JP2018021641A - ガス燃料供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リニアソレノイドを用いても大型化することなく開弁性を向上させることができるガス燃料供給装置を提供すること。
【解決手段】燃料噴射装置1において、可動コア54は、大径部80と小径部82を備え、固定コア52は、大径部80及び小径部82が摺動可能な大径凹部70及び小径凹部72を備えており、コイル50へ通電しているときに、大径部80の角部である大径部角部81と大径凹部70の角部である大径凹部角部71との間に磁束が流れる第1磁気回路M1が形成されるとともに、小径部82の角部である小径部角部83と小径凹部72の角部である小径凹部角部73との間に磁束が流れる第2磁気回路M2が形成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料容器から供給先へ供給されるガス燃料の流量を調節するためにリニアソレノイドを用いたガス燃料供給装置に関するものである。
ガス燃料供給装置として、燃料容器から供給先へ供給されるガス燃料の流量を調節するためにリニアソレノイドを用いた装置がある。このような装置に使用されるリニアソレノイドとして、例えば、特許文献1に記載されたものがある。このリニアソレノイドは、コイルと、固定コアと、コイルへの通電により固定コアに吸引される可動コアと、可動コアと固定コアとの外周面を囲むヨークと、可動コアを摺動可能に支持する軸受とを備えている。そして、ガス燃料供給装置では、リニアソレノイドの動作により、弁座に対して、可動コアの端部に設けた弁体の距離(弁座と弁体の隙間の大きさ)を変化させて開度を調節することで、ガス燃料の流量を調整するようになっている。
特開2010−267749号公報
しかしながら、リニアソレノイドをガス燃料供給装置に用いた場合、開弁に必要となる開弁力が増加してしまう。つまり、ガス燃料の圧力によって閉弁方向へ作用する荷重が生じる場合にはガス燃料の圧力の影響を受ける場合には、可動コアを開弁方向へ移動させるためにより大きな電磁吸引力が必要になる。逆に、ガス燃料の圧力によって開弁方向へ作用する荷重が生じる場合には、可動コアを閉弁方向へ付勢する圧縮ばねの設定荷重が大きくなるため、可動コアを開弁方向へ移動させるためにより大きな電磁吸引力が必要になる。特に、高圧のガス燃料の場合、開弁力の増加が顕著である。そのため、従来のリニアソレノイドを単に適用するだけでは、磁気吸引力が十分でなく、開弁性が悪化するそれがあった。
なお、コイルを大型化すれば磁気吸引力は増加するが、ガス燃料供給装置の体格が大きくなってしまうという問題がある。
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、リニアソレノイドを用いても大型化することなく開弁性を向上させることができるガス燃料供給装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の一形態は、コイルと、固定コアと、前記コイルへの通電により前記固定コアに吸引される可動コアと、前記可動コアを前記固定コアから離れる方向へ付勢するばねと、前記可動コアを両端で摺動可能に支持する軸受と、前記コイルを覆うヨークとを有するリニアソレノイド部を備え、前記リニアソレノイド部により、前記可動コアとともに移動する弁体とハウジングに固定された弁座との距離を変化させてガス燃料の流量を調節するガス燃料供給装置において、前記可動コアは、大径部と小径部を備え、前記固定コアは、前記大径部及び前記小径部が摺動可能な大径凹部及び小径凹部を備えており、前記コイルへ通電しているときに、前記大径部の角部である大径部角部と前記大径凹部の角部である大径凹部角部との間に磁束が流れる第1磁気回路が形成されるとともに、前記小径部の角部である小径部角部と前記小径凹部の角部である小径凹部角部との間に磁束が流れる第2磁気回路が形成されることを特徴とする。
このガス燃料供給装置では、前記コイルへ通電しているときに、リニアソレノイド部において、可動コアにおける大径部の角部である大径部角部と固定コアにおける大径凹部の角部である大径凹部角部との間に磁束が流れる第1磁気回路と、可動コアにおける小径部の角部である小径部角部と固定コアにおける小径凹部の角部である小径凹部角部との間に磁束が流れる第2磁気回路との2つの磁気回路が形成される。そして、第1磁気回路及び第2磁気回路の各回路にて、固定コアが可動コアを吸引する磁気吸引力が発生する。そのため、リニアソレノイド部において、コイルを大型化することなく、可動コアを吸引する磁気吸引力を増加させることができる。従って、リニアソレノイドを用いても大型化することなく開弁性を向上させることができる。
上記したガス供給装置において、前記軸受の一方は、前記小径凹部の一部で構成されて前記固定コアに一体化されていてもよい。
このようにすることにより、リニアソレノイド部において、可動コアを吸引する磁気吸引力を増加させて開弁性を向上させるとともに、部品点数を削減することができる。
そして、上記したガス供給装置において、前記弁体が前記弁座に当接している状態で、前記大径部角部と前記大径凹部角部とが最も近接しているとともに、前記小径部角部と前記小径凹部角部とが最も近接していることが望ましい。
このようにすることにより、前記弁体を前記弁座から離間させる開弁開始時において、第1磁気回路及び第2磁気回路によってそれぞれ発生する磁気吸引力であって、可動コアを軸方向へ吸引する軸方向吸引力をともに最大にすることができる。従って、リニアソレノイド部において、可動コアを軸方向へ吸引する軸方向吸引力を増加させることができるので、開弁性をより向上させることができる。
あるいは、上記したガス燃料供給装置において、前記弁体が前記弁座に当接している状態で、前記大径部角部と前記大径凹部角部とが最も近接しており、前記可動コアが前記固定コア側に所定距離移動したときに、前記小径部角部と前記小径凹部角部とが最も近接するようにしてもよい。
このようにすることにより、可動コアが固定コア側に移動するにつれて、第1磁気回路において、可動コアを径方向へ吸引する径方向吸引力が増加していき、可動コアを軸方向へ吸引する軸方向吸引力が低下する前に、第2磁気回路において、可動コアを軸方向へ吸引する軸方向吸引力を最大にすることができる。従って、リニアソレノイド部の比例域(電流の大きさと可動コアの移動量とが比例する領域)における可動コアの移動量を大きくことができるため、開度調整の精度を向上させることができるので、ガス燃料の流量(供給量)を精度良く制御することができる。
また、上記したガス燃料供給装置において、前記可動コアに設けられて前記固定コアとの間をシールする環状シール部材を有し、前記弁体と前記弁座が当接してシールされるシール径SR1が、前記環状シール部材のシール径SR2以上(SR1≧SR2)であってもよい。
このようにすることにより、ガス燃料の圧力(1次圧)によって生じる可動コア(弁体)が閉弁方向へ付勢される力を、低減することができる。そして、リニアソレノイド部において、可動コアを吸引する磁気吸引力が増加しているので、開弁性を確実に向上させることができる。
本発明に係るガス燃料供給装置によれば、リニアソレノイドを用いても大型化することなく開弁性を向上させることができる。
第1実施形態における燃料噴射装置の断面図である。 第1磁気回路と第2磁気回路を説明するための図である。 第2実施形態における燃料噴射装置の断面図である。 第3実施形態における燃料噴射装置の断面図である。 第4実施形態における燃料噴射装置の断面図である。 第4実施形態における変形例を示す図である。
<第1実施形態>
本実施形態では、本発明のガス燃料供給装置を、燃料噴射装置(インジェクタ)に適用した場合について説明する。この燃料噴射装置は、例えば、燃料電池車においてガス燃料(例えば、水素)を燃料電池(不図示)に供給するための装置である。そこで、まず、第1実施形態について説明する。
第1実施形態の燃料噴射装置1は、図1に示すように、リニアソレノイド部10と、弁体12と、弁座14と、ハウジング16などを有する。
リニアソレノイド部10は、コイル50と、固定コア52と、可動コア54と、圧縮ばね56と、軸受58,59と、ヨーク60などを備える。コイル50は、中空円筒状のコイルボビン51に導線が巻かれて形成されている。コイルボビン51の中空部に、固定コア52と可動コア54が配置されている。
固定コア52は、コイルボビン51の一端に配置されている。固定コア52は、略円筒状(真円筒状や楕円筒状などを含む)に形成され、大径凹部70と、小径凹部72と、軸受保持凹部74を備えている。言い換えると、固定コア52には、段状に凹部が3つ形成されている。大径凹部70及び小径凹部72は、可動コア54が摺動する部分である。軸受保持凹部74は、小径凹部72より径が小さい凹部であり、その内側に軸受58が配置されている。固定コア52は、軟磁性材料(例えば、電磁ステンレス鋼)により形成されている。
可動コア54は、略円筒状(真円筒状や楕円筒状などを含む)に形成され、大径部80と、小径部82と、軸部84と、弁体部86とを備えている。可動コア54は、軟磁性材料(例えば、電磁ステンレス鋼)により形成されている。可動コア54は、大径部80の一部と弁体部86とがハウジング16内に配置され、軸部84が軸受58に配置されている。また、大径部80、小径部82及び軸部84は、コイルボビン51の中空部内に位置している。
可動コア54は、弁体12が弁座14に当接している状態(図1に示す状態)において、大径部80の角部である大径部角部81が、大径凹部70の角部である大径凹部角部71に対して最も近接している。また、この状態において、小径部82の角部である小径部角部83が、小径凹部72の角部である小径凹部角部73に対して最も近接している。
そして、可動コア54は、一端において軸部84が軸受58に摺動可能に支持され、他端において弁体部86が軸受59に摺動可能に支持されている。これにより、可動コア54は、固定コア52側において、大径部80の外周面が大径凹部70の内周面を摺動し、小径部82の外周面が小径凹部72の内周面を摺動するようになっている。また、弁体部86の端部に弁体12が一体形成されており、弁体12は可動コア54の移動に伴って移動するようになっている。
圧縮ばね56は、軸受58の内側であって固定コア52と可動コア54との間に配置されている。圧縮ばね56は、圧縮された状態となっており、弁体12(可動コア54)を弁座14に向けて付勢している。
ヨーク60は、コイル50を取り囲むように配置されている。ヨーク60の開口部分には、蓋部材62が配置されている。これらヨーク60と蓋部材62は、軟磁性材料(例えば、電磁ステンレス鋼)により形成されており、リニアソレノイド部10のカバーを構成している。
弁体12は、可動コア54の弁体部86の端部に一体形成されている。弁体12は、弁座14に対してガス燃料の流れ方向の上流側に配置されている。弁体12は、その端面に略円板形状のシール部材13を備えている。このシール部材13が、弁座14(シート部15)に対し当接/離間する部分である。シール部材13は、ゴムや樹脂等の弾性体により形成されている。
弁座14は、ハウジング16に固定されており、外側がテーパ状に形成されたシート部15を備えている。このシート部15に対して、弁体12のシール部材13が弾性変形しつつ当接することにより、ガス燃料の供給停止時(閉弁時)におけるシール性が確保されている。そして、弁座14は、弁体12に対してガス燃料の流れ方向の下流側に配置されている。弁座14の中央部分には、吐出孔22が形成されている。この吐出孔22は、弁座14を軸方向に貫通する孔であり、ガス燃料の流路である。吐出孔22は、燃料配管を介して供給先(例えば、燃料電池)に接続されている。
ハウジング16は、略円筒状に形成され、弁体12(可動コア54の一部)と、弁座14と、軸受59などを収容している。このハウジング16は、軟磁性材料(例えば、電磁ステンレス鋼)により形成されている。そして、ハウジング16の内部には、ガス燃料が流れる燃料流路18が形成されている。また、ハウジング16は、燃料流路18に側方から連通する流入孔20を備えている。この流入孔20は、ハウジング16を径方向に貫通する孔であり、ガス燃料の流路である。流入孔20は、燃料配管を介して燃料容器(例えば、水素ボンベ)に接続されている。
ハウジング16の一部(可動コア54の大径部80を収容する部分)は、コイルボビン51の中空部の他端(固定コア52と反対側)に配置されている。そして、ハウジング16の端部と固定コア52の端部と間に、非磁性体である環状部材64が配置されている。
次に、燃料噴射装置1の作用(動作)について説明する。まず、コイル50に通電が行われていないとき、すなわち、閉弁時には、図1に示すように、圧縮ばね56の付勢力により、弁体12のシール部材13は、弁座14のシート部15に当接している。そのため、弁座14の吐出孔22は、燃料流路18と遮断されている。従って、吐出孔22からガス燃料が燃料噴射装置1の外部へ放出されない。
一方、コイル50に通電が行われているとき、すなわち、開弁時には、コイル50の周辺には、磁束がヨーク60、ハウジング16、可動コア54、固定コア52、及び蓋部材62を流れてヨーク60に戻る磁気回路が2つ形成される。この2つの磁気回路は、可動コア54と固定コア52との間における磁束の流れる経路が異なっている。つまり、図2に示すように、大径部角部81と大径凹部角部71との間に磁束が流れる第1磁気回路M1と、小径部角部83と小径凹部角部73との間に磁束が流れる第2磁気回路M2とが形成される。
そのため、第1磁気回路M1及び第2磁気回路M2の各回路にて、固定コア52が可動コア54を吸引する磁気吸引力が発生する。従って、リニアソレノイド部10において、コイル50を大型化することなく、可動コア54を吸引する磁気吸引力が増加する。これにより、体格が大きくなることなく燃料噴射装置1における開弁性を向上させることができる。
そして、通電開始時、すなわち開弁開始時には、大径部角部81と大径凹部角部71とが最も近接しているとともに、小径部角部83と小径凹部角部73とが最も近接している。これにより、第1磁気回路M1及び第2磁気回路M2によってそれぞれ発生する磁気吸引力であって、可動コア54を軸方向へ吸引する軸方向吸引力をともに最大にすることができる。従って、リニアソレノイド部10において、可動コア54を軸方向(固定コア52側)へ吸引する軸方向吸引力を増加させることができるので、燃料噴射装置1における開弁開始時の開弁性をより向上させることができる。
これにより、可動コア54を固定コア52側へ確実に移動させることができるため、弁体12が固定コア52側へ移動する。そのため、弁体12のシール部材13は、弁座14のシート部15から離間する。これにより、弁座14の吐出孔22は、燃料流路18と連通する。
具体的には、吐出孔22は、弁体12のシール部材13と弁座14のシート部15との間の隙間を介して、燃料流路18と連通する。そのため、燃料流路18内を流れるガス燃料は、シール部材13とシート部15との間の隙間を通って、吐出孔22に流れ込む。これにより、吐出孔22からガス燃料が燃料噴射装置1の外部へ放出される。このとき、コイル50に流す電流量に応じて(比例して)、可動コア54(弁体12)の移動量が変化する。そのため、コイル50に流す電流量を制御することにより、燃料噴射装置1の開度を調整してガス燃料の供給量を制御することができる。
以上、詳細に説明したように本実施形態に係る燃料噴射装置1によれば、コイル50へ通電しているときに、リニアソレノイド部10において、可動コア54における大径部角部81と固定コア52における大径凹部角部71との間に磁束が流れる第1磁気回路M1と、可動コア54における小径部角部83と固定コア52における小径凹部角部73との間に磁束が流れる第2磁気回路M2との2つの磁気回路が形成される。そして、第1磁気回路M1及び第2磁気回路M2の各回路にて、固定コア52が可動コア54を吸引する磁気吸引力が発生する。そのため、体格が大きくなることなく、リニアソレノイド部10において、可動コア54を吸引する磁気吸引力が増加するので、燃料噴射装置1における開弁性を向上させることができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について、図3を参照しながら説明するが、第1実施形態と同等の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略し、異なった点を中心に述べる。
本実施形態の燃料噴射装置101では、図3に示すように、固定コア152及び可動コア154の形状が、第1実施形態と異なっている。具体的には、固定コア152は、大径凹部170と小径凹部172を備えている。言い換えると、固定コア152には、段状に凹部が2つだけ形成されている。これに対応して、可動コア154は、大径部180と小径部182と弁体部86とを備えている。
そして、小径凹部172が、可動コア154を摺動可能に支持する軸受の一方を兼ねている。すなわち、軸受の一方が小径凹部172によって構成されて固定コア152に一体化されている。従って、燃料噴射装置101では、軸受の数が削減されている。
このような燃料噴射装置101において、コイル50に通電が行われているとき、すなわち、開弁時には、コイル50の周辺に、磁束がヨーク60、ハウジング16、可動コア154、固定コア152、及び蓋部材62を流れてヨーク60に戻る磁気回路が2つ形成される。この2つの磁気回路は、可動コア154と固定コア152との間における磁束の流れる経路が異なっており、大径部角部181と大径凹部角部171との間に磁束が流れる第1磁気回路M1と、小径部角部183と小径凹部角部173との間に磁束が流れる第2磁気回路M2とが形成される。そのため、体格が大きくなることなく、リニアソレノイド部110において、可動コア154を吸引する磁気吸引力が増加する。
従って、燃料噴射装置101によれば、リニアソレノイド部110において、可動コア154を吸引する磁気吸引力を増加させて開弁性を向上させるとともに、部品点数を削減することができる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について、図4を参照しながら説明するが、第1実施形態と同等の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略し、異なった点を中心に述べる。
本実施形態の燃料噴射装置201では、図4に示すように、可動コア254の形状が、第1実施形態と異なっている。具体的には、可動コア254における小径部282の軸方向長さLが、第1実施形態より短く(小さく)なっている。これにより、弁体12が弁座14に当接している状態において、小径部角部283と小径凹部角部73とが離れており、可動コア254が固定コア52側に所定距離移動したときに、小径部角部283と小径凹部角部73とが最も近接するようになっている。
ここで、軸方向長さLは、例えば、第1磁気回路M1により発生する可動コア254を軸方向へ吸引する軸方向吸引力が低下し始める可動コア254の移動量から所定距離を求め、その所定距離から決定することができる。そして、本実施形態では、軸方向長さLは、第1磁気回路M1によって発生する軸方向吸引力が低下し始める前に、小径部角部283と小径凹部角部73とが最も近接して第2磁気回路M2によって発生する軸方向吸引力が最大となるように設定されている。
このような燃料噴射装置201において、コイル50に通電が行われているとき、すなわち、開弁時には、コイル50の周辺に、磁束がヨーク60、ハウジング16、可動コア254、固定コア52、及び蓋部材62を流れてヨーク60に戻る磁気回路が2つ形成される。この2つの磁気回路は、可動コア254と固定コア52との間における磁束の流れる経路が異なっており、大径部角部81と大径凹部角部71との間に磁束が流れる第1磁気回路M1と、小径部角部283と小径凹部角部73との間に磁束が流れる第2磁気回路M2とが形成される。そのため、体格が大きくなることなく、リニアソレノイド部210において、可動コア254を吸引する磁気吸引力が増加する。但し、開弁開始時における第2磁気回路M2の磁気吸引力は、第1実施形態に比べて弱くなる。
従って、燃料噴射装置201によれば、第1実施形態に比べて、開弁開始時における可動コア254を吸引する磁気吸引力は低下するが、従来例よりは増加するため開弁性を向上させるができる。
そして、コイル50に流す電流を大きくしていき、可動コア254が固定コア52側に移動するにつれて、第1磁気回路M1において、可動コア254を径方向へ吸引する径方向吸引力が増加していき、可動コア254を軸方向へ吸引する軸方向吸引力が低下し始める前に、第2磁気回路M2において、可動コア254を軸方向へ吸引する軸方向吸引力を最大にすることができる。
従って、燃料噴射装置201によれば、リニアソレノイド部210の比例域(制御域)における可動コア254の移動量(移動範囲)を大きくことができるため、開弁時の制御性を向上させることができ、ガス燃料の供給量を精度良く制御することができる。
<第4実施形態>
最後に、第4実施形態について、図5及び図6を参照しながら説明するが、第1実施形態と同等の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略し、異なった点を中心に述べる。
本実施形態の燃料噴射装置301では、図5に示すように、固定コア352及び可動コア354の形状が、第1実施形態と異なっている。具体的には、固定コア352は、大径凹部370と、小径凹部372と、軸受凹部374と、外部と軸受凹部374とを連通する貫通孔376を備えている。これに対応して、可動コア354は、大径部380と、小径部382と、軸部384と、弁体部386を備えている。
ここで、軸部384は、固定コア352(軸受凹部374)との間をシールする環状シール部材385(例えば、Oリングなど)を備えている。また、軸受凹部374のうち圧縮ばね356が配置されている部分は、貫通孔376により外部に連通している。そのため、ガス燃料の圧力(1次圧)が軸部384の端面384aには作用しないようになっている。
そして、弁体12のシール部材13が弁座14のシート部15に当接して吐出孔22をシールするシール径SR1が、環状シール部材385のシール径SR2と等しい(SR1=SR2)。これにより、可動コア354が閉弁方向へガス燃料の圧力(1次圧)の影響を受ける受圧面積(固定コア352側の大径部380の端面380aと、小径部382の端面382aとの合計面積)と、開弁方向へガス燃料の圧力(1次圧)の影響を受ける受圧面積(弁体部386側の大径部380の端面380bと、弁体部386の端面386aのうちシート部15(吐出孔22)より外側の部分との合計面積)とが等しくなる。従って、ガス燃料の圧力(1次圧)によって生じる可動コア354(弁体12)が閉弁方向へ付勢される力を、なくす(相殺する)ことができる。
なお、シール径SR1がシール径SR2と等しい場合に限らず、図5に示すように、シール径SR1がシール径SR2よりも大きい場合(SR1>SR2)であっても、ガス燃料の圧力(1次圧)によって生じる可動コア354(弁体12)が閉弁方向へ付勢される力を低減することができる。この場合には、可動コア354が閉弁方向へガス燃料の圧力(1次圧)の影響を受ける受圧面積(固定コア352側の大径部380の端面380aと、小径部382の端面382aとの合計面積)が、開弁方向へガス燃料の圧力(1次圧)の影響を受ける受圧面積(弁体部386側の大径部380の端面380bと、弁体部386の端面386aのうちシート部15(吐出孔22)より外側の部分との合計面積)より大きくなる。そのため、ガス燃料の圧力(1次圧)を利用して、シール部材13をシート部15に押し付けることができるので、圧縮ばね356の設定荷重を小さくすることができる。
このような燃料噴射装置301において、コイル50に通電が行われているとき、すなわち、開弁時には、コイル50の周辺に、磁束がヨーク60、ハウジング16、可動コア354、固定コア352、及び蓋部材62を流れてヨーク60に戻る磁気回路が2つ形成される。この2つの磁気回路は、可動コア354と固定コア352との間における磁束の流れる経路が異なっており、大径部角部381と大径凹部角部371との間に磁束が流れる第1磁気回路M1と、小径部角部383と小径凹部角部373との間に磁束が流れる第2磁気回路M2とが形成される。そのため、体格が大きくなることなく、リニアソレノイド部310において、可動コア354を吸引する磁気吸引力が増加する。
従って、燃料噴射装置301によれば、ガス燃料の圧力(1次圧)によって生じる可動コア354(弁体12)が閉弁方向へ付勢される力が相殺(又は低減)されて、可動コア354を吸引する磁気吸引力が増加しているので、開弁性を確実に向上させることができる。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。例えば、上記した燃料噴射装置は、水素以外のガス燃料(例えば、CNGなど)にも適用することができる。
また、上記した実施形態では、ガス燃料の流れが流入孔20から燃料流路18を介して吐出孔22へ流れる場合を説明したが、ガス燃料の流れが逆、すなわち、吐出孔22から燃料流路18を介して流入孔20へ流れる場合にも本発明を適用することができる。
1 燃料噴射装置
10 リニアソレノイド部
12 弁体
13 シール部材
14 弁座
15 シート部
16 ハウジング
50 コイル
52 固定コア
54 可動コア
56 圧縮ばね
58 軸受
59 軸受
60 ヨーク
70 大径凹部
71 大径凹部角部
72 小径凹部
73 小径凹部角部
80 大径部
81 大径部角部
82 小径部
83 小径部角部
M1 第1磁気回路
M2 第2磁気回路

Claims (5)

  1. コイルと、固定コアと、前記コイルへの通電により前記固定コアに吸引される可動コアと、前記可動コアを前記固定コアから離れる方向へ付勢するばねと、前記可動コアを両端で摺動可能に支持する軸受と、前記コイルを覆うヨークとを有するリニアソレノイド部を備え、前記リニアソレノイド部により、前記可動コアとともに移動する弁体とハウジングに固定された弁座との距離を変化させてガス燃料の流量を調節するガス燃料供給装置において、
    前記可動コアは、大径部と小径部を備え、
    前記固定コアは、前記大径部及び前記小径部が摺動可能な大径凹部及び小径凹部を備えており、
    前記コイルへ通電しているときに、
    前記大径部の角部である大径部角部と前記大径凹部の角部である大径凹部角部との間に磁束が流れる第1磁気回路が形成されるとともに、
    前記小径部の角部である小径部角部と前記小径凹部の角部である小径凹部角部との間に磁束が流れる第2磁気回路が形成される
    ことを特徴とするガス燃料供給装置。
  2. 請求項1に記載するガス燃料供給装置において、
    前記軸受の一方は、前記小径凹部で構成されて前記固定コアに一体化されている
    ことを特徴とするガス燃料供給装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載するガス燃料供給装置において、
    前記弁体が前記弁座に当接している状態で、前記大径部角部と前記大径凹部角部とが最も近接しているとともに、前記小径部角部と前記小径凹部角部とが最も近接している
    ことを特徴とするガス燃料供給装置。
  4. 請求項1に記載するガス燃料供給装置において、
    前記弁体が前記弁座に当接している状態で、前記大径部角部と前記大径凹部角部とが最も近接しており、
    前記可動コアが前記固定コア側に所定距離移動したときに、前記小径部角部と前記小径凹部角部とが最も近接する
    ことを特徴とするガス燃料供給装置。
  5. 請求項1に記載するガス燃料供給装置において、
    前記可動コアに設けられて前記固定コアとの間をシールする環状シール部材を有し、
    前記弁体と前記弁座が当接してシールされるシール径SR1が、前記環状シール部材のシール径SR2以上(SR1≧SR2)である
    ことを特徴とするガス燃料供給装置。
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