JP4427181B2 - 管理機のロータリーカバー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、機体前後方向に設けたロータリーフレームにカバー部材を配設し、該カバー部材によりロータリー耕耘装置の上部を覆った管理機のロータリーカバーに関し、特に、ロータリーフレーム下部への耕土の付着防止構造、及び、カバー部材の角度調節構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、管理機では、ロータリー耕耘装置によって耕耘した耕土を、ロータリーカバーで案内して、畝状に成形したり、跳ね上げて溝を成形したりし、両側方へ耕土を跳ね上げる場合には、ロータリーカバーのカバー部材の開き角度を調節して、耕土を内面に当てて機体横方向に案内し、所望の高さに跳ね上げるようにしていた。その左右のカバー部材は機体前後方向の軸を中心に上方に回動させて開き、跳ね上げ角度を調節するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ロータリー耕耘装置によって跳ね上げられた耕土は、ロータリーカバーの下面、特に、跳ね上げられた耕土が最初に衝突するロータリーフレームの下部に付着しやすく、堆積が進み堆積固化した耕土塊のため、ロータリーカバーによる耕土の流れ(以下「耕土流」とする)が阻害され、所望の位置まで跳ね上げることができなかったり、砕土性が悪くなるという問題があった。そして、この耕土塊のために、ロータリーカバー自体が重くなり、畦際でロータリー耕耘装置を持ち上げての機体旋回が難しくなる、という問題もあった。
【0004】
また、前記カバー部材は、せいぜいメインカバーとサイドカバーの2枚から構成される場合が多く、耕土流のガイド方向の微調整が困難なため、たとえ、耕土流が阻害されずに流れても、必ずしも土壌の状況や作物の種類などに適した位置に所定量の耕土を落下させることができない、という問題があった。そして、この耕土流ガイド方向の微調整操作自体も容易でなく、設定に時間がかかり作業者にかかる負担も大きい、という問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0006】
請求項1においては、機体前後方向に設けたロータリーフレーム(27)にカバー部材を配設し、該カバー部材によりロータリー耕耘装置(4)の上部を覆った管理機(1)のロータリーカバー(5)において、該カバー部材は、左右対称に構成し、左右両カバー部材はそれぞれ機体横幅方向に配置された3枚の分割カバー部材である内カバー(6R・6L)・中カバー(7R・7L)・外カバー(8R・8L)から構成し、該分割カバー部材である内カバー(6R・6L)・中カバー(7R・7L)・外カバー(8R・8L)の間には、所定角度に回動して固定が可能な第一連結機構(11)と第二連結機構(12)を設け、該第一連結機構(11)は、内カバー(6R)の外側端に設けた円筒状の内カバーボス部(11b)と、中カバー(7R)内側端に設けた円筒状の中カバー内側ボス部(11c)と、該内カバーボス部(11c)と前記中カバー内側ボス部(11b)との間に橋設した、口字状の第一リンク(11a)とから構成されると共に、該リンク(11a)外周面と前記両ボス部(11b・11c)内面との接触部には、手動では回動可能であるが、各カバーの自重、及び耕耘作業中の振動や跳ね上がる耕土の衝撃などでは回動不能な大きさの摩擦力が発生するようにし、該第二連結機構(12)も第一連結機構(11)と同様に、中カバー(7R)外側端に設けた円筒状の中カバー外側ボス部(12b)と、外カバー(8R)内側端に設けた円筒状の外カバーボス部(12c)と、該中カバー外側ボス部(12b)と外カバーボス部(12c)との間に橋設した、口字状の第二リンク(12a)とから構成し、手動では回動可能であるが、各カバーの自重、及び耕耘作業中の振動や跳ね上がる耕土の衝撃などでは回動不能とし、該中カバー(7R・7L)と外カバー(8R・8L)を手動で回動させたままで、回動時の角度に固定可能とし、前記ロータリーフレーム(27)の下部に、後面視V字状の耕土付着防止部材(37)を設けたものである。
【0007】
請求項2においては、請求項1記載の管理機のロータリーカバーにおいて、前記耕土付着防止部材(40)を、ロータリーフレーム(27)に着脱自在に構成したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を添付の図面を用いて説明する。図1は本発明の管理機の左側面図、図2はロータリーカバーの上回動姿勢の斜視図、図3は同じく下回動姿勢の斜視図、図4はV字構造の斜視図、図5はV字構造を示すロータリーカバーの右背面図、図6は別形態のV字構造を示すロータリーカバーの右背面図、図7は耕土流の説明図である。
【0009】
まず、管理機の全体構成について、図1により説明する。なお、図中の矢印60で示す方向を機体前方とする。管理機1は前部のエンジンフレーム20上にエンジン2が搭載され、該エンジン2の上部に燃料タンク21が載置されている。前記エンジンフレーム20はミッションケース3より前方に突設され、該ミッションケース3の入力軸61、及び、前記エンジン2の出力軸62にはそれぞれプーリー63・64が固設されて、ベルト65を介して動力が伝達されるようにしてある。該出力軸62と入力軸61との間にはベルトテンション式の主クラッチ66が配置され、図示せぬメインクラッチレバーにより操作され、このメインクラッチレバーや前記ベルト65、プーリー63・64等は、伝動ケース22によって覆われている。前記ミッションケース3の下部には車軸24を軸支し、該車軸24に車輪25を固設して走行駆動できるようにしている。
【0010】
また、ミッションケース3より後方下方に向かってはロータリ駆動パイプ23を突設し、該ロータリ駆動パイプ23の下端に耕耘爪軸26を軸支し、該耕耘爪軸26の軸上に複数本の耕耘爪が植設されている。そして、耕耘爪の先端の回動軌跡30の上方及び側方は本発明に係わるロータリーカバー5により覆われ、該ロータリーカバー5は前記ミッションケース3より後方に突設されたロータリーフレーム27に取り付けられて、耕耘した土を側方へ案内するようにしている。前記ロータリーフレーム27の後端部には、取付固定ボス29を固着し、ゲージ輪28を取り付け、ロータリ耕耘装置4を構成している。
【0011】
前記ミッションケース3の上部にはハンドルベース31が設けられ、該ハンドルベース31上にはハンドル32の基部32aが鉛直方向の軸を中心に回動可能に載置され、該基部32aより上後方へハンドル32が上下角度調節可能に突出されている。そして、基部32aには、ハンドル32を前方または後方へ振り替えた位置で固定するためのロックレバー34が配置されている。該ハンドル32の中途部にはPTO入切レバー19が設けられ、該PTO入切レバー19は、ワイヤー17を介してPTO入切アーム55と接続され、該PTO入切アーム55はミッションケース3内のPTO入切手段となるPTOクラッチと連結されている。また、ハンドル32の後部には、図示せぬメインクラッチレバーやサイドクラッチレバーやアクセルレバー等が配置されている。
【0012】
前記ハンドルベース31の左側近傍には主変速レバー33が突出され、該主変速レバー33の下方には副変速レバー68が突出されている。また、ハンドルベース31の右側近傍には前記PTO入切アーム55が配置され、このPTO入切アーム55の下方には駐車ブレーキ機構を操作する駐車ブレーキレバー67が突出されている。
【0013】
次に、前記ロータリーカバー5の角度調節構造について説明する。図2、図3、図5に示すように、前記ロータリーフレーム27を中心とし左右対称に、機体幅方向に内方から外方に向かって順に、左右一対の内カバー6R・6Lと、左右一対の中カバー7R・7Lと、左右一対の外カバー8R・8Lとが配設され、そのうち、内カバー6R・6Lと中カバー7R・7Lの前後端からは、それぞれタレカバー13・13とタレカバー14・14とが垂設され、ロータリー耕耘装置4により跳ね上がられた耕土が、機体や作業者にかからないようにしている。そして、前記内カバー6R・6Lは、ロータリーフレーム27に対して、機体前後方向の軸芯回りに揺動自在なヒンジなどの連結具10・10を介して折曲自在に枢支連結されると共に、連結機構9を介して角度調節可能としている。
【0014】
該連結機構9においては、内カバー6R・6L上面にそれぞれ前後一対の枢支部16・16が突設され、該枢支部16・16間には前後方向に支軸36が横架され、該支軸36にはスイングアーム18の基部が枢結されている。該左右のスイングアーム18・18の先端側には長孔18a・18aが開口され、該長孔18a・18aは、ロータリーフレーム27に立設した支持ポスト15の上部で重合され、重なった長孔18a・18aと支持ポスト15上部のネジ孔15aには、調節つまみ35のネジ部35aが螺挿されている。
【0015】
このような構成において、調節つまみ35を緩めた状態で、内カバー6R・6Lを連結具10・10を中心に回動すると、スイングアーム18・18はネジ部35aに沿って摺動し、所定の位置で調節つまみ35を締め付けることにより、左右の内カバー6R・6Lを所定角度位置に固定することができる。
【0016】
また、内カバー6R・6Lと中カバー7R・7Lとの間、及び中カバー7R・7Lと外カバー8R・8Lとの間には、第一連結機構11と第二連結機構12を介設している。該連結機構11・12は通常のヒンジ等から成る前記連結具10とは異なり、中カバー7R・7Lと外カバー8R・8Lを手動で回動させたままで、回動時の角度に固定できるようにしている。なお、本実施例ではロータリーカバー5は左右略対称なので、右側の連結機構11・12により説明する。
【0017】
つまり、第一連結機構11は、内カバー6R外側端に設けた円筒状の内カバーボス部11bと、中カバー7R内側端に設けた円筒状の中カバー内側ボス部11cと、該中カバー内側ボス部11cと前記内カバーボス部11bとの間に橋設した口字状の第一リンク11aとから構成されると共に、該第一リンク11a外周面と前記ボス部11b・11c内面との接触部には、手動では回動可能であるが、各カバーの自重、及び耕耘作業中の振動や跳ね上がる耕土の衝撃などでは回動不能な大きさの摩擦力が発生するようにしている。また、第二連結機構12も第一連結機構11と同様であり、中カバー7R外側端に設けた円筒状の 中カバー外側ボス部12bと、外カバー8R内側端に設けた円筒状の外カバーボス部12cと、該外カバーボス部12cと前記中カバー外側ボス部12bとの間に橋設した口字状の第二リンク12aとから構成されており、やはり、手動では回動可能であるが、各カバーの自重、及び耕耘作業中の振動や跳ね上がる耕土の衝撃などでは回動不能としている。
【0018】
すなわち、カバー部材は、機体横幅方向に配置された3枚の分割カバー部材である内カバー6・中カバー7・外カバー8から構成し、該内カバー6・中カバー7・外カバー8間には、所定角度に回動して固定が可能な連結機構11・12を設けたので、カバー部材が2枚以下の場合に比べて各カバー部材の姿勢を更に細かく調節することができ、土壌の状況や作物の種類などに適した位置に所定量の耕土を落下させることができるのである。
【0019】
また、第一連結機構11と第二連結機構12の連結部には、連結機構9ほど大きなモーメントが作用しないため、連結機構9のように、スイングアーム18などの角度調節機構、及び調節つまみ35などの固定機構よりなる複数の機構から構成する必要がなく、角度調節機構、固定機構とを兼用した単純な単一の機構としてもよい。
【0020】
すなわち、第一連結機構11と第二連結機構12は、それぞれ単一の機構、本実施例では単純な回動機構のみから構成するので、耕土流のガイド方向の微調整を簡単に行うことができ、角度調節にかかる時間を短縮すると共に、作業者にかかる負担も軽減することができる。
【0021】
次に、ロータリーカバー5の耕土付着防止構造について説明する。図4、図5に示すように、前記ロータリーフレーム27下部には耕土付着防止部材37を設ける。該耕土付着防止部材37は上に開いた断面(後面)視略V字状を呈しており、その左右両側面37dには、固定用の凹み37bが形成され、該凹部37bを貫通してロータリーフレーム27下部までねじ孔を形成し、該ねじ孔にはボルトなどの締結具を螺挿して、耕土付着防止部材37をロータリーフレーム27下部に装着固定するようにしている。
【0022】
このような構成において、耕耘作業を行うと、跳ね上げられた耕土による耕土流は、耕土付着防止部材37下面に付着堆積することなく、先端部37aで切り込まれて左右に振り分けられ、そのまま、内カバー6R・6L内面→中カバー7R・7L内面→外カバー8R・8L内面の順でカバー部材内面に沿って機体横方向に案内され、所定位置に耕土が飛散落下される。
【0023】
すなわち、機体前後方向に設けたロータリーフレーム27にカバー部材を配設し、該カバー部材によりロータリー耕耘装置4の上部を覆った管理機1のロータリーカバー5において、前記ロータリーフレーム27下部に、ロータリー耕耘装置4によって跳ね上げられた耕土の付着を防止する耕土付着防止構造を設けたので、ロータリー耕耘装置4によって跳ね上げられた耕土は、ロータリーフレーム27の下部に付着せずにそのまま飛散され、耕土付着堆積による耕土塊形成を防止することができるため、耕土は耕土塊に阻害されずに均一に流れ、飛散方向を一定に維持して耕土分布の均一化を図ることができる。加えて、耕土塊蓄積によりロータリーカバー自体が重くなることも防止することができ、畦際でロータリー耕耘装置を持ち上げての機体旋回なども容易に行え、機体操作性を高めることができる。
【0024】
しかも、前述の如く、カバー部材が機体横幅方向に配置された3枚の分割カバー部材6・7・8から構成され、該分割カバー部材6・7・8間に、所定角度に回動して固定が可能な連結機構11・12を設けると、カバー部材が2枚以下の場合に比べて各カバー部材の姿勢を更に細かく調節することができ、土壌の状況や作物の種類などに適した位置に所定量の耕土を落下させることができるため、耕土付着防止構造による耕土流の均一化と相まって、適正かつ均一で良好な耕土分布に得ることができる。
【0025】
なお、耕土付着防止構造としては、本実施例では、いずれも耕土付着防止部材を別体として設けているが、ロータリーフレームに一体的に形成してもよく、特に限定されるものではない。
【0026】
そして、前記耕土付着防止構造は、下方から上方に向かって開いたV字構造なので、図7に示すように、跳ね上げられた耕土による耕土流は、耕土付着防止部材37下端に形成された先端部37aで切り込まれて左右に振り分けられ、側面37dに沿って平行に流れる。そのため、耕土が付着しにくく、たとえ耕土が付着堆積しようとしても、付着した耕土は耕土流と一緒に押し流され、耕土付着を確実に防止することができるのである。
【0027】
ここで、先端部37aの内角である先端角37cが小さい場合、耕土流は、より鋭い先端部37aで切り込まれて左右に振り分けられるため、流速が低下することなく高速で側面37dに沿って流れ、ロータリーフレーム27への耕土付着は一層防止されるが、振り分けられた耕土流は、耕土付着防止部材37による減速作用が小さく、そのまま内カバー6R・6L、中カバー7R・7L、外カバー8R・8Lの内面に高速で衝突する。そのため、耕耘作業や耕土の条件によっては、この衝突部に耕土が付着して堆積固化する。
【0028】
一方、先端角37cが大きすぎる場合、耕土流は、側面37dに正面より衝突しやすく耕土付着が促進され、耕土塊が形成されて耕土流が阻害される。従って、先端角37cは、耕耘作業や耕土の条件に応じて、適正な先端角37cを選択する必要がある。なお、この先端角37c以外にも、衝突までの距離に相当して衝突速度に影響を及ぼす、地表から耕土付着防止部材37までの高さについても、適正な値を選択する必要がある。
【0029】
そこで、この先端角37c、高さなどを変更して適正化し、耕土付着防止効果を一層向上させるため、適正な耕土付着防止部材に簡単に取り替え可能な、より着脱性を向上させた別形態についても説明する。図6に示すように、ロータリーフレーム27の下面より係止フック38を垂設させると共に、耕土付着防止部材40上部には係止溝40bを形成し、着脱時には、該係止溝40bを前記係止フック38に沿って前後に摺動させることで、耕土付着防止部材40をロータリーフレーム27下面より自在に着脱可能な構成としている。
【0030】
このような構成においては、耕耘作業途中に耕土の特性が変化した場合であっても、適正な先端角37c、高さを有する耕土付着防止部材40を選択し、その場で係止フック38に装着して、図示せぬ締結具で固定することができる。
【0031】
すなわち、前記V字構造は、ロータリーフレーム27に着脱自在なV字形状の耕土付着防止部材40により構成されるので、耕土付着防止に適した耕土付着防止部材40に短時間で取り替えることができ、作業を長く中断させずに済み、加えて、該耕土付着防止部材40が損耗した際の交換も容易に行え、メンテナンス性も向上させることができる。
【0032】
【発明の効果】
本発明は、以上の如く構成したので以下のような効果を奏する。
請求項1に記載の如く、機体前後方向に設けたロータリーフレーム(27)にカバー部材を配設し、該カバー部材によりロータリー耕耘装置(4)の上部を覆った管理機(1)のロータリーカバー(5)において、該カバー部材は、左右対称に構成し、左右両カバー部材はそれぞれ機体横幅方向に配置された3枚の分割カバー部材である内カバー(6R・6L)・中カバー(7R・7L)・外カバー(8R・8L)から構成し、該分割カバー部材である内カバー(6R・6L)・中カバー(7R・7L)・外カバー(8R・8L)の間には、所定角度に回動して固定が可能な第一連結機構(11)と第二連結機構(12)を設け、該第一連結機構(11)は、内カバー(6R)の外側端に設けた円筒状の内カバーボス部(11b)と、中カバー(7R)内側端に設けた円筒状の中カバー内側ボス部(11c)と、該内カバーボス部(11c)と前記中カバー内側ボス部(11b)との間に橋設した、口字状の第一リンク(11a)とから構成されると共に、該リンク(11a)外周面と前記両ボス部(11b・11c)内面との接触部には、手動では回動可能であるが、各カバーの自重、及び耕耘作業中の振動や跳ね上がる耕土の衝撃などでは回動不能な大きさの摩擦力が発生するようにし、該第二連結機構(12)も第一連結機構(11)と同様に、中カバー(7R)外側端に設けた円筒状の中カバー外側ボス部(12b)と、外カバー(8R)内側端に設けた円筒状の外カバーボス部(12c)と、該中カバー外側ボス部(12b)と外カバーボス部(12c)との間に橋設した、口字状の第二リンク(12a)とから構成し、手動では回動可能であるが、各カバーの自重、及び耕耘作業中の振動や跳ね上がる耕土の衝撃などでは回動不能とし、該中カバー(7R・7L)と外カバー(8R・8L)を手動で回動させたままで、回動時の角度に固定可能とし、前記ロータリーフレーム(27)の下部に、後面視V字状の耕土付着防止部材(37)を設けたので、カバー部材が2枚以下の場合に比べて各カバー部材の姿勢を更に細かく調節することができ、土壌の状況や作物の種類などに適した位置に所定量の耕土を落下させることができ、耕土付着防止構造による耕土流の均一化と相まって、適正かつ均一で良好な耕土分布に得ることができる。
また、カバー部材が2枚以下の場合に比べて各カバー部材の姿勢を更に細かく調節することができ、土壌の状況や作物の種類などに適した位置に所定量の耕土を落下させることができる。
【0033】
また、前記ロータリーフレーム(27)の下部に、後面視V字状の耕土付着防止部材(37)を設けたので、ロータリー耕耘装置によって跳ね上げられた耕土は、ロータリーフレームの下部に付着せずにそのまま飛散され、耕土付着堆積による耕土塊形成を防止することができるため、耕土は耕土塊に阻害されずに均一に流れ、飛散方向を一定に維持して耕土分布の均一化を図ることができる。加えて、耕土塊蓄積のためにロータリーカバー自体が重くなることも防止することができ、畦際でロータリー耕耘装置を持ち上げての機体旋回なども容易に行え、機体操作性を高めることができるものである。
また、跳ね上げられた耕土による耕土流は、耕土付着防止部材下端に形成された先端部で切り込まれて左右に振り分けられ、側面に沿って平行に流れる。そのため、耕土が付着しにくく、たとえ耕土が付着堆積しようとしても、付着した耕土は耕土流と一緒に押し流され、耕土付着を確実に防止することができるのである。
【0034】
請求項2においては、前記耕土付着防止部材(40)を、ロータリーフレームに着脱自在に構成したので、耕土付着防止に適した耕土付着防止部材に短時間で取り替えることができ、作業を長く中断させずに済み、加えて、該耕土付着防止部材が損耗した際の交換も容易に行え、メンテナンス性も向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の管理機の左側面図である。
【図2】 ロータリーカバーの上回動姿勢の斜視図である。
【図3】 同じく下回動姿勢の斜視図である。
【図4】 V字構造の斜視図である。
【図5】 V字構造を示すロータリーカバーの右背面図である。
【図6】 別形態のV字構造を示すロータリーカバーの右背面図である。
【図7】 耕土流の説明図である。
【符号の説明】
1 管理機
4 ロータリー耕耘装置
5 ロータリーカバー
6R・6L・7R・7L・8R・8L 分割カバー部材
11・12 連結機構
27 ロータリーフレーム
37・40 耕土付着防止部材
Claims (2)
- 機体前後方向に設けたロータリーフレーム(27)にカバー部材を配設し、該カバー部材によりロータリー耕耘装置(4)の上部を覆った管理機(1)のロータリーカバー(5)において、該カバー部材は、左右対称に構成し、左右両カバー部材はそれぞれ機体横幅方向に配置された3枚の分割カバー部材である内カバー(6R・6L)・中カバー(7R・7L)・外カバー(8R・8L)から構成し、該分割カバー部材である内カバー(6R・6L)・中カバー(7R・7L)・外カバー(8R・8L)の間には、所定角度に回動して固定が可能な第一連結機構(11)と第二連結機構(12)を設け、該第一連結機構(11)は、内カバー(6R)の外側端に設けた円筒状の内カバーボス部(11b)と、中カバー(7R)内側端に設けた円筒状の中カバー内側ボス部(11c)と、該内カバーボス部(11c)と前記中カバー内側ボス部(11b)との間に橋設した、口字状の第一リンク(11a)とから構成されると共に、該リンク(11a)外周面と前記両ボス部(11b・11c)内面との接触部には、手動では回動可能であるが、各カバーの自重、及び耕耘作業中の振動や跳ね上がる耕土の衝撃などでは回動不能な大きさの摩擦力が発生するようにし、該第二連結機構(12)も第一連結機構(11)と同様に、中カバー(7R)外側端に設けた円筒状の中カバー外側ボス部(12b)と、外カバー(8R)内側端に設けた円筒状の外カバーボス部(12c)と、該中カバー外側ボス部(12b)と外カバーボス部(12c)との間に橋設した、口字状の第二リンク(12a)とから構成し、手動では回動可能であるが、各カバーの自重、及び耕耘作業中の振動や跳ね上がる耕土の衝撃では各カバーは回動不能とし、該中カバー(7R・7L)と外カバー(8R・8L)を手動で回動させたままで、回動時の角度に固定可能とし、前記ロータリーフレーム(27)の下部に、後面視V字状の耕土付着防止部材(37)を設けたことを特徴とする管理機のロータリーカバー。
- 請求項1記載の管理機のロータリーカバーにおいて、前記耕土付着防止部材(40)を、ロータリーフレーム(27)に着脱自在に構成したことを特徴とする管理機のロータリーカバー。
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