JP4416147B2 - ポリウレタンエマルジョンおよびそれを用いて製造する合成皮革及び人工皮革 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、耐候性、耐加水分解性、耐オレイン酸性とともに、さらに低温屈曲性に優れた合成皮革及び人工皮革を与えるポリウレタンエマルジョンおよび、該ポリウレタンエマルジョンを用いて製造した合成皮革及び人工皮革に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリウレタンエマルジョンは、耐磨耗性、接着性、非粘着性、ゴム弾性を有する塗膜を与えることから、床材、壁材、木工、カーペット、建築用、不織布、テキスタイル用コーティング剤、ガラス繊維収束剤、塗料(自動車用、建築用、他)、接着剤(ビル用、建築用、自動車用、その他雑用)、さらにビニール、人工皮革、合成皮革等に用いるコーティング剤として多く用いられてきた。ポリカーボネート系ポリウレタンエマルジョンについては、その耐加水分解性、耐熱性、耐磨耗性などの有利性が認められ、その用途を伸ばしつつあったが、さらに耐オレイン酸性、耐アルカリ性のバランスに優れたポリウレタンが得られ、それから得られる塗料、合成皮革、人工皮革などへの用途も拡大しつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、耐加水分解性、耐オレイン酸性等の特性を維持したまま、さらに低温屈曲性の優れた、コーティング剤、接着剤、塗料原料として有用なポリウレタンエマルジョンを提供すること、さらにそれから製造する耐加水分解性、耐オレイン酸性等の特性の優れた性能を維持したまま、さらに低温屈曲性の優れた合成皮革及び人工皮革を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の技術的問題点を解決するため、使用するポリウレタンエマルジョンのジオール成分としてのポリカーボネートジオールと、得られるポリウレタンエマルジョンとの関係、さらにそのポリウレタンエマルジョンを用いて製造した合成皮革及び人工皮革の物性との関係を、詳細に、実際的用途に適した尺度の計測によって、検討を重ねた。その結果、現在の上記用途における要求される製品物性に対し、前記ポリカーボネートジオールの化学的構造が予想を超えて強い影響を与えることが判明し、その構造制御が重要であることを知見するに到り、さらに検討を重ねて本発明を完成した。
【0005】
すなわち、本発明は、
1.(1)有機ジイソシアネート、(2)ポリカーボネートジオール、(3)1個のカルボン酸基またはスルホン酸基と少なくとも2個のイソシアネート反応性中心の基を有する化合物からなるウレタンプレポリマーと鎖延長剤との反応生成物からなるポリウレタンエマルジョンにおいて、該(2)ポリカーボネートジオールが、下記(A)、(B)および(C)からなるポリウレタンエマルジョン
【0006】
【化2】
【0007】
(ただしm、nは4〜6の整数で、m=n あるいは m≠n、R’はエチレン基、R''は炭素数2〜6のアルキレン基であり、(A)と(B)の割合が9:1〜1:9(モル比)であり、(A)、(B)、(C)の総量に対して(C)が0.8から3.8モル%含まれる)
【0008】
2.前記1.に記載のポリウレタンエマルジョンを用いて製造した合成皮革及び人工皮革、
に関する。
【0009】
ポリウレタンエマルジョンから得られる皮膜の物性は、接着剤、塗料、コーティング材、合成皮革、人工皮革、特に合成皮革、人工皮革におけるカーシート、スポーツシューズ、家具、衣料(スポーツウェア用途、等)用途で、低温屈曲性、低温柔軟性、耐オレイン酸性などの項目が重要視されるようになった。これら諸性能に及ぼすポリカーボネートジオールの分子構造の影響を、実際的試験法にもとづいて検討したところ、使用するグリコールの種類、コポリカーボネートジオールの構成成分比率は勿論のこと、該(C)成分の含有量が(A)、(B)、(C)の総量に対して0%の場合、また約7%を超えるような場合に比較し、0.2〜7%の範囲内にあるとき、各種ポリカーボネートジオールについて、共通に低温屈曲性、低温柔軟性が向上することがわかった。さらにもしこのオキシエチレン基の含有量が仮に7%より大きくなると、一般に、耐オレイン酸特性は低下、ないし悪化する。
【0010】
以上が本発明において、該(C)成分の含有量を、上記範囲内に制御することによって、すぐれた皮膜の物性を有する、接着剤、塗料、コーティング材、合成皮革、人工皮革、とくにカーシート、スポーツシューズ、家具、衣料、等を製造し得るポリウレタンエマルジョンを与えるためのポリカーボネートジオールの分子構造要件である。
【0011】
従来、ポリウレタンエマルジョン中の構成成分(C)の含量は、製造工程においては、他の必須条件を満たすために、成り行き的に決定されていた。
【0012】
しかし、製品における、規格面からの要求は、この数年間にきわめて厳しく、重要なものとなってきたので、該(C)の生成について、実験的に検討を行った結果、前記のように、該(C)の生成、含有量の物性に及ぼす影響について知見を得、さらにその制御方法を確立した。その制御法については、後述する該ポリカーボネートジオールの製造において、詳細に述べるが、その制御は、カーボネート化剤としてエチレンカーボネートを使用する場合、従来は一挙に反応系に導入していたが、これを連続的に反応させつつ、一定時間内に導入することによって、(C)の生成量を制御するものである。
【0013】
本発明に使用するポリカーボネートジオールは、脂肪族のポリカーボネートジオールが好ましく、特に、非晶性脂肪族のポリカーボネートジオールが好ましい。これらは、公知の方法で製造された、数種のものが知られているが、脂肪族ジオールと、ジアルキルカーボネート、ジアリールカーボネート、アルキレンカーボネートより選ばれるカーボネートモノマー特に好ましくはエチレンカードネートとを反応させて得られる末端ヒドロキシル基を有するポリカーボネートであって、すなわちポリカーボネートジオールである。
【0014】
ここに用いられる脂肪族ジオールとしては、一般に、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−へキサンジオール、(1,6−シクロへキサンジオール)、これらの誘導体、またそれらの混合物などが用いられる。1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオールから得られるポリカーボネートジオールを、以下C4PCDL, C5PCDL, C6PCDL,1,4−ブタンジオール、1,6−へキサンジオールのコポリカーボネートジオールをC4C6PCDL,1,5−ペンタンジオールと1,6−へキサンジオールのコポリカーボネートジオールをC5C6PCDLと略号で表記する。
【0015】
本発明に用いる有機ジイソシアネートとしては、たとえば、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、及びその混合物(TDI)、ジフェニールメタン−4,4’−ジイソシアネート(MDI)、ナフタレン−1,5−ジイソシアネート(NDI)、3,3’−ジメチル−4,4’−ビフェニレンジイソシアネート(TODI)、ポリメチレンポリフェニールジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート(XDI)、フェニレンジイソシアネートなどの芳香脂環族ジイソシアネート、さらには、4,4’−メチレンビスシクロヘキシルジイソシアネート(水添MDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、シクロヘキサンジイソシアネート(水添XDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)などの脂肪族ジイソシアネートが挙げられる。耐候性の観点から脂肪族ジイソシアネートが好ましい。
【0016】
また1個の親水性中心と少なくとも2個のイソシアネート反応性中心の基を有する化合物において、親水性中心とは、例えばカルボン酸基やスルホン酸基であって、アルカリ性基で中和可能な基を示す。また、イソシアネート反応性中心の基とは、アルコール、アミン等の一般的にイソシアネートと反応してウレタン結合、ウレア結合を形成する基を示す。具体的には、例えば、下記式
【0017】
【化3】
(式中Rは1〜3個の炭素原子を有するアルキル基)
【0018】
で表されるジオール、たとえば、2,2’−ジメチロールプロピオン酸、2,2−メチロール酪酸および2,2’−ジメチロール吉草酸等が挙げられる。また、ジアミノカルボン酸類、例えば、リジン、シスチン、および3,5−ジアミノカルボン酸等が挙げられる。これらを実際に用いる場合には、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリ−n−プロピルアミン、トリブチルアミン、トリエタノールアミン等のアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア等で中和して用いる。当然のことながら、適当な、界面活性剤、たとえば、高級脂肪酸、樹脂酸、酸性脂肪アルコール、硫酸エステル、スルフォン酸高級アルキル、スルフォン酸高級アルキル、スルフォン酸アルキルアリール、スルフォン化ひまし油、スルフォこはく酸エステルなどに代表されるアニオン性界面活性剤、あるいはエチレンオキサイドと長鎖脂肪アルコールまたはフェノール類との公知の反応生成物に代表されるノニオン性界面活性剤等を併用して、乳化安定性を保持してもよい。
【0019】
本発明に用いる鎖延長剤としては、エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、などの短鎖ジオール類、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、トリレンジアミン、キシリレンジアミン、ジフェニールジアミン、ジアミノジフェニールメタン、ジアミノヘキシルシクロヘキシルメタン、ピペラジン、2−メチルピペラジン、イソフォロンジアミン等の各種ジアミンおよび水が挙げられる、
【0020】
本発明のポリウレタンエマルジョンは、たとえば、有機ジイソシアネート、ポリカーボネートジオール、および、1個の親水性中心と少なくとも2個のイソシアネート反応性の基を有する化合物とを反応させ、NCO末端のウレタンプレポリマーを得る。
【0021】
この反応は一般に、アセトン、メチルエチルケトン、トルエン、ジオキサン、ジメチルフォルムアミド、N−メチルピロリドン、テトラヒドロフラン等のイソシアネートに対して不活性な有機溶媒を用いて溶媒中で行うことができる。
【0022】
次に得られたプレポリマーを必要なら、中和した後、水中に分散させ、鎖延長剤との反応により高分子量化する。溶剤を用いてプレポリマー反応を行った場合は、例えば、鎖延長反応を終えてから減圧蒸留等の方法で溶媒を除去する必要がある。
【0023】
次に、このようにして、得られたポリウレタンエマルジョンから製造する人工皮革の製造とその物性について説明する。
【0024】
極細繊維を主体とする不織布シート状物に各種の高分子化合物を付与加工して、合成皮革、人工皮革を得ることは広く知られており、この場合の高分子化合物としては、柔軟でかつ弾性のある、風合い、耐久性、寸法安定性などの物性を与えるにふさわしいポリウレタン等の弾性高分子化合物が多く用いられている。とくに、近年、有機溶剤を使用しない種々の水系ポリウレタンエマルジョンの使用が検討されている。
【0025】
また、同時に、接着剤、塗料としてのポリウレタンエマルジョンも有用であり、本発明のポリウレタンエマルジョンが、その用途分野でとくに好ましい性能を発揮することも後述する。
【0026】
本発明の人工皮革の製造に用いる、不織シート状物としては、表面層として、0.5デニール以下の極細繊維を主体としてなる繊維層を有するものが好ましい。たとえば、表面繊維層と同一構成の繊維層で不織シート状物全体を構成してもよく、また表面層繊維につながる層に表面繊維層で片面全体が覆われ、かつ三次元交絡している編織物からなる層を配置してもよい。前記、0.5デニール以下の極細繊維の繊維素材としてはとくに制限はないが、通常、たとえば、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン6、ナイロン66、ポリアクリロニトリル、レーヨンなどが用いられる。
【0027】
このような不織シート状物をエメリペーパー、サンドロールなどで表面をバフィングし、これを、下記するような水溶性高分子化合物と本発明のポリウレタンエマルジョンを混合した液中に浸漬し、のちこれを取り出し、絞り機にかけ、混合物の含浸量を適切に調整し、加熱乾燥する。得られたものは、起毛がみられないが、このシート状複合物を熱水中に入れ、水溶性高分子化合物を抽出し、水洗後、乾燥すると、スエード調人工皮革を得る。
【0028】
上記水溶性高分子化合物としては、例えば、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、カゼイン、部分鹸化または部分鹸化ポリビニールアルコール、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸等が用いられる。
【0029】
このようにして得られた、とくにスエード調人工皮革については、一般に、以下の事項について評価されている。
柔軟度 :JIS L1079 A法 (45 カンチレバー法)
耐しわ率 :JIS L1079 A法 (針金法)
剥離強度 :サンプル皮革の一端から不織布層を剥離し、テンシロン型引っ張り試験機で、その剥離強度を測定する
耐加水分解性:最終製品を100℃の熱水中に30分浸漬後、剥離強度を
測定し、浸漬前後の強度保持率を、次の判定基準によって表示する。
保持率が85%を超える ○
50−85% △
50%未満 ×
【0030】
以上は、人工皮革の検査基準として、一般的に使用されるものであるが、本発明の人工皮革は当然評価は○である。本発明における人工皮革については、その用途、とくにカーシート、家具、衣料、スポーツシューズ用として等の厳しい要求に対応するために、さらに以下の検査基準により、これらをクリアーするものを、製造することを、本発明の目的としている。
【0031】
低温屈曲性 :−35℃で100,000回の繰り返し屈曲に充分耐えるものをそれぞれ◎とし、やや満足なものを○、やや不満足のものを△、として表現した。
耐オレイン酸性:これは耐汗性を示すものとして、しばしば用いられている。
皮革サンプルをオレイン酸中に室温で1週間浸漬後、表面のべとつき感を指触によって評価する。
良好なものを◎とし、やや満足なものを○とし、やや不満足なものを△とし、不満足なものを×として表現した。
【0032】
さて、ここで、要求される人工皮革の上記評価は、皮革製造に用いるポリウレタンエマルジョン、さらに詳しく調べたところ、ポリウレタンエマルジョンの製造に使用するポリカーボネートジオールの分子構造に大きく影響されることを、実地試験によって、突き止めることが出来た。そして、とくに重要な低温屈曲性は、上記構成成分(C)の含有量によって左右されること、さらに、詳しくは、この含有量が(A)、(B)、(C)の総量に対して0.2〜7%のとき、最も好ましい結果が得られることを把握することができ、本発明に到達したのである。もしこの単位を7%を超え、例えば、10%ととするとき、耐オレイン酸性は低下することが明らかとなった。合成皮革についても、一般的に知られている方法で製造し、その物性評価を行った結果、人工皮革と同様の結果を得た。
次に実施例及び比較例によって本発明を説明する。
【0033】
実施例1
(ポリカーボネートジオール製造)
ジャケット、撹拌機、真空ポンプおよび規則充填物を充填した精留塔を備えた30 lの反応槽を重合に用いた(図1参照)。1,5−ペンタンジオールを7.5kg、1,6−ヘキサンジオールを8.1kg、エチレンカーボネートを12.4kg反応槽に仕込んだ。ジャケットに65℃の熱媒を循環して反応槽を加熱し、撹拌しながら、反応槽内を窒素で3回置換した。ジャケットの温度を250℃に上げ、反応槽内の温度が150℃となるように圧力を調整した。精留塔出口にはコンデンサーを取り付け、留出した液を留出液タンクに集めた後、全量を精留塔上部から返した。反応槽内の温度が150℃となった時、反応槽の圧力は10kPaであり、留出液タンクには5.5 l/hrで留出液が送られた。その状態で、1hr反応を行った後、留出液タンクより1.5 l/hrで3hr、さらに1.2 l/hrで7hr留出液の一部を抜き出しタンクに抜きながら反応を行った。抜き出しタンク内の液組成をガスクロマトグラフィーで分析したところ、エチレングリコールが80重量%、エチレンカーボネートが17重量%含まれていた。配管を切り替え、反応槽から精留塔出口のコンデンサーに直結した。反応槽内の圧力を0.5kPaまで逐次落としながら、反応槽内の温度が170℃を越えないようにジャケットの温度を調節しながら、更に2hr反応を行い15.1kgのポリカーボネートジオールを得た。留出した液をガスクロマトグラフィーで分析したところ、エチレンカーボネートが24重量%、1,5−ペンタンジオールが33重量%、1,6−ヘキサンジオールが27重量%、エチレングリコールが7重量%含まれていた。得られたポリカーボネートジオール(C5C6PCDL)数平均分子量2,000であり、C5・C6PCDL中に含まれる成分(C)(エーテルユニツト)量が0.8モル%であった。
【0034】
本発明で示すOH価および分子量は、以下のように測定した。無水酢酸5gをピリジン20mlでメスアップしアセチル化試薬を調整した。50mlナスフラスコに、サンプルを0.5〜1.0g精秤する。アセチル化試薬2mlとトルエン4mlをホールピペットで添加後、冷却管を取り付けて、100℃で1hr撹拌加熱する。蒸留水1mlをホールピペットで添加、さらに10min加熱撹拌する。2〜3min冷却後、エタノールを5ml添加し、指示薬としてフェノールフタレインを2〜3滴入れた後に、0.5モル/ l エタノール性水酸化カリウムで滴定する。アセチル化試薬2ml、トルエン4ml、蒸留水1mlを50mlナスフラスコに入れ、10分間加熱撹拌した後、同様に滴定を行う(空試験)。この結果をもとに、下記数式(1)でOH価を計算した。
【0035】
数式(1)
OH価(mg−KOH/g)={(B−A)×28.5×f1}/C
A:サンプルの滴定量(ml)
B:空試験の滴定量(ml)
C:サンプル重量(g)
f1:滴定液のファクター
【0036】
実施例および比較例中のポリマー末端は、13C−NMRの測定により。実質的に全てヒドロキシル基であった。さらに、ポリマー中の酸価をKOHによる滴定により測定したが、実地例および比較例のポリマー全てが0.01以下であった。従って、得られたポリマーの数平均分子量は、下記数式(2)で求められる。
【0037】
数式(2)
数平均分子量=2/(OH価×10-3/56.11)
【0038】
本発明で言う成分(C)(エーテルユニット)量とは、以下の事を示す。
エチレンカーボネートの脱炭酸反応で生成するエチレンオキサイドが、原料に用いたジオールまたは重合反応で生成したエチレングリコールと結合することにより、エーテル結合が発生する。PCDL中含まれる該エーテル結合の量をエーテルユニット量(成分(C)の量)として表す。本発明で示すエーテルユニットは、以下のように測定した。100mlのナスフラスコにサンプルを1g取り、エタノール30g、水酸化カリウム4gを入れて、100℃で1hr反応した。室温まで冷却後、指示薬にフェノールフタレインを2〜3滴添加し、塩酸で中和する。冷蔵庫で1hr冷却後、沈殿した塩を濾過で除去し、ガスクロマトグラフィーにより分析を行った。分析は、カラムとしてDB−WAX(J&W製)をつけたガスクロマトグラフィーGC−14B(島津製作所製)を用い、ジエチレングリコールジエチルエステルを内標として、検出器をFIDとして行った。なお、カラム昇温プロファイルは、60℃で5分保持した後、10℃/minで250℃まで昇温した。組成分析は、得られた結果をもとに、重合に用いたジオールのモル比で表した。成分(C)(エーテルユニット量)は、結果をもとに下記数式(3)で求めた。
【0039】
数式(3)
成分(C)(エーテルユニット)量(モル%)=(D/E)×100
D:エーテルのモル数
E:ジオールおよびエーテルのモル数
【0040】
(エマルジョン製造)
上記製法で得られたC5C6PCDL 500部、HDI 126部、トリエチルアミンでカルボキシル基を中和したジメチロールプロピオン酸(DMPA) 58.5部、メチルエチルケトン(MEK) 1027部を還流冷却器、温度計及び撹拌装置を有する反応器に入れ、80℃にて4時間ウレタン化反応を行い、NCO末端のプレポリマー溶液を得た。該プレポリマー溶液を7部のドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ(Na−DBS)を溶解し、30℃に温度設定した1578部の蒸留水に、撹拌しながら徐々に添加してプレポリマー溶液のエマルジョンを作製した。その後鎖延長剤としてイソホロンジアミン(IPDA)の20%水溶液106.5部を30分かけて添加した後、温度を40℃に上昇させ、1時間反応させて高分子量化を行った。その後、減圧下にMEKを除去して固形分30%のポリウレタンエマルジョンを得た。該エマルジョンを3日間放置した後、ガラス板上で成膜(室温にて24時間成膜後、120℃にて20分間熱処理)して得られた厚さ100μ、幅10mm、長さ60mmの試料フイルムの(−20℃での測定雰囲気下での)強伸度及びオレイン酸に浸した場合の強度保持率を測定した。得られた結果を表1に示した。
【0041】
(フィルムの測定条件)
・測定機 :テンシロン引張り試験機 (株)オリエンラック RTA−k
・把握長 :30mm
・引張速度:300mm/分
【0042】
(フィルムの耐オレイン酸性)
上記のフイルム試料をオレイン酸中に、室温にて2日間浸漬後、フィルムの強度保持率(%)を求めた。
【0043】
実施例2
(ポリカーボネートジオール製造)
実施例1で用いた装置で反応を行った。1,4−ブタンジオールを13.0kg、1,6−ヘキサンジオールを1.3kg、エチレンカーボネートを13.7kg反応槽に仕込んだ。ジャケットに65℃の熱媒を循環して反応槽を加熱し、撹拌しながら、反応槽内を窒素で3回置換した。ジャケットの温度を230℃に上げ、反応槽内の温度が150℃となるように圧力を調整した。精留塔出口にはコンデンサーを取り付け、留出した液を留出液タンクに集めた後、全量を精留塔上部から返した。反応槽内の温度が170℃となった時、反応槽の圧力は6kPaであり、留出液タンクには5.0 l/hrで留出液が送られた。その状態で、1hr反応を行った後、留出液タンクより1.5 l/hrで1hr、さらに1.0 l/hrで3hr、0.7 l/hrで3hr留出液の一部を抜き出しタンクに抜きながら反応を行った。抜き出しタンク内の液組成をガスクロマトグラフィーで分析したところ、エチレングリコールが70重量%、エチレンカーボネートが26重量%含まれていた。配管を切り替え、反応槽から精留塔出口のコンデンサーに直結した。反応槽内の圧力を0.6kPaまで逐次落としながら、反応槽内の温度が190℃を超えないようにジャケットの温度を調節しながら、更に1.5hr反応を行い13.1kgのPCDLを得た。留出した液をガスクロマトグラフィーで分析したところ、エチレンカーボネートが32重量%、1,4−ブタンジオールが57重量%、1,6−ヘキサンジオールが3重量%、エチレングリコールが7重量%含まれていた。得られたポリカーボネートジオール(C4C6PCDL)は数平均分子量2,000であり、C4C6PCDL中に含まれる成分(C)(エーテルユニツト量)が3.8モル%であった。
【0044】
(エマルジョン製造方法)
上記製法で得られたC4・C6PCDLを用いて、実施例1と全く同様の方法でポリウレタンエマルジョンを製造し、試料フィルムを製作し、実施例1と同様の評価を行った。得られた結果を表1に示した。
【0045】
実施例3
実施例1において、スタート時の反応槽内の温度を150℃から170℃に変え、配管を切り替え、精留塔を通さずに反応させる時の反応槽の温度を170℃から190℃に変えた以外は、数平均分子量が2000となるように実施例1と同様の操作をコントロールしながら行った。得られたC5C6PCDLは、数平均分子量2000であり、C5C6PCDL中に含まれる成分(C)(エーテルユニット量)は、2.5モル%であった。
【0046】
このC5C6PCDLを用い、実施例1と同様の方法でポリウレタンエマルジョンを製造し、試料フィルムを製作し、実施例1と同様の評価を行った。得られた結果を表1に示した。
【0047】
比較例1
実施例1において、最初と後半の反応槽の温度をそれぞれ150℃から180℃へ、170℃から210℃へ変えた以外は、数平均分子量が2000となるうにコントロールしながら実施例1と同様の操作を行った。得られたC5・C6PCDLは数平均分子量が2000であり、C5C6PCDL中に含まれる成分(C)(エーテルユニット量)は9.7モル%であった。
【0048】
このC5C6PCDLを用い、実施例1と同様の方法でポリウレタンエマルジョンを製造し、試料フィルムを製作し、実施例1と同様の評価を行った。得られた結果を表1に示した。
【0049】
比較例2
(ポリカーボネートジオール製造)
撹拌機、温度計および分留塔を備えた反応器に、1,6−ヘキサンジオール 472部(4.0モル)及び、1,4−ブタンジオール360部(4.0モル)を加え、70〜80℃で金属ナトリウム1.84部(0.08モル)を撹拌下に添加した。ナトリウムが完全に反応した後、472部(8.0モル)のジエチルカーボネートを導入した。反応温度を59〜100℃に上昇させるとエタノールを溜出し始めた。徐々に、温度を上昇させ、約6時間で160℃とした。この間約10%のジエチルカーボネートを含むエタノールが溜出した。その後、さらに反応器の圧力を10mmHg以下とし、強撹拌下で200℃にて4時間反応させた。生成したポリマーは、冷却後ジクロロメタンに溶解させ、希酸で中和した後、水洗を数回繰り返し、無水硫酸ナトリウムで脱水してから、溶媒を蒸留除去し、さらに2〜3mmHg、140℃で数時間乾燥させた。得られたポリカーボネートジオール(C4C6PCDL)の数平均分子量は2000であり、C4C6PCDL中の成分(C)(エーテルユニット量)は、0モル%であった。
【0050】
(エマルジョン製法)
このC4C6PCDLを用い、実施例1と同様の方法でポリウレタンエマルジョンを製造し、試料フィルムを製作し、実施例1と同様の評価を行った。得られた結果を表1に示した。
【0051】
【0052】
実施例4
実施例3のC5C6PCDLを用い、実施例1のエマルジョン製造においてHDIをIPDIに変え、鎖延長剤として、IPDAの20%水溶液を単なる水溶液に変える以外は、実施例1と同様の方法でポリウレタンエマルジョンを製造した。このポリウレタンエマルジョンを用いて人工皮革を製造した。
【0053】
直接紡糸法によって、0.1デニール(250d/2500f)のPET極細繊維を製造し、長さ5mmに切断した。水中に分散せしめ抄造用スラリーとした。このスラリーを抄造し、目付け80g/m2の不織ウェブを製造し75デニール/36フィラメントのPET繊維からなる目付け50g/m2の平織物の両面に上記不織ウェブを積層し、高速水流の噴射により三次元的に交絡一体化させた。高速水流は孔経0.1mmの直進流噴射ノズルから30kg/cm2の圧力で噴射した。積層シートの表裏両面から、この操作を行い、目付量210g/m2、厚さ0.95mm、見かけ密度0.22g/m2のシート状物を製造した。このシート状物を240番のエメリーペーパーを用い、ペーパー速度700m/分で表面をパフィングし、厚さ0.9mmとした。これに粘度6.0センチポイズでケン化度86〜89モル%のポリビニルアルコール(PVA)の18%水溶液と実施例1で得られたポリウレタンエマルジョンを混合したPVA濃度6%、ポリウレタンエマルジョン固形分濃度7%からなる混合物に、前記工程で立毛させた不織シート状物を浸漬し、マングルで絞って混合物の含浸量をシート状の2.5倍に合わせた後に、130℃のピンチテンター方式熱風乾燥機で4分加熱熱乾燥した。このシート状複合物を顕微鏡で観察すると立毛表面はPVAが付着し、全く立毛が見られなかった。次いで、このシート状複合物を熱水中に投入し、PVAを抽出し、よく水洗した後に乾燥してスエード調人工皮革を得た。このスエード調人工皮革の低温屈曲性及び耐オレイン酸性を評価した。その結果を表2に示した。
【0054】
比較例3
比較例1のC5C6PCDLを用い、実施例4と同様の方法でポリウレタンエマルジョンを製造し、このポリウレタンエマルジョンを用いて、人工皮革を製造した。評価結果を表2に示した。
【0055】
比較例4
比較例2のC4C6PCDLを用い、実施例4と同様の方法でポリウレタンエマルジョンを製造し、このポリウレタンエマルジョンを用いて人工皮革を製造した。評価結果を表2に示した。
【0056】
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のポリウレタンエマルジョンは、低温柔軟性、低温屈曲性、耐汗性に優れた合成皮革等の製造に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のポリカーボネートジオールの製造に使用した装置の概略図。
Claims (2)
- (1)有機ジイソシアネート、(2)ポリカーボネートジオール、(3)1個のカルボン酸基またはスルホン酸基と少なくとも2個のイソシアネート反応性中心の基を有する化合物からなるウレタンプレポリマーと鎖延長剤との反応生成物からなるポリウレタンエマルジョンにおいて、該(2)ポリカーボネートジオールが、下記(A)、(B)および(C)からなるポリウレタンエマルジョン
- 請求項1に記載のポリウレタンエマルジョンを用いて製造した合成皮革及び人工皮革。
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