JP2002098017A - 船外機における内燃機関の吸気消音装置 - Google Patents
船外機における内燃機関の吸気消音装置Info
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Abstract
にする。内燃機関の駆動時に吸気騒音が発せられるとし
ても、船体への乗り心地が良好に保たれるようにする。 【解決手段】 船外機5が、船体の後部に支持されるプ
ロペラ駆動用の内燃機関10を備える。この内燃機関1
0が、複数のシリンダを備えたシリンダ群と、各シリン
ダからそれぞれ互いに離れてほぼ平行に延出する複数の
吸気管31と、これら吸気管31の各延出端部を共に連
結させるサイレンサ33と、このサイレンサ33から延
出する吸気管延長部34とを備える。各吸気管31、サ
イレンサ33、および吸気管延長部34の各内部空間を
互いに連通する吸気通路35にすると共に、吸気管延長
部34の延出端部を吸気通路35を大気側に開口させる
空気吸入開口36とする。各吸気管31同士の間の空間
に吸気管延長部34を配設する。空気吸入開口36を船
体の後方に向って開口させる。
Description
燃機関の吸気消音装置に関するものである。
85号公報で示されたものがある。
の後部に支持されるプロペラ駆動用の内燃機関を備えて
いる。また、この内燃機関は、複数のシリンダを備えた
シリンダ群と、上記各シリンダからそれぞれ互いに離れ
てほぼ平行に延出する複数の吸気管と、これら吸気管の
各延出端部を共に連結させるサイレンサと、このサイレ
ンサから延出する吸気管延長部とを備え、上記吸気管と
吸気管延長部とによって、所望の相当管長が得られるこ
ととされている。
延長部の各内部空間が互いに連通する吸気通路とされる
と共に、上記吸気管延長部の延出端部が上記吸気通路を
大気側に開口させる空気吸入開口とされている。
気が上記空気吸入開口および吸気通路を順次通って各シ
リンダの内部に吸入され、ここで、燃料の燃焼に供され
る。この燃焼により生じる熱エネルギーにより、上記内
燃機関が駆動力を出力し、この駆動力がプロペラに伝達
され、もって、船が水面上を推進可能とされる。
は、上記吸入通路を空気が吸入される際の吸気騒音を低
減させ、もって、内燃機関の外部に吸気騒音が発せられ
ることを抑制する。
技術では、吸気管延長部はサイレンサから単に延出させ
られているため、上記吸気管、サイレンサ、および吸気
管延長部の全体的な外形寸法が大きくなりがちであり、
つまり、内燃機関が大形になりがちであり、これは、特
に、小形化が要求される船外機にあって好ましくない。
うにサイレンサは設けられているが、上記空気吸入開口
からその外部に向って幾分かは吸気騒音が発せられるこ
ととなり、これは、上記船体への乗り心地を低下させる
ものであって好ましくない。
されたもので、船外機における内燃機関を小形にさせる
ようにし、かつ、内燃機関の駆動時に吸気騒音が発せら
れるとしても、船体への乗り心地が良好に保たれるよう
にすることを課題とする。
の本発明の船外機における内燃機関の吸気消音装置は、
次の如くである。
れるプロペラ9駆動用の内燃機関10を備え、この内燃
機関10が、複数のシリンダ20を備えたシリンダ群2
0L,20Rと、上記各シリンダ20からそれぞれ互い
に離れてほぼ平行に延出する複数の吸気管31と、これ
ら吸気管31の各延出端部を共に連結させるサイレンサ
33と、このサイレンサ33から延出する吸気管延長部
34とを備え、上記各吸気管31、サイレンサ33、お
よび吸気管延長部34の各内部空間を互いに連通する吸
気通路35にすると共に、上記吸気管延長部34の延出
端部を上記吸気通路35を大気側に開口させる空気吸入
開口36とした船外機における内燃機関の吸気消音装置
において、
気管延長部34を配設し、
に向って開口させたものである。
て、上記吸気管31の上流側端部を上記サイレンサ33
内の吸気通路35に開放させる開口41と、上記吸気管
延長部34の下流側端部を上記サイレンサ33内の吸気
通路35に開放させる開口42との間に配設される仕切
り部材43を備えたものである。
の発明に加えて、上記内燃機関10が、船体3の幅方向
の外側方に向って突出する左右一対のシリンダ群20
L,20Rと、上記船体3の前後方向で、上記各シリン
ダ群20L,20Rの前方に配設される上記サイレンサ
33とを備えた船外機における内燃機関の吸気消音装置
において、
れぞれ上記サイレンサ33を設けると共に、上記船体3
の幅方向で上記両サイレンサ33,33の間に前後に貫
通する空気通路46を形成し、
させる連通路48を設けたものである。
により説明する。
面2上に浮く船体3と、この船体3の後端部に着脱自在
に取り付けられるクランプブラケット4と、このクラン
プブラケット4を介して上記船体3の後端部に支持され
る船外機5とを備えている。また、図中矢印Frは、上
記船体3の前方を示し、下記する左右とは上記前方に向
っての船体3の幅方向をいうものとする。
するケース8を備えている。このケース8は上下方向に
長く延びて、その上部が上記クランプブラケット4に枢
支手段7により支持され、つまり、上記ケース8は、上
記クランプブラケット4と枢支手段7を介し上記船体3
の後端部に支持されている。一方、上記ケース8の下部
は、上記水面2下に没入させられている。
延びて上記ケース8の下端部にその軸心回りに回転自在
に支承されるプロペラ9と、上記ケース8の上面に載置
されてこのケース8の上端部に支持される上記プロペラ
9駆動用の内燃機関10と、上記ケース8の内部に収容
され上記内燃機関10に上記プロペラ9を連動連結させ
る動力伝達手段11と、上記内燃機関10にその外方か
ら嵌脱自在に外嵌して、この内燃機関10を全体的に覆
い、かつ、上記ケース8の上端部に着脱自在に取り付け
られる樹脂製のカウリング12とを備えている。このカ
ウリング12の内外部を連通させ、このカウリング12
の外部から内部に空気13を導入可能とさせる空気導入
口14が船体3の前後方向での上記カウリング12の後
上部に形成されている。
ンダ(6シリンダ)内燃機関である。この内燃機関10
は、上記ケース8の上面に支持され、つまり、船体3側
に支持されてその内部がクランク室15とされるクラン
クケース16と、軸心17がほぼ鉛直方向に延びて上記
クランク室15に収容されると共に、上記クランクケー
ス16に上記軸心17回りに回動自在となるよう支承さ
れるクランク軸18とを備えている。上記船外機5の幅
方向の中央を通り、かつ、鉛直方向に延びる仮想鉛直線
19上に上記軸心17がほぼ位置している。
16から船体3の前後方向での後方に向って、かつ、船
体3の幅方向の左右各外側方に向って突出し、この船体
3の平面視でV字形とされる左右一対のシリンダ群20
L,20Rと、これら各シリンダ群20L,20Rをそ
れぞれ構成する各シリンダ20内のシリンダ孔21に嵌
入されるピストン22と、上記クランク軸18と各ピス
トン22とを互いに連動連結させる連接棒23とを備え
ている。上記左右各シリンダ群20L,20Rは、それ
ぞれ上下方向で複数(3つ)のシリンダ20を備えてい
る。上記各シリンダ20の突出端側のシリンダ孔21内
で、上記ピストン22により閉じられた空間が燃焼室2
4とされている。
燃焼室24に連通する吸気通路25が形成されると共
に、この吸気通路25を開閉自在とする吸気弁26が設
けられている。また、上記各シリンダ20には上記シリ
ンダ孔21からその外部に連通する排気通路27が形成
されると共に、この排気通路27を開閉自在とする排気
弁28が設けられている。上記吸気弁26と排気弁28
は、それぞれその軸方向で、上記各シリンダ20に対し
往復摺動自在となるよう支承され、これら吸気弁26と
排気弁28は上記クランク軸18に連動する動弁機構に
より、上記往復動をして開閉弁動作させられる。
各シリンダ20に吸入されるよう案内する樹脂製の吸気
装置30を備えている。上記吸気装置30は、上記左右
シリンダ群20L,20Rのそれぞれにおいて、上記各
シリンダ20からそれぞれ上記クランクケース16の外
側方を通って前方に向いこのクランクケース16の前方
まで延出する複数(3本)の吸気管31,31を備えて
いる。これら各吸気管31は、上下方向で互いに離れ、
かつ、前方に向って互いにほぼ平行に延出し、平面視で
船体3の外側方に向って突出する円弧形状をなしてい
る。
20L,20Rのそれぞれにおいて、上記各シリンダ2
0から前方に延出した吸気管31の各延出端部を共に連
結させると共に上記各シリンダ群20L,20Rの前方
に配設されるサイレンサ33と、このサイレンサ33か
ら延出する複数(2本)の吸気管延長部34とを備えて
いる。上記各吸気管31、サイレンサ33、および吸気
管延長部34の各内部空間は互いに連通する吸気通路3
5とされ、上記各吸気管延長部34の延出端部は上記吸
気通路35を大気側に開口させる空気吸入開口36とさ
れ、これら空気吸入開口36および吸気通路25,35
順次通して、大気側が上記各シリンダ20内の燃焼室2
4に連通させられている。
ス16、左右各シリンダ群20L,20R、各吸気管3
1、サイレンサ33、および吸気管延長部34は上記仮
想鉛直線19を基準として左右ほぼ対称形とされてい
る。
横断面積、および各吸気管延長部34内の吸気通路35
の合計横断面積にそれぞれ比べて、上記サイレンサ33
内の吸気通路35のそれは十分に大きくされており、上
記吸気通路35を通る空気13が上記サイレンサ33内
で一旦急膨張させられることにより、この空気13が有
する騒音(吸気騒音)が減衰させられるようになってい
る。
ぞれにおいて、上記各吸気管31同士の間の空間にそれ
ぞれ上記吸気管延長部34が配設され、これら各吸気管
延長部34は上記サイレンサ33から上記各吸気管31
の長手方向の中途部にまで延出し、上記各吸気管延長部
34の空気吸入開口36は、上記船体3の後方に向って
開口させられている。
すると、上記各吸気管31は、上記各シリンダ20から
前方に延出して上記サイレンサ33に至る下流側管38
と、上記各吸気管31の上流側端部を構成して上記下流
側管38の上流端に連結され、かつ、上記サイレンサ3
3内に突出してこのサイレンサ33内の吸気通路35に
収容される上流側管39とを備え、この上流側管39の
上流端の開口41は上記サイレンサ33内の吸気通路3
5に開放されている。
部は上記サイレンサ33内に突出してこのサイレンサ3
3内の吸気通路35に収容され、上記各吸気管延長部3
4の下流端の開口42は上記サイレンサ33内の吸気通
路35に開放されている。
の間には、これら41,42を仕切るようにそれぞれほ
ぼ水平に延びる板状の仕切り部材43が配設され、これ
ら各仕切り部材43はそれぞれ上記各上流側管39に一
体成形されることによりこれら各上流側管39に支持さ
れている。また、上下方向で、隣り合う両上流側管3
9,39の両開口41,41の間に位置する上下一対の
仕切り部材43,43同士はそれぞれ複数(3本)の結
合棒44により互いに一体的に結合させられている。
れぞれ上記サイレンサ33が設けられており、これら両
サイレンサ33,33は、上記仮想鉛直面19を挟ん
で、船体3の幅方向で互いに離されており、もって、上
記両サイレンサ33,33の間には、前後に貫通する空
気通路46が形成されている。
サイレンサ33,33を互いに連結させる上下一対の弾
性可撓性のゴム製連通管47,47が設けられ、これら
連通管47の内部の連通路48によって、上記各サイレ
ンサ33内の吸気通路35が互いに連通させられてい
る。
これら吸気管31の内部の吸気通路35の開度を調整自
在とするスロットル弁51が介設され、内燃機関10の
外部の大気側の空気13は、上記空気吸入開口36、各
吸気通路25,35およびスロットル弁51を通り上記
内燃機関10の内部の燃焼室24に吸入可能とされる。
通路25,35を通し燃料52を供給可能とする電磁式
の燃料噴射弁53と、この燃料噴射弁53に加圧した燃
料52を供給する加圧燃料供給手段54とが設けられて
いる。上記燃料噴射弁53は、上記各スロットル弁51
のスロットルボディに取り付けられ、上記加圧燃料供給
手段54から加圧した燃料52の供給を受ける一方、上
記吸気通路25,35内に向って燃料52を噴射可能と
する。
シリンダ20における吸気弁26と排気弁28とが上記
クランク軸18に連動する動弁機構により、適宜開閉弁
動作して、内燃機関10の外部の大気側の空気13が、
上記空気吸入開口36、各吸気通路25,35、および
スロットル弁37を通り各シリンダ20の燃焼室24に
吸入され、これと同時に上記燃料噴射弁53により上記
吸気通路25,35を通し上記燃焼室24に供給された
燃料52とで生成された混合気が燃焼させられ、この燃
焼により生じた燃焼ガスは排気として上記排気通路27
から上記ケース8の内部を通り水面2下に排出される。
じた上記クランク軸18の駆動力が上記動力伝達手段1
1を介してプロペラ9に伝達され、船1が水面2上を推
進させられる。
の空間に上記吸気管延長部34を配設している。
1同士の間の空間が、上記吸気管延長部34の配設に利
用されたのであり、この利用の分、上記吸気装置30を
構成する吸気管31、サイレンサ33および吸気管延長
部34が互いにコンパクトに配設されることとなる。
ことができ、つまり、内燃機関10を小形にさせること
ができ、これは、特に小形化が要求される船外機5にと
って有益である。
の後方に向って開口させている。
は、上記空気吸入開口36からその外部に向って内燃機
関10の吸気騒音が発せられるが、これは船体3の後方
に向わされる。
向うことが抑制されて、この船体3への乗り心地が良好
に保たれる。
側端部を上記サイレンサ33内の吸気通路35に開放さ
せる開口41と、上記吸気管延長部34の下流側端部を
上記サイレンサ33内の吸気通路35に開放させる開口
42との間に配設される仕切り部材43を備えている。
側の空気13が吸気管延長部34内の吸気通路35を通
った後、上記サイレンサ33内の吸気通路35を通り上
記吸気管31内の吸気通路35に向おうとするとき、上
記吸気管延長部34の開口42から吸気管31の開口4
1に向う空気13は、上記仕切り部材43を迂回するよ
うに上記サイレンサ33内の吸気通路35のより広い範
囲にわたり流動させられる。
35を通る吸気騒音は、このサイレンサ33の作用によ
り減衰させられることに加えて、上記仕切り部材43の
作用によっても減衰させられ、このため、上記船体3へ
の乗り心地は更に良好に保たれる。
群20L,20Rのそれぞれに対応する吸気管31の下
流側管38、サイレンサ33、および吸気管延長部34
は、それぞれ鉛直方向に延びる割り面56を境として船
体3の幅方向で左、右部材に分割されており、左部材同
士と右部材同士とはそれぞれ一体成形されている。これ
ら左、右部材は互いに別体とされ、かつ、左右での互い
の対向部同士が互いに嵌脱自在に嵌合させられ、この状
態で固着具により結合させられて、上記吸気装置30の
外殻部材が組み立てられている。
切り部材43、および結合棒44は互いに一体成形され
て結合体(梨地模様にて図示)とされている。
に分割した上記左、右部材の間の所定位置に上記結合体
を介在させ、この状態で、上記左、右部材を嵌合させ
る。すると、これら左、右部材の内部の所定位置に上記
結合体が嵌脱自在に嵌入されて位置決めされるようにな
っている。この状態で、上記左、右部材を互いに固着さ
せれば、上記吸気装置30の組み立てが完了する。
船体3の幅方向の外側方に向って突出する左右一対のシ
リンダ群20L,20Rと、上記船体3の前後方向で、
上記各シリンダ群20L,20Rの前方に配設される上
記サイレンサ33とを備えた船外機における内燃機関の
吸気消音装置において、上記各シリンダ群20L,20
Rに対しそれぞれ上記サイレンサ33を設けると共に、
上記船体3の幅方向で上記両サイレンサ33,33の間
に前後に貫通する空気通路46を形成している。
導入口14を通しカウリング12内に導入された空気1
3が、上記空気通路46を通過することにより、上記カ
ウリング12内における上記各シリンダ群20L,20
R周りの空気13の流れが活性化されることとなる。
0L,20Rの前方に、その機能の点から形状が大きい
サイレンサ33を配設しても、これらサイレンサ33に
邪魔されることなく、上記各シリンダ群20L,20R
の空冷が効果的になされ、これは内燃機関10の性能上
好ましい。
に連通させる連通路48を設けてある。
騒音が、上記各吸気管31内の吸気通路35を通り両サ
イレンサ33,33に交互に達するときには、上記吸気
騒音の減衰は、上記連通路48を通し両サイレンサ3
3,33によって達成される。
て吸気騒音の減衰がなされることに比べて、この減衰が
効果的になされ、このため、上記船体3への乗り心地は
更に良好に保たれる。
るプロペラ駆動用の内燃機関を備え、この内燃機関が、
複数のシリンダを備えたシリンダ群と、上記各シリンダ
からそれぞれ互いに離れてほぼ平行に延出する複数の吸
気管と、これら吸気管の各延出端部を共に連結させるサ
イレンサと、このサイレンサから延出する吸気管延長部
とを備え、上記各吸気管、サイレンサ、および吸気管延
長部の各内部空間を互いに連通する吸気通路にすると共
に、上記吸気管延長部の延出端部を上記吸気通路を大気
側に開口させる空気吸入開口とした船外機における内燃
機関の吸気消音装置において、
延長部を配設している。
士の間の空間が、上記吸気管延長部の配設に利用された
のであり、この利用の分、吸気管、サイレンサおよび吸
気管延長部が互いにコンパクトに配設されることとな
る。
燃機関を小形にさせることができ、これは、特に小形化
が要求される船外機にとって有益である。
に向って開口させている。
記空気吸入開口からその外部に向って内燃機関の吸気騒
音が発せられるが、これは船体の後方に向わされる。
うことが抑制されて、この船体への乗り心地が良好に保
たれる。
部を上記サイレンサ内の吸気通路に開放させる開口と、
上記吸気管延長部の下流側端部を上記サイレンサ内の吸
気通路に開放させる開口との間に配設される仕切り部材
を備えている。
空気が吸気管延長部内の吸気通路を通った後、上記サイ
レンサ内の吸気通路を通り上記吸気管内の吸気通路に向
おうとするとき、上記吸気管延長部の開口から吸気管の
開口に向う空気は、上記仕切り部材を迂回するように上
記サイレンサ内の吸気通路のより広い範囲にわたり流動
させられる。
る吸気騒音は、このサイレンサの作用により減衰させら
れることに加えて、上記仕切り部材の作用によっても減
衰させられ、このため、上記船体への乗り心地は更に良
好に保たれる。
の幅方向の外側方に向って突出する左右一対のシリンダ
群と、上記船体の前後方向で、上記各シリンダ群の前方
に配設される上記サイレンサとを備えた船外機における
内燃機関の吸気消音装置において、
レンサを設けると共に、上記船体の幅方向で上記両サイ
レンサの間に前後に貫通する空気通路を形成している。
路を空気が通過して、上記各シリンダ群周りの空気の流
れが活性化されることとなる。
前方に、その機能の点から形状が大きいサイレンサを配
設しても、これらサイレンサに邪魔されることなく、上
記各シリンダ群の空冷がなされ、これは内燃機関の性能
上好ましい。
る連通路を設けてある。
が、上記各吸気管内の吸気通路を通り両サイレンサに交
互に達するときには、上記吸気騒音の減衰は、上記連通
路を通し両サイレンサによって達成される。
気騒音の減衰がなされることに比べて、この減衰が効果
的になされ、このため、上記船体への乗り心地は更に良
好に保たれる。
Claims (3)
- 【請求項1】 船体の後部に支持されるプロペラ駆動用
の内燃機関を備え、この内燃機関が、複数のシリンダを
備えたシリンダ群と、上記各シリンダからそれぞれ互い
に離れてほぼ平行に延出する複数の吸気管と、これら吸
気管の各延出端部を共に連結させるサイレンサと、この
サイレンサから延出する吸気管延長部とを備え、上記各
吸気管、サイレンサ、および吸気管延長部の各内部空間
を互いに連通する吸気通路にすると共に、上記吸気管延
長部の延出端部を上記吸気通路を大気側に開口させる空
気吸入開口とした船外機における内燃機関の吸気消音装
置において、 上記各吸気管同士の間の空間に上記吸気管延長部を配設
し、 上記空気吸入開口を上記船体の後方に向って開口させた
船外機における内燃機関の吸気消音装置。 - 【請求項2】 上記吸気管の上流側端部を上記サイレン
サ内の吸気通路に開放させる開口と、上記吸気管延長部
の下流側端部を上記サイレンサ内の吸気通路に開放させ
る開口との間に配設される仕切り部材を備えた請求項1
に記載の船外機における内燃機関の吸気消音装置。 - 【請求項3】 上記内燃機関が、船体の幅方向の外側方
に向って突出する左右一対のシリンダ群と、上記船体の
前後方向で、上記各シリンダ群の前方に配設される上記
サイレンサとを備えた船外機における内燃機関の吸気消
音装置において、 上記各シリンダ群に対しそれぞれ上記サイレンサを設け
ると共に、上記船体の幅方向で上記両サイレンサの間に
前後に貫通する空気通路を形成し、 上記両サイレンサを互いに連通させる連通路を設けた請
求項1、もしくは2に記載の船外機における内燃機関の
吸気消音装置。
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