JP4419420B2 - 記録装置、記録装置の制御方法、制御プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

記録装置、記録装置の制御方法、制御プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、媒体幅検出装置、記録装置、それらの制御方法、制御プログラムおよび記録媒体に係り、特に記録対象である様々な種類の媒体の媒体幅を検出する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より各種プリンタなどの記録装置においては、媒体に文字を含む画像を記録するに際し、記録対象の媒体の記録ヘッドの主走査方向の幅を検出すべく、媒体幅検出装置が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
第1の従来例の媒体幅検出装置においては、記録装置に設けられた媒体幅検出センサは、あらかじめ媒体幅検出しきい値(基準出力電圧からのある決まった出力)が得られるキャリッジ位置を媒体エッジ(例えば、紙エッジ)と判別していた。例えば、媒体非検出時の媒体幅検出センサの出力と、予定される媒体の検出時の媒体幅検出センサの出力の和の1/2を媒体エッジ検出しきい値として、実際に媒体幅を検出した際の媒体幅検出センサの出力がエッジ検出しきい値を超えた位置を媒体エッジと判別していた。
【0004】
また、第2の従来例の媒体幅検出装置においては、媒体幅検出センサの媒体検出時の出力値と媒体非検出時の出力値とを読み取り、両出力値の平均値を媒体エッジ検出しきい値として、媒体エッジを検出していた。この場合に、媒体検出時の出力値および媒体非検出時の出力値のばらつきを低減すべく、統計処理などの様々な演算を行っていた。より詳細には、媒体を記録装置内に挿入した後、キャリッジを駆動し、媒体検出時における媒体幅検出センサの出力値を取得し、あらかじめ取得しておいた媒体非検出時の出力値を用いて媒体エッジ検出しきい値を求める。そして、再びキャリッジを駆動し、再び媒体幅検出センサの出力および媒体エッジ検出しきい値に基づいて紙幅検出を行っていた。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−293613号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記第1従来例においては、同じ幅であっても反射率が異なる媒体の場合、検出される媒体エッジ位置が異なるという問題点があった。具体的には、高反射率の用紙と低反射率の用紙の双方を用いて媒体エッジ位置を判別させた場合、図8に示すように、高反射率の用紙の媒体幅検出センサの出力値EmaxHよりも低反射率の用紙の媒体幅検出センサの出力値EmaxLが小さな値となるため、同一の媒体エッジ検出しきい値Eedgを用いた場合には、低反射率の用紙の方が用紙幅が狭いと認識されてしまうという問題点があった。
【0007】
上記第2従来例においては、キャリッジ駆動、媒体検出時の媒体幅検出センサの出力値の取得、媒体エッジ検出しきい値の算出、エッジ幅検出用のキャリッジ駆動および紙幅検出という過程が必要となり、第1従来例と比較して媒体幅検出に時間を要するという問題点があった。
【0008】
そこで、本発明の目的は、媒体の種類(色、反射率など)の影響を低減して、スループットを向上して迅速に媒体幅を検出することが可能な媒体幅検出装置、記録装置、媒体幅検出方法、記録装置の制御方法、制御プログラムおよび記録媒体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、搬送経路内で媒体を搬送する搬送部と、キャリッジを有し搬送された媒体に文字を含む画像を記録する記録部と、を有する記録装置は、前記キャリッジにより前記媒体の一端側から他端側への幅方向へ1回の走査を行い、この走査中に前記キャリッジに設けられた反射型光センサが出力した検出データの値が前記搬送経路外で検出した媒体非検出時の値に所定の検出開始しきい値を加えた値以上となったキャリッジの位置を開始位置とし、この開始位置から記憶範囲しきい値パラメータに相当する走査範囲を前記媒体の一端側の記憶走査範囲とし、前記検出データの値が前記走査中に検出した媒体検出時の値から検出開始しきい値を差し引いた値以下となったキャリッジの位置を開始位置とし、この開始位置から前記記憶範囲しきい値パラメータに相当する走査範囲を前記媒体の他端側の記憶走査範囲とし、前記媒体の一端側及び他端側の記憶走査範囲において得られた前記情報を前記キャリッジの走査位置に対応づけて記憶する媒体情報記憶部と、前記媒体情報記憶部に記憶した情報に基づいて前記媒体の存在する位置を判別し、媒体幅を検出する媒体幅検出部と、を備えたことを特徴としている。
【0010】
上記構成によれば、記録装置は、前記キャリッジにより前記媒体の一端側から他端側への幅方向へ1回の走査を行い、媒体情報記憶部は、この走査中にキャリッジに設けられた反射型光センサが出力した検出データの値が前記搬送経路外で検出した媒体非検出時の値に所定の検出開始しきい値を加えた値以上となったキャリッジの位置を開始位置とし、この開始位置から記憶範囲しきい値パラメータに相当する走査範囲を記憶媒体の一端側の記憶走査範囲とし、検出データの値が走査中に検出した媒体検出時の値から検出開始しきい値を差し引いた値以下となったキャリッジの位置を開始位置とし、この開始位置から記憶範囲しきい値パラメータに相当する走査範囲を、媒体の他端側の記憶走査範囲とし、前記媒体の一端側及び他端側の記憶走査範囲において得られた検出データをキャリッジの走査位置に対応づけて記憶する。
【0011】
これにより媒体幅検出部は、媒体情報記憶部に記憶した検出データに基づいて前記媒体の存在する位置を判別し、媒体幅を検出する。
【0013】
この場合において、前記記録部は、記録ヘッド、記録ヘッドを支持するキャリッジおよび前記キャリッジを前記走査を行うべく駆動するキャリッジ駆動用モータを備え、前記媒体情報記憶部は、前記走査位置として、キャリッジ駆動用モータのパルス数を用いるようにしてもよい。
【0015】
さらに、前記媒体幅検出部は、前記媒体検出時のセンサ出力値および媒体非検出時のセンサ出力値の二つの値の平均値に基づいて前記媒体幅を検出するようにしてもよい。
【0016】
さらにまた、前記媒体検出時の反射率として、得られた反射率の最大値を用いるようにしてもよい。
【0017】
また、前記媒体幅検出部は、前記媒体情報記憶部に記憶した情報のうち、前記平均値に相当する情報を抽出し、当該抽出した情報に基づいて前記媒体幅を検出するようにしてもよい。
【0018】
また、搬送経路内で媒体を搬送する搬送部と、キャリッジを有し搬送された媒体に文字を含む画像を記録する記録部と、を有する記録装置の制御方法は、前記キャリッジにより前記媒体の一端側から他端側への幅方向へ1回の走査を行い、この走査中に前記キャリッジに設けられた反射型光センサが出力した検出データの値が前記搬送経路外で検出した媒体非検出時の値に所定の検出開始しきい値を加えた値以上となったキャリッジの位置を開始位置とし、この開始位置から記憶範囲しきい値パラメータに相当する走査範囲を前記媒体の一端側の記憶走査範囲とする過程と、前記検出データの値が前記走査中に検出した媒体検出時の値から検出開始しきい値を差し引いた値以下となったキャリッジの位置を開始位置とし、この開始位置から前記記憶範囲しきい値パラメータに相当する走査範囲を前記媒体の他端側の記憶走査範囲とする過程と、前記記憶媒体の一端側及び他端側の記憶走査範囲において得られた前記検出データ前記キャリッジの走査位置に対応づけて記憶する媒体情報記憶過程と、前記媒体情報記憶部に記憶した前記検出データに基づいて前記媒体の存在する位置を判別し、媒体幅を検出する媒体幅検出過程と、を備えたことを特徴としている。
【0019】
この場合において、前記記録部は、記録ヘッド、記録ヘッドを支持するキャリッジおよび前記キャリッジを前記走査を行うべく駆動するキャリッジ駆動用モータを備え、前記媒体情報記憶過程は、前記走査位置として、キャリッジ駆動用モータのパルス数を用いるようにしてもよい。
【0021】
さらに、前記媒体幅検出過程は、前記媒体検出時のセンサ出力値および媒体非検出時のセンサ出力値の二つの値の平均値に基づいて前記媒体幅を検出するようにしてもよい。
【0022】
さらにまた、前記媒体検出時の反射率として、得られた反射率の最大値を用いるようにしてもよい。
【0023】
また、前記媒体幅検出過程は、前記媒体情報記憶部に記憶した情報のうち、前記平均値に相当する情報を抽出し、当該抽出した情報に基づいて前記媒体幅を検出するようにしてもよい。
【0024】
また、搬送経路内で媒体を搬送する搬送部と、キャリッジを有し搬送された媒体に文字を含む画像を記録する記録部と、を有する記録装置をコンピュータにより制御するための制御プログラムは、前記キャリッジにより前記媒体の一端側から他端側への幅方向へ1回の走査を行わせ、この走査中に前記キャリッジに設けられた反射型光センサが出力した検出データの値が前記搬送経路外で検出した媒体非検出時の値に所定の検出開始しきい値を加えた値以上となったキャリッジの位置を開始位置とさせ、この開始位置から記憶範囲しきい値パラメータに相当する走査範囲を前記媒体の一端側の記憶走査範囲とさせ、前記検出データの値が前記走査中に検出した媒体検出時の値から検出開始しきい値を差し引いた値以下となったキャリッジの位置を開始位置とさせ、この開始位置から前記記憶範囲しきい値パラメータに相当する走査範囲を前記媒体の他端側の記憶走査範囲とさせ、前記記憶媒体の一端側及び他端側の記憶走査範囲において得られた前記検出データ前記キャリッジの走査位置に対応づけて記憶させ、前記媒体情報記憶部に記憶した前記検出データに基づいて前記媒体の存在する位置を判別させ、媒体幅を検出させることを特徴としている。
【0025】
この場合において、前記記録部は、記録ヘッド、記録ヘッドを支持するキャリッジおよび前記キャリッジを前記走査を行うべく駆動するキャリッジ駆動用モータを備え、前記走査位置として、キャリッジ駆動用モータのパルス数を記憶させるようにしてもよい。
【0027】
さらに、媒体検出時の反射率および媒体非検出時の反射率の二つの値の平均値に基づいて前記媒体幅を検出させるようにしてもよい。
【0028】
さらにまた、前記媒体検出時の反射率として、反射率の最大値を用いさせるようにしてもよい。
【0029】
また、前記記憶させた情報のうち、前記平均値に相当する情報を抽出させ、
当該抽出した情報に基づいて前記媒体幅を検出させるようにしてもよい。
【0031】
【発明の実施の形態】
次に本発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
【0032】
図1は、本実施形態のドットインパクトプリンタのプリンタ本体を示す斜視図である。図2は、図1のプリンタ本体の側断面図である。
【0033】
記録装置であるドットインパクトプリンタ10は、記録ヘッド18(図2参照)の多数の記録ワイヤを、インクリボン(共に図示せず)を介してシートに打ち付けてドットを記録することにより、文字を含む画像を記録する。
【0034】
ドットインパクトプリンタ10は、記録装置本体としてのプリンタ本体11と、プリンタ本体11に装着されたプッシュトラクタユニット12(図2参照)と、プリンタ本体11の上方を覆う図示しないアッパケース(不図示)と、プリンタ本体11の下方を覆うロアケース13(図2参照)と、プリンタ本体11の前方側に設置されてカットシートKあるいは通帳などの冊子を案内するシート供給ガイド43と、を備えている。
【0035】
上述したシートには、所定長さに切断された上記カットシートKと、複数枚が連接された連続シートとがある。カットシートKとしては、例えば単票紙、複写紙又はカットフィルム等があり、連続シートとしては連続紙、連続複写紙等がある。
【0036】
プリンタ本体11は、本体フレームとしてのベースフレーム14(図2参照)、メインフレーム15、左サイドフレーム16及び右サイドフレーム17と、記録機構部としての記録ヘッド18及びキャリッジ19と、シート搬送機構部としてのプラテン20、シート案内25、第1搬送ローラ21、第2搬送ローラ22、第3搬送ローラ23及び第4搬送ローラ24と、を備えている。
【0037】
ベースフレーム14及びメインフレーム15の略両端部には、左サイドフレーム16および右サイドフレーム17が立設して固定されている。
【0038】
左サイドフレーム16と右サイドフレーム17との間には、ロアキャリッジガイド軸26とアッパキャリッジガイド軸27が上下方向に所定距離離れて架け渡される。この場合において、ロアキャリッジガイド軸26が、左サイドフレーム16及び右サイドフレーム17に回動自在に枢支される。また、左サイドフレーム16と右サイドフレーム17との間には、プラテン20が架け渡されて回転自在に配設されると共に、シート案内25が固定して配設される。
【0039】
図2に示すプッシュトラクタユニット12は、連続シート(例えば連続紙)を、プラテン20を備えたシート搬送機構部へ供給するものであり、左右一対のトラクタ28を有する。
【0040】
トラクタ28は、トラクタ駆動軸29と、トラクタ駆動軸29に回転一体且つ軸方向摺動自在に軸支された図示しない第1のトラクタ駆動プーリと、トラクタガイド軸30と、トラクタガイド軸30に回転自在、かつ、軸方向に摺動自在に軸支された図示しない第2のトラクタ従動プーリと、第1および第2のトラクタ従動プーリに巻き掛けられたトラクタベルト31と、シート押え蓋32と、を備えている。
【0041】
一対のトラクタ28間の距離は、搬送すべき連続シート(連続紙)の幅寸法に応じて調整可能とされる。また、トラクタベルト31の全外周に突設された複数本のピン33が、連続シートの幅方向両側に穿設された穴(不図示)に係合可能とされる。
【0042】
プラテン20を含むシート搬送機構部は、プラテン20に対し、第1搬送ローラ21および第2搬送ローラ22がプリンタ本体11の前方側に配置されている。さらに、第1搬送ローラ21は、プラテン20と共にシート案内25の下方に配置され、第2搬送ローラ22はシート案内25の上方に配置されている。この場合に、第1搬送ローラ21および第2搬送ローラ22は対をなしており、媒体の搬送経路に対して上下方向に配置されている。
【0043】
また、第3搬送ローラ23及び第4搬送ローラ24がプリンタ本体11の後方側に配置されている。さらに、第3搬送ローラ23は、プラテン20と共にシート案内25の下方に配置され、第4搬送ローラ24はシート案内25の上方に配置されている。この場合においても、同様に、第3搬送ローラ23および第4搬送ローラ24は対をなしており、媒体の搬送経路に対して上下方向に配置されている。
【0044】
さらに、プラテン20、第1搬送ローラ21及び第3搬送ローラ23の上部は、シート案内25の上方に突出した状態となっている。また、シート案内25におけるプリンタ本体11の前方側には、シート案内25との間でシートを保持するシート保持プレート37が設けられている。
【0045】
プラテン20、第1搬送ローラ21、第2搬送ローラ22、第3搬送ローラ23および第4搬送ローラ24は、駆動輪列部34により、図2の時計方向(CW)または反時計方向(CCW)に回転駆動される。また、プッシュトラクタユニット12のトラクタベルト31は、同様に駆動輪列部34により反時計方向に駆動される。
【0046】
図1に示す駆動輪列部34は、左サイドフレーム16又は右サイドフレーム17の一方、例えば右サイドフレーム17に設置される。この駆動輪列部34は、正転または逆転可能なシート供給モータ35の駆動軸に回転一体に固定されたモータピニオン36を備える。このモータピニオン36からの駆動力が巻掛け伝動機構や歯車機構を介して、プラテン20、第1搬送ローラ21、第2搬送ローラ22、第3搬送ローラ23、第4搬送ローラ24およびプッシュトラクタユニット12へ伝動可能とされる。
【0047】
単票紙又は複写紙等のカットシートKおよび通帳などの冊子は、図2に示すように、プリンタ本体11の前方側から手動供給された後、プラテン20、第1搬送ローラ21及び第3搬送ローラ23の時計方向の回転、並びに第2搬送ローラ22、第4搬送ローラ24の反時計方向の回転により、プリンタ本体11の前方から後方へ向かって矢印A方向に搬送される。また、プラテン20、第1搬送ローラ21及び第3搬送ローラ23の反時計方向の回転、並びに第2搬送ローラ22、第4搬送ローラ24の時計方向の回転により、プリンタ本体11の後方から前方へ向かって矢印B方向に搬送される。
【0048】
他方、連続紙等の連続シートは、プッシュトラクタユニット12によりプリンタ本体11の後方側から矢印B方向に供給された後、プラテン20、第1搬送ローラ21、第2搬送ローラ22、第3搬送ローラ23及び第4搬送ローラ24により同方向(矢印B方向)に搬送される。
【0049】
これにより、カットシートK及び連続シートは、キャリッジ19の後述の主走査方向に直交する副走査方向に搬送される。
【0050】
キャリッジ19は、図1に示すように、ロアキャリッジガイド軸26及びアッパキャリッジガイド軸27に摺動自在に挿通される。さらにキャリッジ19は、記録ヘッド18を搭載する。ロアキャリッジガイド軸26及びアッパキャリッジガイド軸27がプラテン20と平行に配置されることから、キャリッジ19は、これらプラテン20、ロアキャリッジガイド軸26及びアッパキャリッジガイド軸27の軸方向と一致する主走査方向に走行(走査)可能に設けられる。
【0051】
また、キャリッジ19は、キャリッジ駆動モータ38の正転又は逆転により往復移動されるタイミングベルト39(図2)に結合される。従って、キャリッジ19は、キャリッジ駆動モータ38の正転又は逆転により、タイミングベルト39を介し、ロアキャリッジガイド軸26及びアッパキャリッジガイド軸27に案内されて、主走査方向における図1の左向き又は右向きに走査される。ここで、キャリッジ駆動モータ38は、シート供給モータ35と共に例えばステッピングモータにて構成される。
【0052】
さらに、キャリッジ19には、図1に示すように、リボンカセット装着部40が設けられ、このリボンカセット装着部40に、インクリボンを収納した図示しないリボンカセットが装着される。
【0053】
また、キャリッジ19には、リボンカセットのインクリボンを、プラテン20の上方周面に接して搬送されるシート(カットシートまたは連続シート)から保護するリボンマスクホルダ41が設置されている。リボンカセット内のインクリボンは、リボンカセット装着部40に設置されたリボン駆動軸42により、記録ヘッド18の記録ワイヤの前方を移動可能に設けられる。
【0054】
記録ヘッド18は多数の図示しない記録ワイヤを備え、これらの記録ワイヤの突出方向前方(媒体側)に、インクリボンが位置することとなる。記録ヘッド18は、キャリッジ19と共に主走査方向に走査される間に、記録ワイヤを突出させてインクリボンに打ち当て、このインクリボンのインクを、プラテン20(図2)と記録ヘッド18との間に搬送される媒体であるシート(カットシートK、冊子または連続シート)に付着させて、このシートに文字を含む画像を記録する。
【0055】
記録ヘッド18による記録動作は、キャリッジ19が主走査方向左向き又は右向きに走査される間に、記録ヘッド18の記録ワイヤにより一行文の記録がなされる。
【0056】
そして、この一行文の記録がなされる度に、シートがカットシートKあるいは冊子の場合には、シート搬送機構部(プラテン20、第1搬送ローラ21、第2搬送ローラ22、第3搬送ローラ23及び第4搬送ローラ24)が、シートを所定長(通常行間分)搬送させ、これらの動作が繰り返されることにより実施される。
【0057】
またシートが連続シートの場合には、上記シート搬送機構部及びプッシュトラクタユニット12が、それぞれシートを所定長(通常行間分)搬送させ、これらの動作が繰り返されることにより実施される。
【0058】
なお、図1に示す前記キャリッジ駆動モータ38は、右サイドフレーム17に固着された略ボックス形状のモータ取付ブラケットにより支持されている。
【0059】
さらにリボンマスクホルダ41には、媒体であるシートの情報(シートのエッジ、シートの有無、シートの反射率など)を検出するための光学センサとして反射型光センサ41Aが設けられている。
【0060】
反射型光センサ41Aは、シートに対して検出光を照射し、シートの反射率、すなわち、シートによる反射光量に対応する検出信号を図示しない制御回路に出力する。この場合において、反射率に応じた値を有する反射型光センサ41Aは、リボンマスクホルダ41の下面からの距離がシートの検出に最適となるような所定位置に設けられている。
【0061】
そして、シートがリボンマスクホルダ41の下面側に挿入されていない状態では、ホルダ本体41Bは、キャリッジ19に設けられた図示しない付勢バネによりプラテン20にほぼ接触するように付勢されている。この付勢ばねの付勢力は、シート挿入時にシートにより記録ヘッド18側に移動可能な程度とされているので、第1搬送ローラ21および第2搬送ローラ22によりシートが搬送されてくると、搬送されたシートの厚さに応じて、図2中、上方向に移動する。
【0062】
このとき、反射型光センサ41Aは、上述したようにリボンマスクホルダ41の下面からの距離が検出に最適となるような所定位置に設けられているので、リボンマスクホルダ41に接触しているシートの上面からの距離も検出に最適となる位置となる。
【0063】
図3にドットインパクトプリンタの制御系の概要構成ブロック図を示す。
【0064】
ドットインパクトプリンタ10の制御系は、大別すると、反射型光センサ41Aを有し、媒体であるシートの反射率に応じた検出データENを出力するセンサ回路51と、ドットインパクト全体を制御するコントローラ52と、コントローラ52の制御下でキャリッジ駆動モータ38を駆動するとともに、キャリッジ位置データNを出力するモータ駆動ドライバ53と、検出データENをキャリッジ位置データNに対応づけて記憶するメモリ54と、を備えている。
【0065】
コントローラ52は、図示しないマイクロプロセッサユニット、制御プログラムを格納する制御用ROM、制御時の各種データを一時的に格納する制御用RAM等を備えている。
【0066】
また、メモリ54は、主走査方向の全てのキャリッジ位置における検出データENを記憶しているわけではなく、シート幅検出に十分な領域の検出データENを記憶することとなる。
【0067】
図4はシート幅検出の処理フローチャートである。また、図5はシート幅検出処理中における媒体が存在する場合のデータ検出処理フローチャートである。また、図6は、シート(媒体)幅検出時の処理説明図である。この場合において、媒体非検出時の検出データを媒体非検出時データEbasとする。
【0068】
まず、コントローラ52は、キャリッジ19をホームポジションに移動する。この結果、モータ駆動ドライバ53から出力されるキャリッジ位置データNは0となる。
【0069】
次にコントローラ52は、モータ駆動ドライバ53を制御し、キャリッジ19を1パルス分、ホームポジションから離間する方向、すなわち、本実施形態では右方向へ移動する(ステップS1)。この結果、モータドライバ53から出力されるキャリッジ位置データNには1が加算され、
N=N+1
となる。
【0070】
次にコントローラ52は、反射型光センサ41Aから入力された検出データENが一方の媒体端部の測定開始位置に至ったか否かを判別すべく、検出データENが次式を満たすか否かを判別する(ステップS2)。
【0071】
EN≧Ebas±Erng
ここで、Erngは、検出開始しきい値である。
【0072】
ステップS2の判別において、
EN<Ebas±Erng
である場合には(ステップS2;No)、未だ測定開始位置に至っておらず、検出データENを記憶する必要もないので、処理を再びステップS1に移行して同様に処理を継続する。
【0073】
ステップS2の判別において、
EN≧Ebas±Erng
である場合には(ステップS2;Yes)、測定開始位置に至っており、かつ、検出データENを記憶する必要があるので、コントローラ52は、各キャリッジ位置CRPOSに対応づけて検出データENをメモリ54に記憶し、記憶範囲パラメータn=0とすることとなる(ステップS3)。
【0074】
次にコントローラ52は、記憶範囲パラメータnが記憶範囲しきい値パラメータStedgと等しいか否かを判別する(ステップS4)。
【0075】
次にコントローラ52は、モータ駆動ドライバ53を制御し、キャリッジ19を1パルス分、ホームポジションから離間する方向である右方向へ移動する(ステップS3)。この結果、モータドライバ53から出力されるキャリッジ位置データNには1が加算され、
N=N+1
となる。
【0076】
ステップS4の判別において、
n≠Stedg
である場合には(ステップS4;No)、コントローラ52は、当該キャリッジ位置CRPOSに対応づけて検出データENを記憶し、記憶範囲パラメータnに1を加算する。すなわち、
n=n+1
とする(ステップS5)。
【0077】
ステップS4の判別において、
n=Stedg
である場合には(ステップS4;Yes)、コントローラ52は、媒体が存在する場合のデータ検出処理に移行する(ステップS6)。
【0078】
ここで、図5を参照して媒体が存在する場合のデータ検出処理について説明する。
【0079】
次にコントローラ52は、モータ駆動ドライバ53を制御し、キャリッジ19を1パルス分、ホームポジションから離間する方向、すなわち、本実施形態では右方向へ移動する(ステップS21)。
【0080】
次にコントローラ52は、反射型光センサ41Aから検出データENを取得し、検出データENの最大値を記憶する最大検出データEmaxに初期値として代入する(ステップS23)。すなわち、
Emax=EN
とする。
【0081】
次にコントローラ52は、モータ駆動ドライバ53を制御し、キャリッジ19を1パルス分右方向へ移動し、再び反射型光センサ41Aから検出データENを取得する(ステップS24)。
【0082】
続いてコントローラ52は、取得した検出データENがステップS23で更新された最大検出データEmaxを超過しているかいなか、すなわち、
EN>Emax
となっているか否かを判別する(ステップS25)。これは、検出データENを最大検出データEmaxで更新すべきか否かを判別している。
【0083】
ステップS25の判別において、
EN>Emax
となっている場合には(ステップS25;Yes)、検出データENと最大検出データEmaxとを入れ替える(ステップS26)。
【0084】
次にコントローラ52は、検出データENを最小検出データEminとする(ステップS27)。
【0085】
そしてコントローラ52は、媒体検出時データEH=0を代入し、記憶範囲パラメータn=0とする(ステップS28)。
【0086】
次にコントローラ52は、モータ駆動ドライバ53を制御し、キャリッジ19を1パルス分右方向へ移動し、再び反射型光センサ41Aから検出データENを取得する(ステップS29)。
【0087】
続いてコントローラ52は、取得した検出データENがステップS23で更新された最大検出データEmaxを超過しているかいなか、すなわち、
EN>Emax
となっているか否かを判別する(ステップS30)。これも、検出データENを最大検出データEmaxで更新すべきか否かを判別している。
【0088】
ステップS30の判別において、
EN>Emax
となっている場合には(ステップS30;Yes)、検出データENと最大検出データEmaxとを入れ替え(ステップS31)、処理をステップS34に移行する。
【0089】
ステップS30の判別において、
EN≦Emax
となっている場合には(ステップS30;No)、コントローラ52は、取得した検出データENが最小検出データEminを未満となっているかいなか、すなわち、
EN<Emin
となっているか否かを判別する(ステップS32)。これは、検出データENを最小検出データEminで更新すべきか否かを判別している。
【0090】
ステップS32の判別において、
EN<Emin
となっている場合には(ステップS32;Yes)、検出データENと最小検出データEminとを入れ替え(ステップS33)、処理をステップS34に移行する。
【0091】
次にコントローラ52は、次式により媒体検出時データEHを算出する(ステップS34)。
【0092】
EH=EH+EN
そしてコントローラ52は、記憶範囲パラメータnに1を加算する。すなわち、
n=n+1
とする(ステップS35)。
【0093】
次にコントローラ52は、記憶範囲パラメータn=3であるか否かを判別する(ステップS36)。これは、媒体検出時データEHを3回分積算するためである。
【0094】
ステップS36の判別において、
n≠3
である場合には(ステップS36;No)、まだ媒体検出時データEHの積算が完了していないので、処理をステップS29に移行し、以下同様の処理を行う。
【0095】
ステップS36の判別において、
n=3
である場合には(ステップS36;Yes)、媒体検出時データEHを3で割り、3回の媒体検出時データEHの平均値を算出し(ステップS37)、処理をステップS7に移行する。
【0096】
次にコントローラ52は、反射型光センサ41Aから入力された検出データENが他方の媒体端部の測定開始位置に至ったか否かを判別すべく、検出データENが次式を満たすか否かを判別する(ステップS7)。
【0097】
EN≧EH±Erng
ここで、Erngは、検出開始しきい値である。
【0098】
ステップS8の判別において、
EN<EH±Erng
である場合には(ステップS7;No)、未だ他方の媒体端部の測定開始位置に至っておらず、検出データENを記憶する必要もないので、処理を再びステップS7に移行して同様に処理を継続する。
【0099】
ステップS8の判別において、
EN≧EH±Erng
である場合には(ステップS7;Yes)、他方の媒体端部の測定開始位置に至っており、かつ、検出データENを記憶する必要があるので、コントローラ52は、各キャリッジ位置CRPOSに対応づけて検出データENをメモリ54に記憶し、記憶範囲パラメータn=0とすることとなる(ステップS8)。
【0100】
次にコントローラ52は、記憶範囲パラメータnが記憶範囲しきい値パラメータStedgと等しいか否かを判別する(ステップS9)。
【0101】
次にコントローラ52は、モータ駆動ドライバ53を制御し、キャリッジ19を1パルス分、ホームポジションから離間する方向である右方向へ移動する。この結果、モータドライバ53から出力されるキャリッジ位置データNには1が加算され、
N=N+1
となる。
【0102】
ステップS9の判別において、
n≠Stedg
である場合には(ステップS9;No)、コントローラ52は、当該キャリッジ位置CRPOSに対応づけて検出データENを記憶し、記憶範囲パラメータnに1を加算する。すなわち、
n=n+1
とする(ステップS10)。
【0103】
そして、コントローラ52は、キャリッジ位置データCRPOSがキャリッジ動作範囲における最大キャリッジ右端位置に相当するキャリッジ位置データNMAXと等しくなったか否かを判別し、
CRPOS=NMAX
となった場合には、モータ駆動ドライバ53を制御し、キャリッジ駆動モータ38を停止させて処理を終了する(ステップS11)。
【0104】
次にコントローラ52は、幅検出しきい値Eedgを次式により定める。
【0105】
Eedg=(EH+Ebas)/2
そしてコントローラ52は、メモリ54から記憶したキャリッジ位置CPRPOSに対応づけて記憶した検出データENを読み出し、
EN=Eedg
を満たす検出データENを複数抽出し、抽出した検出データENに対応するキャリッジ位置データCRPOSのうち、最小のものである、最小キャリッジ位置データCRPOSMINを紙左端検出データNLFTEDGとする。すなわち、
NLFTEDG=CRPOSMIN
とする。同様に抽出した検出データENに対応するキャリッジ位置データCRPOSのうち、最大のものである、最大キャリッジ位置データCRPOSMAXを紙右端検出データNRGTEDGとする。すなわち、
NRGTEDG=CRPOSMAX
として処理を終了する(ステップS12)。
【0106】
ここで、図7を参照して、媒体として同一のシート幅を有する高反射率のシートおよび低反射率のシートを用いた場合のシート幅検出の具体例を説明する。
【0107】
高反射率のシートがセットされた場合、上述した処理の結果、横軸をN、縦軸をセンサ出力データENとした場合、図7に実線で示すグラフに対応する検出データENがメモリ54内に格納される。
【0108】
すなわち、最大検出データEmaxは、
Emax=EHH
となる。
【0109】
従って、高反射率のシートがセットされた場合の幅検出しきい値(エッジ検出しきい値)Eedg=EedgHは、次式の通りとなる。
【0110】
EedgH=(EHH+Ebas)/2
一方、低反射率のシートがセットされた場合、上述した処理の結果、横軸をN、縦軸をセンサ出力データENとした場合、図7に一点鎖線で示すグラフに対応するセンサ出力データENがメモリ54内に格納される。
【0111】
すなわち、最大検出データEmaxは、
Emax=EHL
となる。
【0112】
従って、低反射率のシートがセットされた場合の幅検出しきい値(エッジ検出しきい値)Eedg=EedgLは、次式の通りとなる。
【0113】
EedgL=(EHL+Ebas)/2
となる。
【0114】
これらの結果、コントローラ52は、高反射率のシートのセット時については、メモリ54に格納された検出データENを読み出し、次式を満たす検出データENを抽出する。
【0115】
EN=EedgH
また、コントローラ52は、低反射率のシートのセット時については、メモリ54に格納された検出データENを読み出し、次式を満たす検出データENを抽出する。
【0116】
EN=EedgL
そして、コントローラ52は、いずれの場合においても、抽出した検出データENのうち、対応するキャリッジ位置データCRPOSの最も小さいものをシートの左端エッジに対応するキャリッジ位置データNLFTEDGとし、対応するキャリッジ位置データNが最も大きいものをシートの右端エッジに対応するキャリッジ位置データNRGTEDGとする。
【0117】
この結果、高反射率のシートおよび低反射率のシートのいずれがセットされた場合でも、キャリッジ位置データNLFTEDGおよびキャリッジ位置データNRGTEDGはほぼ一致することとなり、反射率の差の影響をほとんど受けずにシート幅を検出することができる。もちろん、実際の検出の際には、反射型光センサの検出誤差、キャリッジの駆動精度などにより多少のずれは生じるが、実質的には誤差範囲の結果が得られる。
【0118】
そして、上述したような手法により、シート幅が検出されると、コントローラ52は、搬送ローラ21、22、23、24等を駆動し、シートをキャリッジ19の主走査方向に直交する副走査方向への搬送を行う。
【0119】
そしてシートSが記録位置に至ると、記録ヘッド18はキャリッジ19と共に主走査方向に走行する。この間に、記録ヘッド18は、図示しない記録ワイヤを突出動作させて図示しないインクリボンに打ち当て、インクリボンのインクを、プラテン20とインクリボンとの間に搬送されるシート(連続紙または単票紙)に付着させて、このシートに文字を含む画像を記録する。
【0120】
記録ヘッド18によるこの記録動作は、キャリッジ19が主走査方向(図1における左方向あるいは右方向)に走行する間に、記録ワイヤにより一行分の記録がなされる。そして、記録ヘッド18による一行分の記録がなされる度に、シートSが連続紙の場合には、図2に示すシート搬送機構部23のプラテン21、プッシュトラクタユニット12及び排出ユニット13がシートSを所定量(通常行間分)搬送させる。同様に、シートSが単票紙の場合には、シート搬送機構部23のプラテン21、ピンチローラ25及び排出ユニット13がそれぞれシートSを所定量(通常行間分)搬送させる。
【0121】
これらの動作が繰り返される結果、シートSには、所望の画像(文字を含む)が記録されることとなる。
【0122】
上述したように本実施形態によれば、記録対象の媒体の反射率や色が異なり、反射型光センサ41Aに入射する検出光の強度が変化する場合でも、それを補正して確実に媒体幅を検出することができる。
【0123】
また、1回の走査で媒体幅検出を行えるとともに、記憶すべき反射率の情報を削減できるので、情報処理量を低減させてスループットを向上させることができる。
【0124】
以上、本発明を実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、以下のような変形が可能である。
【0125】
以上の説明においては、記録装置としてドットインパクトプリンタの場合を例として説明したが、感熱記録プリンタ、インクジェットプリンタなどの記録ヘッドおよびキャリッジを有する各種の記録装置にも適用が可能である。
【0126】
以上の説明においては、制御用プログラムがコントローラのROM内に既に記憶されている場合について説明したが、各種磁気ディスク、光ディスク、メモリカードなどの記録媒体から読み込み、インストールするように構成することも可能である。また、インターネットなどのネットワークを介して制御用プログラムをダウンロードし、インストールして実行するように構成することも可能である。
【0127】
以上の説明においては、シートの幅を検出するための幅検出しきい値(エッジ検出しきい値)Eedgを最大検出データEmax(EH、EHH、EHL)および媒体非検出時データEbasの相加平均(いわゆる、算術平均)としていたが、相乗平均(いわゆる、幾何平均)、調和平均など他の平均値を用いたり、適宜重み付けを持たせるようにすることも可能である。
【0128】
以上の説明においては、媒体非検出時データEbasの算出方法については、詳細に説明しなかったが、複数回の媒体非検出時データの平均値(相加、相乗、調和)を用いたりするようにすることも可能である。
【0129】
【発明の効果】
本発明によれば、媒体の反射率あるいは色の違いの影響を低減しつつ、記憶容量を低減しつつ媒体幅の検出を1回の走査で行うことができ、検出精度の向上およびスループットの向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録装置の一実施の形態が適用されたドットインパクトプリンタのプリンタ本体を示す斜視図である。
【図2】図1のプリンタ本体を示す側断面図である。
【図3】ドットインパクトプリンタの制御系の概要構成ブロック図である。
【図4】シート(媒体)幅検出時の処理フローチャートである。
【図5】シート(媒体)検出時の処理フローチャートである。
【図6】シート(媒体)幅検出時の処理説明図である。
【図7】シート(媒体)幅検出時の具体的処理結果の説明図である。
【図8】従来のシート(媒体)幅検出時の具体的処理結果の説明図である。
【符号の説明】
10 プリンタ(記録装置)
18 記録ヘッド(記録部)
19 キャリッジ
20 プラテン
21 第1搬送ローラ(搬送部)
22 第2搬送ローラ(搬送部)
23 第3搬送ローラ(搬送部)
24 第4搬送ローラ(搬送部)
25 シート案内(搬送経路)
38 キャリッジ(CR)駆動モータ
41 リボンマスクホルダ
41A 反射型光センサ(媒体情報検出部)
51 センサ回路(媒体情報検出部)
52 コントローラ(媒体幅検出部)
53 モータ駆動ドライバ
54 メモリ(媒体情報記憶部)

Claims (3)

  1. 搬送経路内で媒体を搬送する搬送部と、キャリッジを有し搬送された媒体に文字を含む画像を記録する記録部と、を有する記録装置において、
    前記キャリッジにより前記媒体の一端側から他端側への幅方向へ1回の走査を行い、この走査中に前記キャリッジに設けられた反射型光センサが出力した検出データの値が前記搬送経路外で検出した媒体非検出時の値に所定の検出開始しきい値を加えた値以上となったキャリッジの位置を開始位置とし、この開始位置から記憶範囲しきい値パラメータに相当する走査範囲を前記媒体の一端側の記憶走査範囲とし、前記検出データの値が前記走査中に検出した媒体検出時の値から検出開始しきい値を差し引いた値以下となったキャリッジの位置を開始位置とし、この開始位置から前記記憶範囲しきい値パラメータに相当する走査範囲を前記媒体の他端側の記憶走査範囲とし、前記記憶媒体の一端側及び他端側の記憶走査範囲において得られた前記検出データ前記キャリッジの走査位置に対応づけて記憶する媒体情報記憶部と、
    前記媒体情報記憶部に記憶した前記検出データに基づいて前記媒体の存在する位置を判別し、媒体幅を検出する媒体幅検出部と、
    を備えたことを特徴とする記録装置。
  2. 搬送経路内で媒体を搬送する搬送部と、キャリッジを有し搬送された媒体に文字を含む画像を記録する記録部と、を有する記録装置の制御方法において、
    前記キャリッジにより前記媒体の一端側から他端側への幅方向へ1回走査を行い、この走査中に前記キャリッジに設けられた反射型光センサが出力した検出データの値が前記搬送経路外で検出した媒体非検出時の値に所定の検出開始しきい値を加えた値以上となったキャリッジの位置を開始位置とし、この開始位置から記憶範囲しきい値パラメータに相当する走査範囲を前記媒体の一端側の記憶走査範囲とする過程と、
    前記検出データの値が前記走査中に検出した媒体検出時の値から検出開始しきい値を差し引いた値以下となったキャリッジの位置を開始位置とし、この開始位置から前記記憶範囲しきい値パラメータに相当する走査範囲を前記媒体の他端側の記憶走査範囲とする過程と、
    前記記憶媒体の一端側及び他端側の記憶走査範囲において得られた前記検出データ前記キャリッジの走査位置に対応づけて記憶する媒体情報記憶過程と、
    前記媒体情報記憶部に記憶した前記検出データに基づいて前記媒体の存在する位置を判別し、媒体幅を検出する媒体幅検出過程と、
    を備えたことを特徴とする記録装置の制御方法。
  3. 搬送経路内で媒体を搬送する搬送部と、キャリッジを有し搬送された媒体に文字を含む画像を記録する記録部と、を有する記録装置をコンピュータにより制御するための制御プログラムにおいて、
    前記キャリッジにより前記媒体の一端側から他端側への幅方向へ1回の走査を行わせ、
    この走査中に前記キャリッジに設けられた反射型光センサが出力した検出データの値が前記搬送経路外で検出した媒体非検出時の値に所定の検出開始しきい値を加えた値以上となったキャリッジの位置を開始位置とさせ、この開始位置から記憶範囲しきい値パラメータに相当する走査範囲を前記媒体の一端側の記憶走査範囲とさせ、
    前記検出データの値が 前記走査中に検出した媒体検出時の値から検出開始しきい値を差し引いた値以下となったキャリッジの位置を開始位置とさせ、この開始位置から前記記憶範囲しきい値パラメータに相当する走査範囲を前記媒体の他端側の記憶走査範囲とさせ、
    前記記憶媒体の一端側及び他端側の記憶走査範囲において得られた前記検出データ前記キャリッジの走査位置に対応づけて記憶させ、
    前記媒体情報記憶部に記憶した前記検出データに基づいて前記媒体の存在する位置を判別させ、媒体幅を検出させる
    ことを特徴とする制御プログラム。
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