JP6749177B2 - 電磁弁装置 - Google Patents

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本発明は、弁通路を開閉する電磁弁装置に関する。
弁通路を開閉する電磁弁装置として、電磁開閉弁及び電磁調圧弁等が知られており、その一例として特許文献1の燃料噴射弁がある。特許文献1の燃料噴射弁では、針弁のプランジャがスプリングによって閉弁方向に付勢されている。また、プランジャには、2つの電磁石が設けられている。第1電磁石は、その電気コイルに電流が流されることでプランジャを開弁方向に吸引し、第2電磁石は、その電気コイルに電流が流されるとプランジャを閉弁方向に吸引するようになっている。燃料噴射弁では、閉弁状態において第1電磁石及び第2電磁石の電気コイルに通電が開始されており、開弁時に第2電磁石の電気コイルに対する通電を停止して、弁体を引き上げるようになっている。
特開2000−2163号公報
特許文献1の燃料噴射弁では、閉弁状態において第2電磁石の電気コイルに通電が開始されており、プランジャは、スプリングの付勢力と共に第2電磁石の励磁力によって閉弁方向に押されている。従って、閉弁状態において、第2電磁石に常時電流を流し続けることによって、一次側空間の気密性を確保することができる。
しかし、第2電磁石に常時電流を流し続けると、当然のごとく消費エネルギーが大きくなる。そのような事態を回避すべく、付勢ばねの付勢力を大きくすることが考えられる。他方、付勢ばねの付勢力を大きくすると、消費エネルギーを抑えることは可能であるが、開弁時において第1電磁石が発生すべき励磁力が大きくなる。そうすると、第1電磁石の電気コイルの巻き数等が大きくなり、第1電磁石が大型化する。
そこで本発明は、ソレノイドを大型化させることなく一次ポート側の空間の気密性を確保することができる電磁弁装置を提供することを目的としている。
本発明の電磁弁装置は、一次ポートと二次ポートとを繋ぐ弁通路を有するハウジングと、前記ハウジング内に設けられ、前記弁通路を閉じる閉位置と前記弁通路を開く開位置との間で移動して前記弁通路を開閉する弁体と、前記弁体を前記閉位置の方に付勢する第1付勢ばねと、電流が流されると、前記第1付勢ばねの付勢力に抗して前記弁体を前記開位置の方へと移動させる制御用ソレノイドと、前記第1付勢ばねと別に設けられ、前記弁体を閉位置の方に付勢する第2付勢ばねと、電流が流されると、前記弁体に対する前記第2付勢ばねの付勢を小さくする補助用ソレノイドとを有するものである。
本発明に従えば、第1付勢ばねの付勢に加えて第2付勢ばねの付勢によってより強固に弁通路が閉じられる。これにより、弁通路における一次ポート側の空間の気密性を向上させることができ、一次ポート側の空間から二次ポート側の空間に流体が漏れ出ることを防ぐことができる。他方、弁通路を開いて一次ポートから二次ポートに流体を流す際には、補助用ソレノイドに電流を流して補助用ソレノイドによって弁体に対する第2付勢ばねの付勢を小さくする、即ち弁体に作用する閉弁力を小さくすることができる。これにより、制御用ソレノイドは、補助用ソレノイドがない場合に比べて小さな力で弁体を開位置の方に動かすことができ、制御用ソレノイドの大型化を抑制することができる。
上記発明において、前記補助ソレノイドは、前記弁体に対する前記第2付勢ばねの付勢を解除するようになっていてもよい。
本発明に従えば、補助用ソレノイドに電流を流すことによって弁体に対する第2付勢ばねの付勢を解除することができる。これにより、制御用ソレノイドは、第2付勢ばねの付勢を最大限に小さく(即ち、ゼロ)した状態で弁体を開位置の方に動かすことができる。
上記発明において、前記弁体は、所定方向に延在し、前記制御用ソレノイドは、前記弁体の前記所定方向一方側に位置し、前記弁体を前記所定方向他方側に押して前記開位置の方に移動させ、前記第2付勢ばねは、前記補助用ソレノイドを介して前記弁体を前記所定方向一方側に付勢して前記閉位置の方に移動させ、前記補助用ソレノイドは、前記弁体の前記所定方向他方側に位置し、前記弁体から離されて前記第2付勢ばねの付勢を解除してもよい。
上記構成に従えば、電磁弁装置がハウジングに対して軸線方向一方側又は他方側だけに延伸することを抑制することができる。
上記発明において、前記補助用ソレノイドは、固定磁極と、可動鉄心である付勢ロッドと、ソレノイドコイルとを有し、前記付勢ロッドは、前記固定磁極に対して前記閉位置の方に離して配置され且つ前記第2付勢ばねに付勢されて前記弁体を前記閉位置の方に押すようになっており、前記ソレノイドコイルは、電流が流されると、前記固定磁極及び前記付勢ロッドを励磁させて前記固定磁極に前記付勢ロッドを吸着させて付勢を解除するようになっていてもよい。
上記構成に従えば、固定磁極が付勢ロッドを吸着することによって第2付勢ばねの付勢を解除する。固定磁極が付勢ロッドを吸着した後は低い電流値でも吸着状態を保持できるので、付勢解除時における補助用ソレノイドの消費電力は、電流に応じた励磁力を発生させる電磁比例ソレノイドを補助用ソレノイドに採用した場合に比べて低く抑えることができる。
上記発明において、前記制御用ソレノイドは、そこに流された電流の値に応じた励磁力で前記弁体を押す電磁比例ソレノイドであってもよい。
上記構成に従えば、制御用ソレノイドによって弁体の位置を制御することができるので、二次ポート側に流れる二次圧の圧力を調整することができる。
上記発明において、前記第2付勢ばねは、前記付勢ロッド及び前記固定磁極との間に配置されていてもよい。
上記構成に従えば、第2付勢ばねが固定磁極と付勢ロッドとの間に配置されて、補助用ソレノイドに内蔵されている。それ故、弁体を閉位置の方に付勢する機能、及び弁体に当接する初期位置に付勢ロッドを復帰させる機能の両方の機能を第2付勢ばねに持たせることができる。これにより、部品点数を削減することができる。
本発明によれば、ソレノイドを大型化させることなく一次側空間の気密性を確保することができる。
本発明の実施形態に係る電磁弁装置の構成を示す断面図である。 図1の電磁弁装置に備わる制御弁機構の構成を示す断面図である。 図1の電磁弁装置に備わる制御用ソレノイドの構成を示す断面図である。 図1の電磁弁装置に備わる補助用ソレノイドの構成を示す断面図である。
以下、本発明に係る実施形態の電磁弁装置1について図面を参照して説明する。なお、以下の説明で用いる方向の概念は、説明する上で便宜上使用するものであって、発明の構成の向き等をその方向に限定するものではない。また、以下に説明する電磁弁装置1は、本発明の一実施形態に過ぎない。従って、本発明は実施形態に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲で追加、削除、変更が可能である。
[電磁弁装置]
図1に示す電磁弁装置1は、機器間を繋ぐ通路を開閉すると共に、その通路を流れる流体(例えば、ガスであっても液体であってもよい)の圧力を調整して下流側の機器に供給するものである。更に詳細に説明すると、電磁弁装置1は、ノーマルクローズ形の電磁比例弁装置であり、そこに流れる電流の値に応じて流体の圧力を調整するようになっている。また、電磁弁装置1は、そこに流れていた電流を止めることによって通路を閉じて流体が下流側の機器に供給されないようにしている。このように構成される電磁弁装置1は、制御弁機構2と、制御用ソレノイド3と、補助用ソレノイド4と、閉弁用ばね5とを備えている。
<制御弁機構>
図2に示す制御弁機構2は、そこを通る流体の圧力を調整するための部位であり、ハウジング11と、弁体12と、固定部材13と、ばね受け部材14と、制御用ばね15と、2つのシール部材16,17とを有している。ハウジング11は、詳述しないが図2に示すように複数の部分から成り、予め定められた軸線L1に沿って延在している。また、ハウジング11は、一次ポート21と、二次ポート22と、弁体孔23とを有しており、一次ポート21は、例えば高圧タンクのような貯留装置に繋がり、また二次ポート22は、燃料電池やエンジン等の流体消費機器に接続されている。これら2つのポート21,22は、ハウジング11の軸線方向一端から順に一次ポート21及び二次ポート22と形成されている。また、これら2つのポート21,22は、共に弁体孔23に繋がっている。
弁体孔23は、軸線L1に沿って延びており、ハウジング11を軸線方向(即ち、軸線L1に沿う方向)に貫通している。また、弁体孔23は、軸線方向一方側の領域において一次ポート21及び二次ポート22と繋がっており、その領域が弁通路24を構成している。弁通路24は、一次ポート21側に比べて二次ポート22側が小径に形成されている。即ち、ハウジング11の内周面には、弁通路24の一次ポート21側の部分と二次ポート22側の部分とが繋がる箇所において段差が形成されており、その段差が弁座25を形成している。更に、弁体孔23には、弁座25に着座するように弁体12が挿通されている。
弁体12は、大略円柱状になっており、その軸線に沿って延在して長尺に形成されている。このような形状を有する弁体12は、軸線L1に沿って弁体孔23に挿通され、所定方向である軸線方向に延在している。また、弁体12の中間部分の外径は、弁体孔23の中間部分の孔径と略同一になるように形成されており、弁体12の中間部分がハウジング11の内周面によって摺動支持されている。また、弁体12の軸線方向一端側部分には、スラスト軸受18が外装されており、弁体12は、スラスト軸受18を介してハウジング11の内周面に支持されている。このように弁体12は、少なくとも2カ所にてハウジング11に支持されており、軸線方向一方及び他方に摺動できるようになっている。
また、弁体12は、軸線方向一方側の部分に比べて軸線方向他方側の部分が大径に形成されており、弁座25に対応する部分である弁部12aがテーパ状に形成されている。即ち、弁部12aは、軸線方向一方側から他方側に向かって拡径するように形成されている。このような形状を有する弁部12aは、弁体12が軸線方向一方に動いて閉位置に達すると弁座25に着座し、また弁体12が閉位置から軸線方向他方に移動することによって弁座25から離れて弁通路24を開く。このように弁体12は、弁通路24を開く開位置と閉位置と間を移動して、弁通路24を開閉するようになっている。また、弁体12には、その軸線方向他端部付近に固定部材13が設けられている。
固定部材13は、大略有底円筒状に形成されており、その軸線周りに内孔である嵌合孔部13aを有している。嵌合孔部13aには、弁体12の軸線方向他端部が嵌合されている。固定部材13の外周面には、周方向全周にわたってフランジ部13bが形成されており、フランジ部13bは、半径方向外方に向かって突出している。また、ハウジング11は、軸線方向他方側においてフランジ部13bと対向する位置に内側端面を有しており、その内側端面にばね受け部材14が配置されている。ばね受け部材14は、大略円環状に形成されており、固定部材13に対して軸線方向他方側に離して配置されている。これにより、固定部材13とばね受け部材14との間に間隔が空いており、それらの間に制御用ばね15が配置されている。
第1付勢ばねの一例である制御用ばね15は、いわゆる圧縮コイルばねであり、圧縮された状態で固定部材13とばね受け部材14と間に配置されている。即ち、制御用ばね15は、軸線方向一端部が固定部材13に当接し、軸線方向他端部がばね受け部材14に当接している。このように配置される制御用ばね15は、固定部材13を介して弁体12を軸線方向一方、即ち閉位置の方へと付勢している。
このように、弁体孔23の軸線方向他方側には固定部材13及び制御用ばね15が配置されている。これらを収容すべく、弁体孔23の軸線方向他方側は弁体孔23の中間部分より大径に形成されている。即ち、弁体孔23の軸線方向他方側には、拡径している空間26が形成されている。また、ハウジング11には、圧力帰還通路27が形成されており、圧力帰還通路27によって空間26(より詳細には、後述する圧力帰還室26b)と二次ポート22とが繋がっている。これにより、二次ポート22を流れる流体圧、即ち二次圧が空間26に導かれる。また、空間26には、第1シール部材16が収容されている。
第1シール部材16は、ダイヤフラム型のシール部材であり、その外周縁がハウジング11に固定されている。また、第1シール部材16は、その中心付近に凹部16aを有しており、凹部16aは、軸線方向他方側に凹んでいる。凹部16aには、弁体12の軸線方向他端部が入れられており、この状態で凹部16aに固定部材13が被せられている。これにより、第1シール部材16の凹部16aが弁体12と固定部材13とによって挟持されている。また、第1シール部材16は、凹部16aの周りに大略円環状の凸部16bが形成されている。凸部16bは、軸線方向一方側に突出するように形成されている。
このような形状を有する第1シール部材16は、空間26を2つの部屋、具体的には大気開放室26a及び圧力帰還室26bに分け、大気開放室26aと圧力帰還室26bとの間を流体が行き来できないようにしている。大気開放室26aは、空間26の軸線方向他方側にある部屋であり、弁体孔23の中間部分に繋がっている。また、弁体孔23の中間部分には、弁通路24側に第2シール部材17が設けられている。第2シール部材17は、弁体12の中間部分とハウジング11の内周面との間に介在しており、弁体孔23の中間部分と弁通路24との間で流体が行き来できないように封止している。これにより、大気開放室26aが圧力帰還室26b及び弁通路24から隔離されている。他方、ハウジング11には、大気開放通路28が形成されており、大気開放室26aは、大気開放通路28によって大気と繋がり、大気開放室26aが大気圧に維持されている。また、第1シール部材16に対して大気開放室26aの反対側には、圧力帰還室26bが形成されている。
圧力帰還室26bは、空間26の軸線方向他方側にある部屋であり、そこに二次圧が満たされるようになっている。即ち、圧力帰還室26bは、前述する圧力帰還通路27を介して二次ポート22に繋がっており、圧力帰還室26bに二次圧が導かれるようになっている。第1シール部材16は、圧力帰還室26bに導かれる二次圧を受圧し、その受圧面積及び二次圧に応じた荷重を弁体12が閉位置の方に受けるようになっている。これにより、弁体12が二次圧に応じて閉位置の方へと移動する。
このように弁体12は、制御用ばね15によって付勢され、且つ第1シール部材16が圧力帰還室26bの二次圧を受圧することによって閉位置の方へと押されている。これにより、弁体12の弁部12aが弁座25に着座し、弁通路24が閉じられている。また、弁通路24を開けてその開度を調整すべく、ハウジング11の軸線方向一端部には、制御用ソレノイド3が設けられている。
<制御用ソレノイド>
図3に示す制御用ソレノイド3は、いわゆる電磁ソレノイドであり、軸線L1に沿って配置されている。制御用ソレノイド3は、弁体12の軸線方向一方側に配置されており、流される電流に応じた励磁力を生じて弁体12を開位置の方へ押すようになっている。制御用ソレノイド3は、連結部材30と、ソレノイドコイル31と、スペーサ32と、キャップ部材33と、可動鉄心34と、押付ロッド35と、復帰用ばね36とを有している。連結部材30は、大略円筒状に形成されており、その軸線方向他方側の開口端をハウジング11の軸線方向一端に突合せるようにしてハウジング11に取付けられている。他方、連結部材30の軸線方向一方側の部分には、ソレノイドコイル31が外装されている。
ソレノイドコイル31は、大略有底円筒状に形成されており、ケーシング31aと、ボビン31bと、コイル線31cとを有している。ケーシング31aは、大略有底円筒状に形成されており、その中にボビン31bが収容されている。ボビン31bは、大略円筒状に形成されている本体部分を有し、本体部分の軸線方向両側にフランジが形成されている。ボビン31bの本体部分には、2つのフランジの間においてコイル線31cが巻き付けられており、コイル線31cには、図示しない制御装置が接続されている。なお、制御装置は、CPU(Central Processing Unit)の他、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を有している(いずれも図示せず)。ROMには、CPUが実行するプログラム、各種固定データ等が記憶されている。CPUが実行するプログラムは、例えばフレキシブルディスク、CD−ROM、メモリカード等の各種記憶媒体に保存されており、これらの記憶媒体からROMにインストールされる。RAMには、プログラム実行時に必要なデータが一時的に記憶される。
このように構成されるソレノイドコイル31は、ケーシング31aの開口端をハウジング11の方に向けた状態で連結部材30に外装されている。また、ソレノイドコイル31は、その開口端をハウジング11の軸線方向一端から離して配置されており、ソレノイドコイル31とハウジング11との間には、スペーサ32が介在している。また、ソレノイドコイル31のケーシング31aの底部には、挿通口31dが形成されており、挿通口31dを塞ぐようにケーシング31aにキャップ部材33が設けられている。
キャップ部材33は、有底筒状に形成されており、その開口端を連結部材30に向け且つキャップ部材33の軸線方向一方側の部分を挿通口31dから突出させるようにしてケーシング31aに設けられている。また、キャップ部材33は、非磁性材料から成る筒状部材40を連結部材30との間に介在させて。連結部材30から離して配置されている。また、キャップ部材33の軸線方向一方側の部分には固定用ナット37が設けられている。固定用ナット37は、キャップ部材33の外周部に螺合されており、その軸線回りに一方向及び他方向に回すことができるようになっている。また、固定用ナット37を回すことによって、キャップ部材33がケーシング31aに対して軸線方向一方及び他方に相対変位するようになっている。また、キャップ部材33内には、可動鉄心34が収容されている。
可動鉄心34は、大略円筒状に形成されており、キャップ部材33の内周面によって摺動可能に支持されている。また、可動鉄心34の軸線方向他方側の端面は、連結部材30に対向するように配置されており、ソレノイドコイル31のコイル線31cに電流を流すと可動鉄心34に励磁力が作用して、可動鉄心34が連結部材30の方へと吸引されるようになっている。このような機能を有する可動鉄心34には、押付ロッド35が挿通されている。
押付ロッド35は、大略円柱状に形成されている長尺の部材であり、その中間部分が可動鉄心34を挿通している。即ち、押付ロッド35の軸線方向両側の部分、即ち基端側部分及び先端側部分が可動鉄心34から突出しており、押付ロッド35の基端側部分は、キャップ部材33の底部付近まで延びている。また、押付ロッド35の基端側部分には、スラスト軸受38が外装されており、押付ロッド35の基端側部分は、スラスト軸受38を介してキャップ部材33の内周面に支持されている。他方、押付ロッド35の先端側部分は、連結部材30の内孔に挿通されている。また、押付ロッド35の先端側部分には、スラスト軸受39が外装されており、押付ロッド35の先端側部分は、スラスト軸受39を介して連結部材30の内周面に支持されている。
このように押付ロッド35は、スラスト軸受38,39を介してキャップ部材33及び連結部材30に夫々支持され、スラスト軸受38,39によって軸線方向一方及び他方に移動できるようになっている。また、押付ロッド35は、その軸線が軸線L1と略一致するように配置されている。同様に、制御弁機構2の弁体12もまた、その軸線が軸線L1と略一致するように配置されている。また、弁体12の軸線方向一端部は、ハウジング11から突出して連結部材30の内孔まで達している。これにより、押付ロッド35の先端と弁体12の軸線方向一端とが対向するようになっている。更に、押付ロッド35の先端と弁体12の軸線方向一端とを当接させるべく、可動鉄心34には、復帰用ばね36が設けられている。
復帰用ばね36は、いわゆる圧縮コイルばねであり、可動鉄心34とキャップ部材33との間に介在させるように設けられている。更に詳細に説明すると、可動鉄心34は、その軸線方向一方側の端部にばね受け凹部34aを有している。また、キャップ部材33には、ばね受け凹部34aに対向する位置にばね受け部33aを有している。即ち、ばね受け凹部34a及びばね受け部33aが軸線方向に互いに対向するように位置しており、これらの間に復帰用ばね36が圧縮された状態で介在している。これにより、復帰用ばね36によって可動鉄心34が軸線方向他方側に付勢されている。また、可動鉄心34及び押付ロッド35は、互いに軸線方向に相対移動不能に構成されている。これにより、復帰用ばね36の付勢力が可動鉄心34を介して押付ロッド35に作用し、押付ロッド35の先端が弁体12に押し付けられて当接するようになっている。
このように構成される制御用ソレノイド3は、ソレノイドコイル31に電流が流されると、流された電流に応じた励磁力によって可動鉄心34が連結部材30側に吸引される。これにより、押付ロッド35が可動鉄心34によって軸線方向他方に引っ張られ、弁体12が前記励磁力に応じた力で開位置の方へと押される。押されることによって弁体12の弁部12aが弁座25から離れ、弁通路24が開く。これにより、一次ポート21に導かれる流体が弁通路24を通って二次ポート22に導かれる。
また、弁体12は、復帰用ばね36の付勢力に励磁力を加えた制御用ソレノイド3の押圧力によって軸線方向他方に押され、また圧力帰還室26bの二次圧及び制御用ばね15の付勢力を受けて軸線方向一方に押されている。即ち、制御用ソレノイド3の押圧力と、圧力帰還室26bの二次圧及び制御用ばね15の付勢力とが互いに抗するように弁体12に作用しており、弁体12は、押圧力、二次圧、及び付勢力を含む、弁体12に作用する力が釣り合う位置に移動する。これにより、弁体12の位置に応じた開度で弁通路24を開く。より詳細には、制御用ソレノイド3の押圧力であり、制御用ソレノイド3に流された電流の値に応じた開度で弁通路24が開く。
例えば、制御用ソレノイドの押圧力(即ち、励磁力)が略一定の状態で二次圧が低下すると、弁体12を軸線方向一方に押す力が小さくなるので、弁体12が軸線方向他方に移動する。そうすると、弁通路24の開度が大きくなり、二次圧が昇圧される。これにより、弁体12を軸線方向一方に押す力が大きくなり、弁体12に作用する力が再び釣り合うようになる。他方、二次圧が増加すると、弁体12を軸線方向一方に押す力が大きくなるので、弁体12が軸線方向一方に移動する。そうすると、弁通路24の開度が小さくなり、二次圧が降圧される。これにより、弁体12を軸線方向一方に押す力が小さくなり、弁体12に作用する力が再び釣り合うようになる。
このように、弁体12は、二次圧が変動した際にそれに応じて移動し、弁通路24の開度を調節する。これにより、低下した二次圧が昇圧し、又は上昇した二次圧が降圧しても制御用ソレノイド3の押圧力に応じた一定圧力(即ち、制御用ソレノイド3に流す電流に応じた一定圧力)に戻すことができる。
他方、復帰用ばね36の付勢力は制御用ばね15の付勢力より小さく設定されている。それ故、制御用ソレノイド3に流す電流を止めると、弁体12を軸線方向他方に押す力より軸線方向一方に押す力が大きくなり、弁体12が軸線方向一方に移動して閉位置に達する。これにより、弁体12の弁部12aが弁座25に着座し、弁通路24が閉じられる。この際、弁部12aを弁座25に押し付ける力が小さいと弁通路24の一次ポート側の空間(即ち、一次側空間)の気密性が低下する。他方、弁部12aを弁座25に押し付ける力を大きくすると、弁体12を開位置の方に動かして弁通路24を開く際に前記押し付ける力に抗して大きな力が必要となる。このような事態を鑑みて、電磁弁装置1は、補助用ソレノイド4及び閉弁用ばね5を備えている。
<補助用ソレノイド及び閉弁用ばね>
図4に示すように補助用ソレノイド4は、制御弁機構2の軸線方向他方側、本実施形態においてハウジング11の軸線方向他端部に設けられている。補助用ソレノイド4は、いわゆるON/OFF型の電磁ソレノイドであり、弁体12の軸線方向他方側に設けられており、電流の流れの有無に応じて作動及び停止するようになっている。このような機能を有する補助用ソレノイド4は、軸線L1に沿って配置されており、ソレノイドコイル41と、固定磁極42と、ガイド部材43と、付勢ロッド44と、プレート46とを有している。
ソレノイドコイル41は、大略有底筒状に形成されており、ケーシング41aと、ボビン41bと、コイル線41cとを有している。ケーシング41aは、大略有底円筒状に形成されており、その開口端がハウジング11の方に向けられている。また、ハウジング11の軸線方向他端部には、軸線方向他方側に突出する凸部11aが軸線L1周りに形成されており、凸部11aを開口端に嵌めることによってケーシング41aがハウジング11の軸線方向他端部に取付けられている。このように取付けられるケーシング41aの中には、ボビン41bと、磁性材料からなるプレート46が収容されている。
ボビン41bは、大略円筒状に形成されている本体部分を有し、本体部分の軸線方向両側にフランジが形成されている。ボビン41bの本体部分には、2つのフランジの間においてコイル線41cが巻き付けられており、コイル線41cには、図示しない制御装置が接続されている。また、ボビン41bの内孔には、固定磁極42及びガイド部材43が軸線方向一方側及び他方側に離して夫々嵌合されている。
固定磁極42は、磁性材料から成り、大略円柱状に形成されている。固定磁極42は、ボビン41bの内孔の軸線方向他方側に配置され、ケーシング41aの内側の端面に当接している。また、固定磁極42は、開口をハウジング11の方に向けられており、その方向の先にガイド部材43が配置されている。即ち、ガイド部材43は、ボビン41bの内孔の軸線方向一方側に配置され、ハウジング11の凸部11aの端面に当接している。このように、固定磁極42及びガイド部材43は、軸線方向に互いに離して配置されており、非磁性材料から成る筒状部材45によってその間隔が保たれている。このように配置されているガイド部材43は、大略円筒状に形成されており、その内孔に付勢ロッド44が挿入されている。
可動鉄心である付勢ロッド44は、大略円柱状に形成される長尺の部材であり、その軸線方向一端側の部分、即ち先端側部分がガイド部材43から突出している。また、ハウジング11の軸線方向他端側部分(凸部11aを含む)には、ガイド部材43の内孔に対応する位置に貫通孔11bが形成されている。貫通孔11bには、付勢ロッド44の先端側部分が挿入されており、付勢ロッド44の先端が固定部材13に軸線方向において対向している。他方、付勢ロッド44の軸線方向他端、即ち基端は、固定磁極42に軸線方向において対向している。また、固定磁極42及び付勢ロッド44には、互いに対向する端面にばね受け用凹部42a、44aが夫々形成されており、ばね受け用凹部42a、44aの間に閉弁用ばね5が配置されている。
第2付勢ばねの一例である閉弁用ばね5は、制御用ばね15とは別に設けられた圧縮コイルばねであり、圧縮された状態でばね受け用凹部42a、44aの間に配置されている。これにより、付勢ロッド44が軸線方向一方側に付勢される。また、付勢ロッド44は、ガイド部材43及びハウジング11に軸線方向に相対移動可能に支持されている。これにより、付勢ロッド44が閉弁用ばね5によって付勢されることにより、付勢ロッド44の先端が固定部材13の軸線方向他方側の端面に押し付けられている。
このように閉弁用ばね5が付勢ロッド44を固定部材13に押し付けることによって、閉弁用ばね5の付勢力が付勢ロッド44及び固定部材13を介して弁体12に作用する。即ち、制御用ばね15の付勢力に加えて閉弁用ばね5の付勢力が閉弁力として軸線方向一方に向かって弁体12に作用する。これにより、制御用ばね15だけで弁体12を弁座25に着座させる場合より大きな力で弁体12を弁座25に着座させることができる。即ち、弁通路24の一次側空間の気密性を向上させることができる。
他方、補助用ソレノイド4は、閉弁用ばね5の付勢を解除することができる。即ち、補助用ソレノイド4は、ソレノイドコイル41のコイル線41cに電流が流されると固定磁極42及び付勢ロッド44を磁化する。これにより、付勢ロッド44が閉弁用ばね5の付勢力に抗して固定磁極42の方へと移動し、やがて付勢ロッド44が固定磁極42に吸着される。これにより、付勢ロッド44が固定部材13から離れ、弁体12に作用する閉弁用ばね5の付勢を解除することができる。即ち、弁体12に作用する閉弁力を小さくすることができる。そうすることで、閉弁用ばね5の付勢力が常時作用している場合に比べて小さな力で弁体12を開位置の方へと動かすことができる。
<電磁弁装置の動作>
電磁弁装置1では、2つのソレノイド3,4に流す電流を止めている状態において、復帰用ばね36の付勢力が押付ロッド35を介して弁体12に作用しており、それに伴って弁体12が開位置の方へと押されている。また、弁体12には、制御用ばね15の付勢力が復帰用ばね36の付勢力に抗するように作用しており、制御用ばね15によって弁体12が閉位置の方へと付勢されている。更に、閉弁用ばね5の付勢力もまた付勢ロッド44を介して弁体12に作用しており、それに伴って弁体12が閉位置の方へ付勢されている。電磁弁装置1では、制御用ばね15の付勢力がそれに抗する復帰用ばね36の付勢力より大きく設定されている。それ故、制御用ばね15の付勢力だけでも弁体12の弁部12aを弁座25に着座させて弁通路24を閉じることが可能であるが、閉弁用ばね5の付勢力を弁体12に更に与えることによってより大きな力で弁部12aを弁座25に押し付けている。これにより、閉弁用ばね5がない場合に比べて弁通路24をより強固に閉じることができ、弁通路24の一次側空間の気密性を向上させることができる。
弁通路24を開く場合には、まず図示しない制御装置から補助用ソレノイド4に電流を流す。そうすると、補助用ソレノイド4の固定磁極42及び付勢ロッド44が励磁され、付勢ロッド44が閉弁用ばね5の付勢力に抗して固定磁極42に吸着される。これにより、付勢ロッド44が弁体12から離れ、閉弁用ばね5による弁体12への付勢が解除される。閉弁用ばね5による弁体12への付勢が解除されることにより、弁部12aを弁座25に押し付ける力が小さくなり、付勢が解除される前に比べて小さな力で弁体12を開位置の方へと移動させることができる。このように閉弁用ばね5の付勢が解除されると、次に図示しない制御装置から制御用ソレノイド3に電流が流される。
制御用ソレノイド3に電流が流されると、流される電流の値に応じた励磁力が押付ロッド35に作用し、制御用ソレノイド3は、この励磁力に復帰用ばね36の付勢力を加えた押圧力により、制御用ばね15の付勢力に抗して弁体12を閉位置の方へと押して移動させる。これにより、弁体12が開位置の方に移動し、弁通路24が開かれる。この際、事前に補助用ソレノイド4によって閉弁用ばね5の付勢が解除されているので、制御用ばね15の付勢力に抗するだけの力で弁体12を動かして弁通路24を開くことができる。それ故、弁通路24を開ける際に必要な押圧力(より詳細には、励磁力)を小さくすることができ、制御用ソレノイド3の大型化を抑制することができる。
弁通路24が開かれた後は、弁体12は、圧力帰還室26bの二次圧、制御用ばね15の付勢力、及び制御用ソレノイド3の押圧力等、弁体12に作用する力が釣り合う位置に移動し、弁体12の位置に応じた開度で弁通路24が開く。このように、圧力帰還室26bの二次圧が弁体12に作用し且つ弁体12に作用する力が釣り合う位置に弁体12が移動するように構成されているので、二次圧の変動に応じて弁体12が移動して弁通路24の開度を調整する。その結果、二次圧を、制御用ソレノイド3の押圧力に応じた一定圧力に保つことができる。
このように構成される電磁弁装置1では、一次側空間の気密性を向上させて一次側空間から二次側空間に流体が漏れ出ることを防ぐことができる。また、弁通路24を開いて一次ポート21から二次ポート22に流体を流す際には、補助用ソレノイド4により弁体12に作用する閉弁力を小さくすることができ、制御用ソレノイド3が大型化することを抑制することができる。
また、電磁弁装置1では、弁体12に対して軸線方向一方側及び他方側に制御用ソレノイド3及び補助用ソレノイド4が夫々配置されている。これにより、電磁弁装置1がハウジング11に対して軸線方向一方側又は他方側だけに延伸することを抑制することができる。
更に、電磁弁装置1では、補助用ソレノイド4としてON/OFF型のソレノイドが採用されている。即ち、ソレノイドコイル41に電流が流れると、固定磁極42及び付勢ロッド44が励磁し、付勢ロッド44が固定磁極42に吸着される。これにより、付勢ロッド44が弁体12から離れ、離れることで閉弁用ばね5の付勢が解除される。このように電磁弁装置1では、固定磁極42が励磁して付勢ロッド44を吸着することによって閉弁用ばね5の付勢を解除するように構成されているので、付勢解除時における補助用ソレノイド4の消費電力は、補助用ソレノイド4に電磁比例ソレノイドを採用した場合に比べて低く抑えることができる。また、補助用ソレノイド4によって閉弁用ばね5の付勢を解除することで、補助用ソレノイド4に第2付勢ばねの付勢を最大限小さくした(即ち、ゼロにした)状態で弁体を開位置の方に動かすことができる。
<その他の実施形態>
本実施形態の電磁弁装置1において、制御用ソレノイド3として電磁比例ソレノイドが採用されているが、必ずしも電磁比例ソレノイドである必要はない。例えば、補助用ソレノイド4と同様の機能を有するON/OFF型の電磁ソレノイドが制御用ソレノイド3に採用されてもよい。なお、補助用ソレノイド4としては、プル型のソレノイドが採用されているが、制御用ソレノイド3では、プッシュ型のソレノイドが採用されている。即ち、制御用ソレノイド3としては、ON/OFF型で且つプッシュ型のソレノイドが採用されてもよい。制御用ソレノイド3としてON/OFF型のソレノイドが採用される場合、二次圧を調整することができなくなるが、一次側空間の気密性を向上させ且つ開弁する際の力が小さい電磁開閉弁装置を提供することができる。また、補助用ソレノイド4に関しても、制御用ソレノイド3と同様の機能を有する電磁比例ソレノイドを採用してもよく、この場合には、プル型の電磁比例ソレノイドが補助用ソレノイド4として採用される。
また、補助用ソレノイド4は、必ずしもON/OFF型のソレノイドである必要はなく、制御用ソレノイド3と同様の機能を有する電磁比例ソレノイドを採用してもよい。この場合には、補助用ソレノイド4によって閉弁用ばね5の付勢力を調整するように小さく(ゼロにすることも含む)することができる。これによっても、弁体12に作用する閉弁力を小さくすることができ、制御用ソレノイド3が大型化することを抑制することができる。
また、電磁弁装置1では、制御用ソレノイド3及び補助用ソレノイド4がハウジング11の軸線方向一方側及び他方側に夫々配置されているが、制御用ソレノイド3及び補助用ソレノイド4は、ハウジング11の軸線方向一方側又は他方側のいずれか一方に偏って配置されてもよい。この場合には、配置されていない側において構成が延伸されることを防ぐことができる。このように、2つのソレノイド3,4を偏らせて配置することも可能であり、電磁弁装置1が配置される領域のレイアウトに応じて電磁弁装置1の形状を変えて構成することができる。なお、制御用ソレノイド3がハウジング11の軸線方向他方側に配置される場合には、制御用ソレノイド3としてプル型のソレノイドが用いられる。また、補助用ソレノイド4がハウジング11の軸線方向一方側に配置される場合には、補助用ソレノイド4としてプッシュ型のソレノイドが採用される。
更に、電磁弁装置1では、ハウジング11の軸線方向他端部に補助用ソレノイド4が取り付けられているが、ハウジング11内に内蔵してもよい。この場合には、補助用ソレノイド4を電磁比例ソレノイドとして構成すると共に、弁体12を取り巻くように磁性材料からなる付勢ロッド44が配置される。補助用ソレノイド4は、例えば弁体12の中間部分と付勢ロッド44を囲むように配置される。補助用ソレノイド4は、そこに電流を流すことによって付勢ロッド44を励磁させ、流される電流の値に応じた励磁力によって軸線方向他方に付勢ロッド44を吸引する。このように構成することで、ハウジング11に補助用ソレノイド4を内蔵することができる。
また、復帰用ばね36の付勢力が制御用ばね15の付勢力よりも大きくなるように設定されてもよい。この場合、閉弁用ばね5の付勢が解除される共に弁通路24が開く。また、制御用ばね15は、必ずしも空間26に配置されている必要はなく、空間26より弁部12a側に配置されてもよい。
更に、電磁弁装置1では、開弁時において、補助用ソレノイド4を作動させてから制御用ソレノイド3を作動させるようになっているが、例えば、補助用ソレノイド4と制御用ソレノイド3とが同時に作動させてもよく、また、補助用ソレノイド4を作動させる前に制御用ソレノイド3を作動させるようにしてもよい。なお、制御用ソレノイド3を作動させる前に補助用ソレノイド4を作動させることによって、制御用ソレノイド3及び補助用ソレノイド4に対して始動電流を流すタイミングをずらすことができ、電磁弁装置1を作動させる際に必要な電流のピークを抑えることができる。
1 電磁弁装置
3 制御用ソレノイド
4 補助用ソレノイド
5 閉弁用ばね(第2付勢ばね)
11 ハウジング
12 弁体
15 制御用ばね(第1付勢ばね)
21 一次ポート
22 二次ポート
24 弁通路
41 ソレノイドコイル
42 固定磁極
44 付勢ロッド(可動鉄心)

Claims (6)

  1. 一次ポートと二次ポートとを繋ぐ弁通路を有するハウジングと、
    前記ハウジング内に設けられ、前記弁通路を閉じる閉位置と前記弁通路を開く開位置との間で移動して前記弁通路を開閉する弁体と、
    前記弁体を前記閉位置の方に付勢する第1付勢ばねと、
    電流が流されると、前記第1付勢ばねの付勢力に抗して前記弁体を前記開位置の方へと移動させる制御用ソレノイドと、
    前記第1付勢ばねと別に設けられ、前記弁体を前記閉位置の方に付勢する第2付勢ばねと、
    電流が流されると、前記弁体に対する前記第2付勢ばねの付勢を小さくする補助用ソレノイドとを有する、電磁弁装置。
  2. 前記補助ソレノイドは、前記弁体に対する前記第2付勢ばねの付勢を解除するようになっている、請求項1に記載の電磁弁装置。
  3. 前記弁体は、所定方向に延在し、
    前記制御用ソレノイドは、前記弁体の前記所定方向一方側に位置し、前記弁体を前記所定方向他方側に押して前記開位置の方に移動させ、
    前記第2付勢ばねは、前記弁体を前記所定方向一方側に付勢して前記閉位置の方に移動させ、
    前記補助用ソレノイドは、前記弁体の前記所定方向他方側に位置し、前記弁体から離されて前記第2付勢ばねの付勢を解除する、請求項2に記載の電磁弁装置。
  4. 前記補助用ソレノイドは、固定磁極と、可動鉄心である付勢ロッドと、ソレノイドコイルとを有し、
    前記付勢ロッドは、前記固定磁極に対して前記閉位置の方に離して配置され且つ前記第2付勢ばねに付勢されて前記弁体を前記閉位置の方に押すようになっており、
    前記ソレノイドコイルは、電流が流されると、前記付勢ロッドを励磁させて前記固定磁極に前記付勢ロッドを吸着させて付勢を解除するようになっている、請求項2又は3に記載の電磁弁装置。
  5. 前記制御用ソレノイドは、そこに流された電流の値に応じた励磁力で前記弁体を押す電磁比例ソレノイドである、請求項4に記載の電磁制御装置。
  6. 前記第2付勢ばねは、前記付勢ロッド及び前記固定磁極との間に配置されている、請求項4又は5に記載の電磁弁装置。
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