JP4409509B2 - 出入国審査システム、出入国審査方法、および出入国審査プログラム - Google Patents

出入国審査システム、出入国審査方法、および出入国審査プログラム Download PDF

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本発明は、出入国審査システム、出入国審査方法、および出入国審査プログラムに関する。
空港などにおける出入国審査に関する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、入国前審査システムであって、出入国申請における旅客情報を入国前に審査することにより、入国審査を効率化させることが可能な入国前審査システム及び入国前審査方法を提供するとの目的の下、汎用端末を用いて入力された旅客情報に基づいて、旅客が入国する前に入国審査を行う入国前審査システムにおいて、前記汎用端末から前記旅客情報を受け取る共同制御装置と、前記汎用端末から又は共同制御装置が受け取った前記旅客情報を記憶する事前旅客情報データベースとを具備し、前記共同制御装置は、前記旅客情報が所定条件を満足するか否かを判断し、所定条件を満足する場合、前記旅客情報を前記事前旅客情報データベースに記憶させる一方、所定条件を満足しない場合、前記旅客情報を前記事前旅客情報データベースに記憶させることなく、前記汎用端末に不受理情報を送信すること、を特徴とする入国前審査システムが開示されている。
特開2005−215999号公報
ところで、米国の同時多発テロなどを受けて、日本をはじめ各国における出入国審査はよりいっそうの厳格化が要請されている一方で、従来の出入国審査では、審査窓口で、審査官がデータベースや紙の資料などに記載された顔写真やパスポート情報(氏名、国籍、旅券番号など)を全て照合しつつ、ブラックリスト登録者を発見すべく審査していたため、一人一人の審査に多大な時間と労力を要し、その結果、審査窓口には長蛇の列が発生してしまうことが多く、渡航者には多大なストレスを与えてしまっていた。
そこで本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、審査の厳格性を高めると同時に、渡航者が審査窓口に長時間行列する必要がなく、審査をスムーズに受けることが可能な出入国審査システムを提供することを主たる目的とする。
上記課題を解決する本発明の出入国審査システムは、海外渡航者の出入国審査を行う出入国審査システムであって、一次審査受付け端末により読み取られた、一次審査申請者の、旅券情報、および顔画像情報を含む生体情報を、前記一次審査受付端末より受信する一次審査用情報受信部と、前記一次審査申請者の旅券情報および顔画像情報を含む生体情報を受信した時点で、一次審査受付け終了メッセージを一次審査受付け端末に送信する一次審査受付け終了通知部と、前記受信した一次審査申請者の旅券情報および生体情報を、旅券情報データベースに登録された旅券所有者の旅券情報および生体情報と照合することにより、前記一次審査申請者の一次本人確認処理を実行する一次本人確認部と、前記受信した一次審査申請者の生体情報ないし旅券情報を、ブラックリストデータベースに登録されたブラックリスト登録者の生体情報ないし旅券情報と照合することにより、前記一次審査申請者のブラックリスト該当確認処理を実行するブラックリスト該当確認部と、前記一次本人確認処理の結果と前記ブラックリスト該当確認処理の結果とを含む一次審査結果、および前記受信した一次審査申請者の生体情報を、一次審査結果データベースに記録する一次審査結果記録部と、前記一次本人確認処理において本人確認ができなかった一次審査申請者、または前記ブラックリスト該当確認処理においてブラックリスト登録者と確認された一次審査申請者、である一次審査失格者について、その前記一次審査結果データベースに記録された顔画像情報および一次審査結果を二次審査端末に送信する一次審査失格者通知部と、前記二次審査端末により読み取られた、二次審査申請者の、旅券情報および生体情報を受信する二次審査用情報受信部と、前記受信した二次審査申請者の旅券情報および生体情報を、前記旅券情報データベースに登録された旅券所有者の旅券情報および生体情報と照合することにより、前記二次審査申請者の二次本人確認処理を実行する二次本人確認部と、前記二次審査端末からの処理要求に応じて、前記二次審査申請者についての一次審査の有無確認処理を前記一次審査結果データベースにおいて実行し、その結果を前記二次審査端末に送信する一次審査有無確認部と、を備える。
また、本発明の出入国審査システムは、前記一次審査申請者が出入国ICカード所有者である場合、前記一次審査用情報受信部は、前記一次審査受付け端末により読み取られた、前記一次審査申請者の出入国ICカード情報をも受信し、前記一次本人確認部における前記一次本人確認処理は、前記受信した一次審査申請者の出入国ICカード情報および生体情報を、ICカード情報データベースに登録された出入国ICカード所有者の出入国ICカード情報および生体情報と照合する処理をも含み、前記二次審査申請者が出入国ICカード所有者である場合、前記二次審査用情報受信部は、前記二次審査端末に代えて、前記二次審査端末と並列に設けられ、前記出入国ICカード所有者が二次審査申請する無人二次審査ゲートにより読み取られた、二次審査申請者の、出入国ICカード情報および生体情報を受信し、前記二次本人確認部は、前記受信した二次審査申請者の出入国ICカード情報および生体情報を、前記ICカード情報データベースに登録された出入国ICカード所有者の出入国ICカード情報および生体情報と照合することにより、前記二次審査申請者の二次本人確認処理を実行し、前記一次審査有無確認部は、前記無人二次審査ゲートからの処理要求に応じて、前記二次審査申請者についての一次審査の有無確認処理を前記一次審査結果データベースにおいて実行し、その結果を前記無人二次審査ゲートに送信し、前記二次本人確認処理において本人と確認され、かつ、前記一次審査の有無確認処理において、一次審査を受けていると判断された二次審査申請者について、前記無人二次審査ゲートにゲート開放指示を通知する無人ゲート開閉操作部を備える、とすれば好適である。
また、本発明の出入国審査システムにおいて、前記一次審査受付け端末は、前記読み取った一次審査申請者の旅券情報および顔画像情報を、前記一次審査申請者の搭乗券の半券に印刷し、前記二次審査端末ないし無人二次審査ゲートは、前記搭乗券の半券の旅券情報および顔画像情報を読み取って、この旅券情報および顔画像情報を、前記旅券情報データベースないしICカード情報データベースに登録された該当者の旅券情報および生体情報たる顔画像と照合することにより、前記二次審査申請者の本人確認処理を実行する、とすれば好適である。
また、本発明の出入国審査システムは、前記二次審査端末ないし前記無人二次審査ゲートから取得した、二次審査申請者の最終的な出入国申請受理不受理の情報を出入国管理データベースに格納処理するとともに、当該最終的な出入国申請受理不受理が決定した二次審査申請者の、前記一次審査結果データベースに記録された前記一次審査結果および生体情報を削除処理する審査結果処理部を備える、とすれば好適である。
また、本発明の出入国審査システムは、前記一次審査用情報受信部は、前記一次審査受付け端末により読み取られた、旅券や出入国ICカードに記録された、それらの真正性を証明する情報をも受信し、前記受信した旅券や出入国ICカードの真正性を証明する情報に基づいてそれらの真正性を確認する真正性確認処理部を備える、とすれば好適である。
また、本発明の出入国審査システムは、前記出入国審査システムの入力インターフェースから、ブラックリストの追加および削除情報を含む最新ブラックリスト情報を受信し、当該最新ブラックリスト情報に基づいて前記ブラックリストデータベースを更新するとともに、当該最新ブラックリスト情報に含まれる生体情報を、前記一次審査結果データベースに記録された一次審査申請者の生体情報と照合し、その該当者についての前記一次審査結果を前記最新ブラックリスト情報に合致するよう書き換え処理する最新ブラックリスト情報反映処理部を備える、とすれば好適である。
また、本発明の出入国審査システムは、前記一次審査申請者のうち、二次審査未実施の者について、その前記一次審査結果データベースに記録された前記一次審査結果および生体情報を、前記出入国審査システムの入力インターフェースからの削除要求に応じて削除処理する二次審査未実施者削除処理部を備える、とすれば好適である。
また、本発明の出入国審査方法は、海外渡航者の出入国審査をコンピュータにて行う方法であって、前記コンピュータが、一次審査受付け端末により読み取られた、一次審査申請者の、旅券情報、および顔画像情報を含む生体情報を、前記一次審査受付端末より受信し、前記一次審査申請者の旅券情報および顔画像情報を含む生体情報を受信した時点で、一次審査受付け終了メッセージを一次審査受付け端末に送信し、前記受信した一次審査申請者の旅券情報および生体情報を、旅券情報データベースに登録された旅券所有者の旅券情報および生体情報と照合することにより、前記一次審査申請者の一次本人確認処理を実行し、前記受信した一次審査申請者の生体情報ないし旅券情報を、ブラックリストデータベースに登録されたブラックリスト登録者の生体情報ないし旅券情報と照合することにより、前記一次審査申請者のブラックリスト該当確認処理を実行し、前記一次本人確認処理の結果と前記ブラックリスト該当確認処理の結果とを含む一次審査結果、および前記受信した一次審査申請者の生体情報を、一次審査結果データベースに記録し、前記一次本人確認処理において本人確認ができなかった一次審査申請者、または前記ブラックリスト該当確認処理においてブラックリスト登録者と確認された一次審査申請者、である一次審査失格者について、その前記一次審査結果データベースに記録された顔画像情報および一次審査結果を二次審査端末に送信し、前記二次審査端末により読み取られた、二次審査申請者の、旅券情報および生体情報を受信し、前記受信した二次審査申請者の旅券情報および生体情報を、前記旅券情報データベースに登録された旅券所有者の旅券情報および生体情報と照合することにより、前記二次審査申請者の二次本人確認処理を実行し、前記二次審査端末からの処理要求に応じて、前記二次審査申請者についての一次審査の有無確認処理を前記一次審査結果データベースにおいて実行し、その結果を前記二次審査端末に送信する、ことを特徴とする。
また、本発明の出入国審査プログラムは、海外渡航者の出入国審査方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、一次審査受付け端末により読み取られた、一次審査申請者の、旅券情報、および顔画像情報を含む生体情報を、前記一次審査受付端末より受信するステップと、前記一次審査申請者の旅券情報および顔画像情報を含む生体情報を受信した時点で、一次審査受付け終了メッセージを一次審査受付け端末に送信するステップと、前記受信した一次審査申請者の旅券情報および生体情報を、旅券情報データベースに登録された旅券所有者の旅券情報および生体情報と照合することにより、前記一次審査申請者の一次本人確認処理を実行するステップと、前記受信した一次審査申請者の生体情報ないし旅券情報を、ブラックリストデータベースに登録されたブラックリスト登録者の生体情報ないし旅券情報と照合することにより、前記一次審査申請者のブラックリスト該当確認処理を実行するステップと、前記一次本人確認処理の結果と前記ブラックリスト該当確認処理の結果とを含む一次審査結果、および前記受信した一次審査申請者の生体情報を、一次審査結果データベースに記録するステップと、前記一次本人確認処理において本人確認ができなかった一次審査申請者、または前記ブラックリスト該当確認処理においてブラックリスト登録者と確認された一次審査申請者、である一次審査失格者について、その前記一次審査結果データベースに記録された顔画像情報および一次審査結果を二次審査端末に送信するステップと、前記二次審査端末により読み取られた、二次審査申請者の、旅券情報および生体情報を受信するステップと、前記受信した二次審査申請者の旅券情報および生体情報を、前記旅券情報データベースに登録された旅券所有者の旅券情報および生体情報と照合することにより、前記二次審査申請者の二次本人確認処理を実行するステップと、前記二次審査端末からの処理要求に応じて、前記二次審査申請者についての一次審査の有無確認処理を前記一次審査結果データベースにおいて実行し、その結果を前記二次審査端末に送信するステップと、を含む。
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明の実施の形態の欄、及び図面により明らかにされる。
本発明によれば、審査の厳格性を高めると同時に、渡航者が審査窓口に長時間行列する必要がなく、審査をスムーズに受けることが可能となる。
−−−システム構成−−−
以下に本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は本実施形態における出入国審査システム(以下、適宜「システム」という)10を含むブロック図である。本実施形態のシステム10は、海外渡航者の出入国審査を行うシステム10であって、本発明の出入国審査方法を実行する機能を実現すべく書き換え可能メモリなどのプログラムデータベースに格納されたプログラムをメモリに読み出し、演算装置たるCPUにより実行する。また、システム10は、コンピュータ装置が一般に備えている各種キーボードやボタン類、ディスプレイなどの入出力装置を備えている。また、システム10は、接続回線を介して接続された、各種データベース12、一次審査側となる一次審査受付け端末14、および二次審査側となる二次審査端末16、無人二次審査ゲート18、別室端末20などとの間でデータ授受を担う通信部を有している。システム10の、後述する各種機能部と通信部との間では、I/O部がデータのバッファリングや各種仲介処理を実行している。システム10の、以上の構成要素のうち、後述する各種機能部以外は図示省略している。
ここで、一次審査受付け端末14は、無人で一次審査の受付けを行う端末であって、空港などのあらゆる場所に設置されていて構わない。空港などの外部に設置されても構わない。また、1つに限らず多数設けられていて構わない。二次審査端末16は、二次審査の審査官が扱う端末であって、出入国審査エリア内の二次審査窓口に設置される。無人二次審査ゲート18は、渡航者の出入国審査手続の流れにおいて二次審査端末16と並列に、好ましくは近接させて設けられ、後述する出入国ICカードの所有者を対象に無人かつ簡易な二次審査を行うためのゲートである。別室端末20は、出入国審査エリア内の、違反者拘束担当者が控える二次審査窓口と異なる別室に設置される。
続いて、システム10が、例えばプログラムに基づき構成・保持する各種機能部について説明を行う。
システム10は、一次審査受付け端末14により読み取られた、一次審査申請者の、旅券情報、および顔画像情報を含む生体情報を受信する一次審査用情報受信部22を備える。また、本実施形態では、一次審査申請者が出入国ICカード所有者である場合、一次審査用情報受信部22は、一次審査受付け端末14により読み取られた、一次審査申請者の出入国ICカード情報をも受信する。
ここで、本実施形態で使用される旅券としては、旅券にICチップを搭載し、国籍、氏名、生年月日など、旅券面に記された属性情報すなわち「旅券情報」の他、顔画像、指紋、指静脈等の生体情報を電磁的に記録したもの、いわゆるIC旅券を想定している。また、本実施形態で使用される出入国ICカードとは、例えば日本国においては日本国籍を有する者や長期間日本に滞在実績のある外国人など一定の者に対し、出入国審査の簡素化などを目的として発行され、ICチップを搭載し、国籍、氏名、生年月日などの属性情報すなわち「出入国ICカード情報」の他、顔画像、指紋、指静脈等の生体情報を電磁的に記録したものを想定している。また、出入国ICカードには、後述するように、一次審査実行有無フラグ情報も記録される。
またシステム10は、前記一次審査申請者の旅券情報および顔画像情報を含む生体情報を受信した時点で、一次審査受付け終了メッセージを一次審査受付け端末14に送信し、当該一次審査受付け端末14の表示部に表示する一次審査受付け終了通知部24を備える。この一次審査受付け終了メッセージを見た一次審査申請者は、後続の、一次本人確認処理やブラックリスト該当確認処理の実行を待つことなく、二次審査側などへと向かうことができる。一般に生体情報を利用した各種処理、特に世界中のブラックリスト登録者の生体情報を含むブラックリストデータベースとの照合処理には非常に時間がかかるが、本実施形態の出入国審査システム10では、審査申請者(渡航者)が一次審査受付から二次審査側へと移動する時間を利用してその処理を実行するので、渡航者は従来のように審査窓口に長時間行列する必要がなく、審査をスムーズに受けることが可能となる。
ここで、本実施形態では、一次審査受付け端末14によって、一次審査の実行有無情報が出入国ICカードに記録されることとする。具体的には、出入国ICカードのICチップにあらかじめ一次審査実行有無フラグエリアを設定し、当該フラグを一次審査受付け時に書き換えることとすればよい。
またシステム10は、前記一次審査用情報受信部22にて受信した一次審査申請者の旅券情報および生体情報を、旅券情報データベース28に登録された旅券所有者の旅券情報および生体情報と照合することにより、当該一次審査申請者の一次本人確認処理を実行する一次本人確認部26を備える。また、本実施形態では、一次審査申請者が出入国ICカード所有者である場合、一次本人確認部26における一次本人確認処理は、前記一次審査用情報受信部22にて受信した一次審査申請者の出入国ICカード情報および生体情報を、ICカード情報データベース30に登録された、出入国ICカード所有者の出入国ICカード情報および生体情報と照合する処理をも含む。
またシステム10は、前記一次審査用情報受信部22にて受信した一次審査申請者の生体情報を、ブラックリストデータベース32に登録されたブラックリスト登録者の生体情報と照合することにより、当該一次審査申請者のブラックリスト該当確認処理を実行するブラックリスト該当確認部34を備える。
このように本実施形態では、渡航者の生体情報を利用して本人確認処理やブラックリスト該当確認処理を実行するので、非常に厳格に出入国審査を行うことが可能となる。しかも、読み取られた生体情報と、あらかじめ旅券情報データベース28やICカード情報データベース30、ブラックリストデータベース32に登録された生体情報との照合処理はシステム10により自動的に実行されるため、従来のような出入国審査官の労力や、窓口審査に要していた時間を大幅に低減することが可能となる。
ここで、ブラックリストデータベース32に登録されたブラックリスト登録者の生体情報は、顔画像情報、指紋情報、指静脈情報などが考えられるが、各ブラックリスト登録者について必ずしもそれらの全てが登録されているとは限らない。従って、一次審査受付け端末14などにおける審査申請者の生体情報読み取りでは、なるべく多種類の生体情報を読み取ることによって、少なくとも一種の生体情報について照合処理を実行することができるようにすれば好ましい。またその際、例えば指紋情報のみが登録されているブラックリスト登録者との照合処理において、一次審査申請者の顔画像および指静脈の生体情報のみを読み取ることができたような場合(指紋情報は読み取りに失敗することも少なくない。また、疑似指などにより指紋情報を偽造される場合もある。)は、例えば、旅券や出入国ICカードに記録された顔画像情報や指静脈情報から本人確認処理を行った後、旅券や出入国ICカードに記録されている指紋情報とブラックリスト登録者の指紋情報との照合処理を行うことなどとすれば好適である。
また、一次審査受付け端末14や二次審査端末16、無人二次審査ゲート18などにおいて、疑似指などにより指紋情報を偽造される場合の対策として、ブラックリスト該当確認処理や一次本人確認処理、あるいは後述する二次本人確認処理などにおいて、指静脈読み取り装置などを利用して、指の生体反応を確認することとすれば好ましい。具体的には例えば、生体情報の読み取り処理において、まず指静脈読み取り装置から指の生体反応を調べ、生体反応がある場合、すなわち疑似指ではないと判断される場合、次に指紋情報の読み取りを行うことなどとすればよい。この場合、必ずしも、指静脈情報を読み取り、ブラックリスト該当確認処理や一次/二次本人確認処理などに利用しなくともよい。或いは、指紋と指静脈の同時読取りを行って、旅行者の利便性を向上し、生体情報の偽造対策を実現するとしてもよい。
またシステム10は、前記一次本人確認処理の結果と前記ブラックリスト該当確認処理の結果とを含む一次審査結果、および前記一次審査用情報受信部22にて受信した一次審査申請者の生体情報を、一次審査結果データベース36に記録する一次審査結果記録部38を備える。本実施形態では、前述のように、一次本人確認処理の結果には旅券情報による照合処理の結果に加え、出入国ICカード情報による照合処理の結果も含まれる。
また本実施形態では、旅券および出入国ICカードには、それらの真正性、すなわち、それらが公的機関などによって正しく発行されたものであるか否かを証明する情報が記録されており、本実施形態のシステム10は、前記一次審査用情報受信部22において、前記一次審査受付け端末14により読み取られた、旅券や出入国ICカードに記録された、それらの真正性を証明する情報をも受信し、これら受信した旅券や出入国ICカードの真正性を証明する情報に基づいて、それらの真正性を確認する真正性確認処理40をも備える。真正性を確認する方法としては、例えばPKI(公開鍵基盤)などのセキュリティ技術を利用することができる。
この旅券や出入国ICカードの真正性確認処理は、前述の、一次本人確認部26による一次本人確認処理の前後などに実行することとすればよい。また、本実施形態では、前述の一次審査結果として、一次本人確認処理の結果とブラックリスト該当確認処理の結果とに加え、旅券や出入国ICカードの真正性確認処理の結果をも含むこととする。このように本実施形態では、旅券やICカードなどの偽造行為を確実に防止し、出入国審査における違反行為をよりいっそう厳格に取り締まることが可能となる。
またシステム10は、前記一次本人確認部26による一次本人確認処理において本人確認ができなかった一次審査申請者や、前記ブラックリスト該当確認処理においてブラックリスト登録者と確認された一次審査申請者など、すなわち一次審査失格者について、その前記一次審査結果データベース36に記録された顔画像情報および一次審査結果を二次審査端末16に送信し、当該二次審査端末16の表示部に表示する一次審査失格者通知部42を備える。
図2は、これら一次審査失格者の顔画像情報および一次審査結果を二次審査端末16の表示部16aに表示する、一次審査失格者通知画面の一例である。画面下方に複数表示された一次審査失格者の顔画像は随時追加され、左右に遷移して行く。それらの画像のうち、所望の画像を選択すると画面上部に拡大表示される。拡大表示された一次審査失格者についての一次審査結果(一次本人確認失敗、旅券や出入国ICカードの真正性確認失敗、ブラックリスト登録者に該当など)が画面右上に表示される。また、拡大表示された一次審査失格者が出入国ICカードを所持しているか否かにより、二次審査窓口に向かうか、無人二次審査ゲート18に向かうかを画面左上に表示し、拘束すべき場所を指示する。
ここで、本実施形態の一次審査失格者通知部42は、違反者拘束を担当する警備・警察などの者が控える、二次審査側の別室に設置される別室端末20に対しても、一次審査失格者通知画面を送信し、その表示部に表示することとしている。ここで、必ずしも本実施形態のように別室端末20を設けなくともよく、例えば、二次審査端末16を介して一次審査失格者通知部42からの通知を受けた二次審査の審査官が、別室に連絡し、一次審査失格者を拘束するために違反者拘束担当者を呼ぶことなどとしてもよい。
このように本実施形態では、一次審査失格者通知画面を、二次審査端末16を介して二次審査の審査官に、そして別室端末20を介して別室に控える違反者拘束担当者に対して通知することとしたので、二次審査の審査官や違反者拘束担当者は、一次審査失格者が一次審査側から二次審査側へと向かう間に、当該一次審査失格者に対処する、あるいは拘束する準備を整えることが可能となる。
また、本実施形態では、一次審査受付け端末14では一次審査の受付を行うのみであって、仮に一次本人確認処理に失敗したりブラックリスト登録者と確認されたりした一次審査失格者であっても、本人は一次審査に失格したことを知らないまま、全て二次審査側へと誘導されるので、二次審査窓口や無人二次審査ゲート18など二次審査側の場所において一次審査失格者を一網打尽に拘束することが可能となる。
またシステム10は、二次審査端末16により読み取られた、二次審査申請者の、旅券情報および生体情報を受信する二次審査用情報受信部44を備える。
またシステム10は、前記二次審査用情報受信部44にて受信した二次審査申請者の旅券情報および生体情報を、前記旅券情報データベース28に登録された旅券所有者の旅券情報および生体情報と照合することにより、当該二次審査申請者の二次本人確認処理を実行する二次本人確認部46を備える。
また、本実施形態では、二次審査申請者が出入国ICカード所有者である場合、二次審査用情報受信部44は、二次審査端末16に代えて、無人二次審査ゲート18により読み取られた二次審査申請者の出入国ICカード情報および生体情報を受信する。さらにその場合、二次本人確認部46は、前記二次審査用情報受信部44にて受信した二次審査申請者の出入国ICカード情報および生体情報を、ICカード情報データベース30に登録された出入国ICカード所有者の出入国ICカード情報および生体情報と照合することにより、前記二次審査申請者の二次本人確認処理を実行する。
このように本実施形態では、二次審査窓口や無人二次審査ゲート18においても、渡航者の生体情報を利用して二次本人確認処理を実行するので、一次審査受付から二次審査側へと向かう間に渡航者が入れ替わるなどの違反行為を厳格に取り締まることが可能となる。しかも、読み取られた旅券情報、出入国ICカード情報、および生体情報と、旅券情報データベース28やICカード情報データベース30に登録された生体情報との照合処理は自動的に実行されるため、従来のような出入国審査官の労力や、窓口審査に要していた時間を大幅に低減することが可能となる。
ここで、変形例として、二次本人確認部46における二次本人確認処理は、二次審査端末16あるいは無人二次審査ゲート18により読み取られ、送信された旅券情報、出入国ICカード情報、および生体情報を、旅券情報データベース28やICカード情報データベース30に登録された情報でなく、前記一次審査結果データベース36に記録された一次審査申請者の生体情報などと照合することにより行うこととしてもよい。
またシステム10は、二次審査端末16からの処理要求に応じて、二次審査申請者についての一次審査の有無確認処理を前記一次審査結果データベース36において実行し、その結果を前記二次審査端末16に送信する一次審査有無確認部48を備える。また、本実施形態では、二次審査申請者が出入国ICカード所有者である場合、一次審査有無確認部48は、無人二次審査ゲート18からの処理要求に応じて、二次審査申請者についての一次審査の有無確認処理を前記一次審査結果データベース36において実行し、その結果を前記無人二次審査ゲート18に送信する。
ここで、二次審査端末16からの処理要求は、二次審査の審査官が二次審査端末16から送信することとしてもよいし、例えば二次審査端末16における生体情報読み取りなどの後、自動的に二次審査端末16から送信されることとしてもよい。また、無人二次審査ゲート18からの処理要求は、例えば無人二次審査ゲート18における生体情報読み取りなどの後、自動的に無人二次審査ゲート18から送信されることなどとすればよい。
このように本実施形態では、二次審査窓口や無人二次審査ゲート18において、二次審査申請者の一次審査の有無を確認することができるので、一次審査を受けていない渡航者が二次審査側に来てしまった場合には、例えば二次審査官や警備の者が、当該渡航者(二次審査申請者)に対して一次審査受付け端末14へと戻り、一次審査受付け手続をし直すよう要求するなど、適切に対処することが可能となる。
またシステム10は、二次審査申請者が出入国ICカード所有者である場合、前記二次本人確認部46での二次本人確認処理において本人と確認され、かつ、前記一次審査有無確認部48での一次審査の有無確認処理において、一次審査を受けていると判断された二次審査申請者について、無人二次審査ゲート18を開放する無人ゲート開閉操作部50を備える。無人二次審査ゲート18が開放された場合、渡航者は、後続する出入国手続、例えば空港における出国の場合であれば搭乗ゲートなどへと向かうことができる。出入国ICカード所有者でない者が二次審査窓口において二次審査を問題なく終了した場合も同様に、後続する出入国手続へと向かうことができる。
また、本実施形態のシステム10は、前記二次審査端末16や前記無人二次審査ゲート18から取得した、二次審査申請者の最終的な出入国申請受理不受理の情報を出入国管理データベース52に格納処理するとともに、当該最終的な出入国申請受理不受理が決定した二次審査申請者の、前記一次審査結果データベース36に記録された前記一次審査結果および生体情報を削除処理する審査結果処理部54を備える。
このように本実施形態では、最終的な出入国申請受理不受理が決定した二次審査申請者については、一次審査結果データベース36に記録された情報を削除することとしているので、例えば、一次審査に合格し二次審査に失格した渡航者が、後に再び出入国審査申請を行う場合、本来ならば一次審査からやり直すべきところを、誤って一次審査を受けずに二次審査を受けてしまうことなどを確実に防止することができる。
また、本実施形態のシステム10は、前記出入国審査システム10の入力インターフェースから、ブラックリストの追加および削除情報を含む最新ブラックリスト情報を受信し、当該最新ブラックリスト情報に基づいて前記ブラックリストデータベース32を更新するとともに、当該最新ブラックリスト情報に含まれる生体情報を、前記一次審査結果データベース36に記録された一次審査申請者の生体情報と照合し、その該当者についての前記一次審査結果を前記最新ブラックリスト情報に合致するよう書き換え処理する最新ブラックリスト情報反映処理部を備える。
ここで、「出入国審査システム10の入力インターフェースから」とは、例えば、警察の端末など最新ブラックリスト情報が提供される端末から、出入国審査システム10の入力インターフェースを介して最新ブラックリスト情報反映処理部がこれを自動的に受信し、ブラックリストデータベース32更新および一次審査結果の書き換え処理を実行することとしてもよい。また、最新ブラックリスト情報がFAXなどにより提供された場合には、システム10の入出力装置から人手により最新ブラックリスト情報を入力し、最新ブラックリスト情報反映処理部がこれを受信して、ブラックリストデータベース32更新および一次審査結果の書き換え処理を実行することなどとすればよい。
このように本実施形態によれば、常に最新のブラックリスト情報を反映させて、適切にブラックリストデータベース32の内容を更新することが可能となるとともに、仮に、ある渡航者について、一次審査が実行終了してしまった後に、新たにブラックリストに登録されたり、あるいは新たにブラックリストから外れたりした場合であっても、当該渡航者が二次審査に向かうまでの間に、一次審査結果データベース36に記録された一次審査結果を書き換え処理することができるので、常に最新ブラックリスト情報に合致させることができ、出入国審査のタイムラグに基づく審査過誤を確実に防止することができる。
また、本実施形態のシステム10は、前記一次審査申請者のうち、二次審査未実施の者について、その前記一次審査結果データベース36に記録された前記一次審査結果および生体情報を、前記出入国審査システム10の入力インターフェースからの削除要求に応じて削除処理する二次審査未実施者削除処理部58を備える。ここで、「出入国審査システム10の入力インターフェースからの削除要求」とは、例えば、システム10の入出力装置から人手により入力される削除要求を指す。
このように本実施形態によれば、例えば出国手続の一次審査受付け終了後に家族に急病人が出て、二次審査を実施することなく、一次審査受付け終了後に帰宅してしまったような一次審査申請者については、例えば一日の出国審査が最終的に終了した時点などにおいて二次審査未実施者と特定し、その一次審査結果および生体情報を削除処理することができるので、当該一次審査申請者が後日再び出国審査を申請する場合において、すでに一次審査受付け、実行済みと判断されてしまうような不備を確実に防止することが可能となる。
システム10が有する以上の各機能部は、ハードウェアとして実現してもよいし、メモリやHDD(Hard Disk Drive)などの適宜な記憶装置に格納したプログラムとして実現することとしてもよい。この場合、前記CPUがプログラム実行に合わせて記憶装置より該当プログラムをメモリに読み出して、これを実行することとなる。
また、本実施形態の変形例として、例えば無人ゲート開閉操作部50を無人二次審査ゲート端末が備える構成などとしてもよい。そのような場合、システム10の機能の一部を、無人二次審査ゲート端末が備え、本実施形態の出入国審査方法を、システム10と無人二次審査ゲート端末とが協働して実現することとなる。
次に、一次審査受付け端末14について説明する。一次審査受付け端末14は、顔画像情報を含む各種の生体情報を読み取る生体情報読み取り部14a、旅券や出入国ICカードから旅券情報や出入国ICカード情報を、また、搭乗券(入国審査の場合は搭乗券の半券など)から搭乗券に記録された情報などを読み取るための読み取り部14b、および一次審査受付け終了メッセージなどを表示する表示部14cを備える。また、一次審査受付け端末14は、出国審査の場合、前記生体情報読み取り部や前記読み取り部などで読み取った一次審査申請者の旅券情報および顔画像情報を、当該一次審査申請者の搭乗券の半券に印刷する印刷部14dを備える。図3には、旅券情報および顔画像情報が半券の側に印刷された搭乗券の模式図を示している。本実施形態では、搭乗券については、これら旅券情報および顔画像情報が印刷されていることをもって、一次審査実行済みと判断される。 その他、図示省略しているが、一次審査受付け端末14は、システム10とデータの送受信を行う送受信部や、一次審査結果を一時的に記憶させるための一時記憶装置、前述の一次審査実行有無フラグを書き換え処理するフラグ書き換え処理部などを備えているものとする。また、この一次審査受付け端末14の具体的なイメージとしては、例えばkiosk端末を想定できる。
このように本実施形態では、出国審査後も渡航者が保有する搭乗券の半券に、一次審査受付け端末14で読み取られた旅券情報および顔画像情報を印刷することとしたので、二次審査窓口や、渡航先の国における審査において、審査官の目視などにより、搭乗券の所有者が一次審査申請者と同一人物であることを確認することができ、一次審査受付け後に渡航者が入れ替わるなどの違反行為をよりいっそう厳格に取り締まることが可能となる。
また、前記搭乗券の半券に印刷された旅券情報および顔画像情報は、前記二次審査端末16ないし無人二次審査ゲート18で読み取られて、前記旅券情報データベース28ないしICカード情報データベース30に登録された該当者の旅券情報および生体情報たる顔画像と照合することによる二次審査申請者の本人確認処理に供されるとしてもよい。
次に、二次審査端末16について説明する。二次審査端末16は、各種の生体情報を読み取る生体情報読み取り部16b、旅券から旅券情報を、また搭乗券から搭乗券に記録された情報などを読み取るための読み取り部16c、システム10から受信する一次審査失格者通知画面や一次審査有無情報を表示する表示部16aを含む入出力装置16aを備える。その他、図示省略しているが、システム10とデータの送受信を行う送受信部や、二次審査端末16における二次審査の結果を一時的に記憶させるための一時記憶装置などを備えているものとする。
次に、無人二次審査ゲート18について説明する。無人二次審査ゲート18は、各種の生体情報を読み取る生体情報読み取り部18a、旅券や出入国ICカードから旅券情報や出入国ICカード情報を、また搭乗券から搭乗券に記録された情報などを読み取るための読み取り部18b、および、無人二次審査ゲート18における二次審査の合格者に対しては開放され、失格者に対しては閉止されるゲート18cを備える。その他、図示省略しているが、システム10とデータの送受信を行う送受信部や、無人二次審査ゲート18における二次審査の結果を一時的に記憶させるための一時記憶装置などを備えているものとする。この無人二次審査ゲート18は、ゲートを開閉して人々の出入りをコントロールする機構部分に加えて、例えばkiosk端末3とセットになっていると想定できる。この場合、前記kiosk端末3は、前記生体情報読み取り部18aや前記読み取り部18bによる処理結果等を表示するディスプレイなどの表示部5を備えている。
次に、別室端末20について説明する。別室端末20は、各種の生体情報を読み取る生体情報読み取り部20a、旅券や出入国ICカードから旅券情報や出入国ICカード情報を、また搭乗券から搭乗券に記録された情報などを読み取るための読み取り部20b、システム10から受信する一次審査失格者通知画面や一次審査有無情報を表示する表示部20cを含む入出力装置20cを備える。その他、図示省略しているが、システム10とデータの送受信を行う送受信部や、別室端末20における二次審査の結果を一時的に記憶させるための一時記憶装置などを備えているものとする。
本実施形態の変形例として、出国審査の場合、二次審査通過後の、搭乗直前の搭乗ゲートにおいても、前記無人二次審査ゲート18と同様の審査、すなわち生体情報を用いた本人確認、出入国ICカードによる審査、搭乗券による審査、一次審査有無確認部48による一次審査の有無確認処理などを実行することとしてもよい。そのようにすれば、二次審査後に渡航者が入れ替わるなどの違反行為をいっそう厳格に取り締まることが可能となる。
−−−データベース構造−−−
次に、本実施形態において利用されるデータベースの構造について説明する。図4は、本実施形態においてシステム10が利用する(a)旅券情報データベース28、(b)ブラックリストデータベース32、(c)一次審査結果データベース36、(d)ICカード情報データベース30、(e)出入国管理データベース52、(f)拘束場所情報データベース60の各データ構造例を示す図である。
旅券情報データベース28は、一次本人確認部26および二次本人確認部46による一本人確認処理および二次本人確認処理などにおいて利用されるデータベースであり、例えば、各旅券所有者の旅券情報、生体情報、それら以外の属性情報などを含むレコードの集合体となっている。
ブラックリストデータベース32は、ブラックリスト該当確認部34によるブラックリスト該当確認処理などにおいて利用されるデータベースであり、例えば、ブラックリスト登録者の旅券情報、生体情報、それら以外の属性情報などを含むレコードの集合体となっている。
一次審査結果データベース36は、一次審査結果記録部38において記録される情報を含むデータベースであり、例えば、一次審査申請者の旅券情報、一次審査端末で読み取られた生体情報、それら以外の属性情報、旅券チェック(旅券による本人確認および旅券の真正性確認)におけるエラーの有無(フラグ、標準状態では「エラー無し」を示している)、旅券チェックのエラーがあった場合その内容、旅券チェックの完了有無(フラグ)、出入国ICカードチェック(出入国ICカードによる本人確認および出入国ICカードの真正性確認)におけるエラーの有無(フラグ、標準状態では「エラー無し」を示している)、出入国ICカードチェックのエラーがあった場合その内容、出入国ICカードチェックの完了有無(フラグ)、ブラックリスト該当の有無(フラグ、標準状態では「該当せず」を示している)、ブラックリストに該当した場合その内容、ブラックリスト該当確認処理の完了有無(フラグ)、および一次審査の有無(フラグ)などを含むレコードの集合体となっている。
ICカード情報データベース30は、一次本人確認部26および二次本人確認部46による一本人確認処理および二次本人確認処理などにおいて利用されるデータベースであり、例えば、各出入国ICカード所有者の出入国ICカード情報、生体情報、それら以外の属性情報などを含むレコードの集合体となっている。
出入国管理データベース52は、審査結果処理部54などにより利用されるデータベースであり、例えば、二次審査申請者旅券情報、その他の属性情報、最終的な出入国申請受理不受理の情報、などを含むレコードの集合体となっている。
拘束場所情報データベース60は、出入国審査エリアにおける違反者の逃亡行動を把握するなどの目的から、二次審査側において拘束された違反者の拘束場所を記録するデータベースであり、例えば、拘束された違反者の旅券情報、その他の属性情報、拘束場所情報、などを含むレコードの集合体となっている。
−−−処理の実際−−−
以下、本実施形態における出入国審査方法の実際手順について、図に基づき説明する。なお、以下で説明する出入国審査方法に対応する各種動作は、出入国審査システム10が、メモリに読み出して実行するプログラムによって実現される。そして、このプログラムは、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。
−−−処理フロー例1−−−
図5は、本実施形態の出入国審査方法の実施手順例1を示すフロー図である。ここでは、出入国ICカードを所持する渡航者の一次審査について、一次審査受付け端末14において実行される処理について説明する。
一次審査受付け端末14ではまず、渡航者すなわち一次審査申請者について、生体情報読み取り部14aにて生体情報読み取りを実行する。生体情報読み取り処理の詳細については処理フロー例2で説明する。また、読み取り部14bにて旅券情報および出入国ICカード情報読み取りを実行する(S100)。本実施形態では、生体情報として、顔画像情報、指紋情報、および指静脈情報を読み取るものとする。
次に、一次審査受付け端末14では、一次審査申請者の搭乗券の半券に、ステップS100において読み取った旅券情報および顔画像情報を印刷する(S102)。ここで、一次審査受付け端末14では、航空券の場合はチェックインなどが行えることとしてもよい。
次に、一次審査受付け端末14では、システム10に向けて、ステップS100において読み取った旅券情報、出入国ICカード情報、および生体情報を送信する(S104)。次に、一次審査受付け端末14では、システム10から送信される一次審査受付け終了メッセージを表示部に表示する(S106)。一次審査申請者はこの一次審査受付け終了メッセージを見て、二次審査側へと向かうことになる。
−−−処理フロー例2−−−
図6は、本実施形態の出入国審査方法の実施手順例2を示すフロー図である。ここでは、処理フロー例1における生体情報読み取り処理の詳細について説明する。
一次審査受付け端末14ではまず、指静脈読み取り装置を利用して、指の生体反応を確認する(S200)。生体反応が確認された場合、すなわち擬似指などではないと判断された場合、ステップS202を実行する。或いは、指紋と指静脈の同時読取りを実行して、旅行者の利便性を向上させると共に、生体情報の偽造対策等を施すとしても良い。
生体反応が確認されなかった場合は、適宜なエラー処理、例えば警備の者が説明や確認を行った上で再度読み取りを行うなど適宜な処置をとる(S204)。ここで、前述のように、本実施形態では基本的に一次審査の結果は一次審査申請者には知らされないため、仮に違反者がいたとしても当該違反者は二次審査側で拘束される。しかしながら一次審査受付け端末14において擬似指を使用するなどの明らかな違反者は、一次審査受付け端末14の場所で拘束することとしてもよい。
次に、一次審査受付け端末14では、生体情報読み取り処理を実行する(S202)。次に、一次審査受付け端末14では、生体情報読み取りが問題なく行われたか否かの判断を行う(S206)。一部あるいは全ての生体情報が読み取れた場合(S206:「全てOKor一部OK」)には、読み取った生体情報の表示部14cへの出力表示処理を実行して(s210)、フローを終了する。他方、全ての生体情報が読み取れなかった場合(S206:「全てNG」)には、再度、生体情報の読み取り処理実行を促すメッセージを表示するなど、適宜なエラー処理を実行する(S208)。
−−−処理フロー例3−−−
図7は、本実施形態の出入国審査方法の実施手順例3を示すフロー図である。ここでは、出入国ICカードを所持する渡航者の一次審査について、システム10において実行される処理について説明する。
システム10ではまず、一次審査用情報受信部22にて、一次審査受付け端末14により読み取られた一次審査申請者の旅券情報、出入国ICカード情報、および生体情報を受信する(S300)。次に、システム10では、一次審査受付け終了通知部24にて、一次審査受付け端末14に向けて一次審査受付け終了メッセージを送信する(S302)。
次に、システム10では、旅券のチェック処理を行う(S304)。旅券チェック処理の詳細については処理フロー例4で説明する。次に、システム10では、出入国ICカードのチェック処理を行う(S306)。出入国ICカードチェック処理の詳細については処理フロー例5で説明する。次に、システム10では、ブラックリスト該当確認部34にて、ブラックリスト該当確認処理を行う(S308)。ブラックリスト該当確認処理の詳細については処理フロー例6で説明する。
次に、システム10では、一次審査記録部にて、一次審査結果、およびステップS300にて受信した一次審査申請者の生体情報を一時審査結果データベースに記録する(S310)。
次に、システム10では、一次審査の結果から当該一次審査申請者が一次審査失格者であるか否かを判断し(S312)、一次審査失格者である場合(S312:YES)は、一次審査失格者通知部42にて、当該一次審査失格者の顔画像情報および一次審査結果を一次審査結果データベース36から抽出し、一次審査失格者通知画面(図2参照)として二次審査端末16および別室端末20に向けて送信し(S314)、一次審査処理を終了する。一次審査失格者でない場合(S312:NO)は、直ちに一次審査処理を終了する。
−−−処理フロー例4−−−
図8は、本実施形態の出入国審査方法の実施手順例4を示すフロー図である。ここでは、処理フロー例3における旅券チェック処理の詳細について説明する。
システム10はまず、真正性確認処理40にて、旅券の真正性を確認する(S400)。旅券が真正でなかった場合(S400:NO)は、一次審査結果記録部38にて、一次審査結果データベース36にその結果を記録する(S402)。具体的には、旅券エラー有無フラグを「エラー有り」に変更するとともに、旅券エラー内容に「真正性失格」の旨を記録する。旅券が真正であった場合(S400:YES)は、ステップS404以降の処理を実行する。
次に、システム10では、一次本人確認部26にて、旅券情報を利用して一次本人確認処理を実行する(S404)。問題あり、すなわち本人でないと判断された場合(S404:問題あり)は、一次審査結果記録部38にて、一次審査結果データベース36にその結果を記録する(S406)。具体的には、旅券エラー有無フラグを「エラー有り」に変更するとともに、旅券エラー内容に「一次本人確認失格」の旨を記録する。問題なし、すなわち本人であると判断された場合(S404:問題なし)は、ステップS408以降の処理を実行する。
次に、システム10では、一次審査結果記録部38にて、一次審査結果データベース36の旅券チェック完了フラグを「チェック完了」に変更し(S408)、その「チェック完了」の旨を例えば一次審査受付け端末14の表示部14cなど適宜な端末の表示装置に出力し(s409)、処理を終了する。
−−−処理フロー例5−−−
図9は、本実施形態の出入国審査方法の実施手順例5を示すフロー図である。ここでは、処理フロー例3における出入国ICカードチェック処理の詳細について説明する。
システム10はまず、真正性確認処理40にて、出入国ICカードの真正性を確認する(S500)。出入国ICカードが真正でなかった場合(S500:NO)は、一次審査結果記録部38にて、一次審査結果データベース36にその結果を記録する(S502)。具体的には、出入国ICカードエラー有無フラグを「エラー有り」に変更するとともに、出入国ICカードエラー内容に「真正性失格」の旨を記録する。出入国ICカードが真正であった場合(S500:YES)は、ステップS504の処理を実行する。
次に、システム10では、一次本人確認部26にて、出入国ICカード情報を利用して一次本人確認処理を実行する(S504)。問題あり、すなわち本人でないと判断された場合(S504:問題あり)は、一次審査結果記録部38にて、一次審査結果データベース36にその結果を記録する(S506)。具体的には、出入国ICカードエラー有無フラグを「エラー有り」に変更するとともに、出入国ICカードエラー内容に「一次本人確認失格」の旨を記録する。問題なし、すなわち本人であると判断された場合(S504:問題なし)は、ステップS508の処理を実行する。
次に、システム10では、出入国ICカードのICチップに記録されている一次審査実行有無フラグを「一次審査実行済み」に変更する(S508)。次に、システム10では、一次審査結果記録部38にて、一次審査結果データベース36の一次審査実行有無フラグチェック完了フラグを「チェック完了」に変更し(S510)、その「チェック完了」の旨を例えば一次審査受付け端末14の表示部14cなど適宜な端末の表示装置に出力し(s511)、処理を終了する。
−−−処理フロー例6−−−
図10は、本実施形態の出入国審査方法の実施手順例6を示すフロー図である。ここでは、処理フロー例3におけるブラックリスト該当確認処理の詳細について説明する。
システム10はまず、一次審査受付け端末14にてどのような生体情報が読み取れたか、そして一次審査用情報受信部22にて受信されたかを確認する(S600)。ここで、本実施形態では一部のブラックリスト登録者については指紋情報しか登録されていないこととし、一次審査受付け端末14では顔画像、指紋情報、指静脈情報を読みとることが可能とする。ところが指紋情報は読み取りができないことが少なくなく、そのような場合は、上記一部ブラックリスト登録者についてはブラックリスト該当確認処理が実行できなくなってしまう。
そこで、顔画像と指静脈情報しか読み取れなかった場合(S600:一部読み取り)には、当該一次審査申請者の旅券または出入国ICカードに記録された指紋情報を利用してブラックリスト該当確認処理を実行することとする(S602)。指紋除法を含めた全ての生体情報が読み取れた場合(S600:全て読み取り)には、読み取った指紋情報を利用してブラックリスト該当確認処理を実行することとする(S604)。
次に、システム10では、ブラックリスト該当確認部34にて、ブラックリスト該当確認処理を実行する(S606)。ブラックリスト登録者に該当した場合(S606:該当あり)は、一次審査結果記録部38にて、一次審査結果データベース36にその結果を記録する(S608)。具体的には、ブラックリスト該当有無フラグを「該当有り」に変更するとともに、ブラックリスト該当内容に具体的な内容を記録する。ブラックリスト登録者に該当しなかった場合(S606:該当なし)は、ステップS610の処理を実行する。
次に、システム10では、一次審査結果記録部38にて、一次審査結果データベース36のブラックリスト該当確認完了フラグを「確認完了」に変更し(S610)、処理を終了する。
−−−処理フロー例7−−−
図11は、本実施形態の出入国審査方法の実施手順例7を示すフロー図である。ここでは、出入国ICカードを所持しない渡航者で、一次審査失格者として通知されていない渡航者(二次審査申請者)の二次審査について、主にシステム10において実行される処理について説明する。
上記のような渡航者の二次審査は、二次審査窓口の二次審査端末16で行われる。二次審査端末16ではまず、二次審査申請者について、生体情報読み取り部16bにて生体情報読み取りを実行する。生体情報の読み取りは、処理フロー例2にて示した、一次審査受付け端末14において実行される生体情報読み取りと同様の処理手順で実行される。また、読み取り部16cにて旅券情報の読み取りを実行する。
システム10はまず、二次審査用情報受信部44にて、二次審査受付け端末により読み取られた二次審査申請者の旅券情報および生体情報を受信する(S700)。次に、システム10では、二次本人確認部46にて、旅券情報を利用して二次本人確認処理を実行する(S702)。問題あり、すなわち本人でないと判断された場合(S702:問題あり)は、申請不受理として、処理を終了する(S704)。申請不受理の場合、違反者として拘束することもありうる。また、申請不受理が何らかの審査過誤によるものでないとされ、最終的に確定した場合には、審査結果処理部54により、その最終的な出入国申請不受理の情報を出入国管理データベース52に格納処理するとともに、当該二次審査申請者の一次審査結果データベース36に記録された一次審査結果および生体情報を削除処理する。ステップS702において、問題なし、すなわち本人であると判断された場合(S702:問題なし)は、ステップS706の処理を実行する。変形例として、ステップS702の前後に、旅券の真正性の確認を再度行うこととしてもよい。
次に、二次審査申請者の搭乗券のチェックを行う(S706)。ここで、搭乗券のチェックは、搭乗券による本人確認と、搭乗券による一次審査済みの確認とがあるのであるが、本実施形態では、搭乗券による本人確認は、二次審査端末16の読み取り部にて読み取られた搭乗券の情報を、システム10が受信し、旅券情報データベース28に格納された旅券情報や一次審査結果データベース36に格納された顔画像情報などと照合することにより行うこととする。本実施形態では、搭乗券による一次審査済みの確認は、搭乗券に旅券情報および顔画像情報が印されている事実をもって判断する。ここで、これらの搭乗券のチェックは、いずれも搭乗券の半券に印刷された旅券情報および顔画像情報を利用して、二次審査官が目視により行うことなどとしてもよい。搭乗券のチェックにおいて、問題あり、すなわち本人でない、あるいは一次審査未遂と判断された場合(S706:問題あり)は、申請不受理として、処理を終了する(S708)。申請不受理の場合の具体的な処理は、ステップS704と同様である。ステップS706において、問題なしと判断された場合(S706:問題なし)は、ステップS710の処理を実行する。
次に、システム10では、一次審査有無確認部48にて、二次審査端末16からの処理要求に応じて、当該二次審査申請者についての一次審査の有無確認処理を一次審査結果データベース36において実行し、その結果を二次審査端末16に送信することにより、一次審査有無確認処理を実行する(S710)。ステップS710において、問題あり、すなわち一次審査未遂と判断された場合(S710:問題あり)は、一次審査受付け端末14へと戻って一次審査を受けることを要求するなどの適宜なエラー処理を実行する(S712)。ステップS710において、問題なし、すなわち一次審査済みと判断された場合(S710:問題なし)は、ステップS714の処理を実行する。
次に、システム10では、二次審査端末16からの処理要求があった場合に、当該二次審査申請者についての一次審査結果を一次審査結果データベース36から抽出し、二次審査端末16に送信する(S714)。ステップS714が実行されるのは例えば、二次審査窓口の審査官が、当該二次審査申請者が一次審査失格者でないことを再度確認するために、二次審査端末16から当該処理要求を送信する場合などである。ここまでの審査処理で問題がない場合には、当該二次審査申請者の申請受理が確定する。
次に、システム10では、二次審査端末16の入出力装置からの処理要求などに応じて、審査結果処理部54にて、最終的な出入国申請受理の情報を出入国管理データベース52に格納処理するとともに、当該二次審査申請者の一次審査結果データベース36に記録された一次審査結果および生体情報を削除処理する(S716)。また、二次審査完了の旨を審査画面などの入出力装置16a等に表示し(s717)、処理を終了する。
−−−処理フロー例8−−−
図12は、本実施形態の出入国審査方法の実施手順例8を示すフロー図である。ここでは、出入国ICカードを所持する渡航者で、一次審査失格者として通知されていない渡航者(二次審査申請者)の二次審査について、主にシステム10において実行される処理について説明する。
上記のような渡航者の二次審査は、通常、無人二次審査ゲート18で行われる。無人二次審査ゲート18ではまず、二次審査申請者について、生体情報読み取り部18aにて生体情報読み取りを実行する。生体情報の読み取りは、処理フロー例2にて示した、一次審査受付け端末14において実行される生体情報読み取りと同様の処理手順で実行される。また、読み取り部18bにて出入国ICカード情報の読み取りを実行する。
システム10はまず、二次審査用情報受信部44にて、二次審査受付け端末により読み取られた二次審査申請者の出入国ICカード情報および生体情報を受信する(S800)。次に、システム10では、二次本人確認部46にて、出入国ICカード情報を利用して二次本人確認処理を実行する(S802)。問題あり、すなわち本人でないと判断された場合(S802:問題あり)は、申請不受理として、処理を終了する(S804)。申請不受理の場合の具体的な処理は、ステップS704と同様である。ステップS802において、問題なし、すなわち本人であると判断された場合(S802:問題なし)は、ステップS806の処理を実行する。変形例として、ステップS802の前後に、出入国ICカードの真正性の確認を再度行うこととしてもよい。また、別の変形例として、旅券情報を利用した二次本人確認処理や、旅券の真正性の確認を行うこととしてもよい。
次に、出入国ICカードに記録された一次審査実行有無フラグの確認を行う(S806)。この確認処理は、システム10で行うこととしてもよいし、無人二次審査ゲート18で行うこととしてもよい。問題あり、すなわち一次審査未遂と判断された場合(S806:問題あり)は、申請不受理として、処理を終了する(S808)。申請不受理の場合の具体的な処理は、ステップS704と同様である。ステップS806において、問題なしすなわち一次審査済みであると判断された場合(S806:問題なし)は、ステップS810の処理を実行する。
次に、二次審査申請者の搭乗券のチェックを行う(S810)。ここで、搭乗券のチェックは、搭乗券による本人確認と、搭乗券による一次審査済みの確認とがあるのであるが、本実施形態では、搭乗券による本人確認は、無人二次審査ゲート18の読み取り部にて読み取られた搭乗券に記録された旅券情報および顔画像情報を、システム10が受信し、旅券情報データベース28に格納された旅券情報や一次審査結果データベース36に格納された顔画像情報などと照合することにより行うこととする。本実施形態では、搭乗券による一次審査済みの確認は、搭乗券に旅券情報および顔画像情報が印されている事実をもって判断する。ここで、搭乗券のチェックは、無人二次審査ゲート18において実行されることとしてもよい。搭乗券のチェックにおいて、問題あり、すなわち本人でないあるいは一次審査未遂と判断された場合(S810:問題あり)は、申請不受理として、処理を終了する(S812)。申請不受理の場合の具体的な処理は、ステップS704と同様である。ステップS810において、問題なしと判断された場合(S810:問題なし)は、ステップS814の処理を実行する。
次に、システム10では、一次審査有無確認部48にて、無人二次審査ゲート18からの処理要求に応じて、当該二次審査申請者についての一次審査の有無確認処理を一次審査結果データベース36において実行し、その結果を無人二次審査ゲート18に送信することにより、一次審査有無確認処理を実行する(S814)。ステップS814において、問題あり、すなわち一次審査未遂と判断された場合(S814:問題あり)は、一次審査受付け端末14へと戻って一次審査を受けることを要求するなどの適宜なエラー処理を実行する(S816)。申請不受理の場合の具体的な処理は、ステップS704と同様である。ステップS814において、問題なし、すなわち一次審査済みと判断された場合(S814:問題なし)は、ステップS818の処理を実行する。
次に、システム10では、無人二次審査ゲート18からの処理要求があった場合に、当該二次審査申請者についての一次審査結果を一次審査結果データベース36から抽出し、二次審査端末16に送信する(S818)。ステップS818が実行されるのは例えば、無人二次審査ゲート18に出向いた違反者拘束担当者が、当該二次審査申請者が一次審査失格者であるか否かを再度確認したいために、無人二次審査ゲート18から当該処理要求を送信する場合などである。ここまでの審査処理において問題がない場合には、当該二次審査申請者の申請受理が確定し、システム10は、無人ゲート開閉操作部50にて、無人二次審査ゲート18を開放する(S820)。
次に、システム10では、無人二次審査ゲート18からの処理要求などに応じて、審査結果処理部54にて、最終的な出入国申請受理の情報を出入国管理データベース52に格納処理するとともに、当該二次審査申請者の一次審査結果データベース36に記録された一次審査結果および生体情報を削除処理する(S822)。また、二次審査完了の旨を例えば無人二次審査ゲート18ないしこれとセットになっているkiosk端末3のディスプレイなど表示部5等に出力し(s823)、処理を終了する。
−−−処理フロー例9−−−
図13は、本実施形態の出入国審査方法の実施手順例9を示すフロー図である。ここでは、一次審査失格者として通知された渡航者(二次審査申請者)に対し、主にシステム10にて実行される処理について説明する。
システム10はまず、一次審査失格者については、一次審査失格者通知部42にて、一次審査結果データベース36に記録された顔画像情報および一次審査結果を一次審査失格者通知画面(図2参照)として二次審査端末16に送信し、二次審査端末16の表示部に表示する(S900)。
次に、拘束担当者による違反者の拘束が行われる(S902)。拘束に失敗した場合(S902:拘束失敗)には、当該渡航者についての処理をとりあえず終了する、あるいは審査結果処理部54による審査結果処理を実行するなど、適宜なエラー処理を実行する(S904)。拘束に成功した場合(S902:拘束成功)には、違反者を別室に連れて行き、ステップS906以降の処理を実行する。
別室端末20ではまず、拘束された違反者について、生体情報読み取り部20aにて生体情報読み取りを実行する。生体情報の読み取りは、処理フロー例2にて示した、一次審査受付け端末14において実行される生体情報読み取りと同様の処理手順で実行される。
システム10は、別室端末20により読み取られた違反者の生体情報を受信する(S906)。次に、システム10では、一次審査結果データベース36に記録された、当該拘束された違反者と同一人物であるはずの一次審査失格者の生体情報を抽出し、受信した生体情報と照合することによって、違反者が、一次審査失格者本人であることを確認する処理を実行する(S908)。一致、すなわち一次審査失格者本人であると判断された場合(S908:一致)は、ステップS912以降の処理を実行する。
ステップS908において、一致せず、すなわち一次審査失格者本人でないと判断された場合(S908:一致せず)は、適宜なエラー処理を実行する(S910)。具体的には、当該拘束された違反者(容疑者)が、出入国ICカード所持者である場合には、処理フロー例7および8で述べた各種の審査処理、すなわち二次審査端末16および無人二次審査ゲート18から行われる二次審査処理と同様の処理を実行することとすればよい。当該拘束された違反者(容疑者)が、出入国ICカード非所持者である場合には、処理フロー例7で述べた各種の審査処理、すなわち二次審査端末16から行われる二次審査処理と同様の処理を実行することとすればよい。これらの場合、当該拘束された容疑者が、実際には違反者で無かった場合には、通常の二次審査端末16や無人二次審査ゲート18において行われる審査処理を、別室端末20で代わりに行うことが可能である。
ここで、仮に、二次審査端末16に一次審査失格者通知画面が表示されたにも関わらず、違反者拘束担当者が他の仕事中であるなどの理由から二次審査窓口に到着できない間に、当該一次審査失格者が二次審査窓口に二次審査申請に来てしまった場合、二次審査端末16では、ステップS910で説明した各種の適宜な審査処理などを実行することができるようにすれば、違反者拘束担当者が到着するまでの時間稼ぎとして利用することができて好適である。
ステップS908において、一致、すなわち一次審査失格者本人であると判断された場合は、最終的な出入国申請不受理が確定したわけであるので、システム10では、別室端末20の入出力装置からの処理要求などに応じて、審査結果処理部54にて、最終的な出入国申請受理の情報を出入国管理データベース52に格納処理するとともに、当該二次審査申請者の一次審査結果データベース36に記録された一次審査結果および生体情報を削除処理する(S912)。また、二次審査完了の旨を例えば二次審査端末16の入出力装置16a等に出力する(s913)。
次にシステム10では、当該拘束された違反者の拘束場所情報を、拘束場所情報データベース60に記録し(S914)、処理を終了する。
−−−処理フロー例10−−−
図14は、本実施形態の出入国審査方法の実施手順例10を示すフロー図である。ここでは、警察などからFAXにて通知された最新ブラックリスト情報に基づいて実行される、主にシステム10における、最新ブラックリスト情報反映処理について説明する。
最新ブラックリスト情報反映処理の担当者などは、まず最新ブラックリスト情報がブラックリストの追加情報なのか削除情報なのかを判断する(S1000)。次に、システム10の入出力装置を介し、送信される処理要求などに応じ、最新ブラックリスト情報反映処理部56は、削除の場合(S1000:削除)、ブラックリストデータベース32の該当する削除対象者の情報を削除することにより更新し(S1002)、終了する。追加の場合(S1000:追加)は、まず、一次審査を既に通過した渡航者の中に新規ブラックリスト登録者がいないかどうかを確認する(S1004)。具体的には、当該新規ブラックリスト登録者の生体情報を、一次審査結果データベース36に記録された一次審査申請者の生体情報と照合し、その該当者がいる場合(S1004:該当あり)、当該該当者の一次審査結果データのうち、ブラックリスト該当有無フラグを「ブラックリスト該当」に書き換え処理する(S1006)。該当者がいない場合(S1004:該当なし)は、ブラックリストデータベース32の該当する追加対象者の情報を追加することにより更新し(S1008)、終了する。
−−−処理フロー例11−−−
図15は、本実施形態の出入国審査方法の実施手順例11を示すフロー図である。ここでは、二次審査未実施者削除処理について、主にシステム10において実行される処理について説明する。
システム10では、二次審査未実施者削除処理部58にて、例えば毎日の出入国審査業務が完全に終了した時点で、システム10の入出力装置から入力される削除要求に応じて、一次審査申請者のうち、二次審査未実施の者について、その一次審査結果データベース36に記録された一次審査結果および生体情報を削除処理する(S1100)。
本実施形態によれば、審査の厳格性を高めると同時に、渡航者が審査窓口に長時間行列する必要がなく、審査をスムーズに受けることが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について、その実施の形態に基づき具体的に説明したが、これに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
本実施形態における出入国審査システムを含むブロック図である。 本実施形態における一次審査失格者通知画面の一例を示す図である。 本実施形態における搭乗券の模式図である。 本実施形態における(a)旅券情報データベース、(b)ブラックリストデータベース、(c)一次審査結果データベース、(d)ICカード情報データベース、(e)出入国管理データベース、(f)拘束場所情報データベースの各データ構造例を示す図である。 本実施形態における出入国審査方法の実施手順例1を示すフロー図である。 本実施形態における出入国審査方法の実施手順例2を示すフロー図である。 本実施形態における出入国審査方法の実施手順例3を示すフロー図である。 本実施形態における出入国審査方法の実施手順例4を示すフロー図である。 本実施形態における出入国審査方法の実施手順例5を示すフロー図である。 本実施形態における出入国審査方法の実施手順例6を示すフロー図である。 本実施形態における出入国審査方法の実施手順例7を示すフロー図である。 本実施形態における出入国審査方法の実施手順例8を示すフロー図である。 本実施形態における出入国審査方法の実施手順例9を示すフロー図である。 本実施形態における出入国審査方法の実施手順例10を示すフロー図である。 本実施形態における出入国審査方法の実施手順例11を示すフロー図である。
符号の説明
10 出入国審査システム(システム)
14 一次審査受付け端末
16 二次審査端末
18 無人二次審査ゲート
22 一次審査用情報受信部
24 一次審査受付け終了通知部
26 一次本人確認部
28 旅券情報データベース
30 ICカード情報データベース
32 ブラックリストデータベース
34 ブラックリスト該当確認部
36 一次審査結果データベース
38 一次審査結果記録部
40 真正性確認処理部
42 一次審査失格者通知部
44 二次審査用情報受信部
46 二次本人確認部
48 一次審査有無確認部
50 無人ゲート開閉操作部
52 出入国管理データベース
54 審査結果処理部
56 最新ブラックリスト情報反映処理部
58 二次審査未実施者削除処理部

Claims (9)

  1. 海外渡航者の出入国審査を行う出入国審査システムであって、
    一次審査受付け端末により読み取られた、一次審査申請者の、旅券情報、および顔画像情報を含む生体情報を、前記一次審査受付端末より受信する一次審査用情報受信部と、
    前記一次審査申請者の旅券情報および顔画像情報を含む生体情報を受信した時点で、一次審査受付け終了メッセージを一次審査受付け端末に送信する一次審査受付け終了通知部と、
    前記受信した一次審査申請者の旅券情報および生体情報を、旅券情報データベースに登録された旅券所有者の旅券情報および生体情報と照合することにより、前記一次審査申請者の一次本人確認処理を実行する一次本人確認部と、
    前記受信した一次審査申請者の生体情報ないし旅券情報を、ブラックリストデータベースに登録されたブラックリスト登録者の生体情報ないし旅券情報と照合することにより、前記一次審査申請者のブラックリスト該当確認処理を実行するブラックリスト該当確認部と、
    前記一次本人確認処理の結果と前記ブラックリスト該当確認処理の結果とを含む一次審査結果、および前記受信した一次審査申請者の生体情報を、一次審査結果データベースに記録する一次審査結果記録部と、
    前記一次本人確認処理において本人確認ができなかった一次審査申請者、または前記ブラックリスト該当確認処理においてブラックリスト登録者と確認された一次審査申請者、である一次審査失格者について、その前記一次審査結果データベースに記録された顔画像情報および一次審査結果を二次審査端末に送信する一次審査失格者通知部と、
    前記二次審査端末により読み取られた、二次審査申請者の、旅券情報および生体情報を受信する二次審査用情報受信部と、
    前記受信した二次審査申請者の旅券情報および生体情報を、前記旅券情報データベースに登録された旅券所有者の旅券情報および生体情報と照合することにより、前記二次審査申請者の二次本人確認処理を実行する二次本人確認部と、
    前記二次審査端末からの処理要求に応じて、前記二次審査申請者についての一次審査の有無確認処理を前記一次審査結果データベースにおいて実行し、その結果を前記二次審査端末に送信する一次審査有無確認部と、
    を備えることを特徴とする出入国審査システム。
  2. 請求項1において、
    前記一次審査申請者が出入国ICカード所有者である場合、
    前記一次審査用情報受信部は、前記一次審査受付け端末により読み取られた、前記一次審査申請者の出入国ICカード情報をも受信し、
    前記一次本人確認部における前記一次本人確認処理は、前記受信した一次審査申請者の出入国ICカード情報および生体情報を、ICカード情報データベースに登録された出入国ICカード所有者の出入国ICカード情報および生体情報と照合する処理をも含み、
    前記二次審査申請者が出入国ICカード所有者である場合、
    前記二次審査用情報受信部は、前記二次審査端末に代えて、前記二次審査端末と並列に設けられ、前記出入国ICカード所有者が二次審査申請する無人二次審査ゲートにより読み取られた、二次審査申請者の、出入国ICカード情報および生体情報を受信し、
    前記二次本人確認部は、前記受信した二次審査申請者の出入国ICカード情報および生体情報を、前記ICカード情報データベースに登録された出入国ICカード所有者の出入国ICカード情報および生体情報と照合することにより、前記二次審査申請者の二次本人確認処理を実行し、
    前記一次審査有無確認部は、前記無人二次審査ゲートからの処理要求に応じて、前記二次審査申請者についての一次審査の有無確認処理を前記一次審査結果データベースにおいて実行し、その結果を前記無人二次審査ゲートに送信し、
    前記二次本人確認処理において本人と確認され、かつ、前記一次審査の有無確認処理において、一次審査を受けていると判断された二次審査申請者について、前記無人二次審査ゲートにゲート開放指示を通知する無人ゲート開閉操作部を備える、
    ことを特徴とする出入国審査システム。
  3. 請求項1または2において、
    前記一次審査受付け端末は、前記読み取った一次審査申請者の旅券情報および顔画像情報を、前記一次審査申請者の搭乗券の半券に印刷し、
    前記二次審査端末ないし無人二次審査ゲートは、前記搭乗券の半券の旅券情報および顔画像情報を読み取って、この旅券情報および顔画像情報を、前記旅券情報データベースないしICカード情報データベースに登録された該当者の旅券情報および生体情報たる顔画像と照合することにより、前記二次審査申請者の本人確認処理を実行する、
    ことを特徴とする出入国審査システム。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    前記二次審査端末ないし前記無人二次審査ゲートから取得した、二次審査申請者の最終的な出入国申請受理不受理の情報を出入国管理データベースに格納処理するとともに、当該最終的な出入国申請受理不受理が決定した二次審査申請者の、前記一次審査結果データベースに記録された前記一次審査結果および生体情報を削除処理する審査結果処理部を備える、ことを特徴とする出入国審査システム。
  5. 請求項1〜4のいずれかにおいて、
    前記一次審査用情報受信部は、前記一次審査受付け端末により読み取られた、旅券や出入国ICカードに記録された、それらの真正性を証明する情報をも受信し、
    前記受信した旅券や出入国ICカードの真正性を証明する情報に基づいてそれらの真正性を確認する真正性確認処理部を備える、ことを特徴とする出入国審査システム。
  6. 請求項1〜5のいずれかにおいて、
    前記出入国審査システムの入力インターフェースから、ブラックリストの追加および削除情報を含む最新ブラックリスト情報を受信し、当該最新ブラックリスト情報に基づいて前記ブラックリストデータベースを更新するとともに、当該最新ブラックリスト情報に含まれる生体情報を、前記一次審査結果データベースに記録された一次審査申請者の生体情報と照合し、その該当者についての前記一次審査結果を前記最新ブラックリスト情報に合致するよう書き換え処理する最新ブラックリスト情報反映処理部を備える、ことを特徴とする出入国審査システム。
  7. 請求項1〜6のいずれかにおいて、
    前記一次審査申請者のうち、二次審査未実施の者について、その前記一次審査結果データベースに記録された前記一次審査結果および生体情報を、前記出入国審査システムの入力インターフェースからの削除要求に応じて削除処理する二次審査未実施者削除処理部を備える、ことを特徴とする出入国審査システム。
  8. 海外渡航者の出入国審査をコンピュータにて行う方法であって、前記コンピュータが、
    一次審査受付け端末により読み取られた、一次審査申請者の、旅券情報、および顔画像情報を含む生体情報を、前記一次審査受付端末より受信し、
    前記一次審査申請者の旅券情報および顔画像情報を含む生体情報を受信した時点で、一次審査受付け終了メッセージを一次審査受付け端末に送信し、
    前記受信した一次審査申請者の旅券情報および生体情報を、旅券情報データベースに登録された旅券所有者の旅券情報および生体情報と照合することにより、前記一次審査申請者の一次本人確認処理を実行し、
    前記受信した一次審査申請者の生体情報ないし旅券情報を、ブラックリストデータベースに登録されたブラックリスト登録者の生体情報ないし旅券情報と照合することにより、前記一次審査申請者のブラックリスト該当確認処理を実行し、
    前記一次本人確認処理の結果と前記ブラックリスト該当確認処理の結果とを含む一次審査結果、および前記受信した一次審査申請者の生体情報を、一次審査結果データベースに記録し、
    前記一次本人確認処理において本人確認ができなかった一次審査申請者、または前記ブラックリスト該当確認処理においてブラックリスト登録者と確認された一次審査申請者、である一次審査失格者について、その前記一次審査結果データベースに記録された顔画像情報および一次審査結果を二次審査端末に送信し、
    前記二次審査端末により読み取られた、二次審査申請者の、旅券情報および生体情報を受信し、
    前記受信した二次審査申請者の旅券情報および生体情報を、前記旅券情報データベースに登録された旅券所有者の旅券情報および生体情報と照合することにより、前記二次審査申請者の二次本人確認処理を実行し、
    前記二次審査端末からの処理要求に応じて、前記二次審査申請者についての一次審査の有無確認処理を前記一次審査結果データベースにおいて実行し、その結果を前記二次審査端末に送信する、
    ことを特徴とする出入国審査方法。
  9. 海外渡航者の出入国審査方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    一次審査受付け端末により読み取られた、一次審査申請者の、旅券情報、および顔画像情報を含む生体情報を、前記一次審査受付端末より受信するステップと、
    前記一次審査申請者の旅券情報および顔画像情報を含む生体情報を受信した時点で、一次審査受付け終了メッセージを一次審査受付け端末に送信するステップと、
    前記受信した一次審査申請者の旅券情報および生体情報を、旅券情報データベースに登録された旅券所有者の旅券情報および生体情報と照合することにより、前記一次審査申請者の一次本人確認処理を実行するステップと、
    前記受信した一次審査申請者の生体情報ないし旅券情報を、ブラックリストデータベースに登録されたブラックリスト登録者の生体情報ないし旅券情報と照合することにより、前記一次審査申請者のブラックリスト該当確認処理を実行するステップと、
    前記一次本人確認処理の結果と前記ブラックリスト該当確認処理の結果とを含む一次審査結果、および前記受信した一次審査申請者の生体情報を、一次審査結果データベースに記録するステップと、
    前記一次本人確認処理において本人確認ができなかった一次審査申請者、または前記ブラックリスト該当確認処理においてブラックリスト登録者と確認された一次審査申請者、である一次審査失格者について、その前記一次審査結果データベースに記録された顔画像情報および一次審査結果を二次審査端末に送信するステップと、
    前記二次審査端末により読み取られた、二次審査申請者の、旅券情報および生体情報を受信するステップと、
    前記受信した二次審査申請者の旅券情報および生体情報を、前記旅券情報データベースに登録された旅券所有者の旅券情報および生体情報と照合することにより、前記二次審査申請者の二次本人確認処理を実行するステップと、
    前記二次審査端末からの処理要求に応じて、前記二次審査申請者についての一次審査の有無確認処理を前記一次審査結果データベースにおいて実行し、その結果を前記二次審査端末に送信するステップと、
    を含むことを特徴とする出入国審査プログラム。
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