JP4417816B2 - ロータリダンパ回転制御装置 - Google Patents

ロータリダンパ回転制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4417816B2
JP4417816B2 JP2004300287A JP2004300287A JP4417816B2 JP 4417816 B2 JP4417816 B2 JP 4417816B2 JP 2004300287 A JP2004300287 A JP 2004300287A JP 2004300287 A JP2004300287 A JP 2004300287A JP 4417816 B2 JP4417816 B2 JP 4417816B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
damper
gear
rotation
side gear
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004300287A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006112515A (ja
Inventor
一雄 高田
一男 関根
一郎 佐山
Original Assignee
アトムリビンテック株式会社
磯川産業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アトムリビンテック株式会社, 磯川産業株式会社 filed Critical アトムリビンテック株式会社
Priority to JP2004300287A priority Critical patent/JP4417816B2/ja
Publication of JP2006112515A publication Critical patent/JP2006112515A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4417816B2 publication Critical patent/JP4417816B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Description

本発明は、回転体部と該回転体部の回転を抑制する回転抑制部とからなるロータリダンパにおける回転体部と回転抑制部との相対的回転を状況に応じて規制してダンパ機能の発現又は消失が行えるようにしたロータリダンパ回転制御装置に関する。
従来、家具の扉や抽斗を閉じる際に、これらが枠体等に激しく当たって大きな衝撃音を発する場合があり、かかる衝撃音の発生を防止するために緩衝装置が用いられている。
かかる緩衝装置として、例えばロータリダンパが知られている。このロータリダンパは、ケーシング部と回転部とを備え、回転部には羽根が設けられて、この羽根がケーシング内に収納されている。そして、羽根を内包するケーシング内には粘性流体が充填され、この粘性流体が羽根の回転に対する抵抗体として作用することにより、回転速度を減速するようになっている。
なお、このようなロータリダンパを家具の扉や抽斗等に用いる場合には、当然のことながらダンパ機能は閉めるときにのみ作用させ、開けるときには作用させないようにすることが必要になる。
そこで、図11や図12に示すような構成が提案されている。図11は、作用体としての歯車の動きに応じて、ロータリダンパがダンパ作用状態(図11(a))になったり、ダンパフリー状態(図11(b))になったりする様子を模式的に示した図である。
この構成は、ロータリダンパ103、揺動歯車体102、作用体としての作用歯車101を備えている。ロータリダンパ103の外周には歯車が形成されると共に、その回転軸105が固定支持されて、ロータリダンパ103が回転すると必ずダンパ機能が発現するようになっている。揺動歯車体102は、作用歯車101と歯合する第1歯車102a、ロータリダンパ103と歯合する第2歯車102b、これらの回転軸102cをガイドする長孔104を備えている。
そして、図11(a)に示すように作用歯車101がP1方向に回転すると、揺動歯車体102がこの回転に引きずられて長孔104に沿って動き、第2歯車102bとロータリダンパ103とが歯合する。これにより作用歯車101は、揺動歯車体102を介してロータリダンパ103と連結されてダンパ機能作用状態となる。
一方、図11(b)に示すように作用歯車101がP2の方向に回転すると、揺動歯車体102がこの回転に引きずられて長孔104に沿って動き、第2歯車102bとロータリダンパ103との歯合が解除されてダンパフリー状態となる。
これにより、作用体の回転方向に応じてダンパ機能を作用させたりダンパフリーの状態にさせたりすることが可能になる。
また、図12の構成は作用体であるラック111、回転体112aとハウジング112bとからなるロータリダンパ112、該ロータリダンパ112が揺動可能に設けられた長孔114を備えるケーシング113、長孔114の一方の端部に設けられたブレーキ体115を備えている(特許文献1参照)。
そして、図12(a)に示すように、ラック111がP3の方向に動くと、これに歯合している回転体112aが従動してP3方向に動き、ハウジング112bが長孔114の左端に当接する。当該左端にはブレーキ体115が設けられているので、ハウジング112bはこのブレーキ体115から回転規制を受けるようになる。従って、回転体112aは、このような回転規制を受けたハウジング112bに対して回転することになってダンパ機能が発現する。
一方、図12(b)に示すように、ラック111がP4の方向に動くと、上述したと同様の動作により、ハウジング112bは長孔114の右端に当接する。しかし、この右端にはブレーキ体115が設けられていないので、当接後ハウジング112bは空回りしながら回転体112aと共に回転する。従って、ダンパフリーの状態となる。
特開2002−242978号公報
しかしながら、上記構成では以下のような問題があった。即ち、図11に示す構成では、作用歯車101が回転方向を変えると、その回転方向に応じて揺動歯車体102が長孔104に沿って移動するため、当該揺動歯車体102の回転軸102cが長孔104の端部に当たって衝突音を発生させてしまうことがある。
また、図12に示す構成では、ブレーキ体115が摩耗したり、その表面がハウジング112bと摺擦して、そのときの熱等で変質したりして、当該ハウジング112bの回転を十分に抑制できなくなることがある。
そこで、本発明は、静音に動作し、かつ、長寿命のロータリダンパ回転制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、回動可能に設けられた回転体部と、該回転体部に軸着されて当該回転体部の回転を抑制するダンパ機能を備える回転抑制部とから形成されたロータリダンパに付設されて、回転抑制部が回転体部の回転に従動して回転するのを規制することによりダンパ機能を発現させるロータリダンパ回転制御装置において、回転抑制部の外周面に形成されたダンパ側歯車と、該ダンパ側歯車と常時歯合するように固定軸を備える固定歯車と、固定軸を有さず、固定歯車と歯合すると共に当該固定歯車の回転方向に従動可能に設けられた可動歯車とを有して、該可動歯車が、固定歯車の回転方向に対応して、ダンパ側歯車の方向に動いた場合には、固定歯車とダンパ側歯車とに同時に歯合して当該ダンパ側歯車を回転ロック状態とし、ダンパ側歯車から離れる方向に動いた場合には、ダンパ側歯車と離合して、当該ダンパ側歯車を回転フリー状態にするようにしたものである。
これにより、ダンパ機能の発現及び消滅を静音に制御できるようになると共に、その寿命を長くすることが可能になる。
また、請求項2に係る発明は、固定歯車と可動歯車とは1つのユニットをなして、該ユニットがダンパ側歯車の回転軸に対して対称に複数ユニット設けたものである。
これにより、安定、かつ、確実にダンパ機能の発現及び消滅が制御できるようになる。
また、請求項3に係る発明は、固定歯車と可動歯車とが、同一仕様の歯車とするものである。
これにより、安価にダンパ機能の発現及び消滅を静音に制御できるようになる。
また、請求項4に係る発明は、固定歯車、可動歯車及びダンパ側歯車が、ポリプロピレン等の合成樹脂を材料に形成したものである。
これにより、安価にダンパ機能の発現及び消滅を静音に制御できるようになる。
本発明によれば、回転抑制部の外周面に形成されたダンパ側歯車と、該ダンパ側歯車と常時歯合するように固定軸を備える固定歯車と、固定軸を有さず、前記固定歯車と歯合すると共に当該固定歯車の回転方向に従動可能に設けられた可動歯車とを有して、該可動歯車が、前記固定歯車の回転方向に対応して、ダンパ側歯車の方向に動いた場合には、固定歯車とダンパ側歯車とに同時に歯合して当該ダンパ側歯車を回転ロック状態とし、ダンパ側歯車から離れる方向に動いた場合には、ダンパ側歯車と離合して、当該ダンパ側歯車を回転フリー状態にするようにしたので、ダンパ機能の発現及び消滅を静音に制御できるようになると共に、その寿命を延ばすことが可能になる。
本発明の実施の形態を図を参照して説明する。図1は、本発明に係るソフトクローザ10の斜視図、図2はその分解斜視図である。なお、図1においてはカバー11を取外した状態を示し、図2等においては、このカバー11を図示省略している。また、図3(a)は、図1におけるA−A部分のソフトクローザ10の断面図、図3(b)は図1におけるB−B部分のソフトクローザ10の断面図である。
当該ソフトクローザ10は、鉄やステンレス等の金属製のカバー11が挿着されるポリプロピレン等の合成樹脂からなる外観が概略直方体のケーシング12を備えている。
なお、本明細書においては、「上」「下」「左」「右」及び「表」「裏」を図1〜図3に示す形態に基づき定義する。従って、概略直方体をなすケーシング12は、表裏面及び上下左右面を有し、図1等に示すように表面及び上面側は開口された構成となって、裏面板14、右面板15、左面板16、下面板17により外観が形成されている。
無論、製品によっては、図1等に示す構成と上下左右や表裏が逆転した構成も可能で、本願はこれらの場合も含むものであることを予め付言する。例えば、図1等においては後述するフック39が、右面板15に向いた場合を示しているが、左面板16側に向いた製品等も存在し得え、本願はこれらも含むものである。
カバー11は、金属板を断面視「コ」字状に折曲げて形成され、内側にケーシング12が装着されるようになっている。そして、その表裏面20,21の周囲には皿ねじ用の貫通孔13が複数設けられて、ケーシング12にねじ止めされるようになっており、また上面18の左右端部は適宜長手方向に突出して、ここに扉体等に取り付けた際にねじ止めする貫通孔19が形成されている。
さらに、上面18には長孔25が形成されて、後述するフック39が挿通するようになっている。
ケーシング12における裏面板14の上端部には、ラック22が形成されている。このラック22の歯先は、下面板17の方向に向き、その左面板16側の端部位置は当該左面板16より適宜右面板15側になるように設定されている。
一方、ケーシング12の下面板17には、左右方向に伸びるバネ収納リブ23が並設され、その間が後述するクローザ用バネ24が収納されるバネ収納空間32をなしている。バネ収納リブ23における左面板16側の端部近傍には、クローザ用バネ24の一端を係止するためのバネ係止ピン31が挿通されるピン孔26が形成されている。
なお、図1等においては、1つのピン孔26を設けた場合を示しているが、用いるクローザ用バネ24のバネ定数等に応じてバネ力が調整できるように複数のピン孔26を設けることも可能である。
また、バネ収納リブ23における右端側の段差部は、フックコロ27が係止されるフックコロ係合部28をなし、このフックコロ係合部28はケーシング12の右面板15より適宜左面板16側に位置し、その段差形状はクローザ用バネ24の収縮方向に湾曲した円弧状に形成されている。
これにより、クローザ用バネ24の収縮力でフックコロ27がフックコロ係合部28に安定して係合できるようになっている。
さらに、ケーシング12の左面板16には、緩衝材29が取付られる凹部30が設けられている。この緩衝材29として、ゴム、スポンジ、ウレタン、板バネ、コイルバネ等が例示できる。
緩衝材29は、後述するダンパ基板33が左面板16側に動いて当該左面板16に衝突した際の衝撃を吸収することにより、その衝撃音等の発生を抑制するために設けられている。
このようなケーシング12内には、当該ケーシング12の裏面板14と平行に、かつ、その長手方向に沿って移動可能にダンパ基板33が収納されている。
このダンパ基板33は、ケーシング12と同様にポリプロピレン等の合成樹脂から形成されて、ダンパ基板33の外周囲を取巻くように周囲リブ35が形成されて、強度補強や部材量の削減が図られている。
ダンパ基板33の右端部は、ケーシング12の右面板15側に突出して顎部37を形成し、該顎部37の先端にはダンパ基板33の板面に沿ったフック収納溝34が設けられて、該フック収納溝34に後述するフック39が収納され、フック揺動ピン40により揺動自在に支持されている。
また、ダンパ基板33の上下左右コーナ部にはコロ溝36が形成されて、当該コロ溝36にスライドコロ41が装着されてピンにより回動自在に支持されている。
このスライドコロ41は、バネ収納リブ23やカバー11に接して転動することによりダンパ基板33がスムースに抵抗無く動くことができるようにしている。
また、ダンパ基板33の表面側には、ロータリダンパ43における回転抑制部44が収納される抑制部ポケット47及びロック部48が収納されるロック部ポケット49が形成され、ダンパ基板33の裏面側にはロータリダンパ43における回転体部52が収納される回転体部ポケット53が形成されている。
図4(a)は、かかるロータリダンパ43の正面図を示し、図4(b)はその側面図を示した図である。当該ロータリダンパ43は、上述したように回転抑制部44及び回転体部52を備えて、外観視平歯車をなしている。
なお、本実施例では、ダンパ側歯車として回転抑制部44における外周に形成された歯車を利用するが、当該回転抑制部44と回転体部52との配置を逆にして、回転体部52の歯車をダンパ側歯車としても良い。
回転抑制部44は有底の円柱体で、内部空間に図示しない制動部が収納されている。この制動部は、回転抑制部44の開口を閉塞する蓋、該蓋の表裏面に一端が内部空間を向き、他端が外部を向くように突設されたダンパ軸46、内部空間側のダンパ軸46に固着して設けられた羽根、内部空間に充填されて羽根の動きに抵抗を与える粘性流体を有している。
ダンパ基板33における中央部には、ダンパ軸46が挿通するダンパ軸孔50が形成されて、回転抑制部44と回転体部52とが該ダンパ軸46により軸止されるようになっている。
これにより回転体部52がラック22と歯合して回転すると、この回転体部52にダンパ軸46を介して固着されている羽根が粘性流体中を回転して、該粘性流体から回転に対する抵抗を受けることにより回転体部52の回転が抑制される。
なお、本発明は、ロータリーダンパの機構を要件とするものでないので、公知の種々のロータリダンパが適用可能であることを敢えて付言する。
ロック部48は、固定歯車51と可動歯車54とが1つのロックユニット55から形成され、このロックユニット55毎にロック部ポケット49が設けられている。
なお、固定歯車51と可動歯車54とは同一仕様(歯数や歯車径、材質等)の歯車の場合について説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくとも固定歯車51、可動歯車54及び回転抑制部44と相互に歯合し合うことができることが要件となっている。
また、本実施例では、図1等においては3つのロックユニット55を設けた場合を示しているが、かかるロックユニット55の数は、例示であって本発明を限定するものではない。但し、後述するようにロック部48の作用からダンパ軸46に対して対称に設けることが好ましい。
固定歯車51は、回転抑制部44と常に歯合するように固定軸57により位置規制されているが、可動歯車54についてはかかる軸は設けられておらず、ロック部ポケット49が固定軸57を中心とした曲率の長溝状に形成されて、固定歯車51の回転方向に対応して可動歯車54が当該ロック部ポケット49内を揺動できるようになっている。
具体的には、図5(a)に示すように、固定歯車51が可動歯車54を回転抑制部44側に巻き込むように回転すると、当該可動歯車54は回転抑制部44側に移動して該回転抑制部44と歯合する。可動歯車54が回転抑制部44と歯合すると、固定歯車51、可動歯車54、回転抑制部44は同時に歯合した状態となり、相互の回転が規制し合うようになる。従って、回転抑制部44は回転できなくなる。以下、このような状態を回転ロック状態という。
一方、図5(b)に示すように、固定歯車51が可動歯車54を回転抑制部44側から引き離すように回転すると、当該可動歯車54は回転抑制部44側から離れて、可動歯車54と回転抑制部44とは歯合しなくなる。従って、回転抑制部44は回転規制を受けることがないため、その方向に自由に回転できるようになる。以下、このような状態を回転フリー状態という。
また、ダンパ基板33における顎部37に設けられたフック収納溝34には、フック揺動ピン40を介して正面視概略「く」字状の平板状部材からなるフック39が揺動自在に設けられている。
そして、このフック39の上端には「V」字状に形成されてなる当接部65が設けられ、中央部分にはフック揺動ピン40が挿入される揺動ピン孔66が設けられ、さらに下端部には当該フック39を挟むように2つのフックコロ27がフック揺動ピン67により回動自在に支持されている。
この2つのフックコロ27に挟まれたフック39の板厚中央部分には、当該フック39の板面に沿って、図示しない切り込みが設けられて、挿通されたフック揺動ピン67にクローザ用バネ24の一端が係止されるようになっている。
次に、このようなソフトクローザ10の動作を説明する。図6はかかるソフトクローザ10を扉体である吊戸70に適用した場合の部分断面図を示している。図6(a)は吊戸70面に平行な面での断面図、図6(b)は垂直な面での断面図である。
この吊戸70の上端であって、当該吊戸70が閉じられる方向K1のコーナ端部に、上記ソフトクローザ10が埋込まれると共に、左右の上端に戸車体60が設けられている。また上端の枠体61には戸車体60のランナーをなすガイドレール62が設けられると共に、フック39の当接部65と当接する当接具63が設けられている。
当接具63の取付位置は、ソフトクローザ10が埋め込まれている位置との関係で決まり、フック39が当接具63に当接したときから、ソフトクローザ10の閉鎖動作が開始する。従って、かかる閉鎖動作を開始させたい位置で、フック39と当接具63とが当接するように、それらの取付位置が設定されている。
戸車体60は、図6(b)に示すように、断面「U」字状の戸車金具71を有し、その左右の外側面に回動自在に戸車72が軸止されている。この戸車72は、ガイドレール62に案内されて転動するようになっている。また、戸車金具71は、ボルト73等で取付具74を介して吊戸70に取付られて、吊戸70に対して水平面内で回動できるようになっている。
戸車金具71が水平面内で回動できるようにしているのは、ガイドレール62が微妙に湾曲していても、吊戸70がスムースに動くことができるようにするためである。従って、図7に示すように90度に曲がったガイドレール62であっても、吊戸70の開閉が可能になる。
また、戸車金具71は、略吊戸70の厚み程度の寸法を有して、左右の戸車72がガイドレール62でガイドされることにより、吊戸70の安定性(板面に対して垂直な方向の揺れに対する安定性)を向上させている。
次に、このようなソフトクローザ10が取付られた吊戸70の開閉を行う際の動作を説明する。吊戸70の閉鎖動作は、[1]図8(a)に示すように人の力で吊戸70を動かして閉鎖を開始する動作(以下、人力閉鎖動作という)、[2]図8(b)に示すようにフック39と当接具63とが当接する動作(以下、ソフトクローザ機能開始動作という)、[3]図8(c)に示すようにソフトクローザ10が機能して吊戸70がゆっくり閉まる動作(以下、ソフトクローズ動作という)、[4]図8(d)に示すようにラック22と回転体部52とが離接してから完全に吊戸70が閉まるまでの動作(以下、フリークローズ動作という)に分けることが可能である。
先ず、人力により吊戸70を動かすことにより人力閉鎖動作が開始する。この段階では、フック39と当接具63とは当接しておらず、フックコロ27はフックコロ係合部28に係止された状態となっていて、クローザ用バネ24は伸びた状態である。
そして、吊戸70による閉鎖が進み、フック39の当接部65が当接具63に当接すると、当該フック39が起き上がって(図1において、矢印D1方向に傾動する)、フックコロ27がフックコロ係合部28から離れてソフトクローザ機能開始動作となる。
フックコロ27がフックコロ係合部28から離れると、クローザ用バネ24の収縮力によりダンパ基板33はケーシング12の左面板16側に引っ張られて、その方向に動く。
このとき、ダンパ基板33における回転体部52はラック22に歯合し、該回転体部52には回転抑制部44がダンパ軸46を介して連結されているので、ダンパ基板33がケーシング12に対して動くと、それに応じて回転抑制部44も回転しようとする。
しかし、このときの回転抑制部44の回転方向は、固定歯車51が可動歯車54を巻き込む方向となるため(図5(b)の状態)、回転抑制部44は回転ロック状態となりダンパ機能が発現される。
ダンパ機能が発現されると、回転体部52は回転抑制部44に対して当該ダンパ機能により許容される回転速度で回転するようになり、吊戸70はその回転速度に応じた速度で閉まるソフトクローズ動作となる。
即ち、最初は人力で吊戸70が閉鎖開始し、当接部65が当接具63に当接して回転抑制部44が回転ロック状態になってダンパ機能が発現する。ダンパ機能の発現により人力による吊戸70の閉鎖力が吸収されてクローザ用バネ24の収縮力による閉鎖力が主となる。当該クローザ用バネ24の収縮力による吊戸70の閉鎖速度は、ダンパ機能により許容される速度となって吊戸70はゆっくりと閉鎖する。
吊戸70が略閉まった状態になると回転体部52はラック22から離れてダンパ機能が消失する。従って、当該吊戸70はロータリダンパ43で減速されることなくクローザ用バネ24の収縮力で完全に閉鎖されるまでフリークローズ動作となる。
吊戸70が完全に閉鎖された時点では、クローザ用バネ24は未だ伸張した状態を残しており(収縮力が残っている状態)、例えば地震等により吊戸70が開かないようになっている。
なお、吊戸70が完全に閉鎖する際にクローザ用バネ24に収縮力が残っているため、ダンパ基板33が左面板16に当接して、大きな衝撃音が発生することが危惧されるが、この衝撃は緩衝材29により吸収されるため、衝撃音が発生することはない。
従って、ソフトクローザ10として、また吊戸70としての品質が向上する。
ところで、上記説明においては、ソフトクローズ動作後にフリークローズ動作に移る構成であった。このため、吊戸70が略閉まった状態になると回転体部52がラック22から離れるように、このラック22の左面板16の端部は当該左面板16より適宜右面板15側に設定して、回転体部52がこの端部を超えるとフリークローズ動作に入るようにした。
しかし、かかるフリークローズ動作は必ずしも必須動作でないことは、上記説明からも明らかである。フリークローズ動作を行わないようにするためには、吊戸70が完全に閉まった状態になっても回転体部52がラック22から離れないように、ラック22の左面板16側の端部を該左面板16まで延設すればよい。これにより、吊戸70はソフトクローズ動作を行いながら完全に閉まった状態になる閉鎖動作を行うようになる。
一方、吊戸70の開くときは、人力により吊戸70を開く。このときクローザ用バネ24の収縮力に抗して吊戸70を開く必要があるが、図5(a)に示したように、固定歯車51は可動歯車54を回転抑制部44から引き離すように回転してロータリダンパ43が回転フリー状態となりダンパ機能が消失するので大きな人力は必要とされない。
そして、当接部65が当接具63から離接する際には、フック39が倒れて(図1において矢印D2方向に傾動する)、フックコロ27がフックコロ係合部28に係合し、それ以降はクローザ用バネ24の収縮力に抗する力を必要とせずに開けることができる。
なお、上記扉体は左右に開閉される吊戸タイプであるが、本発明は吊戸タイプに限定されず図9に示すような下端戸車タイプであっても上述したソフトクローザをそのまま利用でき、また図10に示すような上下タイプであっても良い。
図9に示す構成では、上端の枠体にガイドレール62及び当接具63が埋設され、扉体76に上述したソフトクローザ10及びガイド金具75が取付られている。また、扉体76の下端には戸車77が設けられた構成で、動作は上述した吊戸70の場合と同じである。なお、図9(a)は、扉体76面に平行な面の断面図、図9(b)はそれに垂直な面での断面図である。
また、図10に示す構成では、左右の枠体80に当接具63が上下の扉体81(81a,81b)に対応して埋設され、この上下の扉体81(81a,81b)の側端に上述したソフトクローザ10が埋設された構成となっている。
この構成の場合、上の扉体81が開くときにソフトクローザ10が機能するようになっているが、その動作は上述した吊戸70の場合と同じである。
カバーを外した状態のソフトクローザの斜視図である。 ソフトクローザの分解斜視図である。 図3(a)は、図1におけるA−A断面図、図3(b)はB−B断面図である。 図4(a)は、かかるロータリダンパの正面図、図4(b)はその側面図である。 図5(a)は回転制御部における回転フリー状態を説明する図であり、図5(b)は回転制御部における回転ロック状態を説明する図である。 ソフトクローザを吊戸タイプの扉体に適用した際の部分断面図である。 90度に曲がったガイドレールを走行する吊戸の模式図である。 ソフトクローザが取付られた吊戸の開閉を行う際の動作を説明する図で、図8(a)は人力閉鎖動作、図8(b)はソフトクローザ機能開始動作、図8(c)はソフトクローズ動作、図8(d)はフリークローズ動作を示す図である。 ソフトクローザを下端の戸車を備えるタイプの扉体に適用した際の部分断面図である。 ソフトクローザを上下開閉タイプの扉体に適用した際の正面図である。 従来の技術の説明に適用されるロータリダンパ回転制御装置の操作を説明する図である。 従来の技術の説明に適用される図11に代わる構成のロータリダンパ回転制御装置の操作を説明する図である。
符号の説明
10 ソフトクローザ
11 カバー
12 ケーシング
19 貫通孔
22 ラック
24 クローザ用バネ
27 フックコロ
28 フックコロ係合部
29 緩衝材
33 ダンパ基板
34 フック収納溝
37 顎部
39 フック
43 ロータリダンパ
44 回転抑制部
46 ダンパ軸
48 ロック部
49 ロック部ポケット
51 固定歯車
52 回転体部
53 回転体部ポケット
54 可動歯車
55 ロックユニット
60 戸車体
61 枠体
62 ガイドレール
63 当接具
65 当接部
70 吊戸
71 戸車金具
72 戸車
76,81 扉体
80 枠体

Claims (4)

  1. 回動可能に設けられた回転体部と、該回転体部に軸着されて当該回転体部の回転を抑制するダンパ機能を備える回転抑制部とから形成されたロータリダンパに付設されて、前記回転抑制部が前記回転体部の回転に従動して回転するのを規制することにより前記ダンパ機能を発現させるロータリダンパ回転制御装置において、
    記回転抑制部の外周面に形成されたダンパ側歯車と、
    該ダンパ側歯車と常時歯合するように固定軸を備える固定歯車と、
    固定軸を有さず、前記固定歯車と歯合すると共に当該固定歯車の回転方向に従動可能に設けられた可動歯車とを有して、
    該可動歯車が、前記固定歯車の回転方向に対応して、前記ダンパ側歯車の方向に動いた場合には、前記固定歯車と前記ダンパ側歯車とに同時に歯合して当該ダンパ側歯車を回転ロック状態とし、前記ダンパ側歯車から離れる方向に動いた場合には、前記ダンパ側歯車と離合して、当該ダンパ側歯車を回転フリー状態にすることを特徴とするロータリダンパ回転制御装置。
  2. 前記固定歯車と前記可動歯車とは1つのユニットをなして、該ユニットが前記ダンパ側歯車の回転軸に対して対称に複数ユニット設けたことを特徴とする請求項1記載のロータリダンパ回転制御装置。
  3. 前記固定歯車と前記可動歯車とが、同一仕様の歯車であることを特徴とする請求項1又は2記載のロータリダンパ回転制御装置。
  4. 前記固定歯車、前記可動歯車及び前記ダンパ側歯車が、ポリプロピレン等の合成樹脂を材料に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載のロータリダンパ回転制御装置。
JP2004300287A 2004-10-14 2004-10-14 ロータリダンパ回転制御装置 Expired - Fee Related JP4417816B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004300287A JP4417816B2 (ja) 2004-10-14 2004-10-14 ロータリダンパ回転制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004300287A JP4417816B2 (ja) 2004-10-14 2004-10-14 ロータリダンパ回転制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006112515A JP2006112515A (ja) 2006-04-27
JP4417816B2 true JP4417816B2 (ja) 2010-02-17

Family

ID=36381196

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004300287A Expired - Fee Related JP4417816B2 (ja) 2004-10-14 2004-10-14 ロータリダンパ回転制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4417816B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5850887B2 (ja) 2012-08-13 2016-02-03 富士フイルム株式会社 ノズル面払拭装置及び画像記録装置
JP6539745B2 (ja) * 2015-10-07 2019-07-03 Tmtマシナリー株式会社 液体ダンパーシステム
CN108050190A (zh) * 2018-01-10 2018-05-18 赣州禾盈通用零部件有限公司 一种新型单向阻尼器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006112515A (ja) 2006-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3930459B2 (ja) 引戸の戸閉装置
JP6412885B2 (ja) 緩衝機能を有するマルチリンクヒンジ
CN206513184U (zh) 自动缓冲开关烤箱门铰链
JP5265269B2 (ja) 回転体を備えた装置
JP2013500410A (ja) ヒンジを備えた旋回可能に支承されたドア
EP2592207B1 (en) Vehicle Hinge Assembly
JP4417816B2 (ja) ロータリダンパ回転制御装置
JP4271643B2 (ja) ソフトクローザ及びそれを用いた扉体
RU2762657C2 (ru) Демпфирующий узел и фурнитура створки
CN108104639A (zh) 一种三维可调的天地铰链
JP5784338B2 (ja) 閉鎖機構付き丁番
JP5153386B2 (ja) 両開きリッドの連動機構
JP5067626B2 (ja) 車両用収納装置
JP5259450B2 (ja) 横軸回転窓
JP6617943B2 (ja) 閉鎖機構付きピボットヒンジ
JP5103337B2 (ja) 回動体のロック構造、および収納装置
JP2010126944A (ja) 安全装置
JP2008008104A (ja) 戸閉具及び引戸の戸閉装置。
KR20130044057A (ko) 자동차 도어의 맵포켓
JP5013471B2 (ja) ドア装置
JP2018159241A (ja) デュアルソフトクローザ
JP4445900B2 (ja) 支持ユニット
JP2009257034A (ja) 隠し丁番
JP5083604B2 (ja) 引き戸クローザ
CN210530576U (zh) 一种缓冲铰链

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070507

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090724

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090728

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090925

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091104

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091126

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4417816

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121204

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20161204

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees