JP4416071B2 - インサーション管およびその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明はインサーション管およびその製造方法ならびにインサーション工法に関し、特にたとえば直管部と曲がり管部とを含む既設管路に挿入されるインサーション管およびそのようなインサーション管の製造方法ならびにそのようなインサーション管を既設管路に挿入して既設管路を内側から更新・更生するインサーション工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のインサーション管の一例がたとえば特許文献1に開示されている。従来のインサーション管は、ローラや押し板等を用いた縮径加工により周方向の一部が押し込まれた断面略ハート形状を有している。このように縮径加工を施すのは、既設管路への挿入抵抗を軽減させるためである。そして、このインサーション管を既設管路内に挿入し、インサーション管内に加熱および加圧した蒸気を供給することによって、その断面形状を略円形に復元する。このようにして、既設管路内にインサーション管による新たな管路を設け、あるいは、既設管の内周面にインサーション管を略密着させることによって、既設管路の更新・更生を行うことができる。また、この種のインサーション管には、復元させても断面がやや偏平して真円にならないという問題があったが、復元させたときに断面形状が十分な真円となるようにしたインサーション管はたとえば特願2001−48054号に開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開昭64−56531号公報(第2図等)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のインサーション管では、既設管路の直線状に配管されている部分すなわち直管部においては、上述のように断面形状が略真円で既設管内面に略密着させる良好な復元とすることができた。しかし、既設管路の曲線状に配管されている部分すなわち曲がり管部においては、折れしわや座屈等が発生するなどその復元性に問題があり、内径減少による流量低下等を招くおそれがあった。
【0005】
なお、曲がり管部を有する既設管路を更新する場合において、単に既設管路内への挿入を容易にするために、曲げ施工性または屈曲性に優れるコルゲート管をインサーション管として使用する技術も一般的によく知られている。しかし、このコルゲート管を用いた技術では、ガス等の流体の輸送を用途とする管路の場合には、コルゲート管の内面の凹凸による抵抗を生じ、圧力損失が大きくなって充分な流量を確保できないという問題がある。
【0006】
それゆえに、この発明の主たる目的は、曲がり管部を有する既設管路であっても、良好に復元することができ、しかも圧力損失の少ない、インサーション管およびそのようなインサーション管の製造方法ならびにインサーション工法を提供することである。
【0007】
第1の発明は、直管部と曲がり管部とを含む既設管路に挿入されるインサーション管であって、軟化点以上融点以下の所定の温度で縮径加工されることによって当該所定の温度で復元可能に直管部に相当する位置に形成される縮径部、および所定の温度よりも高い温度でコルゲート形状が付与されることによって曲がり管部に相当する位置に形成されるコルゲート形状部を備え、縮径部とコルゲート形状部とは、それらの境界部に接続跡が生じることなく連続する、インサーション管である。
第2の発明は、第1直管部と曲がり管部とを含む既設管路に挿入されるインサーション管であって、第1直管部に相当する位置に形成されるかつ当該第1直管部の内径よりも小さい外径の断面略真円形状を有する第2直管部、およびコルゲート形状が付与されることによって曲がり管部に相当する位置に形成されるかつ当該曲がり管部の内径よりも小さい外径の断面略真円形状を有するコルゲート形状部を備え、第2直管部とコルゲート形状部とは、それらの境界部に接続跡が生じることなく連続する、インサーション管である。
【0008】
第3の発明は、直管部と曲がり管部とを含む既設管路に挿入されるインサーション管の製造方法であって、(a)既設管路の内径に相当する外径を有する直管を準備し、(b)直管に対して直管部に相当する位置に軟化点以上融点以下の所定の温度で縮径加工することによって当該所定の温度で復元可能な縮径部を形成し、そして(c)直管に対して曲がり管部に相当する位置に所定の温度よりも高い温度でコルゲート形状を付与することによってコルゲート形状部を形成する、インサーション管の製造方法である。
第4の発明は、直管部と曲がり管部とを含む既設管路に挿入されるインサーション管の製造方法であって、(a)既設管路の内径よりも小さい外径を有する直管を準備し、そして(b)直管に対して、直管部に相当する位置には縮径加工せずに、曲がり管部に相当する位置にコルゲート形状を付与することによってコルゲート形状部を形成する、インサーション管の製造方法である。
【0009】
の発明は、直管部と曲がり管部とを含む既設管路にインサーション管を挿入するインサーション工法であって、(c)直管を施工現場に搬入し、(d)施工現場において、直管に対して曲がり管部に相当する位置にコルゲート形状部を形成することによってインサーション管を形成し、そして、(e)インサーション管を既設管路に挿入する、インサーション工法である。
【0010】
【作用】
第1および2の発明のインサーション管では、曲がり管部に相当する位置に2次加工によってコルゲート形状部が形成される。コルゲート形状部は曲げ施工性ないし屈曲性に優れるので、このインサーション管を既設管路に挿入すると、曲がり管部ではコルゲート形状部が曲がり管部の曲率に追随して屈曲した状態で配置される。そして、直管部に相当する位置にたとえば縮径加工によって断面略ハート形状を有する縮径部が形成されたインサーション管の場合には、挿入後に管内に加熱加圧蒸気が供給されるが、この蒸気が供給されても、曲がり管部では、このコルゲート形状部が配置されているので、しわや座屈等が発生することはない。
【0011】
の発明のインサーション管の製造方法では、まず、直管を準備する。直管は既設管路の長さよりも長い長尺管である。また、たとえば、更新管路に既設管路と同程度の流量が要求される場合等には、直管は既設管路の内径と同程度の外径に設定されるとともに、所定温度に加熱した状態での縮径加工によって周方向の一部が押し込まれた断面略ハート形状に形成されている。なお、更新管路の径が既設管路に比べて小さく(たとえば半分程度)設定される場合のように既設管路内への挿入時の抵抗がほとんど問題とならない場合には、縮径加工を施していないたとえば円形管を直管として準備すればよい。そして、準備した直管に対して、曲がり管部に相当する位置にコルゲート形状部を形成する。既設管路の配管状態はたとえば埋設図または配管図等から把握することができ、この場合には施工前に予め工場等でインサーション管を製造することができる。このコルゲート形状部はたとえば真空成形または圧空成形等のような2次加工によって形成され得る。具体的には、その内面にコルゲート形状を成形するための型が形成された外型(金型)を用いて、曲がり管部に相当する位置を所定温度に加熱するとともに、外面側から真空吸引し、あるいはさらに内面側から圧縮空気を供給すること等によって、外型の内面に管壁を圧接させ、該当位置の管壁にコルゲート形状を付与する。なお、このコルゲート形状を付与するときの加熱温度は、準備した直管が縮径加工されたものである場合、縮径加工したときの温度よりも高い温度(たとえば融点近傍)に設定され、挿入後に縮径部が復元されてもコルゲート形状部は復元されないようにしている。その後、冷却して固化させる。このようにして、曲がり管部を有する既設管路に適用されるインサーション管を簡単に製造することができる。
【0012】
の発明のインサーション工法では、まず、直管を施工現場に搬入する。この直管は上述の第2の発明で準備した直管とほぼ同様のものである。直管は、既設管路の長さに対応すべく十分な長さを有する長尺管であり、たとえばドラムに巻き取られた状態で施工現場に搬入される。次に、施工現場において、この直管に対して、曲がり管部に相当する位置にコルゲート形状部を形成することによってインサーション管を形成する。既設管路の配管状態は種々の探査技術等を用いて現場で調査することによって把握することができる。なお、たとえば埋設図または配管図等がある場合にはこれら図面から配管状態を把握してもよい。このコルゲート形状部は、上述の第2の発明で行ったコルゲート形状部の形成と同様な処理によって、すなわち、たとえば真空成形または圧空成形等のような2次加工によって形成され得る。そして、現場で形成したインサーション管を既設管路に挿入する。たとえば、既設管路内に牽引ワイヤを挿通して、インサーション管の先端部に牽引ワイヤを取付けてウインチで巻き取ることによって、既設管路内にインサーション管を引き込む。挿入後、インサーション管が縮径加工された縮径部を含むものである場合には、インサーション管内に加熱加圧蒸気が供給されて縮径部が略真円形に復元される。しかし、コルゲート形状部は復元されずコルゲート形状を維持している。つまり、曲がり管部においては、コルゲート形状部が曲がり管部の曲率に追随して屈曲した状態で配置されており、しわや座屈等が発生することはない。
【0013】
【発明の効果】
この発明によれば、曲がり管部に相当する位置にコルゲート形状部を形成するようにしたので、復元させる場合であっても、曲がり管部では、しわや座屈等が発生することがなく、良好な復元をすることができる。したがって、従来技術のような内径減少による流量低下等が生じることがなく、本来の性能を発揮できる。さらに、曲がり管部に相当する位置のみをコルゲート形状とするので、インサーション管としてコルゲート管を使用する場合に比べて、コルゲート形状に起因する圧力損失は少なく、充分な流量を確保することができる。
【0014】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0015】
【実施例】
図1に示すこの実施例のインサーション管10は、たとえば図2に示すような既設管路12に挿入されてこれを更新・更生するためのものである。既設管路12は、老朽化等により更新または更生を必要としているものであり、その用途および構成材料は種々のものが適用され得るが、たとえば、ガス,上下水道,通信ケーブル保護または電力ケーブル保護等の用途であってよいし、また、ダクタイル鋳鉄管,鋼管または塩ビ管のような合成樹脂管等から構成される管路であってよい。インサーション管10の構成材料は、合成樹脂(ポリエチレン,ポリブテン,ポリプロピレン,ナイロン,塩化ビニル等)であるが、ここではポリエチレンの実施例を示す。
【0016】
既設管路12は、直線状に配管されている部分すなわち直管部14と、曲線状に,曲率を有してまたは屈曲して配管されている部分すなわち曲がり管部16とを含む。具体的には、この実施例の更新対象区間の既設管路12では、図2に示すように、終点の立坑18aから始点の立坑18bまで、長さL1の直管部14a,長さL2の曲がり管部16a,長さL3の直管部14b,長さL4の曲がり管部16bおよび長さL5の直管部14cがこの順に設けられている。なお、各部の長さはその管軸における長さである。また、曲がり管部16の長さは、曲がり管部16を構成する曲げ管または曲げ管継手等のたとえば外形の長さまたは有効長等に設定され得るが、少なくとも直管では対応(追随)できない曲率を有する部分の長さ以上に設定される。
【0017】
なお、既設管路12に形成される各直管部14a,14bおよび14cをまとめて参照符号14を用いて直管部14といい、各曲がり管部16aおよび16bをまとめて参照符号16を用いて曲がり管部16ということもある。
【0018】
このインサーション管10は、上述のような既設管路12の配管状態に対応して形成されている。つまり、インサーション管10は、曲がり管部16に相当する位置に形成されたコルゲート形状部20を含む。具体的には、曲がり管部16aに相当する位置に曲がり管部16aと同等の長さL2を有してコルゲート形状部20aが形成され、曲がり管部16bに相当する位置に曲がり管部16bと同等の長さL4を有してコルゲート形状部20bが形成されている。なお、各コルゲート形状部20aおよび20bをまとめて参照符号20を用いてコルゲート形状部20ということもある。
【0019】
コルゲート形状部20では、その管壁がコルゲート形状または波形状等に形成され、その断面形状は、図1(C)に示すように、略円形にされる。この実施例では、コルゲート形状部20の外面側に突出する凸部の外径は、既設管路12の内径とほぼ同じかやや小さいサイズに設定される。このようなコルゲート形状部20は優れた曲げ施工性ないし屈曲性を有することとなり、既設管路12内に挿入されたとき曲がり管部16の曲率に追随して変形(屈曲)することができる。
【0020】
また、インサーション管10では、直管部14に相当する位置には直管状の直管部が形成されるが、この実施例では、直管部として、図1(B)に示すような縮径加工により周方向の一部が押し込まれた断面略ハート形状を有する縮径部22が形成されている。この略U字状の押し込まれた部分を押し込み部分24という。具体的には、既設管路12の直管部14bに相当する位置に、直管部14bと同等の長さL3を有して、縮径部22bが形成される。また、既設管路12の直管部14aおよび14cに相当する位置には、少なくとも直管部14aおよび14cの長さL1およびL5と同等の長さを有して、縮径部22aおよび22cがそれぞれ形成されている。なお、各縮径部22a,22bおよび22cをまとめて参照符号22を用いて縮径部22ということもある。
【0021】
縮径部22は、所定の温度に加熱しかつ加圧されることにより断面略真円形に復元される。復元した縮径部すなわち直管部22の外径が既設管路12の内径とほぼ同じかやや小さいサイズとなるように設定されている。つまり、この実施例は、更新管路においても既設管路12と同程度の内径寸法すなわち流量が要求される場合の例を示しており、このような場合には、インサーション管10の直管部としては縮径部を形成して、挿入時の既設管路12内面との接触を抑制し、抵抗を低減するのがよい。
【0022】
コルゲート形状部20と縮径部22との境界部では、両者は断面略真円形で連続されており、押し込み部分24はコルゲート形状部20に近づくにつれて外面方向へすなわち本来の形状へ徐々に戻されたようになっている。
【0023】
なお、コルゲート形状部20の長さは曲がり管部16の長さと同等に設定されるが、少なくとも曲率を有する部分の長さを確保していればよく、場合によっては曲がり管部16の長さよりもやや長く設定されてもよい。ただし、この場合にはそのコルゲート形状部20と隣接する直管部22の長さをやや短くして長さ調整する。
【0024】
インサーション管10を製造する際には、まず、直管26(図3)を準備する。この直管26は、図3(B)に示すように、縮径加工によって周方向の一部が押し込まれた断面略ハート形状を有しており、また、その長さは、既設管路12の長さよりも十分長く設定される。たとえば、直管26はドラム28(図2)に巻き取られた長尺管である。この直管26の押し込み部分24は、軟化点以上融点以下の範囲における所定の温度(この実施例では、たとえば約100℃程度)で縮径加工されることによって形成されている。したがって、再び軟化点以上融点以下の温度に加熱することによって、押し込み部分24が外面側へ戻されて、断面略真円形に復元する。そして、この復元したときの外径が既設管路12の内径とほぼ同じかやや小さいサイズとなるように設定されている。
【0025】
このような直管26は、従来公知の方法(特許文献1等)によって製造することができるので、その製造方法の説明は省略する。また、復元後に断面が十分な真円となる直管を製造するには、簡単に言えば、押し込まれる部分の曲率半径を復元後の曲率半径よりも小さくした直管を押出成形し、その後、押し板等を用いた縮径加工により押し込み部分を形成すればよい。この製造方法は特願2001−48054号に詳述されるので参照されたい。
【0026】
そして、準備した直管26に対して2次加工を施して、既設管路12の曲がり管部16に相当する位置にコルゲート形状部20を形成する。
【0027】
具体的には、まず、既設管路12の配管状態をたとえば埋設図や配管図等によって確認する。このように、埋設図等で配管状態が把握できる場合には、予め工場等でインサーション管10を製造することができる。
【0028】
そして、配管状態に従って、たとえば直管26の外面に順次マーキング等を施して、直管26において、既設管路12の直管部14および曲がり管部16に相当する位置を明らかにする。この実施例では、たとえば直管26の先端側の所定位置に基準線を設け、そこから順に長さL1,L2,L3,L4およびL5を確保することによって、直管部14a,曲がり管部16a,直管部14b,曲がり管部16bおよび直管部14cに相当する位置をそれぞれ明らかにする。なお、引込み時に直管26の先端にワイヤ取付具28を取付けることおよび相手方の管ないし管継手等との接合等を考慮して、直管26の先端を基準としないのが望ましい。
【0029】
次に、曲がり管部16に相当する位置に、たとえば図4(A)に示すように、コルゲート形状部形成のための外型32を配置する。
【0030】
この外型32は、たとえば、金属製の2つの半割モールドブロック32aおよび32bを組み合わせたものである。半割モールドブロック32aおよび32bの内面には、コルゲート形状を成形するための型が形成されており、具体的には凸部(山)を成形するための径大な溝部34と凹部(谷)を成形するための径小な突起部36とが軸方向に交互に連続して形成される。また、各溝部34には真空引きのためのスリット38が周方向に間隔を隔てて形成されている。各スリット38は、たとえば半割モールドブロック32aに設けた吸引口40と連通するようにされる。溝部34の底の内径は、既設管路12の内径とほぼ同じかやや小さく設定されている。また、半割モールドブロック32aおよび32bの軸方向長さは、各曲がり管部16の長さと同等に設定される。また、外型32は、図示しないヒータ等の加熱装置を内蔵しており、配置される直管26を所定の温度に加熱できるようになっている。
【0031】
したがって、この外型32の加熱装置を駆動して、配置された直管26を所定の温度に加熱する。この実施例では、直管26の押し込み部分24を形成したときの温度(約100℃程度)よりも高い温度(たとえば約120〜130℃程度)に加熱する。この加熱温度は、この実施例では融点近傍温度またはやや高い温度であるが、この処理で成形されるコルゲート形状部20が施工時の縮径部22の復元のための加熱加圧蒸気によっては復元されずにコルゲート形状が維持できるような温度に設定される。
【0032】
そして、加熱状態で、図示しない真空ポンプを駆動して吸引口40およびスリット38から真空吸引する。この加熱および真空引きの処理によって、この直管26の曲がり管部16に相当する位置では、管が軟化して断面略真円形に復元するとともに、さらに外型32の内面に管壁が圧接されて、コルゲート形状にされる(図4(B))。ただし、外型32の加熱の影響を受ける部分が変形するだけであり、たとえばコルゲート形状部20と縮径部22との境界部では断面略円形状に復元されるが、外型32の加熱の影響を受けない他の部分では断面略ハート形状のままである。
【0033】
なお、上述のような外面側からの真空吸引(真空成形)のみならず、直管26内に図示しないポンプ等から圧縮空気を供給して内圧を付与する圧空成形をさらに施すようにしてもよい。この場合には、該当位置にコルゲート形状を容易に成形することができる。
【0034】
そして、この状態で所定時間(たとえば10分程度)保持しておく。その後、外型32の加熱装置を停止し、たとえば直管26内に空気を供給しつつ、所定時間(たとえば10分程度)さらに保持することによって、このコルゲート形状が付与された管体を冷却し固化させる。冷却後、外型32を離型する。
【0035】
このようにして、曲がり管部16に相当する位置の管壁にコルゲート形状が付与(賦形)され、コルゲート形状部20が形成される。そして、すべての曲がり管部16相当位置にコルゲート形状部20を形成することによって、インサーション管10(図1)が形成される。
【0036】
このインサーション管10を用いて既設管路12の更新をする際には、図2に示すように、まず、立坑18aおよび18bを掘削し、更新対象とする既設管路12の両端を立坑18aおよび18b内でそれぞれ開口させる。次に、終点の立坑18aの近辺にウインチ42を準備するとともに、始点の立坑18bの近辺にインサーション管10が巻き取られたドラム28を準備する。ドラム28のインサーション管10の後端ないし基端は供給管等を介してボイラ等の蒸気発生装置44に接続され、インサーション管10内に所定温度に加熱し加圧した蒸気を供給可能にしている。
【0037】
続いて、既設管路12内に牽引ワイヤ46を挿通して、インサーション管10の先端にワイヤ取付具30を介して牽引ワイヤ46を接続する。そして、ウインチ42で巻き取ることによって、インサーション管10は既設管路12内に引き込まれる。
【0038】
引き込み(挿入)の際には、必要に応じてたとえば蒸気発生装置44等を用いてインサーション管10を所定温度(約80℃程度)に加熱して、インサーション管10を曲がり易くして挿入抵抗をさらに低減するようにしてもよい。なお、このときの加熱温度は、インサーション管10の直管部ないし縮径部22の押し込み部分24を形成したときの温度よりも低く設定されるので、この加熱によって縮径部22が復元することはない。
【0039】
そして、たとえば既設管路12の直管部14aの先端面に基準線が到達するまでインサーション管10を引き込むことによって、インサーション管10を既設管路12内で所定位置に配置する。このとき、既設管路12の曲がり管部16においては、たとえば図5に示すように、対応するコルゲート形状部20が配置され、曲がり管部16の曲がり具合に追随して変形(屈曲)している。
【0040】
その後、インサーション管10内に蒸気発生装置44から所定温度に加熱し所定圧力に加圧した蒸気を供給する。この蒸気の温度は、たとえば約100℃程度に設定される。これは縮径部22の押し込み部分24を形成したときの温度と同程度である。また、この蒸気の圧力はインサーション管10が破裂しない程度圧力であり、たとえば約0.1〜0.2MPa程度に設定される。
【0041】
この蒸気供給によって、インサーション管10は加熱されるとともに内圧がかけられ、図6に示すように、その縮径部22の断面形状が真円または真円に十分に近い略真円形に復元する。なお、準備した直管26(図3)の復元時の外径が既設管路12の直管部14の内径と略同じサイズに設定されている場合には、このように復元した状態の直管部22の外周面の全体を既設管路12の直管部14の内周面の全体に略密着させることができる。
【0042】
そして、内圧を保持した状態で、インサーション管10内に冷却空気を供給してインサーション管10を冷却する。冷却後、インサーション管10内から圧力空気を排出する。このようにして、インサーション管10によって、既設管路12の更新をすることができる。
【0043】
なお、インサーション管10の両端部は、既設管路12の長さに合わせて切断してもよいし、接続の相手方の管ないし管継手等との接続形態等に応じて、適宜長さを調整して切断するようにしてもよい。また、既設管路12をそのまま残置すれば、既設管路12はインサーション管10からなる更新管路の防護管として機能する。
【0044】
この実施例によれば、曲がり管部16に相当する位置にコルゲート形状部20を形成するようにしたので、既設管路12内に挿入後に加熱圧縮空気を供給すると、縮径されている直管部22のみで復元されることとなる。したがって、曲がり管部16では、しわや座屈等が発生することがなく、良好な復元をすることができるので、従来技術のような内径減少による流量低下等が生じることがなく、本来の性能を発揮できる。さらに、曲がり管部16に相当する位置のみをコルゲート形状とするので、インサーション管10としてコルゲート管を使用する場合に比べて、コルゲート形状に起因する圧力損失は少なく、充分な流量を確保することができる。
【0045】
なお、上述の実施例では、コルゲート形状部20を形成する際に、図4に示すように、外型32を用いて、断面略ハート形状から直接的にコルゲート形状に成形するようにしているが、押し込み部分24の復元が十分でない場合等には、一旦断面円形に復元させておいて、その後、コルゲート形状に成形するようにして、段階的に成形するようにしてもよい。
【0046】
つまり、たとえば、図7(A)に示すように、まず、平滑な内面を有する外型48を準備する。この外型48は、内面にコルゲート形状を成形するための型が形成されていない以外は、外型32とほぼ同様に構成されている。そして、この外型48を用いて、直接的にコルゲート形状を成形したときと同様に、所定温度に加熱するとともに、真空吸引および内圧付加等を施すことによって、直管26の該当位置を断面円形に復元させる。なお、この断面円形に復元する際の温度は、直管26の押し込み部分24を形成したときの温度(約100℃程度)と同程度に設定すればよい。
【0047】
そして、図7(B)に示すように、コルゲート形状を付与できる外型32を、この断面円形に復元された部分にセットする。その後、上述と同様の加熱および真空吸引等の処理を施して、コルゲート形状部20を成形する。
【0048】
また、上述の各実施例では、埋設図等によって既設管路12の状態を把握するようにしているが、埋設図等がない場合や埋設図等では正確な把握が困難である場合等には、現地にて既設管路12を調査して配管状態を把握する必要がある。たとえば、電磁誘導法,地中レーダ法または音波探査法等を用いて非開削で地中埋設管路を探査し、あるいは管内観察用のカメラ等を使用して管路内を調査することによって、既設管路12の配管状態を把握することができる。なお、埋設図等があって把握できる場合であっても、この現地調査を行って、より正確な情報を得るようにしてもよい。
【0049】
また、上述の各実施例では、予め工場等でコルゲート形状部20を形成したインサーション管10を施工現場に搬入して、これを既設管路12に挿入する工法を採用しているが、たとえば、上述の現地調査をする場合等には(あるいは埋設図等で予め配管状態を把握できる場合であっても)、施工現場においてコルゲート形状部20を成形してインサーション管10を形成し、これを既設管路12に挿入する他のインサーション工法を採用してもよい。
【0050】
すなわち、まず、コルゲート形状部20を形成する前段階の直管26(図3)を準備する。直管26は、現地調査で判明する既設管路12の管路長よりも長くなるように十分な長さに設定される。そして、このような直管26を巻き取ったドラム28を施工現場に搬入する。
【0051】
また、外型32(図4),真空ポンプ,電源装置等のようなコルゲート形状部20を形成するために必要な各種装置も施工現場に搬入する。
【0052】
そして、施工現場において、調査結果または埋設図等に従って、直管26に対して、その曲がり管部16に相当する位置にコルゲート形状部20を形成し、インサーション管10を形成する。
【0053】
また、上述の各実施例では、更新管路においても、既設管路12と同程度の流量が要求される場合であったので、既設管路12の直管部14に相当する位置には、縮径加工によって断面略ハート形状に縮径されかつ復元時には直管部14の内径と同程度の外径を有するように設定された縮径部22を形成し、既設管路12内へ挿入後に、この縮径部22を断面円形に復元させるようにしている。しかし、更新管路において、既設管路12の内径のたとえば1/2程度の径で足りる流量を確保すればよい場合等には、インサーション管は、その要求される流量に適合する径に設定されればよい。このような場合には、その外径が既設管路12の内径よりも非常に小さいので、インサーション管10に縮径部を形成しなくても、挿入抵抗が小さく抑えられる。つまり、インサーション管10には縮径部が形成されていなくてもよい。
【0054】
たとえば図8に示す他の実施例のインサーション管10では、既設管路12(図2)の直管部14に相当する位置には、断面円形(図8(B))の直管部50が形成されている。この実施例では、直管部50の外径は、たとえば既設管路12の内径の1/2程度に設定されている。また、このインサーション管10でも、既設管路12の曲がり管部16に相当する位置には、コルゲート形状部52が形成されている。したがって、このインサーション管10でも、既設管路12に挿入すると、図9に示すように、コルゲート形状部52が既設管路12の曲がり管部16に追随して屈曲することができる。
【0055】
なお、直管部50a,50bおよび50cは、既設管路12の直管部14a,14bおよび14cにそれぞれ対応しており、これらをまとめて参照符号50を用いて直管部50という。また、コルゲート形状部52aおよび52bは、既設管路12の曲がり管部16aおよび16bにそれそれ対応しており、これらをまとめて参照符号52を用いてコルゲート形状部52という。
【0056】
このインサーション管10を製造あるいは形成する際には、図3の断面略ハート形状の直管26とは異なって、図8(B)と同じ所定の径で断面円形を有する直管(図示せず)を準備する。そして、この直管に対して、既設管路12の曲がり管部16に相当する位置に、上述の各実施例と同様な2次加工を施して、コルゲート形状部52を形成する。コルゲート形状部52を形成するためには、たとえば、図4の外型32と同様なものであってその内径をこの例に適合する径に設定した外型(図示せず)を準備すればよい。
【0057】
このインサーション管10では、縮径部が形成されないので、より簡単に製造できる。しかも、挿入後には復元のための加熱加圧蒸気を供給する必要もないので簡単に施工できる。
【0058】
なお、上述の各実施例では、製造および施工時の各温度設定は、インサーション管10の構成材料がポリエチレンの場合の一例を示しているが、インサーション管10を他の合成樹脂材料(たとえばポリブテン,ポリプロピレン,ナイロン,塩化ビニル等)で構成する場合には、上述の各実施例と同様に、その合成樹脂材料の融点および軟化点に従って、コルゲート形状の成形,押し込み部分の成形および復元ならびに挿入時の軟化等を適切に行えるような各温度をそれぞれ選定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例のインサーション管を示す図解図であり、(A)は正面図、(B)は(A)におけるIB−IB断面図、(C)は(A)におけるIC−IC断面図である。
【図2】図1実施例のインサーション管を既設管路内へ引き込む工程を示す図解図である。
【図3】インサーション管を製造するための直管を示す図解図であり、(A)は正面図、(B)は(A)におけるIIIB−IIIB断面図である。
【図4】インサーション管の製造方法の一部を示す図解図であり、(A)はコルゲート形状部を形成するための外型内に直管をセットした状態を示す図解図、(B)はその後コルゲート形状を付与する工程を示す図解図である。
【図5】図1実施例のインサーション管が挿入された既設管路の曲がり管部を示す図解図である。
【図6】図5のインサーション管の縮径部を復元させた状態を示す図解図である。
【図7】インサーション管の製造方法の他の実施例の一部を示す図解図であり、(A)は直管の曲がり管部に相当する位置を予め断面円形に復元させる工程を示す図解図、(B)はその後コルゲート形状部を形成するための外型内にセットした状態を示す図解図である。
【図8】この発明の他の実施例のインサーション管を示す図解図であり、(A)は正面図、(B)は(A)におけるVIIIB−VIIIB断面図、(C)は(A)におけるVIIIC−VIIIC断面図である。
【図9】図8実施例のインサーション管が挿入された既設管路の曲がり管部を示す図解図である。
【符号の説明】
10 …インサーション管
12 …既設管路
14,14a,14b,14c …直管部(既設管路)、第1直管部
16,16a,16b …曲がり管部
20,20a,20b,52,52a,52b …コルゲート形状部
22,22a,22b,22c …縮径部
26 …直管
50,50a,50b,50c …直管部(インサーション管)、第2直管部

Claims (5)

  1. 直管部と曲がり管部とを含む既設管路に挿入されるインサーション管であって、
    軟化点以上融点以下の所定の温度で縮径加工されることによって当該所定の温度で復元可能に前記直管部に相当する位置に形成される縮径部、および
    前記所定の温度よりも高い温度でコルゲート形状が付与されることによって前記曲がり管部に相当する位置に形成されるコルゲート形状部を備え、
    前記縮径部と前記コルゲート形状部とは、それらの境界部に接続跡が生じることなく連続する、インサーション管。
  2. 第1直管部と曲がり管部とを含む既設管路に挿入されるインサーション管であって、
    前記第1直管部に相当する位置に形成されるかつ当該第1直管部の内径よりも小さい外径の断面略真円形状を有する第2直管部、および
    コルゲート形状が付与されることによって前記曲がり管部に相当する位置に形成されるかつ当該曲がり管部の内径よりも小さい外径の断面略真円形状を有するコルゲート形状部を備え、
    前記第2直管部と前記コルゲート形状部とは、それらの境界部に接続跡が生じることなく連続する、インサーション管。
  3. 直管部と曲がり管部とを含む既設管路に挿入されるインサーション管の製造方法であって、
    (a)前記既設管路の内径に相当する外径を有する直管を準備し、
    (b)前記直管に対して前記直管部に相当する位置に軟化点以上融点以下の所定の温度で縮径加工することによって当該所定の温度で復元可能な縮径部を形成し、そして
    (c)前記直管に対して前記曲がり管部に相当する位置に前記所定の温度よりも高い温度でコルゲート形状を付与することによってコルゲート形状部を形成する、インサーション管の製造方法。
  4. 直管部と曲がり管部とを含む既設管路に挿入されるインサーション管の製造方法であって、
    (a)前記既設管路の内径よりも小さい外径を有する直管を準備し、そして
    (b)前記直管に対して、前記直管部に相当する位置には縮径加工せずに、前記曲がり管部に相当する位置にコルゲート形状を付与することによってコルゲート形状部を形成する、インサーション管の製造方法。
  5. 直管部と曲がり管部とを含む既設管路にインサーション管を挿入するインサーション工法であって、
    )直管を施工現場に搬入し、
    )前記施工現場において、前記直管に対して前記曲がり管部に相当する位置にコルゲート形状部を形成することによってインサーション管を形成し、そして、
    )前記インサーション管を前記既設管路に挿入する、インサーション工法。
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