JP4413210B2 - 折畳み式携帯通信機器 - Google Patents

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Description

本発明は、折畳み式携帯通信機器に関し、特に表示部を縦長状態又は横長状態に切換操作可能に支持するものに関する。
近年、外出先で折畳み式携帯電話機を用いてテレビを視聴する動向がある。折畳み式携帯電話機の表示部は、一般的に縦長状態になっており、縦長状態でテレビを視聴すると全体の画面が小さくなってしまう。従来より、折畳み式携帯電話機をできるだけ小さくしたいことと、テレビの画面を大きく見たいことと相反する要望がある。
画面を横長状態に切り換え、携帯電話機そのものを横にすれば表示部一杯に画面を表示することができる。携帯電話機の表示部を横にするためには、現状では手に持った携帯電話機を横に90度回転した横長状態で手に保持し続けるか、特別な保持手段により、折畳み式携帯電話機を横向きにした状態で放置して安定した状態を保つ必要がある。しかしながら、携帯通信機器を常に手に保持し続けるのは難しく、また、適当な保持手段を外出先で見つけるのは容易ではない。
そこで、折畳み式携帯電話機の上筺体に設けた表示部を下筺体に対し90度横に回転させ、下筺体の背面が設置面に接した状態で放置するようにすれば、比較的安定して視聴可能に設置することができる。
例えば、特許文献1の折畳み式携帯通信機器では、携帯電話機自体は縦長に持ったままの状態で、表示部を縦長状態から横長状態に切換操作可能に第1の筐体に支持している。この折畳み式携帯通信機器では、表示部の中心部に表示部に対して垂直に支持軸を設け、この支持軸を中心として表示部を90度回転させるようにしている。
例えば、特許文献2の移動端末機は、多数のキー入力部が設けられた第1ケーシングと、文字及び画像を表示できるディスプレイ部が設けられた第2ケーシングを備え、一端部が第1ケーシングと折畳み可能に第1ケーシングにヒンジ結合され、他端部が第2ケーシングの一領域に接触するように連結する連結部材と、第2ケーシングの一領域と連結部材の他端部との間に設けられ、第2ケーシングを連結部材との接触面に沿って所定の角度の範囲内で回動させる回動手段と、回動手段により第2ケーシングが回動するとき、上記ディスプレイ部に表示されるイメージを変換させる機能を行う信号処理装置を備える。この移動端末機では、ディスプレイ部の位置は垂直及び水平方向に変換されるとともに、表示される画像の大きさも変更される。
例えば、特許文献3に示すように、表示部を第1の筐体にスライド可能かつ回転可能に支持する支持機構を有する折畳み式携帯通信機器が知られている。この折畳み式携帯通信機器では、表示部を上下にスライド移動させてから、表示部の中央部に設けた支持軸を中心に回転させているため、その分、ヒンジ部や第1の筐体の下端に設けた膨出部との接触が避けられ、表示部を大きくすることができる。
特開2001−156893号公報 特開2003−114670号公報 特開2003−319043号公報
上記従来例では、表示部の回転機構を背面に持ち、表示部を一方向にのみ縦長状態から横長状態に回転して、表示部の位置は垂直及び水平方向に変換されるとともに、表示される画像の大きさも変更される。
しかしながら、表示部を表面から見て時計回り又は反時計回りのいずれの方向に回転させるのが操作しやすいかは、右利きのユーザと左利きのユーザとでは異なることが予想される。また、右手に持った場合と左手に持った場合とでも、時計回り又は反時計回りのいずれの方向に回転させるのが操作しやすいかは、異なることが予想される。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、表示部の画面を大きく保ちながら、表示部を表面から見て時計回りに縦長状態から横長状態に回転され、かつ反時計回りに横長状態から縦長状態に戻る第1の方向と、反時計回りに縦長状態から横長状態に回転され、かつ時計回りに横長状態から縦長状態に戻る第2の方向とのいずれの方向にも回転可能にすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、カム機構により、第1の方向と、第2の方向とのいずれの方向にも回転可能に支持するようにした。
第1の発明では、表面に表示部が設けられた第1の筐体と、
表面に操作部を有する第2の筐体と、
上記第1の筐体と第2の筐体とを折畳み開閉自在に連結するヒンジ部とを備え、
上記表示部が、上記第1の筐体に支持機構を介して、縦長状態と横長状態とに切換操作可能に支持された折畳み式携帯通信機器を対象とする。
そして、上記支持機構は、カム機構で構成され、
上記表示部は、上記カム機構により、表面から見て時計回りに縦長状態から横長状態に回転され、かつ反時計回りに横長状態から縦長状態に戻る第1の方向と、反時計回りに縦長状態から横長状態に回転され、かつ時計回りに横長状態から縦長状態に戻る第2の方向とのいずれの方向にも回転可能に支持されている。
上記の構成によると、カム機構により、表示部が第1の筐体に対して第1の方向と、第2の方向とのいずれの方向にも回転可能に支持されているので、折畳み式携帯通信機器は、ユーザの好みの回転方向で表示部が回転されて縦長状態又は横長状態に切り換えられる。また、カム機構によって表示部の軌跡が適切に調整可能であるため、表示画面を大きく保っても表示部はヒンジ部や第1の筐体の下端の膨出部などに接触しない。
第2の発明では、上記カム機構は、上記表示部が上記第1の方向に回転しながら切換操作されるときには該表示部の右下端側コーナー部が、また、上記表示部が上記第2の方向に回転しながら切換操作されるときには該表示部の左下端側コーナー部が、それぞれ上記ヒンジ部に沿って移動するように上記表示部の縦長状態と横長状態との切換を案内支持するように構成されている。
上記の構成によると、カム機構により、第1の方向及び第2の方向のいずれにおいても、表示部の右又は左の下端側コーナー部がヒンジ部に沿って移動するように案内支持されながら切り換えられる。このため、表示部がヒンジ部との間に隙間を保ちながら移動するので、従来のように表示部の下端を支持軸を中心とした半径に沿って丸くしなくても、表示部がヒンジ部や第1の筐体の下端の膨出部などに接触しない。
第3の発明では、上記表示部の縦長状態と横長状態とにおける左右方向中央部が、それぞれ第1の筐体の略左右方向中央に位置している。
すなわち、従来のように、表示部の中央部に該表示部を第1の筐体に支持する支持軸を設けた場合、表示部が横長状態のときに左右方向中央部を第1の筐体の略左右方向中央に位置させようとすると、縦長状態における表示部の上端側も下端側に合わせて低くする必要があり、表示部全体の大きさは小さくなる。しかし、本発明では、カム機構により、表示部を縦長状態又は横長状態に切り換える際にヒンジ部や第1の筐体の下端の膨出部などに接触しないように案内することも可能となり、従来のように支持軸を中央部に設ける必要はない。このため、縦長状態における表示部の上端側を低くすることなく、縦長状態だけでなく横長状態においても、表示部が第1の筐体に対して左右方向中央に位置することになり、結果として操作部に対して左右方向中央に位置することになる。
第4の発明では、上記カム機構は、第1の筐体に設けられ、連続する左側部分及び右側部分からなる第1ガイド溝と、第1の筐体の該第1ガイド溝と離れた位置に設けられた第2ガイド溝と、表示部の背面に設けられ上記第1ガイド溝にスライド自在に係合する第1ガイドピンと、表示部の背面に設けられ上記第2ガイド溝にスライド自在に係合する第2ガイドピンとを備えている。
上記の構成によると、表示部を、第1の方向で縦長状態から横長状態に切り換えるときには、カム機構により、表示部の第1ガイドピンが第1ガイド溝に係合した状態で該第1ガイド溝の左側部分の上方に位置するように左方向にスライド移動するのと同時に、表示部の第2ガイドピンが第2ガイド溝に係合した状態で下方向にスライド移動する。逆に表示部を、第2の方向で縦長状態から横長状態に切り換えるときには、表示部はカム機構により、表示部の第1ガイドピンが第1ガイド溝に係合した状態で該第1ガイド溝の右側部分の上方に位置するように右方向にスライド移動するのと同時に、表示部の第2ガイドピンが第2ガイド溝に係合した状態で下方向にスライド移動する。このように、カム機構によって表示部がヒンジ部や第1の筐体の下端の膨出部などに接触しないように移動規制されながら、縦長状態又は横長状態に切り換えられる。
第5の発明では、上記カム機構には、一端が上記第1ガイドピンに固定され、他端が第1の筐体に固定され、表示部が少なくとも縦長状態又は横長状態となるように付勢する弾性部材が設けられている。
上記の構成によると、表示部に対する弾性部材の付勢力のかかり方を調整することで、時計回り及び反時計回りのいずれの方向においても、表示部を縦長状態から横長状態へ若しくは横長状態から縦長状態への切換、又はその両方の切換が弾性部材によってアシストされる。
第6の発明では、上記弾性部材は、
上記第1ガイドピンが上記第1ガイド溝の左側部分にあるときに、該第1ガイド溝に作用する第1弾性部材と、
上記第1ガイドピンが上記第1ガイド溝の右側部分にあるときに、該第1ガイド溝に作用する第2弾性部材とからなるものとする。
上記の構成によると、第1の方向と、第2の方向とのいずれの方向にも、それぞれの弾性部材が表示部を付勢するので、表示部の切換が容易である。
第7の発明では、上記弾性部材は、ねじりコイルバネである。
上記の構成によると、簡単かつ壊れにくい構成により、弾性部材が実現される。
第8の発明では、上記第1及び第2弾性部材の上記第1ガイドピン側の一端は、それぞれ略U字状に形成されている。
上記の構成によると、第1ガイドピンが第1ガイド溝の左側部分にあるときと、右側部分にあるときとで、第1ガイドピンを第1弾性部材から第2弾性部材へ、又は第2弾性部材から第1弾性部材へ受け渡しすことが可能となる。
第9の発明では、上記第2ガイド溝は、上記ヒンジ部の軸方向に対して傾斜する方向に伸びている。第10の発明では、上記第2ガイド溝は、上記ヒンジ部の軸方向に対して略直交する方向に伸びている。第11の発明では、上記第2ガイド溝は、湾曲する曲線形状を有している。
これらの発明によると、第2ガイド溝の形状に合わせて第1ガイド溝の形状を調整することで、要求された表示部の動きが達成される。
第12の発明では、上記第1の筐体が第2の筐体に対して開かれた状態で、上記横長状態及び縦長状態のいずれにおいても、上記第2の筐体を下にして載置可能に構成されている。
上記の構成によると、外出先でも特に折畳み式携帯通信機器を支持する手段を用いることなく、横長状態でのテレビ等の視聴が可能となる。
第13の発明では、折畳み式携帯通信機器は、携帯電話機とする。
上記の構成によると、多機能で使用頻度の高い携帯電話機において、横長又は縦長状態の切換が容易である。
以上説明したように、本発明によると、カム機構により表示部の軌跡を調整しながら、第1の方向及び第2の方向にも回転可能に支持したことにより、左利きの人も右利きの人も好みの方向へ縦長状態から横長状態に回転可能になる。また、右手に持った場合と左手に持った場合の回転方向を自由に選択できる。したがって、表示部の画面を大きく保ちながら、表示部を第1の方向と、第2の方向とのいずれの方向にも縦長状態から横長状態に回転可能にすることができる。
上記第2の発明によれば、カム機構により、第1の方向と、第2の方向とのいずれの回転方向においても、左右の下端側コーナー部をヒンジ部に沿って移動するようにヒンジ部との間に隙間を保ちながら表示部を横長状態又は縦長状態に切り換えるようにしている。このため、表示部の形状を略矩形状としても、表示部がヒンジ部や第1の筐体の下端の膨出部などに接触しないので、表示画面を大きくすることができる。
上記第3の発明によれば、カム機構により、第1の方向と、第2の方向とのいずれの回転方向においても、接触を防止しながら表示部の切換を行って、縦長状態と横長状態とにおける表示部の左右方向中央部をそれぞれ第1の筐体の略左右方向中央に位置させている。このため、画面をできるだけ大きくしながら、縦長状態だけでなく横長状態においても、表示部を全体の左右方向中央部に位置付けることができるので、見映えがよく、かつ画面が見やすくて操作性のよい折畳み式携帯通信機器が得られる。
上記第4の発明では、第1の方向と、第2の方向とのいずれの回転方向においても、第1ガイドピンを第1ガイド溝に係合した状態でスライド移動させるのと同時に、第2ガイドピンを第2ガイド溝に係合した状態でスライド移動させている。このため、表示部が移動規制されながら、第1の方向と、第2の方向とのいずれの回転方向においても、縦長状態又は横長状態に切換可能とすることができるので、全体の大きさを抑えながら表示部を大きくし、かつ簡易な構成で接触を防止しながら容易かつ確実に表示部を縦長状態又は横長状態に切り換えることができる。
上記第5の発明によれば、カム機構に少なくとも表示部が縦長状態又は横長状態となるように付勢する弾性部材を設け、弾性部材によって切換操作をアシストさせている。このため、第1の方向と、第2の方向とのいずれの回転方向においても、ユーザは片手のみでワンタッチで縦長状態又は横長状態に切り換えることも可能となるので、さらに操作性のよい折畳み式携帯通信機器が得られる。
上記第6の発明によれば、第1の方向と、第2の方向とのいずれの方向にも、第1又は第2弾性部材が表示部を付勢するようにしたことにより、表示部の切換を極めて容易に行うことができる。
上記第7の発明によれば、弾性部材を簡単かつ壊れにくい、一端が第1ガイドピンに固定され、他端が第1の筐体に固定されたねじりコイルバネとしている。このため、安価で操作性のよいカム機構が実現できる。
上記第8の発明によれば、第1及び第2弾性部材の一端をそれぞれ略U字状に形成して、第1ガイドピンを第1及び第2弾性部材間で受け渡し可能としたことにより、簡単な構成で第1の方向と、第2の方向とのいずれの回転方向においても、第1又は第2弾性部材によって切換操作をアシストすることができる。
上記第9乃至第11の発明では、第2ガイド溝をヒンジ部の軸方向に対して傾斜する方向に伸ばすものや、ヒンジ部の軸方向に対して略直交する方向に伸ばすものや、湾曲する曲線形状を有するものとしたことにより、第1及び第2ガイド溝の最適な形状を選択することで、要求される表示部の動きを容易に達成することができる。
上記第12の発明では、折畳み式携帯通信機器を開いた状態で横長状態及び縦長状態のいずれにおいても、第2の筐体を下にして載置可能としたことにより、適切な場所に携帯通信機器を載置してテレビ等の視聴を快適に行うことができる。
上記第13の発明によれば、折畳み式携帯通信機器を携帯電話機としたことにより、横長又は縦長状態の切換が容易で操作性が高く、コンパクトで商品価値の高い携帯電話機が得られる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、折畳み状態にある本発明の実施形態にかかる折畳み式携帯電話機を示す斜視図である。図2は、開いた状態で液晶表示部が縦長状態における折畳み式携帯電話機を示す斜視図である。図3は、開いた状態で液晶表示部が横長状態のとき折畳み式携帯電話機を示す斜視図である。
本実施形態の折畳み式携帯通信機器としての折畳み式携帯電話機1は、表面に表示部としての液晶表示部2が設けられた第1の筐体3と、表面に操作部4を有する第2の筐体5と、これら第1の筐体3と第2の筐体5とを折畳み開閉自在に連結するヒンジ部6とを備えている。このことで、折畳み式携帯電話機1は、図1に示す折畳み状態又は図2及び図3に示す開き状態の2通りの状態に切換可能となっている。
上記第2の筐体5の操作部4には、複数の操作キー7が設けられている。この操作キー7は、折畳み式携帯電話機1全体を縦長に持ったときにキー入力できるように配置され、かつその表面に表示が付されている。この操作キー7を操作することで、折畳み式携帯電話機1の多数の機能が利用されるようになっている。また、第2の筐体5には、会話用のマイク部9が設けられている。
上記液晶表示部2及び操作部4は、第1の筐体3を第2の筐体5に対して折畳み状態から開いたときに現出するように構成されている。したがって、この折畳み式携帯電話機1では、液晶表示部2が縦長状態と横長状態とのいずれにおいても、ユーザは液晶表示部2の液晶ディスプレイ2aを見ながら同じ縦状態の配置の操作部4の操作キー7を操作できるようになっている。
上記液晶表示部2は、縦長状態における下端部が直線状に形成され、液晶表示部2の表面の大部分を占めるように、矩形状の液晶ディスプレイ2aが設けられている。液晶表示部2が縦長状態における上端側に会話用のスピーカ部8が設けられている。なお、液晶表示部2の各角部は左右の下端側コーナー部2b,2cを含め、デザイン上又は安全上の観点等から丸面取りされている。なお、この液晶表示部2の背面上側には、時間などが表示される背面液晶11が設けられ、折畳み状態において時間などが見られるようになっている。
図4乃至図8に表面側から見た第1の筐体を模式的に示す。上記第1の筐体3には、略矩形板状の液晶表示部2(2点鎖線で示す)を縦長状態又は横長状態とに切換操作可能に支持する支持機構としてのカム機構10が設けられている。上記カム機構10は、第1の筐体3に設けられ中央で屈曲した第1ガイド溝12と、第1の筐体3に設けられた直線状の第2ガイド溝14と、液晶表示部2の背面に設けられ上記第1ガイド溝12にスライド自在に係合する第1ガイドピン13と、液晶表示部2の背面に設けられ上記第2ガイド溝14にスライド自在に係合する第2ガイドピン15とを備えている。
例えば、上記第1ガイド溝12と第2ガイド溝14とは、上記第1の筐体3に固定されるガイドプレート(図示せず)に形成されている。ガイドプレートは、ステンレス鋼などの板金で構成されている。第1の筐体3を金属製の成型品で構成し、この第1の筐体3にガイドプレートを取り付けるようにすれば、薄型化が可能である。第1ガイド溝12は、折畳み式携帯電話機1を表面側から見たときに、略V字状(略く字状)に開口された開口の周縁部よりなる。第1ガイド溝12は、中央の中心点12aから左上に傾斜して延びる左側部分12bと、中心点12aから略水平方向に延びる右側部分12cとからなる。中心点12aは、第1の筐体3の中央よりも左側にオフセットして配置されている。第2ガイド溝14は、第1ガイド溝12の中心点12aよりも若干右上に離れた位置から略45°傾斜して右上方向へ延びた直線状開口の周縁部よりなる。このように、従来の液晶表示部に対して垂直に設けた支持軸に相当する第2ガイドピン15は、折畳み式携帯電話機1が縦長状態のときに、表面側から見て第1の筐体3の若干右上にオフセットして配置されている。なお、第1及び第2ガイド溝12,14の形状は、本実施形態に限定されない。
一方、上記液晶表示部2の背面には、金属製のリンク部材(図示せず)が装着されている。上記第1ガイドピン13は、リンク部材の一端側から垂直に延びるように設けられている。上記第2ガイドピン15は、上記リンク部材の他端側から垂直に延びるように設けられている。
上記ガイドプレートの左側の上下中央には、第1バネ固定ピン19が液晶表示部2側へ垂直に延びるように設けられている。この第1バネ固定ピン19には、第1弾性部材としての第1ねじりコイルバネ20が固定されている。この第1ねじりコイルバネ20の一端20aは右側が開放された略U字状に形成され、他端20bは略リング状に形成されている。一端20aが上記第1ガイドピン13の外周に回転可能に嵌められ、他端20bが第1バネ固定ピン19外周に回転可能に嵌められている。このことで、第1ねじりコイルバネ20は、第1バネ固定ピン19を中心に上下に揺動可能に支持され、その弾性力により、液晶表示部2が縦長状態から横長状態となるのを付勢し、かつ長状態から長状態となるのを付勢するように配置されている。具体的には、図5のように第1ガイドピン13が第1バネ固定ピン19に最も近付いたとき(第2ガイドピン15が第2ガイド溝14の上端側に位置したとき)の近傍において、第1ねじりコイルバネ20は最大たわみ角となり最も圧縮されるように配置され、そこから第1ガイドピン13が上下いずれかの方向にずれることで、液晶表示部2が縦長状態又は横長状態となるように付勢するようになっている。
同様に上記ガイドプレートの下側中央には、第2バネ固定ピン21が液晶表示部2側へ垂直に延びるように設けられている。この第2バネ固定ピン21には、第2弾性部材としての第2ねじりコイルバネ22が固定されている。この第2ねじりコイルバネ22の一端22aは上側が開放された略U字状に形成され、他端22bは略リング状に形成されている。一端22aが上記第1ガイドピン13の外周に回転可能に嵌められ、他端22bが第2バネ固定ピン21外周に回転可能に嵌められている。このことで、第2ねじりコイルバネ22は、第2バネ固定ピン21を中心に左右に揺動可能に支持され、その弾性力により、液晶表示部2が縦長状態から横長状態となるのを付勢し、かつ長状態から長状態となるのを付勢するように配置されている。具体的には、図7に示す位置よりもさらに右に進んだ位置で、第1ガイドピン13が第2バネ固定ピン21に最も近付いたとき(第2ガイドピン15が第2ガイド溝14の上端に位置したとき)の近傍において、第2ねじりコイルバネ22は最大たわみ角となり最も圧縮されるように配置され、そこから第1ガイドピン13が左右いずれかの方向にずれることで、液晶表示部2が縦長状態又は横長状態となるように付勢するようになっている。
上記第1ガイド溝12と第2ガイド溝14と第1ガイドピン13と第2ガイドピン15と第1及び第2ねじりコイルバネ20,22とは、ユニット組立可能に構成され、このユニット組立されたカム機構10は、ガイドプレートを第1の筐体3に取り付けることで、第1の筐体3に取り付けられるようになっている。
−作用−
次に、本実施形態にかかる折畳み式携帯電話機1の作動について説明する。
まず、図1に示すように、折畳み式携帯電話機1を使用しないとき、又は待機状態のときなどは、第1の筐体3と第2の筐体5とが閉じられて折畳み状態にある。
そして、図2に示すように、第1の筐体3及び液晶表示部2を第2の筐体5に対して開くと、液晶表示部2と操作部4とが現出する。通常の通話時やメール送受信時などには、液晶表示部2を縦長状態とし、操作部4でキー入力しながら使用する。
一方、地上デジタルテレビ放送の視聴や英文でメールを作成したり読んだりするときなど横長画像を見たいときには、ユーザが液晶表示部2を回転させ縦長状態から横長状態に切り換える。
まず、時計回りに液晶表示部2を回転させる方法について説明する。ユーザは、図4にある縦長状態の液晶表示部2の右下端側コーナー部2bを表面から見て時計回りに押圧する。すると、図5に示すように、第2のねじりコイルバネ22の一端22aは、上側が開放した略U字状に形成されているので、該一端22aから第1ガイドピン13が抜け出し、第1ねじりコイルバネ20だけが第1ガイドピン13と共に移動し、第2ねじりコイルバネ22は、そのままの位置に残される。このとき、折畳み式携帯電話機1の表面から見て第2ガイド溝14の中間にあった第2ガイドピン15が若干上昇し、第1ガイド溝12の中心点12aにあった第1ガイドピン13が左側部分12bの中間に移動する。
次いで、第1ねじりコイルバネ20の付勢力に抗して液晶表示部2を回転させ、第1ねじりコイルバネ20の最大たわみ角を超えると、その付勢力によって液晶表示部2がアシストされながら、図6に示す横長状態に切り換えられる。このとき、折畳み式携帯電話機1の表面から見て第2ガイド溝14の中間にあった第2ガイドピン15は、下端に移動し、第1ガイド溝12の左側部分12bの中間にあった第1ガイドピン13が上端に移動する。
このように、カム機構10により、第1ガイドピン13が第1ガイド溝12の左側部分12bを中心点12aから上端へスライド移動するのと同時に、第2ガイドピン15が第2ガイド溝14を上下にスライド移動することにより、液晶表示部2が時計回りに回転されて縦長状態から横長状態に切り換えられる。
次いで、反時計回りに液晶表示部2を回転させる方法について説明する。ユーザは、図4にある縦長状態の液晶表示部2の左下端側コーナー部2cを表面から見て反時計回りに押圧する。すると、図7に示すように、第1のねじりコイルバネ20の一端20aは、右側が開放した略U字状に形成されているので、該一端20aから第1ガイドピン13が抜け出し、第2ねじりコイルバネ22だけが第1ガイドピン13と共に移動し、第1ねじりコイルバネ20は、そのままの位置に残される。このとき、折畳み式携帯電話機1の表面から見て第2ガイド溝14の中間にあった第2ガイドピン15が若干上昇し、第1ガイド溝12の中心点12aにあった第1ガイドピン13が右側部分12cの中間に移動する。
さらに、第2ねじりコイルバネ22の付勢力に抗して液晶表示部2を回転させ、第2ねじりコイルバネ22の最大たわみ角を超えると、その付勢力によって液晶表示部2がアシストされながら、図8に示す横長状態に切り換えられる。このとき、折畳み式携帯電話機1の表面から見て第2ガイド溝14の上側にあった第2ガイドピン15が中間に移動し、第1ガイド溝12の右側部分12c中間にあった第1ガイドピン13が右端に移動する。
このように、カム機構10により、第1ガイドピン13が第1ガイド溝12の右側部分12cを中心点12aから右端へスライド移動するのと同時に、第2ガイドピン15が第2ガイド溝14を上下にスライド移動することにより、液晶表示部2が反時計回りに回転されて縦長状態から横長状態に切り換えられる。
上述したように、時計回り及び反時計回りのいずれにおいても、右下端側及び左下端側コーナー部2b,2cの切換時の最下端部は、ヒンジ部6との間に隙間を保って移動するように案内支持される。このため、液晶表示部2がヒンジ部6に接触することはないので、従来のように液晶表示部2の下端をその支持軸を中心とした半径に沿って丸めなくても、液晶表示部2がヒンジ部6に接触することはない。
図3に示す横長状態でも、上記液晶表示部2の左右方向中央部は、第1の筐体3の略左右方向中央に位置している。(図では、液晶表示部2は、若干左右にずれているが、第1及び第2ガイドピン12,14、液晶表示部2等の形状を調整することで左右方向略中央に位置することができる。)そして、液晶ディスプレイ2aに横長画像が大きく表示されるように設定して、操作部4でキー入力しながら、テレビからクイズ番組に参加したり、テレビショッピングや銀行振り込みなどをテレビを通じて利用したりする。つまり、横長状態でも液晶表示部2の液晶ディスプレイ2aを見ながら使い慣れた縦長状態と同じ操作キーの配列で操作部4を容易に操作することができる。
また、第1の筐体3が第2の筐体5に対して開かれた状態で、横長状態及び縦長状態のいずれにおいても、第2の筐体5を下にして載置できる。このため、外出先でも特に折畳み式携帯通信機器を支持する手段を用いることなく、横長状態でのテレビ等の視聴が可能となる。
また、使用後は、上記とは反対に、液晶表示部2の右又は左下端側コーナー部2b,2cを第1又は第2ねじりコイルバネ20,22の付勢力に抗するように、上記とは逆に回動させ、第1又は第2ねじりコイルバネ20,22がその最大たわみ角を超えると、その付勢力によって液晶表示部2がアシストされながら、縦長状態に戻る。
そして、第1の筐体3と第2の筐体5とを折り畳んで待機状態とする。
−実施形態の効果−
したがって、本実施形態にかかる折畳み式携帯電話機1によると、カム機構10により液晶表示部2の軌跡を調整しながら、表面から見て時計回り及び反時計回りのいずれの方向にも回転可能に支持したことにより、左利きの人も右利きの人も好みの方向へ縦長状態から横長状態に回転可能になる。また、右手に持った場合と左手に持った場合の回転方向を自由に選択できる。したがって、液晶表示部2の画面を大きく保ちながら、液晶表示部2を表面から見て時計回り及び反時計回りのいずれの方向にも縦長状態から横長状態に回転可能にすることができる。
また、カム機構10により、表面から見て時計回り及び反時計回りのいずれの回転方向においても、左右の下端側コーナー部2b,2cをヒンジ部6に沿って移動するようにヒンジ部6との間に隙間を保ちながら液晶表示部2を横長状態又は縦長状態に切り換えるようにしている。このため、液晶表示部2の形状を略矩形状としても、液晶表示部2がヒンジ部6や第1の筐体3の下端の膨出部などに接触しないので、表示画面を大きくすることができる。
また、カム機構10により、表面から見て時計回り及び反時計回りのいずれの回転方向においても、接触を防止しながら液晶表示部2の切換を行って、縦長状態と横長状態とにおける液晶表示部2の左右方向中央部をそれぞれ第1の筐体3の略左右方向中央に位置させている。このため、画面をできるだけ大きくしながら、縦長状態だけでなく横長状態においても、液晶表示部2を全体の左右方向中央部に位置付けることができるので、見映えがよく、かつ画面が見やすくて操作性のよい折畳み式携帯電話機1が得られる。
また、表面から見て時計回り及び反時計回りのいずれの回転方向においても、第1ガイドピン13を第1ガイド溝12に係合した状態でスライド移動させるのと同時に、第2ガイドピン15を第2ガイド溝14に係合した状態でスライド移動させている。このため、液晶表示部2が移動規制されながら、表面から見て時計回り及び反時計回りのいずれの回転方向においても、縦長状態又は横長状態に切換可能とすることができるので、全体の大きさを抑えながら液晶表示部2を大きくし、かつ簡易な構成で接触を防止しながら容易かつ確実に液晶表示部2を縦長状態又は横長状態に切り換えることができる。
また、カム機構10に少なくとも液晶表示部2が縦長状態又は横長状態となるように付勢する第1ねじりコイルバネ20を設け、第1ねじりコイルバネ20によって切換操作をアシストさせている。このため、表面から見て時計回り及び反時計回りのいずれの回転方向においても、ユーザは片手のみでワンタッチで縦長状態又は横長状態に切り換えることも可能となるので、さらに操作性のよい折畳み式携帯電話機1が得られる。
また、弾性部材を簡単かつ壊れにくい、一端が第1ガイドピン13に固定され、他端が第1の筐体3に固定された第1ねじりコイルバネ20としている。このため、安価で操作性のよいカム機構10が実現できる。
また、第1及び第2弾性部材20,22の一端20a,22aをそれぞれ略U字状に形成して、第1ガイドピン13を第1及び第2弾性部材20,22間で受け渡し可能としたことにより、簡単な構成で時計回り及び反時計回りのいずれの回転方向においても、第1又は第2弾性部材20,22によって切換操作をアシストすることができる。
また、折畳み式携帯電話機1を開いた状態で横長状態及び縦長状態のいずれにおいても、第2の筐体を下にして載置可能としたことにより、適切な場所に携帯電話機1を載置してテレビ等の視聴を快適に行うことができる。
さらに、折畳み式携帯通信機器を携帯電話機としたことにより、横長又は縦長状態の切換が容易で操作性が高く、コンパクトで商品価値の高い携帯電話機が得られる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
すなわち、第1ガイド溝12及び第2ガイド溝14の形状は、上記実施形態にとらわれない。第2ガイド溝は、上記実施形態のようにヒンジ部6の軸方向に対して軸方向に対して傾斜する方向に略伸ばすものとしてもよいが、例えば、図9に示すようにヒンジ部6に軸方向に直交する方向に伸ばすものものとしてもよい。この場合には、左側部分12bは、上側が右側に緩やかに折れ曲がった鉤状で、右側部分12cが中凸の曲線状に形成すればよい。このときの右下端側コーナー部2b及び左下端側コーナー部2cの軌跡Lを2点差線で示す。図示しないが、湾曲する曲線形状を有するものとしてもよい。このようにした場合でも、右下端側コーナー部2b及び左下端側コーナー部2cの最下端部は、ヒンジ部6との間に隙間を保って移動するように案内支持される。つまり、第1ガイド溝12及び第2ガイド溝14の最適な形状を選択することで、要求される液晶表示部2の動きを容易に達成することができる。
上記実施形態では、カム機構10によって、液晶表示部2が時計回りに回転しながら切換操作されるときには右下端側コーナー部2bが、また、液晶表示部2が反時計回りに回転しながら切換操作されるときには左下端側コーナー部2cが、それぞれヒンジ部6に沿って移動するようにように案内支持している。この軌跡は、第1及び第2ガイド溝12,14の形状を適切に設定することで調整が可能であり、直線状であっても曲線状であってもよい。このように調整することで、例えば、第1の筐体3の下端部におけるヒンジ部6との間の膨出部にカメラなどを設けることも可能となり、この場合にも膨出部に液晶表示部2の右下端側コーナー部2b及び左下端側コーナー部2cが接触するのを防ぐことができる。
上記実施形態では、第1及び第2ねじりコイルバネ20,22によって、液晶表示部2を縦長状態と横長状態とのいずれの状態に切り換えるときでも付勢するように配置しているが、縦長状態又は横長状態になるときのみを優先して付勢するようにしてもよい。また、弾性部材は、複数の板バネ、圧縮コイルバネ等によって構成してもよい。
上記実施形態では、液晶表示部2の縦長状態及び横長状態における左右方向中央部を第1の筐体3の略左右方向中央に位置させているが、左右のいずれかにオフセットさせてもよい。
上記実施形態では、表示部としての液晶表示部2は液晶ディスプレイ2aを有しているとしたが、有機ELディスプレイを有していてもよい。有機ELディスプレイは、自発光を発するため消費電力が小さく、液晶ディスプレイに比べて視野角が広く、かつバックライトを必要としないため、薄型化が可能である。一方、液晶ディスプレイ2aは、有機ELディスプレイに比べて安価で寿命が長い。同様に背面液晶11についても、有機ELディスプレイとしてもよい。
上記実施形態では、折畳み式携帯通信機器は、携帯電話機としたが、PHS、PDA、通信機能を有するゲーム機等であってもよい。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、携帯電話機などの表示部を縦長状態又は横長状態に切換操作可能に支持する支持機構を有する折畳み式携帯通信機器について有用である。
折畳み状態にある本発明の実施形態にかかる折畳み式携帯電話機を示す斜視図である。 開いた状態で液晶表示部が縦長状態における折畳み式携帯電話機を示す斜視図である。 開いた状態で液晶表示部が横長状態のとき折畳み式携帯電話機を示す斜視図である。 液晶表示部が縦長状態における液晶表示部、第1の筐体及びカム機構を模式的に表す正面図である。 液晶表示部を縦長状態から時計回りに回転させている途中の状態を示す図4相当図である。 液晶表示部を縦長状態から時計回りに回転させた横長状態を示す図4相当図である。 液晶表示部を縦長状態から反時計回りに回転させている途中の状態を示す図4相当図である。 液晶表示部を縦長状態から反時計回りに回転させた横長状態を示す図4相当図である。 その他の実施形態にかかる第1及び第2ガイド溝の形状を示す正面図である。
符号の説明
1 折畳み式携帯電話(折畳み式携帯通信機器)
2 液晶表示部(表示部)
2b 下端側コーナー部
3 第1の筐体
4 操作部
5 第2の筐体
6 ヒンジ部
10 カム機構(支持機構)
12 第1ガイド溝
13 第1ガイドピン
14 第2ガイド溝
15 第2ガイドピン
20 第1ねじりコイルバネ(第1弾性部材)
20a 一端
20b 他端
22 第2ねじりコイルバネ(第2弾性部材)
22a 一端
22b 他端

Claims (10)

  1. 表面に表示部が設けられた第1の筐体と、
    表面に操作部を有する第2の筐体と、
    上記第1の筐体と第2の筐体とを折畳み開閉自在に連結するヒンジ部とを備え、
    上記表示部が、上記第1の筐体に支持機構を介して、縦長状態と横長状態とに切換操作可能に支持された折畳み式携帯通信機器であって、
    上記支持機構は、カム機構で構成され、
    上記カム機構は、第1の筐体に設けられ、連続する左側部分及び右側部分からなる第1ガイド溝と、第1の筐体の該第1ガイド溝と離れた位置に設けられた第2ガイド溝と、表示部の背面に設けられ上記第1ガイド溝にスライド自在に係合する第1ガイドピンと、表示部の背面に設けられ上記第2ガイド溝にスライド自在に係合する第2ガイドピンとを備え、
    上記表示部は、上記カム機構により、表面から見て時計回りに縦長状態から横長状態に回転され、かつ反時計回りに横長状態から縦長状態に戻る第1の方向と、反時計回りに縦長状態から横長状態に回転され、かつ時計回りに横長状態から縦長状態に戻る第2の方向とのいずれの方向にも回転可能に支持され、
    上記カム機構には、一端が上記第1ガイドピンに固定され、他端が第1の筐体に固定され、表示部が少なくとも縦長状態又は横長状態となるように付勢する弾性部材が設けられ、
    上記弾性部材は、
    上記第1ガイドピンが上記第1ガイド溝の左側部分にあるときに、該第1ガイド溝に作用する第1弾性部材と、
    上記第1ガイドピンが上記第1ガイド溝の右側部分にあるときに、該第1ガイド溝に作用する第2弾性部材とからなる
    ことを特徴とする折畳み式携帯通信機器。
  2. 請求項1に記載の折畳み式携帯通信機器において、
    上記カム機構は、上記表示部が上記第1の方向に回転しながら切換操作されるときには該表示部の右下端側コーナー部が、また、上記表示部が上記第2の方向に回転しながら切換操作されるときには該表示部の左下端側コーナー部が、それぞれ上記ヒンジ部に沿って移動するように上記表示部の縦長状態と横長状態との切換を案内支持するように構成されている
    ことを特徴とする折畳み式携帯通信機器。
  3. 請求項1又は2に記載の折畳み式携帯通信機器において、
    上記表示部の縦長状態と横長状態とにおける左右方向中央部が、それぞれ第1の筐体の略左右方向中央に位置している
    ことを特徴とする折畳み式携帯電話。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の折畳み式携帯通信機器において、
    上記弾性部材は、ねじりコイルバネである
    ことを特徴とする折畳み式携帯通信機器。
  5. 請求項4に記載の折畳み式携帯通信機器において、
    上記第1及び第2弾性部材の上記第1ガイドピン側の一端は、それぞれ略U字状に形成されている
    ことを特徴とする折畳み式携帯通信機器。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の折畳み式携帯通信機器において、
    上記第2ガイド溝は、上記ヒンジ部の軸方向に対して傾斜する方向に伸びている
    ことを特徴とする折畳み式携帯通信機器。
  7. 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の折畳み式携帯通信機器において、
    上記第2ガイド溝は、上記ヒンジ部の軸方向に対して略直交する方向に伸びている
    ことを特徴とする折畳み式携帯通信機器。
  8. 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の折畳み式携帯通信機器において、
    上記第2ガイド溝は、湾曲する曲線形状を有している
    ことを特徴とする折畳み式携帯通信機器。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1つに記載の折畳み式携帯通信機器において、
    上記第1の筐体が第2の筐体に対して開かれた状態で、上記横長状態及び縦長状態のいずれにおいても、上記第2の筐体を下にして載置可能に構成されている
    ことを特徴とする折畳み式携帯通信機器。
  10. 携帯電話機である
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1つに記載の折畳み式携帯通信機器。
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