JP4409796B2 - 有機elイメージセンサ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、読み取り対象物に光を照射して、その反射光から読み取り対象物の画像情報を得るためのイメージセンサに関する。より具体的には、有機物のエレクトロルミネッセンス(EL)を利用して、読み取り対象物に光を照射するように構成された有機ELイメージセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
イメージセンサとしては、従来より図20に示したようなものがある。この図に示したイメージセンサ9は、密着型として構成されたものであり、上下に開口部90,91が形成されたケース92を有している。このケース92には、上部開口部90を塞ぐようにして透明カバー93が配置される一方、下部開口部91を塞ぐようにして基板94が配置されている。基板94には、複数のLEDチップ95および複数の受光素子96が搭載されている。これらのLEDチップ95および受光素子96は、図面上には表れていないが、主走査方向(紙面と直交する方向)に列状に並んでいる。透明カバー93と受光素子96との間には、ロッドレンズアレイ97が配置されている。
【0003】
イメージセンサ9を画像読み取り装置に組み込んだ場合には、透明カバー93に密着してプラテンローラPrが配置される。そして、プラテンローラPrを回転させることにより、透明カバー93に密着して読み取り対象物Pが搬送される。この過程においては、LEDチップ95からの光が読み取り対象物Pに照射される。読み取り対象物Pからの反射光は、ロッドレンズ97を透過してから複数の受光素子96において受光される。複数の受光素子96においては、受光量に応じた出力レベルの信号が生成され、それが出力される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
イメージセンサ9では、その消費電力の大部分は光源によるものである。イメージセンサ9では、冷陰極管に比べて消費電力の小さなLEDチップ95が使用されているものの、ファクシミリやコピー機などのように多数枚の読み取り対象物Pに対して光照射を行う必要がある場合には、イメージセンサ6での消費電力が小さいとは言えない。したがって、イメージセンサ6の消費電力、ひいてはランニングコストを低減するためには、光源での消費電力を低減するのが得策である。
【0005】
本願発明は、このような事情のもとに考えだされたものであって、消費電力ひいてはランニングコストが小さくて済むイメージセンサを提供することを課題としている。
【0006】
【発明の開示】
上記した課題を解決するため、本願発明では次の技術的手段を講じている。すなわち、本願発明により提供される有機ELイメージセンサは、主走査方向に延びる長手状の開口部を有する長手状のケースと、上記開口部に装着される長手状の基板と、この基板の裏面側に形成され、かつ上記基板の表面側に密着して搬送される読み取り対象物に対して光を照射するための光源と、上記ケースの内部に配置され、上記読み取り対象物からの反射光を受光するとともに主走査方向に列状に並んだ複数の受光素子と、複数のレンズが主走査方向に列状に並び、上記読み取り対象物からの反射光を上記複数の受光素子に導いて正立等倍像を結像させるためのレンズアレイと、を備えた有機ELイメージセンサであって、上記光源は、上記基板に主走査方向に延びるように設定された光透過領域を挟んでその両側に、それぞれ主走査方向に延びる赤色光線状発光部、緑色光線状発光部、および青色光線状発光部を副走査方向に同順で並べて形成されており、かつ、上記赤色光線状発光部、緑色光線状発光部、および青色光線状発光部は、有機物を含む発光層を有しており、上記有機物は、電界を与えた際のエレクトロルミネセンスにより発光するものであることを特徴としている。
【0007】
有機EL発光素子は、LED発光素子に比べて消費電力が小さいことが良く知られているところである。したがって、光源の発光原理として有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)を利用すれば、光源での消費電力を低減し、イメージセンサのランニングコストを低減することができるようになる。また、この構成では、読み取り対象物からの反射光がレンズアレイを透過してから受光素子において受光される。レンズアレイには、複数のレンズに対して所定の入射角度以下で入射した光のみが入射され、これがレンズアレイから出射される。したがって、レンズに入射しない光や入射角度の大きな光は受光素子に達することができない。つまり、レンズアレイによって受光素子に受光させるべき光を選択するとともに、それを受光素子上に結像させることができるようになる。その結果、ノイズ光が受光素子において受光されるのを抑制し、解像度の高い画像読み取りが可能となる。
【0008】
読み取り対象物に対して線状光を照射するためには、複数の有機EL発光素子を列状に並べた光源を採用してもよいし、主走査方向に延びる1または複数の線状発光部を有する光源を採用してもよい。
【0014】
好ましい実施の形態においては、上記光源は、透明部材により覆われている。
【0015】
この構成では、透明部材によって光源(発光層)が外力から保護される。また、無機物は、有機物に比べて水分を吸収しにくいため、無機物からなる透明部材を設ければ、有機物を含む発光層に対して、周囲環境から水分が侵入することを抑制することができる。これにより、水分に起因した発光層の損傷を抑制することができるようになる。
【0020】
レンズアレイは、複数のレンズの軸心が副走査方向に沿うようにして配置するのが好ましい。そうすれば、複数のレンズが基板の厚み方向に沿うようにして配置されている場合に比べて、主走査方向と副走査方向の双方に交差する方向の寸法を小さくできる。
【0021】
レンズアレイは、複数のレンズへの光の入射を制限するための遮光部を有するものとして構成するのが好ましい。そうすれば、レンズにおける光入射面の性状のみならず、遮光部材によってもレンズアレイに入射する光を制限できる。その結果、隣接するレンズ間でのクロストークを抑制することができるようになって、より解像度の高い画像読み取りが可能となる。
【0022】
好ましい実施の形態においては、上記レンズアレイの入射側および出射側の少なくとも一方には、空気よりも屈折率の高い材料により形成されたプリズムが配置されている。
【0023】
レンズとしては、焦点深度の大きなものを使用したほうが受光素子上にシャープな線状光が結像しやすい。その一方で、焦点深度を大きくすれば、レンズの入射面や出射面と焦点までの距離が大きくなる。そのため、焦点深度の大きなレンズを使用する場合には、読み取り対象物とレンズの入射面までの距離、およびレンズの出射面から受光素子までの距離を大きく確保する必要がある。したがって、焦点深度の大きなレンズを使用すれば、イメージセンサの大型化を招来してしまう。
【0024】
これに対して、上記したプリズムを用いれば、有機ELイメージセンサの薄型化の達成が可能となる。空気中に光を進行させる場合と、空気よりも屈折率の高い材料により形成されたプリズム中を進行させる場合とでは、見掛け上の距離が同一であれば、プリズム中を進行させるほうが光路長が大きくなる。したがって、上記プリズムに透過させることにより、短い見掛け距離によって実質光路長を大きく確保できる。その結果、焦点深度の大きなレンズを用いる場合であっても、有機ELイメージセンサにおけるプリズム中の光の進行方向の寸法をさほど大きくすることなく、適切な焦点を結ばせることができるようになる。
【0025】
好ましい実施の形態においては、上記プリズムは、光入射面、反射面、および光出射面を有しており、上記光入射面から入射した光は、その進行方向が上記反射面において90度または略90度変えられた後に上記光出射面から出射するように構成されている。
【0026】
反射面を有するプリズムを採用し、反射面において光の進行方向を90度または略90度曲げるようにすれば、光の進行方向を副走査方向と基板の厚み方向に振り分けることが可能となる。その結果、有機ELイメージセンサの副走査方向の寸法と基板の厚み方向寸法の双方を小さくすることができるようになる。
【0027】
本願発明のその他の利点および特徴については、以下に行う発明の実施の形態の説明から、より明らかとなるであろう。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しつつ具体的に説明する。図1および図2は、本願発明の第1の実施の形態に係る有機ELイメージセンサを示す分解斜視図および縦断面図である。
【0029】
有機ELイメージセンサX1は、全体として棒状の形態を有するケース1を備えている。このケース1は、内部空間10を介して連通する上部開口部11および下部開口部12を有している。このようなケース1は、たとえば樹脂成形により一体的に形成されている。
【0030】
内部空間10には、レンズアレイ2が保持されている。レンズアレイ2は、円柱状の貫通孔20aが長手方向に並ぶようにして複数設けられたホルダ20に対して、各貫通孔20a内にロッドレンズ21を嵌合保持させたものである。レンズアレイ2は、ロッドレンズ21の軸心Eが主走査方向A1,A2および副走査方向B1,B2の双方に交差する方向C1,C2方向に延びるとともに、複数のロッドレンズ21が主走査方向A1,A2に並んた状態で保持されている。本実施の形態においては、ロッドレンズ21は、正立等倍像を形成するように構成されている。
【0031】
下部開口部12には、この下部開口部12を閉塞するようにしてセンサ基板3が装着されている。センサ基板3は、絶縁基板30上に複数のイメージセンサチップ31を搭載したものである。絶縁基板30は、たとえばセラミックやガラスエポキシ樹脂により長矩形板状の形態に形成されている。複数のイメージセンサチップ10は、基板3の長手方向(主走査方向A1,A2)に列状に並んで配置されている。各イメージセンサチップ31は、複数の受光素子31aをこれらが列状に並ぶようにして一体的に造り込んだものであり、主走査方向視において、各ロッドレンズ21の軸心E上に配置されている。各受光素子31aは、光電変換機能を有するものであり、受光した光の光量に応じた出力レベルの信号を生成するように構成されている。図面上には表れていないが、絶縁基板30上にはイメージセンサチップ31に導通する配線がパターン形成されている。
【0032】
上部開口部11には、この上部開口部11を閉塞するようにして光源装置4が装着されている。光源装置4は、透明基板40および透明部材41を有している。
【0033】
透明基板40上には、図3および図4に示したようにアノード42、6つの線状発光部43R,43G,43B、および6つのカソード44R,44G,44Bが積層形成されている。アノード42と6つのカソード44R,44G,44Bとの間には、6つの線状発光部43R,43G,43Bが挟み込まれているため、アノード42とカソード44R,44G,44Bにより、線状発光部43R,43G,43Bに対して個別に電界を与えることができる。
【0034】
アノード42は、線状発光部43R,43G,43Bにホールを供給するためのものであり、光透過性の高いものとされている。アノード42は、長矩形状の本体部42aから透明基板40の一側縁4aに向けて延びるリード部42bが延出した形態を有している。
【0035】
このアノード42は、たとえばITOなどを用いた蒸着やスパッタリングなどの公知の手法を利用して形成することができる。より具体的には、蒸着やスパッタリングなどにより厚さが200〜500Åの透明導体膜を形成した後に、エッチング処理を施すことにより形成することができる。もちろん、アノード42は、フォトリソグラフィの手法によりマスクを形成した後に蒸着やスパッタリングなどの手法により成膜し、マスクとともに不要部分を除去することにより形成することもできる。
【0036】
カソード44R,44G,44Bは、線状発光部43R,43G,43Bに電子を供給するためのものであり、光透過性の低いものとされている。カソード44R,44G,44Bは、2つのR用カソード44R、2つのG用カソード44G、および2つのB用カソード44Bからなる。そして、1つのR用カソード44R、1つのG用カソード44G、および1つのB用カソード44Bからなる組が、各ロッドレンズ21の軸心Eを避けるようにして一定間隔隔てて設けられている。
【0037】
各組の間の領域は、後述するように読み取り対象物P(図2参照)からの反射光が透過する光透過領域45を構成している。この光透過領域45は、カソード44R,44G,44Bの形成位置からも分かるように、主走査方向視における各ロッドレンズ21の軸心E上に設けられている。
【0038】
R用カソード44R、G用カソード44G、およびB用カソード44Bは、本体部44Ra,44Ga,44Baおよびリード部44Rb,44Gb,44Bbからなる。本体部44Ra,44Ga,44Baは、アノード42を横切るようにして透明基板40の長手方向に延びている。リード部44Rb,44Gb,44Bbは、本体部44Ra,44Ga,44Baの端部から、透明基板40の長手縁4aに向けて透明基板40の短手方向に延出した形態とされている。
【0039】
このようなカソード44R,44G,44Bは、たとえばアルミニウムなどの導体の蒸着およびエッチング処理により、あるいはマスクを用いて蒸着した後にマスクを除去することにより、厚さが100〜300Åに形成される。
【0040】
6つの線状発光部43R,43G,43Bは、図3に示したように2つの赤色光線状発光部43R、2つの緑色光線状発光部43G、および2つの青色光線状発光部43Bからなる。そして、1つの赤色光線状発光部43R、1つの緑色光線状発光部43G、および1つの青色光線状発光部43Bからなる組が、光透過領域45を挟み込むようにして配置されている。
【0041】
各線状発光部43R,43G,43Bは、有機層により構成されている。有機層43R,43G,43Bは、発光物質として高分子量のものを採用したものであり、図4に示したように発光層43Ra,43Ga,43Ba、およびホール注入層43Rb,43Gb,43Bbからなる。
【0042】
図3および図4に示したように、発光層43Ra,43Ga,43Baは、赤色光発光層43Ra、緑色光発光層43Gaおよび青色光発光層43Baからなる。これらの発光層43Ra,43Ga,43Baは、R用カソード44R,G用カソード44G、およびB用カソード44Bの本体部44Ra,44Ga,44Baの直下領域において、透明基板40の長手方向に延びる帯状に形成されている。
【0043】
発光層44Ra,44Ga,44Baは、上述の如く高分子量の発光物質を含んでおり、アノード42からのホールとカソード44R,44G,44Bからの電子との再結合により励起子を生成する場である。励起子は、発光層44Ra,44Ga,44Baを移動するが、その過程において発光物質が発光する。発光層44Ra,44Ga,44Baは、それに含ませる発光物質の種類の選択することにより、赤色光発光層44Ra、緑色光発光層44Gaおよび青色光発光層44Baのそれぞれが、赤色光、緑色光および青色光を自発光するように構成されている。高分子量の発光物質としては、たとえばポリ(p−フェニレンビニレン)、ポリアルキルチオフェン、ポリフルオレン、およびこれらの誘導体などが挙げられる。発光物質は、発光層44Ra,44Ga,44Baにおける発光色に応じて1または複数が選択され、また色調を調整するために無機化合物を併用してもよい。
【0044】
このような発光層44Ra,44Ga,44Baは、たとえば赤色光発光層44Ra、緑色光発光層44Ga、青色光発光層44Baのそれぞれを、マスクを用いて個別に蒸着することにより、厚さが100〜1000Åの帯状に形成される。なお、複数種の物質を用いて発光層44Ra,44Ga,44Baを形成する場合には、これらの物質を共蒸着するのが好ましい。
【0045】
ホール注入層43Rb,43Gb,43Bbは、アノード42からのホールの取り出し効率、つまり発光層43Ra,43Ga,43Baへのホール注入効率を向上させる役割を有するものである。各ホール注入層43Ra,43Ga,43Baは、発光層43Ra,43Ga,43Baと同様に、透明基板40の長手方向に延びる帯状に形成されている。
【0046】
ホール注入層43Rb,43Gb,43Bbは、たとえば蒸着やスパッタリングにより、厚さが数〜10Åに形成される。ホール注入層25aを構成する材料としては、たとえば銅フタロシアニン、無金属フタロシアニン、芳香族アミン(TPAC、2Me−TPD、α−NPDなど)を用いることができる。
【0047】
光源装置4は、アノード42が光透過性の高いものとされ、カソード43R,43G,43Bが光透過性の低いものとされているから、線状発光部43R,43G,43Bからの光は、アノード42および透明基板40を介して出射される。図3に良く表れているように、光透過領域45上には光透過性の高いアノード42のみが形成されている一方、光透過領域45の周囲には光透過性の低いカソード44R,44G,44Bが形成されているから、光源装置4に入射した光は、光透過領域45において選択的に透過する。
【0048】
有機EL発光素子は、LED発光素子に比べて消費電力が小さいことが良く知られているところである。したがって、光源の発光原理として有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)を利用すれば、光源装置4での消費電力を低減し、有機ELイメージセンサX1のランニングコストを低減することができるようになる。
【0049】
有機ELイメージセンサX1は、画像読み取り装置に組み込まれ、読み取り対象物の画像を読み取るのに利用される。有機ELイメージセンサX1を画像読み取り装置に組み込んだ場合には、たとえば図2に示したように光源4の透明基板40に密着した状態で、主走査方向視における各ロッドレンズ21の軸心E上にプラテンーローラPrが配置される。読み取り対象物Pは、プラテンーローラPrが回転することにより、透明基板40に密着して搬送される。プラテンローラPrは、たとえば図外のパルスモータによって微小角度ずつ回転させられ、それにより、読み取り幅に対応したピッチだけ読み取り対象物Pがピッチ送りされる。
【0050】
一方、有機ELイメージセンサX1では、読み取り対象物Pのピッチ送りに対応して、1ライン毎に画像の読み取りが行われる。各ラインの画像読み取りに際しては、図2および図4に示したように光源装置4からの光が透明基板40を介して読み取り対象物Pに照射される。より具体的には、読み取り対象物Pの移動を停止させた状態において、図外の駆動ICにアノード42と導通するカソード44R,44G,44Bを順次切り替えることにより、読み取り対象物Pに対して赤色光、緑色光および青色光の3色が順次照射される。
【0051】
光源装置4では、図3に良く表れているように光照射領域45を挟むようにして赤色光発光部43R、緑色光発光部43G、および青色光発光部43Bが複数個ずつ形成されている。そのため、光源装置4からは、各色を十分が光量をもって出射することができる。その結果、透明基板40に対して読み取り対象物Pが多少浮き上がっていたとしても、読み取り対象物Pに対して十分な光量の光を照射することができる。
【0052】
読み取り対象物Pに照射された光は、図2に示したように読み取り対象物Pの表面において反射し、光源装置4に対して透明基板40を介して入射する。透明基板40に入射した光は、図3に示した光透過領域45に入射した光が選択的に透過した後に、透明部材41を介して出射される。
【0053】
透明部材41からの光は、ロッドレンズアレイ2を透過した後に、複数の受光素子30a上に結像される。各受光素子30aでは、受光量に応じた出力レベルの信号が生成される。1ラインの読み取り作業においては、読み取り対象物Pに対して赤色光、緑色光、および青色光が個別に照射されるため、これに対応して各受光素子31aでは赤色光、緑色光、および青色光のそれぞれの受光量に応じた信号が生成される。またセンサ基板3からは、赤色光、緑色光、および青色光に対応する3種類のラインデータがシリアルに出力される。
【0054】
このようなライン読み取りは、読み取り対象物Pをピッチ送りすることにより複数ラインについて行われる。その結果、読み取り対象物Pの全体について赤色光、緑色光、および青色光に対応する3種類の画像データが得られ、読み取り対象物Pの画像の読み取りがカラーで行われる。
【0055】
以上に説明した有機ELイメージセンサX1では、光源装置4が複数の線状発光部43R,43G,43Bを有していたが、図5に示したように複数の赤色光点状発光部43R′、緑色光点状発光部43G′、および青色光点状発光部43B′を設けて、赤色光、緑色光、および青色光を個別に照射できるように構成してもよい。
【0056】
図5に示した光源装置4Aでは、アノード42′は、透明基板40の長手方向に延びる共通電極42A′から透明基板40の短手方向に延びる複数の個別電極42a′が延出する形態として形成されており、その他の構成は、図3など参照して先に説明した光源装置4と同様とされている。
【0057】
光源装置4Aでは、アノード42′の個別電極42aとカソード44R,44G,44Bの本体部44Ra,44Ga,44Baとの交差領域において有機層43R,43G,43Bに電界(ホールと電子)を与えることができる。そのため、有機層43R,43G,43Bにおける当該交差領域に対応する点状領域(点状発光部43R′,43G′,43B′)で発光が生じさせることができる。そして、光源装置4Aでは、カソード44R,44G,44Bが先に説明した図3の光源装置4と同様な形態とされているから、光源装置4Aは、赤色光点状発光部43R′の列、緑色光点状発光部43G′の列、および青色光点状発光部43B′の列からなる組が、光透過領域45を挟んで2組形成されたものとされている。
【0058】
光源装置4,4Aにおいては、赤色光線状発光部43R、緑色光線状発光部43G、および青色光線状発光部43Bからなる組、あるいは赤色光点状発光部43R′の列、緑色光点状発光部43G′の列、および青色光点状発光部43B′の列からなる組は、1組としてもよいし、3組以上としてもよい。
【0059】
光源装置において赤色光、緑色光、および青色光を個別に出射させるための構成としては、図6に示したような構成を採用することもできる。図6に示した光源装置4Bでは、発光層43Ra,43Ga,43Baにおいて白色光が自己発光されるように構成されいる。一方、透明基板40とアノード42との間には、赤色フィルタ47R、緑色フィルタ47Gおよび青色フィルタ47Bが配置されている。なお、フィルタ47R,47G,47Bを設ければ、その凹凸によってアノード42を平坦に設けるのが困難となる。そのため、フィルタ47R,47G,47Bを覆うようにして平滑化層46を設けて平坦化した上で平滑化層46上にアノード42が設けられている。
【0060】
この光源装置4Bでは、発光部43Ra,43Ga,43Baでは白色光が生じるが、この白色光が赤色フィルタ47R、緑色フィルタ47G、または青色フィルタ47Bを透過した後に透明基板40から出射される。したがって、光源装置4Bにおいても赤色光、緑色光、および青色光を個別に出射させることができる。
【0061】
以上に説明した実施の形態では、発光層およびホール注入層により有機層が構成された有機ELイメージセンサを例にとって説明したが、有機層の構成は、たとえば発光層に含ませる発光物質の種類などに応じて種々に設計変更可能である。たとえば、発光物質として低分子量のものを採用する場合には、図7に示したように電子注入層43Re,43Ge,43Be、電子輸送層43Rd,43Gd,43Bd、発光層43Ra,43Ga,43Ba、ホール輸送層43Rc,43Gc,43Bc、ホール注入層43Rb,43Gb,43Bbにより有機層43R,43G,43Bを構成した光源装置4を提供することもできる。
【0062】
ここで、低分子量の発光物質としては、たとえばトリス(8−キノリノラト)アルミニウム錯体、ビス(ベンゾキノリノラト)ベリリウム錯体、ジトルイルビニルビフェニル、トリ(ジベンゾイルメチル)フェナントロリンユーロピウム錯体(Eu(DBM)3(Phen))、およびフェニルピリジンイリジウム化合物などの蛍光またはりん光性発光物質が挙げられる。また、電子輸送層43Rd,43Gd,43Bdおよび電子注入層43Re,43Ge,43Beを構成する材料としては、たとえばアントラキノジメタン、ジフェニルキノン、ぺリレンテトラカルボン酸、トリアゾール、オキサゾール、オキサジアゾール、ベンズオキサゾール、およびこれらの誘導体を用いることができる。電子注入層43Re,43Ge,43Beは、LiFのような無機材料により形成することもできる。この場合には、電子注入層43Re,43Ge,43Beは、有機層43R,43G,43Bの構成要素とはならないのはいうまでもない。ホール輸送層43Rc,43Gc,43Bcを構成する材料としては、たとえば1,1−ビス(4−ジ−p−アミノフェニル)シクロヘキサン、ガルバゾールおよびその誘導体、トリフェニルアミンおよびその誘導体を用いることができる。
【0063】
もちろん、発光物質の種類などによっては、電子輸送層と発光層からなる2層構造、ホール輸送層、電子輸送層および発光層からなる3層構造などを採用することもできる。
【0064】
本願発明は、図1ないし図7を参照して説明したイメージセンサX1や光源装置4,4Aから4Cには限定されず、たとえば図8ないし図19に示したような構成を採用することもできる。なお、図8ないし図19においては、その図よりも先の図で説明した部材ないし要素などと同等なものについては同一の符号を付してあり、その説明を省略する。
【0065】
図8に示した本願発明の第2の実施の形態に係る有機ELイメージセンサX2は、図2に示した有機ELイメージセンサX1において、レンズアレイ2′として第1レンズアレイ部材22、第2レンズアレイ部材23および遮光部材24を具備するものを採用したものである。
【0066】
図9および図10に示したように、第1レンズアレイ部材22は、一定間隔隔てた直線状に並んだ複数の第1レンズ部25と、これら複数の第1レンズ25に繋がって一体に形成された第1ホルダ部26とを含むレンズアレイ本体22aを具備して構成されている。第2レンズアレイ部材23は、その基本的な構造が第1レンズアレイ部材22と共通するものであり、一定間隔隔てた直線状に並んだ複数の第2レンズ部27と、これら複数の第2レンズ部27に繋がって一体に形成された第2ホルダ部28とを含むレンズアレイ本体23aを具備して構成されている。
【0067】
第1レンズ部25は、軸Eの方向に間隔を隔てた凸状曲面としての第1および第2レンズ面25a,25bを有する両凸レンズとされている。第2レンズ部27は、軸Cの方向に間隔を隔てた凸状曲面としての第1および第2レンズ面27a,27bを有する両凸レンズとされている。第1レンズ部25の第1および第2レンズ面25a,25b、第2レンズ部27の第1および第2レンズ面27a,27bは、それらによって正立等倍像を結像可能な曲率とされている。なお、第1および第2レンズ部25,27は、必ずしも両凸レンズである必要はない。
【0068】
第1および第2レンズアレイ部材22,23は、第1レンズ部材22の凸部29aを第2レンズ部材23の凹部29bとを嵌合させることにより組み立てられている。なお、第1および第2レンズアレイ部材22,23は、たとえばPMMA(ポリメタクリル酸メチル)やPC(ポリカーボネート)を用いた金型成形により光透過性の高いものとして形成されている。
【0069】
遮光部材24は、第1および第2レンズアレイ部材22,23と同様に、一定方向に延びたブロック状またはシート状であり、第1および第2レンズ部25,27に対応する複数の貫通孔24aが直線状の列状に配列されて設けられている。この遮光部材24は、第1レンズアレイ部材22の凸部29Aが遮光部材24の凹部29Bと嵌合することにより、第1レンズアレイ部材22に重ね合わされて取り付けられている。これにより、遮光部材24の各貫通孔24aは、第1レンズアレイ部材22の第1レンズ面25aの正面に位置し、かつ開口して、第1レンズ面25aに入射する光を制限して隣接するレンズ部25,27間でのクロストークを抑制している。なお、遮光部材24は選択的事項であり、必ずしも必要なものではない。
【0070】
図11には、本願発明の第3の実施の形態に係る有機ELイメージセンサを示した。この有機ELイメージセンサX3は、有機ELイメージセンサX1(図2参照)において、レンズアレイ2の入射側と光出射側のそれぞれにプリズム5A,5Bを配置したものである。プリズム5A,5Bは、空気よりも屈折率の大きな材料、たとえば透明なガラスやアクリル系の樹脂により形成されている。
【0071】
ロッドレンズ21としては、焦点深度の大きなものを使用したほうが受光素子31a上にシャープな線状光が結像しやすい。その一方で、焦点深度を大きくすれば、ロッドレンズ21の入射面21aや出射面21bと焦点までの距離が大きくなる。そのため、焦点深度の大きなレンズ21を使用する場合には、読み取り対象物Pとレンズ21の入射面21aまでの距離、およびレンズ21の出射面21bから受光素子31aまでの距離を大きく確保する必要がある。したがって、焦点深度の大きなロッドレンズ21を使用することはイメージセンサX3の大型化を招来してしまう。
【0072】
これに対して、上記したプリズム5A,5Bを用いれば、有機ELイメージセンサX3の薄型化の達成が可能となる。空気中に光を進行させる場合と、空気よりも屈折率の高い材料により形成されたプリズム5A,5B中を進行させる場合とでは、見掛け上の距離が同一であれば、プリズム5A,5B中を進行させるほうが光路長が大きくなる。したがって、上記プリズム5A,5Bに透過させることにより、短い見掛け距離によって実質光路長を大きく確保できる。その結果、焦点深度の大きなロッドレンズ21を用いるとともに光を透明基板40の厚み方向であるC1,C2方向に進行させる場合であっても、当該方向の寸法をさほど大きくすることなく、適切な焦点を結ばせることができるようになる。
【0073】
有機ELイメージセンサX3においては、レンズアレイ2の入射側と光出射側の双方にプリズム5A,5Bが配置されていたが、レンズアレイ2の入射側または光出射側の一方にのみプリズムを配置してもよい。
【0074】
図12には、本願発明の第4の実施の形態に係る有機ELイメージセンサを示した。この有機ELイメージセンサX4は、有機ELイメージセンサX1(図2参照)において、レンズアレイ2の光出射側にプリズム5Cを設け、このプリズム5Cによって光の進行方向を略90度変えるように構成されたものである。これに伴って、センサ基板3は、ケース1の側面に沿って装着されている。
【0075】
プリズム5Cは、ロッドレンズ21の出射面21bに面した光入射面5Ca、この光入射面5Caに対して略45度傾斜した反射面5Cb、および光入射面5Caに対して略90度の角度で交差する光出射面5Ccを有している。プリズム5Cは、図11を参照して先に説明したプリズム5A,5Bと同様に、空気よりも屈折率の高い材料により形成されている。
【0076】
このプリズム5Cに対しては、ロッドレンズ21から図中の矢印C1方向に進行する光が光入射面5Caを介して入射する。この光は、反射面5Cbで反射してその進行方向が略90度変えられて図中の矢印B1方向に進行した後に光出射面5Ccから出射し、受光素子31aにおいて受光される。
【0077】
有機ELイメージセンサX4では、プリズム5Cによって光の進行方向がC1方向からB1方向に変えられる。そのため、光を矢印C1方向にのみ進行させる場合に比べれば、光がB1方向にも進行する分だけ、矢印C1,C2方向の寸法を小さくできる。また、ロッドレンズ21から出射した光は、空気よりも屈折率の高い材料により形成されたプリズム5Cを透過するので、図11に示した有機ELイメージセンサX3と同様の原理により、有機ELイメージセンサX4の寸法を小さくできるようになる。
【0078】
もちろん、プリズム5Cに代えて、光反射率の高い部材を配置して、光の進行方向を変えるように構成することができる。その場合でも、有機ELイメージセンサX4の寸法を小さくできる。
【0079】
図13には、本願発明の第5の実施の形態に係る有機ELイメージセンサを示した。この有機ELイメージセンサX5は、光源装置4から進行してくる読み取り対象物Pからの反射光の進行方向C1に対して、略90度交差する方向(副走査方向B1,B2)にロッドレンズ21の軸心が沿うようにしてレンズアレイ2が配置されている。レンズアレイ2は、第1部材1Aと第2部材1Bとにより構成されたケース1に対して、第1部材1Aと第2部材1Bとの間に挟み込まれるようにして配置されている。
【0080】
レンズアレイ2の配置を変更したことに伴って、有機ELイメージセンサX5ではレンズアレイ2の入射側に反射部材5Dが設けられている。反射部材5Dは、反射光の進行方向C1に対して略45度傾斜した角度で配置されている。このため、当該反射光はその進行方向が略90度変えられて、ロッドレンズ21の入射面21aに対して略垂直に入射することができる。このような反射部材5Dは、光反射率の高い白色樹脂(たとえば白色に着色したポリカーボネイト)や金属(たとえばアルミニウム)により形成することができる。
【0081】
有機ELイメージセンサX5では、レンズアレイ2の出射側にも、反射部材5Dと同様に略45度傾斜した状態で反射部材5Eが配置されている。この反射部材5Eにより、レンズアレイ2からの光の進行方向が略90度変えられて矢印C1方向に進行させられる。有機ELイメージセンサX5では、光の進行方向を矢印B1方向にも振り分けることにより、矢印C1,C2方向の寸法を小さくできる。
【0082】
また、図14に示した本願発明の第6の実施の形態に係る有機ELイメージセンサX6のように、ロッドレンズ21から出射した光をその進行方向を変えることなく受光素子31aにおいて受光するように構成してもよい。
【0083】
図15に示した本願発明の第7の実施の形態に係る有機ELイメージセンサX7のように、反射部材に代えてプリズム5F,5Gを配置し、プリズム5F,5Gの反射面5Fb,5Gbにおいて光の進行方向を略90度変えるように構成してもよい。また、図16に示した本願発明の第8の実施の形態に係る有機ELイメージセンサX8のように有機ELイメージセンサX7において、ロッドレンズ21の光出射側に反射面を有しないプリズム5Hを配置して、ロッドレンズ21から出射した光をその進行方向を変えることなく受光素子31aにおいて受光するように構成してもよい。
【0084】
読み取り対象物からの反射光の進行方向を略90度変える有機ELイメージセンサにおいても、たとえば図17に示した本願発明の第9の実施の形態に係る有機ELイメージセンサX9のように、図8に示した有機ELイメージセンサX2で採用されていたレンズアレイ2′(図9および図10参照)を採用することができる。図17には、図13に示した有機ELイメージセンサX5において、レンズアレイ2′を採用した場合について例示したが、図14ないし図16に示した有機ELイメージセンサX6〜X8においてもレンズアレイ2′を採用することができる。
【0085】
図18には、本願発明の参考例に係る有機ELイメージセンサを示した。この有機ELイメージセンサX10は、透明基板40にファイバアレイ部40Aが設けられている。このファイバアレイ部40Aは、図19に良く表れているように透明基板40の長手方向に延びるようにして形成されている。ファイバアレイ部40Aは、図18に示したように透明基板40の厚み方向に延びるようにして多数の光ファイバ40aを埋設することにより形成されている。光ファイバ40aとしては、その表面が光を透過させにくい性状とされたものが好ましく使用される。
【0086】
このような透明基板40は、たとえば光透過性の高い樹脂材料により金型成形する際に、光ファイバ40aをインサート成形することにより形成することができる。このとき、各光ファイバ40aの周り樹脂材料などを介在させて、隣接する各光ファイバ40aどうしを密着させないようにするのが好ましい。
【0087】
ファイバアレイ部40Aの両サイドには、赤色光線状発光部43R、緑色光線状発光部43G、青色光線状発光部43Bの組がそれぞれ設けられている。つまり、ファイバアレイ部40Aは、有機ELイメージセンサX1における透明基板40の光透過領域45(図3参照)に対応する部位に設けられている。
【0088】
一方、透明部材41には、ファイバアレイ部40Aに対応する部分に複数の受光素子31aが搭載されている。これらの複数の受光素子31aは、樹脂材料などによりコーティングされ、保護されている。
【0089】
この有機ELイメージセンサX10では、発光部43R,43G,43Bからの光がファイバアレイ部40Aを透過して読み取り対象物Pに照射される。各光ファイバ40aの周りには、光透過性の高い材料が介在しているので、個々の光ファイバ40aの表面が光不透過なものとされていても、光ファイバ40a相互間の隙間を透過して透明基板40から読み取り対象物Pに向けて光を出射することができる。そして、読み取り対象物Pからの反射光は、光ファイバ40a内を進行した後に受光素子31a上に導かれ、受光素子31aにおいて受光される。なお、光ファイバ40aの表面を光を透過しにくい性状とすれば、受光素子31aに対して適切に光を導くことができる。
【0090】
有機ELイメージセンサX10では、ケースやレンズアレイを必ずしも必要とはしないため、ケースやレンズアレイを省略する場合には、その分だけ透明基板40の厚み方向の寸法を小さくできる。
【0091】
有機ELイメージセンサX10においては、透明部材41に対して、受光素子31aの列に対応させて透明基板40と同様なファイバアレイ部を形成してもよい。その場合には、読み取り対象物Pからの反射光を受光素子31aに対してさらに確実に導くことができるようになる。これにより、さらに解像度の高い画像読み取りを達成できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明の第1の実施の形態に係る有機ELイメージセンサの分解斜視図である。
【図2】 図1に示した有機ELイメージセンサの断面図である。
【図3】 図1に示した有機ELイメージセンサの光源装置において、透明部材を省略した底面図である。
【図4】 図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】 光源装置の他の例を説明するための図3に相当する断面図である。
【図6】 光源装置の他のさらに例を説明するための図4に相当する断面図である。
【図7】 光源装置の他のさらに例を説明するための図4に相当する断面図である。
【図8】 本願発明の第2の実施の形態に係る有機ELイメージセンサの図2に相当する断面図である。
【図9】 図8に示したイメージセンサのレンズアレイの分解斜視図である。
【図10】 図9に示したレンズアレイの断面図である。
【図11】 本願発明の第3の実施の形態に係る有機ELイメージセンサの図2に相当する断面図である。
【図12】 本願発明の第4の実施の形態に係る有機ELイメージセンサの図2に相当する断面図である。
【図13】 本願発明の第5の実施の形態に係る有機ELイメージセンサの図2に相当する断面図である。
【図14】 本願発明の第6の実施の形態に係る有機ELイメージセンサの図2に相当する断面図である。
【図15】 本願発明の第7の実施の形態に係る有機ELイメージセンサの図2に相当する断面図である。
【図16】 本願発明の第8の実施の形態に係る有機ELイメージセンサの図2に相当する断面図である。
【図17】 本願発明の第9の実施の形態に係る有機ELイメージセンサの図2に相当する断面図である。
【図18】 本願発明の参考例に係る有機ELイメージセンサの図2に相当する断面図である。
【図19】 図18に示した有機ELイメージセンサの透明基板の平面図およびその要部拡大図である。
【図20】 従来のイメージセンサの断面図である。
【符号の説明】
X1〜X10 有機ELイメージセンサ
2,2′ レンズアレイ
22 第1レンズアレイ部材(レンズアレイの)
23 第2レンズアレイ部材(レンズアレイの)
24 遮光部材(レンズアレイの)
31a 受光素子
40 透明基板
40A ファイバアレイ部
40a 光ファイバ
41 透明部材(封止部)
43 有機層
43R 赤色光線状発光部
43G 緑色光線状発光部
43B 青色光線状発光部
43Ra 赤色光発光層
43Ga 緑色光発光層
43Ba 青色光発光層
45 光透過領域(透明基板の)
5A〜5C,5F〜5H プリズム
5Ca 光入射面(プリズムの)
5Cb,5Fb,5Gb 反射面(プリズムの)
5Cc 光出射面(プリズムの)
P 読み取り対象物

Claims (8)

  1. 主走査方向に延びる長手状の開口部を有する長手状のケースと、上記開口部に装着される長手状の基板と、この基板の裏面側に形成され、かつ上記基板の表面側に密着して搬送される読み取り対象物に対して光を照射するための光源と、上記ケースの内部に配置され、上記読み取り対象物からの反射光を受光するとともに主走査方向に列状に並んだ複数の受光素子と、複数のレンズが主走査方向に列状に並び、上記読み取り対象物からの反射光を上記複数の受光素子に導いて正立等倍像を結像させるためのレンズアレイと、を備えた有機ELイメージセンサであって
    上記光源は、上記基板に主走査方向に延びるように設定された光透過領域を挟んでその両側に、それぞれ主走査方向に延びる赤色光線状発光部、緑色光線状発光部、および青色光線状発光部を副走査方向に同順で並べて形成されており、かつ、
    上記赤色光線状発光部、緑色光線状発光部、および青色光線状発光部は、有機物を含む発光層を有しており、上記有機物は、電界を与えた際のエレクトロルミネセンスにより発光するものであることを特徴とする、有機ELイメージセンサ。
  2. 上記赤色光線状発光部、緑色光線状発光部、および青色光線状発光部は、上記発光層が赤色光、緑色光、および青色光を自己発光することにより構成されている、請求項1に記載の有機ELイメージセンサ。
  3. 上記赤色光線状発光部、緑色光線状発光部、および青色光線状発光部は、上記発光層が白色光を自己発光するものであり、この白色光を赤色フィルタ、緑色フィルタ、および青色フィルタを介して発光するように構成されている、請求項に記載の有機ELイメージセンサ。
  4. 上記光源は、透明部材により覆われている、請求項1ないしのいずれかに記載の有機ELイメージセンサ。
  5. 上記レンズアレイは、上記複数のレンズの軸心が副走査方向に沿うようにして配置されている、請求項1ないし4のいずれかに記載の有機ELイメージセンサ。
  6. 上記レンズアレイは、上記複数のレンズへの上記反射光の入射を制限するための遮光部を有している、請求項1ないし5のいずれかに記載の有機ELイメージセンサ。
  7. 上記レンズアレイの入射側および出射側の少なくとも一方には、空気よりも屈折率の高い材料により形成されたプリズムが配置されている、請求項1ないし6のいずれかに記載の有機ELイメージセンサ。
  8. 上記プリズムは、光入射面、反射面、および光出射面を有しており、
    上記光入射面から入射した光は、その進行方向が上記反射面において90度または略90度変えられた後に上記光出射面から出射するように構成されている、請求項に記載の有機ELイメージセンサ。
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