JP2006117389A - 媒体給送装置の駆動方法、駆動制御プログラム及び記録装置 - Google Patents

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敦彦 竹内
Kazuo Otsuka
一雄 大塚
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勝美 奥原
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智 根岸
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Abstract

【課題】 媒体の給送エラーを容易に解除することができる駆動方法、駆動制御プログラム及びその媒体給送装置を備えた記録装置と液体噴射装置を提供すること。
【解決手段】 媒体を給送位置および退避位置に変位可能な供給ローラ41から中間ローラ45を介して搬送ローラ151に給送する際に、媒体の給送エラーが発生したとき、供給ローラを退避位置に変位させ、中間ローラを空転状態にし、搬送ローラを停止させ、媒体の給送エラーを解除する。これにより、給送途中の媒体に掛かっている負荷やこの媒体を引き出す際の抵抗を取り除くことができるので、媒体を容易に引き出すことができる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、媒体を給送する媒体給送装置の駆動方法、駆動制御プログラム及びその媒体給送装置を備えた記録装置と液体噴射装置に関する。
記録装置の1つであるインクジェット式プリンタは、背面側から給紙して前面側に排紙するタイプや、前面側にて給排紙するタイプがある。前面側にて給排紙するタイプのプリンタは、装置前面の下段に給紙トレイが配設され、上段に排紙スタッカが配設されている。そして、給紙トレイに収納されている用紙は、上下動するピックアップローラにより重送されたときは、リタードローラにより最上層の用紙のみが分離され、紙戻しレバーにより下層の用紙が給紙トレイに戻される。そして、最上層の用紙は、反転ローラにより反転され、紙送りローラにより搬送されて記録され、排紙ローラにより排紙スタッカ上に排紙されるようになっている。
特開2003−276890号公報
上述した従来のインクジェット式プリンタの給紙経路途中で用紙がジャム等の給紙エラーを起こした場合、ユーザは反転ローラの後方に配設されている給紙ガイドを開いて用紙を後方に引き出すことにより、給紙エラーを解除している。したがって、ユーザは、給排紙動作は前面側のみにて行うことができるにも拘らず、給紙エラー解除動作は背面側から行わなければならず、操作性に難がある。また、反転ローラの後方に配設されている給紙ガイドを開閉自在な構造にする必要があり、部品点数の増加やスペース効率の悪化を招き、コストアップに繋がるおそれがある。
本発明は、上記のような種々の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、媒体の給送エラーを容易に解除することができる媒体給送装置の駆動方法、駆動制御プログラム及びその媒体給送装置を備えた記録装置と液体噴射装置を提供することにある。
上記目的達成のため、本発明の媒体給送装置の駆動方法では、媒体を給送位置および退避位置に変位可能な供給ローラから中間ローラを介して搬送ローラに給送する際に、前記媒体の給送エラーが発生したときの媒体給送装置の駆動方法であって、前記供給ローラを退避位置に変位させ、前記中間ローラを空転状態にし、前記搬送ローラを停止させ、前記媒体の給送エラーを解除することを特徴としている。これにより、給送途中の媒体に掛かっている負荷やこの媒体を引き出す際の抵抗を取り除くことができるので、媒体を容易に引き出すことができる。
また、前記供給ローラを退避位置に変位させた後、媒体検出手段により前記媒体が検出されたときは、前記中間ローラを空転状態にする前に、前記搬送ローラに当接している従動ローラを離間させるようにしたことを特徴としている。これにより、媒体が搬送ローラまで達していても、媒体に掛かっている負荷を取り除くことができるので、媒体を容易に引き出すことができる。また、前記中間ローラと前記搬送ローラとを連結・解除させる機構を解除動作させることにより、前記中間ローラを空転状態にすることを特徴としている。これにより、中間ローラの回転トルクを無くして媒体を引き出す際の抵抗を取り除くことができるので、媒体を容易に引き出すことができる。また、搬送駆動源を停止させることにより、前記搬送ローラを停止させることを特徴としている。これにより、搬送駆動源を停止させるのみで搬送ローラとともに中間ローラを停止させることができる。前記媒体を前記供給ローラ側から引き出すことにより、前記媒体の給送エラーを解除することを特徴としている。これにより、媒体を給送ローラ側から容易に引き出すことができる。
上記目的達成のため、本発明の媒体給送装置の駆動制御プログラムでは、媒体を給送位置および退避位置に変位可能な供給ローラから中間ローラを介して搬送ローラに給送する際に、前記媒体の給送エラーが発生したときの媒体給送装置の駆動制御プログラムであって、前記供給ローラを退避位置に変位させるステップと、前記中間ローラを空転状態にするステップと、前記搬送ローラを停止させるステップとを含み、その後に前記媒体の給送エラーを解除することを特徴としている。これにより、給送途中の媒体に掛かっている負荷やこの媒体を引き出す際の抵抗を取り除くことができるので、媒体を容易に引き出すことができる。
上記目的達成のため、本発明の媒体給送装置では、媒体を給送する媒体給送装置であって、上記各駆動方法が適用可能なことを特徴としている。また、本発明の記録装置では、媒体に記録する記録装置であって、上記媒体給送装置を備えたことを特徴としている。また、本発明の液体噴射装置では、被噴射媒体に液体を噴射する液体噴射装置であって、上記媒体給送装置を備えたことを特徴としている。これにより、上記各作用効果を奏する媒体給送装置、記録装置及び液体噴射装置を提供することができる。
図1は、本発明の一実施の形態に係る記録装置の1つであるインクジェット式複合機の外観構成の全体を示す斜視図、図2は、その内部構造を示す斜視図、図3は、その概略側面図である。このインクジェット式複合機100は、例えばJIS規格のL判やA6判からA4判までのサイズの単票紙やハガキに記録することができるプリンタ機能と、JIS規格のA4判までのサイズの原稿及びUS規格のレターサイズまでの原稿を読み取ることができるスキャナ機能と、JIS規格のL判、2L判、B5判、A4判、六切り、ハガキのサイズの用紙に複写することができるコピー機能を備えている。
このインクジェット式複合機100は、図1に示すように、全体が略直方体状のハウジング101で覆われており、下段にプリンタ110が配設され、上段にスキャナ120が配設された構成となっている。そして、背面側に給紙部130が配設され、前面側に本発明の特徴的な部分を含む給排紙部140が配設されている。ユーザは、記録前の用紙のセッティング方向として背面側の給紙部130及び前面側の給排紙部140の一方または両方を選択することができるので、インクジェット式複合機100の設置位置の自由度を高めることができる。さらに、記録後の用紙は常に前面側の給排紙部140から排紙されるので、ユーザは用紙を容易に取り出すことができる。
ハウジング101の上面には、図1に示す矩形平板状のスキャナカバー102が配設されている。このスキャナカバー102は、前部に取っ手103が形成されており、後部の回転軸を中心に図示矢印a方向に回動可能に取り付けられている。ユーザは、スキャナ120を使用するときは取っ手103に指を差し込んでスキャナカバー102を開閉することができるので、原稿の出し入れを容易に行うことができる。
ハウジング101の前面両側には、図2に示す複数のインクカートリッジ10が抜き差しされるカートリッジ収納部104がそれぞれ形成されている。各インクカートリッジ10は、記録用の各色のインクを貯留している。各カートリッジ収納部104は、図1に示す透明もしくは半透明のカートリッジカバー105によって覆われている。カートリッジカバー105は、その下部の回動軸を中心に図示矢印b方向に回動可能に取り付けられている。ユーザは、従来のように重量のあるスキャナ120全体を持ち上げてプリンタ110の内部を開放しなくても、カートリッジカバー105を軽く押して係止部を外しカートリッジ収納部104を開放するのみにより、インクカートリッジ10の交換作業等を行うことができるので、作業効率を向上させることができる。
ハウジング101の上面のスキャナカバー102の手前には、図1に示すように、プリンタ110、スキャナ120、コピーの各動作を指示する操作部106が配設されている。操作部106は、パワーをオン・オフするパワー系、用紙の頭出し等を操作したりインクのフラッシング等を操作する操作系、画像処理等を行う処理系等の図示しないボタン等と、状態を表示する液晶パネル107等を備えている。ユーザは、液晶パネル107を見て確認しながらボタン等を操作することができる。
ハウジング101内には、図2及び図3に示すように、本発明の特徴的な部分を含む給排紙部140と、給紙部130、記録部150等が配設されている。給紙部130には、図1に示すように、上方に向かって矩形状に開口したリア給紙口131が形成され、このリア給紙口131の両端縁と後縁に沿ってフレーム132が配設されている。そして、このフレーム132には、図1〜図3に示すように、給紙する用紙を1枚もしくは複数枚サポートするペーパーサポート133と、ペーパーサポート133にサポートされている用紙を1枚ずつ自動的に給送する背面給紙機構(以下、リアASFという)134等が配設されている。
図4は、ペーパーサポート133とリアASF134の詳細を示す側面図であり、図1〜図4を参照して説明する。ペーパーサポート133は、用紙の裏面をサポートする第1サポート21及び第2サポート22と、用紙の両サイドエッジをガイドする固定エッジガイド23と可動エッジガイド24等を備えている。リアASF134は、ペーパーサポート133にサポートされている用紙を給送するために持ち上げるホッパ31、このホッパ31により持ち上げられた用紙を取り出す給紙ローラ32、この給紙ローラ32により重送された用紙を1枚のみに分離するリタードローラ33、このリタードローラ33により分離された残りの用紙をホッパ31へ戻すリア紙戻しユニット34等を備えている。
第1サポート21は、平板状に形成されてフレーム132の後壁内側に格納・引出自在に配設され、第2サポート22は、平板状に形成されて第1サポート21に格納・引出自在に配設されている。第1サポート21及び第2サポート22は、給紙方向に伸縮自在に形成されているので、不使用のときはコンパクトに格納しておくことができ、また使用のときは種々のサイズの用紙を確実にサポートすることができる。
また、固定エッジガイド23は、フレーム132の装置前面側から見て右側壁に沿う形状でホッパ31と一体形成され、可動エッジガイド24は、フレーム132の装置前面側から見て左側壁に沿う形状に形成され、フレーム132の左側壁と右側壁の間をフレーム132の後壁と略平行に移動可能なようにホッパ31に取り付けられている。固定エッジガイド23と可動エッジガイド24は、用紙のサイズが異なっても確実に用紙の両側縁をガイドすることができるので、給送を高精度に行うことができる。
ホッパ31は、用紙が載置可能な平板状に形成されてフレーム132の後壁と略平行に配設されており、下端が給紙ローラ32の近傍に位置し、上端がフレーム132の後壁頂部に近接して位置するように配設されている。そして、ホッパ31は、下端側の裏面にフレーム132の後壁に一端が取り付けられた図示しない圧縮バネの他端が取り付けられており、この圧縮バネの伸縮により上端側を中心に下端側が旋回するように配設されている。
給紙ローラ32は、断面の一部が切り欠かれたD字状に形成されてホッパ31の下端近傍に配設されており、間欠的に回転してホッパ31により持ち上げられた用紙を摩擦給送するようになっている。リタードローラ33は、給紙ローラ32と当接可能に配設されており、給紙ローラ32により用紙が重送されたときに最上層の用紙のみを下層の用紙から摩擦分離するようになっている。リア紙戻しユニット34は、爪状に形成されて給紙ローラ32の近傍に配設されており、リタードローラ33により分離された下層の用紙を爪に掛けてホッパ31へ戻すようになっている。
給排紙部140には、図2及び図3に示すように、前方に向かって矩形状に開口したフロント給排紙口141が形成され、このフロント給排紙口141の下側に給紙トレイ142が配設され、給紙トレイ142の上側に排紙トレイ143が配設されている。そして、フロント給排紙口141の奧には、図3に示すように、給紙トレイ142に収納されている用紙を1枚ずつ自動的に給送する本発明の特徴的な部分である前面給紙機構(以下、フロントASFという)144と、排紙トレイ143に用紙を自動的に排送する前面排紙機構(以下、フロントEJという)145が配設されている。
給紙トレイ142は、図2及び図3に示すように、平板状に形成されており、上面に記録前の給紙される用紙が積層収納されるようなっている。排紙トレイ143は、図2及び図3に示すように、第1トレイ143a、第2トレイ143b及び第3トレイ143cを備えている。第1トレイ143aは、平板状に形成されて後部が給排紙部140の奧の本体フレーム108に回動自在に配設され、第2トレイ143bは、平板状に形成されて第1トレイ143aに格納・引出自在に配設され、第3トレイ143cは、平板状に形成されて第2トレイ143bに格納・引出自在に配設されている。
排紙トレイ143は、第2トレイ143b及び第3トレイ143cが引き出された状態で、上面に記録後の排紙される用紙が積層載置されるようなっている。第2トレイ143b及び第3トレイ143cは、排紙方向に伸縮自在に形成されているので、不使用のときはコンパクトに格納しておくことができ、また使用のときは種々のサイズの排紙される用紙を確実に積層載置することができる。なお、この給排紙部140は、給排紙時に折り曲げることが不可能な厚手の用紙や光ディスク等が収納されたトレイを手差しで給紙、供給することが可能なようにも形成されている。
図5は、フロントASF144の詳細を示す側面図であり、図3及び図5を参照して説明する。フロントASF144は、給紙トレイ142に収納されている用紙を取り出すピックアップローラユニット41、このピックアップローラユニット41により取り出された用紙の向きを変える土手部42を備えている。さらに、ピックアップローラユニット41により重送された用紙を1枚のみに分離するリタードローラユニット43、このリタードローラユニット43により分離された残りの用紙を給紙トレイ142に戻すフロント紙戻しユニット44、給送される用紙をU字状に反転させる中間ローラ45及びアシストローラ46等を備えている。
ピックアップローラユニット41は、給紙トレイ142の後部上方に配置され給紙トレイ142に対して上下に旋回自在に配設されており、下降して給紙トレイ142に収納されている用紙を摩擦給送するようになっている。このピックアップローラユニット41の上下動は、図示しない給紙(ASF)モータにより駆動される。土手部42は、給紙トレイ142の後部にて後方に向けて傾斜するように配設されており、ピックアップローラユニット41により給送される用紙の先端を上方に方向変換するようになっている。
リタードローラユニット43は、中間ローラ45と当接可能に配設されており、ピックアップローラユニット41により用紙が重送されたときに最上層の用紙のみを下層の用紙から摩擦分離するようになっている。フロント紙戻しユニット44は、爪状に形成されてリタードローラユニット43の近傍に配設されており、リタードローラユニット43により分離された下層の用紙を爪に掛けて給紙トレイ142へ戻すようになっている。アシストローラ46は、中間ローラ45に対して常時当接するように配設されており、リタードローラユニット43により分離された最上層の用紙を中間ローラ45と挟持してU字状に反転させ、プラテン155へ給送するようになっている。リタードローラユニット43及びフロント紙戻しユニット44の揺動と、中間ローラ45の回転は、紙送り(PF)モータ160により駆動される。
フロントEJ145は、図3に示すように、第1排紙ローラ51と第1ギザローラ52、第2排紙ローラ53と第2ギザローラ54等を備えている。第1排紙ローラ51は、プラテン155の搬送下流側に配設されており、プラテン155を通過してくる用紙を第1ギザローラ52とともに挟持して排送し、さらに第2排紙ローラ53は、第1排紙ローラ51の搬送下流側に配設されており、その用紙を第2ギザローラ54とともに挟持して排紙トレイ143上へ排送するようになっている。第1排紙ローラ51及び第2排紙ローラ53の回転は、紙送り(PF)モータ160により駆動される。
記録部150には、図3に示すように、記録動作に同期して副走査方向に用紙を送る紙送りローラ151とその従動ローラ152、記録動作に同期して主走査方向に移動するキャリッジ153、記録動作に同期してインクを吐出する記録ヘッド154、記録時の用紙を平坦に保持するプラテン155等が配設されている。
紙送りローラ151は、図3に示すように、プラテン155の搬送上流側に配設されており、給紙ローラ32により給送される用紙もしくは中間ローラ45により反転給送される用紙を図2に示す紙送り機構156により従動ローラ152とともに挟持してプラテン155へ送り出すようになっている。この紙送りローラ151の回転は、紙送り(PF)モータ160により駆動される。キャリッジ153は、プラテン155の上方で図3に示すキャリッジガイド軸157に貫装されて図2に示すキャリッジベルト158に連結されており、図2に示すキャリッジモータ159によってキャリッジベルト158が作動すると、キャリッジベルト158の動きに連行され、キャリッジガイド軸157に案内されて往復移動するようになっている。
記録ヘッド154は、図3に示すように、プラテン155と所定の間隔が空くようにしてキャリッジ153に搭載されており、例えばブラックインクを吐出するブラックインク用記録ヘッドと、イエロー、シアン、ライトシアン、マゼンタ、ライトマゼンタの5色のインクをそれぞれ吐出する複数のカラーインク用記録ヘッドとを備えている。そして、記録ヘッド154は、圧力発生室とそれに繋がるノズル開口が設けられており、圧力発生室内にインクを貯留して所定圧で加圧することにより、ノズル開口から用紙に向けてコントロールされた大きさのインク滴を吐出するようになっている。次に、本発明の特徴的な部分であるフロントASF144の駆動制御について、さらに図を参照して説明する。
このような構成において、インクジェット式複合機100にて用紙に記録する場合の動作について説明する。ユーザは、記録前の複数枚の用紙を給紙トレイ142に収納してインクジェット式複合機100を起動する。給紙トレイ142に積層収納された用紙は、下降したピックアップローラユニット41により中間ローラ45に摩擦給送され、最上層の用紙のみが、紙戻し軸72により駆動されるリタードローラユニット43により分離されて給送される。
そして、分離された下層の用紙は、紙戻し軸72により駆動される紙戻し71により給紙トレイ142に戻される。そして、用紙は、スキュー取り及び頭出しされた後、紙送り機構156により駆動されている紙送りローラ151とその従動ローラ152に挟持されてプラテン155へ給送される。
用紙は、キャリッジモータ159とキャリッジベルト158により走査されるキャリッジ153に搭載された記録ヘッド154により記録される。このとき、インクジェット式複合機100の制御部は、例えばイエロー、マゼンタ、ライトマゼンタ、シアン、ライトシアン、ブラックの計7色のインクカートリッジから記録ヘッド154へ各色インクを供給し、各色インクの吐出タイミング及びキャリッジ153や紙送りローラ151の駆動を制御して、高精度なインクドット制御、ハーフトーン処理等を実行する。そして、記録が完了した用紙は、紙送り機構156により駆動されている第1排紙ローラ51と第1ギザローラ52、第2排紙ローラ53と第2ギザローラ54に挟持されて給排紙部140へ排紙され、排紙トレイ143上へ積層載置される。
図6は、フロントASF144において給紙エラーが発生したときの駆動制御を説明するフローチャート、図7〜図10は、その駆動制御時における各部の動作を示す図である。先ず、フロント給紙において紙ジャム等の給紙エラーが発生したら(ステップS1)、ピックアップローラユニット(供給ローラ)41を上昇させる(ステップS2)。このピックアップローラユニット41は、図7に示すように、前端41aを旋回軸として後端41bが旋回自在となるように配設されている。これにより、ピックアップローラユニット41は、図示矢印の上方向に旋回することにより、給紙トレイ142上の給紙途中の用紙から離間するので、当該用紙のそれ以上の給紙を停止させることができる。
次に、給紙途中の用紙が検出されたか否かを判断する(ステップS3)。この紙検出は、図8に示すように、中間ローラ45と紙送りローラ(搬送ローラ)151との間に配設された用紙センサ(媒体検出手段)161により行われる。この用紙センサ161は、先端部が用紙給送経路に突出するように、かつ中間部が軸支持されて回転自在となるように配設されている。これにより、用紙センサ161は、先端部に給送されて来た用紙が当接すると、中間部を中心に上方に回転するので、用紙を検出することができる。
ここで、給紙途中の用紙が検出された場合には、用紙は既に紙送りローラ151と従動ローラ152に挟持されていると判断し、従動ローラ152を紙送りローラ151からレリースする(ステップS4)。この従動ローラ152は、図9に示すように、従動ローラ152を保持している保持部材152aの中間部が軸支持されて回転自在となるように配設されている。これにより、従動ローラ152は、保持部材152aが図示矢印の上方向に回転することにより、紙送りローラ151からレリースすることができる。
そして、中間ローラ45と紙送りローラ151の連結を解除して、中間ローラ45を空転状態にする(ステップS5)。この連結・解除機構170は、図10に示すように、中間ローラ45の軸に嵌入された第1ギア171と、この第1ギア171に対し噛合い・離間可能な遊星ギア172と、この遊星ギア172と同軸に嵌入された第2ギア173と、この第2ギア173及び紙送りローラ151の軸に嵌入された第4ギア175と噛合う第3ギア174を備えている。これにより、紙送り(PF)モータ(搬送駆動源)160により駆動される紙送りローラ151を正逆回転することにより、遊星ギア172を第1ギア171に対し噛合い・離間させることができるので、中間ローラ45と紙送りローラ151の連結を解除して、中間ローラ45を空転状態にすることができる。
そして、紙送り(PF)モータ160を停止させ、紙送りローラ151を停止させる(ステップS6)。以上により、給紙途中の用紙に掛かっているピックアップローラユニット41の負荷を取り除き、さらに中間ローラ45の回転トルクを無くして用紙を引き出す際の抵抗を取り除くことができ、また、用紙が紙送りローラ151まで達していても、従動ローラ152の負荷を取り除くことができるので、用紙をピックアップローラユニット41側から容易に引き出して、紙ジャム等の給紙エラーを解除することができる(ステップS7)。
以上の駆動制御により、ユーザは、給排紙動作のみならず、給紙エラー解除動作も前面側から行うことができるので、操作性を良好にすることができる。また、従来のように中間ローラ45の後方に開閉自在な給紙ガイドを配設する必要が無いので、部品点数を減少させ、スペース効率を向上させてコストダウンさせることができる。なお、上述した紙ジャムとは、モータにより規定ステップ数の用紙送りを行っても、用紙の先端や後端が検出できなかった場合に給紙エラーとして処理されるものをいう。
以上のように、本実施形態のインクジェット式複合機100によれば、ピックアップローラユニット41を上昇させ、中間ローラ45を空転状態にし、紙送りローラ151を停止させ、用紙の給紙エラーを解除するので、給紙途中の用紙に掛かっている負荷やこの用紙を引き出す際の抵抗を取り除くことができ、用紙を容易に引き出すことができる。また、ピックアップローラユニット41を上昇させた後、用紙センサ161により用紙が検出されたときは、中間ローラ45を空転状態にする前に、紙送りローラ151に当接している従動ローラ152を離間させるので、用紙が紙送りローラ151まで達していても、用紙に掛かっている負荷を取り除くことができ、用紙を容易に引き出すことができる。なお、この駆動方法は、制御プログラムとしてインクジェット式複合機100の制御部のメモリ等に格納して使用可能である。
媒体給送装置を備えた記録装置であれば、例えばファクシミリ装置、コピー装置、スキャナ等であっても適用可能である。また、記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を液体噴射ヘッドから被噴射媒体に噴射して液体を被噴射媒体に付着させる液体噴射装置の意味として、例えば、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタ製造に用いる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等を備えた装置にも適用可能である。
本発明の一実施の形態に係る記録装置の1つであるインクジェット式複合機の外観構成の全体を示す斜視図である。 図1の複合機の内部構造を示す斜視図である。 図2の複合機の内部構造の概略側面図である。 図1の複合機のペーパーサポートとリアASFの詳細を示す側面図である。 図1の複合機のフロントASFの詳細を示す側面図である。 フロントASFにおいて給紙エラーが発生したときの駆動制御を説明するフローチャートである。 図6の駆動制御時における各部の動作を示す第1の図である。 図6の駆動制御時における各部の動作を示す第2の図である。 図6の駆動制御時における各部の動作を示す第3の図である。 図6の駆動制御時における各部の動作を示す第4の図である。
符号の説明
21 第1サポート、22 第2サポート、23 固定エッジガイド、24 可動エッジガイド、31 ホッパ、32 給紙ローラ、41 ピックアップローラユニット、43 リタードローラユニット、44 フロント紙戻しユニット、45 中間ローラ、61 リタードローラ、62 ローラホルダ、63 引張バネ、71、81 紙戻し、72、82 紙戻し軸、73 カムフロア、74 カムクラッチ、75 カム、76 カムフロア、100 インクジェット式複合機、101 ハウジング、110 プリンタ、120 スキャナ、130 給紙部、131 リア給紙口、132 フレーム、133 ペーパーサポート、134 リアASF、140 給排紙部、141 フロント給排紙口、142 給紙トレイ、143 排紙トレイ、144 フロントASF、150 記録部、160 紙送りモータ、161 用紙センサ、170 連結・解除機構

Claims (9)

  1. 媒体を給送位置および退避位置に変位可能な供給ローラから中間ローラを介して搬送ローラに給送する際に、前記媒体の給送エラーが発生したときの媒体給送装置の駆動方法であって、
    前記供給ローラを退避位置に変位させ、
    前記中間ローラを空転状態にし、
    前記搬送ローラを停止させ、
    前記媒体の給送エラーを解除することを特徴とする媒体給送装置の駆動方法。
  2. 前記供給ローラを退避位置に変位させた後、媒体検出手段により前記媒体が検出されたときは、前記中間ローラを空転状態にする前に、前記搬送ローラに当接している従動ローラを離間させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の媒体給送装置の駆動方法。
  3. 前記中間ローラと前記搬送ローラとを連結・解除させる機構を解除動作させることにより、前記中間ローラを空転状態にすることを特徴とする請求項1または2に記載の媒体給送装置の駆動方法。
  4. 搬送駆動源を停止させることにより、前記搬送ローラを停止させることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の媒体給送装置の駆動方法。
  5. 前記媒体を前記供給ローラ側から引き出すことにより、前記媒体の給送エラーを解除することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の媒体給送装置の駆動方法。
  6. 媒体を給送位置および退避位置に変位可能な供給ローラから中間ローラを介して搬送ローラに給送する際に、前記媒体の給送エラーが発生したときの媒体給送装置の駆動制御プログラムであって、
    前記供給ローラを退避位置に変位させるステップと、
    前記中間ローラを空転状態にするステップと、
    前記搬送ローラを停止させるステップとを含み、
    その後に前記媒体の給送エラーを解除することを特徴とする媒体給送装置の駆動制御プログラム。
  7. 媒体を給送する媒体給送装置であって、
    請求項1〜5の何れか一項に記載の駆動方法が適用可能なことを特徴とする媒体給送装置。
  8. 媒体に記録する記録装置であって、
    請求項7に記載の媒体給送装置を備えたことを特徴とする記録装置。
  9. 被噴射媒体に液体を噴射する液体噴射装置であって、
    請求項7に記載の媒体給送装置を備えたことを特徴とする液体噴射装置。
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