JP4408125B2 - 道路舗装車両のスクリード装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アスファルト混合物を敷き均すアスファルトフィニッシャ等の道路舗装車両のスクリード装置に関し、特にストライクオフプレートとスクリードプレートとの間に、上下動してアスファルト混合物を押し固めるタンパが配設された道路舗装車両のスクリード装置に関するものである。
従来、ストライクオフプレートとスクリードプレートとの間に、上下動してアスファルト混合物を押し固めるタンパが配設された道路舗装車両のスクリード装置は、例えば特許文献1等で知られている。
特許文献1等で知られるスクリード装置は、ホッパからコンベアに送られ、かつスクリューオーガで所定の幅に敷き拡げられたアスファルト混合物を、均一の厚さに敷き均して押し固めるようにするものである。
すなわち、スクリード装置は、スクリューオーガでスクリード装置の前側に敷き拡げられたアスファルト混合物を呑み込みやすくするために、まず最前部のストライクオフプレートで表面を均し、次いでストライクオフプレートの後方に設けられた上下動するタンパで表面を叩いて初期転圧した後、該タンパの後方に設けたスクリードにより押し固める構造になっている。
このようなスクリード装置では、使用していく中での摩耗状況や舗装するアスファルト混合物の種類に応じて、タンパにおける上下動の下死点の位置を、ストライクオフプレートと共に高さ調整する必要がある。
特許第2752322号公報(図4)。
しかしながら、特許文献1記載の発明等、ストライクオフプレート、タンパ、スクリードプレート等を設けた従来のスクリード装置では、タンパとストライクオフプレートの支持部が別々になっている。このため、タンパの高さ位置を調整したとき、調整したタンパの高さに合わせてストライクオフプレートの高さ調整も別途行っているので、作業が面倒で手間がかかるという問題があった。
そこで、タンパの高さ調整の作業及びストライクオフプレートの高さ調整の作業を簡略化するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、ストライクオフプレートとスクリードプレートとの間に、上下動してアスファルト混合物を押し固めるタンパが配設された道路舗装車両のスクリード装置において、スクリードフレームに高さ調整可能に取り付けたタンパブラケットを備え、該タンパブラケットに前記タンパと前記ストライクオフプレートを配設してなり、前記タンパの高さ調整と前記ストライクオフプレートの高さ調整を、前記タンパブラケットの前記スクリードフレームに対する高さ調整で行うようにした道路舗装車両のスクリード装置を提供する。
この構成によれば、スクリードフレームに対して、タンパブラケットの高さ調整を行うと、該タンパブラケットに配設しているタンパ及びストライクオフプレートもタンパブラケットと一体に動き、タンパの高さ調整とストライクオフプレートの高さ調整が同時に行われる。したがって、タンパブラケットを介してタンパの高さ調整を行えば、別にストライクオフプレートの高さ調整を行う必要はなくなる。
請求項1記載の発明は、タンパブラケットを介してタンパの高さ調整を行えば、ストライクオフプレートの高さ調整も同時に行えるので、高さ調整の作業が簡略化し、作業性が向上する。
タンパの高さ調整の作業及びストライクオフプレートの高さ調整の作業を簡略化するという目的を達成するために、ストライクオフプレートとスクリードプレートとの間に、上下動してアスファルト混合物を押し固めるタンパが配設された道路舗装車両のスクリード装置において、スクリードフレームに高さ調整可能に取り付けたタンパブラケットを備え、該タンパブラケットに前記タンパと前記ストライクオフプレートを配設してなり、前記タンパの高さ調整と前記ストライクオフプレートの高さ調整を、前記タンパブラケットの前記スクリードフレームに対する高さ調整で行うようにしたことにより実現した。
以下、本発明の道路舗装車両のスクリード装置について、好適な実施例をあげて説明する。図1及び図2は、本発明を適用した道路舗装車両としてのアスファルトフィニッシャの一例を示す。
図1及び図2において、アスファルトフィニッシャ1は、前輪(操舵輪)2aと後輪(駆動輪)2bに支持された車体3を有し、該車体3に搭載されたパワーユニット4内のエンジンの動力によって走行する自走式の車両(走行車両)5と、該車両5の前部に設けたアスファルト混合物を収容するためのホッパ6と、前記車両5の後部に車体3の幅方向(図1で上下方向、図2で紙面に垂直な方向)に向けて支持されたスクリューオーガ(送出装置)7と、前記ホッパ6の底部とスクリューオーガ7との間において車体3にその前後方向(図1、図2で左右方向)に沿って設けられているコンベア8と、前端を車両5の前後方向における中央の両側部に回動自在に支持され、後端部をシリンダ9で車体3に上下動可能に支持されているレベリングアーム10と、該レベリングアーム10の後端に支持されているスクリード装置11と、アスファルト乳剤散布装置12と、操縦装置13を有する運転席14とを備えている。この構成は、従来のアスファルトフィニッシャの構成と基本的に同じとなっている。
前記スクリード装置11は、ホッパ6からコンベア8に送られ、かつスクリューオーガ7で所定の幅に敷き拡げられたアスファルト混合物を、均一の厚さに敷き均して押し固めるようにするもので、図3に示すように、前側より順に配設されたストライクオフプレート15、タンパ16、スクリードプレート17を備えている。該スクリード装置11は、スクリューオーガ7で敷き拡げられたアスファルト混合物を、最前部のストライクオフプレート15で表面を均してスクリード装置11で呑み込みやすくした後、該ストライクオフプレート15の後方に設けた上下動するタンパ16により表面を叩いて初期転圧し、続いてタンパ16の後方に設けた加熱装置(図示せず)を有するスクリードプレート17で押し固める構造になっている。
前記タンパ16は、振動発生装置25により上下振動が付与され、幅方向に敷き拡げられたアスファルト混合物を転圧するよう構成されている。振動発生装置25は、左,右のタンパブラケット21,21(片側のみ示す)の各軸承部21a,21aに左右両端が回転可能に軸支され、かつ図示せぬ駆動装置により回転される偏芯軸22等でなる。
タンパブラケット21は、高さ調整装置20を介してスクリードフレーム19に取り付けられている。高さ調整装置20は、スクリードフレーム19に対するタンパブラケット21の高さ位置を調整することができる。
ストライクオフプレート15は、支持装置23を介してタンパブラケット21に取り付けられている。また、該ストライクオフプレート15とタンパブラケット21及びタンパ16との相対位置関係は、常に一定に保たれている。
そして、使用していく中での摩耗状況や舗装するアスファルト混合物の種類に応じて、タンパ16の上下動の下死点の位置を調整する必要が生じたときは、高さ調整装置20を調整すると、タンパブラケット21を下または上方向に移動させることができ、この移動でタンパブラケット21と一体に移動するタンパ16の下死点の位置、すなわちタンパ16の舗装面からの高さ位置を調整することができる。また、このタンパブラケット21の移動では、ストライクオフプレート15もタンパブラケット21と共に下または上方向に移動し、舗装面からの高さ位置の調整が同時に行える。
スクリードプレート17は、スクリードフレーム19に、ボルト24等で取り付けられており、加熱装置により加熱された状態でアスファルト混合物に押し付けられる。
したがって、本実施の形態におけるスクリード装置11によれば、タンパ16とストライクオフプレート15を、タンパ16とストライクオフプレート15の相対位置関係を保ってタンパブラケット21に取り付けているので、タンパブラケット21を介してタンパ16の高さ調整を行えば、ストライクオフプレート15の高さ調整も同時に行われる。これにより、高さ調整の作業が簡略化し、作業性が向上する。
なお、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
本発明の一実施の形態に係るスクリード装置を備えたアスファルトフィニッシャの上面図。 同上スクリード装置を備えたアスファルトフィニッシャの側面図。 同上スクリード装置の一部を切断して示す要部構成配置図。
符号の説明
11 スクリード装置
15 ストライクオフプレート
16 タンパ
17 スクリードプレート
18 駆動軸
19 スクリードフレーム
20 高さ調整装置
21 タンパブラケット
22 偏芯軸
23 支持装置

Claims (1)

  1. ストライクオフプレートとスクリードプレートとの間に、上下動してアスファルト混合物を押し固めるタンパが配設された道路舗装車両のスクリード装置において、
    スクリードフレームに高さ調整可能に取り付けたタンパブラケットを備え、該タンパブラケットに前記タンパと前記ストライクオフプレートを配設してなり、前記タンパの高さ調整と前記ストライクオフプレートの高さ調整を、前記タンパブラケットの前記スクリードフレームに対する高さ調整で行うようにしたことを特徴とする道路舗装車両のスクリード装置。
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