JP4422089B2 - ネットワークシステムおよびアクセスポイント - Google Patents

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本発明は、ネットワークシステムおよびアクセスポイントに係わり、特にアクセスポイントの切り替えを行う二重化されたネットワークシステムおよびこのようなネットワークシステムで使用されるアクセスポイントに関する
携帯可能なパーソナルコンピュータやPDA(Personal Digital Assistant)等の小型計算機が多くの場所で使用されている。これらの小型計算機の普及と共に、通信ケーブルを使用することなく通信ネットワークに接続が可能な無線LAN(Local Area Network)の利用が拡大している。
図16は、無線LANを使用した従来のネットワークシステムの概要を表わしたものである。このネットワークシステム100では、基幹ネットワークである有線LAN101に、図示しない無線通信回路を備えた第1のアクセスポイント102が接続されており、第1のサービスエリア103を形成している。この第1のサービスエリア103内には、この図示した例では第1〜第3の無線LAN端末1041〜1043のうち第1および第2の無線LAN端末1041、1042が位置している。すなわち、第1および第2の無線LAN端末1041、1042は、それぞれ第1のアクセスポイント102を介して有線LAN101に接続された有線LAN端末106と通信することが可能となっている。
無線LANでは通信が目に見えない無線で行われている。このため、各ユーザは自己の無線LAN端末104がどのアクセスポイントを使用して有線LAN101に接続しているかを意識していない場合がほとんどである。したがって、たとえば第1のアクセスポイント102にデータの中継を続行できない障害が発生して有線LAN101への接続が不能となったとき、第1の無線LAN端末1041のユーザはどのアクセスポイントを使用していたのか、近くに有線LAN101への接続が可能な他のアクセスポイントが存在するのかについて調べる作業を行わなければならない。この結果、ネットワーク接続の復旧までに長い時間と手間が掛かってしまう。
このようなことから、無線LANは有線LANに比べて、障害に対する耐性を高める必要があり、また障害発生時におけるフェールセーフな設計を行っておくことが非常に重要である。そこで、アクセスポイントを二重化することが従来より提案されている(たとえば特許文献1参照)。
図17は、無線アクセスポイントを二重化した第1の提案によるネットワークシステムの概要を表わしたものであり、図16に対応するものである。このネットワークシステム110で、有線LAN101には第1のアクセスポイント111の他に更に第2のアクセスポイント112が接続されており、それぞれのカバーエリアである第1のサービスエリア113と第2のサービスエリア114は、ほぼ同一の範囲となっている。このネットワークシステム110で、たとえば第1の無線LAN端末1041は、有線LAN101との接続に使用している第1のアクセスポイント111に障害が発生するとこれを検出し、これを通知するための信号を送出するようになっている。第2のアクセスポイント112は、第2のサービスエリア114内でこの信号が送出されたことを検出する。そして、第1のアクセスポイント111に障害が発生したとして、第2のサービスエリア114内の各無線LAN端末104を有線LAN101に接続させる処理を開始するようになっている。このような処理により、より信頼性の高い通信環境を各無線LAN端末104のユーザに提供することができる。
しかしながらこの第1の提案では、それぞれの無線LAN端末104に、現在運用中のアクセスポイントの障害発生を検出し、これを待機中の他のアクセスポイントに知らせる信号を送出するための装置部が必要となる。無線LAN端末は年々小型化と軽量化の要請が高まっており、待機中の他のアクセスポイントに知らせる信号を送出する装置部を追加することは困難である。
そこで、現用系として運用されている第1のアクセスポイント111に障害が発生したとき、待機系として運用されている第2のアクセスポイント112に対して系の切り替えを行うための通知を第1のアクセスポイント111自身で行うことが従来より提案されている(たとえば特許文献2参照)。図17のネットワークシステム110に適用したとして説明すると、この第2の提案では、第1のアクセスポイント111は自己の障害発生を検出すると、有線LAN101を使用してその旨を第2のアクセスポイント112に通知する。第2のアクセスポイント112は、この通知を受けると、第2のサービスエリア114内の各無線LAN端末104を有線LAN101に接続させる処理を開始させる。これにより、無線LAN端末に特別な装置を備えさせることなく、二重化されたアクセスポイントの切り替えを可能としている。
特開2004−15287号公報(第0025段落、図1) 特開2004−165810号公報(第0059、第0060段落、図6)
ところで、無線LANのアクセスポイントは、たとえば有線LAN側の受信回路に障害が発生していても、無線LAN側から受信したデータを有線LAN側へと送出することが可能である。すなわち、障害の種類によっては、データの中継を継続してしまうことがある。図17に示す第1のアクセスポイント111にこのような障害が発生して第2のアクセスポイント112が処理を開始した後もデータの中継を継続してしまうと、第1のアクセスポイント111と第2のアクセスポイント112から同一のデータが重複して送出されてしまい、第2のアクセスポイント112の処理に悪影響を及ぼす可能性がある。そこで、第2の提案では、第2のアクセスポイント112は無線LAN端末104との通信を開始したときに、有線LAN101を使用して、第1のアクセスポイント111に対してこのようなデータ中継を停止させるための信号を送信するようにしている。
ところが、第1のアクセスポイント111の有線LAN101側の受信回路に障害が発生した場合には、第2のアクセスポイントから送られてくるこのような機能停止のための信号を正しく検出することができない。すなわち、現用系から待機系へのアクセスポイントの切り替えを確実に行うことができず、アクセスポイントの二重化によるフェールセーフの効果が半減してしまう。
そこで本発明の目的は、障害の発生によるアクセスポイントの切り替えをより確実に行うことができるネットワークシステムおよびこのようなネットワークシステムで使用されるアクセスポイントを提供することにある。
本発明では、(イ)所定のサービスエリア内に位置する無線通信端末と無線通信を行うための無線通信手段と、特定の有線通信ネットワークに接続して通信を行うための有線通信手段と、無線通信手段およびこの有線通信手段を使用して所定のサービスエリア内に位置する無線通信端末と特定の有線通信ネットワークとの間の通信を中継する通信中継手段と、所定のサービスエリア内に位置する無線通信端末に対して自装置が通信の中継を可能とすることを知らせるための第1の信号を無線通信手段から送出する第1の信号送出手段と、特定の有線通信ネットワークに接続された他のアクセスポイントに対して自装置が通信の中継を可能とすることを知らせるための第2の信号を有線通信手段から送出する第2の信号送出手段と、他のアクセスポイントから出力される通信の中継の停止を指示する無線の信号としての停止指示無線信号を無線通信手段を使用して受信する停止指示無線信号受信手段と、他のアクセスポイントから出力される通信の中継の停止を指示する有線の信号としての停止指示有線信号を有線通信手段を使用して受信する停止指示有線信号受信手段と、停止指示無線信号あるいは停止指示有線信号が受信されると通信中継手段を通信の中継を行わない状態にさせる通信中継停止手段とを備えた第1のアクセスポイントと、(ロ)この第1のアクセスポイントが出力する第1の信号を受信する第1の信号受信手段と、第1のアクセスポイントが出力する第2の信号を受信する第2の信号受信手段と、第1の信号受信手段が第1の信号を受信しなくなったときあるいは第2の信号受信手段が第2の信号を受信しなくなったとき所定のサービスエリア内に位置する無線通信端末と特定の有線通信ネットワークとの間で通信の中継を開始する通信中継開始手段と、この通信中継開始手段が通信の中継を開始するとき停止指示無線信号を第1のアクセスポイントへと送信する停止指示無線信号送信手段と、通信中継開始手段が通信の中継を開始するとき停止指示有線信号を第1のアクセスポイントへと送信する停止指示有線信号送信手段とを備えた第2のアクセスポイントとをネットワークシステムに具備させる。
本発明では、(イ)所定のサービスエリア内に位置する無線通信端末と無線通信を行うための無線通信手段と、特定の有線通信ネットワークに接続して通信を行うための有線通信手段と、無線通信手段およびこの有線通信手段を使用して所定のサービスエリア内に位置する無線通信端末と特定の有線通信ネットワークとの間の通信を中継する通信中継手段と、所定のサービスエリア内に位置する無線通信端末に対して自装置が通信の中継を可能とすることを知らせるための第1の信号を無線通信手段から送出する第1の信号送出手段と、特定の有線通信ネットワークに接続された他のアクセスポイントに対して自装置が通信の中継を可能とすることを知らせるための第2の信号を有線通信手段から送出する第2の信号送出手段と、無線通信手段と有線通信手段のいずれも使用せずに所定の通信ネットワークに接続しこの所定の通信ネットワークを介して通信の中継の停止を指示する信号としての停止指示信号が送られてくるとこれを受信する停止指示信号受信手段と、停止指示信号が受信されると前記通信中継手段を通信の中継を行わない状態にさせる通信中継停止手段とを備えた第1のアクセスポイントと、(ロ)この第1のアクセスポイントが出力する第1の信号を受信する第1の信号受信手段と、第1のアクセスポイントが出力する第2の信号を受信する第2の信号受信手段と、第1の信号受信手段が第1の信号を受信しなくなったときあるいは第2の信号受信手段が第2の信号を受信しなくなったとき所定のサービスエリア内に位置する無線通信端末と特定の有線通信ネットワークとの間で通信の中継を開始する通信中継開始手段と、この通信中継開始手段が通信の中継を開始するとき所定の通信ネットワークを介して停止指示信号を第1のアクセスポイントに対して送信する停止指示信号送信手段とを備えた第2のアクセスポイントとをネットワークシステムに具備させる。
本発明では、(イ)所定のサービスエリア内に位置する無線通信端末と無線通信を行うための無線通信手段と、(ロ)特定の有線通信ネットワークに接続して通信を行うための有線通信手段と、(ハ)無線通信手段およびこの有線通信手段を使用して所定のサービスエリア内に位置する無線通信端末と特定の有線通信ネットワークとの間の通信を中継する通信中継手段と、(ニ)初期状態でこの通信中継手段を通信の中継を行わない状態としての中継停止状態にさせるか否かを選択する初期状態選択手段と、(ホ)通信中継手段が中継停止状態となっていないとき、所定のサービスエリア内に位置する無線通信端末に対して自装置が通信の中継を可能とすることを知らせるための第1の信号を無線通信手段から送出する第1の信号送出手段と、(ヘ)通信中継手段が中継停止状態となっていないとき、特定の有線通信ネットワークに接続された他のアクセスポイントに対して自装置が通信の中継を可能とすることを知らせるための第2の信号を有線通信手段から送出する第2の信号送出手段と、(ト)通信中継手段が中継停止状態となっていないとき、所定のサービスエリア内に位置する無線通信端末と特定の有線通信ネットワークとの間の通信の中継を可能とする他の所定のアクセスポイントが出力する第1の信号を受信する運用時第1の信号受信手段と、(チ)通信中継手段が中継停止状態となっていないとき、所定のアクセスポイントが出力する第2の信号を受信する運用時第2の信号受信手段と、(リ)運用時第1の信号受信手段が第1の信号を受信したときあるいはこの運用時第2の信号受信手段が第2の信号を受信したとき、通信中継手段を中継停止状態にさせる通信中継停止手段と、(ヌ)通信中継手段が中継停止状態となっているとき、所定のアクセスポイントが出力する第1の信号を受信する待機時第1の信号受信手段と、(ル)通信中継手段が中継停止状態となっているとき、所定のアクセスポイントが出力する第2の信号を受信する待機時第2の信号受信手段と、(ヲ)待機時第1の信号受信手段が第1の信号を受信しなくなったときあるいはこの待機時第2の信号受信手段が第2の信号を受信しなくなったとき、通信中継手段に対して通信の中継を開始させる通信中継開始手段とをアクセスポイントに具備させる。
本発明では、(イ)所定のサービスエリア内に位置する無線通信端末と無線通信を行うための無線通信手段と、(ロ)特定の有線通信ネットワークに接続して通信を行うための有線通信手段と、(ハ)無線通信手段およびこの有線通信手段を使用して所定のサービスエリア内に位置する無線通信端末と特定の有線通信ネットワークとの間の通信を中継する通信中継手段と、(ニ)初期状態でこの通信中継手段を通信の中継を行わない状態としての中継停止状態にさせるか否かを選択する初期状態選択手段と、(ホ)通信中継手段が中継停止状態となっていないとき、所定のサービスエリア内に位置する無線通信端末に対して自装置が通信の中継を可能とすることを知らせるための第1の信号を無線通信手段から送出する第1の信号送出手段と、(ヘ)通信中継手段が中継停止状態となっていないとき、特定の有線通信ネットワークに接続された他のアクセスポイントに対して自装置が通信の中継を可能とすることを知らせるための第2の信号を有線通信手段から送出する第2の信号送出手段と、(ト)無線通信手段と前記有線通信手段のいずれも使用せずに所定の通信ネットワークに接続しこの所定の通信ネットワークを介して通信中継手段による通信の中継の停止を指示する信号としての停止指示信号が送られてくるとこれを受信する停止指示信号受信手段と、(チ)通信中継手段が中継停止状態となっていないときで停止指示信号が受信されたとき、通信中継手段を中継停止状態にさせる通信中継停止手段と、(リ)通信中継手段が中継停止状態となっているとき、所定のサービスエリア内に位置する無線通信端末と特定の有線通信ネットワークとの間の通信の中継を可能とする他の所定のアクセスポイントが出力する第1の信号を受信する待機時第1の信号受信手段と、(ヌ)通信中継手段が中継停止状態となっているとき、所定のアクセスポイントが出力する第2の信号を受信する待機時第2の信号受信手段と、(ル)待機時第1の信号受信手段が第1の信号を受信しなくなったときあるいはこの待機時第2の信号受信手段が第2の信号を受信しなくなったとき、通信中継手段に対して通信の中継を開始させる通信中継開始手段と、(ヲ)この通信中継開始手段が通信中継手段に対して通信の中継を開始させるとき、所定の通信ネットワークを介して所定のアクセスポイントに対して停止指示信号を送信する停止指示信号送信手段とをアクセスポイントに具備させる。
以上説明したように本発明によれば、現用系のアクセスポイントは、自己にデータの中継を継続できない障害が発生するとこれを検出し、データの中継を停止するようにしている。あるいは、自己の障害発生を検出した待機系のアクセスポイントから無線通信あるいは有線通信によってそのデータの中継の開始が通知されると、データの中継を停止するようにしている。あるいは、データ中継手段によるネットワーク接続とは別に所定の通信ネットワークに接続し、待機系のアクセスポイントからこの所定の通信ネットワークを介してデータの中継の停止が指示されると、データの中継を停止するようにしている。これにより、現用系のアクセスポイントは障害発生時にそのデータの中継をより確実に停止することができ、代わりにデータの中継を開始したアクセスポイントの機能に悪影響を及ぼすのをより確実に防ぐことができる。すなわち、障害の発生によるアクセスポイントの切り替えをより確実に行うことが可能となる。
以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例によるネットワークシステムの概要を表わしたものである。本実施例のネットワークシステム200は、企業の社内通信ネットワークとして構築されたものであり、基幹ネットワークである有線LAN201に無線LANの第1のアクセスポイント202が接続されている。第1のアクセスポイント202は、図示しないが企業内の会議室に設置されており、その無線通信エリアである第1のサービスエリア203は、この会議室全体をカバーしている。また、第1のサービスエリア203内には、この図示した例では携帯型の第1〜第3のパーソナルコンピュータ2041〜2043のうち第1および第2のパーソナルコンピュータ2041、2042が位置している。これら第1〜第3のパーソナルコンピュータ2041〜2043は、それぞれ無線LANの通信機能を備えている。また、有線LAN201には、企業内の様々な情報を格納する情報サーバ206が接続されている。
すなわち、第1のアクセスポイント202を利用することによって、会議の参加者が各々のパーソナルコンピュータ204を会議室に持ち込み、特に有線接続を行うことなく気軽に情報サーバ206の情報を閲覧するといったことが可能となっている。以下、第1のアクセスポイント202が有する各パーソナルコンピュータ204を有線LAN201に接続する機能をネットワーク接続機能という。
有線LAN201には更に、第1のアクセスポイント202と同じ会議室に設置された第2のアクセスポイント208が接続されている。この第2のアクセスポイント208は、第1のアクセスポイント202にそのネットワーク接続機能に支障をきたすようななんらかの障害(以下、単に障害という。)が発生したときに、第1のサービスエリア203に位置する各パーソナルコンピュータ204に対して代理でネットワーク接続機能を提供するためのものである。したがって、その無線通信エリアである第2のサービスエリア209は、第1のサービスエリア203とほぼ同一となっている。
第1のアクセスポイント202は、第1のサービスエリア203に第1の無線ビーコン信号210を第1の周期でブロードキャストするとともに、有線LAN201に第1の有線ビーコン信号211を第2の周期でブロードキャストするようになっている。これら第1の無線ビーコン信号210および第1の有線ビーコン信号211については後に詳しく説明する。
図2は、第1のアクセスポイントの構成を表わしたものである。第1のアクセスポイント202には、有線LAN201に接続して通信を行うための第1の有線LANインタフェース部221が備えられている。また、第1のアンテナ222を用いて1のサービスエリア203内で無線通信を行うための第1の無線LANインタフェース部223が備えられている。これら第1の有線LANインタフェース部221および第1の無線LANインタフェース部223には、それぞれ物理層のアドレス情報として第1のMAC(Media Access Control)アドレスが設定されている。
また、第1の有線LANインタフェース部221と第1の無線LANインタフェース部223との間には、第1の主制御部224が備えられている。この第1の主制御部224は、第1の有線LANインタフェース部221と第1の無線LANインタフェース部223との間でデータの中継を行うとともに、装置全体の制御を行うようになっている。また、この第1の主制御部224が中継処理や各種制御を行うのに必要な情報としての運用情報を格納する第1の運用情報格納部225と、障害発生時に備えてこの格納された運用情報を第1の有線LANインタフェース部221を介して第2のアクセスポイント208へと送信する運用情報送信部226が備えられている。
また、後で詳しく説明するが、図1に示す第2のアクセスポイント208のネットワーク接続機能が起動したときには、第2のアクセスポイント208は第1のアクセスポイント202と同様に有線ビーコン信号および無線ビーコン信号の送出を開始するようになっている。また、第1のアクセスポイント202は、有線起動検出部227と、無線起動検出部228および主制御部停止部229を備えている。ここで有線起動検出部227は、第1の有線LANインタフェース部221に接続されており、第2のアクセスポイント208からの有線ビーコン信号の送出を検出することによって第2のアクセスポイント208のネットワーク接続機能の起動を検出するようになっている。また、無線起動検出部228は、第1の無線LANインタフェース部223に接続されており、第2のアクセスポイント208からの無線ビーコン信号の送出を検出することによって第2のアクセスポイント208のネットワーク接続機能の起動を検出するようになっている。更に、主制御部停止部229は、これら有線起動検出部227および無線起動検出部228に接続されて、いずれかが第2のアクセスポイント208のネットワーク接続機能の起動を検出すると第1の主制御部224の機能を停止させるようになっている。また、第1の主制御部224には、有線LAN201に第1の有線ビーコン信号211を周期的に送出する第1の有線ビーコン送出部236と、第1のサービスエリア203に第1の無線ビーコン信号210を周期的に送出する第1の無線ビーコン送出部237が備えられている。
図3は、第2のアクセスポイントの構成を表わしたものである。第2のアクセスポイント208にも第1のアクセスポイント202と同様に、有線LAN201に接続する第2の有線LANインタフェース部241と、アンテナ242を有する第2の無線LANインタフェース部243と、これらの間でデータの中継を行う第2の主制御部244が備えられている。ただし、第2の主制御部244は、初期状態ではその機能を停止した状態となっている。また、この第2の主制御部244には、運用情報を格納するための第2の運用情報格納部245が接続されている。そして、第2の有線LANインタフェース部241を介して第1のアクセスポイント202から送られてくる運用情報を受信し、これを第2の運用情報格納部245に格納させる運用情報受信部246が備えられている。第2の有線LANインタフェース部241および第2の無線LANインタフェース部243には、第1のアクセスポイント202に設定された第1のMACアドレスとは異なる第2のMACアドレスがそれぞれ設定されている。
第2のアクセスポイント208には更に、第1のアクセスポイント202から第2の有線LANインタフェース部241へと送られてくる図1に示す第1の有線ビーコン信号211を手がかりに、第1のアクセスポイント202の障害の発生を検出する有線通信障害検出部247が備えられている。この有線通信障害検出部247には、障害の発生の検出に使用する有線障害検出タイマ248が接続されている。また、第2のアクセスポイント208には、第1のアクセスポイント202から第2の無線LANインタフェース部243へと送られてくる図1に示す第1の無線ビーコン信号210を手がかりに、第1のアクセスポイント202の障害の発生を検出する無線通信障害検出部249が備えられている。この無線通信障害検出部249には、障害の発生の検出に使用する無線障害検出タイマ250が接続されている。
第2のアクセスポイント208には、この他、主制御部起動部251が備えられている。主制御部起動部251は、有線通信障害検出部247および無線通信障害検出部249に接続されており、これらのうちのいずれかが第1のアクセスポイント202の障害の発生を検出すると第2の主制御部244を起動させるようになっている。第2の主制御部244には、第1のアクセスポイント202の第1の主制御部224と同様に、第2のMACアドレスを記述した第2の有線ビーコン信号を有線LAN201に周期的にブロードキャストする第2の有線ビーコン送出部256と、第2のMACアドレスを記述した第2の無線ビーコン信号を第2のサービスエリア209に周期的にブロードキャストする第2の無線ビーコン送出部257が備えられている。
ただし、前記したように第2の主制御部244は初期状態でその機能が停止されており、第2の有線ビーコン信号および第2の無線ビーコン信号が送出されないようになっている。これは、第1のアクセスポイント202と第2のアクセスポイント208の双方がデータの中継処理を行うことによって有線LAN201や同一カバーエリアに同一のデータが重複して送出されるのを防ぐためである。また、不要な無線ビーコン信号の送出による電波干渉の発生や不要な有線ビーコン信号の送出を防止して、ネットワークの負荷を低減し、第1のアクセスポイント202のスループットが低下するのを防ぐこともできる。
第1のアクセスポイント202および第2のアクセスポイント208は、図示しないがそれぞれCPU(中央処理装置)と各種の制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)および作業用メモリであるRAM(Random Access Memory)ならびに既存のハードウェアとしての通信制御部によって構成されている。すなわち、制御プログラムをCPUが実行することで所望の機能部が実現するようになっている。
図1に示す各パーソナルコンピュータ204は、第1のサービスエリア203に移動すると、まずそのエリア内に周期的に送出されている第1の無線ビーコン信号210によって第1のアクセスポイント202の存在とその第1のMACアドレスを検出する。そして、有線LAN201にアクセスしようとする際には、第1のアクセスポイント202に対して接続要求を送信する。第1のアクセスポイント202の第1の主制御部224は、この接続要求を受信するとそのパーソナルコンピュータ204に対して所定のユーザ認証を要求する。
パーソナルコンピュータ204側では、このユーザ認証の要求を受信すると、ユーザが社員番号とパスワード等の認証情報を入力し、第1のアクセスポイント202に対して送信する。認証が成功した場合には、第1のアクセスポイント202は、そのパーソナルコンピュータ204について使用する暗号方式や暗号キーについての取り決めや有線LAN201に配置された図示しない位置登録サーバへの登録といった有線LAN201への接続のための一連の処理を行う。以下、この一連の処理をアソシエーションといい、この処理によってアクセスポイントおよび位置登録サーバに対して有線LAN201への接続をパーソナルコンピュータ204が許可させることをアソシエーション登録という。
アソシエーション登録の手順の中で、第1の主制御部224は登録の対象となるパーソナルコンピュータ204のMACアドレスやIPアドレス、設定された暗号キーといった、以後のデータの中継処理に必要な情報を第1の運用情報格納部225に格納させる。また、第1の運用情報格納部225には、初期設定時に第1のMACアドレス等の情報も予め格納されるようになっている。
図4は、第1の運用情報格納部に格納される情報の構成を表わしたものである。第1の運用情報格納部225には、運用情報として、ネットワーク接続機能の実現やアソシエーション登録の実行のために予め設定される設定情報271と、アソシエーション登録が済んでいるパーソナルコンピュータ204に関する情報としてのアソシエーション情報272が格納される。設定情報271には、自装置の識別情報であるSSID(Service Ste Identifier)や前記した第1のMACアドレス、使用する周波数チャネル、そして第1の有線ビーコン信号を送出する周期や第1の無線ビーコン信号を送出する周期に関する情報が含まれている。これらは、装置の起動時に図示しない管理装置からの遠隔制御によって設定されるものである。また、アソシエーション情報272には、パーソナルコンピュータ204ごとの暗号方式や暗号キー、フィルタリングに必要なMACアドレスといった情報が含まれている。
図2および図3に戻って説明を続ける。第1のアクセスポイント202の運用情報送信部226は、第1の運用情報格納部225の運用情報が更新されるか否かを逐次監視している。そして、設定情報271の変更や、新たなパーソナルコンピュータ204のアソシエーション登録あるいはアソシエーション登録済みのパーソナルコンピュータ204の離脱などによって、運用情報の内容が更新されるたびに、その運用情報を読み出してフレーム化して第2のアクセスポイント208へと送信するようになっている。
第2のアクセスポイント208の運用情報受信部246は、有線LAN201を介して送られてくるこの運用情報を受信する。そしてこれを第2の運用情報格納部245に格納させるとともに、過去に送られてきた運用情報が格納されている場合には、これを送られてきた運用情報で更新する。これにより、第2のアクセスポイント208の第2の運用情報格納部245には、第1のアクセスポイント202の第1の運用情報格納部225の内容と同じ内容の運用情報が格納された状態となる。
また、第2のアクセスポイント208の第2の主制御部244は、初期状態で電源が供給されておらず機能を停止しており、第1のアクセスポイント202のネットワーク接続機能に異常が発生したときにのみ起動するようになっている。以下、第1のアクセスポイント202に障害が発生して、ネットワーク接続機能が第1のアクセスポイント202から第2のアクセスポイント208へと切り替わるときの各装置部の処理について説明する。
第1のアクセスポイント202の第1の有線ビーコン送出部236は、第1の運用情報格納部225の設定情報271として設定された第1の周期ごとに、第1の有線ビーコン信号211を第2のアクセスポイント208を含む有線LAN201の各通信機器へと送信する。ここでは、第1の周期として500ms(ミリ秒)が設定されているものとする。また、第1の無線ビーコン送出部237も、同様に設定情報271に設定された第2の周期ごとに、第1の無線ビーコン信号210を第1のサービスエリア203にブロードキャストする。ここでは、第2の周期として100msが設定されているものとする。この第1の無線ビーコン信号210は、第1のサービスエリア203内、すなわち会議室内に移動してきたパーソナルコンピュータ204に対して自己の存在を知らせるとともに、各パーソナルコンピュータ204と通信の同期をとるためのものである。これら第1の有線ビーコン信号211および第1の無線ビーコン信号210には、それぞれ第1のMACアドレスが情報として含まれている。
第1のアクセスポイント202の第1の有線LANインタフェース部221の図示しない送信回路に障害が発生した場合、第1の有線ビーコン信号211が出力されなくなる。また、第1の無線LANインタフェース部223の図示しない送信回路に障害が発生した場合には、第1の無線ビーコン信号210が出力されなくなる。すなわち、第1の有線ビーコン信号211が第1の周期で出力されていない場合には第1の有線LANインタフェース部221に障害が発生している可能性がある。また、第1の無線ビーコン信号210が第2の周期で出力されていない場合には第1の無線LANインタフェース部223に障害が発生している可能性がある。
そこで、第2のアクセスポイント208は、これら第1の有線ビーコン信号211および第1の無線ビーコン信号210を監視することによって、自装置が第1のアクセスポイント202に代わってネットワーク接続機能を開始すべきか否かを判別する。ただし、第1の有線ビーコン信号211と第1の無線ビーコン信号210の送出の周期は、前記したように異なっている。そこで、第1の有線ビーコン信号211のみを監視する有線通信障害検出部247と、第1の無線ビーコン信号210のみを監視する無線通信障害検出部249を用意している。
図5は、有線通信障害検出部の有線通信障害検出処理の流れを表わしたものである。有線通信障害検出部247は、まず有線障害検出タイマ248をクリアし(ステップS301)、第1の有線ビーコン信号211を受信したか否かを判別する(ステップS302)。第2の有線LANインタフェース部241には、前記したように第1のアクセスポイント202とは異なる物理アドレスが設定されている。したがって、たとえば情報サーバ206から第1のパーソナルコンピュータ2041に宛てて送出されるデータは第1のMACアドレスを宛先としており、このようなデータの受信は行わないため、不要な判別処理が行われるのを低減させることができる。
第1の有線ビーコン信号211を受信した場合は(Y)、ステップS301へ戻って有線障害検出タイマ248をクリアする。一方、第1の有線ビーコン信号211を受信しない場合には(ステップS302:N)、有線障害検出タイマ248の値が第1のしきい値に達しているか否かを判別する(ステップS303)。第1のしきい値にまだ達していない場合、すなわち検出を開始してからあるいは最後に第1の有線ビーコン信号211を受信したときから第1のしきい値が示す時間が経過していない場合には(N)、ステップS302へ戻って第1の有線ビーコン信号211の受信の監視を継続する。
すでに説明したように、第1のアクセスポイント202の第1の有線ビーコン信号211の送出周期は500msとなっている。ただし、個々の第1の有線ビーコン信号211の送出は中継の対象となるデータの送出との関係で次の第1の有線ビーコン信号211の送出に影響しない範囲内で適宜遅延して送出されるようになっている。したがって、第1のしきい値は、第1の周期500msを2倍した1,000msに設定される。そして、この値に有線障害検出タイマ248の値が達している場合には(ステップS303:Y)、第1の有線ビーコン信号211が周期的に送出されていない可能性がある。すなわち、第1のアクセスポイント202に障害が発生した可能性がある。したがって、制御部起動部251に対して第2の主制御部244の起動を指示し(ステップS304)、処理を終了する(エンド)。
なお、有線LAN201のネットワーク負荷が高くなるなどして一時的に第1の有線ビーコン信号211が第2のアクセスポイント208へ到達しないといったケースも考えられる。したがって、有線LAN201の状況に応じて第1のしきい値をより高い値に設定するようにしてもよい。
図6は、無線通信障害検出部の無線通信障害検出処理の流れを表わしたものである。無線通信障害検出部249は、図5に示した有線通信障害検出部247の有線通信障害検出処理とほぼ同様の処理を行う。無線障害検出タイマ249をクリアし(ステップS321)、第1の無線ビーコン信号210を受信した場合には(ステップS322:Y)、ステップS301へ戻る。第1の無線ビーコン信号210を受信しないものの(ステップS322:N)、無線障害検出タイマ249の値が第2のしきい値に達していない場合には(ステップS323:N)、ステップS322へ戻る。
すでに説明したように、第1のアクセスポイント202の第1の無線ビーコン信号210の送出周期は100msとなっている。そして、第1の有線ビーコン信号211と同様に、個々の第1の無線ビーコン信号210の送出は中継の対象となるデータの送出との関係で次の第1の無線ビーコン信号210の送出に影響しない範囲内で適宜遅延して送出されるようになっている。したがって、第2のしきい値は、第2の周期100msを2倍した200msに設定される。そして、この値に無線障害検出タイマ249の値が達している場合には(ステップS323:Y)、第1の無線ビーコン信号210が周期的に送出されていない可能性がある。すなわち、第1のアクセスポイント202に障害が発生した可能性がある。したがって、有線通信障害検出部247と同様に主制御部起動部251に対して第2の主制御部244の起動を指示し(ステップS324)、処理を終了する(エンド)。
なお、電波干渉等の原因によって一時的に第1の無線ビーコン信号210が第2のアクセスポイント208に到達しないといったケースも考えられる。したがって、第1のサービスエリア203の電波状況に応じて第2のしきい値をより高い値に設定するようにしてもよい。
また、第2の有線LANインタフェース部241と第2の無線LANインタフェース部243には、前記したように初期状態で第1のアクセスポイント202とは異なる第2のMACアドレスが設定されている。したがって、第1のアクセスポイント202を宛先とするデータは以上説明した監視の対象外となり、不要な判別処理が行われるのを防ぐことができる。
図3に戻って説明を続ける。主制御部起動部251は、有線通信障害検出部247あるいは無線通信障害検出部249から第2の主制御部244の起動が指示されると、第2の主制御部244への電源供給を開始させ、これを起動させるようになっている。第2の主制御部244は、起動するとまず第2の運用情報格納部245に格納された第1のMACアドレスを読み出して第2の有線LANインタフェース部241および第2の無線LANインタフェース部243に設定する。すなわち、自装置の物理アドレスを、第2のMACアドレスから第1のMACアドレスへと変更する。そして、第2の運用情報格納部245の運用情報を使用して各種の処理を開始する。また、第2の有線ビーコン送出部256と第2の無線ビーコン送出部257は、それぞれ第2の有線ビーコン信号と第2の無線ビーコン信号の出力を開始する。
このようにして、第2のアクセスポイント208は、第1のアクセスポイント202と同一のカバーエリアで、第1のアクセスポイント202が障害発生直前に使用していた運用情報と同じ内容の運用情報を使用して各種の処理を開始する。すなわち、第2の主制御部244が起動した後の第2のアクセスポイント208は、第1のアクセスポイント202と同様のネットワーク接続機能を実現することが可能となる。
たとえば、第1のアクセスポイント202で既に第1のパーソナルコンピュータ2041のアソシエーション登録が完了している場合には、そのアソシエーション情報が第2の運用情報格納部245にも格納されることになる。したがって、第1のパーソナルコンピュータ2041は再度のアソシエーション登録を行うことなく、情報サーバ206と通信を継続することができる。このようにして、各パーソナルコンピュータ204にその使用しているアクセスポイントの切り替えを特に意識させることなく、有線LAN201への二重化アクセスを実現することができる。
しかしながら、待機系アクセスポイントである第2のアクセスポイント208のネットワーク接続機能が起動した後は、障害が発生した現用系アクセスポイントである第1のアクセスポイント202のネットワーク接続機能を確実に停止させる必要がある。
そこで、第1のアクセスポイント202の有線起動検出部227は、自装置と同じ第1のMACアドレスを送信元とする有線ビーコン信号が外部から送られてくるか否かを逐次監視する。そして、該当する有線ビーコン信号を受信した場合には、第2のアクセスポイント208の第2の主制御部244が起動したと判別して主制御部停止部229に対して第1の主制御部224の停止を指示するようにしている。
しかしながら、第1の有線LANインタフェース部221の受信回路に障害が発生しているような場合には、第2のアクセスポイント208が有線ビーコン信号の送出を開始していたとしてもこれを検出することができない。そこで、本実施例では、無線起動検出部228も同様に第1のMACアドレスを送信元とする無線ビーコン信号が外部から送られてくる否かを逐次監視するようにしている。そして、該当する無線ビーコン信号を受信した場合には、主制御部停止部229に対して第1の主制御部224の停止を指示する。主制御部停止部229は、有線起動検出部227あるいは無線起動検出部228から第1の主制御部224の停止を指示されると、第1の主制御部224への電源供給を停止させ、その機能を停止させる。これにより、第1のアクセスポイント202のネットワーク接続機能は停止する。
第1の無線LANインタフェース部223の受信回路に障害が発生しているような場合には第2のアクセスポイント208が第2の無線ビーコン信号の送出を開始していたとしてもこれを検出することができないが、この場合には有線起動検出部227が第2の有線ビーコンを基に第2のアクセスポイント208の第2の主制御部244が起動したと判別する。通常、アクセスポイントの有線LANインタフェース部と無線LANインタフェース部の両方で同時に障害が発生することは少ない。したがって、有線ビーコンと無線ビーコン信号の両方の監視を行うことにより、より確実に第1の主制御部224を停止させることができる。
図7は、このようにしてネットワーク接続機能が切り替えられた後のネットワークシステムの様子を表わしたものであり、図1と対応するものである。第2のアクセスポイント208からは、第2のサービスエリア209に第2の無線ビーコン信号340が送出され、有線LAN201へと第2の有線ビーコン信号341が送出される。第1のアクセスポイント202は、この第2の無線ビーコン信号340あるいは第2の有線ビーコン信号341を受信してネットワーク接続機能を停止し、図1に示した第1の有線ビーコン信号211と第1の無線ビーコン信号210は送出されなくなる。
以下、このようなネットワークシステムで第1のアクセスポイントが正常に機能しているときの各装置部の処理および信号の流れと、現用系が第1のアクセスポイント202から第2のアクセスポイント208へと切り替わるときの各装置部の処理および信号の流れについて、それぞれ説明する。
図8は、第1のアクセスポイントが正常に機能しているときのネットワークシステムにおける各装置部の処理および信号の流れの一例を表わしたものである。ここでは、第1の無線ビーコン信号210と第1の有線ビーコン信号211が同一周期で送出され、無線障害検出タイマ250および有線障害検出タイマ248で使用するしきい値は、この周期よりも長い所定の時間に相当する第3のしきい値に設定されている。
第1のアクセスポイント202が第1の無線ビーコン信号210を送出すると(ステップS361)、第2のアクセスポイント208の無線通信障害検出部249は無線障害検出タイマ250の値をクリアする(ステップS362)。また、第1のアクセスポイント202が第1の有線ビーコン信号211を送出すると(ステップS363)、第2のアクセスポイント208の有線通信障害検出部247は有線障害検出タイマ248の値をクリアする(ステップS364)。そして、次の周期で第1のアクセスポイント202が第1の無線ビーコン信号210を送出すると(ステップS365)、同様にして無線障害検出タイマ250の値はクリアされる(ステップS366)。また、第1の有線ビーコン信号211を送出すると(ステップS367)、有線障害検出タイマ248の値もクリアされる(ステップS368)。
ここで、第1のアクセスポイント202の第1の運用情報格納部225の内容が更新されたとする(ステップS369)。すると、運用情報送信部226はその運用情報を格納したデータとしての運用情報フレームを第2のアクセスポイント208に送信し(ステップS370)、第2のアクセスポイント208の運用情報受信部246はこれを受信して第2の運用情報格納部245の内容をアップデートする(ステップS371)。そして再び次の周期で第1の無線ビーコン信号210の送出により(ステップS372)、無線障害検出タイマ250の値がクリアされ(ステップS373)、第1の有線ビーコン信号211の送出により(ステップS374)、有線障害検出タイマ248の値がクリアされる(ステップS375)。
なお、第1のアクセスポイント202が送出する第1の無線ビーコン信号210は、その本来の目的から、当然ながら第1および第2のパーソナルコンピュータ2041、2042でもそれぞれ受信される。また、第1の有線ビーコン信号211も、宛先として有線LAN201のブロードキャストアドレスが記述されているため、情報サーバ206でも受信されるようになっている。たとえば、有線LAN201でも第2のアクセスポイント208のように第1の有線ビーコン信号211を監視し、周期的な送信が途切れたときには第1のアクセスポイント202の使用を停止するようにすれば、不要なデータ送信を低減させることが可能となる。
図9は、現用系が第1のアクセスポイントから第2のアクセスポイントへと切り替わるときの各装置部の処理および信号の流れの一例を表わしたものである。図8と同様に、第1の無線ビーコン信号210の送出により(ステップS381)、無線障害検出タイマ250の値がクリアされ(ステップS382)、第1の有線ビーコン信号211の送出により(ステップS383)、有線障害検出タイマ248の値がクリアされる(ステップS384)。ここで、第1のアクセスポイント202の第1の無線LANインタフェース部223に障害が発生し(ステップS385)、次の周期では第1の無線ビーコン信号210は送出されず、第1の有線ビーコン信号211のみが送出されたとする(ステップS386)。
すると、第2のアクセスポイント208の無線障害検出タイマ250はクリアされずに第3のしきい値に達し(ステップS387)、無線通信障害検出部249によって第1のアクセスポイント202に障害が発生したことが判別される(ステップS388)。したがって、第2の主制御部244への電源供給により第2のアクセスポイント208のネットワーク接続機能が開始され(ステップS389)、第2のアクセスポイント208は第2の無線ビーコン信号340の送出を開始するとともに(ステップS390)、第2の有線ビーコン信号341の送出を開始する(ステップS391)。
ただし、第1のアクセスポイント202の第1の無線LANインタフェース部223に障害が発生しているため、第2の無線ビーコン信号340は第1のアクセスポイント202で受信されない。一方で、第2の有線ビーコン信号341は受信される。したがって、第1のアクセスポイント202の有線起動検出部227は第2のアクセスポイント208の第2の主制御部244が起動したと判別し(ステップS392)、主制御部停止部229によって第1の主制御部224への電源供給が停止され、第1のアクセスポイント202は自己のネットワーク接続機能を停止させる(ステップS393)。
このようにして、現用系のアクセスポイントの切り替えが行われる。なお、第1のアクセスポイント202の第1の有線LANインタフェース部221に障害が発生したような場合には、同様にして有線障害検出タイマ248が第3のしきい値に達し、第2のアクセスポイント208の第2の主制御部244が起動する。そして、第2の無線ビーコン信号340を基に無線起動検出部228がこれを検出し、第1のアクセスポイント202の第1の主制御部224はその機能を停止する。
なお、第1のアクセスポイント202に障害が発生してから第2のアクセスポイント208の第2の主制御部244が起動して第1のアクセスポイント202の第1の主制御部224が停止するまでの間に、各パーソナルコンピュータ204や情報サーバ206でデータの送信が失敗する可能性がある。しかしながら、データリンク層あるいは上位のレイヤに再送処理の機能を用意することにより、このようなデータ送信の失敗を補うことは十分可能である。
以上説明したように本実施例では、あるエリアに位置する無線LAN端末としてのパーソナルコンピュータ204についてネットワーク接続機能を実現する現用系の第1のアクセスポイント202を用意している。更に、この現用系アクセスポイントに異常が発生したときに代わりにネットワーク接続機能を実現する待機系の第2のアクセスポイント208を用意している。このように現用系アクセスポイントと待機系アクセスポイントを用意することによって、エリア内のパーソナルコンピュータ204の有線LANへの接続経路を二重化することができる。また、第2のアクセスポイント208は初期状態でネットワーク接続機能を停止している。そして、第1のアクセスポイント202が周期的に送出する第1の有線ビーコン信号211と第1の無線ビーコン信号210の両方を監視し、いずれかが正常に受信されないことを判別したときに自己のネットワーク接続機能を開始するようになっている。これにより、第1のアクセスポイント202が正常に機能している間、そのネットワーク接続機能に対して第2のアクセスポイント208が悪影響を及ぼすのを防ぐことができる。
また、第1のアクセスポイント202は設定情報やアソシエーション情報の更新があるたびにこれらを第2のアクセスポイント208へと送るようになっている。これにより、第2のアクセスポイント208の第2の主制御部244は起動したときに第1のアクセスポイント202の第1の主制御部224で行われていた中継処理をそのまま引き継ぐことができる。すなわち、第1のアクセスポイント202を通信に使用していたパーソナルコンピュータ204は再度の接続要求の送信やアソシエーション登録を行うことなく、第1のアクセスポイント208を使用することができる。これにより、ネットワーク接続機能の切り替えのための特別な構成を第1のアクセスポイント202を使用していたパーソナルコンピュータ204や情報サーバ206に設けることなく、更にこの切り替えをパーソナルコンピュータ204や情報サーバ206側に意識させることなく、有線LAN201への二重化アクセスを実現することができる。
更に、第1のアクセスポイント202は第2のアクセスポイント208の第2の主制御部244が起動後に送出を開始する第2の無線ビーコン信号340と第2の有線ビーコン信号341が受信されるか否かを逐次判別する。そして、いずれかあるいは両方が受信された場合には自装置のネットワーク接続機能を停止させる。これにより、待機系アクセスポイント側から有線LANのみを使用して現用系アクセスポイントに対して停止を指示するよりも、障害が発生した現用系アクセスポイントのネットワーク接続機能を確実に停止させることができる。
なお、無線ビーコン信号の送出の周期は、利用する通信の信頼性やアクセスポイントに接続するパーソナルコンピュータ204の個数やネットワーク負荷等に応じて設定されるのが通常である。一方で、有線ビーコン信号はネットワーク負荷を低減させるためにも機能に支障をきたさない範囲でできるだけ長い周期を設定することが望ましい。したがって、無線ビーコン信号と有線ビーコン信号で適切な周期は異なってくる。本実施例では、第2のアクセスポイント208で第1のアクセスポイント202から送出される第1の有線ビーコン信号211と第1の無線ビーコン信号210をそれぞれ独立して監視するようにしているので、このような送出周期が異なる場合にも容易に対応させることができる。また、第2のアクセスポイント208の第2の有線ビーコン信号341は、第1のアクセスポイント202が1回でもその送出を検出できればよいので、所定回数だけ送出を行い、以降は送出を停止するようにしてもよい。
<発明の第1の変形例>
以上説明した実施例では、第2のアクセスポイントはネットワーク接続機能を開始させる際に自己の第2のMACアドレスを第1のアクセスポイントの第1のMACアドレスに変更するとした。これにより、他の通信装置に意識させることなくネットワーク接続機能の切り替えを行えるようになっている。しかしながら、たとえばネットワークを監視するための装置からみたときには、ネットワーク接続機能の切り替えが行われた後もこれら第1のアクセスポイントと第2のアクセスポイントとを区別できることが望ましい。そこで、第2のアクセスポイントに第1のアクセスポイントの代理としての第1のMACアドレスと、本来の自装置の識別情報としての第2のMACアドレスの両方を使用させる場合について説明する。
図10は、本発明の第1の変形例によるネットワークシステムの概要を表わしたものであり、実施例の図1に対応するものである。そこで、図1と同一部分には同一符号を付し、これについての説明を省略する。このネットワークシステム500では、図1の第2のアクセスポイント208に替えて、これとは異なる構成を有する第2のアクセスポイント508が有線LAN201に接続されている。また、有線LAN201には更に、ネットワークシステムの状態を監視するための監視装置512が接続されている。
この監視装置512側では、どの場所に設置されたアクセスポイントが初期設定でどのようなMACアドレスが設定されたかといった各アクセスポイントに関する情報が管理されている。しかしながら、運用の状態や障害発生の有無を個々のアクセスポイントに逐次問い合わせを行ったり、各アクセスポイント送出される有線ビーコン信号のそれぞれを監視するとなると、監視装置512に負担が掛かる。そこで、現用系アクセスポイントになんらかの障害が発生しこれを待機系アクセスポイントが検出したときに、待機系アクセスポイントがこれを監視装置512側に通知するようにする。
図11は、第2のアクセスポイントの構成を表わしたものであり、実施例の図3に対応するものである。そこで、図3と同一部分には同一符号を付し、これについての説明を省略する。この第2のアクセスポイント508には、図3の第2の有線LANインタフェース部241に替えて、第2の有線LANインタフェース部541が備えられている。また、ネットワーク接続機能が自装置に切り替えられる際にこれを示す切替信号を生成して図10に示す監視装置512へと送信する切替信号送出部552が備えられており、第2の有線LANインタフェース部541および主制御部起動部251のそれぞれに接続されている。そして、第2の有線LANインタフェース部541には、初期設定時に設定されるMACアドレスを格納するための初期MACアドレス格納部558が備えられている。
第2の有線LANインタフェース部541では、初期設定時に前記した第2のMACアドレスが設定されると、これを初期MACアドレス格納部558に格納させる。そして、第1のアクセスポイント202に障害が発生して第2の主制御部244が起動し、その際に第2の主制御部244によって第2の有線LANインタフェース部541に第1のMACアドレスが設定されても、その設定とは別に初期MACアドレス格納部558の格納内容すなわち第2のMACアドレスは保持しておくようになっている。
第2の有線LANインタフェース部541は、有線LAN201から送られてきたデータの宛先が自己に設定されたMACアドレスに一致する場合には、実施例と同様にこれを第2の主制御部244へと渡すが、宛先が初期MACアドレス格納部558に格納されたMACアドレスに一致する場合には切替信号送出部552へと渡すようになっている。そして、第2の主制御部244からデータを渡されると実施例と同様に自己に設定されたMACアドレスを送信元として有線LAN201へと送出するが、切替信号送出部552から切替信号としてのデータを渡された場合には初期MACアドレス格納部558に格納されたMACアドレスを送信元として有線LAN201へ送出するようになっている。すなわち、第2の主制御部244の通信については第1のMACアドレスを、切替信号送出部552の通信については第2のMACアドレスを使用するようになっている。
切替信号送出部552は、主制御部起動部251が第2の主制御部244を起動させるとこれを検出し、自装置に現用系が切り替わったことを通知する切替信号を格納したデータフレームを生成する。このデータフレームには、障害が発生した装置を示す情報として、第2の有線LANインタフェース部541に設定された第1のMACアドレスすなわち第1のアクセスポイント202の物理アドレスが格納される。そして、宛先を図10に示す監視装置512に指定して第2の有線LANインタフェース部541へと渡す。
図12は、このようにして現用系が切り替わった後に第2のアクセスポイントが切替信号を監視装置に送信するときのネットワークシステムの様子を表わしたものであり、図1と対応するものである。第2のアクセスポイント508は、切替信号560を有線LAN201へと送出するが、宛先を監視装置512とし、送信元を第2のアクセスポイント508の第2のMACアドレスとしている。したがって、たとえば切替信号560ビットエラーが検出されたような場合に、監視装置512は第2のMACアドレスを相手先として再送要求を行うことができる。
このようにして受信した切替信号を基に、監視装置512側では第1のMACアドレスが初期設定時に設定されたアクセスポイントすなわち第1のアクセスポイント202に障害が発生したことが判別される。これにより、第1のアクセスポイント202に対する修理といった復旧のための対策を迅速に講じることが可能となる。なお、切替信号のやりとりだけでなく、第2のアクセスポイント508に対する各種設定や監視にも適用できることはもちろんである。
<発明の第2の変形例>
実施例および第1の変形例では、第2のアクセスポイントが送出する有線ビーコン信号あるいは無線ビーコン信号を基に第1のアクセスポイントが第2のアクセスポイントの第2の主制御部の起動を検出し、第1の主制御部への電源供給を停止して自装置のネットワーク接続機能を停止させるようにした。しかしながら、たとえば第1のアクセスポイントの第1の有線LANインタフェース部の受信機能と第1の無線LANインタフェース部の受信機能の両方に障害が発生した場合、第1のアクセスポイントが無線ビーコン信号や有線ビーコン信号の送出を継続してしまう可能性がある。そこで、第1のアクセスポイントと第2のアクセスポイントとの間に有線LANとは別に専用線を設けるようにしたネットワークシステムについて説明する。
図13は、本発明の第2の変形例によるネットワークシステムの構成の要部を表わしたものである。このネットワークシステム600の第1のアクセスポイント602と第2のアクセスポイント608は、実施例の第1のアクセスポイント202および第2のアクセスポイント208とそれぞれほぼ同じ構成となっており、この同一部分についての図示および説明を省略する。第1のアクセスポイント602と第2のアクセスポイント608との間には、有線LAN201とは別に専用ケーブル613が敷設されている。第2のアクセスポイント608には、主制御部起動部251に接続され、第1のアクセスポイント602に対して第1の主制御部224の停止を指示する停止指示信号640を生成する停止指示信号送信部641が備えられている。また、第1のアクセスポイント602には、主制御部停止部229に接続され、この停止指示信号640を受信する停止指示信号受信部642が備えられている。専用ケーブル613の一端は停止指示信号送信部641に接続されており、他端は停止指示信号受信部642に接続されている。停止指示信号640は、この専用ケーブル613を介して停止指示信号送信部641から停止指示信号受信部642へと送信される。
第2のアクセスポイント608の主制御部起動部251は、実施例で説明したように第2のアクセスポイント608の第2の主制御部244を起動させる装置部である。起動後、第2のアクセスポイント608は第2の有線ビーコン信号341および第2の無線ビーコン信号340の周期的な送出を開始するが、前記したように第1のアクセスポイント602がこれを検出できないケースがある。そこで、第2のアクセスポイント608の停止指示信号送信部641は、主制御部起動部251が図3に示した第2の主制御部244への給電を開始させるとこれを検出し、停止指示信号640を専用ケーブル613に送出する。
第1のアクセスポイント602の主制御部停止部229は、実施例で説明したように第1の主制御部224を停止させる装置部である。第1のアクセスポイント602の停止指示信号受信部642は、専用ケーブル613を介して停止指示信号640が送られてくるのを監視している。そして、停止指示信号640が受信されると、図2に示した有線起動検出部227および無線起動検出部228と同様に、主制御部停止部229に対して図2に示す第1の主制御部224を停止させるように指示する。主制御部停止部229は、この指示を受けて第1の主制御部224への給電を停止させ、その機能を停止させる。このようにして、たとえば第1のアクセスポイント602が第2の有線ビーコン信号341と第2の無線ビーコン信号340の両方を受信不能となっている場合でも、確実にこれを停止させることができる。
<発明の第3の変形例>
たとえば、第1の有線LANインタフェース部の受信回路や第1の無線LANインタフェース部の受信回路にのみ障害が発生し、それぞれの送信回路や第1の主制御部には障害が発生していない場合、第1のアクセスポイント202からは正常時と同様に第1の有線ビーコン信号と第1の無線ビーコン信号が出力される。このような場合、第1のアクセスポイントはネットワーク接続機能を実現できないにもかかわらず、第2のアクセスポイントはこれ検知することができず、現用系の切り替えが行われない。そこで、第1のアクセスポイントで自装置の障害発生の検出を行い、障害発生を検出すると自ら第1の無線ビーコン信号210や第1の有線ビーコン信号211の送出を停止させる場合について説明する。
図14は、本発明の第3の変形例による第1のアクセスポイントの構成を表わしたものであり、実施例の図2に対応するものである。そこで、図2と同一部分には同一符号を付し、これについての説明を省略する。この第1のアクセスポイント702には、図2の第1のアクセスポイント202に設けられていた有線起動検出部227および無線起動検出部228は備えられておらず、代わりに自装置の障害発生を検出するための障害検出部727が備えられている。この障害検出部727は、第1の有線LANインタフェース部221と、第1の無線LANインタフェース部223と、第1の主制御部224および主制御部停止部229に接続されている。
障害検出部727は、第1の有線LANインタフェース部221と第1の無線LANインタフェース部223および第1の主制御部224について、なんらかの障害が発生するとこれを検出するようになっている。たとえば、第1の有線LANインタフェース部221については、宛先がブロードキャストアドレスであり、周期的に送出される第1の有線ビーコン信号211が有線LANインタフェース部221の受信回路でも受信されているか否かを調べることによって、正常に機能しているか否かを判別する。
障害検出部727は、いずれかの装置部で障害が発生したことを検出すると、主制御部停止部229に対して第1の主制御部224への電源供給の停止、すなわち自装置のネットワーク接続機能の停止を指示する。第1の主制御部224への電源供給が停止されると、第1の無線ビーコン信号210と第1の有線ビーコン信号211は送出されなくなる。すると、実施例の図3に示した第2のアクセスポイント208の有線障害検出タイマ248と無線障害検出タイマ250は、それぞれ実施例で説明した第1のしきい値と第2のしきい値に達し、有線通信障害検出部247と無線通信障害検出部249はそれぞれ主制御部起動部251に対して第2の主制御部244の起動を指示する。そして、主制御部起動部251が第2の主制御部244への電源供給を開始させると、第2の主制御部244は起動し、第2のアクセスポイント208はネットワーク接続機能を開始する。
このようにして、障害発生後も第1の無線ビーコン信号210と第1の有線ビーコン信号211が正常時と同様に送出され続けてしまうような場合でも、第1のアクセスポイント702が障害発生を検出して自らネットワーク接続機能を停止できる。なお、たとえば装置内の異常な温度上昇といった直接にデータ中継あるいは送受信機能に関係しないようなものを検出の対象としてネットワーク接続機能を停止するようにしてもよい。
<発明の第4の変形例>
たとえば、待機系であった第2のアクセスポイントにネットワーク接続機能が切り替わった後で第1のアクセスポイントの障害の原因が取り除かれ、逆に第2のアクセスポイントの側に障害が発生するといったケースが考えられる。そこで、第1のアクセスポイントと第2のアクセスポイントの区別をなくし、同一の構成とした場合のアクセスポイントの構成について説明する。
図15は、本発明の第4の変形例による第1のアクセスポイントの構成を表わしたものであり、実施例の図2および図3に対応するものである。そこで、図2および図3と同一部分には同一符号を付し、これについての説明を省略する。この第1のアクセスポイント802は、図2に示した第1のアクセスポイント202と異なり、図3の第2のアクセスポイント208で説明した運用情報受信部246と、有線通信障害検出部247と、有線障害検出タイマ248と、無線通信障害検出部249および無線障害検出タイマ250を更に備えている。また、図2の主制御部停止部229に替えて主制御部給電制御部851が備えられており、有線起動検出部227と無線起動検出部228だけでなく、有線通信障害検出部247と無線通信障害検出部249も接続されている。
主制御部給電制御部851は、有線起動検出部227あるいは無線起動検出部228から第1の主制御部224の停止が指示されると、第1の主制御部224への電源供給を停止させるようになっている。また、有線通信障害検出部247あるいは無線通信障害検出部249から第1の主制御部224の起動が指示されると、第1の主制御部224への電源供給を開始させる。
また、主制御部給電制御部851は、第1の主制御部224だけでなく他の各装置部への電源供給についても制御しており、その制御は第1の主制御部224への給電の有無に対応して行われている。運用情報送信部226と、有線起動検出部227および無線起動検出部228は、第1の主制御部224に電源が供給されている間のみ電源を供給させる。一方、運用情報受信部246と、有線通信障害検出部247と、有線障害検出タイマ248と、無線通信障害検出部249および無線障害検出タイマ250は、逆に第1の主制御部224に電源が供給されていない間のみ電源を供給させるようになっている。
主制御部給電制御部851と第1の有線LANインタフェース部221および第1の無線LANインタフェース部223には、初期設定として主制御部給電制御部851への電源供給のオンオフとMACアドレスとを設定することができるようになっている。したがって、現用系アクセスポイントとして設定する場合には、初期設定で第1の主制御部224への電源供給をオンにし、第1のMACアドレスを設定すればよい。また、待機系アクセスポイントとして設定する場合には、初期設定で第1の主制御部224への電源供給をオフにし、第2のMACアドレスを設定すればよい。また、たとえば現用系アクセスポイントに設定したものの障害が発生してそのネットワーク接続機能を停止したアクセスポイントを復旧させる場合には、復旧時の初期設定で主制御部給電制御部851への電源供給をオフにするとともに第2のMACアドレスを設定するようにすればよい。
このような構成の第1のアクセスポイント802を現用系アクセスポイントと待機系アクセスポイントの両方に適用することで、ネットワークシステムに配置するすべてのアクセスポイントを同じ構成とすることができ、アクセスポイントの生産コストの低減を図ることができる。また、現用系アクセスポイントのみを誤って2つ設置してしまうといった設置時のミスがなくなり、より円滑に二重化アクセスのネットワークを構築することが可能となる。
なお、現用系アクセスポイントの各装置部と待機系アクセスポイントの各装置部を1つのアクセスポイントに備えさせ、初期設定として現用系アクセスポイントと待機系アクセスポイントのいずれの機能を選択できるようにすることは、第1〜第3の変形例のそれぞれに適用できることはもちろんである。
本発明の一実施例によるネットワークシステムの概要を表わしたシステム構成図である。 本発明の実施例による第1のアクセスポイントの構成を表わした構成図である。 本発明の実施例による第2のアクセスポイントの構成を表わした構成図である。 本発明の実施例による第1の運用情報格納部に格納される情報の構成を表わした説明図である。 本発明の実施例による有線通信障害検出部の有線通信障害検出処理の流れを表わした流れ図である。 本発明の実施例による無線通信障害検出部の無線通信障害検出処理の流れを表わした流れ図である。 本発明の実施例によるネットワーク接続機能が切り替えられた後のネットワークシステムの様子を表わした説明図である。 本発明の実施例による第1のアクセスポイントが正常に機能しているときのネットワークシステムにおける各装置部の処理および信号の流れの一例を表わした説明図である。 本発明の実施例による現用系が第1のアクセスポイントから第2のアクセスポイントへと切り替わるときの各装置部の処理および信号の流れの一例を表わした説明図である。 本発明の第1の変形例によるネットワークシステムの概要を表わしたシステム構成図である。 本発明の第1の変形例による第2のアクセスポイントの構成を表わした構成図である。 本発明の第1の変形例による現用系が切り替わった後に第2のアクセスポイントが切替信号を監視装置に送信するときのネットワークシステムの様子を表わした説明図である。 本発明の第2の変形例によるネットワークシステムの構成の要部を表わしたシステム構成図である。 本発明の第3の変形例による第1のアクセスポイントの構成を表わした構成図である。 本発明の第4の変形例による第1のアクセスポイントの構成を表わした構成図である。 従来提案された無線LANを使用した従来のネットワークシステムの概要を表わしたシステム構成図である。 は、この第1の提案による無線アクセスポイントを二重化したネットワークシステムの概要を表わしたシステム構成図である。
符号の説明
200、500、600 ネットワークシステム
201 有線LAN
202、602、702、802 第1のアクセスポイント
204 パーソナルコンピュータ
206 情報サーバ
208、508、608 第2のアクセスポイント
221 第1の有線LANインタフェース部
222 第1のアンテナ
223 第1の無線LANインタフェース部
224 第1の主制御部
225 第1の運用情報格納部
226 運用情報送信部
227 有線起動検出部
228 無線起動検出部
229 主制御部停止部
236 第1の有線ビーコン送出部
237 第1の無線ビーコン送出部
241、541 第2の有線LANインタフェース部
242 第2のアンテナ
243 第2の無線LANインタフェース部
244 第2の主制御部
245 第2の運用情報格納部
246 運用情報受信部
247 有線通信障害検出部
248 有線障害検出タイマ
249 無線通信障害検出部
250 無線障害検出タイマ
251 主制御部起動部
256 第2の有線ビーコン送出部
257 第2の無線ビーコン送出部
512 監視装置
552 切替信号送出部
558 初期MACアドレス格納部
641 停止指示信号送信部
642 停止指示信号受信部
727 障害検出部
851 主制御部給電制御部

Claims (9)

  1. 所定のサービスエリア内に位置する無線通信端末と無線通信を行うための無線通信手段と、特定の有線通信ネットワークに接続して通信を行うための有線通信手段と、前記無線通信手段およびこの有線通信手段を使用して前記所定のサービスエリア内に位置する無線通信端末と前記特定の有線通信ネットワークとの間の通信を中継する通信中継手段と、前記所定のサービスエリア内に位置する無線通信端末に対して自装置が前記通信の中継を可能とすることを知らせるための第1の信号を前記無線通信手段から送出する第1の信号送出手段と、前記特定の有線通信ネットワークに接続された他のアクセスポイントに対して自装置が前記通信の中継を可能とすることを知らせるための第2の信号を前記有線通信手段から送出する第2の信号送出手段と、前記他のアクセスポイントから出力される前記通信の中継の停止を指示する無線の信号としての停止指示無線信号を前記無線通信手段を使用して受信する停止指示無線信号受信手段と、前記他のアクセスポイントから出力される前記通信の中継の停止を指示する有線の信号としての停止指示有線信号を前記有線通信手段を使用して受信する停止指示有線信号受信手段と、前記停止指示無線信号あるいは前記停止指示有線信号が受信されると前記通信中継手段を前記通信の中継を行わない状態にさせる通信中継停止手段とを備えた第1のアクセスポイントと、
    この第1のアクセスポイントが出力する前記第1の信号を受信する第1の信号受信手段と、前記第1のアクセスポイントが出力する前記第2の信号を受信する第2の信号受信手段と、前記第1の信号受信手段が前記第1の信号を受信しなくなったときあるいは前記第2の信号受信手段が前記第2の信号を受信しなくなったとき前記所定のサービスエリア内に位置する無線通信端末と前記特定の有線通信ネットワークとの間で通信の中継を開始する通信中継開始手段と、この通信中継開始手段が前記通信の中継を開始するとき前記停止指示無線信号を前記第1のアクセスポイントへと送信する停止指示無線信号送信手段と、前記通信中継開始手段が前記通信の中継を開始するとき前記停止指示有線信号を前記第1のアクセスポイントへと送信する停止指示有線信号送信手段とを備えた第2のアクセスポイント
    とを具備することを特徴とするネットワークシステム。
  2. 所定のサービスエリア内に位置する無線通信端末と無線通信を行うための無線通信手段と、特定の有線通信ネットワークに接続して通信を行うための有線通信手段と、前記無線通信手段およびこの有線通信手段を使用して前記所定のサービスエリア内に位置する無線通信端末と前記特定の有線通信ネットワークとの間の通信を中継する通信中継手段と、前記所定のサービスエリア内に位置する無線通信端末に対して自装置が前記通信の中継を可能とすることを知らせるための第1の信号を前記無線通信手段から送出する第1の信号送出手段と、前記特定の有線通信ネットワークに接続された他のアクセスポイントに対して自装置が前記通信の中継を可能とすることを知らせるための第2の信号を前記有線通信手段から送出する第2の信号送出手段と、前記無線通信手段と前記有線通信手段のいずれも使用せずに所定の通信ネットワークに接続しこの所定の通信ネットワークを介して前記通信の中継の停止を指示する信号としての停止指示信号が送られてくるとこれを受信する停止指示信号受信手段と、前記停止指示信号が受信されると前記通信中継手段を前記通信の中継を行わない状態にさせる通信中継停止手段とを備えた第1のアクセスポイントと、
    この第1のアクセスポイントが出力する前記第1の信号を受信する第1の信号受信手段と、前記第1のアクセスポイントが出力する前記第2の信号を受信する第2の信号受信手段と、前記第1の信号受信手段が前記第1の信号を受信しなくなったときあるいは前記第2の信号受信手段が前記第2の信号を受信しなくなったとき前記所定のサービスエリア内に位置する無線通信端末と前記特定の有線通信ネットワークとの間で通信の中継を開始する通信中継開始手段と、この通信中継開始手段が前記通信の中継を開始するとき前記所定の通信ネットワークを介して前記停止指示信号を前記第1のアクセスポイントに対して送信する停止指示信号送信手段とを備えた第2のアクセスポイント
    とを具備することを特徴とするネットワークシステム。
  3. 前記第1のアクセスポイントは、前記通信中継手段が前記通信の中継を行っている各無線通信端末についてその中継を継続するのに必要な情報としての中継情報を格納する第1の中継情報格納手段と、この第1の中継情報格納手段に格納された中継情報を少なくともその内容が更新されるたびに前記第2のアクセスポイントへと送信する中継情報送信手段とを更に備え、
    前記第2のアクセスポイントは、この第1のアクセスポイントから送られてきた前記中継情報の最新のものを格納する第2の中継情報格納手段を備え、前記通信中継開始手段はこの第2の中継情報格納手段に格納された中継情報を用いて前記通信の中継を行うことを特徴とする請求項1または請求項2記載のネットワークシステム。
  4. 前記特定の有線通信ネットワークに接続された管理装置を更に具備し、
    前記第2のアクセスポイントは、前記通信中継開始手段が前記通信の中継を開始するとき自装置に初期状態で割り当てられた識別情報を使用して前記管理装置に対して前記第1のアクセスポイントに障害が発生したことを示す情報を送信する障害発生情報送信手段を更に備えていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のネットワークシステム。
  5. 前記第1のアクセスポイントの第1の信号送出手段および第2の信号送出手段は、前記通信中継手段が前記通信の中継を行わない状態にされているときにはそれぞれ信号の送出を行わない手段であることを特徴とする請求項1または請求項2記載のネットワークシステム。
  6. 前記第1の信号は第1の周期で送出される特定の無線信号であり、前記第2の信号は第2の周期で送出される特定の有線信号であって、
    前記第2のアクセスポイントは、時間を測定する第1のタイマと、前記第1の信号受信手段が前記第1の信号を受信するたびにこの第1のタイマの測定時間を初期化する第1のタイマ初期化手段と、前記第1のタイマの測定時間が前記第1の周期との関係で予め定められた第1のしきい値に達したか否かを逐次判別する第1のタイムアウト判別手段と、時間を測定する第2のタイマと、前記第2の信号受信手段が前記第2の信号を受信するたびにこの第2のタイマの測定時間を初期化する第2のタイマ初期化手段と、前記第2のタイマの測定時間が前記第2の周期との関係で予め定められた第2のしきい値に達したか否かを逐次判別する第2のタイムアウト判別手段とを更に備え、前記通信中継開始手段は、前記第1のタイムアウト判別手段が第1のしきい値に達したと判別したときあるいはこの第2のタイムアウト判別手段が前記第2のしきい値に達したと判別したとき前記通信の中継を開始させる手段であることを特徴とする請求項1または請求項2記載のネットワークシステム。
  7. 前記第2のアクセスポイントが出力する前記停止指示無線信号は前記所定のサービスエリア内に位置する無線通信端末に対して自装置が前記通信の中継を可能とすることを知らせるための前記第1の信号であり、前記第2のアクセスポイントが出力する前記停止指示有線信号は自装置が前記通信の中継を可能とすることを前記特定の有線通信ネットワークに接続された他のアクセスポイントに知らせるための前記第2の信号であって、
    前記第2のアクセスポイントは前記第1のアクセスポイントに割り当てられた識別情報を取得する識別情報取得手段を更に備え、前記停止指示無線信号送信手段はこの識別情報取得手段が取得した識別情報を付加した状態で前記第1の信号を送出する手段であり、前記停止指示有線信号送信手段は前記識別情報取得手段が取得した識別情報を付加した状態で前記第2の信号を送出する手段であり、
    前記第1のアクセスポイントの通信中継停止手段は、自装置に割り当てられた識別情報が付加された前記第1の信号あるいは前記第2の信号が受信されたとき前記通信中継手段に対して前記通信の中継を停止させる手段であることを特徴とする請求項1記載のネットワークシステム。
  8. 所定のサービスエリア内に位置する無線通信端末と無線通信を行うための無線通信手段と、
    特定の有線通信ネットワークに接続して通信を行うための有線通信手段と、
    前記無線通信手段およびこの有線通信手段を使用して前記所定のサービスエリア内に位置する無線通信端末と前記特定の有線通信ネットワークとの間の通信を中継する通信中継手段と、
    初期状態でこの通信中継手段を前記通信の中継を行わない状態としての中継停止状態にさせるか否かを選択する初期状態選択手段と、
    前記通信中継手段が前記中継停止状態となっていないとき、前記所定のサービスエリア内に位置する無線通信端末に対して自装置が前記通信の中継を可能とすることを知らせるための第1の信号を前記無線通信手段から送出する第1の信号送出手段と、
    前記通信中継手段が前記中継停止状態となっていないとき、前記特定の有線通信ネットワークに接続された他のアクセスポイントに対して自装置が前記通信の中継を可能とすることを知らせるための第2の信号を前記有線通信手段から送出する第2の信号送出手段と、
    前記通信中継手段が前記中継停止状態となっていないとき、前記所定のサービスエリア内に位置する無線通信端末と前記特定の有線通信ネットワークとの間の通信の中継を可能とする他の所定のアクセスポイントが出力する前記第1の信号を受信する運用時第1の信号受信手段と、
    前記通信中継手段が前記中継停止状態となっていないとき、前記所定のアクセスポイントが出力する前記第2の信号を受信する運用時第2の信号受信手段と、
    前記運用時第1の信号受信手段が前記第1の信号を受信したときあるいはこの運用時第2の信号受信手段が前記第2の信号を受信したとき、前記通信中継手段を前記中継停止状態にさせる通信中継停止手段と、
    前記通信中継手段が前記中継停止状態となっているとき、前記所定のアクセスポイントが出力する前記第1の信号を受信する待機時第1の信号受信手段と、
    前記通信中継手段が前記中継停止状態となっているとき、前記所定のアクセスポイントが出力する前記第2の信号を受信する待機時第2の信号受信手段と、
    前記待機時第1の信号受信手段が前記第1の信号を受信しなくなったときあるいはこの待機時第2の信号受信手段が前記第2の信号を受信しなくなったとき、前記通信中継手段に対して前記通信の中継を開始させる通信中継開始手段
    とを具備することを特徴とするアクセスポイント。
  9. 所定のサービスエリア内に位置する無線通信端末と無線通信を行うための無線通信手段と、
    特定の有線通信ネットワークに接続して通信を行うための有線通信手段と、
    前記無線通信手段およびこの有線通信手段を使用して前記所定のサービスエリア内に位置する無線通信端末と前記特定の有線通信ネットワークとの間の通信を中継する通信中継手段と、
    初期状態でこの通信中継手段を前記通信の中継を行わない状態としての中継停止状態にさせるか否かを選択する初期状態選択手段と、
    前記通信中継手段が前記中継停止状態となっていないとき、前記所定のサービスエリア内に位置する無線通信端末に対して自装置が前記通信の中継を可能とすることを知らせるための第1の信号を前記無線通信手段から送出する第1の信号送出手段と、
    前記通信中継手段が前記中継停止状態となっていないとき、前記特定の有線通信ネットワークに接続された他のアクセスポイントに対して自装置が前記通信の中継を可能とすることを知らせるための第2の信号を前記有線通信手段から送出する第2の信号送出手段と、
    前記無線通信手段と前記有線通信手段のいずれも使用せずに所定の通信ネットワークに接続しこの所定の通信ネットワークを介して前記通信中継手段による前記通信の中継の停止を指示する信号としての停止指示信号が送られてくるとこれを受信する停止指示信号受信手段と、
    前記通信中継手段が前記中継停止状態となっていないときで前記停止指示信号が受信されたとき、前記通信中継手段を前記中継停止状態にさせる通信中継停止手段と、
    前記通信中継手段が前記中継停止状態となっているとき、前記所定のサービスエリア内に位置する無線通信端末と前記特定の有線通信ネットワークとの間の通信の中継を可能とする他の所定のアクセスポイントが出力する前記第1の信号を受信する待機時第1の信号受信手段と、
    前記通信中継手段が前記中継停止状態となっているとき、前記所定のアクセスポイントが出力する前記第2の信号を受信する待機時第2の信号受信手段と、
    前記待機時第1の信号受信手段が前記第1の信号を受信しなくなったときあるいはこの待機時第2の信号受信手段が前記第2の信号を受信しなくなったとき、前記通信中継手段に対して前記通信の中継を開始させる通信中継開始手段と、
    この通信中継開始手段が前記通信中継手段に対して前記通信の中継を開始させるとき、前記所定の通信ネットワークを介して前記所定のアクセスポイントに対して前記停止指示信号を送信する停止指示信号送信手段
    とを具備することを特徴とするアクセスポイント。
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