JP4407463B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、媒体を給送する媒体給送装置及びその媒体給送装置を備えた記録装置と液体噴射装置に関する。
一般的な記録装置の1つであるインクジェット式プリンタは、背面側上部に給紙部が形成され、前面側下部に排紙部が形成されている。給紙部には、用紙を傾斜させた状態で積層支持するペーパーサポートと、ペーパーサポートに積層支持された用紙を持ち上げて給紙ローラに当接させるホッパ等が配設されている。そして、ホッパには、ペーパーサポートに積層支持された用紙の側端部を給紙時に案内するエッジガイドが配設されている。
特開2002−37460号公報
上述した従来のインクジェット式プリンタにより例えば名刺サイズの用紙に記録する場合、その用紙の縦長は非常に短いので、給紙時におけるエッジガイドとの係合距離も短くなる。このため、その用紙が紙送りローラに達する前に用紙後端がエッジガイドを通過してしまい、用紙の側端部がフリー状態となって、用紙がスキューを起こすおそれがある。
本発明は、上記のような種々の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、種々のサイズの媒体をスキューを発生させずに供給することができる媒体給送装置及びその媒体給送装置を備えた記録装置と液体噴射装置を提供することにある。
上記目的達成のため、本発明の媒体給送装置では、媒体を分離及び給送する媒体給送装置であって、給送する前記媒体を支持し、当該媒体を給送する際に供給ローラに当接させる当接部と、前記当接部を可動自在に支持する枠部とを備え、給送する前記媒体の一側端部を案内する第1の案内部材が前記当接部に設けられ、第2の案内部材が前記第1の案内部材に対して給送下流側に近接して設けられていることを特徴としている。これにより、種々のサイズの媒体を供給する際に当該媒体の側端部と案内部材との係合距離が長くなるので、高精度な供給を維持することができる。
また、前記第2の案内部材は、前記当接部にオーバーラップする形で前記枠部に設けられ、前記媒体をセットしたときに前記媒体の一側端部が前記第1及び第2の案内部材に当接することを特徴としている。これにより、当接部が可動しても媒体を常に案内部材に当接させておくことができる。また、前記第2の案内部材は、前記媒体の分離・給送の全領域にかけて跨ぐ形で設けられていることを特徴としている。これにより、媒体を高精度に分離・給送することができる。また、媒体の一側端部が前記第1の案内部材から外れたときに、当該一側端部を前記第2の案内部材と共に案内する第3の案内部材が前記第2の案内部材に対して給送下流側に設けられていることを特徴としている。これにより、最小サイズの媒体であっても高精度に分離・給送することができる。
上記目的達成のため、本発明の記録装置では、媒体に記録する記録装置であって、上記各媒体給送装置を備えたことを特徴としている。また、本発明の液体噴射装置では、被噴射媒体に液体を噴射する液体噴射装置であって、上記各媒体給送装置を備えたことを特徴としている。これにより、上記各作用効果を奏する記録装置及び液体噴射装置を提供することができる。
図1は、本発明の一実施の形態に係る記録装置の1つであるインクジェット式複合機の外観構成の全体を示す斜視図、図2は、その内部構造を示す斜視図、図3は、その概略側面図である。このインクジェット式複合機100は、例えばJIS規格のL判やA6判からA4判までのサイズの単票紙やハガキに記録することができるプリンタ機能と、JIS規格のA4判までのサイズの原稿及びUS規格のレターサイズまでの原稿を読み取ることができるスキャナ機能と、JIS規格のL判、2L判、B5判、A4判、六切り、ハガキのサイズの用紙に複写することができるコピー機能を備えている。
このインクジェット式複合機100は、図1に示すように、全体が略直方体状のハウジング101で覆われており、下段にプリンタ110が配設され、上段にスキャナ120が配設された構成となっている。そして、背面側に本発明の特徴的な部分である給紙部130が配設され、前面側に給排紙部140が配設されている。ユーザは、記録前の用紙のセッティング方向として背面側の給紙部130及び前面側の給排紙部140の一方または両方を選択することができるので、インクジェット式複合機100の設置位置の自由度を高めることができる。さらに、記録後の用紙は常に前面側の給排紙部140から排紙されるので、ユーザは用紙を容易に取り出すことができる。
ハウジング101の上面には、図1に示す矩形平板状のスキャナカバー102が配設されている。このスキャナカバー102は、前部に取っ手103が形成されており、後部の回転軸を中心に図示矢印a方向に回動可能に取り付けられている。ユーザは、スキャナ120を使用するときは取っ手103に指を差し込んでスキャナカバー102を開閉することができるので、原稿の出し入れを容易に行うことができる。
ハウジング101の前面両側には、図2に示す複数のインクカートリッジ10が抜き差しされるカートリッジ収納部104がそれぞれ形成されている。各インクカートリッジ10は、記録用の各色のインクを貯留している。各カートリッジ収納部104は、図1に示す透明もしくは半透明のカートリッジカバー105によって覆われている。カートリッジカバー105は、その下部の回動軸を中心に図示矢印b方向に回動可能に取り付けられている。ユーザは、従来のように重量のあるスキャナ120全体を持ち上げてプリンタ110の内部を開放しなくても、カートリッジカバー105を軽く押して係止部を外しカートリッジ収納部104を開放するのみにより、インクカートリッジ10の交換作業等を行うことができるので、作業効率を向上させることができる。
ハウジング101の上面のスキャナカバー102の手前には、図1に示すように、プリンタ110、スキャナ120、コピーの各動作を指示する操作部106が配設されている。操作部106は、パワーをオン・オフするパワー系、用紙の頭出し等を操作したりインクのフラッシング等を操作する操作系、画像処理等を行う処理系等の図示しないボタン等と、状態を表示する液晶パネル107等を備えている。ユーザは、液晶パネル107を見て確認しながらボタン等を操作することができる。また、ハウジング101内には、図2及び図3に示すように、本発明の特徴的な部分を含む給紙部130及び給排紙部140と、記録部150等が配設されている。
図4は、上記給紙部130の詳細を斜め前方から見た斜視図、図5は、それを斜め後方から見た斜視図、図6は、その側面図である。給紙部130について、図1〜図6を参照して説明する。給紙部130には、上方に向かって矩形状に開口したリア給紙口131が形成され、このリア給紙口131の両端縁と後縁に沿ってフレーム(枠部)132が配設されている。
フレーム132は、装置前面側から見て右側壁132aと左側壁132b、及びそれらの間に架設された後壁132cと底盤132dで構成されている。この底盤132dの右側壁132a近傍には、用紙の右サイドエッジをガイドする本発明の特徴的な部分である図9等に示す第2固定エッジガイド(第2の案内部材)23bが配設されている。そして、このフレーム132には、給紙する用紙を1枚もしくは複数枚サポートするペーパーサポート133と、ペーパーサポート133にサポートされている用紙を1枚ずつ自動的に給送する背面給紙機構(以下、リアASFという)134等が配設されている。ペーパーサポート133とリアASF134は、フレーム132に囲われた1ユニットとして構成されているので、インクジェット式複合機100の組立や修理等の際の取り扱いが容易となる。
ペーパーサポート133は、用紙の裏面をサポートする第1サポート21及び第2サポート22と、用紙の両サイドエッジをガイドする本発明の特徴的な部分である第1固定エッジガイド(第1の案内部材)23aと可動エッジガイド24等を備えている。リアASF134は、ペーパーサポート133にサポートされている用紙を給送するために持ち上げるホッパ(当接部)31、このホッパ31により持ち上げられた用紙を取り出す給紙ローラ(供給ローラ)32、この給紙ローラ32により重送された用紙を1枚のみに分離するリタードローラ33、このリタードローラ33により分離された残りの用紙をホッパ31へ戻すリア紙戻しユニット34等を備えている。
第1サポート21は、平板状に形成されてフレーム132の後壁132cの内側であって右側壁132aと左側壁132bの間に配設され、第1サポート21の両側端が右側壁132aと左側壁132bに沿って上下に摺動自在となるように嵌め込まれている。第2サポート22は、平板状に形成されて上端が突出する形で第1サポート21の背面側に収納され、第2サポート22の両側端が第1サポート21の両側壁に沿って上下に摺動自在となるように嵌め込まれている。ペーパーサポート133は、第1サポート21と第2サポート22の2段階で収納・引出自在となっているので、収納したときの面積を小さくすることができ、また引き出したときの支持面積を大きく取ることができる。すなわち、第1サポート21及び第2サポート22は、給紙方向に伸縮自在に形成されているので、不使用のときはコンパクトに格納しておくことができ、また使用のときは種々のサイズの用紙を確実にサポートすることができる。
第1固定エッジガイド23aは、ホッパ31の右側端から垂直に立ち上がるように一体形成され、可動エッジガイド24は、第1固定エッジガイド23aと平行であって、ホッパ31の左側端と右側端との間に形成された溝31aに沿って摺動自在に配設されている。可動エッジガイド24は、スムーズに移動することができるので、第1固定エッジガイド23aとの間で用紙を幅に合わせて正確に挟み込むことができる。すなわち、第1固定エッジガイド23aと可動エッジガイド24は、用紙のサイズが異なっても確実に用紙の両側縁をガイドすることができるので、給送を高精度に行うことができる。
ホッパ31は、用紙が載置可能な平板状に形成されて第1サポート21の内側であってフレーム132の右側壁132aと左側壁132bの間に配設され、下端が給紙ローラ32の近傍に位置し、上端がフレーム132の後壁頂部に近接して位置するように配設されている。そして、ホッパ31は、下端側の裏面にフレーム132の後壁に一端が取り付けられた図示しない圧縮バネの他端が取り付けられており、この圧縮バネの伸縮により上端側を中心に下端側が旋回して、収納されている用紙の下端を給紙ローラ32に対して押圧・離間するようになっている。
給紙ローラ32は、両端がフレーム132の右側壁132aと左側壁132bの間に回転自在に配設されている給紙ローラ軸32aの右端寄りに配設されている。そして、この給紙ローラ軸32aには、主要な用紙の幅に合わせて3つの補助給紙ローラ32bが配設されている。給紙ローラ32は、断面の一部が切り欠かれたD字状に形成されてホッパ31の下端近傍に配設されており、間欠的に回転してホッパ31により持ち上げられた用紙を摩擦給送するようになっている。この給紙ローラ32は、用紙の摩擦給送が容易となるように、外周にゴム等が配設されている。
リタードローラ33は、フレーム132の底盤132dにおける給紙ローラ32と接触する位置に回転自在に軸支持されており、給紙ローラ32により用紙が重送されたときに最上層の用紙のみを下層の用紙から摩擦分離するようになっている。リア紙戻しユニット34は、フレーム132の底盤132dにおけるリタードローラ33の両側と、補助給紙ローラ32bの近傍の4箇所に回転自在に軸支持されている。このリア紙戻しユニット34は、爪状に形成されて給紙ローラ32の近傍に配設されており、リタードローラ33により分離された下層の用紙を爪に掛けてホッパ31へ戻すようになっている。
図7は、上記第1サポート21及び第2サポート22の詳細を背面側から見た斜視図である。第1サポート21の背面側には、第2サポート22が収まる収納部21aが形成されている。第2サポート22の背面側には、両側縁に沿ってガイド溝22aが形成され、上縁に指掛け部22bが形成されている。そして、第1サポート21の収納部21aの両側には、第2サポート22のガイド溝22aに入り込んで第2サポート22の摺動をガイドするガイド部21bが形成されている。ユーザは、第2サポート22の指掛け部22bに指を掛けて引き上げ、あるいは押し込むことにより、第2サポート22を第1サポート21に対し容易に引出・収納することができる。さらに、第1サポート21の背面側の下部両側には、第1サポート21の両側面がフレーム132の右側壁132aと左側壁132bに沿って摺動する際のガイドとなるスライダ25が配設されている。
給排紙部140には、図2及び図3に示すように、前方に向かって矩形状に開口したフロント給排紙口141が形成され、このフロント給排紙口141の下側に給紙トレイ142が配設され、給紙トレイ142の上側に排紙トレイ143が配設されている。そして、フロント給排紙口141の奧には、図3に示すように、給紙トレイ142に収納されている用紙を1枚ずつ自動的に給送する前面給紙機構(以下、フロントASFという)144と、排紙トレイ143に用紙を自動的に排送する前面排紙機構(以下、フロントEJという)145が配設されている。
給紙トレイ142は、図2及び図3に示すように、平板状に形成されており、上面に記録前の給紙される用紙が積層収納されるようなっている。排紙トレイ143は、図2及び図3に示すように、第1トレイ143a、第2トレイ143b及び第3トレイ143cを備えている。第1トレイ143aは、平板状に形成されて後部が給排紙部140の奧の本体フレーム108に回動自在に配設され、第2トレイ143bは、平板状に形成されて第1トレイ143aに格納・引出自在に配設され、第3トレイ143cは、平板状に形成されて第2トレイ143bに格納・引出自在に配設されている。
排紙トレイ143は、第2トレイ143b及び第3トレイ143cが引き出された状態で、上面に記録後の排紙される用紙が積層載置されるようなっている。第2トレイ143b及び第3トレイ143cは、排紙方向に伸縮自在に形成されているので、不使用のときはコンパクトに格納しておくことができ、また使用のときは種々のサイズの排紙される用紙を確実に積層載置することができる。なお、この給排紙部140は、給排紙時に折り曲げることが不可能な厚手の用紙や光ディスク等が収納されたトレイを手差しで給紙、供給することが可能なようにも形成されている。次に、本発明の特徴的な部分について図を参照して説明する。
図8は、フロントASF144の詳細を示す側面図である。フロントASF144について、図3及び図8を参照して説明する。フロントASF144は、給紙トレイ142に収納されている用紙を取り出すピックアップローラユニット41、このピックアップローラユニット41により取り出された用紙の向きを変える土手部42を備えている。さらに、ピックアップローラユニット41により重送された用紙を1枚のみに分離するリタードローラユニット43、このリタードローラユニット43により分離された残りの用紙を給紙トレイ142に戻すフロント紙戻しユニット44、給送される用紙をU字状に反転させる中間ローラ45及びアシストローラ46、中間ローラ45等とともに給送される用紙を案内する案内部47等を備えている。
ピックアップローラユニット41は、給紙トレイ142の後部上方に配置され給紙トレイ142に対して上下に旋回自在に配設されており、下降して給紙トレイ142に収納されている用紙を摩擦給送するようになっている。土手部42は、給紙トレイ142の後部にて後方に向けて傾斜するように配設されており、ピックアップローラユニット41により給送される用紙の先端を上方に方向変換するようになっている。
リタードローラユニット43は、中間ローラ45と当接可能に配設されており、ピックアップローラユニット41により用紙が重送されたときに最上層の用紙のみを下層の用紙から摩擦分離するようになっている。フロント紙戻しユニット44は、爪状に形成されてリタードローラユニット43の近傍に配設されており、リタードローラユニット43により分離された下層の用紙を爪に掛けて給紙トレイ142へ戻すようになっている。アシストローラ46は、中間ローラ45に対して常時当接するように配設されており、リタードローラユニット43により分離された最上層の用紙を中間ローラ45と挟持してU字状に反転させ、案内部47を通してプラテン155へ給送するようになっている。なお、この案内部47には、用紙の右サイドエッジをガイドする本発明の特徴的な部分である第3固定エッジガイド(第3の案内部材)23cが配設されている。
フロントEJ145は、図3に示すように、第1排紙ローラ51と第1ギザローラ52、第2排紙ローラ53と第2ギザローラ54等を備えている。第1排紙ローラ51は、プラテン155の搬送下流側に配設されており、プラテン155を通過してくる用紙を第1ギザローラ52とともに挟持して排送し、さらに第2排紙ローラ53は、第1排紙ローラ51の搬送下流側に配設されており、その用紙を第2ギザローラ54とともに挟持して排紙トレイ143上へ排送するようになっている。
記録部150には、図3に示すように、記録動作に同期して副走査方向に用紙を送る紙送りローラ151とその従動ローラ152、記録動作に同期して主走査方向に移動するキャリッジ153、記録動作に同期してインクを吐出する記録ヘッド154、記録時の用紙を平坦に保持するプラテン155等が配設されている。
紙送りローラ151は、図3に示すように、プラテン155の搬送上流側に配設されており、給紙ローラ32により給送される用紙もしくは中間ローラ45により反転給送される用紙を図2に示す紙送り機構156により従動ローラ152とともに挟持してプラテン155へ送り出すようになっている。キャリッジ153は、プラテン155の上方で図3に示すキャリッジガイド軸157に貫装されて図2に示すキャリッジベルト158に連結されており、図2に示すキャリッジモータ159によってキャリッジベルト158が作動すると、キャリッジベルト158の動きに連行され、キャリッジガイド軸157に案内されて往復移動するようになっている。
記録ヘッド154は、図3に示すように、プラテン155と所定の間隔が空くようにしてキャリッジ153に搭載されており、例えばブラックインクを吐出するブラックインク用記録ヘッドと、イエロー、シアン、ライトシアン、マゼンタ、ライトマゼンタの5色のインクをそれぞれ吐出する複数のカラーインク用記録ヘッドとを備えている。そして、記録ヘッド154は、圧力発生室とそれに繋がるノズル開口が設けられており、圧力発生室内にインクを貯留して所定圧で加圧することにより、ノズル開口から用紙に向けてコントロールされた大きさのインク滴を吐出するようになっている。次に、本発明の特徴的な部分を含む給紙部130について、さらに図を参照して説明する。
図9は、本発明の特徴的な部分である第1、第2、第3固定エッジガイド23a、23b、23cと周辺部を示す斜視図、図10(A)、(B)は、その拡大斜視図及び拡大平面図、図11(A)、(B)は、用紙をホッパ31上に載置したときの拡大斜視図及び拡大側面図である。第1固定エッジガイド23aは、ホッパ31の右側端から垂直に立ち上がるように一体形成されている。第2固定エッジガイド23bは、フレーム132の底盤132dの右側端から垂直に立ち上がるように一体形成されている。第3固定エッジガイド23cは、案内部47の右側端から垂直に立ち上がるように一体形成されている。
そして、第2固定エッジガイド23bは、第1固定エッジガイド23aに対して給紙下流側に隙間が僅少となるように、かつ図11(B)に示すように、ホッパ31にオーバーラップし、用紙の分離・給紙の全領域にかけて跨ぐ形で配設されている。このような構成によれば、図11(A)、(B)のGに示すように、用紙Pをホッパ31上にセットしたとき、用紙Pの一側端部は第1固定エッジガイド23aと第2固定エッジガイド23bの両者に必ず当接することになる。このため、ホッパ31上の用紙Pはホッパ31の上下動で暴れてスキューを引き起こし易いが、用紙Pの給紙先端部は第2固定エッジガイド23bで規制されているので、ホッパ31上での暴れを抑えてスキューの発生を防止することができる。
一方、第3固定エッジガイド23cは、プリンタの構造上、第2固定エッジガイド23bに対して給紙下流側にやや離れて配設されているが、例えば名刺のような小さいサイズの用紙の一側端部が第1固定エッジガイド23aから外れたとき、第2固定エッジガイド23bとともに当接してガイドするので、第1、第2固定エッジガイド23a、23bで矯正できない小さなスキューを抑えることができる。
ここで、第1、第2、第3固定エッジガイド23a、23b、23cは、給紙方向に一直線となるように配設されることが望ましい。ところが、部品公差ばらつきにより、第2固定エッジガイド23bが第1固定エッジガイド23aより左に位置したり、第3固定エッジガイド23cが第2固定エッジガイド23bより左に位置した場合、用紙をホッパ31上にセットしたときに、用紙端面がエッジガイド段差に当接して傷付いたり変形したりするおそれがある。そこで、第2固定エッジガイド23bは第1固定エッジガイド23aより右に僅かにオフセットした位置に配設し、第3固定エッジガイド23cも第2固定エッジガイド23bより右に僅かにオフセットした位置に配設する。
図12(A)、(B)は、可動エッジガイド24と周辺部を示す斜視図及び背面斜視図、図13は、可動エッジガイド24の詳細を示す背面斜視図である。可動エッジガイド24は、第1固定エッジガイド23aと平行であって、ホッパ31の左側端と右側端との間に形成された溝31aに沿って摺動自在に配設されている。この可動エッジガイド24の下部背面側には、上記溝31aに挿入されて摺動する突起部24aが設けられ、可動エッジガイド24の上部には、ホッパ31の上部に係止される係止部24bが設けられている。
そして、この係止部24bの背面側には、可動エッジガイド24が摺動するときの縦方向のガタを矯正するガタ矯正部24cが形成されている。このガタ矯正部24cは、係止部24bの一端に摺動方向にスリットを入れて片持ち梁の形状とし、その自由端部がホッパ31の上部に設けられている摺動方向に延びるレール31bを上から押圧する形状に形成されている。このようなガタ矯正部24cを設けることにより、可動エッジガイド24には一定方向のモーメントが働くので、可動エッジガイド24が摺動するときの縦方向のガタを矯正し、可動エッジガイド24の給紙下流側先端部にて用紙をガイドすることができる。
このような構成において、インクジェット式複合機100にて用紙に記録する場合の動作について説明する。ユーザは、ペーパーサポート133の第2サポート22を第1サポート21から完全に引き出すとともに、第1サポート21をフレーム132から完全に引き出してセットする。そして、記録前の複数枚の用紙をペーパーサポート133に収納してインクジェット式複合機100を起動する。ペーパーサポート133に積層収納された用紙は、給紙ローラ32の回転に機械的に同期した圧縮バネの復元によるホッパ31の上昇により給紙ローラ32に押付けられ、最上層の用紙のみがリタードローラ33により分離されて紙送りローラ151へ給送される。このとき、用紙は第1、第2、第3固定エッジガイド23a、23b、23cに順次ガイドされるので、スキューの発生を防止することができる。
そして、用紙は、スキュー取り及び頭出しされた後、紙送り機構156により駆動されている紙送りローラ151とその従動ローラ152に挟持されてプラテン155へ給送される。用紙は、キャリッジモータ159とキャリッジベルト158により走査されるキャリッジ153に搭載された記録ヘッド154により記録される。このとき、インクジェット式複合機100の制御部は、例えばイエロー、マゼンタ、ライトマゼンタ、シアン、ライトシアン、ブラックの計7色のインクカートリッジから記録ヘッド154へ各色インクを供給し、各色インクの吐出タイミング及びキャリッジ153や紙送りローラ151の駆動を制御して、高精度なインクドット制御、ハーフトーン処理等を実行する。そして、記録が完了した用紙は、紙送り機構156により駆動されている第1排紙ローラ51と第1ギザローラ52、第2排紙ローラ53と第2ギザローラ54に挟持されて給排紙部140へ排紙され、排紙トレイ143上へ積層載置される。
以上のように、本実施形態のインクジェット式複合機100によれば、給紙する用紙の一側端部を案内する第1固定エッジガイド23aがホッパ31に設けられ、第2固定エッジガイド23bが第1固定エッジガイド23aに対して給送下流側に近接して設けられているので、種々のサイズの用紙を給紙する際に当該用紙の側端部と第1、第2固定エッジガイド23a、23bとの係合距離が長くなり、高精度な給紙を維持することができる。
また、第2固定エッジガイド23bは、ホッパ31にオーバーラップする形でフレーム132の底盤132dに設けられ、用紙をセットしたときに用紙の一側端部が第1、第2固定エッジガイド23a、23bに当接するので、ホッパ31が可動しても用紙を常に第1、第2固定エッジガイド23a、23bに当接させておくことができる。また、第2固定エッジガイド23bは、用紙の分離・給紙の全領域にかけて跨ぐ形で設けられているので、用紙を高精度に分離・給送することができる。また、用紙の一側端部が第1固定エッジガイド23aから外れたときに、当該一側端部を第2固定エッジガイド23bと共に案内する第3固定エッジガイド23cが第2固定エッジガイド23bに対して給紙下流側に設けられているので、最小サイズの用紙であっても高精度に分離・給送することができる。
媒体給送装置を備えた記録装置であれば、例えばファクシミリ装置、コピー装置、スキャナ等であっても適用可能である。また、記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を液体噴射ヘッドから被噴射媒体に噴射して液体を被噴射媒体に付着させる液体噴射装置の意味として、例えば、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタ製造に用いる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等を備えた装置にも適用可能である。
本発明の一実施の形態に係る記録装置の1つであるインクジェット式複合機の外観構成の全体を示す斜視図である。 図1の複合機の内部構造を示す斜視図である。 図2の複合機の内部構造の概略側面図である。 図1の複合機の給紙部の詳細を斜め前方から見た斜視図である。 図4の給紙部の詳細を斜め後方から見た斜視図である。 図4の給紙部の詳細を示す側面図である。 図6の給紙部の第1、第2サポートの詳細を背面側から見た斜視図である。 図1の複合機のフロントASFの詳細を示す側面図である。 本発明の特徴的な部分である第1、第2、第3固定エッジガイドと周辺部を示す斜視図である。 図9の第1、第2、第3固定エッジガイド拡大斜視図及び拡大平面図である。 図9の第1、第2、第3固定エッジガイド拡大斜視図及び拡大側面図である。 図4の可動エッジガイドと周辺部を示す斜視図及び背面斜視図である。 図12の可動エッジガイドの詳細を示す背面斜視図である。
符号の説明
21 第1サポート、22 第2サポート、23a 第1固定エッジガイド、23b 第2固定エッジガイド、23c 第3固定エッジガイド、24 可動エッジガイド、31 ホッパ、32 給紙ローラ、47 案内部、100 インクジェット式複合機、101 ハウジング、110 プリンタ、120 スキャナ、130 給紙部、132 フレーム、132a 右側壁、132b 左側壁、132c 後壁、132d 底盤、133 ペーパーサポート、134 リアASF、140 給排紙部、150 記録部

Claims (2)

  1. 給送する媒体を支持し、媒体を給送する際に媒体を供給ローラに当接させるホッパと、
    前記ホッパを可動自在に支持する枠部と、
    前記ホッパに設けられ、給送する媒体の一側端部を案内する第1の案内部材と、
    前記第1の案内部材に対して給送下流側に近接して設けられ、前記ホッパにオーバーラップし、媒体の分離・給送の全領域にかけて跨ぐ形で設けられた第2の案内部材と、
    前記第2の案内部材に対して給送下流側に設けられ、媒体の一側端部が前記第1の案内部材から外れたときに、当該媒体の一側端部を前記第2の案内部材と共に案内する第3の案内部材を備え、
    前記第1の案内部材と前記第2の案内部材の間に、媒体の搬送中に当該媒体と当接する事により、当該媒体を傷付ける段差が生じないように、前記第2の案内部材が前記第1の案内部材より僅かにオフセットした位置に設けられている事と、
    前記第2の案内部材と前記第3の案内部材の間に、媒体の搬送中に当該媒体と当接する事により、当該媒体を傷付ける段差が生じないように、前記第3の案内部材が前記第2の案内部材より僅かにオフセットした位置に設けられている事を特徴とする記録装置
  2. 前記ホッパ上を摺動可能な可動エッジガイドと、
    前記可動エッジガイドに備えられ、前記可動エッジガイドを前記ホッパ上部に係止し、一端に摺動方向にスリットが入っている片持ち梁形状の係止部と、前記係止部に設けられた自由端部を備え、
    前記自由端部が、前記ホッパに形成されたレールを上から押圧する事により、前記可動エッジガイドが前記ホッパ上を摺動する時のガタを矯正する事を特徴とする請求項1に記載した記録装置。
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