JP4422821B2 - 電子レンジ加熱用包装容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は内容物を収納した状態のままで電子レンジによるマイクロ波の照射を受けて内容物を加熱できるようにした包装容器に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
近年、加熱調理機として電子レンジが一般に広く普及して加熱調理に利用されていることから、予め調理されて暖めるだけで食べることができる商品が多く販売されるようになってきており、カレーやシチューなどの商品では内容物を電子レンジ専用容器に移し替える手間を省くために、マイクロ波が透過できるシートよりなる包装容器に収めている。そして、その包装容器を電子レンジの庫内で起立させた方がマイクロ波を効率良く受けるようになることから、例えば、特開平4−214126号公報や特開平9−77135号公報に示されているように包装容器を内容器と外容器の二重のものとして内容器を包み込む外容器を剛性のある箱状の自立型容器としたり、外容器の一部分を支持脚として利用できるようにした工夫が提案されている。
【0003】
しかしながら、外容器を箱状の自立型容器としてその内部に内容器を収めるようにしたものでは、内容器を包み込む外容器の成函に手間を要してコストを引き上げる欠点があるとともに、加熱された内容物を注ぎ出すときにその内容物が見えないことから、注ぎ出しの初期操作を慎重に行う必要があり、内容物の残量も確認できないという不具合がある。さらに、上述した外容器の一部分を支持脚として利用するものでも、その支持脚が得られるようにするための構造を外容器に設ける必要があり、そのためにコストが引き上げられるとともに、加熱時に支持脚を組み起こす手間も煩雑であるなどの不具合がある。
そこで本発明は上記事情に鑑み、カレーやシチューなどの内容物を収めた内容器を簡易な構造の外容器で起立状態に支持させることを課題とし、内容器に収められた内容物の加熱および内容物の取り出し(注ぎ出し)が簡単に行えるようにすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を考慮してなされたもので、マイクロ波が透過可能なフィルムの辺部を貼り合わせてなる内容器と、マイクロ波が透過可能な正面板と底面板と背面板との三面板が連続して前記内容器の正面部から底部を経て背面部に亘って囲み内容器の側部側を開放している横スリーブ状で縦断面が略三角形の外容器とからなり、外容器の正面板と背面板との間であって前記断面略三角形の頂点部分に相当する部分において内容器の上辺部が外容器と接合して内容器を底面板上に起立状態にして支持し、外容器の正面板と背面板とにおける内容器の上辺部に近接する位置に放熱孔が設けられていることを特徴する電子レンジ加熱用包装容器を提供して、上記課題を解消するものである。
そして、本発明にあっては、上記内容器の上辺部の一端側を注出口部とし、該注出口部に対応する外容器の正面板と背面板とのそれぞれの一隅が切り欠かれ、注出口部が外部に表出しているものとすることができ、また、上記内容器の上辺部の一端側を注出口部とし、該注出口部に対応する外容器の正面板と背面板とのそれぞれの一隅にミシン目からなる切り取り部が設けられ、該切り取り部から前記一隅を取り外したときに注出口部が外部に表出する構成のものとすることが可能である。
さらに本発明では、上記外容器の底面板に折り罫を有していて、該底面板を折って正面板と背面板とが内容器を間にした状態で近接するように外容器が折り畳み可能に設けられていることが良好である。
また、本発明では、上記外容器の正面板と背面板とにおける上辺側が外容器の内側に折り返されて、該折り返し部分が上記内容器の上辺部に接合していることが良好である。
【0005】
【発明の実施の形態】
つぎに本発明を図1から図11に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図中1は電子レンジ加熱用包装容器で、該包装容器1は電子レンジのマイクロ波が透過可能な、例えば透明または半透明の合成樹脂製のフィルムを主体とする材料からなり正面視が横長の略長方形となるように形成された内容器2と、同じく電子レンジのマイクロ波が透過可能な紙材あるいはプラスチックシートなどからなる横スリーブ状とした外容器3とを備えたものである。そして、前記内容器2は図1に示すように正面部20のフィルムと背面部21のフィルムの上辺及び側辺とをヒートシールするとともに、前記正面部20のフィルムと背面部21のフィルムとのそれぞれの下部側に底部22のフィルムを介在した状態で前記三フィルムの辺部をヒートシールし、底部22のフィルムの中央部分を広げるように正面部20と背面部21との下辺それぞれの間を開くことで底部22に広がりのある自立型の形態に設けられているものである。
一方、上記外容器3は正面板30と底面板31と背面板32との三面板が連続して上記内容器2の正面部20から底部22を経て背面部21に亘って内容器2を囲むとともに、内容器2の両方の側部側を開放していて、上述したように横スリーブ状で縦断面が略三角形となっている。そして、前記断面略三角形の頂点部分に相当する部分において、図2に示されているように正面板30の上辺30aと背面板32の上辺32aとの間に内容器2の上辺部23を挟み込むようにし、後述の両端部それぞれの位置でヒートシールにて接合している。
【0006】
図示の例では内容器2の底部22が外容器3の底面板31に乗った状態で起立し、さらにそれぞれ内容器2側に傾斜した正面板30と背面板32とで吊り状態にして内容器2が起立するように支持している。このように底面板31に連結されている正面板30と背面板32とがある程度の重量を有している内容器2を吊るようにしてその上辺部23に接合されているため、正面板30と背面板32とがそれぞれ突っ張った状態となって内容器2が安定的に起立するようになる。また、加熱時に内容物の膨張や水蒸気の発生などによって内容器2が膨らんだ場合、正面板30と背面板32とが内容器2に押し出されるように撓む可能性があるが、外容器3が側部開放の横スリーブ状となっているため、正面板30と背面板32とがそれぞれ単独で変形するだけに留まり、その変形の影響が底面板31側に伝わり難く底面板31の平板状態が維持されて包装容器1の座りが不安定にならない。
上記外容器3は正面板30と底面板31と背面板32とから略三角形状に形成されているため、また、外容器3の内側に重量のある内容器2を配置しているため、包装容器1は安定的に起立状態となるが、外容器3の高さ寸法に対する底面板31の前後幅寸法を特定の範囲とすることで包装容器1の起立状態をより一層安定させることが可能であり、外容器3の高さ寸法に対する底面板31の前後幅寸法の割合で0.4〜0.8が良好な範囲である。さらに、外容器3の高さ寸法に対する正面板30と背面板32との左右幅寸法を特定の範囲とすることでも包装容器1の起立状態をより一層安定させることが可能であり、外容器3の高さ寸法に対する正面板30と背面板32との左右幅寸法の割合で1.0〜1.6が良好な範囲である。
【0007】
上記内容器2は上辺部23の一端側にその上辺部23を凹状にした凹部24を境にして注出口部25が設けられていて、この注出口部25を切断して包装容器1全体を傾けるようにすることで内容物を注ぎ出すことができる。また、前記注出口部25に対応する外容器3の正面板30と背面板32とのそれぞれの一隅が切り欠かれ(図3(イ)参照)、この切り欠き形状の部分から注出口部25が外部に表出しており、加熱した内容物を注ぎ出すときに正面板30や背面板32が邪魔にならないようにしている(図4参照)。この内容物の注出に際して、上述したように外容器3の両側方が開放されて内容器2が見えることから、その内容器2のフィルムを通して内容物がある程度見える場合には、注ぎ出し初期に内容物が注出口部25側に移動してくる状態が見えて注ぎ易くなる。そして、外容器の側方側から内容器2を見ることで内容物の残量の把握が簡単に行える。
なお、外容器3においては、注出口部25に対応する部分が予め切り欠かれたものとして説明したが、図3(ロ)に示すように、ミシン目からなるファスナー式の切り取り部4を正面板30と背面板32との上部一隅側に設けておき、必要時に前記切り取り部4から正面板30と背面板32との上部一隅を取り除いて注出口部25が表出できるようにしてもよい。
【0008】
上記外容器3の底面板31の中央には左右幅方向に亘って折り罫33があり(図3参照)、この底面板31を前記折り罫33から外方に向けて折り出し正面板30と背面板32とが内容器を間にした状態で近接するようにして図5に示すごとく外容器3を折り畳むことができる。このように、内容器2と一体とした状態のまま外容器3を折り畳むことができるため、例えば、流通の段階(店頭陳列よりも前の段階)において外容器3を折り畳んで包容容器1全体を扁平にし、輸送時などでの取り扱いを簡単にする。また、内容物の注ぎ出し時に、図4に示すように外容器3における正面板30と背面板32との上辺30a、32aを持つとともに、底面板31を折って外容器3を潰すように折り畳むことで板材の外容器3で内容器2を挟むようになり、その内容器2が広い面で押し込まれて内容物が適正に押し出されるようになる。また、内容器2の上辺部23に対して正面板30と背面板32との上辺30a、32aが重ね合わされて接合されていることからこの重ね合わせ部分の剛性が高く、つまみ持った場合でも包装容器1全体の形状が変形することがない。
【0009】
上記内容器2の上辺部23と正面板30、背面板32の上辺30a、32aとの重ね合わせ部分はヒートシールにて接合されているが、上辺30a、32aそれぞれのヒートシールにて接合されている個所は、注出口部25側とこの注出口部25側とは反対側の端部で行われており、その左右のヒートシール部34の間に前記上辺部23と上辺30a、32aとが接合していない非接合部34aが設けられている(図2参照)。この非接合部34aは上述のように包装容器1を持ち上げるときにつまみ持つ位置となる部分であって、このように内容器2の上辺部23に密着した状態とはなっていないことからこの部分が断熱作用を有するようになり、加熱にて温度上昇した内容器2の熱が非接合部34aに伝わり難く、つまみ持つ部分が熱くならない。
【0010】
上記外容器3において底面板31と正面板30、そして、前記底面板31と背面板32とは折り罫35を介して連続しており、底面板31の折り罫33と同じようにこの折り罫35の部分で曲げや開きが行なえる。そして、外容器3では、図3に示すように正面板30、底面板31、背面板32とが連続した帯状の展開形態として用意され、例えば底面板31の折り罫33から折り返した状態(折り罫35の部分はそれぞれ開状態)で正面板30と背面板32との上辺30a、32aとを内容器2の上辺部23に接合して略偏平状態の包装容器1を得る(図5参照)。内容物を封止した内容器2を挟み込むように外容器3で囲った包装容器1はこのように略偏平状態にして搬送される。この後、店頭などに陳列する際には、折り罫33の部分を開くとともに前記折り罫35それぞれを折り曲げ、外容器3を断面略三角形状にすることで、内容器2を起立状態に支持して縦置きできる包装容器1となる。
このように折り罫33、35では曲げや開きが行われるが、略偏平状態から折り起こした後にも折り罫33には曲がる方向への戻り癖、折り罫35には開く方向への戻り癖が生じる可能性があり、その場合には底面板31がフラットにならず包装容器1の座りが不安定になる。そのため、折り罫33や折り罫35にミシン目やスリットなどからなる弱め手段36を入れて反発力を低減させるようにしてもよい。前記弱め手段36の形状は特に限定されるものではないが、カット形状をI字状、浅いコ字状、括弧形状などとすることができる。図6は外容器3が展開した状態であって、その折り罫33、折り罫35に弱め手段36を設けたものが示されており、折り罫33にI字状のカットからなる弱め手段36が、折り罫35に略コ字状のカットからなる弱め手段36がそれぞれ複数設けられている例を示している。また、図8に示されているように折り罫35の位置に横長の一つのカットからなる弱め手段36を設けてもよい。
【0011】
図7と図8はS字状の切り込み37を底面板31の折り罫33の延長線を跨ぐようにして設けた例を示していて、この切り込み37は底面板31を平板状に維持するためのロック機構を形成しているものである。即ち、包装容器1の取り扱いの時点で前記折り罫33の部分で折れ曲がって底面板31の一部分が少し浮いた場合、商品の外観が損なわれることがある。そして、前記切り込み37を設けた場合、図8に示すように前記切り込み37によって形成された対の張り出し部分37aにおいて、折り罫33の延長線で区分される底面板31の前領域と後領域とのうち、前領域の底面板に連続する一方の張り出し部分37aが後領域側に入り込むとともに、後領域の底面板に連続する他方の張り出し部分37aが前領域側に入り込んで入れ子状となり、この両張り出し部分37aに内容器2の重量が加わることで、折り罫33の部分での曲がりを抑えて底面板31を平板に維持するようになる。
【0012】
上記実施の例において正面板30と背面板32とにおける内容器2の上辺部23に近接する位置にはスリット38aよりなる放熱孔38が設けられている。この放熱孔38は電子レンジ加熱時の外容器3の内方からの放熱が行なえるように機能するものであり、加熱時に内容器2の正面部20や背面部21の周りで生じた熱気を内容器2と外容器3との間の空間に滞留させずにこの放熱孔38を通して逃がすようにしており、外容器3の内側で滞留した熱気にて正面板30と背面板32とが暖められるのを抑える。
上記放熱孔38は、例えば図3(イ)に示すように外容器3の作成時に切り込んで得られるものであって、外容器展開状態時にはスリット38aだけであって隙間が生じてはいない。しかし、正面板30と背面板32との上辺30a、32aを内容器2の上辺部23に接合し、折り起こして断面略三角形状の外容器3を形成したときには上辺30a、32aより下方部分が外方に開くため、図2に示すようにこれに連れて放熱孔38も開くようになる。図示の例において放熱孔38は下向きに凸となる略コ字状とした横長のスリットによって形成されており、前述したように正面板30や背面板32を広げたときにはスリットからなる放熱孔38がある幅を持って開くようにしている。なお、放熱孔38は予め開孔として形成するようにしてもよい。
【0013】
図9は外容器3における正面板30、背面板32と内容器2の上辺部23との接合部分を上記例とは異なる構造にしたものが示されている。この図示する例では、正面板30と背面板32との上辺30a、32aとが外容器3の内側に向けて折り返された部分として構成されていて、この折り返し部分である上辺30a、32aとが内容器2の上辺部23に接合している。このように正面板30と背面板32との折り返し部分を内容器2の上辺部23に接合していることから、前記上辺部23に対応した位置では、正面板30と背面板32とがそれぞれ二重に設けられており、包装容器1における前記上辺部23の対応部分の断熱性と強度を高めてつまみ持ち易くなるようにしている。
また、上辺30a、32aを折り返さずに上辺部23にヒートシールした上述の実施例においても、外容器3の両側方が開放され、加熱時に膨張変形する内容器2からの変形が、上辺部23と上辺30a、32aとの接合状態に影響を及ぼし難いものとなっているが、この例ではより一層ヒートシール部34に影響を与えないように工夫されている。
即ち、折り返した前記上辺30a、32aとが上辺部23にヒートシールされ、一方、正面板30と背面板32との外方に臨んでいる斜面板部30b、32bが直接には内容器2とヒートシールされていないことから、加熱時に内容器2が膨らんでも前記斜面板部30b、32bが押されて撓むだけの変形にとどまり、加熱時の膨張変形によって内容器2自体に生じる力がヒートシールされた前記上辺30a、32aには伝わらない。さらに、内容器2の膨張によって斜面板部30b、32bが撓むような変形をしても前記上辺30a、32aとの間30c、32cが開いて斜面板部30b、32bの変形が吸収され、膨張変形にて内容器2自体に生じた力が、ヒートシールされた前記上辺30a、32aに伝わることがなくこの上辺30a、32aの上辺部23からの剥離などの不具合をより一層確実に防止できる。
【0014】
図10と図11は上記正面板30と背面板32との上辺30a,32aを折り返して内容器2の上辺部23にヒートシールにて接合した例の変形を示していて、上辺部23に近接する位置にて上辺30a,32aの折り返し端30d、32dから下方に凸となる円弧状の切り込み39が斜面板部30b、32bそれぞれに設けられており、切り込み39で形成された舌辺39aの個所を挟み持つことで、斜面板部30b、32bそれぞれの開きに影響を与えることなく確実に包装容器1をつまみ持つことができる。さらに、切り込み39の部分を開いておくことで上記放熱孔の役割を果たす。
【0015】
上記各実施の例において内容器2を底部22を開いて自立できる形態のものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、正面部20となるフィルムと背面部21となるフィルムとの二枚のフィルムからその周辺をヒートシールして形成されるものであってもよい。また、内容器2の素材としては上述のように食品を収容するものである場合、酸素透過度が低いものがよい(好適な値としては0.3から2cc/m2 ・day)。具体的には無機材料の酸化物を蒸着などにより設けたプラスチックフィルムなどを利用した多層材料などが使用できる。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の電子レンジ加熱用包装容器によれば、マイクロ波が透過可能なフィルムの辺部を貼り合わせてなる内容器と、マイクロ波が透過可能な正面板と底面板と背面板との三面板が連続して前記内容器の正面部から底部を経て背面部に亘って囲み内容器の側部側を開放している横スリーブ状の外容器とからなり、外容器の正面板と背面板との連結部に近接する位置において内容器の上辺部が外容器と接合して内容器を底面板上に起立状態にして支持することを特徴するものであり、包装容器自体が安定的に縦置きできるとともに、外容器の内側に位置する内容器が起立状態にして支持されているため、内容器の注出口部をカットして包装容器をそのまま電子レンジの庫内に配置してマイクロ波を照射すれば、内容物がマイクロ波を効率良く受けて手間なく内容物を適正に加熱できるようになる。さらに、加熱後には包装容器の上部を持って傾けるようにすれば内容物を簡単に注ぎ出すことができる。また、外容器は両側方が開放されているため、仮に加熱時に内容器が膨らんだとしても正面板と背面板との変形で外容器全体の変形が吸収され、底面板の変形を抑えて加熱時における包装容器の座りを安定させることができる。
そして、内容器の正面部から底部を経て背面部に亘って内容器を囲むようにして外容器を設けているため、構造が極めて簡単であり、安定の良い包装容器をコストを引き上げることなく製造できるなど、実用性に優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子レンジ加熱用包装容器の一例を示す説明図である。
【図2】一例における上部を断面で示す説明図である。
【図3】外容器を展開した状態で示すもので、(イ)は注出口部に対応した部分が切り欠かれている例を示す説明図、(ロ)は注出口部に対応した位置に切り取り部が設けられた例を示す説明図である。
【図4】内容物を注ぎ出す状態を示す説明図である。
【図5】扁平状態の一例を示す説明図である。
【図6】折り罫の弱め手段を示す説明図である。
【図7】底面板にS字状の切り込みが設けられている包装容器の例を示す説明図である。
【図8】同じく底面板にS字状の切り込みが設けられている外容器を展開した状態で示す説明図である。
【図9】外容器の他の例を包装容器上部断面で示す説明図である。
【図10】さらに他の例の外容器を備える包装容器を示す説明図である。
【図11】外容器のさらに他の例を展開した状態で示す説明図である。
【符号の説明】
1…電子レンジ加熱用包装容器
2…内容器
20…正面部
21…背面部
22…底部
23…上辺部
24…凹部
25…注出口部
3…外容器
30…正面板
30a…上辺
30b…斜面板部
31…底面板
32…背面板
32a…上辺
32b…斜面板部
33、35…折り罫
34…ヒートシール部
38…放熱孔
4…切り取り部
Claims (5)
- マイクロ波が透過可能なフィルムの辺部を貼り合わせてなる内容器と、マイクロ波が透過可能な正面板と底面板と背面板との三面板が連続して前記内容器の正面部から底部を経て背面部に亘って囲み内容器の側部側を開放している横スリーブ状で縦断面が略三角形の外容器とからなり、外容器の正面板と背面板との間であって前記断面略三角形の頂点部分に相当する部分において内容器の上辺部が外容器とヒートシールにて接合して内容器を底面板上に起立状態にして支持し、外容器の正面板と背面板とにおける内容器の上辺部に近接する位置に放熱孔が設けられていることを特徴する電子レンジ加熱用包装容器。
- 上記内容器の上辺部の一端側を注出口部とし、該注出口部に対応する外容器の正面板と背面板とのそれぞれの一隅が切り欠かれ、注出口部が外部に表出している請求項1に記載の電子レンジ加熱用包装容器。
- 上記内容器の上辺部の一端側を注出口部とし、該注出口部に対応する外容器の正面板と背面板とのそれぞれの一隅にミシン目からなる切り取り部が設けられ、該切り取り部から前記一隅を取り外したときに注出口部が外部に表出する構成とした請求項1に記載の電子レンジ加熱用包装容器。
- 上記外容器の底面板に折り罫を有していて、該底面板を折って正面板と背面板とが内容器を間にした状態で近接するように外容器が折り畳み可能に設けられている請求項1から3の何れか一項に記載の電子レンジ加熱用包装容器。
- 上記外容器の正面板と背面板とにおける上辺側が外容器の内側に折り返されて、該折り返し部分が上記内容器の上辺部に接合している請求項1から4の何れか一項に記載の電子レンジ加熱用包装容器。
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1999
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