以下、図面を参照しながら本開示の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係る制御システム1の概要について説明する。図1は、本実施形態に係る制御システム1の構成例を示す概略ブロック図である。制御システム1は、制御装置10、機器20、および端末装置30を含んで構成される。図1に示す例では、1個の制御装置10に対して、n個(nは、1以上の予め定めた整数)の機器20と、m個(mは、1以上の予め定めた整数)の端末装置30が存在する。nが2以上となる場合には、20-1等と子番号を用いて個々の機器20を区別することがある。同様に、mが2以上となる場合には、30-1等と子番号を用いて個々の端末装置30を区別することがある。
制御装置10、機器20および端末装置30は、ネットワークNWを用いて、無線または有線で各種のデータを送受信可能に接続されている。n個の機器20は、所定の空間に設置されている。本実施形態では、機器20が設置されている空間を「対象空間」と呼ぶことがある。機器20を「対象機器」と呼ぶことがある。制御装置10は、対象空間内に設置されてもよいし、その他の空間に設置されてもよい。
制御装置10は、n個の機器20の動作状態を制御する。制御装置10は、端末装置30から入力される利用者識別情報が示す利用者を判定する。制御装置10は、当該端末装置30から入力される動作制御情報に従って対象機器とする機器20の動作状態を制御する。制御装置10は、判定された利用者を表す利用者情報を、対象機器と関連付けて表示部に表示させる。
制御装置10は、専用の制御装置、例えば、ホームコントローラとして構成されてもよい。制御装置10は、他の機能を主機能とする機器(ゲートウェイ装置)として構成されてもよい。汎用のコンピュータが所定のプログラムに記述された各種の命令で示される処理を実行して、制御装置10としての機能を実現してもよい。表示先の表示部は、例えば、対象機器に近接した端末装置30に備わる表示部でもよいし、対象機器に備わる表示部、その他、視認可能に情報を表示可能な機器であってもよい。
機器20は、動作状態の制御対象となる機器である。機器20は、主に対象空間に固定して設置される機器である。機器20は、利用者の帰宅途中または在宅中に稼働することが期待されるか、または、外出直前または不在時には動作を要しないものが含まれる。機器20は、例えば、空気調和機(エアコン)、床暖房器、給湯器、換気扇、照明スイッチ、などである。対象空間は、例えば、1個の住宅、集合住宅における1区画の住戸、など、主に2名以上の利用者からなる1つの世帯が生活の本拠とする空間である。
端末装置30は、利用者の操作を受け付け、受け付けた操作に応じて制御装置10の動作を指示するための動作制御情報を生成し、生成した動作制御情報を制御装置10に出力する。端末装置30は、制御装置10から提供される各種の画面情報を表示するための表示部(後述)を備えていてもよい。端末装置30は、個々の利用者に専用の情報端末装置であってもよい。より具体的には、端末装置30は、多機能携帯電話機(いわゆるスマートフォンを含む)、タブレット端末装置、パーソナルコンピュータなどのいずれであってもよい。端末装置30は、自装置の利用者を示す利用者識別情報を、動作制御情報とともに、または動作制御装置とは別個に制御装置10に出力する。
端末装置30は、対象空間内に所在することも、対象空間外に所在することもありうる。端末装置30は、自装置の位置を定め、定めた位置を示す位置情報を制御装置10に送信する。端末装置30は、例えば、GPS(Global Positioning System)トラッカなどの位置検出器であってもよい。制御装置10は、個々の端末装置30から受信した位置情報を集約して、集約した位置情報を端末装置30の利用者ごとの位置を示す利用者位置情報として表示部370を備える端末装置30のそれぞれに送信してもよい。端末装置30は、制御装置10から受信した利用者位置情報を視認可能に表示する利用者位置情報画面を表示してもよい。
(制御装置)
次に、本実施形態に係る制御装置10の機能構成例について説明する。制御装置10は、制御部120、通信部130、および記憶部140を含んで構成される。
制御部120は、制御装置10が有する機能を制御する。制御部120は、利用者判定部122、機器制御部124、表示制御部126および端末検出部128を含んで構成される。制御部120は、専用のハードウェアで構成されていてもよいし、CPU(Central Processing Unit)などの汎用のプロセッサを含むコンピュータとして構成されてもよい。プロセッサは、起動時に記憶部140に予め記憶されたプログラムを読み出し、読み出したプログラムに記述された命令で指示される処理を行って、制御部120としての機能を実現してもよい。本実施形態では、プログラムに記述された命令で指示される処理を行うことを、「プログラムの実行」または「プログラムを実行する」と呼ぶことがある。
利用者判定部122は、端末装置30から利用者識別情報を受信するとき、予め記憶部140に記憶された利用者登録情報を参照し、受信した利用者識別情報が示す利用者を判定する。利用者登録情報には、予め利用者ごとに利用者識別情報と対象機器情報を含め、これらを対応付けて設定しておく(後述)。本実施形態では、登録された利用者を「登録利用者」と呼ぶことがある。利用者判定部122は、利用者登録情報に受信した利用者識別情報と合致する利用者識別情報が含まれるか否かを判定する。
利用者識別情報が含まれると判定するとき、利用者判定部122は、利用者登録情報を参照し、利用者識別情報に対応する対象機器情報で示される対象機器を判定する。利用者判定部122は、判定した対象機器に対する制御を許可し、それ以外の対象機器に対する制御を許可しない(利用者権限判定)。利用者判定部122は、端末装置30から受信した動作制御情報が示す対象機器が、端末装置30の利用者に対して許可した対象機器(以下、許可機器)であるか否かを判定する。許可機器である場合、利用者判定部122は、受信した動作制御情報と利用者識別情報を機器制御部124に出力する。
許可機器ではない場合、利用者判定部122は、受信した動作制御情報を機器制御部124に出力せず、対象機器が、制御が許可されないことを示す未許可通知情報を生成する。利用者判定部122は、生成した未許可通知情報を動作制御情報に対する応答として端末装置30に送信してもよい。端末装置30の制御部320(後述)は、利用者判定部122から受信した未許可通知情報で示される対象機器に対する制御が未許可であることを示す未許可メッセージを表示部370(後述)に表示させてもよい。
利用者登録情報に受信した利用者識別情報と合致する利用者識別情報が含まれないと判定するとき、利用者判定部122は、受信した利用者登録情報が示す利用者が未登録であることを示す未登録通知情報を生成する。利用者判定部122は、生成した利用者未登録通知情報を利用者識別情報に対する応答として端末装置30に送信する。端末装置30の制御部320は、利用者判定部122から受信した未登録通知情報で示される自装置の利用者が未登録であることを示す未登録メッセージを表示部370に表示させてもよい。
利用者判定部122は、個々の端末装置30に対応する対象機器情報を提供しておいてもよい。端末装置30の制御部320は、自装置に対応する対象機器情報で示される許可機器を示す画面を生成し、生成した画面を表示部370に表示させてもよい。制御部320は、操作に応じて許可機器に対する動作制御情報を生成し、その他の機器に対する動作制御情報を生成しない。
利用者識別情報として、個々の利用者、または、その端末装置30を特定することができる情報であれば、既存の情報が利用されてもよいし、独自に設定した識別情報(例えば、ユーザID(Identifier))が利用されてもよい。既存の情報として、電子メールアドレス、電話番号、MAC(Media Access Control)アドレス、などが用いられてもよい。
機器制御部124は、端末装置30から利用者判定部122を経由して動作制御情報を受信する。機器制御部124は、受信した動作制御情報に従って対象機器の動作状態を制御する。機器制御部124は、動作制御情報で指示される対象機器と、動作状態を特定し、特定した動作状態を変更後の動作状態として示す制御情報を生成する。動作制御情報により指示される動作状態は、例えば、通電(Power ON)、電源断(Power OFF)、強度、継続時間、などである。機器制御部124は、生成した制御情報を特定した対象機器である機器20に送信する。機器20の制御部220(後述)は、機器制御部124から受信する動作状態に従って自器の動作部250(後述)を動作させる。機器制御部124は、受信した動作制御情報と利用者識別情報を表示制御部126に出力する。
機器制御部124は、個々の機器20からそれぞれの動作状態を示す動作状態情報を受信し、受信した動作状態情報を端末装置30に送信してもよい。端末装置30の制御部320は、機器制御部124から受信した機器20ごとの動作状態情報を示す動作状態画面を生成し、生成した動作状態画面を表示部370に表示させてもよい。端末装置30の制御部320は、その利用者に対して制御が許可されている特定の機器20の動作状態情報を含めて、その機器20の動作状態を制御するための操作画面を表示部370に表示させてもよい。その場合には、利用者判定部122を経由して逐次に利用者認証を行わずに、機器制御部124が端末装置30から受信した動作制御情報に従って対象機器の動作状態を制御してもよい。
表示制御部126は、機器制御部124から動作制御情報と利用者識別情報の入力を待ち受ける。機器制御部124から動作制御情報が入力されるとき、表示制御部126は、記憶部140に記憶された端末検出情報が示す候補対象機器(後述)が、動作制御情報で示される対象機器を含むか否かを判定する。候補対象機器は、自器から所定の範囲内の領域において検出された端末装置30が存在する機器に相当する。所定の範囲内の領域において検出された端末装置30を「近接端末」と呼ぶことがある。この判定は、動作制御情報で示される対象機器の近傍において近接端末が検出されたか否かの判定に相当する。動作制御情報で示される対象機器を含むと判定するとき、表示制御部126は、機器制御部124から入力される利用者識別情報で示される利用者を表す利用者情報を生成する。
表示制御部126は、例えば、記憶部140に記憶された利用者登録情報を参照して、利用者識別情報に対応する利用者の名称であるユーザ名を特定する。表示制御部126は、特定した名称を示す文字または、その文字を含む画面を利用者情報として生成する。表示制御部126は、動作制御情報が指示する対象機器と動作状態を示す機器操作情報を利用者情報に付加してもよい。表示制御部126は、生成した利用者情報を端末検出情報で示される端末装置30に送信する。端末装置30の制御部320は、表示制御部126から受信した利用者情報を表示部370に表示させる。
端末検出部128は、個々の機器20から検出情報を受信するごとに、記憶部140に記憶した端末検出情報を参照して、受信した検出情報が示す端末装置30、つまり、近接端末に変化が生じたか否かを判定する。端末検出情報には、機器20ごとの近接端末を示す機器識別情報が含まれうる。近接端末の変化とは、検出された近接端末の有無、個数、および検出された近接端末のいずれも意味する。従って、端末検出部128は、機器20から受信した検出情報と、その機器20に係る機器検出情報に差異が生じたか否かにより、端末装置30に変化が生じたか否かを判定することができる。端末検出部128は、機器検出情報に示される近接端末が存在する機器20を候補対象機器として判定する。候補対象機器とは、その近傍において近接端末が検出された対象機器を意味する。従って、機器20に対して制御がなされた場合には、その指示を行った利用者を示す利用者情報が、機器20の近接端末の表示部370に表示される。対象機器に近接した端末装置30の利用者は、対象機器を操作した利用者を知得することができる。利用者情報に機器操作情報を含めることで、端末装置30の利用者は、操作対象とする対象機器と動作状態を知得することができる。
制御部120は、表示部370を有する端末装置30に各種の情報を提供する情報提供部(図示せず)を備えてもよい。提供対象となる情報は、例えば、利用者ごとの位置情報(利用者位置情報)などがある。情報提供部は、例えば、端末装置30の制御部320から位置情報要求を受信するときに、記憶部140から、その時点における利用者ごとの位置情報を読み出す。情報提供部は、読み出した位置情報を位置情報要求の送信元の端末装置30に送信する。端末装置30の制御部320は、例えば、所定のアプリの起動処理完了後、操作に応じて位置情報の表示が要求されるとき、などにおいて位置情報要求を制御装置10に送信する。
情報提供部は、所定時間(例えば、1分から15分の間)ごとに記憶部140から、その時点における利用者ごとの位置情報を読み出し、読み出した位置情報を予め登録された端末装置30のそれぞれに送信してもよい。情報提供部は、記憶部140において利用者ごとの位置情報の変化の有無を監視し、変化を検出した機器20の位置情報を読み出し、読み出した位置情報を予め登録された端末装置30のそれぞれに送信してもよい。
通信部130は、ネットワークNWに接続された他の機器との間で、各種のデータを無線または有線で送信および受信する。通信部130は、例えば、通信インタフェースである。通信部130は、例えば、機器20との間で、LAN(Local Area Network)を用いて接続する。通信部130は、例えば、端末装置30と公衆無線通信網またはインターネットを用いて接続してもよいし、LANを用いて接続してもよい。本実施形態では、通信部130を用いた各種データの送信または受信に対して、それぞれ単に送信または受信と呼称し、通信部130の利用について言及しないことがある。
記憶部140は、制御部120が用いる各種のデータや、制御部120が取得した各種のデータを記憶する。制御部120が用いるデータには、処理に用いられるパラメータ、その他の設定データなどが含まれる。制御部120が取得したデータには、自部の処理により生成されるデータ、通信部130を用いて他機器から受信したデータなどが含まれる。記憶部140は、RAM(Random Access Memory)などの揮発性メモリやROM(Read Only Memory)などの不揮発性メモリなどを含んで構成される。
(機器)
次に、本実施形態に係る機器20の機能構成例について説明する。機器20は、制御部220、通信部230、記憶部240、動作部250、および検出部260を含んで構成される。
制御部220は、機器20が有する機能を制御する。制御部220は、制御装置10の制御部120と同様に専用のハードウェアを含んで構成されてもよいし、汎用のプロセッサを含むコンピュータとして構成されてもよい。制御部220は、制御装置10から受信した制御情報または自器の操作入力部(図示せず)から入力された制御情報に従って動作部250の動作を制御する。操作入力部は、例えば、ボタン、レバー、つまみなど、操作を受け付ける部材を含んで構成されてもよいし、遠隔制御器(リモートコントローラ)から制御情報を受信する受信機を含んで構成されてもよい。制御部220は、動作部250の動作状態を示す動作状態情報を制御装置10に送信してもよい。
通信部230は、ネットワークNWを経由して、他の機器との間で、各種のデータを送信および受信可能に接続する。通信部230は、例えば、制御装置10との間で、LANを用いて接続する。通信部230は、端末装置30との間で、必ずしも、公衆無線通信網やインターネットを経由して接続しなくてもよい。但し、通信部230は、無線LANまたは無線PAN(Personal Area Network)を用いて、通信可能とする端末装置30を検出する機器検出部としての機能を有してもよい。無線LAN方式として、例えば、IEEE802.11に規定された無線通信方式、無線PAN方式として、例えば、IEEE802.15.1に規定された無線通信方式を利用可能としてもよい。これらの方式では、通信部230は、所定時間間隔で所定のビーコンを送信する。端末装置30の通信部330は、いずれかの機器20から受信した受信信号からビーコンを検出するとき、ビーコンの検出を示す応答情報を、自装置を示す端末識別情報を含めて通信部230に送信する。通信部230は、受信した応答情報に含まれる端末識別情報をもって、送信元である端末装置30を検出する端末検出部として作用する。通信部230は、端末装置30の検出を示す検出情報を、応答情報に含まれる端末識別情報を含めて制御装置10に送信する。
記憶部240は、制御部220が用いる各種のデータや、制御部220が取得した各種のデータを記憶する。
動作部250は、制御部220から入力される制御情報に従って、機器20の機能を発揮させるための動作を実行する。例えば、機器20が空気調和機である場合には、動作部250は、送風機、熱交換器および圧縮機を含む。機器20が照明スイッチである場合には、端子の可動機構を含む。
検出部260は、動作部250の動作に要する環境の状態を検出し、検出した環境の状態を示す環境情報を動作部250に出力する。機器20が、空気調和機である場合には、検出部260は、温度センサと湿度センサを含んで構成される。機器20の機能によっては、検出部260は省略されることがある。
(端末装置)
本実施形態に係る端末装置30の機能構成例について説明する。図1に示す端末装置30は、制御部320、通信部330、記憶部340、表示部370、および操作部380を含んで構成される。
制御部320は、端末装置30が有する機能を制御する。制御部320は、制御装置10の制御部120と同様に専用のハードウェアを含んで構成されてもよいし、汎用のプロセッサを含むコンピュータとして構成されてもよい。プロセッサは、所定のアプリケーションプログラム(以下、「アプリ」と呼ぶ)を実行して、制御部320の機能を提供してもよい。制御部320は、操作部380から入力される操作情報に従って各種の機能を発揮する。制御部320は、例えば、操作情報に基づいて対象機器の動作状態を示す動作制御情報を生成し、制御装置10に送信する。
通信部330は、ネットワークNWを経由して、他の機器との間で、各種のデータを送信および受信可能に接続する。通信部330は、例えば、制御装置10との間で、公衆無線通信網、インターネット、LANなどのいずれの通信路を用いて接続することができる。通信部330は、機器20との間で、無線LANまたは無線PANを用いて接続することができる。
記憶部340は、制御部320が用いる各種のデータや、制御部320が取得した各種のデータを記憶する。
表示部370は、制御部320から入力される表示情報を表示する。表示部370は、各種の画像、テキスト、記号、図形などを視認可能に表示する。表示部370は、例えば、液晶ディスプレイを含んで構成される。
操作部380は、操作を受け付け、受け付けた操作に応じた操作情報を生成し、生成した操作情報を制御部320に出力する。制御部320は、操作情報で示される指示に従って動作を行う。本開示では、操作情報で示される指示に従って動作することを、「操作に応じて」、「操作に従って」、などと呼ぶことがある。
(利用者権限)
次に、登録利用者ごとの権限管理の例について図2と図3を用いて説明する。本実施形態では、利用者ごとの権限または権限を示す情報をユーザーアカウントと呼ぶことがある。利用者権限には、メインアカウントユーザーとファミリーアカウントユーザーの2種類がある。メインアカウントユーザーは、制御装置10の主たる利用者である。メインアカウントユーザーは、制御装置10が動作状態を制御可能とする全ての機器20に対する制御が可能である。メインアカウントユーザーは、ファミリーアカウントの設定、変更、および削除が可能である。メインアカウントユーザーとファミリーアカウントユーザーは、それぞれオーナーとファミリーメンバーに相当する。ファミリーアカウントとは、ファミリーアカウントユーザーの権限を意味する。メインアカウントユーザーは、ファミリーアカウントユーザーごとに独立に制御を許可する機器を設定することができる。図2に示す例では、4名のファミリーアカウントユーザー間で、それぞれ制御可能な機器の組み合わせが異なる。メインアカウントユーザーは、動作状態を制御可能とする全ての機器20の動作状態の閲覧もなしうる。
ファミリーアカウントユーザーは、メインアカウントユーザーにより設定された権限として、許可された機器に対する制御が可能であるが、それ以外の機器に対する制御は不可能である。ファミリーアカウントユーザーによっては、いずれの機器に対する制御も許可されず、機器20の動作状態の閲覧しか許可されない場合もある(図15参照)。
制御装置10の利用者判定部122には、制御可能とする機器20の情報とメインアカウントユーザーの利用者登録情報を予め登録しておく。メインアカウントユーザーの端末装置30は、一例として、図3に示す処理を実行してファミリーアカウントを設定して、利用者登録情報を生成することができる。
(ステップS102)メインアカウントユーザーの端末装置30の制御部320は、表示部370にホーム画面(図9参照)を表示させる。ホーム画面では、対象空間の一部をなす部屋(ルーム)ごとに制御装置10が動作状態を制御可能とする機器(以下、「制御可能機器」と呼ぶ)が示される。図9に示す例では、制御可能機器には、デバイスの欄に示される機器と、カメラの欄に示されるカメラも含まれる。
(ステップS104)制御部320は、操作によりユーザ設定が指示されるとき設定画面(図15参照)を表示部370に表示させる。
(ステップS106)制御部320は、利用者ごとに、操作によりファミリーアカウントユーザーの識別情報、例えば、ユーザ名、利用者識別情報および機器識別情報を設定する(ユーザ登録)。
(ステップS108)制御部320は、利用者ごとに、制御が許可される対象機器を示す対象機器情報を設定する。設定が完了した後、制御部320は、利用者ごとのユーザ名、利用者識別情報、機器識別情報、および対象機器情報を対応付けてなる利用者別登録情報を制御装置10に送信する。
制御装置10の利用者判定部122は、制御部320から受信した利用者ごとの利用者別登録情報を記憶部140に記憶された利用者登録情報に追加する。記憶部140に記憶された利用者登録情報に、受信した利用者別登録情報と同一ユーザの既存の利用者別登録情報が含まれる場合には、利用者判定部122は、既存の利用者別登録情報を受信した利用者別登録情報に置き換えてもよい。その後、図3に示す処理を終了する。
利用者登録情報の例について説明する。図4は、利用者登録情報の一例を示す図である。利用者登録情報は、利用者ごとに、ユーザ名、利用者識別情報、機器識別情報および対象機器情報を含んで構成される。ユーザ名は、個々の利用者の名称である。ユーザ名は、氏名に限らず、名のみ、略称、変名、通称、などであってもよい。利用者識別情報と機器識別情報は、いずれも個々の利用者の端末装置30の識別情報を示す。図4に示す例では、利用者識別情報と機器識別情報は、それぞれ電子メールアドレス、ESS-ID(Extended Service Set Identifier)である。電子メールアドレスは、主に利用者への情報提供、対象機器に対する制御に用いられる。ESS-IDは、端末装置30の検出に用いられる。対象機器情報は、機器1から機器nのそれぞれに対する制御の可否を示す。図4において、○印、×印は、それぞれ許可、不許可を示す。○印が示された機器が、制御が許可される許可機器を示す。そのうち、ユーザ名「abc01」を有する利用者がメインアカウントユーザーであり、その他の利用者がファミリーアカウントユーザーである。
ファミリーアカウントユーザーの設定に用いられる設定画面の例について説明する。図15に示す例では、1名のファミリーアカウントユーザーについて、メインアカウントユーザーの操作により、画像、名前、ログインアカウント、およびスペースごとの権限が設定できる。個々の設定項目が利用者登録情報の情報要素となる。画像の欄には、ファミリーアカウントユーザーの顔写真、似顔絵、記号などが設定可能である。設定された画像は、他の表示画面において、ユーザ名に代えて、または、ユーザ名とともに、そのファミリーアカウントユーザーを示す情報として用いられることがある。名前の欄には、ユーザ名が設定される。ログインアカウントの欄には、利用者識別情報が設定される。スペースは、対象空間を細分化した小空間である。通例、スペースごとに利用目的が異なりうる。
スペースごとに設定可能な権限は、「操作できる」、「見るだけ」および「非表示」の3通りのうちの1通りである。「操作できる」とは、端末装置30の操作に応じて、そのスペース内に設置された機器の動作状態の確認と動作状態の制御が、いずれも許可されることを意味する。「見えるだけ」とは、端末装置30の操作に応じて、そのスペース内に設置された機器の動作状態の表示が許可されるが、その動作状態の制御は許可されないことを意味する。「非表示」とは、当該スペース内に設置された機器の動作状態の表示も、その動作状態の制御も許可されないことを意味する。スペースごとに複数の機器が設置される可能性があるが、複数の機器に対して一括して権限が設定されてもよいし、機器ごとに個別に権限が設定されてもよい。機器ごとの権限を設定するために、図15に例示される設定画面においてスペースの種類(例えば、「玄関」)が操作に応じて指示されたとき、端末装置30の制御部320は、スペース別設定画面(図示せず)を表示部370に表示させてもよい。スペース別設定画面は、操作に応じて、該当スペース内に設置された機器ごとの権限を設定するための画面である。
本実施形態に係る機器制御処理について図5を用いて説明する。
(ステップS122)端末装置30の制御部320は、起動または操作に応じて所定のアプリの実行を開始し、制御装置10に対してログイン処理を行う。制御部320は、自装置に予め設定された利用者識別情報を制御装置10に送信する。制御装置10の利用者判定部122は、予め設定された利用者登録情報を参照し、端末装置30から受信した利用者識別情報に対応する対象機器情報を記憶部140から読み出し、端末装置30に送信する(利用者権限確認)。
(ステップS124)端末装置30の制御部320は、制御可能機器のうち制御装置10から受信した対象機器情報に示される許可機器を区別してホーム画面を生成し、生成したホーム画面を表示部370に表示させる。図9に示す例では、表示対象とする部屋(ルーム)として「リビング」が選択されている。選択されている部屋を示す「リビング」のボタンは、その他の部屋よりも明瞭な態様で表示されている。選択された部屋における許可機器である「照明」と「エアコン」のボタンは、その他の制御可能機器である「ビデオ」のボタンよりも明瞭な態様で表示されてもよい(アクティブ表示)。
(ステップS126)制御部320は、操作に応じて押下されたボタンに係る許可機器を対象機器として選択する(機器選択)。
(ステップS128)制御部320は、選択された対象機器の動作状態を操作するための操作画面を生成し、生成した操作画面を表示部370に表示させる。図10は、空気調和機(エアコン)用の操作画面の例を示す。
(ステップS130)制御部320は、操作に応じて、対象機器に指示する動作状態を定め、対象機器に対する動作状態を指示するための動作制御情報を生成する。制御部320は、生成した動作制御情報を制御装置10に送信する(動作状態指示)。制御装置10の機器制御部124は、端末装置30から受信した動作制御情報で指示される対象機器と動作状態を特定し、特定した動作状態を示す制御情報を対象機器に送信する。
(ステップS132)表示制御部126は、記憶部140に記憶された端末検出情報を参照し、端末装置30から受信した動作制御情報で指示される対象機器が、近接端末が検出された候補対象機器であるか否かを判定する(近接端末検出)。但し、対象機器が候補対象機器であると判定するとき(ステップS132 YES)、ステップS134の処理に進む。対象機器が候補対象機器ではないと判定するとき(ステップS132 NO)、図5に示す処理を終了する。
(ステップS134)表示制御部126は、記憶部140に記憶された利用者登録情報を参照して、端末装置30の利用者識別情報に対応するユーザ名を特定し、特定したユーザ名と、動作制御情報で指示される対象機器と動作状態を示す機器操作情報を含む利用者情報を生成する。表示制御部126は、生成した利用者情報を対象機器に近接する近接端末に送信する。近接端末の制御部320は、表示制御部126から受信した対象機器に対する操作を行った利用者情報を表示部370に表示させる。図11に示す例では、近接端末のホーム画面のうち、対象機器のボタンの近傍に利用者情報が表示されている。利用者情報として、操作者のユーザ名として「□」、対象機器として「エアコン」、動作状態として「ON」を示す文字が吹き出しで囲まれている。その後、図5に示す処理を終了する。
上記の説明では、利用者情報を表示する端末装置30は、多機能携帯電話機などの汎用の情報端末装置に限られず、少なくとも表示部370と通信部330を備える専用の表示機器であってもよい。端末装置30が、機器20に近接した位置に固定されている場合には、機器20に対する近接端末として予め端末検出情報に設定されていてもよい。その場合には、機器20は、近接端末を検出するための処理を行わなくてもよい。その場合には、利用者登録情報において機器識別情報が省略されてもよい。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について、第1の実施形態との差異点を主として説明する。特に断らない限り、第1の実施形態の説明を援用する。図6に例示されるように、制御システム1は、複数の制御装置10を含んで構成される。複数の制御装置10は、それぞれ異なる空間に設置された機器20(以下、「別空間機器」と呼ぶ))を対象機器の一部として、その動作状態を制御可能とする。複数の制御装置10は、別空間機器を主たる対象機器とする他の制御装置10の登録利用者(以下、「別空間利用者」と呼ぶ)を自装置の登録利用者であるファミリーアカウントユーザーの一部として登録してもよい。別空間利用者は、ある制御装置10が制御対象とする機器20が設置された空間とは別個の空間における居住者となりうる。
図6に示す例では、制御システム1は、制御装置10-aと10-bを備える。制御装置10-aと10-bのそれぞれの通信部130は、それぞれ所定の空間内に設置された機器20-a-1から20-a-naまでの機器群と、20-b-1から20-b-nbまでと接続可能とする他、制御装置10-bと10-aをそれぞれ経由して別空間機器として20-b-1から20-b-nbまでと、20-a-1から20-a-naまでと接続可能としてもよい。
制御装置10-aと10-bのそれぞれの通信部130は、それぞれ所定の空間内に居住するユーザの端末装置30-a-1から30-a-maまでの機器群と、30-b-1から30-b-mbとまでの機器群と接続可能とする他、それぞれ別空間利用者の端末装置30-b-1から30-b-mbまでの機器群と、30-a-1から30-a-maまでの機器群と接続可能としてもよい。
図6に示す例では、制御装置10の個数は、2台であるが、3台以上となってもよい。ある制御装置10の所定の空間に対する別空間は、例えば、親、兄弟、子などの親族の住居もしくは住戸であってもよいし、生計の一部または全部を共同とする世帯の住居もしくは住戸であってもよい。
制御装置10-aのメインアカウントユーザーの端末装置30と招待対象とする別空間利用者以下、「招待対象者」と呼ぶ)の端末装置30は、一例として、図7に示す処理を実行して、招待対象者に係る利用者別登録情報を取得することができる。但し、ステップS142、S144、S150、およびS152の処理は、ステップS102、S104、S106、およびS108の処理とそれぞれ共通であるため、その説明を援用する。ステップS150とS152では、利用者別登録情報が設定される。
(ステップS146)メインアカウントユーザーの端末装置30の制御部320は、設定画面(図12参照)に対する操作に応じて招待対象者の利用者識別情報としてメールアドレスを設定する。制御部320は、操作に応じて招待ボタンが押下されるとき、設定された利用者識別情報で指示される別空間利用者の端末装置30に招待情報を送信する(招待)。招待情報には、設定先とする制御装置10-aの識別情報を含めてもよい。
(ステップS148)招待対象者の端末装置30の制御部320は、メインアカウントユーザーの端末装置30から招待情報を受信するとき、メインアカウントユーザーからの制御装置10への招待を示す招待画面を生成し、生成した招待画面を表示部370に表示させる。招待画面には、招待に対する受諾を示すための受諾ボタンが含まれる。図13に例示される吹き出し中の「はい」ボタンが、受諾ボタンに相当する。当該制御部320は、招待情報の送信から所定の時間内に操作に応じて受諾ボタンが押下されるとき(ステップS148 YES)、受諾情報をメインアカウントユーザーの端末装置30に送信する。メインアカウントユーザーの端末装置30の制御部320は、ステップS150、S152の処理を行う。これにより、制御装置10-bの登録利用者が、制御装置10-aに接続された機器20-a-1から20-a-naまでの一部または全部の動作状態が制御可能となる。招待情報の送信から所定の時間内に操作に応じて受諾ボタンが押下されないとき(ステップS148 NO)、図7に示す処理を終了する。
登録希望の別空間利用者(以下、「登録希望者」と呼ぶ)の端末装置30と制御装置10-aのメインアカウントユーザーの端末装置30は、一例として、図8に示す処理を実行して、登録利用者に係る利用者別登録情報を取得することができる。但し、ステップS162、S164、S170、およびS172の処理は、ステップS102、S104、S106、およびS108の処理とそれぞれ共通であるため、その説明を援用する。但し、ステップS162とS164の処理は登録希望者の端末装置30が実行し、ステップS170とS172の処理は、メインアカウントユーザーの端末装置30が実行する。ステップS170とS172の処理では、登録希望者の利用者別登録情報が設定される。
(ステップS166)登録希望者の端末装置30の制御部320は、設定画面(図示せず)に対する操作に応じて自身の登録が指示されるとき、自身の登録を示す登録依頼をメインアカウントユーザーの端末装置30に送信する(登録依頼)。
(ステップS168)メインアカウントユーザーの端末装置30の制御部320は、登録希望者の端末装置30から登録依頼を受信するとき、登録希望者の制御装置10への登録を示す登録希望画面(図示せず)を生成し、生成した登録希望画面を表示部370に表示させる。制御部320は、登録依頼の送信から所定時間以内に操作に応じて登録希望に対する受諾が指示されるとき(ステップS168 YES)、ステップS170の処理に進む。制御部320は、登録依頼の送信から所定時間以内に操作に応じて登録希望に対する受諾が指示されないとき(ステップS168 NO)、図8に示す処理を終了する。
図7、図8は、それぞれ別空間利用者の利用者別登録情報を登録する場合を例示したが、これには限られない。利用者判定部122は、ステップS152、S172において、自装置の既存の利用者、別空間利用者それぞれに対して、別空間機器に対する制御の可否を登録してもよい。メインアカウントユーザーの端末装置30は、次の手順により別空間機器の情報を取得することができる。例えば、ステップS148において招待対象者の端末装置30の制御部320は、受諾情報とともに自身を既存の登録利用者とする制御装置10のアドレスをメインアカウントユーザーの端末装置30に送信する。ステップS166において登録希望者の端末装置30の制御部320は、登録依頼とともに自身を既存の登録利用者とする制御装置10のアドレスをメインアカウントユーザーの端末装置30に送信してもよい。
メインアカウントユーザーの端末装置30は、受諾情報または登録依頼とともに通知されたアドレスで指示される制御装置10-bに機器情報要求を送信する。制御装置10-bの利用者判定部122は、自装置が制御可能とする対象機器を示す対象機器情報を記憶部140から読み出し、読み出した対象機器情報をメインアカウントユーザーの端末装置30に送信する。メインアカウントユーザーの端末装置30に送信される対象機器情報が、別空間機器を示す。利用者別登録情報には、その利用者の本拠として登録された制御装置の識別情報が含まれてもよい。
本実施形態に係る制御装置10の機器制御部124は、動作状態の制御対象とする対象機器が別空間機器である場合、別空間機器の動作状態を制御するための制御情報を他の制御装置10(本開示では、「別制御装置」と呼ぶ)に送信してもよい。例えば、制御情報を送信する制御装置10-aである場合には、制御装置10-bが別制御装置となりうる。別制御装置の機器制御部124が制御装置10から制御情報を受信する場合、その制御情報を対象機器に送信する。これにより、個々の制御装置10に対して登録された機器20が、その制御装置10から制御情報が提供されるように伝送路が限定される。対象空間ごとに設置された機器の動作状態を、その対象空間に係る制御装置10の機器制御部124が把握することができる。
機器制御部124は、別制御装置との間で自装置の対象機器の動作状態を示す動作状態情報を交換し、各制御装置について、それぞれの対象機器の動作状態を示す動作状態情報を取得してもよい。機器制御部124は、例えば、自装置の対象機器のいずれかの動作状態が変化することに、自装置の対象機器ごとの動作状態を示す動作状態情報、自装置の識別情報と対応付けて別制御装置に送信する。機器制御部124は、取得した動作情報を、個々の登録利用者の端末装置30に送信してもよい。端末装置30の制御部320は、制御装置10から受信した動作状態情報を用いて、機器ごとの動作状態を示す動作状態画面を表示部370に表示させてもよい。端末装置30の制御部320は、利用者登録情報を用いて、機器ごとの動作状態を示す動作状態画面を表示部370に表示させてもよい。
制御部320は、例えば、操作に応じて対象空間を選択し、選択した対象空間に設置された機器ごとの動作状態を表す動作状態画面またはホーム画面を表示部370に表示させる。制御部320は、動作状態情報と対応付けられた制御装置の識別情報を用いて、その制御装置が制御対象とする機器が設置された対象空間を判別することができる。図14は、対象空間を選択するための選択画面の例を示す。図14に示す例では、対象空間の選択肢として、○○家と、△△家が掲げられ、いずれか一つを選択可能としている。制御部320は、自装置の利用者に対して制御が許可される機器を、その他の機器よりも目立つ態様で表示してもよい。
仮に、制御装置ごとに独立にユーザのアカウントを設定する場合、対象空間を変更する場合、変更前の対象空間に係る制御装置に対して設定されたアカウントをログアウトしたうえで、変更後の対象空間に係る制御装置に対して設定されたアカウントにログインする必要がある。そのため、利用者にとり対象空間を跨いだ動作状態の確認が煩雑になりかねない。これに対し、本実施形態によれば、利用者が操作により機器の動作状態を確認したいと考える対象空間を容易に選択することができる。対象空間に関わらず自身に対し許可された機器をより確実に把握させることができる。
以上に説明したように、上記の実施形態に係る制御装置10は、利用者判定部122と機器制御部124と表示制御部126を備える。利用者判定部122は、端末装置30から入力される利用者識別情報が示す利用者を判定する。機器制御部124は、端末装置30から入力される動作制御情報が示す対象機器の動作状態を制御する。表示制御部126は、判定された利用者を表す利用者情報を、対象機器と関連付けて表示部に表示させる。この構成によれば、対象機器を操作した利用者を表す利用者情報が対象機器と関連付けて表示される。利用者が対象空間に所在しない場合であっても、対象機器の近傍に居合わせた者に対する違和感を回避し、安心して対象機器を利用させることができる。
制御装置10は、対象機器から所定の検出範囲内に所在する端末装置30を検出する端末検出部128を備えてもよい。表示制御部126は、端末検出部128が検出した端末装置30の表示部370に利用者情報を表示させてもよい。この構成によれば、対象機器に近接した端末装置30として、例えば、対象機器の近傍に居合わせた者が所持する端末装置30の表示部370に利用者情報が表示される。そのため、利用者情報の表示を対象機器に端末装置30を生じする者が接近する場合に制限することができる。
制御装置10は、利用者ごとに動作状態の制御対象とする対象機器を示す利用者登録情報を記憶する記憶部140を備えてもよい。利用者判定部122は、利用者登録情報を用いて動作制御情報が示す対象機器が、判定された利用者の対象機器であるか否かを判定してもよい。この構成によれば、利用者ごとに動作状態を制御可能とする対象機器を判別することができる。
制御装置10は、自装置が設置された空間とは別個の空間に設置された機器である別空間機器と通信する通信部130を備えてもよい。対象機器は、別空間機器を含んでいてもよい。この構成によれば、別個の空間、例えば、他の家屋や住戸に設置された別空間機器の動作状態を制御することができる。
利用者登録情報が示す利用者は、別個の空間に居住する利用者を含んでいてもよい。この構成によれば、別個の空間、例えば、他の家屋や住戸に居住する利用者により自装置に所定の空間に設置された対象機器の動作状態を制御することができる。
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。