JP3232040U - 加熱用袋およびこれに材料などを梱包した加工食品 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱後食器として使用する際も底面部をより広くすることができ、転倒等することなく安心して喫食することができる加熱用袋およびこの加熱用袋に材料などを充填した加工食品を提供する。【解決手段】加熱用袋101は、前面部材と底部用シートとを接着部201および202において熱融着等により接着し、背面部材と底部用シートとを接着部201および202において熱融着等により接着する。内容物の重みで、底面部が広がって容量が拡大するとともに、底部接着部の形状を矩形とすることが可能なことから、底面の面積を増大させることができ、食器として使用する際も安定して載置することができる。【選択図】図2

Description

本考案は、加熱用袋およびこれに材料などを梱包した加工食品に関し、より具体的には、冷凍食品や加工食品などを充填し、電子レンジで加熱あるいは調理することができる加熱用袋およびこれに材料などを梱包した加工食品に関する。
近年、食材や調味料などを耐熱性の袋に充填し、電子レンジにより加熱あるいは調理することによって飲食が供されるようになっており、そのような調理に供される加熱用袋は、単に耐熱性を有するだけでなく、より安全で簡便な調理を実現するため様々な機能が提供されてきている。そのような加熱用袋としては、袋の底部を二重化してまちを形成することにより、袋を自立可能とし、内容物が充填された際厚みを十分得られるようにして、袋内の容量を増大させることが可能な加熱用袋が提案されている。例えば、電子レンジの回転テーブルの揺動で転倒しないスタンディングパウチを提供することを目的とし、前壁、後壁、二つ折りした底部用シートから成り、底部及び底部用シートの存在する両側部において、前壁と底部用シート、後壁と底部用シートがそれぞれ接着されていると共に、上記底部用シートの存在する両側部の少なくとも一部で前壁と後壁が一体に接着されており、底部用シートの存在しない両側部で前壁と後壁が接着されている自立性包装体用袋において、両側部の高さが中心部の高さより低いことを特徴とする自立性包装体用袋が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、このような自立型包装袋により加熱を行った後、加熱した内容物を取り出しやすいようにしたものも様々提案されている。例えば、喫食時に内容物を取り出す際、開口部を片手で開く必要がなく、開口部が常時開口していて、簡単に食器替わりにできるスタンディング包装袋を提供することを目的とし、本体シート4上端の開放側11には、密封シール12を切り取るためのノッチ13,13を設けるとともに、ノッチ13,13下方の開放端内面に、密封シール12を切り取った後の開口部14aを開閉するためのジッパー部16を設け、更に、ジッパー部16と底面シート5が存在する領域との間に、ジッパー部16を切り取るためのノッチ17,17を設けたスタンディング包装袋が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
公開実用平2−56150号公報 特開平11−193037号公報
しかし、従来の加熱用袋は、加熱後内容物を取り出しやすいように上部開口を大きくなるよう改良したとしても、まち部の形状が通常の食器等に比べると安定性を欠くため、袋自体を食器として用いようとする際ぐらついたり、転倒したりするおそれがあるという問題がある。
本考案は上記従来の問題に鑑みてなされたものであり、加熱用袋の底部の接着部の形状を適切な形状とすることにより、食器として使用する際の底面部をより広くすることを可能とし、安定してテーブル等に載置して喫食することができる加熱用袋およびこれに材料などを梱包した加工食品を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、少なくとも内面が耐熱性の上面樹脂シートと下面樹脂シートとを張り合わせ、周縁を接着して形成される加熱用袋であって、底面部において、少なくとも一面が耐熱性を有する底面樹脂シートを耐熱性の面を外にして折り曲げて上面樹脂シートと下面樹脂シート間に挟持し、周縁を接着されたまち部であって、底面樹脂シートの周縁接着部が矩形であるまち部を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の加熱用袋において、まち部の上面樹脂シートと底面樹脂シートとの接着部および下面樹脂シートと底面樹脂シートとの接着部の底辺の接着部は一定の幅で所定の長さを有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の加熱用袋において、上面樹脂シート、下面樹脂シートおよび底面樹脂シートの各一面は熱融着面であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の加熱用袋において、上辺と底辺との間の所定の位置で底辺に略平行の切り取り手段をさらに備えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の加熱用袋において、切り取り手段は、ミシン目であることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の加熱用袋において、上辺と底辺との間の所定の位置で底辺に略平行の折り曲げ線をさらに備えることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の加熱用袋において、折り曲げ手段は、張り合わされた外面に設けられた底辺に略平行なくぼみであることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1ないし7のいずれかに記載の加熱用袋において、上方の開口部の内側に配置された、所定の引張力で開閉自在な密閉手段をさらに備えることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の加熱用袋において、密閉手段は、上部開口部の下部内面に上部開口部に沿って設けられていることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1ないし9のいずれかに記載の加熱用袋において、加工食品を封入して電子レンジにより加熱調理する際に発生する気体により内圧が所定の圧力まで高まると、部分的に開封して内圧が上昇しないようにする開封手段をさらに備えることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、加工食品であって、請求項1ないし10のいずれかに記載の加熱用袋に、電子レンジにより加熱調理するための食材を梱包することを特徴とする。
本考案によると、底面部において、少なくとも一面が耐熱性を有する底面樹脂シートを耐熱性の面を外にして折り曲げて上面樹脂シートと下面樹脂シート間に挟持し、周縁を接着されたまち部であって、底面樹脂シートの周縁接着部が矩形であるまち部を備えているので、加熱後食器として使用する際も底面部をより広くすることができ、転倒等することなく安心して喫食することができる。
本考案の一実施形態の加熱用袋の斜視図である。 本考案の一実施形態の加熱用袋の上面図である。 図2に示す本考案の一実施形態の加熱用袋の一例のA−Aの断面を示す図である。 本考案の一実施形態の加熱用袋のまちの形成を説明するための図である。 本考案の一実施形態の加熱用袋の食器として使用する際の状態を示す図である。 本考案の別の実施形態の加熱用袋の斜視図である。 本考案の別の実施形態の加熱用袋の上面図である。 図7に示す本考案の別の実施形態の加熱用袋の一例のA−Aの断面を示す図である。ための図である。 本考案の一実施形態の加熱用袋に材料などを梱包した加工食品の一例を示す図である。 従来の加熱用袋の一例を示す図である。
以下、本考案の加熱用袋および加工食品について、図面を参照して各実施形態を説明する。
図10は、従来の加熱用袋の一例を示す図である。図10に示すように従来の加熱用袋1001は、袋の底部を二重化してまち1005を形成することにより、袋を自立可能とし、内容物が充填された際厚みを十分得られるようにして袋内の容量を増大させることが可能となっている。しかし、従来の加熱用袋のまちの形状は図10に示すように、底部接着部1003が円弧上になっているため、内容物を充填して載置した際の底面の面積が大きくないことから、加熱調理後食器として使用しようとすると、安定性に欠けぐらついたり転倒したりするおそれがあり、安心して喫食することができない。
そこで、本実施形態では底部接着部の形状を矩形にすることにより底面の面積を増大させ食器として使用する際も安定して載置可能とし、安心して喫食することができるような加熱用袋を提供する。
(第1実施形態)
図1および2は、本考案の一実施形態の加熱用袋の斜視図および上面図である。また、図3は、図2に示す本考案の一実施形態の加熱用袋の一例のA−Aの断面を示す図であり、図4は、本実施形態の加熱用袋のまちの形成を説明するための図である。本実施形態の加熱用袋は、材料や調味料などを充填して、電子レンジで加熱調理する際使用するものであるが、食品の包装、運搬に使用することもできる。このため、本実施形態の加熱用袋101は、内容物の出し入れが容易なようにジッパーのような留め部102を備えることができる。
図1および2を参照して本実施形態の加熱用袋の構造を説明する。本実施形態の加熱用袋101は、食材等の内容物を封入するための本体に密閉手段であるジッパー部102、および加熱調理後食器として使用する際により喫食しやすいように、加熱用袋の高さを低くするための切り取り線または折り曲げ線106を備える。すなわち、加熱調理時は、沸騰などにより内容物がより高い位置まで届く可能性があるため、ある程度の高さを必要とするが、喫食時にはその高さがかえって邪魔になり内容物を取り出しにくくなる。これを回避するため、切り取り線106にそって切り取ったり、または折り曲げ線106にそって折り曲げたりすることができるようにすることができる。
ここで、加熱用袋101は、図3に示すように、底面部を除き前面部材301と、前面部材301に接合された背面部材302とから構成されて袋状に構成されている。すなわち、前面部材301と背面部材302とは、両側端縁部104を熱融着でシールし、底部105は、図4に示すように底部用シート303を内側に、折り曲げ部401で折り返して相互に接着することによってガセット形式で形成される。
前面部材301、背面部材302および底部用シート303は、少なくとも一面が耐熱性を有し、熱融着性を有するシート状の可撓性フィルムで形成され、ポリエステル、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート又はこれらを積層したものに酸化アルミニウムや酸化ケイ素等の無機化合物が蒸着された基材層に、ポリプロピレン(PP)等からなる熱融着性層を積層させて形成することができる。もちろん、部材同士が熱融着可能な材料であれば、任意であり、例えば、通常の加熱用袋に用いられるヒートシ一ル性を有するプラスチックフィルムが適用可能であり、例えば熱融着性を有する熱可塑性樹脂からなる単層のフィルム・シート類、熱融着性を有する熱可塑性樹脂を他の熱可塑性樹脂等と積層した多層フィルムなどが使用できるが、これに限られず本技術分野で知られた材料を用いることができる。
底部105はまちになっており内容物を充填すると広がって容量を確保できるようになっている。具体的には、図3および4に示すように、前面部材301と底部用シート303とを接着部201および202において熱融着等により接着し、および背面部材302と底部用シート303とを接着部201および202において熱融着等により接着することにより、内容物の重みで、底面部が広がって容量が拡大するとともに、載置が安定するような構造になっている。ここで、本実施形態の底部の接着部分は、図10に示す従来の接着部1003と異なり、円弧上ではなく図2および4に示すように矩形形状となっている。すなわち、底辺接着部201が底辺と平行に一定の幅で所定の長さ形成されるとともに、側面接着部202が直線的に斜めに形成されているので、図5に示すように従来の加熱用袋の底面より、底面505の面積が拡大されて平面が増大したことから安定した載置が可能となる。
図5は、本考案の一実施形態の加熱用袋の食器として使用する際の状態を示す図である。図5に示すように、本実施形態では底部105に形成される矩形形状の接着部201および202により、内容物を充填すると、底面部には側面傾斜部504が形成され、底面周縁502および503まで底面505が拡大するので、従来の円弧上の接着部によるまちを備える加熱用袋に比べ安定性が高くなる。また、切り取り線または折り曲げ線106により、開口部501は広く、低くなるので、喫食の際に容易に内容物を取り出すことが可能となっている。
次に、密閉手段である留め部102の構造について説明する。図2に示すように、前面部材301の内面には、PP等からなる帯状の雄係合部材手前から奥に向けて設けられている。雄係合部材は、帯状の雌係合部材と係合して上部開口部を開閉自在に密閉する。また、図3に示すように、留め部102は、袋の外縁を開封自在に密閉することが可能な雄係合部材および雌係合部材からなる一対の係合部材を備え、雄係合部材と雌係合部材とが面状に接触し合って密閉される。両係合部材とも帯状に形成され、係合する面と反対の面は加熱用袋101の内側に貼り付けられる面となっており、その面が加熱用袋101の上部開口部の内側に開口部に沿って貼り付けられている。
なお、加熱用袋101の底部105の底面フィルム折り込み部の高さ、および袋の外形寸法は、収納される内容物の大きさにより適宜決めることができる。ただし、加熱用袋101の外形寸法は、使用する電子レンジの収納部の大きさや回転トレーの直径により大きさが制限されるため、制限に合ったサイズにする必要がある。家庭用の電子レンジの載置皿は、通常、直径280mm程度であるため、袋の幅は280mm以下にすることが好ましい。
(実施例1)
本実施例は、本実施形態の加熱用袋を用いて具材を調理するものである。先ず本実施形態の加熱用袋101に未調理の具材または半調理の食品および水を入れる。係合部であるジッパー102を閉じ、加熱用袋101を電子レンジの庫内に載置して加熱する。封入された水はマイクロ波により加熱されてお湯となり、内容物の食品を茹でたり、煮込んだりする。これにより、未調理または半調理の食品に追加の加熱や水分の供給が行われ、調理を完成させることができる。
その後、茹で汁に濃縮スープまたは粉状組成物を加えて、スープかだし汁として、加熱袋101に入れたまま、切り取り線106にそって上部を切り取り喫食することができる。なお、切り取り線106はミシン目を入れるなど、線に沿って切り取りが容易になるような、本技術分野で知られたいずれの手法を用いることもできる。また、切り取り線106の両端にノッチを設けることもできる。
(実施例2)
上述の実施例1と同様に、加熱用袋101に冷凍食品等の未調理または半調理の材料を充填し、加熱用袋101を電子レンジの庫内に載置し、冷凍保存状態から加熱する。具材が解凍する前に、素早くクラッシュ状の氷が解凍され、解凍された水はマイクロ波により加熱されてお湯となり、内容物の食品を茹でたり、煮込んだりする。これにより、未調理または半調理の食品に追加の加熱や水分の供給が行われ、調理を完成させることができ、折り曲げ線106にそって上部を折り曲げ喫食することができる。なお、折り曲げ線106は線に沿ってくぼみをつけるなど、線に沿って折り曲げが容易になるような、本技術分野で知られたいずれの手法を用いることもできる。
(第2実施形態)
本実施形態は、上述の第1実施形態とは、密閉して加熱する際に発生する水蒸気等が所定の圧力となったときに開封して、内圧を制御する開封手段であるガス解放機構を備える点で異なるが、基本的には同様であるのでガス解放機構を中心に説明する。図6および7は、本考案の別の実施形態の加熱用袋の斜視図および上面図である。また、図8は、図7に示す本考案の別の実施形態の加熱用袋の一例のA−Aの断面を示す図である。本実施形態の加熱用袋は、材料や調味料などを充填して、電子レンジで加熱調理ができるものであるが、食品の包装、運搬に使用することもできる。このため、本実施形態の加熱用袋601は、内容物の出し入れが容易なようにジッパーのような留め部602を備えることができる。
図6ないし8を参照して本実施形態の加熱用袋の構造を説明する。本実施形態の加熱用袋601は、食材等の内容物を封入するための本体に密閉手段であるジッパー部602および開封手段であるガス解放機構607を備える。底部605はマチになっており内容物を充填すると広がって容量を確保できるようになっている。加熱用袋601は、前面部材801と、前面部材801に接合された背面部材802とから構成され袋状に構成されている。すなわち、前面部材801と背面部材802とは、両側端縁部804を熱融着でシールし、底部605は内側に折り返して相互に接着することによってガセット形式で形成される。
底部605はまちを形成しているので、内容物を充填すると広がって容量を確保できるようになっている。具体的には、図7および8に示すように、前面部材801と底部用シート803とを接着部701および702において熱融着等により接着し、および背面部材802と底部用シート803とを接着部701および702において熱融着等により接着することにより、内容物の重みで、底面部が広がって容量が拡大するとともに、載置が安定する構造としている。ここで、本実施形態の底部の接着部分は、図10に示す従来の接着部1003と異なり、円弧上ではなく図7および8に示すように矩形形状となっている。すなわち、底辺接着部701が底辺と平行に一定の幅で所定の長さ形成されるとともに、側面接着部702が直線的に斜めに形成されており、図5に示すように底面505が拡大されて安定した載置が可能となる。
また、図7に示すように、本実施形態の加熱用袋601の前面部材801は、左右の両側端縁部604の間に形成されるガス解放機構607を備える。ガス解放機構607は、本技術分野で知られたいずれかの機構を用いることができるが、例えば、両側端縁部604の延在方向の中央部よりも留め部602側に偏った位置に、両側端縁部604の延在方向と直交する方向の全幅にわたって設けることができる。図8に示すように、ガス解放機構607は、前面部材801の一部を合掌状に折り込み、かつ、その折り返し部を切断することで形成される。ガス解放機構607は、互いに重なる一対の平面部と、その上辺部側に設けられ、折り返し部を切断して形成される先端で開放され、一対の平面部の下辺部で袋内に連通する。
より具体的に、ガス解放機構の構成を説明する。図8に示すように、ガス解放機構607は、その内部に所定の幅をもつシール部を有する。シール部は、加熱用袋601が密封状態で加熱されたときに剥離可能なガス解放シール部と、ガス解放シール部から左右の両側端縁部604まで延在する帯状シール部とを有する。帯状シール部は、中心部のガス解放シール部の開始点からガス解放機構607の左右の端部に向かって下り傾斜に形成される。中心付近に配置されたガス解放シール部は、図6および7に示すように略V字状に湾曲させて突出した形状であり、湾曲形状の開始点を結んだ線よりも下辺部側に形成されている。
ここで本実施形態の加熱用袋の加熱時の動作を説明すると、加熱用袋601では、電子レンジで内容物の水分が加熱されて高温になるとともに、水蒸気が発生して内部の圧力が上昇すると本体が膨張し、ガス解放機構607の先端部に力が集中的に加わるようになる。これにより、ガス解放シール部において、先端部を起点に2枚の平面部が剥離し、この剥離したガス解放シール部からの水蒸気が、ガス解放機構607の内部から外部に排出される。なお、ガス解放機構607における、より確実なガス解放を実現するため、内圧に対する留め部602の開封強度は、ガス解放機構607の開封強度よりも十分高くしておく。
(第3実施形態)
本実施形態は、上述の第1および2実施形態の加熱用袋を食材の包装用としても使用した加工食品に関するものである。図9は、本考案の一実施形態の加熱用袋に材料等を梱包した加工食品の一例を示す図である。図9に示すように、加熱用袋に調理の材料や必要な調味料等901が梱包されており、袋を開封して材料901を取り出し、各材料の個包装などを開封して再充填し、留め部102で密閉する等して電子レンジで加熱料理することができるので、特別に材料などを別途用意しなくても、本加工食品と水分などだけですぐに調理することができ、また本実施形態の加熱用袋は調理後食器としても用いることができるので、より簡便に出来立ての加工食品を提供することができる。
101、601 加熱用袋
102、602 留め部
104、604 側端縁部
105、605 底部
106、606 切り取り線または折り曲げ線
201、701 底辺接着部
202、702 側面接着部
301、801 前面部材
302、802 背面部材
303、803 底部用シート
401 折り曲げ部
501 開口部
502、503 底面周縁
504 側面傾斜部
505 底面
607 ガス解放機構
901 材料など
1001 従来の加熱用袋
1003 従来の底部接着部
1004 従来の側端縁部
1005 従来の底部
上述の課題を解決するために、請求項1に記載の考案は、少なくとも内面が耐熱性の上面樹脂シートと下面樹脂シートとを張り合わせ、周縁を接着して形成される加熱用袋であって、底面部において、少なくとも一面が耐熱性を有する底面樹脂シートを耐熱性の面を外にして折り曲げて上面樹脂シートと下面樹脂シート間に挟持し、周縁を接着されたまち部であって、底面樹脂シートの周縁接着部が矩形であるまち部を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の考案は、請求項1に記載の加熱用袋において、まち部の上面樹脂シートと底面樹脂シートとの接着部および下面樹脂シートと底面樹脂シートとの接着部の底辺の接着部は一定の幅で所定の長さを有することを特徴とする。
請求項3に記載の考案は、請求項1または2に記載の加熱用袋において、上面樹脂シート、下面樹脂シートおよび底面樹脂シートの各一面は熱融着面であることを特徴とする。
請求項4に記載の考案は、請求項1ないし3のいずれかに記載の加熱用袋において、上辺と底辺との間の所定の位置で底辺に略平行の切り取り手段をさらに備えることを特徴とする。
請求項5に記載の考案は、請求項4に記載の加熱用袋において、切り取り手段は、ミシン目であることを特徴とする。
請求項6に記載の考案は、請求項1ないし3のいずれかに記載の加熱用袋において、上辺と底辺との間の所定の位置で底辺に略平行の折り曲げ線をさらに備えることを特徴とする。
請求項7に記載の考案は、請求項6に記載の加熱用袋において、折り曲げ手は、張り合わされた外面に設けられた底辺に略平行なくぼみにより形成されることを特徴とする。
請求項8に記載の考案は、請求項1ないし7のいずれかに記載の加熱用袋において、上方の開口部の内側に配置された、所定の引張力で開閉自在な密閉手段をさらに備えることを特徴とする。
請求項9に記載の考案は、請求項8に記載の加熱用袋において、密閉手段は、上方の開口
部の下部内面に上方の開口部に沿って設けられていることを特徴とする。
請求項10に記載の考案は、請求項1ないし9のいずれかに記載の加熱用袋において、工食品を封入して電子レンジにより加熱調理する際に発生する気体により内圧が所定の圧力まで高まると、部分的に開封して内圧が上昇しないようにする開封手段をさらに備えることを特徴とする。
請求項11に記載の考案は、加工食品であって、請求項1ないし10のいずれかに記載の加熱用袋に、電子レンジにより加熱調理するための食材を梱包することを特徴とする。

Claims (11)

  1. 少なくとも内面が耐熱性の上面樹脂シートと下面樹脂シートとを張り合わせ、周縁を接着して形成される加熱用袋であって、
    底面部において、少なくとも一面が耐熱性を有する底面樹脂シートを該耐熱性の面を外にして折り曲げて前記上面樹脂シートと前記下面樹脂シート間に挟持し、周縁を接着されたまち部であって、当該底面樹脂シートの周縁接着部が矩形であるまち部
    を備えることを特徴とする加熱用袋。
  2. 前記まち部の前記上面樹脂シートと前記底面樹脂シートとの接着部および前記下面樹脂シートと前記底面樹脂シートとの接着部の底辺の接着部は一定の幅で所定の長さを有することを特徴とする請求項1に記載の加熱用袋。
  3. 前記上面樹脂シート、前記下面樹脂シートおよび前記底面樹脂シートの各一面は熱融着面であることを特徴とする請求項1または2に記載の加熱用袋。
  4. 上辺と底辺との間の所定の位置で該底辺に略平行の切り取り手段をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の加熱用袋。
  5. 前記切り取り手段は、ミシン目であることを特徴とする請求項4に記載の加熱用袋。
  6. 上辺と底辺との間の所定の位置で該底辺に略平行の折り曲げ線をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の加熱用袋。
  7. 前記折り曲げ手段は、前記張り合わされた外面に設けられた前記底辺に略平行なくぼみであることを特徴とする請求項6に記載の加熱用袋。
  8. 上方の開口部の内側に配置された、所定の引張力で開閉自在な密閉手段をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の加熱用袋。
  9. 前記密閉手段は、前記上部開口部の下部内面に前記上部開口部に沿って設けられていることを特徴とする請求項8に記載の加熱用袋。
  10. 加工食品を封入して電子レンジにより加熱調理する際に発生する気体により内圧が所定の圧力まで高まると、部分的に開封して内圧が上昇しないようにする開封手段をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の加熱用袋。
  11. 請求項1ないし10のいずれかに記載の加熱用袋に、電子レンジにより加熱調理するための食材を梱包することを特徴とする加工食品。
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