JP3625635B2 - 曲管部のパイプインパイプ工法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、曲管部のパイプインパイプ工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
既設管路の更新工法として、パイプインパイプ工法が知られている。
このパイプインパイプ工法は、既設管内に一回り径の小さな新規管を既設管の一端開口から順次接合しつつ管軸方向に押し込んで推進していくもので、既設管を撤去して、新規管で敷設替えする開削工法に比べて、非常に経済的である利点を有する。
【0003】
また、発進立坑を設けるだけで長大な管路の更新が出来るので、交通事情や地下埋設物の関係で開削工法の実施が困難な都市部の管路更新工法として非常に有利である利点を有する。
【0004】
しかし、上記パイプインパイプ工法は、図4に示すように管路1に屈曲部2があると施工が非常に困難か不可能となる問題があった。
即ち、図4に示すように、直管3は曲がらないのでそれまで一列に直進してきた直管3が屈曲部2を通過するには直管3の接合部3Aで折曲するしかない。
【0005】
しかし、直管3は押し込み力で推進させられているので、図5に示すように挿口3Bが受口3Cの奥端まで挿入されており、このため継手部での折曲可能な角度θが非常に小さく、図4に示す管路1の屈曲角αより小さいと新設管3の屈曲部2を越えての送入、推進は不可能となる。
【0006】
このため、従来では、管路に屈曲部がある場合、屈曲部の開始点と終了点に立坑を設け、この立坑から屈曲部に曲管ピースを挿入施工し、その後両サイドから直管を挿入し前記曲管ピースに立坑部で接続する工法や、既設管路の屈曲部を通り抜けることの出来る短い直管を一本づつ既設管内に運び込み管内で接続していくこと等が行なわれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前者の管路屈曲部の両端に立坑を新設する工法は、道路事情や地下埋設物との関係で実施ができない場合があり、また後者の短管を搬入する工法は、管の運搬に非常に手間がかかり、また屈曲部より前方の既設管内に敷設される管はすべて短尺管となるので、経費が割高となる問題があった。
【0008】
また、ワイヤーなどで牽引して管を引き込む場合は、途中のワイヤー支持手段の設置や管理が面倒となり、またワイヤーが伸びを生じると急激に牽引力が加割った際、ワイヤーが跳躍、脈動することがあり、新設管や既設管の内壁を激しく打ち付け、破損することがある他非常に危険となる問題があった。
【0009】
この発明は上記問題点を解消することを目的としてなされたものであり、管路に屈曲部があってもパイプインパイプ工法を実施可能とすることを目的としてなされたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
即ち、この発明の曲管部のパイプインパイプ工法は、屈曲部を有する既設管路の一端開口部から新規管を、挿口受口で接合しつつ順次送入し管路を更新するパイプインパイプ工法において、前記受口内に前記挿口の挿入深さを制限するディスタンスピースを介挿して新規管を接合しつつ順次送入し、前記屈曲部を越えて挿入が完了した後、前記ディスタンスピースを撤去し、前記新規管同士を本来の挿入深さまで挿入して接続することを特徴とするものである。
【0011】
既設管路内に新規管を推進させて行く場合、ディスタンスピースを各継手部に介挿し受口に挿入される挿口の差込深さを浅くし、この浅くした分だけ接合部での曲折角を大きくして管路屈曲部を通過させるのである。
【0012】
なお、ディスタンスピースは新規管の屈曲部通過後、管内から撤去し正常な接合にする。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、この発明の実施の形態を説明する。
図1は、曲管部のパイプインパイプ工法の実施状態を示す断面図、図2はこの発明の曲管部のパイプインパイプ工法の実施状態を示す要部拡大断面図である。
【0014】
図1において、1は屈曲部2を有した既設管路を示す。
この既設管路1の一端開口部から新規管3を、挿口3B受口3Cで接合しつつ順次送入し管路を更新するパイプインパイプ工法において、前記受口3C内に図2に示すように、前記挿口3Bの挿入深さを制限するディスタンスピース4を介挿して新規管3を接合しつつ順次送入する。
【0015】
従って、管の接合部は図2に示すように挿口3Bの挿入深さが浅くなり、その分曲折角θが大きくなり、既設管路の屈曲角αが大きくても通過可能となる。
従って、曲折角θが屈曲角αとほぼ同じ場合は、図1に示すように一個所の継手部分の曲折で通過し、曲折角θが屈曲角αより小さい場合でも前後の2〜3の継手部分の曲折角θの合計で容易に通過する。
【0016】
そして、屈曲部2を越えて挿入が完了した後、前記ディスタンスピース4を撤去し、新規管3の挿口3B受口3C同士を本来の挿入深さまで挿入して接続するのである。
【0017】
上記においてディスタンスピース4は管の推進圧力に耐え得る強度のものとされ、例えば、図2、図3に示すような山形鋼の湾曲成形体等が使用される。
また、ディスタンスピース4は後に管内から撤去されるから、受口3C内周全周にわたって設ける必要はなく、図3に示すように半周以下の周長、あるいは図3に点線で示すように分割可能な構造とされる。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、新規直管を順次接合しつつ既設管路内に挿入していく場合、接合部にディスタンスピースを介挿していくだけで各新規直管の曲折角が大きくされるため、ある程度長い直管でも屈曲部を有する管路にパイプインパイプ工法を適用可能となり、容易に曲折管路の敷設が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す説明断面図である。
【図2】この発明の実施の形態を示す要部説明断面図である。
【図3】ディスタンスピースの断面図である。
【図4】従来例の説明断面図である。
【図5】従来例の要部説明断面図である。
【符号の説明】
1 既設管路
2 屈曲部
3 直管
3A 接合部
3B 挿口
3C 受口
4 ディスタンスピース
θ 直管の曲折角
α 既設管屈曲部の屈曲角
Claims (1)
- 屈曲部を有する既設管路の一端開口部から、新規管を挿口受口で接合しつつ順次送入し管路を更新するパイプインパイプ工法において、前記受口内に前記挿口の挿入深さを制限するディスタンスピースを介挿して新規管を接合しつつ順次送入し、屈曲部を越えて挿入が完了した後、前記ディスタンスピースを撤去し、前記新規管同士を本来の挿入深さまで挿入して接続することを特徴とする曲管部のパイプインパイプ工法。
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JP00056598A JP3625635B2 (ja) | 1998-01-06 | 1998-01-06 | 曲管部のパイプインパイプ工法 |
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JP00056598A JP3625635B2 (ja) | 1998-01-06 | 1998-01-06 | 曲管部のパイプインパイプ工法 |
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1998
- 1998-01-06 JP JP00056598A patent/JP3625635B2/ja not_active Expired - Fee Related
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