JP4422169B2 - 車いす兼用歩行器 - Google Patents

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Description

本発明は、車いす兼用歩行器に関する。
歩行器は、使用者の歩行を補助する装置である。歩行器の使用者は、歩行器に支持されながら歩行する。歩行器は、使用者の体重を支持しつつ移動可能な構造を有する。一般的な歩行器は、4つの脚と、各脚に取り付けられたキャスターと、握り部とを有している。キャスター(車輪)を有する歩行器は、歩行車とも称される。一方、車いすは、使用者を座ったまま移動させるものである。
車いすの使用者は、歩行が完全に困難である者だけではない。歩行が苦手ではあるものの歩行可能な者が車いすを利用している場合がある。歩行可能な車いす使用者は、時と場合によって車いすと歩行器とを使い分ける場合がある。例えば、車いす利用者が歩行訓練の目的で歩行器を使用する場合がある。このような場合、車いす兼用歩行器が有用である。
特表2004−507336公報は、車いすに変換可能な車輪付歩行器を開示する。この車輪付歩行器は、ハンドルバーの上端に旋回可能に取り付けられたストラップタイプの背もたれを有する。この背もたれは、後向きで着座するときは前方の位置に配置され、前向きで着座するときは後方の位置に配置される。歩行器として使用中に着座して休憩する場合、使用者は、背もたれを前方に配置して後向きで着座することができる。よって、歩行器として使用している者が着座する場合に、前側に回り込む動作が不要となり、歩行から着座への移行が円滑となる。一方、背もたれを後方に配置して前向きに着座することにより、車いすとしての使用が可能となる。
特表2004−507336公報
上記文献に記載された背もたれは細長いストラップタイプである。この背もたれは、背中との当接面積が少ないので、その機能が限定的である。これに対して、上記ストラップタイプの背もたれの細長い部分を広くすることが考えられる。しかしこの場合、この広い背もたれ部は邪魔となりやすく、特に歩行器としての使用において邪魔となりやすい。上記文献の背もたれは、前方位置と後方位置との変換において上下反転する。例えば、前方位置において下方に延在する背もたれは、上下反転により上方に延在する背もたれとなり、特に歩行器としての使用において邪魔となりやすい。
上下反転することに起因する上記問題点を解消するため、回動により前後に傾きうる板状部材を背もたれとすることが考えられる。板状部材を前側に傾斜させたときは後向きの着座が可能とされ、板状部材を後側に傾斜させたときは前向きの着座が可能とされる。板状部材は前後に揺動するだけであり、上下反転しない。しかしこの場合、回動軸が椅子の前後方向中央位置に設けられることになるため、座部の奥行き(座部の前後方向長さ)が十分に確保できないという問題がある。
本発明の目的は、前向き及び後向きのいずれにおいても座りやすい車いす兼用歩行器の提供にある。
本発明に係る車いす兼用歩行器は、前輪及び後輪と、左右一対のサイドフレームを含むフレームとを備える。更にこの車いす兼用歩行器は、上記フレームに取り付けられ、前ポジションと後ポジションとの間を回動可能とされた回動フレームと、上記フレームの前部から上記回動フレームを経由して上記フレームの後部に至るシートとを備える。
このシートは、上記フレームの前部に取り付けられた前シート部、上記フレームの後部に取り付けられた後シート部並びにこの前シート部と後シート部との間に位置して上記回動フレームに当接する中間部を有する。この車いす兼用歩行器は、上記回動フレームが前ポジションにあるとき、上記前シート部及び上記中間部が背もたれ部を形成し、且つ上記後シート部が座面を形成するように構成されている。この車いす兼用歩行器は、上記回動フレームが後ポジションにあるとき、上記後シート部及び上記中間部が背もたれ部を形成し、且つ上記前シート部が座面を形成するように構成されている。
好ましくは、上記車いす兼用歩行器は、上記回動フレームが前ポジション及び後ポジションにあるときにおいて、着座した人体の体重が上記シートの張力によって支持されうるように構成されている。
好ましくは、上記車いす兼用歩行器において、上記前シート部及び上記後シート部が板材を有する。好ましくは、上記車いす兼用歩行器は、上記回動フレームが前ポジションにあるとき後シート部の上記板材が座面を形成し、上記回動フレームが後ポジションにあるとき前シート部の上記板材が座面を形成するように構成されている。
回動フレームの回動に伴うシートの変形により、前向き及び後向きのいずれにおいても座りやすくなる。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係る車いす兼用歩行器1の概略構成が示された斜視図であり、図2及び図3は車いす兼用歩行器1の右側面図である。
この車いす兼用歩行器1は、ハンドグリップ3、フレーム5、前輪7及び後輪9を備えている。図1において、後輪9は二点鎖線で簡略的に記載されている。前輪7は自由輪であり、後輪9は固定輪である。フレーム5は、左右一対のサイドフレーム11、前フレーム13、後フレーム15及び回動フレーム17を有している。サイドフレーム11は、前脚19、後脚21、連結部材22及びアームパイプ24を備えている。図1において図示が省略されているが、車いす兼用歩行器1はシート23を有する。また、図示は省略されているが、車いす兼用歩行器1は、介助ブレーキを備えている。車いす兼用歩行器1は、例えばレッグレスト、スカートガード、フットレスト、安全ベルト等を備えていてもよい。
前脚19の下端部に、前輪7が取り付けられている。後脚21の下端部に、後輪9が取り付けられている。前脚19と後脚21とは、軸線z1において互いに回動可能に軸支されている。更に、連結部材22は前脚19と後脚21とを連結している。連結部材22の一端は前脚19に回動可能に軸支され、連結部材22の他端は後脚21に回動可能に軸支されている。更に連結部材22の中間部は屈曲可能に軸支されている。車いす兼用歩行器1は、折りたたみ可能とされている。車いす兼用歩行器1が折りたたまれた状態において、連結部材22は折れ曲がる。前脚19、後脚21及び連結部材22により、折りたたみ機構が構成されている。
前フレーム13は、左右方向に延在している。前フレーム13は、左右の前脚19を連結している。前フレーム13の一端部は右側の前脚19に溶接され、前フレーム13の他端部は左側の前脚19に溶接されている。本実施形態の前フレーム13は略U字状とされている。前フレーム13は、例えば真っ直ぐな棒状であってもよい。
後フレーム15は、左右方向に延在している。後フレーム15は、左右の後脚21を連結している。後フレーム15の一端部は右側の後脚21に溶接され、後フレーム15の他端部は左側の後脚21に溶接されている。本実施形態の後フレーム15は略U字状とされている。後フレーム15は、例えば真っ直ぐな棒状であってもよい。
シート23は、全体として帯状の部材である。図示されないが、シート23の左右方向幅は、左右のサイドフレーム11の間隔と略等しい。シート23の厚みは、特に限定されない。
シート23は、クッション性を有している。シート23は、クッション材と、このクッション材を覆う布とを含む。クッション材は、無くてもよい。布のみで構成されたシート23であってもよい。シート23は、皮革等であってもよい。また、後述されるように、シート23は、板材を含んでいてもよい。
シート23は、前フレーム13から回動フレーム17を経由して後フレーム15に至っている。シート23は、前フレーム13に取り付けられた前シート部25、後フレーム15に取り付けられた後シート部27並びに前シート部25と後シート部27との間に位置して回動フレーム17に当接する中間部29を有する。前シート部25は、前フレーム13以外の部分に取り付けられていてもよい。後シート部27は、後フレーム15以外の部分に取り付けられていてもよい。
図1が示すように、回動フレーム17は略U字状の部材である。回動フレーム17は、左右方向に延びるバー35と、このバー35の端部から延び、回動フレーム17の回動軸線z2に対して直交する方向に延びる延在部37とを有する。回動フレーム17は、フレーム5に回動可能に取り付けられている。具体的には、回動フレーム17の両端部がサイドフレーム11に軸支されている。
なお、本実施形態では、前フレーム13と後フレーム15との回動における上記回動軸線z1と、回動フレーム17の回動軸線z2とが一致している。この一致により、回動軸を共通化することができ、部品点数及び組立工程の削減が可能となる。回動軸線z1と回動軸線z2とは一致していなくてもよい。
回動フレーム17は、前ポジションと後ポジションとの間を回動可能とされている。図1及び図2は、回動フレーム17が後ポジションにあるときの図である。図3は、回動フレーム17が前ポジションにあるときの図である。
図3が示すように、回動フレーム17が前ポジションにあるとき、前シート部25及び中間部29が背もたれ部を形成し、且つ後シート部27が座面を形成している。図2が示すように、回動フレーム17が後ポジションにあるとき、後シート部27及び中間部29が背もたれ部を形成し、前シート部25が座面を形成している。
回動フレーム17が後ポジションにあるとき、使用者は前向きに着座することができる。回動フレーム17が後ポジションにあるとき、車いす兼用歩行器1は車いす(介護用車いす)として好適に使用される。一方、回動フレーム17が前ポジションにあるとき、使用者は後向きに着座することができる。
車いす兼用歩行器1を歩行器として使用している使用者が着座しようとする場合、回動フレーム17が後ポジションであると、使用者は車いす兼用歩行器1の前側に回り込んで着座しなければならない。回動フレーム17が前ポジションとされることにより、車いす兼用歩行器1を歩行器として使用している使用者は、車いす兼用歩行器1の後方から着座できる。よって、歩行器として使用している使用者は、車いす兼用歩行器1の前側に回り込む必要がない。車いす兼用歩行器1では、歩行と着座との相互移行が円滑になされうる。
図4、図5及び図6は、回動フレーム17の回動に伴うシート23の変形を説明するための図である。図4、図5及び図6は、一部が断面とされた側面図である。図4は、回動フレーム17が後ポジションにあるときの図である。図6は、回動フレーム17が前ポジションにあるときの図である。図5は、回動フレーム17が前ポジションと後ポジションの間の中間ポジションにあるときの図である。回動フレーム17が後ポジションから前ポジションへと移行するとき、シート23の形状は、図4の状態から図5の状態を経て図6の状態へと変化する。逆に、回動フレーム17が前ポジションから後ポジションへと移行するとき、シート23の形状は、図6の状態から図5の状態を経て図4の状態へと変化する。
図4から図6が示すように、前シート部25は、板材26を有する。この板材26は、前シート部25の内部に設けられている。この板材26は、板状部材である。板材26は、それを覆う布よりも高い剛性を有する。この板材26は、例えば、金属、樹脂、木等よりなる。板材26は、より柔軟な素材(布やクッション材等)で覆われているので、人体に触れることが無い。
図4から図6が示すように、後シート部27は、板材28を有する。この板材28は、後シート部27の内部に設けられている。この板材28は、板状部材である。板材28は、それを覆う布よりも高い剛性を有する。この板材28は、例えば、金属、樹脂、木等よりなる。板材28は、より柔軟な素材(布やクッション材等)で覆われているので、人体に触れることが無い。
図4から図6が示すように、前シート部25は、取り付け部材31を介して前フレーム13に取り付けられており、後シート部27は、取り付け部材31を介して後フレーム15に取り付けられている。前シート部25のうち左右方向に延在する部分が、取り付け部材31に挿通されている。後シート部27のうち左右方向に延在する部分が、取り付け部材31に挿通されている。取り付け部材31の内周面と前シート部25の外周面とは互いに摺動しうる。取り付け部材31の内周面と後シート部27の外周面とは互いに摺動しうる。図示は省略されているが、前シート部25の内部にある板材26に、取り付け部材31がねじ等により固定されている。図示は省略されているが、後シート部27の内部にある板材28に、取り付け部材31がねじ等により固定されている。
シート23は、前側屈曲容易部33及び後側屈曲容易部34を有している。屈曲容易部33、34は、シート23の他の部分と比較して屈曲しやすい。本実施形態では、屈曲容易部33、34は、凹みである。屈曲容易部33、34は、他の部分と比較して薄い。屈曲容易部33、34は、他の部分と比較して曲げ剛性が低い。屈曲容易部33、34は、シート23の長手方向における2箇所に設けられている。前側屈曲容易部33は、前シート部25と中間部29との間に設けられている。後側屈曲容易部34は、中間部29と後シート部27との間に設けられている。屈曲容易部33、34は、シート23の左右方向幅の全体に亘って設けられている。即ち屈曲容易部33、34は、シート23の右端から左端まで延在している。シート23は、屈曲容易部33、34に沿って折れ曲がりやすくされている。なお、屈曲容易部33、34は、無くてもよい。
シート23の中間部29は、柔軟性を有している。中間部29には、板材が設けられていない。
回動フレーム17の回動可能範囲は、前ポジションから後ポジションまでである。回動フレーム17は、前ポジションよりも前側に回動することができない。車いす兼用歩行器1は、回動フレーム17が前ポジションよりも前側に回動することを規制する前方回動規制機構を有する。回動フレーム17は、後ポジションよりも後側に回動することができない。車いす兼用歩行器1は、回動フレーム17が後ポジションよりも後側に回動することを規制する後方回動規制機構を有する。図1から図3が示すように、サイドフレーム11は突起39を有する。この突起39は、前方回動規制機構を構成する。即ち、前側に傾斜した回動フレーム17が突起39と当接することにより、更なる前側への回動が規制されている。この突起39は、後方回動規制機構をも構成する。即ち、後側に傾斜した回動フレーム17が突起39と当接することにより、更なる後側への回動が規制されている。前方回動規制機構を構成する突起39と、後方回動規制機構を構成する突起39とが共通化されることにより、車いす兼用歩行器1の部品点数や組立工程が省略されている。なお、前方回動規制機構と後方回動規制機構とで別個の突起が設けられていてもよい。前方回動規制機構及び後方回動規制機構は本実施形態の機構に限定されず、回動を規制しうるあらゆる機構が採用されうる。
このように、前方回動規制機構及び後方回動規制機構は、回動フレーム17と、回動軸線z2とは異なる位置において回動フレーム17と当接する当接部材(突起39)とによって構成されている。この回動規制機構は、極めて単純である。前向きと後向きとの間の着座状態の変換は、回動フレーム17を回動させるだけでよい。着座状態の変換において、回動フレーム17を固定させる等の作業は不要である。着座状態の変換は、極めて容易になされうる。
なお、シート23の長さは、前ポジションから後ポジションまでの回動フレーム17の回動を許容しうるように設定されている。
シート23は、バー35の上に載せられている。バー35は、シート23の自重によりシート23と当接している。シート23の自重及びバー35の当接により、シート23の中間部29は折り曲げられている。中間部29は、シート23の自重により折り曲がる程度の柔軟性を有している。前ポジションと後ポジションとの相互移行において、バー35は、中間部29と当接しつつ、中間部29の下面を移動する。
図4が示すように、回動フレーム17が後ポジションにあるとき、シート23は、前向きの着座に適した形状となる。回動フレーム17が後ポジションにあるとき、シート23は、前向きの着座に適した傾斜角度の背もたれを形成する。シート23が前向きの着座に適した形状となるように、後ポジションにおける回動フレーム17の傾斜角度、延在部37の長さ、前フレーム13の位置、後フレーム15の位置及びシート23の長さが設定されている。
車いす兼用歩行器1は、回動フレーム17が後ポジションにあるときにおいて、着座した人体の体重がシート23の張力によって支持されうるように構成されている。即ち、回動フレーム17が後ポジションにあるときにおいて、着座した人体の体重がシート23の張力によって支持されうるようにシート23の長さ等が設定されている。これにより、シート23の張力によって人体の体重が効果的に支持されるので、体重を支持するための他部材を設ける必要が低減される。
回動フレーム17が後ポジションにあるときにおいて、前側屈曲容易部33は、座部と背もたれ部との境界をなしている。シート23の前端から前側屈曲容易部33までが座部を構成している。座部の先側(歩行器1における前方)は前フレーム13により下方から支持され、座部の奥側(歩行器1における後方)は後フレーム15により下方から支持されている。板材26の先側(歩行器1における前方)は前フレーム13により下方から支持され、板材26の奥側(歩行器1における後方)は後フレーム15により下方から支持されている。前フレーム13及び後フレーム15の支持により、座部は体重により変形しにくくされ、座りやすさが向上している。
図4において両矢印D1で示されるのは、後ポジションにおける前フレーム13とバー35との距離である。回動フレーム17が後ポジションにあるとき、前フレーム13に固定された位置P1からバー35に当接した位置P2までシート23の長さは、上記距離D1よりも長い。これにより、位置P1と位置P2との間に曲がり部P3が生じ、座面の奥行きS1が大きくなりやすい。奥行きS1が大きくされることより、車いす兼用歩行器1の座りやすさが向上する。本実施形態では、曲がり部P3が前側屈曲容易部33とされている。前側屈曲容易部33が設けられることにより、前ポジションから後ポジションへと変換された際に、前向きの着座に適した形状が得られやすい。ただし、前述の通り、前側屈曲容易部33は無くてもよい。
回動フレーム17が後ポジションにあるとき、前シート部25の板材26が座面を形成している。これにより、体重による座面の変形が抑制され、座りやすさが向上しうる。また、板材26の形状を、好ましい座面の形状に対応させておくのが好ましい。この構成により、前ポジションから後ポジションへと変換された際に、シート23が着座に適した形状となりやすい。ただし、前述の通り、板材26は無くてもよい。例えば、シート23の全体が布のみからなっていてもよい。
図6が示すように、回動フレーム17が前ポジションにあるとき、シート23は、後向きの着座に適した形状となる。回動フレーム17が前ポジションにあるとき、シート23は、後向きの着座に適した傾斜角度の背もたれを形成する。シート23が後向きの着座に適した形状となるように、前ポジションにおける回動フレーム17の傾斜角度、延在部37の長さ、前フレーム13の位置、後フレーム15の位置及びシート23の長さが設定されている。
車いす兼用歩行器1は、回動フレーム17が前ポジションにあるときにおいて、着座した人体の体重がシート23の張力によって支持されうるように構成されている。即ち、回動フレーム17が前ポジションにあるときにおいて、着座した人体の体重がシート23の張力によって支持されうるように、シート23の長さ等が設定されている。これにより、シート23の張力によって人体の体重が効果的に支持されるので、体重を支持するための他部材を設ける必要が低減される。
回動フレーム17が前ポジションにあるときにおいて、後側屈曲容易部34は、座部と背もたれ部との境界をなしている。シート23の後端から後側屈曲容易部34までが座部を構成している。座部の先側(歩行器1における後方)は後フレーム15により下方から支持され、座部の奥側(歩行器1における前方)は前フレーム13により下方から支持されている。板材28の先側(歩行器1における後方)は後フレーム15により下方から支持され、板材28の奥側(歩行器1における前方)は前フレーム13により下方から支持されている。前フレーム13及び後フレーム15の支持により、座部は体重により変形しにくくされ、座りやすさが向上している。
図6において両矢印D2で示されるのは、前ポジションにおけるバー35と後フレーム15との距離である。回動フレーム17が前ポジションにあるとき、後フレーム15に固定された位置P4からバー35に当接した位置P5までシート23の長さは、上記距離D2よりも長い。これにより、位置P4と位置P5との間に曲がり部P6が生じ、座面の奥行きS2が大きくなりやすい。奥行きS2が大きくされることより、車いす兼用歩行器1の座りやすさが向上する。本実施形態では、曲がり部P6が後側屈曲容易部34とされている。後側屈曲容易部34が設けられることにより、後ポジションから前ポジションへの変換の際に、後向きの着座に適した形状が得られやすい。ただし、前述の通り、後側屈曲容易部34は無くてもよい。
回動フレーム17が前ポジションにあるとき、後シート部27の板材28が座面を形成している。これにより、体重による座面の変形が抑制され、座りやすさが向上しうる。また、板材28の形状を、好ましい座面の形状に対応させておくのが好ましい。この構成により、後ポジションから前ポジションへの変換の際に、シート23が着座に適した形状となりやすい。ただし、前述の通り、板材28は無くてもよい。
なお、板材26、28は、背もたれ部の剛性を高める役割をも果たしうる。回動フレーム17が前ポジションとされたとき、前シート部25の板材26が背もたれ部を構成する。回動フレーム17が後ポジションとされたとき、後シート部27の板材28が背もたれ部を構成する。背もたれ部を構成する板材26、28は、座りやすさの向上に寄与しうる。
シート23の中間部29は、柔軟性を有する。好ましくは、この柔軟性は、シート23の自重により折れ曲がる程度の柔軟性である。この中間部29の柔軟性により、シート23の変形が許容されている。なお、中間部29は、前ポジションから後ポジションまでの回動において回動フレーム17と当接する領域を意味する。また、シート23のうち、前ポジション又は後ポジションにおいて座面と背もたれ部との境界を構成しうる部分は、少なくとも着座する人体の体重により曲がりうるのが好ましく、シート23の自重により曲がりうるのがより好ましい。これにより座面及び背もたれ部が着座しやすい形状となる。一方、シート23は、折れ曲がることが必要とされない部分を有する。この部分は、回動フレーム17が前ポジション及び後ポジションにあるとき、座面となりうる部分である。上記実施形態では、この座面となりうる部分に板材26、28を配置した。この座面となりうる部分は、板材等の硬質部材のみから構成されていてもよい。例えば、中間部が布等により構成され、座面となりうる部分が板材により構成されたシートでもよい。
本発明は、車いす兼用歩行器に適用されうる。
図1は、本発明の一実施形態に係る車いす兼用歩行器の概略構成を示す斜視図である。 図2は、回動フレームが後ポジションにあるときの右側面図である。 図3は、回動フレームが前ポジションにあるときの右側面図である。 図4は、回動フレームの回動に伴うシートの形状変化について説明するための図である。 図5は、回動フレームの回動に伴うシートの形状変化について説明するための図である。 図6は、回動フレームの回動に伴うシートの形状変化について説明するための図である。
符号の説明
1・・・車いす兼用歩行器
3・・・ハンドグリップ
5・・・フレーム
7・・・前輪
9・・・後輪
11・・・サイドフレーム
13・・・前フレーム
15・・・後フレーム
17・・・回動フレーム
19・・・前脚
21・・・後脚
23・・・シート
25・・・前シート部
27・・・後シート部
29・・・中間部
33・・・前側屈曲容易部
34・・・後側屈曲容易部
35・・・バー
37・・・延在部
39・・・突起
z2・・・回動フレームの回動軸線

Claims (3)

  1. 前輪及び後輪と、
    左右一対のサイドフレームを含むフレームと、
    上記フレームに取り付けられ、前ポジションと後ポジションとの間を回動可能とされた回動フレームと、
    上記フレームの前部から上記回動フレームを経由して上記フレームの後部に至るシートとを備え、
    上記回動フレームが、左右方向に延びるバーと、このバーの端部から延びる延在部とを有し、この延在部が上記フレームに回動可能に取り付けられており、
    このシートは、上記フレームの前部に取り付けられた前シート部、上記フレームの後部に取り付けられた後シート部並びにこの前シート部と後シート部との間に位置して上記回動フレームに当接する中間部を有し、
    上記回動フレームが前ポジションにあるとき、上記前シート部及び上記中間部が背もたれ部を形成し、且つ上記後シート部が座面を形成し、
    上記回動フレームが後ポジションにあるとき、上記後シート部及び上記中間部が背もたれ部を形成し、且つ上記前シート部が座面を形成するように構成されており、
    上記回動フレームが上記前ポジションと上記後ポジションとの間の中間ポジションにあるとき、上記バーと当接した上記中間部が折り曲げられる車いす兼用歩行器。
  2. 上記回動フレームが前ポジション及び後ポジションにあるときにおいて、着座した人体の体重が上記シートの張力によって支持されうるように構成されている請求項1に記載の車いす兼用歩行器。
  3. 上記前シート部及び上記後シート部が板材を有し、
    上記回動フレームが前ポジションにあるとき、後シート部の上記板材が座面を形成し、上記回動フレームが後ポジションにあるとき、前シート部の上記板材が座面を形成するように構成されている請求項1に記載の車いす兼用歩行器。
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