JP2004315113A - 記録装置、記録装置の制御方法、制御プログラムおよび記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】媒体の種類(色、反射率など)の影響を低減して、迅速に媒体幅を検出するとともに、装置構成を簡略化する。
【解決手段】紙幅検出センサ31と略同一検出特性を有する紙挿入検出センサ27は、媒体(シート)が挿入された時点で、当該媒体の反射率を検出する。これによりコントローラは、紙挿入検出センサ27の媒体検出時のセンサ出力値および紙幅検出センサ31による媒体の一端側から他端側への幅方向への1回の走査に伴って得られる媒体の反射率に基づいて媒体の存在する位置を判別し、媒体幅を検出する。
【選択図】 図2
【解決手段】紙幅検出センサ31と略同一検出特性を有する紙挿入検出センサ27は、媒体(シート)が挿入された時点で、当該媒体の反射率を検出する。これによりコントローラは、紙挿入検出センサ27の媒体検出時のセンサ出力値および紙幅検出センサ31による媒体の一端側から他端側への幅方向への1回の走査に伴って得られる媒体の反射率に基づいて媒体の存在する位置を判別し、媒体幅を検出する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、媒体幅検出装置、記録装置、それらの制御方法、制御プログラムおよび記録媒体に係り、特に記録対象である様々な種類の媒体の媒体幅を検出する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より各種プリンタなどの記録装置においては、媒体に文字を含む画像を記録するに際し、記録対象の媒体の記録ヘッドの主走査方向の幅を検出すべく、媒体幅検出装置が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
第1の従来例の媒体幅検出装置においては、記録装置に設けられた媒体幅検出センサは、あらかじめ媒体幅検出しきい値(基準出力電圧からのある決まった出力)が得られるキャリッジ位置を媒体エッジ(例えば、紙エッジ)と判別していた。例えば、媒体非検出時の媒体幅検出センサの出力と、予定される媒体の検出時の媒体幅検出センサの出力の和の1/2を媒体エッジ検出しきい値として、実際に媒体幅を検出した際の媒体幅検出センサの出力がエッジ検出しきい値を超えた位置を媒体エッジと判別していた。
【0004】
また、第2の従来例の媒体幅検出装置においては、媒体幅検出センサの媒体検出時の出力値と媒体非検出時の出力値とを読み取り、両出力値の平均値を媒体エッジ検出しきい値として、媒体エッジを検出していた。この場合に、媒体検出時の出力値および媒体非検出時の出力値のばらつきを低減すべく、統計処理などの様々な演算を行っていた。より詳細には、媒体を記録装置内に挿入した後、キャリッジを駆動し、媒体検出時における媒体幅検出センサの出力値を取得し、あらかじめ取得しておいた媒体非検出時の出力値を用いて媒体エッジ検出しきい値を求める。そして、再びキャリッジを駆動し、再び媒体幅検出センサの出力および媒体エッジ検出しきい値に基づいて紙幅検出を行っていた。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−293163号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記第1従来例においては、同じ幅であっても反射率が異なる媒体の場合、検出される媒体エッジ位置が異なるという問題点があった。具体的には、高反射率の用紙と低反射率の用紙の双方を用いて媒体エッジ位置を判別させた場合、高反射率の用紙の媒体幅検出センサの出力値よりも低反射率の用紙の媒体幅検出センサの出力値が小さな値となるため、同一の媒体エッジ検出しきい値を用いた場合には、低反射率の用紙の方が用紙幅が狭いと認識されてしまうという問題点があった。
【0007】
上記第2従来例においては、キャリッジ駆動、媒体検出時の媒体幅検出センサの出力値の取得、媒体エッジ検出しきい値の算出、エッジ幅検出用のキャリッジ駆動および紙幅検出という過程が必要となり、第1従来例と比較して媒体幅検出に時間を要するという問題点があった。
【0008】
そこで、本発明の目的は、媒体の種類(色、反射率など)の影響を低減して、迅速に媒体幅を検出するとともに、装置構成を簡略化することが可能な媒体幅検出装置、記録装置、媒体幅検出方法、記録装置の制御方法、制御プログラムおよび記録媒体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、搬送経路内で媒体を搬送する搬送部と、搬送された媒体に文字を含む画像を記録する記録部と、を有する記録装置は、前記媒体の一端側から他端側への幅方向への1回の走査に伴って当該媒体の第1情報を検出する第1光センサと、前記第1光センサと略同一の検出特性を有し、前記第1光センサに対し、前記媒体の搬送路の上流側に配置され、前記媒体の第2情報を検出する第2光センサと、前記第1情報および前記第2情報に基づいて前記媒体の存在する位置を判別し、媒体幅を検出する媒体幅検出部と、を備えたことを特徴としている。
【0010】
上記構成によれば、第1光センサは、媒体の一端側から他端側への幅方向への1回の走査に伴って当該媒体の第1情報を検出する。
第2光センサは、第1光センサに対し媒体の搬送路の上流側に配置されて、媒体の第2情報を検出する。
【0011】
これらの結果、媒体幅検出部は、第1情報および第2情報に基づいて媒体の存在する位置を判別し、媒体幅を検出する。
この場合において、前記第1光センサおよび前記第2光センサは、反射型光センサであり、前記媒体幅検出部は、前記第2光センサの媒体検出時のセンサ出力値および媒体非検出時の前記第1光センサの出力値の二つの値の平均値に基づいて前記媒体幅を検出するようにしてもよい。
また、前記第2光センサは、媒体挿入検出センサとしての機能を併せ持つようにしてもよい。
【0012】
さらに、前記記録部は、記録ヘッド、記録ヘッドを支持するキャリッジおよび前記キャリッジを前記走査を行うべく駆動するキャリッジ駆動用モータを備え、前記媒体幅検出部は、前記媒体の存在する位置として、キャリッジ駆動用モータのパルス数を用いて表すようにしてもよい。
【0013】
また、搬送経路内で媒体を搬送する搬送部と、搬送された媒体に文字を含む画像を記録する記録部と、前記媒体に検出光を照射し、その反射光を受光する第1光センサと、前記第光1センサと略同一の検出特性を有し、前記第1光センサに対し前記媒体の搬送路の上流側に配置され、前記媒体に検出光を照射し、その反射光を受光する第2光センサと、を有する記録装置の制御方法は、前記第1光センサを前記媒体の一端側から他端側への幅方向へ走査し、1回の走査に伴って前記第1光センサの出力信号に基づいて前記媒体の第1情報を検出する第1検出過程と、前記媒体の搬送時に前記第2光センサの出力信号に基づいて前記媒体の第2情報を検出する第2検出過程と、前記第1情報および前記第2情報に基づいて前記媒体の存在する位置を判別し、媒体幅を検出する媒体幅検出過程と、を備えたことを特徴としている。
【0014】
この場合において、前記第1検出過程は、前記第1情報として前記走査中の反射率変化を検出し、前記第2検出過程は、前記第2情報として前記媒体の反射率を検出し、前記媒体幅検出過程は、前記第2光センサの媒体検出時のセンサ出力値および媒体非検出時の前記第1光センサの出力値の二つの値の平均値に基づいて前記媒体幅を検出するようにしてもよい。
【0015】
また、前記記録部は、記録ヘッド、記録ヘッドを支持するキャリッジおよび前記キャリッジを前記走査を行うべく駆動するキャリッジ駆動用モータを備え、前記媒体幅検出過程は、前記媒体の存在する位置として、キャリッジ駆動用モータのパルス数を用いて表すようにしてもよい。
【0016】
また、送経路内で媒体を搬送する搬送部と、搬送された媒体に文字を含む画像を記録する記録部と、前記媒体に検出光を照射し、その反射光を受光する第1光センサと、前記第光1センサと略同一の検出特性を有し、前記第1光センサに対し前記媒体の搬送路の上流側に配置され、前記媒体に検出光を照射し、その反射光を受光する第2光センサと、を有する記録装置をコンピュータで制御するための制御プログラムは、前記第1光センサを前記媒体の一端側から他端側への幅方向へ走査させ、1回の走査に伴って前記第1光センサの出力信号に基づいて前記媒体の第1情報を検出させ、前記媒体の搬送時に前記第2光センサの出力信号に基づいて前記媒体の第2情報を検出させ、前記第1情報および前記第2情報に基づいて前記媒体の存在する位置を判別させ、媒体幅を検出させる、ことを特徴としている。
【0017】
この場合において、前記第1情報として前記走査中の反射率変化を検出させ、前記第2情報として前記媒体の反射率を検出させ、前記第2光センサの媒体検出時のセンサ出力値および媒体非検出時の前記第1光センサの出力値の二つの値の平均値に基づいて前記媒体幅を検出させるようにしてもよい。
【0018】
また、前記記録部は、記録ヘッド、記録ヘッドを支持するキャリッジおよび前記キャリッジを前記走査を行うべく駆動するキャリッジ駆動用モータを備え、前記媒体の存在する位置として、キャリッジ駆動用モータのパルス数を用いて表させるようにしてもよい。
【0019】
また、上記各制御プログラムをコンピュータ読取可能な記録媒体に記録してもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に本発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
【0021】
図1は、本実施形態のドットインパクトプリンタのプリンタ本体を示す斜視図である。図2は、図1のプリンタ本体の側断面図である。図3は、図1のプリンタ本体の要部平面図である。
【0022】
記録装置であるドットインパクトプリンタ10は、記録ヘッド11の多数の記録ワイヤを、インクリボンカセット12内のインクリボンを介して記録媒体であるシートに打ち付けてドットを記録することにより、文字を含む画像を記録する。
【0023】
ドットインパクトプリンタ10は、記録装置本体としてのプリンタ本体13と、プリンタ本体13の上方を覆う図示しないアッパケース14(図2参照)と、プリンタ本体13の下方を覆うロアケース15(図2参照)と、プリンタ本体13の前方側に設置されてシートあるいは通帳などの冊子を案内するシート搬送ユニット16と、を備えている。
【0024】
上述したシートには、所定長さに切断されたカットシートK(図2参照)と、複数枚が連接された連続シートとがある。カットシートKとしては、例えば単票紙、複写紙又はカットフィルム等があり、連続シートとしては連続紙、連続複写紙等がある。
【0025】
記録ヘッド11には、シート上あるいは冊子上を転動しつつ、シートあるいは冊子の厚さに応じて記録ヘッド(あるいは後述の平プラテン20)を上下動させるための転動ローラ30、紙幅検出センサ31が設けられている。なお、紙幅検出センサ31は、後述のキャリッジ19に設けられていてもよい。
【0026】
プリンタ本体13は、左サイドフレーム17、右サイドフレーム18、記録ヘッド11、キャリッジ19、平プラテン20、第1搬送ローラ21、第2搬送ローラ22、第3搬送ローラ23、第4搬送ローラ24、シート案内25、整列用シャッタ26、整列センサ28、紙幅検出センサ31を備えている。
【0027】
左サイドフレーム17と右サイドフレーム18との間には、ロアキャリッジガイド軸26とアッパキャリッジガイド軸27が上下方向に所定距離離れて架け渡される。この場合において、ロアキャリッジガイド軸26が、左サイドフレーム17及び右サイドフレーム18に回動自在に枢支される。また、左サイドフレーム17と右サイドフレーム18との間には、平プラテン20が架け渡されて配設されると共に、シート案内25が固定して配設される。
【0028】
シート搬送ユニット16は、第1搬送ローラ21と協働する第2搬送ローラ22、紙挿入検出センサ27を備えている。この場合において、第2搬送ローラ22および紙挿入検出センサ27は、シートあるいは冊子の厚さに応じて上下動するように構成されている。
【0029】
また、平プラテン20に対し、第1搬送ローラ21および第2搬送ローラ22がプリンタ本体13の前方側に配置されている。さらに、第1搬送ローラ21は、平プラテン20と共にシート案内25の下方に配置され、第2搬送ローラ22はシート案内25の上方に配置されている。この場合に、第1搬送ローラ21および第2搬送ローラ22は対をなしており、媒体の搬送経路に対して上下方向に配置されている。
【0030】
また、第3搬送ローラ23及び第4搬送ローラ24がプリンタ本体13の後方側に配置されている。さらに、第3搬送ローラ23は、平プラテン20と共にシート案内25の下方に配置され、第4搬送ローラ24はシート案内25の上方に配置されている。この場合においても、同様に、第3搬送ローラ23および第4搬送ローラ24は対をなしており、媒体の搬送経路に対して上下方向に配置されている。
【0031】
第1搬送ローラ21、第2搬送ローラ22、第3搬送ローラ23および第4搬送ローラ24は、図示しない駆動輪列部により、図2の時計方向(CW)または反時計方向(CCW)に回転駆動される。
【0032】
単票紙又は複写紙等のカットシートKおよび通帳などの冊子は、図2に示すように、プリンタ本体13の前方側から手動供給された後、第1搬送ローラ21及び第3搬送ローラ23の反時計方向の回転、並びに第2搬送ローラ22、第4搬送ローラ24の時計方向の回転により、プリンタ本体13の前方から後方へ向かって矢印A方向に搬送される。また、第1搬送ローラ21及び第3搬送ローラ23の時計方向の回転、並びに第2搬送ローラ22、第4搬送ローラ24の反時計方向の回転により、プリンタ本体11の後方から前方へ向かって矢印B方向に搬送される。
【0033】
これにより、カットシートK及び冊子は、キャリッジ19の後述の主走査方向に直交する副走査方向に搬送される。
【0034】
キャリッジ19は、図1に示すように、ロアキャリッジガイド軸26及びアッパキャリッジガイド軸27に摺動自在に挿通される。さらにキャリッジ19は、記録ヘッド11を搭載する。ロアキャリッジガイド軸26及びアッパキャリッジガイド軸27が平プラテン20と平行に配置されることから、キャリッジ19は、これら平プラテン20、ロアキャリッジガイド軸26及びアッパキャリッジガイド軸27の軸方向と一致する主走査方向に走行(走査)可能に設けられる。
【0035】
また、キャリッジ19は、図示しないキャリッジ駆動モータの正転又は逆転により往復移動される図示しないタイミングベルトに結合される。従って、キャリッジ19は、キャリッジ駆動モータの正転又は逆転により、タイミングベルトを介し、ロアキャリッジガイド軸26及びアッパキャリッジガイド軸27に案内されて、主走査方向における図1の左向き又は右向きに走査される。ここで、キャリッジ駆動モータは、第1搬送ローラ21、第2搬送ローラ22、第3搬送ローラ23および第4搬送ローラ24を駆動する図示しないシート供給モータと共に例えばステッピングモータにて構成される。
【0036】
記録ヘッド11は多数の図示しない記録ワイヤを備え、これらの記録ワイヤの突出方向前方(媒体側)に、インクリボンが位置することとなる。記録ヘッド11は、キャリッジ19と共に主走査方向に走査される間に、記録ワイヤを突出させてインクリボンに打ち当て、このインクリボンのインクを、平プラテン20と記録ヘッド11の間に搬送される媒体であるシート(カットシートKまたは冊子)に付着させて、このシートに文字を含む画像を記録する。
【0037】
記録ヘッド11による記録動作は、キャリッジ19が主走査方向左向き又は右向きに走査される間に、記録ヘッド11の記録ワイヤにより一行文の記録がなされる。
【0038】
そして、この一行文の記録がなされる度に、シートがカットシートKあるいは冊子の場合には、シート搬送機構部(第1搬送ローラ21、第2搬送ローラ22、第3搬送ローラ23及び第4搬送ローラ24)が、シートを所定長(通常行間分)搬送させ、これらの動作が繰り返されることにより実施される。
【0039】
紙挿入検出センサ27および紙幅検出センサ31は、媒体であるシートの情報(シートのエッジ、シートの有無、シートの反射率など)を検出するための光学センサであり、シートに対して検出光を照射し、シートの反射率、すなわち、シートによる反射光量に対応する検出信号を図示しない制御回路に出力する。この場合において、紙挿入検出センサ27および紙幅検出センサ31は、検出特性差が無視できる程度に略同一検出特性を有する反射型光センサが用いられている。
【0040】
すなわち、同一の反射率を有するシートに対し、紙挿入検出センサ27の出力信号をE1とし、紙幅検出センサ31の出力信号をE2とすると、
E2≒E1
となるようになっている。
【0041】
また、上述したように、紙挿入検出センサ27および紙幅検出センサ31は、シートあるいは冊子の厚さに応じて上下動するように構成されているので、シートの上面からの距離も検出に最適となる位置となる。
【0042】
図4は、ドットインパクトプリンタの制御系の要部概要構成ブロック図である。
【0043】
ドットインパクトプリンタ10の制御系は、大別すると、紙挿入検出センサ27および紙幅検出センサ31が接続され、媒体であるシートの反射率に応じた紙幅検出センサ31の出力である検出データENおよび紙挿入検出センサ27の出力である検出データEHを出力するセンサ回路51と、ドットインパクト全体を制御するコントローラ52と、コントローラ52の制御下でキャリッジ駆動モータ38を駆動するとともに、キャリッジ位置データCRPOSを出力するモータ駆動ドライバ53と、上述した各データおよび各種データを記憶するメモリ54と、を備えている。
【0044】
コントローラ52は、図示しないマイクロプロセッサユニット、制御プログラムを格納する制御用ROM、制御時の各種データを一時的に格納する制御用RAM等を備えている。
【0045】
図5はシート幅検出の処理フローチャートである。また、図6はシート幅検出処理の説明図である。この場合において、シート(媒体)非検出時の検出データを基準検出データEbasとする。
【0046】
まず、コントローラ52は、キャリッジ19をホームポジション(HP)に移動する。この結果、キャリッジ位置データCRPOS=0となる。
【0047】
次にコントローラ52は、シートが挿入されたことを紙挿入検出センサ27により検出すると、当該紙挿入検出センサ27の出力信号を紙部検出信号EHとして取得する。
【0048】
これによりコントローラ52は、シートの幅を検出するための幅検出しきい値(エッジ検出しきい値)Eedgを次式により算出する(ステップS1)。
【0049】
Eedg=(Ebas+EH)/2
続いてコントローラ52は、モータ駆動ドライバ53を制御し、キャリッジ19を1パルス分、ホームポジションから離間する方向、すなわち、本実施形態では右方向へ移動する(ステップS2)。
【0050】
この結果、モータドライバ53から出力されるキャリッジ位置データCRPOSには1が加算され、
CRPOS=CRPOS+1
となる。
【0051】
次にコントローラ52は、キャリッジ位置データCRPOSの値があらかじめ定めた所定の検出左端位置NPLFTに相当する値となったか否かを判別する(ステップS3)。
【0052】
ステップS3の判別において、キャリッジ位置データCRPOSの値があらかじめ定めた所定の検出左端位置NPLFTに相当する値となっていない場合には(ステップS3;No)、待機状態となる。
【0053】
一方、ステップS3の判別において、キャリッジ位置データCRPOSの値があらかじめ定めた所定の検出左端位置NPLFTに相当する値となった場合には(ステップS3;Yes)、コントローラ52は、紙幅検出を行うべく、モータ駆動ドライバ53を制御し、キャリッジ19を1パルス分、ホームポジションから離間する方向、すなわち、本実施形態では右方向へ移動する(ステップS4)。
【0054】
この結果、モータドライバ53から出力されるキャリッジ位置データCRPOSには1が加算され、
CRPOS=CRPOS+1
となる。
【0055】
次にコントローラ52は、紙幅検出センサ31の出力信号ENと、幅検出しきい値Eedgと、を比較し、
EN≧Eedg
となっているか否かを判別する(ステップS5)。
【0056】
ステップS5の判別において、
EN<Eedg
である場合には(ステップS5;No)、処理を再びステップS2に移行する。
【0057】
ステップS5の判別において、
EN≧Eedg
である場合には(ステップS5;Yes)、紙左端検出データNLFTEDGを、
NLFTEDG=CRPOS
とする(ステップS6)。
【0058】
続いてコントローラ52は、モータ駆動ドライバ53を制御し、キャリッジ19を1パルス分、ホームポジションから離間する方向、すなわち、本実施形態では右方向へ移動する(ステップS7)。
【0059】
この結果、モータドライバ53から出力されるキャリッジ位置データCRPOSには1が加算され、
CRPOS=CRPOS+1
となる。
【0060】
次にコントローラ52は、紙幅検出センサ31の出力信号ENと、幅検出しきい値Eedgと、を比較し、
EN≦Eedg
となっているか否かを判別する(ステップS8)。
【0061】
ステップS8の判別において、
EN>Eedg
である場合には(ステップS8;No)、処理を再びステップS7に移行する。
【0062】
ステップS7の判別において、
EN≦Eedg
である場合には(ステップS8;Yes)、紙右端検出データNRGTEDGを、
NRGTEDG=CRPOS
とする(ステップS9)。
【0063】
続いてコントローラ52は、モータ駆動ドライバ53を制御し、キャリッジ19を1パルス分、ホームポジションから離間する方向である右方向へ移動する(ステップS10)。
【0064】
この結果、モータドライバ53から出力されるキャリッジ位置データCRPOSには1が加算され、
CRPOS=CRPOS+1
となる。
次にコントローラ52は、キャリッジ位置データCRPOSの値があらかじめ定めた所定の検出右端位置NPRGTに相当する値となったか否かを判別する(ステップS11)。
【0065】
ステップS11の判別において、キャリッジ位置データCRPOSの値があらかじめ定めた所定の検出右端位置NPRGTに相当する値となっていない場合には(ステップS11;No)、処理をステップS10に移行し、再びキャリッジを右方向へ移動する。
【0066】
一方、ステップS11の判別において、キャリッジ位置データCRPOSの値があらかじめ定めた所定の検出右端位置NPRGTに相当する値となった場合には(ステップS11;Yes)、コントローラ52は、紙幅検出に必要な処理が終了したとして、紙幅検出センサ31の出力信号ENと、幅検出しきい値Eedgと、を比較する処理を終了するとともに、モータ駆動ドライバ53を制御し、キャリッジ19をホームポジションから離間する方向である右方向へ移動する(ステップS12)。
【0067】
この結果、モータドライバ53から出力されるキャリッジ位置データCRPOSには移動した分だけのパルス数に相当する値が加算される。
【0068】
そして、コントローラ52は、キャリッジ位置データCRPOSがキャリッジ動作範囲における最大キャリッジ右端位置に相当するキャリッジ位置データNMAXと等しくなったか否かを判別し、
CRPOS=NMAX
となった場合には、モータ駆動ドライバ53を制御し、キャリッジ駆動モータ38を停止させて処理を終了する(ステップS13)。
【0069】
以上の説明のように、本実施形態の紙幅検出手順によれば、キャリッジによる紙幅検出走査前に紙エッジ検出値が定まっているので、スループットを短くすることが可能となる。
【0070】
図7は、シート(媒体)幅検出時の具体的処理結果の説明図である。
【0071】
また、図7に示すように、高反射率(=EHH)のシートおよび低反射率(=EHL)のシートのいずれがセットされた場合でも、同様の手順でキャリッジ位置データNLFTEDGおよびキャリッジ位置データNRGTEDGはほぼ一致することとなり、反射率の差の影響をほとんど受けずにシート幅を検出することができる。もちろん、実際の検出の際には、反射型光センサの検出誤差、キャリッジの駆動精度などにより多少のずれは生じるが、実質的には誤差範囲の結果が得られる。
【0072】
そして、上述したような手法により、シート幅が検出されると、コントローラ52は、搬送ローラ21、22、23、24等を駆動し、シートをキャリッジ19の主走査方向に直交する副走査方向への搬送を行う。
【0073】
そしてシートが記録位置に至ると、記録ヘッド11はキャリッジ19と共に主走査方向に走行する。この間に、記録ヘッド11は、図示しない記録ワイヤを突出動作させて図示しないインクリボンに打ち当て、インクリボンのインクを、プラテン20とインクリボンとの間に搬送されるシート(連続紙または単票紙)に付着させて、このシートに文字を含む画像を記録する。
【0074】
記録ヘッド11によるこの記録動作は、キャリッジ19が主走査方向(図1における左方向あるいは右方向)に走行する間に、記録ワイヤにより一行分の記録がなされる。そしてシートが単票紙の場合には、搬送ローラ21,22,23,24およびシート案内25シートがそれぞれシートを所定量(通常行間分)搬送させる。
【0075】
これらの動作が繰り返される結果、シートには、所望の画像(文字を含む)が記録されることとなる。
【0076】
上述したように本実施形態によれば、記録対象の媒体の反射率や色が異なり、紙幅検出センサ31および紙挿入検出センサ27に入射する検出光の強度が変化する場合でも、確実に媒体幅を検出することができる。
【0077】
また、1回の走査で媒体幅検出を行えるので、スループットを向上させることができる。
【0078】
以上、本発明を実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、以下のような変形が可能である。
【0079】
以上の説明においては、記録装置としてドットインパクトプリンタの場合を例として説明したが、感熱記録プリンタ、インクジェットプリンタなどの記録ヘッドおよびキャリッジを有する各種の記録装置にも適用が可能である。
【0080】
以上の説明においては、制御用プログラムがコントローラのROM内に既に記憶されている場合について説明したが、各種磁気ディスク、光ディスク、メモリカードなどの記録媒体から読み込み、インストールするように構成することも可能である。また、インターネットなどのネットワークを介して制御用プログラムをダウンロードし、インストールして実行するように構成することも可能である。
【0081】
以上の説明においては、シートの幅を検出するための幅検出しきい値(エッジ検出しきい値)Eedgを基準検出データEbasおよび紙挿入検出センサ27の出力信号である紙部検出信号EHの相加平均(いわゆる、算術平均)としていたが、相乗平均(いわゆる、幾何平均)、調和平均など他の平均値を用いたり、適宜重み付けを持たせるようにすることも可能である。
【0082】
以上の説明においては、媒体非検出時データEbasの算出方法については、詳細に説明しなかったが、複数回の媒体非検出時データの平均値(相加、相乗、調和)を用いたりするようにすることも可能である。
【0083】
【発明の効果】
本発明によれば、第1光センサと略同一検出特性を有する第2光センサは、第1光センサよりも媒体搬送路の上流で媒体の第2情報を検出するので、第1光センサが走査を行って第1情報を検出した時点で媒体幅を検出することができ、媒体の種類(色、反射率など)の影響を低減して、迅速に媒体幅を検出するとともに、装置構成を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録装置の一実施の形態が適用されたドットインパクトプリンタのプリンタ本体を示す斜視図である。
【図2】図1のプリンタ本体を示す側断面図である。
【図3】図1のプリンタ本体の要部平面図である。
【図4】ドットインパクトプリンタの制御系の概要構成ブロック図である。
【図5】シート(媒体)幅検出時の処理フローチャートである。
【図6】シート(媒体)幅検出時の処理説明図である。
【図7】シート(媒体)幅検出時の具体的処理結果の説明図である。
【符号の説明】
10 プリンタ(記録装置)
18 記録ヘッド(記録部)
19 キャリッジ
20 プラテン
21 第1搬送ローラ(搬送部)
22 第2搬送ローラ(搬送部)
23 第3搬送ローラ(搬送部)
24 第4搬送ローラ(搬送部)
25 シート案内(搬送経路)
27 紙挿入検出センサ(第2光センサ)
31 紙幅検出センサ(第1光センサ)
38 キャリッジ(CR)駆動モータ
51 センサ回路(媒体情報検出部)
52 コントローラ(媒体幅検出部)
53 モータ駆動ドライバ
54 メモリ
【発明の属する技術分野】
本発明は、媒体幅検出装置、記録装置、それらの制御方法、制御プログラムおよび記録媒体に係り、特に記録対象である様々な種類の媒体の媒体幅を検出する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より各種プリンタなどの記録装置においては、媒体に文字を含む画像を記録するに際し、記録対象の媒体の記録ヘッドの主走査方向の幅を検出すべく、媒体幅検出装置が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
第1の従来例の媒体幅検出装置においては、記録装置に設けられた媒体幅検出センサは、あらかじめ媒体幅検出しきい値(基準出力電圧からのある決まった出力)が得られるキャリッジ位置を媒体エッジ(例えば、紙エッジ)と判別していた。例えば、媒体非検出時の媒体幅検出センサの出力と、予定される媒体の検出時の媒体幅検出センサの出力の和の1/2を媒体エッジ検出しきい値として、実際に媒体幅を検出した際の媒体幅検出センサの出力がエッジ検出しきい値を超えた位置を媒体エッジと判別していた。
【0004】
また、第2の従来例の媒体幅検出装置においては、媒体幅検出センサの媒体検出時の出力値と媒体非検出時の出力値とを読み取り、両出力値の平均値を媒体エッジ検出しきい値として、媒体エッジを検出していた。この場合に、媒体検出時の出力値および媒体非検出時の出力値のばらつきを低減すべく、統計処理などの様々な演算を行っていた。より詳細には、媒体を記録装置内に挿入した後、キャリッジを駆動し、媒体検出時における媒体幅検出センサの出力値を取得し、あらかじめ取得しておいた媒体非検出時の出力値を用いて媒体エッジ検出しきい値を求める。そして、再びキャリッジを駆動し、再び媒体幅検出センサの出力および媒体エッジ検出しきい値に基づいて紙幅検出を行っていた。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−293163号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記第1従来例においては、同じ幅であっても反射率が異なる媒体の場合、検出される媒体エッジ位置が異なるという問題点があった。具体的には、高反射率の用紙と低反射率の用紙の双方を用いて媒体エッジ位置を判別させた場合、高反射率の用紙の媒体幅検出センサの出力値よりも低反射率の用紙の媒体幅検出センサの出力値が小さな値となるため、同一の媒体エッジ検出しきい値を用いた場合には、低反射率の用紙の方が用紙幅が狭いと認識されてしまうという問題点があった。
【0007】
上記第2従来例においては、キャリッジ駆動、媒体検出時の媒体幅検出センサの出力値の取得、媒体エッジ検出しきい値の算出、エッジ幅検出用のキャリッジ駆動および紙幅検出という過程が必要となり、第1従来例と比較して媒体幅検出に時間を要するという問題点があった。
【0008】
そこで、本発明の目的は、媒体の種類(色、反射率など)の影響を低減して、迅速に媒体幅を検出するとともに、装置構成を簡略化することが可能な媒体幅検出装置、記録装置、媒体幅検出方法、記録装置の制御方法、制御プログラムおよび記録媒体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、搬送経路内で媒体を搬送する搬送部と、搬送された媒体に文字を含む画像を記録する記録部と、を有する記録装置は、前記媒体の一端側から他端側への幅方向への1回の走査に伴って当該媒体の第1情報を検出する第1光センサと、前記第1光センサと略同一の検出特性を有し、前記第1光センサに対し、前記媒体の搬送路の上流側に配置され、前記媒体の第2情報を検出する第2光センサと、前記第1情報および前記第2情報に基づいて前記媒体の存在する位置を判別し、媒体幅を検出する媒体幅検出部と、を備えたことを特徴としている。
【0010】
上記構成によれば、第1光センサは、媒体の一端側から他端側への幅方向への1回の走査に伴って当該媒体の第1情報を検出する。
第2光センサは、第1光センサに対し媒体の搬送路の上流側に配置されて、媒体の第2情報を検出する。
【0011】
これらの結果、媒体幅検出部は、第1情報および第2情報に基づいて媒体の存在する位置を判別し、媒体幅を検出する。
この場合において、前記第1光センサおよび前記第2光センサは、反射型光センサであり、前記媒体幅検出部は、前記第2光センサの媒体検出時のセンサ出力値および媒体非検出時の前記第1光センサの出力値の二つの値の平均値に基づいて前記媒体幅を検出するようにしてもよい。
また、前記第2光センサは、媒体挿入検出センサとしての機能を併せ持つようにしてもよい。
【0012】
さらに、前記記録部は、記録ヘッド、記録ヘッドを支持するキャリッジおよび前記キャリッジを前記走査を行うべく駆動するキャリッジ駆動用モータを備え、前記媒体幅検出部は、前記媒体の存在する位置として、キャリッジ駆動用モータのパルス数を用いて表すようにしてもよい。
【0013】
また、搬送経路内で媒体を搬送する搬送部と、搬送された媒体に文字を含む画像を記録する記録部と、前記媒体に検出光を照射し、その反射光を受光する第1光センサと、前記第光1センサと略同一の検出特性を有し、前記第1光センサに対し前記媒体の搬送路の上流側に配置され、前記媒体に検出光を照射し、その反射光を受光する第2光センサと、を有する記録装置の制御方法は、前記第1光センサを前記媒体の一端側から他端側への幅方向へ走査し、1回の走査に伴って前記第1光センサの出力信号に基づいて前記媒体の第1情報を検出する第1検出過程と、前記媒体の搬送時に前記第2光センサの出力信号に基づいて前記媒体の第2情報を検出する第2検出過程と、前記第1情報および前記第2情報に基づいて前記媒体の存在する位置を判別し、媒体幅を検出する媒体幅検出過程と、を備えたことを特徴としている。
【0014】
この場合において、前記第1検出過程は、前記第1情報として前記走査中の反射率変化を検出し、前記第2検出過程は、前記第2情報として前記媒体の反射率を検出し、前記媒体幅検出過程は、前記第2光センサの媒体検出時のセンサ出力値および媒体非検出時の前記第1光センサの出力値の二つの値の平均値に基づいて前記媒体幅を検出するようにしてもよい。
【0015】
また、前記記録部は、記録ヘッド、記録ヘッドを支持するキャリッジおよび前記キャリッジを前記走査を行うべく駆動するキャリッジ駆動用モータを備え、前記媒体幅検出過程は、前記媒体の存在する位置として、キャリッジ駆動用モータのパルス数を用いて表すようにしてもよい。
【0016】
また、送経路内で媒体を搬送する搬送部と、搬送された媒体に文字を含む画像を記録する記録部と、前記媒体に検出光を照射し、その反射光を受光する第1光センサと、前記第光1センサと略同一の検出特性を有し、前記第1光センサに対し前記媒体の搬送路の上流側に配置され、前記媒体に検出光を照射し、その反射光を受光する第2光センサと、を有する記録装置をコンピュータで制御するための制御プログラムは、前記第1光センサを前記媒体の一端側から他端側への幅方向へ走査させ、1回の走査に伴って前記第1光センサの出力信号に基づいて前記媒体の第1情報を検出させ、前記媒体の搬送時に前記第2光センサの出力信号に基づいて前記媒体の第2情報を検出させ、前記第1情報および前記第2情報に基づいて前記媒体の存在する位置を判別させ、媒体幅を検出させる、ことを特徴としている。
【0017】
この場合において、前記第1情報として前記走査中の反射率変化を検出させ、前記第2情報として前記媒体の反射率を検出させ、前記第2光センサの媒体検出時のセンサ出力値および媒体非検出時の前記第1光センサの出力値の二つの値の平均値に基づいて前記媒体幅を検出させるようにしてもよい。
【0018】
また、前記記録部は、記録ヘッド、記録ヘッドを支持するキャリッジおよび前記キャリッジを前記走査を行うべく駆動するキャリッジ駆動用モータを備え、前記媒体の存在する位置として、キャリッジ駆動用モータのパルス数を用いて表させるようにしてもよい。
【0019】
また、上記各制御プログラムをコンピュータ読取可能な記録媒体に記録してもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に本発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
【0021】
図1は、本実施形態のドットインパクトプリンタのプリンタ本体を示す斜視図である。図2は、図1のプリンタ本体の側断面図である。図3は、図1のプリンタ本体の要部平面図である。
【0022】
記録装置であるドットインパクトプリンタ10は、記録ヘッド11の多数の記録ワイヤを、インクリボンカセット12内のインクリボンを介して記録媒体であるシートに打ち付けてドットを記録することにより、文字を含む画像を記録する。
【0023】
ドットインパクトプリンタ10は、記録装置本体としてのプリンタ本体13と、プリンタ本体13の上方を覆う図示しないアッパケース14(図2参照)と、プリンタ本体13の下方を覆うロアケース15(図2参照)と、プリンタ本体13の前方側に設置されてシートあるいは通帳などの冊子を案内するシート搬送ユニット16と、を備えている。
【0024】
上述したシートには、所定長さに切断されたカットシートK(図2参照)と、複数枚が連接された連続シートとがある。カットシートKとしては、例えば単票紙、複写紙又はカットフィルム等があり、連続シートとしては連続紙、連続複写紙等がある。
【0025】
記録ヘッド11には、シート上あるいは冊子上を転動しつつ、シートあるいは冊子の厚さに応じて記録ヘッド(あるいは後述の平プラテン20)を上下動させるための転動ローラ30、紙幅検出センサ31が設けられている。なお、紙幅検出センサ31は、後述のキャリッジ19に設けられていてもよい。
【0026】
プリンタ本体13は、左サイドフレーム17、右サイドフレーム18、記録ヘッド11、キャリッジ19、平プラテン20、第1搬送ローラ21、第2搬送ローラ22、第3搬送ローラ23、第4搬送ローラ24、シート案内25、整列用シャッタ26、整列センサ28、紙幅検出センサ31を備えている。
【0027】
左サイドフレーム17と右サイドフレーム18との間には、ロアキャリッジガイド軸26とアッパキャリッジガイド軸27が上下方向に所定距離離れて架け渡される。この場合において、ロアキャリッジガイド軸26が、左サイドフレーム17及び右サイドフレーム18に回動自在に枢支される。また、左サイドフレーム17と右サイドフレーム18との間には、平プラテン20が架け渡されて配設されると共に、シート案内25が固定して配設される。
【0028】
シート搬送ユニット16は、第1搬送ローラ21と協働する第2搬送ローラ22、紙挿入検出センサ27を備えている。この場合において、第2搬送ローラ22および紙挿入検出センサ27は、シートあるいは冊子の厚さに応じて上下動するように構成されている。
【0029】
また、平プラテン20に対し、第1搬送ローラ21および第2搬送ローラ22がプリンタ本体13の前方側に配置されている。さらに、第1搬送ローラ21は、平プラテン20と共にシート案内25の下方に配置され、第2搬送ローラ22はシート案内25の上方に配置されている。この場合に、第1搬送ローラ21および第2搬送ローラ22は対をなしており、媒体の搬送経路に対して上下方向に配置されている。
【0030】
また、第3搬送ローラ23及び第4搬送ローラ24がプリンタ本体13の後方側に配置されている。さらに、第3搬送ローラ23は、平プラテン20と共にシート案内25の下方に配置され、第4搬送ローラ24はシート案内25の上方に配置されている。この場合においても、同様に、第3搬送ローラ23および第4搬送ローラ24は対をなしており、媒体の搬送経路に対して上下方向に配置されている。
【0031】
第1搬送ローラ21、第2搬送ローラ22、第3搬送ローラ23および第4搬送ローラ24は、図示しない駆動輪列部により、図2の時計方向(CW)または反時計方向(CCW)に回転駆動される。
【0032】
単票紙又は複写紙等のカットシートKおよび通帳などの冊子は、図2に示すように、プリンタ本体13の前方側から手動供給された後、第1搬送ローラ21及び第3搬送ローラ23の反時計方向の回転、並びに第2搬送ローラ22、第4搬送ローラ24の時計方向の回転により、プリンタ本体13の前方から後方へ向かって矢印A方向に搬送される。また、第1搬送ローラ21及び第3搬送ローラ23の時計方向の回転、並びに第2搬送ローラ22、第4搬送ローラ24の反時計方向の回転により、プリンタ本体11の後方から前方へ向かって矢印B方向に搬送される。
【0033】
これにより、カットシートK及び冊子は、キャリッジ19の後述の主走査方向に直交する副走査方向に搬送される。
【0034】
キャリッジ19は、図1に示すように、ロアキャリッジガイド軸26及びアッパキャリッジガイド軸27に摺動自在に挿通される。さらにキャリッジ19は、記録ヘッド11を搭載する。ロアキャリッジガイド軸26及びアッパキャリッジガイド軸27が平プラテン20と平行に配置されることから、キャリッジ19は、これら平プラテン20、ロアキャリッジガイド軸26及びアッパキャリッジガイド軸27の軸方向と一致する主走査方向に走行(走査)可能に設けられる。
【0035】
また、キャリッジ19は、図示しないキャリッジ駆動モータの正転又は逆転により往復移動される図示しないタイミングベルトに結合される。従って、キャリッジ19は、キャリッジ駆動モータの正転又は逆転により、タイミングベルトを介し、ロアキャリッジガイド軸26及びアッパキャリッジガイド軸27に案内されて、主走査方向における図1の左向き又は右向きに走査される。ここで、キャリッジ駆動モータは、第1搬送ローラ21、第2搬送ローラ22、第3搬送ローラ23および第4搬送ローラ24を駆動する図示しないシート供給モータと共に例えばステッピングモータにて構成される。
【0036】
記録ヘッド11は多数の図示しない記録ワイヤを備え、これらの記録ワイヤの突出方向前方(媒体側)に、インクリボンが位置することとなる。記録ヘッド11は、キャリッジ19と共に主走査方向に走査される間に、記録ワイヤを突出させてインクリボンに打ち当て、このインクリボンのインクを、平プラテン20と記録ヘッド11の間に搬送される媒体であるシート(カットシートKまたは冊子)に付着させて、このシートに文字を含む画像を記録する。
【0037】
記録ヘッド11による記録動作は、キャリッジ19が主走査方向左向き又は右向きに走査される間に、記録ヘッド11の記録ワイヤにより一行文の記録がなされる。
【0038】
そして、この一行文の記録がなされる度に、シートがカットシートKあるいは冊子の場合には、シート搬送機構部(第1搬送ローラ21、第2搬送ローラ22、第3搬送ローラ23及び第4搬送ローラ24)が、シートを所定長(通常行間分)搬送させ、これらの動作が繰り返されることにより実施される。
【0039】
紙挿入検出センサ27および紙幅検出センサ31は、媒体であるシートの情報(シートのエッジ、シートの有無、シートの反射率など)を検出するための光学センサであり、シートに対して検出光を照射し、シートの反射率、すなわち、シートによる反射光量に対応する検出信号を図示しない制御回路に出力する。この場合において、紙挿入検出センサ27および紙幅検出センサ31は、検出特性差が無視できる程度に略同一検出特性を有する反射型光センサが用いられている。
【0040】
すなわち、同一の反射率を有するシートに対し、紙挿入検出センサ27の出力信号をE1とし、紙幅検出センサ31の出力信号をE2とすると、
E2≒E1
となるようになっている。
【0041】
また、上述したように、紙挿入検出センサ27および紙幅検出センサ31は、シートあるいは冊子の厚さに応じて上下動するように構成されているので、シートの上面からの距離も検出に最適となる位置となる。
【0042】
図4は、ドットインパクトプリンタの制御系の要部概要構成ブロック図である。
【0043】
ドットインパクトプリンタ10の制御系は、大別すると、紙挿入検出センサ27および紙幅検出センサ31が接続され、媒体であるシートの反射率に応じた紙幅検出センサ31の出力である検出データENおよび紙挿入検出センサ27の出力である検出データEHを出力するセンサ回路51と、ドットインパクト全体を制御するコントローラ52と、コントローラ52の制御下でキャリッジ駆動モータ38を駆動するとともに、キャリッジ位置データCRPOSを出力するモータ駆動ドライバ53と、上述した各データおよび各種データを記憶するメモリ54と、を備えている。
【0044】
コントローラ52は、図示しないマイクロプロセッサユニット、制御プログラムを格納する制御用ROM、制御時の各種データを一時的に格納する制御用RAM等を備えている。
【0045】
図5はシート幅検出の処理フローチャートである。また、図6はシート幅検出処理の説明図である。この場合において、シート(媒体)非検出時の検出データを基準検出データEbasとする。
【0046】
まず、コントローラ52は、キャリッジ19をホームポジション(HP)に移動する。この結果、キャリッジ位置データCRPOS=0となる。
【0047】
次にコントローラ52は、シートが挿入されたことを紙挿入検出センサ27により検出すると、当該紙挿入検出センサ27の出力信号を紙部検出信号EHとして取得する。
【0048】
これによりコントローラ52は、シートの幅を検出するための幅検出しきい値(エッジ検出しきい値)Eedgを次式により算出する(ステップS1)。
【0049】
Eedg=(Ebas+EH)/2
続いてコントローラ52は、モータ駆動ドライバ53を制御し、キャリッジ19を1パルス分、ホームポジションから離間する方向、すなわち、本実施形態では右方向へ移動する(ステップS2)。
【0050】
この結果、モータドライバ53から出力されるキャリッジ位置データCRPOSには1が加算され、
CRPOS=CRPOS+1
となる。
【0051】
次にコントローラ52は、キャリッジ位置データCRPOSの値があらかじめ定めた所定の検出左端位置NPLFTに相当する値となったか否かを判別する(ステップS3)。
【0052】
ステップS3の判別において、キャリッジ位置データCRPOSの値があらかじめ定めた所定の検出左端位置NPLFTに相当する値となっていない場合には(ステップS3;No)、待機状態となる。
【0053】
一方、ステップS3の判別において、キャリッジ位置データCRPOSの値があらかじめ定めた所定の検出左端位置NPLFTに相当する値となった場合には(ステップS3;Yes)、コントローラ52は、紙幅検出を行うべく、モータ駆動ドライバ53を制御し、キャリッジ19を1パルス分、ホームポジションから離間する方向、すなわち、本実施形態では右方向へ移動する(ステップS4)。
【0054】
この結果、モータドライバ53から出力されるキャリッジ位置データCRPOSには1が加算され、
CRPOS=CRPOS+1
となる。
【0055】
次にコントローラ52は、紙幅検出センサ31の出力信号ENと、幅検出しきい値Eedgと、を比較し、
EN≧Eedg
となっているか否かを判別する(ステップS5)。
【0056】
ステップS5の判別において、
EN<Eedg
である場合には(ステップS5;No)、処理を再びステップS2に移行する。
【0057】
ステップS5の判別において、
EN≧Eedg
である場合には(ステップS5;Yes)、紙左端検出データNLFTEDGを、
NLFTEDG=CRPOS
とする(ステップS6)。
【0058】
続いてコントローラ52は、モータ駆動ドライバ53を制御し、キャリッジ19を1パルス分、ホームポジションから離間する方向、すなわち、本実施形態では右方向へ移動する(ステップS7)。
【0059】
この結果、モータドライバ53から出力されるキャリッジ位置データCRPOSには1が加算され、
CRPOS=CRPOS+1
となる。
【0060】
次にコントローラ52は、紙幅検出センサ31の出力信号ENと、幅検出しきい値Eedgと、を比較し、
EN≦Eedg
となっているか否かを判別する(ステップS8)。
【0061】
ステップS8の判別において、
EN>Eedg
である場合には(ステップS8;No)、処理を再びステップS7に移行する。
【0062】
ステップS7の判別において、
EN≦Eedg
である場合には(ステップS8;Yes)、紙右端検出データNRGTEDGを、
NRGTEDG=CRPOS
とする(ステップS9)。
【0063】
続いてコントローラ52は、モータ駆動ドライバ53を制御し、キャリッジ19を1パルス分、ホームポジションから離間する方向である右方向へ移動する(ステップS10)。
【0064】
この結果、モータドライバ53から出力されるキャリッジ位置データCRPOSには1が加算され、
CRPOS=CRPOS+1
となる。
次にコントローラ52は、キャリッジ位置データCRPOSの値があらかじめ定めた所定の検出右端位置NPRGTに相当する値となったか否かを判別する(ステップS11)。
【0065】
ステップS11の判別において、キャリッジ位置データCRPOSの値があらかじめ定めた所定の検出右端位置NPRGTに相当する値となっていない場合には(ステップS11;No)、処理をステップS10に移行し、再びキャリッジを右方向へ移動する。
【0066】
一方、ステップS11の判別において、キャリッジ位置データCRPOSの値があらかじめ定めた所定の検出右端位置NPRGTに相当する値となった場合には(ステップS11;Yes)、コントローラ52は、紙幅検出に必要な処理が終了したとして、紙幅検出センサ31の出力信号ENと、幅検出しきい値Eedgと、を比較する処理を終了するとともに、モータ駆動ドライバ53を制御し、キャリッジ19をホームポジションから離間する方向である右方向へ移動する(ステップS12)。
【0067】
この結果、モータドライバ53から出力されるキャリッジ位置データCRPOSには移動した分だけのパルス数に相当する値が加算される。
【0068】
そして、コントローラ52は、キャリッジ位置データCRPOSがキャリッジ動作範囲における最大キャリッジ右端位置に相当するキャリッジ位置データNMAXと等しくなったか否かを判別し、
CRPOS=NMAX
となった場合には、モータ駆動ドライバ53を制御し、キャリッジ駆動モータ38を停止させて処理を終了する(ステップS13)。
【0069】
以上の説明のように、本実施形態の紙幅検出手順によれば、キャリッジによる紙幅検出走査前に紙エッジ検出値が定まっているので、スループットを短くすることが可能となる。
【0070】
図7は、シート(媒体)幅検出時の具体的処理結果の説明図である。
【0071】
また、図7に示すように、高反射率(=EHH)のシートおよび低反射率(=EHL)のシートのいずれがセットされた場合でも、同様の手順でキャリッジ位置データNLFTEDGおよびキャリッジ位置データNRGTEDGはほぼ一致することとなり、反射率の差の影響をほとんど受けずにシート幅を検出することができる。もちろん、実際の検出の際には、反射型光センサの検出誤差、キャリッジの駆動精度などにより多少のずれは生じるが、実質的には誤差範囲の結果が得られる。
【0072】
そして、上述したような手法により、シート幅が検出されると、コントローラ52は、搬送ローラ21、22、23、24等を駆動し、シートをキャリッジ19の主走査方向に直交する副走査方向への搬送を行う。
【0073】
そしてシートが記録位置に至ると、記録ヘッド11はキャリッジ19と共に主走査方向に走行する。この間に、記録ヘッド11は、図示しない記録ワイヤを突出動作させて図示しないインクリボンに打ち当て、インクリボンのインクを、プラテン20とインクリボンとの間に搬送されるシート(連続紙または単票紙)に付着させて、このシートに文字を含む画像を記録する。
【0074】
記録ヘッド11によるこの記録動作は、キャリッジ19が主走査方向(図1における左方向あるいは右方向)に走行する間に、記録ワイヤにより一行分の記録がなされる。そしてシートが単票紙の場合には、搬送ローラ21,22,23,24およびシート案内25シートがそれぞれシートを所定量(通常行間分)搬送させる。
【0075】
これらの動作が繰り返される結果、シートには、所望の画像(文字を含む)が記録されることとなる。
【0076】
上述したように本実施形態によれば、記録対象の媒体の反射率や色が異なり、紙幅検出センサ31および紙挿入検出センサ27に入射する検出光の強度が変化する場合でも、確実に媒体幅を検出することができる。
【0077】
また、1回の走査で媒体幅検出を行えるので、スループットを向上させることができる。
【0078】
以上、本発明を実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、以下のような変形が可能である。
【0079】
以上の説明においては、記録装置としてドットインパクトプリンタの場合を例として説明したが、感熱記録プリンタ、インクジェットプリンタなどの記録ヘッドおよびキャリッジを有する各種の記録装置にも適用が可能である。
【0080】
以上の説明においては、制御用プログラムがコントローラのROM内に既に記憶されている場合について説明したが、各種磁気ディスク、光ディスク、メモリカードなどの記録媒体から読み込み、インストールするように構成することも可能である。また、インターネットなどのネットワークを介して制御用プログラムをダウンロードし、インストールして実行するように構成することも可能である。
【0081】
以上の説明においては、シートの幅を検出するための幅検出しきい値(エッジ検出しきい値)Eedgを基準検出データEbasおよび紙挿入検出センサ27の出力信号である紙部検出信号EHの相加平均(いわゆる、算術平均)としていたが、相乗平均(いわゆる、幾何平均)、調和平均など他の平均値を用いたり、適宜重み付けを持たせるようにすることも可能である。
【0082】
以上の説明においては、媒体非検出時データEbasの算出方法については、詳細に説明しなかったが、複数回の媒体非検出時データの平均値(相加、相乗、調和)を用いたりするようにすることも可能である。
【0083】
【発明の効果】
本発明によれば、第1光センサと略同一検出特性を有する第2光センサは、第1光センサよりも媒体搬送路の上流で媒体の第2情報を検出するので、第1光センサが走査を行って第1情報を検出した時点で媒体幅を検出することができ、媒体の種類(色、反射率など)の影響を低減して、迅速に媒体幅を検出するとともに、装置構成を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録装置の一実施の形態が適用されたドットインパクトプリンタのプリンタ本体を示す斜視図である。
【図2】図1のプリンタ本体を示す側断面図である。
【図3】図1のプリンタ本体の要部平面図である。
【図4】ドットインパクトプリンタの制御系の概要構成ブロック図である。
【図5】シート(媒体)幅検出時の処理フローチャートである。
【図6】シート(媒体)幅検出時の処理説明図である。
【図7】シート(媒体)幅検出時の具体的処理結果の説明図である。
【符号の説明】
10 プリンタ(記録装置)
18 記録ヘッド(記録部)
19 キャリッジ
20 プラテン
21 第1搬送ローラ(搬送部)
22 第2搬送ローラ(搬送部)
23 第3搬送ローラ(搬送部)
24 第4搬送ローラ(搬送部)
25 シート案内(搬送経路)
27 紙挿入検出センサ(第2光センサ)
31 紙幅検出センサ(第1光センサ)
38 キャリッジ(CR)駆動モータ
51 センサ回路(媒体情報検出部)
52 コントローラ(媒体幅検出部)
53 モータ駆動ドライバ
54 メモリ
Claims (11)
- 搬送経路内で媒体を搬送する搬送部と、搬送された媒体に文字を含む画像を記録する記録部と、を有する記録装置において、
前記媒体の一端側から他端側への幅方向への1回の走査に伴って当該媒体の第1情報を検出する第1光センサと、
前記第1光センサと略同一の検出特性を有し、前記第1光センサに対し、前記媒体の搬送路の上流側に配置され、前記媒体の第2情報を検出する第2光センサと、
前記第1情報および前記第2情報に基づいて前記媒体の存在する位置を判別し、媒体幅を検出する媒体幅検出部と、を備えたことを特徴とする記録装置。 - 請求項1記載の記録装置において、
前記第1光センサおよび前記第2光センサは、反射型光センサであり、
前記媒体幅検出部は、前記第2光センサの媒体検出時のセンサ出力値および媒体非検出時の前記第1光センサの出力値の二つの値の平均値に基づいて前記媒体幅を検出することを特徴とする記録装置。 - 請求項1または請求項2記載の記録装置において、
前記第2光センサは、媒体挿入検出センサとしての機能を併せ持つことを特徴とする記録装置。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の記録装置において、
前記記録部は、記録ヘッド、記録ヘッドを支持するキャリッジおよび前記キャリッジを前記走査を行うべく駆動するキャリッジ駆動用モータを備え、
前記媒体幅検出部は、前記媒体の存在する位置として、キャリッジ駆動用モータのパルス数を用いて表すことを特徴とする記録装置。 - 搬送経路内で媒体を搬送する搬送部と、搬送された媒体に文字を含む画像を記録する記録部と、前記媒体に検出光を照射し、その反射光を受光する第1光センサと、前記第光1センサと略同一の検出特性を有し、前記第1光センサに対し前記媒体の搬送路の上流側に配置され、前記媒体に検出光を照射し、その反射光を受光する第2光センサと、を有する記録装置の制御方法において、
前記第1光センサを前記媒体の一端側から他端側への幅方向へ走査し、1回の走査に伴って前記第1光センサの出力信号に基づいて前記媒体の第1情報を検出する第1検出過程と、
前記媒体の搬送時に前記第2光センサの出力信号に基づいて前記媒体の第2情報を検出する第2検出過程と、
前記第1情報および前記第2情報に基づいて前記媒体の存在する位置を判別し、媒体幅を検出する媒体幅検出過程と、を備えたことを特徴とする記録装置の制御方法。 - 請求項5記載の記録装置の制御方法において、
前記第1検出過程は、前記第1情報として前記走査中の反射率変化を検出し、
前記第2検出過程は、前記第2情報として前記媒体の反射率を検出し、
前記媒体幅検出過程は、前記第2光センサの媒体検出時のセンサ出力値および媒体非検出時の前記第1光センサの出力値の二つの値の平均値に基づいて前記媒体幅を検出することを特徴とする記録装置の制御方法。 - 請求項5または請求項6記載の記録装置の制御方法において、
前記記録部は、記録ヘッド、記録ヘッドを支持するキャリッジおよび前記キャリッジを前記走査を行うべく駆動するキャリッジ駆動用モータを備え、
前記媒体幅検出過程は、前記媒体の存在する位置として、キャリッジ駆動用モータのパルス数を用いて表すことを特徴とする記録装置の制御方法。 - 搬送経路内で媒体を搬送する搬送部と、搬送された媒体に文字を含む画像を記録する記録部と、前記媒体に検出光を照射し、その反射光を受光する第1光センサと、前記第光1センサと略同一の検出特性を有し、前記第1光センサに対し前記媒体の搬送路の上流側に配置され、前記媒体に検出光を照射し、その反射光を受光する第2光センサと、を有する記録装置をコンピュータで制御するための制御プログラムにおいて、
前記第1光センサを前記媒体の一端側から他端側への幅方向へ走査させ、1回の走査に伴って前記第1光センサの出力信号に基づいて前記媒体の第1情報を検出させ、
前記媒体の搬送時に前記第2光センサの出力信号に基づいて前記媒体の第2情報を検出させ、
前記第1情報および前記第2情報に基づいて前記媒体の存在する位置を判別させ、媒体幅を検出させる、ことを特徴とする制御プログラム。 - 請求項8記載の制御プログラムにおいて、
前記第1情報として前記走査中の反射率変化を検出させ、
前記第2情報として前記媒体の反射率を検出させ、
前記第2光センサの媒体検出時のセンサ出力値および媒体非検出時の前記第1光センサの出力値の二つの値の平均値に基づいて前記媒体幅を検出させる、ことを特徴とする制御プログラム。 - 請求項8または請求項9記載の制御プログラムにおいて、前記記録部は、記録ヘッド、記録ヘッドを支持するキャリッジおよび前記キャリッジを前記走査を行うべく駆動するキャリッジ駆動用モータを備え、
前記媒体の存在する位置として、キャリッジ駆動用モータのパルス数を用いて表させることを特徴とする制御プログラム。 - 請求項8ないし請求項10のいずれかに記載の制御プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読取可能な記録媒体。
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JP2003108220A JP2004315113A (ja) | 2003-04-11 | 2003-04-11 | 記録装置、記録装置の制御方法、制御プログラムおよび記録媒体 |
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JP2007106581A (ja) * | 2005-10-17 | 2007-04-26 | Fuji Xerox Co Ltd | 給紙装置及び画像形成装置 |
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2003
- 2003-04-11 JP JP2003108220A patent/JP2004315113A/ja active Pending
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JP4604955B2 (ja) * | 2005-10-17 | 2011-01-05 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像形成装置 |
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