JP4421884B2 - 汚泥スラリー又は汚泥脱水ケーキの臭気抑制剤 - Google Patents

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Description

本発明は、汚泥スラリー又は汚泥脱水ケーキの臭気抑制剤に関する。さらに詳しくは、本発明は、各種の溶剤に対して良好な溶解性を有し、他の殺菌剤との併用が可能であり、下水処理場、し尿処理場などの汚泥スラリーや汚泥脱水ケーキなどから発生する硫化水素、メチルメルカプタン、アンモニア、アミンなどに由来する臭気を長時間にわたって抑制することができる汚泥スラリー又は汚泥脱水ケーキの臭気抑制剤に関する。
下水処理場、し尿処理場や、食品工場、紙パルプ工場などの有機性産業排水の処理工程などにおいては、各種の汚泥が発生する。例えば、下水を最初沈殿池で固液分離すると初沈生汚泥が発生し、最初沈殿池の上澄水を曝気槽などを用いて浮遊生物方式により処理すると、活性汚泥の量が増加する。曝気槽などで処理された水は最終沈殿池に導かれ、活性汚泥が分離され、その一部は返送汚泥として曝気槽などに返送され、残余は余剰汚泥とされる。初沈生汚泥と余剰汚泥は、汚泥濃縮槽に導かれ、その後、汚泥貯留槽にいったん貯留される。汚泥貯留槽内の汚泥スラリーは、次いで脱水機により脱水され、得られた汚泥脱水ケーキは、埋め立てや焼却のために搬出される。
汚泥貯留槽内の汚泥スラリーや、脱水後の汚泥脱水ケーキは、腐敗により悪臭物質を発生する。下水処理場で発生する悪臭物質として頻繁に検出される物質は、硫化水素、メチルメルカプタンなどのイオウ化合物、アンモニア、トリメチルアミンなどの窒素化合物、吉草酸、イソ酪酸などの低級脂肪酸などである。これらの中で、硫化水素とメチルメルカプタンの量が特に多い。
汚泥貯留槽で発生した臭気は、その後の汚泥の移動に伴って移動し、さらに腐敗の進行によって悪臭物質の量が増加し、汚泥脱水工程、汚泥脱水ケーキの処理工程などにおいて、作業環境の悪化や、自然環境の汚染などの問題を引き起こす。汚泥貯留槽や汚泥脱水機の多くは密閉系となっているが、脱水により得られる汚泥脱水ケーキは開放系で運搬、保管される場合が多いので、臭気対策は重要である。すなわち、汚泥脱水ケーキの運搬には、通常コンベアやトラックなどが使われ、臭気発生源である汚泥脱水ケーキが移動するので、覆蓋、臭気の吸引などによる処理が困難であり、臭気対策がむつかしい。また、最終埋め立て地においても、発生する臭気が拡散し、付近の住民に不快感を与えるなど、環境に悪影響を及ぼす。このために、汚泥スラリーや汚泥脱水ケーキから発生する臭気自体を抑制する必要があり、従来よりさまざまな臭気抑制剤が提案されている。
殺菌剤は、汚泥スラリーや汚泥脱水ケーキの腐敗を防止するために、これらの腐敗に伴って発生する悪臭を防止する効果があり、そのために臭気抑制剤として用いられている。また、殺菌剤は、単独で使用するよりも何種類かを併用した混合剤として用いると、より高い腐敗防止効果が得られる。例えば、取り扱いが容易であり、少ない薬剤使用で発生汚泥及び脱水ケーキのいずれの場合も、硫化水素及びメチルメルカプタンの発生を長時間にわたって抑制することができる汚泥の消臭剤として、難溶性の硫化物を生成する金属塩と、難溶性のピリチオン化合物とを含む汚泥の消臭剤が提案されている(特許文献1)。また、消臭作用が大きく、消臭効果が長期間にわたって持続し、定量移送ポンプにより安定して供給することができ、環境汚染の危険性がなく、安全性が大きく、操作性のよい汚泥脱水ケーキの消臭方法として、第一剤としてピリチオンのアルカリ金属誘導体と、第二剤として亜塩素酸塩、塩化亜鉛又は過酸化水素とを別個に併用する汚泥脱水ケーキの消臭方法が提案されている(特許文献2)。
汚泥スラリーや汚泥脱水ケーキの臭気抑制に用いられる殺菌剤としては、ピリチオン(2−メルカプトピリジン−1−オキシド)又はその誘導体の効果が高い。中でも、ピリチオンのナトリウム塩、亜鉛塩、銅塩などの金属アルカリ塩や、ピリチオン二量体などの効果が知られている。しかし、ピリチオンのナトリウム塩の水溶液は強アルカリ性であり、ピリチオンの亜鉛塩、銅塩、二量体は、水や溶剤への溶解性が極めて低いために、他の有機性殺菌剤と混合して併用することが困難であった。そのために、混合剤とすることにより腐敗防止効果を高め、より持続性のある臭気抑制効果を発現させることは困難であった。
特開2000−70999号公報(第2頁) 特開2001−38395号公報(第2頁、第4頁)
本発明は、各種の溶剤に対して良好な溶解性を有し、他の殺菌剤との併用が可能であり、下水処理場、し尿処理場などの汚泥スラリーや汚泥脱水ケーキなどから発生する硫化水素、メチルメルカプタン、アンモニア、アミンなどに由来する臭気を長時間にわたって抑制することができる汚泥スラリー又は汚泥脱水ケーキの臭気抑制剤を提供することを目的としてなされたものである。
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、ピリチオンの有機アルカリ誘導体が、汚泥スラリー及び汚泥脱水ケーキの臭気抑制に優れた効果を有し、さらに、ピリチオンの有機アルカリ誘導体は各種の溶剤に対して良好な溶解性を有し、ピリチオンの有機アルカリ誘導体と他の有機性殺菌剤との混合剤化により、臭気抑制効果を長時間持続し得ることを見いだし、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)ピリチオンの有機アルカリ誘導体と、炭素数6〜12の脂肪酸又はその誘導体とを含有することを特徴とする汚泥スラリー又は汚泥脱水ケーキの臭気抑制剤、
(2)脂肪酸が、炭素致8〜11の脂肪酸である(1)記載の汚泥スラリー又は汚泥脱水ケーキの臭気抑制剤、
(3)ピリチオンの有機アルカリ誘導体が、ピリチオンエチルアミン塩、ピリチオンロジンアミン塩、ピリチオンジシクロへキシルアミン塩又はピリチオンクロロへキシジン塩である(1)又は(2)記載の汚泥スラリー又は汚泥脱水ケーキの臭気抑制剤、及び、
(4)さらに、亜硝酸塩、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、次亜塩素酸塩、亜塩素酸塩、又は過酸化水素を含有する(1)〜(3)のいずれか1項記載の汚泥スラリー又は汚泥脱水ケーキの臭気抑制剤、
を提供するものである。
本発明の臭気抑制剤を用いることにより、下水処理場、し尿処理場などの汚泥スラリーや汚泥脱水ケーキなどから発生する硫化水素、メチルメルカプタン、アンモニア、アミンなどに由来する臭気を長時間にわたって効果的に抑制することができる。
本発明の汚泥スラリー又は汚泥脱水ケーキの臭気抑制剤は、ピリチオンの有機アルカリ誘導体を含有する。本発明の汚泥スラリー又は汚泥脱水ケーキの臭気抑制剤は、ピリチオンの有機アルカリ誘導体と、他の有機性殺菌剤とを含有することが好ましい。
本発明に用いるピリチオンの有機アルカリ誘導体を形成する有機アルカリ性化合物に特に制限はなく、例えば、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミンなどの脂肪族アミン化合物、シクロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミンなどの脂環式アミン化合物、デヒドロアビエチルアミン、ジヒドロアビエチルアミン、テトラヒドロアビエチルアミンなどのロジンアミン化合物、アニリン、ベンジルアミン、トルイジン、ナフチルアミン,クロロヘキシジンなどの芳香族化合物、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、ピリジン、ピリミジンなどの複素環式化合物などを挙げることができる。
本発明においては、ピリチオンの有機アルカリ誘導体として、ピリチオンエチルアミン塩、ピリチオンロジンアミン塩、ピリチオンジシクロへキシルアミン塩及びピリチオンクロロへキシジン塩を特に好適に用いることができる。ピリチオンエチルアミン塩は、水、メタノール、エタノール、1−メトキシ−2−プロパノール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなどの溶媒に、常温で10重量%以上溶解する。ピリチオンロジンアミン塩は、メタノール、エタノール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、1−メトキシ−2−プロパノール、3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノールなどの溶媒に、常温で10重量%以上溶解する。ピリチオンクロロへキシジン塩は、メタノール、エタノール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、1−メトキシ−2−プロパノール、N−メチルピロリドンなどの溶媒に、常温で10重量%以上溶解する。
本発明に用いるピリチオンの有機アルカリ誘導体は、各種の溶剤に対して良好な溶解性を有するので、容易に他の有機性殺菌剤を配合した均一な溶液状の臭気抑制剤とすることができる。ピリチオンの有機アルカリ誘導体と他の有機性殺菌剤を含有する臭気抑制剤とすることにより、臭気抑制効果を格段に向上させ、長期間にわたって汚泥スラリー又は汚泥脱水ケーキからの臭気の発生を抑制することができる。含有させる他の有機性殺菌剤としては、例えば、炭素数6〜12の脂肪酸又はその誘導体、p−ヒドロキシ安息香酸ブチル、サリチル酸、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、その塩化マグネシウム塩又は塩化カルシウム塩、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、その塩化マグネシウム塩又は塩化カルシウム塩、2−n−オクチルイソチアゾリン−3−オン、2,2−ジブロモ−3−ニトリロプロピオンアミド、4,5−ジクロロ−1,2−ジチオール−3−オン、メチレンビスイソシアネート、メチル−2−ベンズイミダゾールカルバメート、3−ヨード−2−プロピニル−N−ブチルカルバメートなどを挙げることができる。これらの中で、炭素数6〜12の脂肪酸又はその誘導体を特に好適に用いることができる。
本発明に用いる炭素数6〜12の脂肪酸に特に制限はなく、直鎖飽和脂肪酸、直鎖不飽和脂肪酸、分岐を有する飽和脂肪酸、分岐を有する不飽和脂肪酸のいずれをも用いることができる。直鎖飽和脂肪酸としては、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸を挙げることができる。直鎖不飽和脂肪酸としては、例えば、β−プロピルアクリル酸、5−ヘキセン酸、6−ヘプテン酸、3−オクテン酸、3−ノネン酸、カプロレイン酸、9−ウンデシレン酸、ウンデシレン酸(10−ウンデシレン酸)、リンデル酸、11−ラウロレイン酸、2−ヘキシン酸、6−ヘプチン酸、7−オクチン酸、2−ノニン酸、2−デシン酸、10−ウンデシン酸、7−ドデシン酸、ソルビン酸などを挙げることができる。分岐を有する飽和脂肪酸としては、例えば、4−イソカプロン酸、2−エチルヘキサン酸、4−プロピルペンタン酸、9−メチルデカン酸、6−プロピルノナン酸、2−ブチル−5−メチルペンタン酸、4,8−ジメチルノナン酸、2,2−ジメチル−4−エチルオクタン酸などを挙げることができる。分岐を有する不飽和脂肪酸としては、例えば、4−メチル−3−ペンテン酸、2−メチル−2−ヘキセン酸、2−メチル−2−ヘプテン酸、5−メチル−2−ノネン酸、5−メチル−2−ヘンデセン酸などを挙げることができる。これらの中で、炭素数8〜11の直鎖脂肪酸を好適に用いることができ、カプリル酸、カプリン酸及びウンデシレン酸を特に好適に用いることができる。
本発明に用いる炭素数6〜12の脂肪酸の誘導体に特に制限はなく、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、バリウム塩、銅塩、亜鉛塩、アンモニウム塩、エタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩などの脂肪酸塩、メチルエステル、エチルエステル、ヘキシルエステルなどの脂肪酸エステル、アミド、N−メチルアミドなどの脂肪酸アミドなどを挙げることができる。
従来より臭気抑制剤の成分として用いられてきたピリチオン亜鉛塩、ピリチオン二量体などは、混合剤中で溶解せず、分散させてもやがてピリチオン誘導体が沈降分離してしまう。ピリチオンナトリウム塩は、ある程度の濃度まで混合剤に均一に溶解するが、脂肪酸が存在すると、臭気抑制剤の流動性が失われる温度が、ピリチオンナトリウム塩の配合により上昇する。したがって、臭気抑制剤に配合された界面活性剤や分散剤の機能の低下などの障害が起こりやすく、冬場における使用が制限される。一方、本発明のピリチオンの有機アルカリ誘導体と炭素数6〜12の脂肪酸とを含有する臭気抑制剤は、均一に溶解した混合剤となり、かつ、混合剤の流動性が失われる温度が低下し、冬場の使用における制限が緩和される。ピリチオンナトリウム塩は、含有されるナトリウムイオンが脂肪酸と凝固点の高い脂肪酸のナトリウム塩を形成し、結果として臭気抑制剤の流動性が失われる温度を上昇させるものと考えられる。ピリチオンの有機アルカリ誘導体は、有機アルカリ性化合物が脂肪酸と塩を形成しても、その塩の凝固点が低いためにこのような障害が起こらないと考えられる。
本発明の汚泥スラリー又は汚泥脱水ケーキの臭気抑制剤においては、他の有機性殺菌剤の分散性や溶解性を向上させ、また、臭気抑制剤を汚泥スラリーに添加したときの分散性や溶解性を向上させるために、親水性有機溶剤、界面活性剤などを配合することができる。本発明に用いる親水性有機溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノールなどの低級一価アルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオールなどの多価アルコール、2−エトキシエタノール、1−メトキシ−2−プロパノール、3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノールなどのアルコキシアルコール、フェノキシエタノール、フェノキシプロパノールなどのフェノキシアルコール、ジエチルエーテル、メチルイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテルなどのエーテル、酢酸エチル、酢酸プチルなどのエステル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドンなどを挙げることができる。
本発明に用いる界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセリドなどのノニオン界面活性剤、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、アルキル硫酸ナトリウムなどのアニオン界面活性剤、アルキルトリメチルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩などのカチオン界面活性剤、ベタイン、スルホベタインなどの両性界面活性剤などを挙げることができる。これらの中で、ノニオン界面活性剤を好適に用いることができ、ポリオキシエチレン鎖を有するノニオン界面活性剤を特に好適に用いることができる。
本発明の汚泥スラリー又は汚泥脱水ケーキの臭気抑制剤は、亜硝酸塩、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、次亜塩素酸塩、亜塩素酸塩、過酸化水素などとともに汚泥スラリーに添加することが好ましい。汚泥スラリー中にすでに発生している臭気物質は、亜硝酸塩、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、次亜塩素酸塩、亜塩素酸塩、過酸化水素などにより分解されるので、亜硝酸塩、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、次亜塩素酸塩、亜塩素酸塩、過酸化水素などを同時に添加することにより、早期に臭気抑制効果を発現させることができる。
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限定されるものではない。
実施例1
カプリン酸35重量部、3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノール45重量部、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート5重量部、ポリオキシエチレンイソデシルエーテル5重量部、精製水9重量部及びピリチオンエチルアミン塩1重量部を配合して、臭気抑制剤を調製した。
垂直に立てた内径30mm、高さ120mmの平底円筒型ガラス容器に、臭気抑制剤を底からの高さが50mmとなるまで入れた。臭気抑制剤の中に温度計を挿し込み、下端を外径20mmの輪状にしたステンレス鋼製のかき混ぜ棒で撹拌しつつ、ガラス容器を寒剤によって間接的に冷却した。1℃ごとにガラス容器を水平に倒し、臭気抑制剤の移動面の先端が、ガラス容器の底から100mmの位置を通過するまでに要する時間が30秒以上となったときの温度を流動性が失われる温度として求めた。流動性が失われる温度は、−1℃であった。
実施例2
精製水の配合量を8重量部、ピリチオンエチルアミン塩の配合量を2重量部とした以外は、実施例1と同様にして、臭気抑制剤を調製して試験した。流動性が失われる温度は、−2℃であった。
実施例3
精製水の配合量を7重量部、ピリチオンエチルアミン塩の配合量を3重量部とした以外は、実施例1と同様にして、臭気抑制剤を調製して試験した。流動性が失われる温度は、−4℃であった。
実施例4
精製水の配合量を6重量部、ピリチオンエチルアミン塩の配合量を4重量部とした以外は、実施例1と同様にして、臭気抑制剤を調製して試験した。流動性が失われる温度は、−7℃であった。
実施例5〜8
ピリチオンエチルアミン塩の代わりに、ピリチオンロジンアミン塩を用いた以外は、実施例1〜4と同様にして臭気抑制剤を調製し、流動性が失われる温度を求めた。
実施例9〜12
ピリチオンエチルアミン塩の代わりに、ピリチオンクロロヘキシジン塩を用いた以外は、実施例1〜4と同様にして臭気抑制剤を調製し、流動性が失われる温度を求めた。
比較例1
カプリン酸35重量部、3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノール45重量部、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート5重量部、ポリオキシエチレンイソデシルエーテル5重量部及び精製水10重量部を配合して臭気抑制剤を調製し、実施例1と同様にして、流動性が失われる温度を求めた。流動性が失われる温度は、1℃であった。
比較例2
カプリン酸35重量部、3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノール45重量部、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート5重量部、ポリオキシエチレンイソデシルエーテル5重量部、精製水9重量部及びピリチオン二量体1重量部を配合して、臭気抑制剤の調製を試みたが、ピリチオン二量体が溶解せず、沈降分離した。
比較例3
精製水の配合量を8重量部、ピリチオン二量体の配合量を2重量部とした以外は、比較例2と同様にして臭気抑制剤の調製を試みたが、ピリチオン二量体が溶解せず、沈降分離した。
比較例4〜5
ピリチオン二量体の代わりに、ピリチオン亜鉛塩を用いた以外は、比較例2〜3と同様にして臭気抑制剤の調製を試みたが、いずれもピリチオン亜鉛塩が溶解せず、沈降分離した。
比較例6
カプリン酸35重量部、3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノール45重量部、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート5重量部、ポリオキシエチレンイソデシルエーテル5重量部、精製水9重量部及びピリチオンナトリウム塩1重量部を配合して、臭気抑制剤を調製し、実施例1と同様にして、流動性が失われる温度を求めた。流動性が失われる温度は、1℃であった。
比較例7
精製水の配合量を8重量部、ピリチオンナトリウム塩の配合量を2重量部とした以外は、比較例6と同様にして、臭気抑制剤を調製して試験した。流動性が失われる温度は、4℃であった。
比較例8
精製水の配合量を7重量部、ピリチオンナトリウム塩の配合量を3重量部とした以外は、比較例6と同様にして臭気抑制剤を調製して試験した。流動性が失われる温度は、8℃であった。
比較例9
精製水の配合量を6重量部、ピリチオンナトリウム塩の配合量を4重量部とした以外は、比較例6と同様にして、臭気抑制剤を調製して試験した。流動性が失われる温度は、11℃であった。
実施例1〜12及び比較例1の結果を第1表に、比較例2〜9の結果を第2表に示す。
Figure 0004421884
Figure 0004421884
Figure 0004421884
カプリン酸とピリチオンエチルアミン塩、ピリチオンロジンアミン塩又はピリチオンクロロヘキシジン塩を配合した実施例1〜12の臭気抑制剤は、流動性が失われる温度が低く、かつ、ピリチオン塩の配合量が多いほど、流動性が失われる温度が低くなっている。これに対して、カプリン酸とピリチオン二量体を配合した比較例2〜3と、カプリン酸とピリチオン亜鉛塩を配合した比較例4〜5では、ピリチオン誘導体が溶解せず、沈降分離する。また、カプリン酸とピリチオンナトリウム塩を配合した比較例6〜9の臭気抑制剤は、流動性が失われる温度が高く、しかも、ピリチオンナトリウム塩の配合量が多いほど、流動性が失われる温度が高くなっている。
以下の実施例及び比較例において、薬剤は下記の形態で添加した。実施例及び比較例に記載した薬剤濃度は、ポリ硫酸第二鉄を除いて薬剤そのものの濃度であり、ポリ硫酸第二鉄は鉄としての濃度である。
(1)塩化亜鉛:塩化亜鉛40重量%水溶液。
(2)ポリ硫酸第二鉄:鉄11重量%を含有するポリ硫酸第二鉄水溶液。
(3)亜硝酸ナトリウム:亜硝酸ナトリウム40重量%水溶液。
(4)ピリチオンエチルアミン塩:ピリチオンエチルアミン塩4重量%を含む3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノール溶液。
(5)ピリチオンロジンアミン塩:ピリチオンロジンアミン塩4重量%を含む3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノール溶液。
(6)ピリチオンシクロヘキシルアミン塩:ピリチオンシクロヘキシルアミン塩4重量%を含む3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノール溶液。
(7)ピリチオンクロロヘキシジン塩:ピリチオンクロロヘキシジン塩4重量%を含む3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノール溶液。
(8)カプリン酸:カプリン酸40重量%、3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノール50重量%、ポリオキシエチレンイソデシルエーテル5重量%及びポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート5重量%からなるカプリン酸製剤。
(9)カプリン酸+ピリチオンエチルアミン塩:カプリン酸40重量%、3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノール47重量%、ポリオキシエチレンイソデシルエーテル5重量%、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート5重量%及びピリチオンエチルアミン塩3重量%からなるカプリン酸+ピリチオンエチルアミン塩混合製剤。
(10)カプリン酸+ピリチオンロジンアミン塩:カプリン酸40重量%、3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノール47重量%、ポリオキシエチレンイソデシルエーテル5重量%、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート5重量%及びピリチオンロジンアミン塩3重量%からなるカプリン酸+ピリチオンロジンアミン塩混合製剤。
なお、実施例及び比較例において、汚泥スラリーの臭気抑制試験と汚泥脱水ケーキの臭気抑制試験は、下記の方法で行った。
(1)汚泥スラリーの臭気抑制試験
下水処理場で採取した混合生汚泥スラリー1Lをビーカーに取り、所定量の薬剤を添加し、スパーテルで混合したのち、ジャーテスターに取り付け、20rpmで撹拌する。一定時間ごとにビーカーから汚泥50mLを取り出し、容量600mLの容器に入れて2分間振盪したのち、容器気相中の硫化水素とメチルメルカプタンの濃度(ppm、容量比)をガス検知管を用いて測定する。
(2)汚泥脱水ケーキの臭気抑制試験
下水処理場で採取した混合生汚泥スラリー300mLをビーカーに取り、所定量の薬剤を添加し、スパーテルで混合する。薬剤添加3時間後、脱水剤としてカチオン系高分子凝集剤[栗田工業(株)、クリフィックスCP111]0.2重量%水溶液18mLを添加し、混合する。汚泥が凝集したのち、直径6cmのカラムを用いて2分間重力ろ過し、次いで、カラムを取り外し、圧搾機で2分間圧搾脱水し、汚泥脱水ケーキを得る。得られた汚泥脱水ケーキをテトラパックに入れ、入れ口をヒートシールし、空気300mLと窒素ガス600mLを封入し、30℃の保温庫に保管する。その後一定時間ごとに、密閉したテトラパックの気相中の硫化水素とメチルメルカプタンの濃度(ppm、容量比)を、ガス検知管を用いて測定する。
硫化水素の濃度の測定には、ガス検知管[(株)ガステック、4LL、4L、4M又は4H]を用い、メチルメルカプタンの濃度の測定にはガス検知管[(株)ガステック、71L又は71H]を用いた。検出限界は、硫化水素、メチルメルカプタンともに0.25ppmである。なお、「非検出」はガス検知管で検出されない状態を示し、「痕跡」はガス検知管で痕跡量が検出される状態を示す。
実施例13
SS25,700mg/L、VSS21,000mg/L、pH5.95、酸化還元電位−280mVの汚泥スラリーに、亜硝酸ナトリウム100mg/Lとピリチオンエチルアミン塩12mg/Lを添加して、汚泥スラリーの臭気抑制試験を行った。
2時間後と7時間後は、硫化水素、メチルメルカプタンともに検出されず、7時間後は、硫化水素、メチルメルカプタンともに痕跡量であった。
実施例14〜16
ピリチオンエチルアミン塩の代わりに、ピリチオンロジンアミン塩、ピリチオンジシクロヘキシルアミン塩又はピリチオンクロロヘキシジン塩を添加した以外は、実施例13と同様にして、汚泥スラリーの臭気抑制試験を行った。
いずれの場合も、2時間後と7時間後は、硫化水素、メチルメルカプタンともに検出されず、7時間後は、硫化水素、メチルメルカプタンともに痕跡量であった。
比較例10
実施例13と同じ汚泥スラリーに、亜硝酸ナトリウム100mg/Lを添加して、汚泥スラリーの臭気抑制試験を行った。
2時間後は、硫化水素、メチルメルカプタンともに検出されず、4時間後は、硫化水素は検出されず、メチルメルカプタンは痕跡量であり、7時間後は、硫化水素42ppm、メチルメルカプタン10ppmであった。
比較例11
実施例13と同じ汚泥スラリーに、薬剤を添加することなく、汚泥スラリーの臭気試験を行った。
2時間後は、硫化水素390ppm、メチルメルカプタン45ppmであり、4時間後は、硫化水素410ppm、メチルメルカプタン40ppmであり、7時間後は、硫化水素460ppm、メチルメルカプタン54ppmであった。
実施例13〜16及び比較例10〜11の結果を、第3表に示す。
Figure 0004421884
汚泥スラリーに亜硝酸ナトリウムのみを添加した比較例10では、7時間後には、硫化水素及びメチルメルカプタンの発生が認められるが、亜硝酸ナトリウムとピリチオンの有機アルカリ誘導体を添加した実施例13〜16では、7時間後も、硫化水素とメチルメルカプタンの発生は痕跡量にとどまる。
実施例17
SS17,130mg/L、VSS14,650mg/L、pH5.70、酸化還元電位−288mVの汚泥スラリーに、亜硝酸ナトリウム120mg/Lとピリチオンエチルアミン塩12mg/Lを添加して、汚泥脱水ケーキの臭気抑制試験を行った。
20時間後は、硫化水素、メチルメルカプタンともに検出されず、45時間後は、硫化水素10ppm、メチルメルカプタン8ppmであった。
実施例18
ピリチオンエチルアミン塩の代わりにピリチオンロジンアミン塩を用いた以外は、実施例17と同様にして、汚泥脱水ケーキの臭気抑制試験を行った。
20時間後は、硫化水素、メチルメルカプタンともに検出されず、45時間後は、硫化水素、メチルメルカプタンともに8ppmであった。
実施例19
ピリチオンエチルアミン塩の代わりにピリチオンクロロヘキシジン塩を用いた以外は、実施例17と同様にして、泥脱水ケーキの臭気抑制試験を行った。
20時間後は、硫化水素、メチルメルカプタンともに検出されず、45時間後は、硫化水素5ppm、メチルメルカプタン6ppmであった。
比較例12
実施例17と同じ汚泥スラリーに、亜硝酸ナトリウム120mg/Lを添加して、汚泥脱水ケーキの臭気抑制試験を行った。
20時間後は、硫化水素90ppm、メチルメルカプタン10ppmであり、45時間後は、硫化水素400ppm、メチルメルカプタン240ppmであった。
比較例13
実施例17と同じ汚泥スラリーに、薬剤を添加することなく、汚泥脱水ケーキの臭気試験を行った。
20時間後は、硫化水素920ppm、メチルメルカプタン700ppmであり、45時間後は、硫化水素1,200ppm、メチルメルカプタン720ppmであった。
実施例17〜19及び比較例12〜13の結果を、第4表に示す。
Figure 0004421884
汚泥スラリーに亜硝酸ナトリウムのみを添加した比較例12では、20時間後には、硫化水素及びメチルメルカプタンの発生が認められ、45時間後には、多量の硫化水素とメチルメルカプタンが発生しているが、亜硝酸ナトリウムとピリチオンの有機アルカリ誘導体を添加した実施例17〜19では、20時間後には、硫化水素、メチルメルカプタンともに発生せず、45時間後の硫化水素とメチルメルカプタンの発生量もわずかである。
実施例20
実施例17と同じ汚泥スラリーに、ポリ硫酸第二鉄を鉄として330mg/Lと、ピリチオンエチルアミン塩12mg/Lを添加して、汚泥脱水ケーキの臭気抑制試験を行った。
20時間後は、硫化水素、メチルメルカプタンともに検出されず、45時間後は、硫化水素3ppm、メチルメルカプタン16ppmであった。
実施例21
ピリチオンエチルアミン塩の代わりにピリチオンロジンアミン塩を用いた以外は、実施例20と同様にして、汚泥脱水ケーキの臭気抑制試験を行った。
20時間後は、硫化水素、メチルメルカプタンともに検出されず、45時間後は、硫化水素3ppm、メチルメルカプタン14ppmであった。
実施例22
ピリチオンエチルアミン塩の代わりにピリチオンクロロヘキシジン塩を用いた以外は、実施例20と同様にして、汚泥脱水ケーキの臭気抑制試験を行った。
20時間後は、硫化水素、メチルメルカプタンともに検出されず、45時間後は、硫化水素2ppm、メチルメルカプタン12ppmであった。
比較例14
実施例20と同じ汚泥スラリーに、ポリ硫酸第二鉄を鉄として330mg/Lを添加して、汚泥脱水ケーキの臭気抑制試験を行った。
20時間後は、硫化水素120ppm、メチルメルカプタン300ppmであり、45時間後は、硫化水素180ppm、メチルメルカプタン410ppmであった。
実施例20〜22、比較例14及び比較例13の結果を、第5表に示す。
Figure 0004421884
汚泥スラリーにポリ硫酸第二鉄のみを添加した比較例14では、20時間後に、すでに多量の硫化水素とメチルメルカプタンが発生しているが、ポリ硫酸第二鉄とピリチオンの有機アルカリ誘導体を添加した実施例20〜22では、20時間後には、硫化水素、メチルメルカプタンともに発生せず、45時間後の硫化水素とメチルメルカプタンの発生量もわずかである。
実施例23
実施例17と同じ汚泥スラリーに、塩化亜鉛120mg/Lとピリチオンエチルアミン塩12mg/Lを添加して、汚泥脱水ケーキの臭気抑制試験を行った。
20時間後は、硫化水素、メチルメルカプタンともに検出されず、45時間後は、硫化水素は検出されず、メチルメルカプタン4ppmであった。
実施例24
ピリチオンエチルアミン塩の代わりにピリチオンロジンアミン塩を用いた以外は、実施例23と同様にして、汚泥脱水ケーキの臭気抑制試験を行った。
20時間後は、硫化水素、メチルメルカプタンともに検出されず、45時間後は、硫化水素は検出されず、メチルメルカプタン2ppmであった。
実施例25
ピリチオンエチルアミン塩の代わりにピリチオンクロロヘキシジン塩を用いた以外は、実施例23と同様にして、汚泥脱水ケーキの臭気抑制試験を行った。
20時間後は、硫化水素、メチルメルカプタンともに検出されず、45時間後は、硫化水素は検出されず、メチルメルカプタン2ppmであった。
比較例15
実施例23と同じ汚泥スラリーに、塩化亜鉛120mg/Lを添加して、汚泥脱水ケーキの臭気抑制試験を行った。
20時間後は、硫化水素は痕跡量、メチルメルカプタン350ppmであり、45時間後は、硫化水素20ppm、メチルメルカプタン550ppmであった。
実施例23〜25、比較例15及び比較例13の結果を、第6表に示す。
Figure 0004421884
汚泥スラリーに塩化亜鉛のみを添加した比較例15では、20時間後に、すでに痕跡量の硫化水素と多量のメチルメルカプタンが発生しているが、塩化亜鉛とピリチオンの有機アルカリ誘導体を添加した実施例23〜25では、硫化水素は、45時間後も発生せず、メチルメルカプタンは、20時間後には発生せず、45時間後の発生量もわずかである。
実施例26
実施例13と同じ汚泥スラリーに、亜硝酸ナトリウム100mg/L、カプリン酸120mg/L及びピリチオンエチルアミン塩9mg/Lを添加して、汚泥スラリーの臭気抑制試験を行った。
12時間後にいたっても、硫化水素、メチルメルカプタンともに検出されなかった。
実施例27
ピリチオンエチルアミン塩の代わりにピリチオンロジンアミン塩を用いた以外は、実施例26と同様にして、汚泥スラリーの臭気抑制試験を行った。
12時間後にいたっても、硫化水素、メチルメルカプタンともに検出されなかった。
実施例28
実施例26と同じ汚泥スラリーに、亜硝酸ナトリウム100mg/Lとピリチオンエチルアミン塩18mg/Lを添加して、汚泥スラリーの臭気抑制試験を行った。
7時間後まで、硫化水素、メチルメルカプタンともに検出されず、12時間後は、硫化水素23ppm、メチルメルカプタン5ppmであった。
実施例29
ピリチオンエチルアミン塩の添加量を9mg/Lとした以外は、実施例28と同様にして、汚泥スラリーの臭気抑制試験を行った。
4時間後は、硫化水素、メチルメルカプタンともに検出されず、7時間後は、硫化水素は検出されず、メチルメルカプタンは痕跡量であり、12時間後は、硫化水素48ppm、メチルメルカプタン8ppmであった。
実施例30
実施例26と同じ汚泥スラリーに、亜硝酸ナトリウム100mg/Lとピリチオンロジンアミン塩18mg/Lを添加して、汚泥スラリーの臭気抑制試験を行った。
7時間後まで、硫化水素、メチルメルカプタンともに検出されず、12時間後は、硫化水素20ppm、メチルメルカプタン4ppmであった。
実施例31
ピリチオンロジンアミン塩の添加量を9mg/Lとした以外は、実施例30と同様にして、汚泥スラリーの臭気抑制試験を行った。
4時間後は、硫化水素、メチルメルカプタンともに検出されず、7時間後は、硫化水素は検出されず、メチルメルカプタンは痕跡量であり、12時間後は、硫化水素43ppm、メチルメルカプタン6ppmであった。
比較例16
実施例26と同じ汚泥スラリーに、亜硝酸ナトリウム100mg/Lとカプリン酸240mg/Lを添加して、汚泥スラリーの臭気抑制試験を行った。
7時間後まで、硫化水素、メチルメルカプタンともに検出されず、12時間後は、硫化水素18ppm、メチルメルカプタン4ppmであった。
比較例17
カプリン酸の添加量を120mg/Lとした以外は、比較例16と同様にして、汚泥スラリーの臭気抑制試験を行った。
4時間後は、硫化水素、メチルメルカプタンともに検出されず、7時間後は、硫化水素は検出されず、メチルメルカプタンは痕跡量であり、12時間後は、硫化水素45ppm、メチルメルカプタン5ppmであった。
比較例18
実施例26と同じ汚泥スラリーに、亜硝酸ナトリウム100mg/Lを添加して、汚泥スラリーの臭気抑制試験を行った。
4時間後は、硫化水素は検出されず、メチルメルカプタンは痕跡量であり、7時間後は、硫化水素42ppm、メチルメルカプタン10ppmであり、12時間後は、硫化水素150ppm、メチルメルカプタン40ppmであった。
比較例19
実施例26と同じ汚泥スラリーに、薬剤を添加することなく、汚泥スラリーの臭気試験を行った。
4時間後は、硫化水素410ppm、メチルメルカプタン40ppmであり、7時間後は、硫化水素460ppm、メチルメルカプタン54ppmであり、12時間後は、硫化水素500ppm、メチルメルカプタン55ppmであった。
実施例26〜31及び比較例16〜19の結果を、第7表に示す。
Figure 0004421884
Figure 0004421884
汚泥スラリーに亜硝酸ナトリウムのみを添加した比較例18では、7時間後に、すでに硫化水素とメチルメルカプタンが発生しているが、亜硝酸ナトリウムとカプリン酸とピリチオンの有機アルカリ誘導体を添加した実施例26〜27では、12時間後にいたっても、硫化水素、メチルメルカプタンともに発生せず、優れた臭気抑制効果が発現している。亜硝酸ナトリウムとピリチオンの有機アルカリ誘導体を添加した実施例28〜31でも、7時間後には、硫化水素は発生せず、メチルメルカプタンも非検出又は痕跡であり、12時間後の硫化水素とメチルメルカプタンの発生量も少ない。亜硝酸ナトリウムとカプリン酸の添加により同様な効果を得ようとすると、比較例16〜17のように、多量のカプリン酸を添加する必要がある。
実施例32
SS35,930mg/L、VSS30,790mg/L、pH5.65、酸化還元電位−265mVの汚泥スラリーに、亜硝酸ナトリウム120mg/L、p−ヒドロキシ安息香酸ブチル120mg/L及びピリチオンロジンアミン塩9mg/Lを添加して、汚泥脱水ケーキの臭気抑制試験を行った。
48時間後まで、硫化水素、メチルメルカプタンともに検出されず、72時間後は、硫化水素8ppm、メチルメルカプタン5ppmであった。
実施例33
p−ヒドロキシ安息香酸ブチルの代わりにサリチル酸を添加した以外は、実施例32と同様にして、汚泥脱水ケーキの臭気抑制試験を行った。
48時間後まで、硫化水素、メチルメルカプタンともに検出されず、72時間後は、硫化水素22ppm、メチルメルカプタン15ppmであった。
実施例34
p−ヒドロキシ安息香酸ブチルの代わりにウンデシレン酸を添加した以外は、実施例32と同様にして、汚泥脱水ケーキの臭気抑制試験を行った。
48時間後まで、硫化水素、メチルメルカプタンともに検出されず、72時間後は、硫化水素2ppm、メチルメルカプタン3ppmであった。
実施例35
実施例32と同じ汚泥スラリーに、亜硝酸ナトリウム120mg/Lとピリチオンロジンアミン塩18mg/Lを添加して、汚泥脱水ケーキの臭気抑制試験を行った。
24時間後は、硫化水素6ppm、メチルメルカプタン14ppmであり、48時間後は、硫化水素100ppm、メチルメルカプタン40ppmであり、72時間後は、硫化水素150ppm、メチルメルカプタン55ppmであった。
比較例20
実施例32と同じ汚泥スラリーに、亜硝酸ナトリウム120mg/Lとp−ヒドロキシ安息香酸ブチル240mg/Lを添加して、汚泥脱水ケーキの臭気抑制試験を行った。
24時間後は、硫化水素25ppm、メチルメルカプタン35ppmであり、48時間後は、硫化水素570ppm、メチルメルカプタン270ppmであった。
比較例21
p−ヒドロキシ安息香酸ブチルの代わりにサリチル酸を添加した以外は、比較例20と同様にして、汚泥脱水ケーキの臭気抑制試験を行った。
24時間後は、硫化水素130ppm、メチルメルカプタン60ppmであり、48時間後は、硫化水素650ppm、メチルメルカプタン700ppmであった。
比較例22
p−ヒドロキシ安息香酸ブチルの代わりにウンデシレン酸を添加した以外は、比較例20と同様にして、汚泥脱水ケーキの臭気抑制試験を行った。
24時間後は、硫化水素10ppm、メチルメルカプタン23ppmであり、48時間後は、硫化水素460ppm、メチルメルカプタン130ppmであった。
比較例23
実施例32と同じ汚泥スラリーに、薬剤を添加することなく、汚泥脱水ケーキの臭気試験を行った。
24時間後は、硫化水素640ppm、メチルメルカプタン730ppmであり、48時間後は、硫化水素860ppm、メチルメルカプタン1,020ppmであった。
実施例32〜35及び比較例20〜23の結果を、第8表に示す。
Figure 0004421884
汚泥スラリーに亜硝酸ナトリウムとp−ヒドロキシ安息香酸ブチル、サリチル酸又はウンデシレン酸を添加した比較例20〜22では、24時間後に、すでに硫化水素とメチルメルカプタンが発生しているが、亜硝酸ナトリウムと、p−ヒドロキシ安息香酸ブチル、サリチル酸又はウンデシレン酸と、ピリチオンの有機アルカリ誘導体の3種の薬剤を添加した実施例32〜34では、48時間後にいたっても、硫化水素、メチルメルカプタンともに発生せず、優れた臭気抑制効果が発現している。亜硝酸ナトリウムとピリチオンロジンアミン塩を添加した実施例35では、24時間後には、硫化水素とメチルメルカプタンが発生しているが、その発生量は比較例20〜22と比べて少ない。
実施例36
SS26,870mg/L、VSS23,180mg/L、pH5.71、酸化還元電位−267mVの汚泥スラリーに、亜硝酸ナトリウム120mg/L、カプリン酸240mg/L及びピリチオンエチルアミン塩18mg/Lを添加して、汚泥脱水ケーキの臭気抑制試験を行った。
48時間後まで、硫化水素、メチルメルカプタンともに検出されず、72時間後は、硫化水素が痕跡量、メチルメルカプタン3ppmであった。
実施例37
ピリチオンエチルアミン塩の添加量を9mg/Lとした以外は、実施例36と同様にして、汚泥脱水ケーキの臭気抑制試験を行った。
48時間後まで、硫化水素、メチルメルカプタンともに検出されず、72時間後は、硫化水素18ppm、メチルメルカプタン10ppmであった。
実施例38
実施例36と同じ汚泥スラリーに、亜硝酸ナトリウム120mg/L、カプリン酸240mg/L及びピリチオンロジンアミン塩18mg/Lを添加して、汚泥脱水ケーキの臭気抑制試験を行った。
48時間後まで、硫化水素、メチルメルカプタンともに検出されず、72時間後は、硫化水素が痕跡量、メチルメルカプタン5ppmであった。
実施例39
ピリチオンロジンアミン塩の添加量を9mg/Lとした以外は、実施例38と同様にして、汚泥脱水ケーキの臭気抑制試験を行った。
48時間後まで、硫化水素、メチルメルカプタンともに検出されず、72時間後は、硫化水素15ppm、メチルメルカプタン8ppmであった。
実施例40
実施例36と同じ汚泥スラリーに、亜硝酸ナトリウム120mg/Lとピリチオンエチルアミン塩18mg/Lを添加して、汚泥脱水ケーキの臭気抑制試験を行った。
24時間後は、硫化水素、メチルメルカプタンともに痕跡量であり、48時間後は、硫化水素30ppm、メチルメルカプタン45ppmであった。
実施例41
ピリチオンエチルアミン塩の添加量を9mg/Lとした以外は、実施例40と同様にして、汚泥脱水ケーキの臭気抑制試験を行った。
24時間後は、硫化水素、メチルメルカプタンともに痕跡量であり、48時間後は、硫化水素55ppm、メチルメルカプタン60ppmであった。
実施例42
実施例36と同じ汚泥スラリーに、亜硝酸ナトリウム120mg/Lとピリチオンロジンアミン塩18mg/Lを添加して、汚泥脱水ケーキの臭気抑制試験を行った。
24時間後は、硫化水素、メチルメルカプタンともに痕跡量であり、48時間後は、硫化水素18ppm、メチルメルカプタン25ppmであった。
実施例43
ピリチオンロジンアミン塩の添加量を9mg/Lとした以外は、実施例42と同様にして、汚泥脱水ケーキの臭気抑制試験を行った。
24時間後は、硫化水素、メチルメルカプタンともに痕跡量であり、48時間後は、硫化水素38ppm、メチルメルカプタン45ppmであった。
比較例24
実施例36と同じ汚泥スラリーに、亜硝酸ナトリウム120mg/Lとカプリン酸240mg/Lを添加して、汚泥脱水ケーキの臭気抑制試験を行った。
24時間後は、硫化水素25ppm、メチルメルカプタン18ppmであり、48時間後は、硫化水素250ppm、メチルメルカプタン210ppmであった。
比較例25
カプリン酸の添加量を120mg/Lとした以外は、比較例24と同様にして、汚泥脱水ケーキの臭気抑制試験を行った。
24時間後は、硫化水素45ppm、メチルメルカプタン25ppmであり、48時間後は、硫化水素490ppm、メチルメルカプタン320ppmであった。
比較例26
実施例36と同じ汚泥スラリーに、薬剤を添加することなく、汚泥脱水ケーキの臭気試験を行った。
24時間後は、硫化水素920ppm、メチルメルカプタン860ppmであり、48時間後は、硫化水素940ppm、メチルメルカプタン880ppmであった。
実施例36〜43及び比較例24〜26の結果を、第9表に示す。
Figure 0004421884
Figure 0004421884
汚泥スラリーに亜硝酸ナトリウムとカプリン酸を添加した比較例24〜25では、24時間後に、すでに硫化水素とメチルメルカプタンが発生しているが、亜硝酸ナトリウム、カプリン酸及びピリチオンの有機アルカリ誘導体の3種の薬剤を添加した実施例36〜39では、48時間後にいたっても、硫化水素、メチルメルカプタンともに発生せず、優れた臭気抑制効果が発現している。亜硝酸ナトリウムとピリチオンの有機アルカリ誘導体を添加した実施例40〜43では、24時間後には、硫化水素とメチルメルカプタンの痕跡量が発生しているが、その発生量は比較例24〜25と比べて少ない。
実施例44
SS23,200mg/L、VSS20,050mg/L、pH6.08、酸化還元電位−274mVの汚泥スラリーに、ピリチオンエチルアミン塩60mg/Lを添加して、汚泥脱水ケーキの臭気抑制試験を行った。
5時間後は、硫化水素10ppm、メチルメルカプタン5ppmであり、10時間後は、硫化水素36ppm、メチルメルカプタン15ppmであった。
実施例45
ピリチオンエチルアミン塩の代わりにピリチオンロジンアミン塩を添加した以外は、実施例44と同様にして、汚泥脱水ケーキの臭気抑制試験を行った。
5時間後は、硫化水素10ppm、メチルメルカプタン5ppmであり、10時間後は、硫化水素35ppm、メチルメルカプタン12ppmであった。
実施例46
ピリチオンエチルアミン塩の代わりにピリチオンクロロヘキシジン塩を添加した以外は、実施例44と同様にして、汚泥脱水ケーキの臭気抑制試験を行った。
5時間後は、硫化水素8ppm、メチルメルカプタン4ppmであり、10時間後は、硫化水素30ppm、メチルメルカプタン10ppmであった。
比較例27
実施例44と同じ汚泥スラリーに、薬剤を添加することなく、汚泥脱水ケーキの臭気試験を行った。
5時間後は、硫化水素300ppm、メチルメルカプタン100ppmであり、10時間後は、硫化水素650ppm、メチルメルカプタン250ppmであった。
実施例44〜46及び比較例27の結果を、第10表に示す。
Figure 0004421884
汚泥スラリーに薬剤を添加しない比較例27では、5時間後に、すでに多量の硫化水素とメチルメルカプタンが発生しているが、ピリチオンの有機アルカリ誘導体を添加した実施例44〜46では、硫化水素とメチルメルカプタンの発生量が少ない。
本発明の臭気抑制剤に含まれるピリチオンの有機アルカリ誘導体は、各種の溶剤に対して良好な溶解性を有するので、容易に他の殺菌剤と併用することができ、下水処理場、し尿処理場などの汚泥スラリーや汚泥脱水ケーキなどから発生する硫化水素、メチルメルカプタン、アンモニア、アミンなどに由来する臭気を長時間にわたって効果的に抑制することができる。

Claims (4)

  1. ピリチオンの有機アルカリ誘導体と、炭素数6〜12の脂肪酸又はその誘導体とを含有することを特徴とする汚泥スラリー又は汚泥脱水ケーキの臭気抑制剤。
  2. 脂肪酸が、炭素致8〜11の脂肪酸である請求項1記載の汚泥スラリー又は汚泥脱水ケーキの臭気抑制剤。
  3. ピリチオンの有機アルカリ誘導体が、ピリチオンエチルアミン塩、ピリチオンロジンアミン塩、ピリチオンジシクロへキシルアミン塩又はピリチオンクロロへキシジン塩である請求項1又は請求項2記載の汚泥スラリー又は汚泥脱水ケーキの臭気抑制剤。
  4. さらに、亜硝酸塩、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、次亜塩素酸塩、亜塩素酸塩、又は過酸化水素を含有する請求項1〜3のいずれか1項記載の汚泥スラリー又は汚泥脱水ケーキの臭気抑制剤。
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