JP4421587B2 - ウイング扉の係止装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ウイング扉の係止装置に関し、特に、手動によることなく係止および開放が可能な係止装置に関するものである。
トラックに搭載する箱型の荷台構造には、後部開閉型、幌型またはウイング扉型など種々の構造が存在するが、ウイング扉型の荷台構造は、屋根部分の左右中央において前後方向に沿った屋根フレームを中心に、その左右に開閉するように構成されたものであった。そして、当該開閉個所は屋根部分の半分と片方の側面部分であり、開放状態が鳥の翼に似た形状となるためウイング型と呼ばれ、当該開閉する部分をウイング扉と呼ばれているのである。
そこで、従来のウイング扉は、その開閉のための動力源(油圧等)が用意され、シリンダ操作等によって開閉されていた。しかし、係止機構にあっては、ウイング扉の閉塞後に複数の係止装置を手動により操作していた。そのため、係止装置の操作が未了または不十分である場合には、運送途中においてウイング扉と荷台基部とが離れ、両者に隙間を生じさせることとなるため、荷物落下の可能性があった。また、横転事故が発生した場合には、ウイング扉が容易に開放して荷物が路上に散乱することも考えられ得るものであった。
そのため、本願出願人は、ウイング扉を自動で係止できる係止装置を開発した(特許文献1参照)。この技術は、荷台基部の設けられる係止手段を構成している係止片が、回動可能かつ昇降可能に設けられるとともに、ウイング扉の端縁に回動可能な被係止部材が装着されたものであった。そして、この被係止部材はウイング扉の表面に対して内側に向かって有角的に傾斜するように付勢されており、当該被係止部材の先端が荷台基部に到達するとき、当該被係止部材が上記付勢に抗して回動し、被係止部材の突出方向がウイング扉の表面に近くなり傾斜角度が小さくなるものであった。このような被係止部材の回動により、ウイング扉の端縁からの突出長が実質的に長くなり、当該被係止部材の先端を係止手段のハウジング内部に大きく侵入することとなるため、係止片の回動を促進させる構成としたものであった。
特開2005−60982号公報
上記技術は、ウイング扉の端縁が閉鎖方向に移動する途中において、被係止部材の先端が先に荷台基部に到達するため、ウイング扉が荷台基部に到達した後には、ウイング扉がさらに閉鎖方向に移動すること、すなわち、ウイング扉の端縁が荷台基部に接近することによって、当該端縁と荷台基部との距離が短縮されることから、その距離に応じて、被係止部材が回動して角度を変化させる構成であった。これは、被係止部材が係止片ではなく荷台基部に到達することを予定したことによるものであった。
しかしながら、一般的なウイング扉は、荷台の前後二個所に設けられた逆L字状のウイングフレームによって支持されているため、当該ウイングフレームの近傍においては、当該フレームの傾倒に応じて、このフレームに近い移動軌跡を描く作動態様となるものの、上記ウイングフレームから離れた場所においては、横風の抵抗を受け、または、積み荷の状態のアンバランスや路面が傾斜していることによってシャーシが捻られるなど、種々の原因によりウイング扉の端縁の軌跡が一定ではなくなり、被係止部材と係止手段との位置関係が変化することとなり、安定的な係止状態を確保することが困難な場合がった。
本発明は、上記諸点にかんがみてなされたものであって、その目的とするところは、ウイング扉の端縁のうち、ウイングフレームから離れた位置における係止状態を安定させることのできる係止装置を提供することである。
そこで、本発明は、荷台基部およびウイング扉により構成されるトラック荷台構造において、上記ウイング扉の端縁から突出する被係止部材と、上記荷台基部の端縁付近で上記被係止部材を挟持可能に設けられた係止手段とからなるウイング扉の係止装置であって、上記被係止部材は、所定範囲の回動が許容されるとともに、上記ウイング扉の端縁における突出方向に向かって進退可能に構成された突出片を備えた被係止部材であり、上記突出片は、上記ウイング扉の端縁から突出する向きに付勢されるとともに、所定の傾斜状態に向かって回動が付勢されてなる突出片であり、上記係止手段は、所定範囲で回動可能な係止片を有するとともに、この係止片の回動軸を略鉛直方向に向かって進退可能かつ上向きに付勢して設け、この係止片が回動して起立するとき、回動軸付近における該係止片と荷台基部表面との間に上記被係止部材の肉厚に相当する間隙を構成するとともに、該係止片の先端付近が上記ウイング扉の端縁付近に当接してなる係止手段であることを特徴とするウイング扉の係止装置を要旨とするものである。
上記構成によれば、被係止部材が荷台基部に到達しない場合、すなわち、係止手段を構成する係止片に到達した場合であっても、当該係止片が下方に移動することに加えて、突出片後退することができるため、係止片の案内によって、突出片の先端が係止片と荷台基部表面との間隙部分に移動することができることとなり、また、突出片の先端が荷台基部の表面に到達したときには、当該突出片が回動し、係止手段のハウジング内部に侵入することが可能となる。
このような構成の場合、突出片と係止片との双方が接触するとき、その相対的な位置関係により、いずれか一方が付勢に抗して後退することができ、突出片が係止手段のハウジング内部に侵入することを妨げるような外力が作用する場合であっても、上記後退によって当該外力による動作の停止を回避することができる。そして、当該外力が消滅するときは、再び付勢の効力により前進されることとなるから、特に、ウイング扉の開放時には、突出片および係止片を本来の状態に復元させることができる。
そして、上記発明において、前記被係止部材は、ウイング扉の表側壁面に装着されるウイング用ハウジングと、このウイング用ハウジングに取り付けられた突出片とで構成された被係止部材であって、上記突出片の基部には貫通孔を有する偏心カムが固定され、この偏心カムの貫通孔に支持軸が挿通されるとともに、この支持軸が上記ウイング用ハウジングに設けられた長溝に沿って移動可能であり、かつ、上記支持軸によって支持されるバネ保持軸が押圧板を挿通しつつ上記ウイング用ハウジング内部の規制板に遊挿され、圧縮バネが上記押圧板と規制板の中間において上記バネ保持軸に挿通されてなる構成とすることができる。
このような構成の場合、押圧板が偏心カムに当接することとなり、この押圧板は圧縮バネにより偏心カムを押圧するため、この偏心カムに対する押圧力が安定的となる状態まで当該カムの回動を付勢することとなる。従って、この回動を付勢されたカムは、当該偏心カムが固定された突出片の回動を付勢することとなり、上記圧縮バネの付勢によって突出片がウイング扉の表面方向に対して所定の角度で傾斜することとなる。そして、この傾斜は、当該突出片の先端が荷台基部に到達することにより、上記圧縮バネの付勢に抗して回動可能となるのである。また、上記圧縮バネは、押圧板を介して同時に支持軸をも突出片が突出する方向に付勢することとなり、当該支持軸はウイング用ハウジングの長溝に沿って移動可能であるとともに、上記圧縮バネの付勢に抗して後退することができることとなる。
また、本発明は、トラックの前後方向中心線に沿って荷台の屋根の中央に横設された屋根フレームと、この屋根フレームを後方で支持するとともに荷台後部の枠体を構成する荷台後部フレームと、上記屋根フレームの前後端付近に支持され、該屋根フレームの左右両側に対称な略逆L字状のウイングフレームと、このウイングフレームに支持されて荷台屋根部分を形成する屋根形成部および荷台側面を形成する側面形成部を一体的に構成するウイング扉と、上記ウイングフレームと上記荷台後部フレームとの間に設けられたシリンダ装置と、荷台底部の左右側端部から側面部の一部を構成する荷台基部とからなるトラック荷台構造において、上記ウイング扉の端縁から突出する被係止部材と、上記荷台基部の端縁付近で上記被係止部材を挟持可能に設けた係止手段とからなるウイング扉の係止装置であって、上記被係止部材は、所定範囲の回動が許容されるとともに、上記ウイング扉の端縁から突出する方向に向かって進退可能に構成された突出片を備えた被係止部材であり、上記突出片は、上記ウイング扉の端縁から突出する向きに付勢されるとともに、所定の傾斜状態に向かって回動が付勢されてなる突出片であり、上記係止手段は、所定範囲で回動可能な係止片を有するとともに、この係止片の回動軸を略鉛直方向に向かって進退可能かつ上向きに付勢してに設け、この係止片が回動して起立するとき、回動軸付近における該係止片と荷台基部表面との間に上記被係止部材の肉厚に相当する間隙を構成するとともに、該係止片の先端付近が上記ウイング扉の端縁付近に当接してなる係止手段であることを特徴とするウイング扉の係止装置をも要旨としている。
上記構成によれば、突出片および係止片の双方が進退可能であるため、ウイング扉がウイングフレームによって支持され、かつ、ウイングフレームから離れた部分については、様々な原因により、ウイング扉の軌跡が変化したり、被係止部材と係止手段の相対的位置関係が変化するため、フレーム近傍の被係止部材に先行して係止手段に到達したり、逆にフレーム近傍の係止部材より遅れて係止手段に到達することがあり得るが、かかる場合において、係止片に対して突出片が極端に接近したり、離れた状態となったとしても、突出片および係止片のいずれか一方が後退することにより適度な位置関係を維持することができるため、係止片による係止動作が担保されることとなる。
さらに、本発明は、トラックの前後方向中心線に沿って荷台の屋根の中央に横設された屋根フレームと、この屋根フレームを後方で支持するとともに荷台後部の枠体を構成する荷台後部フレームと、上記屋根フレームの前後端付近に支持され、該屋根フレームの左右両側に対称な略逆L字状のウイングフレームと、このウイングフレームに支持されて荷台屋根部分を形成する屋根形成部および荷台側面を形成する側面形成部を一体的に構成するウイング扉と、上記ウイングフレームと上記荷台後部フレームとの間に設けられたシリンダ装置と、荷台底部の左右側端部から側面部の一部を構成する荷台基部とからなるトラック荷台構造において、上記ウイング扉の端縁に適宜間隔を有しつつ該端縁から突出する複数の被係止部材と、上記荷台基部の端縁付近で上記被係止部材に対向する位置において該被係止部材を挟持可能に設けた係止手段とからなるウイング扉の係止装置であって、上記被係止部材は、所定範囲の回動が許容されるとともに、上記ウイング扉の端縁から突出する方向に向かって進退可能に構成された突出片を備えた被係止部材であり、上記突出片は、上記ウイング扉の端縁から突出する向きに付勢されるとともに、所定の傾斜状態に向かって回動が付勢されてなる突出片であり、上記係止手段は、所定範囲で回動可能な係止片を有するとともに、この係止片の回動軸を略鉛直方向に向かって進退可能かつ上向きに付勢してに設け、この係止片が回動して起立するとき、回動軸付近における該係止片と荷台基部表面との間に上記被係止部材の肉厚に相当する間隙を構成するとともに、該係止片の先端付近が上記ウイング扉の端縁付近に当接してなる係止手段であり、上記各被係止部材が上記係止手段に到達するとき、それぞれ個別に係止してなることを特徴とするウイング扉の係止装置を要旨としている。
上記構成によれば、撓みを生じるウイング扉の一部において、被係止部材が係止手段に接近した場合でも係止片の係止動作に支障はなく、当該係止片が正常に作動することにより、突出片が係止片と荷台基部表面との間隙に侵入して、突出片および係止片の双方の回動が制限され、係止片によるウイング扉端縁の係止が可能となるのである。
上記構成の場合、突出片と係止片が接近し、接触するまでの間は、付勢により一定の姿勢を維持することができ、撓みを生じたウイング扉の一部に設けられた被係止部材が、異常に係止手段に接近した場合であっても、接触後にはいずれか一方が付勢に抗して後退することによって、係止片が回動できる状態を形成することができるのである。そして、ウイング扉が開放するときには、突出片および係止片は、係止前の状態に容易に復元することができるのである。
また、上記発明において、前記突出片および前記係止片は、両者の相対的な位置関係により、いずれか一方または双方が前記付勢に抗して後退してなる構成とすることができる。かかる構成により、付勢の強弱のみならず、相対的な位置関係、例えば、係止片が後退できない角度で被係止部材が当接した場合の位置関係のように、その状態に応じていずれか一方が後退できることによって、安定した係止片による係止状態を実現させることができる。
さらに、上記発明において、前記被係止部材は、ウイング扉の表側壁面に装着されるウイング用ハウジングと、このウイング用ハウジングに取り付けられた突出片とで構成された被係止部材であって、上記突出片の基部には貫通孔を有する偏心カムが固定され、この偏心カムの貫通孔に支持軸が挿通されるとともに、この支持軸が上記ハウジングに設けられた長溝に沿って移動可能であり、かつ、上記支持軸によって支持されるバネ保持軸が押圧板を挿通しつつ上記ハウジング内部の規制板に遊挿され、圧縮バネが上記押圧板と規制板の中間において上記バネ保持軸に挿通されてなる構成とすることもできる。
上記構成の場合、被係止部材は、偏心カムに圧縮バネが作用することにより、この偏心カムが固定される突出片に対する回動方向の付勢が作用するとともに、押圧板を介して支持軸を前進方向(突出方向)に付勢させることができる。従って、被係止部材が係止手段に到達する前には、突出片を常に一定の状態に維持させ、この付勢に抗して後退または回動することによって係止片の作動を円滑にするものである。
そして、上記のいずれかの発明において、前記係止片は、略鉛直方向に移動可能な軸部によって回動自在に軸支されるとともに、上記軸部より外向きに突出する長尺な係止本体部と、この係止本体部に連続しつつ軸部の反対側に突出する係止作用部とを備え、かつ、上記係止本体部が起立状態となるまで係止片が回動するとき、上記係止作用部と荷台基部との間に上記被係止部材の肉厚に相当する間隙を形成するように構成された係止片であり、前記被係止部材の先端が上記係止作用部に到達するとき、該被係止部材が該係止作用部を下降させることによって、上記係止片の全体を回動させるとともに、前記被係止部材の先端が上記係止作用部と荷台基部との間隙に侵入し、該被係止部材は上下方向の移動のみが許容され、上記係止片は傾倒方向への回動が制限されてなる構成とすることができる。
上記構成とする場合、係止片は、軸部が回動するとき係止本体部が起立状態となり、この起立状態によってウイング扉の被係止部材を係止することができるのである。これと同時に、起立状態となって係止本体部の係止作用部と荷台基部との間隙に突出片の先端が侵入することとなり、係止作用部の相当程度の範囲が突出片の先端部分に当接することにより、突出片が上方に摺動しない限り、当該突出片は上記間隙の侵入状態から脱することができず、その結果として、係止本体部は起立状態を維持することとなるのである。
また、上記各発明において、前記ウイング扉は、ウイングフレームに前後方向両端を支持されてなり、中間部分が下方に僅かに撓む構造のウイング扉であり、前記被係止部材は、上記ウイング扉の閉鎖直前における上記撓みの程度に応じて、該ウイング扉の端縁が専ら上下方向に移動するとき、該被係止部材の先端が荷台基部の表面に到達して該被係止部材が回動を開始した後に、前記係止片に到達するとともに、上記ウイング扉の端縁が専ら左右方向に移動するとき、上記係止片に到達した被係止部材の前記突出片が後退しつつ、該突出片の先端が前記係止片の表面上を摺動することができる被係止部材である構成とすることができる。
上記構成の場合、ウイング扉の撓みによって、当該ウイング扉が閉鎖するときの移動軌跡によって、先に荷台基部に到達したうえで下向きに移動する場合であっても、突出片がまず回動し、その突出方向は、ウイング扉から突出する方向と同じ状態となった後に、さらに被係止部材が下方に移動することとなるため、係止片を回動させることができるとともに、当該係止片が起立状態となり被係止部材を係止することが可能となる。また、ウイング扉の移動軌跡によって、被係止部材が荷台基部に到達する前に係止手段まで下降する場合であっても、係止片に到達した突出片が後退しながら所定の位置関係を維持し、当該係止片の表面を突出片の先端が摺動することによって、突出片が荷台基部の表面付近まで移動できることとなり、係止片を起立させることが可能となる。
本発明によれば、被係止部材および係止片の双方が進退可能に構成されているから、ウイング扉の端縁が予定外の動作をして、当該端縁に装着した被係止部材が先に荷台基部に到達する場合でも、先に係止片に到達した場合でも、被係止部材が後退したり、係止片が後退することによって、係止片を起立させるための被係止部材の侵入を可能にすることができる。これにより、ウイング扉の端縁のうち、ウイングフレームから離れた位置における係止状態を安定させることができる。
また、上記進退可能な被係止部材および係止片は、前進方向に付勢されているため、係止状態を実現するためには上記付勢に抗して後退することがあるが、係止が解除されたときには、再び付勢されて所定の位置および状態に復元させられ、繰り返し同一条件にて作動することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、トラックの荷台部分におけるウイング扉を係止する装置であって、まず、トラックの荷台部分の構造を概ね説明すれば、図1に示すように、荷台部分1は、運転席の後方に設けられた壁面部分で構成される荷台前部11、荷台の後面を構成する荷台後部12、屋根部分および側面部分を構成するウイング扉13、荷台の底面を構成する荷台底部14、および、荷台底部の左右両端において回動可能に設けられた荷台基部15によって、全体として箱形の荷台が形成されるものである。
上記のような荷台の構成部材のうちのイング扉13は、荷台部分1の荷台側部13aおよび屋根部13bを一体的に構成したものであり、屋根部13bのほぼ中央には屋根フレーム13cが横架され、この屋根フレーム13cを境にして左右に二分され、図示せぬ回転軸により回転可能に支持されているものである。なお、ウイング扉1は、上記構成により開放するとき、図示のように、翼(ウイング)に似た形態となるため、当該名称で呼ばれているものである。ここで、ウイング扉13の全体は、前後両端縁に設けられる逆L字状のウイングフレーム13d,13eによって支持されており、上記ウイングフレーム13d,13eは、荷台前部11および荷台後部12の枠部分を構成するフレームとの間で、シリンダ16,17を介在させている。従って、シリンダ16,17を操作することにより、ウイングフレーム13d,13eが屋根フレーム13cの回動軸を中心として開閉方向に回動し、これにより、ウイング扉13の全体も開閉方向に回動することとなるのである。
荷台基部15は、荷台底部14の左右両端縁に設けられ、荷台の側部の一部を構成するものであり、この荷台基部15は、荷台底部14との間で回動可能に設けられる構成とすることもできる。そして、このウイング扉13を閉鎖した状態で係止するためには、一般的に、ウイング扉13の端縁13fから突出する突出部材2と、荷台基部15に設けられ、上記突出部材2と一対をなす係止部材3とが必要となり、ウイング扉13を閉鎖させるとき、それぞれの突出部材2が係止部材3によって係止されるように構成されている。そこで、上記のような構成のウイング扉13を係止するために、本実施形態では、上述のように、突出部材2および係止部材3によって構成されるものである。
本実施形態の係止部材(本発明では係止手段と総称する)3は、図2に示すように、ハウジング4と係止部本体5とで構成されている。ハウジング4は、荷台基部15に装着するための基部41と、横断面形状を略コ字形にしてなる周辺部42とで構成され、基部41を荷台基部15に装着されることによって、その表面が荷台基部15の表面と同化するものであり(両者を含めて荷台基部と称する)、また、上記係止部本体5が、周辺部42の内部に保持されるものである。そして、上記周辺部42は、平行な2枚の保持部43,44を有しており、この両保持部43,44には、対称に設けられた長孔45,46が設けられ、この長孔45,46を同時に挿通できる枢軸47が設けられるのである。また、枢軸47は、上記長孔45,46の範囲内に限り、その移動が制限されるものであって、上記長孔45,46が案内溝として機能するものである。そして、この長孔45,46による案内方向は、鉛直方向に設けられている。すなわち、枢軸47は、長孔45,46の上端から下端に向けて直線的に移動するように構成されている。なお、この長穴45,46を上端から下端に向かって僅かに傾斜する方向に構成することにより、ハウジング基部41から徐々に離れるように構成することもでき、枢軸47が下降するとき、当該枢軸47はハウジング基部41から徐々に離れるように案内させることも可能である。
係止部本体5は、上記ハウジング4に対して回動可能に保持される回動部51と、この回動部51に連続する平板状の係止片52と、この係止片52に連続する基端部53とで構成されている。回動部51は、ハウジング4の内部において枢軸47によって保持されるものであり、円形の貫通孔が穿設されている。従って、係止部本体5が枢軸47を回動軸とする軸回りに回動可能となるものである。また、係止片52は、ハウジング4の外方に突出する状態で配置されるものであり、このとき、係止片52に連続する基端部53は、ハウジング4の基部41の近傍に位置することとなる。
また、ハウジング4と係止部本体5との間には、付勢部6が装着されるものであって、荷台基部15に固定されるハウジング4に対して係止部本体5を所定方向に付勢するものである。具体的には、圧縮バネ61によって枢軸47を介して係止部本体5の回動部51を上向きに付勢するものであって、上記圧縮バネ61を挿通するバネ規制軸62が、枢軸47の挿通を許容する枢軸挿通部63に固定されて押圧規制部64を構成し、係止部本体5をハウジングに装着する際、枢軸挿通部63に枢軸47を挿通することによって、上記押圧規制部64の全体が係止部本体5に装着されるのである。また、ハウジング底部48には、貫通孔49が設けられており、圧縮バネ61を貫通するバネ規制軸62の先端が、この貫通孔49に挿通できるようになっている。従って、枢軸47が上記枢軸挿通部63を挿通することにより、押圧規制部64が係止部本体5との間で相対的に回動自在となることから、係止部本体5が枢軸47を中心として回動するときであっても、押圧規制部64の状態が変動することがないのである。そして、圧縮バネ61は、枢軸挿通部63とハウジング底部68との間で付勢力を発揮し、係止部本体5の回動部51を上方に付勢することとなる。一方、係止部本体5に対して下向きの力が作用するときには、回動部51および枢軸47を介して、圧縮バネ61による付勢力に抗して枢軸挿通部63が下降することとなり、バネ規制軸62の先端部分は、ハウジング底部48の貫通孔49から外方に突出することとなる。そして、上記下向きの力が消滅することにより、圧縮バネ61の付勢力により、枢軸挿通部63および枢軸47を介して回動部51を上昇させることができるのである。
従って、上記係止部材3は、図3に示すように、係止部本体5の基端部53に対して何らの外力が作用しない状態においては、係止片52の自重によって開放する状態となり、この開放状態は、ハウジング4の枢軸47が挿通される枢軸挿通部63の両端付近に設けられたストッパ66によって所定角度に停止するものである。そして、上記基端部53に外力が作用し、すなわち、当該基端部53に対して下向きの力が作用するとき、係止部材3の全体が起立状態となるのである。このようにして係止部材3が起立するとき、後述の突出部材を係止することができるのである。
次に、突出部材に相当する被係止部材7について説明する。本実施形態の被係止部材7は、図4および図5に示すように、外方に突出する突出片71が、ウイング用ハウジング72に支持軸73によって回動自在に装着されている。そして、ウイング用ハウジング72には、上記支持軸73が挿通できる長孔74,75が上下方向(ウイング扉の表面上でウイング用ハウジングが突出する方向)に直線的に設けられ、この長孔74,75に挿通される支持軸73は、上記長孔74,75に沿って移動できるようになっている。
ここで、突出片71の基部76には貫通孔を有する偏心カム8が固定され、この偏心カム8の貫通孔81に上記支持軸73が挿通されることによってウイング用ハウジング72との装着を可能にしており、さらに、この支持軸73がバネ保持軸77の基軸部78をも挿通しており、当該バネ保持軸77をも支持軸73に伴って移動できるようになっている。そして、このバネ保持軸77には、圧縮バネ79が挿通できるようになっており、この圧縮バネ79と上記基軸部78との中間には押圧板9が介在されており、上記圧縮バネ79は押圧板9に対して圧縮力を作用することとなるのである。なお、この圧縮バネ79は、ウイング用ハウジング72の内側に設けられた規制板70と上記押圧板9との間に装着されており、圧縮バネ72に圧縮力が付与されるとき、上記規制板70および押圧板9によって反発力が増大されるようになっている。
また、図6に示すように、上記押圧板9の両端には、上記偏心カム8の表面に当接するカム接部91が設けられており、このカム接部91が偏心カム8の表面に当接することにより、カム軸を所定の角度まで回動するように付勢することとなるのである。ここで、本実施形態のカム接部91の端面形状は、円弧状に形成されており、偏心カム8の大径部分82にカム接部91が当接する状態において、当該偏心カム8が所定方向に回転方向を付勢されるようになっており、また、大径部分82以外の偏心カム8の表面にカム接部91が当接する場合であっても、当該円形断面の偏心カム8の表面に当接して安定できる構成となっているのである。すなわち、カム接部91が円弧状であるために、当該カム接部91の表面が偏心カム8の表面に対して面接触または複数部分における点接触となるため、単一点における点接触(カム接部91が平面の場合)とは異なり、圧縮バネ79による押圧力の分力が偏心カム8の大径部分82に対して強く作用するのである。なお、上記偏心カム8の大径部分82がカム接部91に当接する場面としては、突出片71の長手方向が回動して、ウイング用ハウジング72の長手方向(ウイング扉13の表面上突出方向)に一致する状態となった場合が考えられる。そこで、この場面において、カム接部91が円弧状であることによって、突出片71の回動に限界点を設定することも可能となり、この場合には、必要以上に突出片71が回動することを回避でき、また、偏心カム8とは回動を共にしない基軸部78に突起状ストッパを設けて所定範囲を超える突出片71の回動を規制することも可能である。
被係止部材7は、上記のような構成であるから、圧縮バネ79は、ハウジング72の上位に設けられた規制板70と押圧板9との中間に介在して、当該押圧板9を下向きに付勢することとなり、押圧板9のカム接部91に接する偏心カム8は、図示のように、突出片71を傾斜させる状態に、当該カム軸を回転させることとなるのである。そして、この突出片71に対して、上記傾斜を解消するような外力が作用するとき、当該偏心カム8が圧縮バネ79の付勢に抗して押圧板9を押し上げることとなり、外力がなくなるまでの間は、傾斜角度を緩やかにすることができる。なお、上記外力がなくなった場合には、再び、圧縮バネ79の付勢により、当初の角度の傾斜を形成することとなるのである。
本実施形態の係止部材3および被係止部材7の構成は以上のとおりであるから、現実に荷台基部15およびウイング扉13に装着された場合の作動態様について説明する。
図7は、ウイング扉13が閉鎖するときの被係止部材7の移動および係止手段3の作動態様を示した図であり、図7(a)〜(c)に向かって徐々に閉鎖状態が進行している。この図に示すように、ウイング扉13が荷台基部15に接近すると、ウイング扉15の端縁に装着した被係止部材7から突出する突出片71が荷台基部15の表面に到達することとなる(このときの荷台基部表面とは、当該荷台基部に同化した係止手段3のハウジング4の基部41の表面を含めたものであり、図面上は、当該ハウジング4の基部41の表面に到達している)。この状態では、未だ突出片71は係止手段4によって係止されることはなく、被係止手段7の突出片71は、当初の傾斜角度を維持している状態である。
この状態から、ウイング扉13の閉鎖が進行することにより(図7(b)参照)、被係止部材7は荷台基部15に接近するとともに、その高さを下降させることとなり、上記被係止部材7の突出片71も下降し、かつ、突出片71の回動によって、さらにその先端が下降することとなる。これにより、突出片71の先端が係止片52に連続する基端部53に当接し、当該突出片71の先端の下降の程度に応じて当該基端部53を下降させることとなるのである。この係止片52に連続する基端部53の下降に伴って、枢軸47を軸として係止片52は回動することとなるから、その結果として、当該係止片52は起立状態へと移行することとなる。
このような係止片52の回動が進行し、すなわち、ウイング扉13の閉鎖が進行して被係止部材7の突出片71が大きく下降するとき(図7(c)参照)、係止片52が完全に起立した状態となったとき、当該係止片52が被係止部材7のハウジング72に当接して、被係止部材7の係止を完了するのである。このとき、本実施形態における係止片52は、被係止部材7に当接しているが、これが、ウイング扉13の表面に当接して係止する状態とすることもできる。いずれにしても、ウイング扉13の端縁付近に当接して係止することとなるものである。また、突出片71の状態については、係止片52に連続する基端部53は、当該係止片52が起立したとき、ハウジング基部41の表面(荷台基部15の表面)との間に、ちょうど突出片71が侵入できる程度の間隙を構成しており、この間隙部分に突出片71が侵入することによって、係止片71が楔で固定された状態となり、突出片71が鉛直方向に上昇して、上記間隙から脱しない限り、係止片52の起立状態が解消することはないのである。
また、上記のようなウイング扉13の閉鎖の軌跡とは異なり、被係止部材7の突出片71が係止片52に先に到達した場合は、係止片52と突出片71との関係は上記とは異なることとなる。すなわち、図8に示すように、ウイング扉13の端縁が低い位置から荷台基部15に接近する場合には、被係止部材7の突出片71が係止手段3の係止片52の表面に先に当接することとなる(図8(a)参照)。この状態からウイング扉13の端縁がさらに下降する場合には、係止片52は圧縮バネ46の付勢に抗して下降するか、または、突出片71が圧縮バネ79の付勢に抗して上昇することにより、その当接状態が維持されることとなる。そして、当該ウイング扉13の端縁が荷台基部15に接近するときには、突出片71の先端が荷台基部15の表面に向かって移動し、さらに、係止片52に連続する基端部53に移動して、上記両者の付勢によって、または、ウイング扉の下降によって、当該基端部53を下降させ、係止片52を起立させることができるのである。
ここで、図8(b)に示すように、ウイング扉13の閉鎖の軌跡が特別な場合には、係止片52の起立角度と、突出片71の突出方向傾斜角度とのバランスによって、突出片71が、係止片52に連続する基端部53と荷台基部15の表面との間隙に侵入できない場合が想定されていた。そこで、本実施形態のように、係止片52および突出片71の双方がバネによる付勢に抗して後退可能(係止片52は下降可能、突出片71は上昇可能)であることにより、ウイング扉の自重等によって強く圧縮されることにより、いずれか一方が後退することにより、突出部71が上記間隙内に侵入できる角度を得ることができるのである。図8(c)は、突出片71が後退(上昇)した状態を示しているが、この図に示すように、突出片71が上昇することにより、ウイング扉13の端縁は、荷台基部15に接近する方向に移動する(閉鎖状態が進行する)ことが可能となり、このウイング扉の閉鎖状態が進行することにより、突出片71の傾斜角度が小さくなるため、上記間隙に侵入できるようになるのである。
本実施形態は上記のとおりであるが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の態様をとることは可能である。例えば、係止手段3におけるハウジング4の長孔45,46は、鉛直方向であるほか、僅かに傾斜させることも可能である。この場合、挿通される枢軸47が下降するとき、係止片52に連続する基端部53とハウジング基部41との中間に構成される間隙が徐々に拡大するように、その長孔45,46の向きを調整することが好ましい。また、同様に、突出片71の移動方向を規制するウイング用ハウジング72に設ける長孔74,75も同様にウイング扉15の端縁から突出方向に沿った直線上とするほかに、突出方向に対して僅かに傾斜させる構成とすることができる。
また、係止片52および突出片71の付勢手段として圧縮バネを使用したが、その他の方法により所定方向に付勢することも可能である。さらに、係止片52は、起立状態において、被係止部材7のウイング用ハウジング72の表面に当接させているが、この係止片52を長尺に構成することによって、ウイング扉15の表面に当接させることができる。
なお、この係止片52を傾倒させた状態が一定となるように、枢軸挿通部63の両端に略三角形状のストッパ66を設けているが(図2参照)、このストッパ66を枢軸挿通部63に設けることにより、枢軸が上下方向に昇降する場合であっても係止片52の傾倒方向(全開状態に傾倒したときの角度)が変化することがなく、突出片71との相対的な関係は、角度の観点において安定的なものとなる。
ウイング扉を備えたトラックの概略を示す斜視図である。 係止手段の分解斜視図である。 係止手段の断面図である。 被係止部材の分解斜視図である。 被係止部材の斜視図である。 被係止部材の断面図である。 本実施形態の作動態様を示す説明図である。 本実施形態の作動態様を示す説明図である。
符号の説明
1 荷台部分
2 突出部材
3 係止部材
4 ハウジング
5 係止部本体
6 付勢部
7 被係止部材
8 偏心カム
9 押圧板
11 荷台前部
12 荷台後部
13 ウイング扉
13a 荷台側部
13b 屋根部
13c 屋根フレーム
13d,13e ウイングフレーム
13f ウイング扉端縁
14 荷台底部
15 荷台基部
16,17 シリンダ
41 ハウジング基部
42 周辺部
43,44 保持部
45,46 長孔
47 枢軸
51 回動部
52 係止片
53 基端部
61 圧縮バネ
62 バネ規制部
63 枢軸挿通部
64 押圧規制部
70 規制板
71 突出片
72 ウイング用ハウジング
73 支持軸
74,75 長孔
76 突出片基部
77 バネ保持軸
78 基軸部
79 圧縮バネ
81 貫通孔
82 大径部
91 カム接部

Claims (8)

  1. 荷台基部およびウイング扉により構成されるトラック荷台構造において、
    上記ウイング扉の端縁から突出する被係止部材と、上記荷台基部の端縁付近で上記被係止部材を挟持可能に設けられた係止手段とからなるウイング扉の係止装置であって、
    上記被係止部材は、所定範囲の回動が許容されるとともに、上記ウイング扉の端縁における突出方向に向かって進退可能に構成された突出片を備えた被係止部材であり、上記突出片は、上記ウイング扉の端縁から突出する向きに付勢されるとともに、所定の傾斜状態に向かって回動が付勢されてなる突出片であり、
    上記係止手段は、所定範囲で回動可能な係止片を有するとともに、この係止片の回動軸を略鉛直方向に向かって進退可能かつ上向きに付勢して設け、この係止片が回動して起立するとき、回動軸付近における該係止片と荷台基部表面との間に上記被係止部材の肉厚に相当する間隙を構成するとともに、該係止片の先端付近が上記ウイング扉の端縁付近に当接してなる係止手段であることを特徴とするウイング扉の係止装置。
  2. 前記被係止部材は、ウイング扉の表側壁面に装着されるウイング用ハウジングと、このウイング用ハウジングに取り付けられた突出片とで構成された被係止部材であって、上記突出片の基部には貫通孔を有する偏心カムが固定され、この偏心カムの貫通孔に支持軸が挿通されるとともに、この支持軸が上記ウイング用ハウジングに設けられた長溝に沿って移動可能であり、かつ、上記支持軸によって支持されるバネ保持軸が押圧板を挿通しつつ上記ウイング用ハウジング内部の規制板に遊挿され、圧縮バネが上記押圧板と規制板の中間において上記バネ保持軸に挿通されてなる請求項1記載のウイング扉の係止装置。
  3. トラックの前後方向中心線に沿って荷台の屋根の中央に横設された屋根フレームと、この屋根フレームを後方で支持するとともに荷台後部の枠体を構成する荷台後部フレームと、上記屋根フレームの前後端付近に支持され、該屋根フレームの左右両側に対称な略逆L字状のウイングフレームと、このウイングフレームに支持されて荷台屋根部分を形成する屋根形成部および荷台側面を形成する側面形成部を一体的に構成するウイング扉と、上記ウイングフレームと上記荷台後部フレームとの間に設けられたシリンダ装置と、荷台底部の左右側端部から側面部の一部を構成する荷台基部とからなるトラック荷台構造において、
    上記ウイング扉の端縁から突出する被係止部材と、上記荷台基部の端縁付近で上記被係止部材を挟持可能に設けた係止手段とからなるウイング扉の係止装置であって、
    上記被係止部材は、所定範囲の回動が許容されるとともに、上記ウイング扉の端縁から突出する方向に向かって進退可能に構成された突出片を備えた被係止部材であり、上記突出片は、上記ウイング扉の端縁から突出する向きに付勢されるとともに、所定の傾斜状態に向かって回動が付勢されてなる突出片であり、
    上記係止手段は、所定範囲で回動可能な係止片を有するとともに、この係止片の回動軸を略鉛直方向に向かって進退可能かつ上向きに付勢してに設け、この係止片が回動して起立するとき、回動軸付近における該係止片と荷台基部表面との間に上記被係止部材の肉厚に相当する間隙を構成するとともに、該係止片の先端付近が上記ウイング扉の端縁付近に当接してなる係止手段であることを特徴とするウイング扉の係止装置。
  4. トラックの前後方向中心線に沿って荷台の屋根の中央に横設された屋根フレームと、この屋根フレームを後方で支持するとともに荷台後部の枠体を構成する荷台後部フレームと、上記屋根フレームの前後端付近に支持され、該屋根フレームの左右両側に対称な略逆L字状のウイングフレームと、このウイングフレームに支持されて荷台屋根部分を形成する屋根形成部および荷台側面を形成する側面形成部を一体的に構成するウイング扉と、上記ウイングフレームと上記荷台後部フレームとの間に設けられたシリンダ装置と、荷台底部の左右側端部から側面部の一部を構成する荷台基部とからなるトラック荷台構造において、
    上記ウイング扉の端縁に適宜間隔を有しつつ該端縁から突出する複数の被係止部材と、上記荷台基部の端縁付近で上記被係止部材に対向する位置において該被係止部材を挟持可能に設けた係止手段とからなるウイング扉の係止装置であって、
    上記被係止部材は、所定範囲の回動が許容されるとともに、上記ウイング扉の端縁から突出する方向に向かって進退可能に構成された突出片を備えた被係止部材であり、上記突出片は、上記ウイング扉の端縁から突出する向きに付勢されるとともに、所定の傾斜状態に向かって回動が付勢されてなる突出片であり、
    上記係止手段は、所定範囲で回動可能な係止片を有するとともに、この係止片の回動軸を略鉛直方向に向かって進退可能かつ上向きに付勢してに設け、この係止片が回動して起立するとき、回動軸付近における該係止片と荷台基部表面との間に上記被係止部材の肉厚に相当する間隙を構成するとともに、該係止片の先端付近が上記ウイング扉の端縁付近に当接してなる係止手段であり、
    上記各被係止部材が上記係止手段に到達するとき、それぞれ個別に係止してなることを特徴とするウイング扉の係止装置。
  5. 前記突出片および前記係止片は、両者の相対的な位置関係により、いずれか一方または双方が前記付勢に抗して後退してなる請求項4記載のウイング扉の係止装置。
  6. 前記被係止部材は、ウイング扉の表側壁面に装着されるウイング用ハウジングと、このウイング用ハウジングに取り付けられた突出片とで構成された被係止部材であって、上記突出片の基部には貫通孔を有する偏心カムが固定され、この偏心カムの貫通孔に支持軸が挿通されるとともに、この支持軸が上記ウイング用ハウジングに設けられた長溝に沿って移動可能であり、かつ、上記支持軸によって支持されるバネ保持軸が押圧板を挿通しつつ上記ウイング用ハウジング内部の規制板に遊挿され、圧縮バネが上記押圧板と規制板の中間において上記バネ保持軸に挿通されてなる請求項3ないし5のいずれかに記載のウイング扉の係止装置。
  7. 前記係止片は、略鉛直方向に移動可能な軸部によって回動自在に軸支されるとともに、上記軸部より外向きに突出する長尺な係止本体部と、この係止本体部に連続しつつ軸部の反対側に突出する係止作用部とを備え、かつ、上記係止本体部が起立状態となるまで係止片が回動するとき、上記係止作用部と荷台基部との間に上記被係止部材の肉厚に相当する間隙を形成するように構成された係止片であり、前記被係止部材の先端が上記係止作用部に到達するとき、該被係止部材が該係止作用部を下降させることによって、上記係止片の全体を回動させるとともに、前記被係止部材の先端が上記係止作用部と荷台基部との間隙に侵入し、該被係止部材は上下方向の移動のみが許容され、上記係止片は傾倒方向への回動が制限されてなることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のウイング扉の係止装置。
  8. 前記ウイング扉は、ウイングフレームに前後方向両端を支持されてなり、中間部分が下方に僅かに撓む構造のウイング扉であり、前記被係止部材は、上記ウイング扉の閉鎖直前における上記撓みの程度にも応じて、該ウイング扉の端縁が専ら上下方向に移動するとき、該被係止部材の先端が荷台基部の表面に到達して該被係止部材が回動を開始した後に、前記係止片に到達するとともに、上記ウイング扉の端縁が専ら左右方向に移動するとき、上記係止片に到達した被係止部材の前記突出片が後退しつつ、該突出片の先端が前記係止片の表面上を摺動することができる被係止部材である請求項1ないし7のいずれに記載のウイング扉の係止装置。
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