以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、実施形態に係る、給湯システム1の構成を示す図である。
図1に示すように、給湯システム1は、給湯装置10と、ルータ20と、携帯端末装置30と、外部通信網40と、サーバ50とを備える。
給湯装置10は、給湯器11と、リモートコントローラ12、13を備えている。給湯器11は、ガスを燃料として湯を供給するガス給湯器である。給湯器11により生成された湯は、給湯口11aにそれぞれ接続された配管を介して、台所の蛇口や、浴槽、カラン等に供給される。給湯器11が、床暖房機能や、浴室暖房機能およびパネルヒータによる暖房機能を備える場合、これら機能を実現する機器に対して、給湯器11から湯が供給される。
給湯装置10は、カラン等に湯を供給する給湯機能、浴槽にお湯を張る湯張り機能の他、浴槽内に湯が張られた後にその湯を保温する保温機能と、浴槽内の湯を追い焚きする追い焚き機能と、浴槽内にお湯を足す足し湯機能とを備える。湯張り機能とそれに続く保温機能とによりふろ自動機能が構成される。ふろ自動機能が、湯張り機能のみにより構成される場合もある。保温機能および追い焚き機能では、浴槽と給湯器11との間でお湯が循環し循環中のお湯が加熱されることによってお湯が熱くなる。
リモートコントローラ12、13は、給湯器11に接続され、給湯装置10の各機能について種々の設定を行うために用いられる。リモートコントローラ12、13は、それぞれ、表示部121、131と、入力部122、132とを備える。操作者は、表示部121、131に表示された画面に従って入力部122、132を操作することにより、湯張りや給湯温度調節等について、任意の設定を行うことができる。入力部122、132には、運転ボタン122a、132a、ふろ自動ボタン122b、132b、追い焚きボタン122c、132c、足し湯ボタン122d、132dを含む各種の操作ボタンが設けられる。
リモートコントローラ12、13が運転オフモード(カラン等の給湯栓が開かれて基準流量以上の通水が発生したとしても給湯器11が給湯運転を行わない状態)にあるとき、表示部121、131は消灯状態にあり、運転ボタン122a、132a以外の操作ボタンの操作は受け付けられない。運転ボタン122a、132aが操作され、運転オンモード(カラン等の給湯栓が開かれて基準流量以上の通水が発生したときに給湯器11が給湯運転を行える状態)になると、表示部121、131が点灯して設定内容が表示されるとともに運転ボタン122a、132a以外の操作ボタンの操作が受け付け可能となる。
ふろ自動ボタン122b、132bは、ふろ自動機能の運転を開始および停止させるための操作ボタンである。追い焚きボタン122c、132cは、追い焚き機能の運転を開始および停止させるための操作ボタンである。足し湯ボタン122d、132dは、足し湯機能の運転を開始および停止させるための操作ボタンである。
リモートコントローラ12は、浴室に設置され、リモートコントローラ13は、キッチン等に設置される。以下、浴室に設置されるリモートコントローラ12を、「浴室リモコン12」と称し、キッチン等に設置されるリモートコントローラ13を、「台所リモコン13」と称する。
ルータ20は、建物内(ここでは、宅内H10)に存在する各機器を、外部通信網40を介してサーバ50に接続するための無線ルータである。ルータ20には、ルータごとに個別に割り振られる識別子として、固有のBSSID(Basic Service Set Identifier)が割り振られている。
台所リモコン13は、無線通信により、ルータ20に接続される。また、携帯端末装置30が宅内H10に存在する場合、携帯端末装置30は、無線通信によりルータ20に接続されて、サーバ50と通信可能である。携帯端末装置30は、たとえば、携帯電話機である。この他、携帯端末装置30が、携帯型のタブレット端末等の他の携帯可能な端末装置であってもよい。外部通信網40は、たとえば、インターネットである。
外部通信網40には、給湯装置10に対する遠隔制御(遠隔操作および遠隔監視)を管理するためのサーバ50が接続されている。台所リモコン13は、ルータ20および外部通信網40を介して、サーバ50と通信を行う。携帯端末装置30が宅内H10に存在する場合、携帯端末装置30は、ルータ20および外部通信網40を介してサーバ50と通信を行う。また、携帯端末装置30が宅外にある場合、携帯端末装置30は、外部に設置されたルータ60または基地局70を介して外部通信網40に接続され、サーバ50と通信を行う。
台所リモコン13と携帯端末装置30には、給湯システム1のアプリケーションプログラムが、サーバ50からダウンロードされ、インストールされている。このアプリケーションプログラムに、サーバ50にアクセスするためのアドレス情報(IPアドレス)が含まれている。台所リモコン13と携帯端末装置30は、このアドレス情報に基づいて、サーバ50にアクセスし、通信を行う。台所リモコン13のアドレス情報は、初期設定の際に、サーバ50に送信され保持される。また、携帯端末装置30のアドレス情報は、後述のペアリング処理の際に、携帯端末装置30から台所リモコン13に渡されて、台所リモコン13からサーバ50に送信され保持される。
本実施形態では、台所リモコン13および携帯端末装置30のアドレス情報として、後述の台所リモコン13の無線通信部136および携帯端末装置30の無線通信部305(図2参照)に保持されたMAC(Media Access Control)アドレスが用いられる。台所リモコン13および携帯端末装置30のアドレス情報として、台所リモコン13の無線通信部136および携帯端末装置30の無線通信部305のグローバルIPアドレスが用いられてもよい。
図1の構成において、操作者は、宅内H10と宅外の何れにおいても、携帯端末装置30を用いて、給湯装置10に対する遠隔制御(遠隔操作およびは遠隔監視)を行うことができる。後述のように、本実施形態では、携帯端末装置30ごとに、遠隔制御の対象の給湯装置10が予め対応付けられる。言い換えれば、一つの給湯装置10に、複数の携帯端末装置30の対応付けが可能である。
携帯端末装置30が宅内H10と宅外の何れにある場合も、操作者から携帯端末装置30に入力された設定要求は、外部通信網40を介して、一旦、サーバ50に送信される。これを受けて、サーバ50は、設定要求を受信した携帯端末装置30に予め対応付けられている給湯装置10に対して、受信した設定要求を送信する。これにより、設定要求が、外部通信網40およびルータ20を介して、対応する給湯装置10の台所リモコン13に送信される。こうして、操作者が要求する内容の設定が、給湯装置10に対して適用される。
また、給湯装置10の状態情報は、所定周期で随時、台所リモコン13からルータ20を介してサーバ50に送信される。サーバ50は、受信した状態情報を、給湯装置10ごとに管理する。操作者から携帯端末装置30に入力された遠隔監視の閲覧要求は、外部通信網40を介して、一旦、サーバ50に送信される。これを受けて、サーバ50は、閲覧要求を受信した携帯端末装置30に予め対応付けられている給湯装置10のうち、閲覧要求により指定された給湯装置10の状態情報を、当該携帯端末装置30に送信する。これにより、給湯装置10の状態が、携帯端末装置30において出力される。こうして、操作者は、給湯装置10の状態を、宅内および宅外の両方において確認できる。なお、状態情報は、設定状態等の給湯装置10に関わる状態を示す情報である。
図2は、給湯システム1を構成する各機器の回路ブロックを示す図である。
給湯器11は、制御部111と、記憶部112と、通信部113と、水位センサ114と、流量センサ115と、を備える。制御部111は、CPU(Central Processing Unit)を備え、記憶部112に記憶されたプログラムに従って、給湯器11内の各部の制御を行う。記憶部112は、メモリを備え、所定の制御プログラムを記憶する。通信部113は、制御部111からの制御に従って、浴室リモコン12および台所リモコン13と通信を行う。
水位センサ114は、給湯装置10が接続された浴槽の水位を検出する。水位センサ114は、たとえば、浴槽に接続された配管内の水圧によって浴槽の水位を検出する。制御部111は、水位センサ114により検出される水位の変化によって、浴槽に対し人が入浴および退浴したことを検出する。流量センサ115は、給湯口11aに接続された配管を流れる湯の流量を検出する。制御部111は、浴槽、カラン等に湯が供給されている時間と、流量センサ115が検出した流量により、お湯の使用量を求めることができる。
浴室リモコン12は、上述の表示部121および入力部122の他、制御部123と、記憶部124と、通信部125と、入室センサ126とを備える。表示部121は、たとえば、液晶パネルにより構成される。入力部122は、温度設定ボタン等の各種操作ボタンを備える。表示部121が、タッチパネルであってもよい。制御部123は、CPUを備え、記憶部124に記憶されたプログラムに従って所定の制御を行う。記憶部124は、メモリを備え、所定の制御プログラムを記憶する。通信部125は、制御部123からの制御に従って、給湯器11と通信を行う。入室センサ126は、浴室に対する人の出入りを検出する。入室センサ126は、たとえば、赤外線を用いた人感センサである。制御部123は、入室センサ126の出力に基づいて、浴室に人が入ったことを検出する。
台所リモコン13は、上述の表示部131および入力部132の他、制御部133と、記憶部134と、通信部135を備える。表示部131は、たとえば、液晶パネルにより構成される。入力部132は、各種操作ボタンを備える。表示部131が、タッチパネルであってもよい。制御部133は、CPUを備え、記憶部134に記憶されたプログラムに従って所定の制御を行う。記憶部134は、メモリを備え、所定の制御プログラムを記憶する。通信部135は、制御部133からの制御に従って、給湯器11と通信を行う。
さらに、台所リモコン13は、無線通信部136を備える。ここで、無線通信部136は、ルータ20との間で無線通信が可能な無線通信モジュールである。無線通信部136(無線通信モジュール)には、宅内H10に設定されたLAN(Local Area Network)上の機器を特定するためのIPアドレスが割り振られている。この他、台所リモコン13は、音声を出力するためのスピーカを備えている。
携帯端末装置30は、表示部301と、入力部302と、制御部303と、記憶部304と、無線通信部305とを備える。表示部301は、たとえば、液晶パネルにより構成される。入力部302は、各種操作ボタンと、表示部301に積層されたタッチパネルとを備える。
制御部303は、CPUを備え、記憶部304に記憶されたプログラムに従って所定の制御を行う。記憶部304は、メモリを備え、所定の制御プログラムを記憶する。無線通信部305は、制御部303からの制御に従って、ルータ20と通信を行う。無線通信部305は、ルータ20との間で無線通信が可能な無線通信モジュールである。無線通信部305にもIPアドレスが割り振られている。この他、携帯端末装置30は、音声を出力するためのスピーカを備えている。
サーバ50は、制御部501と、記憶部502と、通信部503を備える。制御部501は、CPUを備え、記憶部502に記憶されたプログラムに従って所定の制御を行う。記憶部502は、メモリおよびハードディスクを備え、所定の制御プログラムおよびデータベースを記憶する。通信部503は、制御部501からの制御に従って、所定の制御を行う。
上述のように、本実施形態では、予め、給湯装置10に対して遠隔制御および遠隔監視を行うことが可能な携帯端末装置30が、給湯装置10に対応付けて、サーバ50に登録される。すなわち、予め、給湯装置10と携帯端末装置30とがペアリングされ、ペアリングを示す情報が、サーバ50において管理される。
本実施形態では、このペアリングが、給湯装置10が設置された建物内のルータ20を介して行われる。すなわち、携帯端末装置30の所持者は、原則、給湯装置10が設置された建物内に携帯端末装置30を所持して立ち入らなければ、自身の携帯端末装置30と給湯装置10とをペアリングできない。これにより、悪意の第三者によって不当に、携帯端末装置30と給湯装置10とがペアリングされることを防止できる。よって、不当に遠隔制御および遠隔監視が行われるリスクを解消できる。
図3(a)、(b)は、それぞれ、給湯装置10と携帯端末装置30とをペアリングするための、台所リモコン13と携帯端末装置30における処理を示すフローチャートである。
操作者は、宅内H10において、携帯端末装置30にインストールされた給湯システム1のアプリケーションプログラムを起動し、携帯端末装置30をペアリングモードに設定する。その後、操作者は、台所リモコン13の入力部132に対し、ペアリングのための操作を行う。
こうして、台所リモコン13に対してペアリング操作が行われると(S11:YES)、台所リモコン13の制御部133は、ペアリングのためのアナウンスをブロードキャストで送信する(S12)。携帯端末装置30が宅内H10にある場合、このアナウンスは携帯端末装置30により受信される。
携帯端末装置30の制御部303は、このアナウンスを受信すると(S21:YES)、表示部301に、ペアリングを要求する操作を受け付けるための受付画面を表示させる(S22)。操作者は、この受付画面で要求操作を行う。これにより、制御部303は、ペアリング要求を台所リモコン13に送信する(S23)。このペアリング要求には、携帯端末装置30のID情報およびアドレス情報(MACアドレス)が含まれる。ID情報として、UUID(Universally Unique Identifier)、GUID(GloballyUnique Identifier)等が用いられる。
台所リモコン13の制御部133は、アナウンスの送信から所定時間以内に携帯端末装置30からペアリング要求を受信すると(S13:YES)、ペアリング応答を携帯端末装置30に送信し(S14)、さらに、ペアリング結果をサーバ50に送信して(S15)、処理を終了する。このペアリング結果には、ペアリング要求に含まれた携帯端末装置30のID情報およびアドレス情報とともに、給湯装置10(ここでは、台所リモコン13)のID情報(UUID、GUID等)が含まれる。他方、所定時間以内にペアリング要求を受信しなかった場合(S13:NO)、制御部133は、ペアリング結果を送信することなく、処理を終了する。携帯端末装置30側の制御部303では、台所リモコン13からペアリング応答を受信して(S24:YES)、処理を終了する。
次に、ペアリングが行われた給湯装置10と携帯端末装置30との間で行われる遠隔制御の流れについて説明する。
図4(a)は、携帯端末装置30において管理される給湯装置10と携帯端末装置30とのペアリング情報の構成を示す図である。
図4(a)に示すように、携帯端末装置30では、ペアリングを行った給湯装置10のID情報(ここでは、台所リモコン13のID情報)が管理されている。また、各給湯装置10に対して、操作者が設定した名称が対応付けられている。名称の設定は、たとえば、受付画面においてペアリングの要求操作が行われた後に、名称設定用の画面が表示されて行われる。操作者は、自身にとって分かり易い名称を、各給湯装置10に付することができる。携帯端末装置30におけるペアリング情報の登録は、台所リモコン13からペアリング応答を受信した後に行われる。ペアリング情報は、携帯端末装置30の記憶部304に保持される。
図4(b)、(c)は、携帯端末装置30を用いて遠隔制御を行う際に携帯端末装置30に表示される画面を示す図である。
操作者が自身の携帯端末装置30において給湯システム1のためのアプリケーションプログラムを起動した後、所定の操作を行うと、図4(b)の選択画面510が表示される。この選択画面510には、メッセージ511と、選択キー群512と、確認ボタン513が含まれる。メッセージ511は、遠隔制御の対象を選択することを促す文章となっている。
選択キー群512には、選択候補を示す選択キー512aが上下に並んで含まれている。選択候補は、図4(a)に示したペアリンク情報の名称によって規定される。各選択キー512aには、それぞれ、図4(a)に示したペアリンク情報の名称が付されている。選択キー512aは、指を選択キー群512の位置に当てて上下にスライドさせることにより、スクロールできる。操作者は、遠隔制御を行おうとする給湯装置10に付した名称の選択キー512aにタッチして、遠隔制御の対象を選択する。選択された選択キー512aは、ハイライト表示される。選択対象を誤った場合、操作者は、再度、選択キー512aにタッチする。これにより、選択が解除される。
こうして対象を選択した後、操作者は、確認ボタン513にタッチする。これにより、図4(c)に示す選択画面520が表示される。操作者は、この選択画面520を用いて、遠隔制御の種別を選択するための操作を行う。
選択画面520には、メッセージ521と、選択ボタン522、523と、確定ボタン524と、戻るボタン525とが含まれている。メッセージ521は、遠隔制御の種別を選択することを促す文章となっている。選択ボタン522、523は、それぞれ、遠隔操作と遠隔監視を遠隔制御の種別として選択するための操作部である。確定ボタン524は、選択処理を確定させるための操作部である。確定ボタン524は、選択ボタン522、523の何れか一方が選択された場合に操作可能となる。戻るボタン525は、画面を選択画面510に戻すための操作部である。
操作者は、選択ボタン522、523のうち、自身が行おうとする遠隔制御の種別に対応する選択ボタンにタッチして、遠隔制御の種別を選択する。選択された選択ボタンは、ハイライト表示される。選択対象を誤った場合、操作者は、再度、選択ボタンにタッチする。これにより、選択が解除される。画面を戻す場合、操作者は戻るボタン525にタッチする。
選択ボタン522、523の何れか一方が選択された後、操作者が確定ボタン524にタッチすると、選択ボタン522、523の選択に応じた遠隔制御のための画面が携帯端末装置30の表示部301に表示される。即ち、選択ボタン522が選択された場合、遠隔操作のための遠隔操作画面700が表示され、選択ボタン523が選択された場合、遠隔監視のための遠隔監視画面600が表示される。
図5(a)は、遠隔監視画面600を示す図であり、図5(b)は、遠隔操作画面700を示す図である。
遠隔監視画面600は、給湯装置10の各種設定状態および入浴の有無を監視できる画面である。図5(a)を参照して、遠隔監視画面600は、3つの領域610、620、630に区分されている。領域610には、名称表示部611と、給湯温度表示部612と、風呂温度表示部613と、風呂湯量表示部614と、浴槽画像615と、入浴時間表示部616と、が含まれている。
名称表示部611には、遠隔監視が適用される給湯装置10の名称が表示される。給湯温度表示部612、風呂温度表示部613および風呂湯量表示部614には、それぞれ、随時、サーバ50から携帯端末装置30が受信した状態情報に基づいて、現在の給湯温度、風呂温度および風呂湯量の設定状態が示される。
遠隔監視画面600を選択する選択ボタン523が選択された後に確定ボタン524がタッチされると、携帯端末装置30からサーバ50へ閲覧要求が送信される。この閲覧要求は、当該携帯端末装置30のID情報と、操作者により選択された遠隔制御の対象の給湯装置10のID情報を含む。サーバ50は、遠隔制御要求が送られてくると、送信元の携帯端末装置30への給湯温度、風呂温度、風呂湯量等の状態情報の送信を開始する。これにより、遠隔監視画面600での設定状態に関する情報表示が可能となる。
浴槽画像615には、現在の風呂湯量の設定状態が浴槽に溜められる水の画像として表示される。浴槽に人が入浴中であることが状態情報に含まれている場合、浴槽画像615に、人が浴槽に入浴していることを示す画像M1が付加される。また、入浴時間表示部616には、状態情報に基づいて、浴槽に対する現在の入浴時間が表示される。
領域620には、画面が遠隔操作画面700である場合に所定の設定等を行うためのボタン621〜624が表示される。ボタン621〜624は、それぞれ、追い焚き機能の設定、風呂自動機能の設定、風呂洗浄機能の設定および風呂タイマー機能の設定のためのボタンである。ここでは、画面が遠隔監視画面600であるため、これらのボタンは無効化されている。領域630には、遠隔監視の対象となる機能を切り替えるための4つのボタンが表示される。
操作者は、遠隔監視画面600を参照することにより、名称表示部611に表示された給湯装置10の状況を確認できる。図5(a)の例では、操作者は、名称表示部611に表示された給湯装置10における、風呂の状況を種々確認することができる。これにより、操作者は、名称表示部611に表示された給湯装置10の場所から離れていても、当該給湯装置10の状況を的確に把握できる。
遠隔操作画面700は、携帯端末装置30から給湯装置10を遠隔操作するための画面である。図5(b)を参照して、遠隔操作画面700について説明する。遠隔操作画面700のレイアウトは、図5(a)に示した遠隔監視画面600と同様である。遠隔操作画面700は、遠隔監視画面600と同様、3つの領域710、720、730に区分されている。
領域710には、名称表示部711と、給湯温度設定部712と、風呂温度設定部713と、風呂湯量設定部714と、浴槽画像715と、が含まれる。名称表示部711には、名称表示部611と同様、当該給湯装置10に付された名称が表示される。
給湯温度設定部712、風呂温度設定部713および風呂湯量設定部714には、それぞれ、現在の給湯温度、風呂温度および風呂湯量の設定状態が示される。さらに、操作者は、給湯温度設定部712、風呂温度設定部713および風呂湯量設定部714に対する操作により、給湯温度、風呂温度および風呂湯量を変更できる。浴槽画像715には、現在の風呂湯量の設定状態が浴槽に溜められる水の画像として表示される。
領域720に含まれる各ボタン721〜724は、操作可能に有効化されている。ボタン721〜724は、図5(a)のボタン621〜624に対応する。操作者は、これらのボタン721〜724を操作することにより、名称表示部711に表示された給湯装置10に対して、各ボタン721〜724に対応する設定を行うことができる。遠隔操作画面700では、操作者からの設定操作に応じた情報が、随時、サーバ50に送信され、さらに、サーバ50から台所リモコン13に送信される。これにより、遠隔操作の対象の給湯装置10に所定の設定が行われる。
次に、本実施形態の給湯システム1で行われる遠隔監視について詳細に説明する。
本実施形態の給湯システム1は、遠隔監視に関して、携帯端末装置30からの閲覧要求に基づいて給湯装置10に関わる状態を示す状態情報が携帯端末装置30に送られる第1監視機能と、給湯装置10が監視対象の事象を検出したことに基づいて当該事象の発生を示す通知情報が携帯端末装置30に送られる第2監視機能と、を実行できる。第1監視機能では、携帯端末装置30の表示部301に、状態情報に基づいて、図5(a)の遠隔監視画面600が表示される。第2監視機能では、携帯端末装置30の表示部301に、通知情報に基づいて、後述する通知画面が表示される。
ここで、状態情報には、給湯装置10の設定状態を示す情報、浴槽内の人の有無を示す情報、などが含まれる。また、監視対象の事象には、ふろ自動機能の運転の開始操作および終了操作の少なくとも何れか一つ、追い焚き機能の運転の開始操作および終了操作の少なくとも何れか一つ、浴槽に対する人の入浴および退浴の少なくとも何れか一つ、浴室に対する人の入室および退室の少なくとも何れか一つ、などが含まれる。
さらに、本実施形態の給湯システム1では、給湯システム1で行われる遠隔監視の内容を携帯端末装置30の操作者(ユーザ)が選択できる。具体的には、操作者は、第1監視機能と第2監視機能の双方が実行されるか第1監視機能のみが実行されるかの選択を行うことができる。また、第2監視機能が行われる場合に、複数の監視対象の事象の中からの通知情報が携帯端末装置30に送られる監視対象の事象の選択を行うことができる。
本実施形態では、通知情報が携帯端末装置30に送られる監視対象の事象の選択が、予め決められた2つのパターンの中からの選択となり、2つのパターンは、通知情報が携帯端末装置30に送られる監視対象の事象の数が相対的に少ないパターンと、通知情報が携帯端末装置30に送られる監視対象の事象の数が相対的に多いパターンとからなる。
第1監視機能と第2監視機能の双方が実行される場合には、第1監視機能のみが実行される場合よりも遠隔監視のレベルが高くなると考えられ、第1監視機能と第2監視機能の双方が実行される場合は、さらに、通知情報が携帯端末装置30に送られる監視対象の事象が第2監視機能に多く含まれる方が、遠隔監視のレベルが高くなると考えられる。よって、本実施形態では、監視レベルが選択設定されることにより、遠隔監視の内容が選択される形態が採られている。
監視レベルの選択設定は、携帯端末装置30の表示部301に表示される設定画面において行われる。設定画面を用いた設定処理は、携帯端末装置30の制御部303により実行される。記憶部304には、制御部303に設定処理を実行させるためのプログラムが記憶されている。
なお、設定処理は、ペアリングが終了したときに、自動的に開始されるようにするとよい。このようにすれば、操作者は、設定処理を忘れずに行うことができる。また、ペアリングを行う処理の中に設定処理が含まれるような構成とされた場合も、操作者は、設定処理を忘れずに行うことができる。
図6(a)は、設定処理を示すフローチャートである。
図6(a)を参照して、制御部303は、設定画面を表示部301に表示させて監視レベルの選択設定を受け付ける(S31)。操作者は、設定画面に対して監視レベルを選択するための入力を行う。
図6(b)は、設定画面800の構成を示す図である。
設定画面800には、メッセージ810と、3つの選択ボタン820、即ち、低ボタン821、中ボタン822および高ボタン823と、確定ボタン830が含まれている。メッセージ810は、監視レベルの選択を促す文章となっている。選択ボタン820は、監視レベルを選択するための操作部である。確定ボタン830は、監視レベルの選択を確定させるための操作部である。
選択ボタン820において、低ボタン821は、低レベルである第1監視機能のみの実行を選択するためのボタンである。また、中ボタン822は、中レベルである第1監視機能と通知情報が携帯端末装置30に送られる監視対象の事象が相対的に少ない第2監視機能との実行を選択するためのボタンである。さらに、高ボタン823は、高レベルである第1監視機能と通知情報が携帯端末装置30に送られる監視対象の事象が相対的に多い第2監視機能との実行を選択するためのボタンである。ここでは、中レベルの場合、通知情報が携帯端末装置30に送られる監視対象の事象として、ふろ自動機能の運転の開始操作および終了操作が含まれる。また、高レベルの場合、通知情報が携帯端末装置30に送られる監視対象の事象として、ふろ自動機能の運転の開始操作および終了操作と、浴槽に対する人の入浴および退浴とが含まれる。なお、中レベルの場合に、第2監視機能に、ふろ自動機能の運転の開始操作および終了操作に替えてまたはこれに加えて、追い焚き機能の運転の開始操作および終了操作が含まれてもよい。また、中レベルの場合に、第2監視機能に、ふろ自動機能の運転の開始操作および終了操作に替えてまたはこれに加えて、追い焚き機能の運転の開始操作および終了操作が含まれてもよし、浴槽に対する人の入浴および退浴に替えてまたはこれに加えて浴室に対する人の入室および退室が含まれてもよい。
操作者は、低ボタン821、中ボタン822または高ボタン823にタッチする。これにより、たとえば、タッチされた選択ボタン820に所定の色が付されてハイライト表示される。選択を誤った場合、操作者は、再度、その選択ボタン820にタッチする。これにより、選択が解除される。こうして、監視レベルを選択した後、操作者は、確定ボタン830にタッチする。これにより、監視レベルの選択が確定する。
図6(a)に戻り、制御部303は、操作者により確定ボタン830が操作されて確定操作がなされると(S32:YES)、選択結果の情報として、選択された監視レベルをサーバ50へ送信する(S33)。
サーバ50では、携帯端末装置30から送信された監視レベル(選択結果)を登録する登録処理が制御部501により実行される。記憶部502には、制御部501に登録処理を実行させるためのプログラムが記憶されている。
図7(a)は、登録処理を示すフローチャートである。
図7(a)を参照して、サーバ50の制御部501は、携帯端末装置30から監視レベルを受信したか否かを監視する(S41)。監視レベルが受信されると(S41:YES)、制御部501は、受信した監視レベルを記憶部502に登録する(S42)。
図7(b)は、監視レベルが登録された登録テーブル502aの構成を示す図である。
図7(b)に示すように、記憶部502の登録テーブル502aには、それぞれ携帯端末装置30で選択設定された監視レベル(選択結果)が、その携帯端末装置30のID情報に対応付けられて登録される。
図6(a)の設定処理および図7(a)の登録処理が完了すると、給湯装置10、サーバ50および携帯端末装置30のそれぞれにおいて、遠隔監視処理の実行が開始される。以下に説明する図8、図9および図10の遠隔監視処理は、給湯システム1が稼働している間、繰り返し実行される。
図8は、給湯装置10の台所リモコン13の制御部133により実行される遠隔監視処理を示すフローチャートである。台所リモコン13の記憶部134には、制御部133に遠隔監視処理を実行させるためのプログラムが記憶されている。
図8を参照して、制御部133は、状態情報の送信タイミングが到来したか否かを監視する(S51)。送信情報の送信タイミングは周期的に到来する。また、制御部133は、監視対象の事象が検出されたか否かを監視する(S52)。
送信タイミングが到来すると(S51:YES)、制御部133は、給湯装置10の設定状態等の状態情報をサーバ50に送信する(S53)。このようにして、状態情報は、定期的に給湯装置10からサーバ50へ送られる。
監視対象の事象が検出されると(S52:YES)、制御部133は、その事象が発生したことを示す通知情報をサーバ50に送信する(S54)。たとえば、ふろ自動ボタン122b、132bによるふろ自動機能の運転の開始操作が検出されると、開始操作が行われたことを示す通知情報がサーバ50へ送信され、浴槽へ人が入浴したことが検出されると、人が入浴したことを示す通知情報がサーバ50へ送信される。これらの通知情報の送信は、携帯端末装置30で受け付けられた監視レベルに基づくことなく行われる。即ち、給湯システム1において予め監視対象の事象として定められた全ての事象について、その事象が検出される度に通知情報が送信される。なお、通知情報には、監視対象の事象が検出された時刻が含まれる。
図9は、サーバ50の制御部501により実行される遠隔監視処理を示すフローチャートである。サーバ50の記憶部502には、制御部501に遠隔監視処理を実行させるためのプログラムが記憶されている。
図9を参照して、制御部501は、給湯装置10からの状態情報を受信したか否かを監視する(S61)。また、制御部501は、携帯端末装置30からの閲覧要求を受信したか否かを監視する(S62)。
状態情報を受信すると(S61:YES)、制御部501は、受信した状態情報を記憶部502に更新登録する(S63)。記憶部502に記憶されている送信元の給湯装置10の状態情報が、受信した状態情報に書き換えられる。
閲覧要求を受信すると(S62:YES)、制御部501は、閲覧要求があった携帯端末装置30とペアリングされた給湯装置10の状態情報を記憶部502から読み出し、その携帯端末装置30に送信する(S64)。このようにして、制御部501により、第1監視機能が実行される。
制御部501は、給湯装置10からの通知情報を受信したか否かを監視する(S65)。通知情報を受信すると(S65:YES)、制御部501は、送信元の給湯装置10とペアリングされた全ての携帯端末装置30について、登録テーブル502aに記憶された監視レベルを参照し、監視レベルに従って、それらの携帯端末装置30への通知情報の送信を行う(S66)。即ち、監視レベルが低レベルに設定された携帯端末装置30には通知情報が送信されない。一方、監視レベルが中レベルおよび高レベルに設定された携帯端末装置30には、受信した通知情報がそれらのレベルの送信対象となっている場合に、その通知情報が送信される。本実施形態では、たとえば、ふろ自動機能の運転の開始操作を示す通知情報は、中レベルおよび高レベルに設定された携帯端末装置30に送信され、浴槽に対する人の入浴を示す通知情報は、高レベルに設定された携帯端末装置30にのみ送信される。このようにして、制御部501により、監視レベルが低レベルに設定された携帯端末装置30に対しては第2監視機能が実行されず、監視レベルが中レベルおよび高レベルに設定された携帯端末装置30に対しては監視レベルに従った第2監視機能が実行される。
図10は、携帯端末装置30の制御部303により実行される遠隔監視処理を示すフローチャートである。携帯端末装置30の記憶部304には、制御部303に遠隔監視処理を実行させるためのプログラムが記憶されている。
図10を参照して、制御部303は、閲覧の操作、即ち、図4(c)の選択画面520での選択ボタン523の操作に続く確定ボタン524の操作が行われたか否かを監視する(S71)。また、制御部303は、サーバ50からの通知情報を受信したか否かを監視する(S72)。
閲覧の操作がなされると(S71:YES)、制御部303は、閲覧要求を、その携帯端末装置30のID情報とともにサーバ50へ送信する(S73)。そして、制御部303は、サーバ50からの状態情報の受信を待つ(S74)。状態情報を受信すると(S74:YES)、制御部303は、受信した状態情報に基づいて、図5(a)の遠隔監視画面600を表示部301に表示させる(S75)。
一方、通知情報を受信すると(S72:YES)、制御部303は、受信した通知情報に基づいて、通知画面を表示部301に表示させる(S76)。
図11(a)および(b)は、通知画面900の一例を示す図である。
通知画面900には、監視対象の事象とその事象が発生した時刻とを示す情報910と、確認ボタン920が含まれる。たとえば、ふろ自動機能の運転の開始操作を示す通知情報が受信された場合、表示部301上に、図11(a)に示す通知画面900がポップアップ表示され、浴槽への人の入浴を示す通知情報が受信された場合、表示部301上に、図11(b)に示す通知画面900がポップアップ表示される。通知画面900は、確認ボタン920が操作されることにより閉じられる。
<実施形態の効果>
本実施形態によれば、以下の効果が奏され得る。
給湯システム1で行われる遠隔監視の内容を携帯端末装置30の操作者が選択できる。具体的には、操作者は、選択ボタン820の操作により、第1監視機能と第2監視機能の双方が実行されるか第1監視機能のみが実行されるかの選択と、複数の監視対象の事象の中からの通知情報が携帯端末装置30に送られる監視対象の事象の選択とを行うことができる。これにより、操作者は、自身に適した遠隔監視の内容を選択して給湯システム1に行わせることができる。
また、図6(b)に示すように、設定画面800には、監視レベルが低レベルである第1監視機能のみの実行を選択するための低ボタン821と、監視レベルが中レベルである第1監視機能と通知情報が携帯端末装置30に送られる監視対象の事象が相対的に少ない第2監視機能との実行を選択するための中ボタン822と、監視レベルが高レベルである第1監視機能と通知情報が携帯端末装置30に送られる監視対象の事象が相対的に多い第2監視機能との実行を選択するための高ボタン823とが設けられる。これにより、操作者は、低ボタン821、中ボタン822および高ボタン823による選択操作を行うことより、容易に、自身が要望する監視レベルの遠隔監視を給湯システム1に行わせることができる。
さらに、給湯装置10からは携帯端末装置30での選択結果に基づくことなく、全ての監視対象の事象について、それらの事象が発生したときに通知情報がサーバ50へ送信され、サーバ50側において、送信された通知情報が、選択結果に従って携帯端末装置30に送信される。これにより、同じ給湯装置10の遠隔監視を行う携帯端末装置30が複数存在する場合に、それぞれの携帯端末装置30の間で異なる選択を行うことが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、また、本発明の適用例も、上記実施形態の他に、種々の変更が可能である。
たとえば、上記実施形態では、中ボタン822または高ボタン823の操作により、通知情報が携帯端末装置30に送られる監視対象の事象が、予め決められた2つのパターンから選択される形態が採られた。しかしながら、携帯端末装置30の操作者が、複数の監視対象の事象の中から通知情報が携帯端末装置30に送られる監視対象の事象を個々に選択できるようにしてもよい。たとえば、図12(a)ないし(c)に示す構成例1と、図13(a)および(b)に示す構成例2とを挙げることができる。
構成例1では、図12(a)に示すように、設定画面800に、詳細設定ボタン840が含まれる。詳細設定ボタン840が操作されると、図12(b)に示すように、通知情報が携帯端末装置30に送られる監視対象の事象を選択するための選択画面850が表示部301に表示される。選択画面850には、複数の選択候補860と、各選択候補860に隣接するチェックボックス870と、確定ボタン880と、戻るボタン890とが含まれる。なお、選択画面850の選択候補860の中には、監視対象の事象として、上述していない運転ボタン122a、132aの操作が含まれている。
操作者が、希望する選択候補860に対応するチェックボックス870にタッチすると、チェックボックス870にチェックが入れられ、その選択候補860が選択される。操作者は、全ての選択が完了すると、確定ボタン880を操作する。なお、選択を行うことなく設定画面800に戻る場合、操作者は、戻るボタン890を操作する。
確定ボタン880が操作されると、図12(c)に示すように、設定画面800に、選択ボタン820の一つとして、お好みボタン824が加えられる。お好みボタン824は、選択画面850で選択した選択候補860を、通知情報が携帯端末装置30に送られる監視対象の事象として設定するボタンである。お好みボタン824が操作された後に確定ボタン830が操作されると、監視レベルがお好み設定であることを示す情報であって、選択された監視対象の事象が含まれる情報がサーバ50へ送信される。
なお、この構成例1では、操作者の好みの設定が行えるお好みボタン824が設定画面800に加わるので、操作者が、一旦、別の選択ボタン820により別の監視レベルに替えた場合でも、お好みの設定に戻すのが容易となる。
構成例2では、図13(a)に示すように、設定画面800に、上記実施形態の中ボタン822および高ボタン823に替えて、第1監視機能と第2監視機能の双方の実行を選択するための高ボタン825が設けられる。高ボタン825が操作されると、図13(b)に示すように、構成例1と同じ選択画面850が表示部301に表示される。
操作者が、希望する選択候補860に対応するチェックボックス870にタッチすると、チェックボックス870のチェックが入れられ、その選択候補860が選択される。操作者は、全ての選択が完了すると、確定ボタン880を操作する。
確定ボタン880が操作されると、設定画面800に戻る。このとき、選択画面850で選択された選択候補860が、通知情報が携帯端末装置30に送られる監視対象の事象として設定された状態となる。その後、設定画面800において確定ボタン830が操作されると、監視レベルが高レベルであることを示す情報であって、選択された監視対象の事象が含まれる情報がサーバ50へ送信される。
さらに、上記実施形態では、設定画面800において、第1監視機能と第2監視機能の双方が実行されるか第1監視機能のみが実行されるかの選択と、複数の監視対象の事象の中からの通知情報が携帯端末装置30に送られる監視対象の事象の選択の2つの選択が行えた。しかしながら、設定画面800において、上記2つの選択のうちの何れか一つの選択が行えるような構成が採られてもよい。
さらに、上記実施形態において、ふろ自動機能の運転の開始操作および終了操作の双方ではなく、それらのうちの何れか一つが、通知情報が携帯端末装置30に送られる監視対象の事象とされてもよい。同様に、浴槽に対する人の入浴および退浴のうち何れか一つ、追い焚き機能の運転の開始操作および終了操作のうち何れか一つ、並びに、浴室に対する人の入室および退室のうち何れか一つが、通知情報が携帯端末装置30に送られる監視対象の事象とされてもよい。
なお、監視対象の事象は、上述したもの以外のものでもよい。たとえば、浴室に設けられたカランから給湯が開始されたことが、監視対象の事象とされてもよい。
さらに、上記実施形態では、設定画面800による遠隔監視の内容の選択操作が携帯端末装置30において行われた。しかしながら、携帯端末装置30に加えて、あるいはこれに替えて、台所リモコン13において、設定画面800による遠隔監視の内容の選択操作が行われるようにされてもよい。この場合、入力部132に、表示部131に積層されたタッチパネルが含まれる。そして、台所リモコン13の制御部133により、図6(a)の処理が実行され、台所リモコン13の表示部131に設定画面800が表示される。
さらに、上記実施形態では、サーバ50の制御部501は、給湯装置10からの通知情報を受信する度に、受信した通知情報を携帯端末装置30に送信した。しかしながら、制御部501は、受信した通知情報を、一旦、記憶部502に記憶し、一定時間(一定期間)ごとや決められた時刻ごとにまとめて携帯端末装置30に送信するようにしてもよい。
さらに、上記実施形態では、給湯装置10から定期的に状態情報がサーバ50に送信された。しかしながら、携帯端末装置30から閲覧請求を受けたサーバ50から給湯装置10へ送信要求が送信されたことに基づいて、給湯装置10から状態情報がサーバ50に送信されるようにしてもよい。
さらに、上記実施形態において、操作者が図6(b)の設定画面800による監視レベルの選択設定を行わず、図6(a)の設定処理が行われない場合、デフォルト設定として、自動的に監視レベルが低レベルの設定、即ち、第1監視機能のみが実行される設定がなされるようにされてもよい。なお、デフォルト設定として、監視レベルが中レベルや高レベルの設定が行われてもよい。
さらに、上記実施形態では、ペアリング終了時、あるいは、ペアリング処理中に図6(a)の設定処理が行われるような構成されたが、これに代えて、あるいは、これとともに、ベアリング処理とは別のタイミングで(たとえば、ユーザによる所定の操作をトリガーとして)上記設定処理が行われるような構成とされてもよい。この場合、上記設定処理がなされるまでは所定のデフォルト設定状態とすることができる。
さらに、上記実施形態では、携帯端末装置30が、通信端末装置として給湯システム1の一部を構成した。しかしながら、据え置き型のパーソナルコンピュータ等、携帯型でない通信端末装置が給湯システム1の一部を構成してもよい。
さらに、上記実施形態では、給湯システム1は、給湯装置10に対する遠隔操作と遠隔監視の双方を行えるものであった。しかしながら、給湯システム1は、遠隔監視のみが行われるものであってもよい。
この他、本発明の実施形態は、特許請求の範囲に記載の範囲で適宜種々の変更可能である。