JPWO2018179294A1 - 介助装置 - Google Patents

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Abstract

介助装置は、基台と、被介助者の胴体の左右の脇に進入可能な直線状部分をもつ左右一対の芯部材と、前記芯部材の前記直線状部分の外周を覆って前記被介助者の前記胴体に接触するとともに、前記直線状部分に対して回転可能に設けられる外周部材と、を有し、前記被介助者の左右の前記脇を支持しつつ前記基台に対する相対的な移動が可能な脇支持部と、前記脇支持部を駆動する駆動部と、を備える。

Description

本明細書は、介助装置に関するものである。
高齢化社会の進展に伴い、介助装置のニーズが増大している。介助装置の導入により、介助者および被介助者の身体的な負担が軽減されるとともに、介護士の人手不足も緩和される。介助装置の一例として、被介助者の移乗動作を介助する装置がある。この種の介助装置は、一般的に、被介助者の身体の一部を支持する支持部を備え、例えば、被介助者の胴体の両側の脇を支持する脇支持部を備える。介助装置の脇支持部に関連する一技術例が特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示された介助装置は、左右一対の脇支持部を備えて、被介助者の起立動作および起立状態の維持を補助するものであり、脇支持部の先端部分が内側に自在に屈曲して被介助者の背中を支える。脇支持部は、固定パイプおよび可動パイプがクッション部材で覆われて形成される。これにより、被介助者を抱きかかえて補助する状態と同じような安心感を被介助者に与えることができる、とされている。
特開2008−36392号公報
ところで、特許文献1の技術例では、可動パイプが屈曲する際にクッション部材が被介助者の衣服や皮膚に摩擦するため、被介助者は不快感等の使い心地の低下を感じる場合がある。可動パイプを有さない一般的な脇支持部でも、介助動作の進行に伴って被介助者の姿勢が変化したりすると、同様に摩擦が発生して使い心地が低下する。一般的なクッション部材は、容易に圧縮変形して脇から作用する荷重を分散させるが、せん断方向の抵抗力が大きくなりがちで、摩擦に対する緩衝作用が十分とは言えない。
本明細書では、被介助者と脇支持部の間の摩擦を抑制して快適な使い心地を実現した介助装置を提供することを解決すべき課題とする。
本明細書は、基台と、被介助者の胴体の左右の脇に進入可能な直線状部分をもつ左右一対の芯部材と、前記芯部材の前記直線状部分の外周を覆って前記被介助者の前記胴体に接触するとともに、前記直線状部分に対して回転可能に設けられる外周部材と、を有し、前記被介助者の左右の前記脇を支持しつつ前記基台に対する相対的な移動が可能な脇支持部と、前記脇支持部を駆動する駆動部と、を備える介助装置を開示する。
本明細書で開示する介助装置によれば、脇支持部の芯部材の直線状部分は、被介助者の左右の脇を支持する。そして、被介助者の姿勢が変化した場合などに、脇支持部の外周部材は、接触している被介助者の姿勢変化に追従しながら芯部材に対して回転することができる。したがって、被介助者と脇支持部の間の摩擦は、緩衝作用が働いて抑制され、これにより、被介助者の快適な使い心地が実現される。
実施形態の介助装置を斜め後方から見た斜視図である。 介助装置が被介助者の移乗動作を介助する場合の初期状態を示す図であって、介助装置を中心線で切った側面断面図である。 介助装置が被介助者の移乗動作を介助する場合の終期状態を示す図であって、介助装置を中心線で切った側面断面図である。 支持部の詳細な構造を示す図であって、胴体支持部を中心線で切った側面断面図である。 脇支持部の脇進入部の断面を示した図である。
1.実施形態の介助装置1の構成
実施形態の介助装置1について、図1〜図5を参考にして説明する。図1は、実施形態の介助装置1を斜め後方から見た斜視図である。また、図2は、介助装置1が被介助者Mの移乗動作を介助する場合の初期状態を示す図であって、介助装置1を中心線で切った側面断面図である。さらに、図3は、介助装置1が被介助者Mの移乗動作を介助する場合の終期状態を示す図であって、介助装置1を中心線で切った側面断面図である。
介助装置1は、例えば、被介助者Mのベッドと車椅子との間の移乗や、車椅子と便座との間の移乗など、異なる二箇所の間の移乗を介助する。介助装置1は、被介助者Mの胴体を支持して、座位姿勢から移乗時姿勢への移乗動作、および移乗時姿勢から座位姿勢への着座動作を介助する。ここで、移乗時姿勢は、臀部が座面から浮いた姿勢であり、立位姿勢および中腰姿勢を含む。つまり、移乗時姿勢は、上半身が起立した状態および前かがみの状態などを含む。また、介助装置1は、移乗する二箇所が離れている場合に、移乗時姿勢の被介助者Mを移送することができる。
介助装置1は、基台10、駆動部2、支持部50、および制御部90などを備える。駆動部2は、アーム20、アクチュエータ30、およびリンク機構40などで構成されている。駆動部2は、基台10に対して支持部50を相対的に移動させる。
基台10は、フレーム11、足載置台12、前輪13、後輪14、および下腿当て部15などで形成される。フレーム11は、床面Fに近接して水平に配置される後側部材11a、および後側部材11aの前端から前方斜め上方に延在する前側部材11bで形成される。後側部材11aの上面の前側寄りに、アクチュエータ支承部11cが突設される。足載置台12は、後側部材11aの上面に、ほぼ水平に固設される。足載置台12の上面には、被介助者Mが足を乗せる位置を案内するマーク12aが記されている。
2個の前輪13は、前側部材11bに設けられ、2個の後輪14は、後側部材11aに設けられる。前輪13および後輪14の転舵機能により、介助装置1は、直進移動および旋回移動だけでなく、横移動および超信地旋回が可能となっている。さらに、前輪13は、移動を規制するロック機能を備える。下腿当て部15は、一対の支持部材16およびクッション材17で形成される。一対の支持部材16は、前側部材11bから後方斜め上方に向けて立設される。クッション材17は、支持部材16の上端に設けられる。クッション材17は、足載置台12の上方に位置しており、被介助者Mの下腿付近が接触可能となっている。
駆動部2を構成するアーム20は、離隔して並行する2本の棒状部材などで形成される。2本の棒状部材は、下側が揺動軸21を用いて結合されるとともに、上側が支承軸22を用いて結合される。アーム20は、2本の棒状部材が前方に突出する湾曲した形状、または屈曲した形状を有する。アーム20の長さ方向の中間付近に、リンク支承部27が設けられる。さらに、アーム20のリンク支承部27の近くに、概ねアーム20に沿う形状の規制部材28が設けられる。アーム20は、前側部材11bに支承された揺動軸21を揺動軸心にして、前後方向に揺動する。
アーム20の揺動角度を規制するために、ストッパ機構23が設けられる。ストッパ機構23は、アーム20の下側に固設された当接部材24、ならびに前側部材11bに固設された第1ストッパ25および第2ストッパ26からなる。アーム20は、当接部材24が第1ストッパ25に当接する後側位置(図2に示される)から、当接部材24が第2ストッパ26に当接する前側位置(図3に示される)までの間で揺動する。
支持部50は、胴体支持部52および一対の脇支持部53を含んで形成される。胴体支持部52は、アーム20の支承軸22に揺動可能に支承される。これにより、支持部50は、支承軸22を揺動軸心にして前後方向に揺動する。胴体支持部52は、ハンドル52aおよび係止部52bを備える。ハンドル52aは、概ね四角形の枠形状に形成されている。ハンドル52aは、被介助者Mが把持する部位であるとともに、介助装置1を移動させるために介助者が把持する部位でもある。係止部52bは、ハンドル52aの四角形の枠内の中央付近に位置する。胴体支持部52は、被介助者Mの胴体の胸部から腹部の辺りを支持する。
一対の脇支持部53は、胴体支持部52の左右両側の胸部側に取り付けられる。脇支持部53は、鈍角に屈曲するL字状に形成される。脇支持部53の取り付け側の基端から屈曲位置までの短い直線状部分は肩受け部53aとなり、屈曲位置から先端までの長い直線状部分は脇進入部53bとなる。肩受け部53aは、胴体支持部52と概ね同じ平面内に位置して、被介助者Mの肩の前面を支持する。脇進入部53bは、前記平面から徐々に遠ざかり、被介助者Mの胴体の両側の脇に進入して、被介助者Mの背面方向への延在が可能となっている。
図4は、支持部50の詳細な構造を示す図であって、胴体支持部52を中心線で切った側面断面図である。図4の右側が被介助者Mの胸部側に対応し、図4の左側が被介助者Mの腹部側に対応する。胴体支持部52は、支持プレート55、胴体接触部材56、および収納カバー57を有する。支持プレート55は、平面視で概ね矩形板状の部材である。支持プレート55は、アーム20の支承軸22に揺動可能に支承される。支持プレート55には、前述したハンドル52aが固設される。
さらに、支持プレート55は、胸部側の端部付近に、左右一対の保持孔55aを有する。保持孔55aは、脇支持部53の芯部材6(後述)の基端に結合された結合ピン61を回転可能、かつ抜け出し不能に保持する。これにより、脇支持部53は、結合ピン61を軸心にして揺動し、胴体支持部52と成す角度が調整可能とされる。したがって、被介助者Mが支持部50にもたれかかるときに脇支持部53が揺動して、もたれかかる動作が容易になる。さらに、支持部50は、脇支持部53の揺動によって、複数の被介助者Mの体格差にも対応する。
胴体接触部材56は、表層56aおよびベース層56bからなる二層構造とされている。表層56aは、被介助者Mの胴体に近い側に配置される。表層56aは、柔軟性を有して容易に変形し得る材料を用いて、被介助者Mの胴体の前面に適合する曲面状に形成される。ベース層56bは、支持プレート55に近い側に配置される。ベース層56bは、表層56aよりも硬くて変形しにくい。胴体接触部材56は、被介助者Mから支持プレート55に作用する荷重の分布を均等化する。胴体接触部材56は、収納カバー57に収納されて使用される。収納カバー57は、例えば、図略の面ファスナーを用いて、支持プレート55に着脱可能に取り付けられる。
図5は、脇支持部53の脇進入部53bの断面を示した図である。図示されるように、脇支持部53は、芯部材6、外周部材7、およびカバー部材8で形成される。芯部材6は、肩受け部53aおよび脇進入部53bの中央に延在する。芯部材6は、例えば、金属製または硬質樹脂製の丸棒やパイプをL字状に屈曲させる曲げ加工によって形成される。芯部材6は、被介助者Mの体重に起因する荷重を支持できる十分な機械的強度を有する。
外周部材7は、変形および圧縮が容易なクッション材を用いて、芯部材6の外周を覆う筒状に形成されている。外周部材7は、肩受け部53aから脇進入部53bの先端にかけて配置される。外周部材7を形成するクッション材の材質として、エチレンプロピレンゴムを原料とするゴムスポンジを例示できる。クッション材からなる外周部材7は、被介助者Mの脇からの荷重に対して容易に圧縮変形する。これにより、外周部材7は、被介助者Mの脇を支持しつつ、脇から芯部材6に作用する荷重を分散させる。
また、外周部材7は、芯部材6に対する接着などの拘束が施されず、芯部材6に対して回転可能とされている。このため、脇支持部53に対する被介助者Mの姿勢が変化した場合などに、外周部材7は、矢印Aに示されるように周方向に回転する。これにより、被介助者Mと脇支持部53の間の摩擦は、緩衝作用が働いて抑制される。さらに、クッション材からなる外周部材7は、周方向の捻じれ変形が可能である。このため、被介助者Mが胴体や腕を捻ったりして、脇進入部53bとの間にせん断方向の摩擦力が発生する場合でも、外周部材7は、容易に捻じれ変形して、摩擦を抑制することができる。
筒状の外周部材7は、芯部材6の先端から挿入されて取り付けられ、逆方向の取り外しも可能となっている。それでも、芯部材6の屈曲位置を通り抜ける際に抵抗が発生するため、外周部材7は、通常の使用時には芯部材6から容易に脱落しない。
カバー部材8は、外周部材7の周囲、ならびに、芯部材6および外周部材7の先端を覆う。カバー部材8は、外周部材7の回転や捻じれ変形を妨げない。カバー部材8の形成材料として、樹脂製シートや布、皮などを例示できる。カバー部材8は、被介助者Mとの摩擦を低減するとともに、汚れ防止などの機能を有する。さらに、カバー部材8は、外周部材7の脱落を確実に防止し、また、芯部材6の先端を保護する。
駆動部2を構成するアクチュエータ30は、本体部31、可動部32、および図略の駆動源などで形成される。可動部32は、本体部31に対して直動し、戻り位置から中間位置を経由して突出する。駆動源となるモータは、図略の変速ギヤなどの動力伝達機構を介して可動部32を駆動する。これに限定されず、駆動源は、油圧や空気圧を用いてピストンに相当する可動部32を直動させる圧力駆動源でもよい。本体部31の基端31aは、フレーム11のアクチュエータ支承部11cに傾動可能に支承される。これにより、アクチュエータ30は、アクチュエータ支承部11cを支点として前後方向に傾動する。可動部32の先端32aは、リンク機構40に係合する。
駆動部2を構成するリンク機構40は、第1リンク部材41および第2リンク部材42などで形成される。第1リンク部材41は、金属や硬質樹脂などで形成された長尺状の部材である。第1リンク部材41は、中央に被支承部41aをもち、一端に被駆動部41bおよびローラ41cをもち、他端に連結部41dをもつ。被支承部41aは、アーム20のリンク支承部27に揺動可能に支承される。被駆動部41bは、アクチュエータ30の可動部32の先端32aに係合される。ローラ41cは、可動部32が中間位置からさらに突出すると、アーム20の規制部材28に接触して転動し得るようになっている。
第2リンク部材42は、第1リンク部材41の連結部41dと、胴体支持部52の係止部52bとを連結する。第2リンク部材42は、可撓性を有する材料、例えば、ゴム、エラストマー、軟質樹脂、フィルム状の硬質樹脂などを用いて形成される。連結部41dと係止部52bが相互に離れる方向に移動する場合に、第2リンク部材42は、連結部41dおよび係止部52bを連動させる連動状態とする。一方、連結部41dと係止部52bが相互に近づく方向に移動する場合に、第2リンク部材42は、連結部41dおよび係止部52bを非連動とする非連動状態を許容する。
制御部90は、ソフトウェアで動作する制御本体部91、操作器92、およびバッテリ電源96などで構成される。制御本体部91およびバッテリ電源96は、アーム20の下端寄りの前側に固設される。バッテリ電源96は、制御本体部91およびアクチュエータ30に共用とされる。操作器92は、接続コード93を用いて制御本体部91に接続される。これに限定されず、操作器92は、無線通信を用いて制御本体部91に通信接続されてもよい。操作器92には、上昇ボタン94および下降ボタン95が設けられている。制御本体部91は、操作器92の操作状態に応じて、アクチュエータ30を制御する。
詳述すると、上昇ボタン94が指で押下されている間、制御本体部91は、アクチュエータ30の可動部32を本体部31から突出させる上昇モードの制御を行う。上昇モードは、被介助者Mの臀部を上昇させる移乗動作の介助に相当する。また、下降ボタン95が指で押下されている間、制御本体部91は、アクチュエータ30の可動部32を本体部31に戻す下降モードの制御を行う。下降モードは、被介助者Mの臀部を下降させる着座動作の介助に相当する。上昇ボタン94や下降ボタン95から指が離れて押下状態が解消されると、制御本体部91は、直ちに制御を中断する。これにより、アクチュエータ30および支持部50が直ちに停止して、高い安全性が確保される。
2.実施形態の介助装置1の動作、作用、および効果
次に、実施形態の介助装置1の動作について説明する。以降の説明では、被介助者Mの移乗動作の介助を例にする。この場合、介助装置1は、図2に示される初期状態から図3に示される終期状態まで動作する。なお、被介助者Mの着座動作を介助する場合、介助装置1は、移乗動作の介助の概ね逆順で逆方向に動作する。
まず、介助者は、操作器92の下降ボタン95を押下して、アクチュエータ30の可動部32を、図2に示される戻り位置まで戻す。続いて、介助者は、ハンドル52aを把持して介助装置1を移動させ、座位姿勢の被介助者Mに接近させる。被介助者Mは、下半身を基台10と支持部50の間の領域に進入させる。さらに、被介助者Mは、両足を足載置台12のマーク12aに載置する。被介助者Mは、下腿の一部を下腿当て部15のクッション材17に接触させることで、安定した姿勢が得られる。
続いて、被介助者Mは、胴体を前傾させて胴体支持部52に面接触させるとともに、両脇で脇支持部53にもたれかかる。このとき、胴体支持部52は起立した方向に揺動しているので、胴体の前傾角度は小さくて済む。また、脇支持部53の脇進入部53bがほぼ水平か僅かに後下がりとなるので、被介助者Mは、脇支持部53に容易にもたれかかることができる。このときの被介助者Mの姿勢が初期姿勢となる。初期姿勢では、臀部が座面に着いている。上述した被介助者Mの一連の動作は、介助者が介助してもよい。
続いて、介助者は、操作器92の上昇ボタン94を押下して、可動部32を突出させる。可動部32が戻り位置から中間位置まで突出する間、第1リンク部材41のローラ41cは、未だ規制部材28に接触していない。このため、第1リンク部材41は、可動部32に駆動されて、図2の反時計回りに揺動する。同時に、アクチュエータ30は、前方に傾動する。また、アーム20は、初期状態の後側位置を維持する。第1リンク部材41の揺動に伴い、支持部50は、第2リンク部材42に連動されて前方に揺動する。この動作は、可動部32が中間位置に到達するまで継続される。これにより、被介助者Mは、上半身がさらに前傾する。このとき、脇支持部53の脇進入部53bが前下がりとなるので、被介助者Mは、後方への移動が規制されて支持部50から脱落しない。
介助者は、さらに継続して操作器92の上昇ボタン94を押下し、可動部32を突出させる。可動部32が中間位置を越えて突出すると、ローラ41cが規制部材28に接触して、第1リンク部材41の揺動が終了する。この後、アーム20が、可動部32に駆動されて、図2の時計回りに揺動する。同時に、アクチュエータ30は、さらに前方に傾動する。また、連結部41dおよび係止部52bは連動状態となっており、支持部50は、アーム20に対して一定の姿勢を維持する。この動作は、アーム20が前側位置に到達する図3の終期状態まで継続される。これにより、被介助者Mは、臀部が座面から離れるとともに、上半身が前方斜め上方へ移動しつつさらに前傾する。その結果、図3に示されるように、被介助者Mは、臀部が座面から大きく上昇して、脚部が伸びた移乗時姿勢となる。
次に、実施形態の介助装置1の効果について説明する。被介助者Mが初期姿勢(図2参照)から移乗時姿勢(図3参照)まで姿勢変化する過程で、脇支持部53は、基台10に対する向きが変化する。このため、被介助者Mの脇支持部53に対する姿勢が変化し得る。このとき、脇支持部53の外周部材7は、接触している被介助者Mの姿勢変化に追従しながら芯部材6に対して回転することができる。つまり、外周部材7は、被介助者Mの姿勢の変化に伴う胴体の接触位置の変化に対応して回転する。したがって、被介助者Mと脇支持部53の間の摩擦は、緩衝作用が働いて抑制され、これにより、被介助者Mの快適な使い心地が実現される。
さらに、被介助者Mが初期姿勢から移乗時姿勢まで姿勢変化する過程で、被介助者Mの腹部から胴体支持部52に作用する荷重は、胸部と比較して大きくなる。このため、図3に示されるように、胴体支持部52の圧縮量は、腹部側で大きくなり、胸部側で小さくなる。これは、脇進入部53bと被介助者Mの胴体との成す角度が変化することを意味する。脇進入部53bは、屈曲位置に近い側では被介助者Mの胴体側面に対してあまり変位しないが、先端にゆくほど被介助者Mの胴体側面に対して大きく変位する。これにより、脇進入部53bと被介助者Mの胴体側面との間に、せん断方向の摩擦力が発生する。このとき、脇進入部53bの外周部材7は、容易に捻じれ変形するので、摩擦を抑制することができる。
3.実施形態の変形および応用
なお、実施形態の駆動部2は、一つのアクチュエータ30を用いて、まず支持部50を揺動させ、続いてアーム20を揺動させるが、これに限定されない。例えば、駆動部は、複数のアクチュエータを含んでもよいし、支持部やアームをスライド移動させてもよい。さらに、一対の脇支持部53のみで支持部50が形成され、胴体支持部52が省略されてもよい。また、脇支持部53のカバー部材8は、省略可能である。実施形態は、他にも様々な変形や応用が可能である。
1:介助装置 2:駆動部 10:基台 20:アーム 30:アクチュエータ 40:リンク機構 50:支持部 52:胴体支持部 53:脇支持部 53a:肩受け部 53b:脇進入部 6:芯部材 7:外周部材 8:カバー部材 90:制御部 M:被介助者

Claims (5)

  1. 基台と、
    被介助者の胴体の左右の脇に進入可能な直線状部分をもつ左右一対の芯部材と、前記芯部材の前記直線状部分の外周を覆って前記被介助者の前記胴体に接触するとともに、前記直線状部分に対して回転可能に設けられる外周部材と、を有し、前記被介助者の左右の前記脇を支持しつつ前記基台に対する相対的な移動が可能な脇支持部と、
    前記脇支持部を駆動する駆動部と、
    を備える介助装置。
  2. 前記脇支持部は、相対的な前記移動により前記基台に対する向きが変化して、前記被介助者の姿勢を変化させ、
    前記外周部材は、前記被介助者の前記姿勢の変化に伴う前記胴体の接触位置の変化に対応して回転する、請求項1に記載の介助装置。
  3. 前記外周部材は、周方向の捻じれ変形が可能である、請求項1または2に記載の介助装置。
  4. 前記外周部材は、変形および圧縮が容易なクッション材で形成される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の介助装置。
  5. 前記脇支持部は、前記外周部材を覆うカバー部材をさらに有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の介助装置。
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