JP4204638B2 - アスファルトフィニッシャー - Google Patents
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Description
アスファルトフィニッシャーを走行させる走行装置と、
合材を車輌前部のホッパーから車輌後部へ搬送する合材搬送装置と、
合材をアスファルト舗装の幅に広げるねじ羽根と、
加振装置を備え合材を施工する面に加振し乍押し付けるスクリードと、
スクリードの後端に設けられたスクリードマンの搭乗するためのステップと、
を有し、
ステップはスクリードに設けた合材を加振し乍押し付けるベースプレートを有するフレームの支持部材に緩衝装置を介して設けられており、緩衝装置はゴムダンパーと、ばねとばねの圧縮手段とを有し、ばねはステップの重量とスクリードマンの体重によりたわむ長さとを予め圧縮手段で圧縮されており、上記ばねのあらかじめ圧縮された状態において、ステップの上方への振動工程においてゴムダンパーの制振力が作用するようにゴムダンパーには圧縮たわみがない又は圧縮たわみが小さいことを特徴とするアスファルトフィニシャーである。
図6、図7はアスファルトフィニッシャーの側面図及び平面図である。シャーシー枠1は4つの車輪2で支持され、搭載した不図示の内燃機関で矢印イの方向へ走行するようになっている。即ち、車輌としてのアスファルトフィニッシャーは走行装置を有する。なお、走行装置としてはクローラによるものがある。
アスファルトフィニッシャーがアスファルト舗装を施工する幅を決めるのがワイドナースクリード15である。合材を敷き均すスクリードは、施工する幅の基となる中央スクリード11と、施工する幅を調節するワイドナースクリード15で構成される。
既にのべたようにスクリード装置5は中央スクリード11とワイドナースクリード15を備える。図1は中央スクリード11の縦断面図、図2はワイドナースクリードの縦断面図、図3はワイドナースクリードの正面図である。なお、図2は中央スクリードの説明にも用いる。
タンパ装置22はタンパエッジ25、タンパエッジ25をボルト等で一体的に固着したタンパバー26、タンパバー26上面に接してボルト27でもってタンパバー26に固定された連結部材28、図2に示すように連結部材28にボルト29でもって固定された偏心輪部材31、軸受32を介して偏心輪部材31をピン部33bが回転自在に支持している偏心軸33、偏心軸33のジャーナル部33a(図3参照)を回転自在に支持している軸受ブラケット34を有する。軸受ブラケット34はジャーナル部33aを回転自在に支持する図示されない軸受を有する。ピン部33bはジャーナル部33aに対してタンパエッジ25の行程の半分偏心している。
ストライキオフ21は合材を必要量導き入れる導入部21aと、合材をアスファルトフィニッシャーの前進方向へ押し進める迎え板部21bと、ほぼ垂直な前面板部21cとを有する。導入部21aは前進方向前側がわずかに上った傾斜面であり接地面となっている。迎え板部21bは下端側が前進方向に対して上端側よりもわずかに後退した上下方向の面となっている。導入部21aと迎え板部21bの交叉する角部は円弧21dで丸めてある。導入部21aの後端がタンパエッジ25の前接触面25dと接触する対タンパエッジ接触面21fとなっている。
タンパ装置22の駆動手段は、偏心軸33がジャーナル部33aに駆動源から回転力を伝えられることによって回転されるようになっている。中央スクリードとワイドナースクリードでは駆動手段は相違点がある。
タンパエッジ加圧装置24はストライキオフ21とベースプレート23を両者の相対位置にかかわらず常時引寄せて、ストライキオフ21の対タンパエッジ接触面21fとタンパエッジ25の前接触面25dとを加圧すると共にタンパエッジ25の後接触面25cとベースプレート23の対タンパエッジ接触面23dを加圧する加圧部材として弾性部材、例えば、ばね部材52を有する。次に詳細を説明する。
次に上記構成の作用を説明する。アスファルトフィニッシャーが図6、図7において図示矢印イの方向に前進すると、図1、図2に示すように中央スクリード11、ワイドナースクリード15は矢印イの方向に前進する。ホッパー17からコンベア18により図6、図7に示す図示矢印ロ方向に送られた合材はアスファストフィニッシャーの進行方向に直角方向に配設されたねじ羽根19により、左右両側へ送られ、路盤上に散布される。
この散布された合材はアスファルトフィニッシャーの進行により中央スクリード11、ワイドナースクリード15で押しならされこれらの下面により衝き固め、加振、加圧される。
図8は偏心軸33の回転と、タンパエッジ25の変位と、ストライキオフ21の変位と、ベースプレート23の作用を説明する図面である。
今、上死点にあるピン部33bの中心C2及びジャーナル33aの中心C1を通る垂線がタンパエッジ25の前接触面25d、後接触面25c間の2等分位置をとおるものとする。この垂線を連杆中心線RLと称するものとする。ベースプレート23の対タンパエッジ接触面23dを垂直面とする。ベースプレート23とタンパエッジ25が面接触する状態はピン部33bが偏心軸33の偏心回転に関して上死点又は下死点にあるときである(図8(a),(d)参照)。なお、図8は作用を分り易くするため偏心軸33の偏心量を誇張して大きく画いてある。
ここで従来例ではどのような現象が生ずるかを考えて見る。
モータ43、油圧モータ48が駆動されると、図9(a)において、矢印ハの方向に偏心軸33のピン部33bが回動すると、タンパエッジ25は連杆中心線RLの傾動に従って傾くと共に下降する。その際、タンパエッジの角25f,25eはストライキオフ21及びベースプレート23の対タンパエッジ接触面21f及び23d間を押し拡げる。タンパエッジの角25fとストライキオフの対タンパエッジ接触面21f、タンパエッジの角25eとベースプレート23の対タンパエッジ接触面23d間には急速に大きな力が発生する。そして、この力はピン部33bが図9(b)まで回動するとほぼ最大となる。このとき、タンパエッジ25がストライキオフ21及びベースプレート23に加える上記力の変化は大きい。図9(a)の状態でベースプレート23とストライキオフ21を近ずけるように大きな力で締結してあるため、ベースプレート23に対してストライキオフ21は逃げることができないので、タンパエッジの角25e,25fでもってベースプレート23とストライキオフの夫々の対タンパエッジ接触面23d,21fが加圧された状態で、タンパエッジ25が移動するため、大きな摺動抵抗が生ずる。
図10はベースプレート23とストライキオフ21の関係位置が図9(a),(c)の位置で一定するように、ベースプレート23とストライキオフ21がタンパエッジ25と面接触して締結されている場合において、断面方形のタンパエッジ25がベースプレート23及びストライキオフ21の対タンパエッジ接触面23dを摩耗する状態を示す。
上記においては、タンパエッジの形状を方形としたがベースプレート及びストライキオフの対タンパエッジ接触面を夫々平面とし、タンパエッジの前接触面、後接触面をタンパエッジの上下動に伴うこの平面に対する包絡面(中高の面)としてもよい。
なお、図11に示すようにタンパ装置の駆動装置は既にのべたのと同様としてタンパ装置が偏心輪33のピン部33bとタンパエッジ25の上部とピン25iで結合した連杆47を用いた場合はタンパエッジ25はベースプレート23の対タンパエッジ接触面23d、ストライキオフの対タンパエッジ接触面21fとは摩耗によりストライキオフ21がピン36を中心に傾くことを無視すると面接触状態を大体に保つが、ベースプレート23、ストライキオフ21の対タンパエッジ接触面23d,21fが摩耗して来てタンパエッジ25とベースプレート23及びストライキオフ21の間に隙間が生ずる。この隙間が生じても従来例ではベースプレート23とストライキオフ21の関係位置は変化しないので、路盤側のアスファルトはこの隙間を通じてタンパエッジ25上に侵入する。従って、このようにしてもベースプレートとストライキオフの関係位置は頻繁に調整を行う必要がある。本実施例においては連杆47を用いたタンパ装置においても、既に述べたとおりの効果が生ずる。
タンパ装置を備えたアスファルトフィニッシャーではスクリードのベースプレートを加振する加振装置を備えた上にタンパ装置が振動を発生させるのでタンパ装置を備えないアスファルトフィニッシャーよりも大きく振動する。しかし、後者にあっても、スクリードに加振装置を備えているので大きく振動する。特に、スクリードマンが乗るステップは加振装置を取り付けてあるフレームに片持梁状に取り付けざるを得ないので大きく振動する。特にワイドナースクリードに付されているステップは位置の関係もあって大きく振動する。しかも、ワイドナースクリードに付されているステップはスクリードマンがほぼ常時立った姿勢で搭乗している。そこで既にのべたようにひざ腰を傷めることが多いのである。
ある。
間
1…シャーシー枠
2…車輪
3…ピン
4…アーム
5…スクリード装置
7…固定軸
8…中央スクリード枠
9…操作ハンドル
10…ステップ(中央)
11…中央スクリード
12…ワイドナースクリード
13…ワイドナー枠
14…ガイドバー
15…ワイドナースクリード
17…ホッパー
18…コンベア
19…ねじ羽根
20…ステップ(ワイドナー) 20a…ふみ板 20b…下板 20b1…穴
21…ストライキオフ 21a…導入部 21b…迎え板部 21c…前面板部 21
d…円弧 21e…ブラケッド 21f…対端タンパエッジ接触面 21f1,21f2
…凹面 21g…ブラケット
22…タンパ装置
23…ベースプレート 23A…フレーム 23a…下面(接地面) 23b…燃焼室
23c…天板 23d…対タンパエッジ接触面 23d1,23d2…凹面 23e…
前板 23f…上板 23g…側板 23h,23i,23j…ブラケット 23k…フ
ランジ 23m…ブラケット 23m1…丸穴
24…加圧装置 24a…テンションバー 24a1…ヨーク部
25…タンパエッジ 25a…斜面 25b…下面(接地面) 25c…後接触面 2
5d…前接触面 25e,25f,25g,25h…角
26…タンパバー
27…ボルト
28…連結部材 28a…アングル部材 28b…棒材
29…ボルト
30…ボルト
31…偏心輪部材
32…軸受
33…偏心軸 33b…ピン部
34…軸受ブラケット 34a…ブラケット本体 34a1…長穴 34e…ボルト
35a…通しねじ 35c,35d…ナット
36…ピン
37…支持部材 37a…ブラケット 37b…横片 37c…竪片 37d…長穴
38…支持部材 38a…ブラケット 38b…長穴
39…調節ねじ
40,41…ボルト
42…プーリ
43…モータ 43a…モータ軸
44…プーリ
45…Vベルト
46…スライドベース
47…連杆
48…油圧回転モータ
49…自在継手
51…ピン
52…ばね部材(弾性部材)
53…座金
54…ナット
55…ばね装置
56…ゴムダンパー 56a…防振ゴム 56b…円板 56c…おねじ部材
57…容器 57a…つば 57b…底
58…ばね
59…植ボルト
61…座金
62…ナット
63…ナット
Claims (2)
- アスファルト舗装の施工を行うアスファルトフィニッシャーにおいて、
アスファルトフィニッシャーを走行させる走行装置と、
合材を車輌前部のホッパーから車輌後部へ搬送する合材搬送装置と、
合材をアスファルト舗装の幅に広げるねじ羽根と、
加振装置を備え合材を施工する面に加振し乍押し付けるスクリードと、
スクリードの後端に設けられたスクリードマンの搭乗するためのステップと、
を有し、
ステップはスクリードに設けた合材を加振し乍押し付けるベースプレートを有するフレームの支持部材に緩衝装置を介して設けられており、緩衝装置はゴムダンパーと、ばねとばねの圧縮手段とを有し、ばねはステップの重量とスクリードマンの体重によりたわむ長さとを予め圧縮手段で圧縮されており、上記ばねのあらかじめ圧縮された状態において、ステップの上方への振動工程においてゴムダンパーの制振力が作用するようにゴムダンパーには圧縮たわみがない又は圧縮たわみが小さいことを特徴とするアスファルトフィニシャー。 - タンパ装置を有することを特徴とする請求項1に記載のアスファルトフィニシャー。
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