JP4414269B2 - 電磁比例弁の流量特性調整機構及びそれを用いた流量特性調整方法 - Google Patents

電磁比例弁の流量特性調整機構及びそれを用いた流量特性調整方法 Download PDF

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Description

本発明は、コイルに与える印加電流により発生する吸引力に比例して、制御流体の流量を制御する電磁比例弁の流量特性調整機構及びそれを用いた流量特性調整方法に関する。
従来、例えば、半導体製造工程では、微細加工が進み、プロセスガスなどの制御流体を電磁比例弁で精密に制御している。半導体製造工程では、例えば、パーティクルの発生を防止するために、フラッパ式の電磁比例弁が使用されている。
図8は、フラッパ方式を採用する電磁比例弁100の断面図である。
電磁比例弁100は、ボディ101に入口流路102と出口流路103とが形成されており、その連通部分に弁室104が設けられている。弁室104には、弁座105が設けられ、入口流路102と出口流路103とが弁座105を介して連通している。また、ボディ101には、磁性材体からなる保持部材106が嵌め込まれ、ボディ101と保持部材106との間に板バネ107が狭持されている。板バネ107の中心部には、弁シート109が取り付けられ、板バネ107の取付荷重によって弁シート109を弁座105に押しつけている。板バネ107は、プランジャ110に溶接接合され、一体構造とされている。板バネ107の外縁部は上スペーサ117と下スペーサ118に挟み込まれ、板バネ107をプランジャ110や弁座105などに対して位置調整している。
一方、固定鉄心112は、非磁性体からなる環状の嵌装部材111を介して保持部材106に支持され、プランジャ110と同軸上に配設されている。固定鉄心112は、コイル113が巻回されたコイルボビン114に装填され、コイル113に電流を供給すると、固定鉄心112や保持部材106が励磁されて、板バネ107の復元力に抗してプランジャ110を吸引するようになっている。ボンネット115は、コイルボビン114に被せられて下端開口部が保持部材106に接触し、固定ネジ116を介して固定鉄心112に固定されている。
こうした電磁比例弁100は、コイル113が固定鉄心112と保持部材106とボンネット115に周りを囲まれて磁気回路が形成されており、プランジャ110の自重と板バネ107による押圧力の合成力(シール荷重)に対して、固定鉄心112に発生する吸引力がバランスする点で、作動を行う。つまり、電磁比例弁100は、コイル113に与える印加電流により発生する吸引力に比例して、制御流体の流量を制御する。プランジャ110に作用する固定鉄心112の吸引力は、プランジャ110と固定鉄心112との間で決定されるため、電磁比例弁100では、プランジャ110と固定鉄心112との間の距離を上スペーサ117の厚さを変えることにより流量特性を調整している。
図9は、流量特性を示す図である。図10は、従来の電磁比例弁100の吸引力特性を示す図である。
電磁比例弁100は、板バネ107が所定のバネ定数を有することを前提として、プランジャ110の動作ストロークStを0.15mmに設定すると、図9に示す流量特性Aが得られ、動作ストロークStを0.10mmに設定すると、図9に示す流量特性Bが得られ、動作ストロークStを0.20mmに設定すると、図9に示す流量特性Cが得られるものとする。この条件の下、電磁比例弁100の流量特性の調整について説明する。
電磁比例弁100は、板バネ107を基準面に合わせて所定のシール荷重を確保し、プランジャ110と固定鉄心112との間の距離が所定値Sになるように上スペーサ117の厚さを調整して組み立てられる。この場合、板バネ107は、図10のバネ線図Kに示すように所定のバネ定数を有し、コイル113に印加磁力を400AT与えると、固定鉄心112は図示するような吸引力カーブを描く。電磁比例弁100は、コイル112に与える印加電流により発生する吸引力が板バネ107の取付荷重より大きくなると(L1点)、プランジャ110が動き出し、流体が流れ始める。このL1を弁が開き始める開弁開始位置とする。その後、電磁比例弁100は、吸引力がプランジャ110にかかる力とF1点でバランスし、プランジャ110がL2まで移動する。そのため、プランジャ110の動作ストロークStは、L1からL2までの距離0.15mmとなり、電磁比例弁100は流量特性Aに調整される。なお、流量特性Aに調整された電磁比例弁100を基本状態とする。
また、電磁比例弁100を流量特性Bに調整する場合、基本状態より上スペーサ117を厚くして、プランジャ110と固定鉄心112との間の距離を所定値Sより大きくする。この場合、コイル112に印加磁力400ATを与えたときの吸引力カーブは、図10に示すように変わらないものの、板バネ107のセット位置が変化するため、バネ線図Kが図中右方向に平行移動してバネ線図K1に設定される。そのため、開弁開始位置L1が開弁開始位置L3に変更され、プランジャ110の動作ストロークStが0.10mmとなり、電磁比例弁100は流量特性Bに調整される。
また、電磁比例弁100を流量特性Cに調整する場合、基本状態より上スペーサ117を薄くして、プランジャ110と固定鉄心112との間の距離を所定値Sより小さくする。この場合、コイル112に印加磁力400ATを与えたときの吸引力カーブは、変わらないものの、板バネ107のセット位置が変化するため、バネ線図Kが図中左方向に移動してバネ線図K2に設定される。そのため、開弁開始位置L1が開弁開始位置L4に変更され、プランジャ110の動作ストロークStが0.20mmとなり、電磁比例弁100は流量特性Cに調整される(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−357280号公報
しかしながら、従来の電磁比例弁100は、例えば、プランジャ110を数μmの精度で作動調整して流量制御を行う場合、プランジャ110と固定鉄心112との間の距離を数十μmのオーダで調整しなければならず、流量特性の調整が困難であった。
すなわち、電磁比例弁100は、ボディ101に対して下スペーサ118、板バネ107、上スペーサ117を積み重ね、さらにボディ101に保持部材106を嵌め込むことにより、プランジャ110と固定鉄心112との間の距離の精度を絶対的に出しており、プランジャ110と固定鉄心112との間の距離が、部品公差や組立公差の影響を受けて製品毎にばらつきやすかった。バラツキ解消策の1つとして、部品の寸法精度を向上させることが考えられるが、プランジャ110と固定鉄心112との間の距離を数十μmのオーダで調整する必要性から限界があった。そのため、電磁比例弁100は、各部品の部品公差を計って上スペーサ117の厚さを決定し、プランジャ110と固定鉄心112との間の距離を調整しており、部品の組立工数が多かった。また、製品を組み立てた後に希望の流量特性が得られないことが判明すると、部品を分解して上スペーサ117の厚さを再調整しなければならず、流量特性の調整に手間がかかっていた。
これに対して、出願人らは、特願2002−355121号において、板バネの外縁部に折曲部を設け、ボディに保持部材をねじ込む量に応じて折曲部を弾性変形させて、板バネのセット位置を調整する技術を提案した。この技術によれば、プランジャと固定鉄心との間の距離の精度を絶対的に出す必要がないため、組立工数を減らすことができた。ところが、特願2002−355121号の電磁比例弁は、ボディと保持部材とを溶接して組み立てた後に流量特性を調整できない不都合があった。
そこで、本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、製品組立後でも電磁比例弁の流量特性を容易に調整することができる電磁比例弁の流量特性調整機構及びそれを用いた流量特性調整方法を提供することを目的とする。
本発明に係る電磁比例弁の流量特性調整機構及びそれを用いた流量特性調整方法は、次のような構成を有している。
(1)コイルが巻き付けられる円筒中空形状のコイルボビンと、コイルボビンの中空孔に固設される固定鉄心と、第1流路と第2流路とが形成されたボディと、第1流路と第2流路とを連通させる弁座と、弁座に当接又は離間する弁体と、弁体と一体化されて固定鉄心と同軸上に配設される可動鉄心と、可動鉄心を弁座方向に常時付勢する付勢部材と、コイルボビンとボディとの間に介在する中間連結体と、中間連結体に接触するようにコイルボビンに着脱可能に被せられる被覆部材と、を有し、固定鉄心と中間連結体と被覆部材とがコイルの周りを囲んで磁気回路を形成し、コイルに供給する印加電流に応じて固定鉄心が可動鉄心を付勢部材に抗して吸引することにより、流量調整を行う電磁比例弁に用いられ、被覆部材を軸方向に移動させ、磁気回路を変化させる移動手段を有すること、移動手段は、固定鉄心を、ボディ側からコイルボビンの中空孔に固定される第1固定鉄心と、ボディと反対側からコイルボビンの中空孔に回転可能に装填される第2固定鉄心とに分割し、第1固定鉄心に第2固定鉄心を螺合することと、被覆部材を第2固定鉄心に面接触させて固定する固定部材と、を有することを特徴とする。
(2)(1)に記載の電磁比例弁の流量特性調整機構を用いて、コイルに印加電流を供給しない状態で第1流路に流体を供給し、コイルに所定の印加電流を供給して、第2流路から出力される流体の流量を流量測定手段で測定し、流量測定手段が所定値を測定するまで、移動手段により被覆部材を軸方向に移動させて磁路を変化させ、流量調整を行うことを特徴とする。
上記構成を有する電磁比例弁の流量特性調整機構及びそれを用いた流量特性調整方法は、以下の作用効果を奏する。
電磁比例弁は、コイルに通電しない状態では、可動鉄心が付勢部材により弁座側に付勢され、弁体を所定のシール荷重で弁座に押し付けている。コイルに所定の印加電流を供給すると、コイルの周りに磁路が形成され、固定鉄心が励磁される。可動鉄心は、固定鉄心に吸引されて、固定鉄心の吸引力と付勢部材の付勢力とがバランスする位置まで移動し、弁体を弁座から離間させる。これにより、流体は、第1流路から弁座を通過するときに弁開度に応じて流量調整された後、第2流路から出力される。
かかる電磁比例弁は、コイルが固定鉄心と中間連結体と被覆部材とに周りを囲まれて磁気回路が形成され、コイルに通電すると、コイルの周りに磁路が形成される。電磁比例弁の流量特性調整機構及びそれを用いた流量特性調整方法は、磁路が変化すると、固定鉄心の吸引力が変化することに着目し、コイルの周りに形成される磁路を変化させて、印加電流に対する流量を調整する。
電磁比例弁は、被覆部材がコイルボビンに着脱可能に装着され、製品組立後でも移動手段を操作することにより軸方向に移動する。被覆部材が軸方向に移動すると、被覆部材と中間連結体との接触面積が変動して磁気回路が変化し、磁路が広げられたり狭められたりする。磁路が広げられると、磁気回路上の磁気抵抗が低下するため、固定鉄心の吸引力が大きくなる一方、磁路が狭められると、磁気回路上の磁気抵抗が増加するため、固定鉄心の吸引力が小さくなる。可動鉄心は、固定鉄心に吸引されて移動するため、固定鉄心の吸引力の変化に応じて移動量が変化し、弁体が弁座から離間する弁開度が変化する。よって、電磁比例弁は、被覆部材を軸方向に移動させて固定鉄心の吸引力を調整し、最終的に、印加電流と流量の比例特性である流量特性を調整することが可能である。
具体的には、電磁比例弁の流量特性を調整する場合、各部品の部品差を測らずに電磁比例弁を組み立て、コイルに通電しない状態で第1流路に流体を供給する。流体は、第1流路から弁座まで流れて遮断される。
次に、コイルに所定の印加電流を供給し、コイルの周りに磁界を発生させ、固定鉄心を励磁する。可動鉄心は、固定鉄心の吸引力に応じて移動し、弁体を弁座から離間させる。流体は、第1流路から弁座を通過するときに、弁体が弁座から離間する弁開度によって流量調整され、第2流路から出力される。そこで、第2流路から出力される流体の流量を流量測定手段で測定する。
次に、流量測定手段の測定結果を見ながら移動手段を操作し、被覆部材を軸方向に移動させて被覆部材と中間連結体との接触面積を変動させることにより、固定鉄心の吸引力を変化させ、流量測定手段の測定結果を所定値に合わせる。ここで、所定値とは、コイルへの印加電流に対する目標流量をいう。これにより、電磁比例弁を希望の流量特性に調整することが可能である。
従って、本発明の電磁比例弁の流量特性調整機構及び電磁比例弁の流量特性調整方法によれば、製品組立後でも電磁比例弁の流量特性を容易に調整することができる。
この場合に、被覆部材をネジ送り機構によって軸方向に移動させれば、ネジ送りの送り量によって被覆部材の位置を微調整することができる。
被覆部材と固定鉄心との間に弾性部材を配設し、被覆部材に貫き通した固定ネジを弾性部材の弾圧力に抗して固定鉄心にねじ込み、被覆部材を位置調整すると、被覆部材と中間連結体の接触面積が変化する他、被覆部材と固定鉄心との間のギャップも変化し、磁路が変化する。よって、本発明によれば、被覆部材と中間連結体の接触面積、及び、被覆部材と固定鉄心との間のギャップが相対的に変動して磁路が変化するので、固定鉄心の吸引力の変化率が大きくなり、流量特性の調整をより精密に行うことができる。
また、固定鉄心が第1固定鉄心と第2固定鉄心とに分割し、第2固定鉄心を第1固定鉄心に螺合する場合、第1固定鉄心と第2固定鉄心との間にギャップが設けられる。そのギャップは、第2固定鉄心をつまんで回転させ、第1固定鉄心に対するねじ込み量を調整することにより変化する。被覆部材は、第2固定鉄心に面接触するようにコイルボビンに被せられて、中間連結体と接触する。そのため、被覆部材は、第2固定鉄心の位置によって位置調節され、被覆部材と中間連結体との接触面積が変化する。よって、本発明によれば、被覆部材と中間連結体の接触面積、及び、第1固定鉄心と第2固定鉄心との間のギャップが相対的に変動して磁路が変化するので、固定鉄心の吸引力の変化率が大きくなり、流量特性の調整をより精密に行うことができる。
また、被覆部材をコイルボビンに被せた後、被覆部材をつまんで回転させることにより、被覆部材側の雌ネジ部をコイルボビン側の雄ネジ部にねじ込むと、被覆部材が軸方向に移動する。
よって、本発明によれば、工具を用いずに被覆部材を軸方向に移動させることができ、利便性がよい。
(第1参考例
次に、参考例に係る電磁比例弁の流量特性調整機構及びそれを用いた流量特性調整方法について、第1参考例を図面を参照しながら説明する。図1は、電磁比例弁1Aの断面図であって、流量特性調整後の状態を示す。図2は、電磁比例弁1Aの断面図であって、流量特性調整前の状態を示す。
電磁比例弁1Aは、例えば、半導体製造工程のプロセスガスを制御するために用いられ、コイル17の電磁吸引力に比例してプランジャ(「可動鉄心」に相当するもの。)10を吸引移動させ、弁シート(「弁体」に相当するもの。)12を弁座6から分離させることにより、制御流体の流量制御を行うものである。
電磁比例弁1Aは、ボディ2とコイルボビン1とを第1コア(「中間連結体」に相当するもの。)9を介して連結し、ボンネット(「被覆部材」に相当するもの。)19を第1コア9に接触させるようにコイルボビン1に被せることにより、外観が略円柱形状に構成されている。
ボディ2は、入口流路(「第1流路」に相当するもの。)3と出口流路(「第2流路」に相当するもの。)4とが形成されたブロック状をなす。弁室5は、第1流路3と同軸上に設けられて、第1流路3と第2流路4とを連通させており、入口流路3が開口する開口部の周りに弁座6が環状に突設されている。ボディ2は、弁座6の周りに段差7が設けられ、板バネ8の基準面を設定している。板バネ8は、外径がボディ2の開口部と略同径に設定され、ボディ2の段差7に載置した後に第1コア9をボディ2に嵌め込むことにより、外縁部がボディ2と第1コア9との間で狭持される。板バネ8の中央部には、プランジャ10が溶接接合されている。プランジャ10は、弁体収納部11に弁シート12を装着した状態で板バネ8に重ね合わされ、板バネ8をプランジャ10に対してスポット溶接することにより、板バネ8とプランジャ10と弁シート12を一体構造にしている。弁シート12は、ゴム、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PTEE(四フッ化エチレン樹脂)などの熱可塑性を有する弾性体で形成され、弁座6に当接するシール面に鏡面加工を施してシール性能を向上させている。
第3コア(「固定鉄心」に相当するもの。)15は、強磁性材料を円柱形状に成形したものであり、第2コア14を介して第1コア9に圧入して溶接又はろう付けすることにより保持されている。コイルボビン16は、磁性材料を中空円筒形状に形成したものであり、胴部にコイル17が巻き付けられている。コイルボビン16は、第1コア9と第2コア14に突き当たるように第3コア1に嵌め合わされている。第3コア15は、座金(「弾性部材」に相当するもの。)18を収納する分だけ、コイルボビン16の中空孔内に入り込んでいる。ボンネット19は、磁性材料を一方に開口する円筒形状に成形したものである。ボンネット19は、貫通孔20から座金18を貫通して第3コア15のネジ孔21にねじ込まれる固定ネジ22により、第3コア15に固定されている。
ところで、第3コア15の下端部分は、第2コア14から突出し、第1コア9の内周面と対向して弁室5内に存在している。第2コア14は、非磁性体であるのに対し、第1コア9と第3コア15は磁性体であるため、第1コア9と第3コア15との間には、磁気漏洩空間25が環状に形成されている。また、第1コア9においては、ボディ2に挿入された部分が弁室5との側壁(の断面)として段差状に形成されている。さらに、第3コア15の下端部分とプランジャ10の中空部の位置関係は、第3コア15の下端部分がプランジャ10の中空部に接触することなく挿入される関係にある。また、第1コア9の段差状の部分(弁室5の側壁)とリング状のプランジャ10の突縁部26との位置関係は、プランジャ10が垂直上方向、垂直下方向の何れに移動しても、プランジャ10の突縁部26が第1コア9の段差上の部分(弁室5の側壁)に接触することはない。
なお、第1参考例では、固定ネジ22、ボンネット19の貫通孔20、第3コア15のネジ孔21、座金18により「移動手段」が構成されている。また、固定ネジ22、第3コア15のネジ孔21により「ネジ送り機構」が構成されている。
このような構成を有する電磁比例弁1Aは、コイル17に印加電流を供給していないときには、弁シート12がプランジャ10の自重と板バネ8のバネ力との合成力(シール荷重)によって弁座6に押し付けられ、弁座6を閉じている。そのため、制御流体を入口流路3に供給しても、制御流体は弁座6で遮断される。
その後、コイル17に所定の印加電流を与えると、コイル17の周りに磁界が発生し、第1コア9や第3コア15が励磁されてプランジャ10を板バネ8に抗して吸引する。プランジャ10は、第3コア15や第1コア9との間にある磁気漏洩空間25を埋めるように垂直上方向に無摺動で移動すると、第3コア15の吸引力とシール荷重がバランスする全開位置で停止し、弁シート12が弁座6から分離して弁座6を開く。つまり、電磁比例弁は、コイル17に与える印加電流による磁力に比例した開度だけ作動する。弁座6が開くと、制御流体は、第1流路3から弁座6を通過するときに、弁シート12と弁座6の距離に応じた流量に制御された後、出口流路4から出力される。
次に、電磁比例弁1Aの流量特性調整機構及びそれを用いた流量特性調整方法の作用について説明する。
電磁比例弁1Aの流量特性調整機構及びそれを用いた流量特性調整方法は、磁路が変化すると、第3コア15の吸引力が変化することに着目し、コイル17の周りに形成される磁路を変化させて、印加電流に対する流量を調整する。
電磁比例弁1Aのボンネット19は、コイルボビン16に着脱可能に装着され、製品組立後でも固定ネジ22を回転させることにより軸方向に移動する(図1及び図2参照)。このとき、ボンネット19と第1コア9とが円周方向に接触する接触面積(図1のM1,図2のM2参照)が変動して、磁気回路が変化し、磁路が広げられたり狭められたりする。磁路が広げられると、磁気回路上の磁気抵抗が小さくなるため、第3コア15の吸引力が大きくなる。一方、磁路が狭められると、磁気回路上の磁気抵抗が大きくなり、第3コア15の吸引力が小さくなる。
また、ボンネット19と第3コア15との間には、座金18を介してギャップ(図1のG1,図2のG2参照)が設けられ、ボンネット19が軸方向に移動したときに、ギャップが変動する。磁気は空間を流れるため、ギャップも磁気回路の一部を構成し、ギャップが変動することにより磁気抵抗が変化する。ギャップが大きくなると、磁気回路上の磁気抵抗が大きくなるため、第3コア15の吸引力が小さくなる。一方、ギャップが小さくなると、磁気回路上の磁気抵抗が小さくなるため、第3コアの吸引力が大きくなる。
プランジャ10は、第3コア15の吸引力に比例して移動するため、第3コア15の吸引力の変化に応じて動作ストロークStが変化し、弁開度が変化する。よって、電磁比例弁1Aは、ボンネット19を軸方向に移動させて磁気回路(抵抗)を変化させることにより、第3コア15の吸引力を調整し、最終的に、印加電流と流量の比例特性である流量特性を調整することが可能である。
このとき、第1コア9と第3コア15との接触面積の変動、及び、第3コア15とボンネット19との間のギャップの変動による磁気抵抗の変化は、相乗的に作用するため、固定ネジ22の回転量に対する吸引力の変化率が大きく、流量特性を微少調整することができる。
具体的には、電磁比例弁1Aは次のようにして流量特性を調整される。図3は、電磁比例弁1Aに所定の印加磁力を与えたときの吸引力特性を示す図であって、基本状態、第1の状態、第2の状態の吸引力特性を示す。
第1参考例の電磁比例弁1Aは、板バネ8が所定のバネ定数を有することを前提として、従来技術と同様、プランジャ10の動作ストロークStを0.15mmに設定すると、図9の流量特性Aが得られ(これを「基本状態」とする。)、プランジャ110の動作ストロークStを0.10mmに設定すると、図9の流量特性Bが得られ(これを「第1の状態」とする。)、プランジャ110の動作ストロークStを0.20mmに設定すると、図9の流量特性Cが得られるものとする(これを「第2の状態」とする。)。この条件の下、電磁比例弁1Aの流量特性の調整について具体的に説明する。
電磁比例弁1Aは、図2に示すように、板バネ8を基準面に合わせて所定のシール荷重を確保するように組み立てられ、ボディ2と第1コア9との間、第1コア9と第2コア14との間、第2コア14と第3コア15との間をそれぞれ溶接して流体漏れを防止する。このとき、電磁比例弁1Aは、従来の電磁比例弁100と異なり、各部品の部品公差を測って上スペーサの厚さなどを調整せずに組み立てられる。従って、製品組立時点では、電磁比例弁1Aは、プランジャ10と第3コア15との間の距離がばらついており、必ずしも流量特性Aに調整されてるとは限らない。ただし、電磁比例弁1Aは、板バネ8が基準面に合わせられ、図3のバネ線図Kに示すように所定のバネ定数を有するものとする。
それから、電磁比例弁1Aの出口流路4に図示しない流量計(「流量測定手段」に相当するもの。)を接続し、コイル17に通電しない状態で電磁比例弁1Aの入口流路3に流体(例えば、空気など)を供給する。この時点では、弁座6が閉じているため、流体は入口流路3から弁座6まで流れて遮断される。
次に、コイル17に所定の印加電流を供給して所定の印加磁力(ここでは、400AT)を与えると、プランジャ10が第1コア9と第3コア15の吸引力に応じて移動し、弁シート12を弁座6から分離させて弁座6を開く。流体は、入口流路3から弁座6を通過するときに流量調整されて出口流路4から出力される。
次に、出口流路4から出力される流体の流量を図示しない流量計で測定し、その測定結果が所定値であるか否かを確認する。ここで、所定値とは、コイル17に所定の印加電流を供給したときの目標流量をいう。第1参考例では、流量特性Aの最大流量をいうものとする。測定された流量が流量特性Aの最大流量である場合には、電磁比例弁1Aはプランジャ10の動作ストロークStが0.15mm確保され、希望の流量特性Aを確保していることを意味する。そこで、電磁比例弁1Aは、ボンネット19を軸方向に移動させずに、そのままコイル17への通電と流体の供給を停止し、図示しない流量計を出口流路4から取り外し、流量特性の調整を終了する。
一方、測定した流量が所定値と異なる場合には、プランジャ10の動作ストロークStが0.15mm確保されておらず、電磁比例弁1Aが流量特性Aに調整されていないことを意味する。この場合には、図示しない流量計が流量特性Aの最大流量を示すように、ボンネット19を軸方向に移動させる。ボンネット19が第1コア9に対して相対的に移動すると、ボンネット19と第1コア9と接触面積M1と、ボンネット19と第3コア15との間のギャップG1とが増減して磁路が変化し、吸引力が変化する。そのため、流量計が流量特性Aの最大流量を示すときには、吸引力が図3に示す吸引力カーブX1を描く。この場合、電磁比例弁1Aは、コイル17に与える印加電流により発生する吸引力が板バネ8の取付荷重より大きくなると(L1点)、プランジャ10が動き出し、流体が流れ始める。このL1を開弁開始位置L1に設定する。その後、電磁比例弁1Aは、シール荷重が吸引力とF1点でバランスし、プランジャ10がL2までする。そのため、プランジャ10の動作ストロークStは、L1からL2までの距離0.15mmとなり、電磁比例弁1Aは流量特性Aに調整される。
電磁比例弁1Aを基本状態に組み立てた後に第1の状態に変更する場合、電磁比例弁1Aに流体を流し、流量計の測定結果が所定値(ここでは、流量特性Bの最大流量)になるように、固定ネジ22を所定方向と反対方向に回転させ、そのネジ送りと座金18の弾圧力とによりボンネット19をボディ2と反対側に向かって軸方向に移動させる。すると、ボンネット19と第1コア9との接触面積M1が基本状態より減少するとともに、ボンネット19と第3コア15との間のギャップG1が基本状態より大きくなり、第3コア15の吸引力が基本状態より小さくなる。流量計の測定結果が流量特性Bの最大流量になった時点では、電磁比例弁1Aは、図3に示すように基本状態の吸引力カーブX1が吸引力カーブX2に小さくなる。電磁比例弁1Aは、ボディ2などが溶接されて板バネ8のセット位置を調整できないため、バネ線図Kをずらして、開弁開始位置L1を変更することができない。しかし、吸引力カーブX1が全体的に吸引力カーブX2に小さくなる分だけ、プランジャ10の全開位置が低くなり、プランジャ10の動作ストロークStが0.10mmに小さくなる。よって、電磁比例弁1Aは、製品組立後に部品を分解することなく、固定ネジ22を回転させるだけで図9に示す流量特性Aを流量特性Bに変更することが可能である。
電磁比例弁1Aを基本状態に組み立てた後に第3の状態に変更する場合、電磁比例弁1Aに流体を流し、流量計の測定結果が所定値(ここでは、流量特性Cの最大流量)になるように、固定ネジ22を所定方向に回転させ、そのネジ送りによって座金18に抗してボンネット19をボディ2側に向かって軸方向に移動させる。すると、ボンネット19と第1コア9との接触面積M1が基本状態より増加し、また、ボンネット19と第3コア15との間のギャップG1が基本状態より小さくなり、第3コア15の吸引力が大きくなる。流量計の測定結果が流量特性Cの最大流量になった時点では、電磁比例弁1Aは、図3に示すように基本状態の吸引力カーブX1が吸引力カーブX3に大きくなる。電磁比例弁1Aは、バネ線図Kをずらして開弁開始位置L1を変更することができない。しかし、吸引力カーブX1が全体的に吸引力カーブX3に大きくなる分だけ、プランジャ10の全開位置が高くなり、プランジャ10の動作ストロークStが0.20mmに大きくなる。よって、電磁比例弁1Aは、製品組立後に部品を分解することなく、固定ネジ22を回転させるだけで図9に示す流量特性Aを流量特性Cに変更することが可能である。
なお、電磁比例弁1Aは、固定ネジ22のネジ送りによってボンネット22を移動させるが、座金18がボンネット19を常時第3コア15と反対方向に押し上げている。そのため、ボンネット19はがたつくことなく保持され、電磁比例弁1Aは安定して流量調整を行う。
従って、第1参考例の電磁比例弁1Aの流量特性調整機構によれば、コイル17が巻き付けられる円筒中空形状のコイルボビン16と、コイルボビン16の中空孔に固設される第3コア15と、入口流路3と出口流路4とが形成されたボディ2と、入口流路3と出口流路4とを連通させる弁座6と、弁座6に当接又は離間する弁シート12と、弁シート12と一体化されて第3コア15と同軸上に配設されるプランジャ10と、プランジャ10を弁座6方向に常時付勢する板バネ8と、コイルボビン16とボディ2との間に介在する第1コア9と、第1コア9に接触するようにコイルボビン16に着脱可能に被せられるボンネット19と、を有し、第3コア15と第1コア9とボンネット19とがコイル17の周りを囲んで磁気回路を形成し、コイル17に供給する印加電流に応じて第3コア15がプランジャ10を板バネ8に抗して吸引することにより、流量調整を行うものに用いられ、ボンネット19を軸方向に移動させ、磁気回路を変化させる「移動手段」を有しているので、製品組立後でも電磁比例弁1Aの流量特性を容易に調整することができる。
特に、部品公差を測って電磁比例弁1Aを組み立てる必要がないので、組立工数を大幅に削減することができる。また、部品組立後に希望の流量特性が得られていないことが判明しても、部品を分解しなくてもボンネット19の外側から固定ネジ22を回転させるだけで流量調整できるので、流量調整を簡単かつ短時間に行うことができる。
また、第1参考例の電磁比例弁1Aの流量特性調整機構によれば、「移動手段」は、ボンネット19を「ネジ送り機構」により軸方向に移動させるので、ネジ送りの送り量によってボンネット19の位置を微調整することができる。
また、第1参考例の電磁比例弁1Aの流量特性調整機構によれば、「移動手段」は、ボンネット19と第3コア15との間に配設される座金18と、ボンネット19を貫いて第3コア15に螺合する固定ネジ22とを有しており、ボンネット19と第1コア9の接触面積M1、及び、ボンネット19と第3コア15との間のギャップG1が相対的に変動して磁路が変化するので、第3コア15の吸引力の変化率が大きくなり、流量特性の調整をより精密に行うことができる。
さらに、第1参考例の電磁比例弁1Aの流量特性調整機構を用いた流量特性調整方法によれば、コイル17に印加電流を供給しない状態で入口流路3に流体を供給し、コイル17に所定の印加電流を供給して、出口流路4から出力される流体の流量を図示しない流量計で測定し、図示しない流量計が所定値を測定するまで、「移動手段」によりボンネット19を軸方向に移動させて磁路を変化させ、流量調整を行うので、製品組立後でも電磁比例弁1Aの流量特性を容易に調整することができる。
(実施の形態)
続いて、本発明の電磁比例弁の流量特性調整機構及びそれを用いた流量特性調整方法について実施の形態を説明する。図4は、電磁比例弁1Bの断面図である。
本実施の形態の電磁比例弁1Bは、第2固定鉄心45を第1固定鉄心41にねじ込む量によって磁路を変化させる点で、固定ネジ22を第3コア15にねじ込む量を調整して、磁路を変化させる第1参考例と相違している。よって、ここでは、第1参考例と相違する点について詳細に説明し、共通する点については構成部品に第1参考例と同一符号を付し、適宜説明を省略する。
電磁比例弁1Aは、コイルボビン16内で第1固定鉄心41と第2固定鉄心45が螺合し、第3コア40を構成している。
第1固定鉄心41は、強磁性材料を円柱形状に成形したものであり、コイルボビン16の中空孔にボディ2側から装填されて固設されている。第1固定鉄心41の下端部分は、第2コア14から突出して、第1コア9の内周面と対向しており、第1固定鉄心41と第1コア9との間に磁気漏洩空間25が設けられている。第1固定鉄心41の上端面には、円筒状の突起42が同軸上に突設され、コイルボビン16の中空孔内に存在している。突起42は、外周面に雄ネジが形成されている。第1固定鉄心41は、突起42の端面から同軸上に固定ネジ22を締結するためのネジ孔43が形成されている。
第2固定鉄心45は、強磁性材料を円柱形状に成形したものであり、コイルボビン16の中空孔にボディ2と反対側から回転可能に挿入されている。第2固定鉄心45は、ボディ2側の端面に凹部46が穿設され、凹部46の内周面に雌ネジが形成されている。第2固定鉄心45は、凹部46の雌ネジを第1固定鉄心41の雄ネジに最後までねじ込んだときに、上端面がコイルボビン16の端面とほぼ同じ高さとなるように全長が設定されている。第2固定鉄心45は、軸心に沿って固定ネジ22が挿通される挿通孔47が形成されている。
なお、本実施の形態では、「移動手段」は、第1固定鉄心41の凸部42、ネジ孔43、第2固定鉄心45の凹部46、挿通孔47、ボンネット19の貫通孔20、固定ネジ20によって構成されている。また、「ネジ送り機構」は、固定ネジ20と第1固定鉄心41のネジ孔43によって構成されている。
かかる電磁比例弁1Bは、ボンネット19をコイルボビン16に被せ、固定ネジ22をボンネット19の貫通孔20と第2固定鉄心45の挿通孔47を貫き通し、固定ネジ22の先端部を第1固定鉄心41のネジ孔43にねじ込むことにより、ボンネット19が着脱可能に取り付けられる。ボンネット19は、第2固定鉄心45に当接して位置決めされるため、第2固定鉄心45がコイルボビン19から突き出す量に応じて、第1コア9と円周方向に接触する接触面積M3が変化する。
また、第2固定鉄心45は、第1固定鉄心41にねじ込まれるため、そのねじ込み量によって第1固定鉄心41と第2固定鉄心45との間に形成されるギャップG3が変化する。
このように、第1コア9とボンネット19との接触面積M3、及び、第1固定鉄心41と第2固定鉄心45との間に形成されるギャップG3が変化することにより、コイル17の周りに形成される磁気回路の構成が変化し、磁気抵抗が変化する。
そして、電磁比例弁1Bの流量特性を調整する場合には、出口流路4に流量計を接続し、コイルに通電していない状態で流体を入口流路3に供給した後、コイル17に所定の印加電流を供給し、流量計の測定結果が所定値であるか否かを確認する。
希望の流量特性でない場合には、コイル17への通電と流体の供給を停止する。固定ネジ22を取り外してボンネット19をコイルボビン16から取り除くと、第2固定鉄心45が露出するので、第2固定鉄心45を回転させることにより、第2固定鉄心45の雌ネジを第1固定鉄心41の雄ネジにねじ込む量を調整し、ギャップG3を調整する。それから、ボンネット19をコイルボビン16に被せて第2固定鉄心45に当接させ、固定ネジ22をボンネット19の貫通孔20と第2固定鉄心45の挿通孔47に貫き通し、第1固定鉄心41のネジ孔43にねじ込み、ボンネット19を第1固定鉄心41に固定する。ボンネット19は、第2固定鉄心45がコイルボビン16から突出する量に応じて、第1コア9との接触面積M3が調整される。そして、電磁比例弁1Bの入口流路3に流体を供給してから、コイル17に所定の印加電流を再び供給し、出口流路4から出力される流体の流量を流量計で測定する。測定結果が所定値である場合には、流量特性調整を終了し、所定値でない場合には、上述した流量特性調整を繰り返し行う。
従って、本実施の形態の電磁比例弁1Bの流量特性調整機構によれば、「移動手段」は、第3コア40を、ボディ2側からコイルボビン16の中空孔に固定される第1固定鉄心41と、ボディ2と反対側からコイルボビン16の中空孔に回転可能に装填される第2固定鉄心45とに分割し、第1固定鉄心41に第2固定鉄心45を螺合することと、ボンネット19を第2固定鉄心45に面接触させて固定する固定ネジ22と、を有しており、ボンネット19と第1コア9の接触面積M3、及び、第1固定鉄心41と第2固定鉄心45との間のギャップG3が相対的に変動して磁路が変化するので、第3コア40の吸引力の変化率が大きくなり、流量特性の調整をより精密に行うことができる。
(第2参考例
続いて、参考例の電磁比例弁の流量特性機構及びそれを用いた流量特性調整方法の第2参考例について説明する。図5は、電磁比例弁1Cの断面図である。
第2参考例の電磁比例弁1Cは、ボンネット51を回転させて軸方向に移動させる点で、固定ネジ22を回転させてボンネット51を軸方向に移動させる第1参考例の電磁比例弁1Aと相違している。よって、ここでは、第1参考例と相違する点について詳細に説明し、共通する点については、図面に第1参考例と同一符号を付し、適宜説明を省略する。
電磁比例弁1Cは、強磁性材料を円柱形状に形成した固定部材52を備え、固定部材52の貫通孔53に挿通した固定ネジ22を第3コア15のネジ孔21に締結することにより、固定部材52を第3コア15に固定している。固定部材52は、外径がコイルボビン16の外径と略同径を有し、外周面に雄ネジが形成されている。
ボンネット51は、強磁性材料を円筒形状に形成したものであり、一端開口内周面に雌ネジが形成されている。ボンネット51は、雌ネジが固定部材52の雄ネジに螺合して保持されている。
なお、第2参考例では、「移動手段」と「ネジ送り機構」は、ボンネット51の雌ネジと固定部材52の雄ネジによって構成されている。
電磁比例弁1Cの流量特性を調整する場合、出口流路4に流量計を接続した後、コイル17に通電しない状態で入口流路3に流体を供給し、その後、コイル17に所定の印加電流を供給して流量計で流量を測定する。
流量が所定値でない場合には、ボンネット51をつまんで回転方向に力を加える。すると、固定部材52は固定ネジ22で固定されて回転しないものの、ボンネット51が固定部材52に対して回転し、ネジ送りによって軸方向に移動する。そのため、ボンネット51と第1コア9の接触面積M4が変動して、磁路が変化し、流量が変化する。流量計が所定値を測定したら、ボンネット51の回転を止めて、流量特性の調整を終了する。
従って、第2参考例の電磁比例弁1Cの流量特性調整機構及びそれを用いた流量特性調整方法によれば、「移動手段」は、ボンネット51側に設けられた雌ネジと、コイルボビン2側の固定部材52に設けられた雄ネジとからなるので、工具を用いずにボンネット51を直接回転させて軸方向に移動させることができ、利便性がよい。
(第3参考例
続いて、参考例の電磁比例弁1Dの流量特性調整機構及びそれを用いた流量特性調整方法の第3参考例について説明する。図6は、電磁比例弁1Dの断面図である。
第3参考例の電磁比例弁1Dは、ボンネット63を回転させて軸方向に移動させる点で、固定ネジ22を回転させてボンネット19を軸方向に移動させる第1参考例の電磁比例弁1Aと相違している。よって、ここでは、第1参考例と相違する点につい詳細に説明し、共通する点については、第1参考例と同一符号を付し、説明を適宜省略する。
電磁比例弁1Dは、第3コア61が強磁性材料を円柱形状に成形したものであり、第2コア14を介して第1コア62に圧入され、溶接又はろう付けで保持されている。第3コア61は、下端部分が第2コア14から突き出し、第1コア62の内周面に対向している。また、第3コア61の上端部分は、コイルボビン16から突き出している。ボンネット63は、磁性材料を一方に開口する円筒形状に成形したものであり、閉端面に貫通孔64が形成されている。ボンネット63は、開口部内周面に雌ネジが形成され、第1コア62の外周面に形成された雄ネジに螺合している。このとき、ボンネット63は、貫通孔64の内周面が第3コア61に摺接し、第3コア61に案内されて移動する。
なお、第3参考例では、「移動手段」と「ネジ送り機構」は、ボンネット63の雌ネジと第1コア62の雄ネジによって構成されている。
電磁比例弁1Dの流量特性を調整する場合、出口流路4に流量計を接続した後、コイル17に印加電流を供給しない状態で入口流路3に流体を供給し、その後、コイル17に所定の印加電流を供給して流量を測定する。
流量計の測定結果が所定値でない場合には、ボンネット63をつまんで回転させる。ボンネット63を回転させると、ボンネット63の雌ネジと第1コア62の雄ネジとのねじ送りにより、ボンネット63が一定量ずつ軸方向に移動する。そのため、ボンネット63と第1コア62との接触面積M5、及び、ボンネット63と第3コア61との接触面積M6が相対的に変化して、磁気抵抗が変化し、流量が変化する。流量が所定値になったら、ボンネット63の回転を止めて、流量特性の調整を終了する。
従って、第3参考例の電磁比例弁1Dの流量特性調整機構及びそれを用いた流量特性調整方法によれば、「移動手段」は、ボンネット63に設けられた雌ネジと、コイルボビン16側の第1コア62に設けられた雄ネジとからなるので、工具を用いずにボンネット63を軸方向に移動させることができ、利便性がよい。
尚、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、色々な応用が可能である。
(1)例えば、上記第1参考例では、弾性部材として座金18を用いたが、図7に示す電磁比例弁1Eのように、第3コア15とボンネット19との間にコイルスプリング71を縮設してもよい。
(2)例えば、上記第1参考例では、固定ネジ22が露出しているが、固定ネジ22を隠す栓をボンネット19に取り付けるようにしてもよい。
(3)例えば、上記実施の形態の他、ボンネット19の厚みを変えたり、固定ネジ22の長さや材質を変えて、磁気回路の磁気抵抗を変化させ、流量調整するようにしてもよい。(4)例えば、上記実施の形態では、フラッパ方式の電磁比例弁1A,1B,1C,1D,1Eについて説明したが、プランジャ方式の電磁比例弁などに流量特性調整機構を設けてもよい。
(5)例えば、上記実施の形態では、電磁比例弁を半導体製造装置に用いたが、使用用途はこれに限定されない。
(6)例えば、上記実施の形態の電磁比例弁1A〜1Eでは、3を入口流路、4を出口流路としたが、3を出口流路、4を入口流路としてもよい。
第1参考例に係り、電磁比例弁の断面図であって、流量特性調整後の状態を示す。 同じく、電磁比例弁の断面図であって、流量特性調整前の状態を示す。 同じく、電磁比例弁に所定の印加磁力を与えたときの吸引力特性を示す図であって、基本状態、第1の状態、第2の状態の吸引力特性を示す。 本発明の実施の形態に係り、電磁比例弁の断面図である。 第2参考例に係り、電磁比例弁の断面図である。 第3参考例に係り、電磁比例弁の断面図である。 参考例の電磁比例弁の変更例である。 従来の電磁比例弁の断面図である。 流量特性を示す図である。 従来の電磁比例弁の吸引力特性を示す図である。
1A 電磁比例弁
1B 電磁比例弁
1C 電磁比例弁
1D 電磁比例弁
1E 電磁比例弁
2 ボディ
3 入口流路
4 出口流路
6 弁座
8 板バネ
9 第1コア
10 プランジャ
12 弁シート
14 第2コア
15 第3コア
16 コイルボビン
17 コイル
18 座金
19 ボンネット
22 固定ネジ
40 第3コア
41 第1固定鉄心
45 第2固定鉄心
51 ボンネット
52 固定部材
61 第3コア
62 第1コア
63 ボンネット
71 コイルスプリング
M1〜M6 接触面積
G1〜G3 ギャップ

Claims (2)

  1. コイルが巻き付けられる円筒中空形状のコイルボビンと、前記コイルボビンの中空孔に固設される固定鉄心と、第1流路と第2流路とが形成されたボディと、前記第1流路と前記第2流路とを連通させる弁座と、前記弁座に当接又は離間する弁体と、前記弁体と一体化されて前記固定鉄心と同軸上に配設される可動鉄心と、前記可動鉄心を前記弁座方向に常時付勢する付勢部材と、前記コイルボビンと前記ボディとの間に介在する中間連結体と、
    前記中間連結体に接触するように前記コイルボビンに着脱可能に被せられる被覆部材と、を有し、前記固定鉄心と前記中間連結体と前記被覆部材とが前記コイルの周りを囲んで磁気回路を形成し、前記コイルに供給する印加電流に応じて前記固定鉄心が前記可動鉄心を前記付勢部材に抗して吸引することにより、流量調整を行う電磁比例弁に用いられ、
    前記被覆部材を軸方向に移動させ、前記磁気回路を変化させる移動手段を有すること、
    前記移動手段は、
    前記固定鉄心を、前記ボディ側から前記コイルボビンの中空孔に固定される第1固定鉄心と、前記ボディと反対側から前記コイルボビンの中空孔に回転可能に装填される第2固定鉄心とに分割し、前記第1固定鉄心に前記第2固定鉄心を螺合することと、
    前記被覆部材を前記第2固定鉄心に面接触させて固定する固定部材と、を有することを特徴とする電磁比例弁の流量特性調整機構。
  2. 請求項1に記載の電磁比例弁の流量特性調整機構を用いて、
    前記コイルに印加電流を供給しない状態で前記第1流路に流体を供給し、
    前記コイルに所定の印加電流を供給して、前記第2流路から出力される流体の流量を流量測定手段で測定し、
    前記流量測定手段が所定値を測定するまで、前記移動手段により前記被覆部材を軸方向に移動させて磁路を変化させ、流量調整を行うことを特徴とする電磁比例弁の流量特性調整機構を用いた流量特性調整方法。
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