JP4420307B2 - 船外機における内燃機関の吸気消音装置 - Google Patents

船外機における内燃機関の吸気消音装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4420307B2
JP4420307B2 JP2000293171A JP2000293171A JP4420307B2 JP 4420307 B2 JP4420307 B2 JP 4420307B2 JP 2000293171 A JP2000293171 A JP 2000293171A JP 2000293171 A JP2000293171 A JP 2000293171A JP 4420307 B2 JP4420307 B2 JP 4420307B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intake
silencer
combustion engine
internal combustion
hull
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000293171A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002098017A (ja
Inventor
仁司 渡邊
弘之 恒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP2000293171A priority Critical patent/JP4420307B2/ja
Priority to US09/965,650 priority patent/US6588388B2/en
Publication of JP2002098017A publication Critical patent/JP2002098017A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4420307B2 publication Critical patent/JP4420307B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
    • F02B75/18Multi-cylinder engines
    • F02B75/22Multi-cylinder engines with cylinders in V, fan, or star arrangement
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
    • F02B61/045Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for marine engines

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Exhaust Silencers (AREA)

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、船外機における内燃機関の吸気消音装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
船外機には、従来、特開平11−34985号公報で示されたものがある。
【0003】
上記公報のものによれば、船外機は、船体の後部に支持されるプロペラ駆動用の内燃機関を備えている。また、この内燃機関は、複数のシリンダを備えたシリンダ群と、上記各シリンダからそれぞれ互いに離れてほぼ平行に延出する複数の吸気管と、これら吸気管の各延出端部を共に連結させるサイレンサと、このサイレンサから延出する吸気管延長部とを備え、上記吸気管と吸気管延長部とによって、所望の相当管長が得られることとされている。
【0004】
上記各吸気管、サイレンサ、および吸気管延長部の各内部空間が互いに連通する吸気通路とされると共に、上記吸気管延長部の延出端部が上記吸気通路を大気側に開口させる空気吸入開口とされている。
【0005】
上記内燃機関を駆動させれば、大気側の空気が上記空気吸入開口および吸気通路を順次通って各シリンダの内部に吸入され、ここで、燃料の燃焼に供される。この燃焼により生じる熱エネルギーにより、上記内燃機関が駆動力を出力し、この駆動力がプロペラに伝達され、もって、船が水面上を推進可能とされる。
【0006】
また、上記内燃機関の駆動時、サイレンサは、上記吸入通路を空気が吸入される際の吸気騒音を低減させ、もって、内燃機関の外部に吸気騒音が発せられることを抑制する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の技術では、吸気管延長部はサイレンサから単に延出させられているため、上記吸気管、サイレンサ、および吸気管延長部の全体的な外形寸法が大きくなりがちであり、つまり、内燃機関が大形になりがちであり、これは、特に、小形化が要求される船外機にあって好ましくない。
【0008】
また、上記内燃機関の駆動時、上記したようにサイレンサは設けられているが、上記空気吸入開口からその外部に向って幾分かは吸気騒音が発せられることとなり、これは、上記船体への乗り心地を低下させるものであって好ましくない。
【0009】
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、船外機における内燃機関を小形にさせるようにし、かつ、内燃機関の駆動時に吸気騒音が発せられるとしても、船体への乗り心地が良好に保たれるようにすることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の船外機における内燃機関の吸気消音装置は、次の如くである。
【0011】
請求項1の発明は、船体3の後部に支持されるプロペラ9駆動用の内燃機関10を備え、この内燃機関10が、複数のシリンダ20を備えたシリンダ群20L,20Rと、上記各シリンダ20からそれぞれ互いに離れてほぼ平行に延出する複数の吸気管31と、これら吸気管31の各延出端部を共に連結させるサイレンサ33と、このサイレンサ33から延出する吸気管延長部34とを備え、上記各吸気管31、サイレンサ33、および吸気管延長部34の各内部空間を互いに連通する吸気通路35にすると共に、上記吸気管延長部34の延出端部を上記吸気通路35を大気側に開口させる空気吸入開口36とした船外機における内燃機関の吸気消音装置において、
【0012】
上記各吸気管31同士の間の空間に上記吸気管延長部34を配設し、
【0013】
上記空気吸入開口36を上記船体3の後方に向って開口させたものである。
【0014】
請求項2の発明は、請求項1の発明に加えて、上記吸気管31の上流側端部を上記サイレンサ33内の吸気通路35に開放させる開口41と、上記吸気管延長部34の下流側端部を上記サイレンサ33内の吸気通路35に開放させる開口42との間に配設される仕切り部材43を備えたものである。
【0015】
請求項3の発明は、請求項1、もしくは2の発明に加えて、上記内燃機関10が、船体3の幅方向の外側方に向って突出する左右一対のシリンダ群20L,20Rと、上記船体3の前後方向で、上記各シリンダ群20L,20Rの前方に配設される上記サイレンサ33とを備えた船外機における内燃機関の吸気消音装置において、
【0016】
上記各シリンダ群20L,20Rに対しそれぞれ上記サイレンサ33を設けると共に、上記船体3の幅方向で上記両サイレンサ33,33の間に前後に貫通する空気通路46を形成し、
【0017】
上記両サイレンサ33,33を互いに連通させる連通路48を設けたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。
【0019】
図において、符号1は船で、この船1は水面2上に浮く船体3と、この船体3の後端部に着脱自在に取り付けられるクランプブラケット4と、このクランプブラケット4を介して上記船体3の後端部に支持される船外機5とを備えている。また、図中矢印Frは、上記船体3の前方を示し、下記する左右とは上記前方に向っての船体3の幅方向をいうものとする。
【0020】
上記船外機5はこの船外機5の下部を構成するケース8を備えている。このケース8は上下方向に長く延びて、その上部が上記クランプブラケット4に枢支手段7により支持され、つまり、上記ケース8は、上記クランプブラケット4と枢支手段7を介し上記船体3の後端部に支持されている。一方、上記ケース8の下部は、上記水面2下に没入させられている。
【0021】
また、上記船外機5は、軸心が前後方向に延びて上記ケース8の下端部にその軸心回りに回転自在に支承されるプロペラ9と、上記ケース8の上面に載置されてこのケース8の上端部に支持される上記プロペラ9駆動用の内燃機関10と、上記ケース8の内部に収容され上記内燃機関10に上記プロペラ9を連動連結させる動力伝達手段11と、上記内燃機関10にその外方から嵌脱自在に外嵌して、この内燃機関10を全体的に覆い、かつ、上記ケース8の上端部に着脱自在に取り付けられる樹脂製のカウリング12とを備えている。このカウリング12の内外部を連通させ、このカウリング12の外部から内部に空気13を導入可能とさせる空気導入口14が船体3の前後方向での上記カウリング12の後上部に形成されている。
【0022】
上記内燃機関10は4サイクルV型多シリンダ(6シリンダ)内燃機関である。この内燃機関10は、上記ケース8の上面に支持され、つまり、船体3側に支持されてその内部がクランク室15とされるクランクケース16と、軸心17がほぼ鉛直方向に延びて上記クランク室15に収容されると共に、上記クランクケース16に上記軸心17回りに回動自在となるよう支承されるクランク軸18とを備えている。上記船外機5の幅方向の中央を通り、かつ、鉛直方向に延びる仮想鉛直線19上に上記軸心17がほぼ位置している。
【0023】
上記内燃機関10は、上記クランクケース16から船体3の前後方向での後方に向って、かつ、船体3の幅方向の左右各外側方に向って突出し、この船体3の平面視でV字形とされる左右一対のシリンダ群20L,20Rと、これら各シリンダ群20L,20Rをそれぞれ構成する各シリンダ20内のシリンダ孔21に嵌入されるピストン22と、上記クランク軸18と各ピストン22とを互いに連動連結させる連接棒23とを備えている。上記左右各シリンダ群20L,20Rは、それぞれ上下方向で複数(3つ)のシリンダ20を備えている。上記各シリンダ20の突出端側のシリンダ孔21内で、上記ピストン22により閉じられた空間が燃焼室24とされている。
【0024】
上記各シリンダ20にはその外部から上記燃焼室24に連通する吸気通路25が形成されると共に、この吸気通路25を開閉自在とする吸気弁26が設けられている。また、上記各シリンダ20には上記シリンダ孔21からその外部に連通する排気通路27が形成されると共に、この排気通路27を開閉自在とする排気弁28が設けられている。上記吸気弁26と排気弁28は、それぞれその軸方向で、上記各シリンダ20に対し往復摺動自在となるよう支承され、これら吸気弁26と排気弁28は上記クランク軸18に連動する動弁機構により、上記往復動をして開閉弁動作させられる。
【0025】
上記内燃機関10は、大気側の空気13を各シリンダ20に吸入されるよう案内する樹脂製の吸気装置30を備えている。上記吸気装置30は、上記左右シリンダ群20L,20Rのそれぞれにおいて、上記各シリンダ20からそれぞれ上記クランクケース16の外側方を通って前方に向いこのクランクケース16の前方まで延出する複数(3本)の吸気管31,31を備えている。これら各吸気管31は、上下方向で互いに離れ、かつ、前方に向って互いにほぼ平行に延出し、平面視で船体3の外側方に向って突出する円弧形状をなしている。
【0026】
上記吸気装置30は、上記左右シリンダ群20L,20Rのそれぞれにおいて、上記各シリンダ20から前方に延出した吸気管31の各延出端部を共に連結させると共に上記各シリンダ群20L,20Rの前方に配設されるサイレンサ33と、このサイレンサ33から延出する複数(2本)の吸気管延長部34とを備えている。上記各吸気管31、サイレンサ33、および吸気管延長部34の各内部空間は互いに連通する吸気通路35とされ、上記各吸気管延長部34の延出端部は上記吸気通路35を大気側に開口させる空気吸入開口36とされ、これら空気吸入開口36および吸気通路25,35順次通して、大気側が上記各シリンダ20内の燃焼室24に連通させられている。
【0027】
上記の場合、内燃機関10のクランクケース16、左右各シリンダ群20L,20R、各吸気管31、サイレンサ33、および吸気管延長部34は上記仮想鉛直線19を基準として左右ほぼ対称形とされている。
【0028】
上記各吸気管31内の吸気通路35の合計横断面積、および各吸気管延長部34内の吸気通路35の合計横断面積にそれぞれ比べて、上記サイレンサ33内の吸気通路35のそれは十分に大きくされており、上記吸気通路35を通る空気13が上記サイレンサ33内で一旦急膨張させられることにより、この空気13が有する騒音(吸気騒音)が減衰させられるようになっている。
【0029】
上記左右シリンダ群20L,20Rのそれぞれにおいて、上記各吸気管31同士の間の空間にそれぞれ上記吸気管延長部34が配設され、これら各吸気管延長部34は上記サイレンサ33から上記各吸気管31の長手方向の中途部にまで延出し、上記各吸気管延長部34の空気吸入開口36は、上記船体3の後方に向って開口させられている。
【0030】
上記吸気装置30につき、より詳しく説明すると、上記各吸気管31は、上記各シリンダ20から前方に延出して上記サイレンサ33に至る下流側管38と、上記各吸気管31の上流側端部を構成して上記下流側管38の上流端に連結され、かつ、上記サイレンサ33内に突出してこのサイレンサ33内の吸気通路35に収容される上流側管39とを備え、この上流側管39の上流端の開口41は上記サイレンサ33内の吸気通路35に開放されている。
【0031】
一方、上記各吸気管延長部34の下流側端部は上記サイレンサ33内に突出してこのサイレンサ33内の吸気通路35に収容され、上記各吸気管延長部34の下流端の開口42は上記サイレンサ33内の吸気通路35に開放されている。
【0032】
上下方向で隣り合う上記両開口41,42の間には、これら41,42を仕切るようにそれぞれほぼ水平に延びる板状の仕切り部材43が配設され、これら各仕切り部材43はそれぞれ上記各上流側管39に一体成形されることによりこれら各上流側管39に支持されている。また、上下方向で、隣り合う両上流側管39,39の両開口41,41の間に位置する上下一対の仕切り部材43,43同士はそれぞれ複数(3本)の結合棒44により互いに一体的に結合させられている。
【0033】
上記各シリンダ群20L,20Rに対しそれぞれ上記サイレンサ33が設けられており、これら両サイレンサ33,33は、上記仮想鉛直面19を挟んで、船体3の幅方向で互いに離されており、もって、上記両サイレンサ33,33の間には、前後に貫通する空気通路46が形成されている。
【0034】
また、上記空気通路46に位置し、上記両サイレンサ33,33を互いに連結させる上下一対の弾性可撓性のゴム製連通管47,47が設けられ、これら連通管47の内部の連通路48によって、上記各サイレンサ33内の吸気通路35が互いに連通させられている。
【0035】
上記各吸気管31の長手方向の中途部にはこれら吸気管31の内部の吸気通路35の開度を調整自在とするスロットル弁51が介設され、内燃機関10の外部の大気側の空気13は、上記空気吸入開口36、各吸気通路25,35およびスロットル弁51を通り上記内燃機関10の内部の燃焼室24に吸入可能とされる。
【0036】
上記各シリンダ20の各燃焼室24に吸気通路25,35を通し燃料52を供給可能とする電磁式の燃料噴射弁53と、この燃料噴射弁53に加圧した燃料52を供給する加圧燃料供給手段54とが設けられている。上記燃料噴射弁53は、上記各スロットル弁51のスロットルボディに取り付けられ、上記加圧燃料供給手段54から加圧した燃料52の供給を受ける一方、上記吸気通路25,35内に向って燃料52を噴射可能とする。
【0037】
上記内燃機関10を駆動させれば、上記各シリンダ20における吸気弁26と排気弁28とが上記クランク軸18に連動する動弁機構により、適宜開閉弁動作して、内燃機関10の外部の大気側の空気13が、上記空気吸入開口36、各吸気通路25,35、およびスロットル弁37を通り各シリンダ20の燃焼室24に吸入され、これと同時に上記燃料噴射弁53により上記吸気通路25,35を通し上記燃焼室24に供給された燃料52とで生成された混合気が燃焼させられ、この燃焼により生じた燃焼ガスは排気として上記排気通路27から上記ケース8の内部を通り水面2下に排出される。
【0038】
そして、上記燃焼室24での燃焼により生じた上記クランク軸18の駆動力が上記動力伝達手段11を介してプロペラ9に伝達され、船1が水面2上を推進させられる。
【0039】
上記構成によれば、各吸気管31同士の間の空間に上記吸気管延長部34を配設している。
【0040】
このため、余剰空間である上記各吸気管31同士の間の空間が、上記吸気管延長部34の配設に利用されたのであり、この利用の分、上記吸気装置30を構成する吸気管31、サイレンサ33および吸気管延長部34が互いにコンパクトに配設されることとなる。
【0041】
よって、上記吸気装置30を小形にさせることができ、つまり、内燃機関10を小形にさせることができ、これは、特に小形化が要求される船外機5にとって有益である。
【0042】
また、上記空気吸入開口36を上記船体3の後方に向って開口させている。
【0043】
このため、上記内燃機関10の駆動時には、上記空気吸入開口36からその外部に向って内燃機関10の吸気騒音が発せられるが、これは船体3の後方に向わされる。
【0044】
よって、上記吸気騒音が船体3上の乗員に向うことが抑制されて、この船体3への乗り心地が良好に保たれる。
【0045】
また、前記したように、吸気管31の上流側端部を上記サイレンサ33内の吸気通路35に開放させる開口41と、上記吸気管延長部34の下流側端部を上記サイレンサ33内の吸気通路35に開放させる開口42との間に配設される仕切り部材43を備えている。
【0046】
このため、内燃機関10の駆動時に、大気側の空気13が吸気管延長部34内の吸気通路35を通った後、上記サイレンサ33内の吸気通路35を通り上記吸気管31内の吸気通路35に向おうとするとき、上記吸気管延長部34の開口42から吸気管31の開口41に向う空気13は、上記仕切り部材43を迂回するように上記サイレンサ33内の吸気通路35のより広い範囲にわたり流動させられる。
【0047】
よって、上記サイレンサ33内の吸気通路35を通る吸気騒音は、このサイレンサ33の作用により減衰させられることに加えて、上記仕切り部材43の作用によっても減衰させられ、このため、上記船体3への乗り心地は更に良好に保たれる。
【0048】
上記吸気装置30において、左右シリンダ群20L,20Rのそれぞれに対応する吸気管31の下流側管38、サイレンサ33、および吸気管延長部34は、それぞれ鉛直方向に延びる割り面56を境として船体3の幅方向で左、右部材に分割されており、左部材同士と右部材同士とはそれぞれ一体成形されている。これら左、右部材は互いに別体とされ、かつ、左右での互いの対向部同士が互いに嵌脱自在に嵌合させられ、この状態で固着具により結合させられて、上記吸気装置30の外殻部材が組み立てられている。
【0049】
一方、上記吸気管31の上流側管39、仕切り部材43、および結合棒44は互いに一体成形されて結合体(梨地模様にて図示)とされている。
【0050】
上記吸気装置30の組み立て時には、互いに分割した上記左、右部材の間の所定位置に上記結合体を介在させ、この状態で、上記左、右部材を嵌合させる。すると、これら左、右部材の内部の所定位置に上記結合体が嵌脱自在に嵌入されて位置決めされるようになっている。この状態で、上記左、右部材を互いに固着させれば、上記吸気装置30の組み立てが完了する。
【0051】
また、前記したように、内燃機関10が、船体3の幅方向の外側方に向って突出する左右一対のシリンダ群20L,20Rと、上記船体3の前後方向で、上記各シリンダ群20L,20Rの前方に配設される上記サイレンサ33とを備えた船外機における内燃機関の吸気消音装置において、上記各シリンダ群20L,20Rに対しそれぞれ上記サイレンサ33を設けると共に、上記船体3の幅方向で上記両サイレンサ33,33の間に前後に貫通する空気通路46を形成している。
【0052】
このため、船1が推進するとき、上記空気導入口14を通しカウリング12内に導入された空気13が、上記空気通路46を通過することにより、上記カウリング12内における上記各シリンダ群20L,20R周りの空気13の流れが活性化されることとなる。
【0053】
よって、上記したように、各シリンダ群20L,20Rの前方に、その機能の点から形状が大きいサイレンサ33を配設しても、これらサイレンサ33に邪魔されることなく、上記各シリンダ群20L,20Rの空冷が効果的になされ、これは内燃機関10の性能上好ましい。
【0054】
また、上記両サイレンサ33,33を互いに連通させる連通路48を設けてある。
【0055】
このため、上記各シリンダ20からの吸気騒音が、上記各吸気管31内の吸気通路35を通り両サイレンサ33,33に交互に達するときには、上記吸気騒音の減衰は、上記連通路48を通し両サイレンサ33,33によって達成される。
【0056】
よって、一方のサイレンサ33だけによって吸気騒音の減衰がなされることに比べて、この減衰が効果的になされ、このため、上記船体3への乗り心地は更に良好に保たれる。
【0057】
【発明の効果】
本発明による効果は、次の如くである。
【0058】
請求項1の発明は、船体の後部に支持されるプロペラ駆動用の内燃機関を備え、この内燃機関が、複数のシリンダを備えたシリンダ群と、上記各シリンダからそれぞれ互いに離れてほぼ平行に延出する複数の吸気管と、これら吸気管の各延出端部を共に連結させるサイレンサと、このサイレンサから延出する吸気管延長部とを備え、上記各吸気管、サイレンサ、および吸気管延長部の各内部空間を互いに連通する吸気通路にすると共に、上記吸気管延長部の延出端部を上記吸気通路を大気側に開口させる空気吸入開口とした船外機における内燃機関の吸気消音装置において、
【0059】
上記各吸気管同士の間の空間に上記吸気管延長部を配設している。
【0060】
このため、余剰空間である上記各吸気管同士の間の空間が、上記吸気管延長部の配設に利用されたのであり、この利用の分、吸気管、サイレンサおよび吸気管延長部が互いにコンパクトに配設されることとなる。
【0061】
よって、上記したコンパクト化により、内燃機関を小形にさせることができ、これは、特に小形化が要求される船外機にとって有益である。
【0062】
また、上記空気吸入開口を上記船体の後方に向って開口させている。
【0063】
このため、上記内燃機関の駆動時には、上記空気吸入開口からその外部に向って内燃機関の吸気騒音が発せられるが、これは船体の後方に向わされる。
【0064】
よって、上記吸気騒音が船体上の乗員に向うことが抑制されて、この船体への乗り心地が良好に保たれる。
【0065】
請求項2の発明は、上記吸気管の上流側端部を上記サイレンサ内の吸気通路に開放させる開口と、上記吸気管延長部の下流側端部を上記サイレンサ内の吸気通路に開放させる開口との間に配設される仕切り部材を備えている。
【0066】
このため、内燃機関の駆動時に、大気側の空気が吸気管延長部内の吸気通路を通った後、上記サイレンサ内の吸気通路を通り上記吸気管内の吸気通路に向おうとするとき、上記吸気管延長部の開口から吸気管の開口に向う空気は、上記仕切り部材を迂回するように上記サイレンサ内の吸気通路のより広い範囲にわたり流動させられる。
【0067】
よって、上記サイレンサ内の吸気通路を通る吸気騒音は、このサイレンサの作用により減衰させられることに加えて、上記仕切り部材の作用によっても減衰させられ、このため、上記船体への乗り心地は更に良好に保たれる。
【0068】
請求項3の発明は、上記内燃機関が、船体の幅方向の外側方に向って突出する左右一対のシリンダ群と、上記船体の前後方向で、上記各シリンダ群の前方に配設される上記サイレンサとを備えた船外機における内燃機関の吸気消音装置において、
【0069】
上記各シリンダ群に対しそれぞれ上記サイレンサを設けると共に、上記船体の幅方向で上記両サイレンサの間に前後に貫通する空気通路を形成している。
【0070】
このため、船が推進するとき、上記空気通路を空気が通過して、上記各シリンダ群周りの空気の流れが活性化されることとなる。
【0071】
よって、上記したように、各シリンダ群の前方に、その機能の点から形状が大きいサイレンサを配設しても、これらサイレンサに邪魔されることなく、上記各シリンダ群の空冷がなされ、これは内燃機関の性能上好ましい。
【0072】
また、上記両サイレンサを互いに連通させる連通路を設けてある。
【0073】
このため、上記各シリンダからの吸気騒音が、上記各吸気管内の吸気通路を通り両サイレンサに交互に達するときには、上記吸気騒音の減衰は、上記連通路を通し両サイレンサによって達成される。
【0074】
よって、一方のサイレンサだけによって吸気騒音の減衰がなされることに比べて、この減衰が効果的になされ、このため、上記船体への乗り心地は更に良好に保たれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の部分拡大部分断面部分破断図である。
【図2】船外機5の全体側面図である。
【図3】図2の部分拡大平面図である。
【図4】図3で示したものの後面図である。
【図5】図3の部分拡大部分断面部分破断図である。
【符号の説明】
1 船
2 水面
3 船体
5 船外機
8 ケース
9 プロペラ
10 内燃機関
13 空気
20 シリンダ
20L シリンダ群
20R シリンダ群
30 吸気装置
31 吸気管
33 サイレンサ
34 吸気管延長部
35 吸気通路
36 空気吸入開口
41 開口
42 開口
43 仕切り部材
46 空気通路
48 連通路

Claims (3)

  1. 船体の後部に支持されるプロペラ駆動用の内燃機関を備え、この内燃機関が、複数のシリンダを備えたシリンダ群と、上記各シリンダからそれぞれ互いに離れてほぼ平行に延出する複数の吸気管と、これら吸気管の各延出端部を共に連結させるサイレンサと、このサイレンサから延出する吸気管延長部とを備え、上記各吸気管、サイレンサ、および吸気管延長部の各内部空間を互いに連通する吸気通路にすると共に、上記吸気管延長部の延出端部を上記吸気通路を大気側に開口させる空気吸入開口とした船外機における内燃機関の吸気消音装置において、
    上記各吸気管同士の間の空間に上記吸気管延長部を配設し、
    上記空気吸入開口を上記船体の後方に向って開口させた船外機における内燃機関の吸気消音装置。
  2. 上記吸気管の上流側端部を上記サイレンサ内の吸気通路に開放させる開口と、上記吸気管延長部の下流側端部を上記サイレンサ内の吸気通路に開放させる開口との間に配設される仕切り部材を備えた請求項1に記載の船外機における内燃機関の吸気消音装置。
  3. 上記内燃機関が、船体の幅方向の外側方に向って突出する左右一対のシリンダ群と、上記船体の前後方向で、上記各シリンダ群の前方に配設される上記サイレンサとを備えた船外機における内燃機関の吸気消音装置において、
    上記各シリンダ群に対しそれぞれ上記サイレンサを設けると共に、上記船体の幅方向で上記両サイレンサの間に前後に貫通する空気通路を形成し、
    上記両サイレンサを互いに連通させる連通路を設けた請求項1、もしくは2に記載の船外機における内燃機関の吸気消音装置。
JP2000293171A 2000-09-26 2000-09-26 船外機における内燃機関の吸気消音装置 Expired - Fee Related JP4420307B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000293171A JP4420307B2 (ja) 2000-09-26 2000-09-26 船外機における内燃機関の吸気消音装置
US09/965,650 US6588388B2 (en) 2000-09-26 2001-09-26 Air induction system for engine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000293171A JP4420307B2 (ja) 2000-09-26 2000-09-26 船外機における内燃機関の吸気消音装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002098017A JP2002098017A (ja) 2002-04-05
JP4420307B2 true JP4420307B2 (ja) 2010-02-24

Family

ID=18776006

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000293171A Expired - Fee Related JP4420307B2 (ja) 2000-09-26 2000-09-26 船外機における内燃機関の吸気消音装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4420307B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002098017A (ja) 2002-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5049100A (en) Outboard engine unit
JPH09280129A (ja) 船外機
JPH11245895A (ja) 小型滑走艇の排気装置
JP2002349257A (ja) 船外機
JPH09324648A (ja) クランク室過給式v型エンジン搭載水上走航船
JP3698800B2 (ja) ウォータビークルのエンジン搭載構造
JP6398884B2 (ja) 船外機用エンジン
JP2003113713A (ja) 小型滑走艇
JP4420307B2 (ja) 船外機における内燃機関の吸気消音装置
CA2232883C (en) Exhaust control valve structure for 2-cycle engine
JPH09268927A (ja) クランク室過給式多気筒エンジン
US7296552B2 (en) Air intake structure for engine
JP3992205B2 (ja) 船艇の推進装置における燃料供給手段への水吸入防止構造
US6132268A (en) Hydroplane with a transversely mounted four-cycle engine and space saving intake and exhaust system configuration
US6588388B2 (en) Air induction system for engine
US7523735B2 (en) Multiple-cylinder engine for outboard motor
JP3952233B2 (ja) 船艇の推進装置構成部品配設構造
JP2003074445A (ja) 水ジェット推進艇のエンジン出力制御装置
CA2232761C (en) Two-cycle engine
JP6380288B2 (ja) 船外機用エンジン
JP2822178B2 (ja) 小型滑走艇の排気装置
JP3727611B2 (ja) 船外機
JP2023073138A (ja) 船舶推進機、船舶、船舶用エンジン及び船舶用エンジンの排気構造
JPH09324650A (ja) クランク室過給式v型エンジン搭載ウォータビークル
JPH10317954A (ja) 3気筒エンジンの排気マニホールド

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070809

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20090119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091126

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091126

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121211

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131211

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees