JP4409059B2 - 内視鏡用切除具 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内視鏡と併用して用いられ、生体の管腔内に挿入され、その管腔の内壁組織を切除するために用いられる器具に係り、特に管腔内壁の組織を生検のために採取したり粘膜組織を切除したりする際に用いられる内視鏡用切除具に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、経内視鏡的に生体の管腔内に挿入され、その管腔の内壁組織を採取する生検を行う場合、いわゆる生検鉗子が用いられている。生検鉗子は、柔軟なシースの先端部分に手元操作部の操作に連動して開閉する一対の切除カップを有する。既知の生検鉗子は内視鏡の鉗子チャンネルに挿通され、内視鏡視野下にて先端の切除カップを生検部位に誘導し、組織の切除を行った後、内視鏡から生検鉗子を抜去して組織を採取する。
【0003】
また、経内視鏡的に管腔内壁のポリープや粘膜を切除する手段として、電気的絶縁性チューブ製の可撓性シース内に挿通された導電性のワイヤの先端に、ループワイヤを有する、いわゆる高周波スネアを用いる方法も広く知られている。既知の高周波スネアは、内視鏡の鉗子チャンネルに挿通され、内視鏡視野下にてその先端部のループワイヤによって、切除しようとするポリープ、または生理食塩水などにより膨隆させた粘膜部分の根元を締め付け、上記ループワイヤに高周波電流を通電することでポリープまたは粘膜を切除する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、生検鉗子は、その切除カップ内に取り込める組織の数は一回分の標本のみであるため、たとえば生検を行う患部が広範に及ぶような場合に、複数回の生検を実施しようとしたとき、生検の回数だけ生検鉗子を内視鏡の鉗子チャンネルから挿脱する操作を繰り返す必要があり、大変に煩雑で時間のかかるものであった。このため、術者や患者の負担も大きい。
【0005】
また、生検鉗子は切除カップが内視鏡の長手軸方向に対して開口するため、とりわけ食道や大腸など、細長い管腔組織において生検を行う場合、患部を正面から捕らえるのが難しく、斜め方向からの切除となってしまう。このため、従来の生検鉗子では、生検部位の狙撃が難しく、組織採取量が少ないなどの構造上の不利があった。
【0006】
一方、上述のような高周波スネアを用いてポリープや粘膜を切除する場合、切除しようとするポリープ、または膨隆させた粘膜にループワイヤを掛けて締め付けるが、この作業は煩雑なものであり、とりわけ食道や大腸など、細長い管腔組織において切除を行おうとする場合、内視鏡の移動できる空間が狭いためにその煩雑の度合いはさらに増すものとなっていた。
【0007】
本発明は、このような技術的背景のもとになされたものであり、その目的とするところは、管腔の組織における複数箇所の組織の生検または組織切除等を簡便かつ効率的に実施することができる内視鏡用切除具を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、内視鏡と併用して用いられ、生体の管腔内に挿入され、その管腔の内壁組織を切除するために用いられる内視鏡用切除具において、少なくとも一部が透明である円筒部材と、上記円筒部材の内側に負圧を発生させるための吸引装置と、上記円筒部材の先端部近傍に穿設され、該円筒部材の内部から吸引して管腔組織内壁の粘膜の一部を円筒部材の内部に引き込み可能な複数の孔部と、上記円筒部材の内側に、該円筒部材の、上記孔部を設けた内周面に摺接して回転可能に設置され、上記孔部から円筒部材の内部に吸引した上記粘膜の部分を切除するための少なくとも一つの切除部材と、上記切除部材を回転駆動するための駆動部材と、上記円筒部材の先端部に設けられ、上記円筒部材に抜き差し自在に挿通した内視鏡挿入部を突き抜け可能な気密弁と、を備え、上記円筒部材に挿通した内視鏡挿入部を、上記気密弁を突き抜けて、上記円筒部材から生体の管腔内に突き出せるようにしたことを特徴とする、内視鏡用切除具である。
【0009】
請求項2に係る発明は、切除部材に接続される電源部材を備え、上記切除部材の切刃部を除く部分を電気的に絶縁したことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用切除具である。
【0011】
【発明の実施の形態】
(第1参考例
図1乃至図9を参照して第1参考例に係る内視鏡用切除具について説明する。
【0012】
参考例の内視鏡用切除具1は内視鏡2の挿入部3における先端部分に装着される実質的に透明なプラスチック材料で形成された部材からなる円筒部10を備えてなり、この円筒部10の外径は本内視鏡用切除具1が適用される管腔組織への挿入に適する十分な値である。円筒部10の外径(直径)は、例えば上部消化管、とりわけ食道組織において用いる場合には、10mm乃至18mm程度が適当である。また、下部消化管で用いる場合には、15mm乃至25mm程度が適当である。
【0013】
また、円筒部10の先端部11は閉塞され、かつ患者に対する内視鏡および本切除具1の挿入を容易にするため、略半球型や砲弾型あるいは角を十分に丸くした外面形状に形成されている。また、内視鏡2の視認性を向上させるため、その先端部11の表面は十分に滑らかであり、レンズ効果を軽減するために材料の肉圧もほぼ均一に形成されている。
【0014】
円筒部10の基端には円筒部基部としての基板(盤)12が気密的に嵌め込み固定されている。基板12は十分に硬質な材料で作られているが、上記円筒部10と同様の実質的に透明なプラスチック材料で形成したものでもよい。
【0015】
円筒部10の基板12には基端に突き出す筒状のフード接合部13が同軸的に形成されている。このフード接合部13にはフード14が接合されている。フード14は略円筒形状をなし、その基端側の内径は接合される内視鏡2の先端部直径よりもわずかに細く作られている。フード14は比較的柔軟で伸縮性を有し、かつ接続される内視鏡2に対して気密を保つに十分な強度を有する材料で作られており、その材質は塩化ビニール、ポリウレタン、シリコンゴム、ポリプロピレンなどのエラストマー素材が用いられる。
【0016】
上記フード14は内視鏡2における挿入部3の先端部に被嵌して装着されるものであり、これにより切除具1の円筒部10を内視鏡2の挿入部3における先端部分に被嵌して接続される。
【0017】
切除具1はフード14を用いて内視鏡2の先端部に接続した状態で使用されるようになっている。また、切除具1の基板12とフード14とは内視鏡2への着脱に際して十分な強度を持ち、かつ気密を保つように接合される。これの接合方法は、接着、溶着、圧入あるいは一体成形などが用いられる。
【0018】
上記円筒部10内には組織切除用機構が組み込まれている。組織切除用機構は円筒部10の円筒状側壁に複数の小孔部21を穿設し、小孔部21に対応して、切刃22を先端に設けた円筒状の切除用切刃部材23を上記円筒部10内で同軸的に回転自在なように設けてなる。
【0019】
上記小孔部21は円筒部10の中心軸に直角な面内において円筒部10の円周上に位置し、等間隔で例えば4ヶ所に配設される。各小孔部21における、円筒部10の表面側の周囲は粘膜組織の吸引をより容易にする目的で、各小孔部21の外側が広がるテーパ状のざぐり面24を形成し、円筒部10の表面に対して凹面となっている。ざぐり面24の底縁である、円筒部10の内周側縁部分は、上記可動式切刃部材23の切刃22を受ける受け刃25となっている。
【0020】
上記受け刃25を形成する小孔部21における開口は管腔組織の粘膜を生検切除するに必要十分な直径を有している。より詳しくは、小孔部21の開口は直径1.5〜4mm程度の略円形のものである。そして、この小孔部21における、円筒部10の表面側の周囲は上述したように、粘膜組織の吸引を、より容易にする目的で、ざぐり面24を形成し、円筒部10の表面に対して凹面となっている。
【0021】
円筒部10内に設けられた円筒状の切刃部材23はその円筒部10の内周面に摺接して回動自在であり、円筒部10の内面には周回する段差26が形成され、切刃部材23の外周にはその段差26に係合する突部27が形成されている。つまり、段差26に突部27が係合する状態で切刃部材23は円筒部10の中心軸上の定位置で軸周りに回転自在である。
【0022】
図4で示す如く、切刃部材23には少なくとも一つの切除用切刃22が設けられている。この切除用切刃22は円筒部10と略同心の部分円筒形状で上記切刃部材23の前端部分から前方に突き出しており、その端面には斜めの刃付け部22aが設けられている。
【0023】
ここで、切除用切刃22は組織の切断性能を向上させる目的で、円筒部10と接しない側のみに刃付け部22aを施した片歯構造であることが望ましい。また、図7(a)で示す如く、切除用切刃22の刃付け部22aは切断性能を向上させる目的で、その切刃部材23の回転移動方向に対して斜めである。しかし、図7(b)で示す如く、切除用切刃22の刃付け部22aを切刃部材23の回転移動方向に対して直角になるように配設してもよい。
【0024】
切刃部材23の内周面には内歯31が形成されている。この内歯31は円筒部10に直接形成しても別部材で構成してもよい。内歯31は円筒部10の基板12上に立設された中間歯車軸32に軸支された中間歯車33と噛合している。また、中間歯車33は円筒部10の基板12に設けられた軸受孔34に対して回動自在に軸支された駆動歯車軸35に対して固定された駆動歯車36と噛合している。中間歯車軸32及び駆動歯車軸35は円筒部10の基板12に対して固定された歯車蓋37により支えられている。また、歯車蓋37は中間歯車33及び駆動歯車36のスラスト方向の位置規制を行なっている。
【0025】
駆動歯車軸35の基端側部分にはワイヤ状の駆動シャフト38の先端が接続されている。駆動シャフト38は内視鏡2に形成された処置具挿通用チャンネル39内に挿通して使用するに十分細くしなやかで、かつ駆動シャフト38の基端側に接続される駆動装置4の回転トルクを伝達するに十分なねじり剛性を有する材料と構造のものが用いられている。駆動シャフト38の素材としては例えばステンレス素線のより線ワイヤ、多条コイル、あるいは比較的厚肉のチューブ素材などが適当である。回転トルクの伝達損失軽減の目的で、駆動シャフト38の表面に潤滑性を向上させる塗装やコーティングを施しても良く、また、滑り摩擦の小さなチューブ等でチュービングを実施してもよい。さらには、内視鏡用切除具1の装着時において、駆動シャフト38または処置具挿通用チャンネル39に既知の潤滑剤を塗布するようにしてもよい。
【0026】
また、駆動シャフト38は高周波電流を使用する処置具と併用する場合などの事情に鑑み、その表面に電気的絶縁性のコーティングを施したり、電気的絶縁性のチュービングなどを実施してもよい。
【0027】
上記円筒部10の基板12に設けられる軸受孔34は、上記内視鏡用切除具1を挿入部3の先端部に適切に被嵌して装着した時に、内視鏡2の処置具挿通用チャンネル39と一致する場所に設けられている。このため、軸受孔34に軸支される駆動歯車軸35および駆動シャフト38は内視鏡用切除具1を内視鏡2に取り付た際に内視鏡2の各部分に干渉することなく、上記駆動装置4の回転トルクの伝達に影響しない。
【0028】
図4で示す如く、円筒部10の基板12は内視鏡用切除具1を内視鏡2に接続した場合において、処置具挿通用チャンネル39の先端開口を覆う部分以外の部分40が開口するように形成されている。これは、図4で示す内視鏡2先端の視野レンズ41、照明レンズ42やノズルなどを覆うことがなく、それらの機能を阻害せず、また、観察や送気・送水への影響を最小限とするためである。
【0029】
図3及び図6で示す如く、内視鏡2の基端側である内視鏡操作部45には上記処置具挿通用チャンネル39の挿入口部(口金)46が設けられ、この挿入口部46には駆動装置4から延在するガイドシース47が接続されるようになっている。ガイドシース47の先端は比較的柔軟で伸縮性を有する材料で形成された筒状の気密部材48を介して挿入口部46に接続されている。気密部材48は挿入口部46に対して気密を保つように接合される。
【0030】
また、気密部材48の内部には駆動シャフト38を貫通可能な気密弁49が設けられ、この気密弁49によって、駆動シャフト38と駆動装置4とを接続した状態でも内視鏡用切除具1の内側の気密性を実用上十分に保つことができる。
【0031】
なお、気密部材48は吸引装置により円筒部10内を吸引した際、円筒部10内を負圧に維持するために設けるものである。円筒部10内を負圧に維持できれば、他の部分で気密部材を用いてシール構造に構成してもよい。
【0032】
次に、本参考例に係る内視鏡用切除具1を使用する場合の作用について説明する。まず、内視鏡2に内視鏡用切除具1を装着するに先立ち、内視鏡2の挿入口部46から図示しない切除具装着器具を挿通し、内視鏡2の先端側にて切除具装着器具の先端に駆動シャフト38の基端側を接続する。その後、切除具装着器具を引き抜きながら駆動シャフト38を処置具挿通用チャンネル39内に挿通し、手元側の挿入口部46から突き出させる。
【0033】
そして、処置具挿通用チャンネル39と駆動シャフト38との位置を合わせながら、内視鏡用切除具1のフード14を内視鏡2の挿入部3の先端部分に装着する。その際、内視鏡用切除具1の装着をより確実にする目的で、既知の医療用テープなどを用いて、フード14と内視鏡2の先端部3を固定するようにしてもよい。
【0034】
次いで、挿入口部46から突き出した駆動シャフト38に対して、ガイドシース47と気密部材48を被せ、駆動シャフト38を駆動装置4に接続する。気密部材48を挿入口部46に接続する。
【0035】
その後、通常の内視鏡挿入法と同様にして、図8で示す如く、実質的に透明な円筒部10を通じて、管腔内視野を確認しながら内視鏡用切除具1及び内視鏡2を患者の管腔内に挿入する。
【0036】
次に、図9で示す如く、内視鏡用切除具1が切除部位50に到達したならば、内視鏡2の吸引機構を用いて、内視鏡用切除具1の内側を負圧に保つ。すると、図9で示す如く、小孔部21から切除部位50が円筒部10内に引き込まれる。
【0037】
この状態で、駆動装置4を操作して回転トルクを駆動シャフト38に伝達すると、それに連動して切除用切刃部材23が円筒部10内で回動し、引き込んだ切除部位50を切除し、組織の切除が実施される。切刃部材23を必要量回動させた後、吸引を解除する。切除した組織は円筒部10内に取り込まれる。
【0038】
必要に応じて他の切除部位50にて上記の操作を繰り返してもよい。切除された組織は円筒部10内に貯留した状態で内視鏡2と内視鏡用切除具1を管腔組織から抜去して回収しても良く、または複数の処置具挿通用チャンネル39を有する内視鏡2を使用している場合には駆動シャフト38を挿通していない側の処置具挿通用チャンネル39を経由して吸引回収してもよい。さらに、処置具挿通用チャンネル39が駆動シャフト38に対して相対的に太く、組織回収に十分な隙間を有する場合には挿入口部46またはガイドシース47等に図示しない組織回収装置を取り付けて吸引回収を行ってもよい。
【0039】
参考例によれば、細長い管腔組織における1箇所乃至複数箇所の組織を、内視鏡2の視野を確認しながら簡便かつ効率的に切除および回収が可能である。
【0040】
(第2参考例
図10及び図11を参照して第2参考例に係る内視鏡用切除具について説明する。
【0041】
参考例においては、上記フード14の代わりに複数の内視鏡保持腕51と締付リング52を有する。円筒部10と基板12に相当する部分とは一体に成形されている。内視鏡保持腕51は円筒部10との基板12に相当する部分と一体成形されていてもよく、また、別体の、より柔軟な材料を用いて形成してもよい。
【0042】
内視鏡保持腕51の内径は適用とされる内視鏡2の先端部直径と略同径かやや太く形成されている。内視鏡保持腕51の外径には段差のある溝部53を有する。溝部53は締付リング52と係合して内視鏡先端を保持するためにその直径が漸増する形状をなしている。
【0043】
また、円筒部10の基板12に相当する部分と内視鏡2の当接する部分にはパッキン54を持つ。パッキン54は比較的柔軟で伸縮性を有し、かつ接続される内視鏡2に内視鏡用切除具1を接続した状態において円筒部10の内側の気密を保つ。パッキン54の材質は塩化ビニール、ポリウレタン、シリコンゴム、ポリプロピレン等のエラストマー素材などが用いられる。
【0044】
内視鏡用切除具1の内視鏡2との接続は内視鏡保持腕51に内視鏡2の挿入部3における先端部分を挿入した後、図11で示す如く、締付リング52を図11中右側へ移動させることで、内視鏡保持腕51はその内径を漸減し、内視鏡2の先端部分を内視鏡保持腕51に挟み込んで保持する。
【0045】
このとき、締付リング52は溝部53に係合するため、締付リング52は移動された位置で固定され、よって内視鏡2と内視鏡用切除具1が保持固定される。また、パッキン54により、円筒部10内の気密を実用上十分に保ち、組織の吸引を実施可能としている。
【0046】
参考例によれば、前述した第1参考例に示す内視鏡用切除具、乃至はより一般的な内視鏡用の処置具を、簡便かつ確実に内視鏡2の挿入部3における先端部分に固定するための手段を提供することができる。
【0047】
第1実施形態)
図12乃至図18を参照して本発明の第実施形態に係る内視鏡用切除具について説明する。
【0048】
本実施形態の内視鏡用切除具5は実質的に透明なプラスチック材料で形成された等径の円筒本体61を有してなり、円筒本体61の内側に組織切除用機構を内包すると共に、上記円筒本体61の基端に、十分柔軟な中空のチューブ62の先端部分を接続した構造のものであって、円筒本体61及びチューブ62の内側に内視鏡2の挿入部3を挿通して、その内視鏡2の視野下にて使用するようにしたものである。
【0049】
円筒本体61の円筒部側壁には、複数の小孔部63が穿設されている。小孔部63は円筒本体61の中心軸上で等間隔の複数位置において円筒本体61の中心軸に直角な面内に複数のものが配置される。円筒本体61の中心軸上で等間隔の複数位置においての各群の小孔部63は前述した第1参考例の場合と同様、円筒本体61の円周上に位置し、かつ等間隔で、例えば4箇所に配設される。ここでは小孔部63が3つの群に分かれている。
【0050】
各小孔部63は管腔組織の粘膜を切除するに必要十分な直径の開口を有している。より詳しくは、小孔部63は、直径1.5〜4mm程度の略円形のものである。また、粘膜組織の吸引を、より容易にする目的で、小孔部63の周囲には円筒本体61の表面側を広くした、ざぐり面64が形成されている。つまり、小孔部63は円筒本体61の表面において凹面となっている。
【0051】
円筒本体61の先端開口部分には第1気密弁65を備えたキャップ66が接合されている。キャップ66は患者に対する内視鏡および本切除具5の挿入を容易にするため、略半球型や砲弾型、あるいは角を十分に丸くした略円柱型などの形状に形成されている。
【0052】
第1気密弁65はキャップ66に十字状のスリット67を形成することにより構成されていて、チューブ62及び円筒本体61に挿通された内視鏡2の挿入部3はそのスリット67を貫通して第1気密弁65からキャップ66の前方へ突き出し自在なものである。また、内視鏡操作者はキャップ66の第1気密弁65から前方へ内視鏡2の挿入部3を突き出すことで、通常の内視鏡観察と同一の視野を得ることができる。
【0053】
第1気密弁65を備えたキャップ66と円筒本体61とは患者への挿入や内視鏡2の進退に際して十分な強度を有するように気密的に接合されており、その接合方法としては、例えば、接着、溶着、圧入あるいは一体成形等が利用可能である。
【0054】
円筒本体61の基端には接続部68が形成され、この接続部68にはチューブ62の先端部分が気密的に接合して接続されている。
【0055】
上記チューブ62の基端側部分には気密部本体70が接合部71を介して気密的に接合されている。気密部本体70には第2気密弁72を有したシール部材73が接合されており、内視鏡2の挿入部3を挿通するに際して上記内視鏡用切除具5およびチューブ62の内側の気密を実用上十分に保つことができる構造となっている。
【0056】
円筒本体61の内側には切除部材74がその内面に対して摺動自在に配設されている。切除部材74は少なくとも一つの切除切刃75と、その切除切刃75を固定する実質的に円筒状の透明なベース76とを備えてなる。
【0057】
上記切除切刃75は図15で示す如く、円筒本体61と略同心の部分円筒形状に形成されており、その端面には刃付け部75aが施されている。図15で示す如く、切除切刃75は切断性能を向上させる目的で、円筒本体61と接しない側のみに刃付け部75aを施した片歯構造であることが望ましい。また、図16で示す如く、切除切刃75の刃付け部75aは、切断性能を向上させる目的で、切刃の移動方向に対して斜めに形成するようにしてもよい。
【0058】
切除切刃75はベース76に形成された凹部77に固定される。また、ベース76の、上記切除切刃75の刃付け部75aに対応する部位には小孔78が形成されている。
【0059】
また、上記ベース76には駆動ワイヤ79が接続されている。駆動ワイヤ79はチューブ62内に挿通されて気密部本体70から手元側に延在し、その基端側には手元操作部80が接続されている。伝達損失を小さくする目的で、上記駆動ワイヤ79の表面には潤滑性を向上する塗装やコーティングを施してもよいし、または滑り摩擦の小さなチューブ等でチュービングを実施してもよい。同様に伝達損失を小さくする目的で、内視鏡用切除具5の内側や駆動ワイヤ79または第2気密弁72等に既知の潤滑剤を使用してもよい。
【0060】
また、駆動ワイヤ79は高周波電流を使用する処置具と併用する場合などに鑑み、その表面に電気的絶縁性のコーティングを施したり、電気的絶縁性のチュービングなどを施してもよい。
【0061】
さらに、円筒本体61とベース76との間には圧縮コイルばねからなる戻しばね81が介在して設けられている。戻しばね81は常態において図13で示す如く、円筒本体61の先端側の終端に圧接させるようにベース76を付勢している。このため、駆動ワイヤ79を牽引操作しない状態においては切除切刃75は円筒本体61の小孔部63から前方位置に退避しており、円筒本体61の小孔部63からベース76の小孔78を通じて円筒本体61の内部まで開口し、管腔組織の粘膜を吸引可能な状態にある。
【0062】
次に、本実施形態の内視鏡用切除具5を使用する際の作用について説明する。まず、図13で示す如く、内視鏡用切除具5内に内視鏡2の挿入部3を挿通した状態で、通常の内視鏡挿入法と同様にして、内視鏡用切除具5および内視鏡2の挿入部3を患者の管腔内に挿入する。
【0063】
図17で示す如く、内視鏡用切除具5の先端部分が切除部位に到達したところで、内視鏡2の吸引機構、または内視鏡用切除具5に設置された図示しない吸引機構を用いて、内視鏡用切除具5の内側を負圧に保つ。すると、図18で示す如く、円筒本体61の小孔部63からベース76の小孔78を通じて切除部位84が円筒本体61内に引き込まれる。この状態で駆動ワイヤ79の手元操作部80を操作して切除部材74を牽引し、内視鏡用切除具5の軸方向に摺動させる。すると、切除切刃75が円筒本体61内に引き込んだ切除部位84を切除し、組織切除が実施される。その後、手元操作部80の牽引を解除すると、切除部材74は戻しばね81の作用により組織切除前の位置に復帰する。必要に応じて他の切除部位にて上記の操作を繰り返す。
【0064】
切除した切除組織は円筒本体61内に貯留した状態で内視鏡用切除具5ごと管腔組織から抜去して回収してもよく、また、内視鏡2のチャンネルを用いて吸引回収するようにしてもよい。
【0065】
本実施形態によれば、細長い管腔組織における1箇所乃至複数箇所の組織を内視鏡2の視野で確認しながら簡便かつ効率的に切除および回収することが可能である。
【0066】
(第実施形態)
図19及び図20を参照して本発明の第実施形態に係る内視鏡用切除具について説明する。この実施形態では組織切除時の切除能力を向上させる目的で、第1及び第2参考例または第1実施形態で挙げた切除切刃部材に高周波電流を通電して使用する高周波切除方式とした内視鏡用切除具の例を示すものである。
【0067】
図19で示す切刃部材23、乃至図20で示す切除切刃75は図示しない高周波電源に電気的に接続されるようになっている。また、切刃部材23と切除切刃75はその刃付け部分を除く管腔組織と接触する部位に電気的絶縁処理85を施している。
【0068】
この電気的絶縁処理の方法としては例えばその部材表面にテフロン膜などの電気的絶縁性コーティングまたは塗装を施してもよいし、または非導電性の樹脂等により金属部分を覆い被せる構造にしてもよい。
【0069】
次に、本実施形態における作用について説明する。前述した参考例または第1実施形態に示したことと同様にして、小孔部21乃至小孔部63から切除部位の組織を円筒部10乃至は円筒本体61に引き込む。この状態で、図示しない高周波電源から切刃部材23、乃至切除切刃75の刃付け部分に対して高周波電流を印可しながら駆動装置4乃至手元操作部80を操作し、高周波電流を組織に付加して組織を切除する。
【0070】
本実施形態によれば、刃付け部分以外の部位を電気的に絶縁することで、高周波電流通電時に導電する範囲が切除刃近辺に限定されて電流密度が高くなり、切除効率の向上が期待できる。
【0071】
(第実施形態)
図21乃至図29を参照して本発明の第実施形態に係る内視鏡用切除具について説明する。
【0072】
本実施形態の内視鏡用切除具6は実質的に透明なプラスチック材料で形成された円筒本体91を有してなり、この円筒本体91の内側に組織切除用機構を内包すると共に、上記円筒本体91の基端に十分に柔軟な中空のチューブ92の先端部分を接続した構造のものであって、円筒本体91及びチューブ92の内側に内視鏡2の挿入部3を挿通して、その内視鏡2の視野下にて、使用するようにしたものである。
【0073】
円筒本体91の円筒側壁部には孔部93が穿設されている。孔部93は管腔の内壁のポリープまたは切除対象粘膜を切除するに必要十分な大きさの開口を有している。より詳しくは、孔部93の、円周方向の配置角度は45°乃至150°で、その長さは5mm乃至25mm程度の大きさの矩形または楕円形等の形状のものである。また、粘膜組織の吸引を、より容易にする目的で、孔部93における円筒本体91の表面側の周囲にはざぐり面94が形成されている。
【0074】
円筒本体91の先端開口部分には第1気密弁95を備えたキャップ96が接合されている。キャップ96は患者に対する内視鏡および本切除具6の挿入を容易にするため、略半球型や砲弾型あるいは角を十分に丸くした略円柱型などの形状をなしている。第1気密弁95はキャップ96に十字状のスリット97を形成することにより構成されていて、チューブ92及び円筒本体91に挿通された内視鏡2の挿入部3はそのスリット97を貫通して第1気密弁95からキャップ96の前方へ突き出し自在である。
【0075】
内視鏡操作者は第1気密弁95から前方へ内視鏡2の挿入部3を突き出すことで、通常の内視鏡観察と同一の視野を得ることができる。
【0076】
また、チューブ92の基端側の構成は前述した第3実施形態で示したと同様の構造である。
【0077】
さらに、上記円筒本体91には切除部100が設けられている。この切除部100は円筒本体91内に摺動自在に配設されている切除切刃101を有しており、また、切除切刃101は実質的に透明なベース102の凹部103に固定されている。ベース102の、切除切刃101の刃付け部101aが相当する部分には孔104が設けられている。切除切刃101は円筒本体91と略同心の部分円筒形状であり、その端面に刃付け部101aが施されている。切除切刃101は切断性能を向上させる目的で、円筒本体91と接しない側のみに刃付け部101aを施した片歯構造であることが望ましい。また、切除切刃101の刃付け部101aは切断性能を向上させる目的で、図26の(b)や(c)で示す如く、切除切刃101の移動方向に対して斜めに配設されたものでよい。
【0078】
ベース102には駆動ワイヤ105が接合されている。この駆動ワイヤ105はチューブ92内に挿通されて気密部本体70から手元側に延在し、その基端側には手元操作部80が設けられている。また、駆動ワイヤ105の伝達損失を小さくする目的で、その駆動ワイヤ105の表面に潤滑性を向上する塗装やコーティングを施してもよく、または滑り摩擦の小さなチューブ等でチュービングを実施してもよい。あるいは、内視鏡用切除具6の内側や駆動ワイヤ105または内視鏡2の表面などに既知の潤滑剤を使用してもよい。
【0079】
また、駆動ワイヤ105は高周波電流を使用する処置具と併用する場合や、それ自体を高周波回路の一部として用いる場合などを鑑み、その表面に電気的絶縁性のコーティングを施したり、絶縁性のチュービングなどを実施してもよい。
【0080】
切除切刃101には図示しない高周波電源が電気的に接続されている。また、図23で示す如く、切除切刃101において切除実施時に患者の管腔組織と接触する部分のうち、刃付け部分を除いた部位に絶縁処理107を施す。この絶縁処理の方法としては例えば切除切刃101の表面にテフロン膜などの電気的絶縁性のコーティングまたは塗装を施してもよく、または樹脂などにより金属部分を覆い被せる構造にしてもよい。
【0081】
円筒本体91とベース102との間にはコイルばねからなる戻しばね108が介在している。この戻しばね108は初期状態においてはベース102を円筒本体91の先端側端に圧接させるように配置されている。このため、駆動ワイヤ105を操作しない状態において、切除切刃101は円筒本体91の孔部93から退避しており、ベース102の孔104を介して円筒本体91の内部に管腔組織の粘膜を吸引して引き込むことを妨げない位置にある。
【0082】
次に、本実施形態の内視鏡用切除具6を使用する際の作用について説明する。内視鏡用切除具6に内視鏡2の挿入部3を挿通した状態で、通常の内視鏡挿入法と同様にして、内視鏡用切除具6および内視鏡2の挿入部3を患者の管腔内に挿入する。内視鏡2の挿入部3の先端が切除対象のポリープまたは粘膜部位に到達したら、一般に知られる方法で、対象部位の粘膜下に生理食塩水等の液体119を注入し、対象部位の粘膜を膨隆させる。
【0083】
次に、図27で示す如く、内視鏡用切除具6を切除部位に到達させたならば、内視鏡2の吸引機構または内視鏡用切除具6に設置された図示しない吸引機構等を用いて、内視鏡用切除具6の内側を負圧に保持する。すると、図28で示す如く、孔部93から切除部位の組織111が円筒本体91内に引き込まれる。
【0084】
この状態で、手元操作部80を操作して切除部100のベース102を摺動させながら、図示しない高周波電源から切除切刃101に対して高周波電流を印加すると、図29で示す如く、切除切刃101が円筒本体91内に引き込んだ切除部位の組織111が切除される。
【0085】
その後、通電を停止し、手元操作部80の牽引を解除すると、切除部100のベース102は戻しばね108の作用により組織切除前の状態に復帰する。必要に応じて他の切除部位にて上記の操作を繰り返してもよい。
【0086】
切除した組織111は円筒本体91内に貯留した状態で内視鏡切除具6ごと管腔組織から抜去して回収してもよく、また内視鏡2の鉗子チャンネルから既知の把持鉗子などを用いて内視鏡2の先端に保持し、内視鏡用切除具6を管腔内に留置したまま、内視鏡2のみを内視鏡用切除具6から抜去して回収してもよい。
【0087】
本実施形態によれば、細長管腔組織における1箇所乃至複数箇所のポリープ、乃至広範囲の粘膜に対して、内視鏡の視野で確認しながら簡便かつ効率的に切除および回収可能な内視鏡用切除具を提供することができる。
【0088】
本発明は上記実施形態のものに限定されるものではない。上記説明によれば以下の付記に挙げる各項およびそれらの項を任意に組み合わせたものが得られる。
【0089】
〔付記〕
付記1.内視鏡と併用して用いられ、生体の管腔内に挿入され、その管腔の内壁組織を切除するために用いられる内視鏡用切除具において、
少なくとも一部が透明である円筒部材と、
上記円筒部材の内側に負圧をなすための吸引装置と、
上記円筒部材の内側を吸引の負圧に対して気密にするための気密部材と、
上記円筒部材の先端部近傍に穿設され、管腔組織内壁の粘膜を円筒部材の内部に吸引するための少なくとも一つの孔部と、
上記円筒部材の内側に設置され、円筒部材と相対的に移動して吸引した上記粘膜を切除するための少なくとも一つの切除部材と、
上記切除部材を駆動するための駆動部材と、
を備えてなることを特徴する、内視鏡用切除具。
【0090】
付記2.内視鏡先端に接続され、内視鏡の鉗子チャンネルを通じて動力を供給される内視鏡用処置具において、
内視鏡先端面に接する部分の構造体の形状について、鉗子チャンネル近傍以外の部分の構造部材を実質的に透明な材料で形成したことを特徴とする、内視鏡用処置具。
【0091】
付記3.内視鏡先端に接続され、内視鏡の鉗子チャンネルを通じて動力を供給される内視鏡用処置具において、
内視鏡先端面に接する部分の構造体の形状について、鉗子チャンネル近傍以外の部分には構造部材を配設しないことを特徴とする、内視鏡処置具。
【0092】
付記4.複数の孔部は、直径が1.5mm〜4mmの略円形であることを特徴とする、付記1の内視鏡用切除具。
【0093】
付記5.円筒部材の直径が10mm乃至25mmの範囲であることを特徴とする、付記1の内視鏡用切除具。
【0094】
付記6.円筒部材の先端部の形状が略半球型であることを特徴とする、付記1の内視鏡用切除具。
【0095】
円筒部材の先端部の形状が略砲弾型であることを特徴とする、付記1の内視鏡用切除具。
【0096】
円筒部材の先端部の形状が角の丸い略円柱型であることを特徴とする、付記1の内視鏡用切除具。
【0097】
付記7.切除部材には内歯車を有し、歯車列の噛合により円筒部材と切除部材とが相対移動することを特徴とする、付記1の内視鏡用切除具。
【0098】
付記8.円筒部材に硬質の部材を用いることを特徴とする、付記1の内視鏡用切除具。
【0099】
付記9.歯車列の回転中心軸の少なくとも一つが、内視鏡の鉗子チャンネルと一致する場所に設けられていることを特徴とする、付記1乃至3の内視鏡用切除具。
【0100】
付記10.駆動部材の一部または全体に、摩擦軽減手段を有することを特徴とする、付記1乃至3の内視鏡用切除具または内視鏡用処置具。
【0101】
付記11.駆動部材の一部又は全体に、絶縁手段を有することを特徴とする、付記1乃至3の内視鏡用切除具または内視鏡用処置具。
【0102】
付記12.円筒部材の外面側における孔部の周囲はざぐり面をなし、円筒部材の外周面に対して凹形状をなすことを特徴とする、付記1の内視鏡用切除具。
【0103】
付記13.切除部材の外周側表面が電気的に絶縁処理されていることを特徴とする、付記1の内視鏡用切除具。
【0104】
付記14.切除部材が円筒部材に対して相対的に移動する距離が、孔部の大きさよりも大きいことを特徴とする、付記1の内視鏡用切除具。
【0105】
付記15.切除部材が円筒部材に対して相対的に移動する距離が、孔部の直径よりも大きいことを特徴とする、付記1の内視鏡用切除具。
【0106】
付記16.円筒部材の弁機能から内視鏡先端が突没可能であることを特徴とする、付記1の内視鏡用切除具。
【0107】
付記17.円筒部材を内視鏡先端に使用することを特徴とする、付記1の内視鏡用切除具。
【0108】
付記18.円筒部材内部に内視鏡を挿通して使用することを特徴とする、付記1の内視鏡用切除具。
【0109】
付記19.内視鏡先端が、円筒部材を貫通して突出可能であることを特徴とする、付記1の内視鏡用切除具。
【0110】
付記20.円筒部材に対して切除部材が相対的に回転移動することを特徴とする、付記1の内視鏡用切除具。
【0111】
付記21.円筒部材の軸方向に対して切除部材が相対的に移動することを特徴とする、付記1の内視鏡用切除具。
【0112】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、細長管腔組織における1箇所乃至複数箇所の組織の切除を、内視鏡の視野で確認しながら簡便かつ効率的に実施可能な内視鏡用切除具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1参考例に係る内視鏡用切除具の先端部付近の側面図。
【図2】 同じく第1参考例に係る内視鏡用切除具の先端部付近の縦断面図。
【図3】 同じく第1参考例に係る内視鏡用切除具全体の斜視図。
【図4】 同じく第1参考例に係る内視鏡用切除具を分解して示す斜視図。
【図5】 内視鏡先端の斜視図。
【図6】 内視鏡の操作部における挿入口部の断面図。
【図7】 (a)(b)は内視鏡用切除具の切刃部材の斜視図。
【図8】 同じく第1参考例に係る内視鏡用切除具の説明図。
【図9】 同じく第1参考例に係る内視鏡用切除具の説明図。
【図10】 第2参考例に係る内視鏡用切除具を内視鏡に取り付ける内視鏡保持腕構造の断面図。
【図11】 同じく第2参考例に係る内視鏡用切除具を内視鏡に取り付ける内視鏡保持腕構造の断面図。
【図12】 本発明の第実施形態に係る内視鏡用切除具の側面図。
【図13】 同じく本発明の第実施形態に係る内視鏡用切除具を内視鏡に装着した状態の断面図。
【図14】 同じく本発明の第実施形態に係る内視鏡用切除具を分解して示す斜視図。
【図15】 同じく本発明の第実施形態に係る内視鏡用切除具の切除切刃の説明図。
【図16】 同じく本発明の第実施形態に係る内視鏡用切除具の他の切除切刃の説明図。
【図17】 同じく本発明の第実施形態に係る内視鏡用切除具の使用状態の説明図。
【図18】 同じく本発明の第実施形態に係る内視鏡用切除具の使用状態の説明図。
【図19】 本発明の第実施形態に係る内視鏡用切除具の切除切刃の説明図。
【図20】 同じく本発明の第実施形態に係る内視鏡用切除具の他の切除切刃の説明図。
【図21】 本発明の第実施形態に係る内視鏡用切除具の側面図。
【図22】 同じく本発明の第実施形態に係る内視鏡用切除具を内視鏡に装着した状態での断面図。
【図23】 同じく本発明の第実施形態に係る内視鏡用切除具を分解して示す斜視図。
【図24】 本発明の第実施形態に係る内視鏡用切除具の切除切刃の斜視図。
【図25】 本発明の第実施形態に係る内視鏡用切除具の切除切刃の説明図。
【図26】 本発明の第実施形態に係る内視鏡用切除具の他の切除切刃の説明図。
【図27】 同じく本発明の第実施形態に係る内視鏡用切除具の使用状態の説明図。
【図28】 同じく本発明の第実施形態に係る内視鏡用切除具の使用状態の説明図。
【図29】 同じく本発明の第実施形態に係る内視鏡用切除具の使用状態の説明図。
【符号の説明】
1…内視鏡用切除具、2…内視鏡、3…挿入部、10…円筒部
21…小孔部、22…切刃、23…切刃部材、31…内歯
35…駆動歯車軸、38…駆動シャフト
39…処置具挿通用チャンネル、48…気密部材。

Claims (2)

  1. 内視鏡と併用して用いられ、生体の管腔内に挿入され、その管腔の内壁組織を切除するために用いられる内視鏡用切除具において、
    少なくとも一部が透明である円筒部材と、
    上記円筒部材の内側に負圧を発生させるための吸引装置と、
    上記円筒部材の先端部近傍に穿設され、該円筒部材の内部から吸引して管腔組織内壁の粘膜の一部を円筒部材の内部に引き込み可能な複数の孔部と、
    上記円筒部材の内側に、該円筒部材の、上記孔部を設けた内周面に摺接して回転可能に設置され、上記孔部から円筒部材の内部に吸引した上記粘膜の部分を切除するための少なくとも一つの切除部材と、
    上記切除部材を回転駆動するための駆動部材と、
    上記円筒部材の先端部に設けられ、上記円筒部材に抜き差し自在に挿通した内視鏡挿入部を突き抜け可能な気密弁と、
    を備え、上記円筒部材に挿通した内視鏡挿入部を、上記気密弁を突き抜けて、上記円筒部材から生体の管腔内に突き出せるようにしたことを特徴とする、内視鏡用切除具。
  2. 切除部材に接続される電源部材を備え、
    上記切除部材の切刃部を除く部分を電気的に絶縁したことを特徴とする、請求項1に記載の内視鏡用切除具。
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