JP3254656B2 - スタンプ装置 - Google Patents

スタンプ装置

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JP3254656B2
JP3254656B2 JP03759295A JP3759295A JP3254656B2 JP 3254656 B2 JP3254656 B2 JP 3254656B2 JP 03759295 A JP03759295 A JP 03759295A JP 3759295 A JP3759295 A JP 3759295A JP 3254656 B2 JP3254656 B2 JP 3254656B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スタンプ装置に関し、
特に、スタンプ体の印面部よりも小さい領域においてサ
ーマルヘッドで穿孔するに際し、その穿孔される領域の
位置を印面部内で移動させることにより、使用者が捺印
するときに位置決めが容易にすることができるスタンプ
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のラバー製のスタンプに代わるスタ
ンプを作成する為に、特開平4−226778号におい
て、把持部を有するスタンプ部材の基部の下面にクッシ
ョン材を介して孔版印刷用原板を接着したスタンプ体
と、このスタンプ体の孔版印刷用原板の印面部にサーマ
ルヘッドで穿孔する加熱印字装置とからなるスタンプ装
置が提案されている。このスタンプ体は内部のインクパ
ッドから印面部にインクが自動的に供給されるので印面
部に外部のインクを塗布することなく多数回に亙って印
刷できるものであり、加熱印字装置によりスタンプ体の
印面部に所望の文字列のパターンを随時に穿孔できるの
で所望のスタンプ体がすぐに入手できて便利なものであ
る。
【0003】ところで、加熱印字装置における編集機能
は、加熱印字装置に類似したテープ印刷装置の編集機能
を有効に利用することができる。テープ印刷装置とは、
透明テープの裏面に文字等の鏡像印字を行った後に剥離
紙付きの両面テープを貼り合わせることによりテープを
印刷することができるもので、このように印刷されたテ
ープはビデオカセット等の背部に粘着されてインデック
ス等に使用されて好適なものである。テープ印刷装置の
編集機能は、特開平5−177905号公報に記載され
ているように、キャラクタデータや改行データ、改ブロ
ックデータの、修正、加入、削除、移動、コピーといっ
た編集機能に加え、使用者のキー操作によりテキストの
編集を行い得るようになっている。また、例えば、1個
のブロックを構成するデータ群の途中に改ブロックデー
タを加入することにより、2個のブロックに分割した
り、例えば2個のブロックにわたるテキストが入力され
ているときに、それらブロックを区切っている改ブロッ
クデータを削除することにより、前記2個のブロックを
1個のブロックにまとめるといった編集を行なうことが
できる。これにより、複数行及び複数ブロックにわたっ
て印刷が可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記テープ印刷装置の
編集機能では、編集されたテキストの内容をテープに印
刷する場合は、印刷媒体である長尺状のテープの性質か
ら、テキストの高さに対してはテープの全幅が対応する
ように設定されてテープに印刷がなされ、また、テキス
トの長さに対しては使用者の指定したテープの長さが対
応するように設定されるか若しくはテキストの内容が終
了するまでテープの長さの制限なしにテープに印刷がな
される。このようなテープ印刷装置の編集機能を加熱印
字装置に利用した場合は、穿孔媒体であるスタンプ体の
印面部が有限であることから、編集されたテキストの内
容をスタンプ体の印面部に印刷するときは、テキストの
大きさがそのまま印面部の大きさに対応する。
【0005】ところで、スタンプ体の使用用途からスタ
ンプ体の印面部より小さい領域において所望の文字等を
穿孔して使用する機会も多々あるが、このような場合に
は文字等が穿孔される領域を、使用者にとって都合がよ
いスタンプ体の印面部の四隅等の位置に移動しなけれ
ば、このスタンプ体で捺印する場合に位置決めが困難に
なってしまう。しかしながら、従来のテープ印刷装置の
編集機能において前記移動を行なうと、スペースデータ
ーや改ブロックデータ等を用いてテキストの四隅等に文
字データ等を移動しなければない。即ち、従来のテープ
印刷装置の編集機能はスタンプ装置の加熱印字装置の編
集機能としては不十分であり、使用者にとって大変に不
便な編集機能であった。
【0006】そこで本発明は、スタンプ体の印面部より
も小さい領域においてサーマルヘッドで穿孔するに際
し、その穿孔される領域の位置を移動させることによ
り、使用者が捺印するときに位置決めが容易にすること
ができるスタンプ装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本出願の請求項1に係るスタンプ装置は、文字等を入力
する文字入力手段と、前記文字入力手段から入力された
文字等に対応するコードデータを記憶するテキストメモ
リと、前記テキストメモリの内容がスタンプ体の印面部
においてドット状に穿孔される印面領域のサイズを設定
する印面領域設定手段と、前記印面領域設定手段により
設定されたスタンプ体の印面部上の印面領域内に前記テ
キストメモリの内容をドット状に穿孔する加熱印字手段
とを有するスタンプ装置において、スタンプ体の印面部
における印面領域の位置を指定する印面領域位置指定手
段と、前記印面領域設定手段により印面領域のサイズが
印面部より小さく設定された場合には、前記印面領域位
置指定手段により指定された印面領域の位置に基づい
て、前記加熱印字手段により前記テキストメモリの内容
を印面部上の印面領域内にドット状に穿孔する制御手段
とを備えるように構成したものとされる。
【0008】また、本出願の請求項2に係るスタンプ装
置は、請求項1に記載するスタンプ装置において、スタ
ンプ装置に装着されたスタンプ体の印面部のサイズを検
出する検出手段を備え、前記制御手段は、検出手段の検
出結果に基づいて前記印面領域設定手段により設定され
た印面領域のサイズが印面部より小さいか否かを判定す
るように構成したものとされる。
【0009】また、本出願の請求項3に係るスタンプ装
置は、請求項1又は請求項2に記載するスタンプ装置に
おいて、前記印面領域設定手段にて印面領域のサイズが
設定されていないときには、前記印面領域位置指定手段
による印面領域位置指定動作を禁止する禁止手段を備え
るように構成したものとされる。
【0010】また、本出願の請求項4に係るスタンプ装
置は、請求項3に記載するスタンプ装置において、前記
禁止手段により印面領域位置指定動作が禁止されたと
き、前記制御手段はスタンプ装置に装着されたスタンプ
体の印面部のサイズを印面領域とするように構成したも
のとされる。
【0011】
【作用】前記構成を有する請求項1に係るスタンプ装置
では、文字入力手段から入力された文字等に対応するコ
ードデータを記憶するテキストメモリの内容を、加熱印
字手段によりスタンプ体の印面部上にドット状に穿孔す
る。スタンプ体の印面部上にドット状に穿孔される領域
を印面領域という。穿孔前においては、印面領域設定手
段により印面領域のサイズをスタンプ体の印面部の大き
さ以下で自由に設定することができる。このとき、印面
領域のサイズをスタンプ体の印面部より小さく設定した
場合には、印面領域位置指定手段により印面領域の位置
を指定することができ、制御手段により加熱印字手段が
スタンプ体の印面部上の指定された位置にテキストの内
容をドット状に穿孔するように制御される。
【0012】請求項2に係るスタンプ装置では、穿孔前
において、スタンプ装置に装着されたスタンプ体の印面
部のサイズを検出手段により検出することにより、操作
者が印面部のサイズを入力する手間を省く。このとき、
前記制御手段は、検出手段により検出された印面部のサ
イズと前記印面領域設定手段により設定された印面領域
のサイズを比較し、印面領域のサイズがスタンプ体の印
面部より小さい場合に、前記加熱印字手段がスタンプ体
の印面部上の指定された位置にテキストの内容をドット
状に穿孔するように制御する。
【0013】請求項3に係るスタンプ装置では、穿孔前
において、前記印面領域設定手段により印面領域のサイ
ズを設定しないときは、禁止手段が前記印面領域位置指
定手段により印面領域の位置を指定する動作を禁止し
て、無駄な前記印面領域位置指定手段の動作を省く。
【0014】請求項4に係るスタンプ装置では、穿孔前
において、前記禁止手段が前記印面領域位置指定手段に
よる印面領域の位置を指定する動作を禁止したときに
は、前記制御手段は、前記検出手段により検出された印
面部のサイズを印面領域のサイズとして操作者による印
面領域と印面部のサイズが一致する旨の入力を省き、前
記加熱印字手段によりテキストの内容をドット状に穿孔
するように制御する。
【0015】
【実施例】以下、本発明の係る実施例について、図面を
参照しつつ詳細に説明する。本実施例は、スタンプ体1
と加熱印字装置50とからなるスタンプ装置に本発明を
適用した場合の例である。
【0016】先ず、前記スタンプ装置のスタンプ体1に
ついて、図1〜図4を参照しつつ説明する。スタンプ体
1は、手で握る為の把持部2と、この把持部2に固定的
に連結されるスタンプ部3と、スタンプ部3の外周側を
覆うスカート部材6と、スタンプ部3に着脱自在に装着
される保護キャップ7とから構成されている。前記把持
部2の頂部には、ラベル10を貼付する為の凹部11が
形成され、把持部2の前壁12と後壁13の下部には、
ガイド溝15が形成され、前壁12には係合凹部16が
形成され、左側壁14には係合穴18が形成されてい
る。
【0017】前記スタンプ部3は、スタンプ部本体4
と、このスタンプ部本体4が下方より挿入して固定され
る外周保持部材5とで構成されている。この外周保持部
材5は、把持部2の前壁12と後壁13とから延びた2
対の係合爪17を介して、把持部2に固定されている。
前記スタンプ部本体4は、下面側に浅い凹部25を備え
た合成樹脂製の基部材26と、この基部材26の凹部2
5に装着された含浸体27であって油性インクを含浸さ
せた含浸体27と、含浸体27の下面と基部材26の外
周側を覆い接着剤で基部材26の外周面に接着された感
熱性孔版原紙28とで構成されている。前記基部材26
は、耐油性に優れる合成樹脂材料又は金属材料で構成さ
れ、その凹部25に含浸体27を装着することで、含浸
体27の位置ズレ及び含浸体27からのインクの流出を
防止できる。前記含浸体27は、合成樹脂材料の弾力性
のある発泡体又は不織布からなり、この含浸体27に
は、油性インクが飽和状態に含浸されている。前記感熱
性孔版原紙28は、熱可塑性フィルムと、多孔性支持体
と、これらを接着する接着剤層とで構成されている。
【0018】前記含浸体27の表面に密着した感熱性孔
版原紙28の部分が印面部30を構成し、印面部30
は、スタンプ部3の下面のほぼ全域にわたっている。前
記スカート部材6は、把持部2と外周保持部材5に対し
て昇降自在に付設され、スカート部材6の中央部の突出
部29と把持部2の上壁間に圧縮スプリング20が装着
され、このスプリング20により、スカート部材6は下
方へ弾性付勢され、突出部29には、スカート部材6を
上限位置にしたときに、係合穴18と水平直列状に対向
する係合穴19が形成されている。前記保護キャップ7
は、スタンプ部本体4の下端側を着脱自在に覆って保護
する為のもので、この保護キャップ7は、スカート部材
6の外周壁部に内嵌させて支持される。
【0019】前記印面部30に、例えば、図4に示すよ
うに、「ABC」の鏡像文字の文字列と、その外側を囲
む矩形枠とからなるパターンの多数の穿孔(ドットパタ
ーン穿孔)とが、加熱印字装置50のサーマルヘッド9
0により形成され、図4のパターンの鏡像である「AB
C」の文字列と矩形枠を印刷可能なスタンプが構成され
るため、通常のラバー製の印面部を有するスタンプと同
様に、例えば、約1000回にも亙って前記パターンを
印刷することができる。
【0020】尚、印面部30において加熱印字装置50
のサーマルヘッド90により穿孔される領域を印面領域
31という。図4では、「ABC」の鏡像文字の文字列
を囲む矩形枠内の領域が印面領域31と一致する。とこ
ろで、ラバー製の印面部を有するスタンプでは、印面部
と印面領域に相当する領域のサイズは一致する。印面領
域に相当する領域と同じサイズの印面部を容易に作成で
きるからである。しかし、本発明に係るスタンプ装置の
場合には、加熱印字装置50に装着されるスタンプ体1
について、その大きさの種類の数は限られるので、印面
領域31と印面部30のサイズが一致する場合よりも、
図4に示すように印面領域31のサイズが印面部30よ
り小さい場合が比較的に多く、本発明は後者の場合に特
に有効である。この点については加熱印字装置50の動
作について説明するときに述べる。
【0021】前記印面部30を構成する感熱性孔版原紙
28に加熱穿孔する場合には、スタンプ体1を、後述す
る加熱印字装置50の印字用装着部71にセットし、そ
の装置のガイドバー83を、ガイド穴18、19、19
に亙って挿通させることで、スカート部材6を上限位置
に保持して穿孔を行ない、また、不使用時には、保護キ
ャップ7を装着し、また、印刷する際には、図3に示す
ように、保護キャップ7を取外し、用紙の表面の印刷す
べき位置にスカート部材6を位置決めすることで、スタ
ンプ部3の印面部30を位置決めしてから、把持部2を
下方へ押圧することで印刷する。
【0022】次に、前記スタンプ装置の加熱印字装置5
0について、図5〜図12を参照しつつ説明する。図5
〜図7に示すように、加熱印字装置50は、本体フレー
ム51と、本体フレーム51の前部に設けられたキーボ
ード52及び液晶ディスプレイ53と、本体フレーム5
1の後部に設けられた加熱印字部54と、本体フレーム
51内に設けられた制御ユニット110等で構成されて
いる。前記キーボード52には、仮名キーとアルファベ
ットキー兼用の複数の文字キーと複数の記号キーとを含
む文字記号キー56、種々のテキスト編集キー(カーソ
ル移動キー57、実行キー58、改行キー59、確定/
終了キー60、取消キー61、削除キー62、シフトキ
ー63、小文字スイッチ64、文字種設定スイッチ6
5、印字キー66、等)、メインスイッチ67が設けら
れている。前記液晶ディスプレイ53は、前記スタンプ
体1で印刷する印刷対象のパターンに相当する複数行の
文字列や枠取り等を表示可能に構成されている。
【0023】次に、前記加熱印字部54について説明す
る。図8〜図11に示すように、加熱印字部54には、
サブフレーム70と、スタンプ体1を着脱自在に装着す
る為の印字用装着部71と、この印字用装着部71に装
着されたスタンプ体1の印面部30にドッド状に穿孔す
る加熱印字機構72等が設けられている。前記印字用装
着部71について説明すると、サブフレーム70の右側
壁73には、スタンプ部3の前後方向幅が最大のスタン
プ体1の下半分の側面形状とほぼ同形の開口74が形成
され、この開口74を開閉する開閉扉75にはセクタギ
ヤ76が固定的に設けられ、開閉扉75とセクタギヤ7
6は、枢軸77により右側壁73に回動自在に枢着され
ている。前記サブフレーム70の上部には、前後1対の
平行なガイド部材78、79が設けられ、これらガイド
部材78、79の下端には、左右方向に水平かつ平行に
延びるガイド部80が相対向状に形成されている。
【0024】前側のガイド部材78には、左右1対のロ
ーラ81が長穴を介して前後方向に小距離移動可能に設
けられ、これらローラ81は、スプリング82により後
方へ付勢されている。前側のガイド部材78に固定され
たガイドバー83は、ガイド部材78、79間の中間位
置に配設され、ガイドバー83の右端部の上面には、右
方下がり傾斜状のテーパー面84が形成され、また、ガ
イドバー83の左端部には、スタンプ体1の左限界位置
を規制する係止部85が形成されている。
【0025】前記スタンプ体1を開口74から挿入し、
スタンプ体1の把持部2の前後1対のガイド溝15に、
前後1対のガイド部80を係合させることで、スタンプ
体1が1対のガイド部80で支持され、スタンプ体1
は、1対のローラ81を介してスプリング82で後方へ
付勢されて前後方向位置が正確に設定され、また、スタ
ンプ体1が係止部85に当接し、右側のローラ81が把
持部2の係合凹部16に係合した状態で、スタンプ体1
の左右方向位置が正確に設定される。前記スタンプ体1
を、印字用装着部71に装着する際に、ガイドバー83
が、スタンプ体1のガイド穴18、19、19に亙って
挿通され、これにより、スカート部材6が、図2に示す
上限位置に上昇させた状態に保持される。
【0026】前記加熱印字機構72について説明する
と、印字用装着部71の下方において、サブフレーム7
0の右端壁73と左端壁86とに亙って、キャリッジ8
7を案内する為の左右方向に延びるガイドロッド88
と、キャリッジ87を案内し且つキャリッジ87に搭載
されたサーマルヘッド90の位置を切換えるカム体91
を操作する為の左右方向に延びるヘッド切換えロッド8
9とが架着され、カム体91は、ヘッド切換えロッド8
9に回動不能かつ軸方向へスライド自在に装着されてい
る。前記キャリッジ87は、ガイドロッド88とヘッド
切換えロッド89とに、左右方向に移動自在に支持さ
れ、キャリッジ87の前端部には、その全長に亙る所定
の長さのラック92が形成されている。
【0027】前記キャリッジ87には、カム当接板93
と、ヘッド放熱板94とが、前後方向向きの支軸95に
より上下揺動自在に装着され、ヘッド放熱板94には、
サーマルヘッド90が固定され、ヘッド放熱板94は、
それに固定されたピン96に外装されたスプリング97
により、カム当接板93に対して上方へ弾性付勢されて
いる。前記カム体91は、楕円形状に形成されて、カム
当接板93の下面に当接され、ヘッド切換えロッド89
を回動させてカム体91を横向き姿勢にすると、サーマ
ルヘッド90はヘッド放熱板94とともに下方へリリー
スされ、また、カム体91を立向き姿勢にすると、サー
マルヘッド90は、カム当接板93とスプリング97を
介して、上方へ揺動して穿孔位置に切換えられる。
【0028】前記ヘッド切換えロッド89の右端部に
は、サブフレーム70の右端壁73の外側において、セ
クタギヤ76に噛合したギヤ98が設けられ、開閉扉7
5を開くとカム体91が横向き姿勢となり、また、開閉
扉75を閉じるとカム体91が立て向き姿勢に切換えら
れるように構成してある。前記サブフレーム70の前壁
99には、キャリッジ87を駆動するステッピングモー
タ100と、ラック92に噛合した駆動ギヤ101と、
ステッピングモータ100出力軸の出力ギヤ102の回
転を駆動ギヤ101に伝達する減速ギヤ機構103とが
付設されている。それ故、ステッピングモータ100の
回転駆動力が駆動ギヤ101に減速して伝達されるた
め、ステッピングモータ100により、キャリッジ87
を左右方向へ移動駆動することができる。前記サーマル
ヘッド90は、サーマルプリンタのサーマルヘッドと同
様のもので、このサーマルヘッド90には、例えば、9
6個の発熱素子が前後方向向きに1列に設けられてい
る。
【0029】次に、前記加熱印字機構72と液晶ディス
プレイ53とを駆動制御する制御ユニット110を含む
制御系について説明する。図12に示すように、制御ユ
ニット110には、キーボード52と、サーマルヘッド
90と、キャリッジ送りモータ100と、液晶ディスプ
レイ53と、スタンプ体1の有無と前後幅とを検知する
為の2つの近接スイッチ104、105及びカットシー
ト状感熱紙カセット(図示しない)を検知する為の近接
スイッチ106が接続されている。
【0030】前記スタンプ体1は、本実施例の場合、図
9に実線で図示の狭幅タイプと、鎖線で図示の広幅タイ
プの2種類あり、2つの近接スイッチ104、105
は、図7〜図9に示すように、後側のガイド部材79の
下壁部に立て向きに付設され、近接スイッチ104、1
05により、広幅タイプのスタンプ体1が検知され、近
接スイッチ104により、狭幅タイプのスタンプ体1が
検知される。更に、近接スイッチ104の左方に所定距
離隔てた位置には、カットシート状感熱紙カセットを検
出する為の近接スイッチ106が同様に付設されてい
る。
【0031】図12に示すように、制御ユニット110
には、CPU111と、ROM112と、RAM113
と、印字用CG−ROM114と、ディスプレイ53へ
の表示の為の表示用CG−ROM115と、キーボード
52及び近接スイッチ104〜106に接続された入力
インタフェース116と、出力インタフェース117と
が設けられ、これらはバス118により相互に接続され
ている。制御ユニット110には、出力インタフェース
117に夫々接続された、ヘッド駆動回路119、モー
タ駆動回路120、ディスプレイ駆動回路121が設け
られている。前記ROM112には、この加熱印字装置
50の全体の作動を制御する制御プログラムを記憶した
プログラムメモリ122と、仮名・漢字変換等の為の辞
書メモリ123が設けられている。
【0032】前記RAM113には、入力データを記憶
するテキストメモリ124、印字用ドトパターンデータ
を記憶する印字バッファ125、印面部30の大きさを
記憶する印面部X方向長さメモリ(XA)126及び印
面部Y方向長さメモリ(YA)127、印面領域(後述
する)の大きさを記憶する印面領域X方向長さメモリ
(XB)128及び印面領域Y方向長さメモリ(YB)
129、印面領域が設定されたことを示す印面領域未設
定ポインタ(P)130、印面部30における印面領域
の位置を記憶する印面領域X方向位置メモリ(XX)1
31及び印面領域Y方向位置メモリ(YY)132、そ
の他種々のカウンタやレジスタが設けられている。前記
印字用CG−ROM114には、印字対象となる多数の
文字のドットパターンデータがコードデータと対応付け
て記憶され、また、表示用CG−ROM115には、印
字対象となる多数の文字の表示用ドットパターンデータ
がコードデータと対応付けて記憶されている。
【0033】ここで、前記スタンプ体1の印面部30に
所望の文字列を加熱穿孔して、スタンプとして使用可能
なスタンプ体1とする場合、前記加熱印字装置50のキ
ーボード52から、制御ユニット110に、所望の文字
列を入力すると、制御ユニット110において前記所望
の文字列の鏡像文字の印字用ドットパターンデータが作
成されて記憶される。その後、スタンプ体1を印字用装
着部71にセットした状態において、制御ユニット11
0と加熱印字機構72により、印面部30に加熱穿孔す
る。こうして、印面部30に文字列等を加熱穿孔した後
には、含浸体27のインクが文字列等の穿孔から滲み出
すため、通常のラバー製のスタンプと同様に、多数回に
亙って前記文字列等を印刷することができる。
【0034】尚、試験的に加熱印字する文字列は、鏡像
文字ではない正規の文字であることが必要であることか
ら、制御ユニット110のプログラムメモリに、所定の
指令信号に応じて、加熱穿孔すべき鏡像文字の文字列等
の加熱印字の為の印字用ドットパターンデータを、印字
用データバッファ125から、鏡像文字ではない正規の
文字の文字列等の加熱印字の為の印字用ドットパターン
データに変換しつつ読み出す制御プログラムを格納して
おき、その正規の文字の文字列等の印字用ドットパター
ンデータでもって、カットシート状感熱紙カセットのカ
ットシート状感熱紙に加熱印字するように構成してあ
る。
【0035】続いて、実施例に係る加熱印字装置50の
動作について、図13〜図20に基づいて説明する。ま
ず、加熱印字装置50の基本処理フローを図13のフロ
ーチャートを参照して説明する。加熱印字装置50の基
本処理は、メインスイッチ67を押下することによって
起動され、その後にメインスイッチ67を再び押下する
ことによる割り込みで終了する。
【0036】加熱印字装置50のメインスイッチ67を
押下して電源をオンすると、まずステップ(以下、
「S」という)1において液晶ディスプレイ53、テキ
ストメモリ124、印字バッファ125、印面部X方向
長さメモリ(XA)126等をクリアする所定の初期設
定がなされて基本処理状態となり、S2へ進む。S2で
は、後述する印面領域サイズ設定処理が実行される。印
面領域サイズ設定処理が終了するとS3に進む。次にS
3では、テキストメモリ124の内容をディスプレイ5
3に表示する。電源投入直後の場合は、テキストメモリ
124の内容はクリアされているので何も表示されな
い。そして、S4においてキーボード52からキー入力
があると、文字キー56やテキスト編集キー(例えばカ
ーソル移動キー57、実行キー58等)であるか否かを
判断する。文字キー56やテキスト編集キーであると判
断された場合には(S4:Yes)、S5へ進む。
【0037】S5では、S2で設定された印面領域31
のサイズと入力された文字キー56やテキスト編集キー
に基づいて、テキストの作成や編集を行なうテキスト作
成処理が実行される。例えば、入力された文字キー56
やテキスト編集キーのコードデータをテキストメモリ1
24に格納したり、設定された印面領域31内にテキス
トの内容が全て納まるように文字等のサイズを自動的に
設定する処理等である。これらの編集機能によって、テ
キストの内容が印面領域31の範囲を越えてしまうこと
を未然に防止する。S5において、テキスト作成処理が
終了したらS3へ戻る。即ち、入力された文字等が液晶
ディスプレイ53に表示され、再びS4においてキー入
力を待つ状態となる。S4において、文字キー56やテ
キスト編集キーでないと判断された場合には(S4:N
o)、S6へ進む。S6では、入力されたキーが印字キ
ー66であるか否かを判断する。印字キー66であると
判断された場合には(S6:Yes)、後述するS7の
印面領域位置指定処理と同じく後述するS8の加熱印字
処理が実行された後に、S3へ戻り再びS4においてキ
ー入力を待つ状態となる。
【0038】S6において、印字キー66でないと判断
された場合には(S6:No)、S9へ進む。S9で
は、S4で入力されたキーに対応する機能処理を行なっ
てS3へ戻り、必要に応じて液晶ディスプレイ53の表
示を切り換えた上でS4のキー入力を待つ状態となる。
以上が加熱印字装置50の基本処理のフローである。
【0039】次に、前記図13に基づいて説明したS2
で行なわれる印面領域サイズ設定処理について説明す
る。図14は印面領域サイズ設定処理プログラムのフロ
ーチャートを示し、S20において印面部X方向長さが
印面部X方向長さメモリ(XA)126に記憶され、S
21において印面部Y方向長さが印面部Y方向長さメモ
リ(YA)127に記憶される。ここで、印面部X方向
長さとは印面部30の横方向の長さをいい、印面部Y方
向長さとは印面部30の縦方向の長さをいう。具体的に
は、加熱印字装置50に装着されたスタンプ体1の印面
部30のサイズを、2つの近接スイッチ104、105
(図7、図9参照)の検知による判別に基づいて、S2
0、S21が行なわれる。
【0040】続く、S23では、印面領域31のサイズ
を自由に設定するか否かを使用者が選択する。印面領域
31のサイズを自由に設定する場合(S23:Yes)
には、S24において印面領域X方向長さが印面領域X
方向長さメモリ(XB)128に記憶され、S25にお
いて印面領域Y方向長さが印面領域Y方向長さメモリ
(YB)129に記憶される。ここで、印面領域X方向
長さとは印面領域31の横方向の長さをいい、印面領域
Y方向長さとは印面領域31の縦方向の長さをいう。具
体的には、使用者が所望の印面領域31のサイズをキー
ボード52の文字記号キー56を用いて入力した数値に
基づいて、S24、S25が行なわれる。続くS26、
S27では、印面部30と設定した印面領域31のサイ
ズの比較が行なわれる。即ち、印面領域31のサイズは
印面部30よりも大きく設定できないので、S26、S
27において、その確認をする。
【0041】従って、S26において、印面領域X方向
長さメモリ(XB)128に記憶された数値が印面部X
方向長さメモリ(XA)126に記憶された数値以下の
場合(S26:Yes)、かつ、S27において、印面
領域Y方向長さメモリ(YB)129に記憶された数値
が印面部Y方向長さメモリ(YA)127に記憶された
数値以下の場合(S27:Yes)には、印面領域サイ
ズ設定処理は終了する。しかし、S26において、印面
領域X方向長さメモリ(XB)128に記憶された数値
が印面部X方向長さメモリ(XA)126に記憶された
数値よりも小さくない場合(S26:No)、若しく
は、S27において、印面領域Y方向長さメモリ(Y
B)129に記憶された数値が印面部Y方向長さメモリ
(YA)127に記憶された数値よりも小さくない場合
(S27:No)にはS23に戻って、再び印面領域3
1のサイズを自由に設定するか否かの選択をやり直す。
【0042】印面領域31のサイズを自由に設定しない
場合(S23:No)には、S28において、印面領域
未設定ポインタ(P)130の値を「1」として、印面
領域31のサイズが印面部30と一致する旨を記憶し、
印面領域サイズ設定処理は終了する。
【0043】次に、前記図13に基づいて説明したS7
で行なわれる印面領域位置指定設定処理について説明す
る。図15は印面領域位置指定処理プログラムのフロー
チャートを示し、S40において、印面領域未設定ポイ
ンタ(P)130の値を「1」であるか否かを判断す
る。印面領域未設定ポインタ(P)130の値を「1」
である場合(S40:Yes)には、S41において数
値「0」が印面領域X方向位置メモリ(XX)131に
記憶され、S42において数値「0」が印面部領域Y方
向位置メモリ(YY)132に記憶される。
【0044】印面領域未設定ポインタ(P)130の値
が「1」である場合とは、印面領域31のサイズと印面
部30とが一致する場合である。図18は、図4におけ
る印面部30と印面領域31が一致した場合を表わす。
また、図18に示すように、X方向とは印面部30の右
上端点Z0から左水平方向をいい、Y方向とは印面部3
0の右上端点Z0から下垂直方向をいう。更に、印面領
域X方向位置とは印面領域31の右上端点と印面部30
の右上端点Z0とのX方向の距離をいい、印面領域Y方
向位置とは印面領域31の右上端点と印面部30の右上
端点Z0とのY方向の距離をいう(図19、図20参
照)。この場合は、印面部30の右上端点Z0と印面領
域31の右上端点は重なるので、S41とS42におい
て、印面領域X方向位置メモリ(XX)131と印面部
領域Y方向位置メモリ(YY)132に数値「0」が記
憶されるのである。
【0045】一方、印面領域未設定ポインタ(P)13
0の値を「1」でない場合(S40:No)には、S4
3において、図17に示す選択画面を液晶ディスプレイ
53に表示する。この選択画面は印面領域31を印面部
30のどこに配置するか使用者が選択するものであり、
使用者は所望の配置位置に該当するキーを入力する。例
えば、「1」のキーを入力すると、後述する処理によっ
て、図4に示すように印面領域31が印面部30の中央
に配置されることになる。但し、スタンプ体1の特性
上、印面部30の印面領域31内に加熱穿孔される文字
等やその配列は鏡像的に行なわれるので、印面部30と
捺印結果の左右関係は逆となる。ここでは、使用者の便
宜を図って、捺印結果を基準として表示している。従っ
て、選択画面の「左上」の場合では、印面領域31は印
面部30の右上に配置される。また、選択画面の「左
下」、「右上」、「右下」の場合では、印面領域31は
印面部30の右下、左上、左下にそれぞれ配置される。
【0046】次に、S44では、入力されたキーが
「1」である場合(S44:Yes)には、S45にお
いて印面部X方向長さメモリ(XA)126と印面領域
X方向長さメモリ(XB)128の差を2で割った商が
印面部領域X方向位置メモリ(XX)131に記憶さ
れ、S46において印面部Y方向長さメモリ(YA)1
27と印面領域Y方向長さメモリ(YB)129の差を
2で割った商が印面部領域Y方向位置メモリ(YY)1
32に記憶されて、印面領域位置指定設定処理は終了す
る。入力されたキーが「1」である場合とは、上述した
ように印面領域31を印面部30の中央に配置する場合
をいう。この場合において、印面領域31の右上端点Z
1と印面部30の右上端点Z0との位置関係は、図19
に示すようになるので、S45とS46において上述し
た処理が行なわれるのである。一方、入力されたキーが
「1」でない場合(S44:No)には、S47に進
む。
【0047】S47では、入力されたキーが「2」であ
る場合(S47:Yes)には、S48において数値
「0」が印面領域X方向位置メモリ(XX)131に記
憶され、S49において数値「0」が印面部領域Y方向
位置メモリ(YY)132に記憶されて、印面領域位置
指定設定処理は終了する。入力されたキーが「2」であ
る場合とは、印面領域31を印面部30の右上に配置す
る場合をいう。この場合において、印面領域31の右上
端点Z1と印面部30の右上端点Z0との位置関係は、
図19において、印面領域31を平行移動して重ねた場
合である。従って、S44とS46において、印面領域
X方向位置メモリ(XX)131と印面部領域Y方向位
置メモリ(YY)132に数値「0」が記憶されるので
ある。一方、入力されたキーが「2」でない場合(S4
4:No)には、S50に進む。
【0048】S50では、入力されたキーが「3」であ
る場合(S50:Yes)には、S48において数値
「0」が印面領域X方向位置メモリ(XX)131に記
憶され、S49において印面部Y方向長さメモリ(Y
A)127と印面領域Y方向長さメモリ(YB)129
の差が印面部領域Y方向位置メモリ(YY)132に記
憶されて、印面領域位置指定設定処理は終了する。入力
されたキーが「3」である場合とは、印面領域31を印
面部30の右下に配置する場合をいう。この場合におい
て、印面領域31の右上端点Z1と印面部30の右上端
点Z0との位置関係は、図19において、印面領域31
と印面部30の右辺を重ね合わせ、かつ、印面領域31
と印面部30の下辺を重ね合わせた場合の位置関係であ
る。従って、S51とS52において上述した処理が行
なわれるのである。一方、入力されたキーが「3」でな
い場合(S50:No)には、S53に進む。
【0049】S53では、入力されたキーが「4」であ
る場合(S53:Yes)には、S54において印面部
X方向長さメモリ(XA)126と印面領域X方向長さ
メモリ(XB)128の差が印面部領域X方向位置メモ
リ(XX)131に記憶され、S55において数値
「0」が印面部領域Y方向位置メモリ(YY)132に
記憶されて、印面領域位置指定設定処理は終了する。入
力されたキーが「4」である場合とは、印面領域31を
印面部30の左上に配置する場合をいう。この場合にお
いて、印面領域31の右上端点Z1と印面部30の右上
端点Z0との位置関係は、図19において、印面領域3
1と印面部30の左辺を重ね合わせ、かつ、印面領域3
1と印面部30の上辺を重ね合わせた場合の位置関係で
ある。従って、S54とS55において上述した処理が
行なわれるのである。一方、入力されたキーが「4」で
ない場合(S53:No)には、S56に進む。
【0050】S56では、入力されたキーが「5」であ
る場合(S56:Yes)には、S57において印面部
X方向長さメモリ(XA)126と印面領域X方向長さ
メモリ(XB)128の差が印面部領域X方向位置メモ
リ(XX)131に記憶され、S55において印面部Y
方向長さメモリ(YA)127と印面領域Y方向長さメ
モリ(YB)129の差が印面部領域Y方向位置メモリ
(YY)132に記憶されて、印面領域位置指定設定処
理は終了する。入力されたキーが「5」である場合と
は、印面領域31を印面部30の左下に配置する場合を
いう。この場合において、印面領域31の右上端点Z5
と印面部30の右上端点Z0との位置関係は、図20に
示すようになるので、S45とS46において上述した
処理が行なわれるのである。一方、入力されたキーが
「5」でない場合(S53:No)にはS43に戻り、
印面領域31を印面部30のどこに配置するか選択し直
す。
【0051】次に、前記図13に基づいて説明したS8
で行なわれる加熱印字処理について説明する。図16は
加熱印字処理プログラムのフローチャートを示し、S7
0において、テキストメモリ124の内容を印字バッフ
ァ125に転送する。この転送は、印面領域指定処理S
7で記憶された印面部領域X方向位置メモリ(XX)1
31と印面部Y方向長さメモリ(YA)127の数値に
基づいて、図19、図20に示した場合と同様な配置の
移動を伴う。即ち、印字バッファ125にテキストメモ
リ124の内容が転送された状態を図19、図20にお
いて説明すると、印面部30が印字バッファ125に、
印面領域31がテキストメモリ124の内容に相当す
る。例えば、S7の印面領域位置指定設定処理における
S43において、入力されたキーが「1」である場合に
は、テキストメモリ124の内容(印面領域31に相当
する)を印字バッファ125(印面部30に相当する)
に転送するに際し、図19に示す位置関係になるように
配置する。
【0052】次に、S71において、加熱印字機構72
を介して、印字バッファ125の内容を印面部30に加
熱穿孔して加熱印字処理が終了する。加熱印字処理が終
了すると、図13の基本処理プログラムのS3へ戻り、
S4においてキーの入力を待つ状態になる。尚、図1
8、図19、図20は、加熱穿孔されたスタンプ体1の
印面部30の例である。図19、図20の場合では、印
面領域31のサイズを印面部30より小さく設定してい
る場合である。従って、捺印結果は、実線で示した矩形
枠とその内側の「ABC」の文字列の鏡像のみであり、
点線で示した印面部30は印刷されない。
【0053】以上詳細に説明した通り本実施例に係るス
タンプ装置では、キーボード52に設けられた文字記号
キー56等の入力によりテキストメモリ124にテキス
トを作成、編集する前に、S2の印面領域サイズ設定処
理において使用者が設定した印面領域31のサイズをテ
キストのサイズとする処理がなされ、その後において文
字サイズを自動的に設定する編集機能などを用いてテキ
ストを作成、編集するので、テキストの内容を印面領域
31の範囲内で穿孔することが可能である。
【0054】このとき、S2の印面領域サイズ設定処理
において使用者が設定した印面領域31のサイズが印面
部30より小さい場合には、S7の印面領域位置指定処
理において液晶ディスプレイ53に表示される選択画面
に基づいて1つのキーを入力をすることにより、印面領
域31を使用者の所望する印面部30上の位置に容易に
指定することができる。この指定に基づいて、S70に
おいてテキストメモリ124の内容が印字バッファ12
5上に配置され、S71において印字バッファ125の
内容が印面部30に穿孔される。これにより、印面領域
31が使用者の所望する印面部30上の位置にあるスタ
ンプ体1を容易に得ることが可能となる。この結果、使
用者の好みや捺印箇所の条件に適したスタンプ体1で捺
印することができ、その位置決めを容易にすることが可
能となる。
【0055】以上、本発明のスタンプ装置の一実施例に
ついて説明したが、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が
可能である。
【0056】
【発明の効果】以上説明した発明のスタンプ装置によれ
ば、スタンプ体の印面部よりも小さい領域においてサー
マルヘッドで穿孔するに際し、その穿孔される領域の位
置を移動させることにより、使用者が捺印するときに位
置決めが容易にすることができるスタンプ装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るスタンプ装置のスタンプ
体の斜視図である。
【図2】スタンプ体の印面部に加熱穿孔する状態を示す
スタンプ体の縦断正面図である。
【図3】スタンプ体で印刷する状態を示すスタンプ体の
縦断正面図である。
【図4】スタンプ体の印面部の正面図である。
【図5】スタンプ装置の加熱印字装置の斜視図である。
【図6】加熱印字装置とスタンプ体の斜視図である。
【図7】加熱印字装置の平面図である。
【図8】加熱印字装置の部分切欠き正面図である。
【図9】加熱印字装置の部分切欠き縦断側面図である。
【図10】加熱印字装置の加熱穿孔部の斜視図である。
【図11】印字用装着部に装着後のスタンプ体と加熱印
字部の縦断正面図である。
【図12】加熱印字装置の制御系のブロック図である。
【図13】加熱印字装置の基本動作のフローチャートで
ある。
【図14】印面領域サイズ設定処理のフローチャートで
ある。
【図15】印面領域位置指定処理のフローチャートであ
る。
【図16】加熱印字処理のフローチャートである。
【図17】選択画面の図である。
【図18】印面領域と印面部のサイズが同じ場合におけ
るスタンプ体の印面部の正面図である。
【図19】印面領域が印面部のサイズより小さい場合に
おいて印面領域を中央に配置したときのスタンプ体の印
面部の正面図である。
【図20】印面領域が印面部のサイズより小さい場合に
おいて印面領域を右下に配置したときのスタンプ体の印
面部の正面図である。
【符号の説明】
1 スタンプ体 30 印面部 31 印面領域 50 加熱印字装置 53 液晶ディスプレイ 56 文字記号キー 90 サーマルヘッド 124 テキストメモリ124 125 印字バッファ125 126 印面部X方向長さメモリ 127 印面部Y方向長さメモリ 128 印面領域X方向長さメモリ 129 印面領域Y方向長さメモリ 130 印面領域未設定ポインタ 131 印面領域X方向位置メモリ 132 印面領域Y方向位置メモリ Z0 印面部の右上端点 Z1、Z5 印面領域の右上端点
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41C 1/055 511 B41L 13/02 B41J 21/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字等を入力する文字入力手段と、前記
    文字入力手段から入力された文字等に対応するコードデ
    ータを記憶するテキストメモリと、前記テキストメモリ
    の内容がスタンプ体の印面部においてドット状に穿孔さ
    れる印面領域のサイズを設定する印面領域設定手段と、
    前記印面領域設定手段により設定されたスタンプ体の印
    面部上の印面領域内に前記テキストメモリの内容をドッ
    ト状に穿孔する加熱印字手段とを有するスタンプ装置に
    おいて、 スタンプ体の印面部における印面領域の位置を指定する
    印面領域位置指定手段と、 前記印面領域設定手段により印面領域のサイズが印面部
    より小さく設定された場合には、前記印面領域位置指定
    手段により指定された印面領域の位置に基づいて、前記
    加熱印字手段により前記テキストメモリの内容を印面部
    上の印面領域内にドット状に穿孔する制御手段とを備え
    たことを特徴とするスタンプ装置。
  2. 【請求項2】 スタンプ装置に装着されたスタンプ体の
    印面部のサイズを検出する検出手段を備え、前記制御手
    段は、検出手段の検出結果に基づいて前記印面領域設定
    手段により設定された印面領域のサイズが印面部より小
    さいか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載
    のスタンプ装置。
  3. 【請求項3】 前記印面領域設定手段にて印面領域のサ
    イズが設定されていないときには、前記印面領域位置指
    定手段による印面領域位置指定動作を禁止する禁止手段
    を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    のスタンプ装置。
  4. 【請求項4】 前記禁止手段により印面領域位置指定動
    作が禁止されたとき、前記制御手段はスタンプ装置に装
    着されたスタンプ体の印面部のサイズを印面領域とする
    ことを特徴とする請求項3に記載のスタンプ装置。
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