JP4414063B2 - 容器組合体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器本体と脚部とを有する主容器と、小容器とを備えた容器組合体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、容器本体と脚部とを有する主容器と、この主容器の脚部内に装着される小容器とを備えた容器組合体が知られている。
【0003】
容器組合体において、小容器は脚部内に装着され、また脚部外周に粘着テープを取付けることにより、脚部内に装着された小容器を保持することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、容器組合体において、脚部内に小容器を装着し、脚部外周に粘着テープを取付けることにより、小容器を脚部内に保持することができる。
【0005】
一方、使用にあたっては脚部外周から粘着テープを剥離し、脚部内に装着された小容器を外方へ取外している。
【0006】
しかしながら、脚部外周から粘着テープを剥離する作業は煩雑であり、ワンタッチで小容器を外方へ取出すことが望まれる。
【0007】
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、小容器を主容器の脚部内から容易かつ簡単に取外すことができる容器組合体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、容器本体と、容器本体下部に連結されるとともに支持台を有し、取出口が設けられた脚部とを有する主容器と、主容器の脚部内に取出口を介して装着され、小容器本体と、小容器本体を密閉する蓋材とを有する小容器とを備え、小容器の蓋材に外方へ突出する突起を設け、脚部に小容器の突起に嵌合する嵌合部を設け、容器本体の底部裏面に、小容器の蓋材に当接し、小容器を支持台との間で挟持するストッパリブを設け、このストッパリブは小容器の取出方向に延びていることを特徴とする容器組合体である。
【0009】
本発明によれば、主容器の脚部内に取出口から小容器を挿入して、小容器の突起を脚部の嵌合部に嵌合させることにより、主容器の脚部内に小容器を確実に保持することができる。脚部内から小容器を取外す場合は、小容器を取出口から外方へ向って押出し、突起と嵌合部との嵌合を外すことにより、小容器を脚部内から容易に取外すことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0011】
図1乃至図5は本発明の一実施の形態を示す図であり、このうち図1(a)は容器組合体の側面図であり、図1(b)は図1(a)における小容器を示す図である。また図2(a)は容器組合体の背面図であり、図2(b)は図2(a)における小容器を示す図である。
【0012】
図3乃至図5に示すように、本発明による容器組合体は主容器10と、主容器10に組込まれた小容器20とを備えている。このうち主容器10は容器本体11と、容器本体11下部に連結された脚部15とを備え、また容器本体11は、胴部12と、胴部12の上端に設けられたフランジ部13と、底部14とからなっている。
【0013】
一方、脚部15は円盤状の支持台16と、容器本体11の底部14と支持台16との間を連結する連結脚17とを有し、小容器20は連結脚17内の空間に配置されている。
【0014】
また円盤状の支持台16の下面には、支持台16を補強する補強リブ30,30が設けられており(図4)、さらに容器本体11の底部14の裏面には小容器20を支持台16との間で挟持するストッパリブ32が設けられている。さらに底部14の裏面中央には射出樹脂のゲート14aが形成されている(図5)。
【0015】
また連結脚17には、小容器20を連結脚17内から取出すための取出口19が形成される。
【0016】
次に小容器20について述べる。小容器20は小容器本体20aと、小容器本体20aを密封する蓋材21とを有し、蓋材21には外方へ突出する一対の突起22,22が設けられている。
【0017】
一対の突起22,22は、蓋材21のうち先端21aより後方に設けられ、この突起22,22は連結脚17に設けられた開口(嵌合部)18に嵌合して小容器20を連結脚17内に保持するようになっている。
【0018】
また連結脚17のうち、取出口19に対向する位置に、小容器20を外方から押圧する押圧口17aが設けられている。この押圧口17aから指を挿入して小容器20を押出すことにより、突起22,22と嵌合部18との嵌合が解除されて取出口19を通して小容器20をスムーズに連結脚17内から取出すことができる。
【0019】
次に主容器10の材料について説明する。主容器10は、図示しないインモールドラベルと射出樹脂とからなっているが、このうちインモールドラベルは、一般に、印刷基材層、ガスバリアー層、射出樹脂との接着層から成る。これら各層は、それぞれ独立して成膜し接着剤を介して貼合(ドライラミネーション)するか、または、その一部もしくは全層を溶融押出(EC、共押出)することで形成することもできる。
【0020】
印刷基材としてのフィルムは、一般に印刷可能なものであれば特に限定されず、例えば、ポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ナイロンフィルム等が適宜使用できる。
【0021】
ガスバリアー層としては、例えば、(a)アルミ箔(7〜25μm)、(b)金属又は金属酸化物を蒸着等でプラスチックフィルム等に積層したもの、例えば、酸化珪素蒸着プラスチックフィルム、酸化アルミ蒸着プラスチックフィルム、アルミ蒸着プラスチックフィルム、(c)その他、ポリアクリロニトリル系樹脂、EVOH(エチレン酢酸ビニル共重合体ケン化物)、PVDC(ポリ塩化ビニリデン)フィルム、PVDCコート二軸延伸プラスチックフィルム等が挙げられ、所望の性能に応じて適宜選択され得る。
【0022】
接着層としては、射出樹脂と接着するものであれば特に限定されないが、通常、射出樹脂と同材質のプラスチックや、EVA(エチレン・酢酸ビニル共重合体)を含有するポリエチレン等接着性を有する樹脂、又はそれら樹脂が共押し出し加工、あるいは、コーティング加工されたプラスチックフィルム等が好適に使用できる。
【0023】
なお、上記各層は常法に従い、ドライラミネーション法、押出ラミネーション法、押出コーティング法その他のコーティング法によって形成される。
【0024】
また、本発明の主容器10を形成する射出樹脂としては、熱可塑性樹脂、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン等が使用される。
【0025】
このような構成からなる容器組合体において、まず主容器10の容器本体11内にヨーグルト等の食品が収納され、容器本体11のフランジ部13に容器蓋25が装着される。
【0026】
次に主容器10の連結脚17内に、内部にフルーツソース等が収納された小容器20が取出口19から挿入される。連結脚17内に挿入された小容器20は、その突起22が連結脚17の嵌合部18に嵌合して連結脚17内に保持される。
【0027】
このように突起22を嵌合部18に嵌合することにより、小容器20を連結脚17内に固定保持することができる。
【0028】
小容器20を取出す場合は、連結脚17の押圧口17aから指を連結脚17内へ挿入して小容器20を押出す。このとき、小容器20の突起22が嵌合部18から外れ、取出口19から小容器20を取出すことができる。
【0029】
以上のように、本実施の形態によれば、主容器10の連結脚17内に挿入された小容器20を、突起22と嵌合部18とを嵌合させることにより連結脚17内で容易かつ確実に保持することができる。また押圧口17aから指を挿入して小容器20を押出すだけで、連結脚17内から容易に小容器20を取出すことができる。
【0030】
次に図6乃至図8により本発明の他の実施の形態について説明する。
【0031】
図6乃至図8に示す実施の形態は、突起22を小容器20の蓋材21のうち、先端21aと反対側の部分に設けるとともに、この突起22に対応して連結脚17に開口(嵌合部)18を設けたものである。
【0032】
図6乃至図8において、他の部分は図1乃至図5に示す実施の形態と略同一である。図6乃至図8において、図1乃至図5に示す実施の形態と同一部分には同一符号を符して詳細な説明を省略する。ここで図6(a)は容器組合体の側面図であり、図6(b)は図6(a)における小容器を示す図である。また図7(a)は容器組合体の背面図であり、図7(b)における小容器を示す図である。
【0033】
図6乃至図8に示すように小容器20の蓋材21に突起22が設けられ、この突起22には、嵌合部18に挿着された後外方へ拡がる側片22aが設けられている。突起22の側片22aにより、突起22は嵌合部18内に堅固に固定される。
【0034】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、突起を嵌合部に嵌合させるだけで主容器の脚部内に簡単に小容器を装着することができる。小容器を取出す場合は、小容器を押出し突起と嵌合部との嵌合を外すことにより小容器を脚部内から容易に取外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による容器組合体を示す図。
【図2】 脚部内に小容器を挿入する状態を示す図。
【図3】 小容器を示す図。
【図4】 脚部の支持台を示す下面図。
【図5】 容器本体の底部を示す面図。
【図6】 容器組合体の他の実施の形態を示す図。
【図7】 脚部内に小容器を挿入する状態を示す図。
【図8】 小容器を示す図。
【符号の説明】
10 主容器
11 容器本体
12
13 フランジ部
14 底部
15 脚部
16 支持台
17 連結脚
17a 押圧口
18 嵌合部
19 取出口
20 小容器
22 突起

Claims (2)

  1. 容器本体と、容器本体下部に連結されるとともに支持台を有し、取出口が設けられた脚部とを有する主容器と、
    主容器の脚部内に取出口を介して装着され、小容器本体と、小容器本体を密閉する蓋材とを有する小容器とを備え、
    小容器の蓋材に外方へ突出する突起を設け、
    脚部に小容器の突起に嵌合する嵌合部を設け、容器本体の底部裏面に、小容器の蓋材に当接し、小容器を支持台との間で挟持するストッパリブを設け、このストッパリブは小容器の取出方向に延びていることを特徴とする容器組合体。
  2. 脚部のうち取出口に対向する位置に、小容器を外方から押圧する押圧口を設けたことを特徴とする請求項1記載の容器組合体。
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