JP7476995B2 - 情報処理装置、情報処理方法及び記録媒体 - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法及び記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び記録媒体に関する。
特許文献1には、スマートパスポートカードを用いた出入国管理用カードシステムが記載されている。特許文献1に記載のシステムは、税関チェック設備において、スマートパスポートカードを端末機にかけることによりスマートパスポートカードから手荷物申告カード情報を得て税関チェックを行う。
特開2002-304448号公報
しかしながら、特許文献1に記載のシステムのように、カードからの情報の取得とは別個に本人確認のための生体情報の照合を行ったのでは、情報の取得と生体情報の照合とを短時間で完了することは困難である。
本発明の目的は、上述した課題を鑑み、情報の取得と生体情報の照合とを短時間で完了することができる情報処理装置、情報処理方法及び記録媒体を提供することにある。
本発明の一観点によれば、前記利用者の媒体を読み取って、前記媒体から前記利用者の生体情報を含む情報を取得する読取部と、前記媒体の読取りの間に、前記利用者から前記利用者の生体情報を取得する生体情報取得部とを有する情報処理装置が提供される。
本発明の他の観点によれば、読取部により、前記利用者の媒体を読み取って、前記媒体から前記利用者の生体情報を含む情報を取得し、生体情報取得部により、前記媒体の読取りの間に、前記利用者から前記利用者の生体情報を取得する情報処理方法が提供される。
本発明のさらに他の観点によれば、読取部と生体情報取得部とを有する情報処理装置に、前記読取部により、前記利用者の媒体を読み取って、前記媒体から前記利用者の生体情報を含む情報を取得し、前記生体情報取得部により、前記媒体の読取りの間に、前記利用者から前記利用者の生体情報を取得することを実行させるプログラムが記録された記録媒体が提供される。
本発明によれば、情報の取得と生体情報の照合とを短時間で実行することができる。
図1は、本発明の一実施形態による情報処理システムの全体構成を示す概略図である。 図2は、本発明の一実施形態によるキオスク端末及び電子化ゲートが設置された税関検査場を示す概略図である。 図3は、本発明の一実施形態による携帯端末のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図4Aは、本発明の一実施形態によるキオスク端末の外観を示す概略図である。 図4Bは、本発明の一実施形態によるキオスク端末の外観を示す概略図である。 図5は、本発明の一実施形態によるキオスク端末のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図6Aは、本発明の一実施形態によるキオスク端末が1台設置された場合の構成を示す概略図である。 図6Bは、本発明の一実施形態によるキオスク端末が1台設置された場合の構成を示す概略図である。 図7Aは、本発明の一実施形態によるキオスク端末が2台設置された場合の構成を示す概略図である。 図7Bは、本発明の一実施形態によるキオスク端末が2台設置された場合の構成を示す概略図である。 図8Aは、本発明の一実施形態によるキオスク端末が3台設置された場合の構成を示す概略図である。 図8Bは、本発明の一実施形態によるキオスク端末が3台設置された場合の構成を示す概略図である。 図9は、本発明の一実施形態によるキオスク端末における覗き見の防止を説明する概略図である。 図10は、本発明の一実施形態によるキオスク端末が高さ違いで設置された場合の構成を示す概略図である。 図11は、本発明の一実施形態による電子化ゲートを構成する入口ゲート端末及び出口ゲート端末の外観を示す概略図である。 図12は、本発明の一実施形態による電子化ゲートを構成する入口ゲート端末のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図13は、本発明の一実施形態による電子化ゲートを構成する出口ゲート端末のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図14は、本発明の一実施形態による管理サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図15Aは、本発明の一実施形態による携帯端末における申告情報入力画面の一例を示す概略図である。 図15Bは、本発明の一実施形態による携帯端末における申告用コード表示画面の一例を示す概略図である。 図16は、本発明の一実施形態による情報処理システムにおけるキオスク端末及び管理サーバの動作を示すシーケンス図である。 図17は、本発明の一実施形態による情報処理システムにおけるキオスク端末の言語設定動作を示すシーケンス図である。 図18Aは、本発明の一実施形態によるキオスク端末における受付画面の一例を示す概略図である。 図18Bは、本発明の一実施形態によるキオスク端末における申告内容確認画面の一例を示す概略図である。 図18Cは、本発明の一実施形態によるキオスク端末における誘導画面の一例を示す概略図である。 図19は、本発明の一実施形態による情報処理システムにおける入口ゲート端末、出口ゲート端末及び管理サーバの動作を示すシーケンス図である。 図20は、本発明の一実施形態による出口ゲート端末における通知画面の一例を示す概略図である。 図21は、本発明の他の実施形態による情報処理装置の構成を示すブロック図である。
[一実施形態]
本発明の一実施形態による情報処理装置、ゲート装置、情報処理方法及びゲート装置の制御方法について図1乃至図20を用いて説明する。
まず、本実施形態による情報処理システムの全体構成について図1及び図2を用いて説明する。図1は、本実施形態による情報処理システムの全体構成を示す概略図である。図2は、本実施形態によるキオスク端末及び電子化ゲートが設置された税関検査場を示す概略図である。
図1に示すように、本実施形態による情報処理システム1は、キオスク端末10と、電子化ゲート20と、管理サーバ50と、携帯端末60とを含んでいる。電子化ゲート20は、入口ゲート端末30と、出口ゲート端末40とを有している。情報処理システム1は、例えば、空港、海港等において外国から入国する旅客、乗組員等の利用者Uの入国時の税関手続における申告を受け付けるとともに、申告が完了した特定の利用者Uが通過する電子化ゲート20を制御するシステムである。
例えば、情報処理システム1が日本国の空港に導入されている場合、利用者Uは、航空機で外国から当該空港に到着した旅客又は乗組員であって、出国していた外国から日本国に帰国して入国する日本人、外国から日本国に入国する外国人等である。情報処理システム1において受け付けられる税関手続における申告である税関申告は、より具体的には、例えば、旅具通関における申告であり、日本国の場合、税関様式C第5360号の携帯品・別送品申告書による申告と同内容の申告である。
管理サーバ50は、例えば、税関の施設内に設置されている。キオスク端末10及び電子化ゲート20は、例えば、空港、海港等において税関検査が行われる税関検査場Cに設置されている。
図2に示すように、利用者Uが進入してくる税関検査場Cの入口付近には、キオスク端末10が設置されている。キオスク端末10の付近には、キオスク端末10での手続方法を動画又は静止画で表示して案内するデジタルサイネージ端末70が設置されている。また、税関検査場Cの出口には、電子化ゲート20と、有人ブースMとが設置されている。電子化ゲート20の入口ゲート端末30の付近には、電子化ゲート20の通過時の注意事項を動画又は静止画で表示して案内するデジタルサイネージ端末80が設置されている。有人ブースMでは、税関職員Sにより、例えば、税関手続における申告の受付け、手荷物の検査等の対面での税関検査が行われる。
携帯端末60は、利用者Uが所持又は携帯して利用する端末である。携帯端末60には、キオスク端末10において税関申告を行うための税関申告アプリケーションがインストールされている。利用者Uは、後述するように、携帯端末60の税関申告アプリケーションにより生成した申告用コードを使用して、キオスク端末10において税関申告を行うことができる。
キオスク端末10、入口ゲート端末30、出口ゲート端末40及び管理サーバ50は、ネットワークNWに接続されている。ネットワークNWは、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、移動体通信網等により構成されている。キオスク端末10と管理サーバ50とは、ネットワークNWを介して通信可能になっている。入口ゲート端末30と出口ゲート端末40とは、ネットワークNWを介して又はネットワークNWを介さずに通信可能になっている。出口ゲート端末40と管理サーバ50とは、ネットワークNWを介して通信可能になっている。携帯端末60は、ネットワークNWを介して管理サーバ50等のサーバと通信可能になっている。
次に、本実施形態による情報処理システム1における各構成要素についてさらに図3乃至図14を用いて説明する。
まず、携帯端末60の構成について図3を用いて説明する。図3は、携帯端末60のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
携帯端末60は、利用者Uが所持又は携帯して使用する端末であり、例えば、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話等の携帯情報機器である。携帯端末60は、図3に示すように、CPU(Central Processing Unit)602と、RAM(Random Access Memory)604と、記憶装置606と、入力装置608と、ディスプレイ610と、移動体無線通信部612と、近距離無線通信部614とを有している。CPU602、RAM604、記憶装置606、入力装置608、ディスプレイ610、移動体無線通信部612及び近距離無線通信部614は、バスライン616に接続されている。
CPU602は、記憶装置606に記憶されたプログラムを実行することにより動作し、携帯端末60全体の動作を制御する制御部として機能する。また、CPU602は、記憶装置606に記憶されたアプリケーションプログラムを実行して、携帯端末60としての各種処理を実行する。RAM604は、CPU602の動作に必要なメモリ領域を提供する。
例えば、記憶装置606には、キオスク端末10において税関申告を行うための税関申告アプリケーションがインストールされている。CPU602は、税関申告アプリケーションを実行することにより、利用者Uが税関申告を行うための各種処理を行うことができる。
より具体的には、CPU602は、例えば、税関申告に必要とされる申告情報の利用者Uによる入力を受け付けることができる。申告情報は、例えば、携帯品・別送品申告書に記載して申告すべき事項と同内容の情報である。すなわち、申告情報は、例えば、利用者Uの氏名、入国する国での現住所又は滞在先、職業、生年月日、旅券番号、搭乗便名、出発地、入国日、税関申告において申告すべき事項等の税関申告に必要な情報を含む。
また、CPU602は、例えば、後述するように、利用者Uにより入力された申告情報を含む二次元コード等のコードである申告用コードを生成してディスプレイ610に表示させることができる。携帯端末60は、申告用コードを表示する媒体として機能することができる。
申告用コードは、申告情報を含むことができれば特に限定されるものではないが、例えば、QRコード(登録商標)等の二次元コードである。また、申告用コードは、例えば、バーコード等の一次元コードであってもよい。CPU602は、有効期限を設定した有効期限付きの申告用コードを生成することもできる。CPU602は、申告用コードとともに、設定した有効期限をディスプレイ610に表示させることができる。有効期限付きの申告用コードは、生成された後、有効期限として設定された日時の経過により無効になる。申告用コードに有効期限が設定されていることにより、利用者Uに対して、申告用コードの生成後、速やかに税関申告を行うことを促すことができる。
なお、利用者Uにその同行者である同行家族がいる場合、利用者U及び同行家族の各自がそれぞれの携帯端末60を用いて税関申告を行うこともできるし、利用者Uが代表して税関申告を行うこともできる。利用者Uが代表して税関申告を行う場合、CPU602は、利用者U自身がキオスク端末10で使用する申告用コードのほか、同行家族がキオスク端末10で使用する同行家族向けの申告用コードを生成してディスプレイ610に表示することができる。同行家族は、利用者Uの携帯端末60に表示された同行家族向けの申告用コードを使用して、利用者Uと同様にキオスク端末10を利用することができる。また、同行家族は、キオスク端末10の利用後、利用者Uと同様に電子化ゲート20又は有人ブースMに誘導される。
また、申告用コードを表示するコード表示媒体は、携帯端末60である必要は必ずしもなく、他の媒体であってもよい。例えば、申告用コードは、コード表示媒体としての紙に印刷されたものであってもよい。
また、税関申告アプリケーションは、例えば、日本語、英語、中国語、韓国語等の多言語に対応している。これにより、税関申告アプリケーションは、例えば、携帯端末60の言語設定で複数の言語の中から選択されて設定された言語で表示及び入力が可能になっている。また、税関申告アプリケーションは、例えば、携帯端末60の言語設定とは別に、そのアプリケーション内の設定で複数の言語の中から選択されて設定された言語で表示及び入力が可能であってもよい。税関申告アプリケーションは、こうして設定された言語である使用言語で使用することができる。
CPU602は、税関申告アプリケーションの使用言語を示す情報である言語情報を、申告用コードにさらに含ませることができる。言語情報は、例えば、携帯端末60の言語設定で設定されている言語を示す情報、又は税関申告アプリケーション内の設定で言語が設定されていれば当該言語に関する情報である。
記憶装置606は、不揮発性メモリ、ハードディスクドライブ等の記憶媒体により構成され、記憶部として機能する。記憶装置606は、CPU602により実行されるプログラム、そのプログラムの実行の際にCPU602により参照されるデータ等を記憶する。記憶装置606は、CPU602により実行されるアプリケーションプログラムとして、税関申告アプリケーションを記憶する。
記憶装置606は、税関申告アプリケーションで入力された申告情報等の情報を記憶することができる。また、記憶装置606は、税関申告アプリケーションで生成された申告用コードを記憶することができる。
入力装置608は、例えば、ディスプレイ610に組み込まれたタッチパネルである。入力装置608は、利用者Uからの入力を受け付ける入力部として機能する。利用者Uは、入力装置608を介して携帯端末60に対して、各種情報を入力したり、処理の実行の指示を入力したりすることができる。例えば、利用者Uは、税関申告アプリケーションを実行する携帯端末60に対して、タッチパネルである入力装置608を介して、申告情報を入力したり、申告用コードの生成指示を入力したりすることができる。
ディスプレイ610は、利用者Uに対して、各種画面を表示する表示部として機能する。例えば、税関申告アプリケーションを実行する携帯端末60において、ディスプレイ610は、後述するように、申告情報の入力を受け付ける申告情報入力画面、申告用コードを表示する申告用コード表示画面等を表示する。
移動体無線通信部612は、CPU602による制御に従って、移動体通信網を介してネットワークNWに接続する。移動体無線通信部612の通信方式は、特に限定されるものではないが、例えば、第3世代移動通信方式、LTE(Long Term Evolution)方式、第4世代移動通信方式等が挙げられる。
近距離無線通信部614は、CPU602による制御に従って、アクセスポイント、外部機器等と無線通信を行い、例えば、空港の構内等のアクセスポイントを介してネットワークNWに接続する。近距離無線通信部614の通信方式は、特に限定されるものではないが、例えば、Wi-Fi(登録商標)等の無線LAN方式、Bluetooth(登録商標)通信方式、NFC(Near Field Communication)方式、赤外線通信方式等が挙げられる。
こうして、携帯端末60が構成されている。
次に、キオスク端末10の構成について図4A乃至図10を用いて説明する。図4A及び図4Bは、キオスク端末10の外観を示す概略図である。図4Aはポール100に設置されたキオスク端末10の全体を示す斜視図であり、図4Bはポール100に設置されたキオスク端末10を拡大して示す斜視図である。図5は、キオスク端末10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図6A及び図6Bは、キオスク端末10が1台設置された場合の構成を示す概略図である。図7A及び図7Bは、キオスク端末10が2台設置された場合の構成を示す概略図である。図8A及び図8Bは、キオスク端末10が3台設置された場合の構成を示す概略図である。図9は、キオスク端末10における覗き見の防止を説明する概略図である。図10は、キオスク端末10が高さ違いで設置された場合の構成を示す概略図である。
キオスク端末10は、利用者Uの携帯端末60に表示された申告用コードによる税関申告を受け付け、その税関申告の内容に応じて利用者Uを電子化ゲート20又は有人ブースMに誘導する情報処理装置である。キオスク端末10は、図4A及び図4Bに示すように、長手方向を鉛直にして設置された支持体であるポール100の側部に取り付けられて設置されている。なお、キオスク端末10は、後述するように1本のポール100に1台又は複数台設置することができる。
また、キオスク端末10は、図5に示すように、CPU102と、RAM104と、記憶装置106と、入力装置108と、ディスプレイ110とを有している。さらに、キオスク端末10は、旅券読取装置112と、コード読取装置114と、カメラ116と、深度カメラ118と、通信部120と、ステータスランプ122を有している。CPU102、RAM104、記憶装置106、入力装置108、ディスプレイ110、旅券読取装置112、コード読取装置114、カメラ116、深度カメラ118、通信部120及びステータスランプ122は、バスライン124に接続されている。
図4A及び図4Bに示すように、キオスク端末10は、ポール100に取り付けられた筐体126を有している。筐体126は、ディスプレイ110及びカメラ116が設けられた第1筐体部126aと、旅券読取装置112及びコード読取装置114が設けられた第2筐体部126bとを有している。なお、筐体126内には、CPU102、RAM104、記憶装置106及び通信部120が収容されている。
第1筐体部126aは、ディスプレイ110が設けられたディスプレイ面を有している。第2筐体部126bは、旅券読取装置112及びコード読取装置114が設けられた読取面を有している。第1筐体部126aの下部には、ディスプレイ面と読取面とが互いに鈍角をなすように第2筐体部126bが一体的に連結されている。第1筐体部126a及び第2筐体部126bは、キオスク端末10がポール100に設置された際、第1筐体部126aのディスプレイ面が、ポール100側の後方とは逆の前方斜め上方を向き、第2筐体部126bの読取面が略水平になるように構成されている。
キオスク端末10は、例えば、所定の身長以上の身長を有する利用者Uがディスプレイ110並びに旅券読取装置112及びコード読取装置114を見下ろすことになる高さに位置するようにポール100に設置されている。
第1筐体部126aのディスプレイ面には、ディスプレイ110が、前方斜め上方をその画面が向くように設けられている。ディスプレイ110には、タッチパネルとしての入力装置108が組み込まれている。
また、第1筐体部126aのディスプレイ面の下部におけるディスプレイ110と第2筐体部126bとの間の部分中央には、カメラ116が設けられている。カメラ116は、第1筐体部126aに設けられた表示部であるディスプレイ110と、第2筐体部126bに設けられた情報取得部である旅券読取装置112及びコード読取装置114との間に設けられている。なお、カメラ116は、1つ設けられているほか、ディスプレイ110を挟んで上下に2つ設けられていてもよい。この場合、下側のカメラ116は、例えば、上述のように第1筐体部126aのディスプレイ面の下部におけるディスプレイ110と第2筐体部126bとの間の部分中央に設けられている。一方、上側のカメラ116は、例えば、第1筐体部126aのディスプレイ面の上部におけるディスプレイ110の上側の部分中央に設けられている。
カメラ116は、その撮影方向が前方斜め上方を向く方向となるように設けられている。キオスク端末10の前の利用者Uは、視線を前方斜め下方に向けて、ディスプレイ110、旅券読取装置112又はコード読取装置114を見下ろしてキオスク端末10を操作することになる。カメラ116は、このようにディスプレイ110、旅券読取装置112又はコード読取装置114を見下ろしてキオスク端末10を操作する利用者Uの顔を撮影可能な画角を有している。
また、第1筐体部126aのディスプレイ面の上部中央には、深度カメラ118が設けられている。深度カメラ118は、カメラ116により撮影される物体の三次元情報を取得可能に設けられている。なお、深度カメラ118は、上述のように1つ又は2つ設けられたカメラ116と隣接して並ぶように設けられていてもよい。
また、第1筐体部126aのディスプレイ面の両側部には、ディスプレイ110に沿って、板状のバイザー128がディスプレイ面から突出するようにそれぞれ設けられている。バイザー128は、キオスク端末10の側方、斜め背後、斜め前方からディスプレイ110に向けられる視線を遮って、キオスク端末10を利用する利用者U以外の者によるディスプレイ110の覗き見を困難にする遮蔽部として機能する。
また、第1筐体部126aのディスプレイ面の両側部には、キオスク端末10を操作する利用者Uの顔を照らすための照明部である照明130がそれぞれ設けられている。照明130は、例えば、ディスプレイ110に沿って下方から上方に向かって照らす光源、ディスプレイ110に沿って設けられた棒状光源等の光源により構成することができる。光源としては、特に限定されるものではないが、LED(Light Emitting Diode)等を用いることができる。ディスプレイ110の両側部に設けられた照明130により、キオスク端末10を操作する利用者Uの顔をカメラ116により撮影する際に十分な明るさを確保することができる。なお、照明130は、キオスク端末10の運用の間、常時点灯していてもよい。また、照明130は、キオスク端末10の運用の間、必ずしも常時点灯している必要はなく、利用者Uの顔をカメラ116により撮影する際に点灯しているように構成することもできる。この場合、照明130は、例えば、旅券読取装置112により旅券が読み取られ又はコード読取装置114により申告用コードが読み取られると点灯するように構成することができる。また、照明130は、例えば、キオスク端末10に設けられた不図示の人感センサにより利用者Uが検知されると点灯するように構成することができる。また、これら所定のタイミングで点灯した照明130は、例えば、カメラ116による利用者Uの顔の撮影の終了後又は所定の時間の経過後に消灯するように構成することができる。
第2筐体部126bの読取面には、ディスプレイ110に向かって、左側に旅券読取装置112が設けられ、右側にコード読取装置114が設けられている。空港等において設置される他のキオスク端末においては、一般的に、QRコード等のコードを読み取る読取装置が端末に向かって右側に設けられている。キオスク端末10においても、ディスプレイ110に向かって右側にコード読取装置114が設けられていることにより、利用者Uは、円滑に携帯端末60に表示させた申告用コードをコード読取装置114にかざして読み取らせることができる。
旅券読取装置112は、例えば、旅券を読み取る読取部を上に向けて設けられおり、その読取部上に旅券が差し込まれるスロットを有するように構成されている。この場合、利用者Uは、身分事項ページを開いた旅券をそのページを下に向けてスロットに差し込んで旅券読取装置112の読取部にかざすことにより、旅券読取装置112にその旅券を読み取らせることができる。スロットに旅券を差し込む方式では、スロットに旅券を差し込めば、ページを開いた状態を維持するために利用者Uが旅券を押さえ続ける必要がなく、また、旅券読取装置112の読取部に対して旅券の位置を正確に合わせることができる。これにより、円滑な旅券の読取りを実現することができる。
なお、旅券読取装置112の構成は、上記の構成に限定されるものではなく、種々の構成を採用することができる。例えば、旅券読取装置112は、その読取部に身分事項ページを開いた旅券を利用者Uが押さえるように構成することもできる。この場合、利用者Uは、身分事項ページを開いた旅券をそのページを下に向けて旅券読取装置112の読取部に押さえてかざすことにより、旅券読取装置112にその旅券を読み取らせることができる。
また、コード読取装置114も、例えば、申告用コードを読み取る読取部を上に向けて設けられている。この場合、利用者Uは、申告用コードを表示させた携帯端末60のディスプレイ610を下に向けてコード読取装置114の読取部にかざすことにより、コード読取装置114に申告用コードを読み取らせることができる。
なお、コード読取装置114の構成も、上記の構成に限定されるものではなく、種々の構成を採用することができる。例えば、コード読取装置114は、その読取部が上から申告用コード読み取るように構成することもできる。この場合、利用者Uは、申告用コードを表示させた携帯端末60のディスプレイ610を上に向けてコード読取装置114の読取部にかざすことにより、コード読取装置114に申告用コードを読み取らせることができる。
ポール100の上部には、ディスプレイ110を含む第1筐体126aの上方に位置するようにステータスランプ122が設けられている。ステータスランプ122は、そのステータスランプ122がステータスを示すキオスク端末10の上方に対応して位置するように、ポール100の上部に取り付けられたアーム132の先端部に設けられている。アーム132は、ポール100からキオスク端末10の上方の側に突出している。
また、アーム132には、キオスク端末10の状況を監視する監視カメラ134が設けられている。監視部として機能する監視カメラ134は、より具体的には、キオスク端末10及びその周辺の様子、キオスク端末10を操作する利用者Uの様子等を撮影して監視する。監視カメラ134は、対応するキオスク端末10に接続され又はネットワークNWに接続されている。監視カメラ134は、キオスク端末10を経由して又は経由せずにネットワークNWを介して、利用者Uの様子を撮影した映像を管理サーバ50に送信することができる。
CPU102は、記憶装置106に記憶されたプログラムを実行することにより動作し、キオスク端末10全体の動作を制御する制御部として機能する。また、CPU102は、記憶装置106に記憶されたアプリケーションプログラムを実行してキオスク端末10としての各種処理を実行する。RAM104は、CPU102の動作に必要なメモリ領域を提供する。
より具体的には、CPU102は、キオスク端末10を利用して税関申告を行う利用者Uの顔照合を管理サーバ50に対して要求する照合要求部として機能する。照合要求部としてのCPU102は、利用者Uの顔照合として、利用者Uの撮像顔画像と利用者Uの旅券顔画像との照合を要求する。撮影顔画像は、キオスク端末10の利用時にカメラ116により撮像された利用者Uの顔画像である。旅券顔画像は、旅券読取装置112により利用者Uの旅券から取得された顔画像である。照合を要求するため、CPU102は、撮影顔画像及び旅券顔画像又はこれらから抽出した顔特徴量を照合要求とともに管理サーバ50に送信する。CPU102は、旅券及び申告用コードの少なくとも一方を読み取って利用者Uの撮影顔画像を取得する一方、旅券及び申告用コードの他方を読み取ると、利用者Uの顔照合を管理サーバ50に対して要求することができる。なお、CPU102が撮影顔画像を取得するタイミング及びCPU102が顔照合を要求するタイミングは、これらに限定されるものではなく、それぞれ種々のバリエーションが可能である。
CPU102は、カメラ116による撮影の間、撮影顔画像における装着物推定を行うことができる。CPU102は、装着物推定により、撮影顔画像におけるマスク、サングラス、眼鏡、帽子等の顔装着物を検知することができる。CPU102は、利用者Uの顔に装着された装着物である顔装着物を検知した場合、利用者Uに対して、顔照合の妨げとなる顔装着物を取り外すように警告を行うことができる。CPU102は、例えば、顔装着物を取り外すように利用者Uに指示する表示をディスプレイ110に表示したり、スピーカー等から顔装着物を取り外すように利用者Uに指示する音声を発したりすることにより警告を行うことができる。
また、CPU102は、管理サーバ50に対して要求した顔照合の結果を示す情報である照合情報を管理サーバ50から受信して取得する照合情報取得部として機能する。照合情報は、顔照合の結果、旅券顔画像と撮影顔画像とが一致してキオスク端末10で税関申告を行う利用者Uの本人確認に成功したこと、又は一致せずに利用者Uの本人確認に失敗したことを示している。なお、旅券顔画像と撮影顔画像とが一致する場合には、両顔画像の間の類似度を示す照合スコアが所定の閾値を超えて両顔画像が高い類似度を示す場合が含まれる。
なお、CPU102は、照合要求部及び照合情報取得部として機能することに代えて、利用者Uの顔照合として旅券顔画像と撮影顔画像とを照合して照合情報を取得する照合部として機能することもできる。CPU102は、旅券顔画像と撮像顔画像との照合に際して、旅券顔画像から抽出した顔特徴量と、撮像顔画像から抽出した顔特徴量とを照合することにより、両顔画像を照合することができる。
また、CPU102は、利用者Uの利用者情報を管理サーバ50に送信する利用者情報送信部として機能する。利用者Uの利用者情報は、互いに関連付けられた利用者Uの身分事項情報、顔情報及び申告情報を含んでいる。
身分事項情報は、利用者Uの氏名、生年月日等の利用者U個人に関する情報を含んでいる。また、身分事項情報は、利用者Uの旅券の旅券番号、旅券の有効期限等の利用者Uの旅券に関する情報を含んでいる。身分事項情報は、旅券読取装置112により利用者Uの旅券から取得されたものである。
顔情報は、利用者Uの撮影顔画像及び旅券顔画像である。また、顔情報は、撮像顔画像及び旅券顔画像それら自体でなくてもよく、撮像顔画像及び旅券顔画像からそれぞれ抽出された顔特徴量であってもよい。この場合、CPU102は、撮像顔画像及び旅券顔画像のそれぞれから顔特徴量を抽出する。
申告情報は、利用者Uが入国する際の税関申告において申告すべき情報を含んでいる。申告情報は、コード読取装置114により、利用者Uの携帯端末60に表示された申告用コードから取得されたものである。申告情報は、上述のように、例えば、利用者Uの氏名、入国する国での現住所又は滞在先、職業、生年月日、旅券番号、搭乗便名、出発地、入国日、税関申告において申告すべき事項等の税関申告に必要な情報を含んでいる。
なお、管理サーバ50に送信された利用者Uの利用者情報は、後述するように管理サーバ50において利用者情報データベース(DB、Database)506aに登録される。利用者情報に含まれる撮影顔画像又は旅券顔画像は、予め登録された登録生体情報である登録顔画像として利用者情報DB506aに登録される。
また、CPU102は、キオスク端末10を利用して税関申告を行う利用者Uの申告情報に含まれる申告内容の判定を管理サーバ50に対して要求する判定要求部として機能する。判定要求部としてのCPU102は、管理サーバ50に対して送信した申告情報に含まれる申告内容の判定を要求する。CPU102は、申告情報に含まれる申告内容の判定結果を示す情報である判定情報を管理サーバ50から受信する。
また、CPU102は、管理サーバ50に対して要求した申告内容の判定結果を示す情報である判定情報を管理サーバ50から受信して取得する判定情報取得部として機能する。判定情報は、判定の結果、利用者Uが課税対象であるか否か、利用者Uにリスクがあるか否かを示している。利用者Uが課税対象である場合とは、例えば、利用者Uが免税の範囲を超える品物を持っている旨の申告が申告内容にある場合、商品貨物又は商品サンプルを持っている旨の申告が申告内容にある場合等である。利用者Uにリスクがある場合とは、例えば、当該国への持ち込みが禁止又は制限されているものを持っている旨の申告が申告内容にある場合、他人から預かったものを持っている旨の申告が申告内容にある場合等である。
なお、CPU102は、判定要求部及び判定情報取得部として機能することに代えて、利用者Uの申告情報に含まれる申告内容の判定する判定部として機能することもできる。この場合、CPU102は、管理サーバ50と同様に申告情報に含まれる申告内容を判定することができる。
また、CPU102は、管理サーバ50から受信した照合情報及び判定情報に基づき、利用者Uについて電子化ゲート20の利用可否を判定する判定部として機能する。判定部としてのCPU102は、利用者Uの旅券顔画像と撮影顔画像とが一致し、利用者Uが課税対象でなく、利用者Uにリスクがない場合に、利用者Uが電子化ゲート20を利用できると判定する。一方、CPU102は、利用者Uの旅券顔画像と撮影顔画像とが一致しない場合、利用者Uが課税対象である場合又は利用者Uにリスクがある場合に、利用者Uが電子化ゲート20を利用できないと判定する。
また、CPU102は、電子化ゲート20の利用可否の判定結果を示す情報であるゲート利用可否情報を管理サーバ50に送信することができる。この場合、管理サーバ50に送信されたゲート利用可否情報は、後述するように管理サーバ50において利用者情報DB506aに利用者情報と関連付けられて登録される。利用者Uの旅券顔画像と撮影顔画像とが一致し、かつ、利用者Uが課税対象でなく、利用者Uにリスクがない場合に、ゲート利用可否情報は、利用者Uが電子化ゲート20を利用可能であることを示す。
また、CPU102は、キオスク端末10で税関申告を行う利用者Uに対する案内、通知等の画面をディスプレイ110に表示させる表示制御部として機能する。例えば、表示制御部としてのCPU102は、キオスク端末10の利用方法を案内する案内画面をディスプレイ110に表示させる。また、CPU102は、利用者Uの携帯端末60から取得した申告情報に含まれる申告内容を利用者Uが確認し、必要に応じて修正するための申告内容確認画面をディスプレイ110に表示させる。
また、CPU102は、電子化ゲート20の利用可否の判定結果に応じて、キオスク端末10において税関申告を行った利用者Uに対する処理を行う処理部として機能する。より具体的には、CPU102は、電子化ゲート20の利用可否の判定結果に応じて、利用者Uを電子化ゲート20又は有人ブースMに誘導する誘導画面をディスプレイ110に表示させて、利用者Uを電子化ゲート20又は有人ブースMに誘導する。
また、CPU102は、キオスク端末10で税関申告を行う利用者Uの携帯端末60に表示された申告用コードから読み取られた言語情報に基づき、キオスク端末10の使用言語を設定する言語設定部として機能する。また、CPU102は、入力装置108を介して、キオスク端末10の使用言語を別の言語に変更する変更入力が利用者Uかから入力された場合、変更入力に応じて使用言語を変更する。なお、キオスク端末10の使用言語は、例えば、ディスプレイ110に各種情報を表示させるとともに、入力装置108からの入力を受け付ける言語である。キオスク端末10は、携帯端末60の税関申告アプリケーションと同様に、例えば、日本語、英語、中国語、韓国語等の多言語に対応している。これにより、キオスク端末10は、複数の言語の中から設定された使用言語で表示及び入力が可能になっている。
記憶装置106は、不揮発性メモリ、ハードディスクドライブ等の記憶媒体により構成され、記憶部として機能する。記憶装置106は、CPU102により実行されるプログラム、そのプログラムの実行の際にCPU102により参照されるデータ等を記憶する。
入力装置108は、例えば、ディスプレイ110に組み込まれたタッチパネルである。入力装置108は、利用者Uからの指示の入力を受け付ける入力部として機能する。利用者Uは、入力装置108を介して、キオスク端末10に対して、各種情報を入力したり、処理の実行の指示を入力したりすることができる。
ディスプレイ110は、キオスク端末10を利用する利用者Uに対して、各種画面を表示する表示部として機能する。例えば、ディスプレイ110は、キオスク端末10の利用方法を案内する案内画面、利用者Uに対する申告内容確認画面、利用者Uに対する誘導画面等を表示する。また、ディスプレイ110は、撮影顔画像と旅券顔画像との照合の結果を示す照合情報、及び申告内容の判定結果を示す判定情報を表示することもできる。
ディスプレイ110としては、例えば、縦長に設置することができる。縦長のディスプレイ110により、同サイズの横長のディスプレイと同等の情報量の表示を実現しつつ、キオスク端末10の狭小スペースへの設置を実現することができる。さらに、縦長のディスプレイ110により、ディスプレイ110の前に立つ利用者Uの身体によりその背後からのディスプレイ110の覗き見を防止することができる。
旅券読取装置112は、利用者Uの旅券を読み取って旅券に記録された情報を取得する読取部として機能する。旅券読取装置112は、例えば、イメージスキャナ、非接触IC(Integrated Circuit)リーダ、OCR(Optical Character Reader)装置等により構成されている。旅券読取装置112は、その読取部にかざされた媒体である旅券を読み取って旅券から情報を取得する。
例えば、旅券読取装置112は、OCR装置により旅券券面に表示された利用者Uの身分事項情報を読み取って取得する。また、例えば、旅券読取装置112は、イメージスキャナにより、旅券券面に表示された利用者Uの旅券顔画像を読み取って取得する。また、IC旅券の場合、旅券読取装置112は、非接触ICリーダにより、IC旅券のICチップに記録された利用者Uの身分事項情報、旅券顔画像等を読み取って取得する。なお、旅券に記録されて含まれる利用者Uの生体情報は、顔画像に限定されるものではなく、虹彩画像等の他の生体情報であってもよい。旅券読取装置112は、旅券に含まれる利用者Uの生体情報を取得することができる。
コード読取装置114は、利用者Uの携帯端末60に表示された申告用コードを読み取って申告用コードに含まれる申告情報及び言語情報を取得する読取部として機能する。コード読取装置114は、例えば、QRコードリーダ、バーコードリーダ等の読み取るべき申告用コードの種類に応じたコードリーダである。コード読取装置114は、その読取部にかざされたコード表示媒体である携帯端末60に表示された申告用コードを読み取って申告用コードから情報を取得する。
カメラ116は、キオスク端末10を利用して税関申告を行う利用者Uの生体情報として利用者Uの顔画像を取得する生体情報取得部として機能する。カメラ116は、例えば、キオスク端末10の前の利用者Uの顔を動画又は静止画で撮影するデジタルカメラ等の撮影装置であり、撮影した動画又は静止画から利用者Uの顔画像である撮影顔画像を取得する。カメラ116は、CPU102の制御に従って、後述するように、キオスク端末10の前で旅券読取装置112に旅券を読み取らせ又はコード読取装置114に申告用コードを読み取らせる利用者Uの顔画像を撮影して撮影顔画像を取得する。このように、カメラ116は、旅券及び申告用コードの少なくとも一方を読み取ると、利用者Uの顔画像を撮影して撮影顔画像を取得することができる。なお、カメラ116に代えて、生体情報取得部として、旅券読取装置112により旅券から取得される生体情報と同種の生体情報を利用者Uから取得するものを設けることができる。
CPU102は、カメラ116により撮影される撮影顔画像における目間の画素数を所定の範囲に設定することができる。この場合、CPU102は、例えば、カメラ116により撮影される顔画像のうち、目間の画素数が所定の画素数未満の顔画像を撮影顔画像の対象から除外することができる。これにより、カメラ116は、キオスク端末10を操作する利用者Uの背後にいる遠方の人を撮影することなく、キオスク端末10を操作する利用者Uを確実に撮影することができる。
また、CPU102は、カメラ116の撮影可能範囲における両側の所定の範囲をそれぞれマスキングすることができる。これにより、カメラ116は、キオスク端末10を操作する利用者Uの周囲の人の映り込みを防止しつつ、キオスク端末10を操作する利用者Uを確実に撮影することができる。
なお、キオスク端末10は、カメラ116により撮影された撮影顔画像が、ディスプレイ110等に表示されないように構成することができる。この場合、利用者Uは、キオスク端末10において自身の顔が撮影されたことを認識することはない。このため、利用者Uは、撮影に対する抵抗感を感じることがなく、撮影による心理的圧迫を受けることもなく、キオスク端末10を快適に利用することができる。
深度カメラ118は、カメラ116により撮影される物体の三次元情報を取得する。CPU102は、深度カメラ118により取得された三次元情報に基づき、カメラ116による利用者Uの撮影顔画像が、生身の人間の撮影から取得されたものであるか、写真等の二次元画像の撮影から取得されたものであるかを判定することができる。これにより、他人へのなりすまし等の不正行為を防止することができる。
通信部120は、ネットワークNWに接続され、ネットワークNWを介してデータの送受信を行う。通信部120は、CPU102による制御に従って、管理サーバ50等との間の通信を行う。
ステータスランプ122は、キオスク端末10の状況を示す状況表示部として機能する。より具体的には、ステータスランプ122は、キオスク端末10の状況として、例えば、キオスク端末10での利用者Uの税関申告の進捗状況、キオスク端末10の異常の有無、キオスク端末10の使用の可否等の状況を互いに異なるランプ色で示すことができる。ステータスランプ122は、CPU102による制御に従って、キオスク端末10の状況に応じたランプ色で点灯することができる。なお、ステータスランプ122とポール100との間に、不審な行動を検知するための監視カメラを設けてもよい。この監視カメラは、例えば、旅券読取装置112により旅券が読み取られ又はコード読取装置114により申告用コードが読み取られると撮影を開始するように構成することができる。
ステータスランプ122は、状況に応じて、例えば、緑色、黄色、赤色、緑色の点滅、黄色の点滅又は赤色の点滅のように異なるランプ色で点灯することができる。この場合、例えば、各ランプ色は、次の状況を示す。すなわち、緑色は、顔照合が整合し、税関情報が問題ない場合を示す。黄色は、顔照合が失敗した場合を示す。赤色は、税関情報に問題がある場合を示す。緑色の点滅は、税関の申告状況が遅い場合を示す。黄色の点滅は、キオスク端末10を含むシステムに問題がある場合を示す。赤色の点滅は、違法な旅券又は顔照合によりブラックリストに該当する人物と判定した場合を示す。なお、これらは例示であり、ランプ色と状況との組み合わせは、他の組み合わせであってもよい。このように、ステータスランプ122は、例えば、旅券読取装置112又はコード読取装置114により読み取られた情報、顔照合の結果及び手続の状況の少なくとも1つに基づいて異なる点灯を行うことができる。また、ディスプレイ110の側部に設けられた上記の照明130も、ステータスランプ122と同様の色で点灯してもよい。照明130も、ステータスランプ122と同様に、例えば、旅券読取装置112又はコード読取装置114により読み取られた情報、顔照合の結果及び手続の状況の少なくとも1つに基づいて異なる点灯を行うことができる。この場合、照明130は、例えば、バイザー128の上面又は上端部に設けることができる。ディスプレイ110の画面内容はバイザー128で周囲から隠れる一方、ランプ色とエラー等の状況との関係を知る職員等の関係者は、ステータスランプ122や照明130の点灯状況に応じて、キオスク端末10の状況を把握することができる。これにより、関係者は、例えば、ディスプレイ110や照明130が赤色で点滅した場合に即時に対応する等、適切に対応することができる。
こうして、キオスク端末10が構成されている。
上述のようにして構成されるキオスク端末10は、1本のポール100に1台設置することもできるし、1本のポール100に複数台設置することもできる。図6Bはキオスク端末10が1台設置された場合の構成を示す斜視図であり、図6Aは図6Bの上面図である。図7Bはキオスク端末10が2台設置された場合の構成を示す斜視図であり、図7Aは図7Bの上面図である。図8Bはキオスク端末10が3台設置された場合の構成を示す斜視図であり、図8Aは図8Bの上面図である。
1本のポール100に1台のキオスク端末10が設置された構成の場合、1台のキオスク端末10は、図6A及び図6Bに示すように、所定の方向を向けてポール100の側部に設置されている。
また、1本のポール100に複数台のキオスク端末10を設置することにより、情報処理装置群であるキオスク端末群を構成することもできる。
1本のポール100に2台のキオスク端末10が設置された構成の場合、図7A及び図7Bに示すように、2台のキオスク端末10が、ポール100を中心に放射状に所定の角度間隔でポール100の側部に設置されている。隣接する2台のキオスク端末10の間の角度間隔は、例えば120°になっている。こうして、2台のキオスク端末10を含むキオスク端末群が構成される。
1本のポール100に3台のキオスク端末10が設置された構成の場合、図8A及び図8Bに示すように、3台のキオスク端末10が、ポール100を中心に放射状に所定の角度間隔でポール100の側部に設置されている。3台のキオスク端末10のうちの隣接する2台のキオスク端末10の間の角度間隔は、例えばそれぞれ120°の等角度になっている。こうして、3台のキオスク端末10を含むキオスク端末群が構成される。
このように、複数台のキオスク端末10を設置する場合、ポール100を中心に放射状に設置することにより、横方向に直線状に並べて設置するよりも、隣接するキオスク端末10を利用する各利用者U間の間隔をより大きく確保することができる。これにより、隣接するキオスク端末10の前の利用者Uによるキオスク端末10のディスプレイ110の覗き見を困難なものにすることができる。
なお、複数台のキオスク端末10を放射状に設置する場合、隣接する2台のキオスク端末10の間の角度間隔は、上記の120°に限定されるものではなく、適宜設定することができる。また、1本のポール100に設置するキオスク端末10の台数も、上記の台数に限定されるものではなく、4台以上の複数台であってもよい。
さらに、キオスク端末10には、ディスプレイ110の両側にディスプレイ110に沿ってバイザー128がそれぞれ設けられている。キオスク端末10では、バイザー128によっても、ディスプレイ110の覗き見が困難なものになっている。
図9は、図8A及び図8Bに示すように3台のキオスク端末10が設置された構成において、バイザー128による視線の遮りを示している。図9に示すように、キオスク端末10の前の利用者Uにより隣接するキオスク端末10に向ける視線は、図中の破線矢印で示すように、隣接するキオスク端末10に設けられたバイザー128により遮られることになる。こうして、バイザー128によっても、ディスプレイ110の覗き見が困難なものになっている。
また、1本のポール100に複数台のキオスク端末10を設置する場合、高さ違いで複数台のキオスク端末10を設置することができる。例えば、図10に示すように、3台のキオスク端末10が設置された構成において、1台のキオスク端末10を他の2台のキオスク端末10よりも低い位置に設置することができる。こうして、複数台のキオスク端末10を互いに高さ違いで設置することにより、幅広い身長の利用者Uがキオスク端末10を利用することができる。また、他のキオスク端末10よりも低い位置に設置されたキオスク端末10は、例えば、車いすを使用する利用者Uが、車いすを使用したまま利用することができる。
なお、キオスク端末10をポール100に取り付けて固定する手段としては、特に限定されるものはなく、種々の手段を用いることができる。例えば、キオスク端末10は、ポール100に設けられた高さの異なる複数段の取付位置のいずれかにビス留めにより固定して設置することができる。また、例えば、キオスク端末10は、キオスク端末10を利用する利用者U自身、キオスク端末10を管理する税関職員等が上下にスライド可能にポール100に設置するともできる。この場合、利用者U等は、ポール100に設置されたキオスク端末10を上下にスライドさせて、キオスク端末10の高さを調整することができる。
また、キオスク端末10に接続される不図示の電源コード、通信ケーブル等のコード類又はケーブル類は、ポール100内に収納されて隠されている。また、コード類又はケーブル類の余剰部分は、キオスク端末10の筐体126内に収容することができる。
なお、キオスク端末10は、上記のポール100のほか、支持台、カウンタ等の種々の支持体に設置することができる。
次に、電子化ゲート20の構成について図11乃至図13を用いて説明する。図11は、電子化ゲート20を構成する入口ゲート端末30及び出口ゲート端末40の外観を示す概略図である。図12は、入口ゲート端末30のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図13は、出口ゲート端末40のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
電子化ゲート20は、キオスク端末10により電子化ゲート20に誘導された利用者Uについて、電子化ゲート20における顔照合の結果等に基づいて、その通過を許否するゲート装置である。電子化ゲート20の通過を許可された利用者Uは、税関検査場Cを出場することができる。電子化ゲート20の通過を許可されなかった利用者Uは、例えば、税関職員により有人ブースMに誘導されて税関職員による対面での税関検査を受ける等の個別の対応を受けることになる。
図11に示すように、電子化ゲート20を構成する入口ゲート端末30及び出口ゲート端末40は、それぞれ電子化ゲート20の利用が可能であるとして電子化ゲート20に誘導された利用者Uが通過すべきゲート通路Pの入口及び出口にそれぞれ設置されている。ゲート通路Pは、ゲート通路Pに沿って両側に設置された例えば仕切り板、壁、柵、検査台等により、ゲート通路Pに進入した利用者Uの出口ゲート端末40以外からの退出が制限されている。
まず、入口ゲート端末30について図11及び図12を用いて説明する。図11に示すように、入口ゲート端末30は、電子化ゲート20に誘導された利用者Uが通過するゲート通路Pの入口に設置されたゲート装置である。入口ゲート端末30は、図12に示すように、CPU302と、RAM304と、記憶装置306と、入口ゲート扉308と、通過検知センサ310と、通信部312と、案内表示器314とを有している。CPU302、RAM304、記憶装置306、入口ゲート扉308、通過検知センサ310、通信部312及び案内表示器314は、バスライン316に接続されている。
また、図11に示すように、入口ゲート端末30は、ゲート通路Pの入口を挟んで対向するように設置された一対の筐体318を有している。一対の筐体318には、一対の筐体318の間を閉鎖可能に入口ゲート扉308が設けられている。また、一対の筐体318には、ゲート通路Pに進入する方向に並ぶように複数の通過検知センサ310が設けられている。また、一対の筐体318には、ゲート通路Pの外側である入口ゲート端末30の前方に向けられた案内表示器314が設けられている。CPU302、RAM304、記憶装置306及び通信部312は、筐体318に収容されていてもよいし、筐体318とは別個の筐体に収容されていてもよい。
CPU302は、記憶装置306に記憶されたプログラムを実行することにより動作し、入口ゲート端末30全体の動作を制御する制御部として機能する。また、CPU302は、記憶装置306に記憶されたアプリケーションプログラムを実行して、入口ゲート端末30としての各種処理を実行する。RAM304は、CPU302の動作に必要なメモリ領域を提供する。
より具体的には、CPU302は、複数の通過検知センサ310の出力信号及びそれらの出力順に基づき、利用者Uが入口ゲート端末30を通過してゲート通路Pに進入したか否かを判定する判定部として機能する。
また、CPU302は、入口ゲート扉308の開扉動作及び閉扉動作を制御する扉制御部として機能する。CPU302は、ゲート通路Pに利用者Uが進入していない場合、入口ゲート扉308を開扉状態に維持する。また、CPU302は、通過検知センサ310の出力信号に基づき利用者Uが入口ゲート端末30を通過してゲート通路Pに進入したと判定すると、入口ゲート扉308を閉扉する。また、CPU302は、ゲート通路Pに進入した利用者Uが出口ゲート端末40を通過してゲート通路Pから退出したと判定するまで、入口ゲート扉308を閉扉状態に維持する。また、CPU302は、出口ゲート端末40から送信される出口通過情報により、利用者Uがゲート通路Pから退出したと判定する。CPU302は、利用者Uがゲート通路Pから退出したと判定すると、入口ゲート扉308を開扉する。
また、CPU302は、上述のように利用者Uが入口ゲート端末30を通過してゲート通路Pに進入したと判定すると、利用者Uが入口ゲート端末30を通過してゲート通路Pに進入したことを示す入口通過情報を出口ゲート端末40に送信する。
また、CPU302は、入口ゲート扉308の開閉状態に応じて案内表示器314の表示を制御する表示制御部として機能する。CPU302は、入口ゲート扉308が開扉された状態である場合、ゲート通路Pへの進入が許可されていることを示す表示を案内表示器314に表示させる。また、CPU302は、入口ゲート扉308が閉扉された状態である場合、ゲート通路Pへの進入が禁止されていることを示す表示を案内表示器314に表示させる。
記憶装置306は、不揮発性メモリ、ハードディスクドライブ等の記憶媒体により構成され、記憶部として機能する。記憶装置306は、CPU302により実行されるプログラム、そのプログラムの実行の際にCPU302により参照されるデータ等を記憶する。
入口ゲート扉308は、CPU302による制御に従って、開扉動作及び閉扉動作を行う開閉扉であり、利用者Uの通過を許す開扉状態と利用者Uの通過を遮る閉扉状態との間を移行する。入口ゲート扉308の開閉方式は、特に限定されるものではないが、例えば、フラッパー式、スライド式、回転式等である。
通過検知センサ310は、利用者Uの通過を検知すると、利用者Uの通過を示す出力信号を出力する。CPU302は、ゲート通路Pに進入する方向に並ぶように一対の筐体318に設けられた複数の通過検知センサ310の出力信号及びそれらの出力順に基づき、利用者Uが入口ゲート端末30を通過してゲート通路Pに進入したか否かを判定することができる。通過検知センサ310は、特に限定されるものではないが、例えば、透過型の光電センサ、反射型の光電センサ等である。透過型の光電センサは、赤外線等の光を照射する照射部と、照射部により照射された光を受光する受光部とを有し、受光部で受光する光の変化に基づき、物体の通過を示す出力信号を出力する。
通信部312は、ネットワークNWに接続され、ネットワークNWを介してデータの送受信を行う。通信部312は、CPU302による制御に従って、出口ゲート端末40等との間の通信を行う。なお、通信部312は、ネットワークNWを介さずに、出口ゲート端末40と通信可能に出口ゲート端末40と接続されていてもよい。
案内表示器314は、CPU302による制御に従って、ゲート通路Pへの進入の許否を示す表示を表示する。案内表示器314は、入口ゲート扉308が開扉された状態の場合、ゲート通路Pへの進入が許可されていることを示す表示を表示する。また、案内表示器314は、入口ゲート扉308が閉扉された状態の場合、ゲート通路Pへの進入が禁止されていることを示す表示を表示する。案内表示器314は、例えば、色表示、記号表示、文字表示等により、ゲート通路Pへの進入の許否を示す表示を表示することができる。
こうして、入口ゲート端末30が構成されている。
次に、出口ゲート端末40の構成について図11及び図13を用いて説明する。図11に示すように、出口ゲート端末40は、電子化ゲート20に誘導された利用者Uが通過する通路であるゲート通路Pの出口に設置されたゲート装置である。また、出口ゲート端末40は、図13に示すように、CPU402と、RAM404と、記憶装置406と、ディスプレイ408とを有している。さらに、出口ゲート端末40は、第1カメラ410と、第2カメラ412と、出口ゲート扉414と、通過検知センサ416と、通信部418と、案内表示器420とを有している。CPU402、RAM404、記憶装置406、ディスプレイ408、第1カメラ410、第2カメラ412、出口ゲート扉414、通過検知センサ416、通信部418及び案内表示器420は、バスライン422に接続されている。
また、図11に示すように、出口ゲート端末40は、ゲート通路Pの出口を挟んで対向するように設置された一対の筐体424を有している。一対の筐体424には、一対の筐体424の間を閉鎖可能に出口ゲート扉414が設けられている。また、一対の筐体424には、ゲート通路Pから退出する方向に並ぶように複数の通過検知センサ416が設けられている。また、一対の筐体424には、ゲート通路Pの内側である出口ゲート端末40の前方に向けられた案内表示器420が設けられている。CPU402、RAM404、記憶装置406及び通信部418は、筐体424に収容されていてもよいし、筐体424とは別個の筐体に収容されていてもよい。
また、一対の筐体424の一方の上には、ディスプレイ408が設置されている。ディスプレイ408は、例えば、その画面が出口ゲート端末40前のゲート通路P中央を向くように設置されている。ディスプレイ408の画面側の下部及び上部には、それぞれ第1カメラ410及び第2カメラ412が設けられている。なお、ディスプレイ408の設置位置は、特に限定されるものではなく、ゲート通路Pにおける利用者Uがディスプレイ408を見ることが可能な位置であればよい。
第1カメラ410は、入口ゲート端末30と出口ゲート端末40との間のゲート通路P内を少なくとも撮影可能範囲とし、第2カメラ412よりも遠距離までを撮影可能な遠距離カメラである。第2カメラ412は、出口ゲート端末40の前を少なくとも撮影可能範囲とする近距離カメラである。なお、第1カメラ410及び第2カメラ412が設けられる位置は、特に限定されるものではなく、それぞれの撮影可能範囲を実現可能な位置であればよい。
第1カメラ410は、入口ゲート端末30から出口ゲート端末40に向かってゲート通路Pを移動する利用者Uを撮影してその顔画像を第1対象顔画像として取得する。第2カメラ412は、必要に応じて、ゲート通路Pを移動して出口ゲート端末40到達して出口ゲート扉414の前にいる利用者Uを撮影してその顔画像を第2対象顔画像として取得する。第1カメラ410による利用者Uの撮影は、利用者Uに意識させることなく行われる。一方、第2カメラ412による利用者Uの撮影は、例えばディスプレイ408の表示等により撮影の通知を受けた利用者Uに対して行われる。出口ゲート端末40は、第1カメラ410により利用者Uに意識させることなく撮影された第1対象顔画像を用いた顔照合により本人確認を行う非積極認証を行うことができる。また、出口ゲート端末40は、非積極認証に失敗した場合に、第2カメラ412により利用者Uが意識して撮影された第2対象顔画像を用いた顔照合により本人確認を行う積極認証を行うことができる。
CPU402は、記憶装置406に記憶されたプログラムを実行することにより動作し、出口ゲート端末40全体の動作を制御する制御部として機能する。また、CPU402は、記憶装置406に記憶されたアプリケーションプログラムを実行して、出口ゲート端末40としての各種処理を実行する。RAM404は、CPU402の動作に必要なメモリ領域を提供する。
より具体的には、CPU402は、入口ゲート端末30を通過してゲート通路Pに進入した利用者Uの顔照合を管理サーバ50に対して要求する照合要求部として機能する。
照合要求部としてのCPU402は、第1カメラ410により撮影された利用者Uの顔画像である第1対象顔画像と、管理サーバ50の利用者情報DB506aに登録された複数の登録顔画像とを1:Nで照合することを管理サーバ50に対して要求する。このため、CPU402は、第1対象顔画像から抽出された顔特徴量又は第1対象顔画像自体を照合要求とともに管理サーバ50に送信する。
なお、CPU402は、第1対象顔画像の品質を示す品質値を計算し、計算した品質値が所定の閾値以上であるか否かを判定する品質判定部として機能することができる。品質値は、第1対象顔画像の品質がより高いほどより大きな値に設定することができる。照合要求部としてのCPU402は、品質値が所定の閾値以上の高品質の第1対象顔画像について、登録顔画像との照合を管理サーバ50に対して要求することができる。なお、品質値は、第1対象顔画像の品質がより高いほどより小さな値に設定することもできる。この場合、品質判定部としてのCPU402は、計算した品質値が所定の閾値以下であるか否かを判定することができる。また、この場合、照合要求部としてのCPU402は、品質値が所定の閾値以下の高品質の第1対象顔画像について、登録顔画像との照合を管理サーバ50に対して要求することができる。このように、CPU402は、第1対象顔画像の品質を判定し、一定の品質以上の高品質の第1対象顔画像について、登録顔画像との照合を要求することができる。
第1対象顔画像は、利用者Uに意識させることなく第1カメラ410により撮影される。このため、第1対象顔画像として一定以上の品質値のものが得られない場合や、マスク、サングラス、眼鏡、帽子等の利用者Uの顔に装着された顔装着物により、第1対象顔画像を用いた顔照合が不一致となる場合がある。これらの場合、照合要求部としてのCPU402は、第2カメラ412により撮影された利用者Uの顔画像である第2対象顔画像と、利用者情報DB506aに登録された複数の登録顔画像とを1:Nで照合することを管理サーバ50に対して要求する。このため、CPU402は、第2対象顔画像から抽出された顔特徴量又は第2対象顔画像自体を照合要求とともに管理サーバ50に送信する。
また、CPU402は、第1カメラ410による撮影の間の利用者Uの顔の状態に応じて利用者Uに対する警告を行う警告部として機能する。より具体的には、CPU402は、例えば次のようにして警告を行うことができる。
まず、CPU402は、第1カメラ410による撮影の間、第1対象顔画像における視線検出を行うことができる。CPU402は、視線検出により第1対象顔画像から検出された利用者Uの視線の状況に応じて警告を行うことができる。すなわち、CPU402は、視線検出の結果、利用者Uが下又は横を向いていると判定すると、利用者Uに対して、出口ゲート端末40の側である前を向くように警告を行うことができる。CPU402は、例えば、前を向くように利用者Uに顔の向きの変更を指示する表示をディスプレイ408に表示したり、スピーカー等から前を向くように利用者Uに顔の向きの変更を指示する音声を発したりすることにより警告を行うことができる。この場合、ディスプレイ408による警告の表示は、不要な顔照合の失敗を防ぐため、顔照合を行う前に行うことができる。
また、CPU402は、第1カメラ410による撮影の間、撮影された第1対象顔画像における装着物推定を行うことができる。CPU402は、装着物推定により、第1対象顔画像におけるマスク、サングラス、眼鏡、帽子等の顔装着物を検知することができる。CPU402は、顔装着物を検知した場合、利用者Uに対して、顔照合の妨げとなる顔装着物を取り外すように警告を行うことができる。CPU402は、例えば、顔装着物を取り外すように利用者Uに指示する表示をディスプレイ408に表示したり、スピーカー等から顔装着物を取り外すように利用者Uに指示する音声を発したりすることにより警告を行うことができる。この場合、ディスプレイ408による警告の表示は、不要な顔照合の失敗を防ぐため、顔照合を行う前に行うことができる。
また、CPU402は、管理サーバ50に対して要求した第1対象顔画像又は第2顔画像の顔照合の結果を示す照合情報を管理サーバ50から取得する照合情報取得部として機能する。照合情報は、照合の結果、第1対象顔画像又は第2対象顔画像と一致する登録顔画像が発見されて利用者Uの本人確認に成功したこと、又は一致する登録顔画像が発見されずに利用者Uの本人確認に失敗したことを示している。なお、第1対象顔画像又は第2対象顔画像と登録顔画像とが一致する場合には、両顔画像の間の類似度を示す照合スコアが所定の閾値を超えて両顔画像が高い類似度を示す場合が含まれる。
なお、CPU402は、照合要求部及び照合情報取得部として機能することに代えて、第1対象顔画像又は第2対象顔画像と利用者情報DB506aの登録顔画像とを1:Nで照合して照合情報を出力する照合部として機能するように構成することもできる。この場合、CPU402は、管理サーバ50の利用者情報DB506aを参照して、又は利用者情報DB506aと同期されて記憶装置406に格納された利用者情報DBを参照して顔画像の照合を行うことができる。
また、CPU402は、顔照合による利用者Uの本人確認に成功した場合に、その利用者Uの利用者情報と関連付けられたゲート利用可否情報を管理サーバ50から取得する情報取得部として機能することができる。ゲート利用可否情報は、上述のように、利用者Uについて電子化ゲート20の利用可否の判定結果を示す情報である。
また、CPU402は、第1対象顔画像又は第2対象顔画像の顔照合の照合結果、及び電子化ゲート20の利用可否の判定結果に基づき、ゲート通路P内の利用者Uについて電子化ゲート20の通過の可否を判定する判定部として機能する。判定部としてのCPU402は、第1対象顔画像又は第2対象顔画像の顔照合が一致して利用者Uの本人確認に成功し、かつ、その利用者Uが電子化ゲート20を利用可能である場合に、電子化ゲート20の通過が可能であると判定する。本人確認に成功した場合とは、第1対象顔画像又は第2対象顔画像と、キオスク端末10で取得された撮影顔画像又は旅券顔画像である登録顔画像とが一致した場合である。利用者Uが電子化ゲート20を利用可能である場合とは、一致した登録顔画像を含む利用者情報と関連付けられ、利用者Uが電子化ゲート20を利用可能であることを示すゲート利用可否情報が存在する場合である。
また、CPU402は、出口ゲート扉414の開扉動作及び閉扉動作を制御する扉制御部として機能する。CPU402は、利用者Uについて電子化ゲート20の通過が可能であると判定すると、通常状態が閉扉状態である出口ゲート扉414を開扉する。また、CPU402は、通過検知センサ416の出力信号に基づき利用者Uが出口ゲート端末40を通過してゲート通路Pから退出したと判定すると、出口ゲート扉414を閉扉する。
また、CPU402は、複数の通過検知センサ416の出力信号及びそれらの出力順に基づき、利用者Uが出口ゲート端末40を通過してゲート通路Pから退出したか否かを判定する判定部として機能する。
また、CPU402は、上述のように利用者Uが出口ゲート端末40を通過してゲート通路Pから退出したと判定すると、利用者Uが出口ゲート端末40を通過してゲート通路Pから退出したことを示す出口通過情報を入口ゲート端末30に送信する。
また、CPU402は、ディスプレイ408の表示を制御する表示制御部として機能する。CPU402は、ゲート通路P内の利用者Uに対する各種通知をディスプレイ408に表示させることができる。例えば、CPU402は、ゲート通路P内の利用者Uに対して、マスク、サングラス、眼鏡、帽子等の顔照合の障害となる顔装着物を取り外すことように指示する警告をディスプレイ408に表示させることができる。また、例えば、CPU402は、出口ゲート扉414の前に留まる利用者Uに対して、必要に応じて、第2カメラ412により顔画像を撮影する旨の通知をディスプレイ408に表示させることができる。CPU402は、第1対象顔画像と登録顔画像との照合が不一致である場合又はその照合ができない場合に、利用者Uに対して出口ゲート扉414の前に留まるようにディスプレイ408に表示させることができる。この場合、CPU402は、さらに、利用者Uに対して出口ゲート扉414の前に留まりディスプレイ408を見るようにディスプレイ408に表示させることもできる。これにより、第2カメラ412により利用者Uの顔画像を撮影することができるように利用者Uを誘導することができる。
また、CPU402は、出口ゲート扉414の開閉状態に応じて案内表示器420の表示を制御する表示制御部として機能する。CPU402は、出口ゲート扉414が開扉された状態の場合、ゲート通路Pからの退出が許可されていることを示す表示を案内表示器420に表示させる。また、CPU402は、出口ゲート扉414が閉扉された状態である場合、ゲート通路Pからの退出が禁止されていることを示す表示を案内表示器420に表示させる。
記憶装置406は、不揮発性メモリ、ハードディスクドライブ等の記憶媒体により構成され、記憶部として機能する。記憶装置406は、CPU402により実行されるプログラム、そのプログラムの実行の際にCPU402により参照されるデータ等を記憶する。
ディスプレイ408は、ゲート通路P内の利用者Uに対して、各種画面を表示する表示部として機能する。例えば、ディスプレイ408は、マスク、サングラス、眼鏡、帽子等の顔照合の障害となる顔装着物を取り外すことように指示する警告を表示する。また、例えば、ディスプレイ408は、必要に応じて、第2カメラ412により顔を撮影する旨の通知を表示する。具体的には、ディスプレイ408は、第1カメラ410により撮影された第1対象顔画像では照合ができなかった場合に、積極認証ができるようにディスプレイ408の前に立ち止まって第2カメラ412の方向に注目するように利用者に指示する表示を表示する。例えば、ディスプレイ408は、顔認証を行うのでディスプレイ408の前に立ち止まって、第2カメラ412のほうを見てください等との表示を表示することができる。また、ディスプレイ408は、動いている利用者Uの顔画像である第1対象顔画像による非積極認証の照合結果、静止している利用者Uの顔画像である第2対象顔画像による積極認証の照合結果を表示することができる。
第1カメラ410は、ゲート通路Pに進入してゲート通路Pを出口ゲート端末40に向かって移動する利用者Uを撮影して、利用者Uの生体情報として利用者Uの顔画像である第1対象顔画像を取得する生体情報取得部として機能する。第1カメラ410により撮影される第1対象顔画像は、動いている利用者Uの顔画像である。第1カメラ410は、例えば、ゲート通路Pを移動する利用者Uを動画又は静止画で撮影するデジタルカメラ等の撮影装置であり、撮影した動画又は静止画から利用者Uの第1対象顔画像を取得する。第1カメラ410は、上述のように、入口ゲート端末30と出口ゲート端末40との間のゲート通路P内を少なくとも撮影可能範囲とし、第2カメラ412よりも遠距離までを撮影可能な遠距離カメラである。第1カメラ410は、利用者Uに撮影されていることを意識させることなく利用者Uを撮影する。なお、第1カメラ410に代えて、生体情報取得部として、管理サーバ50の利用者情報DB506aに登録された登録生体情報と同種の生体情報を利用者Uから取得するものを設けることができる。
第2カメラ412は、必要に応じて、ゲート通路Pを移動して出口ゲート端末40の出口ゲート扉414に到達して立ち止まった利用者Uを撮影して、利用者Uの生体情報として利用者Uの顔画像である第2対象顔画像を取得する生体情報取得部として機能する。第2カメラ412により撮影される第2対象顔画像は、静止している利用者Uの顔画像である。第2カメラ412は、例えば、出口ゲート扉414の前の利用者Uを動画又は静止画で撮影するデジタルカメラ等の撮影装置であり、撮影した動画又は静止画から利用者Uの第2対象顔画像を取得する。第2カメラ412は、上述のように、出口ゲート端末40の前を少なくとも撮影可能範囲とする近距離カメラである。第2カメラ412は、例えばディスプレイ408の表示、音声案内等により撮影の通知を受けた利用者Uを撮影する。第2カメラ412は、所定の場合に、出口ゲート扉414の前に留まる利用者Uから、登録顔画像と照合する第2対象顔画像を取得する。ここにいう所定の場合とは、後述するように、第1対象顔画像と登録顔画像との照合が不一致である場合又はその照合ができない場合である。具体的には、所定の場合とは、閉扉状態の出口ゲート扉414に向かって移動する利用者Uの顔の向きが出口ゲート扉414を向いていない場合、利用者Uの顔に装着物が装着されていた場合等である。なお、第2カメラ412に代えて、生体情報取得部として、管理サーバ50の利用者情報DB506aに登録された登録生体情報と同種の生体情報を利用者Uから取得するものを設けることができる。
出口ゲート扉414は、CPU402による制御に従って、開扉動作及び閉扉動作を行う開閉扉であり、利用者Uの通過を遮る閉扉状態と利用者Uの通過を許す開扉状態との間を移行する。出口ゲート扉414の開閉方式は、特に限定されるものではないが、例えば、フラッパー式、スライド式、回転式等である。
通過検知センサ416は、利用者Uの通過を検知すると、利用者Uの通過を示す出力信号を出力する。CPU402は、ゲート通路Pに退出する方向に並ぶように一対の筐体424に設けられた複数の通過検知センサ416の出力信号及びそれらの出力順に基づき、利用者Uが出口ゲート端末40を通過してゲート通路Pから退出したか否かを判定することができる。通過検知センサ416は、特に限定されるものではないが、入口ゲート端末30の通過検知センサ310と同様に、例えば、透過型の光電センサ、反射型の光電センサ等である。
通信部418は、ネットワークNWに接続され、ネットワークNWを介してデータの送受信を行う。通信部418は、CPU402による制御に従って、管理サーバ50、入口ゲート端末30等との間の通信を行う。なお、通信部418は、ネットワークNWを介さずに、入口ゲート端末30と通信可能に入口ゲート端末30と接続されていてもよい。
案内表示器420は、CPU402による制御に従って、ゲート通路Pからの退出の許否を示す表示を表示する。案内表示器420は、出口ゲート扉414が閉扉された状態の場合、ゲート通路Pからの退出が禁止されていることを示す表示を表示する。また、案内表示器420は、出口ゲート扉414が開扉された状態の場合、ゲート通路Pからの退出が許可されていることを示す表示を表示する。案内表示器420は、例えば、色表示、記号表示、文字表示等により、ゲート通路Pからの退出の許否を示す表示を表示することができる。
こうして、出口ゲート端末40が構成されている。
次に、管理サーバ50の構成について図14を用いて説明する。図14は、管理サーバ50のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
管理サーバ50は、情報処理システム1を管理し、第1対象顔画像又は第2対象顔画像と利用者情報DB506aの複数の登録顔画像との照合、申告情報に含まれる申告内容の判定等を行う情報処理装置である。なお、管理サーバ50の機能は、単一のサーバにより実現されてもよいし、複数のサーバにより実現されてもよい。
管理サーバ50は、図14に示すように、CPU502と、RAM504と、記憶装置506と、通信部508とを有している。CPU502、RAM504、記憶装置506及び通信部508は、バスライン510に接続されている。
CPU502は、記憶装置506に記憶されたプログラムを実行することにより動作し、管理サーバ50全体の動作を制御する制御部として機能する。また、CPU502は、記憶装置506に記憶されたアプリケーションプログラムを実行して、管理サーバ50としての各種処理を実行する。RAM504は、CPU502の動作に必要なメモリ領域を提供する。
より具体的には、CPU502は、キオスク端末10から利用者Uの顔照合を要求する照合要求を受信した場合に、利用者Uの顔照合を行う照合部として機能する。照合部としてのCPU502は、利用者情報に含まれる撮影顔画像と旅券顔画像とを1:1で照合する。CPU502は、撮影顔画像と旅券顔画像との照合に際して、撮影顔画像から抽出した顔特徴量と、旅券顔画像から抽出した顔特徴量とを照合することにより、両顔画像を照合することができる。
また、CPU502は、照合要求を送信したキオスク端末10に対して、利用者Uの顔照合の結果を示す照合情報を送信する送信部として機能する。照合情報は、照合一致又は照合不一致を示している。すなわち、照合情報は、照合の結果、撮影顔画像と旅券顔画像とが一致して税関申告を行う利用者Uの本人確認に成功したこと、又は撮影顔画像と旅券顔画像とが一致せずに利用者Uの本人確認に失敗したことを示している。
また、CPU502は、キオスク端末10から利用者Uの利用者情報を受信した場合に、利用者Uの申告情報に含まれる申告内容を判定する判定部として機能する。判定部としてのCPU502は、利用者Uの申告情報に含まれる申告内容から、利用者Uが課税対象であるか否か、利用者Uにリスクがあるか否かを判定する。利用者Uが課税対象である場合及び利用者Uにリスクがある場合は、それぞれ上述したとおりである。
また、CPU502は、利用者情報を送信したキオスク端末10に対して、利用者Uの申告情報に含まれる申告内容の判定結果を示す判定情報を送信する送信部として機能する。判定情報は、上述のように、判定の結果、利用者Uが課税対象であるか否か、利用者Uにリスクがあるか否かを示している。
CPU502は、キオスク端末10から受信した利用者Uの利用者情報を記憶装置506に記憶して管理する情報管理部として機能する。情報管理部としてのCPU502は、キオスク端末10から受信した利用者情報を、記憶装置506に格納された利用者情報DB506aに登録して管理する。CPU502は、キオスク端末10から利用者情報を受信するたびに、受信した利用者情報を利用者情報DB506aに登録する。
利用者Uの利用者情報は、上述したように、互いに関連付けられた利用者Uの身分事項情報、顔情報及び申告情報を含んでいる。顔情報は、キオスク端末10で取得された撮影顔画像及び旅券顔画像又はこれらから抽出した顔特徴量である。利用者情報DB506aに登録された撮影顔画像又は旅券顔画像は、予め登録された登録生体情報である登録顔画像として用いられる。登録顔画像としては、撮影顔画像及び旅券顔画像のいずれを用いることもできるが、旅券顔画像よりも新しい撮影顔画像を登録顔画像として用いることができる。利用者情報DB506aに登録された撮影顔画像若しくは旅券顔画像である登録顔画像又はその顔特徴量は、電子化ゲート20における利用者Uの本人確認のための顔照合に用いられる。
また、CPU502は、キオスク端末10からゲート利用可否情報を受信した場合に、利用者情報DB506aに利用者情報と関連付けてゲート利用可否情報を登録する。ゲート利用可否情報は、上述のように、税関申告を行う利用者Uについて電子化ゲート20の利用可否の判定結果を示す情報である。
なお、CPU502は、ゲート利用可否情報に基づき、電子化ゲート20の利用が可能と判定された利用者Uの利用者情報について、利用者情報DB506aに登録することもできる。すなわち、CPU502は、電子化ゲート20を利用できないと判定された利用者Uの利用者情報については、利用者情報DB506aに登録しないこともできる。
また、CPU502は、キオスク端末10からゲート利用可否情報を受信することに代えて、キオスク端末10と同様に利用者Uの電子化ゲート20の利用可否を判定してゲート利用可否情報を取得することもできる。
また、CPU502は、利用者情報DB506aの利用者情報を、その登録から一定時間経過後に削除することができる。例えば、CPU502は、税関検査場Cにおいてキオスク端末10での税関申告の完了から電子化ゲート20を通過するまでに通常要する時間の経過後に利用者情報を削除することができる。
また、CPU502は、出口ゲート端末40から利用者Uの顔照合を要求する照合要求を受信した場合に、利用者Uの顔照合を行う照合部として機能する。照合部としてのCPU502は、第1対象顔画像若しくは第2対象顔画像又はその顔特徴量と、利用者情報DB506aに登録された複数の登録顔画像又はそれらの顔特徴量とを1:Nで照合する。CPU502は、第1対象顔画像又は第2対象顔画像と登録顔画像との照合に際して、第1対象顔画像又は第2対象顔画像から抽出した顔特徴量と、登録顔画像から抽出した顔特徴量とを照合することにより、両顔画像を照合することができる。
照合部としてのCPU502は、第1対象顔画像又は第2対象顔画像と複数の登録顔画像との照合により、複数の登録顔画像の中から、第1対象顔画像又は第2対象顔画像と一致する登録顔画像の発見を試みる。また、CPU502は、第1対象顔画像又は第2対象顔画像の顔特徴量と複数の登録顔画像の顔特徴量との照合により、複数の登録顔画像の顔特徴量の中から、第1対象顔画像又は第2対象顔画像の顔特徴量と一致する登録顔画像の顔特徴量の発見を試みる。なお、第1対象顔画像又は第2対象顔画像と登録顔画像とが一致する場合には、両顔画像の間の類似度を示す照合スコアが所定の閾値を超えて両顔画像が高い類似度を示す場合が含まれる。また、第1対象顔画像又は第2対象顔画像の顔特徴量と登録顔画像の顔特徴量とが一致する場合には、両顔特徴量の間の類似度を示す照合スコアが所定の閾値を超えて両顔特徴量が高い類似度を示す場合が含まれる。
CPU502は、照合要求を送信した出口ゲート端末40に対して、照合の結果を示す照合情報を送信する送信部として機能する。照合情報は、照合一致又は照合不一致を示している。すなわち、照合情報は、照合の結果、第1対象顔画像又は第2対象顔画像と一致する登録顔画像が発見されて利用者Uの本人確認に成功したこと、又は一致する登録顔画像が発見されずに利用者Uの本人確認に失敗したことを示している。また、照合情報は、照合の結果、第1対象顔画像又は第2対象顔画像の顔特徴量と一致する登録顔画像の顔特徴量が発見されて利用者Uの本人確認に成功したこと、又は一致する登録顔画像の顔特徴量が発見されずに利用者Uの本人確認に失敗したことを示している。なお、CPU502は、第1対象顔画像若しくは第2対象顔画像又はその顔特徴量と一の登録顔画像又はその顔特徴量との照合を行うことがありうる。
CPU502は、第1対象顔画像又は第2対象顔画像と一致した登録顔画像又はその登録顔画像を含む利用者情報を利用者情報DB506aから削除することができる。また、CPU502は、第1対象顔画像の顔特徴量又は第2対象顔画像の顔特徴量と一致した登録顔画像の顔特徴量又はその登録顔画像の顔特徴量を含む利用者情報を利用者情報DB506aから削除することができる。
また、CPU502は、必要に応じて、出口ゲート端末40に対して、必要に応じてゲート利用可否情報を送信する送信部として機能する。
記憶装置506は、不揮発性メモリ、ハードディスクドライブ等の記憶媒体により構成され、記憶部として機能する。記憶装置506は、CPU502により実行されるプログラム、そのプログラムの実行の際にCPU502により参照されるデータ等を記憶する。
また、記憶装置506は、利用者情報DB506aを格納している。利用者情報DB506aには、キオスク端末10で税関申告を行った複数の利用者Uの利用者情報が登録されている。また、利用者情報DB506aには、利用者情報に関連付けられて利用者Uのゲート利用可否情報が登録されている。
通信部508は、ネットワークNWに接続され、ネットワークNWを介してデータの送受信を行う。通信部508は、CPU502による制御に従って、キオスク端末10、出口ゲート端末40等との間の通信を行う。
こうして、管理サーバ50が構成されている。
本実施形態によるキオスク端末10は、ディスプレイ110と旅券読取装置112及びコード読取装置114との間に設けられたカメラ116により、キオスク端末10を操作する利用者Uを撮影する。利用者Uは、ディスプレイ110を見たり、旅券読取装置112に旅券をかざし又はコード読取装置114に携帯端末60をかざしたりする際に、カメラ116の方に顔を向けることになる。これにより、キオスク端末10は、旅券読取装置112による旅券の読取り又はコード読取装置114による申告用コードの読取りと並行して読取りの間に、利用者Uの顔をカメラ116により撮影して撮影顔画像を取得する。利用者Uは必然的にディスプレイ110と旅券読取装置112及びコード読取装置114との間に設けられたカメラ116に顔を向けるため、利用者Uのキオスク端末10の操作を中断させてカメラ116に顔を向けさせる必要はない。また、キオスク端末10は、旅券読取装置112による旅券の読取りとコード読取装置114による申告用コードの読取りとを同時に又は任意の順序で実行することができる。
したがって、本実施形態によるキオスク端末10によれば、旅券の読取り、申告用コードの読取り及び顔照合に用いる撮影顔画像の取得を含むキオスク端末10での手続を短時間で完了することができる。また、キオスク端末10は、旅券又は申告用コードの読取りの間に利用者Uの顔を撮影することができるので、利用者Uに撮影を意識させることがなく、よって利用者Uの心理的負担を軽減することができる。
また、本実施形態による電子化ゲート20の出口ゲート端末40は、出口ゲート端末40に向かって移動する利用者Uを第1カメラ410で撮影して取得した第1対象顔画像と、管理サーバ50の利用者情報DB506aに登録された登録顔画像とを照合する。第1対象顔画像は、利用者Uが止まることなく取得することができる。したがって、本実施形態による電子化ゲート20によれば、第1対象顔画像を用いて利用者Uの顔照合を効率よく行うことができる。これにより、利用者Uが電子化ゲート20の通過に要する時間を短縮することができる。また、出口ゲート端末40は、第1対象顔画像の照合が不一致であった場合又は照合ができなかった場合に、出口ゲート扉414の前に留まる利用者Uを第2カメラ412で撮影して取得した第2対象顔画像と登録顔画像とを照合する。したがって、本実施形態による電子化ゲート20によれば、利用者Uの顔照合による本人確認を確実に行うことができる。
さらに、本実施形態による電子化ゲート20の出口ゲート端末40は、予め判定されたゲート利用可否の判定結果に応じて、出口ゲート扉414を開扉する。したがって、本実施形態による電子化ゲート20によれば、利用者Uが電子化ゲート20の通過に要する時間を短縮することができる。
以下、本実施形態による情報処理システム1における各構成要素の動作及びこれらの動作を実現する制御方法についてさらに図15A乃至図20を用いて説明する。
まず、キオスク端末10の動作について管理サーバ50の動作とともに図15A乃至図18Cを用いて説明する。図15Aは、携帯端末60における申告情報入力画面の一例を示す概略図である。図15Bは、携帯端末60における申告用コード表示画面の一例を示す概略図である。図16は、キオスク端末10及び管理サーバ50の動作を示すシーケンス図である。図17は、キオスク端末10の言語設定動作を示すシーケンス図である。図18Aは、キオスク端末10における受付画面の一例を示す概略図である。図18Bは、キオスク端末10における申告内容確認画面の一例を示す概略図である。図18Cは、キオスク端末10における誘導画面の一例を示す概略図である。
例えば、航空機で外国から空港に到着した利用者Uは、入国審査場での入国審査、手荷物受取場での受託手荷物の受取り等を経て、税関申告を行うべく税関検査場Cに向かう。利用者Uは、携帯端末60で実行された税関申告アプリケーションにおいて、申告情報を入力し、申告情報を含む申告用コードを生成して表示させる。なお、利用者Uは、キオスク端末10を利用するまでに、申告用コードを生成して表示させておけばよい。
図15Aは、携帯端末60における税関申告アプリケーションの申告情報入力画面SHEを示している。申告情報入力画面SHEは、例えば、旅具通関における申告において申告すべき情報入力するための申告情報入力欄SHE10を有している。申告情報入力欄SHE10は、例えば、日本国の場合、税関様式C第5360号の携帯品・別送品申告書による申告において申告すべき情報を入力可能になっている。すなわち、申告情報入力欄SHE10は、搭乗便名、出発地、入国日等の利用者Uの搭乗に関する情報である搭乗情報、並びに質問に対する回答を入力することが可能になっている。なお、税関申告アプリケーションにおいて、申告情報のうち、利用者Uの氏名、現住所、電話番号、生年月日、旅券番号等の税関申告のたびに変わることのない利用者Uの基本情報は、図示しない利用者登録画面、設定画面等で入力して登録しておくことができる。
図15Bは、携帯端末60における税関申告アプリケーションの申告用コード表示画面SHCを示している。申告用コード表示画面SHCは、申告情報入力画面SHEで入力された申告情報を含む申告用コードが生成されて表示された申告用コード表示欄SHC10を有している。申告用コード表示欄SHC10に表示された申告用コードは、申告情報のほか、税関申告アプリケーションの使用言語に関する言語情報をさらに含んでいる。また、申告用コード表示欄SHC10は、申告用コードの有効期限となる日時、申告用コードの使い方等を表示することができる。
税関検査場Cに入場した利用者Uは、税関検査場Cの入口付近に設置されたキオスク端末10で税関申告を行う。なお、利用者Uは、キオスク端末10の前に行くまでに、携帯端末60で申告用コードを生成して表示させておくことができる。その際、利用者Uは、携帯端末60の税関申告アプリケーションで表示される申告用コードの使い方、キオスク端末10の付近に設置されたデジタルサイネージ端末70に表示されているキオスク端末10での手続方法等の案内を参照することができる。
図16に示すように、キオスク端末10のCPU102は、旅券読取装置112に旅券がかざされたか否か、コード読取装置114に申告用コードがかざされたか否かをそれぞれ継続的に判定する(ステップS102)。こうして、CPU102は、旅券及び申告用コードの少なくとも一方がかざされるまで待機する(ステップS102、NO)。
図18Aは、利用者Uにより旅券及び申告用コードの少なくとも一方がかざされるのを待機するキオスク端末10のディスプレイ110に表示される受付画面SKRの一例を示している。受付画面SKRは、例えば、キオスク端末10を利用するために申告用コードが必要であること、及び旅券及び申告用コードのかざし方を表示する。
図16に示すように、CPU102は、旅券がかざされたと判定すると(ステップS102、YES)、旅券読取装置112により、旅券から利用者Uの身分事項情報、旅券顔画像等の旅券情報を読み取って取得する(ステップS104)。また、CPU102は、申告用コードがかざされたと判定すると(ステップS102、YES)、コード読取装置114により、申告用コードから申告情報及び言語情報を読み取って取得する(ステップS106)。
なお、利用者Uは、申告用コードよりも先に旅券を旅券読取装置112にかざして読み取らせてもよいし、旅券よりも先に申告用コードをコード読取装置114にかざして読み取らせてもよい。また、利用者Uは、旅券及び申告用コードを同時にそれぞれ旅券読取装置112及びコード読取装置114にかざして読み取らせてもよい。CPU102は、利用者Uの旅券及び申告用コードを読み取らせるタイミングに応じて、旅券読取装置112による旅券の読取り及びコード読取装置114による申告用コードの読取りを任意の順序で又は同時に実行させることができる。
また、CPU102は、旅券及び申告用コードのうちの一方を読み取った後、他方がかざされることなく、一定時間が経過又は利用者Uがキオスク端末10から離れたことを検知した場合には、処理を中断することができる。この場合、CPU102は、例えば、ディスプレイ110にエラー表示等を表示させたり、それまでの処理を無効にするリセット処理を行ったりすることができる。その後、CPU102は、ステップS102に移行することができる。なお、CPU102は、例えば、カメラ116により撮影される動画像又は連続的に撮影される静止画に基づき、利用者Uがキオスク端末10から離れたことを検知することができる。
さらに、CPU102は、旅券又は申告用コードがかざされたと判定すると(ステップS102、YES)、カメラ116により、利用者Uの顔を撮影して利用者Uの撮影顔画像を取得する(ステップS108)。CPU102は、旅券読取装置112による旅券の読取り又はコード読取装置114による申告用コードの読取りと並行して、旅券又は申告用コードの読取りの間にカメラ116による利用者Uの顔の撮影を行うことができる。カメラ116は、旅券又は申告用コードがかざされたときに撮影を開始することができる。
こうして、CPU102は、カメラ116により、キオスク端末10の前で旅券読取装置112に旅券を読み取らせ又はコード読取装置114に申告用コードを読み取らせる利用者Uの顔画像を撮影して撮影顔画像を取得する。
カメラ116は、上述のように、その撮影方向が前方斜め上方を向く方向となるように設けられ、ディスプレイ110、旅券読取装置112又はコード読取装置114を見下ろしてキオスク端末10を操作する利用者Uの顔を撮影可能な画角を有している。このため、カメラ116は、視線を前方斜め下方に向けてディスプレイ110、旅券読取装置112又はコード読取装置114を見下ろしてキオスク端末10を操作する利用者Uの顔を、利用者Uに撮影を意識させることなく撮影することができる。例えば、カメラ116による撮影に際して、カメラ116の方向を向くように利用者Uに要求する必要はない。
また、カメラ116は、所定のフレームレートで動画を撮影し又は所定の時間間隔で静止画を撮影することにより、キオスク端末10を操作する利用者Uについて複数の顔画像を取得することができる。この場合、CPU102は、カメラ116により撮影された利用者Uの複数の顔画像のうち、最も品質の高い顔画像を、利用者Uの撮影顔画像として選択して取得することができる。カメラ116は、旅券又は申告用コードがかざされたことをトリガーとして撮影を開始することができる。顔画像の品質は、例えば、カメラ116に対する顔の向きを基準に評価することができ、カメラ116に対する顔の向きが所定の範囲内である場合に、一定以上の品質を有する顔画像であると評価することができる。
CPU102は、旅券から利用者Uの旅券顔画像を取得し、カメラ116により利用者Uの撮影顔画像を取得すると、管理サーバ50に対して、利用者Uの顔照合を要求する照合要求をネットワークNWを介して送信する(ステップS110)。CPU102は、撮影顔画像及び旅券顔画像又はこれらの顔特徴量を照合要求とともに管理サーバ50に送信する。
管理サーバ50のCPU502は、キオスク端末10から照合要求を受信すると、利用者Uの顔照合を行う(ステップS112)。CPU502は、撮影顔画像と旅券顔画像とを1:1で照合する。
次いで、CPU502は、撮影顔画像と旅券顔画像との照合の結果を示す照合情報をキオスク端末10にネットワークNWを介して送信する(ステップS114)。
こうして、利用者Uがキオスク端末10を操作している間に、撮影顔画像と旅券顔画像とを照合する利用者Uの顔照合が行われる。
なお、キオスク端末10は、撮影顔画像と旅券顔画像との照合が一致しない場合には、カメラ116により利用者Uの顔を撮影して利用者Uの撮影顔画像を取得するステップS108を改めて実行して、撮影顔画像の再撮影を行うことができる。キオスク端末10は、撮影顔画像の再撮影を1回だけ又は複数回行うことができる。
また、CPU102は、利用者Uによる申告内容の確認及び必要に応じた訂正のため、キオスク端末10の使用言語を設定する(ステップS116)。使用言語の設定において、CPU102は、まず、図17に示すように、申告用コードから読み取った言語情報を取得する(ステップS202)。
次いで、CPU102は、取得した言語情報に示される税関申告アプリケーションの使用言語を、キオスク端末10の使用言語として設定する(ステップS204)。ここでキオスク端末10の使用言語に設定される税関申告アプリケーションの使用言語は、携帯端末60の言語設定で設定されている言語、又は税関申告アプリケーション内の設定で言語が設定されていれば当該言語である。これにより、CPU102は、利用者Uが使用する携帯端末60の税関申告アプリケーションの使用言語と同一の使用言語で、ディスプレイ110に各種情報を表示させることできる。また、CPU102は、利用者Uが使用する携帯端末60の税関申告アプリケーションの使用言語と同一の使用言語で、ディスプレイ110に組み込まれたタッチパネル等の入力装置108から利用者Uによる入力を受け付けることができる。
また、CPU102は、入力装置108を介して利用者Uにより使用言語の別の言語への変更を指示する変更指示の入力があったか否かを判定する(ステップS206)。変更指示の入力がなければ(ステップS206、NO)、CPU102は、ステップS204で設定した使用言語を維持する。
変更指示の入力があれば(ステップS206、YES)、CPU102は、変更指示で指示された別の言語にキオスク端末10の使用言語を変更する(ステップS208)。
こうして、利用者Uは、外国人である場合であっても、キオスク端末10において自らが使用する言語又は自らが変更を指示した言語で表示内容の確認及び情報の入力を行うことができる。このため、利用者Uは、言語が障害となることなく、キオスク端末10を円滑に利用することができる。
キオスク端末10の使用言語を設定した後、CPU102は、図16に示すように、申告用コードから読み取った申告情報の申告内容をディスプレイ110に表示して利用者Uに確認させ、利用者Uからの訂正を必要に応じて受け付ける(ステップS118)。利用者Uは、ディスプレイ110に表示された申告内容を確認するとともに、申告内容に訂正の必要がある場合には入力装置108を介して申告内容を訂正する。申告内容を確認した利用者Uは、入力装置108を介して、申告内容を確認して申告内容を確定することを指示する確定指示を入力する。これにより、税関申告において利用者Uが申告する申告内容が確定される。
図18Bは、利用者Uにより申告内容の確認及び必要に応じた訂正が行われるキオスク端末10のディスプレイ110に表示される申告内容確認画面SKCの一例を示している。申告内容確認画面SKCは、申告情報に含まれる申告内容を表示する。申告内容確認画面SKCは、例えば、利用者Uのタッチ入力により訂正ボタンが押されることにより、申告内容の訂正が可能な申告内容訂正画面に移行することができる。また、申告内容確認画面SKCにおいて、例えば、利用者Uのタッチ入力により確認ボタンが押されることにより、キオスク端末10に確定指示が入力される。これにより、税関申告において利用者Uが申告する申告内容が確定される。
なお、CPU102は、携帯端末60のディスプレイ610に表示される図15Aに示す税関申告アプリケーションの申告情報入力画面SHEとレイアウトが統一された申告内容確認画面SKCを表示することができる。両画面のレイアウトが統一されていることにより、キオスク端末10の操作に迷いにくい画面表示を実現することができる。
申告内容が確定されると、図16に示すように、CPU102は、利用者Uの利用者情報をネットワークNWを介して管理サーバ50に送信する(ステップS120)。利用者情報は、互いに関連付けられた利用者Uの身分事項情報、顔情報及び申告情報を含んでいる。なお、CPU102は、ステップS110で照合要求とともに撮影顔画像及び旅券顔画像を送信するので、利用者情報のうちの顔情報を改めて送信しなくてもよい。
次いで、CPU502は、利用者Uの利用者情報の申告情報に含まれる申告内容を判定する(ステップS122)。CPU502は、利用者Uの申告情報に含まれる申告内容から、利用者Uが課税対象であるか否か、利用者Uにリスクがあるか否かを判定する。
さらにCPU502は、申告内容の判定に加えて、旅券番号の照合を行うことができる。この場合、CPU502は、利用者情報の身分事項情報に含まれる旅券番号と、利用者情報の申告情報に含まれる旅券番号とを照合する。
次いで、CPU502は、利用者Uの申告情報に含まれる申告内容の判定結果を示す判定情報をネットワークNWを介してキオスク端末10に送信する(ステップS124)。また、CPU502は、旅券番号の照合結果を判定情報に含ませることができる。
キオスク端末10のCPU102は、管理サーバ50から判定情報を受信すると、受信した判定情報及び先に受信した照合情報に基づき、利用者Uについて電子化ゲート20の利用可否を判定する(ステップS126)。先に受信した照合情報は、ステップS114で管理サーバ50から送信されたものである。なお、CPU102は、撮影顔画像と旅券顔画像との照合の結果を示す照合情報、及び申告内容の判定結果を示す判定情報をディスプレイ110に表示させて利用者Uに示すことができる。
CPU102は、利用者Uの旅券顔画像と撮影顔画像とが一致し、利用者Uが課税対象でなく、利用者Uにリスクがない場合に、利用者Uが電子化ゲート20を利用できると判定する。判定情報が旅券番号の照合結果を含む場合には、CPU102は、利用者Uの旅券顔画像と撮影顔画像とが一致し、利用者Uが課税対象でなく、利用者Uにリスクがなく、さらに旅券番号が一致した場合に、利用者Uが電子化ゲート20を利用できると判定する。
一方、CPU102は、利用者Uの旅券顔画像と撮影顔画像とが一致しない場合、利用者Uが課税対象である場合又は利用者Uにリスクがある場合に、利用者Uが電子化ゲート20を利用できないと判定する。また、判定情報が旅券番号の照合結果を含む場合には、CPU102は、旅券番号が一致しない場合にも、利用者Uが電子化ゲート20を利用できないと判定する。
CPU102は、電子化ゲート20の利用可否の判定結果を示すゲート利用可否情報を管理サーバ50に送信する(ステップS128)。ゲート利用可否情報は、利用者Uの旅券顔画像と撮影顔画像とが一致し、かつ、利用者Uが課税対象でなく、利用者Uにリスクがない場合に、利用者Uが電子化ゲート20を利用可能であることを示す。また、判定情報が旅券番号の照合結果を含む場合、ゲート利用可否情報は、さらに旅券番号が一致した場合に、利用者Uが電子化ゲート20を利用可能であることを示す。
管理サーバ50のCPU502は、キオスク端末10からゲート利用可否情報を受信すると、利用者Uの利用者情報を、ゲート利用可否情報と関連付けて利用者情報DB506aに登録する(ステップS130)。なお、CPU502は、キオスク端末10からゲート利用可否情報を受信することに代えて、キオスク端末10のCPU102と同様に、照合情報及び判定情報に基づき、利用者Uについて電子化ゲート20の利用可否を判定することもできる。
また、CPU502は、利用者情報をゲート利用可否情報と関連付けて利用者情報DB506aに登録することに代えて、特定の利用者Uの利用者情報について、利用者情報DB506aに登録することもできる。すなわち、CPU502は、ゲート利用可否情報に基づき、電子化ゲート20の利用が可能と判定された利用者Uの利用者情報について、利用者情報DB506aに登録することもできる。つまり、CPU502は、特定の利用者U以外の利用者Uの利用者情報については、利用者情報DB506aに登録しないこともできる。
次いで、キオスク端末10のCPU102は、利用者Uが電子化ゲート20を利用できると判定すると(ステップS132、YES)、利用者Uを電子化ゲート20に誘導するための処理を実行する(ステップS134)。CPU102は、例えば、利用者Uを電子化ゲート20に誘導する誘導画面をディスプレイ110に表示させて、利用者Uを電子化ゲート20に誘導する。
図18Cは、利用者Uを電子化ゲート20に誘導するキオスク端末10のディスプレイ110に表示される誘導画面SKGの一例を示している。誘導画面SKGは、例えば、電子化ゲート20に誘導する文言、記号、絵等を示すとともに、税関申告が完了したことを示す文言、記号、絵等を示している。
一方、CPU102は、利用者Uが電子化ゲート20を利用できないと判定すると(ステップS132、NO)、電子化ゲート20を利用できない利用者Uに対する対応処理を実行する(ステップS136)。CPU102は、対応処理として、例えば、利用者Uを有人ブースMに誘導する誘導画面をディスプレイ110に表示させて、利用者Uを有人ブースMに誘導する。
こうして、キオスク端末10において利用者Uによる税関申告が行われる。
次に、キオスク端末10において利用者Uが誘導された電子化ゲート20の動作について管理サーバ50の動作とともに図19及び図20を用いて説明する。図19は、電子化ゲート20を構成する入口ゲート端末30及び出口ゲート端末40、並びに管理サーバ50の動作を示すシーケンス図である。
ゲート通路Pに利用者Uが進入していない電子化ゲート20の待機状態においては、入口ゲート端末30の入口ゲート扉308が開扉状態に、出口ゲート端末40の出口ゲート扉414が閉扉状態になっている。さらに、待機状態においては、入口ゲート端末30の案内表示器314が、ゲート通路Pへの進入許可を示す表示を表示し、出口ゲート端末40の案内表示器420が、ゲート通路Pからの退出禁止を示す表示を表示している。
キオスク端末10において税関申告を完了して電子化ゲート20に誘導された利用者Uは、入口ゲート扉308が開扉状態の入口ゲート端末30を通過してゲート通路Pに進入することになる。
図19に示すように、待機状態において、入口ゲート端末30のCPU302は、利用者Uが入口ゲート端末30を通過してゲート通路Pに進入したか否かを判定し(ステップS302)、利用者Uの通過を待機する(ステップS302、NO)。CPU302は、複数の通過検知センサ310の出力信号及びそれらの出力順に基づき、利用者Uが入口ゲート端末30を通過してゲート通路Pに進入したか否かを判定することができる。
CPU302は、利用者Uが入口ゲート端末30を通過してゲート通路Pに進入したと判定すると(ステップS302、YES)、入口ゲート扉308を閉扉する(ステップS304)。また、CPU302は、案内表示器314の表示を、ゲート通路Pへの進入許可を示す表示からゲート通路Pへの進入禁止を示す表示に変更する。
入口ゲート扉308は、後述するように、ゲート通路Pに進入した利用者Uが出口ゲート端末40を通過してゲート通路Pから退出するまで開扉しないように制御される。このため、利用者Uは、ゲート通路Pに1人だけしか進入できない。これにより、第1カメラ410により複数人の利用者Uが撮影される事態を防止することができ、第1対象顔画像の照合を確実に行うことができる。
また、CPU302は、利用者Uが入口ゲート端末30を通過してゲート通路Pに進入したことを示す入口通過情報を出口ゲート端末40に送信する(ステップS306)。なお、CPU302は、ステップS304及びステップS306のいずれを先の順序で実行することもできるし、両ステップS304、S306を同時に実行することもできる。
入口ゲート端末30から入口通過情報を受信した出口ゲート端末40のCPU402は、第1カメラ410により、ゲート通路Pを出口ゲート端末40に向かって移動する利用者Uを撮影して、利用者Uの第1対象顔画像を取得する(ステップS308)。第1カメラ410は、所定のフレームレートで動画を撮影し又は所定の時間間隔で静止画を撮影することにより、ゲート通路Pを移動する利用者Uについて複数の第1対象顔画像を取得する。こうして、ゲート通路Pにおいて動いている利用者Uの顔画像である第1対象顔画像が取得される。第1カメラ410による撮影の間、利用者Uは、ゲート通路Pにおいて立ち止まることなく、出口ゲート端末40に向かって移動することができる。
第1カメラ410による撮影の間、CPU402は、第1対象顔画像における視線検出を行い、視線検出の結果、利用者Uが下又は横を向いていると判定すると、利用者Uに対して、出口ゲート端末40の側である前を向くように警告を行うことができる。CPU402は、例えば、ディスプレイ408への表示、スピーカー等からの音声等により、利用者Uに対して前を向くように警告を行うことができる。これにより、品質の高い第1対象顔画像をより確実に取得することができる。
CPU402は、上記の警告に反して、利用者Uが前を向かない場合、以下のステップS310の品質判定、及びステップS312の照合要求を行わず、第1対象顔画像の照合を行わないようにすることもできる。
また、第1カメラ410による撮影の間、CPU402は、撮影された第1対象顔画像における装着物推定を行い、第1対象顔画像におけるサングラス、眼鏡、帽子等の顔装着物の検知を試みる。CPU402は、顔装着物を検知した場合、例えば、ディスプレイ408への表示、スピーカー等からの音声等により、利用者Uに対して、顔装着物を取り外すように指示する警告を行うことができる。これにより、第1対象顔画像の照合を妨げる要因を除去することができる。
CPU402は、上記の警告に反して、利用者Uの顔から顔装着物が取り外されない場合、以下のステップS310の品質判定、及びステップS312の照合要求を行わず、第1対象顔画像の照合を行わないようにすることもできる。
CPU402は、取得した第1対象顔画像のそれぞれについて品質値を計算し、計算した品質値に基づき第1対象顔画像の品質を判定する(ステップS310)。
CPU402は、品質の判定の結果、一定の品質以上の高品質の第1対象顔画像について、管理サーバ50に対して照合要求をネットワークNWを介して順次送信する(ステップS312)。これにより、CPU402は、一定の品質以上の第1対象顔画像と、管理サーバ50の利用者情報DB506aに登録された複数の登録顔画像とを1:Nで照合することを管理サーバ50に対して要求する。CPU402は、第1対象顔画像から抽出された顔特徴量又は第1対象顔画像自体を照合要求とともに管理サーバ50に送信する。
なお、CPU402は、品質にかかわらず取得された第1対象顔画像のすべてを管理サーバ50に送信してもよい。この場合、管理サーバ50のCPU502は、第1対象顔画像の品質の判定を同様に行い、一定の品質以上の第1対象顔画像について登録顔画像との照合を行うことができる。また、CPU502は、品質のいかんにかかわらず、第1対象顔画像と登録顔画像との照合を行うことができる。
管理サーバ50のCPU502は、出口ゲート端末40から第1対象顔画像の照合要求を受信すると、第1対象顔画像の照合を行う(ステップS314)。CPU502は、出口ゲート端末40から受信した第1対象顔画像の顔特徴量と、利用者情報DB506aに登録された複数の登録顔画像の顔特徴量とを1:Nで照合する。第1対象顔画像の顔特徴量は、出口ゲート端末40から受信したもの又は出口ゲート端末40から受信した第1対象顔画像から抽出したものである。
次いで、CPU502は、第1対象顔画像の照合の結果を示す照合情報を出口ゲート端末40にネットワークNWを介して送信する(ステップS316)。
出口ゲート端末40のCPU402及び管理サーバ50のCPU502は、一定の品質以上の複数の第1対象顔画像について、上記ステップS312、S314、S316を繰り返して実行することができる。
出口ゲート端末40のCPU402は、管理サーバ50から照合情報を受信する。CPU402は、いずれかの第1対象顔画像についての照合情報が、一致する登録顔画像が発見されてゲート通路Pを移動する利用者Uの本人確認に成功したことを示した時点で(ステップS318、YES)、第1カメラ410による撮影を終了する。続いて、CPU402は、ステップS336に移行する。
一方、CPU402は、所定時点までに、いずれの第1対象顔画像についての照合情報も、一致する登録顔画像が発見されずに利用者Uの本人確認に失敗したことを示す場合(ステップS318、NO)、第1対象顔画像の照合による本人確認に失敗したと判定する。なお、所定の時点とは、例えば、利用者Uが出口ゲート端末40の出口ゲート扉414に到達した時点である。CPU402は、第1カメラ410により撮影される画像から、利用者Uが出口ゲート扉414に到達したか否かを判定することができる。
また、CPU402は、上記と同様の所定時点までに照合情報を受信しなかった場合も、第1対象顔画像の照合による本人確認に失敗したと判定することができる。この場合は、一定の品質以上の第1対象顔画像を取得することができず、第1対象顔画像と登録顔画像との照合ができない場合である。
CPU402は、第1対象顔画像の照合による本人確認に失敗したと判定した場合、第2カメラ412による撮影を行う旨を利用者Uに対して通知する(ステップS320)。すなわち、CPU402は、第1対象顔画像と登録顔画像との照合が一致せず又は照合ができなかった場合に、第2カメラ412による撮影を行う旨を利用者Uに対して通知する。CPU402は、例えば、ディスプレイ408の表示、音声案内等により、第2カメラ412により撮影を行う旨の通知を行うことができる。
次いで、CPU402は、第2カメラ412により、通知を受けて出口ゲート扉414の前に留まる利用者Uの撮影を行う(ステップS322)。これにより、CPU402は、出口ゲート端末40の出口ゲート扉414の前に到達して出口ゲート扉414の前に留まる利用者Uの第2対象顔画像を取得する。こうして、出口ゲート扉414の前で静止している利用者Uの顔画像である第2対象顔画像が取得される。
第2カメラ412は、所定のフレームレートで動画を撮影し又は所定の時間間隔で静止画を撮影することにより、出口ゲート扉414の前の利用者Uについて複数の顔画像を取得することができる。この場合、CPU402は、第2カメラ412により撮影された利用者Uの複数の顔画像のうち、最も品質の高い顔画像を、利用者Uの第2対象顔画像として選択して取得することができる。
CPU402は、第2カメラ412による撮影に際して、例えば、ディスプレイ408への表示、スピーカー等からの音声等により、利用者Uに対して案内を行うことができる。例えば、CPU402は、第2対象顔画像において顔装着物が検知されていれば当該顔装着物を取り外すこと、第2カメラ412がディスプレイ408の方向を向くこと等を利用者Uに案内することができる。
図20は、第2カメラ412による撮影の際のディスプレイ408に表示される案内表示の一例を示している。図示するように、ディスプレイ408の表示により、顔装着物であるマスクを取り外すことを案内することができる。
次いで、CPU402は、第2対象顔画像について、管理サーバ50に対して照合要求をネットワークNWを介して送信する(ステップS324)。これにより、CPU402は、第2対象顔画像と、管理サーバ50の利用者情報DB506aに登録された複数の登録顔画像とを1:Nで照合することを管理サーバ50に対して要求する。CPU402は、第2対象顔画像から抽出された顔特徴量又は第2対象顔画像自体を照合要求とともに管理サーバ50に送信する。
管理サーバ50のCPU502は、出口ゲート端末40から第2対象顔画像の照合要求を受信すると、第2対象顔画像の照合を行う(ステップS326)。CPU502は、出口ゲート端末40から受信した第2対象顔画像の顔特徴量と、利用者情報DB506aに登録された複数の登録顔画像の特徴量とを1:Nで照合する。第2対象顔画像の顔特徴量は、出口ゲート端末40から受信したもの又は出口ゲート端末40から受信した第2対象顔画像から抽出したものである。
次いで、CPU502は、第2対象顔画像の照合の結果を示す照合情報を出口ゲート端末40にネットワークNWを介して送信する(ステップS328)。
出口ゲート端末40のCPU402は、管理サーバ50から照合情報を受信する。CPU402は、第2対象顔画像についての照合情報が、一致する登録顔画像が発見されて出口ゲート扉414の前の利用者Uの本人確認に成功したことを示す場合(ステップS330、YES)、ステップS336に移行する。
なお、出口ゲート端末40は、第2対象顔画像と登録顔画像との照合が一致しない場合には、第2カメラ412により利用者Uを撮影して利用者Uの第2対象顔画像を取得するステップS322を改めて実行して、第2対象顔画像の再撮影を行うことができる。出口ゲート端末40は、第2対象顔画像の再撮影を1回だけ又は複数回行うことができる。
また、管理サーバ50のCPU502は、第1対象顔画像の照合又は第2対象顔画像の照合の結果、利用者Uに本人確認に成功した場合(ステップS332、YES)、ゲート利用可否情報の送信を行う(ステップS334)。すなわち、CPU502は、本人確認に成功した利用者Uの利用者情報に関連付けられたゲート利用可否情報を利用者情報DB506aから取得して出口ゲート端末40にネットワークNWを介して送信する。
出口ゲート端末40のCPU402は、第2対象顔画像についての照合情報が、一致する登録顔画像が発見されずに利用者Uの本人確認に失敗したことを示す場合(ステップS330、NO)、対応処理を実行する(ステップS338)。この場合、第1対象顔画像の照合及び第2対象顔画像の照合のいずれによっても利用者Uの本人確認に失敗したことになる。CPU402は、対応処理として、税関職員をゲート通路Pに呼び出すため、例えば、アラームを鳴らしたり、税関職員の端末宛に通知を送信したりすることができる。この場合、税関職員は、例えば、利用者Uを有人ブースM又は別室に誘導することができる。また、税関職員は、電子化ゲート20の側方に設けられた検査台にて対面で税関審査を行った後、手動で開扉した出口ゲート扉414から利用者Uをゲート通路Pから退出させることができる。
一方、第1対象顔画像の照合又は第2対象顔画像の照合により利用者Uの本人確認に成功してステップS336に移行したCPU402は、本人確認に成功した利用者Uについて、電子化ゲート20の利用可否を判定する(ステップS336)。CPU402は、管理サーバ50から受信したゲート利用可否情報に基づき、電子化ゲート20の利用可否を判定する。
CPU402は、電子化ゲート20が利用できないと判定すると(ステップS336、NO)、対応処理を実行する(ステップS338)。この場合、第1対象顔画像の照合又は第2対象顔画像の照合により利用者Uの本人確認に成功したものの、その利用者Uは、課税対象であると判定されている者、リスクがあると判定されている者等である。CPU402は、対応処理として、税関職員をゲート通路Pに呼び出すため、例えば、アラームを鳴らしたり、税関職員の端末宛に通知を送信したりすることができる。この場合も、税関職員は、上記と同様に利用者Uに対応することができる。
一方、CPU402は、電子化ゲート20が利用できると判定すると(ステップS336、YES)、出口ゲート扉414を開扉する(ステップS340)。また、CPU402は、案内表示器420の表示を、ゲート通路Pからの退出禁止を示す表示からゲート通路Pからの退出許可を示す表示に変更する。
次いで、CPU402は、利用者Uが出口ゲート端末40を通過してゲート通路Pから退出したか否かを判定し(ステップS342)、利用者Uの通過を待機する(ステップS342、NO)。CPU402は、複数の通過検知センサ416の出力信号及びそれらの出力順に基づき、利用者Uが出口ゲート端末40を通過してゲート通路Pから退出したか否かを判定することができる。
CPU402は、利用者Uが出口ゲート端末40を通過してゲート通路Pから退出したと判定すると(ステップS342、YES)、出口ゲート扉414を閉扉する(ステップS344)。また、CPU402は、案内表示器420の表示を、ゲート通路Pからの退出許可を示す表示からゲート通路Pからの退出禁止を示す表示に変更する。
また、CPU402は、利用者Uが出口ゲート端末40を通過してゲート通路Pから退出したことを示す出口通過情報を入口ゲート端末30に送信する(ステップS346)。なお、CPU402は、ステップS344及びステップS346のいずれを際の順序で実行することもできるし、両ステップS344、S346を同時に実行することもできる。
出口ゲート端末40から出口通過情報を受信した入口ゲート端末30のCPU302は、入口ゲート扉308を開扉する(ステップS348)。また、CPU302は、案内表示器314の表示を、ゲート通路Pへの進入禁止を示す表示からゲート通路Pへの進入許可を示す表示に変更する。
こうして、電子化ゲート20は、利用者Uのゲート通路Pへの進入を待機する待機状態に移行する。
このように、本実施形態によれば、キオスク端末10において、旅券の読取り又は申告用コードの読取りの間に、生体情報の照合である顔照合に用いる撮影顔画像を取得する。したがって、本実施形態によれば、旅券の読取り及び申告用コードの読取りによる情報の取得と、撮影顔画像を用いた顔照合とを含むキオスク端末10での手続を短時間で完了することができる。
また、本実施形態によれば、電子化ゲート20の出口ゲート端末40において、出口ゲート端末40に向かって移動する利用者Uを第1カメラ410で撮影して、生体情報の照合である顔照合に用いる第1対象顔画像を取得する。また、本実施形態によれば、予め判定されたゲート利用可否の判定結果に応じて、出口ゲート扉414を開扉する。したがって、本実施形態によれば、利用者Uが電子化ゲート20の通過に要する時間を短縮することができる。
[他の実施形態]
上記実施形態において説明した情報処理装置は、他の実施形態によれば、図21に示すように構成することもできる。図21は、他の実施形態による情報処理装置の構成を示す概略図である。
図21に示すように、他の実施形態による情報処理装置1000は、読取部1002と、生体情報取得部1004とを有する。読取部1002は、利用者の媒体を読み取って、媒体から利用者の生体情報を含む情報を取得する。生体情報取得部1004は、媒体の読取りの間に、利用者から利用者の生体情報を取得する。
他の実施形態による情報処理装置1000によれば、媒体の読取りの間に、読取部1002に媒体を読み取らせる利用者から利用者の生体情報を取得するので、情報の取得と生体情報の照合とを短時間で完了することができる。
[変形実施形態]
本発明は、上記実施形態に限らず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、キオスク端末10において税関申告が行われる場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。キオスク端末10は、利用者による種々の申告を受け付けるように構成することができる。
また、上記実施形態では、カメラ116、第1カメラ410及び第2カメラ412が利用者Uの生体情報として利用者Uの顔画像を撮影して取得する場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。カメラ116、第1カメラ410及び第2カメラ412は、利用者Uの生体情報として、顔情報である顔画像のほか、虹彩画像等を取得するものであってもよい。
また、上記実施形態によるキオスク端末10は、一又は複数の装置からなるシステムとして構成することができる。また、上記実施形態による入口ゲート端末30は、一又は複数の装置からなるシステムとして構成することができる。また、上記実施形態による出口ゲート端末40は、一又は複数の装置からなるシステムとして構成することができる。また、上記実施形態による管理サーバ50は、一又は複数の装置からなるシステムとして構成することができる。
また、上記の各実施形態の機能を実現するように該実施形態の構成を動作させるプログラムを記録媒体に記録させ、該記録媒体に記録されたプログラムをコードとして読み出し、コンピュータにおいて実行する処理方法も各実施形態の範疇に含まれる。すなわち、コンピュータ読取可能な記録媒体も各実施形態の範囲に含まれる。また、上述のコンピュータプログラムが記録された記録媒体はもちろん、そのコンピュータプログラム自体も各実施形態に含まれる。
該記録媒体としては、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、磁気テープ、不揮発性メモリカード、ROMを用いることができる。また、該記録媒体に記録されたプログラム単体で処理を実行しているものに限らず、他のソフトウェア、拡張ボードの機能と共同して、OS(Operating System)上で動作して処理を実行するものも各実施形態の範疇に含まれる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
前記利用者の媒体を読み取って、前記媒体から前記利用者の生体情報を含む情報を取得する読取部と、
前記媒体の読取りの間に、前記利用者から前記利用者の生体情報を取得する生体情報取得部と
を有する情報処理装置。
(付記2)
前記読取部により取得された前記生体情報と、前記生体情報取得部により取得された前記生体情報との照合を要求し又は前記照合を行う制御部を有する付記1記載の情報処理装置。
(付記3)
前記読取部は、
前記生体情報を含む第1の媒体を読み取って、前記第1の媒体から前記生体情報を含む第1の情報を取得する第1の読取部と、
第2の媒体に表示されたコードを読み取って、前記コードから第2の情報を取得する第2の読取部とを有し、
前記生体情報取得部は、前記第1の媒体及び前記コードの少なくとも一方を読み取ると、前記利用者から前記利用者の前記生体情報を取得する付記1又は2に記載の情報処理装置。
(付記4)
前記読取部は、
前記生体情報を含む第1の媒体を読み取って、前記第1の媒体から前記生体情報を含む第1の情報を取得する第1の読取部と、
第2の媒体に表示されたコードを読み取って、前記コードから第2の情報を取得する第2の読取部とを有し、
前記生体情報取得部は、前記第1の媒体及び前記コードのいずれか一方を読み取ると、前記利用者から前記利用者の前記生体情報を取得し、
前記第1の媒体及び前記コードの他方を読み取ると、前記読取部により取得された前記生体情報と、前記生体情報取得部により取得された前記生体情報との照合を要求し又は前記照合を行う制御部を有する付記1記載の情報処理装置。
(付記5)
第1の読取部及び第2の読取部は、任意の順序で又は同時にそれぞれ前記第1の媒体及び前記コードを読取り可能である付記3又は4に記載の情報処理装置。
(付記6)
前記コードは、言語情報を含み、
前記読取部は、前記コードから言語情報を取得し、
前記言語情報に基づき、前記情報処理装置の使用言語を設定する言語設定部を有する付記3乃至5のいずれかに記載の情報処理装置。
(付記7)
前記第1の媒体は、前記利用者の旅券であり、
前記第2の媒体は、税関申告に必要な申告情報を含む前記コードを表示する携帯端末である付記3乃至6のいずれかに記載の情報処理装置。
(付記8)
前記読取部よりも高い位置に設けられた表示部を有し、
前記生体情報取得部は、前記読取部と前記表示部との間に設けられている付記1乃至7のいずれかに記載の情報処理装置。
(付記9)
前記読取部により取得された前記生体情報と前記生体情報取得部により取得された前記生体情報との照合結果、及び前記媒体から取得された前記情報についての判定結果に応じて、前記利用者に対する処理を実行する処理部を有する付記1乃至8のいずれかに記載の情報処理装置。
(付記10)
前記表示部は、前記読取部により取得された前記生体情報と前記生体情報取得部により取得された前記生体情報との照合結果、及び前記媒体から取得された前記情報についての判定結果を表示する付記8記載の情報処理装置。
(付記11)
前記生体情報取得部は、前記利用者の複数の顔画像のうちの最も高品質の前記顔画像を、前記利用者の前記生体情報として取得する付記1乃至10のいずれかに記載の情報処理装置。
(付記12)
読取部により、前記利用者の媒体を読み取って、前記媒体から前記利用者の生体情報を含む情報を取得し、
生体情報取得部により、前記媒体の読取りの間に、前記利用者から前記利用者の生体情報を取得する情報処理方法。
(付記13)
読取部と生体情報取得部とを有する情報処理装置に、
前記読取部により、前記利用者の媒体を読み取って、前記媒体から前記利用者の生体情報を含む情報を取得し、
前記生体情報取得部により、前記媒体の読取りの間に、前記利用者から前記利用者の生体情報を取得する
ことを実行させるプログラムが記録された記録媒体。
1…情報処理システム
10…キオスク端末
20…電子化ゲート
30…入口ゲート端末
40…出口ゲート端末
50…管理サーバ
60…携帯端末

Claims (8)

  1. 生体認証を用いて本人確認を行う電子化ゲートと対面により本人確認を行う有人ブースとを利用者が選択できる手続エリアにおいて前記利用者の生体情報を取得する第1取得部と、
    読み取られた言語情報に基づき、表示する使用言語を設定する言語設定部と、
    前記使用言語に基づいて表示した申告内容に関する申告情報を取得する第2取得部と、
    前記生体情報と前記使用言語と前記申告情報とに基づいて、
    前記利用者が前記電子化ゲートの対象者であると判定された場合、前記電子化ゲートの対象者である旨を示す表示を行い、
    前記利用者が前記電子化ゲートの対象者でないと判定された場合、前記有人ブースの対象者である旨を示す表示を行う表示部と、を備える情報処理装置。
  2. 前記第1取得部は、前記生体情報を含む第1の媒体から前記生体情報を取得し、
    前記第2取得部は、第2の媒体に表示されたコードから前記申告情報を取得する請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記第2取得部は、前記コードから前記言語情報を取得する請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記利用者から前記利用者の生体情報を取得する生体情報取得部を有し、
    前記生体情報取得部は、前記第1の媒体及び前記コードの少なくとも一方を読み取ると、前記利用者から前記利用者の生体情報を取得する請求項2又は3に記載の情報処理装置。
  5. 前記第1取得部により取得された前記生体情報と、前記生体情報取得部により取得された前記生体情報との照合を要求し又は前記照合を行う制御部を有する請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記第1の媒体は、前記利用者の旅券であり、
    前記第2の媒体は、前記申告情報を含む前記コードを表示する携帯端末である請求項2乃至5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 第1取得部及び第2取得部を有する情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
    前記情報処理装置が、前記第1取得部により、生体認証を用いて本人確認を行う電子化ゲートと対面により本人確認を行う有人ブースとを利用者が選択できる手続エリアにおいて前記利用者の生体情報を取得し、
    前記情報処理装置が、読み取られた言語情報に基づき、表示する使用言語を設定し、
    前記情報処理装置が、前記第2取得部により、前記使用言語に基づいて表示した申告内容に関する申告情報を取得し、
    前記情報処理装置が、前記生体情報と前記使用言語と前記申告情報とに基づいて、
    前記利用者が前記電子化ゲートの対象者であると判定された場合、前記電子化ゲートの対象者である旨を示す表示を行い、
    前記利用者が前記電子化ゲートの対象者でないと判定された場合、前記有人ブースの対象者である旨を示す表示を行う情報処理方法。
  8. 第1取得部及び第2取得部を有する情報処理装置に、
    前記第1取得部により、生体認証を用いて本人確認を行う電子化ゲートと対面により本人確認を行う有人ブースとを利用者が選択できる手続エリアにおいて前記利用者の生体情報を取得し、
    前記情報処理装置が、読み取られた言語情報に基づき、表示する使用言語を設定し、
    前記第2取得部により、前記使用言語に基づいて表示した申告内容に関する申告情報を取得し、
    前記生体情報と前記使用言語と前記申告情報とに基づいて、
    前記利用者が前記電子化ゲートの対象者であると判定された場合、前記電子化ゲートの対象者である旨を示す表示を行い、
    前記利用者が前記電子化ゲートの対象者でないと判定された場合、前記有人ブースの対象者である旨を示す表示を行う
    ことを実行させるプログラム。
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