JP2005280922A - 媒体給送装置及び記録装置 - Google Patents

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敦彦 竹内
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Abstract

【課題】 給送ローラを上昇させなくても少量の媒体の継ぎ足しが可能な小型の媒体給送装置及びその媒体給送装置を備えた記録装置と液体噴射装置を提供すること。
【解決手段】 収納された媒体を給送する給送ローラ61を上下に旋回自在に保持する保持部60と、給送待機時に給送ローラを持ち上げる持ち上げ部62とを備える。これにより、給送ローラは下降していても媒体を押圧していないので、少量の媒体でも継ぎ足すことができる。保持部は、揺動自在な平箱状に形成され、一端に給送ローラが回動自在に軸支持され、他端に給送ローラを駆動させる駆動部が配設されているので、駆動部を駆動することにより、給送ローラを回動させることができると同時に、給送ローラに負荷モーメントを掛けて給送ローラを媒体に押圧させることができる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、媒体を給送する媒体給送装置及びその媒体給送装置を備えた記録装置と液体噴射装置に関する。
記録装置の1つであるインクジェット式プリンタは、背面側から給紙して前面側に排紙するタイプ、前面側にて給排紙するタイプがある。前面側にて給排紙するタイプのプリンタは、装置前面の下段に給紙トレイが配設され、上段に排紙スタッカが配設されている。そして、給紙トレイに収納されている用紙は、ピックローラにより送り出されて給送及び反転され、紙送りローラにより搬送されて記録され、排紙ローラにより排紙スタッカ上に排紙されるようになっている。ピックローラを有するピックローラユニットは、上下機構により上下動自在に構成されており、上昇させることにより給紙トレイとピックローラの間を空けて用紙を収納し、下降させることにより給紙トレイに収納されている用紙にピックローラを押圧させるようになっている。
特開2003−176042号公報
上述した従来のインクジェット式プリンタは、ピックローラが給紙トレイに収納されている用紙を押圧しているときは、少数枚の用紙を継ぎ足そうとしても、押圧力が継ぎ足し力よりも大きいため、少数枚の用紙の継ぎ足しは困難である。このため、少数枚の用紙を継ぎ足したいときは、ピックローラユニットを一旦上昇させる必要がある。また、上記押圧が長時間にわたると、ピックローラの材料に含まれる可塑剤等の成分が用紙に転写し、記録品質が劣化する要因となる。また、ピックローラユニットの上下機構は、構造が複雑であるため部品点数が多く、小型化が困難である。
本発明は、上記のような種々の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、給送ローラを上昇させなくても少量の媒体の継ぎ足しが可能な小型の媒体給送装置及びその媒体給送装置を備えた記録装置と液体噴射装置を提供することにある。
上記目的達成のため、本発明の媒体給送装置では、収納された媒体を給送ローラにより給送する媒体給送装置であって、前記給送ローラを上下に旋回自在に保持する保持部と、給送待機時に前記給送ローラを持ち上げる持ち上げ部とを備えたことを特徴としている。これにより、給送ローラは下降していても媒体を押圧していないので、少量の媒体でも継ぎ足すことができる。
また、前記保持部は、揺動自在な平箱状に形成され、一端に前記給送ローラが回動自在に軸支持され、他端に前記給送ローラを駆動させる駆動部が配設されていることを特徴としている。これにより、駆動部を駆動することにより、給送ローラを回動させることができると同時に、給送ローラに負荷モーメントを掛けて給送ローラを媒体に押圧させることができる。また、前記持ち上げ部は、弾性部材を備え、前記持ち上げ部を持ち上げる方向に付勢されていることを特徴としている。これにより、供給ローラの持ち上げ機構を簡易かつ小型な構成とすることができる。また、前記持ち上げ部は、前記給送ローラの近傍にコロを備え、給送待機時は、前記コロのみが収納された前記媒体に接して空転可能に構成されたことを特徴としている。これにより、媒体の継ぎ足し時の負荷を低減させることができるので、媒体の継ぎ足しをさらに容易に行うことができる。
上記目的達成のため、本発明の記録装置では、媒体に記録する記録装置であって、上記各媒体給送装置を備えたことを特徴としている。また、本発明の液体噴射装置では、被噴射媒体に液体を噴射する液体噴射装置であって、上記各媒体給送装置を備えたことを特徴としている。これにより、上記各作用効果を奏する記録装置及び液体噴射装置を提供することができる。
図1は、本発明の一実施の形態に係る記録装置の1つであるインクジェット式複合機の外観構成の全体を示す斜視図、図2は、その内部構造を示す斜視図、図3は、その概略側面図である。このインクジェット式複合機100は、例えばJIS規格のL判やA6判からA4判までのサイズの単票紙やハガキに記録することができるプリンタ機能と、JIS規格のA4判までのサイズの原稿及びUS規格のレターサイズまでの原稿を読み取ることができるスキャナ機能と、JIS規格のL判、2L判、B5判、A4判、六切り、ハガキのサイズの用紙に複写することができるコピー機能を備えている。
このインクジェット式複合機100は、図1に示すように、全体が略直方体状のハウジング101で覆われており、下段にプリンタ110が配設され、上段にスキャナ120が配設された構成となっている。そして、背面側に給紙部130が配設され、前面側に本発明の特徴的な部分を含む給排紙部140が配設されている。ユーザは、記録前の用紙のセッティング方向として背面側の給紙部130及び前面側の給排紙部140の一方または両方を選択することができるので、インクジェット式複合機100の設置位置の自由度を高めることができる。さらに、記録後の用紙は常に前面側の給排紙部140から排紙されるので、ユーザは用紙を容易に取り出すことができる。
ハウジング101の上面には、図1に示す矩形平板状のスキャナカバー102が配設されている。このスキャナカバー102は、前部に取っ手103が形成されており、後部の回転軸を中心に図示矢印a方向に回動可能に取り付けられている。ユーザは、スキャナ120を使用するときは取っ手103に指を差し込んでスキャナカバー102を開閉することができるので、原稿の出し入れを容易に行うことができる。
ハウジング101の前面両側には、図2に示す複数のインクカートリッジ10が抜き差しされるカートリッジ収納部104がそれぞれ形成されている。各インクカートリッジ10は、記録用の各色のインクを貯留している。各カートリッジ収納部104は、図1に示す透明もしくは半透明のカートリッジカバー105によって覆われている。カートリッジカバー105は、その下部の回動軸を中心に図示矢印b方向に回動可能に取り付けられている。ユーザは、従来のように重量のあるスキャナ120全体を持ち上げてプリンタ110の内部を開放しなくても、カートリッジカバー105を軽く押して係止部を外しカートリッジ収納部104を開放するのみにより、インクカートリッジ10の交換作業等を行うことができるので、作業効率を向上させることができる。
ハウジング101の上面のスキャナカバー102の手前には、図1に示すように、プリンタ110、スキャナ120、コピーの各動作を指示する操作部106が配設されている。操作部106は、パワーをオン・オフするパワー系、用紙の頭出し等を操作したりインクのフラッシング等を操作する操作系、画像処理等を行う処理系等の図示しないボタン等と、状態を表示する液晶パネル107等を備えている。ユーザは、液晶パネル107を見て確認しながらボタン等を操作することができる。
ハウジング101内には、図2及び図3に示すように、本発明の特徴的な部分を含む給排紙部140と、給紙部130、記録部150等が配設されている。給紙部130には、図1に示すように、上方に向かって矩形状に開口したリア給紙口131が形成され、このリア給紙口131の両端縁と後縁に沿ってフレーム132が配設されている。そして、このフレーム132には、図1〜図3に示すように、給紙する用紙を1枚もしくは複数枚サポートするペーパーサポート133と、ペーパーサポート133にサポートされている用紙を1枚ずつ自動的に給送する背面給紙機構(以下、リアASFという)134等が配設されている。
図4は、ペーパーサポート133とリアASF134の詳細を示す側面図であり、図1〜図4を参照して説明する。ペーパーサポート133は、用紙の裏面をサポートする第1サポート21及び第2サポート22と、用紙の両サイドエッジをガイドする固定エッジガイド23と可動エッジガイド24等を備えている。リアASF134は、ペーパーサポート133にサポートされている用紙を給送するために持ち上げるホッパ31、このホッパ31により持ち上げられた用紙を取り出す給紙ローラ32、この給紙ローラ32により重送された用紙を1枚のみに分離するリタードローラ33、このリタードローラ33により分離された残りの用紙をホッパ31へ戻すリア紙戻しユニット34等を備えている。
第1サポート21は、平板状に形成されてフレーム132の後壁内側に格納・引出自在に配設され、第2サポート22は、平板状に形成されて第1サポート21に格納・引出自在に配設されている。第1サポート21及び第2サポート22は、給紙方向に伸縮自在に形成されているので、不使用のときはコンパクトに格納しておくことができ、また使用のときは種々のサイズの用紙を確実にサポートすることができる。
また、固定エッジガイド23は、フレーム132の装置前面側から見て右側壁に沿う形状でホッパ31と一体形成され、可動エッジガイド24は、フレーム132の装置前面側から見て左側壁に沿う形状に形成され、フレーム132の左側壁と右側壁の間をフレーム132の後壁と略平行に移動可能なようにホッパ31に取り付けられている。固定エッジガイド23と可動エッジガイド24は、用紙のサイズが異なっても確実に用紙の両側縁をガイドすることができるので、給送を高精度に行うことができる。
ホッパ31は、用紙が載置可能な平板状に形成されてフレーム132の後壁と略平行に配設されており、下端が給紙ローラ32の近傍に位置し、上端がフレーム132の後壁頂部に近接して位置するように配設されている。そして、ホッパ31は、下端側の裏面にフレーム132の後壁に一端が取り付けられた図示しない圧縮バネの他端が取り付けられており、この圧縮バネの伸縮により上端側を中心に下端側が旋回するように配設されている。
給紙ローラ32は、断面の一部が切り欠かれたD字状に形成されてホッパ31の下端近傍に配設されており、間欠的に回転してホッパ31により持ち上げられた用紙を摩擦給送するようになっている。リタードローラ33は、給紙ローラ32と当接可能に配設されており、給紙ローラ32により用紙が重送されたときに最上層の用紙のみを下層の用紙から摩擦分離するようになっている。リア紙戻しユニット34は、爪状に形成されて給紙ローラ32の近傍に配設されており、リタードローラ33により分離された下層の用紙を爪に掛けてホッパ31へ戻すようになっている。
給排紙部140には、図2及び図3に示すように、前方に向かって矩形状に開口したフロント給排紙口141が形成され、このフロント給排紙口141の下側に給紙トレイ142が配設され、給紙トレイ142の上側に排紙トレイ143が配設されている。そして、フロント給排紙口141の奧には、図3に示すように、給紙トレイ142に収納されている用紙を1枚ずつ自動的に給送する本発明の特徴的な部分である前面給紙機構(以下、フロントASFという)144と、排紙トレイ143に用紙を自動的に排送する前面排紙機構(以下、フロントEJという)145が配設されている。
給紙トレイ142は、図2及び図3に示すように、平板状に形成されており、上面に記録前の給紙される用紙が積層収納されるようなっている。排紙トレイ143は、図2及び図3に示すように、第1トレイ143a、第2トレイ143b及び第3トレイ143cを備えている。第1トレイ143aは、平板状に形成されて後部が給排紙部140の奧の本体フレーム108に回動自在に配設され、第2トレイ143bは、平板状に形成されて第1トレイ143aに格納・引出自在に配設され、第3トレイ143cは、平板状に形成されて第2トレイ143bに格納・引出自在に配設されている。
排紙トレイ143は、第2トレイ143b及び第3トレイ143cが引き出された状態で、上面に記録後の排紙される用紙が積層載置されるようなっている。第2トレイ143b及び第3トレイ143cは、排紙方向に伸縮自在に形成されているので、不使用のときはコンパクトに格納しておくことができ、また使用のときは種々のサイズの排紙される用紙を確実に積層載置することができる。なお、この給排紙部140は、給排紙時に折り曲げることが不可能な厚手の用紙や光ディスク等が収納されたトレイを手差しで給紙、供給することが可能なようにも形成されている。
図5は、フロントASF144の詳細を示す側面図であり、図3及び図5を参照して説明する。フロントASF144は、給紙トレイ142に収納されている用紙を取り出すピックアップローラユニット41、このピックアップローラユニット41により取り出された用紙の向きを変える土手部42を備えている。さらに、ピックアップローラユニット41により重送された用紙を1枚のみに分離するリタードローラユニット43、このリタードローラユニット43により分離された残りの用紙を給紙トレイ142に戻すフロント紙戻しユニット44、給送される用紙をU字状に反転させる中間ローラ45及びアシストローラ46等を備えている。
ピックアップローラユニット41は、給紙トレイ142の後部上方に配置され給紙トレイ142に対して上下に旋回自在に配設されており、下降して給紙トレイ142に収納されている用紙を摩擦給送するようになっている。土手部42は、給紙トレイ142の後部にて後方に向けて傾斜するように配設されており、ピックアップローラユニット41により給送される用紙の先端を上方に方向変換するようになっている。
リタードローラユニット43は、中間ローラ45と当接可能に配設されており、ピックアップローラユニット41により用紙が重送されたときに最上層の用紙のみを下層の用紙から摩擦分離するようになっている。フロント紙戻しユニット44は、爪状に形成されてリタードローラユニット43の近傍に配設されており、リタードローラユニット43により分離された下層の用紙を爪に掛けて給紙トレイ142へ戻すようになっている。アシストローラ46は、中間ローラ45に対して常時当接するように配設されており、リタードローラユニット43により分離された最上層の用紙を中間ローラ45と挟持してU字状に反転させ、プラテン155へ給送するようになっている。
フロントEJ145は、図3に示すように、第1排紙ローラ51と第1ギザローラ52、第2排紙ローラ53と第2ギザローラ54等を備えている。第1排紙ローラ51は、プラテン155の搬送下流側に配設されており、プラテン155を通過してくる用紙を第1ギザローラ52とともに挟持して排送し、さらに第2排紙ローラ53は、第1排紙ローラ51の搬送下流側に配設されており、その用紙を第2ギザローラ54とともに挟持して排紙トレイ143上へ排送するようになっている。
記録部150には、図3に示すように、記録動作に同期して副走査方向に用紙を送る紙送りローラ151とその従動ローラ152、記録動作に同期して主走査方向に移動するキャリッジ153、記録動作に同期してインクを吐出する記録ヘッド154、記録時の用紙を平坦に保持するプラテン155等が配設されている。
紙送りローラ151は、図3に示すように、プラテン155の搬送上流側に配設されており、給紙ローラ32により給送される用紙もしくは中間ローラ45により反転給送される用紙を図2に示す紙送り機構156により従動ローラ152とともに挟持してプラテン155へ送り出すようになっている。キャリッジ153は、プラテン155の上方で図3に示すキャリッジガイド軸157に貫装されて図2に示すキャリッジベルト158に連結されており、図2に示すキャリッジモータ159によってキャリッジベルト158が作動すると、キャリッジベルト158の動きに連行され、キャリッジガイド軸157に案内されて往復移動するようになっている。
記録ヘッド154は、図3に示すように、プラテン155と所定の間隔が空くようにしてキャリッジ153に搭載されており、例えばブラックインクを吐出するブラックインク用記録ヘッドと、イエロー、シアン、ライトシアン、マゼンタ、ライトマゼンタの5色のインクをそれぞれ吐出する複数のカラーインク用記録ヘッドとを備えている。そして、記録ヘッド154は、圧力発生室とそれに繋がるノズル開口が設けられており、圧力発生室内にインクを貯留して所定圧で加圧することにより、ノズル開口から用紙に向けてコントロールされた大きさのインク滴を吐出するようになっている。次に、本発明の特徴的な部分を含む給排紙部140のフロントASF144周辺について、さらに図を参照して説明する。
図6(A)、(B)は、上記フロントASF144のピックアップローラユニット41周辺の詳細を示す斜視図及び側面図、図7(A)、(B)は、ピックアップローラユニット41の主要部の詳細を示す斜視図である。このピックアップローラユニット41は、ピックアップホルダ(保持部)60に配設されたピックアップローラ(給送ローラ)61、ピックアップローラ持ち上げ部(持ち上げ部)62、ピックアップローラ駆動部63を備えている。
ピックアップホルダ60は、図6(A)、(B)に示すように、平箱状に形成されており、一端側に軸支持された旋回軸60aを中心に他端側が旋回自在に配設されている。ピックアップローラ61は、図6(A)、(B)に示すように、円筒状に形成されており、2つのピックアップローラ61が、ピックアップホルダ60の他端側に軸支持されたピックアップローラ軸61aに間隔を空けて配設されている。
ピックアップローラ持ち上げ部62は、図7(A)に示すように、アーム状に形成されており、一端がリング状に形成されてピックアップローラ軸61aに挿入され、他端がピックアップホルダ60に回転自在に取り付けられている。ピックアップローラ持ち上げ部62の一端のリング部62aは、内径がピックアップローラ軸61aの径よりも大きくなるように形成され、外周部には回転自在なコロ62bが嵌め込まれている。そして、ピックアップローラ持ち上げ部62のアーム部62cの略中央部には、ピックアップホルダ60に上端が係止されている圧縮バネ62dの下端が係止されている。このピックアップローラ持ち上げ部62は、2つのピックアップローラ61の両側近傍に2つ配設されている。なお、コロ62bは無くても同様の効果を奏する。また、圧縮バネ62dの代わりにゴム等の弾性部材を用いても良い。
ピックアップローラ駆動部63は、図6(A)、(B)及び図7(B)に示すように、歯車機構63aとベルト機構63bを備えている。歯車機構63aは、旋回軸60aの両端に嵌入された第1平歯車63c及び第2平歯車63dと、この第2平歯車63dに噛み合う第3平歯車63eを備えている。プーリ機構63bは、第3平歯車63eと同軸に配設された第1プーリ63fと、ピックアップローラ軸61aの一端に嵌入された第2プーリ63gと、第1プーリ63fと第2プーリ63gの間に掛け渡されたベルト63hと、ベルト63hにテンションを加えるテンションプーリ63iを備えている。以上のような構成のピックアップローラユニット41の動作について図を参照して説明する。
図8(A)、(B)、(C)は、給紙待機時の状態を示す斜視図、正面図、側面図、図9(A)、(B)、(C)は、給紙時の状態を示す斜視図、正面図、側面図である。給紙待機時においては、図8に示すように、ピックアップホルダ60は、ピックアップローラ持ち上げ部62の圧縮バネ62dの作用により持ち上げられるため、ピックアップローラ61は、用紙から浮いた状態になる。
このとき用紙には、ピックアップローラ持ち上げ部62のコロ62bのみが押圧しているので、給紙トレイ142側から用紙を継ぎ足すとき、少数枚の用紙であっても上記押圧力は上記継ぎ足し力よりも小さくなり、少数枚の用紙の継ぎ足しを容易に行うことができる。すなわち、コロ62bは、例えばポリアセタール等で成るピックアップローラ61に比べて用紙との摩擦係数の低い、例えばシリコン等で形成されているためである。また、ピックアップローラ駆動部63に連結されているピックアップローラ61に比べてフリーなコロ62bは回転による負荷が低いためである。
給紙時においては、図9に示すように、図示しないモータからの駆動力が、ピックアップローラ駆動部63の第1平歯車63c、旋回軸60a、第2平歯車63d、第3平歯車63eへと伝達され、さらに第1プーリ63f、ベルト63h、第2プーリ63gを介してピックアップローラ軸61aへ伝達される。したがって、ピックアップホルダ60には、旋回軸60a回りの下向きの負荷モーメントが掛かるため、ピックアップローラ61は、用紙を押圧した状態になる。
ここで、上述した給紙待機時及び給紙時の状態になるためには、以下の関係式(1)が成立する必要がある。すなわち、ピックアップローラ61の回転時のピックアップホルダ60に掛かる旋回軸60a回りの下向きの負荷モーメントをM、ピックアップローラ持ち上げ部62が作用しないときのピックアップローラ61が用紙に掛ける静荷重をP1、ピックアップローラ持ち上げ部62の圧縮バネ62dがピックアップホルダ60に掛ける持ち上げ力をP2、ピックアップホルダ60の旋回軸60aからピックアップローラ61までの作用長さをl1、ピックアップホルダ60の旋回軸60aからピックアップローラ持ち上げ部62の圧縮バネ62dまでの作用長さをl2としたとき、
M>P2・l2−P1・l1>0…(1)
このような構成において、インクジェット式複合機100にて用紙に記録する場合の動作について説明する。ユーザは、記録前の複数枚の用紙を給紙トレイ142に収納してインクジェット式複合機100を起動する。給紙トレイ142に積層収納された用紙は、ピックアップローラユニット41により中間ローラ45に摩擦給送され、最上層の用紙のみがリタードローラユニット43により分離されて給送される。そして、用紙は、スキュー取り及び頭出しされた後、紙送り機構156により駆動されている紙送りローラ151とその従動ローラ152に挟持されてプラテン155へ給送される。
用紙は、キャリッジモータ159とキャリッジベルト158により走査されるキャリッジ153に搭載された記録ヘッド154により記録される。このとき、インクジェット式複合機100の制御部は、例えばイエロー、マゼンタ、ライトマゼンタ、シアン、ライトシアン、ブラックの計7色のインクカートリッジから記録ヘッド154へ各色インクを供給し、各色インクの吐出タイミング及びキャリッジ153や紙送りローラ151の駆動を制御して、高精度なインクドット制御、ハーフトーン処理等を実行する。そして、記録が完了した用紙は、紙送り機構156により駆動されている第1排紙ローラ51と第1ギザローラ52、第2排紙ローラ53と第2ギザローラ54に挟持されて給排紙部140へ排紙され、排紙トレイ143上へ積層載置される。
以上のように、本実施形態のインクジェット式複合機100によれば、ピックアップローラ61を上下に旋回自在に保持するピックアップホルダ60と、給送待機時にピックアップローラ61を持ち上げるピックアップローラ持ち上げ部62とを備えているので、ピックアップローラ61は下降していても用紙を押圧せず、少量の用紙でも継ぎ足すことができる。また、ピックアップホルダ60は、揺動自在な平箱状に形成され、一端にピックアップローラ61が回動自在に軸支持され、他端にピックアップローラ駆動部63が配設されているので、ピックアップローラ駆動部63を駆動することにより、ピックアップローラ61を回動させることができると同時に、ピックアップローラ61に負荷モーメントを掛けてピックアップローラ61を用紙に押圧させることができる。また、ピックアップローラ持ち上げ部62は、圧縮バネ62dを備えているので、ピックアップローラ61の持ち上げ機構を簡易かつ小型な構成とすることができる。また、ピックアップローラ持ち上げ部62は、コロ62bを備えているので、用紙の継ぎ足し時の負荷を低減させることができ、用紙の継ぎ足しをさらに容易に行うことができる。
媒体給送装置を備えた記録装置であれば、例えばファクシミリ装置、コピー装置等であっても適用可能である。また、記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を液体噴射ヘッドから被噴射媒体に噴射して液体を被噴射媒体に付着させる液体噴射装置の意味として、例えば、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタ製造に用いる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等を備えた装置にも適用可能である。
本発明の一実施の形態に係る記録装置の1つであるインクジェット式複合機の外観構成の全体を示す斜視図である。 図1の複合機の内部構造を示す斜視図である。 図2の複合機の内部構造の概略側面図である。 図1の複合機のペーパーサポートとリアASFの詳細を示す側面図である。 図1の複合機のフロントASFの詳細を示す側面図である。 図5のフロントASFのピックアップローラユニット周辺の詳細を示す斜視図及び側面図である。 図6のピックアップローラユニットの主要部の詳細を示す斜視図である。 図6のピックアップローラユニットの給紙待機時の状態を示す斜視図、正面図、側面図である。 図6のピックアップローラユニットの給紙時の状態を示す斜視図、正面図、側面図である。
符号の説明
21 第1サポート、22 第2サポート、23 固定エッジガイド、24 可動エッジガイド、31 ホッパ、32 給紙ローラ、41 ピックアップローラユニット、45 中間ローラ、60 ピックアップホルダ、60a 旋回軸、61 ピックアップローラ、61a ピックアップローラ軸、62 ピックアップローラ持ち上げ部、62b コロ、62d 圧縮バネ、63 ピックアップローラ駆動部、100 インクジェット式複合機、101 ハウジング、110 プリンタ、120 スキャナ、130 給紙部、131 リア給紙口、132 フレーム、133 ペーパーサポート、134 リアASF、140 給排紙部、144 フロントASF、150 記録部、151 紙送りローラ、156 紙送り機構

Claims (6)

  1. 収納された媒体を給送ローラにより給送する媒体給送装置であって、
    前記給送ローラを上下に旋回自在に保持する保持部と、
    給送待機時に前記給送ローラを持ち上げる持ち上げ部とを備えたことを特徴とする媒体給送装置。
  2. 前記保持部は、揺動自在な平箱状に形成され、一端に前記給送ローラが回動自在に軸支持され、他端に前記給送ローラを駆動させる駆動部が配設されていることを特徴とする請求項1に記載の媒体給送装置。
  3. 前記持ち上げ部は、弾性部材を備え、前記持ち上げ部を持ち上げる方向に付勢されていることを特徴とする請求項1または2に記載の媒体給送装置。
  4. 前記持ち上げ部は、前記給送ローラの近傍にコロを備え、給送待機時は、前記コロのみが収納された前記媒体に接して空転可能に構成されたことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の媒体給送装置。
  5. 媒体に記録する記録装置であって、
    請求項1〜4の何れか一項に記載の媒体給送装置を備えたことを特徴とする記録装置。
  6. 被噴射媒体に液体を噴射する液体噴射装置であって、
    請求項1〜4の何れか一項に記載の媒体給送装置を備えたことを特徴とする液体噴射装置。
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