JP4410439B2 - 車両用シートの乗降及びスライド装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は主に自動車シートに係り、詳しくは高齢者の乗降や、通常行われる運転姿勢の調整など、使い勝手の良い車両用シートの乗降及びスライド装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
高齢者の自動車への乗降が楽に行なえるように構成された自動車シートの例としては、特開2000−52827号公報に記載のものがある。
これは、車体フロアに固定されるロアプレートとロアプレート上に回転可能に設置されるアッパープレートでなる回転機構と、アッパープレート上に固定された自動車前後方向のガイドレールと、このガイドレールに摺嵌されたアジャスタでなるスライド機構と、シートが固定されるスライド機構のアジャスタ間に設置され、自動車前方部分がサイドドア側に屈曲された長孔を有するローラーガイドと、ロアプレートから突設されたシートガイドに配設されローラガイドの長孔に挿入されて転動するローラから構成されており、シートが回転機構による回転動に伴なって、スライド機構とローラガイドの長孔に挿入されたシートガイドのローラに案内されてサイドドアより前方に滑り出すものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術における自動車シートは、シートがサイドドア方向に回転するに伴ない滑り出す構成であるが、運転姿勢や座りごこち(居住性)などにより通常行なわれるシートの車両前後方向へのスライド調整を想定していないことから、用途としては助手席や後部座席、身障者専用車両など専ら高齢者、障害者専用とされる。
【0004】
本発明は前記を考慮して、高齢者の乗降のみならず、通常行なわれる運転席やその他の座席における車両前後方向へのスライド調整をも可能とする使い勝手の良い車両用シートの乗降及びスライド装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する車両用シートの乗降及びスライド装置は、車体フロア固定側の回転盤ロアレールに、回転盤アッパーレールが回転可能に摺嵌されたシートの回転動機構及びその回転動を規制する回転ロック機構と、前記回転盤アッパーレールに配設されたスライドロアレールに、シートが固定されたスライドアッパーレールが摺動可能に摺嵌されたシートのスライド機構及びその直進退動を規制するスライドロック機構と、前記スライドアッパーレール間に配設され、シートの後方位から延び、前方付近においてサイドドア方向に彎曲された軌道を有するガイドレールと、このガイドレールに摺接する固定側のガイドローラとによるシートのサイドドア側への回転滑り出し機構及びガイドレールとガイドローラを接離規制する回転滑り出し解除機構を有し、しかも前記回転ロック機構とスライドロック機構による回転及び直進退動ロック状態を解除して、前記回転動機構とスライド機構及び回転滑り出し機構により、シートをサイドドア方向に回転させつつその開口部前方に滑り出させるための乗降操作レバーと、前記スライドロック機構による直進退動ロック状態の解除と、回転滑り出し解除機構におけるガイドレールとガイドローラの摺接を解除して、前記スライド機構によりシートを車両の前後方向に調整動可能とするスライド操作レバーを備えているものである。
【0006】
【発明の効果】
本発明に係る車両用シートの乗降及びスライド装置は、シートを回転動させる回転動機構と、直進退動させるスライド機構及び、前記両機構により回転と直進退動に伴ないシートをサイドドア方向に回転させつつその開口部の先方に滑り出させる回転滑り出し機構を備えていると共に、前記スライド機構のみによりシートの車両前後の方向へのスライド調整動を可能にするものであるから、高齢者がシートより楽に乗降することができるシートであるばかりか、通常行なわれる運転姿勢や座りごこちによるシートの前後方向へのスライド調整が可能なシートであって、助手席のみならず運転席への適用も可能であり、しかもこのシートは、いわゆる2ドア車両において後部座席への乗降を容易にするために、前部座席を前方に移動させ乗降空間を拡大するウォークインシートにも適用できるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
図は本発明に係る車両用シートの乗降及びスライド装置の一実施形態を示すもので、以下各図に基づき説明する。
【0008】
図中符号Aは車両用シートで(以下シートと称す)、座部であるシートクッションaと背もたれであるシートバックbを有し、このシートクッションaの下部位に乗降及びスライド装置が配設されており、そしてこの乗降及びスライド装置は、シートAを車両の正面向き位置とサイドドアS向き位置の間に回転動させる回転動機構Bと、直進退動させるスライド機構Cと、この両機構の連動によりシートをサイドドアS方向に回転させつつその開口部の前方へ滑り出させる回転滑り出し機構Dを備えている。
【0009】
回転動機構Bは、車体フロアFに固定される方形枠状に組付けられた固定枠体1の上面部において、やや偏ったサイドドアS寄り位置を中心とする断面視略扁平凹状形の輪環状回転盤ロアレール2が固定されており、この回転盤ロアレール2の凹部に、断面視略ワ字状の回転盤アッパーレール3が支持プレート2aで外れないように支持され、これにより回転盤アッパーレール3が輪環状の回転盤ロアレール2に沿ってその中心を支点に回転動可能に摺嵌されている。そして回転盤アッパーレール3の上面にスライド機構Cを構成する略方形枠状の回転枠体4が固定されている。
【0010】
回転枠体4は、シートAの向きと同方向に平行して並列された真直な一対のスライドロアレール5と、このスライドロアレール5間に平行して連結された連結杆とで略方形枠状に形成され、このスライドロアレール5は端面視が略U字形で、それぞれのスライドロアレール5の略U字形内に、端面視略逆T字形の真直なスライドアッパーレール6が摺動可能に摺嵌されており、両スライドアッパーレール6は、シートAの後方となる後方部間において連結杆7で連結され、前方部間は両スライドアッパーレール6の縦片部6aに止着された屈曲片8からブラケット9を介して連設された前面板10で連結されており、これにより略方形枠状のスライド枠体11が形成され、このスライド枠体11上となる両スライドアッパーレール6の縦片部6a延長部(シートクッションブラケット)間に矯絡させた状態でシートAのシートクッションaが設けられる。
【0011】
これによりシートAは、前記回転動機構Bにおける固定側の回転盤ロアレール2とこれに摺嵌された回転側の回転盤アッパーレール3により、その輪環状中心を支点として回転動が可能であり、また回転盤アッパーレール3上に配設されたスライド機構Cにおける真直なスライドロアレール5とこれに摺嵌されたスライドアッパーレール6により、このスライドロアレール5に沿って直進退動が可能となっている。そして前記スライド枠体11を構成する両スライドアッパーレールの間には、この回転動機構Bとスライド機構Cの連動を伴なうシートAの回転滑り出し機構Dが配設されている。
【0012】
回転滑り出し機構Dは、両スライドアッパーレール6間に配設された二本の平行なレール杆体12a,12bによるガイドレール12とこのガイドレール12に摺接して転動するガイドローラ13とで構成されており、ガイドレール12はシートAが車両前方に向いている状態において(図2)、2本のレール杆体12a,12bが平行を維持しつつ、シートAの後方位となるその後端部が車両の中央寄りのスライドアッパーレール6側付近に位置し、シートAの前方に行くに従って次第に車両の側方向(サイドドアS方向)に斜めに延び、前方付近において先端部が車両の側方のスライドアッパーレール6とあたかも直交するような方向(サイドドアS方向)に彎曲された軌道をもって配設されており、ガイドローラ13は、レール杆体12a,12bの間においてその鍔縁部13aでガイドレール12の各レール杆体12a,12bを受けるような状態で、前記固定枠体1に固定された支持ブラケット14の水平先端部に回転可能に軸支されている。
【0013】
更にこのガイドレール12は前記スライドアッパーレール6と直交するほどに彎曲された先端部において、スライドアッパーレール6の先方部側(シートAの前方位側)となる一方のレール杆体12aが前面板10から垂設されたブラケット10aの先端に止着固定され、スライドアッパーレール6の後方部側(シートAの後方位側)となるレール杆体12bは、スライド操作レバー15の一方側片部15bに固定されていると共に、このレール杆体12bの先端部と、この先端部の上方に配設された前記ブラケット9との間には、スプリング16が縮設され、このレール杆体12bの先端部が前記ガイドローラ13の鍔縁13a方向に付勢されている。
【0014】
また、このガイドレール12の後端部は、両スライドアッパーレール6の後方部間に連結された連結杆7に固定されている取付け片7aに配置されており、前記先端部がブラケット10aに固定された先方部側のレール杆体12aの後端部は、取付け片7aに固定され、前記スライド操作レバー15の側片部15bに固定された後方部側のレール杆体12bの後端部は、取付け片7aに設けられた支持体7bに、このレール杆体12bと直交する方向に横架された水平軸7Cに揺動可能に軸支されている。そして前記スライド操作レバー15は、両スライドアッパーレール6間に矯絡された前面板10の前方に位置する前杆部15aと各スライドアッパーレール6に沿って延長された両側杆部15bとによる平面視略U字形であって、各側杆部15b先端が、これに添う各スライドアッパーレール6に揺動可能に軸支されており、これによりスライド操作レバー15が軸支部を支点に揺動操作されると前記ガイドレール12の後方部側のレール杆体12bの先端部が、後端部の水平軸7Cを支点に上方に揺動移動可能となる(図3、4)回転滑り出し解除機構が構成される。
【0015】
更に前記回転動機構BによるシートAの回転動を規制する回転ロック機構とスライド機構CによるシートAの直進退動を規制するスライドロック機構を備えている。
回転ロック機構は、回転動機構Bにおける回転側の回転盤アッパーレール3の上面に、外方に突出させた支持片17が固定されており、支持片17の突出先端部には、中央位置を揺動可能に軸支された揺動片18が配設され、揺動片18の一方端には、ロックピン18aが、他方端には作動ピン18bが植設されており、このロックピン18aは、固定側の回転盤ロアレール2方向にスプリング18Cにより付勢されてシートAが車両の前方を向いている状態において回転盤ロアレール2の外周縁に設けられた係合凹部2bに嵌合係止され、このロック状態においてシートAは、車両の前方を向いた状態でその回転を阻止されている(図5)。
【0016】
そしてスライド機構Cにおいてスライド枠体11を構成する両スライドアッパーレール6の後方部間に連結された連結杆7に、このロック状態の解除機構が配設され、両スライドアッパーレール6の前方部間に矯絡された前面板10の背面側にその作動機構が配設されている。
【0017】
前記解除機構は、両スライドアッパーレール6間の連結杆7に支持片19がその基端を固定された状態で延設されており、この支持片19の先端には、一方端に作動鈎部20aを、他端には掛止部20bを有する作動片20が中央部位を支点に揺動可能に軸支され、作動鈎部20aは回転ロック機構の作動ピン18bに接し、掛止部20bにはワイヤー線21の一方端が掛止めされている(図5)。
【0018】
作動機構は、前記解除機構におけるワイヤー線21の他方端が掛止されるL字状の揺動片25と、このワイヤー線21を引張り作動する乗降操作レバー26を備え、L字状の揺動片25は、水平片部25aと下向き片部25bからなり、その角部が前面板10の背面側に突設された軸杆10bに揺動可能に軸支され、下向き片部25bの先端部に前記解除機構から延長されたワイヤー線21の他方端が掛止され、水平片部25aの先端上辺には、前面板10の窓孔10Cを貫通して突出させた後記するロックレバー24からの連動杆24Cが掛止されており、乗降操作レバー26は、基端が前面板10から水平に突設された支持片27の縦杆27aによりその中程を揺動可能に軸支された作動片28の一方端部位に固定されており、この作動片28の他方端は、リンク片29,30を介して前記L字状の揺動片25の下向き片部25b端に連絡されている(図6、7)。
【0019】
シートAの直進退動を規制するスライドロック機構は、前記スライド機構Cにおけるスライドロアレール5とこれに摺嵌されたスライドアッパーレール6との間に構成されているもので、スライドロアレール5には、長手方向に連続する凹凸状の係止歯5aが列設されており、スライドアッパーレール6には、一方端がこのスライドアッパーレール6に揺動可能に軸支され、他端には、揺動により前記スライドロアレール5の係止歯5aに係脱する係合部片22aを有するロックプレート22がバネ杆23により常時係止歯5aに係合する方向に付勢された状態で配設されている。そして両側のスライドアッパーレール6に配設された各ロックプレート22は、この両スライドアッパーレール6間に矯絡された前面板10の前方のスライド操作レバー15との間に位置する前杆部24aと両側杆部24bとによる平面視略U字形のロックレバー24の各側杆部24b先端が固定されており、ロックレバー24の上下作動によってロックプレート22が揺動され、その係合部片22aがスライドロアレール5の係止歯5aから係合脱離することによりシートAの直進退動が規制される(図8)。
そしてこのロックレバー24には、前記のごとくシートAの回転動を規制する回転ロック機構の解除作動機構において乗降操作レバー26に連動するL字状揺動片25の水平片部25aに掛止された連動杆24Cが突設され、また前記スライド操作レバー15に突設された連動杆15cが掛止されている。
【0020】
前記した車両用シートの乗降及びスライド装置において、着座者の乗降に際しシートAをサイドドアS方向に回転しつつ開口部の前方へ滑り出させる回転滑り出し作動は、シートAが車両の前方を向いている状態でシートAの回転動機構Bによる回転動を規制する回転ロック機構におけるロックピン18が、回転盤ロアレール2の係合凹部2bに係止されたロック状態であり、スライド機構Cにおけるスライド枠体11に配設された解除機構がこの回転ロック機構位置に配置されており、回転滑り出し機構Dにおけるガイドローラ13が、ガイドレール12の彎曲された先端部において2本のレール杆体12a,12b間に位置している図2の状態を原点位置とする。
【0021】
そして乗降操作レバー26を図2及び図6において矢印方向に操作動すると、回転ロック機構の作動機構における作動片28が縦杆27aを支点として揺動され、これにより作動片28の他端に連設されたリンク片29,30を介してL字状の揺動片25の水平片部25aが軸杆10bを支点として上方に揺動されると共に、下向き片部25bが図7において左方に揺動されるに伴ないワイヤー線21が引張られ、解除機構においてワイヤー線21の他方端が掛止されている作動片20が軸支部を支点に揺動されてその作動鈎部20aが揺動片18の作動ピン18bに当接してこれをスプリング18Cの付勢に抗して押動し、これにより揺動片18が軸支部を支点に揺動されロックピン18aが回転盤ロアレール2の係合凹部2bから脱離されて回転ロック状態が解除され回転盤アッパーレール3すなわちシートAが回転可能状態となる。
【0022】
更に前記回転ロック機構の作動機構において、乗降操作レバー26の操作動により揺動されるL字状揺動片25の水平片部25aの上方揺動に伴ない、この水平片部25aに掛止されたスライドロック機構におけるロックレバー24からの連動杆24Cが上方向動され(図8)、これによるスライドロック機構のロックレバー24の作動によりロックプレート22がその軸支部を支点に揺動されて係合部片22aがスライドロアレール5の係止歯5aから脱離されてスライドロック状態が解除され、スライドアッパーレール6すなわちシートAがスライドロアレール5に沿って直進退動可能な状態となる。
【0023】
そしてシートAが回転動及び直進退動可能な状態において、シート着座者が体をサイドドアS方向に回転させると、この回転動機構Bとスライド機構CによりシートAにはサイドドア方向への回転力と直進力が負荷されるが、このときシートAが固定されたスライド枠体11に配設されている回転滑り出し機構Dのガイドレール12が固定側である固定枠体1からの支持ブラケットに軸支されたガイドローラ13を挟んでいるような状態であるために、シートAは、このガイドローラ13を基準としてガイドレール12の軌道に倣ってサイドドアS方向に回転(図9符号Y)しつつ直進(図9符号Z)してサイドドア開口部の前方に滑り出され、乗降操作レバー26を元に戻すと、スライドロアレール5の係止歯5aから脱離されていたロックプレート22の係合片部22aがバネ杆23の付勢により復帰して係止歯5aに係止してスライドロック状態となり、これにより、シートAのサイドドアS方向への回転滑り出しが阻止される(図10)。
シートAを元の位置に戻すには、前記作動操作が逆になされる。
【0024】
シートAを車両の前後方向に直進退動(スライド)させる作動は、シートAが原点位置である図2に在る状態において、スライド操作レバー15の前杆部15aを上方向に操作動すると(図2における矢印方向)、両側杆部15b先端の軸支部を支点として上方に揺動されて、回転滑り出し解除機構により側杆部15bの一方に固定された回転滑り出し機構Dにおける2本のガイドレール12のうちの後方部側のレール杆体12bの先端部が、後端部の水平軸7Cを支点としてスプリング16に抗して上方に持上げられると共に、このスライド操作レバー15に突設された連動杆15Cがスライドロック機構におけるロックレバー24に掛止されていることにより、前記スライド操作レバー15の揺動に伴ないロックレバー24が作動されて、ロックプレート22の係合部片22aがスライドロアレール5の係止歯5aから脱離されてスライドロック状態が解除され、シートAが直進退動可能な状態となる。
このときシートAは、回転動機構Bにおける回転ロック機構により回転動を阻止されている。
【0025】
そして着座者が体を車両の前方に移動させると、スライド機構CによりシートAが前方に移動するが(図9符号W、図11)、このときシートAが固定されたスライド枠体11に配設され、このシートAの移動と共に移動することとなる2本のガイドレール12のうちの後方部側のレール杆体12bが、前記のごとく回転滑り出し解除機構によって持ち上げられた状態であるから(図3)、このレール杆体12bがガイドローラ13に当たることなく前方に移動され、適宜の位置においてスライド操作レバー15を元に戻すことにより、ロックレバー24が復帰してロックプレート22の係合部片22aがスライドロアレール5の係止歯5aに係止してロック状態となり、シートAの直進退動が阻止される。
なお、このシートAのスライド作動は前記のごとくガイドローラ13の当接を防ぐガイドレール12のうちのレール杆体12bが、シートAの移動に伴ないこのガイドローラ13を越えた位置から車両の前方にかけて進退動調整が可能となり、またスライド操作レバー15を操作動した状態でシートAを後方に移動させることにより図2に示す原点位置に戻すことができる。
【0026】
前記車両用シートの乗降及びスライド装置は、シートを回転動させる回転動機構と、直進退動させるスライド機構及び、前記両機構により回転と直進退動に伴ないシートをサイドドア方向に回転させつつその開口部の先方に滑り出させる回転滑り出し機構を備えていると共に、前記スライド機構のみによりシートの車両前後の方向へのスライド調整動を可能にするものであるから、高齢者がシートより楽に乗降することができるシートであるばかりか、通常行なわれる運転姿勢や座りごこちによるシートの前後方向へのスライド調整が可能なシートであって、助手席のみならず運転席への適用も可能であり、しかもこのシートは、いわゆる2ドア車両において後部座席への乗降を容易にするために、前部座席を前方に移動させ乗降空間を拡大するウォークインシートにも適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用シートの全体側面図。
【図2】乗降及びスライド装置の原点位置における平面図。
【図3】回転滑り出し機構におけるガイドレール先端部の正面図(回転滑り出し解除機構)。
【図4】回転滑り出し機構におけるガイドレール後端部の側面図(回転滑り出し解除機構)。
【図5】回転ロック機構とその解除機構の平面図。
【図6】回転ロック機構の解除機構を作動する機構の平面図。
【図7】図6におけるX方向矢視図。
【図8】図2の横断側面図(スライドロック機構)。
【図9】シートの回転滑り出し動及び直進退スライド動の説明図。
【図10】乗降時におけるシートの回転滑り出し状態を示す平面図。
【図11】シートの前方スライド状態を示す平面図。
【符号の説明】
A 車両用シート(シート)
a シートクッション
b シートバック
B 回転動機構
C スライド機構
D 回転滑り出し機構
F 車体フロア
S サイドドア
1 固定枠体
2 回転盤ロアレール
2b 係合凹部
3 回転盤アッパーレール
4 回転枠体
5 スライドロアレール
5a 係止歯
6 スライドアッパーレール
7 連結杆
7a 取付け片
7b 支持体
10 前面板
11 スライド枠体
12 ガイドレール
12a,12b レール杆体
13 ガイドローラ
15 スライド操作レバー
17 支持片(回転ロック機構)
18 揺動片
18a ロックピン
18b 作動ピン
19 支持片(解除機構)
20 作動片
21 ワイヤー線
22 ロックプレート(スライドロック機構)
24 ロックレバー
26 乗降操作レバー

Claims (1)

  1. 車体フロア固定側の回転盤ロアレールに、回転盤アッパーレールが回転可能に摺嵌されたシートの回転動機構及びその回転動を規制する回転ロック機構と、
    前記回転盤アッパーレールに配設されたスライドロアレールに、シートが固定されたスライドアッパーレールが摺動可能に摺嵌されたシートのスライド機構及びその直進退動を規制するスライドロック機構と、
    前記スライドアッパーレール間に配設され、シートの後方位から延び、前方付近においてサイドドア方向に彎曲された軌道を有するガイドレールと、このガイドレールに摺接する固定側のガイドローラとによるシートのサイドドア側への回転滑り出し機構及びガイドレールとガイドローラを接離規制する回転滑り出し解除機構と、
    前記回転ロック機構とスライドロック機構による回転及び直進退動ロック状態を解除して、前記回転動機構とスライド機構及び回転滑り出し機構により、シートをサイドドア方向に回転させつつその開口部前方に滑り出させるための乗降操作レバーと、
    前記スライドロック機構による直進退動ロック状態の解除と、回転滑り出し解除機構におけるガイドレールとガイドローラの摺接を解除して、前記スライド機構によりシートを車両の前後方向に調整動可能とするスライド操作レバーを備えている車両用シートの乗降及びスライド装置。
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