以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る空調システム100について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
(1)空調システム100の構成
(1−1)概要
図1に、空調システム100の全体構成を示す。空調システム100は、情報仲介装置としてのサーバ40及びアダプタ20a,20b,・・・を介してユーザーが自身の携帯する携帯端末50から所定の空調機10a,10b,・・・の情報を取得したり、所定の空調機10a,10b,・・・を操作したりするためのシステムである。
建物30には、公衆回線(以下、インターネットという)80と、建物30内に施設されているローカルエリアネットワーク(以下、LANという)81とを接続するルータ21が設置されている。LAN81には、空調機10a,10b,・・・に接続されたアダプタ20a,20b,・・・が接続されている。なお、アダプタ20a,20b,・・・の他に、建物30内で使用される図示されないパソコン、プリンタ等のネットワーク機器がLAN81に接続されていてもよい。
携帯端末50によってサーバ40を介して空調機10a,10b,・・・を管理するためには、事前に各空調機10a,10b,・・・をサーバ40に登録しておく必要がある。
なお、簡単のために、図1には建物30を1つしか示していないが、実際の空調システム100には、複数の建物30に散在する空調機10a,10b,・・・が含まれているものとする。
(2)空調システム100の詳細構成
(2−1)空調機10a,10b,・・・
図1に示すように、空調機10a,10b,・・・は、建物30の室内30a,30b,・・・に設置される室内機11a,11b,・・・と、建物30の外に設置される室外機12a,12b,・・・とを有する。なお、室内機11a,11b,・・・は、アダプタ20a,20b,・・・と1対1で接続されている。
室内機11a,11b,・・・と室外機12a,12b,・・・とは、冷媒配管を介して接続されており、圧縮機や熱交換器等から構成される冷媒回路を形成している。
図2に示すように、空調機10a,10b,・・・は、各種センサを有している。例えば、室内機11a,11b,・・・は、室内機11a,11b,・・・の設置されている室内30a,30b,・・・の温度を検出する室内温度センサ14aを有している。また、室内機11a,11b,・・・は、空調機10a,10b,・・・の運転中に、室内30a,30b,・・・に居る人の有無を検知する人検知センサ14cを有している。人検知センサ14cとしては、例えば赤外線センサが採用される。室外機12a,12b,・・・は、建物30付近の外気の温度を検出する外気温度センサ14bを有している。
また、空調機10a,10b,・・・は、制御部13を有している。制御部13は、空調機10a,10b,・・・に含まれる室内機11a,11b,・・・及び室外機12a,12b,・・・の制御ユニットの集合体である。
制御部13は、リモコン15を介して室内30a,30b,・・・のユーザーから入力される空調機10a,10b,・・・に対する運転指令に従って、空調機10a,10b,・・・の運転を制御する、すなわち、冷媒回路に含まれる圧縮機等の動作を制御する。
また、制御部13は、空調機10a,10b,・・・に関する機器データをアダプタ20a,20b,・・・に送信する。例えば、制御部13は、リモコン15を介して入力された空調機10a,10b,・・・に対する運転指令の内容を示すデータをアダプタ20a,20b,・・・に送信する。運転指令の内容を示すデータとは、空調機10a,10b,・・・の運転開始/運転停止、運転モード(冷房モード、暖房モード、送風モードなど)、設定温度、後述する自動停止機能の設定内容などである。
制御部13は、室内温度及び外気温度に関する温度データをアダプタ20a,20b,・・・に送信する。具体的には、制御部13は、室内温度センサ14aによって検出された室内温度データ、及び外気温度センサ14bによって検出された外気温度データをアダプタ20a,20b,・・・に送信する。
さらに、制御部13は、人検知センサ14cの検知結果に基づいて、室内機11a,11b,・・・の設置された室内30a,30b,・・・における人の有無を判断する。具体的には、制御部13は、人検知センサ14cによって所定時間(例えば5分)継続して人の存在が検知されない場合には、室内30a,30b,・・・に人が居ない不在状態であると判断する。一方で、制御部13は、不在状態であると判断した後に、人検知センサ14cによって人が検知された場合には、室内30a,30b,・・・に人が居る在室状態であると判断する。また、制御部13は、不在状態が一定時間(本実施形態では、1時間、及び3時間)継続したか否かを判断する。そして、制御部13は、これら判断結果である不在/在室に関するデータを、アダプタ20a,20b,・・・に送信する。
なお、室内機11a,11b,・・・は、制御部13によって一定時間不在状態が継続したと判断された場合に、自動的に空調機10a,10b,・・・の運転を停止する自動停止機能を有する。そして、ユーザーは、リモコン15の設定部15aを操作することで自動停止機能を採用するか否かを設定できる。設定部15aにより設定可能な自動停止機能の内容としては、自動停止機能を採用しない「自動停止なし」、不在状態が1時間継続したときに自動的に空調機10a,10b,・・・の運転を停止する「1時間自動停止」、不在状態が3時間継続したときに自動的に空調機10a,10b,・・・の運転を停止する「3時間自動停止」が含まれる。自動停止機能の設定内容に関するデータは、上述したように空調機10a,10b,・・・に関する機器データとしてアダプタ20a,20b,・・・に送信される。
また、制御部13は、アダプタ20a,20b,・・・から送信されてくる制御指令を実行する。アダプタ20a,20b,・・・から送信されてくる制御指令とは、例えば、室内機11a,11b,・・・に対する運転指令であったり、特定の機器データをアダプタ20a,20b,・・・に送信するよう命じるものであったりする。
(2−2)情報仲介装置
情報仲介装置は、インターネット80を利用して、空調機10a,10b,・・・と携帯端末50との間で情報のやりとりを行わせるための装置である。情報仲介装置は、アダプタ20a,20b,・・・と、ルータ21と、サーバ40とを有している。
(2−2−1)アダプタ20a,20b,・・・
アダプタ20a,20b,・・・は、空調機10a,10b,・・・をLAN81に接続するためのネットワークアダプタであって、本実施形態では室内機11a,11b,・・・に外付けされている。なお、アダプタ20a,20b,・・・は室内機11a,11b,・・・に内蔵されていてもよい。
アダプタ20a,20b,・・・は、図2に示すように、通信部22aと、制御部23aと、記憶部24aとを有しており、ネットワーク間での通信プロトコルの相違を吸収する通信機能の他、空調機10a,10b,・・・を制御する制御機能を有している。
記憶部24aには、制御プログラム及び制御データが記憶されている。制御プログラム及び制御データは、当該制御データを参照しつつ当該制御プログラムを実行する。
また、記憶部24aには、機器データ記憶領域25aと、温度データ記憶領域25bと、不在/在室データ記憶領域25cと、が確保されている。機器データ記憶領域25aは、空調機10a,10b,・・・から送信されてくる機器データを一時的に保存しておくための記憶領域である。温度データ記憶領域25bは、空調機10a,10b,・・・から送信されてくる温度データを一時的に保存しておくための記憶領域である。不在/在室データ記憶領域25cは、空調機10a,10b,・・・から送信されてくる不在/在室データを一時的に保存しておくための記憶領域である。そして、制御部23aは、定期的に(例えば1分毎に)機器データ記憶領域25a内の機器データ、温度データ記憶領域25b内の温度データ、及び不在/在室データ記憶領域25c内の不在/在室データを、定期発報データとしてサーバ40に送信する。
また、記憶部24aには、サーバアドレス及びアダプタ20a,20b,・・・の識別番号が予め記憶されている。さらに、記憶部24aには、サーバ40に割り当てられた機器IDが記憶されている。機器IDは、サーバ40上でアダプタ20a,20b,・・・を一意に識別する情報となる。
(2−2−2)ルータ21
ルータ21は、アダプタ20a,20b,・・・がLAN81に接続されると、アダプタ20a,20b,・・・の存在を自動的に検出し、アダプタ20a,20b,・・・のネットワーク情報の登録を行う。これにより、アダプタ20a,20b,・・・は、LAN81内の他のネットワーク機器、及びインターネット80上のネットワーク機器との通信が可能になる。
(2−2−3)サーバ40
図3に示すように、サーバ40は、通信部41と、制御部42と、記憶部43とを有している。
通信部41は、サーバ40の通信機能を担っており、サーバ40のインターネット80への接続、すなわち空調機10a,10b,・・・と携帯端末50との通信を可能にしている。
記憶部43には、空調機10a,10b,・・・に関する各種データを蓄積するための様々なデータベースが定義されている。
例えば、記憶部43には、アダプタ20a,20b,・・・からサーバ40へとインターネット80を介して送信されてくる、定期発報データを蓄積する定期発報データベース43aが定義されている。なお、定期発報データベース43aには、空調機10a,10b,・・・に関する各種データが当該空調機10a,10b,・・・に接続されているアダプタ20a,20b,・・・に割り当てられた機器IDに関連付けられた態様で格納される。このため、アダプタ20a,20b,・・・毎に、すなわち空調機10a,10b,・・・毎に、空調機10a,10b,・・・に関する各種データを管理することができる。
また、記憶部43には、空調機10a,10b,・・・に関する基本的な登録情報(以下、基本情報)を格納する基本情報データベース43bが定義されている。基本情報データベース43bには、アダプタ20a,20b,・・・の機器ID、当該アダプタ20a,20b,・・・が接続された空調機10a,10b,・・・の保有する各種機能に関するデータなどが1つのレコードとして格納される。基本情報データベース43b内のレコードは、空調機10a,10b,・・・に1対1で対応する。
さらに、記憶部43には、空調機10a,10b,・・・のユーザーによる各種設定に関する情報を格納する設定情報データベース43cが定義されている。設定情報データベース43cには、登録された空調機10a,10b,・・・のアダプタ20a,20b,・・・の機器ID、該空調機10a,10b,・・・に対してユーザーが任意で設定した機器名称、当該アダプタ20a,20b,・・・に接続された空調機10a,10b,・・・の自動停止機能の設定内容(自動停止なし/1時間自動停止/3時間自動停止)、当該空調機10a,10b,・・・の外部からの操作の可否(ON/OFF)、当該空調機10a,10b,・・・のユーザーに割り当てられているログインID及びパスワードを含むユーザーの個人情報、ユーザーの携帯する携帯端末50へのプッシュ通知の要否(ON/OFF)などが1つのレコードとして格納される。パスワードは、ユーザーがサーバ40にログインIDでログインする際のログイン権限を認証するためのものである。設定情報データベース43c内のレコードは、ユーザーに1対1で対応する。
制御部42は、CPU、RAM及びROM等から構成されており、記憶部43に記憶されている制御プログラムを実行する。また、制御部42は、上記データベースに格納されている各種データを、インターネット80を介してユーザーの携帯端末50に送信する。なお、制御部42は、プッシュ通知によって送信する所定の情報以外は、インターネット80を介した携帯端末50からの情報送信要求に応じて、携帯端末50に各種データを送信する。また、制御部42は、インターネット80を介して携帯端末50から受信した操作情報を制御指令としてアダプタ20a,20b,・・・に送信する。なお、この制御指令は、アダプタ20a,20b,・・・から定期発報データを受けた時に、サーバ40からアダプタ20a,20b,・・・に対して送信される。また、各空調機10a,10b,・・・はアダプタ20a,20b,・・・の機器IDにより識別されている。
また、制御部42は、携帯端末50にプッシュによる通知を行う。ここで、プッシュとは、サーバ40が携帯端末50からの情報送信要求によらず能動的に携帯端末50に対して所定の情報を通知する仕組みである。プッシュ通知は、電子メール又はショートメールメッセージサービスであってもよく、独自の形式のデータであってもよい。そして、本実施形態では、空調機10a,10b,・・・の運転中に人検知センサ14cの検知結果に基づき室内30a,30b,・・・に人が居ないと判断されたときに、前記判断結果に応じた所定の不在情報をユーザーが確認可能なように、サーバ40の制御部42が携帯端末50に不在情報のプッシュ通知を行う。
さらに、制御部42は、不在情報のプッシュ通知を行った後、所定条件が満たされた場合には、在室情報に関する注意喚起のメッセージを含む注意喚起画像情報を携帯端末50に送信する。ここで、所定条件には、プッシュ通知設定がONであるという条件、プッシュ通知後にアダプタ20a,20b,・・・から在室データが送信されたという条件、及び携帯端末50からアクセスがあったという条件が含まれる。そして、本実施形態では、所定条件の全てが満たされた場合に、サーバ40は注意喚起画像情報を携帯端末50に送信する。
(2−3)携帯端末50
携帯端末50は、空調機10a,10b,・・・のユーザーが携帯するものであって、例えば携帯電話、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ノート型パソコンなどの可搬性のコンピュータが挙げられる。以下より、携帯端末としてスマートフォン50が採用されている場合を例として説明する。
図4に示すように、スマートフォン50は、通信部51と、制御部52と、出力部54と、入力部56と、記憶部53とを有している。通信部51は、通話機能の他、インターネット80への接続機能を実装している。制御部52は、CPU、RAM及びROM等からなり、記憶部53はフラッシュメモリ等からなる。出力部54は、表示画面55を含む。入力部56は、操作ボタン群等からなり、表示画面55に表示される画像中に含まれる。
スマートフォン50には、スマートフォン50を用いて空調機10a,10b,・・・を管理するための空調管理プログラムが搭載される。空調管理プログラムは、インターネット80を介してサーバ40からダウンロードすることができる。この空調管理プログラムは、サーバ40に登録されている複数の空調機10a,10b,・・・に関する情報を含む画像を、スマートフォン50の表示画面55に表示させることができる。そして、ユーザーは、空調管理プログラムにより生成され表示画面55に提供される画像を介して、登録されている空調機10a,10b,・・・の機器設定、及び空調機10a,10b,・・・の操作などを行う。なお、空調管理プログラムには、サーバアドレスが保持されている。
(3)各種設定
(3−1)初期設定
空調機10a,10b,・・・の初期設定は、空調機10a,10b,・・・に接続されているアダプタ20a,20b,・・・により自動的に実行される処理である。より具体的には、アダプタ20a,20b,・・・は、LAN81に接続されると、ルータ21を介して自身の存在を自動的にサーバ40に送信するようにプログラムされている。当該送信時には、アダプタ20a,20b,・・・からサーバ40へと、各アダプタ20a,20b,・・・の識別番号が送信される。
サーバ40の制御部42は、アダプタ20a,20b,・・・から識別番号が送信されると、各アダプタ20a,20b,・・・の識別番号毎に個別の機器IDを作成し、該識別番号及び作成した該機器IDとを関連付ける態様で、基本情報データベース43bに登録する。また、サーバ40の制御部42は、該機器IDを、対応するアダプタ20a,20b,・・・に送信する。
アダプタ20a,20b,・・・は、サーバ40から機器IDが送信されると、機器IDを記憶部24aする。次に、アダプタ20a,20b,・・・は、各アダプタ20a,20b,・・・に接続されている空調機10a,10b,・・・の保有する各種機能に関するデータをサーバ40に送信する。
サーバ40の制御部42は、アダプタ20a,20b,・・・から空調機10a,10b,・・・の保有する各種機能に関するデータが送信されると、各アダプタ20a,20b,・・・の機器IDと空調機10a,10b,・・・の保有する各種機能に関するデータとを関連付ける態様で、基本情報データベース43bに登録する。これにより、サーバ40に空調機10a,10b,・・・の登録が行われ、空調機10a,10b,・・・の初期設定が終了する。
(3−2)空調機10a,10b,・・・の機器設定
空調機10a,10b,・・・の機器設定は、ユーザーが建物30内でスマートフォン50を手動で操作しつつ実行する処理である。ユーザーは、サーバ40からインターネット80を介して表示画面55に提供される画像を通じて空調機10a,10b,・・・の機器設定を行う。なお、空調機10a,10b,・・・の機器設定は、空調機10a,10b,・・・の初期設定後に実行される必要がある。
空調機10a,10b,・・・の機器設定では、ユーザーは、スマートフォン50に搭載されている空調管理プログラムを起動し、サーバ40にアクセスする。かかるアクセスを受けて、サーバ40の処理が開始する。
サーバ40は、基本情報データベース43bに登録されている空調機10a,10b,・・・の中からアクセス元であるスマートフォン50と同じLAN81内に存在するものを選択し、該スマートフォン50と同じLAN81内に繋がる全ての空調機10a,10b,・・・を表示した画像に関する情報をスマートフォン50に送信する。これにより、スマートフォン50の表示画面55に、登録されている空調機10a,10b,・・・の一覧を確認することができる画像(図5参照、以下、機器一覧画像という)が表示される。
続いて、ユーザーが機器一覧画像に含まれる入力部56としての「編集」ボタン56aをタップすると、空調機10a,10b,・・・の機器名称、空調機10a,10b,・・・の設置場所、空調機10a,10b,・・・の外部からの操作の可否及びプッシュ通知の要否を設定するための設定画像(図6参照)に、機器一覧画像から遷移する。
例えば、ユーザーが設定画像に含まれる入力部56としての「外から操作設定」ボタン56bをタップして、外から操作設定を「ON」にすると、外から操作設定「ON」の情報がスマートフォン50からサーバ40に送信される。サーバ40では、外部からの空調機10a,10b,・・・の操作が可能となるように該情報を設定情報データベース43cに登録する。同時に、サーバ40は、パスワード設定画像に関する情報をスマートフォン50に送信する。パスワード設定画像に関する情報がサーバ40から送信されることで、スマートフォン50の表示画面55にパスワードの設定を促すパスワード設定画像が表示される。このとき、ユーザーがパスワード設定画像上の入力部を操作して任意のパスワードを入力して設定することで、パスワードに関する情報がスマートフォン50からサーバ40に送信される。パスワードに関する情報がサーバ40に送信されると、サーバ40の制御部42は、ログインIDを作成し、作成したログインIDと該パスワードとを関連付けて設定情報データベース43cに記憶するとともに、該ログインID及び該パスワードを表示した確認画像に関するする情報をスマートフォン50に送信する。これにより、スマートフォン50の表示画面55には、ログインID及びパスワードを確認することのできる確認画像が表示される。
ところで、次回、空調管理プログラムを起動すると、ログインID及びパスワードの入力箇所を含む初期画像がスマートフォン50の表示画面55に表示される。このとき、ユーザーは、初期画像に含まれるログインID及びパスワードの入力箇所に、提供されたログインID及び設定したパスワードを入力しなければ、設定情報データベース43cに登録されている空調機10a,10b,・・・を建物30の外部からスマートフォン50により操作することができない。このように、スマートフォン50を用いて外部から空調機10a,10b,・・・を操作する際にログイン権限の有無が確かめられるようにログインID及びパスワードの入力を必須とすることで、不正な遠隔操作を避け安全に操作することができる。
なお、空調管理プログラムが起動され、初期画像に含まれるログインID及びパスワードの入力箇所にログインID及びパスワードが入力されると、スマートフォン50からサーバ40に情報送信要求が送信される。かかる情報送信要求を受けて、サーバ40はデータベースに記憶されている空調機10a,10b,・・・に関する各種データをスマートフォン50に送信する。これを受けて、スマートフォン50の表示画面55には機器一覧画像が表示される。そして、ユーザーは、表示画面55上の機器一覧画像に含まれる空調機10a,10b,・・・のアイコンをタップすることで、各アイコンに対応する空調機10a,10b,・・・に関する情報を表示画面55上で確認したり、各アイコンに対応する空調機10a,10b,・・・を操作したりすることができる。
また、ユーザーが図6に示す設定画像に含まれる入力部56としての「プッシュ通知設定」ボタン56cをタップして、プッシュ通知設定を「ON」にすると、プッシュ通知設定「ON」の情報がスマートフォン50からサーバ40に送信される。該情報を受信したサーバ40は、スマートフォン50へのプッシュ通知が可能となるように該情報を設定情報データベース43cに記憶する。これにより、ユーザーがスマートフォン50に搭載されている空調管理プログラムを起動しなくても、プッシュ通知としてサーバ40が強制的に所定の情報をスマートフォン50に送信する。なお、所定の情報には、定期発報データベース43aに記憶されている不在/在室データに関する情報が含まれる。また、本実施形態では、外から操作設定が「OFF」になっている場合、及び設定画像を操作してプッシュ通知設定を「ON」にする操作が行われていない場合すなわちプッシュ通知設定が「OFF」となっている場合には、プッシュ通知は行われないものとする。
また、図5に示すように、複数の空調機10a,10b,・・・のアイコンが機器一覧画像中に表示されている場合には、各アイコンをタップした後に「編集」ボタン56aをタップすることで、タップしたアイコンに対応する空調機10a,10b,・・・の機器設定を行うための設定画像に、機器一覧画像から遷移する。このため、ユーザーは、空調機10a,10b,・・・の機器名称、空調機10a,10b,・・・の設置場所、外部からの空調機10a,10b,・・・の操作の可否及びプッシュ通知の要否の設定を、アイコンに対応する空調機10a,10b,・・・毎に行うことができる。すなわち、ユーザーは、スマートフォン50を用いて、不在情報のプッシュ通知を取得する空調機10a,10b,・・・を、空調機10a,10b,・・・毎(アダプタ20a,20b,・・・毎)にサーバ40に登録することができる。
(4)プッシュ通知
以下、図7−図12を参照して、プッシュ通知が行われる場合の一例について説明する。図7−図10は、サーバ40における処理の流れを示すフローチャートである。また、図11及び図12では、複数の空調機10a,10b,・・・のうちの1つの空調機の機器名称が「リビングエアコン」に設定されている場合を例として描いている。なお、以下の処理は一例であって、サーバ40においてこれと異なる処理が実行されてもよい。
ステップS1では、不在状態が1時間継続しているか否かが判断される。具体的には、一定時間(ここでは、1時間)不在状態が継続した場合に空調機10a,10b,・・・からアダプタ20a,20b,・・・を介してサーバ40に送信される不在に関するデータが定期発報データベース43aに格納されているか否かが判断される。そして、Yesの場合、すなわち、定期発報データベース43aに該不在に関するデータが格納されている場合には、ステップS2へ進む。一方で、Noの場合、すなわち、定期発報データベース43aに該不在に関するデータが格納されていない場合には、ステップS1に戻る。
ステップS2では、プッシュ通知の可否が判断される。具体的には、設定情報データベース43cにプッシュ通知設定「ON」と記憶されている場合、すなわちプッシュ通知が必要と設定されている場合には、ステップS3に進む。一方で、設定情報データベース43cにプッシュ通知設定「OFF」と記憶されている場合、すなわちプッシュ通知が不要と設定されている場合には、プッシュ通知に関する処理を終了する。
ステップS3では、自動停止設定が「自動停止なし」に設定されているか否かが判断される。そして、Yeaの場合、すなわち、設定情報データベース43cに自動停止設定として「自動停止なし」と記憶されている場合には、ステップS5へ進む。一方で、Noの場合、すなわち設定情報データベース43cに自動停止設定として「自動停止なし」と記憶されていない場合には、ステップS4へ進む。
ステップS4では、自動停止設定が「1時間自動停止」に設定されているか否かが判断される。そして、Yeaの場合、すなわち、設定情報データベース43cに自動停止設定として「1時間自動停止」と記憶されている場合には、ステップS9へ進む。一方で、Noの場合、すなわち設定情報データベース43cに自動停止設定として「1時間自動停止」と記憶されていない場合、すなわち自動停止設定が「3時間自動停止」に設定されている場合には、ステップS10へ進む。
ステップS5では、ユーザーの携帯するスマートフォン50に所定の不在情報のプッシュ通知を行う。該プッシュ通知が行われると、所定の不在情報として「消し忘れの可能性があります。」というメッセージ、入力部56としての「閉じる」ボタン56d及び「表示」ボタン56eを含むプッシュ通知画像(図11参照)が、スマートフォン50の表示画面55に表示される。その後、ステップS6に進む。
ステップS6では、ユーザーのスマートフォン50(携帯端末)からサーバ40にアクセスがあったか否かが判断される。ここで、プッシュ通知が行われることにより表示画面55上に表示されるプッシュ通知画像中の「表示」ボタン56eがタップされることで、空調管理プログラムが起動してスマートフォン50からサーバ40に情報送信要求が送信される。サーバ40は、スマートフォン50から情報送信要求があったか否かを判断することで、スマートフォン50からアクセスがあったか否かを判断する。そして、Yesの場合、すなわち、スマートフォン50からサーバ40に情報送信要求があった場合には、ステップS7に進む。一方で、Noの場合、すなわち、スマートフォン50からサーバ40に情報送信要求がなかった場合には、ステップS6に戻る。
なお、本実施形態では、プッシュ通知画像中の「表示」ボタン56eがタップされると、スマートフォン50からサーバ40に情報送信要求が送信されるともに、スマートフォン50の表示画面55の画像が、不在状態と判断した空調機10a,10b,・・・を操作するための操作画像であって入力部56としての「運転停止」ボタンを含む操作画像にプッシュ通知画像から遷移する。ユーザーは、操作画像上の「運転停止」ボタンをタップすることで、サーバ40を介して不在状態と判断した空調機10a,10b,・・・の運転を停止することができる。
ステップS7では、スマートフォン50からのアクセスを受けて、定期発報データとしてアダプタ20a,20b,・・・から在室に関するデータが送信されたか否かが判断される。具体的には、ステップS5において所定の不在情報のプッシュ通知を行った後に、空調機10a,10b,・・・からアダプタ20a,20b,・・・を介してサーバ40に送信される在室に関するデータが定期発報データベース43aに格納されているか否かが判断される。そして、Yesの場合、すなわち、定期発報データベース43aに該在室に関するデータが格納されている場合には、ステップS8へ進む。一方で、Noの場合、すなわち定期発報データベース43aに該在室に関するデータが格納されていない場合には、プッシュ通知に関する処理を終了する。
ステップS8では、スマートフォン50の表示画面55に注意喚起のメッセージを含む画像を表示するための注意喚起画像情報を送信する。該注意喚起画像情報がサーバ40からスマートフォン50に送信されることで、注意喚起として「お部屋に人がいる可能性があります。本当に運転を停止しますか?」というメッセージを含む注意喚起画像が、スマートフォン50の表示画面55に表示される。これにより、プッシュ通知に関する処理を終了する。
ステップS9では、ユーザーの携帯するスマートフォン50に所定の不在情報のプッシュ通知を行う。該プッシュ通知が行われると、所定の不在情報として「自動停止設定により運転を停止しました。」というメッセージ、及び入力部56としての「閉じる」ボタン56dを含むプッシュ通知画像(図12参照)が、スマートフォン50の表示画面55に表示される。これにより、プッシュ通知に関する処理が終了する。
ステップS10では、ユーザーの携帯するスマートフォン50に所定の不在情報のプッシュ通知を行う。該プッシュ通知が行われると、所定の不在情報として「消し忘れの可能性があります。」というメッセージ、入力部56としての「閉じる」ボタン56d及び「表示」ボタン56eを含むプッシュ通知画像(図11参照)が、スマートフォン50の表示画面55に表示される。
ステップS11では、ユーザーのスマートフォン50(携帯端末)からサーバ40にアクセスがあったか否かが判断される。ここで、プッシュ通知が行われることにより表示画面55上に表示されるプッシュ通知画像中の「表示」ボタン56eがタップされることで、空調管理プログラムが起動してスマートフォン50からサーバ40に情報送信要求が送信される。サーバ40は、スマートフォン50から情報送信要求があったか否かを判断することで、スマートフォン50からアクセスがあったか否かを判断する。そして、Yesの場合、すなわち、スマートフォン50からサーバ40に情報送信要求があった場合には、ステップS12に進む。一方で、Noの場合、すなわち、スマートフォン50からサーバ40に情報送信要求がなかった場合には、ステップS14に進む。
なお、プッシュ通知画像中の「表示」ボタン56eがタップされると、スマートフォン50からサーバ40に情報送信要求が送信されるともに、スマートフォン50の表示画面55の画像が、不在状態と判断した空調機10a,10b,・・・を操作するための操作画像であって入力部56としての「運転停止」ボタンを含む操作画像にプッシュ通知画像から遷移する。
ステップS12では、スマートフォン50からのアクセスを受けて、定期発報データとしてアダプタ20a,20b,・・・から在室に関するデータが送信されたか否かが判断される。具体的には、ステップS10において所定の不在情報のプッシュ通知を行った後に、空調機10a,10b,・・・からアダプタ20a,20b,・・・を介してサーバ40に送信される在室に関するデータが定期発報データベース43aに格納されているか否かが判断される。そして、Yesの場合、すなわち、定期発報データベース43aに該在室に関するデータが格納されている場合には、ステップS13へ進む。一方で、Noの場合、すなわち定期発報データベース43aに該在室に関するデータが格納されていない場合には、プッシュ通知に関する処理を終了する。
ステップS13では、スマートフォン50の表示画面55に注意喚起のメッセージを含む画像を表示するための注意喚起画像情報を送信する。該注意喚起画像情報がサーバ40からスマートフォン50に送信されることで、注意喚起として「お部屋に人がいる可能性があります。本当に運転を停止しますか?」というメッセージを含む注意喚起画像が、スマートフォン50の表示画面55に表示される。これにより、プッシュ通知に関する処理を終了する。
ステップS14では、不在状態が3時間継続しているか否かが判断される。具体的には、一定時間(ここでは、3時間)不在状態が継続した場合に空調機10a,10b,・・・からアダプタ20a,20b,・・・を介してサーバ40に送信される不在に関するデータが定期発報データベース43aに格納されているか否かが判断される。そして、Yesの場合、すなわち、定期発報データベース43aに該不在に関するデータが格納されている場合には、ステップS15へ進む。一方で、Noの場合、すなわち、定期発報データベース43aに該不在に関するデータが格納されていない場合には、ステップS11に戻る。
ステップS15では、ユーザーの携帯するスマートフォン50に所定の不在情報のプッシュ通知を行う。該プッシュ通知が行われると、所定の不在情報として「自動停止設定により運転を停止しました。」というメッセージ、及び入力部56としての「閉じる」ボタン56dを含むプッシュ通知画像(図12参照)が、スマートフォン50の表示画面55に表示される。これにより、プッシュ通知に関する処理が終了する。
(5)特徴
(5−1)
本実施形態では、空調機10a,10b,・・・の運転中に室内30a,30b,・・・に人が居ないと判断された場合には、所定の不在情報がプッシュ通知によりユーザーの携帯するスマートフォン50に提供される。このため、ユーザーは、スマートフォン50に搭載されている空調管理プログラムを起動しなくても、該不在情報をスマートフォン50で確認することができる。したがって、ユーザーは、空調機10a,10b,・・・が運転していることを想定していないような状況の場合であっても、室内30a,30b,・・・に人が居ないにも拘わらず空調機10a,10b,・・・が運転中であることを外出先で知ることができる。すなわち、この空調システム100では、プッシュ通知が行われることにより、想定外に空調機10a,10b,・・・が運転している場合であっても、外出先のユーザーが空調機10a,10b,・・・の動作状況を知ることができている。
また、室内30a,30b,・・・に人が居ないにも拘わらず空調機10a,10b,・・・が運転中であることをプッシュ通知により知ったユーザーが、スマートフォン50により該空調機10a,10b,・・・の運転を停止することで、無駄な電気料金の増加を抑えることができる。
さらに、ユーザーは、スマートフォン50に搭載されている空調管理プログラムを起動しなくても、不在情報をスマートフォン50で確認することができるため、タイムリーに不在情報を取得することができる。
(5−2)
本実施形態では、リモコン15の設定部15aを操作することで自動停止機能を採用するか否かを設定可能である。このため、プッシュ通知を受けたユーザーがスマートフォン50により空調機10a,10b,・・・を操作する際の操作内容を、ユーザーの好みに応じて予め設定することができている。
また、本実施形態では、設定部15aによる設定によりプッシュ通知としてスマートフォン50に提供される内容が異なっている。具体的には、自動停止機能が「自動停止なし」に設定されている場合には、「消し忘れの可能性があります。」というメッセージを含むプッシュ通知画像がスマートフォン50の表示画面55に表示される。自動停止機能が「1時間自動停止」又は「3時間自動停止」に設定されている場合には、「自動停止設定により運転を停止しました。」というメッセージを含むプッシュ通知画像がスマートフォン50の表示画面55に表示される。このため、ユーザーがプッシュ通知後に行う空調機10a,10b,・・・の操作内容を誤るおそれを低減することができている。
さらに、スマートフォン50の表示画面55に表示されるプッシュ通知画像中には、所定のメッセージの他、空調管理プログラムを示すアイコン、題名(例えば、「エアコンからのお知らせ」など)、空調機10a,10b,・・・の機器名称、日時、及び時刻などが含まれていてもよい。
(5−3)
本実施形態では、サーバ40は、インターネット80を介してスマートフォン50からプッシュ通知を行うか否かの情報を受信する。具体的には、スマートフォン50の表示画面55上に表示される設定画像に含まれる「プッシュ通知設定」ボタン56cをユーザーがタップして、プッシュ通知設定が「ON」にされることで、プッシュ通知設定「ON」の情報がスマートフォン50からサーバ40に送信される。そして、該情報を受信したサーバ40は、プッシュ通知が可能となるように該情報を設定情報データベース43cに格納する。これにより、ユーザーがスマートフォン50に搭載されている空調管理プログラムを起動しなくても、サーバ40が強制的に所定の情報をスマートフォン50に送信するプッシュ通知が行われる。このため、この空調システム100では、プッシュ通知の要否を、ユーザーの好みに応じて選択することができている。
(5−4)
ところで、不在情報のプッシュ通知が行われた後であっても、時間の経過により、不在と判断された室内30a,30b,・・・に人が居る可能性がある。
そこで、本実施形態では、不在情報のプッシュ通知が行われた後に、不在と判断された室内30a,30b,・・・に設置された室内機11a,11b,・・・を有する空調機10a,10b,・・・の運転がスマートフォン50の操作により停止される前に、該室内30a,30b,・・・における在室データがアダプタ20a,20b,・・・から送信された場合には、スマートフォン50からサーバ40にアクセスがあったときに、サーバ40はスマートフォン50の表示画面55に注意喚起のメッセージを含む画像を表示するための注意喚起画像情報を送信する。該注意喚起画像情報が送信されると、スマートフォン50の表示画面55に注意喚起として「お部屋に人がいる可能性があります。本当に運転を停止しますか?」というメッセージを含む注意喚起画像が表示される。このため、ユーザーは、スマートフォン50に提供された注意喚起画像を確認することで、プッシュ通知により不在情報が提供された後であっても、室内30a,30b,・・・に人が居る可能性があることを知ることができる。
このように、空調機10a,10b,・・・を停止してもよいかどうかの確認として注意喚起が行われることで、室内30a,30b,・・・に人が居る可能性があるにも拘わらず、空調機10a,10b,・・・の運転が停止されるおそれを低減することができている。
なお、本実施形態では、不在情報のプッシュ通知が行われた後に、室内30a,30b,・・・における在室データがアダプタ20a,20b,・・・から送信されない場合には、スマートフォン50からサーバ40にアクセスがあっても、サーバ40はスマートフォン50に注意喚起画像情報を送信しない。このため、不在情報のプッシュ通知が行われた後に、不在と判断された室内30a,30b,・・・に設置された室内機11a,11b,・・・を有する空調機10a,10b,・・・の運転がスマートフォン50の操作により停止されるときに、該室内30a,30b,・・・における在室データがアダプタ20a,20b,・・・から送信されていない場合、すなわち該室内30a,30b,・・・の不在状態が継続されている場合には、注意喚起は行われない。
また、本実施形態では、サーバ40は、在室情報のプッシュ通知は行わず、スマートフォン50からサーバ40にアクセスがあったときに在室情報を確認可能な注意喚起画像情報を送信する。これにより、プッシュ通知が頻繁に行われることを防ぐことができるとともに、ユーザーのプライバシーの問題も保護することができる。
(5−5)
本実施形態では、プッシュ通知画像には、不在状態と判断した空調機10a,10b,・・・を操作するための操作画像であって入力部56としての「運転停止」ボタンを含む操作画像にプッシュ通知画像から画像を遷移させるための入力部56としての「表示」ボタン56eが含まれる。そして、ユーザーは、表示画面55上に表示された操作画像中の「運転停止」ボタンをタップすることで、不在状態と判断した空調機10a,10b,・・・の運転停止に関する操作情報である運転停止情報を、サーバ40に送信することができる。このように、ユーザーは表示画面55上に表示されたプッシュ通知画像中の「表示」ボタン56eをタップするだけで、プッシュ通知画像から該操作画像に画像を遷移させることができるため、プッシュ通知があった後に空調管理プログラムを起動させてログインID及びパスワードを入力しその後表示される機器一覧画像から不在状態と判断した空調機10a,10b,・・・を選択し該空調機10a,10b,・・・の運転を停止させる操作を行う場合と比較して、プッシュ通知後の空調機10a,10b,・・・の運転停止操作を簡易に行うことができている。
(5−6)
本実施形態では、プッシュ通知が行われる空調機10a,10b,・・・は、予めサーバ40の設定情報データベース43cに登録されている。そして、サーバ40には、プッシュ通知が行われる空調機10a,10b,・・・を複数設定して登録することができる。このため、複数の異なる場所にある建物30(例えば、自宅、両親宅及び仕事場など)内にある複数の空調機10a,10b,・・・を登録しておくこともできる。そして、異なる場所にある複数の空調機10a,10b,・・・をサーバ40に登録しておくことで、異なる場所にある建物30の室内30a,30b,・・・の不在情報を、1つの携帯端末50で受け取ることができる。
(5−7)
本実施形態では、ユーザーのスマートフォン50には、ユーザーの操作に応じて動作する空調管理プログラムが搭載されている。ユーザーは、空調管理プログラムを起動させることで、建物30の外部からスマートフォン50を通じて空調機10a,10b,・・・を操作することができる。
(6)変形例
(6−1)変形例A
上記実施形態に加えて、ユーザーがスマートフォン50を操作して空調機10a,10b,・・・の機器設定として空調機10a,10b,・・・の機器名称を設定する際に、空調機10a,10b,・・・の機器名称の重複設定ができないように空調管理プログラムが設計されていてもよい。これにより、サーバ40に複数の空調機10a,10b,・・・が登録されている場合には、ユーザーは、建物30内に設置された複数の空調機10a,10b,・・・のうちのどの空調機10a,10b,・・・に関する情報であるのかを認識しやすくなる。
(6−2)変形例B
ユーザーが複数の携帯端末50を所有している場合には、各携帯端末50に対して不在情報のプッシュ通知が行われてもよい。
(6−3)変形例C
上記実施形態に加えて、プッシュ通知があった後、各空調機10a,10b,・・・に関する新たなデータがアダプタ20a,20b,・・・からサーバ40に送信された場合には、空調管理プログラムが起動された際にスマートフォン50の表示画面55に表示される機器一覧画像には、新たな情報があることをユーザーが確認できるように所定のマーク(例えば、図13に示すような「N」など)が表示されてもよい。
さらに、過去の履歴が各携帯端末50上で確認できるように、携帯端末50毎に履歴管理がおこなわれてもよい。なお、履歴管理としては、確認されていない履歴情報が削除されることを防止するために、日にちによる管理よりも件数による管理が行われることが好ましい。
(6−4)変形例D
上記実施形態では、プッシュ通知設定が「ON」であり、かつ外から操作設定が「ON」である場合にのみ、プッシュ通知が行われる。これに代えて、プッシュ通知設定が「ON」である場合には、外から操作設定が「OFF」であっても、プッシュ通知が行われてもよい。
(6−5)変形例E
上記実施形態では、サーバ40が、インターネット80を介してスマートフォン50からプッシュ通知を行うか否かの情報を受信しており、プッシュ通知設定のON/OFFが設定情報データベース43cに格納されている。すなわち、スマートフォン50によりプッシュ通知のON/OFFが設定されており、サーバ40が主体的にプッシュ通知を行うか否かを管理している。
これに代えて、ユーザーが空調機10a,10b,・・・の有するリモコン15を操作することで、プッシュ通知のON/OFFが設定されてもよい。この場合、例えば、リモコン15が操作されることで、プッシュ通知設定「ON」の設定内容が機器データとして空調機10a,10b,・・・からアダプタ20a,20b,・・・に送信されるとともに、該機器データがアダプタ20a,20b,・・・に記憶される。そして、アダプタ20a,20b,・・・が主体的にプッシュ通知を行うか否かを管理する場合には、インターネット80を介することなく室内30a,30b,・・・で設定することができる。