JP2002054330A - 扉 錠 - Google Patents

扉 錠

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JP2002054330A
JP2002054330A JP2000238226A JP2000238226A JP2002054330A JP 2002054330 A JP2002054330 A JP 2002054330A JP 2000238226 A JP2000238226 A JP 2000238226A JP 2000238226 A JP2000238226 A JP 2000238226A JP 2002054330 A JP2002054330 A JP 2002054330A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラッチボルトの作動を検出するスイッチの個
数を少なくして安価とするとともに、スイッチを必要な
ときだけ働かせることにより消費電力量を節減させ、ス
イッチを作動にすることにより扉を開ける際の開放力付
与装置を補助するのに使用したり、前記スイッチに警報
手段を接続することにより破錠行為に対する防犯装置に
使用したりすることができる扉錠を提供すること。 【解決手段】 錠ケース21に、デッドハブ23の回動
により出没されるデッドボルト22とラッチバネ31に
より常時突出方向に付勢されたラッチボルト30とを少
なくとも備えた扉錠において、前記錠ケース21には、
デッドボルト22が後退した解錠状態時にはラッチボル
ト30の作動を検出し、デッドボルト22が突出した施
錠状態時にはラッチボルト30の作動を検出しないよう
にしたスイッチ60を設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デッドボルトを後
退した解錠状態時のみラッチボルトの作動を検出するス
イッチを設けて、ラッチボルトの作動状態の検出をデッ
ドボルトの施解錠状態に連係して行なえるようにした扉
錠に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の扉錠では、ラッチボ
ルトの突出でオンとなるスイッチ、デッドボルトの突出
でオンとなるスイッチ及びデッドボルトの後退でオフと
なるスイッチの如く、ラッチボルト専用のスイッチやデ
ッドボルト専用のスイッチをそれぞれ設け、各スイッチ
により該当するラッチボルト又はデッドボルトの作動状
態の検出を合わせて電気的に処理していた。つまり、従
来のスイッチは、ラッチボルトのみの作動状態の検出ス
イッチ、又はデッドボルトのみの作動状態の検出スイッ
チであって、ラッチボルトとデッドボルトの両方の作動
状態を連係させたスイッチではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来の扉錠
では、ラッチボルトとデッドボルトの両方の作動状態を
連係させたスイッチではなく、前述したように、ラッチ
ボルト専用のスイッチやデッドボルト専用のスイッチを
複数個設けるものであるため、スイッチの個数が多くな
り費用が高価となる上に、各スイッチのオン・オフによ
り総消費電力量が多くなるという問題があった。
【0004】本発明は、上記従来の欠点を解消しようと
するものであって、デッドボルトが後退した解錠状態時
のみラッチボルトの作動を検出するスイッチを設けて、
スイッチの個数を少なくして安価とするとともに、上記
スイッチを必要なときだけ働かせることにより消費電力
量を節減させるばかりか、スイッチを作動にすることに
より扉を開ける際の開放力付与装置を補助するのに使用
したり、前記スイッチに警報手段を接続することにより
破錠行為に対する防犯装置に使用したりすることができ
る扉錠を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1の扉錠は、錠ケースに、デッドハ
ブの回動により出没されるデッドボルトとラッチバネに
より常時突出方向に付勢されたラッチボルトとを少なく
とも備えた扉錠において、前記錠ケースには、デッドボ
ルトが後退した解錠状態時にはラッチボルトの作動を検
出し、デッドボルトが突出した施錠状態時にはラッチボ
ルトの作動を検出しないようにしたスイッチを設けたこ
とを特徴とする。
【0006】請求項2の扉錠は、ラッチバネにより常時
突出方向に付勢され、かつ反転できるようにした反転式
ラッチボルトと、該ラッチボルトの施錠時に反転を阻止
するロッキングーピースと、ロッキングーピースの後端
部に形成した係合部を上下動することによりロッキング
ーピースによる反転式ラッチボルトの反転を阻止又は解
除できるようにしたスライダーと、スライダーを上下動
するための作動部を作動する把手と、前記ロッキングー
ピースの作動に連動してスイッチのアクチュエータを押
し又は離間するようにしたスイッチ操作体とを備えてな
るものである。
【0007】請求項3の扉錠は、ラッチバネにより常時
突出方向に付勢されたラッチボルトと、ハブ孔に嵌挿し
た操作軸を回動することにより、ラッチボルトに形成し
た被係合部に係合部を係合してラッチボルトを後退でき
るようにしたラッチハブと、前記ラッチハブの作動に連
動してスイッチのアクチュエータを押し又は離間するよ
うにしたスイッチ操作体とを備えてなる。
【0008】
【発明の実施の形態1】本発明の実施の形態の第1例を
図1〜図6に基づいて以下に説明する。図5は本発明の
扉錠を開放力付与装置つきの外開き扉に取り付けて室内
側から見た正面図、図6は図5の平面図である。図5と
図6に示すように、1は扉、2は建築物の開口部に取り
付けたサッシなどからなる扉枠で、扉1はその一端側
(吊り元側)を扉枠2の吊り元側縦枠にヒンジ3で回動
自在に枢着され、図6に示すように室外側へ外開きする
ようになっている。図5で、4は扉1を自動的に閉める
ためのドアチェック、5は扉枠2の上枠部2a下面にボ
ルト及びナット等の締結部材6で固定され開放力付与装
置7を内蔵した収納ケースである。前記収納ケース5
は、図6に示すように、扉1への対向側が開口された略
細長の箱型であって、上板の左右両側には左右両側板よ
り突出したフランジ部が形成されており、該フランジ部
にはボルト挿通孔が形成されている。この収納ケース5
の上板を扉枠2の上枠部2a下面に当て、前記ボルト挿
通孔にボルトを挿入し、該ボルトをナットで締め付けて
固定する。
【0009】開放力付与装置7は、扉1を開放する時
に、扉1に対して、人間の力に加え、扉1の開放方向に
開放力を付与するものであり、詳しくは本願出願人の出
願に係る特願平11ー285286号の明細書と図面を
参照するとよい。この開放力付与装置7は、一端にギア
9を形成して枢支するとともに他端にローラーからなる
けり出し部10を有するアーム8と、アーム8の一端の
ギア9と噛合するラック12を有するスライダー11
と、このスライダー11を介して前記アーム8のけり出
し部10を開扉方向に突出するように付勢する弾機13
とを有している。
【0010】スライダー11は、略T字状に形成され、
両端側には収納ケース5の底板に形成した長孔5a、5
b内を摺動するピンが固定されており、他方側には前述
のラック12が形成されている。スライダー11の一端
側の鍔部11aには引張りバネからなる弾機13の一端
が掛止されているとともに、収納ケース5の底板に固定
したピンに前記弾機13の他端が掛止されている。
【0011】また、収納ケース5の収納室には、前述し
た開放力付与装置7のほかに、扉開放時に開扉方向に回
動されたアーム8を閉扉状態における原姿勢に戻す復帰
手段14が設けてある。この復帰手段14は、モーター
15と、モーター15の駆動軸に連結したウオームギア
等からなるピニオン16と、前記ピニオン16に噛合し
前記スライダー11を押動するラック17とを備えてい
る。
【0012】なお、図6において、S1は扉が閉鎖して
いることを検知する扉閉確認スイッチ、S2はアーム8
のけり出し部10により扉1のけり出しが完了したこと
を検知するけり出し完了検知スイッチ、S3はアーム8
のけり出し部10により扉1に開放力を与えていること
及びけり出し中であることを検知するけり出し中及び開
放力付与確認スイッチである。
【0013】図5で、20は本発明に係る扉錠であっ
て、該扉錠20にはラッチボルトを作動するプッシュ・
プル式のハンドル(把手)40が取り付けてある。
【0014】前記扉錠20は、図5に示すように、扉1
の開放端側(自由端側)に取り付けてあって、図1〜図
4に示すように、錠ケース21と、該錠ケース21に内
蔵され、デッドハブ23の回動により出没されるデッド
ボルト22と、ラッチバネ31により常時突出方向に付
勢されたラッチボルト30とを備えている。
【0015】錠ケース21は、錠ケース本体21aと錠
ケース蓋21bと錠ケースの前板21cとフロント板2
1dからなり、扉1の開口部に該錠ケース21を埋設
し、錠ケースの前板21cとフロント板21dとの上下
両部を扉1の開口部前面にビス21eで固定している。
【0016】デッドボルト22は、前部を箱状に形成す
るとともに、中程から後端部にかけては上板部を段落し
した断面略コ字状に形成し、中程の断面略コ字状部位に
おける下板部には、後述するスイッチ操作体が回動する
範囲だけ開口部を設けて、該開口部22aの前端部22
bと後端部22cとで前記スイッチ操作体の反時計方向
または時計方向への回動が規制されるようになってい
る。また、デッドボルト22の上板部の後端部には、デ
ッドハブ23の係合部23aが係合してデッドボルト2
2を出没(前進または後退)するための被係合部22
d、22eが形成されている。このデッドハブ23の回
動操作は、周知の如く、室外側からシリンダーへのキー
の操作により、又は室内側からサムターン24(図5参
照)の操作により、デッドボルト22を突出(前進)又
は没入(後退)させる。なお、25はクリックバネであ
る。
【0017】ラッチボルト30は、本発明では特に限定
しないが、本発明の第1の実施形態では、いわゆる反転
式のラッチボルトを用いており、詳しくは本願出願人の
出願に係る特開平10ー311173号公報を参照する
とよい。すなわち、このラッチボルト30は、図1〜図
4では詳細に図示していないが公知のものであり、前部
には先端の扉閉じ方向の面を傾斜面とするとともに、扉
枠2に取り付けた受部材(ストライキ)の係合孔に係合
する面を係合面とした平面形状が略菱形で、後部の上下
には対称的に一体形成した膨出部に前後方向に係合溝3
0a、30aを形成し、後端部にはラッチバネ31の一
端を嵌入するための傾斜した嵌合凹部30bを形成して
いる。一方、錠ケース21の前板21c及びフロント板
21dの出入口21fを臨むように、該出入口21fか
ら錠ケース21内の後方には断面コ字状のバネ受32が
設けられ、このバネ受32とラッチボルト30の嵌合凹
部30b間にはラッチバネ31を設けている。従って、
このラッチバネ31の付勢力によって前記ラッチボルト
30の前部は、常時は錠ケース21の出入口21fから
出没可能に突出されている。
【0018】錠ケース21内にはラッチボルト30の施
錠時に反転を阻止するための上下一対のロッキングピー
ス33、33が、ラッチボルト30を挟んだ状態で設け
てあり、いずれも断面が略コ字状であって、いずれも略
中央部を錠ケース21の側板間に取付柱34、34で揺
動自在に枢支し、前端部に突出形成した係合片35、3
5がラッチボルト30の係合溝30a、30aに常時係
合するようにつる巻きバネ36で付勢されている。上記
係合状態時にはラッチボルト30は反転が阻止される。
【0019】一方のロッキングピース33の係合片35
が、該ロッキングピース33を解除方向に揺動(回動)
することにより、ラッチボルト30の係合溝30aから
離脱されるときに、これに連動して他方のロッキングピ
ース33の係合片35もラッチボルト30の他方の係合
溝30aから離脱され、該他方のロッキングピース33
も解除方向に揺動されるように、前記一対のロッキング
ピース33、33の略中央部に対向して突設した連結片
37、37をピン38で枢支連結してある。連結片3
7、37としては、上部ロッキングピース33の一辺を
少し折り曲げ、該折り曲げ部を下部ロッキングピース3
3の断面コ字状部に嵌入して、両連結片37、37をピ
ン38で枢支してある。
【0020】両ロッキングピース33、33の後端部に
は係合部39、39が形成されており、この係合部3
9、39は、把手40、40を支持する座の内部に枢支
された作動部材41、41の作動部42によって上下動
する縦向き把手用のスライダー45(第1スライダー4
6、第2スライダー47)の一部に当接しており、把手
40、40の押し又は引きの操作により作動部材41を
介してスライダー45が上動または下動してロッキング
ピース33、33を揺動し、ロッキングピース33、3
3の係合片35、35をラッチボルト30の係合溝30
a、30aから離脱させるように構成してある。
【0021】上部のロッキングーピース33の取付柱3
4には、スイッチ操作体50を構成する第1スイッチ操
作体51及び第2スイッチ操作体52の基端を同軸上に
枢支しており、前記ロッキングーピース33の揺動に連
動してスイッチ操作体50が同取付柱34を回動中心と
して回動する。それによって、錠ケース21の上部に設
けたマイクロスイッチ等のスイッチ60のアクチュエー
タ61を、上記スイッチ操作体50の先端が押し又は離
間させて、該スイッチ60がオンされ又はオフされる。
なお、第1スイッチ操作体51は最基端部にピン38を
挿入するピン案内孔53を形成している。
【0022】スイッチ60は、デッドボルト22が後退
した解錠状態時にはラッチボルト30の作動を検出し、
デッドボルト22が突出した施錠状態時にはラッチボル
ト30の作動を検出しないように設けられている。ま
た、スイッチ60は、リード線62を介して図6に示し
たけり出し中及び開放力付与確認スイッチS3に接続し
てある。
【0023】このスイッチ60の動作を図1〜図4に基
づいて以下に説明する。
【0024】(1) 図1は、閉扉状態で、デッドボル
トは後退した解錠状態、ラッチボルトは突出した状態で
ある。このとき、一対のロッキングーピース33、33
は、係合片35、35がつる巻きバネ36のバネ力によ
り収縮されラッチボルト30の係合溝30a、30aに
係合され、ラッチボルト30の反転を阻止しているとと
もに、両ロッキングーピース33、33の連結片37、
37が後退して第1スイッチ操作体51の基端部をピン
38を介して反時計方向に回動する。そのため、第1ス
イッチ操作体51の先端は、取付柱34を支点として反
時計方向へ回動しスイッチ60のアクチュエータ61を
押して、スイッチオフの状態となる。このとき、第2ス
イッチ操作体52の先端はスイッチ60のアクチュエー
タ61とは離間して非接触状態である。
【0025】(2) 図2は、閉扉状態で、デッドボル
トは後退した解錠状態でラッチボルトは反転して後退可
能な状態である。図1の状態において、プッシュ・プル
ハンドルである把手40を押し又は引き操作することに
よって、図2に示す如く、作動部材41の作動部42が
第1スライダー46を上動し第2スライダー47を下動
してロッキングーピース33、33を揺動し、ロッキン
グーピース33、33の係合片35、35をラッチボル
ト30の係合溝30a、30aから離脱させて、ラッチ
ボルト30の反転が可能となってラッチボルト30が後
退可能状態となり、このまま扉1を押し又は引き続ける
と扉1は一気に開放されて行く。
【0026】このとき、両ロッキングーピース33、3
3の連結片37、37はピン38により前進して第1ス
イッチ操作体51の基端部をピン38を介して時計方向
に回動する。そのため、第1スイッチ操作体51の先端
は、取付柱34を支点として時計方向へ回動しスイッチ
60のアクチュエータ61から離間し、スイッチオンの
状態となる。このとき、第2スイッチ操作体52の先端
はスイッチ60のアクチュエータ61から離間した非接
触状態のままである。
【0027】また、把手40の押し又は引き操作によっ
て、図1の左側の作動部材41の作動部42を介して第
2スライダー47を下動することによっても、前述した
ように、ロッキングーピース33、33による係合解除
やラッチボルト30の反転可能状態の保持、スイッチ6
0のオン状態の保持等が同様に行なえる。
【0028】この図2のスイッチオン状態により、ラン
プ等の報知手段を介して扉1が開放できることを確実に
知ることができる。また、本発明の第1実施形態の使用
例を示す図5及び図6の如く、前記スイッチ60をけり
出し中及び開放力付与確認スイッチS3に接続すること
により、スイッチ60がオンとなることで、扉を開ける
開放力付与装置7を作動させ、扉の開放が軽い力で行な
えるようにする扉の開閉装置に適用できる。
【0029】すなわち、この扉の開閉装置は、閉扉状態
において、老人や障害者等の力の弱い人が開扉する場
合、扉錠20のロックを解錠してから把手40を把持し
て、ゆっくりと扉を室外側へ開放して行くと、図6に示
すように、アーム8が回動可能となるので、弾機13の
付勢力によってスライダー11が右方向(開扉方向)へ
移動する。このスライダー11の開扉方向への移動によ
って、ラック12とアーム8のギア9との作用で、アー
ム8は枢軸を回動中心として開扉方向(反時計方向)へ
回動され、このアーム8のけり出し部10が扉1の室内
側面を押圧して図6のように扉1が軽快に開放されるも
のである。つまり、アーム8のけり出し部10が扉1の
室内面を押圧することによって、室外方向への開放力が
外開きの扉1に付与されるため、開放初期における扉1
の開放力が軽減されることとなって、このまま扉1を押
し続けると扉1は一気に開放されて行く。
【0030】(3) 図3は閉扉状態でデッドボルト及
びラッチボルトが施錠状態、図4はデッドボルトが施錠
状態でラッチボルトが反転して後退可能な状態である。
図1の状態で、シリンダーまたはサムターンを操作して
デッドハブ23を施錠方向へ回動すると、図3に示す如
く、デッドハブ23の係合部23aがデッドボルト22
の被係合部22dに係合してデッドボルト22を施錠方
向(図3で左方向)ヘ突出させ施錠状態となる。このデ
ッドボルト22の施錠方向への移動により、開口部22
aの後端部22cが第2スイッチ操作体52の当接部5
2aを前方へ押動するため、第2スイッチ操作体52の
先端はスイッチ60のアクチュエータ61を押してスイ
ッチオフの状態となる。このとき、第1スイッチ操作体
51は図1に示す如くアクチュエータ61を押したスイ
ッチオフの状態のままである。
【0031】(4) 図3の如くデッドボルト22及び
ラッチボルト30が施錠状態であるときに、図4に示す
ように、把手40を押し又は引き操作することによっ
て、作動部材41の作動部42及び第1スライダー46
を上動して、ロッキングーピース33、33によるラッ
チボルト30の係合を解除してラッチボルト30の反転
を許容し、ラッチボルト30が解錠可能状態となる(図
2参照)。
【0032】前述の如く、ロッキングーピース33、3
3がラッチボルト30に対する係合を解除した状態であ
るので、第1スイッチ操作体51の先端は図2に示すよ
うにスイッチ60のアクチュエータ61より離間する
が、第2スイッチ操作体52の先端は図3に示した状態
でアクチュエータ61を押し続けたままであるため、ス
イッチオフの状態である。つまり、この場合は、把手4
0でラッチボルト30が解錠可能状態となっても、デッ
ドボルト22により施錠されているため扉を開けること
ができない。
【0033】従って、前記スイッチ60のリード線62
にランプ等の報知手段を接続しておけば、この報知手段
を介して開扉できない状態であることを確認することが
できる。また、この場合、図5及び図6に示した扉の開
放力付与装置7もスイッチオフのため作動させることが
ないので該開放力付与装置を故障から保護することがで
きる。さらに、図4に示す如く、スイッチオフの状態を
保持して必要なときだけスイッチ60を働かせるので、
消費電力の節減に寄与する。
【0034】
【発明の実施の形態2】本発明の実施の形態の第2例を
図7〜図10に基づいて以下に説明する。この実施形態
の特徴は、スイッチを2個設けるとともに、スイッチ操
作体50を1個設けてなる点で、前記第1例の実施形態
と異なり、その他の構成は第1例の実施の形態の構造と
同様としてなるものである。
【0035】すなわち、この場合のスイッチは、第1実
施形態のスイッチ60のほかに、デッドボルト22の後
方位置の錠ケース21内に配置した第2のスイッチ65
とで、AND回路を構成している。従って、図7の如
く、スイッチ60のアクチュエータ61を第1スイッチ
操作体51の先端が押しているときはスイッチオフの状
態であり、第2のスイッチ65のアクチュエータ66を
デッドボルト22の後端部22fが押しているときはス
イッチオンの状態であり、両スイッチ60、65の接点
のオン、オフは逆である。
【0036】スイッチ操作体は、第1実施形態の第1ス
イッチ操作体51と同一のもの1個であって、第1実施
形態の第2スイッチ操作体52を省略したものである。
後者の第2スイッチ操作体52を省略したため、本実施
形態におけるデッドボルト22には底板部の開口部22
aの左右両端に形成した前端部22b及び後端部22c
の起立壁をなくしている。
【0037】この実施形態のスイッチ60、65の動作
を図7〜図10に基づいて以下に説明する。前記第1実
施形態の場合と原理的に共通する点があるので、詳しく
は前記第1実施形態の場合を参照するとよい。
【0038】(1) 図7は、閉扉状態で、デッドボル
トは後退した解錠状態でラッチボルトは突出した状態で
ある。このときは図1の場合を参照するとよい。すなわ
ち、一対のロッキングーピース33、33がラッチボル
ト30の反転を阻止するとともに、連結片37、37の
後退によりピン38を介して第1スイッチ操作体51の
基端部が反時計方向に回動する。それによって、第1ス
イッチ操作体51の先端が取付柱34を支点として反時
計方向へ回動しスイッチ60のアクチュエータ61を押
して、スイッチオフの状態となる。一方、第2のスイッ
チ65はアクチュエータ66がデッドボルト22の後端
部22fで押されてスイッチオンの状態であるが、この
両スイッチ60、65はAND回路であるので全体とし
て電流は流れない。
【0039】(2) 図8は、閉扉状態で、デッドボル
トは後退した解錠状態でラッチボルトは反転して後退可
能な状態である。このときは図2の場合を参照するとよ
い。すなわち、図7の状態において、プッシュ・プルハ
ンドルである把手40を押し又は引き操作することによ
って、図8に示す如く、作動部材41の作動部42が第
1スライダー46を上動し第2スライダー47を下動し
てしてロッキングーピース33、33を揺動し、ロッキ
ングーピース33、33の係合片35、35をラッチボ
ルト30の係合溝30a、30aから離脱させて、ラッ
チボルト30の反転が可能となってラッチボルト30が
後退可能状態となり、このまま扉1を押し又は引き続け
ると扉1は一気に開放されて行く。
【0040】このとき、両ロッキングーピース33、3
3の連結片37、37はピン38により前進して第1ス
イッチ操作体51の基端部をピン38を介して時計方向
に回動する。そのため、第1スイッチ操作体51の先端
は、取付柱34を支点として時計方向へ回動しスイッチ
60のアクチュエータ61から離間して、スイッチオン
の状態となる。一方、第2のスイッチ65は、図7の状
態のままで、アクチュエータ66がデッドボルト22の
後端部22fで押されてスイッチオンの状態である。従
って、この両スイッチ60、65はAND回路で両スイ
ッチともオン状態であるので電流が流れる。
【0041】また、把手40を押し又は引き操作によっ
て、図7の左側の作動部材41の作動部42を介して第
2スライダー47を下動することによっても、前述した
ように、ロッキングーピース33、33によるラッチボ
ルト30の係合やラッチボルト30の反転可能状態の保
持、スイッチ60のオン状態の保持等が右側の作動部材
41と同様に行なえる。
【0042】この図8のスイッチオン状態により、ラン
プ等の報知手段を介して扉1が開放できることを確実に
知ることができる。また、第1実施形態の使用例を示す
図5及び図6の如く、前記スイッチ60、65のリード
線62をけり出し中及び開放力付与確認スイッチS3に
接続することにより、スイッチ60、65がオンとなる
ことで、扉を開ける開放力付与装置7を作動させ、扉の
開放が軽い力で行なえるようにする扉の開閉装置に適用
できる。
【0043】(3) 図9は、閉扉状態でデッドボルト
及びラッチボルトが施錠状態、図10はデッドボルトが
施錠状態でラッチボルトが反転して後退可能な状態であ
る。図1の状態で、シリンダーまたはサムターンを操作
してデッドハブ23を施錠方向へ回動すると、図9に示
す如く、デッドハブ23の係合部23aがデッドボルト
22の被係合部22dに係合してデッドボルト22を施
錠方向(図9で左方向)ヘ突出させ施錠状態となる。こ
のデッドボルト22の施錠方向への移動により、デッド
ボルト22の後端部22fが第2のスイッチ65のアク
チュエータ66から離間するため、第2のスイッチ65
はスイッチオフの状態となる。このとき、スイッチ60
は図7に示す如くアクチュエータ61を押したスイッチ
オフ状態のままである。従って、この両スイッチ60、
65はAND回路で両スイッチ60、65ともオフ状態
であるので電流は流れない。
【0044】(4) 図9の如くデッドボルト22及び
ラッチボルト30が施錠状態であるときに、図10に示
すように、把手40を押し又は引き操作することによっ
て、作動部材41の作動部42及び第1スライダー46
を上動して、ロッキングーピース33、33によるラッ
チボルト30の係合を解除してラッチボルト30の反転
を許容し、ラッチボルト30が解錠可能状態となる(図
8参照)。
【0045】このラッチボルト30が解錠可能状態時に
は、図10に示すように、第1スイッチ操作体51の先
端はスイッチ60のアクチュエータ61より離間してス
イッチオンの状態であり、第2のスイッチ65の先端は
図9に示した状態のままでスイッチオフの状態である。
従って、この両スイッチ60、65はAND回路である
ため、その回路には電流は流れない。この場合は、把手
40でラッチボルト30が解錠可能状態となっても、デ
ッドボルト22により施錠されているため扉を開けるこ
とができない。
【0046】従って、前記スイッチ60、65のリード
線62にランプ等の報知手段を接続しておけば、この報
知手段を介して開扉できない状態であることを確認する
ことができる。また、この場合も、図5及び図6に示し
た扉の開放力付与装置7もスイッチオフのため作動させ
ることがないので該開放力付与装置を故障から保護する
ことができる。さらに、図10に示す如く、スイッチオ
フの状態を保持して必要なときだけスイッチ60を働か
せるので、消費電力の節減に寄与する。
【0047】
【発明の実施の形態3】本発明の実施の形態の第3例を
図11〜図14に基づいて以下に説明する。この第3実
施形態は、第1実施形態のものと比べて、ラッチボルト
としてラッチヘッドが反転しない通常のものを用いると
ともに、ラッチボルトの解錠時にラッチボルトを後退す
る操作部材としてラッチハブを用いて、第1実施形態の
ロッキングーピース33やスライダー46、47を用い
ない構造とした点が顕著に異なり、デッドボルト22、
デッドハブ23、スイッチ60、第2スイッチ操作体5
2などその他の構造は第1実施形態のものと同一あると
ともに、第1スイッチ操作体51は少し形状が異なるだ
けである。従って、本実施形態は第1実施形態のものを
参考にするとよい。
【0048】すなわち、この第3実施形態の扉錠は、錠
ケース21にデッドハブ23の回動により出没されるデ
ッドボルト22と、ラッチバネ31により常時突出方向
に付勢されたラッチボルト30と、ハブ孔71に嵌挿し
た操作軸72をノブやレバーハンドル(図示せず)によ
り回動することにより、ラッチボルト30の後部に形成
した被係合部30cに係合部73を係合してラッチボル
ト30を後退できるようにしたラッチハブ70と、デッ
ドボルト22を後退した解錠状態時にはラッチボルト3
0の作動を検出し、デッドボルト22を突出した施錠状
態時にはラッチボルト30の作動を検出しないスイッチ
60と、基端を錠ケース21の側壁間に取付柱34で枢
支されて先端がスイッチ60のアクチュエータ61を押
し又は離間するようにしたスイッチ操作体50とを備え
てなるものである。
【0049】ラッチボルト30はラッチヘッド300と
ラッチ柄301で構成されている。ラッチヘッド300
の先端には扉閉じ方向の面を傾斜面とし、ラッチ柄30
1の中程位置には基端を取付柱34で枢支した第1スイ
ッチ操作体51の基端側が係入する係合溝(又は係合
孔)302が形成されているとともに、該ラッチ柄30
1の後端部にはラッチハブ70の係合部73を係合して
ラッチボルト30を後退するための被係合部30cが形
成されている。
【0050】スイッチ操作体50は、前述したように、
第1スイッチ操作体51と第2スイッチ操作体52で構
成され、両スイッチ51、52はいずれも基端を取付柱
34で回動自在に枢支しており、各スイッチ51、52
の動作は第1実施形態のものと同じである。このスイッ
チ60の場合も、リード線62を介して図6に示したけ
り出し中及び開放力付与確認スイッチS3に接続するこ
とができる。
【0051】この実施形態のスイッチ60の動作を図1
1〜図14に基づいて以下に説明する。前記第1実施形
態の場合と原理的に共通する点があるので、詳しくは前
記第1実施形態の場合を参照するとよい。
【0052】(1) 図11は、閉扉状態で、デッドボ
ルトは後退した解錠状態、ラッチボルトは突出した状態
である。このときは図1の場合を参照するとよい。すな
わち、ラッチバネ31のバネ力によりラッチボルト30
が施錠方向に突出することによって、ラッチ柄301の
係合溝302の後端部302bが第1スイッチ操作体5
1の基端部を前方へ押すため、第1スイッチ操作体51
の先端が取付柱34を支点として反時計方向へ回動しス
イッチ60のアクチュエータ61を押して、スイッチオ
フの状態となる。このとき、第2スイッチ操作体52の
先端はスイッチ60のアクチュエータ61とは離間して
非接触状態である。
【0053】(2) 図12は、閉扉状態で、デッドボ
ルトは後退した解錠状態でラッチボルトは後退した状態
である場合(図12参照)。このときは図2の場合を参
照するとよい。すなわち、図11の状態において、ノブ
やレバーハンドルである把手40をラッチバネ31のバ
ネ力に抗して解錠方向に回動することによって、図12
に示す如く、ラッチハブ70の係合部73がラッチボル
ト30の被係合部30cを後退させてラッチボルト30
を解錠方向へ没入(後退)させる。このとき、第1スイ
ッチ操作体51の基端がラッチ柄301の係合溝302
の前端部302aにより後退され、このまま扉1を押し
又は引き続けると扉1は一気に開放されて行くととも
に、第1スイッチ操作体51の先端は、取付柱34を支
点として時計方向へ回動しスイッチ60のアクチュエー
タ61から離間して、スイッチオンの状態となる。一
方、第2スイッチ操作体52の先端は、図11の状態の
ままでアクチュエータ61から離間したスイッチオンの
状態である。この図12のスイッチオン状態により、ラ
ンプ等の報知手段を介して扉1が開放できることを確実
に知ることができる。また、第1実施形態の使用例を示
す図5及び図6の如く、前記スイッチ60のリード線6
2をけり出し中及び開放力付与確認スイッチS3に接続
することにより、スイッチ60がオンとなることで、扉
を開ける開放力付与装置7を作動させ、扉の開放が軽い
力で行なえるようにする扉の開閉装置に適用できる。
【0054】(3) 図13は閉扉状態でデッドボルト
及びラッチボルトが施錠状態、図14はデッドボルトが
施錠状態でラッチボルトが後退した状態である。図11
の状態で、シリンダーまたはサムターンを操作してデッ
ドハブ23を施錠方向へ回動すると、図13に示す如
く、デッドハブ23の係合部23aがデッドボルト22
の被係合部22dに係合してデッドボルト22を施錠方
向(図13で左方向)ヘ突出させ施錠状態となる。この
デッドボルト22の施錠方向への移動により、開口部2
2aの後端部22cが第2スイッチ操作体52の当接部
52aを前方へ押動するため、第2スイッチ操作体52
の先端はスイッチ60のアクチュエータ61を押してス
イッチオフの状態となる。このとき、第1スイッチ操作
体51は図11に示す如くアクチュエータ61を押した
スイッチオフ状態のままである。
【0055】(4) 図13の如くデッドボルト22及
びラッチボルト30が施錠状態であるときに、図14に
示すように、把手40を解錠方向へ回動することによっ
て、ラッチハブ70を介してラッチボルト30を後退し
てラッチボルト30が解錠状態となる(図14参照)。
【0056】このラッチボルト30が解錠状態時には、
図14に示すように、第1スイッチ操作体51の先端は
スイッチ60のアクチュエータ61より離間している
が、第2スイッチ操作体52の先端は図13に示した状
態のままでアクチュエータ61を押し続けたままである
ためスイッチオフの状態であってその回路には電流は流
れない。この場合は、把手40でラッチボルト30が解
錠状態となっても、デッドボルト22により施錠されて
いるため扉を開けることができない。
【0057】従って、前記スイッチ60のリード線62
にランプ等の報知手段を接続しておけば、この報知手段
を介して開扉できない状態であることを確認することが
できる。また、この場合、図5及び図6に示した扉の開
放力付与装置7もスイッチオフのため作動させることが
ないので該開放力付与装置を故障から保護することがで
きる。さらに、図14に示す如く、スイッチオフの状態
を保持して必要なときだけスイッチ60を働かせるの
で、消費電力の節減に寄与する。
【0058】
【発明の実施の形態4】本発明の実施の形態の第4例を
図15に基づいて以下に説明する。この実施形態の特徴
は、第2実施形態と同様に、スイッチを2個設けるとと
もに、スイッチ操作体を1個設け、更にデッドボルト2
2が少し異なる点で、前記第3例の実施形態と異なり、
その他の構成は第3例の実施の形態の構造と同様として
なるものである。そのため、図12〜図14に相当する
図面は省略した。
【0059】すなわち、この場合のスイッチは、第2実
施形態と同様に、スイッチ60と、デッドボルト22の
後方位置に配置した第2のスイッチ65とで、AND回
路を構成している。従って、図15の如く、スイッチ6
0のアクチュエータ61を第1スイッチ操作体51の先
端が押しているときはスイッチオフの状態であり、第2
のスイッチ65のアクチュエータ66をデッドボルト2
2の後端部22fが押しているときはスイッチオンの状
態であり、両スイッチ60、65の接点のオン、オフは
逆である。
【0060】スイッチ操作体は、第3実施形態の第1ス
イッチ操作体51と同一のもの1個であって、第3実施
形態の第2スイッチ操作体52を省略したものである。
後者の第2スイッチ操作体52を省略したため、本実施
形態におけるデッドボルト22には底板部の開口部22
aの左右両端に形成した前端部22b及び後端部22c
の起立壁をなくしている。
【0061】この実施形態のスイッチ60、65の動作
は第2実施形態(図7〜図10)と同様であり、ラッチ
ボルト30の出没は第2実施形態(図11〜図14)と
同様であるので、第2実施形態と第2実施形態の場合を
参照するとよい。
【0062】(1) 図15は、閉扉状態で、デッドボ
ルトは後退した解錠状態、ラッチボルトは突出した状態
である。このときは図11と図7の場合を参照するとよ
い。すなわち、ラッチバネ31のバネ力によりラッチボ
ルト30が施錠方向に突出することによって、ラッチ柄
301の係合溝302の後端部302bが第1スイッチ
操作体51の基端部を前方へ押すため、第1スイッチ操
作体51の先端が取付柱34を支点として反時計方向へ
回動しスイッチ60のアクチュエータ61を押して、ス
イッチオフの状態となる。一方、第2のスイッチ65は
アクチュエータ66がデッドボルト22の後端部22f
で押されてスイッチオンの状態であるが、この両スイッ
チ60、65はAND回路であるので全体として電流は
流れない。
【0063】(2) 閉扉状態で、デッドボルトは後退
した解錠状態、ラッチボルトは後退した解錠状態である
場合。このときは図12と図8の場合を参照するとよ
い。すなわち、図15の状態において、ノブやレバーハ
ンドルである把手40をラッチバネ31のバネ力に抗し
て解錠方向に回動することによって、図12に示す如
く、ラッチハブ70の係合部73がラッチボルト30の
被係合部30cを後退させてラッチボルト30を解錠方
向へ没入(後退)させる。このとき、第1スイッチ操作
体51の基端がラッチ柄301の係合溝302の前端部
302aにより後退され、このまま扉1を押し又は引き
続けると扉1は一気に開放されて行くとともに、第1ス
イッチ操作体51の先端は、取付柱34を支点として時
計方向へ回動しスイッチ60のアクチュエータ61から
離間して、スイッチオンの状態となる。一方、第2のス
イッチ65は、図15の状態のままで、アクチュエータ
66がデッドボルト22の後端部22fで押されてスイ
ッチオンの状態である。従って、この両スイッチ60、
65はAND回路で両スイッチともオン状態であるので
電流が流れる。
【0064】このスイッチオン状態により、ランプ等の
報知手段を介して扉1が開放できることを確実に知るこ
とができる。また、第1実施形態の使用例を示す図5及
び図6の如く、前記スイッチ60、65のリード線62
をけり出し中及び開放力付与確認スイッチS3に接続す
ることにより、スイッチ60、65がオンとなること
で、扉を開ける開放力付与装置7を作動させ、扉の開放
が軽い力で行なえるようにする扉の開閉装置に適用でき
る。
【0065】(3) 閉扉状態でデッドボルト及びラッ
チボルトが施錠状態である場合。図15の状態で、シリ
ンダーまたはサムターンを操作してデッドハブ23を施
錠方向へ回動すると、図9に示す如く、デッドハブ23
の係合部23aがデッドボルト22の被係合部22dに
係合してデッドボルト22を施錠方向(図9で左方向)
ヘ突出させ施錠状態となる。このデッドボルト22の施
錠方向への移動により、デッドボルト22の後端部22
fが第2のスイッチ65のアクチュエータ66から離間
するため、第2のスイッチ65はスイッチオフの状態と
なる。このとき、スイッチ60は図15に示す如くアク
チュエータ61を押したスイッチオフ状態のままであ
る。従って、この両スイッチ60、65はAND回路で
両スイッチ60、65ともオフ状態であるので電流は流
れない。
【0066】(4) 図13、図9の如くデッドボルト
22及びラッチボルト30が施錠状態であるときに、図
14に示すように、把手40を解錠方向へ回動すること
によって、ラッチハブ70を介してラッチボルト30を
後退してラッチボルト30が解錠状態となる(図14参
照)。
【0067】このラッチボルト30が解錠状態時には、
図10、図14に示すように、第1スイッチ操作体51
の先端はスイッチ60のアクチュエータ61より離間し
てスイッチオンの状態であり、第2のスイッチ65の先
端は図10に示した状態のままでスイッチオフの状態で
ある。従って、この両スイッチ60、65はAND回路
であるため、その回路には電流は流れない。この場合
は、把手40でラッチボルト30が解錠状態となって
も、デッドボルト22により施錠されているため扉を開
けることができない。
【0068】従って、前記スイッチ60、65のリード
線62にランプ等の報知手段を接続しておけば、この報
知手段を介して開扉できない状態であることを確認する
ことができる。また、この場合も、図5及び図6に示し
た扉の開放力付与装置7もスイッチオフのため作動させ
ることがないので該開放力付与装置を故障から保護する
ことができる。さらに、図10、図14に示す如く、ス
イッチオフの状態を保持して必要なときだけスイッチ6
0を働かせるので、消費電力の節減に寄与する。
【0069】
【変形例等】本発明の使用例としては、図5及び図6に
示す如く、本発明に係るスイッチをけり出し中及び開放
力付与確認スイッチS3に接続することにより、扉を開
ける開放力付与装置7を作動させ、扉の開放が軽い力で
行なえるようにする扉の開閉装置にしか適用できないも
のではない。例えば、図2に仮想線で示したように、ス
イッチ60のリード線62に電線100を介して電源1
01、ブザーやランプ等の警報手段102を接続するこ
とによって、図3の如くデッドボルト22及びラッチボ
ルト30が施錠されているときに、不法侵入者がピッキ
ング等してデッドボルト22か解錠して、図2の如く把
手等を操作して侵入しようとすると、図2に示す如くス
イッチ60がオンとなり前記警報手段102が作動して
不法侵入を告知してくれるので、防犯装置として使用す
ることができる。
【0070】このような防犯装置としての使用は、第1
実施形態に限らず、第2〜第4の各実施形態にも利用で
きる。また、本発明はそれ以外の他の使用にも適宜実施
できるものである。
【0071】スイッチ操作体50及び該スイッチ操作体
50を作動させる手段は、各実施形態のものに限定され
るものでなく、適宜設計変更できる。また、スイッチ6
0、65の形状、配設位置等も適宜設計変更できるもの
であり、図示のものに限定されない。
【0072】
【発明の効果】本発明の請求項1によれば、錠ケースに
は、デッドボルトが後退した解錠状態時にはラッチボル
トの作動を検出し、デッドボルトが突出した施錠状態時
にはラッチボルトの作動を検出しないようにしたスイッ
チを設け、ラッチボルトの作動状態の検出をデッドボル
トの施解錠状態に連係させているので、従来例に比べ
て、スイッチの個数を少なくして安価とするとともに、
上記スイッチを必要なときだけ働かせることにより消費
電力量を節減させるばかりか、スイッチを作動すること
により扉を開ける際の開放力付与装置を補助するのに使
用したり、前記スイッチに警報手段を接続することによ
り破錠行為に対する防犯装置に使用したりすることがで
きる。
【0073】本発明の請求項2によれば、上記請求項1
の効果に加え、プッシュ・プル式の把手を有する扉錠に
も使用することができる。
【0074】本発明の請求項3によれば、上記請求項1
の効果に加え、プッシュ・プル式でないレバーハンドル
やノブなどの把手を有する扉錠にも使用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1におけるデッドボルト
が解錠状態でラッチボルトが突出状態の開蓋正面図であ
る。
【図2】 デッドボルトが解錠状態でラッチボルトが反
転して後退可能な状態の開蓋正面図である。
【図3】 デッドボルト及びラッチボルトが施錠状態の
開蓋正面図である。
【図4】 デッドボルトが解錠状態でラッチボルトが反
転して後退可能な状態の開蓋正面図である。
【図5】 本発明の扉錠を開放力付与装置つきの外開き
扉に取り付けて室内側から見た正面図である。
【図6】 図5の平面図である。
【図7】 本発明の実施の形態2におけるデッドボルト
が解錠状態でラッチボルトが突出状態の開蓋正面図であ
る。
【図8】 デッドボルトが解錠状態でラッチボルトが反
転して後退可能な状態の開蓋正面図である。
【図9】 デッドボルト及びラッチボルトが施錠状態の
開蓋正面図である。
【図10】 デッドボルトが施錠状態でラッチボルトが
反転して後退可能な状態の開蓋正面図である。
【図11】 本発明の実施の形態3におけるデッドボル
トが解錠状態でラッチボルトが突出状態の開蓋正面図で
ある。
【図12】 デッドボルトが解錠状態でラッチボルトが
後退した状態の開蓋正面図である。
【図13】 デッドボルト及びラッチボルトが施錠状態
の開蓋正面図である。
【図14】 デッドボルトが施錠状態でラッチボルトが
後退した状態の開蓋正面図である。
【図15】 本発明の実施の形態4におけるデッドボル
トが解錠状態でラッチボルトが突出状態の開蓋正面図で
ある。
【符号の説明】 1 扉 2 扉枠 7 開放力付与装置 10 けり出し部 20 扉錠 21 錠ケース 22 デッドボルト 23 デッドハブ 30 ラッチボルト 31 ラッチバネ 33 ロッキングーピース 34 取付柱 35 係合片 39 係合部 40 把手 41 作動部材 42 作動部 45 スライダー 50 スイッチ操作体 51 第1スイッチ操作体 52 第2スイッチ操作体 60 スイッチ 61 アクチュエータ 65 第2のスイッチ 66 アクチュエータ 70 ラッチハブ 71 ハブ孔 72 操作軸 73 係合部 300 ラッチヘッド 301 ラッチ柄 302 係合溝 102 警報手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 錠ケースに、デッドハブの回動により出
    没されるデッドボルトとラッチバネにより常時突出方向
    に付勢されたラッチボルトとを少なくとも備えた扉錠に
    おいて、 前記錠ケースには、デッドボルトが後退した解錠状態時
    にはラッチボルトの作動を検出し、デッドボルトが突出
    した施錠状態時にはラッチボルトの作動を検出しないよ
    うにしたスイッチを設けたことを特徴とする扉錠。
  2. 【請求項2】 ラッチバネにより常時突出方向に付勢さ
    れ、かつ反転できるようにした反転式ラッチボルトと、
    該ラッチボルトの施錠時に反転を阻止するロッキングー
    ピースと、ロッキングーピースの後端部に形成した係合
    部を上下動することによりロッキングーピースによる反
    転式ラッチボルトの反転を阻止又は解除できるようにし
    たスライダーと、スライダーを上下動するための作動部
    を作動する把手と、前記ロッキングーピースの作動に連
    動してスイッチのアクチュエータを押し又は離間するよ
    うにしたスイッチ操作体とを備えてなる請求項1の扉
    錠。
  3. 【請求項3】 ラッチバネにより常時突出方向に付勢さ
    れたラッチボルトと、ハブ孔に嵌挿した操作軸を回動す
    ることにより、ラッチボルトに形成した被係合部に係合
    部を係合してラッチボルトを後退できるようにしたラッ
    チハブと、前記ラッチハブの作動に連動してスイッチの
    アクチュエータを押し又は離間するようにしたスイッチ
    操作体とを備えてなる請求項1の扉錠。
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