JP4416429B2 - 縦型自動充填包装機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種の充填材料を包装体に自動充填できる縦型自動充填包装機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より種々の縦型自動充填包装機について提案がなされている。この自動充填包装機では、袋状に形成された包装体に対して粉状原料を充填シュートと呼ばれる部材により供給する。この充填シュートは、漏斗状の形態をした入口部と、この漏斗状の形態の窄まった所から下方に向かって接続されたシュートパイプ部により構成されている。入口部に充填材料が投入される。ここで、包材がシュートパイプを包み込むようにして形成され、筒状の包装体が形成される。そして、筒状包装体の一部が縦並びに横シールされて、袋状の包装体が形成される。その後、入口部より投入された粉状原料がシュートパイプを介して袋状の包装体に入れ込まれる。例えば、縦型自動充填包装機の構成については例えば、特許文献1に開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−261013号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図10を用いて従来の自動充填包装機における課題について説明する。図10は、充填シュートの先端部近傍を拡大した図である。
【0005】
図に示されるように、充填材料である粉状原料300は、充填シュートのシュートパイプ部102内を上方から下方へ流れ、シュートパイプ部102の先端から勢い良く吐出される。シュートパイプ部102の先端から吐出された粉状原料300は、横シール201によって袋状に形成された包装体200の底部に蓄積される。このとき、シュートパイプ部102から包装体200に対して勢い良く粉状原料300が吐出されると、包装体200内部の気圧が高まって空気は外に逃げようとするが、シュートパイプ部102の外径は包装体200の内径とほぼ等しく、シュートパイプ部102と包装体200の隙間は狭小であるため、いわば空気の逃げ道がない。従って、空気は、シュートパイプ部102内を逆流して上方に流れ、充填シュートの上方より排気される。
【0006】
ところが、シュートパイプ部102内は、下方に向かって流れる粉状原料300と上方に向かって流れる排気空気とが同時に存在して衝突状態となる。このため、細いシュートパイプ構成であったり、包装体の製造スピードを速めたりすると筒状包装体への充填効率の悪化を招く。
【0007】
また、上述の粉状原料300と排気空気との衝突により粉状原料の舞い上がりが発生し、縦型自動充填包装機全体の作業効率に影響を与え、さらに包装機の汚れにつながる。
【0008】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、簡易な構成で、筒状包装体への充填効率の悪化が改善できるような縦型自動充填包装機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる縦型自動充填包装機は、包装体を誘導し筒状包装体をフォーミングするとともに包装体内に粉状原料を充填するための充填シュートを備えた縦型自動充填包装機であって、前記充填シュートに、前記粉状原料を供給するための第1の通路と、前記第1の通路と隔壁によって分離された前記包装体内の空気抜けのための第2の通路を設けたことを特徴とするものである。このような構成により、原料供給と廃棄空気の流れが衝突することを防止できる。
ここで、前記充填シュートは、一端が前記第2の通路内に挿入され、他端が充填シュートの外部に位置するパイプと、当該パイプに接続され、前記第2の通路内の余剰空気を吸気する吸気手段を有するようにしてもよい。これにより、第2の通路内の空気を吸気することができ、より効果的に原料供給と排気空気の流れが衝突することを防止できる。
この吸気手段は、包装体内に粉状原料を供給するタイミングに合わせて前記パイプを介して吸気することが望ましい。これにより、原料供給と排気空気の流れが衝突するタイミングにおいてのみ、当該衝突を避けることができる。
【0010】
本発明にかかる他の縦型自動充填包装機は、包装体を誘導し筒状包装体をフォーミングするとともに包装体内に粉状原料を充填するための充填シュートを備えた縦型自動充填包装機であって、前記充填シュートに、前記粉状原料を供給するための第1の通路と、前記第1の通路の内部に前記包装体内の空気抜けのためのパイプよりなる第2の通路を設けたことを特徴とするものである。このような構成によっても、原料供給と廃棄空気の流れが衝突することを防止できる。
【0011】
さらに、前記パイプに接続され、包装体内に粉状原料を供給するタイミングに合わせて前記パイプを介して吸気する吸気手段を備えるようにしてもよい。これにより、原料供給と排気空気の流れが衝突するタイミングにおいてのみ、当該衝突を避けることができる。
尚、前記パイプは、その上端が当該第1の通路内で開放されるよう構成してもよい。
【0012】
本発明にかかる他の縦型自動充填包装機は、包装体を誘導し筒状包装体をフォーミングするとともに包装体内に粉状原料を充填するための充填シュートを備えた縦型自動充填包装機であって、前記充填シュートは、その通路が傾斜した入口部と、当該入口部の下方に接続されて略鉛直方向に延在するシュートパイプ部とを有し、シュートパイプ部は、前記入口部が傾斜した側に設けられ、前記粉状原料を供給するための第1の通路と前記入口部が傾斜した側と反対側に設けられ、前記包装体内の空気抜けのための第2の通路を有し、前記第1の通路と前記第2の通路間の一部を分離する分離部により分離されていることを特徴とするものである。このような構成によっても、原料供給と廃棄空気の流れが衝突することを防止できる。
【0013】
ここで、分離部は、前記第1の通路と前記第2の通路間に設けられた隔壁により構成してもよい。好適な実施の形態において、前記第1の通路及び前記第2の通路は、それぞれ円形リング状の断面を有し、前記分離部は、前記円形リング状の第1の通路と第2の通路が結合して、その結合部近傍の側面が内側に入り込むようにして形成される。
【0014】
また、前記第1の通路は、円形リング状の断面を有し、前記第2の通路は、三角形状の断面を有し、前記分離部は、前記第1の通路と第2の通路が前記第2の通路の三角形状の一頂点が前記第1の通路に入り込むようにして結合して、その結合近傍の側面が内側に入り込むようにして形成されるようにしてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる縦型自動充填包装機の充填シュートの構成を示している。図1(a)は当該充填シュートの斜視図、図1(b)は当該充填シュートの裏面図、図1(c)は当該充填シュートのシュートパイプを下からみた図である。
【0016】
図1(a)に示されるように、充填シュート100は、入口部101とシュートパイプ部102を備えている。この充填シュート100は、例えば、表面にテフロン(登録商標)加工が施されたステンレスにより構成されている。このように表面にテフロン(登録商標)加工を施すことにより粉状原料との摩擦を少なくすることができる。また、本発明にかかる縦型自動充填包装機では、液状の原料ではなく粉状の原料を充填するものであるため、当該充填シュートには粉状の原料が流れることになる。
【0017】
入口部101は、漏斗状の形態を有しており、入口103よりも奥(下方)にいくに従って徐々にその内径が小さくなっている。そして、入口部101は、保持部105の側に傾斜している。そのため、入口103より投入された原料は、入口部101の傾斜した側の側面と接しながら、その側面に沿って下方に流れていく。
【0018】
保持部105は、入口部101とシュートパイプ部102の接合部近傍より、入口部101が傾斜した側に突出するようにして設けられている。保持部105は、略水平に取り付けられる水平部1051と、水平部1051と略垂直に前記入口部101を斜め下方からその斜辺において保持する三角形状の垂直部1052を備えている。この水平部1051には、ネジ穴1053が設けられている。
【0019】
入口部101の下端はシュートパイプ部102の上端と接合されて一体化さている。シュートパイプ部102は、内側が空洞の円柱状の形状を有しており、その長手方向がほぼ鉛直方向に取り付けられる。
【0020】
本発明では、上述の構成に加えて、新たに隔壁1021を設けている。隔壁1021は、平板状の形状を有し、シュートパイプ部102の上端部近傍、即ち、シュートパイプ部102と入口部101との接合部近傍から、シュートパイプ部102の下端まで延在している。その隔壁1021の上端は、入口部101の内周面と接合されずに、隙間を生じさせるような構成を備えている。即ち、空気抜けのための通路1023は隔壁1021の上端において原料供給用の通路1022と繋がっている。そして、隔壁1021は、図1(c)に示されるように、シュートパイプ部102を二つの通路に分離している。一方の通路1022は、入口部101から投入された原料を通す機能を有する原料供給のための通路である。他方の通路1023は、原料が通路1022を通って筒状の包装体内に供給された際に包装体内で生じる気圧の上昇に伴う空気の逃げ道、即ち空気抜けのための通路として機能する。この隔壁1021は、その側部においてシュートパイプ1020の内周面と溶接されている。
【0021】
このように本発明にかかる充填シュート100は、隔壁1021によってシュートパイプ部102内に原料供給のための通路1022と空気抜けのための通路1023が形成され、原料が筒状包装体内に供給された際に生じる排気空気が通路1023を流れるため、原料の流れに対して排気空気の流れが衝突することを防止でき、迅速に原料を袋状の包装体内に供給でき、包装体への充填効率を高めることができる。
【0022】
また、このように原料の流れと空気の流れの衝突を防止できるため、粉状原料の舞い上がりも抑制でき、包装機の汚れも防止できる。
【0023】
図1(c)に示されるように、隔壁1021は、原料供給のための通路1022よりも空気抜けのための通路1023の方が、通路の断面積が小さくなるような位置に設けられている。従って、隔壁1021は、その短手方向の長さがシュートパイプ1020の内周の直径よりも短く、シュートパイプ1020の内周壁面の一部にその長手方向の縁部が接合されている。このように、原料供給のための通路1022よりも空気抜けのための通路1023の方が、通路の断面積が小さくなるように構成したため、隔壁1021が多量の原料供給の妨げとなることを防止でき、さらに包装体への充填効率を高めることができる。
【0024】
空気抜けのための通路1023は、入口部101の傾斜方向とは反対側のシュートパイプ1020の側面がその一部となるようにして、形成されている。入口部101に投入された原料は、主として、入口部101の傾斜側のシュートパイプ1020の側面に沿って流れるため、隔壁1021がその流れを妨げることを抑制できる。
【0025】
また、このような構成によれば、入口部101より投入された原料が空気抜けのための通路1023に入り込むことも考えられる。しかしながら、当該通路1023は、入口部の傾斜方向とは反対側のシュートパイプ部102の側面の近傍に設けられているため、入口部101に投入された原料は、主として、入口部101の傾斜側のシュートパイプ部102の側面に沿って流れる。従って、入口部101より投入された原料の殆どが原料供給用の通路1022を通り、少量の原料しか通路1023に入り込まないため、原料と排気空気が衝突することによる影響は少ない。
このような構成は、構造が簡易であり、製造工程を簡略化できる。さらに充填シュート100は原料を変更する度に洗浄しなければならないが、本発明の実施の形態1にかかる充填シュートは、シンプルな構造であるため、洗浄が容易という利点も有する。
【0026】
尚、図1で示した構成の充填シュートにおいて、さらに、図2に示すように、吸気パイプを設けるようにしてもよい。図2は、本発明の実施の形態1にかかる他の構成による縦型自動充填包装機の充填シュートの構成を示している。図2(a)は当該充填シュートの斜視図、図2(b)は当該充填シュートの裏面図、図2(c)は当該充填シュートのシュートパイプを下からみた図である。
この吸気パイプ1024は、一端が通路1023に挿入され、他端が吸気手段である吸気ポンプ(不図示)に接続されている。吸気ポンプは、吸気パイプ1024を介して通路1023の空気が吸引される。このとき、原料が通路1022を通過して包装体に落下するタイミングに合わせて包装体内の余剰空気をごく短い時間だけ吸引する。即ち、間歇吸気を行っている。このようにごく短い時間だけ吸引しているので、粉状原料が吸引されることを防止できる。
図2に示す構成では、原料が通路1022を通って筒状の包装体内に供給された際に生じる空気の流れは、空気抜きのための通路1023を通り、吸気パイプ1024を通って、外部に導かれる。
【0027】
発明の実施の形態2.
図3は、本発明の実施の形態2にかかる縦型自動充填包装機の充填シュートの構成を示している。図3(a)は当該充填シュートの斜視図、図3(b)は当該充填シュートの裏面図、図3(c)は当該充填シュートのシュートパイプを下からみた図である。
【0028】
本発明の実施の形態2にかかる充填シュート100は、発明の実施の形態1にかかる充填シュートと同様に、入口部101、シュートパイプ部102、保持部105を備えており、図1と同じ符号を付した構成は、図1と同様の構成でありその説明を省略する。
【0029】
本発明の実施の形態2にかかる充填シュート100は、図3に示されるように、空気抜きのパイプ1025を設けることにより、空気抜けのための通路を構成している。当該パイプ1025の上端は、入口部101よりも外側に位置しており、吸気ポンプ(不図示)に接続されている。吸気ポンプは、パイプ1025を介して通路1023の空気が吸引される。このとき、原料が通路1022を通過して包装体に落下するタイミングに合わせて包装体内の余剰空気をごく短い時間だけ吸引する。即ち、間歇吸気を行う。このようにごく短い時間だけ吸引しているので、粉状原料が吸引されることを防止できる。
パイプ1025の下端は、シュートパイプ部102の下端と略同一平面上に位置している。パイプ1025は、溶接部1028によりシュートパイプ1020の内周面に溶接される。また、パイプ1025は、充填シュート100と同じ素材により構成してもよいが、異なる素材により構成してもよい。例えば、パイプ1025は、表面がテフロン(登録商標)加工されたステンレスにより構成される。当該パイプ1025は、入口部の傾斜方向とは反対側のシュートパイプ部102の側面の近傍に設けられている。入口部101に投入された原料は、主として、入口部101の傾斜側のシュートパイプ部102の側面に沿って流れるため、シュートパイプ部102がその流れを妨げることを抑制できる。
【0030】
このように本発明にかかる充填シュート100は、シュートパイプ部102内に原料供給のための通路1022と空気抜けのための通路を形成する空気抜きパイプ1025が形成され、原料が筒状包装体内に供給された際に生じる空気の流れが空気抜きパイプ1025を通って外部に導かれるため、原料の流れに対して空気の流れが衝突することを防止でき、迅速に原料を袋状の包装体内に供給でき、包装体への充填効率を高めることができる。
【0031】
また、このように原料の流れと空気の流れの衝突を防止できるため、粉状原料の舞い上がりも抑制でき、包装機の汚れも防止できる。
このような構成は、構造が簡易であり、製造工程を簡略化できる。さらに充填シュート100は原料を変更する度に洗浄しなければならないが、本発明の実施の形態1にかかる充填シュートは、シンプルな構造であるため、洗浄が容易という利点も有する。
尚、上述の例では、空気抜きのパイプ1025の上端は、入口部101よりも外側に位置しているが、入口部101よりも内側、即ち、原料供給のための通路1022内で開放するようにしてもよい。この場合にも、上述した発明の実施の形態2の効果と同様の効果を奏する。
【0032】
発明の実施の形態3.
図4は、本発明の実施の形態3にかかる縦型自動充填包装機の充填シュートのシュートパイプを下からみた図である。この発明の実施の形態3にかかる充填シュートも図1及び図2で示されるように入口部101、シュートパイプ部102及び保持部105を備えているが、特に、シュートパイプ部102の形状を図1、図2で示す例とは異にしている。
【0033】
即ち、本実施の形態3にかかる充填シュート100のシュートパイプ部102は、断面がほぼ8字となっている。そして、大きい丸部分を原料供給のための通路1022とし、小さい丸部分を空気抜けのための通路1023としている。
【0034】
換言すると、原料供給用通路1022及び空気抜き用通路1023は、それぞれ大きさの異なる円形リング状の断面を有する。また、円形リング状の原料供給用通路1022と空気抜き用通路1023が結合して、その結合部1026近傍の側面が内側に入り込むようにして形成されている。この内側への入り込み部分が原料供給用通路1022と空気抜き用通路1023との間の一部を分離する分離部として機能する。
【0035】
原料供給用通路1022は、入口部102の傾斜側に位置しており、空気抜き用通路1023は、入口部102の傾斜側と反対側に位置している。入口部102に投入された原料は、入口部102において当該傾斜側の側面を沿うようにして流れ、シュートパイプ部102でも入口部102の傾斜側の側面を沿うようにして流れる。従って、当該原料は、主として原料供給用通路1022を流れることになる。
【0036】
このため、本発明の実施の形態3にかかる充填シュート100では、原料供給用通路1022と空気抜き用通路1023は完全に分離されておらず、かつ空気抜けの穴部は設けられていないが、原料が筒状包装体内に供給された際に生じる空気の流れと原料の流れの衝突が殆ど生じない。従って、迅速に原料を袋状の包装体内に供給でき、包装体への充填効率を高めることができる。また、このように原料の流れと空気の流れの衝突を防止できるため、粉状原料の舞い上がりも抑制でき、包装機の汚れも防止できる。
【0037】
発明の実施の形態4.
図5は、本発明の実施の形態4にかかる縦型自動充填包装機の充填シュートのシュートパイプを下からみた図である。この発明の実施の形態4にかかる充填シュートも図1及び図2で示されるように入口部101、シュートパイプ部102及び保持部105を備えているが、特に、シュートパイプ部102の形状を図1、図2で示す例とは異にしている。
【0038】
即ち、本実施の形態4にかかる充填シュート100のシュートパイプ部102は、断面がほぼ丸三角形となっている。そして、丸部分を原料供給のための通路1022とし、三角部分を空気抜けのための通路1023としている。
【0039】
換言すると、原料供給用通路1022は、円形リング状の断面を有し、空気抜き用通路1023は、三角形状の断面を有する。そして、原料供給用通路1022と空気抜き用通路1023が空気抜き通路1023の三角形状の一頂点が原料供給用通路1022に入り込むようにして結合している。また、その結合部1026近傍の側面が内側に入り込むようにして形成されている。この内側への入り込み部分が原料供給用通路1022と空気抜き用通路1023との間の一部を分離する分離部として機能する。
【0040】
原料供給用通路1022は、入口部102の傾斜側に位置しており、空気抜き用通路1023は、入口部102の傾斜側と反対側に位置している。入口部102に投入された原料は、入口部102において当該傾斜側の側面を沿うようにして流れ、シュートパイプ部102でも入口部102の傾斜側の側面を沿うようにして流れる。従って、当該原料は、主として原料供給用通路1022を流れることになる。
【0041】
このため、本発明の実施の形態4にかかる充填シュート100では、原料供給用通路1022と空気抜き用通路1023は完全に分離されておらず、かつ吸気パイプは設けられていないが、原料が筒状包装体内に供給された際に生じる空気の流れと原料の流れの衝突が殆ど生じない。従って、迅速に原料を袋状の包装体内に供給でき、包装体への充填効率を高めることができる。また、このように原料の流れと空気の流れの衝突を防止できるため、粉状原料の舞い上がりも抑制でき、包装機の汚れも防止できる。
【0042】
その他の実施の形態.
本発明にかかるシュートパイプの形状は上述のような構成に限定されず、例えば、図6に示されるような構成を有していてもよい。図6に示すシュートパイプ1020は、その内側壁の一部が内側に突出する突出部1027を有している。
【0043】
また、上述の例では、原料供給用通路1022と空気抜き用通路1023を分離する隔壁等は、その上端が入口部101とシュートパイプ部102の結合部近傍に位置していたが、これに限らず、さらに低い箇所に位置するようにしてもよい。
発明の実施の形態3及び4にかかる充填シュートにおいて発明の実施の形態1と同様の吸気パイプ及び吸気ポンプを設けるようにしてもよい。
【0044】
本発明にかかる縦型自動充填包装機の全体構成例.
続いて、上述の充填シュートが用いられる縦型自動充填包装機の全体構成例について説明する。図7は本発明に係る縦型自動充填包装機の外観を示した斜視図である。1は縦型自動充填包装機の機体、2は粉状原料を収容したホッパ、3は供給パイプの途中部分に取付けた原料の充填装置である。
【0045】
4は送られて来る各包装フィルムを供給パイプを包むように巻装するフォーミング部材として機能する入口部101であり、その下方に延在するシュートパイプ部102に相当するパイプとともに充填シュート100を構成する。5は、各供給パイプに巻装した包装フィルムFaの重なった内外両端縁を縦シールする縦シーラ装置であって、送られて来る包装フィルムを略筒状にシール成形できるように構成されている。
【0046】
6は、縦シーラ装置5の下側部に設けた横シーラ装置であって、縦シーラ装置5によって略筒状に縦シールされた包装フィルムに横シールを行って、全体を上面開口型の袋体PTにシール成形するように構成されている。
【0047】
また、上述した充填装置3は、上記横シーラ装置6が横シールを行うと同時、或は、その直後に、ホッパ2内の被包装材料を一定量だけ供給パイプを通してその下端口より上記袋体PTの内部に充填供給するように構成されており、また、横シーラ装置6は、上記充填装置3による被包装材料の充填が完了すると、横シーラが袋体PTを挾持した状態のまま、横シーラ昇降手段によって1パック分だけ下方に移動して、各包装フィルムを1パック分だけ下方に引出し、その後、横シーラを左右に開いて挾持を解き、その状態のまま元の横シール前の位置に復帰上昇する仕組に成っている。また、9は、上記横シーラ装置6の下側部に設けたカッタ装置である。
【0048】
16は機体1に設けたキーボードであって、ここには包装製品Pのサイズを設定するためのデータ読み書き用キーと、モード切換用キー及びデータ入力用キーと云った各種のキーが設けられており、また、同じく機体1に設けた表示器15には、入力したプログラムデータや設定した包装製品のサイズナンバー、或は、運転上の各種メッセージ数が表示される仕組に成っている。
【0049】
本発明にかかる縦型自動充填包装機の構成を図8の記載に基づいて詳しく説明する。Fは印刷済みの幅広の包材FXを巻いた巻取ロール、AS,ATはモータによって回転する包材繰出し用ローラ、BXはローラBとの間で上記の包材FXを複数条の包装フィルムFaにスリットするスリッタ、CaとCbはガイドローラを示す。Dは横方向に等間隔に並設した複数本の被包装材料充填用の充填シュート、Eは送られて来る各包装フィルムFaを各充填シュートDの周囲を包むように巻装するフオーミング部材、Xはこれ等各包装フィルムFaの両端縁を縦シールして全体を筒状にする縦シーラ、Yはこれ等筒状に縦シールした各包装フィルムFaに横シールを施す横シーラであって、この横シーラYが横シールを行うと各充填シュートDを通して袋状にシールされた各包装フィルムFaの内部に被包装材料が充填され、次いで、横シーラYが横シールを行った状態のまま1パック分だけ下方に移動して、各包装フィルムFaを1パック分だけ引出すように構成されている。
【0050】
次いで、上記の横シーラYは、横に開いて横シールを解いた状態のまま上昇して上記横シールを行う前の位置に復動し、再度横シールを行って被包装材料を充填した各シール袋の口を密封シールすると共に、カッタが横シールの中央線部分を上下に両断することによって、多連シールの一工程が終了する仕組に成っている。尚、図7に於いてPは上記の多連式自動包装機によってステイック状にシールされた包装製品で、Paはその縦シール部、PcとPbはカッタによって両断された上下の横シール部である。
【0051】
図9は、本発明にかかる縦型自動充填包装機の充填シュート近傍の原料計量供給部の構成を示す拡大図である。図9に示されるように、原料が蓄積される漏斗状のホッパー2の下方に前スクレバー3eと後スクレバー3fが設けられている。そして、計量マス3cには、シャッタ3dが設けられている。計量マス3cの直下に接続シュート3bが設けられ、この接続シュート3bを介して充填シュート100に原料が供給される。
【0052】
【発明の効果】
本発明によれば、簡易な構成で、筒状包装体への充填効率の悪化が改善できるような縦型自動充填包装機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる縦型自動充填包装機の充填シュートの構成例を示す図である。
【図2】本発明にかかる縦型自動充填包装機の充填シュートの別の構成例を示す図である。
【図3】本発明にかかる縦型自動充填包装機の充填シュートの別の構成例を示す図である。
【図4】本発明にかかる縦型自動充填包装機の充填シュートの別の構成例を示す図である。
【図5】本発明にかかる縦型自動充填包装機の充填シュートの別の構成例を示す図である。
【図6】本発明にかかる縦型自動充填包装機の充填シュートの別の構成例を示す図である。
【図7】本発明に係る縦型自動充填包装機の外観を示した斜視図である。
【図8】本発明にかかる縦型自動充填包装機の構造を説明した構成図である。
【図9】本発明にかかる縦型自動充填包装機の充填シュート近傍の構成を示す拡大図である。
【図10】従来の縦型自動充填包装機の充填シュートによる問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
100 充填シュート
101 入口部
102 シュートパイプ部
105 保持部
1022 原料供給用通路
1023 空気抜き用通路
1024 吸気パイプ
Claims (1)
- 包装体を誘導し筒状包装体をフォーミングするとともに包装体内に粉状原料を充填するための充填シュートを備えた縦型自動充填包装機であって、
前記充填シュートは、その通路が傾斜した漏斗状の入口部と、この入口部の下方に接続されて、その通路が略鉛直方向に延在する円柱状のシュートパイプ部とを有し、
前記シュートパイプ部は、上記漏斗状入口部の傾斜した側に設けられた第1の通路部材と、上記漏斗状入口部の傾斜した側の反対側に設けられた第2の通路部材と、前記第1の通路部材と前記第2の通路部材間を隔てている隔壁とを有し、
前記第1の通路部材は主として粉状原料が落下するように作動し、前記第2の通路部材は主として包装体内の空気が排気されるように作動し、前記隔壁は、前記シュートパイプ部の互いに向かい合う二つの内側壁が内側に突出した構造を有しており、この二つの突出部は落下原料と排出空気との衝突を回避するように作動し、この二つの突出部の間は開放されており、この開放部は前記第1の通路部材と前記第2の通路部材とが互いに連通するように作動することを特徴とする縦型自動充填包装機。
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