連続するように追加されている事が判る。図14(d)は、補正オンドットの追加がなされない画像データに基づき前述したスタンプ作成装置1により印判を作成し、その印判の押印結果を示す。文字の細い部分が消え、文字の再現性が悪い。それに対して、図14(e)は、補正オンドットが追加された画像データに基づき前述したスタンプ作成装置1により印判を作成し、その印判の押印結果を示す。文字の細い部分の再現性が格段に向上している。
【0067】
このように、本実施の形態に係るスタンプ画像編集方法によると、オンオフデータで構成されるテキストの文字画像のうち、画像オンドットが少数で構成される部分に隣接して補正オンドットを追加してスタンプ画像を編集するため、このスタンプ画像を基にして光製版の原理で印判を作成したときの文字の再現性が向上する。図1乃至図3で説明したように、透明な原稿フィルムにポジ画像を形成し、このポジ画像に光を当て、光が通過した部分の印材の孔を閉じて印材を形成するスタンプ作成方式では、特殊な透明フィルムにポジ画像を熱転写で印刷するときに、転写されにくくなったり、光製版時の光の回り込みにより、小さな文字の先端部分や細い部分が消えたりするが、本実施の形態に係るスタンプ画像編集方法を適用すると、このような部分の再現性が向上する。
【0068】
また、テキストファイルから取り込んだ8ポイントの小文字が詰まったスタンプ画像を編集する場合に、本実施の形態に係るスタンプ画像編集方法が有効である。小文字に対する補正の程度は、図8の説明のように、補正レベル1、補正レベル2又は補正なしの様に変更可能な入力装置(補正レベルの変更手段)があるため、スタンプ画像の質に対応した補正ができる。
【0069】
また、本実施の形態のスタンプ画像編集方法では、図9〜図10で説明した特例処置により、補正オンドットが文字の先端部分や細い部分に集中し、これらの部分に歪みが生じることが防止される。
【0070】
さらに、本実施の形態のスタンプ画像編集方法は、印判を形成する場合に限らず、スタンプ画像と同じ画像を印刷してIDラベルを作成するときにも適用できる。図14に示されるように、図14(b)で形成されたオンオフデータで印刷されたIDラベルと、図14(c)の補正されたオンオフデータで印刷されたIDラベルとを比較すると、図14(c)の補正されたオンオフデータで印刷されたIDラベルの方が、図14(e)の捺印結果に近似するからである。
【0071】
なお、本実施の形態のスタンプ画像編集方法では、光製版の方式によってスタンプを形成する場合に適用される例について説明したが、レーザ刻印による印材形成の場合、光を介することなくサーマルヘッドの熱により直接印材の下側層を加熱する場合にも適用される。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1、3、5によると、画像オンドット数が少ない部分の画像オンドットに隣接して補正オンドットが追加され、印判を形成したときに消える小さい文字の細い部分や先端部分が残り、スタンプした時の文字の再現性が良くなる。
【0073】
また、請求項2、4によると、補正オンドットの追加が文字の一部分に対して行われるのではなく、細い部分に連続する画像オンドットまで補正オンドットを追加する修正が行われるため、細い部分や先端部分の全体が強調され文字の形態に歪みが生じることを解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施の形態に係るスタンプ画像編集装置であるパーソナルコンピュータとこれに接続されたスタンプ作成装置のブロック図である。
【図2】図1に示されたスタンプ作成装置の全体斜視図である。
【図3】図1に示されたスタンプ作成装置の全体断面図である。
【図4】図1に示されたスタンプ作成装置に用いられるスタンプユニットの分解斜視図である。
【図5】図1に示されたスタンプ作成装置へのネーム印サイズのスタンプ本体の装着手順を示す斜視図である。
【図6】図1に示されたスタンプ作成装置へのネーム印サイズのスタンプ本体の装着手順を示す斜視図である。
【図7】図1に示されたスタンプ作成装置へのネーム印サイズのスタンプ本体の装着手順を示す斜視図である。
【図8】本発明の好適な実施の形態に係るスタンプ画像編集方法において、補正オンドットを追加する処理を説明するための模式図である。
【図9】本発明の好適な実施の形態に係るスタンプ画像編集方法において、補正オンドットを追加したことによる画像の歪みを修正する特例処理を説明するための模式図である。
【図10】図9に示された画像の歪みを修正する特例処理について更に詳しく説明するための模式図である。
【図11】本発明の好適な実施の形態に係るスタンプ画像編集方法を実行するためのフローチャートである。
【図12】本発明の好適な実施の形態に係るスタンプ画像編集方法を実行するためのフローチャートである。
【図13】本発明の好適な実施の形態に係るスタンプ画像編集方法を実行するためのフローチャートである。
【図14】本発明の別の好適な実施の形態に係るスタンプ画像編集方法によって、文字の先端部分に補正オンドットが追加される様子を示した模式図である。
【符号の説明】
1 スタンプ作成装置
5 サーマルヘッド
7 スタンプ本体
8 原稿フィルム
9 熱転写リボン
10 発光ユニット
150 パーソナルコンピュータ
152 CPU
154 RAM
158 ハードディスク
160 入力装置

Claims (5)

  1. スタンプ画像を形成するためのドットマトリックスについて、所定方向ドットを走査する走査手段と、
    前記所定方向に連続した画像オンドットが1以上の値を有する所定の少数以下であることを判断する判断手段と、
    前記所定方向に沿って、前記所定の少数以下連続していると前記判断手段が判断した前記画像オンドットの中で端にある前記画像オンドットの次に補正オンドットを追加する追加手段とを備えているスタンプ画像編集装置。
  2. 前記追加手段により前記補正オンドットが追加された画像オンドットを含むように、前記所定方向と直交する方向に画像オンドットが連続する場合、前記所定方向と直交する方向に連続した画像オンドットの中で、前記所定方向の次に画像オンドットまたは補正オンドットを有さない画像オンドット全てに対して、前記所定方向の次に補正オンドットを追加して修正する修正手段を更に備える請求項1に記載のスタンプ画像編集装置。
  3. 前記追加手段により前記補正オンドットが追加された画像オンドットを含むように、前記所定方向と直交する方向に画像オンドットが連続する場合、前記所定方向と直交する方向に連続した画像オンドットの中で、前記所定方向の次に、前記所定方向と直交する方向に関して前記補正オンドットから最も近い画像オンドットを有する画像オンドットと、前記補正オンドットが追加された画像オンドットとの間にある全ての画像オンドットに対して、前記所定方向の次に補正オンドットを追加して修正する修正手段を更に備える請求項1に記載のスタンプ画像編集装置。
  4. 前記スタンプ画像が文字のみで構成されている場合、前記所定の少数を、1以上の値を有する第1の少数に設定し、
    前記スタンプ画像が文字を含み、且つ、文字のみで構成されていない場合、前記所定の少数を、1以上の値を有すると共に前記第1の少数よりも小さい第2の少数に設定し、
    前記スタンプ画像が文字を含まない場合、前記追加手段による補正オンドットの追加を行わないようにする切り換え手段を備えている請求項1〜3のいずれか一項に記載のスタンプ画像編集装置。
  5. 前記スタンプ画像が、光エネルギー吸収性物質を含有した多孔性樹脂層を有する印材に貼付されるラベルに用いられるものである請求項1〜4のいずれか一項に記載のスタンプ画像編集装置。
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