JP4414073B2 - 扉錠 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デッドボルトを後退した解錠状態時のみラッチボルトの作動を検出するスイッチを設けて、ラッチボルトの作動状態の検出をデッドボルトの施解錠状態に連係して行なえるようにした扉錠に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の扉錠では、ラッチボルトの突出でオンとなるスイッチ、デッドボルトの突出でオンとなるスイッチ及びデッドボルトの後退でオフとなるスイッチの如く、ラッチボルト専用のスイッチやデッドボルト専用のスイッチをそれぞれ設け、各スイッチにより該当するラッチボルト又はデッドボルトの作動状態の検出を合わせて電気的に処理していた。つまり、従来のスイッチは、ラッチボルトのみの作動状態の検出スイッチ、又はデッドボルトのみの作動状態の検出スイッチであって、ラッチボルトとデッドボルトの両方の作動状態を連係させたスイッチではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
すなわち、従来の扉錠では、ラッチボルトとデッドボルトの両方の作動状態を連係させたスイッチではなく、前述したように、ラッチボルト専用のスイッチやデッドボルト専用のスイッチを複数個設けるものであるため、スイッチの個数が多くなり費用が高価となる上に、各スイッチのオン・オフにより総消費電力量が多くなるという問題があった。
【0004】
本発明は、上記従来の欠点を解消しようとするものであって、デッドボルトが後退した解錠状態時のみラッチボルトの作動を検出するスイッチを設けて、スイッチの個数を少なくして安価とするとともに、上記スイッチを必要なときだけ働かせることにより消費電力量を節減させるばかりか、スイッチを作動することにより扉を開ける際の開放力付与装置を補助するのに使用したり、前記スイッチに警報手段を接続することにより破錠行為に対する防犯装置に使用したりすることができる扉錠を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1の扉錠は、錠ケースに、デッドハブの回動により出没されるデッドボルトとラッチバネにより常時突出方向に付勢されたラッチボルトと、デッドボルトとラッチボルトの作動状態を検出するスイッチと、該スイッチをオン又はオフさせるスイッチ操作体と内装した扉錠であって、前記デットボルトとラッチボルトとは、スイッチ操作体の一端をラッチボルトのロッキングピースまたはラッチ柄の係合溝に接続すると共に、スイッチ操作体の他端をデッドボルトに形成した開口部に係合したスイッチ操作体を介して連係してあり、また、前記スイッチは、デッドボルトが後退した解錠状態時にはラッチボルトの作動を検出し、デッドボルトが突出した施錠状態時にはラッチボルトの作動を検出しないようにしてあることを特徴とする。
【000
請求項2の扉錠は、前記請求項1において、扉枠には開放力付与装置を設け、この開放力付与装置には前記スイッチに接続した、けり出し中及び開放力付与装置確認スイッチを設けてある
【000
請求項の扉錠は、前記請求項1または2において、ラッチバネにより常時突出方向に付勢され、かつ反転できるようにした反転式ラッチボルトと、該ラッチボルトの施錠時に反転を阻止するロッキングーピースと、ロッキングーピースの後端部に形成した係合部を上下動することによりロッキングーピースによる反転式ラッチボルトの反転を阻止又は解除できるようにしたスライダーと、スライダーを上下動するための作動部を作動する把手と、前記ロッキングーピースの作動に連動してスイッチのアクチュエータを押し又は離間するようにしたスイッチ操作体とを備えてなるものである。
【000
請求項の扉錠は、前記請求項1または2において、ラッチバネにより常時突出方向に付勢されたラッチボルトと、ハブ孔に嵌挿した操作軸を回動することにより、ラッチボルトに形成した被係合部に係合部を係合してラッチボルトを後退できるようにしたラッチハブと、前記ラッチハブの作動に連動してスイッチのアクチュエータを押し又は離間するようにしたスイッチ操作体とを備えてなる。
【000
【発明の実施の形態1】
本発明の実施の形態の第1例を図1〜図6に基づいて以下に説明する。
図5は本発明の扉錠を開放力付与装置つきの外開き扉に取り付けて室内側から見た正面図、図6は図5の平面図である。
図5と図6に示すように、1は扉、2は建築物の開口部に取り付けたサッシなどからなる扉枠で、扉1はその一端側(吊り元側)を扉枠2の吊り元側縦枠にヒンジ3で回動自在に枢着され、図6に示すように室外側へ外開きするようになっている。
図5で、4は扉1を自動的に閉めるためのドアチェック、5は扉枠2の上枠部2a下面にボルト及びナット等の締結部材6で固定され開放力付与装置7を内蔵した収納ケースである。前記収納ケース5は、図6に示すように、扉1への対向側が開口された略細長の箱型であって、上板の左右両側には左右両側板より突出したフランジ部が形成されており、該フランジ部にはボルト挿通孔が形成されている。この収納ケース5の上板を扉枠2の上枠部2a下面に当て、前記ボルト挿通孔にボルトを挿入し、該ボルトをナットで締め付けて固定する。
【0010
開放力付与装置7は、扉1を開放する時に、扉1に対して、人間の力に加え、扉1の開放方向に開放力を付与するものであり、詳しくは本願出願人の出願に係る特願平11ー285286号の明細書と図面を参照するとよい。この開放力付与装置7は、一端にギア9を形成して枢支するとともに他端にローラーからなるけり出し部10を有するアーム8と、アーム8の一端のギア9と噛合するラック12を有するスライダー11と、このスライダー11を介して前記アーム8のけり出し部10を開扉方向に突出するように付勢する弾機13とを有している。
【0011
スライダー11は、略T字状に形成され、両端側には収納ケース5の底板に形成した長孔5a、5b内を摺動するピンが固定されており、他方側には前述のラック12が形成されている。スライダー11の一端側の鍔部11aには引張りバネからなる弾機13の一端が掛止されているとともに、収納ケース5の底板に固定したピンに前記弾機13の他端が掛止されている。
【0012
また、収納ケース5の収納室には、前述した開放力付与装置7のほかに、扉開放時に開扉方向に回動されたアーム8を閉扉状態における原姿勢に戻す復帰手段14が設けてある。この復帰手段14は、モーター15と、モーター15の駆動軸に連結したウオームギア等からなるピニオン16と、前記ピニオン16に噛合し前記スライダー11を押動するラック17とを備えている。
【0013
なお、図6において、S1は扉が閉鎖していることを検知する扉閉確認スイッチ、S2はアーム8のけり出し部10により扉1のけり出しが完了したことを検知するけり出し完了検知スイッチ、S3はアーム8のけり出し部10により扉1に開放力を与えていること及びけり出し中であることを検知するけり出し中及び開放力付与確認スイッチである。
【0014
図5で、20は本発明に係る扉錠であって、該扉錠20にはラッチボルトを作動するプッシュ・プル式のハンドル(把手)40が取り付けてある。
【0015
前記扉錠20は、図5に示すように、扉1の開放端側(自由端側)に取り付けてあって、図1〜図4に示すように、錠ケース21と、該錠ケース21に内蔵され、デッドハブ23の回動により出没されるデッドボルト22と、ラッチバネ31により常時突出方向に付勢されたラッチボルト30と、デッドボルトとラッチボルトの作動状態を検出するスイッチと、該スイッチをオン又はオフさせるスイッチ操作体とを備えている。
【0016
錠ケース21は、錠ケース本体21aと錠ケース蓋21bと錠ケースの前板21cとフロント板21dからなり、扉1の開口部に該錠ケース21を埋設し、錠ケースの前板21cとフロント板21dとの上下両部を扉1の開口部前面にビス21eで固定している。
【0017
デッドボルト22は、前部を箱状に形成するとともに、中程から後端部にかけては上板部を段落しした断面略コ字状に形成し、中程の断面略コ字状部位における下板部には、後述するスイッチ操作体が回動する範囲だけ開口部を設けて、該開口部22aの前端部22bと後端部22cとで前記スイッチ操作体の反時計方向または時計方向への回動が規制されるようになっている。また、デッドボルト22の上板部の後端部には、デッドハブ23の係合部23aが係合してデッドボルト22を出没(前進または後退)するための被係合部22d、22eが形成されている。このデッドハブ23の回動操作は、周知の如く、室外側からシリンダーへのキーの操作により、又は室内側からサムターン24(図5参照)の操作により、デッドボルト22を突出(前進)又は没入(後退)させる。なお、25はクリックバネである。
【0018
ラッチボルト30は、本発明では特に限定しないが、本発明の第1の実施形態では、いわゆる反転式のラッチボルトを用いており、詳しくは本願出願人の出願に係る特開平10ー311173号公報を参照するとよい。すなわち、このラッチボルト30は、図1〜図4では詳細に図示していないが公知のものであり、前部には先端の扉閉じ方向の面を傾斜面とするとともに、扉枠2に取り付けた受部材(ストライキ)の係合孔に係合する面を係合面とした平面形状が略菱形で、後部の上下には対称的に一体形成した膨出部に前後方向に係合溝30a、30aを形成し、後端部にはラッチバネ31の一端を嵌入するための傾斜した嵌合凹部30bを形成している。一方、錠ケース21の前板21c及びフロント板21dの出入口21fを臨むように、該出入口21fから錠ケース21内の後方には断面コ字状のバネ受32が設けられ、このバネ受32とラッチボルト30の嵌合凹部30b間にはラッチバネ31を設けている。従って、このラッチバネ31の付勢力によって前記ラッチボルト30の前部は、常時は錠ケース21の出入口21fから出没可能に突出されている。
【0019
錠ケース21内にはラッチボルト30の施錠時に反転を阻止するための上下一対のロッキングピース33、33が、ラッチボルト30を挟んだ状態で設けてあり、いずれも断面が略コ字状であって、いずれも略中央部を錠ケース21の側板間に取付柱34、34で揺動自在に枢支し、前端部に突出形成した係合片35、35がラッチボルト30の係合溝30a、30aに常時係合するようにつる巻きバネ36で付勢されている。上記係合状態時にはラッチボルト30は反転が阻止される。
【0020
一方のロッキングピース33の係合片35が、該ロッキングピース33を解除方向に揺動(回動)することにより、ラッチボルト30の係合溝30aから離脱されるときに、これに連動して他方のロッキングピース33の係合片35もラッチボルト30の他方の係合溝30aから離脱され、該他方のロッキングピース33も解除方向に揺動されるように、前記一対のロッキングピース33、33の略中央部に対向して突設した連結片37、37をピン38で枢支連結してある。連結片37、37としては、上部ロッキングピース33の一辺を少し折り曲げ、該折り曲げ部を下部ロッキングピース33の断面コ字状部に嵌入して、両連結片37、37をピン38で枢支してある。
【0021
両ロッキングピース33、33の後端部には係合部39、39が形成されており、この係合部39、39は、把手40、40を支持する座の内部に枢支された作動部材41、41の作動部42によって上下動する縦向き把手用のスライダー45(第1スライダー46、第2スライダー47)の一部に当接しており、把手40、40の押し又は引きの操作により作動部材41を介してスライダー45が上動または下動してロッキングピース33、33を揺動し、ロッキングピース33、33の係合片35、35をラッチボルト30の係合溝30a、30aから離脱させるように構成してある。
【0022
上部のロッキングーピース33の取付柱34には、スイッチ操作体50を構成する第1スイッチ操作体51及び第2スイッチ操作体52の基端を同軸上に枢支しており、前記ロッキングーピース33の揺動に連動してスイッチ操作体50が同取付柱34を回動中心として回動する。それによって、錠ケース21の上部に設けたマイクロスイッチ等のスイッチ60のアクチュエータ61を、上記スイッチ操作体50の先端が押し又は離間させて、該スイッチ60がオンされ又はオフされる。なお、第1スイッチ操作体51は最基端部にピン38を挿入するピン案内孔53を形成している。
【0023
スイッチ60は、デットボルトとラッチボルトの両方の作動状態を連係して検出するものであり、デッドボルト22が後退した解錠状態時にはラッチボルト30の作動を検出し、デッドボルト22が突出した施錠状態時にはラッチボルト30の作動を検出しないように設けられている。
また、スイッチ60は、リード線62を介して図6に示したけり出し中及び開放力付与確認スイッチS3に接続してある。
【0024
このスイッチ60の動作を図1〜図4に基づいて以下に説明する。
【0025
(1) 図1は、閉扉状態で、デッドボルトは後退した解錠状態、ラッチボルトは突出した状態である。
このとき、一対のロッキングーピース33、33は、係合片35、35がつる巻きバネ36のバネ力により収縮されラッチボルト30の係合溝30a、30aに係合され、ラッチボルト30の反転を阻止しているとともに、両ロッキングーピース33、33の連結片37、37が後退して第1スイッチ操作体51の基端部をピン38を介して反時計方向に回動する。そのため、第1スイッチ操作体51の先端は、取付柱34を支点として反時計方向へ回動しスイッチ60のアクチュエータ61を押して、スイッチオフの状態となる。
このとき、第2スイッチ操作体52の先端はスイッチ60のアクチュエータ61とは離間して非接触状態である。
【0026
(2) 図2は、閉扉状態で、デッドボルトは後退した解錠状態でラッチボルトは反転して後退可能な状態である。
図1の状態において、プッシュ・プルハンドルである把手40を押し又は引き操作することによって、図2に示す如く、作動部材41の作動部42が第1スライダー46を上動し第2スライダー47を下動してロッキングーピース33、33を揺動し、ロッキングーピース33、33の係合片35、35をラッチボルト30の係合溝30a、30aから離脱させて、ラッチボルト30の反転が可能となってラッチボルト30が後退可能状態となり、このまま扉1を押し又は引き続けると扉1は一気に開放されて行く。
【0027
このとき、両ロッキングーピース33、33の連結片37、37はピン38により前進して第1スイッチ操作体51の基端部をピン38を介して時計方向に回動する。そのため、第1スイッチ操作体51の先端は、取付柱34を支点として時計方向へ回動しスイッチ60のアクチュエータ61から離間し、スイッチオンの状態となる。このとき、第2スイッチ操作体52の先端はスイッチ60のアクチュエータ61から離間した非接触状態のままである。
【0028
また、把手40の押し又は引き操作によって、図1の左側の作動部材41の作動部42を介して第2スライダー47を下動することによっても、前述したように、ロッキングーピース33、33による係合解除やラッチボルト30の反転可能状態の保持、スイッチ60のオン状態の保持等が同様に行なえる。
【0029
この図2のスイッチオン状態により、ランプ等の報知手段を介して扉1が開放できることを確実に知ることができる。また、本発明の第1実施形態の使用例を示す図5及び図6の如く、前記スイッチ60をけり出し中及び開放力付与確認スイッチS3に接続することにより、スイッチ60がオンとなることで、扉を開ける開放力付与装置7を作動させ、扉の開放が軽い力で行なえるようにする扉の開閉装置に適用できる。
【0030
すなわち、この扉の開閉装置は、閉扉状態において、老人や障害者等の力の弱い人が開扉する場合、扉錠20のロックを解錠してから把手40を把持して、ゆっくりと扉を室外側へ開放して行くと、図6に示すように、アーム8が回動可能となるので、弾機13の付勢力によってスライダー11が右方向(開扉方向)へ移動する。このスライダー11の開扉方向への移動によって、ラック12とアーム8のギア9との作用で、アーム8は枢軸を回動中心として開扉方向(反時計方向)へ回動され、このアーム8のけり出し部10が扉1の室内側面を押圧して図6のように扉1が軽快に開放されるものである。つまり、アーム8のけり出し部10が扉1の室内面を押圧することによって、室外方向への開放力が外開きの扉1に付与されるため、開放初期における扉1の開放力が軽減されることとなって
、このまま扉1を押し続けると扉1は一気に開放されて行く。
【0031
(3) 図3は閉扉状態でデッドボルト及びラッチボルトが施錠状態、図4はデッドボルトが施錠状態でラッチボルトが反転して後退可能な状態である。
図1の状態で、シリンダーまたはサムターンを操作してデッドハブ23を施錠方向へ回動すると、図3に示す如く、デッドハブ23の係合部23aがデッドボルト22の被係合部22dに係合してデッドボルト22を施錠方向(図3で左方向)ヘ突出させ施錠状態となる。このデッドボルト22の施錠方向への移動により、開口部22aの後端部22cが第2スイッチ操作体52の当接部52aを前方へ押動するため、第2スイッチ操作体52の先端はスイッチ60のアクチュエータ61を押してスイッチオフの状態となる。このとき、第1スイッチ操作体51は図1に示す如くアクチュエータ61を押したスイッチオフの状態のままである。
【0032
(4) 図3の如くデッドボルト22及びラッチボルト30が施錠状態であるときに、図4に示すように、把手40を押し又は引き操作することによって、作動部材41の作動部42及び第1スライダー46を上動して、ロッキングーピース33、33によるラッチボルト30の係合を解除してラッチボルト30の反転を許容し、ラッチボルト30が解錠可能状態となる(図2参照)。
【0033
前述の如く、ロッキングーピース33、33がラッチボルト30に対する係合を解除した状態であるので、第1スイッチ操作体51の先端は図2に示すようにスイッチ60のアクチュエータ61より離間するが、第2スイッチ操作体52の先端は図3に示した状態でアクチュエータ61を押し続けたままであるため、スイッチオフの状態である。つまり、この場合は、把手40でラッチボルト30が解錠可能状態となっても、デッドボルト22により施錠されているため扉を開けることができない。
【0034
従って、前記スイッチ60のリード線62にランプ等の報知手段を接続しておけば、この報知手段を介して開扉できない状態であることを確認することができる。また、この場合、図5及び図6に示した扉の開放力付与装置7もスイッチオフのため作動させることがないので該開放力付与装置を故障から保護することが できる。さらに、図4に示す如く、スイッチオフの状態を保持して必要なときだけスイッチ60を働かせるので、消費電力の節減に寄与する。
【0035
【発明の実施の形態2】
本発明の実施の形態の第2例を図7〜図10に基づいて以下に説明する。
この実施形態の特徴は、スイッチを2個設けるとともに、スイッチ操作体50 を1個設けてなる点で、前記第1例の実施形態と異なり、その他の構成は第1例の実施の形態の構造と同様としてなるものである。
【0036
すなわち、この場合のスイッチは、第1実施形態のスイッチ60のほかに、デッドボルト22の後方位置の錠ケース21内に配置した第2のスイッチ65とで、AND回路を構成している。従って、図7の如く、スイッチ60のアクチュエータ61を第1スイッチ操作体51の先端が押しているときはスイッチオフの状態であり、第2のスイッチ65のアクチュエータ66をデッドボルト22の後端部22fが押しているときはスイッチオンの状態であり、両スイッチ60、65の接点のオン、オフは逆である。
【0037
スイッチ操作体は、第1実施形態の第1スイッチ操作体51と同一のもの1個であって、第1実施形態の第2スイッチ操作体52を省略したものである。後者の第2スイッチ操作体52を省略したため、本実施形態におけるデッドボルト22には底板部の開口部22aの左右両端に形成した前端部22b及び後端部22cの起立壁をなくしている。
【0038
この実施形態のスイッチ60、65の動作を図7〜図10に基づいて以下に説明する。前記第1実施形態の場合と原理的に共通する点があるので、詳しくは前記第1実施形態の場合を参照するとよい。
【0039
(1) 図7は、閉扉状態で、デッドボルトは後退した解錠状態でラッチボルトは突出した状態である。
このときは図1の場合を参照するとよい。すなわち、一対のロッキングーピース33、33がラッチボルト30の反転を阻止するとともに、連結片37、37の後退によりピン38を介して第1スイッチ操作体51の基端部が反時計方向に回動する。それによって、第1スイッチ操作体51の先端が取付柱34を支点として反時計方向へ回動しスイッチ60のアクチュエータ61を押して、スイッチオフの状態となる。一方、第2のスイッチ65はアクチュエータ66がデッドボルト22の後端部22fで押されてスイッチオンの状態であるが、この両スイッチ60、65はAND回路であるので全体として電流は流れない。
【0040
(2) 図8は、閉扉状態で、デッドボルトは後退した解錠状態でラッチボルトは反転して後退可能な状態である。
このときは図2の場合を参照するとよい。すなわち、図7の状態において、プッシュ・プルハンドルである把手40を押し又は引き操作することによって、図8に示す如く、作動部材41の作動部42が第1スライダー46を上動し第2スライダー47を下動してしてロッキングーピース33、33を揺動し、ロッキングーピース33、33の係合片35、35をラッチボルト30の係合溝30a、30aから離脱させて、ラッチボルト30の反転が可能となってラッチボルト30が後退可能状態となり、このまま扉1を押し又は引き続けると扉1は一気に開放されて行く。
【0041
このとき、両ロッキングーピース33、33の連結片37、37はピン38により前進して第1スイッチ操作体51の基端部をピン38を介して時計方向に回動する。そのため、第1スイッチ操作体51の先端は、取付柱34を支点として時計方向へ回動しスイッチ60のアクチュエータ61から離間して、スイッチオンの状態となる。一方、第2のスイッチ65は、図7の状態のままで、アクチュエータ66がデッドボルト22の後端部22fで押されてスイッチオンの状態である。従って、この両スイッチ60、65はAND回路で両スイッチともオン状態であるので電流が流れる。
【0042
また、把手40を押し又は引き操作によって、図7の左側の作動部材41の作動部42を介して第2スライダー47を下動することによっても、前述したように、ロッキングーピース33、33によるラッチボルト30の係合やラッチボルト30の反転可能状態の保持、スイッチ60のオン状態の保持等が右側の作動部材41と同様に行なえる。
【0043
この図8のスイッチオン状態により、ランプ等の報知手段を介して扉1が開放できることを確実に知ることができる。また、第1実施形態の使用例を示す図5及び図6の如く、前記スイッチ60、65のリード線62をけり出し中及び開放力付与確認スイッチS3に接続することにより、スイッチ60、65がオンとなることで、扉を開ける開放力付与装置7を作動させ、扉の開放が軽い力で行なえるようにする扉の開閉装置に適用できる。
【0044
(3) 図9は、閉扉状態でデッドボルト及びラッチボルトが施錠状態、図10はデッドボルトが施錠状態でラッチボルトが反転して後退可能な状態である。
の状態で、シリンダーまたはサムターンを操作してデッドハブ23を施錠方向へ回動すると、図9に示す如く、デッドハブ23の係合部23aがデッドボルト22の被係合部22dに係合してデッドボルト22を施錠方向(図9で左方向)ヘ突出させ施錠状態となる。このデッドボルト22の施錠方向への移動により、デッドボルト22の後端部22fが第2のスイッチ65のアクチュエータ66から離間するため、第2のスイッチ65はスイッチオフの状態となる。このとき、スイッチ60は図7に示す如くアクチュエータ61を押したスイッチオフ状態のままである。従って、この両スイッチ60、65はAND回路で両スイッチ60、65ともオフ状態であるので電流は流れない。
【0045
(4) 図9の如くデッドボルト22及びラッチボルト30が施錠状態であるときに、図10に示すように、把手40を押し又は引き操作することによって、作動部材41の作動部42及び第1スライダー46を上動して、ロッキングーピース33、33によるラッチボルト30の係合を解除してラッチボルト30の反転を許容し、ラッチボルト30が解錠可能状態となる(図8参照)。
【0046
このラッチボルト30が解錠可能状態時には、図10に示すように、第1スイッチ操作体51の先端はスイッチ60のアクチュエータ61より離間してスイッチオンの状態であり、第2のスイッチ65の先端は図9に示した状態のままでスイッチオフの状態である。従って、この両スイッチ60、65はAND回路であるため、その回路には電流は流れない。この場合は、把手40でラッチボルト30が解錠可能状態となっても、デッドボルト22により施錠されているため扉を開けることができない。
【0047
従って、前記スイッチ60、65のリード線62にランプ等の報知手段を接続しておけば、この報知手段を介して開扉できない状態であることを確認することができる。また、この場合も、図5及び図6に示した扉の開放力付与装置7もスイッチオフのため作動させることがないので該開放力付与装置を故障から保護することができる。さらに、図10に示す如く、スイッチオフの状態を保持して必要なときだけスイッチ60を働かせるので、消費電力の節減に寄与する。
【0048
【発明の実施の形態3】
本発明の実施の形態の第3例を図11〜図14に基づいて以下に説明する。
この第3実施形態は、第1実施形態のものと比べて、ラッチボルトとしてラッチヘッドが反転しない通常のものを用いるとともに、ラッチボルトの解錠時にラッチボルトを後退する操作部材としてラッチハブを用いて、第1実施形態のロッキングーピース33やスライダー46、47を用いない構造とした点が顕著に異なり、デッドボルト22、デッドハブ23、スイッチ60、第2スイッチ操作体52などその他の構造は第1実施形態のものと同一あるとともに、第1スイッチ操作体51は少し形状が異なるだけである。従って、本実施形態は第1実施形態のものを参考にするとよい。
【0049
すなわち、この第3実施形態の扉錠は、錠ケース21にデッドハブ23の回動により出没されるデッドボルト22と、ラッチバネ31により常時突出方向に付勢されたラッチボルト30と、ハブ孔71に嵌挿した操作軸72をノブやレバーハンドル(図示せず)により回動することにより、ラッチボルト30の後部に形成した被係合部30cに係合部73を係合してラッチボルト30を後退できるようにしたラッチハブ70と、デッドボルト22を後退した解錠状態時にはラッチボルト30の作動を検出し、デッドボルト22を突出した施錠状態時にはラッチボルト30の作動を検出しないスイッチ60と、基端を錠ケース21の側壁間に取付柱34で枢支されて先端がスイッチ60のアクチュエータ61を押し又は離間するようにしたスイッチ操作体50とを備えてなるものである。
【0050
ラッチボルト30はラッチヘッド300とラッチ柄301で構成されている。ラッチヘッド300の先端には扉閉じ方向の面を傾斜面とし、ラッチ柄301の中程位置には基端を取付柱34で枢支した第1スイッチ操作体51の基端側が係入する係合溝(又は係合孔)302が形成されているとともに、該ラッチ柄301の後端部にはラッチハブ70の係合部73を係合してラッチボルト30を後退するための被係合部30cが形成されている。
【0051
スイッチ操作体50は、前述したように、第1スイッチ操作体51と第2スイッチ操作体52で構成され、両スイッチ51、52はいずれも基端を取付柱34で回動自在に枢支しており、各スイッチ51、52の動作は第1実施形態のものと同じである。このスイッチ60の場合も、リード線62を介して図6に示したけり出し中及び開放力付与確認スイッチS3に接続することができる。
【0052
この実施形態のスイッチ60の動作を図11〜図14に基づいて以下に説明する。前記第1実施形態の場合と原理的に共通する点があるので、詳しくは前記第1実施形態の場合を参照するとよい。
【0053
(1) 図11は、閉扉状態で、デッドボルトは後退した解錠状態、ラッチボルトは突出した状態である。
このときは図1の場合を参照するとよい。すなわち、ラッチバネ31のバネ力によりラッチボルト30が施錠方向に突出することによって、ラッチ柄301の係合溝302の後端部302bが第1スイッチ操作体51の基端部を前方へ押すため、第1スイッチ操作体51の先端が取付柱34を支点として反時計方向へ回動しスイッチ60のアクチュエータ61を押して、スイッチオフの状態となる。
このとき、第2スイッチ操作体52の先端はスイッチ60のアクチュエータ61とは離間して非接触状態である。
【0054
(2) 図12は、閉扉状態で、デッドボルトは後退した解錠状態でラッチボルトは後退した状態である場合(図12参照)。
このときは図2の場合を参照するとよい。すなわち、図11の状態において、ノブやレバーハンドルである把手40をラッチバネ31のバネ力に抗して解錠方向に回動することによって、図12に示す如く、ラッチハブ70の係合部73がラッチボルト30の被係合部30cを後退させてラッチボルト30を解錠方向へ没入(後退)させる。このとき、第1スイッチ操作体51の基端がラッチ柄301の係合溝302の前端部302aにより後退され、このまま扉1を押し又は引き続けると扉1は一気に開放されて行くとともに、第1スイッチ操作体51の先端は、取付柱34を支点として時計方向へ回動しスイッチ60のアクチュエータ61から離間して、スイッチオンの状態となる。一方、第2スイッチ操作体52の先端は、図11の状態のままでアクチュエータ61から離間したスイッチオン
の状態である。
この図12のスイッチオン状態により、ランプ等の報知手段を介して扉1が開放できることを確実に知ることができる。また、第1実施形態の使用例を示す図5及び図6の如く、前記スイッチ60のリード線62をけり出し中及び開放力付与確認スイッチS3に接続することにより、スイッチ60がオンとなることで、扉を開ける開放力付与装置7を作動させ、扉の開放が軽い力で行なえるようにする扉の開閉装置に適用できる。
【0055
(3) 図13は閉扉状態でデッドボルト及びラッチボルトが施錠状態、図14はデッドボルトが施錠状態でラッチボルトが後退した状態である。
図11の状態で、シリンダーまたはサムターンを操作してデッドハブ23を施錠方向へ回動すると、図13に示す如く、デッドハブ23の係合部23aがデッドボルト22の被係合部22dに係合してデッドボルト22を施錠方向(図13で左方向)ヘ突出させ施錠状態となる。このデッドボルト22の施錠方向への移動により、開口部22aの後端部22cが第2スイッチ操作体52の当接部52aを前方へ押動するため、第2スイッチ操作体52の先端はスイッチ60のアクチュエータ61を押してスイッチオフの状態となる。このとき、第1スイッチ操作体51は図11に示す如くアクチュエータ61を押したスイッチオフ状態のままである。
【0056
(4) 図13の如くデッドボルト22及びラッチボルト30が施錠状態であるときに、図14に示すように、把手40を解錠方向へ回動することによって、ラッチハブ70を介してラッチボルト30を後退してラッチボルト30が解錠状態となる(図14参照)。
【0057
このラッチボルト30が解錠状態時には、図14に示すように、第1スイッチ操作体51の先端はスイッチ60のアクチュエータ61より離間しているが、第2スイッチ操作体52の先端は図13に示した状態のままでアクチュエータ61を押し続けたままであるためスイッチオフの状態であってその回路には電流は流れない。この場合は、把手40でラッチボルト30が解錠状態となっても、デッドボルト22により施錠されているため扉を開けることができない。
【0058
従って、前記スイッチ60のリード線62にランプ等の報知手段を接続しておけば、この報知手段を介して開扉できない状態であることを確認することができる。また、この場合、図5及び図6に示した扉の開放力付与装置7もスイッチオフのため作動させることがないので該開放力付与装置を故障から保護することができる。さらに、図14に示す如く、スイッチオフの状態を保持して必要なときだけスイッチ60を働かせるので、消費電力の節減に寄与する。
【0059
【発明の実施の形態4】
本発明の実施の形態の第4例を図15に基づいて以下に説明する。
この実施形態の特徴は、第2実施形態と同様に、スイッチを2個設けるとともに、スイッチ操作体を1個設け、更にデッドボルト22が少し異なる点で、前記第3例の実施形態と異なり、その他の構成は第3例の実施の形態の構造と同様としてなるものである。そのため、図12〜図14に相当する図面は省略した。
【0060
すなわち、この場合のスイッチは、第2実施形態と同様に、スイッチ60と、デッドボルト22の後方位置に配置した第2のスイッチ65とで、AND回路を構成している。従って、図15の如く、スイッチ60のアクチュエータ61を第1スイッチ操作体51の先端が押しているときはスイッチオフの状態であり、第2のスイッチ65のアクチュエータ66をデッドボルト22の後端部22fが押しているときはスイッチオンの状態であり、両スイッチ60、65の接点のオン、オフは逆である。
【0061
スイッチ操作体は、第3実施形態の第1スイッチ操作体51と同一のもの1個であって、第3実施形態の第2スイッチ操作体52を省略したものである。後者の第2スイッチ操作体52を省略したため、本実施形態におけるデッドボルト22には底板部の開口部22aの左右両端に形成した前端部22b及び後端部22cの起立壁をなくしている。
【0062
この実施形態のスイッチ60、65の動作は第2実施形態(図7〜図10)と同様であり、ラッチボルト30の出没は第実施形態(図11〜図14)と同様であるので、第2実施形態と第実施形態の場合を参照するとよい。
【0063
(1) 図15は、閉扉状態で、デッドボルトは後退した解錠状態、ラッチボルトは突出した状態である。
このときは図11と図7の場合を参照するとよい。すなわち、ラッチバネ31のバネ力によりラッチボルト30が施錠方向に突出することによって、ラッチ柄301の係合溝302の後端部302bが第1スイッチ操作体51の基端部を前方へ押すため、第1スイッチ操作体51の先端が取付柱34を支点として反時計方向へ回動しスイッチ60のアクチュエータ61を押して、スイッチオフの状態となる。一方、第2のスイッチ65はアクチュエータ66がデッドボルト22の後端部22fで押されてスイッチオンの状態であるが、この両スイッチ60、65はAND回路であるので全体として電流は流れない。
【0064
(2) 閉扉状態で、デッドボルトは後退した解錠状態、ラッチボルトは後退した解錠状態である場合。
このときは図12と図8の場合を参照するとよい。すなわち、図15の状態において、ノブやレバーハンドルである把手40をラッチバネ31のバネ力に抗して解錠方向に回動することによって、図12に示す如く、ラッチハブ70の係合部73がラッチボルト30の被係合部30cを後退させてラッチボルト30を解錠方向へ没入(後退)させる。このとき、第1スイッチ操作体51の基端がラッチ柄301の係合溝302の前端部302aにより後退され、このまま扉1を押し又は引き続けると扉1は一気に開放されて行くとともに、第1スイッチ操作体51の先端は、取付柱34を支点として時計方向へ回動しスイッチ60のアクチュエータ61から離間して、スイッチオンの状態となる。一方、第2のスイッチ65は、図15の状態のままで、アクチュエータ66がデッドボルト22の後端部22fで押されてスイッチオンの状態である。従って、この両スイッチ60、65はAND回路で両スイッチともオン状態であるので電流が流れる。
【0065
このスイッチオン状態により、ランプ等の報知手段を介して扉1が開放できることを確実に知ることができる。また、第1実施形態の使用例を示す図5及び図6の如く、前記スイッチ60、65のリード線62をけり出し中及び開放力付与確認スイッチS3に接続することにより、スイッチ60、65がオンとなることで、扉を開ける開放力付与装置7を作動させ、扉の開放が軽い力で行なえるようにする扉の開閉装置に適用できる。
【0066
(3) 閉扉状態でデッドボルト及びラッチボルトが施錠状態である場合。
図15の状態で、シリンダーまたはサムターンを操作してデッドハブ23を施錠方向へ回動すると、図9に示す如く、デッドハブ23の係合部23aがデッドボルト22の被係合部22dに係合してデッドボルト22を施錠方向(図9で左方向)ヘ突出させ施錠状態となる。このデッドボルト22の施錠方向への移動により、デッドボルト22の後端部22fが第2のスイッチ65のアクチュエータ66から離間するため、第2のスイッチ65はスイッチオフの状態となる。このとき、スイッチ60は図15に示す如くアクチュエータ61を押したスイッチオフ状態のままである。従って、この両スイッチ60、65はAND回路で両スイッチ60、65ともオフ状態であるので電流は流れない。
【0067
(4) 図13、図9の如くデッドボルト22及びラッチボルト30が施錠状態であるときに、図14に示すように、把手40を解錠方向へ回動することによって、ラッチハブ70を介してラッチボルト30を後退してラッチボルト30が解錠状態となる(図14参照)。
【0068
このラッチボルト30が解錠状態時には、図10、図14に示すように、第1スイッチ操作体51の先端はスイッチ60のアクチュエータ61より離間してスイッチオンの状態であり、第2のスイッチ65の先端は図10に示した状態のままでスイッチオフの状態である。従って、この両スイッチ60、65はAND回路であるため、その回路には電流は流れない。この場合は、把手40でラッチボルト30が解錠状態となっても、デッドボルト22により施錠されているため扉を開けることができない。
【0069
従って、前記スイッチ60、65のリード線62にランプ等の報知手段を接続しておけば、この報知手段を介して開扉できない状態であることを確認することができる。また、この場合も、図5及び図6に示した扉の開放力付与装置7もスイッチオフのため作動させることがないので該開放力付与装置を故障から保護することができる。さらに、図10、図14に示す如く、スイッチオフの状態を保持して必要なときだけスイッチ60を働かせるので、消費電力の節減に寄与する。
【0070
【変形例等】
本発明の使用例としては、図5及び図6に示す如く、本発明に係るスイッチをけり出し中及び開放力付与確認スイッチS3に接続することにより、扉を開ける開放力付与装置7を作動させ、扉の開放が軽い力で行なえるようにする扉の開閉装置にしか適用できないものではない。例えば、図2に仮想線で示したように、スイッチ60のリード線62に電線100を介して電源101、ブザーやランプ等の警報手段102を接続することによって、図3の如くデッドボルト22及びラッチボルト30が施錠されているときに、不法侵入者がピッキング等してデッドボルト22を後退して、図2の如く把手等を操作して侵入しようとすると、図2に示す如くスイッチ60がオンとなり前記警報手段102が作動して不法侵入を告知してくれるので、防犯装置として使用することができる。
【0071
このような防犯装置としての使用は、第1実施形態に限らず、第2〜第4の各実施形態にも利用できる。また、本発明はそれ以外の他の使用にも適宜実施できるものである。
【0072
スイッチ操作体50及び該スイッチ操作体50を作動させる手段は、各実施形態のものに限定されるものでなく、適宜設計変更できる。
また、スイッチ60、65の形状、配設位置等も適宜設計変更できるものであり、図示のものに限定されない。
【0073
【発明の効果】
本発明の請求項1によれば、前記デットボルトとラッチボルトとは、スイッチ操作体の一端をラッチボルトのロッキングピースまたはラッチ柄の係合溝に接続すると共に、スイッチ操作体の他端をデッドボルトに形成した開口部に係合したスイッチ操作体を介して連係してあり、また、前記スイッチは、デッドボルトが後退した解錠状態時にはラッチボルトの作動を検出し、デッドボルトが突出した施錠状態時にはラッチボルトの作動を検出しないようにしたスイッチを設け、ラッチボルトの作動状態の検出をスイッチ操作体を介してデッドボルトの施解錠状態に連係させているので、従来例に比べて、スイッチの個数を少なくして安価とするとともに、上記スイッチを必要なときだけ働かせることにより消費電力量を節減させるばかりか、スイッチを作動することにより扉を開ける際の開放力付与装置を補助するのに使用したり、前記スイッチに警報手段を接続することにより破錠行為に対する防犯装置に使用したりすることができる。
【0074
本発明の請求項2によれば、前記スイッチをけり出し中及び開放力付与確認スイッチに接続したことにより、スイッチがオンになることで、扉を開ける開放力付与装置を作動させ、扉の開放が軽い力で行なえる。
【0075
本発明の請求項によれば、上記請求項1または2の効果に加え、プッシュ・プル式の把手を有する扉錠にも使用することができる。
【0076
本発明の請求項によれば、上記請求項1または2の効果に加え、プッシュ・プル式でないレバーハンドルやノブなどの把手を有する扉錠にも使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1におけるデッドボルトが解錠状態でラッチボルトが突出状態の開蓋正面図である。
【図2】 デッドボルトが解錠状態でラッチボルトが反転して後退可能な状態の開蓋正面図である。
【図3】 デッドボルト及びラッチボルトが施錠状態の開蓋正面図である。
【図4】 デッドボルトが解錠状態でラッチボルトが反転して後退可能な状態の開蓋正面図である。
【図5】 本発明の扉錠を開放力付与装置つきの外開き扉に取り付けて室内側から見た正面図である。
【図6】 図5の平面図である。
【図7】 本発明の実施の形態2におけるデッドボルトが解錠状態でラッチボルトが突出状態の開蓋正面図である。
【図8】 デッドボルトが解錠状態でラッチボルトが反転して後退可能な状態の開蓋正面図である。
【図9】 デッドボルト及びラッチボルトが施錠状態の開蓋正面図である。
【図10】 デッドボルトが施錠状態でラッチボルトが反転して後退可能な状態の開蓋正面図である。
【図11】 本発明の実施の形態3におけるデッドボルトが解錠状態でラッチボルトが突出状態の開蓋正面図である。
【図12】 デッドボルトが解錠状態でラッチボルトが後退した状態の開蓋正面図である。
【図13】 デッドボルト及びラッチボルトが施錠状態の開蓋正面図である。
【図14】 デッドボルトが施錠状態でラッチボルトが後退した状態の開蓋正面図である。
【図15】 本発明の実施の形態4におけるデッドボルトが解錠状態でラッチボルトが突出状態の開蓋正面図である。
【符号の説明】
1 扉
2 扉枠
7 開放力付与装置
10 けり出し部
20 扉錠
21 錠ケース
22 デッドボルト
23 デッドハブ
30 ラッチボルト
31 ラッチバネ
33 ロッキングーピース
34 取付柱
35 係合片
39 係合部
40 把手
41 作動部材
42 作動部
45 スライダー
50 スイッチ操作体
51 第1スイッチ操作体
52 第2スイッチ操作体
60 スイッチ
61 アクチュエータ
65 第2のスイッチ
66 アクチュエータ
70 ラッチハブ
71 ハブ孔
72 操作軸
73 係合部
300 ラッチヘッド
301 ラッチ柄
302 係合溝
102 警報手段

Claims (4)

  1. 錠ケースに、デッドハブの回動により出没されるデッドボルトとラッチバネにより常時突出方向に付勢されたラッチボルトと、デッドボルトとラッチボルトの作動状態を検出するスイッチと、該スイッチをオン又はオフさせるスイッチ操作体と内装した扉錠であって
    前記デットボルトとラッチボルトとは、スイッチ操作体の一端をラッチボルトのロッキングピースまたはラッチ柄の係合溝に接続すると共に、スイッチ操作体の他端をデッドボルトに形成した開口部に係合したスイッチ操作体を介して連係してあり、また、前記スイッチは、デッドボルトが後退した解錠状態時にはラッチボルトの作動を検出し、デッドボルトが突出した施錠状態時にはラッチボルトの作動を検出しないようにしてあることを特徴とする扉錠。
  2. 扉枠には開放力付与装置を設け、この開放力付与装置には前記スイッチに接続した、けり出し中及び開放力付与装置確認スイッチを設けてある請求項1の扉錠
  3. ラッチバネにより常時突出方向に付勢され、かつ反転できるようにした反転式ラッチボルトと、該ラッチボルトの施錠時に反転を阻止するロッキングーピースと、ロッキングーピースの後端部に形成した係合部を上下動することによりロッキングーピースによる反転式ラッチボルトの反転を阻止又は解除できるようにしたスライダーと、スライダーを上下動するための作動部を作動する把手と、前記ロッキングーピースの作動に連動してスイッチのアクチュエータを押し又は離間するようにしたスイッチ操作体とを備えてなる請求項1または2の扉錠。
  4. ラッチバネにより常時突出方向に付勢されたラッチボルトと、ハブ孔に嵌挿した操作軸を回動することにより、ラッチボルトに形成した被係合部に係合部を係合してラッチボルトを後退できるようにしたラッチハブと、前記ラッチハブの作動に連動してスイッチのアクチュエータを押し又は離間するようにしたスイッチ操作体とを備えてなる請求項1または2の扉錠。
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