JP2001206312A - 製袋包装機 - Google Patents

製袋包装機

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JP2001206312A
JP2001206312A JP2000015421A JP2000015421A JP2001206312A JP 2001206312 A JP2001206312 A JP 2001206312A JP 2000015421 A JP2000015421 A JP 2000015421A JP 2000015421 A JP2000015421 A JP 2000015421A JP 2001206312 A JP2001206312 A JP 2001206312A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガス置換が行われる製袋包装機において、置
換ガス通路の配設に際し、施工を容易にするとともに、
チューブ部構成部材内面に凹凸や隙間を生じさせないよ
うにすることを課題とする。 【解決手段】 チューブ部構成部材13の外側面に、該
チューブ部構成部材13の長手方向に沿って別部材の通
路構成部材21を張り付けて置換ガス通路20を構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯状の包材を袋状
に成形しながら該包材内に物品を投入して封止する製袋
包装機に関し、包装技術の分野に属する。
【0002】
【従来の技術】一般に、包装袋を成形しながら該包装袋
に物品を封入する製袋包装機は、帯状の包材を包装袋形
成用のフォーマに供給して左右の両側縁部を重ね合わせ
て筒状に成形するとともに、該フォーマを構成する物品
導入用チューブ部構成部材の前面で縦シール装置により
上記筒状包材の重ね合わせ部を長手方向に沿って熱溶着
し、また横シール装置により該筒状包材を長手方向に直
交する幅方向に熱溶着して袋状に成形し、その後、この
袋状とされた包材に上記チューブ部構成部材を通して上
方から被包装物を導入するとともに、その上部を上記横
シール装置によって封止し、かつ包材の上流部から切り
離すことにより、被包装物を包装袋に封入してなる製品
を生成するようにしたものである。
【0003】その場合に、被包装物が食品である場合に
は、その腐敗や変質を防止するため、被包装物が導入さ
れた袋状包材内の空気を窒素ガスやアルゴンガス等の不
活性ガスに置換した上で上部を封止することが行われ、
そのための構造が例えば特開平10−53217号公報
に開示されている。
【0004】この公報に開示されたガス置換装置は、物
品導入用チューブ部構成部材の内面に上下方向に延びる
置換ガス通路を設け、その上端の入口から不活性ガスを
供給して下端の出口より流出させることにより該不活性
ガスを袋状の包材内に送り込み、これにより該包材内の
空気を排出して不活性ガスに置換するようになってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の置
換ガス通路は、通常、図13に示すように、断面形状が
円形とされたチューブ部構成部材Aの内側に、その上部
から下部にわたって通路構成部材Bを張り付けて、該通
路構成部材Bとチューブ部構成部材Aとの間に上下に延
びる空間Gを形成することにより構成される。その場合
に、通路構成部材Bはチューブ部構成部材Aの内側の所
定箇所W…Wで、溶接によって固着されるのが通例であ
る。
【0006】しかし、チューブ部構成部材Aの内側への
通路構成部材Bの溶接作業は難しく、特に図例のように
チューブ部構成部材Aが完全な筒状の場合、一層難しく
なるとともに、溶接箇所W…Wを滑らかに仕上げる作業
も難しいことになる。この溶接箇所W…Wに凹凸や隙間
が生じると、被包装物の円滑な落下、導入に支障を来た
すことがある。すなわち、チューブ部構成部材A内部に
導入された被包装物がこの凹凸に引っかかり或いは隙間
に入り込んで滞留し、被包装物がチューブ部構成部材A
内部を円滑に落下しないことがあるので、包装物の内容
量に過不足が生じたり、或いは横シール部における被包
装物の噛み込みが生じたりすることがある。
【0007】また、被包装物が食品である場合、被包装
物のかすが上記凹凸に引っかかり或いは隙間に入り込ん
で滞留すると、雑菌が繁殖することがあるので、衛生上
問題となることがある。
【0008】そこで、本発明は、ガス置換が行われる製
袋包装機において、置換ガス通路の配設に際し、施工を
容易にするとともに、チューブ部構成部材内面に凹凸や
隙間を生じさせないようにすることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次のように構成したことを特徴とする。
【0010】まず、請求項1に記載の発明(以下、第1
発明という)は、セーラ部と該セーラ部に連設されたチ
ューブ部とを有して帯状の包材を筒状に成形するフォー
マと、該フォーマによって筒状に成形された包材の左右
両側縁部の重なり部分を長手方向に沿ってシールする縦
シール手段と、該包材を長手方向に直交する方向にシー
ルすることにより該包材を袋状に成形する横シール手段
とを有し、被包装物を上記チューブ部の内側を通過させ
て袋状に成形された包材内に導入するとともに、該包材
内の空気を不活性ガスに置換するようにした製袋包装機
において、上記チューブ部の外側面に、該チューブ部の
外周面を構成するとともに上記不活性ガス供給用の置換
ガス通路を形成する別部材の通路構成部材を該チューブ
部の長手方向に沿って取り付けたことを特徴とする。
【0011】次に、請求項2に記載の発明(以下、第2
発明という)は、上記第1発明において、置換ガス通路
を、チューブ部構成部材をその長手方向に沿って内方に
向けて陥入させるように設けた凹部と、該凹部を閉鎖す
る通路構成部材とで構成したことを特徴とする。
【0012】また、請求項3に記載の発明(以下、第3
発明という)は、上記第1発明において、置換ガス通路
を、チューブ部の長手方向に沿って外方へ膨出した通路
構成部材の内側面と、この内側面に対向するチューブ部
構成部材の外側面とで構成したことを特徴とする。
【0013】そして、請求項4に記載の発明(以下、第
4発明という)は、上記第1発明において、置換ガス通
路を、チューブ部の長手方向に延びる中空部を有した通
路構成部材により構成したことを特徴とする。
【0014】さらに、請求項5に記載の発明(以下、第
5発明という)は、上記第1発明から第4発明におい
て、通路構成部材を、チューブ部構成部材に対して脱着
可能としたことを特徴とする。
【0015】また、請求項6に記載の発明(以下、第6
発明という)は、上記第1発明から第5発明において、
通路構成部材に、縦シール手段による押付け力を受ける
受け部を設けたことを特徴とする。
【0016】そして、請求項7に記載の発明(以下、第
7発明という)は、上記第6発明において、置換ガス通
路内に、縦シール手段からの押付け力による通路構成部
材の変形を防止する補強部材を備えたことを特徴とす
る。
【0017】さらに、請求項8に記載の発明(以下、第
8発明という)は、上記第6発明において、置換ガス通
路内を、複数の通路にセパレートしたことを特徴とす
る。
【0018】上記のように構成したことにより、本願各
発明はそれぞれ次のように作用する。
【0019】まず、第1発明によれば、チューブ部に、
その長手方向に延びて袋状包材内の空気を不活性ガスに
置換するための置換ガス通路を設ける場合に、この置換
ガス通路を、上記チューブ部の外側面に、該チューブ部
の外周面を構成するとともに上記不活性ガス供給用の置
換ガス通路を形成する別部材の通路構成部材を該チュー
ブ部の長手方向に沿って取り付けるようにしたので、例
えば、溶接による通路構成部材のチューブ部外側面への
固着作業や加工が容易になり、チューブ部の製作が安価
にできるようになる。また、溶接箇所はチューブ部の外
面側であるので、チューブ部内面には凹凸や隙間が生じ
ることはなく、被包装物の円滑な落下、導入が達成され
るようになる。
【0020】次に、第2発明によれば、置換ガス通路
を、チューブ部構成部材をその長手方向に沿って内方に
向けて陥入させるように設けた凹部と、該凹部を閉鎖す
る通路構成部材とで構成したので、チューブ部全体の外
形形状の大幅な変更がなくなる。しかも、上記第1発明
と同様、チューブ部内面側に溶接箇所を設けることな
く、置換ガス通路を構成することができるようになる。
【0021】また、第3発明によれば、置換ガス通路
を、チューブ部の長手方向に沿って外方へ膨出した通路
構成部材の内側面と、この内側面に対向するチューブ部
構成部材の外側面とで構成したので、チューブ部構成部
材の形状を大きく変えることなく置換ガス通路を取り付
けることができるようになる。しかも、上記第1発明と
同様、チューブ部内面側に溶接箇所を設けることなく、
置換ガス通路を構成することができるようになる。
【0022】そして、第4発明によれば、置換ガス通路
を、チューブ部の長手方向に延びる中空部を有した通路
構成部材により構成したので、この通路構成部材のチュ
ーブ部構成部材外側面への固着作業は一層容易になる。
【0023】さらに、第5発明によれば、通路構成部材
を、チューブ部構成部材に対して脱着可能としたので、
この通路構成部材の取り替えが容易になる。したがっ
て、例えば、通路構成部材が破損した場合、速やかな対
処ができるようになる。
【0024】また、第6発明によれば、通路構成部材
に、縦シール手段による押付け力を受ける受け部を設け
たので、該受け部の剛性はチューブ部構成部材単体の場
合に比較して高くなり、大きな押付け力によっても変形
しなくなる。したがって、縦シールを良好に行うことが
できるようになる。
【0025】特に、第2発明の構成では、チューブ部構
成部材に凹部を設けたことにより、該部材自体の剛性も
高くなっているので、受け部の剛性は一層高くなること
になる。
【0026】そして、第7発明によれば、置換ガス通路
内に、縦シール手段からの押付け力による通路構成部材
の変形を防止する補強部材を備えたので、大きな押付け
力によっても一層変形しなくなる。したがって、縦シー
ルを一層良好に行うことができるようになる。
【0027】さらに、第8発明によれば、置換ガス通路
内を、複数の通路にセパレートしたので、例えば、区分
されたある通路を空気吸引のための通路とし、また別の
通路を置換ガス通路とすることができるようになる。こ
の場合、包装作業の初期に、ある通路を用いて包材内の
空気を吸引しながら、別の通路を用いて不活性ガスを供
給することにより、包材内の空気を不活性ガスに速やか
に置換することができるようになる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0029】図1に示すように、この実施の形態に係る
製袋包装機1は機台2を有し、その後部上方に、包材の
ロールを回転可能に支持するロール支持部(図示せず)
が設けられているとともに、該機台2の前部上方には、
フォーマ10が配設されている。
【0030】このフォーマ10は、フレーム11に、セ
ーラ部材12と、該セーラ部材12を上下に貫通するチ
ューブ部構成部材13とを取り付けて一体化した構成で
(図2参照)、上記ロール支持部から前方へ繰り出され
た帯状の包材を下方へ案内しながら、その左右両側縁部
を重ね合わせるように成形するようになっており、上記
機台2の前部上面に脱着可能に取り付けられている。
【0031】ここで、上記チューブ部構成部材13にお
けるセーラ部材12より上方に突出した上部14は、投
入される被包装物を受け入れるべく上端が広く開口した
略円錐状とされており、また、上記セーラ部材12より
下方に延びる下部15は、袋状に成形された包材内に突
入して被包装物を該包材内に導入するようになってい
る。
【0032】また、このチューブ部構成部材13の下部
15の左右両側には、包材を該チューブ部構成部材下部
15の左右両側面15a,15aに押しつけながら下方
へ送るベルト式の送り装置3,3が配置されているとと
もに、該チューブ部構成部材下部15の前方には、機台
2の前面に支持部材4を介して支持され、包材の互いに
重ね合わされた左右両側縁部を溶着して該包材を筒状に
成形する縦シール装置5が配置されている。
【0033】ここで、上記チューブ部構成部材13の下
部15における送り装置3,3が押し付けられる左右両
側面15a,15aは平面状に形成されているととも
に、この実施の形態では、該チューブ部構成部材下部1
5は後面15c側が開放されている(図3参照)。
【0034】さらに、機台2の前面における該チューブ
部構成部材下部15の下端部よりやや下方には、筒状に
成形された包材を前後両側から挟み付けて、該包材の所
定位置を横方向に溶着するとともに、その溶着部の略中
央部を横方向に切断することにより、筒状の包材に底部
を形成して袋状とし、かつ該袋状包材の被包装物が導入
された部分の上方を封止する横シール装置6が配置され
ている。また、該横シール装置6の下方には、上記のよ
うにして形成された袋を機外に搬出する搬出装置7が配
置されている。
【0035】以上の構成に加えて、この製袋包装機1に
おいては、チューブ部構成部材13に置換ガス通路20
が設けられている。
【0036】この置換ガス通路20は、上記チューブ部
構成部材13の前面側を、その上部14から下部15の
下端部にわたって内方に向けて陥入させるとともに、こ
れにより形成されたチューブ部構成部材13の長手方向
に延びる凹部13a(図3参照)を覆うように、細長い
通路構成部材21をチューブ部構成部材13の外側面か
ら張り付けて、該通路構成部材21とチューブ部構成部
材13の前面部との間に上下に延びる空間を形成するこ
とにより設けられている。その場合に、上記通路構成部
材21の基本断面形状は、上記チューブ部構成部材13
の断面形状に沿うよう湾曲状とされ、また、該通路構成
部材21の下部には、縦シール装置5が押し付けられる
ように、平面状とされた箇所21aが設けられている。
【0037】そして、図4に拡大して示すように、該置
換ガス通路20の上端部は、上記通路構成部材21をチ
ューブ部構成部材13の上部14において凹部13aの
上縁部に接続することにより閉塞されているとともに、
該通路構成部材21の上部前面に置換ガス通路20内に
通じる入口22が設けられ、この入口22に置換ガスの
供給管が接続されるようになっている。また、図5に拡
大して示すように、該置換ガス通路20の下端部は開放
され、置換ガスの出口23とされている。
【0038】次に、この実施の形態の作用を説明する。
【0039】製袋包装機1を作動させると、機台2の後
部に設けられたロール支持部から帯状の包材が前方に繰
り出され、該機台2の前部上方で下方へ送られながら、
該包材がフォーマ10を構成するセーラ部材12により
左右両側縁部が重なり合うように折り曲げられる。ま
た、送り装置3,3によりさらに下方に送られ、チュー
ブ部構成部材13の下部15の前面側で、上記のように
して重ね合わされた包材の左右両側縁部が縦シール装置
5により溶着され、筒状とされる。このとき、この筒状
包材の下端部は、前回の包装動作時に、横シール装置6
により閉じられて袋状とされている。そして、図6に示
すように、その袋状包材Cがさらに下方に送られた後、
該包材C内に、チューブ部構成部材13を通じて上方か
ら被包装物X…Xが投入される。
【0040】また、この被包装物X…Xの投入と並行し
て、外部の供給装置から置換ガス通路20を通じて窒素
ガスやアルゴンガス等の不活性ガスが袋状包材C内に供
給されるとともに、これと入れ替わりに該包材C内の空
気がチューブ部構成部材13の上端部やセーラ部材12
による包材曲成部等から外部に排出され、該袋状包材C
内の空気が不活性ガスに置換される。
【0041】その後、袋状包材Cは、図6に鎖線で示す
ように、被包装物X…Xが導入された部分より上方位置
で、上記横シール装置6における一対のバー部材6a,
6aにより封止されるとともに、その上方で該包材の上
流部分から切り離され、下方の搬出装置7上に投下され
る。なお、このとき、切断された包材の上流側部分の下
端部も封止され、該部分が底部を有する袋状に成形され
て、次の被包装物の導入に備えられる。
【0042】このようにして、所定量の被包装物X…X
が封入され、しかも内部が不活性ガスで充満されてなる
袋詰め製品が連続的に生成され、上記搬出装置7によっ
て順次、機外に搬出される。
【0043】その場合に、特にこの製袋包装機1によれ
ば、置換ガス通路20を、チューブ部構成部材13に設
けられてその長手方向に延びる凹部13aを覆うよう
に、細長い通路構成部材21をチューブ部構成部材13
の外面側から固着して構成しているので、置換ガス通路
20の配設が容易になる。また、溶接箇所はチューブ部
構成部材13の外側面であるので、チューブ部構成部材
13内面には凹凸や隙間は生じなくなり、被包装物X…
Xの円滑な落下、導入が達成されるようになる。
【0044】さらに、チューブ部構成部材13にその長
手方向に延びる凹部13aを設けたことにより、該チュ
ーブ部構成部材13自体の剛性が高くなっていることに
加えて、上記凹部13aを覆うように細長い通路構成部
材21を張り付けているので、該通路構成部材21を含
むチューブ部全体としての剛性は一層高くなり、縦シー
ル装置5による押付け力を受ける箇所としては好適とな
る。
【0045】なお、上記の実施の形態では、チューブ部
構成部材13の下部15は後面15c側が開放されてい
たが、被包装物の性状等によっては後面側が閉じたチュ
ーブ部構成部材を用いてもよい。この場合、特にチュー
ブ部構成部材と通路構成部材との溶接作業性の良さが顕
著に現れるようになる。
【0046】また、上記の実施の形態では、チューブ部
構成部材13の形状に沿うように両側部が湾曲した通路
構成部材21を用いたが、施工性やコスト等の理由によ
り平面状の通路構成部材を用いてもよい。
【0047】ところで、上記の実施の形態では、チュー
ブ部構成部材13の下部15の前面と通路構成部材21
とで構成される置換ガス通路20の下部20aを、チュ
ーブ部構成部材13に設けられた凹部13aの深さを下
方ほど深くすることで該通路構成部材21を下方ほど凹
部13aの底部より離反させて、図3に示す偏平な断面
形状の幅x及び厚みyを下方ほど大きくすることによ
り、通路としての流路断面積が下方ほど広くなるように
設けていた。
【0048】この場合、上記置換ガス通路20の下部2
0aが下方ほど流路断面積が広くなるように設けられて
いるから、包装速度の高速化に伴って不活性ガスの流速
を速くしても、該通路20の下端の出口23から袋状包
材C内に導入される際の該ガスの流速は比較的低速とな
る。
【0049】したがって、不活性ガスが包材C内に勢い
よく吹き出して該包材C内の被包装物X…Xを吹き上
げ、或いは被包装物X…Xの包材C内への導入を妨げた
りすることがなく、該被包装物X…Xが包材C内に良好
に導入されて、横シール装置6の一対のバー部材6a,
6aによって噛み込まれることが防止される。
【0050】また、上記の実施の形態では、図5に示す
ように、上記チューブ部構成部材13に設けられた凹部
13aの底部下端15′を通路構成部材21の下端2
1′より下方に位置させることにより、上記出口23を
前面側、即ちチューブ部構成部材13の外方へ向けて開
口するように設けていた。
【0051】この場合、上記置換ガス通路20の下端の
ガス出口23はチューブ部構成部材13の外方に向けて
開口されているから、該チューブ部構成部材13の下端
の開口部にエアカーテン状のガス層が形成されることが
なく、このガス層によって被包装物X…Xの包材C内へ
の導入が妨げられることもない。
【0052】なお、上記以外の実施の形態につき、以下
に説明する。
【0053】まず、図7に、長手方向に延びる凹部を有
さないチューブ部構成部材113に、長手方向に外方へ
膨出させられているとともに、平面状とされた箇所12
1aを設けた通路構成部材121を張り付けて、置換ガ
ス通路120を構成した例を示す。この場合、チューブ
部構成部材113の形状を大きく変えることなく、置換
ガス通路120を設けることができるようになる。
【0054】次に、図8に、長手方向に延びる凹部を有
さないチューブ部構成部材213に、上記図7における
通路構成部材121に類似する形状を有した通路構成部
材221を張り付けて、置換ガス通路220を構成した
例を示す。この場合には、通路構成部材221の内側面
に対向するチューブ部構成部材213の外側面に、平面
状とされた箇所213bが設けられているので、該箇所
213bへの上記通路構成部材221の張り付けが一層
容易になる。
【0055】また、図9に、略台形状の長手方向に延び
る中空部321bを有した通路構成部材321を、チュ
ーブ部構成部材313の外側面で平面状とされた箇所3
13bに張り付けて、置換ガス通路320を構成した例
を示す。この場合、板状の通路構成部材に比較して、張
り付け作業は容易になるとともに、気密性の一層良好な
置換ガス通路320が得られるようになる。
【0056】そして、図10に、通路構成部材421を
チューブ部構成部材413に対して脱着可能とした構成
例を示す。この場合、チューブ部構成部材413に設け
られた凹部413aの長手方向に沿った両縁部には、通
路構成部材421を案内するガイド部413c,413
cが設けられている。一方、通路構成部材421の長手
方向に沿った両側部には、上記ガイド部413c,41
3cに対応する差し込み部421c,421cが設けら
れている。そして、通路構成部材421は、該差し込み
部421c,421cがガイド部413c,413cに
案内されながらチューブ部構成部材413に差し込まれ
ることにより、チューブ部構成部材413に取り付けら
れて、置換ガス通路420が構成されている。また、上
記構成により、通路構成部材421をチューブ部構成部
材413から容易に取り外すこともできるようになる。
【0057】さらに、図11に、通路構成部材521を
チューブ部構成部材513に対して脱着可能とした別の
構成例を示す。この場合、通路構成部材521に対向す
るチューブ部構成部材513の外側面で平面状とされた
箇所513bの中央部分に、長手方向に延びて通路構成
部材521を案内する断面が略T字状のガイド部513
cが突設されている。一方、通路構成部材521は、置
換ガス通路520となる略台形状の空間を形成するよう
に成形されているとともに、そのチューブ部構成部材5
13に対向する面に、上記ガイド部513cに対応する
スリット521dが設けられている。そして、このスリ
ット521dと上記ガイド部513cとを嵌合させるこ
とにより、通路構成部材521がチューブ部構成部材5
13に取り付けられて、置換ガス通路520が構成され
ている。また、上記構成により、通路構成部材521を
チューブ部構成部材513から容易に取り外すこともで
きるようになる。
【0058】また、図12に、補強部材624を固着し
た通路構成部材621を用いて、置換ガス通路620を
構成した例を示す。この構成により、縦シール装置5か
らの押付け力を受ける受け部となる通路構成部材621
の平面状とされた箇所621aは、補強部材624によ
り補強されるので、変形が防止されるようになる。な
お、上記の例では、補強部材624は通路構成部材62
1の内側面に固着されていたが、チューブ部構成部材6
13の外側面に固着されていてもよい。
【0059】さらに、上記補強部材624に、置換ガス
通路620を複数の通路にセパレートする機能を持たせ
ることも可能である。図例では、置換ガス通路620
は、補強部材624により2つの通路にセパレートされ
ている。この場合、例えば、セパレートされた一方の通
路620′を空気吸引用に、そして、他方の通路62
0″を不活性ガス供給用に使用することができるように
なる。
【0060】
【発明の効果】以上のように、本願の第1発明によれ
ば、チューブ部に、その長手方向に延びて袋状包材内の
空気を不活性ガスに置換するための置換ガス通路を設け
る場合に、この置換ガス通路を、上記チューブ部の外側
面に、該チューブ部の外周面を構成するとともに上記不
活性ガス供給用の置換ガス通路を形成する別部材の通路
構成部材を該チューブ部の長手方向に沿って取り付ける
ようにしたので、例えば、溶接による通路構成部材のチ
ューブ部外側面への固着作業や加工が容易になり、チュ
ーブ部の製作が安価にできるようになる。また、溶接箇
所はチューブ部の外面側であるので、チューブ部内面に
は凹凸や隙間が生じることはなく、被包装物の円滑な落
下、導入が達成されるようになる。
【0061】次に、第2発明によれば、置換ガス通路
を、チューブ部構成部材をその長手方向に沿って内方に
向けて陥入させるように設けた凹部と、該凹部を閉鎖す
る通路構成部材とで構成したので、チューブ部全体の外
形形状の大幅な変更がなくなる。しかも、上記第1発明
と同様、チューブ部内面側に溶接箇所を設けることな
く、置換ガス通路を構成することができるようになる。
【0062】また、第3発明によれば、置換ガス通路
を、チューブ部の長手方向に沿って外方へ膨出した通路
構成部材の内側面と、この内側面に対向するチューブ部
構成部材の外側面とで構成したので、チューブ部構成部
材の形状を大きく変えることなく置換ガス通路を取り付
けることができるようになる。しかも、上記第1発明と
同様、チューブ部内面側に溶接箇所を設けることなく、
置換ガス通路を構成することができるようになる。
【0063】そして、第4発明によれば、置換ガス通路
を、チューブ部の長手方向に延びる中空部を有した通路
構成部材により構成したので、この通路構成部材のチュ
ーブ部構成部材外側面への固着作業は一層容易になる。
【0064】さらに、第5発明によれば、通路構成部材
を、チューブ部構成部材に対して脱着可能としたので、
この通路構成部材の取り替えが容易になる。したがっ
て、例えば、通路構成部材が破損した場合、速やかな対
処ができるようになる。
【0065】また、第6発明によれば、通路構成部材
に、縦シール手段による押付け力を受ける受け部を設け
たので、該受け部の剛性はチューブ部構成部材単体の場
合に比較して高くなり、大きな押付け力によっても変形
しなくなる。したがって、縦シールを良好に行うことが
できるようになる。
【0066】特に、第2発明の構成では、チューブ部構
成部材に凹部を設けたことにより、該部材自体の剛性も
高くなっているので、受け部の剛性は一層高くなること
になる。
【0067】そして、第7発明によれば、置換ガス通路
内に、縦シール手段からの押付け力による通路構成部材
の変形を防止する補強部材を備えたので、大きな押付け
力によっても一層変形しなくなる。したがって、縦シー
ルを一層良好に行うことができるようになる。
【0068】さらに、第8発明によれば、置換ガス通路
内を、複数の通路にセパレートしたので、例えば、区分
されたある通路を空気吸引のための通路とし、また別の
通路を置換ガス通路とすることができるようになる。こ
の場合、包装作業の初期に、ある通路を用いて包材内の
空気を吸引しながら、別の通路を用いて不活性ガスを供
給することにより、包材内の空気を不活性ガスに速やか
に置換することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る製袋包装機の概略
正面図である。
【図2】 同製袋包装機におけるフォーマの拡大正面図
である。
【図3】 チューブ部構成部材下部の横断平面図であ
る。
【図4】 図2のア−ア線によるチューブ部構成部材上
部の拡大縦断側面図である。
【図5】 同じくイ−イ線によるチューブ部構成部材下
部の拡大縦断側面図である。
【図6】 チューブ部材下端部における置換ガスの導入
状態を示す説明図である。
【図7】 別の実施の形態に係るチューブ部構成部材下
部の断面平面図である。
【図8】 同じく別の形態に係るチューブ部構成部材下
部の断面平面図である。
【図9】 同じく別の形態に係るチューブ部構成部材下
部の断面平面図である。
【図10】 同じく別の形態に係るチューブ部構成部材
下部の断面平面図である。
【図11】 同じく別の形態に係るチューブ部構成部材
下部の断面平面図である。
【図12】 同じく別の形態に係るチューブ部構成部材
下部の断面平面図である。
【図13】 従来の置換ガス通路の構成とその問題点を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 製袋包装機 5 縦シール装置 10 フォーマ 12 セーラ部材 13,113,213,313,413,513,61
3チューブ部構成部材 13a,413a 凹部 14 チューブ部構成部材上部 15,115,215,315,415,515,61
5チューブ部構成部材下部 20,120,220,320,420,520,62
0置換ガス通路 21,121,221,321,421,521,62
1通路構成部材 21a,121a,221a,321a,421a,5
21a,621a平面状箇所(受け部) 413c,513c ガイド部 624 補強部材 C 袋状包材 X 被包装物

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セーラ部と該セーラ部に連設されたチュ
    ーブ部とを有して帯状の包材を筒状に成形するフォーマ
    と、該フォーマによって筒状に成形された包材の左右両
    側縁部の重なり部分を長手方向に沿ってシールする縦シ
    ール手段と、該包材を長手方向に直交する方向にシール
    することにより該包材を袋状に成形する横シール手段と
    を有し、被包装物を上記チューブ部の内側を通過させて
    袋状に成形された包材内に導入するとともに、該包材内
    の空気を不活性ガスに置換するようにした製袋包装機で
    あって、上記チューブ部の外側面に、該チューブ部の外
    周面を構成するとともに上記不活性ガス供給用の置換ガ
    ス通路を形成する別部材の通路構成部材を該チューブ部
    の長手方向に沿って取り付けることを特徴とする製袋包
    装機。
  2. 【請求項2】 置換ガス通路は、チューブ部構成部材を
    その長手方向に沿って内方に向けて陥入させるように設
    けられた凹部と、該凹部を閉鎖する通路構成部材とで構
    成されていることを特徴とする請求項1に記載の製袋包
    装機。
  3. 【請求項3】 置換ガス通路は、チューブ部の長手方向
    に沿って外方へ膨出する通路構成部材の内側面と、この
    内側面に対向するチューブ部構成部材の外側面とで構成
    されていることを特徴とする請求項1に記載の製袋包装
    機。
  4. 【請求項4】 置換ガス通路は、チューブ部の長手方向
    に延びる中空部を有した通路構成部材により構成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の製袋包装機。
  5. 【請求項5】 通路構成部材は、チューブ部構成部材に
    対して脱着可能とされていることを特徴とする請求項1
    から請求項4のいずれかに記載の製袋包装機。
  6. 【請求項6】 通路構成部材には、縦シール手段による
    押付け力を受ける受け部が設けられていることを特徴と
    する請求項1から請求項5のいずれかに記載の製袋包装
    機。
  7. 【請求項7】 置換ガス通路内には、縦シール手段から
    の押付け力による通路構成部材の変形を防止する補強部
    材が備えられていることを特徴とする請求項6に記載の
    製袋包装機。
  8. 【請求項8】 置換ガス通路内は、複数の通路にセパレ
    ートされていることを特徴とする請求項6に記載の製袋
    包装機。
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