JP4427717B2 - 遠隔運転操作システム - Google Patents

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Description

本発明は、遠隔操作運転対象機器とその運転操作者の携帯端末との位置関係に基づいて、遠隔操作運転対象機器の運転を遠隔制御する遠隔運転操作システムに関する。
従来から、運転操作者が帰宅する前に運転対象機器を自動的に運転開始させる方法として、特定の設定時刻に運転開始をさせる運転予約機能を運転対象機器に搭載する方法がある。そして、運転操作者が自分自身の帰宅時刻に合わせて運転対象機器の運転開始時刻を前もって予約設定しておくと、運転操作者が帰宅した時には、例えば、風呂の湯張りが完了しており、部屋の温度が快適な温度になっているといった動作制御を行うことができる。
運転予約機能を搭載するのではなく、遠隔操作運転対象機器とその運転操作者の携帯端末との位置関係に基づいて、遠隔操作運転対象機器の運転を遠隔制御するような遠隔運転操作システムがあり、そのような遠隔運転操作システムとしては、遠隔操作運転対象機器の運転操作者が、遠隔操作運転対象機器から所定のエリア内に存在するような位置関係にあることを検知したときに、遠隔操作運転対象機器を自動的に運転開始させ、且つ、遠隔操作運転対象機器の運転操作者が、遠隔操作運転対象機器から所定のエリア外に存在するような位置関係にあることを検知したときに、遠隔操作運転対象機器を自動的に運転停止させるように構成されたものがある(特許文献1参照)。
特開2002−218560号公報
上述の運転予約機能が搭載された運転対象機器では、運転操作者の行動予定が変更しても予約設定は変更されないため、運転操作者が帰宅しなくても運転対象機器の運転が開始されるという運転操作者が望まない非効率な運転が行われることがある。同様に、運転操作者の帰宅時刻が予約されていた運転対象機器の運転開始時刻よりも早まったときには、運転操作者の帰宅時に運転対象機器の運転が開始されていないという事態も発生する。
特許文献1に記載のような遠隔運転操作システムを用いた場合、運転操作者が所定エリア外から所定エリア内に進入すれば遠隔操作運転対象機器が自動的に起動されるという運転操作者の行動に応じた制御が行われるため、従来のような運転予約機能を用いる場合に比べて遠隔操作運転対象機器の効率的な運転を行うことができるのだが、例えば、運転操作者が遠隔操作運転対象機器の運転開始を望まないときであっても遠隔操作運転対象機器が運転操作者の希望とは無関係に自動的に運転開始されるため、結果として、運転予約機能が搭載された運転対象機器の場合と同様に、運転操作者が望まない非効率的な運転が行われることとなる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、遠隔操作運転対象機器の遠隔操作を遠隔操作運転対象機器と運転操作者との位置関係に基づいて遠隔操作運転対象機器の動作制御に関して運転操作者の希望を反映させた動作制御を行うことができる遠隔運転操作システムを提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係る遠隔運転操作システムの第1特徴構成は、遠隔操作運転対象機器とその運転操作者の携帯端末との位置関係が運転確認位置であるか否かを監視する位置関係監視手段と、前記位置関係監視手段にて前記運転確認位置であることが判別されるに伴って、前記遠隔操作運転対象機器の運転確認を行うタイミングであることを示す運転確認情報を前記携帯端末にて報知させる報知管理手段と、前記携帯端末からの運転指令情報に基づいて前記遠隔操作運転対象機器の運転を制御する運転管理手段とが設けられ、前記遠隔操作運転対象機器と前記携帯端末とが通信可能に構成され、前記位置関係監視手段が前記携帯端末に設けられ、前記報知管理手段と前記運転管理手段とが前記遠隔操作運転対象機器に対応して設けられ、前記携帯端末に、前記位置関係が前記運転確認位置であることを示す情報を前記遠隔操作運転対象機器に送信する位置関係情報通信手段が設けられ、前記報知管理手段が、前記位置関係が前記運転確認位置であることを示す情報を前記携帯端末から受信したときに、前記携帯端末に前記運転確認情報を送信して、前記携帯端末にて報知させるように構成されている点にある。
上記第1特徴構成によれば、位置関係監視手段が、遠隔操作運転対象機器とその運転操作者の携帯端末との位置関係が運転確認位置であるか否かを監視することで、運転操作者の行動に応じた遠隔操作運転対象機器の動作制御が可能となり、報知管理手段が、位置関係監視手段にて運転確認位置であることが判別されるに伴って、遠隔操作運転対象機器の運転確認を行うタイミングであることを示す運転確認情報を携帯端末にて報知させ、運転管理手段が、携帯端末からの運転指令情報に基づいて遠隔操作運転対象機器の運転を制御することで、遠隔操作運転対象機器の動作制御に関する運転操作者の希望が反映される。
つまり、遠隔操作運転対象機器の運転開始指令及び運転停止指令といった運転指令の内容に関する決定権を運転操作者に与えながら、この運転指令に基づいて遠隔操作運転対象機器の動作制御を行うことで、運転操作者が望む運転だけを行って、運転操作者が望まない非効率的な運転が行われないようにすることができる。
従って、遠隔操作運転対象機器の遠隔操作を遠隔操作運転対象機器と運転操作者との位置関係に基づいて遠隔操作運転対象機器の動作制御に関して運転操作者の希望を反映させた動作制御を行うことができる遠隔運転操作システムを提供することができる。
又、上記第1特徴構成によれば、遠隔操作運転対象機器と携帯端末とが通信可能に構成され、この携帯端末において、運転確認位置であることが位置関係監視手段によって判別されると、運転確認位置であることを示す情報が位置関係情報通信手段によって遠隔操作運転対象機器に送信され、この遠隔操作運転対象機器において、運転確認位置であることを示す情報を携帯端末から受信すると、遠隔操作運転対象機器の運転確認を行うタイミングであることを示す運転確認情報が報知管理手段によって携帯端末を所持する運転操作者に報知し、報知された運転確認情報を確認した運転操作者により決定された運転指令情報を受信して、運転管理手段がその運転指令情報に基づいて動作制御を行うように構成されている。
つまり、上記運転確認位置であることを示す情報及び上記運転確認情報を、携帯端末と遠隔操作運転対象機器との間で通信して、両者の間の通信経路が確立されていることを確保した上で上記運転指令情報を携帯端末から遠隔操作運転対象機器へ送信するように構成されているので、運転指令情報を遠隔操作運転対象機器へ確実に送信して、遠隔操作運転対象機器の遠隔制御を確実に行うことができる。
本発明に係る遠隔運転操作システムの第特徴構成は、上記第特徴構成に加えて、前記位置関係情報通信手段が、前記遠隔操作運転対象機器へ前記運転確認位置であることを示す情報を送信したときに、その送信が不良であった場合、前記遠隔操作運転対象機器へ前記運転確認位置であることを示す情報を送信し直すように構成されている点にある。
上記第特徴構成によれば、携帯端末の位置関係情報通信手段が、運転確認位置であることを示す情報を遠隔操作運転対象機器へ送信したときに、携帯端末と遠隔操作運転対象機器との間の通信不良を認知可能であり、上記運転確認位置であることを示す情報を送信し直すように構成されているので、運転確認位置であることを示す情報を遠隔操作運転対象機器へ確実に送信することができる。
本発明に係る遠隔運転操作システムの第特徴構成は、上記第1又は第2特徴構成に加えて、前記携帯端末で送受信される情報を管理する通信管理手段が、前記遠隔操作運転対象機器へ前記運転指令情報を送信したときに前記遠隔操作運転対象機器と前記携帯端末との間が通信不良であった場合、前記遠隔操作運転対象機器へ前記運転指令情報を送信し直すように構成されている点にある。
上記第特徴構成によれば、通信管理手段が、運転指令情報を遠隔操作運転対象機器へ送信したときに、携帯端末と遠隔操作運転対象機器との間の通信不良を認知可能であり、通信不良であるときには上記運転指令情報を送信し直すように構成されているので、携帯端末と遠隔操作運転対象機器との間の通信経路が確立されていることを確保した上で、運転指令情報を遠隔操作運転対象機器へ確実に送信して、遠隔操作運転対象機器の遠隔制御を確実に行うことができる。
本発明に係る遠隔運転操作システムの第特徴構成は、上記第1から第特徴構成のいずれかに加えて、前記運転指令情報が、前記遠隔操作運転対象機器に対する作動許可情報又は作動不許可情報である点にある。
上記第特徴構成によれば、遠隔操作運転対象機器の運転管理手段が、携帯端末から送信された作動許可情報に基づいて遠隔操作対象機器の運転開始制御を行い、及び、携帯端末から送信された作動不許可情報に基づいて遠隔操作対象機器の運転停止制御を行うように構成されているので、遠隔操作運転対象機器の運転開始及び運転停止の両方の遠隔操作を行うことのできる遠隔運転操作システムを提供することができる。
本発明に係る遠隔運転操作システムの第特徴構成は、上記第1から第特徴構成のいずれかに加えて、前記位置関係監視手段が、前記位置関係が前記運転確認位置に相当する状態よりも離れている状態から前記運転確認位置に相当する状態になったときを前記運転確認位置であると判別するように構成されている点にある。
上記第特徴構成によれば、位置関係監視手段が、遠隔操作運転対象機器と携帯端末の位置との位置関係の推移を監視し、携帯端末が遠くから遠隔操作運転対象機器に近づいてきて両者が所定の間隔に至ったこと、つまり携帯端末が運転確認位置に到達したことを判別することができるので、携帯端末が遠隔操作運転対象機器から遠ざかって行って両者が所定の間隔(つまり、運転確認位置)に至った場合との区別をすることができる。
本発明に係る遠隔運転操作システムの第特徴構成は、上記第1から第4特徴構成のいずれかに加えて、前記位置関係監視手段が、前記位置関係が前記運転確認位置に相当する状態よりも近づいている状態から前記運転確認位置に相当する状態になったときを前記運転確認位置であると判別するように構成されている点にある。
上記第6特徴構成によれば、位置関係監視手段が、遠隔操作運転対象機器と携帯端末の位置との位置関係の推移を監視し、携帯端末が遠隔操作運転対象機器から遠ざかっていって両者が所定の間隔に至ったこと、つまり携帯端末が運転確認位置に到達したことを判別することができるので、携帯端末が遠隔操作運転対象機器へ近づいてきて両者が所定の間隔(つまり、運転確認位置)に至った場合との区別をすることができる。
本発明に係る遠隔運転操作システムの第7特徴構成は、上記第5特徴構成に加えて、前記位置関係監視手段が、複数の携帯端末について監視するように構成され、前記報知管理手段が、前記複数の携帯端末の全ての前記位置関係が前記運転確認位置に相当する状態よりも離れているときから最初に前記運転確認位置であると判別した携帯端末に対して、前記運転確認情報を報知するように構成されている点にある。
上記第7特徴構成によれば、報知管理手段が、複数の携帯端末の全ての位置関係が運転確認位置に相当する状態よりも離れているときから最初に運転確認位置であると判別した携帯端末に対して運転確認情報を報知するように構成されているので、遠隔操作運転対象機器の動作制御が、遠隔操作運転対象機器の設置場所に最初に到達すると見なすことのできる携帯端末を所持する運転操作者からの運転指令情報に基づいて行われ、その結果、複数の携帯端末を夫々所持する複数の運転操作者の全員に対して遠隔操作運転対象機器を遠隔操作する恩恵が与えられる。
本発明に係る遠隔運転操作システムの第8特徴構成は、上記第6特徴構成に加えて、前記位置関係監視手段が、複数の携帯端末について監視するように構成され、前記報知管理手段が、前記複数の携帯端末の全ての前記位置関係が前記運転確認位置に相当する状態よりも近づいているときから最後に前記運転確認位置であると判別した携帯端末に対して、前記運転確認情報を報知するように構成されている点にある。
上記第8特徴構成によれば、報知管理手段が、複数の携帯端末の全ての位置関係が運転確認位置に相当する状態よりも近づいているときから最後に運転確認位置であると判別した携帯端末に対して運転確認情報を報知するように構成されているので、遠隔操作運転対象機器の動作制御が、遠隔操作運転対象機器の設置場所から最後に離れたと見なすことのできる携帯端末を所持する運転操作者からの運転指令情報に基づいて行われ、その結果、複数の携帯端末を夫々所持する複数の運転操作者の全員に対して遠隔操作運転対象機器を遠隔操作する恩恵が与えられる。
本発明に係る遠隔運転操作システムの第9特徴構成は、上記第1から第8特徴構成のいずれかに加えて、前記運転管理手段が、前記携帯端末からの前記運転指令情報に基づいて前記遠隔操作運転対象機器を運転するときに異常が発生したときには、その異常に対応する異常対応情報を前記携帯端末に報知させるように構成されている点にある。
上記第9特徴構成によれば、遠隔操作運転対象機器の運転操作者である携帯端末の所持者に対して、遠隔操作運転対象機器の運転に異常が発生したことが報知されるように構成されるので、異常を報知された運転操作者は、遠隔操作運転対象機器を正常に運転させるための対策を即座に講じることができる。
本発明に係る遠隔運転操作システムの第10特徴構成は、上記第9特徴構成に加えて、前記運転管理手段が、前記携帯端末から運転状態問い合わせを受信したときに前記異常対応情報を前記携帯端末に報知させるように構成されている点にある。
上記第10特徴構成によれば、携帯端末を所持する運転操作者から遠隔操作運転対象機器が正常に運転しているかどうかの問い合わせがあったときに、上記運転管理手段が、遠隔操作運転対象機器の異常対応情報を携帯端末に報知させるように構成されているので、遠隔操作運転対象機器に運転異常が存在するときにその異常対応情報が携帯端末に対して頻繁に送信されることにより携帯端末と遠隔操作運転対象機器との間の通信が混雑することを防止しながら、携帯端末を所持する運転操作者が遠隔操作運転対象機器の異常対応情報を求めるときにはその異常対応情報を報知できる。
本発明に係る遠隔運転操作システムの第11特徴構成は、上記第9又は第10特徴構成に加えて、前記運転管理手段が、前記異常対応情報に対する前記携帯端末からの応答入力に基づいて前記遠隔操作運転対象機器の運転を制御するように構成されている点にある。
上記第11特徴構成によれば、運転管理手段が、異常対応情報に対する携帯端末からの応答入力に基づいて遠隔操作運転対象機器の運転を制御して、運転異常が存在している遠隔操作運転対象機器の動作状態に運転操作者の希望が反映されるようになる。その結果、運転異常が存在している遠隔操作運転対象機器を、例えば運転操作者の希望により再起動させて、正常な運転状態へと移行させることなど可能となる。
本発明に係る遠隔運転操作システムの第12特徴構成は、上記第1から第11特徴構成のいずれかに加えて、前記位置関係監視手段が、所定頻度で前記位置関係を監視し、前記位置関係の変化度合に応じて前記位置関係の監視頻度を変更自在に構成されている点にある。
上記第12特徴構成によれば、携帯端末と遠隔操作運転対象機器との位置関係の変化度合いに応じてその位置関係の監視頻度を変更自在に構成されているので、例えば、携帯端末を所持する運転操作者が行動を停止しているときには位置関係の監視頻度を低くするような変更や、運転操作者が速い速度で移動しているときには位置関係の監視頻度を高くするような変更を行って、位置関係監視手段によるエネルギ消費量を小さくして、且つ、確実に携帯端末と遠隔操作運転対象機器との位置関係が運転確認位置であることを判別するように構成することができる。
本発明に係る遠隔運転操作システムは、遠隔操作運転対象機器の運転操作者であり、且つ、携帯端末の所持者が、出先から遠隔操作運転対象機器を遠隔操作可能に構成されている。そして、給湯器や空気調和機などの様々な機器を遠隔操作運転対象機器として遠隔操作するものであり、以下の実施形態では、運転操作者が帰宅した時点で給湯器による風呂の湯張りが完了しているように運転操作者が出先から給湯器の遠隔操作をすることについて図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
図1の遠隔運転操作システムでは、遠隔操作運転対象機器としての通信機能付きの給湯器10と運転操作者の携帯端末20とが、公衆網等の通信線40を介して通信可能に接続されている状態を示している。
通信機能付きの給湯器10には、給湯機能を実現するためのガス弁、ファンモータ、ガス量調整弁、点火器、水量調整弁などで構成される負荷装置13と、入水温度、出湯温度、炎信号などを検出するセンサ15と、給湯器10に対する設定入力を行うための操作入力部14と、負荷駆動インタフェース12を介して接続される上記負荷装置13の作動を制御する制御部11とが設けられている。また、通信線40を介して外部と情報通信を行うための通信部16も設けられている。
運転操作者が備える携帯端末20は、通信線40に接続して情報通信を行うことができる携帯電話、携帯情報端末(PDA)、携帯型コンピュータ等を用いて実現することができる。携帯端末20が携帯電話にて構成される場合、図1に示すように、携帯電話内の各種動作制御を行う制御部21と、携帯電話内で取り扱われる各種情報の表示を行う表示部22と、通信線4を介して外部と情報通信を行うための通信部23と、キー入力などを行うための操作入力部24と、音声出力部25と、音声入力部26とが設けられている。
また、携帯端末20は、測位用衛星30を用いて自身の位置に関する情報を取得できる機能を有している。本実施形態では、測位用衛星30がGPS(Global Positioning System)衛星であり、携帯端末20がGPS電波の受信機能を搭載しているとき、携帯端末20は少なくとも3つの測位用衛星30からGPS電波を受信して、現在の緯度経度情報(位置情報)を取得することができ、携帯端末20が内蔵メモリに電子地図データを保持しているときには、緯度経度情報から現在の住所(位置情報)を取得することができるようになっている。
次に、図1から図3を参照して第1実施形態に係る遠隔運転操作システムについて説明する。
図2に示すように、携帯端末20には、この携帯端末20と給湯器10との位置関係が運転確認位置であるか否かを監視する位置関係監視手段1と、その位置関係が給湯器10の運転確認を行うタイミング(例えば、給湯器10の運転開始を遠隔操作するタイミング、給湯器10の運転停止を遠隔操作するタイミングなど)である運転確認位置であることを示す情報を給湯器10に送信する位置関係情報通信手段2と、この携帯端末20で送受信される情報を管理する通信管理手段3とが設けられ、これらの手段は制御部21及び通信部23にて実現されている。携帯端末20内で取り扱われる情報を所持者に対して報知する報知手段4が設けられ、この報知手段4は、携帯端末20の表示部22、音声出力部25及び振動発生部27などにて実現されている。
そして、給湯器10には、位置関係監視手段1にて、この給湯器10と携帯端末20との位置関係が運転確認位置であることが判別されて、位置関係情報通信手段2から送信される上記運転確認位置であることを示す情報を受信したときに、給湯器10の運転確認を行うタイミングであることを示す運転確認情報を携帯端末20に報知させる報知管理手段5と、携帯端末20からの運転指令情報に基づいて給湯器10の運転を制御する運転管理手段6とが設けられ、これらの手段は制御部12及び通信部16にて実現されている。給湯器10の運転確認を行うタイミングは、運転操作者が運転確認位置から住居まで移動するための所要時間が、給湯器10による風呂の湯張りの所要時間に相当するように設定されている。
携帯端末20に設けられる位置関係監視手段1は、複数のGPS衛星30から電波を受信して取得された携帯端末20自身の位置情報と既知である給湯器10の位置情報とに基づいて、両者の位置関係が運転確認位置であるか否かを監視して判定するように構成されている。給湯器10の位置情報は、携帯端末20の制御部21が記憶するように構成されている。
携帯端末20に設けられる位置関係情報通信手段2は、位置関係監視手段1によって携帯端末20と給湯器10との位置関係が運転確認位置であると判定されたときには、運転確認位置であることを示す情報を給湯器10へ送信して、給湯器10側における遠隔操作運転の制御処理を開始させるように構成されている。
携帯端末20に設けられる通信管理手段3は、携帯端末20で送受信される情報を管理する機能を有し、携帯端末20から外部に情報が送信されたときには、その送信日時や、どのような情報が送信されたのかといった情報を記憶させて管理するように構成されている。例えば、携帯端末20から給湯器10へ運転指令情報を送信したとき、その送信日時や、その運転指令情報が給湯器10の作動を許可する情報であるのか、又は、給湯器10の作動を許可しない情報なのかを記憶して管理している。
携帯端末20に設けられる報知手段4は、携帯端末20が備える表示部22で文字表示させたり、音声出力部25で音を発生させたり、振動発生部27で振動を発生させたりすることで、運転確認情報を受信したことを運転操作者に対して報知するように構成されている。
給湯器10に設けられる報知管理手段5は、携帯端末20と給湯器10との位置関係が運転確認位置であり、給湯器10の運転確認を行うタイミングであること、つまり、運転操作者が帰宅したときに風呂の湯張りが完了されているために給湯器10の運転を開始しなければならない時刻であることを運転操作者に報知するために、運転操作者が所持する携帯端末20に対して、給湯器10の運転確認を行うタイミングであることを示す運転確認情報を携帯端末20にて報知可能に送信する。
給湯器10に設けられる運転管理手段6は、携帯端末20からの運転指令情報に基づいて給湯器10の運転を制御する機能を備えている。
次に、図3に示す制御動作のフローチャート、及び、図4に示す給湯器10と携帯端末20との位置関係を参照して、遠隔運転操作システムにおける携帯端末20での制御動作について説明する。
携帯端末20の位置関係監視手段1は、携帯端末20自身の位置と給湯器10の位置との位置関係を所定の時間間隔で監視するように構成されており、ステップ100において位置関係監視手段1は監視間隔が経過したか否かを判定する。未だ監視間隔が経過していないときには、この制御動作フローの初めにリターンする。他方で、監視間隔が経過し、新たな監視タイミングになっているときには、携帯端末20の制御部21は、複数のGPS衛星30から電波を受信して携帯端末20自身の位置情報(例えば、緯度経度情報)を取得する(ステップ102)。
次に、位置関係監視手段1は、携帯端末20の位置が所定の登録エリア内にあるか否かを判定する(ステップ104)。位置関係監視手段1は、この携帯端末20の所持者にとっての登録エリアがどこであるのかの情報を記憶している。この登録エリアは、給湯器10との相対的な距離(位置関係)で設定されており、携帯端末20が登録エリア内に存在するときには、携帯端末20は運転開始を遠隔操作するタイミングにあると判定され、携帯端末20が登録エリア外に存在するときには、携帯端末20は運転停止を遠隔操作するタイミングにあると判定される。そして、登録エリアが緯度経度によって範囲指定されているときには、ステップ102にて取得された位置情報(緯度経度情報)が登録エリアの範囲内に存在するか否かの判定結果によって、携帯端末20が登録エリア内に存在するか否かの判定が行われる。また、登録エリアが住所によって範囲指定されているときには、ステップ102にて取得された位置情報(緯度経度情報)を携帯端末20に記憶されている電子地図データに適用して携帯端末20の現在住所を特定し、特定された現在住所が登録エリアの住所内に存在するか否かの判定が行われる。
そして、携帯端末20の位置が登録エリア内にあるときには(ステップ104において「Yes」に該当するとき)、携帯端末20が新たに登録エリアに進入してきたのか、又は、以前から登録エリアに留まっているのかを判定するために、前回の監視タイミングでは携帯端末20が登録エリア外にあったか否かを、上述のステップ104における判定手法と同様の手法によって判定する(ステップ108)。そして、前回の監視タイミングにおいて携帯端末20が登録エリア外にあったとき(ステップ108において「Yes」に該当するとき)、携帯端末20が登録エリア外から登録エリア内に新たに進入してきたと判定することができる。他方で、前回の監視タイミングにおいて携帯端末20が登録エリア内にあったとき(ステップ108において「No」に該当するとき)、携帯端末20が以前から登録エリア内に留まっていると判定することができる。
また、ステップ104の判定ステップにおいて、携帯端末20の位置が登録エリア外にあると判定されたとき、携帯端末20が新たに登録エリア外に脱出したのか、又は、以前から登録エリア外に留まっているのかを判定するために、前回の監視タイミングでは携帯端末20が登録エリア内にあったか否かを判定する(ステップ106)。そして、前回の監視タイミングにおいて携帯端末20が登録エリア内にあったとき(ステップ106において「Yes」に該当するとき)、携帯端末20が登録エリア内から登録エリア外に新たに脱出してきたと判定することができる。他方で、前回の監視タイミングにおいて携帯端末20が登録エリア外にあったとき(ステップ106において「No」に該当するとき)、携帯端末20が以前から登録エリア外に留まっていると判定することができる。
以上のように、位置関係監視手段1は、携帯端末20が登録エリア外から登録エリア内に新たに進入してきたときに、携帯端末20が運転確認位置P1にあると判定し、及び、携帯端末20が登録エリア内から登録エリア外に新たに脱出してきたときに、携帯端末20が運転確認位置P2にあると判定する。携帯端末20が登録エリア外から登録エリア内に新たに進入してきた運転確認位置P1にあるということは、給湯器10の運転開始を遠隔操作するタイミングであるということであり、及び、携帯端末20が登録エリア内から登録エリア外に新たに脱出してきた運転確認位置P2にあるということは、給湯器10の運転停止を遠隔操作するタイミングであるということである。
次に、ステップ110において携帯端末20の位置関係情報通信手段2は、運転確認位置であることを示す情報を給湯器10へと自動的に送信し、給湯器10から運転確認情報が送信されてくるのを待つ(ステップ112)。携帯端末20の制御部21は、給湯器10の通信線40上でのアドレスを記憶しており、記憶しているアドレスに対して上記運転確認位置であることを示す情報を送信している。例えば、通信線40がインターネットであり、この通信線40に接続される給湯器10にIPv6(Internet Protocol Version 6)によるIPアドレスが付与しておけば、携帯端末20はそのIPアドレスに上記運転確認位置であることを示す情報を送信すればよい。
図5(a)から図5(d)に示すのは、携帯端末20が備える表示画面上にて報知された運転確認情報の例であり、給湯器10からの電子メールの形態で携帯端末20の電子メールアドレスに送信されている。給湯器10の制御部11は、その運転操作者が所有する携帯端末20の通信線40上での電子メールアドレスを記憶しており、記憶している電子メールアドレスに対して上記運転確認情報を送信している。そして、携帯端末20にて報知されるように運転確認情報が給湯器10から携帯端末20に対して送信されてくると、携帯端末20の報知手段4は運転確認情報を受信して、携帯端末20が備える表示部22で文字表示させたり、音声出力部25で音を発生させたり、振動発生部27で振動を発生させたりすることで、運転確認情報を受信したことを運転操作者に対して報知する。
例えば、図5(a)で例示する運転確認情報の電子メールでは、携帯端末20が登録エリア外から登録エリア内に新たに進入したことの報知と、「給湯器ONを止めますか?」という給湯器10の運転の開始を止めるのかどうかの問い合わせが行われている。図5(b)で例示する運転確認情報の電子メールでは、携帯端末20が登録エリア外から登録エリア内に新たに進入したことの報知と、「給湯器をONしますか?」という給湯器10の運転を開始するのかどうかの問い合わせが行われている。図5(c)で例示する運転確認情報の電子メールでは、携帯端末20が登録エリア内から登録エリア外に新たに脱出したことの報知と、「給湯器OFFを止めますか?」という給湯器10の運転の停止を止めるのかどうかの問い合わせが行われている。図5(d)で例示する運転確認情報の電子メールでは、携帯端末20が登録エリア内から登録エリア外に新たに脱出したことの報知と、「給湯器をOFFしますか?」という給湯器10の運転を停止するのかどうかの問い合わせが行われている。
そして、報知された運転確認情報に対して運転操作者が返信操作などの応答入力を行うことで給湯器10に対する運転指令情報を与え、又は、応答入力を行わないことを給湯器10に対する運転指令情報の代わりとし、その運転指令情報に基づいて給湯器10を動作させる。
制御部21は、この問い合わせに対する応答入力があるか否かを判定し(ステップ116)、応答入力があったときには、その応答入力の内容を給湯器10へ送信する(ステップ118)。この問い合わせに対する応答入力、及び、給湯器10への応答入力の内容の送信は、携帯端末20を所持する、給湯器10の運転操作者が、受信した電子メールに対して操作入力部24を用いて返信することで成立する。そして、携帯端末20における一連の制御動作を終了する。
次に、遠隔運転操作システムにおける給湯器10での制御動作について説明する。
給湯器10の制御部11は、携帯端末20から運転確認位置であることを示す情報を受信したか否かを判定する(ステップ200)。そして、運転確認位置であることを示す情報を受信したときには、報知管理手段5は、給湯器10の運転確認を行うタイミングであることを示す運転確認情報を携帯端末20の電子メールアドレスに送信する(ステップ202)。その後、制御部10は、タイマをセットし、所定時間の間、携帯端末20から応答入力を待つ(ステップ206、208)。そして、携帯端末20から応答入力があったときには(ステップ208の「Yes」に該当するとき)、運転管理手段6は、応答入力に基づいて運転指令情報を決定し(ステップ212)、その運転指令情報に基づいて給湯器10の運転を制御する(ステップ214)。そして、ステップ212では、図6及び図7を参照して後述するような運転指令情報の決定(登録エリア内に新たに進入したときに行われる運転開始時制御及び登録エリア外に新たに脱出したときに行われる運転停止時制御)が行われる。
上記ステップ212において行われる、応答入力に基づく運転指令情報の決定方法について以下に説明する。
まず、携帯端末20の所持者が登録エリア外から登録エリア内に新たに進入したことを位置関係監視手段1が判別したときの給湯器10の運転開始時制御において、(A)運転管理手段6が給湯器10の運転を開始させる態勢(つまり、運転操作者から作動許可を受信しなくても給湯器10の運転を開始させる態勢)に自動的に移行するように設定されている場合、及び、(B)運転管理手段6が給湯器10の運転を開始させる態勢に自動的に移行しないように設定されている場合がある。尚、上記(A)のように設定するのか、又は、上記(B)のように設定するのかについては、携帯端末20の操作入力部24及び給湯器10の操作入力部14を用いて運転操作者が変更設定自在に構成されている。
上記(A)のように設定されている場合(図6のステップ212aにおいて「Yes」に該当する場合)、携帯端末20にて報知される運転確認情報では図5(a)に示すように、運転を開始させることが既に自動的に設定されている給湯器10の「ONを止めるのか?」を問い合わせる。この問い合わせに対する応答入力が、「給湯器10のONを止める」という給湯器10の作動を不許可するものであったとき(ステップ212bにおいて「Yes」に該当するとき)、運転管理手段6は、運転を開始させることが既に設定されている給湯器10の運転を開始させないための運転指令情報を決定する(ステップ212c)。
また、図5(a)に示した問い合わせに対する応答入力を受信しなかったとき(ステップ212bにおいて「Yes」に該当するとき)、運転管理手段6は、給湯器10の運転を開始させることが既に設定されているので、その設定に従って、給湯器10の運転を開始させるための運転指令情報を決定する(ステップ212e)。つまり、運転管理手段6は、給湯器10の作動不許可の応答入力を受信さえしなければ、給湯器10の作動許可の応答入力を受信したと見なすように構成されている。
上記(B)のように設定されている場合(図6のステップ212aにおいて「No」に該当する場合)、携帯端末20にて報知される運転確認情報では図5(b)に示すように、運転を開始させないことが既に設定されている給湯器10の「ONを行うのか?」を問い合わせる。この問い合わせに対する応答入力が、「給湯器10のONを行う」という給湯器10の作動を許可するものであったとき(ステップ212dにおいて「Yes」に該当するとき)、運転管理手段6は、運転を開始させないことが既に設定されている給湯器10の運転を開始させるための運転指令情報を決定する(ステップ212e)。また、図5(b)に示した問い合わせに対する応答入力を受信しなかったとき(ステップ212dにおいて「No」に該当するとき)、運転管理手段6は、給湯器10の運転を開始させないことが既に設定されているので、その設定に従って、給湯器10の運転を開始させないための運転指令情報を決定する(ステップ212c)。つまり、運転管理手段6は、給湯器10の作動許可の応答入力を受信さえしなければ、給湯器10の作動不許可の応答入力を受信したと見なすように構成されている。
他方で、携帯端末20の所持者が登録エリア内から登録エリア外へ新たに脱出したことを位置関係監視手段1が判別したときの給湯器10の運転停止時制御において、(C)運転管理手段6が給湯器10の運転を停止させる態勢(つまり、運転操作者から作動不許可を受信しなくても給湯器10の運転を開始させる態勢)に自動的に移行するように設定されている場合、及び、(D)運転管理手段6が給湯器10の運転を停止させる態勢に自動的に移行しないように設定されている場合がある。尚、上記(C)のように設定するのか、又は、上記(D)のように設定するのかについては、携帯端末20の操作入力部24及び給湯器10の操作入力部14を用いて運転操作者が変更設定自在に構成されている。
上記(C)のように設定されている場合(図7のステップ212fにおいて「Yes」に該当する場合)、携帯端末20にて報知される運転確認情報では図5(c)に示すように、運転を停止させることが既に設定されている給湯器10の「OFFを止めるのか?」を問い合わせる。この問い合わせに対する応答入力が、「給湯器10のOFFを止める」という給湯器の作動を許可するものであったとき(ステップ212gにおいて「Yes」に該当するとき)、運転管理手段6は、運転を停止させることが既に設定されている給湯器10の運転を停止させないための運転指令情報を決定する(ステップ212h)。また、図5(c)に示した問い合わせに対する応答入力を受信しなかったとき(ステップ212gにおいて「No」に該当するとき)、運転管理手段6は、給湯器10の運転を停止させることが既に設定されているので、その設定に従って、給湯器10の運転を停止させるための運転指令情報を決定する(ステップ212j)。つまり、運転管理手段6は、給湯器10の作動許可の応答入力を受信さえしなければ、給湯器10の作動不許可の応答入力を受信したと見なすように構成されている。
上記(D)のように設定されている場合(図7のステップ212fにおいて「No」に該当する場合)、携帯端末20にて報知される運転確認情報では図5(d)に示すように、運転を停止させないことが既に設定されている給湯器10の「OFFを行うのか?」を問い合わせる。この問い合わせに対する応答入力が、「給湯器10のOFFを行う」という給湯器の作動を不許可するものであったとき(図7のステップ212iにおいて「Yes」に該当するとき)、運転管理手段6は、運転を停止させないことが既に設定されている給湯器10の運転を停止させるための運転指令情報を決定する(ステップ212j)。また、図5(d)に示した問い合わせに対する応答入力を受信しなかったとき(ステップ212iにおいて「No」に該当するとき)、運転管理手段6は、給湯器10の運転を停止させないことが既に設定されているので、その設定に従って、給湯器10の運転を停止させないための運転指令情報を決定する(ステップ212h)。つまり、運転管理手段6は、給湯器10の作動不許可の応答入力を受信さえしなければ、給湯器10の作動許可の応答入力を受信したと見なすように構成されている。
<第実施形態>
次に、図8及び図9を参照して第実施形態に係る遠隔運転操作システムについて説明する。本実施形態について図8に例示するように、携帯端末20a、20b及び20cという複数台の携帯端末が設けられている点で上記第1実施形態から上記第3実施形態と異なっているが、遠隔運転操作システムの構成図は図1に示したのと同様であるため、ここでの説明は省略する。
上記第1実施形態では給湯器10を遠隔操作する携帯端末20が1台である場合について説明したため、例えば、携帯端末20が登録エリア外から登録エリア内に新たに進入してきたときに、給湯器10の運転開始を遠隔操作するタイミングであることを示す運転確認情報をその携帯端末20に対して報知するように構成されていたが、図8(a)に例示するように、給湯器10の運転操作者が複数人存在し、各人が携帯端末20a、20b、20cを所持しているときには、携帯端末20a、20b、20cの全てが登録エリア外に位置する状態から最初に登録エリア内に存在すると判別される携帯端末20aに対して、上記運転確認情報を報知するように構成すればよい。
同様に、上記第1実施形態では、特定の携帯端末20が登録エリア内から登録エリア外に新たに脱出してきたときに、給湯器10の運転停止を遠隔操作するタイミングであることを示す運転確認情報をその携帯端末20に対して報知するように構成されていたが、図8(b)に例示するように、給湯器10の運転操作者が複数人存在し、各人が携帯端末20a、20b、20cを所持しているときには、携帯端末20a、20b、20cの全てが登録エリア内に存在する状態から最後に登録エリア外に脱出すると判別される携帯端末20aに対して、上記運転確認情報を報知するように構成すればよい。
次に、本実施形態に係る遠隔運転操作システムにおける給湯器10の動作制御について、第1実施形態の改変例として図及び図を参照して説明する。尚、図に示す動作制御のフローチャートは、ステップ107及びステップ109が設けられている以外は第1実施形態の動作制御のフローチャートを図示している図3と同様であるので、以下にはステップ107及びステップ109について詳細に説明し、他のステップについては説明を省略することもある。
複数台の携帯端末20a、20b、20cの夫々に設けられる位置関係監視手段1は、ステップ100、102、104、106を辿る動作制御フロー、又は、ステップ100、102、104、108を辿る動作制御フローにより、自身の携帯端末20a、20b、20cが、以前から登録エリア内に留まったままであるのか(ステップ108の「No」に該当)、以前から登録エリア外に留まったままであるのか(ステップ106の「No」に該当)、新たに登録エリア内に進入してきたのか(ステップ108の「Yes」に該当)、又は、新たに登録エリア外に脱出してきたのか(ステップ106の「Yes」に該当)を判定する。そして、表1及び表2に例示する位置情報テーブル中の自身の携帯端末の位置情報を「登録エリア内」又は「登録エリア外」に書き換えると共に、他の携帯端末の位置情報を参照して、他の携帯端末はすべて登録エリア外にあるか否かを判定する(ステップ109及びステップ107)。
例えば、図(a)に例示するように、携帯端末20aが新たに登録エリア内に進入してきて(ステップ108の「Yes」に該当)、表1に例示する位置情報テーブルが作成されたときに他の携帯端末20b、20cは登録エリア外にあった場合(ステップ109の「Yes」に該当)、つまり、複数台の携帯端末20a、20b、20cの中で携帯端末20aが最初に登録エリア内に進入してきた携帯端末であった場合、ステップ110において携帯端末20aの位置関係情報通信手段2は、運転確認位置であることを示す情報を給湯器10へと送信し、運転開始を遠隔操作するタイミングであることを示す運転確認情報が給湯器10から送信されてくるのを待つ(ステップ112)。
他方で、携帯端末20aが新たに登録エリア内に進入してきたときに、他の携帯端末20b、20cの少なくとも1台が登録エリア内にあった場合(ステップ109の「No」に該当)には、そのまま動作制御をリターンする。
また、図(b)に例示するように、携帯端末20aが新たに登録エリア外に脱出してきて(ステップ106の「Yes」に該当)、表2に例示する位置情報テーブルが作成されたときに他の携帯端末20b、20cは登録エリア外にあった場合(ステップ107の「Yes」に該当)、つまり、複数台の携帯端末20a、20b、20cの中で携帯端末20aが最後に登録エリア外に脱出してきた携帯端末であった場合、ステップ110において携帯端末20aの位置関係情報通信手段2は、運転確認位置であることを示す情報を給湯器10へと送信し、運転停止を遠隔操作するタイミングであることを示す運転確認情報が給湯器10から送信されてくるのを待つ(ステップ112)。
他方で、携帯端末20aが新たに登録エリア外に脱出してきたときに、他の携帯端末20b、20cの少なくとも1台が登録エリア内にあった場合(ステップ107の「No」に該当)には、そのまま動作制御をリターンする。
Figure 0004427717
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<別実施形態>
<1>
遠隔操作運転対象機器の例として通信機能付き給湯器を例に挙げて上記実施形態の説明を行ったが、他の様々な機器の遠隔操作を行うために本発明に係る遠隔運転操作システムを適用することができる。例えば、通信機能付き空気調和機などの遠隔運転操作に応用することで、運転操作者が帰宅した時点で特定の部屋が快適な温度になっているように空気調和機の運転を遠隔操作にて行うことも可能である。
<2>
上記実施形態において、通信部16は、インターネットなどの通信線40とモデムなどを介して有線接続される場合、又は、通信線40と電波、赤外線などを用いた無線LAN(Local Area Network)技術を利用して無線接続される場合などがある。
<3>
上記実施形態では、携帯端末20の所持者が、図5に例示したような運転確認情報としての電子メールに対して返信を行うことで、その運転確認情報に対する応答入力を実行する場合について説明したが、応答入力の方法は電子メールに対して返信を実行するという方法のみに限定されない。例えば、運転確認情報の報知を受けた運転操作者が携帯端末20を用いて給湯器10に対する運転開始及び運転停止の指令を新たに作成し、その指令を携帯端末20から給湯器10に対して送信するような応答入力の方法であっても構わない。
<4>
上記実施形態において、携帯端末20から給湯器10に対して応答入力としての電子メールや他の指令を送信した後で、それら電子メールや指令を配信できなかった旨のエラーメッセージが携帯端末20に返ってきたとき、携帯端末20の通信管理手段3は、電子メールや指令を送り直すように構成されている。そして、所定回数送り直した後で更にエラーメッセージが返ってきたときには、携帯端末20にエラー情報を報知する。報知の方法としては、携帯端末20の表示部22の画面上にエラーメッセージを表示する方法や、携帯端末20の音声出力部25にて音を報知する方法や、携帯端末20の振動発生部27にて振動を発生させる方法などがある。
具体的には、図3を参照して説明した第1実施形態の改変例として図10に示すように、ステップ110において携帯端末20から給湯器10へ運転確認位置であることを示す情報が電子メール等の形態で送信された後、その運転確認位置であることを示す情報の配信が正常に行われたか否かを判定するエラー処理制御が行われる(ステップ111)。また、ステップ118において携帯端末20から給湯器10へ応答入力が電子メール等の形態で送信された後、その応答入力の配信が正常に行われたか否かを判定するエラー処理制御が行われる(ステップ119)。位置関係情報通信手段2を用いてステップ111において行われるエラー処理制御の内容と、通信管理手段3を用いてステップ119において行われるエラー処理制御の内容とは同じであるため、以下に図11を参照してステップ111において行われるエラー処理制御について説明する。また、第2実施形態についても同様のエラー処理制御を行うような改変を行うことができるが、行われるエラー処理制御の内容はこの図10及び図11で説明する内容と同様であるため、第2実施形態に関する改変例の説明は省略する。
まず、携帯端末20から給湯器10へ運転確認位置であることを示す情報が電子メールにて送信された後、携帯端末20の制御部21は通信線40上に設置されている電子メールサーバ装置(図示せず)から、その電子メールの配信が出来なかった旨のエラーメッセージを受信したかを監視する(ステップ111a)。そして、エラーメッセージを受信したとき(ステップ111aにおいて「Yes」に該当するとき)、制御部21はエラーメッセージを受信した回数のカウントを行い(ステップ111c)、カウントが設定数以上か否かを判定する(ステップ111d)。エラーメッセージを受信した回数が設定数未満であるとき(ステップ111dにおいて「No」に該当するとき)、位置関係情報通信手段2は、運転確認位置であることを示す情報を電子メールにて給湯器10へ送信し直す(ステップ111e)。他方で、エラーメッセージを受信した回数が設定数以上であるとき(ステップ111dにおいて「Yes」に該当するとき)、つまり、設定数以上送信しても携帯端末20と給湯器10との間の通信が確立されずに送信不良となるとき、制御部21は、報知手段4にてエラーメッセージを報知させて(例えば、「通信できません」などの文字情報を表示部22に表示させる)、携帯端末20の所持者に対して携帯端末20と給湯器10との間の通信が確立されないことを報知する。
また、ステップ111aにおいて所定時間内にエラーメッセージを受信しなかったとき(ステップ111aにおいて「Yes」に該当するとき)、制御部21は、運転確認位置であることを示す情報が給湯器10へ正常に送信されたと判定して、エラーメッセージのカウントをリセットして、このエラー処理制御を終了する(ステップ111b)。
<5>
上記実施形態では、遠隔操作運転対象機器10を囲むようにして登録エリアを設定し、その登録エリアの境界線を挟む両側に運転確認位置P1及び運転確認位置P2を設定することで、登録エリアの境界線を跨いで登録エリア外から登録エリア内(運転確認位置P1
に進入してきた携帯端末20や、登録エリアの境界線を跨いで登録エリア内から登録エリア外(運転確認位置P2)に脱出してきた携帯端末20を運転確認位置に存在するものと
判定したが、図4及び図に例示したような登録エリアを設定せず、単に図4及び図に例示したような所定の領域(例えば、緯度経度による領域指定、住所による領域指定)を有する運転確認位置P1、P2を設定し、位置関係監視手段1が、携帯端末20がその運転確認位置に存在するか否かを監視するように構成することもできる。具体的には携帯端末20が運転確認位置P2に存在した後に運転確認位置P1に存在したこと(つまり、携帯端末20が給湯器10に近づいてきたこと)が検出されたときには、位置関係監視手段1は、携帯端末20が運転開始を遠隔操作するタイミングであると判定することができ、また、携帯端末20が運転確認位置P1に存在した後に運転確認位置P2に存在したこと(つまり、携帯端末20が給湯器10から遠ざかっていること)が検出されたときには、位置関係監視手段1は、携帯端末20が運転停止を遠隔操作するタイミングであると判定することができる。

上記実施形態では、位置関係監視手段1が所定の監視時間間隔で携帯端末20と給湯器10との位置関係を監視していたが、位置関係の監視頻度(監視間隔)を可変とするような改変も可能である。例えば、携帯端末20を所持する運転操作者が移動を停止しているときには、位置関係監視手段1によって監視される携帯端末20と給湯器10との位置関係の変化度合も小さくなるため、このような場合には、携帯端末20と給湯器10との位置関係の監視間隔(或いは携帯端末20の位置情報の取得間隔)を短くしても構わない。従って、位置関係監視手段1は、運転操作者が遅い速度で移動していると判定することができるときには携帯端末20と給湯器10との位置関係の監視頻度を低くするような変更や、運転操作者が速い速度で移動していると判定することができるときには携帯端末20と給湯器10との位置関係の監視頻度を高くするような変更を行って、位置関係監視手段1によるエネルギ消費量を小さくしつつ、確実に携帯端末20と給湯器10との位置関係が運転確認位置であることを判別可能に構成できる。
具体的には、図3を参照して説明した第1実施形態の改変例として、図12(a)に図3の動作制御フローの改変部分を示すように、携帯端末20の制御部21は、ステップ102にて取得された位置情報に基づいて、携帯端末20と給湯器10との位置関係の監視間隔を変更又は維持する監視間隔設定処理制御(ステップ103)を行うように構成されている。図12(b)には監視間隔設定処理制御の内容について示している。また、第2実施形態についても同様の監視間隔設定処理制御を行うような改変を行うことができるが、行われる監視間隔設定処理制御の内容はこの図12(a)及び図12(b)で説明する内容と同様であるため、第2実施形態に関する改変例の説明は省略する。
まず、携帯端末20の位置情報の取得が行われた後、制御部21は、前回の位置関係の監視時での位置情報と今回の位置関係の監視時での位置情報との比較を行い(ステップ103a)、その変化量が設定上限以上であるか否かを判定する(ステップ103b)。つまり、変化量が設定上限以上であるときには携帯端末20の移動速度が速いことを意味し、変化量が設定下限以下であるときには携帯端末20の移動速度が遅いことを意味し、変化量が設定上限と設定下限との間にあるときには携帯端末20の移動速度が通常の速度であることを意味している。そして、変化量が設定上限以上であるとき(ステップ103bにおいて「Yes」に該当するとき)、携帯端末20の移動速度が速いということを意味するので、制御部21は、携帯端末20の移動状況を位置的に細かく追跡できるように、監視間隔を短くする(ステップ103c)。
他方で、変化量が設定上限以上でないとき(ステップ103bにおいて「No」に該当するとき)、制御部21は、変化量が設定下限以下であるか否かを判定する(ステップ103d)。そして、変化量が設定下限以下であるとき(ステップ103dにおいて「Yes」に該当するとき)、携帯端末20の移動速度が遅い又は停止しているということを意味するので、制御部21は、監視間隔を長くして、単位時間当たりの移動距離が短い状態にある携帯端末20の移動状況を頻繁に監視しなくてもよくする(ステップ103e)。また、変化量が設定上限以上でもなく、且つ、設定下限以下でもないとき(ステップ103dにおいて「No」に該当するとき)、携帯端末20の監視間隔は適正であるので、制御部21は、現在の監視間隔を変更せずにこの監視間隔設定処理制御を終了する。

上記実施形態において、運転管理手段6が携帯端末20からの応答入力に基づく運転指令情報にしたがって給湯器10を制御することについて説明したが、給湯器10が運転指令情報の指令通りに運転されているかを監視し、その結果を携帯端末20に送信するように構成することもできる。例えば、携帯端末20から自動的又は運転操作者の手動操作による、給湯器10に関する運転状態問い合わせを受けた運転管理手段6が、給湯器10の運転状態を検出して、異常の有無を判別可能な運転状態情報(異常対応情報の一例)を携帯端末20に返信するような形態や、携帯端末20からの問い合わせが無くても、運転管理手段6が、給湯器10の運転状態を検出して、異常の有無を判別可能な運転状態情報を携帯端末20に返信するような形態に構成することができる。
具体的には、図3を参照して説明した第1実施形態の改変例として、図13に図3の動作制御フローの改変部分を示すように、ステップ118において携帯端末20から給湯器10へ応答入力の送信が行われた後、携帯端末20の制御部21は、タイマをセットし、所定時間待機した後、給湯器10へ現在の運転状態の問い合わせを電子メールなどによって行う(ステップ170、172、174)。そして、制御部21は再度タイマをセットし、所定時間待機しながら、給湯器10から問い合わせに対する応答(異常対応情報)が送信されてくるか否かを待つ(ステップ176、178、180)。給湯器10は運転状態の問い合わせを受信すると、運転管理手段6が自身の運転状態を確認する(ステップ270、272)。そして、携帯端末20からの運転指令情報の通りに運転が行われていないとき、故障などの異常が発生しているときなどには、運転管理手段6は給湯器10に異常が発生していると判定して、異常対応情報を携帯端末20に送信させる(ステップ274、276)。また、異常が発生していないときには、運転管理手段6はこの運転状態問い合わせ制御を終了する。
携帯端末20の制御部21は、給湯器10から運転に異常があることを示す異常対応情報を受信したとき(ステップ180において「Yes」に該当するとき)、報知手段4にて異常対応情報を報知させる(例えば、「異常発生。リセットしますか?」などの文字情報を表示部22に表示させる)。異常対応情報の報知を受けた携帯端末20の所持者は、給湯器10にこの異常に対処するための応答入力(例えば、給湯器10に対するリセット指令や、運転停止指令など)を操作入力部24を使用して送信して(ステップ184、186)、給湯器10の運転状態を正常に戻すこともできる。また、異常対応情報としては、「修理が必要です。修理連絡先Tel:xx−xxxx−xxxx」など、異常の発生と修理の催促を行うようなものもある。他方で、所定時間内に給湯器10から問い合わせに対する応答が送信されてこなかったとき(ステップ178において「Yes」に該当するとき)、制御部21は、給湯器10が正常に運転されていると判定して、この運転状態問い合わせ制御を終了する。
給湯器10は、ステップ278において携帯端末20からの応答入力を受信したとき、運転管理手段6は、その応答入力に基づいて給湯器10の動作を制御する。例えば、給湯器10の運転をリセットするように指令する応答入力を携帯端末20から受信したとき、運転管理手段6は給湯器10の運転をリセットして、給湯器10の再起動させるように動作する。
また、給湯器10の運転管理手段6が、携帯端末20から運転状態の問い合わせを受けた後で給湯器10の運転状態を確認するのでは無く、運転管理手段6が携帯端末20からの運転状態の問い合わせの有無に関係無しに、所定時間間隔で給湯器10の運転状態を自発的に確認するように構成することもできる。その場合、図13に示したステップ172、174、176、178、270が省略されること以外は上述した運転状態問い合わせ制御と同様であるため、内容の説明は省略する。
また、図13を参照して、携帯端末20の所持者が操作入力部24を使用して応答入力を送信する例について説明したが、所持者による操作を受けずに携帯端末20が自動的に応答入力を送信するように構成することもできる。例えば、ステップ118において給湯器10の運転を開始させるための応答入力を送信したにも拘わらず、ステップ180において、給湯器10が運転を停止しているという異常対応情報が給湯器10から受信されたとき、携帯端末20から外部に対してどのような情報が送信されたのかを記憶して管理している携帯端末20の通信管理手段3は、ステップ118にて既に送信した運転指令情報の通りに運転が行われていないと判定して、ステップ118にて既に送信した運転指令情報を送信し直すという応答入力の送信を自動的に行う。
尚、第2実施形態についても上述と同様の運転状態問い合わせ制御を行うような改変を行うことができるが、行われる運転状態問い合わせ制御の内容はこの図10及び図11で説明する内容と同様であるため、第2実施形態に関する改変例の説明は省略する。

図5(a)から図5(d)に示した携帯端末20の表示部22の画面例は例示目的で記載したものであり、記載している電子メールの件名や、報知している運転確認情報及び運転問い合わせの内容については適宜変更可能である。

上記実施形態では、図6及び図7を参照して説明したように、携帯端末20の所持者が登録エリア外からエリア内に新たに進入したときに、給湯器10の運転管理手段6が運転を自動的に開始させる態勢に設定しておく場合、又は、給湯器10の運転管理手段6が運転を自動的に開始させない態勢に設定しておく場合、若しくは、携帯端末20の所持者が登録エリア内から登録エリア外に新たに脱出したときに、給湯器10の運転管理手段10が運転を自動的に停止させる態勢に設定しておく場合、又は、給湯器10の運転管理手段6が運転を自動的に停止させない態勢に設定しておく場合の何れかに設定され、その設定変更が自在に構成されている場合について説明したが、このような複数の設定モードを持たず、単に携帯端末20から指令があったときのみに、その指令にしたがった動作制御が行われるような給湯器10を用いた遠隔運転操作システムを構築することも可能である。
遠隔運転操作システムの構成図 遠隔運転操作システムの機能ブロック図 動作制御のフローチャート 遠隔操作運転対象機器と携帯端末との位置関係 携帯端末の表示画面例 運転開始時制御のフローチャート 運転停止時制御のフローチャート 遠隔操作運転対象機器と携帯端末との位置関係 動作制御のフローチャート 動作制御のフローチャート エラー処理制御のフローチャート (a)は動作制御のフローチャートであり、(b)は監視間隔設定処理制 御のフローチャート 動作制御のフローチャート
符号の説明
1 位置関係監視手段
5 報知管理手段
6 運転管理手段
10 給湯器(遠隔操作運転対象機器)
20 携帯端末

Claims (12)

  1. 遠隔操作運転対象機器とその運転操作者の携帯端末との位置関係が運転確認位置であるか否かを監視する位置関係監視手段と、
    前記位置関係監視手段にて前記運転確認位置であることが判別されるに伴って、前記遠隔操作運転対象機器の運転確認を行うタイミングであることを示す運転確認情報を前記携帯端末にて報知させる報知管理手段と、
    前記携帯端末からの運転指令情報に基づいて前記遠隔操作運転対象機器の運転を制御する運転管理手段とが設けられ、
    前記遠隔操作運転対象機器と前記携帯端末とが通信可能に構成され、前記位置関係監視手段が前記携帯端末に設けられ、前記報知管理手段と前記運転管理手段とが前記遠隔操作運転対象機器に対応して設けられ、
    前記携帯端末に、前記位置関係が前記運転確認位置であることを示す情報を前記遠隔操作運転対象機器に送信する位置関係情報通信手段が設けられ、
    前記報知管理手段が、前記位置関係が前記運転確認位置であることを示す情報を前記携帯端末から受信したときに、前記携帯端末に前記運転確認情報を送信して、前記携帯端末にて報知させるように構成されている遠隔運転操作システム。
  2. 前記位置関係情報通信手段が、前記遠隔操作運転対象機器へ前記運転確認位置であることを示す情報を送信したときに、その送信が不良であった場合、前記遠隔操作運転対象機器へ前記運転確認位置であることを示す情報を送信し直すように構成されている請求項1記載の遠隔運転操作システム。
  3. 前記携帯端末で送受信される情報を管理する通信管理手段が、前記遠隔操作運転対象機器へ前記運転指令情報を送信したときに前記遠隔操作運転対象機器と前記携帯端末との間が通信不良であった場合、前記遠隔操作運転対象機器へ前記運転指令情報を送信し直すように構成されている請求項1又は2記載の遠隔運転操作システム。
  4. 前記運転指令情報が、前記遠隔操作運転対象機器に対する作動許可情報又は作動不許可情報である請求項1〜3のいずれか1項に記載の遠隔運転操作システム。
  5. 前記位置関係監視手段が、前記位置関係が前記運転確認位置に相当する状態よりも離れている状態から前記運転確認位置に相当する状態になったときを前記運転確認位置であると判別するように構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の遠隔運転操作システム。
  6. 前記位置関係監視手段が、前記位置関係が前記運転確認位置に相当する状態よりも近づいている状態から前記運転確認位置に相当する状態になったときを前記運転確認位置であると判別するように構成されている請求項1〜のいずれか1項に記載の遠隔運転操作システム。
  7. 前記位置関係監視手段が、複数の携帯端末について監視するように構成され、
    前記報知管理手段が、前記複数の携帯端末の全ての前記位置関係が前記運転確認位置に相当する状態よりも離れているときから最初に前記運転確認位置であると判別した携帯端末に対して、前記運転確認情報を報知するように構成されている請求項記載の遠隔運転操作システム。
  8. 前記位置関係監視手段が、複数の携帯端末について監視するように構成され、
    前記報知管理手段が、前記複数の携帯端末の全ての前記位置関係が前記運転確認位置に相当する状態よりも近づいているときから最後に前記運転確認位置であると判別した携帯端末に対して、前記運転確認情報を報知するように構成されている請求項記載の遠隔運転操作システム。
  9. 前記運転管理手段が、前記携帯端末からの前記運転指令情報に基づいて前記遠隔操作運転対象機器を運転するときに異常が発生したときには、その異常に対応する異常対応情報を前記携帯端末に報知させるように構成されている請求項1〜のいずれか1項に記載の遠隔運転操作システム。
  10. 前記運転管理手段が、前記携帯端末から運転状態問い合わせを受信したときに前記異常対応情報を前記携帯端末に報知させるように構成されている請求項記載の遠隔運転操作システム。
  11. 前記運転管理手段が、前記異常対応情報に対する前記携帯端末からの応答入力に基づいて前記遠隔操作運転対象機器の運転を制御するように構成されている請求項9又は10記載の遠隔運転操作システム。
  12. 前記位置関係監視手段が、所定頻度で前記位置関係を監視し、前記位置関係の変化度合に応じて前記位置関係の監視頻度を変更自在に構成されている請求項1〜11のいずれか1項に記載の遠隔運転操作システム。
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